JPH075746A - コロナ放電装置 - Google Patents

コロナ放電装置

Info

Publication number
JPH075746A
JPH075746A JP14775593A JP14775593A JPH075746A JP H075746 A JPH075746 A JP H075746A JP 14775593 A JP14775593 A JP 14775593A JP 14775593 A JP14775593 A JP 14775593A JP H075746 A JPH075746 A JP H075746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
discharge
resistor
corona discharge
sawtooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14775593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3074095B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Furukawa
和彦 古川
Toshiaki Kagawa
敏章 香川
Shogo Yokota
昌吾 横田
Hiroyuki Sawai
宏之 沢井
Hiroshi Ishii
洋 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP05147755A priority Critical patent/JP3074095B2/ja
Priority to US08/259,657 priority patent/US5521383A/en
Publication of JPH075746A publication Critical patent/JPH075746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3074095B2 publication Critical patent/JP3074095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/02Arrangements for laying down a uniform charge
    • G03G2215/026Arrangements for laying down a uniform charge by coronas
    • G03G2215/028Arrangements for laying down a uniform charge by coronas using pointed electrodes

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より少ない放電電流で安定した放電を発生さ
せることができ、オゾンの発生が少なく均一な帯電を得
る。 【構成】 絶縁性基板2上にステンレス製の鋸歯状放電
電極1が付設されている。該放電電極1の歯数は10個
で、各歯の間のピッチは2mmである。放電電極1に対
向して、該放電電極1の歯先から一定の間隔gを置い
て、ステンレス製の対向電極3が固定されている。前記
放電電極1には高圧電源4が接続されており、高電圧を
印加することにより、対向電極3に対してコロナ放電を
発生させる。コロナ放電中の放電電流を放電電極1と高
圧電源4の間に直列に接続した電流計により測定する。
各放電電極は500MΩの抵抗体5を介して高圧電源4
に接続されている。印加電圧−4.78kv、間隔g=
7mmで放電させたときの各電極の放電電流は各電極で
の放電量は非常に安定しており良好な放電特性が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ放電現象を利用
して被帯電物を均一に帯電するコロナ放電装置に関し、
より詳細には、複数の放電部材と各放電部材にそれぞれ
接続された抵抗体と該抵抗体に接続された電圧源とを有
