JPH0758540B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0758540B2
JPH0758540B2 JP62133050A JP13305087A JPH0758540B2 JP H0758540 B2 JPH0758540 B2 JP H0758540B2 JP 62133050 A JP62133050 A JP 62133050A JP 13305087 A JP13305087 A JP 13305087A JP H0758540 B2 JPH0758540 B2 JP H0758540B2
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JP
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magnetic
recording medium
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magnetic layer
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JP62133050A
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明典 栗川
他家夫 松平
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Hoya Corp
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Hoya Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録に用いられる磁気ディスク、磁気ド
ラム、磁気テープ、磁気カード等の磁気記録媒体に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の磁気記録媒体としては、非磁性支持体上
に、Crからなる下地層(膜厚:2500Å)及びCo−Ni−Cr
からなる磁性層(膜厚:600Å)を順次積層したものや、
非磁性支持体上に、Ni−P合金からなるメッキ膜、Ptと
Niを含有するCo合金からなる磁性層及びSiO2膜を順次積
層したもの(特開昭59−61106号公報)があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の磁気記録媒体は、次のような問題
点があった。すなわち、Crからなる下地層とCo−Ni−Cr
からなる磁性層とを有する磁気記録媒体では、保磁力
(Hc)を向上させるためには、Cr下地層の膜厚を厚くす
るか、または磁性層の膜厚を薄くする必要がある。しか
し、Cr下地層は膜厚5000Å程度でHcの増加は飽和してし
まい、単に膜厚を厚くしてもHcは向上しない。一方、磁
気記録媒体に記録された情報の再生時の出力が、残留磁
化(Mr)と磁性層の膜厚(T)との積(以下、「MrT」
という。)に比例することから、Co−Ni−Crからなる磁
性層の膜厚を薄くしてHcを高める場合、この磁性層の膜
厚を薄くしすぎると前述した再生時の出力に支障が生じ
る。したがって、磁性層の膜厚(T)を薄くしてHcを高
めることにも限界がある。例えば、近年要求されている
3.7×10-3(emu/cm2)以上のMrTを得ようとすると、MrT
と同様に要求されている900(Oe)以上のHcを得ること
は困難であった。
また、Co−Ni−Ptからなる磁性層は、前述したCo−Ni−
Crからなる磁性層よりも耐湿性が劣ることから、良好な
磁気記録媒体を得ることができなかった。また、前述し
た値のHc及びMrTを得るためには、Ptの含有率を10〜25
原子%の範囲しか選択できず製造コストの低減を行なう
ことができなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前述した問題点を除去するためになされたもの
で、その特徴は、非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気
記録媒体において、前記非磁性支持体と前記磁性層との
間に下地層を設け、前記磁性層が、コバルト(Co)、ニ
ッケル(Ni)、クロム(Cr)及び白金(Pt)からなり、
かつ前記白金の含有量は1〜43原子%である磁気記録媒
体である。
本発明の実施態様は、下地層の膜厚が500Å以上であ
り、かつ磁性層の膜厚が400〜1000Åであること、また
下地層がクロム(Cr),モリブデン(Mo),チタン(T
i),タンタル(Ta)等の非磁性材料からなることであ
る。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図に基づき詳細に説明する。
先ず、ソーダライムガラスからなる非磁性支持体1の一
主表面上に、Crをターゲットとして、非磁性支持体1の
温度を室温とし、Arガス雰囲気(Arガス圧:6×10-1Pa)
中でマグネトロンスパッタリング法で、Crからなる非磁
性の下地層2(膜厚:3000Å)を成膜する。次にCo,Ni,C
r,及びPtからなる合金をターゲットとし、下地層2を成
膜したときと同様にマグネトロンスパッタリング法でC
o,Ni,Cr及びPtからなる磁性層3(膜厚は600Åで、Co,N
i,Cr及びPtのそれぞれの含有率(原子%)は、69.0,24.
3,4.9及び1.8である。)を下地層2上に積層する。な
お、この下地層2は、この上に積層する磁性層3の結晶
構造を制御する作用をする。次に、この磁性層3上に、
炭素(C)をターゲットとし、前述したマグネトロンス
パッタリング法で、Cからなる保護膜4(膜厚:300Å)
を積層し、磁気記録媒体5を製作する。
次に、前述した磁気記録媒体5の保磁力(Hc)及びMrT
を次の表に示す。なお、Co,Ni,Cr及びPtの含有率の異な
る他の実施例についても同様に示す。なお、比較例とし
て、磁性層がCo,Ni及びPtからなるものであるとき(他
の構成は本例と同様である。)の保磁力Hcも示す。
また、前述した下地層2の膜厚を3000Åとし、磁性層3
のPt含有率を1〜45原子%の範囲で変化させ、残りのC
o,Ni,Crの含有率を原子比70:25:5で配分して含有させた
磁気記録媒体(保護膜も前述したと同様に積層されてい
る。)の保磁力と残留磁化力の良し悪しの一つの指標と
なるMrTを第2図に示す。なお、同図の線Aは保磁力を
示し、同図の線BはMrTを示す。この図及び前述した表
によれば、Ptが1〜43原子%の範囲でかつ下地層2を有
していることから、保磁力は900Oe以上が保たれ、かつM
rTも3.7×10-3emu/cm2以上となる。したがって、従来の
Co−Ni−Crからなる磁性膜のときのように、保磁力を向
上させる場合、磁性層を薄くする必要もなく、また薄く
してもMrTは3.7×10-3emu/cm2以上を維持することがで
きる。なお、第2図においては、Ptの含有量1原子%未
満の保磁力を示していないが、1原子%未満であると急
激に低下する。また、Ptの範囲を広くとることができる
ことから、製造条件の管理を緩和することができ、かつ
従来のCo−Ni−Ptからなる磁性層よりもPtの含有率を下
げても(例えば1〜10原子%)、所望する保磁力及びMr
Tが得られることから製造コストの低減になる。さら
に、この磁性層は、従来のCo−Ni−Crからなる磁性層よ
りも耐湿性が優れていた。
本発明は前記実施例に限らず、下記のものであってもよ
い。先ず、非磁性支持体は、ソーダライムガラスからな
るものに限らず、アルミノシリケートガラス、石英ガラ
ス等の他のガラスや、Al合金やセラミックであってもよ
い。また、下地層はCrに限らず他の非磁性材料、例えば
Mo,Ti,Taであってもよい。また、磁性層及び下地層の膜
厚は、それぞれ600Å及び3000Åに限るものではない
が、望ましくは磁性層は400Å〜1000Åで、かつ下地層
は500Å以上がよい。すなわち、下地層が500Å未満であ
ると、前述した保持力が900Oe未満及びMrTが3.7×10-3e
mu/cm2未満となる場合があり、一方、磁性層が400Å〜1
000Åの範囲外であると、前述した下地層と同様な場合
がある。なお、下地層の膜厚は5000Åを上限すると、さ
らに磁気記録媒体の製造コスト等の実用性が向上する。
また、前記実施例ではPtを除く、残りのCo,Ni,Crの含有
率を原子比70:25:5で配分したが、他の配分、例えば76:
18:6であってもよい。また、前記実施例では、保護膜を
積層したがこれはなくてもよい。また保護膜を積層した
とき、前記実施例ではCからなる保護膜であったが、こ
れに限らずSiO2や有機重合体からなる保護膜、さらに複
合層、例えば、Cr層とC層とを当接して積層したもの、
Cr層とSiO2層とを当接して積層したもの、Cr層とC層と
SiO2層とからなりこれらを適宜当接して積層したもの、
又前記複合層の材料を混合した混合層であってもよい。
また、前記実施例では、非磁性支持体上に下地層、磁性
層及び保護膜を順次積層したが、例えば、円板状の磁気
記録媒体(磁気ディスク)のとき、磁気ヘッドによる情
報の書き込み又は読み取り終了後、磁気ヘッドが配置さ
れるランディングゾーンを含む領域の、非磁性支持体と
下地層との間又は下地層と磁性層との間に磁性層や保護
膜層に凹凸を形成する層(例えばAl薄膜)を設けてもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明は前述したように、非磁性支持体と磁性層との間
に下地層を設け、磁性層がCo,Ni,Cr及びPtからなり、か
つPtの含有率を1〜43原子%であることから、良好な保
磁力と残留磁化力、並びに良好な耐湿性も得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気記録媒体の一実施例を示す断面図
であり、第2図は本発明の一実施例において磁性層のPt
含有率を変化させたときの保磁力及びMrTを示す特性図
である。 1……非磁性支持体、2……下地層、3……磁性層、4
……保護膜、5……磁気記録媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気記録
    媒体において、前記非磁性支持体と前記磁性層との間に
    下地層を設け、前記磁性層が、コバルト、ニッケル、ク
    ロム及び白金からなり、かつ前記白金の含有量は1〜43
    原子%であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】下地層の膜厚が500Å以上であり、かつ磁
    性層の膜厚が400〜1000Åであることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】下地層がCr,Mo,Ti,Ta等の非磁性材料から
    なることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項又は第
    (2)項記載の磁気記録媒体。
JP62133050A 1986-06-27 1987-05-28 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0758540B2 (ja)

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JP62133050A JPH0758540B2 (ja) 1986-06-27 1987-05-28 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-151148 1986-06-27
JP15114886 1986-06-27
JP62133050A JPH0758540B2 (ja) 1986-06-27 1987-05-28 磁気記録媒体

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JPS63106917A JPS63106917A (ja) 1988-05-12
JPH0758540B2 true JPH0758540B2 (ja) 1995-06-21

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