JPH0759924B2 - 内燃機関の点火制御方法 - Google Patents

内燃機関の点火制御方法

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JPH0759924B2
JPH0759924B2 JP61117311A JP11731186A JPH0759924B2 JP H0759924 B2 JPH0759924 B2 JP H0759924B2 JP 61117311 A JP61117311 A JP 61117311A JP 11731186 A JP11731186 A JP 11731186A JP H0759924 B2 JPH0759924 B2 JP H0759924B2
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正美 永野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の点火時期制御方法に係り、特にサー
ジングを防止するのに好適な点火時期の制御方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の手段は、特開昭59−231144号公報や特開昭60−30
446号公報に記載のように減速時にアイドルスイツチの
信号でA/Fをリツチに補正することで、サージングを防
止している。この手段は、燃料量を増量補正するために
排気ガス性能の悪化が懸念されること、また、定常走行
時のサージングについては配慮されていなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は定常走行時のサージングについては配慮
されておらず、定常走行時にサージングが生じる問題が
あつた。本発明の目的は、低速時における定常及び減速
走行時のサージングを防止することができる内燃機関の
点火制御方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、内燃機関の回転数を検出し、その回転数の
所定時間当りの変化度合を求め、その求められた変化度
合が所定値より小さい場合には、点火時期を補正しない
ようにすると共に、その求められた変化度合が所定値よ
り大きい場合には、ギア位置を検出し、その検出された
ギア位置に応じて、点火時期の補正量と補正回数を決定
し、求められた変化度合が正か負かを判別し、その判別
された結果、変化度合が正のときは前記補正量及び前記
補正回数に基づいて点火時期を遅角し、求められた変化
度合が負のときは前記補正量及び前記補正回数に基づい
て点火時期を進角し、求められた変化度合の符号が変わ
るまでは、前記補正量及び前記補正回数を変更しないよ
うにすることによって達成される。
また、上記目的は、内燃機関の回転数を検出し、その回
転数の所定時間当りの変化度合を求め、その求められた
変化度合が所定値より小さい場合には、点火時期を補正
しないようにすると共に、その求められた変化度合が所
定値より大きい場合には、前記回転数が所定回転数より
大きい場合と小さい場合のそれぞれに応じて点火時期の
補正量と補正回数を決定し、求められた変化度合が正か
負かを判別し、その判別された結果、変化度合が正のと
きは前記補正量及び前記補正回数に基づいて点火時期を
遅角し、求められた変化度合が負のときは前記補正量及
び前記補正回数に基づいて点火時期を進角し、求められ
た変化度合の符号が変わるまでは、前記補正量及び前記
補正回数を変更しないようにすることによって達成され
る。
〔作用〕
点火時期の制御は、エンジン回転数の変化を微分値dN/d
tで検出し、dN/dtが所定値より大きくかつその値が正の
場合は、基本点火時期よりも所定値だけ進角させ、又、
dN/dtが所定値よりも大きくかつその値が負の場合は基
本点火時期よりも所定値だけ進角させると共に、特定の
状態ではその遅角量および進角量とその補正回数を変更
するようになつている。
それによつて、エンジン回転数が低下時は、トルクを増
加させ、又、逆に前記回転数が上昇時はトルクを減少さ
せることにより前記回転数の変動(サージング)を効果
的に防止することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。本発明を実施
した燃料噴射装置のシステムについて第1〜3図をもと
に説明する。第2図において空気はエアクリーナ1の入
口部2より入り、吸入空気量を検出する熱線式空気流量
計3、ダクト4、空気流量を制御する紋弁を有するスロ
ツトルボデイ5を通り、コレクタ6に入る。ここで、空
気は内燃機関7を直通する各吸気管8に分配され、シリ
ンダ内に吸入される。一方、燃料は燃料タンク9から燃
料ポンプ10で吸引、加圧され燃料ダンパ11、燃料フイル
タ12、噴射弁13、燃圧レギユレータ14が配管されている
燃料系に供給される。燃料は前記レギユレータ14により
一定に調圧され、吸気管8に設けた噴射弁13から前記吸
気管8内に噴射される。また、前記空気流量計3からは
吸入空気量を検出する信号が出力され、この出力はコン
トロールユニツト15に入力される様になっている。デイ
スト16にはクランク角センサが内蔵されており、噴射時
期や点火時期の基準信号及び回転数を検出する信号が出
力され、前記ユニット15に入力される様になつている。
前記ユニツト15は、第3図に示す様にMPU,ROM,A/D変換
器、入出回路を含む演算装置で構成され、前記空気流量
計3の出力信号やデイスト15の出力信号等より所定の演
算処理を行い、この演算結果である出力信号により前記
噴射弁13を作動させ、必要な量の燃料が各吸気管8内に
噴射される様になつている。また、点火時期はイグニツ
シヨンコイル17のパワートランジスタに信号を送ること
で制御する様になつている。
次に、本発明による点火時期の制御方法について、第1
図により詳細に説明する。第1図は、上側にエンジン回
転数、下側に点火時期の挙動を示してある。第1図は、
エンジン回転数の変化量及び符号(回転数が低下時は
負、上昇時は正)を微分(dN/dt)することで求め、変
化量が所定値より大きくかつ符号が正のときは、点火時
期を所定値遅角させ、又、符号が負のときは進角させる
様にしたものである。なお、本発明において、遅角又は
進角は基本点火時期特性が格納されたテーブルあるいは