するコロナ放電装置を用いることにより、より少ない放
電電流で安定した放電を発生させることができ、オゾン
の発生が少なく均一な帯電が行えるようにしたコロナ放
電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法により画像形成を行う画像形
成装置においては、画像形成体表面に所定の帯電電位を
供給する帯電装置として、直径50〜100μmのタン
グステンワイヤに5〜10kvの高電圧を印加し、該ワ
イヤ上の放電によって発生したイオンを画像形成体表面
に移動させて帯電を行うコロナ放電装置が知られてい
る。この方式は負放電に用いた場合、ワイヤ表面の状態
により放電点がワイヤ上にランダムに位置し、不安定で
被帯電面に対して不均一な放電となるので、帯電面を均
一に帯電するために補助電極としてのシールドケースや
電位制御のためのグリッドが用いられる。しかしなが
ら、この方式は放電の安定化や帯電の均一化のため、多
くの放電電流を流す必要があり、その結果オゾンの発生
量が多く、画質の劣化を招いたり、人体に悪影響を及ぼ
す問題がある。
【0003】また、近年、例えば特開昭63−1527
2号公報に開示されているように、タングステンワイヤ
の代わりに鋸歯状に形成した放電電極を用いたコロナ放
電装置が提案されている。この形式のコロナ放電装置
は、放電点が鋸歯先端に規則正しく位置するため被帯電
面に対してより均一な放電になり、また、ワイヤ形式の
ものに比べ顕著な構造的及びその作動的利点を有し、均
一な帯電に要する放電電流が少なくてすみ、比較的構造
的強度が高く、かつ、不所望なオゾン発生量が少ない。
しかしながら、一方では鋸歯状電極の支持手段が複雑と
なる、鋸歯状電極の歯先が損傷しやすいといった欠点も
あった。そこで、例えば特開昭63−167382号公
報に開示されているように、放電抵抗および放電電極を
絶縁性の耐コロナ基板上に形成する方式のものが提案さ
れている。この方式では、放電電極等が絶縁性基板上に
固定されているのでコロナ放電装置内への放電電極の取
り付けが容易であり、また放電電極の放電歯先が基板上
にあるため、歯先が基板に保護され、損傷しにくいとい
った利点がある。
【0004】図13は、従来のコロナ放電電極の構成図
で、図中、51は鋸歯状放電電極、52は絶縁性基板、
53は対向電極、54は高圧電源である。絶縁性基板5
2上にステレンス製の鋸歯状放電電極51が付設されて
いる。鋸歯状放電電極51の歯数は10個で各歯の間の
ピッチは2mmである。鋸歯状放電電極51に対向し
て、該鋸歯状放電電極51の歯先から一定の間隔gを置
いて、ステンレス製の対向電極53が固定されている。
前記鋸歯状放電電極51には高圧電源54が接続されて
おり、該鋸歯状放電電極51に高電圧を印加することに
より対向電極53に対し、コロナ放電を発生させる。
【0005】このコロナ放電中に各電極を流れる放電電
流を鋸歯状放電電極51と高圧電源54の間に直列に接
続した電流計により測定した。図14に、印加電圧−
4.3kv、間隔g=7mmの時の各電極の放電電流を
示す。このように、ほぼ等間隔で放電は起っているもの
のその放電量(放電電流)のバラツキ、揺らぎは大き
く、不安定な放電になっている。この問題の解決法の1
つとして、電極部材の各々を別個の抵抗を介して電源に
接続することにより、電極部材の各々に流れる電流を安
定化することが知られている。この点を解決するため
に、例えば、特公平3−1663号公報が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
コロナ放電装置は、放電点が特定されているがゆえに鋸
歯状電極の歯先の損傷や該電極先端への浮遊物の付着、
該電極のあおり等の影響を受け易く、放電じたいが不安
定であり、その安定化のために、やはり実際の帯電量の
数倍〜数十倍の放電電流を流さなければならず、また放
電が不十分な電極があっても帯電不良とならないよう歯
先のピッチをある程度小さくしなければならず、結果と
してオゾンが多量に発生するというワイヤ方式と同様の
