JPH0759729B2 - 熱交換器用フィン材 - Google Patents
熱交換器用フィン材Info
- Publication number
- JPH0759729B2 JPH0759729B2 JP60213287A JP21328785A JPH0759729B2 JP H0759729 B2 JPH0759729 B2 JP H0759729B2 JP 60213287 A JP60213287 A JP 60213287A JP 21328785 A JP21328785 A JP 21328785A JP H0759729 B2 JPH0759729 B2 JP H0759729B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductivity
- heat
- content
- heat exchanger
- fin material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C9/00—Alloys based on copper
- C22C9/04—Alloys based on copper with zinc as the next major constituent
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱伝導性、耐熱性、耐食性及び強度が優れた熱
交換器用フィン材に関するものである。
交換器用フィン材に関するものである。
一般に熱交換器用フィン材には優れた導電性(熱伝導
性)と耐熱性が要求されており、従来はCuにSnを0.1〜
1.0wt%(以下wt%を単に%と略記)添加した銅合金が
用いられ、特に自動車用ラジエーター(熱交換器)のフ
ィンには上記合金からなる厚さ0.03〜0.1mmの薄板が用
いられる。
性)と耐熱性が要求されており、従来はCuにSnを0.1〜
1.0wt%(以下wt%を単に%と略記)添加した銅合金が
用いられ、特に自動車用ラジエーター(熱交換器)のフ
ィンには上記合金からなる厚さ0.03〜0.1mmの薄板が用
いられる。
近年省エネルギー対策から各種機器の小型化、薄肉軽量
化と共に高性能化が要求されるようになり、熱交換器用
フィン材においても薄肉軽量化と共に高性能化が望まれ
るようになった。また近時空気中に塩素、窒素酸化物、
亜硫酸ガス等の有害物質が増加し、これによる腐食が問
題となっている。特に自動車用ラジエーターのフィンは
上記有害物質の増加に加えて道路には凍結防止剤として
塩素化合物の散布など環境の悪化が著しく、フィンの腐
食も増大し、放熱性の低下が問題になっており、優れた
導電性及び耐熱性と共に優れた耐食性と強度を有する銅
合金が望まれている。
化と共に高性能化が要求されるようになり、熱交換器用
フィン材においても薄肉軽量化と共に高性能化が望まれ
るようになった。また近時空気中に塩素、窒素酸化物、
亜硫酸ガス等の有害物質が増加し、これによる腐食が問
題となっている。特に自動車用ラジエーターのフィンは
上記有害物質の増加に加えて道路には凍結防止剤として
塩素化合物の散布など環境の悪化が著しく、フィンの腐
食も増大し、放熱性の低下が問題になっており、優れた
導電性及び耐熱性と共に優れた耐食性と強度を有する銅
合金が望まれている。
本発明はこれに鑑み種々研究の結果、従来と同等の耐熱
性を有し、より優れた機械的性質、導電性及び耐食性を
有する熱交換器用フィン材を開発したものである。
性を有し、より優れた機械的性質、導電性及び耐食性を
有する熱交換器用フィン材を開発したものである。
即ち本発明フィン材の一つは、Zn0.003〜3.0wt%とMg0.
005〜0.1%を含み、更にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、
Siの何れか1種又は2種以上を合計0.1%以下を含み、
残部Cuからなることを特徴とするものである。また本発
明フィン材の他の1つは、Zn0.003〜3.0wt%とMg0.005
〜0.1%を含み、更にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Si
の何れか1種又は2種以上を合計0.1%以下を含み、含
有酸素量が100ppm以下、残部Cuからなることを特徴とす
るものである。
005〜0.1%を含み、更にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、
Siの何れか1種又は2種以上を合計0.1%以下を含み、
残部Cuからなることを特徴とするものである。また本発
明フィン材の他の1つは、Zn0.003〜3.0wt%とMg0.005
〜0.1%を含み、更にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Si
の何れか1種又は2種以上を合計0.1%以下を含み、含
有酸素量が100ppm以下、残部Cuからなることを特徴とす
るものである。
本発明において、Znの添加はCu特有の導電性(熱伝導
性)をあまり低下させることなく塩素、窒素酸化物、亜
硫酸ガス等の混在する空気中でのCu2Oの生成及び増殖を
抑制して耐食性を向上せしめるためで、Znの含有量を0.
003〜3.0%と限定したのは、含有量が0.003%未満では
耐食性を向上させる作用が小さく、3.0%を越えると耐
食性は向上するも導電性(熱伝導性)低下が著しくなる
ためである。またMgの添加は導電性(熱伝導性)を低下
させることなく、機械的強度及び軟化温度を高め、Znと
の相乗効果により耐食性を更に向上せしめるためで、Mg
の含有量を0.005〜0.1%と限定したのは、含有量が0.00
5%未満では軟化温度が低く、耐食性の改善も不十分で
あり、0.1%を越えると導電性(熱伝導性)の低下が著
しくなるためである。
性)をあまり低下させることなく塩素、窒素酸化物、亜
硫酸ガス等の混在する空気中でのCu2Oの生成及び増殖を
抑制して耐食性を向上せしめるためで、Znの含有量を0.