マツプ検索値に対して行つている。
したがつて、回転数の偏曲点においては、dN/dtは所定
値より小さい為に点火時期の補正は行われずマツプ検索
値がそのまま出力される。回転数が低下時でdN/dtが所
定値より大きい場合、符号が負の為にマツプ検索値に所
定量を加算し、進角させる。又、回転数が上昇時でdN/d
tが所定値より大きい場合、符号が正の為にマツプ検索
値から所定量を減算し、遅角させている。
このように回転数の変化量の小さい偏曲点付近では点火
時期の補正は行われず、回転数の変化量が大きいところ
で、回転数が低下時は進角してトルクを増加させ、上昇
時は遅角してトルクを減少させることができるのでエン
ジン回転数の変動(サージング)を防止できる効果があ
る。
ところで、このような制御は回転周期が変化するにもか
かわらず一定の補正量および補正回数で行つていたた
め、効果的な制振作用を充分得られないという懸念が考
えられる。
そこで、本発明では回転変動の周期の変化に対応して補
正回数、補正量を変更するようにした。
まず、第4図はフアーストギヤに投入された時の回転数
変化と点火時期を示し、第5図はセコンドギヤに投入さ
れた時の回転数変化と点火時期を示している。
この図面からわかるようにフアーストギヤとセコンドギ
ヤの場合では回転変動の周期およびその振幅が異なり、
前述したように一律に補正回数、補正量を決定するとサ
ージングを助長したり、トルク過多により不正振動が発
生するという問題がある。
このため、本発明の実施例では第6図に示すようにギヤ
位置によつて補正量、補正回数を変更するように構成し
た。
第6図において、その動作を説明する。
ステツプ20: このステツプではギヤ位置信号、実際の回転数Nおよび
メモリマツプから基本点火時IGNMを読み取る。
ステツプ22: このステツプでは所定時間当りの回転数変化dN/dtが所
定の回転数変化NREFより大きいか否かを判断する。
ステツプ24: ステツプ22で回転数変化dN/dtが大きいと判断されると
ギヤ位置がこのステツプでフアーストかセカンドか判断
される。
ステツプ26,ステツプ28: ステツプ24でギヤ位置が判断されると、この判断に基づ
いて、ギヤ位置に応じた補正量△IGNおよび補正回数が
決定される。
ステツプ30: このステツプでは回転数の変化が正あるいは負か否かを
判断する。すなわち、回転数の変化方向を判断する。
ステツプ32,ステツプ34: このステツプでは基本点火時期IGNMにステツプ24〜30で
求められた補正量△IGNを加算あるいは減算する。
ステツプ36: このステツプではステツプ32,34で得られた修正点火時
期IGNあるいは基本点火時期IGNMをアドレスに格納す
る。
そして、この制御による点火時期は第4図および第5図
に示すようにフアーストギヤとセカンドギヤの位置によ
つて補正量、補正回数が変更されている。
また、この他第7図に示すように切換回転数を境にして
変更するようにしても良い。以下その説明を行うが、第
6図と同ステツプは省略する。
ステツプ38: このステツプでは回転数が所定の切換回転数より大きい
か否かを判断する。
ステツプ40,ステツプ42: このステツプでは所定回転数より大きい場合と小さい場
合とでは第6図の実施例と同様に補正量△IGNおよび補
正回数がそれぞれ決定される。
尚、第6図,第7図において補正回数は点火回数をカウ
ントすることで制御可能である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、サージングを効果
的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の背景を示す図、第2図は本発明を採用
した燃料噴射装置のシステム図、第3図は制御系を示す
図、第4図,第5図は本発明を採用した時の特性図、第
6図,第7図は本発明のフローチヤートを示す図であ
る。 1……エアクリーナ、2……空気流量計、5……スロツ
トルボデイ、15……コントロールユニツト、16……イグ
ニツシヨンコイル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の回転数を検出し、その回転数の
    所定時間当りの変化度合を求め、その求められた変化度
    合が所定値より小さい場合には、点火時期を補正しない
    ようにすると共に、その求められた変化度合が所定値よ
    り大きい場合には、 ギア位置を検出し、その検出されたギア位置に応じて、 点火時期の補正量と補正回数を決定し、求められた変化
    度合が正か負かを判別し、その判別された結果、変化度
    合が正のときは前記補正量及び前記補正回数に基づいて
    点火時期を遅角し、求められた変化度合が負のときは前
    記補正量及び前記補正回数に基づいて点火時期を進角
    し、求められた変化度合の符号が変わるまでは、前記補
    正量及び前記補正回数を変更しないようにしたことを特
    徴とする内燃機関の点火時期制御方法。
  2. 【請求項2】内燃機関の回転数を検出し、その回転数の
    所定時間当りの変化度合を求め、その求められた変化度
    合が所定値より小さい場合には、点火時期を補正しない
    ようにすると共に、その求められた変化度合が所定値よ
    り大きい場合には、 前記回転数が所定回転数より大きい場合と小さい場合の
    それぞれに応じて点火時期の補正量と補正回数を決定
    し、求められた変化度合が正か負かを判別し、その判別
    された結果、変化度合が正のときは前記補正量及び前記
    補正回数に基づいて点火時期を遅角し、求められた変化
    度合が負のときは前記補正量及び前記補正回数に基づい
    て点火時期を進角し、求められた変化度合の符号が変わ
    るまでは、前記補正量及び前記補正回数を変更しないよ
    うにしたことを特徴とする内燃機関の点火時期制御方
    法。
JP61117311A 1986-05-23 1986-05-23 内燃機関の点火制御方法 Expired - Lifetime JPH0759924B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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