問題点がある。また、放電電極および放電抵抗をセラミ
ック基板上に形成するには、電極パターンおよび抵抗を
厚膜印刷した後に焼成する等の厚膜印刷回路技術を用い
るために、製作工程が複雑で高価なものとなってしま
う。また、抵抗を多数利用する必要があるため、コロナ
放電装置が複雑になり、材料費がかなり上昇するだけで
なく、製造が困難となる。前述の特公平3−1663号
公報に開示されているように、抵抗を介する代わりに空
間を置き、その空間での放電による電圧降下を利用する
ことにより、装置を簡素化することが提案されている
が、空間での放電は不安定であり、また環境の影響を受
け易い。そして、前記公報は放電電流を低減してオゾン
の発生を減らすことを目的とするものではなく、放電を
利用することを目的としているものであり、本発明の目
的を達成する手法としてはふさわしくない。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、より少ない放電電流で安定した放電を発生さ
せることができ、オゾンの発生が少なく、均一な蓄電が
行えること、また、装置の組み立てを簡単に行うように
したコロナ放電装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)複数の放電部材と、該放電部材に
それぞれ接続された抵抗体と、該抵抗体に接続された電
圧源とを有すること、更には、(2)前記(1)におい
て、前記抵抗体での電位降下が200V以上であるこ
と、更には、(3)前記(1)又は(2)において、前
記放電部材が鋸歯状、櫛歯状、あるいは多針電極からな
ること、或いは、(4)1部に圧接のための切欠部を有
する複数の放電電極と、該放電部材の切欠部に圧接され
る抵抗体とを有すること、更には、(5)前記(4)に
おいて、前記抵抗体が有機樹脂材料および導電化材とか
ら成ること、更には、(6)前記(5)において、イオ
ン伝導性を附与する導電化材を用いること、更には、
(7)前記(5)において、無機材料から成る導電化材
を用いること、更には、(8)前記(4)において、組
立作業時には共通支持体で各放電電極が一体化支持さ
れ、電極上に設けられたハーフエッチ部で切断して、各
電極を分離すること、更には、(9)前記(5)におい
て、金属酸化物から成る導電化材を用いること、或い
は、(10)複数の放電部材と、該放電部材に接続され
た抵抗体と、該抵抗体に接続された電圧源を有し、前記
抵抗体が厚み方向と面方向にそれぞれ異なる抵抗値を有
する抵抗体であること、更には、(11)前記(10)
において、前記抵抗体の電圧源・放電電極間には、該電
圧源・放電電極間の抵抗成分による電位降下が200V
以上になるような抵抗値を有し、面方向にはほぼ絶縁で
あること、更には、(12)前記(10)又は(11)
において、前記放電部材が鋸歯状、櫛歯状、あるいは多
針電極からなることを特徴としたものである。
【0009】
【作用】複数の放電部材と、該放電部材にそれぞれ接続
された抵抗体と、該抵抗体に接続された電圧源とを有し
ているので、各放電部材での放電を安定化及び均一化
し、より少ない放電電流で均一な帯電をすることができ
る。また、一部に圧接のための切欠部を有する複数の放
電電極と、各放電電極の切欠部に一端を圧接する抵抗体
を有しているので、抵抗体を切欠部に圧入することで電
気的な接続が得られ組立性に優れている。さらに、厚み
方向と面方向にそれぞれ異なる抵抗値を有する抵抗体を
該抵抗体として用いた構成とすることにより、装置の複
雑化や材料費のコストアップ、困難な製造方法を招くこ
となく、各放電部材での放電を安定化及び均一化し、よ
り少ない放電電流で均一な帯電をすることができ、結果
としてオゾンの発生を低減できる。
【0010】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明によるコロナ放電装置の一実施例
を説明するための構成図で、図中、1は鋸歯状放電電
極、2は絶縁性基板、3は対向電極、4は高圧電極、5
は抵抗体である。絶縁性基板2上にステンレス製の鋸歯
状放電電極1が付設されている。該鋸歯状放電電極1の
