JPH0760085A - アクリロニトリル共重合体膜、その製造法および使用 - Google Patents

アクリロニトリル共重合体膜、その製造法および使用

Info

Publication number
JPH0760085A
JPH0760085A JP6192271A JP19227194A JPH0760085A JP H0760085 A JPH0760085 A JP H0760085A JP 6192271 A JP6192271 A JP 6192271A JP 19227194 A JP19227194 A JP 19227194A JP H0760085 A JPH0760085 A JP H0760085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
membrane
polymer
acrylonitrile
acrylonitrile copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6192271A
Other languages
English (en)
Inventor
Karlheinz Hildenbrand
カールハインツ・ヒルデンブラント
Rolf Dhein
ロルフ・ダイン
Wolfgang Dr Ebert
ボルフガング・エベルト
Herbert Hugl
ヘルベルト・フクル
Dr Helmut Engelhard
ヘルムート・エンゲルハルト
Hans-Joachim Wilken
ハンス−ヨアヒム・ビルケン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE4325650A external-priority patent/DE4325650C1/de
Priority claimed from DE4341601A external-priority patent/DE4341601A1/de
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH0760085A publication Critical patent/JPH0760085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0002Organic membrane manufacture
    • B01D67/0009Organic membrane manufacture by phase separation, sol-gel transition, evaporation or solvent quenching
    • B01D67/0011Casting solutions therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0002Organic membrane manufacture
    • B01D67/0009Organic membrane manufacture by phase separation, sol-gel transition, evaporation or solvent quenching
    • B01D67/0013Casting processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/04Tubular membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/06Flat membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/08Hollow fibre membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/08Hollow fibre membranes
    • B01D69/087Details relating to the spinning process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/40Polymers of unsaturated acids or derivatives thereof, e.g. salts, amides, imides, nitriles, anhydrides, esters
    • B01D71/42Polymers of nitriles, e.g. polyacrylonitrile
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/40Polymers of unsaturated acids or derivatives thereof, e.g. salts, amides, imides, nitriles, anhydrides, esters
    • B01D71/42Polymers of nitriles, e.g. polyacrylonitrile
    • B01D71/421Polyacrylonitrile
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/76Macromolecular material not specifically provided for in a single one of groups B01D71/08 - B01D71/74
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2323/00Details relating to membrane preparation
    • B01D2323/12Specific ratios of components used

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、全重量の60ないし100%のア
クリロニトリル共重合体A)と40ないし0%の、A)
と相溶性であるポリマーB)からなる新規な膜に関し、
ここで共重合体A)は70ないし95%のアクリロニト
リル、0ないし1%のメタアリルスルホン酸(塩)と5
