JPH075842B2 - 木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造方法 - Google Patents

木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造方法

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JPH075842B2
JPH075842B2 JP1236357A JP23635789A JPH075842B2 JP H075842 B2 JPH075842 B2 JP H075842B2 JP 1236357 A JP1236357 A JP 1236357A JP 23635789 A JP23635789 A JP 23635789A JP H075842 B2 JPH075842 B2 JP H075842B2
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驍 山下
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センターフィールド株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造
方法に関するものである。
従来技術 木材の薄片と合成樹脂材料とを混合し、この混合物を所
要の型中に装填して複合製品を製造することは一般に知
られている。例えば特開昭64−4652号公報には、麻の単
繊維約15〜110重量部と、粒状、粉状、鱗片状など各種
形状の木質充填剤約5〜65重量部とを100重量部の熱可
塑性プラスチックに均一に分散させて含有する熱可塑性
プラスチック複合組成物が開示されている。また特開昭
59−53546号公報には、重合度500〜1300の塩化ビニル系
樹脂100重量部、木粉10〜100重量部および該樹脂に対し
(A)高級脂肪酸および(B)分子量7000以下のポリエ
チレンワックスからなる群から選択した少なくとも1種
の滑剤を3〜10重量部混合してなる合成木材用の塩化ビ
ニル系樹脂組成物が提案されている。更に特開昭61−57
646号公報には、木粉と熱可塑性樹脂並びにシラスバル
ーンとを混合して成型した難燃性成型木材も知られてい
る。
発明が解決しようとする課題 先に述べた如く、薄い木片や木粉と樹脂材料とを混合し
て得た複合製品は既知のものであるが、該製品を製造す
るには克服すべき大きな課題が存在する。すなわち混合
されるべき木材原料は、鱗状片であったり木粉であった
りするが、その形状の如何に拘らず該木材は、内部に多
量の水分を含有しているのが通常である。しかるに木材
原料が多量の水分を含有していると、該木材原料と樹脂
材料とを混合しても互いに親和することがなく、混合後
に成型して得た製品の強度が著しく低下してしまう難点
がある。この難点に対処するため、例えば前述の特開昭
64−4652号に係る発明では、粒状、鱗片状等の木質充填
剤を予め乾燥させて水分含有量を約5%に調整する旨が
記載されている。
また特開昭58−189230号公報には、成形樹脂中に所要量
の木材粉を混入すると、樹脂成型品の強度および耐摩耗
性を向上させ、成型後の歪率を低くすることが知られて
いる旨記載されている。しかし混入木材粉が加熱成形に
際し多量の蒸気を誘起し、これが型面に付着して成形品
の表面荒れと強度劣化とをもたらすので、「木粉に熱硬
化樹脂素材を混練し、これをホットプレス手法等により
加熱、圧着して板材等にし、同時に先のホットプレス処
理により含有水分を1〜5%程度の乾燥状態と」するこ
とが記載されている(公報第2頁右下欄第5行〜第15
行)。
すなわち薄い木片等と樹脂材料とを混合して複合製品を
製造するには、含有水分を低下させて乾燥状態とした木
材原料を使用することが必要であり、このため木材原料
を予め乾燥させておいたり、混練後にホットプレスを行
なって強制的に蒸気抜きする等の処理が不可欠であっ
た。しかし実際問題として、木片・樹脂材料の複合製品
を工業的規模で大量に製造する場合は、多量の木材原料
を必要とするので、該木材原料を予め充分に乾燥させる
ことはコスト面から困難となる。また濡れたり湿ったり
した状態の木材原料を、そのまま木片・樹脂材料からな
る複合製品の製造工程で使用できれば、コスト面からも
木材原料の管理の面からも極めて大きな利点が得られる
が、現状では濡れたり湿ったりした木材原料をそのまま
で使用することは、業界の常識からいって到底考えられ
ないものであった。
発明の目的 本発明は、前述した木片・樹脂材料からなる複合製品を
製造するに際し、濡れたり湿ったりした木材原料を使用
することはタブーであり、使用に先立って該木材材料を
予め乾燥しておく必要がある等の難点に鑑み、これを好
適に解決するべく提案されたものであって、濡れたり湿
ったりした状態の木材原料であっても、予備乾燥させる
ことなくそのまま使用することを可能として、製造コス
トを低減させると共に木材原料の厳格な管理を不要とし
得る木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造方法を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、
本発明に係る木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造
方法は、木材の薄いフレーク片と熱可塑性樹脂とを高温
下のニーダー中で混練並びに高度に圧縮しつつ前方へ移
送し、前記木材フレーク片に含有される水分を該ニーダ