歯数は10個で各歯の間のピッチは2mmである。該鋸
歯状放電電極1に対向して、該鋸歯状放電電極1の歯先
から一定の間隔gを置いて、ステンレス製の対向電極3
が固定されている。前記鋸歯状放電電極1には高圧電源
4が接続されており、該鋸歯状放電電極1に高電圧を印
加することにより、対向電極3に対してコロナ放電を発
生させる。このコロナ放電中に各電極を流れる放電電流
を鋸歯状放電電極1と高圧電源4の間に直列に接続した
電流計により測定した。各放電電極は500MΩの抵抗
体5を介して高圧電源4に接続されている。図2に印加
電圧−4.78kv、間隔g=7mmで放電させたとき
の各電極の放電電流を示す。このように、各電極での放
電量は非常に安定しており、良好な放電特性が得られ
た。
【0011】図3は、本発明によるコロナ放電装置を用
いた複写機やレーザープリンタ等の電子写真装置の構成
図で、図中、6は画像形成体(感光体)、7は露光方
向、8は現像器、9は転写材、10は定着器、11はク
リーナ、12は除電ランプ、13はコロナ放電装置(帯
電器)、13aは鋸歯状放電電極、13bは絶縁性基
板、13cはチップ抵抗、13dはシールドケース、1
3eはグリッド電極、13f,13gは高圧電源、14
はコロナ放電装置(転写器)、14aは鋸歯状放電電
極、14bは絶縁性基板、14cはチップ抵抗、14d
はシールドケース、14eは高圧電源である。
【0012】紙面に垂直方向に軸線を有し、感光体6は
アルミニウム等の導電製材料を素材としたドラム状の基
体を回転自在に軸支し、基体の周面にOPC(Organic
Photoconductor)等からなる有機光導電層を形成したも
のである。該感光体6は、図示した矢印Aの方向に回転
駆動する構成となっており、前記感光体6にはコロナ放
電装置(帯電器)13及びコロナ放電装置(転写器)1
4が近接対向している。帯電器13は、絶縁性基板13
b上にステンレス製(厚さ0.1mm)の鋸歯状放電電
極13aが配設され、断面がコの字形のシールドケース
13d内に支持されている。前記絶縁性基板13bには
コモン電極が付設されており、チップ抵抗13cを介し
てそれぞれ前記鋸歯状放電電極13aに接続された構成
となっている。
【0013】図4は、図3における鋸歯状放電電極の要
部拡大図で、図中、13hはコモン電極で、その他、図
3と同じ作用をする部分は同一の符号を付してある。放
電電極13aの歯数は、52個で各歯の間のピッチpは
4mmであり、歯先が絶縁性基板13bエッジ部から感
光体6側に突出(d=2mm)した位置になるように絶
縁性基板13b上に接着されている。コモン電極13h
は高圧電源13fに接続されており、該高圧電源13f
により高電圧を印加することで、歯先よりコロナ放電を
発生させ、感光体6の表面を帯電させる。放電電極13
aと感光体6の間には高圧電源13gにより約−720
Vに電圧が印加されたグリッド電極13eが配設されて
おり、感光体6の帯電電位が所定電位(−700V)に
なるように制御する。帯電器13により感光体6の表面
を所定電位に帯電させた後、露光7により、感光体6の
表面に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像器8で現
像する。
【0014】次に、このトナー像がコロナ放電装置(転
写器)14と感光体6が対向する転写部位に至ると、こ
れにタイミングを合わせて転写材9を転写部位に供給す
る(図1中の矢印B方向)。転写部位ではグリッド電極
がないことを除いて、ほぼ帯電器13と同様の転写器1
4により、転写材9の裏面を帯電させ、感光体上のトナ
ー像を転写材9に転写する。その後、トナー像を担持し
た転写材9を定着器10に搬送する一方、感光体6上に
残ったトナーをクリーナ11で回収した後、感光体6上
の残留電荷を除電ランプ12により除電して次の工程に
入る。
【0015】図1に示す実験装置で、抵抗値を10M,
50M,100M,500M,1G,5GΩ及び放電電
流を1ピン当たり約0.1,0.5,1.0μAと変化さ
せた時の各ピンの抵抗体での電位降下と放電電流の正規
