JPH0760210B2 - カメラの検出装置 - Google Patents

カメラの検出装置

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JPH0760210B2
JPH0760210B2 JP58123993A JP12399383A JPH0760210B2 JP H0760210 B2 JPH0760210 B2 JP H0760210B2 JP 58123993 A JP58123993 A JP 58123993A JP 12399383 A JP12399383 A JP 12399383A JP H0760210 B2 JPH0760210 B2 JP H0760210B2
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典夫 石川
保明 赤田
猛 江川
邦夫 河村
信行 谷口
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ミノルタ株式会社
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/282Autofocusing of zoom lenses

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  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、対象体からの光を受光する多数の検出素子か
らなるCCD(Charge Coupled Device)のような電荷蓄積
型受光部を備えたカメラの検出装置に関する。 従来技術 CCDのような電荷蓄積型受光部を備えたカメラの検出装
置においては、受光部の受光面照度の高低にかかわらず
CCDの電荷蓄積量の平均レベルが一定となるようにその
電荷蓄積時間を制御している。このような制御を行なう
ことにより広い輝度範囲にわたっての測光が可能とな
り、且つ測光値が後述の信号処理回路において処理しや
すい範囲におさまるようになるので、対象体の輝度変化
に対する焦点検出結果の安定性が向上する。この場合、
CCDの受光面照度と電荷蓄積時間とは反比例の関係にあ
り、受光面照度が低くなるほど電荷蓄積時間は長くな
る。この電荷蓄積時間に応じて焦点調整状態を検出す
る。すると、検出結果が得られるまでの時間が変化する
ので、特に低照度の場合は焦点検出装置の応答性が悪く
なる。また、上記検出結果に基づいて撮影レンズのフォ
ーカス用レンズを自動的に駆動する場合も、同様に応答
性が悪くなり、自動焦点調整中に対象体が動くと焦点調
整状態が変化するのでこの変化を補正するために更に時
間がかかり合焦領域への収束が遅くなったり、レンズ位
置が合焦点の前後を往復したりするという不都合が生じ
る。 目的 本発明は、上述のような電荷蓄積型受光部を備えたカメ
ラの検出装置において、低照度の場合の応答性を改善で
きる装置を提供しようとするものである。 要旨 本発明は、電荷蓄積型受光部並びに前記受光部の積分動
作と並行して積分動作を行なうモニター手段とを備えた
カメラの検出装置において、受光部の受光面照度が低す
ぎて受光部の積分時間が所定時間を越える場合には、強
制的に積分動作を終了させ、さらにモニター手段からの
出力に応じた増幅率を決定し、そのときの受光部に蓄積
された積分電荷量を前記増幅率で増幅するようにしたも
のである。 実施例 本発明による焦点検出装置を備えた自動焦点調整用カメ
ラシステムの概略を第1図に基づいて説明する。焦点検
出用受光部(FLM)は、多数の光検出素子からなるCCDの
ような電荷蓄積型撮像装置であり、カメラのフィルム面
位置と光学的に等価な位置に設けられており、測距対象
体からの光を受光する。制御回路(100)は、受光部(F
LM)の電荷蓄積動作の開始、停止および電荷蓄積量の転
送等の制御を繰返す。ここで、制御回路(100)は受光
部(FLM)での電荷蓄積量が一定となるように電荷蓄積
時間を制御しており、電荷蓄積時間は受光部の受光面照
度に反比例して変化する。計時回路(101)は、制御回
路(100)からの制御による受光部(FLM)の電荷蓄積時
間を計時する。第1のデータ出力回路(102)は、焦点
検出装置の応答性を考慮して定められる最長の電荷蓄積
限界時間を出力する。第1の比較回路(103)は、計時
回路(101)からの計時時間とデータ出力回路(102)か
らの限界時間とを比較し、計時時間が限界時間に達する
と第1の制御信号を出力する。この制御信号により制御
回路(100)は、受光部(FLM)での電荷蓄積動作を直ち
に停止するように構成されている。 第2のデータ出力回路(104)は、後述の信号処理回路
(108)で充分な焦点調整状態の検出精度が保証しうる
受光部の電荷蓄積量に応じた限界値を出力する。第2の
比較回路(105)は受光部(FLM)から出力される電荷蓄
積量に応じたモニター出力値とデータ出力回路(104)
からの限界値とを比較し、出力値が限界値を下回ってい
る場合に第2の制御信号を出力する。尚、このモニター
出力値は、受光部(FLM)の特定の光検出素子からの値
であってもよいし、全ての光検出素子からの値のうちの
最大値や平均値等であってもよい。増幅回路(106)
は、受光部(FLM)から転送される全ての光検出素子か
らの出力を所定の増幅率で増幅する。増幅制御回路(10
7)は、第1および第2の比較回路からともに制御信号
が出力された場合に増幅回路(106)における増幅率を
1を越える所定値(例えば2)とし、他の場合は1とす
るよう増幅回路(106)を制御する。信号処理回路(10
8)は、増幅回路(106)を介した受光部(FLM)からの
出力値に基づいて焦点調整状態を検出し、測距対象体の
結像位置の予定焦点位置(以下、合焦位置と称する)に
対するズレを示すデフォーカス量およびデフォーカス方
向のデータを出力する。駆動回路(MDR)は、これらデ
ータに基づいて自動焦点調整モーター(MO)を駆動す
る。 以上の構成による本カメラシステムの作動を以下に簡単
に説明する。まず、測距対象体が明るい場合、受光部
(FLM)の受光面照度に応じた電荷蓄積時間はデータ出
力回路(102)の限界時間よりも充分短かいので、比較
回路(103)からは制御信号は出力されない。従って、
増幅制御回路(107)により増幅回路(106)の増幅率が
1とされて、受光部(FLM)からの出力値はそのまま信
号処理回路(108)に与えられる。測距対象体が暗くな
るにつれて電荷蓄積時間が長くなり、電荷蓄積時間が限
界時間に達するようになると、このときの電荷蓄積量は
データ出力回路(104)の限界値に近ずいている。この
場合、限界時間の経過時に比較回路(103)から制御信
号が出力され、この制御信号に応答して電荷蓄積動作が
停止される。このとき、受光部(FLM)からのモニター
出力値が限界値を上回っている場合、受光部(FLM)か
らの出力値はそのまま信号処理回路(108)に与えられ
る。一方、モニター出力値が限界値を下回っている場
合、比較回路(105)から制御信号が出力する。両比較
回路(103),(105)からともに制御信号が出力してい
るので、増幅制御回路(107)により増幅回路(106)の
増幅率が2とされて、受光部(FLM)からの出力値を2
倍した値(即ち限界値以上の値)が信号処理回路(10
8)に与えられる。 尚、比較回路(105)が受光部(FLM)からのモニター出
力値と1つの参照値とを比較し、この比較結果に応じて
増幅回路(106)の増幅率が選択的に例えば1と2とに
一義的に切換わるようにしたが、参照値を複数個設け、
モニター出力値とこれら参照値との関係に応じて増幅率
を段階的に切換えるようにしてもよい。例えば参照値と
して、上記限界値とその1/2値とその1/4値とを設け、モ
ニター出力値が限界値,1/2値,1/4値を下回ると増幅率を
それぞれ2,4,8とすれば、モニター出力値が極端に低い
場合でも増幅回路(106)からの出力は常に上記限界値
以上の値となる。また、第1の比較手段からの制御信号
に応答して第2の比較手段が動作を開始し、第2の比較
手段からの制御信号に応じて増幅回路の増幅率が制御さ
れるようにしてもよい。 このようにして、受光部の受光面照度が相当低くなって
も電荷蓄積時間は限界時間をこえることがないので、所
望の応答性が確保できるとともに、そのときの電荷蓄積
量のレベルに応じて出力を増幅するようにしたので常に
所望の検出精度が得られる。 尚、上記第1図についての説明では、本発明の全体的な
機能および作用を理解しやすくするために本発明の装置
が回路ブロックの組合せによって構成されるように示し
たが、実際には、それらの回路ブロックの機能のほとん
どは、以下に述べるように、マイクロコンピュータ(以
下、マイコンと称する)により達成される。 第2図は、第1図に示した構成のうちカメラ本体(BD)
側の回路部の構成を主に示すブロック図である。図にお
いて、カメラ本体(BD)とレンズ(LE)との間にはレン
ズ(LE)の焦点距離を例えば1.4倍または2倍に伸ばす
ためのコンバータ(CV)が挿入されている。カメラ本体
(BD)とコンバータ(CV)とはそれぞれ接続端子群(CN
1)と(CN2)とで接続され、コンバータ(CV)とレンズ
(LE)とはそれぞれの接続端子群(CN3)と(CN4)とで
接続されており、コンバータ(CV)およびレンズ(LE)
からの各種情報がカメラ本体(BD)側に与えられるよう
になっている。電源スイッチ(MAS)が閉成されること
により、パワーオンリーセット回路(POR1),マイコン
(MC1),(MC2),表示制御回路(DSC),発振回路(O
SC),インバータ(IN1)〜(IN8),アンド回路(AN
1)に電源ライン(+E)を介して給電が開始される。
この給電開始により、パワーオンリセット回路(POR1)
からリセット信号(PO1)が出力されて、マイコン(MC
1),(MC2)および表示制御回路(DSC)がリセットさ
れる。マイコン(MC2)はこのカメラシステムの全体的
な作動をシーケンス的に行なわせるマイクロコンピュー
タであり、マイコン(MC1)はこのマイコン(MC2)から
の制御信号に応答して焦点調節作動をシーケンス的に行
なわせるマイクロコンピュータである。尚、マイコン
(MC2)の動作を第3図のフローチャートに、マイコン
(MC1)の動作を第8図ないし第10図のフローチャート
に示す。 測光スイッチ(MES)はレリーズボタン(不図示)の押
下げ操作の第1段階で閉成され、このスイッチ(MES)
が閉成されると、インバータ(IN1)を介してマイコン
(MC2)の入力端子(i0)に“High"レベルの信号が与え
られる。これに応答してマイコン(MC2)の端子(O0)
が“High"となり、インバータ(IN2)を介してトランジ
スタ(BT1)が導通する。このトランジスタ(BT1)の導
通により、パワーオンリセット回路(POR3),測光回路
(LMC),デコーダ(DEC1),発光ダイオード駆動用ト
ランジスタ(BT3),フィルム感度設定装置(SSE),絞
り値設定装置(ASE),露出時間設定装置(TSE),露出
制御モード設定装置(MSE),露出制御装置(EXC),ラ
ッチ回路(LA)に電源ライン(VB)を介して給電が開始
される。この給電開始により、パワーオンリセット回路
(POR3)からリセット信号(PO3)が出力されて露出制
御装置(EXC)がリセットされる。また、マイコン(MC
2)の出力端子(O0)からの“High"レベル信号は、バッ
ファ(BF)によりコンバータ(CV)およびレンズ(LE)
の電源電圧(VL)として、接続端子群(CN1),(CN
2),(CN3),(CN4)を介して、コンバータ(CV)内
の回路(CVC)及びレンズ(LE)内の回路(LEC)に与え
られる。尚、接続端子群は、この給電用端子の他に、マ
イコン(MC2)の出力端子(O6)から出力されてコンバ
ータ回路(CVC),レンズ回路(LEC)をリセット状態か
ら解除するための信号伝達用端子と、マイコン(MC2)
のクロック出力端子(SCO)からの同期用クロックパル
スをコンバータ回路(CVC),レンズ回路(LEC)に伝達
するためのクロックパルス伝達用端子と、マイコン(MC
2)の直列データ入力端子(SDI)にコンバータ(CV),
レンズ(LE)からのデータを入力させる信号入力用端子
と、アース端子とを備えている。なお、マイコン(MC
2)の直列データ入力部の回路構成を第4図に、コンバ
ータ(CV)の回路(CVC)およびレンズ(LE)の回路(L
EC)の回路構成を第5図に示す。 測光回路(LMC)は、マイコン(MC2)のアナログ入力用
端子(ANI)にアナグロ値の測光信号を、基準電圧入力
端子(VR)にD−A変換用の基準電圧信号を与えてい
る。マイコン(MC2)は、測光回路(LMC)からの基準電
圧信号に基づいて、端子(ANI)に入力するアナグロ測
光信号をディジタル信号に変換する。表示制御回路(DS
C)は、データバス(DB)を介して入力する種々のデー
タに応じて、液晶表示部(DSP)により露出制御値を表
示するとともに発光ダイオード(LD10)〜(LD1n)によ
り警告表示等を行なう。マイコン(MC2)の出力端子(O
8)は測光スイッチ(MES)が閉成されてからカメラの露
出制御動作が開始するまでの間“High"となっており、
インバータ(IN8)によりトランジスタ(BT3)はこの間
のみ発光ダイオード(LD10)〜(LD1n)を発光可能とす
る。 デコーダ(DEC1)は、マイコン(MC2)の出力ポート(O
P1)から与えられる信号に応じて、装置(MSE),(TS
E),(ASE),(SSE),回路(DSC),(LA)のうちい
ずれかの装置または回路とマイコン(MC2)との間でデ
ータバス(DB)を介してデータの受け渡しを行なうかを
示す信号を出力端子(a0)〜(an+1)に与える。例え
ば、マイコン(MC2)が露出制御モードのデータを読込
む場合には、出力ポート(OP1)からの特定データで出
力端子(a0)が“High"になることにより、データバス
(DB)に露出制御モード設定装置(MSE)から設定露出
制御モードを示すデータが出力され、このデータがマイ
コン(MC2)の入出力ポート(I/O)から読込まれる。同
様に、設定絞り値を読込む場合には端子(a2)が“Hig
h"になる。表示制御回路(DSC)に表示用データを送る
場合には、送るデータに応じて端子(a4)〜(an)の1
つが“High"になる。また、後述するレンズの変換係数
データ(KD)を送る場合には入出力ポート(I/O)から
データバス(DB)にこの変換係数データを出力した後に
出力ポート(OP1)に特定データを一定時間出力し、端
子(an+1)からのパルスによりラッチ回路(LA)に変
換係数データをラッチさせる。 露出制御装置(EXC)は、マイコン(MC2)の割込信号入
力端子(it)に“High"の割込み信号が与えられること
により、以下の露出制御動作を開始するようになってお
り、レリーズ回路、ミラー駆動回路,絞り制御回路,露
出時間制御回路を備えている。この装置(EXC)は、マ
イコン(MC2)の出力端子(O4)からパルスが出力され
ると、データバス(DB)に出力されている絞り込み段数
データを取込み、レリーズ回路を作動させて露出制御動
作を開始させる。露出制御動作の開始から一定時間が経
過すると、マイコン(MC2)から露出時間データがデー
タバス(DB)に、パルスが端子(O5)に出力される。こ
れによって露出制御装置(EXC)は露出時間データを取
込み、ミラー駆動回路を作動させて反射ミラーの上昇を
開始させるとともに、絞り制御回路を作動させて絞り込
み段数データだけ絞りを絞り込ませる。反射ミラーの上
昇が完了すると、シャッター先幕の走行が開始される。
同時に、カウントスイッチ(COS)が閉成することによ
り露出時間制御回路が作動して露出時間データに対応し
た時間のカウントが開始される。カウントが完了すると
シャッター後幕の走行が開始され、絞りが開かれ、ミラ
ーが下降することにより露出制御動作が完了する。 レリーズスイッチ(RLS)はレリーズボタンの押し下げ
操作の第2段階で閉成され、このスイッチ(RLS)が閉
成されるとインバータ(IN3)の出力、即ちアンド回路