ないし30%の非イオン性ビニールおよび(メタ)アク
リル酸誘導体からなり、特定の分子量および酸含量を有
する。本発明は更に該膜の溶液流延または押し出し等に
よる製造法、およびその工業的および医療的使用、特に
血液透析、血液濾過、血液濾過透析での使用に関する。 【効果】 従来の血液処理用膜は、強度、取り扱い性、
分離性能等に多くの欠点を有しているが、本発明の膜は
これらの欠点を改良し、特に生体および血液適合性が改
善されて、使用患者はより快適な状態で治療を受けるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、特定量の酸を含み、更に1種ま
たはそれ以上の、水溶性であるか、または水溶性でな
い、そして該アクリトニトリル共重合体と相溶性である
ポリマーを含むことができる、アクリロニトリル共重合
体の透過選択性非対称膜に関する。本発明は更に、この
ような膜の転相法による製造、およびその膜の工業用途
および医療用途での使用に関する。
【0002】隔膜法は、工業分野および医療分野の分離
操作で非常に重要な位置を占めている。隔膜は非常に特
異な作業を達成するのに採用できる。それ故、多数の膜
が過去に開示されて来た。医療分野では、特異性の高い
適応が必要であり、就中患者に快適性を与えることが特
に要求される。特に血液透析、血液透析濾過、および血
液濾過工程でこのことが言える。
【0003】血液透析、血液透析濾過、および血液濾過
は、血液の解毒(血液の洗浄)、即ち低濃度でも存在す
る毒性代謝物および過剰の水を除去する工程として公知
である。これらの工程で、血液は患者の静脈から人工腎
臓に入り、その中を半透膜に沿って流れる。半透膜の反
対側には、適当な組成を持った濯ぎ液が存在し、毒性物
質は半透膜を通過して濯ぎ液中に移動する。きれいにな
った血液は、患者の体内に戻る。
【0004】血液透析において輸送は、膜中への溶解操
作、それに続く拡散段階を経由して行われ、一方血液濾
過膜は多孔質膜で、その口径によって排除される物質の
大きさ(分子量)の限界が決まる。血液透析濾過では、
その輸送は、操作の名前が示唆するように、上に述べた
原理、即ち溶解/拡散機構を経由するのと、膜の細孔を
経由するの両方によって行われる。
【0005】この工程のために、広範なポリマー、例え
ば酢酸セルロース(NTIS Report PB225 069)、ポリアク
リロニトリル[ドイツ国特許公開明細書(DE-OS) 第 21
45183 号) 、ポリスルホン[ドイツ国特許公開明細書
(DE-OS) 第 22 28 537号]、芳香族ポリアミドまたはポ
リイミド[ドイツ国特許公開明細書(DE-OS) 第 23 42
072 号]、ジイソシアナート付加ポリマー[ドイツ国特
許公開明細書(DE-OS)第 33 41 847 号]およびポリア
ミド混合物[ヨーロッパ特許(EP)第 305 787号]が提
案されてきた。上述した公開物中に記載された膜は全
て、その化学的な構成およびその立体的構造のためにそ
れぞれ固有の欠点、例えば強度不足、血液適合性(haem
ocompatibility)の不足、水分吸収性が高過ぎる、ある
いは低過ぎる、耐熱性が足りない(過熱蒸気で消毒する
際に重要)、有害な水溶性または血液溶解性添加物が入
っている、膜の欠陥、例えば沈殿後膜に孔が開く斑点、
ゲル化物等が充分に少なくない、あるいは化学抵抗性が
充分でなく、これら膜が受容できる透析透過性を達成す
るには、望ましくはないが親水性ポリマーのブレンド/
アロイ化が必要である。
【0006】このためには、基本的には常に新しい膜を
開発することが、特に血液の洗浄で必要であり、その開
発によって患者が更に快適に治療が受けられ、危険性は
最小で、患者に対するストレスも最低状態で、より広い
分野での利用が可能になる。既に述べたポリアクリロニ
トリルに加えて、アクリロニトリル共重合体、例えばア
クリロニトリル/酢酸ビニール共重合体も膜製造に使用
されている[米国特許(US)第 4,084,036 号]。この
材料の膜は、溶媒にジメチルアセトアミド、そして沈殿
剤としてジメチルアセトアミド水溶液を使用して製造
し、更にエチレングリコール水溶液を注入剤として使用
して中空糸膜に形成される。
【0007】本発明は、アクリロニトリル共重合体膜に
おいて、同共重合体が A)全重量に対して60ないし100%のアクリロニト
リル共重合体と B)全重量に対して40ないし0%の、A)と相溶性で
ある重合体からなり、ここでA)がA)成分全重量基準
で、 A1)70ないし95%のアクリロニトリル、 A2)0ないし1%のメタアリルスルホン酸、またはそ
のアルカリ金属塩、および A3)5ないし30%の非イオン性ビニールおよび(メ
タ)アクリル酸誘導体からなる群れからのコモノマー からなり、そして更にA)のアクリロニトリル共重合体
が、数平均分子量 Mnとして測定して、30ないし1
50kg/mol、好ましくは40ないし100kg/
mol、特に好ましくは45ないし90kg/molの
平均分子量を有し、強酸の含量が2ないし100meq
/kg、好ましくは10ないし90meq/kg、そし
て全酸含量が10ないし160meq/kg、好ましく
は50ないし150meq/kgであり、そしてB)が
ポリビニールピロリドン(PVP)、およびビニールピ
ロリドンと(メタ)アクリル酸エステルとの、またはビ
ニールエーテルとの共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸
エステル類の加水分解生成物、ポリビニールアルコー
ル、ポリ-2-オキサゾリン、無水マレイン酸とビニール
エーテル、スチレンまたはイソブチレンとの共重合体、
その反応生成物、ポリスチレン-スルホン酸またはその
アルカリ金属塩からなる群れからの1種またはそれ以上
の水溶性ポリマー、またはポリ-C1-C4-(ヒドロキ
シ)-アルキル(メタ)アクリレート、エチレン/酢酸
ビニール共重合体、およびA)とは異なるアクリロニト
リル(共)重合体からなる群れからの水溶性でないポリ
マーを表す、ことを特徴とするアクリロニトリル共重合
体膜に関する。
【0008】本発明の膜は好ましくは、70ないし10
0%の成分A)からなる。本発明の膜の成分A)は更に