化標準偏差の関係は、図5に示す結果となった。これよ
り抵抗体での電位降下が200V以上になると放電電流
のバラツキが小さくなり、放電が安定する。放電電流の
バラツキが小さくなるための抵抗体での電位降下は、電
極の状態や環境等の放電条件のバラツキによるが、本実
験での結果は、エッチング等で精度よく作製され、履歴
のない状態で室温において用いた結果であり、長期使用
による電極の劣化、損傷、異物の付着、環境変化などを
考慮すると、好ましくは500Vぐらい電位降下がある
と、前記放電条件のバラツキを吸収することができ、安
定した放電が得られる。
【0016】図6(a)〜(c)は、トータル放電電流
30μAになるように高圧電源13fを調整し、感光体
6を帯電したときの感光体の表面電位であり、図(a)
に抵抗体のない鋸歯状放電電極(歯数102個)による
もの、図(b)に各鋸歯状放電電極を300MΩの抵抗
体を介して高圧電源13f接続された鋸歯状放電電極
(歯数52個)によるもの、図(c)に同500MΩに
よるものを示す。なお、プロセススピードは30mm/
s、帯電幅は210mmである。図8(c)では電位リ
ップル約20Vであり、良好な帯電性が得られた。
【0017】図7(a)〜(d)は、本発明によるコロ
ナ放電装置の他の実施例を説明するための構成図で、図
(a)は鋸歯状放電電極、図(b)はコモン電極、図
(c)は鋸歯状放電電極とコモン電極を絶縁性基板に取
付けた状態、図(d)は、図(c)の鋸歯状放電電極の
共通支持部を切断分離した状態を各々示す図である。図
中、21は鋸歯状放電電極、21aは圧入用スリット
溝、21bはハーフエッチング部、21cは共通支持
部、22はコモン電極、22aはスリット溝、23は絶
縁性基板である。
【0018】0.1tのステンレス板をフォトエッチン
グして鋸歯状放電電極21を形成し、該放電電極21の
中央部には抵抗体を圧入するためのスリット溝21aが
設けてある。複数の放電電極各後端部は組立作業性を良
くするために設けられた共通支持部21cにより一体化
支持されている。また、スリット部には切断分離するた
めのハーフエッチング21bが施されている。コモン電
極22にも、抵抗体を圧入するためのスリット溝22a
が設けられている。該コモン電極22は、前記放電電極
21をハーフエッチング21bで切断した後に残る共通
支持部21cを流用しても良い。前記放電電極21およ
びコモン電極22は、プラスチック樹脂等から成る絶縁
性基板23に、接着やインジェクション成型、融着等に
より固定支持されており、固定支持後にハーフエッチン
グ21bで折曲げて切断され、共通支持部21cが除却
されることにより、各々が独立分離した複数の放電電極
21が形成されている。
【0019】図8は、図7における鋸歯状放電電極の要
部拡大図で、図中、24は抵抗体で、その他、図7と同
じ作用をする部分は同一の符号を付してある。鋸歯状放
電電極21の歯数は104個で各歯の間のピッチpは2
mmであり、歯先が絶縁性エッジ部から感光体側に突出
(d=2mm)した位置になるように絶縁性基材23上
に接着されている。抵抗体24は、ポリエチレン、ポリ
エステル、ポリウレタン、ナイロン、ポリアミド、ポリ
イミド等の有機料から成る基剤にカーボンブラックや金
属粉から成り、廉価な抵抗体を形成する無機材もしくは
酸化亜鉛、酸化ルテニウム等の温湿度変化等に安定した
性能の高抵抗体を形成する金属酸化物、もしくはハロゲ
ン酸素酸塩、過ハロゲン酸素酸塩、過塩素酸リチウム
等、局部的な抵抗値変化の少ない均一な抵抗体を形成す
るイオン伝導を示すアルカリ金属塩等の添加物が練入さ
れ、所定の電気抵抗を得ている。その抵抗値としては、
放電特性の安定化作用を得るための抵抗体で数100V
の電圧降下となるような抵抗値約100MΩ以上が望ま
しい。
【0020】有機材から成る抵抗体24は、その1つの
端部が放電電極21のスリット溝21aに、他端がコモ
ン電極22のスリット溝22aに圧入され、機械的な嵌
合で図9の電気的接続説明図に示すように電気的な接続
がなされている。なお、抵抗体24を圧入するに際して
は必要抵抗体の数をまとめて一括圧入し、組立時間の短