(AN1)の一方の入力端が“High"になる。スイッチ(EE
S)は露出制御動作が完了すると閉成され、露出制御機
構(不図示)が動作可能な状態にチャージされると開放
される。このスイッチの開閉状態を示す信号はインバー
タ(IN4)を介してマイコン(MC2)の入力端子(i2)お
よびアンド回路(AN1)の他方の入力端に与えられる。
尚、アンド回路(AN1)の出力端はマイコン(MC2)の割
込信号入力端子(it)に接続されている。従って露出制
御機構のチャージが完了していない状態では、アンド回
路(AN1)のゲートは閉じられており、レリーズスイッ
チ(RLS)が閉成されてもアンド回路(AN1)の出力は
“Low"のままである。即ち、マイコン(MC2)には割込
信号は入力されず、露出制御動作は開始されない。一
方、露出制御機構のチャージが完了している状態では、
アンド回路(AN1)のゲートは開かれており、レリーズ
スイッチ(RLS)が閉成されるとアンド回路(AN1)の出
力が“High"になって割込信号がマイコン(MC2)の割込
端子(it)に入力し、マイコン(MC2)は直ちに露出制
御の動作に移行する。 マイコン(MC2)の出力端子(O1),(O2),(O3)は
それぞれマイコン(MC1)の入力端子(i11),(i1
2),(i13)に接続されている。ここで、出力端子(O
1)は、マイコン(MC1)で合焦検出動作を行なわせると
きは、“High"、行なわせないときは“Low"になる。出
力端子(O2)は、モーター(MO)を時計方向に回転させ
るとフォーカス用レンズ(FL)が繰り出されるように構
成される交換レンズが装着されている場合は“High"、
モーター(MO)を反時計方向に回転させると繰り出され
る交換レンズの場合は“Low"になる。出力端子(O3)
は、結像位置の合焦位置からのズレ量とデフォーカス方
向とに基づいてフォーカス用レンズを合焦位置に向けて
駆動する方式(以下、プレディクター方式と称する)の
みに対応して焦点調節がなされる交換レンズの場合には
“Low"、合焦位置からのズレ方向の信号(前ピン,後ピ
ン,合焦)でレンズを駆動する方式(以下、三点指示方
式と称する)とこのプレディクター方式との併用で焦点
調節がなされる交換レンズの場合には“High"となる。
スイッチ(FAS)は、不図示の手動切換部材によって開
閉され、合焦状態の検出結果に応じてフォーカス用レン
ズが合焦位置まで駆動されて自動的に焦点調節が行なわ
れるモード(以下、AFモードと称する)のときは閉成さ
れ、合焦状態の検出結果に応じて合焦状態の表示だけが
行なわれ、焦点調節は手動で行なわれるモード(以下、
FAモードと称する)のときには開放される。このスイッ
チ(FAS)の開閉信号はインバータ(IN6)を介してマイ
コン(MC2)の入力端子(i1)及びマイコン(MC1)の入
力端子(i14)に与えられる。 マイコン(MC1)の出力端子(O16)は、インバータ(IN
5)を介してトランジスタ(BT2)のベースに接続されて
いる。従って、端子(O16)が“High"になると、トラン
ジスタ(BT2)が導通してパワーオンリセット回路(PO
2),焦点検出用受光部(FLM),受光部制御回路(CO
T),モーター駆動回路(MDR),エンコーダ(ENC),
発光ダイオード駆動回路(FAD)に電源ライン(VF)を
介して給電が開始される。この給電開始により、パワー
オンリセット回路(POR2)からリセット信号(PO2)が
出力される。 発光ダイオード駆動回路(FAD)は、例えば第6図に示
すような回路構成となっており、マイコン(MC1)の出
力ポート(OP0)、即ち出力端子(O17),(O18),(O
19)から出力されるデータに応じて発光ダイオード(LD
0),(LD1),(LD2)を駆動する。この回路構成によ
り、マイコン(MC1)の出力端子(O17),(O18),(O
19)のいずれか1つの端子が“High"となると前ピン表
示用発光ダイオード(LD0),合焦表示用発光ダイオー
ド(LD1),後ピン表示用発光ダイオード(LD2)のいず
れか1つが点灯して前ピンまたは合焦または後ピンを表
示する。また、出力端子(O17),(O19)の2端子が
“High"となると、発振回路(OSC)からのクロックパル
ス(CP)に基づいて発光ダイオード(LD0),(LD2)が
同時に点滅して合焦検出不能を表示する。表1にその動
作状態を示す。 焦点検出用受光部(FLM)は合焦検出用の複数の受光部
を備えたCCD(Charge Coupled Device)で形成されてい
る。制御回路(COT)は、マイコン(MC1)からの信号の
基づいてCCD(FLM)の駆動、CCD出力のA−D変換およ
びA−D変換出力のマイコン(MC1)への伝達機能を備
えている。 尚、マイコン(MC1)から制御回路(COT)に対して、出
力端子(O10)からCCD(FLM)の積分動作を開始させる
ためのパルス信号が、出力端子(O11)からこの積分動
作を強制的に停止させるためのパルス信号がそれぞれ出
力される。また、マイコン(MC1)に対して制御回路(C
OT)から、CCD(FLM)での積分動作が完了したことを示
す信号が割込端子(it)に、CCD(FLM)の各受光素子ご
とにその蓄積電荷のA−D変換動作が完了したことを示
す信号が入力端子(i10)に、上記A−D変換されたデ
ータが入力ポート(IP0)にそれぞれ入力される。更
に、CCD(FLM)に対して制御回路(COT)から、リセッ
ト信号が端子(φR)に、転送指令信号が端子(φT)
に、転送用クロックが端子(φ1),(φ2),(φ
3)に、参照電位が端子(ANB)にそれぞれ入力され、C
CD(FLM)から制御回路(COT)に対して、端子(ANB)
からモニター用受光部の受光量に応じた電位が、端子
(AOT)から各受光部での蓄積電荷がそれぞれ出力され
る。この制御回路(COT)の具体的な回路構成は後述の
第14図で詳述する。 ここで、CCD(FLM)、制御回路(COT)、マイコン(MC
1)の作動を簡述すると、制御回路(COT)は、マイコン
(MC1)の出力端子(O10)からの積分開始信号に応答し
て、CCD(FLM)にリセット信号を送ってCCD(FLM)をリ
セットするとともに、参照電位の信号をCCD(FLM)に与
える。CCD(FLM)内の各受光部ではその受光量に応じて
蓄積電荷が増加していき、これにより端子(ANB)から
出力される電位が下降していく。制御回路(COT)は、
端子(ANB)のレベルが所定値に達すると、CCD(FLM)
へ転送指令信号を出力してCCD(FLM)の各受光部の蓄積
電荷をCCD(FLM)内の転送ゲートに転送させるととも
に、マイコン(MC1)の割込端子(it)に積分完了信号
を与える。そして、制御回路(COT)は、CCD(FLM)の
転送ゲートに転送された蓄積電荷をφ1、φ2、φ3の
転送用クロックに基づいて受取ってA−D変換し、1つ
の受光部による蓄積電荷のA−D変換が完了する毎にマ
イコン(MC1)の入力端子(i10)にA−D変換完了信号
を与える。マイコン(MC1)は、この信号に応答してA
−D変換されたデータを入力ポート(IP0)から取込
む。そして、マイコン(MC1)はCCD(FLM)の受光素子
の数だけA−D変換されたデータを取込むと、CCD出力
の取込みを終了する。 なお、マイコン(MC1)は積分開始から一定時間が経過
しても割込信号が入力しないときには、CCDの積分動作
を強制的に停止させるためのパルスをマイコン(MC1)
の端子(O11)から出力する。制御回路(COT)はこのパ
ルスに応答して端子(φT)から転送指令信号をCCDに
与えるとともに、マイコン(MC1)に割込信号を出力し
て、前述のCCD出力のA−D変換,データ転送の動作を
行なう。 モータ駆動回路(MDR)は、マイコン(MC1)の出力端子
(O12)、(O13)、(O14)から与えられる信号に基づ
いてモーター(MO)を駆動する。尚、マイコン(MC1)
の出力端子(O12)が“High"のときモーター(MO)は時
計方向に、出力端子(O13)が“High"のときモーター
(MO)は反時計方向に駆動され出力端子(O12),(O1
3)がともに“Low"のときモーター(MO)は駆動が停止
される。さらに、マイコン(MC1)の出力端子(O14)が
“High"のときモーター(MO)は高速駆動され、“Low"
のとき低速駆動される。このモーター制御回路(MDR)
の具体例は、本願出願人がすでに特願昭57−136772号で
提案したが、本発明の要旨とは無関係であるので説明を
省略する。 エンコーダ(ENC)は、モーター(MO)の回転トルクを
レンズで伝えるためのカメラ本体側の伝達機構(LMD)
の駆動量を、たとえばフォトカプラーによりモニター
し、その駆動量に比例した数のパルスを出力する。この
パルスはマイコン(MC1)のクロック入力端子(DCL)へ
入力されて自動的にカウントされ、そのカウント値ECD
は後述のマイコン(MC1)のフローでのカウンタ割込に
用いられる。また、このパルスは、モーター駆動回路
(MDR)に送られ、そのパルス数に応じてモーター(M
O)の回転速度が制御される。 第3図は、第2図のマイコン(MC2)の動作を示すフロ
ーチャートであく。マイコン(MC2)の動作は大まかに
以下の3つのフローに大別される。#1のステップから
始まるフローは、電源スイッチ(MAS)の閉成により開
始されるメインのフローであり、測光スイッチ(MES)
が閉成される(#2)ことにより、焦点調節のための回
路部以外の回路部への給電開始(#4)、カメラ本体
(BD)で設定された露出制御情報の読込み(#5)、レ
ンズ(LE),コンバータ(CV)からのデータの読込み
(#6〜#12)、測光値の読込み(#13,14)、AFモー
ド,FAモードの自動設定(#16〜#27)、露出制御値の
演算(#28)および表示(#31,#32)等の動作を繰返
す。#45のステップから始まるフローは、マイコン(MC
2)に内蔵されたタイマーから周期的に出力されるタイ
マー信号により、測光スイッチ(MES)が開放されても
所定時間(例えば15秒)は上記メインフローの動作を行
なわせるためのタイマー割込みのフローである。また、
#59のステップから始まるフローは、レリーズスイッチ
(RLS)の閉成により、カメラの露出制御動作を開始さ
せるためのレリーズ割込みのフローである。以下に、第
3図ないし第6図に基づいてマイコン(MC2)に関連す
る第2図のカメラシステムの動作を詳述する。 まず、電源スイッチ(MAS)が閉成されると、パワーオ
ンリセット回路(POR1)からリセット信号(PO1)が出
力される。このリセット信号(PO1)により、マイコン
(MC2)はメインのフローにおけるリセット動作を#1
のステップで行なう。測光スイッチ(MES)が閉成され
ることにより、#2のステップで入力端子(i0)が“Hi
gh"になったことが判明されると、タイマー割込を不可
能にし(#3)、端子(O0)を“High"にする(#
4)。これによりトランジスタ(BT1)が導通して電源
ライン(VB)からの給電が開始される。同時に、バッフ
ァ(BF)を介して電源ライン(VL)からコンバータ(C
V)および交換レンズ(LE)への給電が開始される。#
5のステップでは、露出制御モード設定装置(MSE)、
露出時間設定装置(TSE)、絞り値設定装置(ASE)、フ
ィルム感度設定装置(SSE)からのデータがデータバス
(DB)を介して入出力ポート(I/O)に順次取込まれ
る。 #6ないし#12のステップでは、まずレジスタAにデー
タ“0"が設定され(#6)、端子(O6)が“High"とさ
れて、コンバータ回路(CVC),レンズ回路(LEC)のリ
セット状態が解除され、(#7−1)、データの直列入
力命令が出力される(#7−2)。コンバータ回路(CV
C),レンズ回路(LEC)から1つのデータの入力が完了
すると(#8)、取込まれたそのデータがレジスタAの
内容に対応するレジスタM(A)に設定される(#
9)。次に、レジスタAの内容に“1"が加えられ(#1
0)、その内容がAc(一定値)になったかどうかが判別
される。ここで、(A)≠Acならば#7−2のステップ
に戻って、再び次のデータの取込みが行なわれる。
(A)=Acになると、レンズ(LE)及びコンバータ(C
V)からのデータの取込みが完了したことになるので、
出力端子(O6)を“Low"にして(#12)、コンバータ回
路(CVC),レンズ回路(LEC)をリセットする。 ここで、レンズ(LE)及びコンバータ(CV)からのデー
タの取込みの具体例を、第4図及び第5図に基づいて説
明する。第4図に示された直列データ入力部は、例えば
8ビットの直列データを入力させる場合に、出力端子
(SCO)から8個のクロックパルスを出力し、このクロ
ックパルスの立下りで入力している直列データを順次読
込む。即ち、直列データ入力命令(SIIN)により、フリ
ップフロップ(FF1)がセットされて3ビットのバイナ
リーカウンター(CO1)のリセット状態が解除される。
同時に、アンド回路(AN7)のゲートが開かれて、マイ
コン(MC2)内で分周されたクロックパルス(DP)が同
期用クロック出力として出力端子(SCO)からコンバー
タ(CV),レンズ(LE)の回路(CVC),(LEC)に送ら
れる。また、このクロスパルスは、カウンタ(CO1),
シフトレジスタ(SR1)のクロック入力端子に送られ
る。シフトレジスタ(SR1)はクロックパルス(DP)の
立ち下がりで、マイコン(MC2)の入力端子(SDI)に入
力しているデータを順次取込んでいく。ここで、カウン
タ(CO1)のキャリー端子(CY)は、8個目のクロック
パルス(DP)が入力したときから次のクロスパルス(D
P)が入力するまでの期間“High"になっている。一方、
アンド回路(AN5)の一方の入力端にこのキャリー出力
が、他方の入力端にインバータ(IN15)を介してクロッ
クパルス(DP)が入力しているので、アンド回路(AN
5)は8個目のクロックパルス(DP)の立ち下がりで“H
igh"となって、フリップフロップ(FF1)をリセット
し、カウンター(CO1)もリセット状態にする。従っ
て、アンド回路(AN5)の出力も、カウンタ(CO1)のキ
ャリー端子(CY)が“Low"になることで“Low"となり、
次の動作に備える。このアンド回路(AN5)からの“Hig
h"のパルスで直列入力フラグSIFLがセットされてデータ
入力の完了が判別され、マイコン(MC2)はシフトレジ
スタ(SR1)から内部データバス(IDB)に出力されてい
るデータを所定のレジスタM(A)に格納する。 第5図において、一点鎖線から左側がコンバータ(CV)
のコンバータ回路(CVC)であり、右側がレンズ(LE)
のレンズ回路(LEC)である。マイコン(MC2)の出力端
子(O6)が“High"になるとカウンタ(CO3),(CO
5),(CO7),(CO9)のリセット状態が解除され、こ
れらカウンタはマイコン(MC2)の出力端子(SCO)から
与えられるクロックパルス(DP)をカウントすることが
可能となる。3ビットのバイナリーカウンタ(CO3),
(CO7)はこのクロックパルス(DP)の立上がりをカウ
ントし、8個目のクロックパルスの立上がりから次のク
ロックパルス(DP)の立上がりまでの間キャリー端子
(CY)を“High"にする。4ビットのバイナリーカウン
タ(CO5),(CO9)はこのキャリー端子(CY)の立下が
りをカウントし、8個のクロックパルスの最初のパルス
の立上がり毎にカウンタ(CO5)、(CO9)のカウント値
が1づつ増加する。 コンバータ回路(CVC)のROM(RO1)は、カウンタ(CO
3)のカウント値に基づいて直接そのレジスタが指定さ
れる。レンズ回路(LEC)のROM(RO3)はカウンタ(CO
1)のカウント値に基づいてデコーダ(DE9),データセ
レクタ(DS1)を介して間接的にそのレジスタが指定さ
れる。ROM(RO1),(RO3)からそれぞれ出力されるレ
ンズ(LE),コンバータ(CV)のデータは、デコーダ
(DE5)の出力に応じていずれかの出力が、または直列
加算回路(AL1)により加算された両者の和の出力或い
はすべて“0"のデータが選択的に出力される。ここで、
焦点距離が固定されているレンズの場合のカウンタ(CO