003〜3.0%と限定したのは、含有量が0.003%未満では
耐食性を向上させる作用が小さく、3.0%を越えると耐
食性は向上するも導電性(熱伝導性)低下が著しくなる
ためである。またMgの添加は導電性(熱伝導性)を低下
させることなく、機械的強度及び軟化温度を高め、Znと
の相乗効果により耐食性を更に向上せしめるためで、Mg
の含有量を0.005〜0.1%と限定したのは、含有量が0.00
5%未満では軟化温度が低く、耐食性の改善も不十分で
あり、0.1%を越えると導電性(熱伝導性)の低下が著
しくなるためである。
またCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Siの何れか1種又は
2種以上の添加は更に強度を向上せしめるためであり、
その合計含有量を0.1%以下と限定したのは、合計含有
量が0.1%を越えると導電性(熱伝導性)の低下が著し
くなるためである。更に含有酸素量を100ppm以下と限定
したのは合金の安定した特性を得るためで、含有酸素量
が100ppmを越えると、MgやZnなどの活性な添加元素の酸
化により特性の低下やバラツキが生ずるようになるため
である。
2種以上の添加は更に強度を向上せしめるためであり、
その合計含有量を0.1%以下と限定したのは、合計含有
量が0.1%を越えると導電性(熱伝導性)の低下が著し
くなるためである。更に含有酸素量を100ppm以下と限定
したのは合金の安定した特性を得るためで、含有酸素量
が100ppmを越えると、MgやZnなどの活性な添加元素の酸
化により特性の低下やバラツキが生ずるようになるため
である。
黒鉛ルツボを用いてタフピッチ銅を真空中で溶解し、こ
れに第1表に示す各種元素を添加し、これを金型に鋳造
して厚さ25mm、巾250mm、長さ250mmの鋳塊とした。この
鋳塊の各面を一面あたり2.5mm面削した後加熱し、850℃
で熱間圧延し、次いで冷間圧延と中間燃鈍を繰返し、厚
さ0.5mmの板に仕上げた。
れに第1表に示す各種元素を添加し、これを金型に鋳造
して厚さ25mm、巾250mm、長さ250mmの鋳塊とした。この
鋳塊の各面を一面あたり2.5mm面削した後加熱し、850℃
で熱間圧延し、次いで冷間圧延と中間燃鈍を繰返し、厚
さ0.5mmの板に仕上げた。
この合金板について引張強度、軟化温度、導電率及び腐
食減量を測定した。これ等の結果を第2表に示す。
食減量を測定した。これ等の結果を第2表に示す。
尚軟化温度はソルトバスにより5分間加熱処理し、この
処理により引張強度が加熱処理前の強度の1/2となる温
度で示した。また耐食性は上記板より縦100mm、横100mm
のサンプルを切り出し、0.3%SO2ガスと0.3%Cl2ガスを
含む空気中に48時間放置した後、温度60℃、湿度80%の
恒温恒湿槽中に48時間保持することを4回繰返し、サン
プル表面の腐食生成物Cu2Oを除去して重量を測定し、試
験前後の重量により腐食減量を算出した。
処理により引張強度が加熱処理前の強度の1/2となる温
度で示した。また耐食性は上記板より縦100mm、横100mm
のサンプルを切り出し、0.3%SO2ガスと0.3%Cl2ガスを
含む空気中に48時間放置した後、温度60℃、湿度80%の
恒温恒湿槽中に48時間保持することを4回繰返し、サン
プル表面の腐食生成物Cu2Oを除去して重量を測定し、試
験前後の重量により腐食減量を算出した。
第1表及び第2表から明らかなように本発明合金No.1〜
10は何れも従来合金No.18と比較し、同等以上の耐熱性
とより優れた引張強さ、導電率及び耐食性を有すること
が判る。
10は何れも従来合金No.18と比較し、同等以上の耐熱性
とより優れた引張強さ、導電率及び耐食性を有すること
が判る。
これに対し本発明で規定する合金組成より外れる比較合
金No.11〜17では引張強さ、耐熱性、導電率及び耐食性
の何れか一つ以上が劣ることが判る。即ちZn含有量の少
ないNo.11、No.17では耐食性が低く、Mg含有量の少ない
比較合金No.13、No.16では引張強さと耐熱性が低く、ま
たZn含有量の多い比較合金No.12、Mg含有量の多い比較
合金No.14、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Siの何れか
1種又は2種以上の含有量が多い比較合金No.15では導
電性が劣ることが判る。
金No.11〜17では引張強さ、耐熱性、導電率及び耐食性
の何れか一つ以上が劣ることが判る。即ちZn含有量の少
ないNo.11、No.17では耐食性が低く、Mg含有量の少ない
比較合金No.13、No.16では引張強さと耐熱性が低く、ま
たZn含有量の多い比較合金No.12、Mg含有量の多い比較
合金No.14、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Siの何れか
1種又は2種以上の含有量が多い比較合金No.15では導
電性が劣ることが判る。
このように本発明熱交換器用フィン材は熱伝導性(導電
性)、耐熱性、機械的強度及び耐食性に優れるので、薄
肉軽量化を可能にすると共にその寿命を増大することが
できる等工業上顕著な効果を奏するものである。
性)、耐熱性、機械的強度及び耐食性に優れるので、薄
肉軽量化を可能にすると共にその寿命を増大することが
できる等工業上顕著な効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大栗 章宏 栃木県日光市清滝町500番地 古河電気工 業株式会社日光電気精銅所内 (72)発明者 小又 憲一 栃木県日光市清滝町500番地 古河電気工 業株式会社日光電気精銅所内 (56)参考文献 特開 昭50−27716(JP,A) 特開 昭57−70245(JP,A) 特開 昭57−108235(JP,A) 特開 昭57−137446(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】Zn0.003〜3.0wt%とMg0.005〜0.1wt%を含
み、更にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Siの何れか1種
又は2種以上を合計0.1wt%以下を含み、残部Cuからな
る熱交換器用フィン材。 - 【請求項2】Zn0.003〜3.0wt%とMg0.005〜0.1wt%を含
み、更にCr、Mn、Fe、Co、Ni、Y、Sn、Siの何れか1種
又は2種以上を合計0.1wt%以下を含み、含有酸素量が1
00ppm以下、残部Cuからなる熱交換器用フィン材。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60213287A JPH0759729B2 (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 | 熱交換器用フィン材 |
CA000519084A CA1267302A (en) | 1985-09-26 | 1986-09-25 | High potent and high electroconductive copper alloy suitable for fin material of heat-exchanger |