縮を図っても良い。また、抵抗体を圧入後、必要に応じ
て抵抗体24およびスリット溝21a,22a部周辺を
防湿のために樹脂モールドしてもよい。
【0021】図10は、図7に示すコロナ放電電極を用
いた複写機やレーザープリンタ等の電子写真装置の構成
図で、図中、21,21aは鋸歯状放電電極、22,2
2aはコモン電極、23,23aは絶縁性基板、24,
24aは抵抗体、25,25aはシールドケース、26
はグリッド電極、27a〜27cは高圧電源で、その
他、図3と同じ作用をする部分は同一の符号を付してあ
る。紙面に垂直方向に軸線を有し、感光体6はアルミニ
ウム等の導電製材料を素材としたドラム状の基体を回転
自在に軸支し、基体の周面にOPC等からなる光導電層
を形成したものである。該感光体6は図示した矢印Aの
方向に回転駆動する構成となっており、前記感光体6に
はコロナ放電装置(帯電器)13及びコロナ放電装置
(転写器)14が近接対向している。帯電器13は、絶
縁性上基材33上にステンレス製(厚さ0.1mm)の
鋸歯状放電電極21が配設され、断面がコの字形のシー
ルドケース25内に支持されている。前記絶縁性基材3
3にはコモン電極22が付設されており、抵抗体24を
介してそれぞれ前記鋸歯状放電電極21に接続された構
成となっている。
【0022】コモン電極22は高圧電源27aに接続さ
れており、該高圧電源27aにより高電圧を印加するこ
とで、歯先よりコロナ放電を発生させて感光体6の表面
を帯電させる。放電電極21と感光体6の間には高圧電
源により約−720Vに電圧が印加されたグリッド電極
26が配設されており、感光体6の帯電電位が所定電位
(−700V)になるように制御する。帯電器13によ
り感光体6の表面を所定電位に帯電させた後、露光7に
より感光体6の表面に静電潜像を形成し、その静電潜像
を現像器8で現像する。次に、このトナー像がコロナ放
電装置(転写器)14と感光体6が対向する転写部位に
至ると、これにタイミングを合わせて転写材9を転写部
位に供給する(図示矢印B方向)。転写部位ではグリッ
ド電極がないことを除いてほぼ帯電器13と同様の転写
器14により転写材9の裏面を帯電させ、感光体上のト
ナー像を転写材9に転写する。その後、トナー像を担持
した転写機9を定着器10に搬送する一方、感光体6上
に残ったトナーをクリーナ11で回収した後、感光体6
上の残留電荷を除電ランプ12により除電して次の工程
に入る。
【0023】図11は、本発明によるコロナ放電装置の
更に他の実施例を説明するための構成図で、図中、31
は鋸歯状放電電極、32は絶縁性基板、33は対向電
極、34はコモン電極、35は抵抗体、36は高圧電源
である。コモン電極34が付設された絶縁性基盤32上
に抵抗体35を介して鋸歯状放電電極31が接続されて
いる。その他、動作は図1と同様の動作を行う。また、
放電特性は図2と同様である。また、図11に示すコロ
ナ放電装置を用いて図3に示すような複写機やレーザー
プリンタ等の電子写真装置を構成することも可能である
ことはもちろんである。
【0024】図12(a)〜(c)は、アッセン時の放
電電極部の構成図で、図中の参照番号は図11と同様で
ある。絶縁性基板32の上に前記抵抗体35を重ね合わ
せ、さらにエッチングやレーザー加工等で作製された前
記鋸歯状放電電極31を前記抵抗体35の上に重ね合わ
せた後、前記鋸歯状放電電極31の上から圧着または熱
圧着する。絶縁性基板32と抵抗体35と放電電極31
とが確実に圧着された後、ハーフエッチングあるいはハ
ーフレーザー加工された折り目で折取る。この状態で、
隣合う放電電極間の抵抗値は100V印加時1*1012
Ω以上であり、また放電電極・コモン電極間の抵抗値は
500V印加時約1*109Ωである。コモン電極34
は高圧電源36に接続されており、該高圧電源36によ
り高電圧を印加することで、歯先よりコロナ放電を発生
させ、感光体6の表面を帯電させる。
【0025】また、図11において、抵抗体34の抵抗
値を10M,50M,100M,500M,1G,5G
Ω及び放電電流を1ピン当たり約0.1,0.3,0.