好ましくは、成分A)の合計重量を基準にして 成分A1)80ないし95%、 A2)0−1%、そして A3)5−20%、好ましくは A1)88−95%、 A2)0−0.8%および A3)6−12%の組成を有している。
【0009】アクリロニトリル共重合体A)用として使
用できる非イオン性コモノマーは、ビニールおよび(メ
タ)アクリル酸誘導体からなる群れから選ばれるのコモ
ノマーであり、例えば酢酸ビニール、プロピオン酸ビニ
ール、ビニールアルコール、ビニールC1-C4-アルキル
エーテル、(メタ)アクリリアミド、および(メタ)ア
クリル酸C1-C4-アルキルエステルである。下に示すモ
ノマーの組み合わせ、即ちACN/酢酸ビニール、AC
N/プロピオン酸ビニール、ACN/酢酸ビニール/ビ
ニールアルコール、またはACN/プロピオン酸ビニー
ル/ビニールアルコールが、成分A1)/A3)の組み
合わせとして特に好ましく使用される。即ちACN/酢
酸ビニールまたはACN/プロピオン酸ビニールのモノ
マー組み合わせが特に好ましく使用され、そしてACN
/酢酸ビニールが更に特に好ましく使用される。ビニー
ルアルコールがコモノマーとして存在する場合には、そ
の様な共重合体は通常の方法で、酢酸ビニールまたはプ
ロピオン酸ビニールを重合させてから、それを通常の方
法で部分的にか、あるいは全部を加水分解して製造す
る。
【0010】アクリロニトリル共重合体A)は、数平均
分子量 Mnとして測定して、30ないし150kg/
mol、好ましくは40ないし100kg/mol、特
に好ましくは45ないし90kg/molの平均分子量
を有する。同共重合体は更に2ないし100meq/k
g、好ましくは10ないし90meq/kgの強酸を含
み、そして合計酸含量は10ないし160meq/k
g、好ましくは50ないし150meq/kgである。
【0011】アクリロニトリル共重合体A)は、当技術
分野の熟達者には馴染みの方法、例えば乳化重合、沈殿
重合、溶液重合によって製造され、水中での沈殿重合、
あるいは公知のポリアクリロニトリル溶媒中での溶液重
合が好ましく使用される。ここで使用される重合開始剤
は、もし適当ならば、分子量調節物質と組み合わせ、も
し重合が沈殿剤中あるいは溶液中で実施するのであれ
ば、過酸化物およびアゾ化合物である。しかし、重合を
水中で実施するのであれば、レドックス系が特に良く使
用される。このような系は、例えば過硫酸塩/亜硫酸塩
または過硫酸塩/重亜硫酸塩、過塩素酸塩/亜硫酸塩ま
たは過酸化水素/メルカプタンまたは過酸化水素/スル
フィン酸であり、水性媒体中pHが1.5−5.5、好ま
しくは2−3.5の範囲で使用され、少量の重金属、例
えばFe2/3+またはCu1/2+を添加するとその効率が改
善される。
【0012】上に掲げたレドックス重合開始剤の幾つ
か、例えば過硫酸塩/亜硫酸塩または重亜硫酸塩の一つ
の特徴は、ポリマー分子鎖の開始末端および/または終
末端への酸官能基(恐らく-CH2-CH2-SO3 -、また
はそのアルカリ金属塩)の取り込みが起こることであ
る。かくして、そのようなイオン官能性がこれらポリマ
ーに固有のものとなる。重合中反応条件によっては、モ
ノマーまたはポリマーのニトリル官能基の穏やかな加水
分解が、温度、反応器滞留時間および水性媒体pHの関
数として起こり、カルボン酸アミドまたはカルボン酸官
能基が生じて、その結果このポリマー特有のイオン官能
性が形成される。本段落当初で述べた酸官能性は、重合
開始剤との重合開始反応あるいは重合停止反応によって
形成され、ポリマーの分子量にも関連し、分子量が高い
ことは、共重合体コモノマー組成が同じ場合、低分子量
のものよりもこのような末端基の数が少ないことを示
す。ポリマー中で強酸性フリーラジカルイオンを形成す
るレドックス系、例えば過硫酸塩/亜硫酸塩を使用した
場合、その強酸量は、該ポリマーを溶解し、イオン交換
体を溶液に添加してから、同溶液を滴定して定量でき
る。そしてこの含量はまた更に、弱酸(カルボキシル
基)を含めた全酸からも区別できる。コモノマーA2)
の含量が低い場合は、強酸を定量すると、分子中あるい
は末端の、これらスルホン酸基、あるいはその塩の合計
量が少ないことからも判る。強酸および弱酸の含量は上
述した範囲で変化する。
【0013】上述した分子量範囲は、コモノマーに対す
る重合開始剤の量、酸化剤/還元剤の割合、温度、およ
び痕跡量の重金属によって制御される。これらの関係
は、当技術分野の熟達者には公知であり、アクリロニト
リルの(共)重合は例えば、Houben-Weyl E20, part 2,
1192 頁以降[Georg Thieme Verlag 社 (Stuttgart/New
York) 発行]に記載されている。
【0014】アクリロニトリル共重合体A)を含有して
いる上に本発明の膜は、水溶性であるか、または水溶性
でない、成分A)と相溶性である、1種またはそれ以上
のポリマーB)も含んでいる。ポリマーB)の量は、本
発明の膜全量に対して、0ないし40重量%、好ましく
は0.1ないし40重量%、特に好ましくは0.1ないし
30重量%である。
【0015】水溶性ポリマーB)は、ポリビニールピロ
リドン(PVP)、およびビニールピロリドンと(メ
タ)アクリル酸エステルとの、またはビニールエーテル
との共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル類の加
水分解生成物、ポリビニールアルコール、ポリ-2-オキ
サゾリン、ビニールエーテル/またはスチレン/無水マ
レイン酸共重合体、その反応生成物、ポリスチレン-ス
ルホン酸またはそのアルカリ金属塩からなる群れからの
ポリマーである。これらのポリマーは公知であり、本発
明には数平均分子量Mnで測定して、5,000ないし
400,000、好ましくは20,000ないし200,
000の平均分子量で使用される。非水溶性である使用
可能なポリマーB)は、ポリ-C1-C4-(ヒドロキシ)-
アルキル(メタ)アクリレート、エチレン/酢酸ビニー
ル共重合体、およびA)とは異なるアクリロニトリル
(共)重合体からなる群れからのものである。このよう
なポリマーもまた公知であり、市販されている。同ポリ
マーは本発明で、数平均分子量で測定して、5,000
ないし200,000、好ましくは20,000ないし1