9)とデコーダ(DE9)とROM(RO3)との関係を表2に、
焦点距離が可変なズームレンズの場合の上記関係を表3
に示す。また、コンバータにおけるカウンタ(CO5)と
デコーダ(DE5)とROM(RO1)とカメラ本体への出力デ
ータとの関係を表4に示す。尚、φは各ビットのデータ
が“0"でも“1"でもよいことを示す。 カウンタ(CO3),(CO7)の出力(b0),(b1),(b
2)はデコーダ(DE3),(DE7)に入力され、デコーダ
(DE3),(DE7)はこの入力データに応じて表5に示す
信号を出力する。 従って、クロックパルスが立上がるごとに、ROM(R3)
のデータは最下位ビット(r0)から順次1ビットずつア
ンド回路(AN20)〜(AN27),オア回路(OR5)を介し
て出力され、同じタイミングでROM(RO1)のデータもク
ロックパルスの立上がり毎に最下位ビット(e0)から順
次1ビットづつアンド回路(AN10)〜(AN17),オア回
路(OR1)を介して出力される。また、ズームレンズの
場合には、ズームリング(ZR)の操作により設定された
焦点距離に応じた5ビットのデータを出力するコード板
(FCD)がレンズ回路(LEC)内に設けられている。設定
焦点距離に応じて変化するコード板(FCD)の出力によ
って、データセレクタ(DS1)の入力端子(α2)の下
位5ビットの値が一義的に決まる。従って、データセレ
クタ(DS1)はデコーダ(DE9)の出力(h4)が“Low"の
ときは入力端子(α1)からの“0000h3h2h1h0"のデー
タを、また、“High"のとき入力端子(α2)からの“h
2h1h0*****”(*はコード板のデータ)のデータ
を出力することにより、ROM(RO3)のアドレスを指定す
る。 カウンタ(CO9)の出力が“0000"の場合、ROM(RO3)の
アドレス“OOH"(Hは16進数を示す)のアドレスにはレ
ンズ装着を示すチェックデータが記憶されていて、この
データはあらゆる種類の交換レンズに共通のデータ(例
えば01010101)となっている。このとき、カメラ本体
(BD)とレンズ(LE)との間にコンバータ(CV)が装着
されていれば、デコーダ(DE5)の出力端子(g2)の“H
igh"により、レンズ(LE)から送られてくるデータ“01
010101"はアンド回路(AN32),オア回路(OR3)を介し
て、また、レンズ(LE)がカメラ本体(BD)に直接装着
されている場合はそのままカメラ本体側に送られて、入
力端子(SDI)からマイコン(MC2)に読込まれる。この
チェックデータにより交換レンズが装着されていること
が判別された場合は開放測光モードとなって露出制御装
置(EXC)で絞り制御が行なわれる。一方、交換レンズ
が装着されていないことが判別された場合は、絞り込み
測光モードとなって絞り制御は行なわれない。 カウンタ(CO5),(CO9)の出力が“0001"になると、
レンズのROM(RO3)のアドレス“01H"が指定され、ROM
(RO3)から開放絞り値データAvoが出力される。なお、
設定焦点距離に応じて実効絞り値が変化するズームレン
ズの場合は、最短焦点距離での開放絞り値が出力され
る。また、コンバータ(CV)のROM(RO1)のアドレス
“1H"にはコンバータ(CV)装着によるレンズの開放絞
り値の変化量に相当する一定値データβが記憶されてお
り、ROM(RO1)からは一定値データβが出力される。デ
コーダ(DE5)の端子(g0)の“High"により、ROM(RO
1),(RO3)からのデータは直列加算回路(AL1)で加
算されて(Avo+β)が算出され、このデータがアンド
回路(AN30),オア回路(OR3)を介して出力される。
カウンタ(CO5)、(CO9)の出力が“0010"になると、R
OM(RO3),(RO1)はそれぞれアドレス“02H"が指定さ
れる。レンズのROM(RO3)からの最小絞りのデータAvma
xとコンバータのROM(RO1)からのデータβとにより、
開放絞り値の場合と同様に、Avmax+βのデータが、ま
た装着されていない場合はAvmaxのデータが出力され
る。 カウンタ(CO5),(CO9)の出力が“0011"になると、
レンズのROM(RO3)のアドレス“03H"が指定され、ROM
(RO3)から開放測光誤差のデータが出力される。ここ
で、コンバータが装着されていない場合、このデータが
そのままカメラ本体に読み込まれる。一方、コンバータ
(CV)が装着されていると、表4に示すようにデコーダ
(DE5)の出力はすべて“Low"で、オア回路(OR3)の出
力はレンズからのデータとは無関係に“Low"のままとな
り、カメラ本体では開放測光誤差として“0"のデータを
読み取る。これは、コンバータ(CV)を装着することに
より、開放絞りは比較的小絞りとなり、開放測光誤差は
“0"になると考えてもよいからである。 カウント(CO5),(CO9)の出力が“0100"になると、R
OM(RO1),(RO3)はそれぞれ“04H"のアドレスが指定
される。レンズのROM(RO3)のアドレス“04H"には、フ
ォーカス用レンズ(FL)を繰出す場合のモーター(MO)
の回転方向を示すデータと、この交換レンズが設定撮影
距離に応じて交換係数の変化する型式のレンズであるか
どうかを示すデータとが記憶されている。例えば、モー
ターを時計方向に回転させるとフオーカス用レンズが繰
出される型式のレンズの場合は最下位ビットが“1"、モ
ーターを反時計方向に回転させるとフォーカス用レンズ
が繰出される型式のレンズの場合は最下位ビットが“0"
になっている。また、設定撮影距離によって変換係数が
変化する型式のレンズの場合は最上位ビットが“1"に、
変化しない型式のレンズの場合は最上位ビットが“0"に
なっている。このデータはコンバータ(CV)の装着とは
無関係にカメラ本体にそのまま送られる。 カウンタ(CO9)の出力が“0101"になるとデコーダ(DE
9)の出力は固定焦点距離のレンズの場合“00101"、ズ
ームレンズの場合“1001φ”となって、レンズ回路(LE
C)のROM(RO3)はそれぞれ“05H"または“011****
*”のアドレスが指定される。尚、“*****”はコ
ード板(FCD)からのデータである。ROM(RO3)のこの
アドレスには固定焦点距離レンズの場合そのレンズの固
定焦点距離fの2を底とした対数値のlog2fに対応した
データが、ズームレンズの場合そのズームレンズの設定
焦点距離fの対数値log2fに対応したデータが記憶され
ていて、このデータがカメラ本体へ出力される。また、
コンバータのROM(RO1)はアドレス“5H"が指定されて
おり、このアドレスには、コンバータ(CV)をカメラ本
体(BD)と交換レンズ(LE)との間に装着することによ
り変化する焦点距離の変化量に相当するデータγが記憶
されている。このときデコーダ(DE5)の出力端子(g
0)が“High"になっているので、加算回路(AL1)によ
り焦点距離のデータlog2fに一定値データγを加算した
データがカメラ本体に送られる。この焦点距離は、カメ
ラ振れの警告の判別等に用いられる。 カウンタ(CO9)の出力が“0110"になると、ズームレン
ズの場合、デーコーダ(DE9)からは“1010φ”のデー
タが出力され、端子(h4)が“High"となって以降はデ
ータセレクタ(DS1)の入力端α2からのデータが出力
される。これにより、ROM(RO3)は“010*****”
のアドレスを指定される。このアドレスには、ズームレ
ンズの焦点距離を最短焦点距離から変化させた場合の最
短焦点距離での実効絞り値からの絞り値変化量のデータ
ΔAvが設定焦点距離に応じて記憶されている。また、固
定焦点距離のレンズの場合、ΔAv=0なので、アドレス
“06H"には“0"のデータが記憶されている。このデータ
は、コンバータ(CV)の装着の有無とは無関係にカメラ
本体にそのまま送られる。尚、このデータは、開放測光
データから絞り成分の除去をするための演算(Bv−Avo
−ΔAv)−Avo−ΔAv及び設定又は算出された絞り開口
に実効絞りを制御するための演算Av−Avo−ΔAvに用い
られる。 カウンタ(CO9)の出力が“0111"になると、ズームレン
ズの場合デコーダ(DE9)の出力が“1011φ”となり、R
OM(RO3)は“011*****”のアドレスが指定され
る。このアドレスには設定焦点距離に対応した変換係数
のデータKDが記憶されている。また、固定焦点距離のレ
ンズの場合、ROM(RO3)は“07H"のアドレスが指定さ
れ、このアドレスには固定の変換係数のデータKDが記憶
されている。変換係数の変化を補償するような機械伝達
機構が内蔵されているコンバータが装着されていればこ
のデータはそのままボディーに伝達される。この変換係
数のデータKDは、マイコン(MC1)で算出されるデフォ
ーカス量|ΔL|から|ΔL|×KDの演算を行なってモータ
ー駆動機構(LMD)の駆動量のデータを得るために用い
られる。 また、変換係数のデータは、例えばデータが8ビットの
場合、上位4ビットの指数部と下位4ビットの有効数字
部とに分けられ、表6のようにコードづけされている。 変換係数のデータKDは KD=(k3・20+k2・2-1+k1・2-2+k0・2-3)・2n・2m m=k4・20+k5・21+k6・22+k7・23 n=一定値(例えば−7) の演算で求める。尚、k3は有効数字部の最上位ビットで
あるので必ず“1"になっている。従って、このようなコ
ードづけを行なえばKDの値が相当に広い範囲で変化して
もマイコン(MC1)内で演算し易い、少ないビット数の
データとして記憶することができる。 第7図は、ズームレンズから出力される変換係数のデー
タと焦点距離との関係を示すグラフであり、横軸はlog2
fに対応し、縦軸は変換係数KDに対応する。 ところでKDは、焦点距離fに応じて直線A,B,Cに示すよ
うに連続的に変化するが、本実施例の場合、折線A′,
B′,C′で示すように、KDの値をK1〜K33の離散的な値と
している。ここで、 K1=20の場合KD=“01111000"、 K2=2-1+2-2+2-3+2-4の場合KD=“01101111"、 K3=2-1+2-2+2-3の場合KD=“01101110"、 K4=2-1+2-2+2-4の場合KD=“01101101"、 K31=2-4+2-6の場合KD=“00101000"、 K32=2-4+2-7の場合KD=“00111001"、 K33=2-5の場合KD=“00101000"となっている。 ズームレンズの焦点距離は、コード板(FCD)の5ビッ
トの出力に対応して多数の領域に区分されており、例え
ば直線Aの変化をするレンズであればf17〜f25の9ゾー
ンに分割されている。この構成により、f25のゾーンで
あればそのゾーン内で最も小さいK値に最も近く且つ値
の小さなデータK17、f24のゾーンであればK16、f23のゾ
ーンならK15、f22のゾーンならK13というデータが出力
される。 このように、KDの値を定めるのは、以下の理由による。
即ち、KDの実際のデータよりも大きな値にしておくと、
合焦位置までフォーカス用レンズを駆動するのに必要な
駆動量に対応するエンコーダ(ENC)のパルス数よりも
N=KD×|ΔL|で求められたNの方が多くなり、結果と
して合焦位置をレンズが通り過ぎ、合焦位置の前後でレ
ンズがハンディングをしてしまうからである。そこで、
KDを小さめの値にしておけば次第に一方の方向から合焦
位置に近づくようになり、また、実際のKDとの差ができ
るだけ小さくなるようにしているので、フォーカス用レ
ンズが合焦位置に達する時間を短かくすることができ
る。 尚、KDの値を常に小さめの値にした場合、実際のKDの値
との差が大きくなりすぎて合焦位置に達するまでの時間
が長くかかりすぎることが起こりうるが、時間を短縮す
るために、B′に示すゾーンf18,f12のように実際の値
よりも若干大きくなっている領域をわずかに設けて、少
しぐらい合焦位置から行きすぎてもよいようにしてもよ
い。 また、撮影距離が無限大だと実線のC(∞)、近距離だ
と一点鎖線C(近)のように、撮影距離に応じて変換係
数が大幅に変化するズームレンズがある。このズームレ
ンズでは、例えば焦点距離f1のゾーンで撮影距離が無限
大の位置から最近接の位置へ変化すると、KD=k17=2-2
からKD=K15=2-2+2-4へ変化する。このようなズーム
レンズにも対応できるように、本実施例では、無限大の
位置での変換係数のデータのみをROM(RO3)に記憶さ
せ、合焦範囲の近傍の領域(以下、近合焦ゾーンで示
す)に到達するまでは、ΔLの正負(即ち、デフォーカ
ス方向)の信号だけに基づいてフォーカス用レンズを駆
動し、近合焦ゾーンにはいると上述のKDと|ΔL|とによ
って求まるNの値に基づいてレンズを駆動するようにし
ている。尚、焦点距離用のコード板(FCD)の他に設定
撮影距離用のコード板を別設し、これらコード板により
ROM(RO3)のアドレスを指定して正確な変換係数のデー
タを得るようにしてもよいが、部品点数の増加、アドレ
ス指定用のビット数の増加、ROMの容量の増加等の問題
があり、実用的でない。 更に、ズームリングを例えば、最短焦点距離の位置より
も短焦点側に移動させることによりマクロ撮影が行なえ
るように構成されたズームレンズがある。(このズーム
レンズの機構は、本出願の要旨とは関係ないので、その
説明を省略する。)このようなズームレンズに対して、
本実施例ではマクロ撮影に切換えられるコード板(FC
D)から“11111"のデータが出力され、特定のアドレス
“01111111"が指定されるようにしてある。マクロ撮影
の場合、瞳径の位置が変化したり、焦点深度が浅くなっ
たり、絞り値が暗くなったりして、AFモードによる焦点
調節は困難となるのでそのアドレスには“φφφφ011
0"のデータが記憶されており、そのk3は“0"となってい
る。マイコン(MC2)は、このデータによりマクロ撮影
に切換わったことを判別して、スイッチ(FAS)によりA
Fモードが設定されていても表示だけのFAモードに焦点
調節モードを自動的に切換える。 また、最近接の位置に撮影距離を設定しないとマイクロ
撮影への切換えができないように構成されたズームレン
ズがある。このようなレンズの場合、マクロ撮影への切
換操作により第5図のスイッチ(MCS)が閉成され、イ
ンバータ(IN17),インバータ(IN19)を介してアンド
回路(AN40)〜AN44)の出力がすべて“Low"になる。こ
れによってROM(RO3)のアドレス“01100000"が指定さ
れる。 このアドレスにはKDとして“φφφφ0100"のデータが
記憶されていて、マイコン(MC1)はこのデータのk3=k
1=0によりマクロ撮影への切換操作がなされたことを
判別して自動的に撮影距離が最近接位置になるようにモ
ーター(MO)を回転させてフォーカス用レンズを繰出
す。 合焦検出用の受光部は撮影レンズのあるきまった射出瞳
をにらむようになっていて、この瞳径と受光素子(フィ
ルム面と光学的に等価な位置に配置されている)に対す
る瞳の位置とに応じて撮影レンズを透過した被写体から
の光を受光素子が受光するかどうかがきまる。従って、
レンズによっては一部の受光部には光が入射しないよう
なものもある。このようなレンズでは合焦検出を行なっ
ても信頼性がないので、AFモード或いはFAモードの動作
は行なわない方が望ましい。そこでこのようなレンズの
場合には、ROM(RO3)のアドレス(ズームレンズなら
“011*****”、固定焦点距離レンズなら“0000011
1")に“φφφφ0001"のデータをKDとして記憶してお
く。マイコン(MC2)はこのデータにより、後述の#16
−2のステップでマイコン(MC1)がAFモードまたはFA
モードによる焦点検出動作を行なわないようにする。 なお、マクロ切換によりアンド回路(AN40)〜(AN44)
から“00000"または“11111"のデータが出力される場
合、ROM(RO3)のアドレス“00100000",“00111111"に
はマクロ撮影時の焦点距離fに対応したデータが、アド
レス“01000000",“01011111"にはマクロ撮影時のΔAv
に対応したデータが記憶されており、それぞれROM(RO
3)から出力される。 また、カメラ本体での駆動軸の回転を焦点調節部材に伝
