JPH0759548B2 - p−スルホフエニルカ−ボネ−ト、該化合物を含む洗浄剤組成物及び洗浄剤添加物 - Google Patents

p−スルホフエニルカ−ボネ−ト、該化合物を含む洗浄剤組成物及び洗浄剤添加物

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JPH0759548B2 JP61151877A JP15187786A JPH0759548B2 JP H0759548 B2 JPH0759548 B2 JP H0759548B2 JP 61151877 A JP61151877 A JP 61151877A JP 15187786 A JP15187786 A JP 15187786A JP H0759548 B2 JPH0759548 B2 JP H0759548B2
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下記の一般式(1)で示される化合物に関す
る。
式中Rは有機の基を、M+はカチオンを、そしてmは自然
数を表わす。本発明は、また、該化合物が漂白活性剤と
して用いられた洗浄剤組成物及び洗浄剤添加物に関す
る。
上記タイプの化合物及び類似の組成物は、米国特許第3,
272,750号明細書に開示されている。そこでは、現代の
洗濯機で通常用いられる60℃ないしはそれ以下の温度で
織編物の汚れを落す際に十分な漂白効果を得るために、
過炭酸塩や過ホウ酸塩のような公知の漂白剤と併用する
漂白活性剤としてmの値が1の上記化合物を使用するこ
とが述べられている。60℃ないしはそれ以下のような温
度では、公知の漂白剤は活性剤を使用しなければ全くな
いし不十分にしか効果を発揮しない。
上記特許明細書には、一般式R1O・CO・OR2の漂白活性剤
が開示され、式中R1は電子吸引基、R2は置換又は非置換
アルキル基、アリール基又は脂環式基を表わす。電子吸
引基としては、p−スルホフェニル基及びp−カルボキ
シフェニル基が開示されている。該特許明細書には、p
−スルホフェニルカーボネートとして特に、R2がメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、フェニル又は
ベンジル基であり、対イオンとしてナトリウムイオンを
用いた化合物が挙げられている。しかしながら、これら
公知化合物は、商業的に用いられたことが全くない。
本発明の目的は、上述の特許明細書により知られたp−
スルホフェニルカーボネートと比べ同等ないしはより効
果的なp−スルホフェニルカーボネート類の新規化合物
を提供するにある。なお、それらの漂白活性化作用は、
商業ベースで現在最も広く用いられている漂白活性剤で
あるテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)よりも非
常に優れている。
本発明の化合物は、mが2を越えない値であり、m=1
の場合にRは次の一般式 R′O−CH2−CH2 〔式中R′は炭素数1〜8のアルキル基を表わし、nは
2〜3である〕に対応し、m=2の場合にRは炭素数2
〜14のアルキレン基を表わすか、又は次の一般式 〔式中pは0〜10の値をである〕に対応することを特徴
とするものである。
先の未公開ヨーロッパ特許出願第166,571号は、一般式
〔RX〕mALで示される非常に多数の漂白活性剤を記載す
る。式中 mは1又は2であり、 XはOで表わすことができ、 Aは を表わすことができ(zは0〜2の整数である)、 Lはp−オキシベンゼンスルホネートを表わすことがで
き、 Rは1つ或いはそれ以上のEO単位をもつエトキシル化C1
〜C20のヒドロカビル基、特に約3個より多い、とりわ
け5〜15個のEO単位をもつC10〜C18のアルキル基を表わ
すことができる。
しかし上記特許出願には、本発明の何れの化合物を開示
されていない。
本発明の化合物は、モノ−p−スルホフェニルカーボネ
ート(m=1)及びビス−p−スルホフェニルジカーボ
ネート(m=2)に大別することができる(一般式
(1)参照)。
