JPH0758322A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0758322A
JPH0758322A JP5220519A JP22051993A JPH0758322A JP H0758322 A JPH0758322 A JP H0758322A JP 5220519 A JP5220519 A JP 5220519A JP 22051993 A JP22051993 A JP 22051993A JP H0758322 A JPH0758322 A JP H0758322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
semiconductor substrate
anode
main surface
drain region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5220519A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kuwabara
正志 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5220519A priority Critical patent/JPH0758322A/ja
Publication of JPH0758322A publication Critical patent/JPH0758322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オン電圧とターンオフ時間のトレードオフを
改善でき安定した素子特性が得られる新規なアノード構
造を有する高耐圧半導体装置を提供する。 【構成】 低不純物濃度の第1導電型ドレイン領域12
に隣接して第2導電型アノード領域11を備えたIGB
Tの前記アノード領域とこのアノード領域と接する部分
を含む前記ドレイン領域の一部に重金属拡散領域24を
形成する。この重金属拡散領域の形成方法として、前記
アノード領域のアノード電極19が形成される表面に重
金属のシリサイド層21を形成し、これを熱処理してシ
リサイド層の重金属を拡散して得る。ドレイン領域内の
一部に形成され、アノード領域に隣接している重金属拡
散領域は、ドレイン領域のキャリアライフタイムを短く
してホールの注入量を適正化すると共にスイッチングオ
フ時にドレイン領域に存在する電子がアノード領域を通
過するときに発生する新たなホールの注入を抑制でき
る。アノード電極とアノード領域との間に形成される重
金属のシリサイド層は、また、アノード電極のアノード
領域へのオーミックコンタクトを確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置、とくに高
耐圧系のIGBT(Insulated Gate BipolarTransisto
r)のアノード構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IGBTは、図11に代表されるユニッ
トセル断面構造を有するトランジスタであり、上部にM
OSFET構造、下部にバイポーラトランジスタ構造部
を有する複合構造ととらえることができる。この構造及
びその基本動作は、特開昭57−120369号公報に
詳述されている。この図を参照し、シリコンウェーハに
形成されたNチャネルIGBTを例にしてその構造及び
動作を説明する。このウェーハを構成するシリコン半導
体基板1は、厚さ約150μm、不純物濃度約1020
-3のPアノード領域11からなり、その第1の主面
上にNドレイン領域12が形成されたシリコン半導体
層2がエピタキシャル成長により積層されている。この
ドレイン領域12中には、1対のP型ベース領域1
3が、さらに、このP型ベース領域13中には、N
ース領域14が通常の不純物拡散法により形成されてい
る。このドレイン領域12が形成されている半導体層2
の表面には、薄いゲート酸化膜15を介してポリシリコ
ンゲート16が設けられている。ソース領域14とベー
ス領域13とをこの半導体層2の表面で短絡するような
形で金属ソース電極17が設けられ、ポリシリコンゲー
ト16に接続して金属ゲート電極18が形成され、P
アノード領域11に接続して、半導体基板1の第2の主
面上に金属アノード電極19が設けられている。
【0003】また、Pアノード領域11とNドレイ
ン領域12の間にNバッファ層を設けた構造も一般に
使われている。これは、アノード領域からの正孔の流入
を抑えると共に半導体層2の表面から拡がる空乏層を抑
える事もでき、このバッファ層によってNドレイン領
域12は薄くすることができる。この構造のIGBT
は、PN接合に逆バイアスを加えた場合に前記空乏層が
バッファ層まで広がるので、パンチスルー型といい、前
述の図11のIGBTは、空乏層がアノード領域まで達
しないのでノンパンチスルー型という。次に、Nチャネ
ルIGBTの一般的な製造方法について説明すると、P
半導体基板1にNドレイン領域12、または、前記
パンチスルー型では、Nバッファ層に続いてNドレ
イン領域12を気相成長させて、P−N、または、
−N−Nウェーハを形成する。その後前述した
ように、Nドレイン領域12中にP型ベース領域13
を選択的に形成し、このP型ベース領域中に2つのN型
ソース領域14を形成していわゆる2重拡散型にする。
前記P型ベース領域13及びN型ソース領域14は、そ
の端部をNドレイン領域12の表面に露出するが、各
端部は、絶縁膜22で被覆され、この絶縁膜22内の各
ベース領域13間の領域上にゲート酸化膜15を介して
ポリシリコンゲート16を形成する。