達する機構を備えていない交換レンズの場合には、マク
ロ撮影への切換と同様にKDとして“φφφφ0110"が記
憶されており、FAモードのみが可能とされる。更に、上
述のレンズと同様に伝達機構を備えていないコンバータ
の場合には、カウンタ(CO2)の出力が“0111"になった
ときにROM(RO1)から“φφφφ0110"が出力され、且
つデコーダ(DE5)の端子(g1)のみが“High"になって
ROM(RO1)からのデータをカメラ本体に伝達するように
すれば、どのような交換レンズが装着されてもFAモード
だけの動作が行なわれる。 カメラ本体と交換レンズとの間にコンバータを挿入接続
する場合、コンバータにより焦点距離が変化するので、
その増加量に対応した量だけカメラ本体からの駆動軸の
回転量を減少させる減速機構をコンバータ内に設ける必
要がある。即ちカメラ本体の駆動軸の回転量をそのまま
フォーカス用レンズの駆動軸に伝達する機構だけをコン
バータに備えた場合、レンズのKDをそのままカメラ本体
に伝達してN=KD×|ΔL|だけカメラ本体の駆動軸を回
転させると、焦点距離の増加量に対応した量だけ合焦位
置からズレてしまうといった問題がある。そこで上記の
減速機構を備えていないコンバータに対して、本実施例
では、例えば焦点距離を1.4倍にするコンバータならKD
が1/2に、2倍のコンバータならKDが1/4になるように、
それぞれKDの上位4ビットの指数部のデータ(k7k6k5k
4)から、1.4倍のコンバータなら1を減じ、2倍のコン
バータなら2を減ずるようにしている。 第5図に戻って、カウンタ(CO5)の出力が“1000"にな
ると、表4に示すようにコンバータ回路(CVC)のROM
(RO1)からはコンバータ(CV)が装着されていること
を示す“01010101"のチェックデータが出力される。こ
のとき、デコーダ(DE5)の端子(g1)が“High"になっ
ているので、このチェックデータはレンズ回路(LEC)
のROM(RO3)からのデータとは無関係にアンド回路(AM
31),オア回路(OR3)を介してカメラ本体(BD)に送
られる。 カウンタ(CO5)の出力が“1001"になると、このコンバ
ータ装着で光束が制限されることによる光のケラレに基
づいて定まる絞り値のデータAvlがROM(RO1)から出力
され上述と同様にして、アンド回路(AN13),オア回路
(OR3)を介してカメラ本体に送られる。このデータAvl
は、マイコン(MC2)で開放絞り値のデータAvo+βと比
較される。Avo+B<Avlのときには、測光出力がBv−Av
lとなっているので、(Bv−Avl)+Avl=Bvおよび絞り
込み段数データAv−(Avo+β)が演算される。 上述のようにして、レンズ(LE)およびコンバータ(C
V)からのデータの取り込みが完了すると、第3図のフ
ローチャートにおいて、測光回路(LMC)の出力のA−
D変換が行なわれ(#13)、このA−D変換された測光
出力のデータが所定のレジスタに格納される(#13)。 #15のステップではレリーズフラグRLFが“1"かどうか
が判別され、このフラグが“1"のときは#28のステップ
に直接移行し、“0"のときは#16ないし#26のステップ
を経て#28のステップに移行する。ここで、レリーズフ
ラグRLFは、レリーズスイッチ(RLS)が閉成されて#59
ステップ以降の割込み動作が行なわれる場合でカメラの
露出制御値が算出されているときに“1"に設定されるフ
ラグである。尚、この割込み動作時に露出制御値が算出
されていないことが#63のステップで判別されたとき
は、#5以降のステップで上記データの取込み動作を行
ない、#15のステップでRLF=1ならば、#16以降のス
テップにおけるAF,FAモードによる焦点検出動作のフロ
ーをジャンプして#28のステップで露出演算を行なった
後に、#30のステップを経て#64以降のステップで露出
制御を行なう。 #16のステップでは、AFモードまたはFAモードによる焦
点検出動作が可能であるか否かの判別が行なわれ、可能
であれば#17のステップに、不可能であれば#28のステ
ップに移行する。このステップでは、レンズが装着され
ているか否か(#16−1)、射出瞳と径と位置とできま
る条件が受光部に適合しているか否か(#16−1)、焦
点検出用の全ての受光部に被写体からの光が入射してい
るか否か(#16−3)、測光スイッチが閉成されている
か否か(#16−5)の判別が順次行なわれる。 ここで、チェックデータ“01010101"が入力していない
場合(#16−1)、KDのデータのk3〜k0が“0001"の場
合(#16−2)、レンズの射出瞳の径が小さすぎて開放
絞り値Avo,Avo+β,Avo+ΔAvまたはAvlが一定絞り値
【例えば5(F5.6)】Avcより大きい場合(#16−
3)には、ともにAFモード,FAモードによる焦点検出動
作は不可能であるので、#16−4のステップにおいて焦
点検出動作が行なわれないことが表示制御回路(DSC)
で警告表示された後に、#28のステップに移行する。ま
た、測光スイッチ(MES)が開放されていて(i0)が“L
ow"の場合(#16−5)には、FAモードのみの動作を15
秒間だけ行なわせるために#28のステップに移行する。 チェックデータの入力、k3〜k0≠“0001"、Avo,Avo+
β,Avo+AvまたはAvl≦Avc、(i0)の“High"がともに
判別された場合には#17以降のステップに移行する。 #17のステップでは、出力端子(O1)が“High"にな
り、マイコン(MC1)はその入力端子(i11)の“High"
によりAF,FAモードによる焦点検出動作を開始する。#1
8のステップではマイコン(MC2)に読込まれた変換係数
のデータKDを入出力ボート(I/O)からデータバスに出
力して、ラッチ回路(LA)にラッチさせる。このラッチ
回路(LA)でラッチされたデータは、マイコン(MC1)
の後述のNo.93のステップで読込まれる。 #19のステップでは、カウンタ(CO9)の出力が“0100"
のときに読込まれたデータに基づいて、装着されたレン
ズが、撮影距離に応じて変換係数KDが変化する型式のレ
ンズかどうかを判別する。ここで、変化するレンズであ
ればマイコン(MC2)の出力端子(O3)即ちマイコン(M
C1)の入力端子(i13)を“High"に、変化しないレンズ
であれば“Low"にする。マイコン(MC1)はこの信号に
より、詳細は、後述のNo.192ないしNo.197のステップで
述べるが、結像位置が近合焦ゾーン内にあるか否かまた
は積分時間が一定値より長いか否かに応じてAFモードで
のモーター(MO)の駆動を切換える。 #22のステップでは同じくカウンタ(CO9)が“0100"の
ときに読込まれたデータに基づいてフォーカス用レンズ
を繰出すときのモーター(MO)の回転方向を判別する。
ここで、時計方向であればマイコン(MC2)の出力端子
(O2)即ちマイコン(MC1)の入力端子(i12)を“Hig
h"に、反時計方向であれば“Low"にする。マイコン(MC
1)はこの端子(i12)への信号とデフォーカス方向の信
号とでモーター(MO)の回転方向を決定する。 #25のステップでは、変換係数データKDの3番目のビッ
トk3が“1"か“0"かを検知することにより、装着された
コンバータ(CV),レンズ(LE)でAFモードによる焦点
調節動作が可能かどうかを判別する。このとき、k3=1
ならAFモードが可能なので、フラグMFFを“0"にして#2
8のステップに移行する。一方、k3=0ならAFモードが
不可能なのでMFFを“1"にして、次にスイッチ(FAS)に
よりAFまたはFAのいずれかのモードが選択されているか
を検知する。ここで、AFモードが選択されていて入力端
子(i1)が“High"であれば、撮影者によりAFモードが
設定されていても自動的にFAモードに切換えられること
を表示制御回路(DSC)によって警告表示を行なわせ
て、#28のステップに移行する。入力端子(i1)が“Lo
w"なら、FAモードがもともと選択されているのでそのま
ま#28のステップに移行する。 #28のステップでは、#5ないし#14のステップで読込
まれた設定露出制御値、測光値、レンズからのデータに
基づいて公知の露出演算を行ない、露出時間と絞り値の
データを算出し、フラグLMFを“1"にする。 #30のステップではレリーズフラグRLFが“1"かどうか
判別し、“1"のときは#64以降のステップの露出制御動
作のフローに戻り、“0"のときは#31のステップに移行
する。#31のステップでは出力端子(O8)を介して“Hi
gh"にすることによりインバータ(IN8)をトランジスタ
(BT3)を導通させ、発光ダイオード(LD10)〜(LD1
n)による警告表示および液晶表示部(DSP)による露出
制御値の表示を行なわせる。 #33のステップでは測光スイッチ(MES)の開閉状態を
判別する。ここで、測光スイッチ(MES)が閉成されて
いて(i0)が“High"であれば、タイマー割込みのため
の15秒カウント用のデータをタイマー用のレジスタTcに
設定し(#34)、タイマーをスタートさせ(#35)、タ
イマー割込を可能(#36)として#2のステップに戻
る。この場合には、(i0)が“High"(測光スイッチ(M
ES)が閉成されたまま)なので、直ちに#3のステップ
に移行してタイマー割込を不可能にして前述と同様の動
作を繰返す。 一方、測光スイッチ(MES)が開放されていて(i0)が
“Low"であれば、スイッチ(FAS)によりAF,FAのいずれ
のモードが選択されているかが判別され(#37)、レン
ズからのデータに基づいて#25のステップで定められた
モードが判別(#38)される。ここで、入力端子(i1)
が“Low"でFAモードが選択されている(#37)か、また
はAFモードが選択されていてもフラグMFFが“1"でレン
ズ側がFAモードでの動作しかできない場合には、#40の
ステップに移行する。AFモードが選択され且つMFFが
“0"の場合には、出力端子(O1)を“Low"に(#39)し
てマイコン(MC1)の動作を停止させた後に#40のステ
ップに移行する。尚、#37,#38のステップでFAモード
が判別されたときは、端子(O1)は“High"のままで#4
0のステップに移行し、マイコン(MC1)の動作は続行さ
れる。 #40のステップではスイッチ(EES)の開閉状態が判別
され、露出制御機構のチャージが完了しておらず(i2)
が“High"であれば、#47のステップに移行して後述す
る初期状態への復帰動作を行なう。露出制御機構のチャ
ージが完了していて(i2)が“Low"であれば、#36のス
テップでタイマー割込を可能とした後に#2のステップ
に戻り、再び測光スイッチ(MES)が閉成されて入力端
子(i0)が“High"になるか或いはタイマー割込みがあ
るのを待つ。 さて、タイマー割込があるとレジスタTcの内容から1が
差引かれ(#45)、Tcの内容が“0"になったかどうかが
判別される(#46)。Tc≠0の場合、#5以降のステッ
プに移行して前述のデータの取込、露出演算等の動作を
行なう。このとき、FAモードであれば、端子(O1)が
“High"なのでマイコン(MC1)はFA用の動作を繰り返
し、AFモードであれば#39のステップで端子(O1)が
“Low"にされているのでマイコン(MC1)の動作は停止
している。 一方、Tc=0となると出力端子(O0),(O1),(O8)
が“Low"とされて、トランジスタ(BT1)及びバッファ
(BF)による給電の停止、FAモードの場合のマイコン
(MC1)の動作停止、トランジスタ(BT3)による給電の
停止が行なわれる。さらに、液晶表示部(DSP)のブラ
ンク表示、フラグMFF,LMFのリセットを行なった後に#
2のステップに戻る。 以上の動作を要約すると、測光スイッチ(MES)が閉成
されている間は、データの取込み,マイコン(MC1)の
動作,露出演算,表示の動作が繰返し行なわれる。次
に、測光スイッチ(MES)が開放されると、AFモードの
ときは、直ちにマイコン(MC1)の動作は停止されてデ
ータの取込み,露出演算,表示の動作を15秒間繰返さ
れ、FAモードのときは、データの取込み、マイコン(MC
1)によるFA動作,露出演算,表示の動作が15秒間繰返
される。また、露出制御機構のチャージが完了していな
いときは、測光スイッチ(MES)が開放されるとデータ
の取込み,マイコン(MC1)の動作,露出演算,表示の
動作を直ちに停止する。 なお、一旦、#16−4,#27−2のステップで警告表示を
行なっても次のフローの時点で警告の必要がなくなれ
ば、この警告をキャンセルするためのデータを表示制御
回路(DSC)に伝達する必要があることはいうまでもな
い。 次に露出制御機構のチャージが完了した状態でレリーズ
スイッチ(RLS)が閉成された場合の動作を説明する。
この場合、マイコン(MC2)はどのような動作を行なっ
ていても直ちに#59のステップからのレリーズ割込みの
動作を行なう。まず、レンズからのデータの読込み中に
割込みがかかる場合を考慮して、端子(O6)を“Low"に
してコンバータおよびレンズの回路(CVC),(LEC)を
リセット状態にし(#59)、端子(O1)を“Low"にし
て、マイコン(MC1)によるAF又はFAモードの動作を停
止させる(#60)。さらに出力端子(O8)を“Low"にし
て警告用の発光ダイオード(LD10)〜(LD1n)を消灯さ
せて(#61)、レリーズフラグRLFに“1"を設定(#6
2)した後に、前述のフラグLMFが“1"かどうかを判別す
る(#63)。 ここで、フラグLMFが“1"であれば露出制御値の算出が
完了しているので#64のステップに移行する。一方、LM
Fが“0"であれば、露出制御値の算出が完了していない
ので#5以降のステップに移行して露出制御値を算出し
て#64のステップに移行する。 #64のステップでは、#28のステップで算出された絞り
込み段数のデータAv−Avo,Av−(Avo+ΔAv),Av−(Av
o+β),Av−(Avo+β+ΔAv)がデータバス(DB)に
出力され、出力端子(O4)からデータ取込み用のパルス
が出力される(#65)。これによって、露出制御値(EX
C)に絞り込み段数のデータが取込まれるれるととも
に、露出制御機構の絞り込み動作が開始され、取込まれ
た絞り込み段数だけ絞りが絞り込まれると絞り込み動作
が完了する。 出力端子(O4)からのパルス出力から一定時間が経過す
ると(#66)、算出された露出時間のデータTvがデータ
バス(DB)に出力され、出力端子(O5)からデータ取込
み用のパルスが出力される(#67,#68)。このパルス
によって露出制御装置(EXC)には露出時間のデータが
取込まれるとともに、内蔵されたミラー駆動回路により
ミラーアップ動作が開始される。ミラーアップが完了す
ると、シャッター先幕の走行が開始するとともに、カウ
ントスイッチ(COS)が閉成して取込まれた露出時間デ
ータに対応した時間のカウントが開始する。カウントが
終了するとシャッター後幕の走行が開始され、後幕走行
の完了,ミラーのダウン,絞りの開放により、スイッチ
(EES)が閉成する。 マイコン(MC2)は、このスイッチ(EES)が閉成して入
力端子(i2)が“High"になったことを判別すると(#6
9)、レリーズフラグ(RLF)をリセットして(#70)、
測光スイッチ(MES)が閉成されていて入力端子(i0)
が“High"かどうかを判別する(#71)。ここで、(i
0)が“High"であれば、#2以降のステップに戻り、前
述のデータ取込み,マイコン(MC1)の動作,露出演
算,表示の動作を繰返す。一方、#71のステップで測光
スイッチ(MES)が開放されていて入力端子(i0)が“L
ow"ならば#47以降のステップに移行して、マイコン(M
C2)を初期状態にセットして#2のステップに戻る。 第8図,第9図,第10図は、マイコン(MC1)の動作を
示すフローチャートである。マイコン(MC1)の動作
は、以下の3つのフローに大別される。 No.1のステップで始まるフローは、マイコン(MC2)か
らの合焦動作指令により開始されるメインのフローであ
り、制御回路(COT)によるCCD(FLM)の動作開始(No.