モノ−p−スルホフェニルカーボネートの場合、一般式
中のRは次式に相当する。
R′O−CH2−CH2 式中R′は炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜3であ
る。アルキル基は、直鎖状或いは分岐状であることがで
きる。それらの例として、メチル、エチル、n−ブチ
ル、2−エチルヘキシル及びn−オクチルを挙げること
ができる。
ビス−p−スルホフェニルジカーボネートの場合、一般
式中のRは、炭素数2〜14のアルキレン基、又は次の一
般式の基である。
式中pは0〜10の範囲内の値を持つ。アルキレン基は、
直鎖状或いは分岐していることができる。それらの例と
しては、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン及びデカメ
チレンが挙げられる。
好適なカチオンM+の例としては、アルカリ金属イオンと
アンモニウムイオンがあげられる。特に好ましくはM+
ナトリウムイオン又はカリウムイオンである 本発明の化合物のうち、ビス−p−スルホフェニルジカ
ーボネートがより好ましい。
本発明の化合物は、アルコール又はジオールをホスゲン
によってクロル蟻酸塩又はビス−クロル蟻酸塩に転化
し、続いてたとえば水酸化ナトリウムの存在下で4−ヒ
ドロキシベンゼンスルホン酸と反応させて目的とするp
−スルホフェニルカーボネートを得るといった公知の方
法で製造することができる。
本発明のモノ−p−スルホフェニルカーボネートの製造
に用いられうるアルコールの例としては、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、エトキシル化(2EO)n
−ブタノール、エトキシル化(3EO)n−ブタノール、
エトキシル化(3EO)2−エチルヘキサノール及びエト
キシル化(3EO)n−オクタノールを挙げることができ
る。本発明のビス−p−スルホフェニルジカーボネート
の製造に用いられうるジオールの例としては、1,2−エ
タンジオール(グリコール)、1,2−プロパンジオール
(プロピレングリコール)、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デ
カンジオール、1,12−ドデカンジオール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール及び分子量200,300及び400のポリエチレングリ
コールを挙げることができる。
上述の如く、本発明の化合物は効果的な漂白活性剤であ
る。それ故該化合物は、漂白活性剤の他に、アルカリ性
下で過酸化水素を発生する漂白剤及び界面活性剤を含む
固体の洗浄剤組成物に有利に含められる。本発明化合物
の混合物も該目的に使用することができる。
本発明の洗浄剤組成物における漂白活性剤の量は、漂白
剤中に潜在する過酸化水素の活性剤に対するモル比が1:
1〜20:1の範囲にあるように選定されるのが好ましい。
好適な一般に用いられる漂白剤の例として、アルカリ金
属過炭酸塩、過ホウ酸塩、過ケイ酸塩及び過ピロリン酸
塩がある。
本発明組成物に用い得る好適な界面活性剤としては、一
般にこのような目的に使用されるアニオン性、非イオン
性及び両性界面活性剤が挙げられる。それらの例として
は、合成及び天然脂肪酸の石ケン、アルキルベンゼンス
ルホネート、脂肪酸スルホネート、脂肪アルコールの硫
酸塩、アルコキシル化脂肪アルコールの硫酸塩、脂肪ア
ルコールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサ
イド/プロピレンオキサイド共重合体及びカルボキシル
基、スルフェート基又はスルホネート基を含むベタイン
が挙げられる。
漂白剤、漂白活性剤及び界面活性剤に加えて、本発明組
成物は、金属イオン封鎖剤、フィラー、ビルダー、酵
素、蛍光光学増輝又は増白剤、汚染沈着防止剤及び発泡
抑制剤の如き、通常固体洗浄剤組成物に用いられる添加
物を含有することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、実用上粉末ないしは粒状であ