00,000の平均分子量範囲で使用される。本発明の
膜の親水性または疎水性の精密な調整は、添加使用する
ポリマーB)の量を如何に加減するかで行うことができ
る。
【0016】微細無機充填剤、あるいは識別のための着
色剤も、これらは本発明の添加剤ではないが、本発明の
膜で使用することが可能である。そのような添加剤は、
ドイツ国特許公開明細書(DE-OS)第21 40 310号および
ドイツ国特許公開明細書(DE-OS)第 31 41 672号から
原則的に公知である。充填剤および顔料は、基本的には
工業用途の膜で使用可能であるが、医療用途の膜にはあ
まり適していない。
【0017】本発明の膜は、その外形を色々な形に構成
することができ、例えば平坦膜、中空糸膜、あるいは管
状膜が得られる。このような膜は公知の方法でモジュー
ルに加工構成することができる。本発明の膜は好ましく
は中空糸の形にされ、特に医療用途に使用される。
【0018】本発明は更に、上述の型の膜の製造法にお
いて、上記のアクリロニトリル共重合体A)、およびも
し適当ならば上記成分A)と相溶性であるポリマーB)
とを1種の溶媒、または数種の溶媒混合物、ここで有機
溶媒はこれらポリマーを溶解することができ、沈殿剤と
はあらゆる割合で混和する、に溶解し、そして得られた
溶液を、溶液状態か、またはそれを濃縮または冷却して
得たゲル状態で、これらポリマーを溶解しない沈殿剤で
処理することを特徴とする製造法に関する。
【0019】本発明によって構成される平坦膜、中空糸
膜あるいは管状膜、好ましくは中空糸膜および平坦膜
は、成分A)およびもし適当ならば成分B)との溶液
を、ドクターブレードまたは押出機で加工して製造す
る。
【0020】このために、平坦膜あるいは管状膜は公知
の方法で、担体例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリルま
たはポリフェニレンスルフィド等の、ポリマー不織布あ
るいはポリマー織布に塗布して製造することもできる。
これらの場合、不織布あるいは織布に接着した(担体に
支持された)膜が得られる。ここでは担体はメッシュ
(網目)状に構成されるか、あるいは少なくとも高度に
多孔質で、単に支持機能を有するだけで、膜を通過する
流れを妨害しないか、あるいは実質的に妨害しない。
【0021】担体を持たない膜は、不活性で多孔質でな
い支持体(substrate)、例えばポリエステルフィルム
またはシリコーン塗布紙に溶液を塗布、凝固(沈殿)の
過程でできた膜を担体支持体から剥がして得られる。無
担体膜はスロット流延装置を使用して、カーテンキャス
ティングにより溶液を直接凝固(沈殿)浴に流し込んで
も得られる。
【0022】中空糸膜を製造するには、ポリマー溶液を
公知の方法と同様に、環状ダイを通して押し出し、沈殿
剤で中空糸を内側から、外側から、あるいは両側から処
理して得られる。不活性気体、または膜ポリマーを溶解
しない不活性液体を中空糸の内側を通過させることも可
能である。
【0023】アクリロニトリル共重合体A)および成分
A)と相溶性であるポリマーB)の溶液を製造するのに
適した溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えばN-メチ
ルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、γ-ブチロ
ラクトン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネ
ート、N-メチルカプロラクタム(NMC)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)およびN-(ヒドロキシ-C1-
4-アルキル)-ピロリドンおよびその他の極性非プロト
ン性溶媒が挙げられる。これらはそれ自体単一でか、ま
たはそれら幾つかの混合物として使用することができ
る。これらの溶媒に共通している特徴は、沸点が高く、
溶媒パラメーターが約8.5ないし14.5(cal/cm3)
1/2の範囲にあることである。更にNMP、NMP混合
物、DMAc/DMF混合物あるいはDMSO/DMF
混合物は、沈殿剤として下記に挙げた水と組み合わせる
と、ポリマーA)とB)から、揃って特徴的に上述した
細孔の無い膜を形成する。この無細孔膜製造には、好ま
しい溶媒としてNMPが使用される。本発明の方法の沈
殿剤は、溶媒とはあらゆる割合で混和し、しかもアクリ
ロニトリル共重合体は溶解しない溶剤であり、ポリマー
B)が水溶性でない場合は、その適当量を溶出し、水溶
性である場合は、A)とB)双方の一部を溶出する。そ
の様な溶媒は、水および低級アルコール類、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノールであり、好ましくは、
水または水/アルカノール混合物である。20%以下、
好ましくは10%以下の、1種またはそれ以上の上記非
プロトン性溶媒を、水、アルコールあるいは水/アルカ
ノール混合物に添加することもできる。
【0024】ポリマーA)そしてもし適当ならばポリマ
ーB)の非プロトン性溶媒溶液を調製するには、ポリマ
ー溶液中のポリマー重量基準で、1ないし10重量%の
塩化リチウム、または塩化カルシウムを更に、添加する
ことができる。
【0025】本発明の膜製造法は2種類あり、その両方
とも、溶液から沈殿によって、そしてゲル状態から沈殿
によって膜を製造し、転相法と称される。ゲル化および
沈殿剤との接触時間および温度は以下に与えられる。
【0026】ポリマー中に、コモノマー類はは無作為分
布している。ただ触媒分解によって生ずる-CH2-CH2
SO3H基だけがポリマー分子の末端に存在し、これは
アルカリ金属塩あるいは、重合開始系で鉄イオンを使用
すれば、鉄塩としても存在することができる。
【0027】本発明は好ましくは、上記した膜の製造法
において、上記アクリロニトリル共重合体A)と、もし
適当ならば、上記の、ポリマーA)と相溶性であるポリ
マーB)とを、NMPからなる溶媒、即ち少なくとも5
0重量%のNMPと1種またはそれ以上の、γ-ブチロ
ラクトン、プロピレングリコール炭酸エステル、エチレ
ングリコール炭酸エステル、N-C1-C4-アルキルモル