8)、モータ回転の有無の判別(No.10〜No.13)、CCDの
最長積分時間の計時および最長積分時間経過時の動作
(No.14〜19)、フォーカス用レンズの終端位置の検知
と最長積分時間の計時(No.35〜44)、終端位置でのモ
ータ停止および低コントラスト時の回転再開(No.43〜4
8,51〜67)、マイコン(MC1)の動作停止時の初期設定
(No.25〜33)、低輝度時のCCDデータの変換(No.78〜8
0)、デフォーカス量およびデフォーカス方向の算出(N
o.81〜91)、AFモード動作が可能なレンズか否かの判別
(No.92〜96)、コントラストの判別(No.100)、AFモ
ードの場合の合焦ゾーンへのモータ駆動および合焦判別
(No.125〜196)(第9図)、FAモードの場合の合焦判
別(No.240〜261)(第10図)、低コントラスト時の動
作(No.105〜115,205〜214)、最近接撮影位置でマクロ
撮影への切換が可能なレンズの場合のモータ駆動(No.2
20〜232)等の動作が行なわれる。 No.70〜76のステップは、制御回路(COT)からの端子
(it)へのCCD積分完了信号によりCCD出力データの読込
み動作が行なわれる端子割込みのフローである。また、
第8図のNo.200〜204のステップは、エンコーダ(ENC)
を介してカウンタECCから一致信号が出力することによ
り合焦判別がなされるカウンタ割込みのフローである。
尚、一旦、端子割込みが可能とされると、以降にカウン
タ割込みの信号が発生しても端子割込みの動作終了後で
ないとカウンタ割込みは実行されないように、両者の割
込み動作の優先順位が定められている。以下このフロー
チャートに基づいて本実施例におけるAF,FAモードの動
作を説明する。 まず、電源スイッチ(MAS)の閉成に応答してパワーオ
ンリセット回路(POR1)からリセット信号(PO1)が出
力され、このリセット信号でマイコン(MC1)は特定番
地からのリセット動作(No.1)を行なう。No.2のステッ
プではスイッチ(FAS)が閉成されて入力端子(i14)が
“High"となっているかどうかを判別する。ここで、(i
14)が“High"であればAFモードが選択されているので
フラグMOFに“0"を設定し、“Low"であればFAモードが
選択されているのでフラグMOFに“1"を設定する。 No.5のステップでは、マイコン(MC2)の出力端子(O
1)が“High"即ち入力端子(i11)が“High"になってい
るかどうかを判別する。ここで、入力端子(i11)が“L
ow"ならNo.2のステップに戻って以上の動作を繰り返
す。(i11)が“High"になっていることが判別される
と、出力端子(O16)を“High"にして(No.6)、インバ
ータ(IN5)を介してトランジスタ(BT2)を導通させて
電源ライン(VF)からの給電を開始させる。次に、CCD
(FLM)の積分時間計時用レジスタITRに最長積分時間に
対応した固定データC1を設定する(No.7)。次に、出力
端子(O10)から“High"のパルスを出力して(No.8)、
制御回路(COT)にCCD(FLM)の積分動作を開始させ、
割込を可能(No.9)とした後にNo.10のステップに移行
する。 No.10ないし13のステップでは、モーター(MO)が回転
しているか否かが順次判別される。即ち、第1回目の合
焦検出動作がなされているか否かがフラグFPFにより(N
o.10)、フォーカス用レンズ(FL)の駆動位置が最近接
または無限大の終端位置に達しているか否かが終端フラ
グENFにより(No.11)、駆動位置が合焦ゾーン内に入っ
ているか否かが合焦フラグIFFにより(No.12)、スイッ
チ(FAS)によりいずれのモードが選択されているかが
フラグMOFにより(No.13)、それぞれ順次判別される。 ここで、1回目の合焦検出動作がなされているが、レン
ズが終端位置に達しているか、合焦ゾーンに入っている
か、またはFAモードが選択されている場合は、モーター
(MO)の回転は停止しているのでNo.14以降のステップ
に移行する。また、2回目以降の合焦検出動作がなされ
ており、レンズが終端位置,合焦ゾーンに達しておら
ず、且つAFモードが選択されている場合は、モーター
(MO)は回転しているのでNo.35以降のステップに移行
する。尚フラグFPFは、第1回目の合焦検出動作がなさ
れている期間は、“1",2回目以降の動作時は“0"にな
り、終端フラグENFはフォーカス用レンズ(FL)の駆動
位置が最近接位置或いは無限大位置に達していてモータ
ー(MO)をそれ以上回転させてもエンコーダー(ENC)
からパルスが出力されないときに“1"になり、合焦フラ
グIFFはレンズが合焦ゾーンにはいると“1",はずれてい
るときは“0"になる。 No.14以降のステップでは、まず積分時間計時用レジス
タITRの内容から“1"が差引かれ(No.14)、このレジス
タITRからボローBRWがでているかどうかを判別する(N
o.15)。ここで、ボローBRWがでていなければ、低輝度
フラグLLFに“0"を設定し(No.18)、マイコン(MC2)
から入力端子(i11)にマイコン(MC1)を動作させるた
めの“High"信号が入力しているかどうかを判別し(No.
19),(i11)が“High"であればNo.14のステップに戻
り、この動作を繰返す。また、“Low"であればNo.25以
降のステップに移行して初期状態への復帰動作を行なっ
た後に、No.2のステップに戻って再び入力端子(i11)
が“High"になるのを待つ。一方、No.15のステップでボ
ローBRWがでたことが判別されると、最長の積分時間が
経過したことになり、出力端子(O11)にパルスを出力
(No.16)してCCD(FLM)の積分動作を強制的に停止さ
せ、低輝度フラグLLFを“1"にして、制御回路(COT)か
ら割込端子(it)に割込信号が出力するのを待つ。 No.35以降のステップでは、まず、計時用レジスタTWRに
一定時間データC2が設定され(No.35)、レジスタITRの
内容からn(例えば3)を差引いてボローBRWがでてい
るかどうかを判別する(No.37)。ここで、レジスタITR
からボローBRWがでていると、前述と同様に、最長積分
時間が経過したことになるので、No.16のステップに移
行してCCD(FLM)の積分動作を強制的に停止させ、低輝
度フラグLLFを“1"にして制御回路(COT)から割込端子
(it)に割込信号が入力するのを待つ。 また、ボローBRWがでていなければ低輝度フラグLLFを
“0"にし、レジスタTWRから“1"を差引いてボローBRWが
出ているかどうかを判別する(No.40)。このとき、ボ
ローBRWがでていなければ入力端子(i11)が“High"に
なっているかどうかをNo.41のステップで判別する。(i
11)が“High"になっていればNo.36のステップに戻り、
“Low"になっていればNo.25のステップに移行する。
尚、C1/n>C2になっていて、No.37のステップでの判別
でボローBRWがでるまでの間に、No.40のステップでの判
別で複数回のボローがでる。 No.40のステップでボローBRWがでると、エンコーダ(EN
C)からのパルス数をカウントしたデータECDをレジスタ
ECD1に設定し、(No.42)、この設定データとレジスタE
CR2の内容とを比較する(No.43)。尚、レジスタECR2に
はそれ以前に取込まれたカウントデータが設定されてい
る。ここで、レジスタECR1,ECR2の内容が一致しない場
合は、レンズが移動していることになるので、レジスタ
ECR1の内容をレジスタECR2に設定(No.44)してNo.35の
ステップに戻る。 No.43のステップでレジスタECR1とECR2との内容が一致
する場合は、前回に取込まれたエンコーダ(ENC)から
のパルスのカウントデータが変化していない、即ちレン
ズが移動せず、最近接位置或いは無限大位置に達してし
まっていることになる。従ってこの場合に、割込を不可
能(No.45)とし、出力端子(O11)にパルスを出力(N
o.46)としてCCD(FLM)の積分動作を強制的に停止さ
せ、出力端子(O12),(O13)をともに“Low"(No.4
7)にしてモーター(MO)の回転を停止させ、低コント
ラストフラグLCFが“1"かどうかを判別する(No.48)。
尚、このフラグはLCFは被写体が低コントラストであっ
て、CCD(FLM)の出力に基づいて算出されたデフォーカ
ス量ΔLが信頼性に乏しいときに“1"になる。ここで、
フラグLCFが“0"のときには終端フラグENFを“1"にして
(No.49)、第10図のNo.270のステップに移行する。No.
270のステップでは、入力端子(i14)が“High"のまま
かどうかを判別し、(i14)が“High"でAFモードが選択
されたままであればそのままNo.2のステップへ移行す
る。一方、(i14)が“Low"になっていてFAモードに切
換えられていれば、フラグFPFを“1"にし、端子(O1
2),(O13)を“Low"にしてモーター(MO)を停止し、
フラグLCF,LCF1,LCF3を“0"にした後にNo.2のステップ
へ戻る。 以上の動作を要約すると、マイコン(MC2)からの合焦
検出動作の指令により、CCDの積分を開始させ、割込を
可能として、最長の積分時間のカウントを開始させる。
このときモーター(MO)が回転していなければ、この最
長積分時間をカウントしながら割込信号が入力するのを
待ち、最長時間が経過しても割込信号が入力されなけれ
ばCCDの積分を強制的に停止させて、割込信号が入力す
るのを待つ。一方、CCDの積分動作を開始させたときに
モーター(MO)が回転していれば、積分時間のカウント
中にレンズが終端位置に達しているかどうかを周期的に
判別しながら割込信号の入力を待ち、最長積分時間が経
過しても割込信号が入力せず、且つレンズが終端に達し
ていなければ、CCDの積分を強制的に停止させて割込信
号を待つ。また、レンズが終端に達していれば、割込を
不可能として積分を強制的に停止させ、モーター(MO)
の回転を停止させて、再びCCDの積分を行ない、後述す
るように、ΔLを算出して合焦かどうかを判別し、以後
はマイコン(MC2)からマイコン(MC1)の入力端子(i1
1)へ“High"の信号が入力されていてもマイコン(MC
1)は合焦検出,焦点調整の動作を行なわず、この信号
が“Low"になって再度測光スイッチ(MES)が閉成され
入力端子(i11)が“High"になるとNo.2のステップから
の動作を開始する。 さて、No.48のステップでフラグLCFが“1"であることが
判別されると、次にフラグLCF1が“1"かどうかが判別さ
れる(No.51)。ここで、LCFが“0"であればLCF1を“1"
にして(No.52)、No.60のステップで合焦方向フラグFD
Fが“1"かどうかを判別する。なお、フラグLCF1はレン
ズ位置が合焦位置から大幅にずれている所謂バカボケの
状態にあるか否かを判定するためにコントラストが所定
の値以上になるレンズ位置を走査するためのフラグ、フ
ラグFDFは、ΔL>Oでレンズを繰込むとき(前ピン)
は“1"、ΔL<Oでレンズを繰出すとき(後ピン)は
“0"になるフラグである。このときFDFが“1"なら“0"
に、“0"なら“1"に設定し直され、それぞれ入力端子
(i12)が“High"かどうかが判別される(No.63、6
4)。即ち、レンズを繰出すためのモーターの回転方向
を判別し、No.63のステップで(i12)が“High"なら、
レンズを繰出すためには時計方向に回転させなければな
らないので、No.66のステップに移行して端子(O12)を
“High",(O13)を“Low"にする。(i12)が“Low"な
ら、レンズを繰出すためにはモーター(MO)を反時計方
向に回転させなければならないので、No.65のステップ
に移行して端子(O12)を“Low",(O13)を“High"にす
る。また、No.64のステップで(i12)が“High"なら、
レンズを繰込むには反時計方向にモーター(MO)を回転
させなければならないのでNo.65のステップに移行す
る。(i12)が“Low"なら、レンズを繰込むには時計方
向にモーター(MO)を回転させなければならないのでN
o.66のステッブに移行する。次にNo.67のステップでは
端子(O14)を“High"にしてモーター(MO)を高速で回
転させ、No.270のステップに移行する。 No.51のステップでフラグLCF1が“1"であることが判別
されると、低コントラストのままで最近接または無限大
の終端位置に達したことになり、モーター(MO)を停止
させ(No.53)、(i11)が“Low"になるのを待ち(No.5
5)、フラグLCF,LCF1,LCF3を“0"にしてNo.25のステッ
プに戻る。 さて、低コントラストの場合の一連の動作を説明する。
まず、AFモードで低コントラストの場合、出力ポート
(OP0)に“101"を出力して警告表示を行ない(No.10
5)、次にフラグLCFが“1"になっているかどうかを判別
する。(No.107)。ここで、フラグLCFが“1"でなく、
今回はじめて低コントラストになったのであれば、フラ
グLCF,LCF3を“1"にして(No.108,109)、No.110のステ
ップで最初の動作(FPF=1)かどうかを判別する。フ
ラグFPFが“0"の場合はそれまでの動作では低コントラ
ストではなく、今回の測定が誤りである可能性もありう
るので、No.280のステップに移行して、No.270,271のス
テップを経てNo.2のステップに戻り、再度測定を行なわ
せる。このとき、モーターは前回の算出値に向って回転
している。尚、終端フラグENFが“1"でNo.110のステッ
プを経てNo.280のステップに移行した場合は、モーター
(MO)の回転は停止しているので、入力端子(i11)が
“Low"になるのを待って(No.281)、フラグLCF,LCF3を
“0"にして(No.282)からNo.25以降のステップでマイ
コン(MC1)の動作停止のための初期値設定を行なう。 また、No.110のステップでフラグFPFが“1"で最初の動
作であることが判別されると、フラグFPF,LCF3を“0"に
して(No.111,113)、No.205のステップでデフォーカス
量ΔLの正負を判別する。ΔL>Oで前ピンならフラグ
FDFを“1"、ΔL<0で後ピンならフラグFDFを“0"とし
(No.206,209)、前述のNo.63〜66のステップと同様
に、レンズを繰出すためのモーター(MO)の回転方向に
応じてモーター(MO)を反時計方向或いは時計方向に回
転させる。次にNo.212のステップで積分時間(レジスタ
ITRの内容)が一定値C7よりも短時間かどうかを判別し
て、積分時間が一定値以下((ITR)≧C7)のときは端
子(O14)を“High"としてモーター(MO)を高速駆動さ
せ(No.213)、積分時間が一定値以上のときは端子(O1
4)を“Low"としてモーター(MO)を低速度駆動させ(N
o.214)、No.270のステップを経てNo.2のステップに戻
って、再び測定を開始させる。このようにして、以後測
定値が低コントラストでない値になるまで、最初にきま
った方向へレンズを移動させる。 低コントラストのままでレンズが一方の終端位置に達す
ると、No.52のステップでフラグLCF1を“1"にして移動
方向を逆転させ、更に測定を繰返しながらレンズを移動
させる。低コントラストのままで更に、他の終端位置に
達すると一方の終端から他方の終端までレンズが走査さ
れたことになるので、No.55のステップに移行して、動
作を停止する。なお、この動作中に測定値が低コントラ
ストでないことが判別されるとNo.101のステップに移行
して、後述のデフォーカス量に基づくレンズ制御の動作
を行なう。ここで、突然低コントラストになったとき
は、前述のように一回目の測定値は無視して再度測定を
行なわせ、このときも低コントラストならフラグLCF3は
“1"になっているので(No.112)、LCF3を“0"にしてN
o.205のステップに移行し、このときの測定値に基づい
てレンズの移動方向をきめてコントラストが一定値以上
になる位置をさがす。 FAモード(MOF=1)で低コントラストの場合には、No.