ることができ、構成物質の水性スラリーや機械的混合物
の結晶化或いはスプレードライのような公知の方法によ
って製造することができる。本発明の漂白活性剤は、そ
のままで或いはキャリヤー物質と共に用いることができ
る。好適なキャリヤー物質の例としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムがある。被覆され
た粒子もまた考慮される(後述参照)。
本発明の漂白活性剤は、漂白活性剤とキャリヤー物質を
含む洗浄剤添加物の形で、少なくとも界面活性剤と過酸
化水素を発生する漂白剤とを含む水性洗浄液に別途に添
加することもできる。この目的には、漂白活性剤は塩化
ナトリウム、塩化カリウム又は硫酸ナトリウムのような
固体キャリヤーに担持せしめた粉末状で用いるか、又は
溶液や分散液として用いるのが好ましい。漂白活性剤
は、被覆された粒子の形で用いてもよい。好適な被覆材
の例としては、(エトキシル化)脂肪酸及びポリエチレ
ンオキサイドがある。あるいは、ヨーロッパ特許第A1−
120591号明細書に記載のアシル基を含む漂白活性剤の場
合のように、漂白活性剤を小袋に含ませたり、可とう性
基材と結み合わせたりする方法も選択できる。かかる洗
浄剤添加物は、本発明の漂白活性剤及び他の活性洗浄剤
の混合物を含むことができる。後者の洗浄剤の選定に当
っては、本発明の活性剤との両立性を考慮しなければな
らないのは当然である。この点が、本添加物を溶液又は
分散液状で用いる場合特に重要な点である。
以下実施例により本発明を説明する。実施例中「%」
は、「重量%」を意味する。
実施例 1 本実施例では、本発明化合物の製造に用いる一般的方法
について述べる。下記の表には、7種の化合物について
の反応条件と反応結果を示す。
100gの水にナトリウム4−ヒドロキシ−ベンゼンスルホ
ネート2水和物0.1モルと水酸化ナトリウム0.1モルを含
む攪拌溶液に0.11モルのクロル蟻酸塩(化合物1及び2
の場合)、或いは0.055モルのビスクロル蟻酸塩(化合
物3〜7の場合)を30℃を越えない温度で5〜10分をか
けて滴下した。20〜30℃の温度で透明な反応混合物が得
られるまで攪拌を続けた。次に真空下(1.5ミリバー
ル、30℃)で濃縮して揮発分(水を含む)を取り除い
た。最後に、得られた固形塊をその重量が一定になるま
で35℃で乾燥した。
得られたものは総て白色粉末で、それらの構造は、IR及
びNMR分析によって確かめられた。比較化合物としてp
−トルエンスルホン酸を用いた場合の活性化合物の内容
測定にもNMR分析を用いた。収率は、ナトリウム4−ヒ
ドロキシベンゼンスルホネートの量を基に算出した。
実施例 2 実施例1の化合物1〜7について、漂白活性作用を次の
ようにテストした。
テスト布として5×5cmのイミジアルグルン片〔Imidial
Grn piece/西独クレフェルド・ランドリー研究所
製〕を用い、1当り5.16gの標準的洗浄剤、0.69gの過
ホウ酸ナトリウム及び2.5又は1.25ミリモルの漂白活性
剤(下記参照)を含む150mlの水(5゜GH)溶液により4
0℃と60℃で30分間処理した。標準的洗浄剤は、以下の
組成を持った。
8 % ナトリウム直鎖アルキル(平均C11.5)ベンゼ
ンスルホネート; 2.9% エトキシル化(14EO)タルクアルコール; 3.5% ナトリウム石ケン(13〜26%C12〜16;74〜78
%C18〜22); 43.7% ナトリウムトリホスフェート; 7.5% ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O=3.3:1); 1.9% ケイ酸マグネシウム; 1.2% カルボキシメチルセルロース; 0.3% ナトリウムエチレンジアミンテトラアセテー
ト; 0.3% 綿用光学増白剤(スチルベン型); 21 % 硫酸ナトリウム; 9.7% 水 次に布片を水道水ですすぎ風乾した。夫々の布片に残っ
た着色剤の量を布片に直角に当てた三刺激値の青色光線
