JPH075805Y2 - ポンプのための液体吸入構造 - Google Patents

ポンプのための液体吸入構造

Info

Publication number
JPH075805Y2
JPH075805Y2 JP1989101347U JP10134789U JPH075805Y2 JP H075805 Y2 JPH075805 Y2 JP H075805Y2 JP 1989101347 U JP1989101347 U JP 1989101347U JP 10134789 U JP10134789 U JP 10134789U JP H075805 Y2 JPH075805 Y2 JP H075805Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
pump
guide member
liquid storage
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989101347U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0341658U (ja
Inventor
洋彰 神野
富夫 陶山
文雄 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP1989101347U priority Critical patent/JPH075805Y2/ja
Publication of JPH0341658U publication Critical patent/JPH0341658U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH075805Y2 publication Critical patent/JPH075805Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、食器洗浄機に採用される洗浄ポンプ、すすぎ
ポンプ、冷水器に採用される給水ポンプ等の各種ポンプ
のための湯、水等の液体の吸入構造に関する。
(従来技術) 従来、例えば、食器洗浄機においては、洗浄湯タンク内
に充満する洗浄湯を洗浄ポンプにより吸入して洗浄室内
の洗浄ノズルに圧送し、この洗浄ノズルが噴射す洗浄湯
でもって洗浄室内の食器を洗浄するようにしてあるのが
普通である。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このような構成においては、洗浄湯タンク内
にその周壁下部を介し開口する洗浄ポンプの吸入口内
に、洗浄湯タンク内の残滓等の異物が侵入するのを防止
するため、洗浄湯タンクの前記周壁下部をその内面側か
ら前記吸入口の開口端と共に覆蓋するように洗浄湯タン
ク内に箱状のフィルター本体が付設されている。然る
に、このフィルター本体にはその周壁及び上壁の全体に
亘り多数の小孔が離散的に穿設されているため、洗浄ポ
ンプの洗浄湯タンク内の洗浄湯の吸入過程においては、
洗浄湯のうち洗浄ポンプの吸入口近傍の湯の部分が常に
フィルター本体の各小孔を通り洗浄ポンプによりその吸
入口内に吸入されることになる。
このような状態にあっては、洗浄ポンプの洗浄湯の吸入
に伴い、洗浄湯タンク内の洗浄湯がその場面を低下させ
つつ減少してゆくことになるが、この減少過程において
洗浄湯タンク内の洗浄湯の湯面のうち、フィルター本体
の上部近傍の部分に渦巻を生じて、フィルター本体より
遠い部分の湯面よりも低下する、このため、洗浄湯タン
ク内にはフィルター本体から離れた上方に洗浄湯がまだ
残存するにもかかわらず、フィルター本体の上部近傍の
湯面がフィルター本体の小孔の位置まで先行して低下す
るので、空気が洗浄湯と共に吸入口から洗浄ポンプ内に
吸入される。このため、洗浄ポンプのポンプ能力の低
下、洗浄ノズルからの洗浄湯噴射圧の低下、ひいては洗
浄力の低下を招き、また上述したフィルター本体の上方
に残存する洗浄湯の部分は食器の洗浄には有効に利用さ
れ得ない無駄な湯となる。このような空気の吸入は洗浄
湯タンクの容積に比べて洗浄ポンプの容量が大きい程著
しく、これを防止するには洗浄湯タンクの容積を増大し
て同タンク内の洗浄湯を増量しなければならない。上述
のようなフィルター本体を採用しない場合であっても、
ポンプの吸入口に近い湯面は渦巻状となって低下するの
で、上述と実質的に同様の不具合を生じる。