106のステップからNo.115のステップに移行して、フラ
グLCFを“1"、フラグLCF1、LCF3を“0"、フラグFPFを
“1"、終端フラグENFを“0"、出力端子(O12),(O1
3)を“Low"として、No.258のステップに移行し、後述
する動作を行なって、再び測定を行なう。 マイコン(MC1)が、No.9〜13のステップからNo.14,15,
18,19のループまたはNo.35〜40,42〜44のループまたはN
o.36〜41のループを実行しているときに、CCD(FLM)の
積分動作が完了して割込み端子(it)に制御回路(CO
T)から“High"のパルスが入力すると、マイコン(MC
1)はNo.70のステップにジャンプして割込み動作を開始
する。まず、エンコーダ(ENC)からのパルスをカウン
トした値ECDがレジスタECR3に設定され(No.70)、CCD
の受光部の数、即ちマイコン(MC1)の入力ポート(IP
0)に入力されるデータの数に相当する値C3がレジスタD
NRに設定され(No.71)、No.72のステップで入力端子
(i10)に“High"のパルスが入力されるのを待つ。CCD
出力のA/D変換が終了して入力端子(i10)が“High"に
なると、入力ポート(IP0)に入力された1つのCCD出力
データCDがレジスタM(DNR)に設定される(No.73)。
次に、レジスタDNRの内容から“1"が差引かれ(No.7
4)、このレジスタDNRからボローBRWが入力されるまでN
o.72〜75のステップが繰返される。このようにして、CC
D出力データCDが順次レジスタM(DNR)に設定される。
すべてのCCD出力データCDの取り込みが完了すると、リ
ターンアドレスを設定して、そのアドレスにリターン動
作を行なって、No.77のステップ以降のメインのフロー
に移行する。 No.77のステップではフラグLLFが“1"かどうかが判別さ
れる。ここで、LLFが“1"ならばCCDからのデータCDのう
ちで最大のデータMACDが探される(No.78)。このデー
タMACDの最上位ビットが“1"でないときは全てのCCD出
力データALCDが2倍され(No.80)、また、“1"である
ときは2倍するとオーバーフローするデータがでるので
そのままNo.81のステップに移行する。一方、フラグLLF
が“0"ならば直ちにNo.81のステップに移行する。 No.81および90のステップでは、それぞれフィルム面と
等価な面で二つの像のシフト量の整数部および少数部の
演算が行なわれる。尚、これらのステップでのシフト量
の演算の具体例は、例えば米国特許第4333007号又は、
特開昭57−45510号に提案されているが、本発明の要旨
とは無関係であるので説明を省略する。No.82〜85のス
テップでは、前述のNo.10〜13のステップと同様に、モ
ータ(MO)の回転の有無が判別される。ここで、モータ
(MO)が回転していれば、エンコーダ(ENC)からのパ
ルス数のカウントデータECDがレジスタECR1に取込まれ
(No.86)、このデータとNo.44のステップで以前に取込
んだレジスタECR2の内容とが比較される。 (ECR1)=(ECR2)ならレンズは終端に達していること
になるので、前述のNo.47のステップからの動作に移行
し、 (ECR1)≠(ECR2)ならレンズは終端に達していないの
でECR1の内容をECR2に設定し直してNo.89のステップに
移行する。一方、モーター(MO)が回転していなけれ
ば、直ちにNo.89のステップに移行する。 No.89のステップでは入力端子(i11)が“High"かどう
かを判別し、“Low"のときはNo.25ステップ以降の焦点
検出動作の停止および初期設定がなされ、“High"のと
きはNo.90のステップに移行してシフト量の小数部を算
出し、No.81およびNo.90のステップで算出されたシフト
量に基づいてデフォーカス量ΔLが算出される(No.9
1)。 No.92のステップでは、フラグMOFによりAFモードかどう
かを判別して、AFモードならNo.93のステップへ、FAモ
ードならNo.100のステップへ移行する。AFモードの場
合、まずマイコン(MC2)によりラッチ回路(LA)にラ
ッチされていた変換係数KDを入力ポート(IP1)から取
り込み(No.93)、このデータのK3が“0"且つK2が“1"
かどうかを判別する(No.94)。ここで、K3=0且つK2
=1の場合には、前述のように、変換レンズがAFモード
での動作が不可能なので、モードフラグMOFを“1"(FA
モード)にしてNo.96のステップに移行する。一方、k3
=1またはk2=0であれば、AFモードが可能な変換レン
ズが装着されていることになり、No.100のステップに移
行する。更に、No.96のステップでは、k1=0かどうか
を判別し、k1=1であればNo.100のステップに移行す
る。 k1=0ならば、前述のように、最近接位置までレンズを
繰出さないマクロ撮影に切換えられないレンズが装着さ
れていて、マクロ撮影に切換えようとされていることに
なる。このときにはNo.220のステップに移行して出力端
子(O14)を“High"にしてモーター(MO)を高速で回転
させ、次に、入力端子(i12)が“High"かどうかを判別
する(No.221)。ここで、(i12)が“High"であれば時
計方向に回転させることによりレンズが繰出されるので
出力端子(O12)を“High"に、また、“Low"なら反時計
方向に回転させることにより繰出されるので(O13)を
“High"にした後に、エンコーダからのパルスのカウン
トデータECDをレジスタECR2に取り込む(No.224)。 次に、レジスタTWRに一定時間用データC8を設定し(No.
225)、このレジスタTWRの内容から“1"をひいてボロー
BRWがでたかどうかを判別する動作を繰返し、一定時間
が経過してボローBRWがでるとエンコーダからのパルス
のカウントデータECDをレジスタECR1に取りこむ(No.22
8)。次に、レジスタECR1とECR2との内容が一致するか
どうかを判別し(No.229)、(ECR1)≠(ECR2)のとき
はECR1の内容をECR2に設定(No.230)してNo.225〜230
のステップを繰返す。一方、(ECR1)=(ECR2)のとき
はレンズが最近接近位置に達したことになり出力端子
(O12),(O13)を“Low"にしてモーター(MO)を停止
させ(No.231)、フラグFPFを“1"にして(No.232)、N
o.2のステップに戻る。尚、以後はFAモードの動作を行
なう。 No.100のステップでは、CCDからのデータが低コントラ
ストかどうかが判別される。尚このステップの具体例は
第17図に基づいて後述する。ここで、低コントラストで
あれば前述のNo.105以降のステップに移行する。一方、
低コントラストでなければ、No.101のステップでフラグ
LCFが“1"かどうかを判別する。ここで、LCFが“1"であ
れば、前回までの測定値が低コントラストなのでフラグ
FPFを“1"、フラグLCF,LCF1,LCF3を“0"として、No.290
のステップへ移行し、モードフラグMOFを参照する。MOF
=0即ちAFモードであれば出力端子(O12)(O13)を
“Low"としてモータ(MO)を停止させた後、No.2のステ
ップへ戻り再び測定を行なわせる。また、MOF=1即ちF
AモードであればNo.240のステップに移行して後述するF
Aモードの動作を行なう。No.101のステップでフラグLCF
=1で前回の測定値が低コントラストでない場合は、 No.104でモードフラグMOFを参照し、MOFが“1"即ちFAモ
ードであればNo.240のステップへ、MOFが“0"即ちAFモ
ードであればNo.125のステップへ移行する。 No.125〜130のステップでは、デフォーカス量ΔLが合
焦ゾーンZN1の範囲内にはいっているかどうかの判別動
作が行なわれる。まず、レンズが終端位置に達しておら
ずフラグENFが“0"であり(No.125)且つ合焦ゾーンに
一旦達していて合焦フラグIFFが“1"である(No.126)
場合には、今回の測定値|ΔL|とZN1とをNo.127のステ
ップで比較する。ここで、|ΔL|<ZN1なら合焦表示を
行ない(No.128)、入力端子(i11)が“Low"になるの
を待って(No.129)、No.25のステップに移行して動作
を停止する。 一方、|ΔL|≧ZN1ならば、フラグFPFを“1"、フラグIF
Fを“0"としてNo.135のステップに移行し、今回の測定
値に基づくデフォーカス量によるレンズ制御動作が行な
われる。また、レンズが終端に達していてフラグENFが
“1"の場合には、No.127のステップで|ΔL|<ZN1なら
ば合焦表示を行なって(No.128)、|ΔL|≧ZN1ならば
前回のデフォーカス方向の表示をしたままで、No.129の
ステップに移行し、上述と同様に、(i11)が“Low"に
なると動作を停止する。ここで、|ΔL|≧ZN1ならば前
回のデフォーカス方向の表示をしたままでNo.129のステ
ップに移行するが、この場合、レンズが終端位置でも合
焦とならず、以後モーター(MO)を制御しても無駄なの
でマイコン(MC1)の動作を強制的に停止させる。 レンズが終端位置にも合焦ゾーン内にも達していないこ
とがNo.125,126のステップで判別されると、まずNo.131
のステップではファーストパスフラグFPFが“1"かどう
かが判別される。ここで、フラグFPFが“0"のときは前
述のNo.86〜88のステップと同様にレンズが終端に達し
たかどうかの判別動作が行なわれ(No.132〜134)た後
にNo.135のステップへ移行し、また、FPFが“1"のとき
はそのままNo.135のステップに移行する。No.135のステ
ップではマイコン(MC2)からの合焦検出指令信号が判
別され、入力端子(i11)が“Low"のときはNo.25のステ
ップに戻り動作を停止し、“High"のときはNo.136のス
テップに移行する。 No.136のステップでは、算出されたデフォーカス量ΔL
と読込まれた変換係数KDとを掛けて、レンズ駆動機構
(LDR)の駆動量のデータNが算出され、再びNo.137の
ステップでフラグFPFが“1"かどうかを判別する。ここ
で、フラグFPFが“1"であれば、まず、Nが正か負かが
判別され(No.140)、正なら合焦方向フラグFDFを“1"
に、負なら“0"にした後に、駆動量Nの絶対値がNmとし
てレジスタECR4に設定され(No.144)、フラグFPFが
“0"とされてNo.166のステップで移行する。 一方、No.137のステップでフラグFPFが“0"であれば、
まず、前回の駆動量のデータが記憶されているレジスタ
ECR4の内容がレジスタECR5に移され(No.150)、代わり
にこの時点でのエンコーダ(ENC)からのパルスのカウ
ントデータECDがレジスタECR4に取り込まれる(No.15
1)。即ち、ECR5にはCCDの積分終了時点でのカウントデ
ータTc1が、ECR4にはこの時点でのカウントデータTc2が
設定されていることになる。次に、CCDの積分に要する
期間におけるレジスタの移動量τ=Tco−Tc1が、Nを算
出するために要する期間におけるレンズの移動量to=Tc
1−Tc2が算出される。ここで、CCDの積分期間の中間の
位置でNが得られたものとすると、この時点においてレ
ンズはNが得られた時点からτ/2+toだけ移動してい
る。また、前回のフローで得られたN′mからレンズの
移動分τ+toを補正したデータN″m=N′m−τ−to
が算出される。尚、このデータN″mは、必らず正であ
る。 No.155〜157のステップではデフォーカス量Nの正負と
フラグFDFとにより合焦方向が反転したか否かが判別さ
れる。まずNo.155のステップでは、今回算出されたデフ
ォーカス量Nが正かどうかが判別され、Nが正であれば
フラグFDF=0かどうかが判別される(No.156)。この
ときFDF=0なら方向が逆転したことになりNo.158のス
テップへ移行し、FDF=1なら逆転していないのでNo.15
9のステップへ移行する。一方、Nが負であればFDF=1
かどうかが判別され(No.157)、FDF=1なら逆転して
いるのでNo.158のステップへ移行し、FDF=0なら逆転
していないのでNo.159のステップへ移行する。方向が逆
転していないとき、即ちNo.159のステップでは、モータ
ーの回転によって合焦位置に近づいているので、積分期
間の中間でNの値が得られたものとして|N|−τ/2−to
=N′の演算を行なってモーターの回転による移動分が
補正され、次にこのN′が負かどうかが判別される(N
o.160)。ここで、N′<0なら合焦位置を通り過ぎた
ことになるので|N′|=N′としてNo.164のステップに
移行し、N′>0ならNo.161のステップで、前回までに
得られているデータN″mとN′との平均(N″m+
N′)/2=Naをとり(No.161)、このデータNaをNmとし
て(No.162)、No.166のステップに移行する。 方向が逆転しているとき、即ちNo.158のステップでは、
今回のデータが得られた時点からτ/2+toだけ今回のデ
フォーカス方向に合焦位置から離れているので、|N|+
τ/2+to=N′の補正演算が行なわれて、No.164のステ
ップに移行する。No.164のステップではN″mとN′と
の平均(N″m−N′)/2=Naが算出され、次にこの平
均値Naが負かどうかが判別される(No.165)。 ここで、Na>0なら前述のNo.162のステップに移行し、
Na<0なら端子(O12),(O13)を“Low"にしてモータ
ーの回転を停止させ(No.174)、合焦ゾーンのデータZN
1に変換係数KDを掛算して合焦ゾーンのモーター回転量
のデータNiを算出する(No.175)。次に、|Na|<Niとな
っているかどうかが判別され(No.176)、|Na|<Niなら
ば合焦ゾーンにはいっているので、合焦フラグIFFを
“1"にしてNo.270のステップを経てNo.2のステップに移
行する。一方、|Na|>Niなら合焦ゾーンを通り過ぎたこ
とになり、フラグFPFを“1"にして同様にNo.270のステ
ップを経てNo.2のステップに移行し、測定動作をやり直
す。 さて、No.166のステップでは、近合焦ゾーンを示すデー
タNZにKDをかけて近合焦ゾーンから合焦位置までのレン
ズの駆動量に相当するデータが算出される。次にNo.167
のステップで近合焦ゾーンの値ZN1とKDとからNi=ZN1×
KDの演算を行なって、合焦ゾーンでのレンズの駆動量の
データNiが算出され(No.167)、NmとNnとが比較される
(No.168)。ここで、Nm≧Nn即ち近合焦ゾーン外であれ
ばNo.181のステップに移行して、端子(O14)を“High"
としてモーター(MO)を高速で回転させ、エンコーダ
(ENC)からのパルスをダウンカウントするためのカウ
ンタECCにNm−Nnを設定して(No.182)、No.185のステ
ップに移行する。 一方、Nm<Nn即ち近合焦ゾーン内であることが判別され
ると、No.169のステップNm<Niかどうかを判別する。こ
こで、Nm≧Niであれば、近合焦ゾーン内にあっても合焦
ゾーン内にはないことになり、出力端子(O14)を“Lo
w"としてモーター(MO)の回転速度を低速にし(No18
3)、NmをカウンタECCに設定して(No.184)、No.185の
ステップに移行する。尚、KDが撮影距離に応じて変化す
るレンズの場合、近合焦ゾーンにない場合にはデフォー
カス方向の信号によってのみレンズ制御が行なわれる
が、デフォーカス量を算出するときはNo.150からのレン
ズの移動量の補正が行なわれるので、この補正量データ
のためにNo.182のステップでNm−NnがカウンタECCに設