ホリン、N-メチルカプロラクタム(NMC)、ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(D
MAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)からなる
群れからの溶媒との混合物、50-95重量%のDMA
cと50-5重量%のDMFとの混合物および50-95
重量%のDMSOと50-5重量%のDMFとの混合物
からなる群れからの溶媒との混合物に溶解し、その溶液
には通常の添加物を添加することが可能であり、そうし
て得た溶液を、ドクターブレードまたは押出機を使用し
て、平坦膜、中空糸膜、あるいは管状膜に加工し、この
後0ないし15分間以内に、得られた膜を沈殿剤として
の水と接触させ、溶媒を10ないし80℃、好ましくは
15ないし60℃、特に好ましくは15ないし35℃で
溶媒を除くことを特徴とする製造法に関する。
【0028】流延溶液のポリマー含量は、同溶液総量基
準で10ないし30重量%であり、粘度は2ないし10
0 Pas の範囲に維持することが可能である。押し出し
の場合、例えば中空糸膜を製造するための環状ダイから
の押し出しでは同じポリマー濃度を維持することができ
る。スロットダイからの押し出しでは濃度範囲はもっと
高く、例えば押し出し溶液総量基準で15ないし45重
量%にすることができる。
【0029】好ましい製造方法においては、流延または
押し出し溶液から、沈殿剤として水を使用してポリマー
を沈殿させるのが特に有利である。この水を使用しての
沈殿は、ポリマー溶液を流延、または押し出ししてから
0ないし15分後に実施することができる。最低限の0
は、ポリマー溶液を水で直ちに処理することを意味す
る。0から外れた値は、流延または押し出しから沈殿が
観察されるまでの時間を示しており、その間に溶媒の一
部は、蒸発させることができる(ゲル相からの沈殿)。
その期間、流延された、あるいは押し出された溶液を1
0ないし15℃に冷却することも可能であり、それによ
って溶液はゲル相に変化する。
【0030】好ましいとして挙げられた上述以外の溶媒
を使用する際は、先行技術では、沈殿剤として複雑な組
成の混合物が常に使用されて来て、こうした方法によっ
てしか、有用な膜が製造することができなかった。本発
明の好ましい溶剤、即ち、上述のNMP、NMP混合
物、DMAc/DNF混合物あるいはDMSO/DMF
混合物を使用する、あるいはそれらを主要溶剤成分とし
て使用する際は、水それ自体を沈殿剤として使用するこ
とができ有利である。塩分を含まない清水を沈殿浴に連
続的に供給することによって、同沈殿浴の組成を簡単な
方法で一定に維持することが可能であり、それに対して
従来法の複雑な組成による沈殿浴の場合はかなりのコス
ト高になる。この方法での沈殿浴中の有機非プロトン溶
媒含量は、5重量%以下、好ましくは2重量%に維持す
ることができる。
【0031】NMP混合溶媒中で使用されるNMP含量
は少なくとも全溶媒量の50重量%である。NMPに加
えて更に、γ-ブチロラクトン、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、NMC、N-C1-C4-アル
キルモルホリン、DMF、DMAc、N-(C1-C4-アル
キル)ピロリドン、およびN-(ヒドロキシ-C2-C4-アル
キル)ピロリドンなる群れからのその他の極性非プロト
ン溶媒も使用することができる。
【0032】DMAc/DMF混合物およびDMSO/
DMF混合物は、50ないし95重量%、好ましくは7
0ないし90重量%のDMAcまたはDMSOと、50
ないし5重量%、好ましくは30ないし10重量%のD
MFの混合物として使用される。
【0033】本発明は更に、上記記載膜の工業用および
医療用用途、好ましくは血液透析、血液透析濾過、逆浸
透および超微細濾過 (nanofiltration)、特に血液透析
のための使用に関する。
【0034】本発明の膜は、2ないし30の限界濾過速
度UF[ml/h.m2.mmHg]と、5ないし14の範囲の塩化物
イオン透過度[cm/s.10-4]を有する。本発明は特に、膜
表面を制御改質して、血液との適合性(あるいは生体適
合性)に対して最も決定的な影響を与えていると言われ
ている低い蛋白質吸着性を改善する。
【0035】Dialysis Journal 36/1991に詳
細に記載されているように、蛋白質吸着性は下記の物理
化学的パラメーターによって実質的に決定される。即
ち、 − 材料表面の化学構造、 − 表面張力または表面エネルギー、 − 親水性/疎水性、 − 機械的な表面構造、および − 静電気帯電性(ζ-ポテンシャル)である。
【0036】特異的吸着性(細胞内毒素との結合性)を
有する膜表面に更に興味が寄せられている。
【0037】下記の実施例に示すように、これら物理化
学的パラメーターを制御調整するのは、ポリアクリロニ
トリルのスルホン酸基含量を変えたり、ポリアクリロニ
トリルを、親水性、一般的には水溶性ポリマー、特にマ
レイン酸無水物/ビニールエーテル共重合体(ISP社
製、Gantrez AN)からなる親水性ブレンド成分をブレン
ドすることによって行う。上述の物理化学的パラメータ
ーは、ポリマー中の酸無水物基を低分子量または高分子
量OHまたはNH化合物と反応させる方法で、容易に調
整でき、優れた血液適合性が与えられる。
【0038】
【実施例】膜の限界濾過速度は、液体が与えられた装置
内の特定面積の膜を、与えられた圧力差、37℃の温度
の下で通過する量を測定し、一般的な比較のために、単
位面積、単位時間、単位時圧力換算して得た。限界濾過
速度測定のために使用した液体は水である。その測定法
は就中、米国保健教育福祉省(DHEW)刊行第(NI
H)77−1124号、24−26頁、“血液透析器お
よび透析膜の評価法”に記載されている。
【0039】塩化ナトリウムを尿毒素の試験物質として
使用した。膜の両側に濃度の異なる2種類の出発溶液を
置いてその拡散の時間的な変化を、標準条件下で測定す
るのは、Kaufmann-Leonhard セルを使用して測定す
る。両セル中のCl-濃度は電気伝導度を測定すること
により、容易に定量できる。
【0040】実施例1 35.0gのアクリロニトリル/ビニール酢酸(92.
