JPH0758527A - 導波管製造方法 - Google Patents
導波管製造方法Info
- Publication number
- JPH0758527A JPH0758527A JP20487793A JP20487793A JPH0758527A JP H0758527 A JPH0758527 A JP H0758527A JP 20487793 A JP20487793 A JP 20487793A JP 20487793 A JP20487793 A JP 20487793A JP H0758527 A JPH0758527 A JP H0758527A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複雑な形状の導波管も短時間に安全に製造でき
る導波管製造方法の提供。 【構成】低温で溶解可能なワックスを母型1とし、この
ワックスの母型1の表面に電気鋳造により導波管壁とな
る金属層2を析出させ、母型1を加熱し溶解することに
より、母型1を除去することで導波管を製造する。
る導波管製造方法の提供。 【構成】低温で溶解可能なワックスを母型1とし、この
ワックスの母型1の表面に電気鋳造により導波管壁とな
る金属層2を析出させ、母型1を加熱し溶解することに
より、母型1を除去することで導波管を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造による形状転写に
より導波管を製造する方法に関する。
より導波管を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気鋳造により導波管を製造する
場合は、図3に示すように、導波路の形状をなす母型6
をアルミニウム合金等の金属で作り、その母型6の表面
に導波管壁となる金属層2を析出させた後に、母型6を
化学的に溶解(例えば、アルミニウム合金製の母型6を
アルカリ性溶液で溶解する。)するか、又は、母型6を
金属層2中より引き抜くことで除去し、析出した金属被
膜を導波管として得ていた(特開昭61−10820
1)。
場合は、図3に示すように、導波路の形状をなす母型6
をアルミニウム合金等の金属で作り、その母型6の表面
に導波管壁となる金属層2を析出させた後に、母型6を
化学的に溶解(例えば、アルミニウム合金製の母型6を
アルカリ性溶液で溶解する。)するか、又は、母型6を
金属層2中より引き抜くことで除去し、析出した金属被
膜を導波管として得ていた(特開昭61−10820
1)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気鋳造による
導波管の製造方法では、次のような欠点がある。まず金
属の母型を溶解して除去する方法においては、その溶解
に多大な時間を要すると共に、危険性の高いアルカリ溶
剤等が必要である。また、母型を引き抜く方法において
は直線的な単純な形状の導波管しか製造できない。そこ
で、本発明の目的は、複雑な形状の導波管も短時間に安
全に製造できる導波管製造方法の提供にある。
導波管の製造方法では、次のような欠点がある。まず金
属の母型を溶解して除去する方法においては、その溶解
に多大な時間を要すると共に、危険性の高いアルカリ溶
剤等が必要である。また、母型を引き抜く方法において
は直線的な単純な形状の導波管しか製造できない。そこ
で、本発明の目的は、複雑な形状の導波管も短時間に安
全に製造できる導波管製造方法の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決し、上
記目的を達成するために本発明は次の手段を提供する。
(1)導波管の導波路の形状をなす母型をワックスで製
作し、金属粉の塗布、置換めっきその他の金属膜形成法
により前記ワックスの表面に金属の膜を着けた後に、導
波管壁となる金属層を前記金層膜上に電気鋳造により所
定の厚さに析出させ、しかる後に前記母型のワックスを
加熱により溶解し、導波路から除去することで導波管を
製造する方法。 (2)導波管となる金属の母材に導波路となる溝を形成
し、この溝にワックスを充填した後に、前記溝の開口に
露出している該ワックスの表面に金属粉の塗布、置換め
っきその他の金属膜形成法を施すことにより該表面に金
属の膜を着け、この金属膜上に電気鋳造を施して金属を
析出させて前記開口を所定厚さの該金属の層で覆い導波
路の壁面を完成し、しかる後に導波路内のワックスを加
熱により溶解し除去することで導波管を製造する方法。
記目的を達成するために本発明は次の手段を提供する。
(1)導波管の導波路の形状をなす母型をワックスで製
作し、金属粉の塗布、置換めっきその他の金属膜形成法
により前記ワックスの表面に金属の膜を着けた後に、導
波管壁となる金属層を前記金層膜上に電気鋳造により所
定の厚さに析出させ、しかる後に前記母型のワックスを
加熱により溶解し、導波路から除去することで導波管を
製造する方法。 (2)導波管となる金属の母材に導波路となる溝を形成
し、この溝にワックスを充填した後に、前記溝の開口に
露出している該ワックスの表面に金属粉の塗布、置換め
っきその他の金属膜形成法を施すことにより該表面に金
属の膜を着け、この金属膜上に電気鋳造を施して金属を
析出させて前記開口を所定厚さの該金属の層で覆い導波
路の壁面を完成し、しかる後に導波路内のワックスを加