の全方向への反射光を光線に対し45゜の角度で反射計を
用いて測定することにより調べた。その値は、洗浄液に
漂白活性剤を含まない以外は、同様の条件で洗浄した布
片の測定値と比較し、その差異をΔR値として表わし
た。この値が大きければ大きいほど漂白作用は良く、従
ってこれは活性剤の有効性を表わす。
使用した漂白活性剤の量は、化合物1及び2では2.5ミ
リモル/、そして化合物3〜7では1.25ミリモル/
である。ΔR値を次表に示す。
米国特許第3,272,750号明細書に記載の漂白活性剤であ
るナトリウムp−スルホフェニルエチルカーボネート及
びナトリウムp−スルホフェニルn−ブチルカーボネー
トを2.5ミリモル/の割合で用いて行った比較実験で
は、ΔR値は40℃で0.5〜6.9の範囲であり、60℃で1.5
〜7.9の範囲であった。テトラアセチルエチレンジアミ
ン(TAED)を1.25ミリモル/の割合で用いて行った他
の比較実験では、ΔR値は、40℃で0,60℃で1.5であっ
た。
本実施例によれば、本発明の漂白活性剤は、公知のp−
スルホフェニルアルキルカーボネートとほぼ同等ないし
はより効果的であり、TAEDより明らかに優れていること
が理解できる。
フロントページの続き (72)発明者 ヨハネス ウイリブロルダス アントニオ オベルカンプ オランダ国,8102 ジェイエム ラール テ,リーステルベスストラート 33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式 〔式中Rは有機の基を、M+はカチオンを、そしてmは自
    然数を表わす〕により示される化合物において、mは2
    を越えない値を持ち、m=1の場合にRは次の一般式 R′O−CH2−CH2 〔式中R′は炭素数1〜8のアルキル基を表わし、nは
    2〜3である〕に対応し、m=2の場合にRは炭素数2
    〜14のアルキレン基を表わすか、または次の一般式 〔式中pは0〜10の範囲内の値を持つ〕に対応すること
    を特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】漂白活性剤とキャリヤー物質を含む洗浄剤
    添加物において、漂白活性剤が下記一般式 〔式中Rは有機の基を、M+はカチオンを、そしてmは自
    然数を表わす〕により示される化合物であって、mは2
    を越えない値を持ち、m=1の場合にRは次の一般式 R′O−CH2−CH2 〔式中R′は炭素数1〜8のアルキル基を表わし、nは
    2〜3である〕に対応し、m=2の場合にRは炭素数2
    〜14のアルキレン基を表わすか、または次の一般式 〔式中pは0〜10の範囲内の値を持つ〕に対応するとこ
    ろの化合物であることを特徴とする洗浄剤添加物。
  3. 【請求項3】キャリヤー物質が塩化ナトリウム、硫酸ナ
    トリウムまたはこれらの混合物である特許請求の範囲第
    2項記載の洗浄剤添加物。
  4. 【請求項4】界面活性剤、漂白活性剤、及びアルカリ条
    件下で過酸化水素を発生する漂白剤を含む固体状洗浄剤
    組成物において、漂白活性剤が下記一般式 〔式中Rは有機の基を、M+はカチオンを、そしてmは自
    然数を表わす〕により示される化合物であって、mは2
    を越えない値を持ち、m=1の場合にRは次の一般式 R′O−CH2−CH2 〔式中R′は炭素数1〜8のアルキル基を表わし、nは
    2〜3である〕に対応し、m=2の場合にRは炭素数2
    〜14のアルキレン基を表わすか、または次の一般式 〔式中pは0〜10の範囲内の値を持つ〕に対応するとこ
    ろの化合物であることを特徴とする固体状洗浄剤組成
    物。
JP61151877A 1985-07-03 1986-06-30 p−スルホフエニルカ−ボネ−ト、該化合物を含む洗浄剤組成物及び洗浄剤添加物 Expired - Lifetime JPH0759548B2 (ja)

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