本考案は以上のような問題点を解決して、洗浄湯タンク
などの貯液槽の容積を大きくすることなく、ポンプによ
り吸入すべき貯液槽内の液体を出来る限り多く有効に同
ポンプにより吸入し得るような吸入構造を提供しようと
するものである。
(課題を解決するための手段) このために本考案によるポンプのための液体吸入構造
は、第1図〜第3図に例示するように、液体を貯える貯
液槽20の一側壁22の下部に開口した吸入口31を介して同
貯液槽内の液体を吸入するポンプ30のための液体吸入構
造において、前記一側壁22の内面に沿って着脱可能に取
り付けられる箱状をなし前記貯液槽20内部から実質的に
分離されかつ前記吸入口31と連通された空間を形成する
フィルター本体60aと、このフィルター本体の下部壁面
に設けられて前記吸入口31の開口面積の少なくとも数倍
の実質的な全開口面積を有し同フィルター本体内部の前
記空間と前記前記貯液槽20の内部を連通する実質的に唯
一の通路を形成するフィルター部Fと、上壁73とその両
側縁より下方に延びる両側壁71,72よりなる倒立U字状
の断面形状をなし前記両側壁71,72の下縁が前記貯液槽2
0の底壁24に固定されて同底壁と共に前記貯液槽20内に
案内通路を形成する案内部材70を備え、この案内部材70
は前記案内通路の一端側が前記フィルター部Fを設けた
範囲を実質的に覆うに足る案内通路面積を有し同一端側
を前記フィルター本体60aの前記貯液槽20側下部壁面に
接近させて設けると共にこの一端側から前記貯液槽20の
他側壁23に向けて延在させたことを特徴とするものであ
る。
前記案内部材70の上壁73は前記フィルター本体60aの前
記下部壁面から離れるにつれて次第に前記貯液槽20の底
壁24に接近させ、かつ前記案内部材70の両側壁71,72の
間の間隔は前記下部壁面から離れるにつれて次第に広が
るよう形成 することが望ましい。
(作用) ポンプ30を駆動すれば、貯液槽20内の液体はフィルター
本体60aのフィルター部Fを通ってポンプ30内に吸入さ
れ、その吸入力はポンプ30の吸入口31付近の液体にもっ
とも強く作用する、しかしながらフィルター本体60aの
貯液槽20側下部壁面のフィルター部Fを設けた部分は案
内通路を形成する案内部材70の一端側開口により実質的
に覆われているので、この吸入力は案内部材70の上壁73
により遮られてフィルター本体60aの上部近傍の液面に
及ぶことはなく、貯液槽20内の液体は主として案内部材
70の他端側開口より吸入される。また、案内部材70は吸
入口31の少なくとも数倍の実質的開口面積を有するフィ
ルター部Fを覆うに足るだけの案内通路面積を有してい
るので、案内部材70の一端側で吸入口31付近に集中して
作用していた吸入力は案内部材70を通る間に分散され、
案内部材70の他端側では開口のほゞ全体から液体を吸入
するようになるので、この他端側では局部的に強い吸入
力が作用することはなくなる。
案内部材70の上壁73をフィルター本体60aの下部壁面か
ら離れるにつれて次第に貯液槽20の底壁24に接近させ、
かつその両側壁71,72の間の間隔を下部壁面から離れる
につれて次第に広がるよう形成したものによれば、案内
部材70の他端側からは貯液槽20の底壁24近くの液体が吸
入され、また案内部材70他端側の吸入力が強くなること
はない。
(考案の効果) 本考案によれば、上述のように、ポンプの吸入口付近で
もっとも強く作用するポンプの吸入力は案内部材の上壁
により遮られてフィルター本体の上部近傍の液面に及ぶ
ことはなく、また実際の吸込み側となる案内部材の他端
側でも局部的に強い吸入力が作用することはない。従っ
て、貯液槽内に相当量の液体まだ残存するにもかかわら
ず、液面が渦巻状となって局部的に低下することにより
空気が液体と共にポンプ内に吸入口を通し吸入されるこ
とはなく、これにより貯液槽の容積を増大することなし
に、多くの液体を有効に吸入することができ、またポン
プ能力の低下を防止することができる。
フィルター本体の下部壁面から離れるにつれて案内部材
の上壁を次第に貯液槽の底壁に接近させ、かつその両側
壁の間の間隔を次第に広がるよう形成したものによれ
ば、案内部材の他端側からは貯液槽の底壁近くの液体が
吸入され、またその部分の吸入力が強くなることはない
ので、液面が渦巻状となって局部的に低下することは一
層完全に防止され、従って上記各効果を一層完全に達成
することができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面により説明すると、第1