5,0.7,1.0,5.0μAと変化させたとき、各ピ
ンの抵抗器での電位降下と10ピンの放電電流の正規化
標準偏差の関係は、図5に示す結果となった。これより
抵抗体での電位降下が200V以上になると、放電電流
のバラツキが小さくなって放電が安定する。また他の実
施例として、絶縁性基板32の代わりに導電性基板を用
いてもよい。この場合は、コモン電極34を付設する必
要はなく、上記導電性基板に高圧電源36を接続して高
圧を印加する。上記本実施例では鋸歯状放電電極につい
て説明したが、櫛歯状や多針電極等についても同様の効
果があることは言うまでもない。また、本実施例では特
に電子写真装置の帯電装置について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、電子写真装
置の転写装置や除電装置、剥離装置等のコロナ放電装置
にも適用されることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)複数の放電部材と、各放電部材にそれぞれ接続さ
れた抵抗体と、該抵抗体に接続された電圧源とを有する
コロナ放電装置を用いることにより、より少ない放電電
流で安定した放電を発生させることができ、オゾンの発
生が少なく、均一な帯電が行える。 (2)鋸歯状放電電極を用いたコロナ放電装置におい
て、放電安定化のための抵抗体を電極スリット部に圧入
接続することにより、極めて簡単に組立てるコロナ放電
装置を提供するものであり、また、圧入する抵抗体も有
機材を主材とする極めて廉価なものであり、装置のコス
トダウンを図ったものである。 (3)複数の放電部材と、各放電部材にそれぞれ接続さ
れた抵抗体と、該抵抗体に接続された電圧源とを有する
コロナ放電装置において、厚み方向と面方向にそれぞれ
異なる抵抗値を持つ抵抗体を該抵抗体として用いた構成
とすることにより、装置の複雑化や材料費のコストアッ
プ、困難な製造方法を招くことなく各放電部材での放電
を安定化及び均一化し、より少ない放電電流で均一な帯
電をおこない、結果としてオゾンの発生を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコロナ放電装置の一実施例を説明
するための構成図である。
【図2】図1における鋸歯状放電電極の放電特性を示す
図である。
【図3】本発明によるコロナ放電装置を用いた電子写真
装置の構成図である。
【図4】図3における鋸歯状放電電極の要部拡大図であ
る。
【図5】本発明による抵抗体での電位降下と放電電流の
正規化標準偏差の関係を示す図である。
【図6】本発明による感光体の表面電位を示す図であ
る。
【図7】本発明によるコロナ放電装置の他の実施例を説
明するための構成図である。
【図8】図7における鋸歯状放電電極の要部拡大図であ
る。
【図9】図7に示す各構成の電気的接続図である。
【図10】図7に示すコロナ放電電極を用いたコロナ放
電装置を用いた電子写真装置の構成図である。
【図11】本発明によるコロナ放電装置の更に他の実施
例を説明するための構成図である。
【図12】本発明によるコロナ放電装置のアッセン時の
放電電極部の構成図である。
【図13】従来のコロナ放電電極の構成図である。
【図14】図13における鋸歯状放電電極の放電特性を
示す図である。
【符号の説明】
1…鋸歯状放電電極、2…絶縁性基板、3…対向電極、
4…高圧電極、5…抵抗体、6…画像形成体(感光
体)、7…露光方向、8…現像器、9…転写機、10…
定着器、11…クリーナ、12…除電ランプ、13…コ
ロナ放電装置(帯電器)、13a…鋸歯状放電電極、1
3b…絶縁性基板、13c…チップ抵抗、13d…シー
ルドケース、13e…グリッド電極、13f,13g…
高圧電源、14…コロナ放電装置(転写器)、14a…
鋸歯状放電電極、14b…絶縁性基板、14c…チップ
抵抗、14d…シールドケース、14e…高圧電源。
フロントページの続き (72)発明者 沢井 宏之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石井 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電部材と、該放電部材にそれぞ
    れ接続された抵抗体と、該抵抗体に接続された電圧源と
    を有することを特徴とするコロナ放電装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗体での電位降下が200V以上
    であることを特徴とする請求項1記載のコロナ放電装
    置。
  3. 【請求項3】 前記放電部材が鋸歯状、櫛歯状、あるい
    は多針電極からなることを特徴とする請求項1又は2記
    載のコロナ放電装置。
  4. 【請求項4】 1部に圧接のための切欠部を有する複数
    の放電電極と、該放電部材の切欠部に圧接される抵抗体
    とを有することを特徴とするコロナ放電装置。
  5. 【請求項5】 複数の放電部材と、該放電部材に接続さ
    れた抵抗体と、該抵抗体に接続された電圧源を有し、前
    記抵抗体が厚み方向と面方向にそれぞれ異なる抵抗値を
    有する抵抗体であることを特徴とするコロナ放電装置。
JP05147755A 1993-06-18 1993-06-18 コロナ放電装置 Expired - Fee Related JP3074095B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05147755A JP3074095B2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 コロナ放電装置