定される。また、Nm<Niであれば出力端子(O12),(O
13)を“Low"にしてモーター(MO)を停止させ(No.17
1)、合焦フラグIFFを“1"にし(No.172)、カウンタ割
込を不可能にして(No.173)、No.270のステップに戻っ
て、再度確認用の測定を行なう。 さて、No.185のステップではフラグFDFが“1"かどうか
を判別する。ここで、FDFが“1"なら前ピンなので出力
ポート(OP0)に“100"を出力して発光ダイオード(LD
0)を点灯させ前ピン表示を行ない(No.186)、“0"な
らば後ピンなので出力ポート(OP0)に“001"を出力し
て発光ダイオード(LD2)を点灯させて後ピン表示を行
なう(No.189)。次にこのフラグFDFの内容と入力端子
(i12)への変換レンズの回転方向の信号とによりモー
ター(MO)を時計方向或いは反時計方向に回転させ(N
o.188,191)、No.192のステップに移行して、入力端子
(i13)が“High"かどうかを判別する。ここで、変換係
数が撮影距離に応じて変化する交換レンズが装着されて
いて(i13)が“High"であれば、No.193のステップでNm
<Nnかどうかを判別する。このとき近合焦ゾーン外にあ
って、Nm≧Nnであれば、前述のNo.182のステップから直
ちにNo.185のステップに移行したように、算出されたNm
には無関係に、方向の信号によってのみモーター(MO)
の回転方向をきめて回転させる。次に、積分時間がC7に
相当する一定時間値より長いかどうかを判別し(No.19
4)、長いときはレンズが合焦位置で行き過ぎてしまう
可能性があるので端子(O14)を“Low"にしてモーター
(MO)を低速駆動させ(No.195)、カウンタ割込を不可
能として(No.196)、No.270のステップを経てNo.2のス
テップに戻る。一方、No.193のステップでNm<Nnであっ
て近合焦ゾーンにはいっていることが判別されたときに
は、通常の交換レンズと同様に、カウンタ割込を可能に
して(No.197)、No.270のステップに戻る。また、入力
端子(i13)が“Low"の場合にもカウンタ割込を可能に
してNo.270のステップに戻る。 さて、モーター(MO)の回転中にエンコーダ(ENC)か
らのパルスをカウントするカウンタECCの内容が“0"に
なると、カウンタ割込となり、No.200のステップでNm<
Nnかどうかが判別される。ここで、Nm<Nnであれば、近
合焦ゾーンでモーター(MO)を回転させていた、即ち合
焦ゾーンに達したことになり、出力端子(O12),(O1
3)を“Low"としてモーター(MO)の回転を停止させ(N
o.203)、合焦フラグ(IFF)を“1"にしてNo.270のステ
ップに戻る。一方、Nm≧Nnであれば、近合焦ゾーンに達
したことになり、出力端子(O14)を“Low"にしてモー
ターを低速にし(No.201)、NnをカウンタECCに設定(N
o.202)した後に割込のかかった番地に戻る。 次に、No.104またはNo.290のステップでフラグMOFが
“1"であることが判別されると、No.240以降のステップ
でFAモードの動作が行なわれる。まず、No.240のステッ
プではフラグFPFが“1"かどうかが判別される。ここ
で、FPFが“1"ならば、始めてFAモードでの動作を行な
うことになり、AFモードから切換わったときのために、
終端フラグENFを“0"、合焦フラグIFFを“0"とし、合焦
ゾーン判別用レジスタIZRに合焦ゾーン用データZN2を設
定する。尚、このデータZN2はAFモードでのデータZN1よ
りも大きい値になっている。これは、AFモードの場合に
はモーター駆動により精度良くレンズ位置を調整するこ
とができるが、FAモードの場合は手動でレンズ位置を調
整するのでモータ駆動ほどの精度良い調整は非常に困難
だからである。次に、No.245のステップでファーストパ
スフラグFPFを“0"にしてNo.246のステップに移行す
る。一方フラグFPFが“0"ならば直ちにNo.246のステッ
プに移行する。 No.246のステップでは、合焦フラグIFFが“1"かどうか
が判別される。ここで、フラグIFFが“1"なら前回まで
の算出値が合焦ゾーンにあることになるので、前回の算
出値ΔLn-1と今回の算出値ΔLとの平均値、即ちΔLn
=(ΔL+ΔLn-1)/2の演算が行なわれ(No.247)、
レジスタIZRに合焦ゾーン用データとしてZw(>ZN2)が
設定され(No.248)た後にNo.250のステップに移行す
る。これは、各回の測定値にはバラツキがあり、一旦合
焦ゾーン内にはいると合焦ゾーンの巾をひろげて合焦状
態であると判別される確率を高め、レンズ位置が合焦ゾ
ーンの境界付近にあるときの表示のチラツキを防止する
ためである。一方、No.246のステップで合焦フラグIFF
が“0"であれば今回の測定値ΔLをΔLnとし(No.24
9)、No.250のステップに移行する。No.250のステップ
では|ΔLn|<(IZR)、即ち算出値が合焦フラグ内にあ
るかどうかを判別する。ここで合焦ゾーン内にあること
が判別されると、合焦フラグIFFを“1"にし(No.25
1)、発光ダイオード(LD1)による合焦表示を行なって
(No.252)、No.258のステップに移行する。一方、合焦
ゾーン外にあることが判別されると、ΔLn>Oかどうか
が判別され(No.253)、ΔLn>0なら発光ダイオード
(LD0)による前ピン表示、ΔLn<0なら(LD2)による
後ピン表示を行なう。次に、合焦フラグIFFを“0"と
し、IZRにデータZN2を設定してNo.258のステップに移行
する。No.258のステップでは入力端子(i14)が“High"
かどうかを判別し、“High"でAFモードに切換わってい
ればフラグFPFを“1",IFFを“0",LCFを“0"にしてNo.2
のステップに、また“Low"でFAモードのままであればそ
のままNo.2のステップに戻り、次の測定を行なう。 No.25〜33のステップにおいては、AF,FAモードによる焦
点検出動作の停止および初期状態の設定動作がなされ
る。まず、割込が不可能とされ(No.25)、端子(O11)
にパルスを出力してCCDの積分動作が強制的に停止され
(No.26)、端子(O12),(O13)を“Low"としてモー
ター(MO)が停止され(No.27)、出力ポート(OP0)を
“000"として発光ダイオード(LD0,(LD1),(LD2)が
消灯され(No.28)、端子(O16)を“Low"として電源ラ
イン(VF)からの給電が停止される(No.32)。また、
フラグENF,IFF,LCF3に“0"が、フラグFPFに“1"が設定
される(No.29〜31,33)。この初期設定がなされた後に
No.2のステップに戻る。 次に、上述の実施例の変形例として、AFモードによる焦
点調節動作で合焦対象とされる被写体領域が合焦ゾーン
内に達した際に、他の被写体領域が焦点深度内に入って
いるか否かを確認できるように実施例を第11図,第12
図,第13図に基づいて説明する。ここで、第11図は第2
図と異なる部分のみを示した要部回路図、第12図は第3
図と異なる部分のみを示した要部フローチャート、第13
図は第8図ないし第10図と異なる部分のみを示した要部
フローチャートである。即ち、No.127のステップで合焦
ゾーン内に達していることが判別され、合焦表示が行な
われると(No.128)、フラグIFF1を“1"に(No.300)、
第11図のマイコン(MC1)の出力端子(O30)を“High"
に(No.301)する。この出力端子(O30)はマイコン(M
C2)の入力端子(i5)に接続されており、マイコン(MC
2)はその入力端子(i5)の“High"によりレンズが合焦
位置に達したことを判別する。 次に、マイコン(MC1)はNo.270のステップに移行し、F
Aモードに切換わっていなければそのままNo.2のステッ
プに戻り、再び測定を行なう。この場合、フラグIFFが
“1"なので、合焦の確認の場合と同様のフローを経てN
o.91のステップまでくる。No.91のステップとNo.92のス
テップとの間にはフラグIFFが“1"かどうかを判別する
ステップ(No.305)が設けてあり、フラグIFF1が“0"な
らNo.92のステップへ、“1"ならNo.306のステップに移
行する。No.306のステップでは入力ポート(IP2)から
のデータを読み込む。ここで、第12図に示すように、第
3図の♯30のステップと♯31のステップとの間には、噴
出制御用絞り値AvがI/Oポートから出力され(♯80)、
この絞り値がデコーダ(DEC)の出力端子(an+2)か
らのパルスでラッチ回路(LA1)にラッチされている。
従って、入力ポート(IP2)には噴出制御用絞りのデー
タが入力される。 読み取られたデータAvはFNo.に変換され(No.307)、N
o.308のステップΔD=δ×FNo.の演算が行なわれる。
ここで、δは許容ぼけの直径に相当する値、ΔDは焦点
深度に相当する値である。次に、今回のフローでのNo.9
1のステップで得られたデフォーカス量|ΔL|とΔDと
がNo.309のステップに比較され、以下の合焦状態表示を
経てNo.270のステップに移行する。ここで、|ΔL|≦Δ
Dであれば、そのとき測定した被写体の部分は焦点深度
内にあることになり、出力ポート(OP5)に“010"の信
号を出力して、第11図の発光ダイオード(LD4)を点灯
させて合焦表示が行なわれる。一方、|ΔL|>ΔDであ
れば、DLが正か負かに応じてそれぞれ(OP5)に“100"
を出力して発光ダイオード(LD3)を点灯させて前ピン
表示が行われるが、あるいは“001"を出力して発光ダイ
オード(LD5)を点灯させて後ピン表示が行なわれる。 このような動作を行なうようにしておけば、AFモードで
レンズが合焦位置に達した後、レンズを合焦位置まで駆
動するために測定を行なった部分以外の部分が焦点深度
内にはいっているかどうか、或いは前ピンか後ピンかの
確認ができるといった非常に使い易い効果がでてくる。 なお、No.308のステップで正確な焦点深度を算出してい
るが、カメラぶれ等により測定位置を被写体の所望の部
分に正確にあわせることが困難であり、また、ΔLの算
出値もばらつくので、前述のFAモードの場合と同様に合
焦ゾーン巾を広げたり、一旦合焦ゾーンにはいった後は
合焦ゾーン巾を広げたり、数回の算出データの平均値処
理を行なったりして精度を高めるようにしてもよい。例
えば、合焦ゾーンの巾を広げるにはΔD=1×δ×FNo
(1=2〜3)の演算を行なえば良い。 また、この変形例でマイコン(MC1)が動作を停止する
場合の初期設定,FAモードに切換わったときの初期設定
のために、No.33のステップとNo.2のステップとの間、N
o.273のステップとNo.2のステップとの間に、それぞれ
以下のステップが挿入されている。即ち、フラグIFF1を
“0"にし(No.320,No.325)、出力ポート(OP5)に“00
0"を出力して発光ダイオード(LD3),(LD4),(LD
5)を消灯させ(No.321,No.326)、出力端子(O30)を
“Low"にする(No.322,No.327)。 また、第12図の♯81のステップは、測光スイッチ(ME
S)が開放された後も上述の変形例の表示動作を一定時
間行なわせるために、♯38のステップと♯39のステップ
との間に入力端子(i5)の状態を判別するステップ(♯
81)が挿入されている。即ち、測光スイッチ(MES)が
開放され、AFモードであることが判別されても、入力端
子(i5)が“High"となっていてマイコン(MC1)が前述
の焦点深度内にあるかどうかの動作を行なっている場合
には、出力端子(O1)は“Low"にせず、“High"のまま
にしておく。 第14図は第2図のCCD(FLM)の制御回路(COT)の具体
例を示す回路図である。カウンタ(CO24)はカウンタ
(CO22)からのクロックパルス(CP)を分周したパルス
(DP2)の立ち下がりをカウントし、このカウンタ(CO2
4)の出力信号(p0)〜(p4)に応じて、デコーダ(DE2
0)は出力端子(T0)〜(T9)に“High"の信号を出力す
る。このカウンタ(CO24)の出力と、デコーダ(DE20)
の出力及びフリップ・フロップ(FF22),(FF24)(FF
26),(FF28)のQ出力との関係を表7に示す。 この表7から明らかなように、フリップフロップ(FF2
6)のQ出力(φ1)はカウンタ(CO24)の出力が“111
01"〜“00101"の間“High"、フリップフロップ(FF24)
のQ出力(φ2)は“00100"〜“10111"の間“High"、
フリップフロップ(FF22)のQ出力(φ3)は“10110"
〜“11110"の間“High"となる。この出力信号(φ
1),(φ2),(φ3)は電源ライン(VF)から給電
が行なわれている間CCD(FLM)に与えられ、転送ゲート
内でアナログ信号の転送が常時行なわれている。なお、
この動作によって、転送ゲート内に残っている蓄積電荷
の排出も行なわれる。 電源の供給開始に基づくパワーオンリセット回路(POR
2)からのリセット信号(PO2)で、フリップフロップ
(FF20)〜(FF28),(FF32),Dフリップフロップ(DF
20),(DF22),(DF24),カウンタ(CO20),(CO2
2),(CO24)がリセットされる。さらに、フリップフ
ロップ(FF30)がセットされてQ出力が“High"にな
る。この出力信号(φR)によりアナログスイッチ(AS
2)が導通し、定電圧源(Vr1)の出力電位が信号線(AN
B)を介してCCD(FLM)に与えられ、この電位にCCD(FL
M)の電荷蓄積部の電位が設定される。 マイコン(MC1)の出力端子(O10)から積分動作を開始
させるための“High"のパルスが出力されると、ワンシ
ョット回路(OS18)を介してフリップフロップ(FF30)
がリセットされ端子(φR)が“Low"になる。これによ
って、CCD(FLM)は各受光部の受光量に応じた電荷の蓄
積を開始する。また、インバタ(IN50)を介してアナロ
グスイッチ(AS1)が導通して、CCDのモニター出力が端
子(ANB)からコンパレータ(AC1)の(−)端子に入力
する。電荷の蓄積に応じて端子(ANB)からのCCDモニタ
ー出力は電位Vr1から低下していき、定電圧源(Vr2)の
電位に達すると、コンパレータ(AC1)の出力は“High"
に反転する。これによりCCD(FLM)の蓄積が完了したこ
とが検知される。この反転でワンショット回路(OS10)
から“High"のパルスが出力され、オア回路(OR20)を
介してフリップフロップ(FF20)がセットされる。この
Q出力の“High"信号は、端子(φ1)の立ち上がり
で、Dフリップフロップ(DF20)に取込まれ、そのQ出
力の“High"により、カウンタ(CO20)のリセット状態
が解除され、アンド回路(AN60),(AN64),(AN6
6),(AN68)がエネーブル状態になる。 端子(φ1)が“High"に立ち上がった後、端子(T0)
が“High"になるとフリップフロップ(FF28)は端子(T
0)の“High"によりリセットされ、端子(T1)の“Hig
h"によりリセットされる。このQ出力はアンド回路(AN
68)を介して端子(φT)から“High"のパルスとしてC
CD(FLM)に送られ、この信号で蓄積電荷が転送ゲート
に移される。さらに、この(φT)の信号はマイコン
(MC1)の割込端子(it)に送られ、マイコン(MC1)は
前述のCCD(FLM)の出力データの割込動作を行なう。 この端子(φT)が“Low"に立ち下がるとワンショット
回路(OS16)を介してフリップフロップ(FF32)がセッ
トされ、その出力の“Low"によりアンド回路(AN68)