US06/911,361 US4743427A (en) | 1985-09-26 | 1986-09-25 | High potent and high electroconductive copper alloy suitable for fin material of heat-exchanger |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60213287A JPH0759729B2 (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 | 熱交換器用フィン材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6274038A JPS6274038A (ja) | 1987-04-04 |
JPH0759729B2 true JPH0759729B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=16636613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60213287A Expired - Lifetime JPH0759729B2 (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 | 熱交換器用フィン材 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4743427A (ja) |
JP (1) | JPH0759729B2 (ja) |
CA (1) | CA1267302A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MY115423A (en) * | 1993-05-27 | 2003-06-30 | Kobe Steel Ltd | Corrosion resistant copper alloy tube and fin- tube heat exchanger |
CN105936982A (zh) * | 2016-06-13 | 2016-09-14 | 芜湖卓越线束系统有限公司 | 高导电性的线束端子用合金材料及其制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5236734B2 (ja) * | 1973-07-13 | 1977-09-17 | ||
JPS5921941B2 (ja) * | 1980-10-20 | 1984-05-23 | 三井金属鉱業株式会社 | 高導電性銅合金 |
JPS57108235A (en) * | 1980-12-24 | 1982-07-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Copper alloy for lead frame |
JPS5821017B2 (ja) * | 1981-02-20 | 1983-04-26 | 古河電気工業株式会社 | 自動車用ラジエタ−のフイン用銅合金 |
JPS61119633A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 |
JPS61119634A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 |
-
1985
- 1985-09-26 JP JP60213287A patent/JPH0759729B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1986
- 1986-09-25 CA CA000519084A patent/CA1267302A/en not_active Expired
- 1986-09-25 US US06/911,361 patent/US4743427A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA1267302A (en) | 1990-04-03 |
JPS6274038A (ja) | 1987-04-04 |
US4743427A (en) | 1988-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0759729B2 (ja) | 熱交換器用フィン材 | |
US4592891A (en) | Corrosion-resistant copper alloy | |
JPS61147830A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPS61119634A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPH0674467B2 (ja) | 自動車用ラジエ−タ−のフイン用銅合金 | |
JPS6274037A (ja) | 高力高導電性銅合金 | |
JPS61119633A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPS62243729A (ja) | 耐食性の優れた高導電・高耐熱性銅合金 | |
JPS59166645A (ja) | ラジエ−タ−フイン用銅合金 | |
JP3256909B2 (ja) | アルミニウム合金フィン材 | |
KR20230124698A (ko) | 핀 스톡으로서 사용하기 위한 고강도, 새그 저항성알루미늄 합금, 및 이를 제조하는 방법 | |
JPS5928547A (ja) | 自動車ラジエ−タ−のフイン用銅合金 | |
JPH0674464B2 (ja) | 自動車用ラジエ−タ−のフイン用銅合金 | |
JPS59222541A (ja) | 自動車用ラジエ−タフィン材 | |
JPS61127837A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPS60165334A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPS5896840A (ja) | ラジエ−タ用フイン材 | |
JPS60165335A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPH0380860B2 (ja) | ||
JPS60165336A (ja) | 自動車ラジエ−タ−のフイン用銅合金 | |
JPS61117239A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPS60165333A (ja) | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 | |
JPS6232257B2 (ja) | ||
JPH03107435A (ja) | ラジェータフィン用銅合金 | |
JPH0674468B2 (ja) | 自動車用ラジエ−タ−のフイン用銅合金 |