図は、本考案を適用した食器洗浄機の概略全体構造を示
している。食器洗浄機は、洗浄室10を有しており、この
洗浄室10内には、上下各一対の洗浄ノズル11a,11b及び
すすぎノズル12a,12bが、ラック上の各食器14に、それ
ぞれ対向するように配設されている。洗浄湯タンク20
は、その上端開口部にて、洗浄室10内にその底壁15の前
部を介しタンクフィルター21を通して下方から開口して
おり、この洗浄湯タンク20内には、洗浄湯が、第1図に
て図示実線L1にて示す湯面を有するように貯えられてい
る。なお、洗浄湯タンク20はステンレス鋼板により形成
されている。
洗浄ポンプ30は、その吸入口31にて、洗浄湯タンク20内
にその後壁22の下部を通し開口しているもので、この洗
浄ポンプ30は、洗浄湯タンク20内の洗浄湯を吸入口31を
通して吸入し配管P1を通して各洗浄ノズル11a,11bに向
けて圧送する。このことは、各洗浄ノズル11a,11bが配
管P1からの洗浄湯を各食器14を洗浄すべくこれらに向け
て噴射することを意味する。すすぎポンプ40は、給湯タ
ンク50内の湯を配管P2を通して吸入し配管P3を通して各
すすぎノズル12a,12bに向け圧送する、このことは、各
すすぎノズル12a,12bが配管P3からの湯をすすぎ湯とし
て各食器14をすすぐべくこれに向けて噴射することを意
味する。なお、吸入口31の先端部には、環状鍔32が洗浄
湯タンク20内側にて嵌着されており、この鍔32は洗浄湯
タンク20の後壁22に固着されて同後壁22に対する吸入口
31の組付構造を補強している。
次に、本考案の要部の構成について説明すると、洗浄湯
タンク20内には、ポンプフィルター60及び案内部材70
が、第1図及び第2図に示すごとく、配設されている。
ポンプフィルター60は、第1図〜第3図に示すごとく、
略箱状のフィルター本体60aと、このフィルター本体60a
の左右両側壁61,62の各上端から逆U字状に延出する取
手60bとにより構成されている。フィルター本体60aは、
左右両側壁61,62の各後縁から外方へL字状に屈曲する
各フランジ部61a,62aにて、洗浄湯タンク20の後壁22に
沿い吸入口31の開口端両側で上下方向に固着した断面ク
ランク状の各金具22a,22b(第2図参照)に上方から着
脱可能に嵌装されており、これにより後側と下側が開口
されたこの箱状のフィルター本体60aは、洗浄湯タンク2
0内部から実質的に分離された空間を形成して吸入口31
の開口を覆い、吸入口31はこの空間内に開口している。
また、フィルター本体60aの前壁64の下部には、多数の
パンチ孔64a,…,64aが、第1図及び第3図に示す如く、
フィルター部Fを構成すべく、長方形状に離散して穿設
されており、フィルター部Fは、第3図に示す如く、幅
W×高さHの範囲内にあり、フィルター本体60aの内部
空間と洗浄湯タンク20の内部は、このフィルター部Fの
みを通して連通されている。かかる場合、フィルター部
Fの実質的な全開口面積(パンチ孔64aの開口面積の総
計)は、吸入口31の開口面積の数倍になるように選定さ
れて、洗浄ポンプ30の洗浄湯の吸入時にフィルター部F
が抵抗とならないようになっている。なお、各パンチ孔
64aの内径は、洗浄湯タンク20内の洗浄湯中に混入する
残滓等の異物の侵入を阻止し得るように定めてある。
案内部材70は、第1図、第2図及び第4図に示すごと
く、左右一対の断面コ字状の基台70a,70bと、断面略逆
U字状に形成した案内板70cとにより構成されており、
各基台70a,70bは、洗浄湯タンク20の底壁24に沿い前壁2
3に向けフィルター本体60aの前壁64の各側端部から互い
に末広がり状に延在している。但し、各基台70a,70b
は、その各両脚部の一方にて、底壁24上に固着されてい
る。案内板70cは、その各側壁71,72の下縁から外方へL
字状に屈曲する各フランジ71a,72aにて、各基台70a,70b
の上側脚部上に沿い各ネジ71b,72bにより締着されて各
基台70a,70bに上方から組付けられており、この案内板7
0cは、両基台70a,70bと共に、洗浄湯タンク20の前壁23
の下部側からフィルター部Fへの洗浄湯の案内通路を形
成する。各基台70a,70bは、実質的に各側壁71,72の一部
である。
また、案内板70cがその後端にて両基台70a,70bの各後端
と共に形成する後端開口部70dは、フィルター部F全体