熱により溶解し除去することで導波管を製造する方法。
【0005】
【作用】本発明の導波管の製造方法は、(1)従来電気
鋳造においては金属であった母型を低温で溶解するワッ
クスとする方法と、(2)導波管となる母材の溝に低温
で溶解するワックスを充填したものに電気鋳造により導
波管壁の一部を形成する方法である。
鋳造においては金属であった母型を低温で溶解するワッ
クスとする方法と、(2)導波管となる母材の溝に低温
で溶解するワックスを充填したものに電気鋳造により導
波管壁の一部を形成する方法である。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明を詳細に設説明
する。図1は、請求項1に記載した発明の実施例を示す
ものである。この実施例では、母型1は90゜C程度の
低温で溶解可能なパラフィン製のワックスで製造する。
その母型1の表面に金属(この実施例では銀)を塗布す
るか又は、置換めっき(実施例では亜鉛めっき)を施す
かして金属被膜を着けた後、電気鋳造により銅、ニッケ
ル等の金属の層2を所要の厚み(実施例では2mm)に
析出させる。この電気鋳造により析出した金属層2が導
波管となる。次に90゜C程度に加熱し母型1であるワ
ックスを溶解し、金属層2内よりワックスを流し出し除
去することで導波管を得る。図2は、請求項2に記載し
た発明の実施例を示すものである。この実施例におい
て、3は導波管となる銅製の母材であり、この母材3に
金属加工を施して導波路となる溝4を形成する。この溝
4に90゜C程度の低温で溶解可能なパラフィン製のワ
ックス5を充填し、ワックス5の表面に銀粉を塗布する
か又は、亜鉛の置換めっきを施して金属被膜を着けた
後、母材3とワックス5上に電気鋳造により銅、ニッケ
ル等の金属層2を所要の厚さ(実施例では2mm)に析
出させる。この電気鋳造で析出した金属層2が導波管の
一部となる。次に90゜C程度に加熱し、溝4内に充填
したワックス5溶解し、溝4内よりワックス5を流し出
し除去することで、母材3と電気鋳造で析出した金属層
2とで導波管を得る。
する。図1は、請求項1に記載した発明の実施例を示す
ものである。この実施例では、母型1は90゜C程度の
低温で溶解可能なパラフィン製のワックスで製造する。
その母型1の表面に金属(この実施例では銀)を塗布す
るか又は、置換めっき(実施例では亜鉛めっき)を施す
かして金属被膜を着けた後、電気鋳造により銅、ニッケ
ル等の金属の層2を所要の厚み(実施例では2mm)に
析出させる。この電気鋳造により析出した金属層2が導
波管となる。次に90゜C程度に加熱し母型1であるワ
ックスを溶解し、金属層2内よりワックスを流し出し除
去することで導波管を得る。図2は、請求項2に記載し
た発明の実施例を示すものである。この実施例におい
て、3は導波管となる銅製の母材であり、この母材3に
金属加工を施して導波路となる溝4を形成する。この溝
4に90゜C程度の低温で溶解可能なパラフィン製のワ
ックス5を充填し、ワックス5の表面に銀粉を塗布する
か又は、亜鉛の置換めっきを施して金属被膜を着けた
後、母材3とワックス5上に電気鋳造により銅、ニッケ
ル等の金属層2を所要の厚さ(実施例では2mm)に析
出させる。この電気鋳造で析出した金属層2が導波管の
一部となる。次に90゜C程度に加熱し、溝4内に充填
したワックス5溶解し、溝4内よりワックス5を流し出
し除去することで、母材3と電気鋳造で析出した金属層
2とで導波管を得る。
【0007】なお上述の実施例では、ワックスの表面に
薄い金属の膜を形成するのに、銀等の金属粉を塗布する
方法と置換めっきにより亜鉛等の金属をめっきする方法
とを例示した。しかしワックスの表面に金属を被膜させ
る方法は、蒸着その他の方法であっても差し支えない。
薄い金属の膜を形成するのに、銀等の金属粉を塗布する
方法と置換めっきにより亜鉛等の金属をめっきする方法
とを例示した。しかしワックスの表面に金属を被膜させ
る方法は、蒸着その他の方法であっても差し支えない。
【0008】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
した導波管製造方法では、従来は金属であった母型を低
温で溶解可能なワックスとしたことで、母材の除去を加
熱のみで容易に行えることと、母型溶解の為の危険な溶
剤が不要となる。 請求項2に記載した導波管製造方法
においては、導波管となる母型の溝にワックスを付加し
たものに電気鋳造により金属層を析出させるという単純
な方法で導波管を製造するから、母型そのものが不要と
なり、且つワックスの除去は、請求項1の発明と同様に
加熱することで容易にできる。
した導波管製造方法では、従来は金属であった母型を低
温で溶解可能なワックスとしたことで、母材の除去を加
熱のみで容易に行えることと、母型溶解の為の危険な溶
剤が不要となる。 請求項2に記載した導波管製造方法
においては、導波管となる母型の溝にワックスを付加し
たものに電気鋳造により金属層を析出させるという単純
な方法で導波管を製造するから、母型そのものが不要と
なり、且つワックスの除去は、請求項1の発明と同様に
加熱することで容易にできる。
【0009】このように本発明の方法出は、母型を引き
抜く工程を含まないから複雑な形状の導波管を製造で
き、金属の母型を製作する工程や金属の母形を薬剤で溶