5:7.5 重量比)共重合体を、165.0gのN-メチ
ルピロリドン(NMP)中に精密ガラス製撹拌機を使用
して溶解させる。
【0041】溶解条件:40℃、4時間 粘度:40Pa (ロータリー粘度計を使用して20℃で
測定) 流延用溶液を脱気してから、ガラス板上に塗布し、ドク
ターブレードを使用して含溶液膜厚50 μm のフィル
ムにした。塗布ガラス板を水浴(20℃)中に垂直に置
いた。
【0042】水浴中に20分間滞留させてから、できた
膜をガラス板から剥がし、その限界濾過性および透析透
過性を検討した。
【0043】 UF値 [ml/h.m2.mm Hg] 10.9 Cl- 透過性[cm/s.10-4] 7.3 膜構造(走査型電子顕微鏡写真):高度に多孔質の支持
構造を有する無細孔、活性分離層。
【0044】これらのデータによってこの膜は透析に適
している。
【0045】実施例2 酸含量の異なるポリアクリロニトリルを、3.9gのア
クリロニトリル/メタアクリル酸エステル/メタアリル
スルホネート共重合体(93.8:5.6:0.6重量
比)(総酸含量:106 meq/kg)、そして34.6gの
アクリロニトリル/酢酸ビニール(92.5:7.5重量
比)(総酸含量:78meq/kg)と混合して、181.5
gのNMPに溶解し、得られた溶液を実施例1に従って
透析膜に加工した。
【0046】下記の限界濾過性および透析透過性が得ら
れた。
【0047】 UF値 [ml/h.m2.mm Hg] 30.5 Cl- 透過性[cm/s.10-4] 10.7 実施例3 表面活性剤成分を含んだポリアクリロニトリルブレンド
膜 ポリマー流延用溶液を、実施例2に挙げた成分に加えて
下記成分を加えて調製した。
【0048】3.9gのマレイン酸無水物/ビニールメ
チルエーテル共重合体(ISP社製:Gantrez AH 17
9)、および0.4gのPEG(20)ソルビタンモノラ
ウレート(Atlas社製 Tween20R) 下記の膜特性が測定された。
【0049】 UF値 [ml/h.m2.mm Hg] 16.1 Cl- 透過性[cm/s.10-4] 11.0 本発明の主なる特徴および態様は以下のようである。
【0050】1.アクリロニトリル共重合体膜におい
て、同共重合体が A)全重量に対して60ないし100%のアクリロニト
リル共重合体と B)全重量に対して40ないし0%の、A)と相溶性で
ある重合体からなり、ここでA)がA)成分全重量基準
で、 A1)70ないし95%のアクリロニトリル、 A2)0ないし1%のメタリルスルホン酸、またはその
アルカリ金属塩、および A3)5ないし30%の非イオン性ビニールおよび(メ
タ)アクリル酸誘導体からなる群れからのコモノマー からなり、そして更にA)が数平均分子量 Mnとして
測定して、30ないし150kg/mol、好ましくは
40ないし100kg/mol、特に好ましくは45な
いし90kg/molの平均分子量を有し、強酸の含量
が2ないし100meq/kg、好ましくは10ないし
90meq/kg、そして全酸含量が10ないし160
meq/kg、好ましくは50ないし150meq/k
gであり、そしてB)がポリビニールピロリドン(PV
P)、およびビニールピロリドンと(メタ)アクリル酸
エステルとの、またはビニールエーテルとの共重合体、
ポリ(メタ)アクリル酸エステル類の加水分解生成物、
ポリビニールアルコール、ポリ-2-オキサゾリン、無水
マレイン酸とビニールエーテル、スチレンまたはイソブ
チレンとの共重合体、その反応生成物、ポリスチレン-
スルホン酸またはそのアルカリ金属塩からなる群れから
の1種またはそれ以上の水溶性ポリマー、またはポリ-
1-C4-(ヒドロキシ)-アルキル(メタ)アクリレー
ト、エチレン/酢酸ビニール共重合体、およびA)とは
異なるアクリロニトリル(共)重合体からなる群れから
の水溶性でないポリマーを表す、ことを特徴とするアク
リロニトリル共重合体膜。
【0051】2.上記第1項記載のアクリロニトリル共
重合体膜において、成分A)が70ないし100%であ
ることを特徴とするアクリロニトリル共重合体膜。
【0052】3.上記第1項記載のアクリロニトリル共
重合体膜において、成分A)がその合計重量基準で下記
組成、即ち A1)80ないし95%、 A2)0−1%、そして A3)5−20%、好ましくは A1)88−95%、 A2)0−0.8%および A3)6−12%を有することを特徴とするアクリロニ
トリル共重合体膜。
【0053】4.上記第1項記載のアクリロニトリル共
重合体膜において、その構成成分A3)が、酢酸ビニー
ル、プロピオン酸ビニール、ビニールアルコール、ビニ
ールC1-C4-エーテル、(メタ)アクリリアミド、およ
び(メタ)アクリル酸C1-C4-アルキルエステルからな
る群れからの1種またはそれ以上の非イオン性モノマー
からなり、好ましくは酢酸ビニール、プロピオン酸ビニ
ール、酢酸ビニール/ビニールアルコール、およびプロ
ピオン酸ビニール/ビニールアルコールからなる群れか
らのモノマーまたはモノマーの組み合わせ、そして特に
好ましくは酢酸ビニールからなることを特徴とするアク
リロニトリル共重合体膜。
【0054】5.上記第1項記載のアクリロニトリル共
重合体膜において、ポリマーB)成分が、数平均分子量
として測定して、水溶性である場合は、5,000ない
し400,000、好ましくは20,000ないし20
0,000の平均分子量を、非水溶性ポリマーである場
合は、5,000ないし200,000、好ましくは1
0,000ないし100,000の平均分子量を有するこ
とを特徴とするアクリロニトリル共重合体膜。
【0055】6.上記第1項記載のアクリロニトリル共
重合体膜において、同膜が平坦な膜、中空糸膜、または
管状膜を構成する、好ましくは、もし適当ならば多孔質
の担体を同時に使用した中空糸膜を構成することを特徴
とするアクリロニトリル共重合体膜。
【0056】7.上記第1項記載のアクリロニトリル共
重合体膜の製造法において、上記第1項記載のアクリロ
ニトリル共重合体A)、およびもし適当ならば上記第1
項記載の、成分A)と相溶性であるポリマーB)とを1
種の溶媒、または数種の溶媒混合物、ここで有機溶媒は
これらポリマーを溶解することができ、沈殿剤とはあら
ゆる割合で混和する、に溶解し、そして得られた溶液
を、溶液状態か、またはそれを濃縮または冷却して得た
ゲル状態で、これらポリマーを溶解しない沈殿剤で処理
することを特徴とする製造法。
【0057】8.上記第7項記載の方法において、上記
第1項記載のアクリロニトリル共重合体A)と、もし適
当ならば、上記第1項記載のポリマーB)とを、NMP
からなる溶媒、即ち少なくとも50重量%のNMPと1
種またはそれ以上の、γ-ブチロラクトン、プロピレン
グリコール炭酸エステル、N-C1-C4-アルキルモルホ
リン、N-メチルカプロラクタム(NMC)、ジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DM
Ac)、ジメチルスルホキシド(DMSO)からなる群
れからの溶媒との混合物、50-95重量%のDMAc
と50-5重量%のDMFとの混合物および50-95重
量%のDMSOと50-5重量%のDMFとの混合物か
らなる群れからの溶媒との混合物に溶解し、それに通常
の添加物を添加することが可能であり、そうして得た溶
液を、ドクターブレードまたは押出機を使用して、平ら