をその前方から臨むように同フィルター部Fに近接して
対向しており、この後端開口部70dの幅及び高さはフィ
ルター部Fの幅W及び高さとに略等しく、フィルター部
Fの部分を貯液槽20側から実質的に覆っている。また、
案内板70cは、その上壁73にて、傾斜角α(第1図参
照)でもって、ポンプフィルター60側から洗浄湯タンク
20の前壁23に向かうにつれて、底壁24に接近するように
傾斜しており、この案内板70cの各側壁71,72間の間隔
は、ポンプフィルター60から遠ざかる程、広がってい
る。
かかる場合、案内板70cの両側壁71,72の各前端部は、第
4図に示すごとく、その各上方部分にて、各延出部71c,
72cを構成すべく、上壁73の前端部73aと共に洗浄湯タン
ク20の前壁23に向けて延出しており、各延出部71c,72c
は、上壁73の前端部73aと共に、案内部材70内へ洗浄湯
を案内すべく、洗浄湯タンク20の前壁23に対し、所定間
隔を付与して対向している。本実施例においては、案内
板70cが各延出部71c,72cの基端部分の位置にて両基台70
a,70bの各前端と共に形成する前端開口部70eの開口面積
Wa×Ha(第4図参照)は、案内部材70内の断面積を一様
にすべく、後端開口部70dの開口面積W×Hに等しくし
てある。また、各側壁71,72の各延出部71c,72cの上下方
向幅h及び延出長さd(第4図参照)は、洗浄湯タンク
20内の洗浄湯の湯面が案内板70cの上壁73の前端部73aの
位置まで低下したとき、案内部材70内に流入する洗浄湯
に空気が混入しないように、選定されている。
このように構成された本実施例において、洗浄湯タンク
20内には洗浄湯が湯面L1(第1図参照)まで貯えられて
いるものとすれば、この洗浄湯は、案内部材70、ポンプ
フィルター60及び洗浄ポンプ30の吸入口31内にも充満し
ている。かかる状態にて、各食器14を洗浄するために洗
浄ポンプ30を駆動すれば、洗浄湯タンク20内の洗浄湯
が、洗浄ポンプ30の吸入作用に応じ、案内部材70及びポ
ンプフィルター60を通り洗浄湯ポンプ30内に吸入口31を
介し順次吸入されてゆく。しかして、この吸入過程にお
いては、洗浄ポンプ30の吸入力が吸入口31の近傍で最も
強いため、ポンプフィルター60内の洗浄湯が最初に洗浄
ポンプ30内に吸入口31を通り吸入されることとなる。
然るに、ポンプフィルター60の内外はフィルター部Fの
みを通して連通しており、また、案内部材70の後端開口
部70dがフィルター部Fに近接して対向しているため、
案内部材70の外部に存在する洗浄湯がフィルター部Fに
直接流入することは殆どなく、案内部材70内の洗浄湯
が、上述のようなポンプフィルター60内の洗浄湯の吸入
口31への吸入に応じて、後端開口部70d及びフィルター
部Fを円滑に通りポンプフィルター60内に流入し、つい
で吸入口31を通り洗浄ポンプ30内に吸入されてゆく。
このようにして案内部材70内の洗浄湯が洗浄ポンプ30内
に吸入されるに伴い、案内部材70の外部にて前端開口部
70eの近傍に存在する洗浄湯が、案内部材70内にその前
端開口部70eを介し流入してフィルター部Fに向け案内
されてゆき、同フィルター部Fを介し上述と同様に吸入
口31を通り洗浄ポンプ30内に吸入される。かかる場合、
洗浄湯タンク20の前壁23の下部と案内部材70の前端開口
部70eとの間に存在する洗浄湯が、そのまま、案内部材7
0内に前端開口部70eから流入し、案内部材70の上壁73の
前端部73aの真上に存在する洗浄湯が、第1図及び第2
図にて矢印A1で示すように上壁73の前端部73aを介し案
内部材70内に流入し、案内部材70の側壁71近傍の洗浄湯
が、第2図にて各矢印A21及びA31で示すように、延出部
71cの先端及び下端を介し案内部材70内に流入し、ま
た、案内部材70の側壁72近傍の洗浄湯が、第2図にて各
矢印A2r及びA3rで示すように、延出部72cの先端及び下
端を介し案内部材70内に流入する。
以上のように、洗浄ポンプ30の吸入作用に応じ洗浄湯タ
ンク20内に洗浄湯が、常に上述のように案内部材70内に
流入した後、同案内部材70により案内されてポンプフィ
ルター60のフィルター部Fのみを円滑に通り洗浄ポンプ
30内に吸入口31を介し流入するので、洗浄ポンプ30の吸
入口31付近に生じる吸入口が大きくても、この吸入力は
案内部材70の上壁73により遮られてフィルター本体60a
の上部近傍の液面に及ぶことはなく、洗浄湯タンク20内