解する工程に代えてワックスの母形を製作し、ワックス
の母形を加熱により溶融させる工程を採用しているか
ら、短時間に安全に導波管を製造できる。
抜く工程を含まないから複雑な形状の導波管を製造で
き、金属の母型を製作する工程や金属の母形を薬剤で溶
解する工程に代えてワックスの母形を製作し、ワックス
の母形を加熱により溶融させる工程を採用しているか
ら、短時間に安全に導波管を製造できる。
【0010】
【図1】請求項1に記載した発明の実施例を示す図。
【図2】請求項2に記載した発明の実施例を示す図。
【図3】従来の電気鋳造による導波管の製造方法を示す
図。
図。
1 ワックスの母形 2 電気鋳造により析出した金属層 3 導波管となる金属の母材 4 導波路となる溝 5 導波路となる溝に充填したワックス 6 金属の母型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 保城 福岡県北九州市八幡東区枝光2丁目1番15 号 三島光産株式会社内 (72)発明者 松島 幸徳 福岡県北九州市八幡東区枝光2丁目1番15 号 三島光産株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】導波管の導波路の形状をなす母型をワック
スで製作し、金属粉の塗布、置換めっきその他の金属膜
形成法により前記ワックスの表面に金属の膜を着けた後
に、導波管壁となる金属層を前記金層膜上に電気鋳造に
より所定の厚さに析出させ、しかる後に前記母型のワッ
クスを加熱により溶解し、導波路から除去することで導
波管を製造する方法。 - 【請求項2】導波管となる金属の母材に導波路となる溝
を形成し、この溝にワックスを充填した後に、前記溝の
開口に露出している該ワックスの表面に金属粉の塗布、
置換めっきその他の金属膜形成法を施すことにより該表
面に金属の膜を着け、この金属膜上に電気鋳造を施して
金属を析出させて前記開口を所定厚さの該金属の層で覆
い導波路の壁面を完成し、しかる後に導波路内のワック
スを加熱により溶解し除去することで導波管を製造する
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20487793A JP3150015B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 導波管製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20487793A JP3150015B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 導波管製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0758527A true JPH0758527A (ja) | 1995-03-03 |
JP3150015B2 JP3150015B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=16497881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20487793A Expired - Fee Related JP3150015B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 導波管製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3150015B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05334611A (ja) * | 1993-01-11 | 1993-12-17 | Hitachi Ltd | 磁気ヘッド |
US7170368B2 (en) * | 2004-11-05 | 2007-01-30 | The Boeing Company | Phase matching using a high thermal expansion waveguide |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP20487793A patent/JP3150015B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05334611A (ja) * | 1993-01-11 | 1993-12-17 | Hitachi Ltd | 磁気ヘッド |
US7170368B2 (en) * | 2004-11-05 | 2007-01-30 | The Boeing Company | Phase matching using a high thermal expansion waveguide |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3150015B2 (ja) | 2001-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001212 |
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