【0004】このポリシリコンゲート16上の絶縁膜2
2を部分的に除去してできる前記ポリシリコンゲート1
6の露出部にアルミニウムなどを堆積して金属ゲート電
極18を形成する。また、選択的に被覆した前記絶縁膜
22間に露出した前記P型ベース領域13及びN型ソー
ス領域14には、金属ソース電極17が形成される。ア
ノード領域11となるP半導体基板1の第2の主面に
は、金属アノード電極19が形成される。このように形
成した半導体装置はソース電極17を接地し、アノード
電極19に正電圧が印加された状態でゲート16を負電
位に保てば、半導体装置は、阻止状態になる。ゲート1
6に正電圧を印加すれば、一般のMOSFETと同様に
Pベース領域13の表面に反転チャネル領域が形成さ
れ、ソース領域14からチャネルを通してドレイン領域
12の表面部分に電子が流入し、電子の蓄積層が形成さ
れる。電子はさらにソース−アノード間に印加されてい
る電圧によってドレイン領域12中をアノード電極19
側へ走行していき、Pアノード領域11とNドレイ
ン領域12もしくはNバッファ層の間を順バイアス状
態に至らしめる。これによりPアノード領域11から
ドレイン領域12へ正孔の注入が生じ、Nドレイ
ン領域12中の伝導度が変調されると共に素子は通電状
態となる。この状態でゲート電極18を零もしくは負電
位に戻せばチャネルが閉じ、該素子は再び阻止状態に戻
る。
【0005】一般のMOSFETではドレイン領域に電
子しか注入されないため、このドレイン領域の濃度が低
い場合や、ドレイン領域が厚い場合には、ドレイン領域
が電子の流れにとって、極めて大きい抵抗となり、これ
がMOSFETのオン抵抗の最大成分であった。一方、
IGBTでは、前記ドレイン領域が伝導度変調を受ける
のでその抵抗成分は極めて小さくなり、このドレイン領
域の濃度が低くかつこの領域が厚い場合でもオン抵抗の
小さい半導体装置となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなIGBT
は、アノード領域からドレイン領域中に注入した少数キ
ャリア(正孔)の一部が過剰少数キャリアとしてドレイ
ン領域中に蓄積されてしまう。従って、このIGBTを
オフするためにゲート電圧を零にしてチャネルを閉じて
電子の流れを止めても蓄積された少数キャリア(正孔)
が排出されるまで、このIGBTはオフ状態にならな
い。さらに、このIGBTでは、オフ時にドレイン領域
に存在する電子がアノード領域を通過する際にアノード
領域から新たな正孔の注入を誘起し、結果的にはターン
オフ時間が極めて長くなる。そのためにIGBTでは一
般的なMOSFETと比べて約10倍の電流を流すこと
ができるが、ターンオフ時間は逆に10倍以上長くなる
欠点を持っている。このようなIGBTをインバータ等
のスイッチング用途へ応用する場合、長いターンオフ時
間は、スイッチング周波数を高められないためその応用
範囲が限られてくる。
【0007】前記IGBTのターンオフ時間を改善する
方法としてキャリアライフタイムを短くする手法が提案
されている。例えば、Au、Pt等の重金属拡散法、も
しくは、中性子線、ガンマ線、電子線などの放射線を照
射する方法を使用してキャリアライフタイムを小さくす
ることができる。しかし、ターンオフ時間は改善される
が、同時に伝導度変調度合いをも低下させる結果とな
り、このIGBTの最大の利点である低オン抵抗特性が
悪化する。また、別の方法としてアノードからの正孔注
入を抑えるため、Pアノード領域の不純物濃度を下げ
たり、Nバッファ層の不純物濃度を上げるなどの手法
も考えられる。しかし、Pアノード領域の不純物濃度
を下げると金属電極との接続抵抗が大きくなり、ばらつ
きも大きくなるため、この抵抗が素子のオン抵抗を悪化
させてしまう。また、Nバッファ層については、現状
の気相成長法では不純物濃度を上げると制御性が下が
り、安定したバッファ層が形成されない。すなわち、I
GBT製造工程での熱履歴でNドレイン層に拡散し、
最終的には不純物濃度が下がり、バッファ層が厚くなっ
て期待される効果は得られなくなる。
【0008】さらに、1200V以上の高耐圧になると
非常に低不純物濃度(約5×1013/cm-3)で厚い
(100μm以上)Nドレイン領域が必要となり、現
状の気相成長法では安定的に製造することは難しい。こ
の様にNドレイン領域が低濃度のN半導体基板の一
方の主面に二重拡散型DMOS構造を形成し、もう一方
の主面に、Pアノード領域をイオン注入で形成する構
造が、特開平2−7569号公報に開示されているが、
このような構造ではPアノード領域が1μm程度の非
常に浅い接合になるため、表面状態の影響を受け易くな
り、安定した素子特性を得ることができない。本発明
は、このような事情によりなされたものであり、オン電
圧とタ−ンオフ時間のトレ−ドオフを改善でき安定した
素子特性が得られる新規なアノード構造を有する高耐圧
半導体装置を提供する事を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、低不純物濃度
の第1導電型ドレイン領域に隣接して第2導電型アノー
ド領域を備えたIGBTの前記アノード領域とこのアノ
ード領域と接する部分を含む前記ドレイン領域の一部に
重金属拡散領域を形成することを特徴とし、さらに、こ
の重金属拡散領域の形成方法として、前記アノード領域
のアノード電極が形成される表面に重金属のシリサイド
層を形成して形成することを特徴としている。すなわ
ち、本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体
基板に形成された第1導電型のドレイン領域と、前記ド
レイン領域内に形成され、前記半導体基板の第1の主面