の液体は主として案内部材70の前端開口部70eより吸入
される。また、案内部材70は吸入口31の少なくとも数倍
の実質的開口面積を有するフィルター部Fを覆うに足る
だけの案内通路面積を有しているので、後端開口部70d
側で吸入口31付近に集中して作用していた吸入力は案内
部材70を通る間に分散され、前端開口部70e側では開口
のほゞ全体から液体を吸入するようになるので、前端開
口部70eでは局部的に強い吸入力が作用することはなく
なる。その結果、洗浄湯の湯面はその全表面に亘り一様
に低下していく(第1図にて符号L2参照)。従って、洗
浄湯タンク20内に本来有効に使用できる洗浄湯が残存し
ているにもかかわらず、洗浄湯の湯面が局部的に低下し
て洗浄ポンプ30内に洗浄湯と共に空気が流入するという
ような事態の発生を未然に防止しつつ洗浄ポンプ30のポ
ンプ能力を十分に発揮させ得るとともに洗浄湯タンク20
内の洗浄湯を食器洗浄のために有効に利用できる。この
ため、食器洗浄機の洗浄能力の低下を招くことなく洗浄
湯タンク20の容積を減少できる。
また本実施例では、案内部材70の上壁73が、傾斜角αで
もって下方に向け傾斜しているので、洗浄湯タンク20内
の洗浄湯の湯面が案内部材70の上壁73の前端73aの位置
に低下するまで案内部材70及びフィルター部Fを通し洗
浄ポンプ30により洗浄湯を吸入し得る。このため、鍔32
のために、吸入口31を洗浄湯タンク20の底壁24に接近さ
せるにあたり制限が生じても、洗浄湯タンク20内の洗浄
湯の食器洗浄に利用し得る量をより一層増大させること
ができ、その結果、洗浄湯タンク20の容積をさらに減少
させ得る。また、洗浄湯の湯面が案内部材70の上壁73の
前端73a近くまで低下しても、各側壁71,72には各延出部
71c,72cが形成されているので、空気が洗浄湯と共に各
矢印A31,A3rに沿って案内部材70内に流入することもな
い。なお、ポンプフィルター60の採用のため、案内部材
70内に洗浄湯と共に案内される残滓が吸入口31に吸入さ
れることもない。
また、本考案の実施にあたっては、食器洗浄機に限ら
ず、冷水タンクと給水ポンプを有する冷水機等のよう
に、貯液槽とポンプを有する各種装置に本考案を適用し
て実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を適用した食器洗浄機の概
略断面図、第2図は、第1図の案内部材及びポンプフィ
ルターの平面図、第3図は、ポンプフィルターの斜視
図、及び第4図は、案内部材の斜視図である。 符号の説明 20…貯液槽(洗浄湯タンク)、22…一側壁(後壁)、23
…他側壁(前壁)、24…底壁、30…ポンプ、31…吸入
口、60a…フィルター本体、70…案内部材、71,72…側
壁、73…上壁73、F…フィルター部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を貯える貯液槽の一側壁の下部に開口
    した吸入口を介して同貯液槽内の液体を吸入するポンプ
    のための液体吸入構造において、前記一側壁の内面に沿
    って着脱可能に取り付けられる箱状をなし前記貯液槽内
    部から実質的に分離されかつ前記吸入口と連通された空
    間を形成するフィルター本体と、このフィルター本体の
    下部壁面に設けられて前記吸入口の開口面積の少なくと
    も数倍の実質的な全開口面積を有し同フィルター本体内
    部の前記空間と前記前記貯液槽の内部を連通する実質的
    に唯一の通路を形成するフィルター部と、上壁とその両
    側縁より下方に延びる両側壁よりなる倒立U字状の断面
    形状をなし前記両側壁の下縁が前記貯液槽の底壁に固定
    されて同底壁と共に前記貯液槽内に案内通路を形成する
    案内部材を備え、この案内部材は前記案内通路の一端側
    開口が前記フィルター部を設けた部分を実質的に覆うに
    足る案内通路面積を有し同一端側を前記フィルター本体
    の前記貯液槽側下部壁面に接近させて設けると共にこの
    一端側から前記貯液槽の他側壁に向けて延在させたこと
    を特徴とするポンプのための液体吸入構造。
  2. 【請求項2】前記案内部材の上壁は前記フィルター本体
    の前記下部壁面から離れるにつれて次第に前記貯液槽の
    底壁に接近させ、かつ前記案内部材の両側壁の間の間隔
    は前記下部壁面から離れるにつれて次第に広がるよう形