な膜、中空糸膜、あるいは管状膜に加工し、この加工後
0ないし15分間以内に、得られた膜を沈殿剤としての
水と接触させ、溶媒を10ないし80℃、好ましくは1
5ないし60℃、特に好ましくは15ないし35℃で溶
媒を除くことを特徴とする製造法。
【0058】9.上記第8項記載の製造法において、N
MPを溶媒として使用することを特徴とする製造法。
【0059】10.上記第1項記載の膜の、工業用およ
び医療用用途、好ましくは血液透析、血液透析濾過、逆
浸透および超微細濾過、特に血液透析のための使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボルフガング・エベルト ドイツ47800クレーフエルト・デルパーホ フシユトラーセ31 (72)発明者 ヘルベルト・フクル ドイツ51467ベルギツシユグラートバツ ハ・ゲマルケンベーク9 (72)発明者 ヘルムート・エンゲルハルト ドイツ41539ドルマーゲン・モルトケシユ トラーセ9 (72)発明者 ハンス−ヨアヒム・ビルケン ドイツ49808リンゲン・アルテンリンゲナ ーザント16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリル共重合体膜において、
    同共重合体が A)全重量に対して60ないし100%のアクリロニト
    リル共重合体と B)全重量に対して40ないし0%の、A)と相溶性で
    ある重合体からなり、ここでA)がA)成分全重量基準
    で、 A1)70ないし95%のアクリロニトリル、 A2)0ないし1%のメタアリルスルホン酸、またはそ
    のアルカリ金属塩、および A3)5ないし30%の非イオン性ビニールおよび(メ
    タ)アクリル酸誘導体からなる群れからのコモノマー からなり、そして更にA)が数平均分子量 Mnとして
    測定して、30ないし150kg/mol、好ましくは
    40ないし100kg/mol、特に好ましくは45な
    いし90kg/molの平均分子量を有し、強酸の含量
    が2ないし100meq/kg、好ましくは10ないし
    90meq/kg、そして全酸含量が10ないし160
    meq/kg、好ましくは50ないし150meq/k
    gであり、そしてB)がポリビニールピロリドン(PV
    P)、およびビニールピロリドンと(メタ)アクリル酸
    エステルとの、またはビニールエーテルとの共重合体、
    ポリ(メタ)アクリル酸エステル類の加水分解生成物、
    ポリビニールアルコール、ポリ-2-オキサゾリン、無水
    マレイン酸とビニールエーテル、スチレンまたはイソブ
    チレンとの共重合体、その反応生成物、ポリスチレン-
    スルホン酸またはそのアルカリ金属塩からなる群れから
    の1種またはそれ以上の水溶性ポリマー、またはポリ-
    1-C4-(ヒドロキシ)-アルキル(メタ)アクリレー
    ト、エチレン/酢酸ビニール共重合体、およびA)とは
    異なるアクリロニトリル(共)重合体からなる群れから
    の水溶性でないポリマーを表す、ことを特徴とするアク
    リロニトリル共重合体膜。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載のアクリロニトリル共
    重合体膜の製造法において、上記第1項記載のアクリロ
    ニトリル共重合体A)、およびもし適当ならば上記第1
    項記載の、成分A)と相溶性であるポリマーB)とを1
    種の溶媒、または数種の溶媒混合物、ここで有機溶媒は
    これらポリマーを溶解することができ、沈殿剤とはあら
    ゆる割合で混和する、に溶解し、そして得られた溶液
    を、溶液状態か、またはそれを濃縮または冷却して得た
    ゲル状態で、これらポリマーを溶解しない沈殿剤で処理
    することを特徴とする製造法。
  3. 【請求項3】 上記請求項1記載の膜の、工業および医
    療用途、好ましくは血液透析、血液透析濾過、逆浸透お
    よび超微細濾過、特に血液透析のための使用。
JP6192271A 1993-07-30 1994-07-25 アクリロニトリル共重合体膜、その製造法および使用 Pending JPH0760085A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4325650A DE4325650C1 (de) 1993-07-30 1993-07-30 Membranen aus Acrylnitril-Copolymeren, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE4341601A DE4341601A1 (de) 1993-12-07 1993-12-07 Membranen aus Acrylnitril-Copolymeren, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE4325650.3 1993-12-07
DE4341601.2 1993-12-07

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0760085A true JPH0760085A (ja) 1995-03-07

Family

ID=25928180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6192271A Pending JPH0760085A (ja) 1993-07-30 1994-07-25 アクリロニトリル共重合体膜、その製造法および使用

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0636404B1 (ja)
JP (1) JPH0760085A (ja)
DE (1) DE59405007D1 (ja)
ES (1) ES2111214T3 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002001073A (ja) * 2000-06-16 2002-01-08 Toray Ind Inc 選択除去膜およびそれを用いた血液処理器
KR100719028B1 (ko) * 2005-05-10 2007-05-16 김용구 모피 사용을 줄일 수 있는 모피제품 제조방법

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995025582A1 (de) * 1994-03-22 1995-09-28 Akzo Nobel Nv High-flux-dialysemembran aus polyacrylnitril
AU715033B2 (en) * 1997-06-20 2000-01-13 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Polyacrylonitrile-based filtration membrane in a hollow fiber state