のゲートが閉じられて以後フリップフロップ(FF28)の
Q出力からの“High"信号は出力されない。さらにワン
ショット回路(OS16),オア回路(OR32)を介してフリ
ップフロップ(FF30)がセットされ、再び端子(φR)
を“High"にする。 転送信号(φ1),(φ2),(φ3)によりCCD(FL
M)から蓄積電荷が順次端子(AOT)から出力されてくる
が、この電荷は、(φ2)が“High"の間に出力されて
いる。そこで、Dフリップフロップ(DF20)のQ出力が
“High"になると、(φ2)が“High"になっている期間
内の端子(T4)の“High"によりサンプルホールド用の
信号(φS)がアンド回路(AN66)から、また端子(T
5)の“High"によりA−D変換開始用の信号(φA)が
アンド回路(AN64)から出力される。 また、CCD(FLM)の端子(AOT)から最初に送られてく
る蓄積電荷の信号は、オフセット調整用として、受光部
のモレだけに対応した電荷だけが蓄積されるようになっ
ている。ほとんど(Vr1)の出力電位と等しくなってい
る。このときDフリップフロップ(DF24)の出力が
“High"になっているので、サンプルホールド用信号
(φS)はアンド回路(AN70)を介してサンプルホール
ド回路(SH1)に与えられ、オフセット調整用の電位がC
CD(FLM)から端子(AOT)を介してサンプルホールド回
路(SH1)に記憶される。最初のサンプルホールド信号
(φS)の立ち下がりによりDフリップフロップ(DF2
4)のQ出力は“High"になって、以後のサンプルホール
ド信号(φS)はアンド回路(AN72)を介してサンプル
ホールド回路(SH2)に与えられ、以後の受光量に対応
した電位はサンプルホールド回路(SH2)に順次記憶さ
れていく。 Dフリップフロップ(DF20)のQ出力が“High"になる
と、(φ3)の信号はアンド回路(AN60)を介してアン
ド回路(AN62)の一方の入力端子に与えられる。この
(φ3)の最初の立ち下がりでDフリップフロップ(DF
22)のQ出力が“High"になるので、二回目以後の(φ
3)のパルス信号はアンド回路(AN62)を介してマイコ
ン(MC1)の入力端子(i10)に与えられ、マイコン(MC
1)に入力ポート(IP0)へのデータの取り込みを指令す
る信号となる。ここで、Dフリップフロップ(DF20)の
Q出力が“High"になって最初のアンド回路(AN60)か
らの(φ3)のパルスをアンド回路(AN62)から出力さ
せないようにしているのは、前述のように最初のCCD(F
LM)からのデータはオフセット調整用のデータだからで
ある。また、(φ3)の信号はカウンタ(CO20)のクロ
ック入力端子にも与えられていて、カウンタ(CO20)は
Dフリップフロップ(DF20)のQ出力の“High"により
セット状態が解除され(φ3)からのパルスの立ち下が
りをカウントする。このカウンタ(CO20)はCCD(FLM)
の受光部の数だけ(φ3)からのパルスをカウントする
とキャリー端子(CY)を“High"にする。 二回目以後は、順次、サンプルホールド回路(SH2)にC
CD(FLM)の出力データが信号(φS)に基づいてサン
プルホールドされ、抵抗(R1),(R2)、オペアンプ
(OA1)からなる減算回路によりサンプルホールド回路
(SH1)の出力と(SH2)の出力との差が算出され、A−
D変換器(AD)のアナログ入力端子に与えられる。A−
D変換器(AD)は(φA)の信号で動作を開始し、カウ
ンタ(CO22)からのクロックパルス(DP1)に基づいて
この入力データをA−D変換する。ここで、定電圧源
(Vr1)の出力をVr1、モレによる電圧降下をVd、受光量
による電圧降下をVlとすると、サンプルホールド回路
(SH1)の出力はVr1−Vd、サンプルホールド回路(SH
2)の出力はVr1−Vl−Vdとなっている。従って、減算回
路の出力はVlという受光量のみの信号成分になってい
る。尚、A−D変換器(AD)はたとえば逐次比較型のよ
うに高速でA−D変換する型式のものが望ましい。 CCD(FLM)からのすべてのデータのA−D変換が終了し
てカウンタ(CO20)のキャリー端子(CY)が“High"に
なる。これによってワンショット回路(OS14),オア回
路(OR22)を介してフリップフロップ(FF20),(FF3
2)、Dフリップフロップ(DF20),(DF22),(DF2
4)がリセットされ、Dフリップフロップ(DF20)のQ
出力が“Low"になることでカウンタ(CO20)がリセット
状態となって端子(O10)から“High"のパルスが入力さ
れる前の状態に復帰する。 また、マイコン(MC1)のタイマーにより積分時間が一
定値以上に達したことが判別されて端子(O11)に“Hig
h"のパルスが入力したときには、このパルスの立ち下が
りでワンショット回路(OS12),オア回路(OR20)を介
してフリップフロップ(FF20)がセットされる。従っ
て、以後はコンパレータ(AC1)の出力が“High"に反転
した場合と同様の動作が行なわれて、CCD(FLM)の出力
データがA−D変換されマイコン(MC1)の入力ポート
(IP0)へ順次出力される。 第15図は第14図の回路図の一部を変更した変形例であ
り、CCDからの出力データが小さい場合に、マイコン(M
C1)にデータを取込んだ後、そのデータを2倍にする操
作をマイコン(MC1)内のソフト(第8図のNo.78〜82の
ステップ)で行なっていたのを、A−D変換を行なう前
にハードで行なうようにしたものである。 端子(φR)が“High"の間は定電流源(CIS)、抵抗
(R10)〜(R13)できまる電位Vr1がCCD(FLM)に与え
られ、“Low"の間はCCD(FLM)のモニター出力がコンパ
レータ(AC10)〜(AC12)の(−)入力端子に与えられ
る。そして、積分が進みモニター出力がVr2の電位に達
すると、コンパレータ(AC12)の出力が“High"になっ
てワンショット回路(OS10)から“High"のパルスが出
力され、このパルスによりオア回路(OR20)を介してフ
リップフロップ(FF20)がリセットされて以後前述と同
様の動作を行なう。 さらに、このパルスはDフリップフロップ(DF32)〜
(DF38)のクロック端子に与えられる。このとき、コン
パレータ(AC12)の出力が“High"なのでDフリップフ
ロップ(DF38)のQ出力が“High"になり、アナログス
イッチ(AS48),(AS38)が導通する。ここで抵抗(R3
0)〜(R40)の値はR30=R40=R38=R48=R36/1.5=R46
/1.5=R34/2=R44/2=R32/2.5=R42/2.5=となってお
り、アナログスイッチ(AS38),(AS48)の導通により
R30=R40=R38=R48であるのでオペアンプ(OA10)から
はVlの信号がそのまま出力される。 一方、CCD出力が低コントラストであって最長積分時間
内にコンパレータ(AC12)の出力が反転しないときに
は、マイコン(MC1)の出力端子(O11)からの信号によ
りワンショット回路(OS12)からオア回路(OR20)を介
して“High"のパルスが出力され、そのときのモニター
出力がVr2〜Vr3,Vr3〜Vr4,Vr4〜Vr1のいずれの間にある
かに応じてそれぞれイクスクルーシブオア回路(EO
4),(EO2),インバータ(IN52)を介してDフリップ
フロップ(DF36),(DF34),(DF32)のQ出力のうち
の1つが“High"になり、それぞれアナログスイッチ(A
S36),(AS46)、(AS34),(AS44)、(AS32),(A
S42)が導通する。従って、強制的に積分が停止され、
そのときのモニター出力に応じて1.5Vl,2Vl,2.5Vlの信
号がオペアンプ(OA10)から出力される。 第16図は第8図〜第10図に示したマイコン(MC1)の動
作の変形例を示し、一旦、合焦が検出された後の測定結
果で非合焦が連続して検出された場合のフローチャート
の要部を示し、No.130のステップとNo.138のステップと
の間にフラグIFF2に関するステップが挿入されている。
即ち、合焦ゾーンにまでレンズの焦点調整が行なわれ、
終端フラグENFが“0"であれば(No.130)、No.351のス
テップでフラグIFF2が“1"かどうかが判別される。ここ
で、フラグIFF2が“0"であればこのフラグIFF2を“1"に
してNo.270のステップに移行し、再度確認のための測定
を行なう。一方、フラグIFF2が“1"ならば、確認のため
の測定結果が2回続けて非合焦(|ΔL|≧ZN1)という
ことになり、この場合には、フラグIFF,IFF2を“0"に
し、フラグFPFを“1"にして、No.135のステップに移行
して、再び焦点調整用の動作を行なう。尚、No.33のス
テップとNo.2のステップとの間およびNo.240のステップ
とNo.241のステップとの間にそれぞれフラグIFF2をリセ
ットして初期状態に戻すためのステップ(No.34,No.24
1)が設けられている。 第17図は第8図のNo.100のステップ、即ち低コントラス
トかどうかを判別するステップの具体的なフローであ
る。まず、レジスタCの内容を“0"にして(No.370)、
レジスタiを“1"に(No.371)する。次に、i番目とi
+1番目の受光素子の出力ai,ai+1の差の絶対値|ai−
ai+1|にレジスタCの内容を加えた値がレジスタCに設
定され(No.372)、このレジスタiに1が加算され(N
o.373)、このiの内容とn(nは受光素子の全個数で
ある)とが比較される(No.374)。ここで、i<n−1
ならばNo.372のステップへ戻って、順次、差の絶対値が
積算され、i=n−1となるとNo.375のステップに移行
する。即ち、No.375のステップに移行した時点ではレジ
スタCの内容は、|a1−a2|+|a2−a3|+|a3−a4|+…+
|an−2−an−1|+|an−1−an|となっていて、周知の
ように、被写体のコントラストを示す値になっている。 No.375のステップでは、この値が一定値CDよりも大きい
かどうかを判別して、(C)>CDならコントラストが十
分あるのでNo.101のステップへ移行し、(C)≦CDなら
低コントラストであるのでNo.105のステップへ移行す
る。 なお、焦点調整状態の検出を二つの系列の受光素子出力
で行なう場合、コントラストの判別には一方の系列の出
力を用いるのみで充分である。また、被写体のコントラ
ストに対応付けできるデータがデフォーカス量とデフォ
ーカス方向の演算を行なう過程で求まる場合には、この
データを記憶しておき、一定値以下になっているかどう
かの判別を行なうことでコントラストの判別を行なうよ
うにしてもよい。 効果 上述のように、本発明は、電荷蓄積型受光部並びに前述
受光部の積分動作と並行して積分動作を行なうためのモ
ニター手段とを備えたカメラの検出装置において、上記
受光部での受光面照度に応じた積分時間が所定時間に達
すると上記受光部での積分動作を強制的に終了させるよ
うにしたので、被写体が暗すぎる場合でも積分時間は所
定時間を越えないで検出装置が応答するので、検出装置
の応答性が悪くなるのを防止できる。さらに、強制的に
積分を終了させた場合には、モニター手段からの出力に
応じて増幅率を決定し、そのときの受光部に蓄積された
積分電荷量を前記増幅率で増幅するので、より高い検出
精度が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカメラシステムの概略を示すブロ
ック図、第2図はその回路構成を示す回路図、第3図は
第2図におけるマイコン(MC2)の動作を示すフローチ
ャート、第4図はマイコン(MC2)の直列データ入力部
(SDI)の具体的な回路構成を示す回路図、第5図はカ
メラ本体に装着されるコンバータ(CV)および交換レン
ズ(LE)の回路構成を示す回路図、第6図はマイコン
(MC1)により制御される発光ダイオード駆動回路(FA
D)の具体的な回路構成を示す回路図、第7図は焦点距
離に応じて変換係数が変化する光学系を有する変倍レン
ズの焦点距離と変換係数との関係を示すグラフ、第8図
ないし第10図は第2図のマイコン(MC1)の動作を示す
フローチャート、第11図は第2図のカメラシステムの第
1の変形例の要部回路構成を示す回路図、第12図および
第13図はそれぞれこの変形例に対応するマイコン(MC
2)および(MC1)のフローの要部を示すフローチャート
図、第14図はマイコン(MC1)により制御される制御回
路(COT)の具体的な回路構成を示す回路図、第15図は
その変形例の要部回路構成を示す回路図、第16図はマイ
コン(MC1)のフローの他の変形例の要部を示すフロー
チャート、第17図は第8図のマイコン(MC1)のNo.100
のステップでの動作を具体的に示すフローチャートであ
る。 FLM:受光部、100,AC1,OS10,OS12,OR20,FF20,DF20,φt:
制御手段、101:計時手段、O11,102,103:第1の比較手
段、104,105,AS1,CIS,R10〜R13,AC10〜AC12:第2の比較
手段、OA10:増幅手段、AS32〜AS48,R32〜R38:増幅制御
手段、MC1,MC2:マイクロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 信行 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審判の合議体 審判長 石井 勝徳 審判官 綿貫 章 審判官 小菅 一弘 (56)参考文献 特開 昭54−161928(JP,A) 特開 昭57−131177(JP,A) 特開 昭57−97275(JP,A) 特開 昭56−153327(JP,A) 特開 昭57−105709(JP,A) 特開 昭57−105710(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体光を受光する光検知素子からなる電
    荷蓄積型受光部と、 上記受光部の積分動作を開始させる積分開始手段と、 上記受光部の積分動作を終了させるとともに積分された
    積分電荷量を出力させる積分終了手段と、 上記積分開始から所定時間を計時する計時手段と、 上記受光部への積分動作と並行して積分動作を行ない、
    被写体光の明るさに応じた出力を行なうためのモニター
    手段と、 上記モニター手段からの出力に応じたタイミングで上記
    積分終了手段を動作させる制御手段と、 上記制御手段による積分終了までに上記所定時間が計時
    されると、その時点で上記積分終了手段を動作させる強
    制終了手段と、 上記強制終了手段の作動によって積分が終了した場合に
    は、上記モニター手段からの出力に応じた増幅率を決定
    するための増幅率決定手段と、 上記増幅率決定手段で決定された増幅率で強制終了時の
    上記積分電荷量を増幅するための増幅手段と、 を有することを特徴とするカメラの検出装置。
JP58123993A 1983-02-01 1983-07-06 カメラの検出装置 Expired - Lifetime JPH0760210B2 (ja)

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DE3448493A DE3448493C2 (de) 1983-02-01 1984-02-01 Automatische Fokussiervorrichtung in Verbindung mit einem Kameragehäuse und einem hieran ansetzbaren Wechselobjektiv

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