JPH075762B2 - ひねり包装用フィルム - Google Patents

ひねり包装用フィルム

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JPH075762B2
JPH075762B2 JP12785289A JP12785289A JPH075762B2 JP H075762 B2 JPH075762 B2 JP H075762B2 JP 12785289 A JP12785289 A JP 12785289A JP 12785289 A JP12785289 A JP 12785289A JP H075762 B2 JPH075762 B2 JP H075762B2
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film
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▲あきら▼ 河野
一彦 木村
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ひねり包装用フィルムに関する。更に詳しく
は透明性、ひねり保持性に優れ、特に耐縦裂性、帯電防
止性に優れたひねり包装用フィルムに関する。
〔従来技術〕
近年、主として菓子等の食品をフィルムで包み両端部を
ひねる形の包装が普及しており、そのフィルムとして、
従来より主にセロファンフィルムが使用されてきたが、
防湿性が悪いため、近年その代替として一軸延伸ポリエ
チレンフィルムが多用される様になってきた。従来、こ
の用途には基材樹脂としてASTM D1238−52Tによるメル
トインデックスの10kg荷重で測定された値(MI10)と2.
16kg荷重で測定された値(MI2.16)との比が10以下で且
つ密度が0.94以上のポリエチレンからなる一軸延伸フィ
ルムが知られている。(特公昭52-794号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、一軸延伸ポリエチレンフィルムは防湿性、透明
性、ひねり保持性に優れているが、特に硬くて角ばった
物品をひねり包装する際、裂け、破れが発生しやすい等
の欠点があり、従来よりフィルムの品質改良が行われて
きたが、未だ充分に満足できるものは見つかっていない
のが現状である。更に上記フィルムは静電気を帯易く改
良が望まれていた。
本発明の目的は、防湿性、透明性、ひねり保持性に優
れ、耐縦裂性、帯電防止性に優れたポリエチレン樹脂か
らなるひねり包装用フィルムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は上記課題を解決するため鋭意検討をかさね
た結果、ついに本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、密度が0.94以上で且つMI10/MI2.16が8
〜15であるポリエチレン系樹脂100重量部と、密度が0.9
0〜0.95で且つMI2.16が0.5〜20.0である直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂55〜250重量部からなる混合樹脂に、帯
電防止剤を0.05〜0.68重量%添加した組成物をフィルム
状物とし、該フィルム状物を流れ方向に一軸延伸してな
ることを特徴とするひねり包装用フィルムである。
本発明に使用するポリエチレン樹脂(以降HDPEと言う)
は、密度が0.94以上、好ましくは0.95以上で、且つMI10
/MI2.16が8〜15、より好ましくは9〜13のエチレン系
重合体であり、上記範囲内に入るものであれば、共重合
体、ブレンド体であってもよい。
密度が0.94未満では延伸フィルムとしたとき、強度が不
足し、さらにひねり保持性も劣るため本発明の目的には
使用できない。
MI10/MI2.16が8未満では、縦裂けが生じ易く、逆に15
を超えると透明性が悪くなり、良好なひねり包装用フィ
ルムが得られない。
本発明に使用する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(以降
L−LDPEと言う)は、エチレンにα−オレフィンを共重
合させた分枝鎖の少ないポリエチレン樹脂の共重合体で
あり、共重合させるα−オレフィンとしては、例えばプ
ロピレン、1−ブテン(以降C4と言う)、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン(以降C6と言う)、1−オクテン(以
降C8と言う)、4−メチルペンテン−1等があげられ
る。なかでもエチレンと1−ヘキセンの共重合体、エチ
レンと1−オクテンの共重合体がより好ましく使用され
る。
α−オレフィン含量は特に限定されないが、通常0.5〜1
5重量%であり好ましくは、1〜10重量%である。α−
オレフィン含量が0.5重量%未満では、フィルムの縦裂
け改良効果はほとんどなく、15重量%を超えるとフィル
ムの腰が弱くなり、包装適正が悪化するので好ましくな
い。
本発明に使用するL−LDPEは密度が0.90〜0.95の範囲の
樹脂であり、より好ましくは0.91〜0.94の範囲の樹脂で
ある。又MI2.16が0.5〜20の範囲の樹脂であり、より好
ましくは0.7〜10の範囲の樹脂である。
密度が0.90未満ではフィルムの腰が弱くなり、0.95を超
えると縦裂けし易くなり良好なひねり包装用フィルムは
得られない。又MI2.16が0.5未満であるとひねり保持性
が不足し、20を超えると腰がなくなり包装適正が著しく
低下する。
HDPEとL−LDPEの混合比は、HDPE100重量部に対してL
−LDPE55〜250重量部、好ましくは60〜200重量部であ
る。55重量部未満では縦裂け改良効果に乏しく、250重
量部を超えるとフィルムの腰が弱くなり、包装適正が悪
化するためいずれも良好なひねり包装用フィルムが得ら
れない。
本発明に使用する帯電防止剤は、ポリオレフィン等合成
樹脂製食品容器包装に関する自主規制基準(通商PL規
格)で認可されたものが使用できるが、好ましくはグリ
セリン脂肪酸エステルとN,Nビス脂肪アミンからなり上
記混合樹脂に0.05〜0.68重量%より好ましくは0.1〜0.6
重量%である。0.05未満では帯電防止効果が得られず、
0.68重量%を超えると食品包材として使用限度を超え、
又フィルムの表面に浮き出し透明性を阻害し好ましくな
い。
本発明のひねり包装用フィルムは、上記のHDPE、L−LD
PE、帯電防止剤の他に安定剤、滑剤、紫外線防止剤、着
色剤、結晶核剤、ブロッキング防止剤、或いは他のポリ
マー改質剤等を物性を阻害しない範囲で添加されたもの
であってもかまわない。
本発明のひねり包装用フィルムは上記のHDPE、L−LDP
E、帯電防止剤、必要に応じて他の添加剤を混合した後
通常の溶融押出法により厚み100〜500μm未延伸フィル
ムを製膜し、公知の延伸法によりフィルムの流れ方向
(縦方向)に一軸延伸し、次いで焼きなまし処理を行う
ことにより得られる。
未延伸フィルムの製造方法は、Tダイ法、インフレーシ
ョン法のいずれでもよいが、Tダイ法についてのべる
と、Tダイから押出溶融樹脂温度190〜280℃で押し出さ
れた溶融フィルム状物をロール温度60〜120℃、好まし
くは80〜100℃の冷却ロールで冷却・固化して未延伸フ
ィルムを得る。この冷却・固化の温度が60℃未満である
と延伸しても透明性の良いフィルムは得られない。又、
120℃を超えるとロールに粘着して製膜困難となる。
上記のようにして得られた未延伸フィルムを80〜130℃
の予熱ロールにより加熱し、次いで引取ロールで引っ張
り4〜12倍、好ましくは5〜10倍に縦方向に延伸して延
伸フィルムを得る。この延伸フィルムを80〜130℃に加
熱焼きなまし後、冷却してひねり包装用フィルムを得
る。
延伸時の予熱ロールの温度が80℃未満では、未延伸フィ
ルムの温度が低すぎて延伸フィルムが白化したり、延伸
切れの原因となり、130℃以上ではロールに粘着して延
伸不可能となる。
延伸倍率が4倍未満では延伸ムラが生じ良好なフィルム
とはならない。又、12倍を超えると延伸切れが生ずる。
延伸後の熱処理は、フィルム内に生じた結晶ムラを少な
くするためのものであり、熱処理が行われていないとフ
ィルムがカールしたり、曇度が悪かったりする。延伸フ
ィルムの加熱は種々の方法を取りうるが、できるだけ収
縮が少なくなるように緊張下に行うことが好ましい。
本発明のひねり包装用フィルムは、透明性、ひねり保持
性が良好で、縦裂けがほとんどなく帯電防止性に優れる
ので包装機による包装時のトラブルがなく良好に用いう
る。
又、印刷特性を上げるためにコロナ放電処理等の表面処
理をしてフィルム表面を改質しておくことが好ましい。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を説明する。
実施例中の各物性は以下に記す方法により測定したもの
である。
メルトインデックス(MI) 高化式フローテスターを用い、JIS K 6760に準じて測定
した。荷重は10kgと2.16kgであり、それぞれMI10、MI
2.16と示した。
単位はg/10分である。
密度 JIS K 6720によった。
ひねり保持率 ひねり保持性を示す。
毎分400個の包装速度を有するひねり包装機で包装物品
(本明細書では角型チョコレート)に巻きついているフ
ィルムに対し、両端部のフィルムを1.5回ひねりの包装
を行う。この包装されたチョコレートを室温20℃、湿度
60%の中に24時間置いた後のひねり回数を測定する。こ