EP1110596B1 (de) * 1999-12-23 2004-07-07 Membrana GmbH Formkörper zur Pyrogenrückhaltung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10217440A1 (de) * 2002-04-18 2003-11-06 Basf Ag Verwendung hydrophob modifizierter Copolymere auf Basis von N-Vinylmonomeren zur Herstellung von Membranen
US9827537B2 (en) 2013-04-01 2017-11-28 Petroliam Nasional Berhad (Petronas) Polysulfone membrane having high selectivity

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3035134A1 (de) * 1979-09-19 1981-04-09 Aligena AG, Basel Poroese, modifizierte, fuer die ultrafiltration geeignete membranen auf der basis von polyacrylnitrilen, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
BG33312A1 (en) * 1981-04-20 1983-01-14 Dimov Method for obtaining of semi- transparent membrane
JPS5892410A (ja) * 1981-11-30 1983-06-01 Asahi Medical Kk 高透過性半透膜
JPS5893708A (ja) * 1981-11-30 1983-06-03 Asahi Medical Kk アクリロニトリル系半透膜
JPS58189241A (ja) * 1982-04-30 1983-11-04 Kanebo Ltd 微多孔性フイルムの製造方法
DD260869A1 (de) * 1987-06-26 1988-10-12 Akad Wissenschaften Ddr Verfahren zur herstellung grobporiger asymmetrischer hohlmembranen
DD262169A1 (de) * 1987-06-26 1988-11-23 Akad Wissenschaften Ddr Verfahren zur herstellung von asymmetrischen hohlmembranen aus acrylnitrilpolymerisaten
DE4021052A1 (de) * 1990-06-29 1992-01-23 Akad Wissenschaften Ddr Grobporige hochasymmetrische hohlmembranen, mit innerer trennaktiver schicht, aus acrylnitrilpolymeren sowie verfahren und vorrichtung zu ihrer herstellung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002001073A (ja) * 2000-06-16 2002-01-08 Toray Ind Inc 選択除去膜およびそれを用いた血液処理器
KR100719028B1 (ko) * 2005-05-10 2007-05-16 김용구 모피 사용을 줄일 수 있는 모피제품 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP0636404A1 (de) 1995-02-01
ES2111214T3 (es) 1998-03-01
DE59405007D1 (de) 1998-02-19
EP0636404B1 (de) 1998-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5039420A (en) Hydrophilic semipermeable membranes based on copolymers of acrylonitrile and hydroxyalkyl esters of (meth) acrylic acid
JP3248632B2 (ja) 芳香族重縮合物の非対称半透膜、それらの製造方法およびそれらの使用
CN106310970B (zh) 一种用于血液透析的改性聚偏氟乙烯中空纤维膜
CN105521715B (zh) 一种共混聚偏氟乙烯中空纤维膜及其制备方法
US5891338A (en) Heat-sterilizable membrane
JPH0760085A (ja) アクリロニトリル共重合体膜、その製造法および使用
JPH0970524A (ja) 選択透過性分離膜及びその製造方法
CN106621837B (zh) 一种亲水改性网络交联物多孔膜及其制备方法
JPH053331B2 (ja)
JPH10230148A (ja) 半透膜
JPH04176330A (ja) 荷電型分離膜の製造方法
JPH0451216B2 (ja)
JPH0278425A (ja) ポリ弗化ビニリデンに基づく親水性かつ乾燥性の半透膜
JP3171896B2 (ja) 生体適合性に優れた透過膜
EP1129738A1 (en) Blood purifying apparatus
JP4352709B2 (ja) ポリスルホン系半透膜およびそれを用いた人工腎臓
US5859175A (en) Process for the preparation of polyether amide solutions, steam-sterilizable dialysis membranes obtainable using the polyether-amide solutions, and a process for the production of these membranes
JPS63130103A (ja) ポリアクリロニトリル系半透膜及びその製造法
JPS6148964B2 (ja)
Seita et al. Polyether‐segmented nylon hemodialysis membranes. I. Preparation and permeability characteristics of polyether‐segmented nylon 610 hemodialysis membrane
DE4325650C1 (de) Membranen aus Acrylnitril-Copolymeren, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
JP2855233B2 (ja) 透水性にすぐれる芳香族ポリスルホン半透膜の製造方法
JP2000042383A (ja) 親水化選択透過性膜
JPH05184893A (ja) 半透膜およびその製造法
DE4341601A1 (de) Membranen aus Acrylnitril-Copolymeren, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung