JPH075853B2 - 記録液 - Google Patents

記録液

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JPH075853B2
JPH075853B2 JP61274790A JP27479086A JPH075853B2 JP H075853 B2 JPH075853 B2 JP H075853B2 JP 61274790 A JP61274790 A JP 61274790A JP 27479086 A JP27479086 A JP 27479086A JP H075853 B2 JPH075853 B2 JP H075853B2
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recording liquid
recording
water
dihydroxyoxolane
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浩 滝本
勉 瀧
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Mitsubishi Chemical Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジエツト記録用及び筆記用具用の記録
液に関する。
〔従来の技術〕
インクジエツト記録あるいは、筆記用具に用いられるイ
ンク組成物に関しては (1) 記録に必要な充分な濃度を有すること。
(2) ノズル先端部あるいはペン先において蒸発乾燥
して、目詰まりをおこさないこと。
(3) 紙上において、インクが付着した際は速やかに
乾燥すること。
(4) 記録された画像の堅牢性が高いこと。
(5) 組成物の保存の際、物性の変化あるいは沈殿物
等を生じないこと。
等の特性が要求される。
特に長期の保存期間中あるいは記録休止期間中に固形分
を生じないことが要求される。
これらの要求特性を満足させるべく従来、特定の水溶性
有機溶剤または界面活性剤を含有する記録液(特開昭47
−12104号、特開昭49−97620号、特開昭55−16042号、
特開昭55−29546号等の各公報)、記録液中に塩基を加
えた記録液(特開昭47−12105号、特開昭53−11606号、
特開昭53−135707号、特開昭56−57862号、特開昭56−1
33376号、特開昭58−2364号、特開昭58−125767号、特
開昭59−36173号、特開昭61−55171号、特開昭61−5517
2号等の各公報)等が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これら従来の記録液のいずれも上記問題
点に関し、十分な効果が得られなかつたり、あるいは効
果が得られてもノズル先端において目詰まりし易くなる
といつた大きな欠陥を併有している。
本発明はこのような問題点を解決し、速乾性及び印字品
位に優れ、かつ保存安定性、耐目詰まり性に優れた記録
液を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、水溶性色素及び非水溶性色素から選ばれる少
くとも1種の着色剤と3,4−ジヒドロキシオキソランを
含有することよりなる記録液を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる水溶性色素及び非水溶性色素から選ばれ
る着色剤としては、インクジエツト記録用または筆記用
具用記録液において通常使用されている染料、顔料、更
にはカーボンブラツク等が用いられるが、好ましくはア
ゾ系、アントラキノン系、キノフタロン系、インジゴ
系、フタロシアニン系、ジオキサジン系、ニトロ系等の
構造を有する染料を用いるのがよく、これらの着色剤は
水溶性色素である直接染料、酸性染料の他、非水溶性色
素である分散染料、油溶性染料、更にはこれらの混合物
を用いるのがよい。
具体的には、C.I.Direct Black−17、−19、−22、−3
2、−51、−80、−91、−151及び−154、C.I.Direct Bl
ue−86及び−199、C.I.Direct Red−80、C.I.Direct Ye
llow−86及び−142、C.I.Acid Black−2、−24、−2
6、−48、−52、−63、−172、−194及び−208、C.I.Ac
id Blue−9、−185及び−254、C.I.Acid Red−8、−3
5、−37及び−257、C.I.Acid Yellow−23及び−49及び
C.I.Food Black−2が挙げられる。
又、C.I.Disperse Yellow−1、7、C.I.Disperse Red
−4、11、15、C.I.Disperse Blue−1、5、6、27、
C.I.Solvent Yellow−19、21、61、80、C.I.Solvent Re
d−3、8、81、82、84、100、C.I.Solvent Blue−11、
12、25、36、55、C.I.Solvent Black−3、5、7、2
2、123が挙げられる。
上記着色剤の含有量としては記録液全重量に対して0.5
〜12%の範囲、好ましくは2〜8%の範囲が挙げられ
る。
本発明は記録液媒体として3,4−ジヒドロキシオキソラ
ンを用いることが重要であるが、かかる化合物以外に記
録液として一般に用いられる媒体を併用してもよく、例
えば水、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール(#200)、
ポリエチレングリコール(#400)、グリセリン、N−
メチル−ピロリドン、N−エチル−ピロリドン、エチレ
ングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、
ブタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ベン
ジルアルコール、キシレン、オレイン酸、等が使用でき
る。
なお本発明の記録液においては、水を含有してもしなく
てもよい。又、3,4−ジヒドロキシオキソランは記録液
全重量に対し、10〜80重量%用いられる。
又色素と媒体との組合せに関しては色素が、媒体に溶解
しさえすれば、どの様な組合せでもよい。
本発明の記録液中には、有機塩素のHF塩を含有してもよ
く、有機塩素としては例えば、トリメチル−β−ヒドロ
キシエチル−アンモニウムハイドロオキサイド、テトラ
エチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラメチル
グアニジン、β−ヒドロキシエチルモルホリン、β−ヒ
ドロキシエチルピペリジン、ジメチルピペラジン、エチ
ルピペリジニウムハイドロオキサイド、ジアザビシクロ
ウンデセン、等が挙げられる。
これら有機塩基化合物の使用量としては、記録液全重量
に対し、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の範
囲が挙げられる。
又上記有機塩基化合物は単独で使用される他混合して用
いる事もできる。
さらに本発明の記録液は記録液全重量に対し0.001〜1
重量%のアニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤及
び/又は0.5〜5重量%の尿素を添加することにより印
字後の速乾性及び印字品位をより一層改良することがで
きる。
〔発明の効果〕
本発明の記録液は、インクジエツト記録用、筆記用具用
等として用いられ、記録後の速乾性及び印字品位に優れ
ているため、普通紙に記録した場合でも印字部を指でこ
すつても画像のずれが生じず、そして、にじみがなく輪
郭がシヤープな画像を得ることができる。
また、本発明の記録液をインクジエツト記録に用いた場
合、上記効果の他に、記録特性(信号応答性、液滴形成
の安定性、吐出安定性、長時間の連続記録性)、保存安
定性、記録画像の耐光性、耐候性、耐水性等いずれも良
好である。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例で更に詳細に説明するが、本発明
は、これら実施例によつて何等限定されるものでは無
い。
実施例1 記録液の組成 使用量(重量%) C.I.Direct Black−154 3 エチレングリコールモノアリルエーテル 10 3,4−ジヒドロキシオキソラン 30水 残量 合計 100 上記の各成分を容器の中で充分混合溶解し、孔径1μの
テフロンフイルターで加圧過したのち、真空ポンプを
用いて脱気処理し記録液を調製した。
得られた記録液を用いて、インクジエツトプリンター
(IP−130K、エプソン株式会社製造)でインクジエツト
記録を行ない、下記(a)および(b)の方法に従つ
て、速乾性及び印字品位を評価した。
(a) 速乾性:電子写真用紙(富士ゼロツクス株式会
社製造)、ボンド紙およびストツクフオーム用紙(ライ
オン事務器株式会社製造)に印字し、30秒後印字部を指
でこすり画像のずれの有無を判定した。
いずれもずれがなく優れた定着性を示した。
(b) 印字品位:上記の記録紙上において印字された
各ドツトについて顕微鏡観察し、ドツト周辺のフエザー
リング(ヒゲ状のにじみ)の有無及び輪郭のシヤープさ
を目視により評価した。
いずれもフエザーリングがなく、又輪郭もシヤープであ
つた。
また、下記(c)〜(f)の方法に従つて、インクジエ
ツト記録に関する評価を行なつた。
(c) 記録液の長期保存性:記録液をガラス容器に密
閉し、−30℃と60℃で6ケ月間保存したのちでも不溶分
の析出は認められず、液の物性や色調にも変化がなかつ
た。
(d) 吐出安定性:室温、5℃、40℃の雰囲気中でそ
れぞれ24時間の連続吐出を行なつたが、いずれの条件で
も終始安定した高品質の記録が行なえた。
(e) 吐出応答性:2秒毎の間欠吐出と2カ月間放置後
の吐出について調べたが、いずれの場合もオリフイス先
端での目詰まりがなく安定で均一に記録された。
(f) 記録画像の品質:記録された画像は濃度が高く
鮮明であつた。室内光に3カ月さらしたのちの濃度の低
下率は1%以下であり、また、水中に1分間浸した場
合、画像のにじみはきわめてわずかであつた。
実施例2 記録液の組成 使用量(重量%) C.I.Direct Black−19 3 グリセリン 10 3,4−ジヒドロキシオキソラン 30水 残量 合計 100 実施例1と同様にして上記組成の記録液を調製し、
(a)〜(f)の検討を行つた結果、いずれも良好な結
果を得た。
実施例3〜14 実施例1の方法に従つて、下記第1表に記載の組成から
成る記録液を調製し、(a)〜(f)の方法に従つて、
評価を行なつた結果、いずれも良好であつた。
実施例12 水溶性色素として、C.I.Direct Black−51もしくは−9
1、C.I.Direct Blue−86、C.I.Direct Yellow−142、C.
I.Acid Black−26もしくは−63、C.I.Acid Blue−9、
またはC.I.Acid Red−8もしくは−37を各々単独で用い
た以外は実施例1に記載の方法に従つて記録液を調合
し、実施例1と同様(a)〜(f)の検討を行つた。い
ずれも良好な結果を得た。
実施例13 非水溶性色素として、C.I.Solvent Black−7もしくは
−123、C.I.Solvent Red−81、C.I.Disperse Yellow−
7、C.I.Disperse Blue−27を各々単独で用いた以外は
実施例11に記載の方法に従つて記録液を調合し、実施例
1と同様(a)〜(f)の検討を行つた。いずれも良好
な結果を得た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性色素及び非水溶性色素から選ばれる
    少くとも1種の着色剤と3,4−ジヒドロキシオキソラン
    を含有することを特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】3,4−ジヒドロキシオキソランの含有量が
    記録液全重量に対して10〜80重量%の範囲であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の記録液。
  3. 【請求項3】着色剤が水溶性色素と非水溶性色素の混合
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    記録液。
  4. 【請求項4】記録液が更に有機塩基のHF塩を含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の記録液。
  5. 【請求項5】記録液が更に界面活性剤及び/又は尿素を
    含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    記録液。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62177075A (ja) * 1986-01-31 1987-08-03 Canon Inc 記録液

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