ーでの前記高温により蒸気化し、この蒸気は該ニーダー
から外部へ放出させると共に、蒸気化により含有水分の
略除去された木材フレーク片と熱可塑性樹脂との混練物
を所要形状の型中に打込んで所望の混練製品を得ること
を特徴とする。
実施例 次に本発明に係る木材フレーク片と樹脂との混練製品の
製造方法につき、好適な実施例を挙げて以下説明する。
例えば木材を鉋盤に通して所要薄さの木材フレーク片を
多量に削り出すが、この木材フレーク片は該木材に固有
の水分を予め或る分量で含有している。一般的には切出
されてから雨の当らない程度の場所に保管された木材が
使用され、充分に自然乾燥されて水分含有量が極度に低
い木材が木材フレーク片の削り出し用に供される場合は
むしろ少ないと云ってよい。なお本発明の製造方法に使
用される木材フレーク片は、乾燥が不充分な程度なだけ
でなく、水に浸かっていて極端に濡れた状態のものであ
ってもよい。
この木材フレーク片は熱可塑性樹脂と共に、第1図に示
すニーダー11の投入口12に投入され、該ニーダー11中で
後述の混練がなされる。木材フレーク片と熱可塑性樹脂
との混合比率は、製造すべき具体的な混練製品の内容に
よっても異なるが、一般に30:70〜70:30の間で適宜の設
定がなされる。ニーダー11は、円筒状のニーダー本体中
に軸線方向に延在する螺旋状のスクリュー18を備え、該
スクリュー18はモータ16および減速機17を介して回転駆
動される。またニーダー本体には、その外周にバンド状
の電熱ヒーター(図示せず)が巻付けられ、ニーダー11
に投入された各原料をこれで高温に加熱しえるようにな
っている。すなわち前記モータ16を起動させると、スク
リュー18はニーダー本体の内部で所要方向に回転し、ニ
ーダー11に投入された所要混合比率の木材フレーク片お
よび熱可塑性樹脂を該スクリュー18で混練しつつ、軸方
向前方へ強制的に移動させる。このときニーダー本体は
電熱ヒータにより加熱されているから、熱可塑性樹脂は
高温下に溶融して木材フレーク片と均一に混練されるに
至る。しかも前記スクリュー18による前方推進力によっ
て、溶融混練物には高温および高圧が掛かかることにな
る。この高温の影響により木材フレーク片は、これに付
着ないし含有している水分を蒸気化させて、ニーダー本
体の内部空間に放出する。
すなわち、ニーダー本体における押し出し孔13の上部近
傍から前記蒸気化した水分を溶融混練物から分離した状
態で外部へ逃出させれば、ニーダー11の投入口12に投入
した際の原料(木材フレーク片のみならず、熱可塑性樹
脂でもまた両方共であってもよい)が濡れたり湿ってい
たりしても、押し出し孔13の付近では水分含有量は極め
て低いものとなっている。従って、均一に混練されかつ
水分含有量が充分に低下させられた溶融混練物を、ニー
ダー11の押し出し孔13を介して、所要形状の雄型D1と雌
型D2を備え、シリンダ20により付勢される圧縮成型機14
に打込むことにより、所望の混練製品が製造される。
発明の効果 以上に説明したように、本発明に係る木材フレーク片と
樹脂との混練製品の製造方法によれば、木材の薄いフレ
ーク片と熱可塑性樹脂とを高温下のニーダー中で混練並
びに高度に圧縮しつつ前方へ移送し、前記木材フレーク
片に含有される水分を該ニーダーでの前記高温により蒸
気化し、この蒸気は該ニーダーから外部へ放出させると
共に、蒸気化により含有水分の略除去された木材フレー
ク片と熱可塑性樹脂との混練物を所要形状の型中に打込
んで所望の混練製品を得るものである。すなわち原料が
濡れたり湿っていたりしても、ニーダー中を移送する過
程で水分を蒸気化させて除去するので、予備乾燥する必
要がなく、製造コストを低減させると共に、木材原料の
厳格な管理を不要となし得る等の有益な効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る木材フレーク片と樹脂との混練
製品の製造方法を実施するのに好適に使用されるニーダ
ーおよび圧縮成形機の一部断面図である。 11……ニーダー、12……投入口 13……押し出し孔、14……圧縮成型機 16……モータ、17……減速機 18……スクリュー、20……シリンダ D1……雄型、D2……雌型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29B 7/90 9350−4F C08K 7/02 KCJ // B29K 105:16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材の薄いフレーク片と熱可塑性樹脂とを
    高温下のニーダー中で混練並びに高度に圧縮しつつ前方
    へ移送し、前記木材フレーク片に含有される水分を該ニ
    ーダーでの前記高温により蒸気化し、この蒸気は該ニー
    ダーから外部へ放出させると共に、蒸気化により含有水
    分の略除去された木材フレーク片と熱可塑性樹脂との混
    練物を所要形状の型中に打込んで所望の混練製品を得る ことを特徴とする木材フレーク片と樹脂との混練製品の
    製造方法
  2. 【請求項2】前記木材フレーク片と熱可塑性樹脂との混
    合比率は、3:5〜6:5の間から選択される請求項1に記載
    の木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造方法。
JP1236357A 1989-09-11 1989-09-11 木材フレーク片と樹脂との混練製品の製造方法 Expired - Lifetime JPH075842B2 (ja)

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