に露出している第2導電型のベース領域と、前記ベース
領域内に形成され、前記半導体基板の前記第1の主面に
露出している第1導電型のソース領域と、前記半導体基
板の前記第1の主面上に前記ソース領域と前記ドレイン
領域に跨がり、かつ、前記ベース領域上に形成されたゲ
ート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲー
トと、前記ソース領域及び前記ベース領域上に跨がって
形成され、このソース領域とベース領域とを短絡するソ
ース電極と、前記半導体基板の第2の主面上に形成され
た半導体層に形成され、前記ドレイン領域と接している
第2導電型のアノード領域と、前記アノード領域及びこ
のアノード領域と接している部分を含んでいる前記ドレ
イン領域の一部に形成された重金属拡散領域と、前記ア
ノード領域の表面に形成された重金属のシリサイド層
と、前記重金属のシリサイド層上に形成されたアノード
電極とを備えていることを第1の特徴としている。
【0010】また、半導体基板と、前記半導体基板に形
成された第1導電型のドレイン領域と、前記ドレイン領
域内に形成され、前記半導体基板の第1の主面に露出し
ている第2導電型のベース領域と、前記ベース領域内に
形成され、前記半導体基板の前記第1の主面に露出して
いる第1導電型のソース領域と、前記半導体基板の前記
第1の主面上に前記ソース領域と前記ドレイン領域に跨
がり、かつ、前記ベース領域上に形成されたゲート絶縁
膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲートと、前
記ソース領域及び前記ベース領域上に跨がって形成さ
れ、このソース領域とベース領域とを短絡するソース電
極と、前記半導体基板の第2の主面側に形成され、前記
ドレイン領域と隣接している第2導電型のアノード領域
と、前記アノード領域及びこのアノード領域と接してい
る部分を含む前記ドレイン領域の一部に形成された重金
属拡散領域と、前記アノード領域の表面に形成された重
金属のシリサイド層と、前記重金属のシリサイド層上に
形成されたアノード電極とを備えていることを第2の特
徴としている。
【0011】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、第1導電型のドレイン領域となる半導体基板内に、
この半導体基板の第1の主面に露出している第2導電型
のベース領域を形成する工程と、前記ベース領域内に、
前記半導体基板の第1の主面に露出している第1導電型
のソース領域を形成する工程と、前記半導体基板の第1
の主面上において、前記ソース領域と前記ドレイン領域
に跨がり、かつ、前記ベース領域の上にゲート絶縁膜を
形成する工程と、前記ソース領域と前記ドレイン領域に
跨がり、かつ、前記ベース領域上に、前記ゲート絶縁膜
を介してゲートを形成する工程と、前記半導体基板の第
2の主面に第2導電型のアノード領域を気相成長により
形成する工程と、前記アノード領域上に重金属のシリサ
イド層を形成する工程と、前記シリサイド層を加熱処理
することにより、重金属を拡散させて前記アノード領域
及びこのアノード領域と接している部分を含む前記ドレ
イン領域の一部に重金属拡散領域を形成する工程と、前
記シリサイド層の上にアノード電極を形成する工程とを
備えていることを第1の特徴としている。また、第1導
電型のドレイン領域となる半導体基板内に、この半導体
基板の第1の主面に露出している第2導電型のベース領
域を形成する工程と、前記ベース領域内に前記半導体基
板の第1の主面に露出している第1導電型のソース領域
を形成する工程と、前記半導体基板の第1の主面上にお
いて、前記ソース領域と前記ドレイン領域に跨がり、前
記ベース領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ソース領域と前記ドレイン領域に跨がり、前記ベース領
域上に、前記ゲート絶縁膜を介してゲートを形成する工
程と、前記半導体基板の第2の主面に不純物を拡散し
て、前記ドレイン領域上に第2導電型の低不純物濃度ア
ノード領域を形成する工程と、前記低不純物濃度アノー
ド領域の上に多結晶シリコンからなる高不純物濃度アノ
ード領域を形成する工程とを備えていることを第2の特
徴としている。
【0012】
【作用】ドレイン領域内の一部に形成され、アノード領
域に隣接している重金属拡散領域は、ドレイン領域のキ
ャリアライフタイムを短くしてホールの注入量を適正化
すると共にスイッチングオフ時にドレイン領域に存在す
る電子がアノード領域を通過するときに発生するときに
発生する新たなホールの注入を抑制できる。アノード電
極とアノード領域との間に形成される重金属のシリサイ
ド層は、重金属拡散領域を形成するときの重金属の供給
源になると共にアノード電極のアノード領域へのオーミ
ックコンタクトを確実にする。
【0013】
【実施例】図1乃至図4を参照して本発明の第1の実施
例のNチャネル型IGBTを説明する。図1は、IGB
Tの1素子を示す断面図であり、図2及び図3は、その
製造工程断面図、図4は、IGBTの平面図である。ウ
ェーハは、Nシリコン半導体基板1からなるNドレ
イン領域12と気相成長法により形成した半導体層2か
らなるP型アノード領域11とから構成されている。ウ
ェーハの厚さは250〜300μm程度であり、そのう
ち、P型アノード領域11は約10μmの厚さがある。
ドレイン領域12中には、ウェ−ハの第1の主面で
もある前記半導体基板1の第1の主面に隣接して1対の
P型ベース領域13が形成され、更にこのP型ベース領
域13中には、やはり前記第1の主面に隣接してN
ース領域14が、周知の不純物拡散方法により形成され
ている。第1の主面上には、薄いゲート酸化膜15を介