    成してなる請求項1に記載のポンプのための液体吸入構
    造。
JP1989101347U 1989-08-30 1989-08-30 ポンプのための液体吸入構造 Expired - Lifetime JPH075805Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989101347U JPH075805Y2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 ポンプのための液体吸入構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989101347U JPH075805Y2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 ポンプのための液体吸入構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0341658U JPH0341658U (ja) 1991-04-19
JPH075805Y2 true JPH075805Y2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=31650305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989101347U Expired - Lifetime JPH075805Y2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 ポンプのための液体吸入構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075805Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002291678A (ja) * 2001-03-29 2002-10-08 Hoshizaki Electric Co Ltd 食器洗浄機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315173Y2 (ja) * 1973-05-12 1978-04-21
JPS62178957U (ja) * 1986-04-30 1987-11-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0341658U (ja) 1991-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7673639B2 (en) Washing arm and dishwasher having the same
US8734591B2 (en) Dishwasher with auxiliary, tough soil chemistry dispensing system
JPH075805Y2 (ja) ポンプのための液体吸入構造
JP4210646B2 (ja) 食器洗浄液とすすぎ液を受容するための収集手段を備えた食器洗浄機
KR101241458B1 (ko) 식기 세척기의 노즐 홀더 결합 구조
US20100012162A1 (en) Pot and pan washing machine
JP2000051135A (ja) 食器洗浄機のフィルター及び食器洗浄機
JP3732201B2 (ja) 食器洗い機
CN217645167U (zh) 用于清洗机的喷淋臂及应用有该喷淋臂的清洗机
JP2600919Y2 (ja) 洗浄機
JPH0725164Y2 (ja) 洗浄機
JP3773637B2 (ja) 食器洗浄機
JP3653343B2 (ja) 食器洗浄装置
CN210383842U (zh) 下水杯及水槽式清洗机
JPH0722197Y2 (ja) 洗浄機
JPH088768Y2 (ja) 洗浄機
JP2605512Y2 (ja) 液循環装置
JPH0747089Y2 (ja) 洗浄機
JPH0574461U (ja) 食器洗浄機
JPH0317765U (ja)
KR200144772Y1 (ko) 진공식기세척기
KR20050105705A (ko) 식기 세척기의 전도방지구조
JPH0548842U (ja) 台所用洗浄器
JP3006705U (ja) 食器洗浄機
CN116570199A (zh) 一种清洗机