の値を最初のひねり回数1.5で割り、ひねり保持率とす
る。
縦裂け率 でひねり包装を行った包装品1000個を任意取り出して
段ボールに箱詰めし、高さ40cmの位置より3回地面に落
下させる。落下テスト後開封し、縦裂けによるフィルム
の破れの発生率を%で表す。この中には当然に包装時の
縦裂けによるものも含まれる。
ヤング率 ASTM D 638−58Tに基づく応力−歪み曲線の直線部分
(弾性領域)における応力を歪みで除すことにより求め
た。
曇り度 ASTM D 1003−61により、光電式霞度計(東洋精機
(株)製)を用いて測定した。
ash test たばこの灰を台上に置き、直径20cmの型枠にフィルムを
装着し、フィルの片面を脱脂綿で10回摩擦し、台上の灰
が速やかに灰が吸い付く高さを測りmmで表示した。
STATIC HONESTOMETER 試料(フィルム)に10KVの電荷を与え、電荷の分布が定
常状態になるのを待って、電源を切りこの時の試料の帯
電圧(電位E0)をよむ。この電位E0は漏れ電流により試
料の電位E0が時間と共に降下する、すなわち初期帯電圧
E0の1/2になるまでの時間(半減期)で表示した。
実施例1〜8、比較例1〜6 第1表に示すMI10、MI2.16および密度を有するHDPE(ニ
ッサンポリエチレン(株)製)、L−LDPE(三菱油化
(株)製)、帯電防止剤(理研ビタミン(株)製リケマ
ールSE 301)を第1表に示す割合で混合した後、115mm
φの押出機を用い240℃でスリット状の金型(Tダイ)
より押出し、直ちに95℃に加熱された冷却ロールに完全
密着させ冷却したのち、120℃に加熱された予熱ロール
にピンチロールで圧接し、ついで縦方向に7倍に延伸
し、引き続いて120℃の加熱ロール上を通過させ焼きな
ましを行って厚さ25μmの一軸延伸フィルムを得た。得
られた一軸延伸フィルムの物性測定結果を第1表に示
す。
本発明のひねり包装用フィルムは透明性、ひねり保持
性、ヤング率、耐縦裂け性および帯電防止性に優れたも
のであることが判る。
比較例7 実施例1でL−LDPEの代わりに、密度が0.922の低密度
ポリエチレンを30重量部添加した以外は同様にして延伸
フィルムを作成し、ひねり包装機でチョコレートの包装
を行ったところ、フィルムの腰およびスリツプ性が悪
く、包装適正に問題があった。
比較例8 実施例1で使用した混合物からL−LDPEを削除した以外
は同様にして延伸フィルムを作成し、比較例8と同様に
包装を行ったところ、縦裂けが多発し包装適正に問題が
あった。
〔発明の効果〕 本発明は上記実施例からも明らかなように、特定のMI10
/MI2.16および密度を有するHDPEに、特定のMIを有する
特定量のL−LDPEおよび帯電防止剤を特定量添加したフ
ィルム、を流れ方向に延伸することにより透明性、ひね
り保持性等のひねり包装用フィルムに要求される諸物性
を維持しつつ、従来にない優れた耐縦裂け性、帯電防止
性を有し、包装機による包装時にトラブルのないひねり
包装用フィルムである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.94以上で且つMI10/MI2.16が8〜
    15であるポリエチレン系樹脂100重量部と、密度が0.90
    〜0.95で且つMI2.16が0.5〜20.0である直鎖状低密度ポ
    リエチレン樹脂55〜250重量部からなる混合樹脂に、帯
    電防止剤を0.05〜0.68重量%添加した組成物をフィルム
    状物とし、該フィルム状物を流れ方向に一軸延伸してな
    ることを特徴とするひねり包装用フィルム。
JP12785289A 1989-05-23 1989-05-23 ひねり包装用フィルム Expired - Lifetime JPH075762B2 (ja)

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JPH02308825A JPH02308825A (ja) 1990-12-21
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US10766237B2 (en) 2016-06-30 2020-09-08 Toyobo Co., Ltd. Polyester film, laminate, and packaging bag
US12030288B2 (en) 2018-06-12 2024-07-09 Toyobo Co., Ltd. Polyester-based film for keeping freshness and packaging bag

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