して多結晶シリコンゲート16が配設されている。この
多結晶シリコンゲート16は、向い合うベース領域13
及びその中のソース領域14との間を跨ぐように配置さ
れている。多結晶シリコンゲート16に接続して金属ゲ
ート電極18が形成され、ソース領域14とベース領域
13とを短絡するように金属ソース電極17が前記第1
の主面上に設けられている。
【0014】前記第1の主面上のゲート酸化膜15は、
SiO2 などの絶縁膜22によって被覆されている。一
方、半導体基板1の第2の主面上には、不純物濃度が1
×1018〜1×1020cm-3程度のP型アノード領域1
1のエピタキシャル気相成長層が形成されている。そし
て、この気相成長層の表面に本発明の特徴であるAuや
Ptなどの重金属のシリサイド層、例えば、Auのシリ
サイド層21が形成されている。このシリサイド層21
の厚さは、1μm程度以下であり、0.01〜0.1μ
m程度が最も適当である。Nドレイン領域12の不純
物濃度は、1×1013〜1×1014cm-3程度である。
シリサイド層の上にニッケル層などを含む金属アノード
電極19が形成される。このように、前記シリサイド層
21を形成することにより、金属アノード電極19との
コンタクトを良好にすることができる。また、P型アノ
ード領域11の全域及びこのP型アノード領域に隣接し
た部分を含むドレイン領域12の一部に重金属拡散領域
24を形成する。重金属拡散領域24のドレイン領域1
2内の厚さはアノード領域の厚さと同程度で良く、この
実施例のようにアノード領域11が約10μmである場
合は、重金属拡散領域24の厚さもやはり約10μmに
してある。
【0015】この様に、本発明では、P型アノード領域
11と、ドレイン領域12の前記P型アノード領域11
に隣接した部分にAuなどの重金属拡散領域24を設け
ているので、この領域のライフタイムが短く、P型アノ
ード領域11の不純物濃度が高い場合でもこのアノード
領域からのホールの注入は殆ど起こらず、ホールの注入
量は最小に抑えられ、オフ時の再注入も起こりにくい。
ドレイン領域12のキャリアライフタイムが長いま
までも、正孔の注入量を少なく抑えられるために良好な
高速スイッチング特性が得られる。Nドレイン領域1
2でのキャリアライフタイムが長く、再結合中心が少な
いためにP型アノード領域11から注入された正孔は効
率良く伝導度変調に寄与するためにオン電圧も低くな
り、低オン電圧特性と高速スイッチング特性を兼ね備え
たIGBTを提供できる。図4は、図1の電極部分を省
略した平面図(この図のA−A′部の断面図が図1であ
る)であるが、ここには、前記IGBTを構成する複数
の素子が形成されたウェーハの一部が示されている。ウ
ェーハは、このIGBTが形成されたチップ毎に分離切
断されて製品化される。このチップを適宜組合わせて、
例えば、インバ−タを形成する。図の点線で示される範
囲Dはこれら素子の1素子分を表わしている。すなわ
ち、1つのゲート16に2つの素子が形成されている。
【0016】複数のゲート16は、1つに接続され、こ
れらを接続する接続配線は、絶縁膜を介して半導体基板
1の上に形成され、ベース領域13とソース領域14と
を短絡して形成された金属ソース電極17も、図示はし
ないが、各素子に共通に絶縁膜を介して半導体基板1の
上に形成されている。この金属ソース電極17は、これ
ら素子の上に絶縁膜を介して形成されている。金属ソー
ス電極17は、素子部の大半を占め、前記接続配線は、
全ゲートの内の幾つかのゲートをまとめ、これを1つの
配線とし、これらを幾つか形成してなるので、この接続
配線が素子部上に占める割合は、前記金属ソース電極1
7よりかなり小さい。
【0017】ついで、図2及び図3を参照して第1の実
施例の製造方法を説明する。まず、リン等のN型不純物
をドープしたNシリコン半導体基板1の第2の主面4
に1×1018〜1×1020cm-3程度のボロンをドーピ
ングしたP型アノード領域11となるシリコン半導体層
2をエピタキシャル気相成長法により約10μm堆積す
る。次に、Nドレイン領域12となる半導体基板1の
厚さを調整するために、半導体基板1の第1の主面3を
鏡面研磨して半導体基板1と半導体層2とから構成され
るウェ−ハを形成する。その後、前記第1の主面3のN
ドレイン領域12上全面にシリコン酸化膜15を形成
し、この酸化膜15上に多結晶シリコン膜16を形成す
る。これらの酸化膜15、多結晶シリコン膜16をパタ
ーニングして、ゲート酸化膜15、ゲート16を形成
し、このゲート16をマスクにして、ボロン等のP型不
純物を、例えは、イオン注入法によりドープし、拡散す
ることによって前記第1の主面に露出するP型ベース領
域13を選択的に形成する。ベース領域13は、ゲート
16の両端に向い合うように1対形成され、その間の領
域の上にゲート16が配置されることになる。
【0018】さらに、P型ベース領域13内にゲート1
6や選択的に形成した、例えば、レジストや熱酸化膜な
どの絶縁膜をマスクにして砒素、リン等のN型不純物
を、例えば、イオン注入によってドープし、拡散して前
記第1の主面に露出するN型ソース領域14を形成す
る。このN型ソース領域14は、ゲート16の両端に向
い合うように前記ベース領域内に1対形成され、その間
の領域の上にゲート16が配置されることになる。次
に、半導体基板1の第1の主面3の全面及び第2の主面
4上に形成された半導体層2の露出面の全面に、例え
ば、シリコン酸化膜などからなる絶縁膜22、23を形
成する。その後、半導体層2のP型アノード領域11側
の絶縁膜23を除去し、Auなどの重金属層を真空蒸着
やスパッタリング法などにより形成した後、約400〜
600℃の温度で熱処理を行い、Auなどのシリサイド
層21を形成する。その後約500〜800℃の温度で
シリサイド層21を熱処理してシリサイド層21内の重
金属をアノード領域11に拡散し、アノード領域11表
面からこの領域を含んで、この領域に隣接するドレイン
領域の一部にまで延在する重金属拡散領域24を形成す
る。次に、反対側の前記第1の主面の絶縁膜22を選択
的に除去して、P型ベース領域13、N型ソース領域1
4、ゲート16を部分的に露出する。
【0019】そして、Al等の金属を全面に形成した後
パターニングし、金属ゲート電極18及び金属ソース電
極17を形成する。また、アノード領域側にはNi層な
どを含む金属膜を積層し、これをアノード電極19とす
る。この後、所定の大きさに分離切断されてチップが完
成する。このチップには、前述した素子が複数形成され
ているものであり、同じ形状の素子が繰り返し形成され
ている。図1には、4素子が形成されている。多数の素
子を同時に形成するには、図4に示すように、Nドレ
イン領域11に、複数のP型ベース領域13を形成す
る。ついで、各P型ベース領域13には、それぞれ1対
のNソース領域14が形成される。そして、隣接する
2つのベース領域13間の領域上にゲート16を形成す
る。ゲート16は、この領域は勿論、前記隣接する2つ
のベース領域13の互いに向い合う端部やこの2つのベ
ース領域のそれぞれに形成されたソース領域14の互い
に向い合う端部を被覆している。ゲート16は、全ての
隣接するベース領域13間の上に形成しているが、各ゲ
ート16は、他の領域へ延在しており、そこで1つに結
合している。
【0020】以上のように、従来は、ドレイン領域を気
相成長で形成していたので、現在の気相成長法では量産
が不可能なほど低い不純物濃度であり、また、厚くもあ
るドレイン領域を有する高耐圧IGBTを形成すること
は不可能であった。本発明では、この実施例で説明した
ように、ドレイン領域をシリコン単結晶より切り出した
半導体基板で形成するので、不純物濃度や各領域の厚さ
を自由に設計でき、1700Vに達する高耐圧のものが
得られる。さらに、ウェ−ハコストも気相成長法では成
長させる厚さに比例して上昇するが、本発明では、あま
り厚くする必要のないアノード領域に気相成長法を適用
するために、例えば、ドレイン領域に100μm程度の
厚さが必要な1200V系では、従来に比べて2分の1
以下のコストで実現できる。
【0021】次に、図5を参照して第2の実施例を説明
する。この実施例は、エピタキシャル気相成長法により
形成するシリコン半導体層は利用しない。まず、N
リコン半導体基板1の第2の主面からその内部に、例え
ば、ボロンをイオン注入し、約1100℃で10時間程
度熱拡散処理して、前記第2の主面からの深さが約10
μmで不純物濃度が1×1018〜1×1020cm-3程度
のP型アノード領域11を形成する。他の領域は、N
ドレイン領域12として用いられる。この第2の主面の
上に、さらに、約0.1μm程度のAu層をスパッタリ
ングなどにより形成し、これを熱処理してシリサイド層
21を形成する。Nドレイン領域12には、半導体基
板1の第1の主面に隣接して、P型ベース領域13及び
ソース領域14が形成されており、その第1の主面
上には、ゲート酸化膜15を介して多結晶シリコンゲー
ト16が形成されている。この実施例では、気相成長を
利用しないので、1200V以上の高耐圧IGBTを容
易にしかも安定的に製造することができる。前記シリサ
イド層21の上には、例えば、Ni層などを含む金属ア
ノード電極19を形成する。
【0022】次ぎに、図6を参照して第3の実施例を説
明する。図は、半導体基板の断面図を示している。この
実施例では、Nシリコン半導体基板25とP型シリコ
ン半導体基板26とを張合わせることによって、ウェー
ハを形成することに特徴がある。Nシリコン半導体基
板25とP型シリコン半導体基板26の向い合ういずれ
か1つの面もしくは両方の面を鏡面研磨して鏡面を形成
する。両半導体基板の鏡面同志を重ね合わせ、約110
0℃で約1時間熱処理して両者を接合する。この接合に
より両者の結晶格子は、ほぼ一致する。N半導体基板
25を約200〜250μmになるまで鏡面研磨してN
ドレイン領域12を形成し、続いて、P型半導体基板
26を鏡面研磨して厚さ10μm程度のP型アノード領
域11を形成する。その後、P型アノード領域11の上
にAu層を堆積してからこれを熱処理し、Auのシリサ
イド層21を形成する。さらに、シリサイド層21を約
500〜800℃程度で熱処理して、シリサイド層21
のAuを半導体基板1に拡散し、アノード領域11表面
からこの領域を含んで、この領域に隣接するドレイン領
域の一部にまで延在する重金属拡散領域24を形成す
る。ゲート、ソース領域、これらの金属電極、ドレイン
領域、ベース領域などのIGBTとしての他の構成要素
は、前述した第1の実施例と同じ構成を有している。こ
の実施例では、気相成長法を用いないので、製造工程が
簡単になる上、各領域の不純物濃度の調整が容易にな
る。
【0023】次ぎに、図7を参照して第4の実施例を説
明する。図は、Nドレイン領域12と、P型アノード
領域11との間にNバッファ層20が形成されている
IGBTを部分的に示す断面図である。Nドレイン領
域12は、Nシリコン半導体基板1に形成されてい
る。そして、Nバッファ層20およびP型アノード領
域11は、気相成長法により、順次Nドレイン領域1
2上に形成される。Nバッファ層20は、アノード領
域からの正孔の流入を抑えると共にNドレイン領域1
2の表面から拡がる空乏層を抑えるので、Nドレイン
領域12を薄くする事ができ、タ−ンオフ時間が改善さ
れる。また、P型アノード領域11の不純物濃度を多少
上げても素子の特性には格別の変化は認められないの
で、製造上でも有利になる。このNバッファ層20
は、この実施例では、気相成長法を用いたが、他の方法
でも形成することができる。例えば、Nシリコン半導
体基板1のP型ベース領域13やNソース領域14が
形成されていない方の主面に不純物をイオン注入し、そ
の後、熱処理を行ってNバッファ層20を形成し、続
いてP型アノード領域11を形成する。次に、P型アノ
ード領域11の上にAu層を堆積してからこれを熱処理
し、Auのシリサイド層21を形成する。さらに、シリ
サイド層21を約500〜800℃程度で熱処理して、
シリサイド層21のAuを半導体基板1に拡散しアノー
ド領域11表面からこの領域を含んで、Nバッファ層
20及びこのバッファ層に隣接するドレイン領域の一部
にまで延在する重金属拡散領域24を形成する。
【0024】次に、図8及至図10を参照して本発明の
半導体装置の特性を説明する。図8は、600Vの電圧
を印加して半導体装置をターンオフしたときの本発明と
従来例の電圧、電流及びターンオフロスの時間依存性を
示す特性図である。横軸に、時間(ns)、縦軸に電流
(A)、電圧(V)及びターンオフロス(電流電圧の積
分値)を示す。本発明の電圧、電流、ターンオフ特性
は、それぞれ、曲線A、B、Cで表わし、従来例の電
圧、電流、ターンオフ特性は、曲線A′、B′、C′で
表わされる。図9は、本発明及び従来例のターンオン特
性を示す特性図であり、横軸にオン電圧(V)、縦軸に
アノード電流(A)を示す。本発明は、曲線D、従来例
は、曲線D′に示す。本発明では、部分的に形成された
重金属拡散領域の存在によりアノード領域11とこのア
ノード領域近傍のドレイン領域のキャリアライフタイム
が短いため、アノード領域の不純物濃度が高い場合でも
アノード領域からのホールの注入は殆ど起こらない。そ
の結果、ホールの注入量は、少なく抑えられ、オフ時の
再注入も起こりにくいため、図8に示すように、フォー
ルタイムが短く、テール電流も小さくなり、低ターンオ
フロス特性が得られる。また、ドレイン領域のキャリア
ライフタイムが長く、再結合中心が少ないのでアノード
領域から注入されたホールは効率良く伝導度変調に寄与
する。
【0025】その結果、図9に示すような低オン電圧特
性がえられる。図10は、図1などに示すシリサイド層
21の重金属を拡散させて重金属拡散領域24を形成す
る際の拡散温度(約500〜800℃)の変化に伴う特
性の変化を示す温度曲線を記載した特性図であり、縦軸
にオン電圧(V)、横軸にターンオフ時間(μs)を示
す。拡散時間は、各拡散温度とも約60分である。拡散
温度を高くするとオン電圧が上がるが、ターンオフ時間
が短くなる。逆に低くすると、オン電圧は下がるが、タ
ーンオフ時間が長くなってしまう。したがって、この拡
散温度を調整するとターンオフ時間及びオン電圧をこの
拡散温度に沿って所望の値を設定することができる。以
上、前述の実施例では、NチャネルIGBTについて説
明したが、本発明では、PチャネルIGBTを用いるこ
ともできる。ウェーハのコストは、気相成長法で成長さ
せる厚さに比例して上昇するが、本発明では、あまり気
相成長法による半導体層を厚くする必要がないために、
100μmの厚さが必要な1200V系では2分の1以
下のコストで実現する。本発明に用いるアノード電極1
9の材料は、Ti、Ni、Au、Pt、W、Moなどを
用いる。また、ゲート材料は、多結晶シリコンに限ら
ず、シリサイドでも良いし、ポリサイドでも良い。
【0026】
【発明の効果】本発明は、重金属シリサイド層を形成す
ることで、金属アノード電極との良好な接合を得ること
ができる。また、重金属拡散領域が存在する事で、ドレ
イン領域のキャリアライフタイムが長いままでも、アノ
ード領域からの正孔の注入は殆ど起こらないため、正孔
の注入量は少なく抑えられ、良好な高速スイッチング特
性を得られる。さらに、ドレイン領域のキャリアライフ
タイムが長く、再結合中心が少ないため、アノード領域
から注入された正孔は効率よく、伝導度変調に寄与する
ために、オン電圧も低くなり、低オン電圧特性と高速ス
イッチング特性を兼ね備えたIGBTを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のIGBTの断面図。
【図2】第1の実施例のIGBTの製造工程断面図。
【図3】第1の実施例のIGBTの製造工程断面図。
【図4】第1の実施例のIGBTの平面図。
【図5】第2の実施例のIGBTの断面図。
【図6】第3の実施例のIGBTの製造工程断面図。
【図7】第4の実施例のIGBTの断面図。
【図8】本発明のIGBTのターンオフ電流、電圧及び
ターンオフロスの時間依存性を示す特性図。
【図9】本発明のIGBTのアノード電流−オン電圧特
性図。
【図10】本発明の拡散温度のオン電圧とターンオフ時
間依存性を示す特性図。
【図11】従来例のIGBTの断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 半導体層 3 半導体基板の第1の主面 4 半導体基板の第2の主面 11 P型アノード領域 12 Nドレイン領域 13 P型ベース領域 14 Nソース領域 15 ゲート酸化膜 16 多結晶シリコンゲート 17 金属ソース電極 18 金属ゲート電極 19 金属アノード電極 20 Nバッファ層 21 重金属シリサイド層 22、23 絶縁膜 24 重金属拡散領域 25 N半導体基板 26 P型半導体基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板に形成さ
    れた第1導電型のドレイン領域と、 前記ドレイン領域内に形成され、前記半導体基板の第1
    の主面に露出している第2導電型のベース領域と、 前記ベース領域内に形成され、前記半導体基板の前記第
    1の主面に露出している第1導電型のソース領域と、 前記半導体基板の前記第1の主面上に前記ソース領域と
    前記ドレイン領域に跨がり、かつ、前記ベース領域上に
    形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲートと、 前記ソース領域及び前記ベース領域上に跨がって形成さ
    れ、このソース領域とベース領域とを短絡するソース電
    極と、 前記半導体基板の第2の主面上に形成された半導体層に
    形成され、前記ドレイン領域と接している第2導電型の
    アノード領域と、 前記アノード領域及びこのアノード領域と接している部
    分を含んでいる前記ドレイン領域の一部に形成された重
    金属拡散領域と、 前記アノード領域の表面に形成された重金属のシリサイ
    ド層と、 前記重金属のシリサイド層上に形成されたアノード電極
    とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された第1導電型のドレイン領域
    と、 前記ドレイン領域内に形成され、前記半導体基板の第1
    の主面に露出している第2導電型のベース領域と、 前記ベース領域内に形成され、前記半導体基板の前記第
    1の主面に露出している第1導電型のソース領域と、 前記半導体基板の前記第1の主面上に前記ソース領域と
    前記ドレイン領域に跨がり、かつ、前記ベース領域上に
    形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲートと、 前記ソース領域及び前記ベース領域上に跨がって形成さ
    れ、このソース領域とベース領域とを短絡するソース電
    極と、 前記半導体基板の第2の主面側に形成され、前記ドレイ
    ン領域と隣接している第2導電型のアノード領域と、 前記アノード領域及びこのアノード領域と接している部
    分を含む前記ドレイン領域の一部に形成された重金属拡
    散領域と、 前記アノード領域の表面に形成された重金属のシリサイ
    ド層と、 前記重金属のシリサイド層上に形成されたアノード電極
    とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型のドレイン領域となる半導体
    基板内に、この半導体基板の第1の主面に露出している
    第2導電型のベース領域を形成する工程と、 前記ベース領域内に、前記半導体基板の第1の主面に露
    出している第1導電型のソース領域を形成する工程と、 前記半導体基板の第1の主面上において、前記ソース領
    域と前記ドレイン領域に跨がり、かつ、前記ベース領域
    の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域に跨がり、かつ、前
    記ベース領域上に、前記ゲート絶縁膜を介してゲートを
    形成する工程と、 前記半導体基板の第2の主面に第2導電型のアノード領
    域を気相成長により形成する工程と、 前記アノード領域上に重金属のシリサイド層を形成する
    工程と、 前記シリサイド層を加熱処理することにより、重金属を
    拡散させて前記アノード領域及びこのアノード領域と接
    している部分を含む前記ドレイン領域の一部に重金属拡
    散領域を形成する工程と、 前記シリサイド層の上にアノード電極を形成する工程と
    を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1導電型のドレイン領域となる半導体
    基板内に、この半導体基板の第1の主面に露出している
    第2導電型のベース領域を形成する工程と、 前記ベース領域内に、前記半導体基板の第1の主面に露
    出している第1導電型のソース領域を形成する工程と、 前記半導体基板の第1の主面上において、前記ソース領
    域と前記ドレイン領域に跨がり、前記ベース領域上にゲ
    ート絶縁膜を形成する工程と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域に跨がり、前記ベー
    ス領域上に、前記ゲート絶縁膜を介してゲートを形成す
    る工程と、 前記半導体基板の第2の主面に不純物を拡散して、前記
    ドレイン領域上に第2導電型の低不純物濃度アノード領
    域を形成する工程と、 前記低不純物濃度アノード領域の上に多結晶シリコンか
    らなる高不純物濃度アノード領域を形成する工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP5220519A 1993-08-13 1993-08-13 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH0758322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5220519A JPH0758322A (ja) 1993-08-13 1993-08-13 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5220519A JPH0758322A (ja) 1993-08-13 1993-08-13 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0758322A true JPH0758322A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16752292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5220519A Pending JPH0758322A (ja) 1993-08-13 1993-08-13 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0758322A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004158868A (ja) * 2004-01-05 2004-06-03 Toshiba Corp 半導体装置および半導体装置の製造方法
US7271040B2 (en) 2000-05-15 2007-09-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrode contact section of semiconductor device
US20100237385A1 (en) * 2008-06-26 2010-09-23 Sanken Electric Co., Ltd. Semiconductor device and method of fabricating the same
US11081355B2 (en) 2019-08-07 2021-08-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7271040B2 (en) 2000-05-15 2007-09-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrode contact section of semiconductor device
JP2004158868A (ja) * 2004-01-05 2004-06-03 Toshiba Corp 半導体装置および半導体装置の製造方法
US20100237385A1 (en) * 2008-06-26 2010-09-23 Sanken Electric Co., Ltd. Semiconductor device and method of fabricating the same
US11081355B2 (en) 2019-08-07 2021-08-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing same
US11705334B2 (en) 2019-08-07 2023-07-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3906076B2 (ja) 半導体装置
JP4403366B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2984478B2 (ja) 伝導度変調型半導体装置及びその製造方法
US6091086A (en) Reverse blocking IGBT
CN106981511B (zh) 半导体装置及其制造方法
JP3182262B2 (ja) 半導体装置
JP4746927B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5200632A (en) Conductivity modulation mosfet
JP2002305304A (ja) 電力用半導体装置
KR950014279B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US5270230A (en) Method for making a conductivity modulation MOSFET
JP4123913B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5264378A (en) Method for making a conductivity modulation MOSFET
JP2002261281A (ja) 絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法
JP2007227982A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
CN108010964B (zh) 一种igbt器件及制造方法
US20160211258A1 (en) Reverse-Conducting Gated-Base Bipolar-Conduction Devices and Methods with Reduced Risk of Warping
CN113130650B (zh) 功率半导体器件及其制备工艺
JPH1140808A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0927623A (ja) 合金化ドレイン電界効果半導体素子および形成方法
JP2000058819A (ja) 電力用半導体装置
JPH0758322A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3282550B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0992828A (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ及びその製造方法
JP4904635B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法