US08/259,657 US5521383A (en) 1993-06-18 1994-06-14 Corona discharge device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05147755A JP3074095B2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 コロナ放電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH075746A true JPH075746A (ja) 1995-01-10
JP3074095B2 JP3074095B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=15437425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05147755A Expired - Fee Related JP3074095B2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 コロナ放電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3074095B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1164439A2 (en) * 1995-08-08 2001-12-19 Sharp Kabushiki Kaisha Charging device and design method thereof
JP2015032671A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社リコー 電気−機械変換素子の製造装置、電気−機械変換素子の製造方法、電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置
KR20160076452A (ko) 2014-12-22 2016-06-30 삼성전자주식회사 전기 집진기

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1164439A2 (en) * 1995-08-08 2001-12-19 Sharp Kabushiki Kaisha Charging device and design method thereof
EP1164439A3 (en) * 1995-08-08 2004-12-15 Sharp Kabushiki Kaisha Charging device having a plurality of discharging tips
JP2015032671A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社リコー 電気−機械変換素子の製造装置、電気−機械変換素子の製造方法、電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置
KR20160076452A (ko) 2014-12-22 2016-06-30 삼성전자주식회사 전기 집진기

Also Published As

Publication number Publication date
JP3074095B2 (ja) 2000-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5521383A (en) Corona discharge device
JP3074095B2 (ja) コロナ放電装置
JP3278389B2 (ja) 帯電装置
JP2987030B2 (ja) コロナ放電器およびその製造方法
JPH08171256A (ja) コロナ放電装置
JP2992183B2 (ja) コロナ放電装置
US6070033A (en) Charging device for an electrophotographic imaging forming system utilizing thin film conducting members
JP2997386B2 (ja) コロナ放電装置
JPH0635294A (ja) コロナ帯電装置の電極構造
JP2987034B2 (ja) コロナ放電装置
JPH0798533A (ja) コロナ放電器
JP3054004B2 (ja) コロナ放電装置
JPH08137195A (ja) 帯電装置
JPH06161218A (ja) 画像形成装置
JP3250291B2 (ja) 帯電装置、除電装置及び画像形成装置
JP2578281Y2 (ja) 帯電器
JP2626089B2 (ja) 接触帯電装置
JPS6368867A (ja) コロナ放電装置
JP3414006B2 (ja) 転写装置
JPH07146599A (ja) 画像形成装置
JPH08110676A (ja) 帯電装置
JP2003316129A (ja) 画像形成装置
JPH04260068A (ja) 帯電部材及び帯電装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH06149010A (ja) 帯電方法、帯電装置、及び同装置を備えた電子写真装置
JPH0887189A (ja) 転写装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees