JP2997386B2 - コロナ放電装置 - Google Patents
コロナ放電装置Info
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Description
して被帯電物を均一に帯電させるコロナ放電装置に関す
るものである。
ロセスに用いられるコロナ放電装置としては、直径50
〜100μmのタングステンワイヤに5〜10kVの高
電圧を印加し、これによって発生したイオンを感光体表
面に移動させて帯電を行うワイヤ方式のものが知られて
いる。しかしながら、この方式は放電を安定化させるた
めにタングステンワイヤから一定距離を隔ててシールド
ケースを配置しており、さらに感光体上の帯電を均一化
するために制御電極としてグリッド電極を設けているも
のもあるが、このシールドケースやグリッド電極に対す
る必要以上の放電のためオゾンの発生量が多く、画像の
劣化を招いたり、人体に悪影響を与えてしまう問題があ
る。
鋸歯状に形成した放電電極を用いたコロナ放電装置が提
案されている。この方式のコロナ放電装置は、ワイヤ方
式のものに比べ顕著な構造的及び作動的利点を有してお
り、比較的構造的強度が高くかつ駆動電圧が低いという
特徴を有している。
らつき、破損、汚染等により各放電電極間での放電が不
均一であり、均一な帯電を得るためには必要以上に放電
電流を流さねばならず、ワイヤ方式の1/5程度ではあ
るが依然としてオゾンの発生量が多い。
−2314号公報に開示されている如く、各放電電極に
個別の抵抗を介して電源に接続することにより、各放電
電極に流れる電流を制御、安定化する技術が知られてい
る。
を示す。絶縁性基板21上にコモン電極22が形成さ
れ、コモン電極22と一定間隔を隔てて複数の放電電極
3がピッチp、例えば2mmの間隔で配設されている。
絶縁性基板は、プリント配線基板と同等の材質で、例え
ばガラスエポキシ、ベークなどである。コモン電極22
は、プリント配線材と同等の材質で、例えば銅や、銅に
錫やニッケルなどをメッキしたものである。コモン電極
22と各々の放電電極3とは500MΩ程度の抵抗値を
有する複数の抵抗体23、例えばチップ抵抗、カーボン
等が含有された高分子有機材料等で電気的に接続されて
おり、コモン電極22には高圧電源+Vcc(図示せ
ず)が接続されている。
さにもよるが、10mm〜15mm程度であり、コモン
電極22の幅は、高圧電源から取り出す電流密度にもよ
るが、0.2mm〜0.3mm程度である。絶縁性基板
21の長さは、帯電させる領域に幅によって変えること
ができ、A4横の領域を帯電させる場合では、210m
m以上の長さにする。放電電極3は、厚さ0.1mmの
ステンレス板から、打ち抜き等で製作され、尖端を有し
た形状をしており、後端は抵抗体との接着が容易なよう
に幅広になっている。
た図である。各放電電極3に抵抗体23による抵抗Rc
3(≒500MΩ)が挿入されており、この抵抗Rc3
によりコモン電極22に印加された電圧を一定電圧降下
させることにより、各放電電極3を流れる放電電流を安
定化させる。
の抵抗体を用いたコロナ放電装置ではチップ抵抗等の抵
抗体を多数使用する必要があるためコストアップにつな
がり、さらに放電装置が大型化、複雑化し製造も困難
で、チップ抵抗個々の抵抗値のばらつきが存在するとい
った問題がある。
ップ抵抗の代わりにカーボン等を含有し導電性を持たせ
た高分子有機材料を抵抗体として用いた場合、低コスト
で作製できるもののチップ抵抗に比べて各抵抗体間の抵
抗ばらつきが大きく、この抵抗ばらつきにより各放電電
極の放電電流が変動し帯電むらを発生するといった問題
があった。
ば特公平3−1663号公報に開示されている如く、抵
抗体を介する代わりに空間を置き、その空間での放電に
よる電圧降下を利用することにより装置を簡素化するこ
とが提案されている。しかしながら、空間での放電は不
安定であり、また環境の影響を受け易く、前記特許公告
公報に記載のように放電を利用することは、電流を安定
化、均一化し、放電電流を低減してオゾンの発生を減ら
し、帯電均一性、帯電効率の良好なコロナ放電装置を得
るにはふさわしくない。
たものであり、その第1の目的は、放電が安定かつ均一
で、放電電流を低減しオゾンの発生が少なく、帯電均一
性、帯電効率の良好なコロナ放電装置を提供することで
あり、第2の目的は、製造が容易で小型化、低コスト化
が可能なコロナ放電装置を提供することにある。
め、本発明に係る第1のコロナ放電装置は、絶縁性基板
上に櫛歯形状に形成されたコモン電極と、該コモン電極
の歯に相当する部分の間にそれぞれ1個つづ等間隔に複
数の放電電極を配設する。そして、該放電電極とコモン
電極の歯に相当する部分の上をまたぐように配設され、
かつ各放電電極及びコモン電極の歯に相当する部分に導
電性接着剤により電気的に接続された帯状抵抗体と、前
記コモン電極に接続された電圧源を有することを特徴と
する。
縁性基板上に櫛歯形状に形成されたコモン電極と、該コ
モン電極の歯に相当する部分の間にそれぞれ2個づつ等
間隔に複数の放電電極を配設する。該放電電極とコモン
電極の歯に相当する部分の上をまたぐように配設され、
かつ各放電電極及びコモン電極の歯に相当する部分に導
電性接着剤により電気的に接続された帯状抵抗体と、前
記コモン電極に接続された電圧源を有することを特徴と
する。
縁性基板の表面に等間隔で形成された複数の第1のコモ
ン電極と、前記第1のコモン電極に対応して前記絶縁性
基板中に形成された複数のスルーホールと、前記絶縁性
基板の裏面に一体的に形成され、前記スルーホールによ
って前記第1のコモン電極と導電性接着剤によって電気
的に接続されている第2のコモン電極と、前記第1のコ
モン電極の間にそれぞれ1個もしくは2個づつ等間隔に
配設された複数の放電電極と、該放電電極と第1のコモ
ン電極の上をまたぐように配設され、かつ各放電電極及
び第1のコモン電極に電気的に接続された帯状抵抗体
と、前記第2のコモン電極に接続された電圧源を有する
ことを特徴とする。
1から第3のいずれかのコロナ放電装置において、帯状
抵抗体と放電電極及び帯状抵抗体とコモン電極との接続
を、厚み方向に導電性を有し、面方向に絶縁性を有する
異方導電性接着膜を介して行うことを特徴とする。
1から第3のいずれかのコロナ放電装置において、帯状
抵抗体が導電性を有する両面接着性テープが所定間隔で
配設されたシート状抵抗体から一定間隔に切断して形成
されることを特徴とする。
は、従来各放電電極に個別に配設されていた複数の抵抗
体の代わりに、帯状の一体型抵抗体を用いることによ
り、抵抗体の数を削減し、放電装置の組み立ての簡略
化、低コスト化、小型化が可能となり、鋸歯状放電装置
の各放電電極の放電を安定化、均一化させ、帯電均一
性、帯電効率を向上させる。
は、帯状抵抗体と各放電電極及び帯状抵抗体とコモン電
極との電気的接続を、厚み方向に導電性を有し、面方向
に絶縁性を有する異方導電性接着膜を介して熱圧着によ
り行うことにより、放電装置への抵抗体の固定及び帯状
抵抗体と各電極との電気的接続がより容易にかつ確実と
なり、放電装置の組み立てをさらに簡略化し、鋸歯状放
電装置の各放電電極の放電を安定化、均一化させ、帯電
均一性、帯電効率を向上させる。
は、帯状抵抗体が導電性を有する両面接着性テープが所
定間隔で配設されたシート状抵抗体から一定間隔に切断
して形成することにより、放電装置への抵抗体の固定及
び帯状抵抗体と各電極との電気的接続がより容易にかつ
確実となり、放電装置の組み立てをさらに簡略化し、鋸
歯状放電装置の各放電電極の放電を安定化、均一化さ
せ、帯電均一性、帯電効率を向上させる。
の一実施例を示す。絶縁性基板1上に櫛歯形状のコモン
電極2がエッチングにより形成されている。絶縁性基板
1は、プリント配線基板と同等の材質で、例えばガラス
エポキシ、ベークなどである。コモン電極2は、プリン
ト配線材と同等の材質で、例えば銅や、銅に錫やニッケ
ルなどをメッキしたものである。絶縁性基板1の幅は、
帯状抵抗体4の大きさにもよるが、10mm〜15mm
程度であり、コモン電極2の厚さは、高圧電源から取り
出す電流密度にもよるが、0.2mm〜0.3mm程度
で、コモン電極2の歯に相当する部分2a(以後歯部と
呼ぶ)の幅は1mm、コモン電極2の歯部を根元でつな
ぐ部分2b(以後基部と呼ぶ)の幅は1.5mmある。
絶縁性基板1の厚さは、1mm〜2mm程度、長さは、
帯電させる領域に幅によって変えることができ、A4横
の領域を帯電させる場合では、210mm以上(通常、
ピッチ×放電電極数の値以上)の長さにする。また、本
実施例での、絶縁性基板1の幅は13mmである。
の中央に各1個づつ配設され、かつ全放電電極が等間隔
に、尖端を有する放電電極3が配設されている。即ち、
各放電電極3のピッチが4mmであり、コモン電極2の
歯部2aのピッチも4mmである。従って、放電電極3
とコモン電極2の歯部2aが、2mmピッチで交互に配
設されることになる。また、絶縁性基板1の長さは、前
述したように本実施例では、ピッチ4mm×放電電極数
54で、216mm以上である。
m,長さ6mmのステンレスからなり、ステンレス板か
ら打ち抜き等によって製作する。放電電極3の後端は、
抵抗体との接続が容易なように、幅広になっている。該
放電電極の総電極数は、54個で各電極間のピッチp
は、例えば4mmであり、放電電極先端が絶縁性基板1
のエッジ部からの突出量は、例えば2mmになるように
絶縁性基板1に導電性接着剤により接着されている。本
実施例では、突出量は、2mmが帯電特性が最良であっ
た。
とコモン電極の歯部2aをまたぐ形で配設され、かつ各
放電電極3及びコモン電極の各歯部2aと導電性接着剤
によって電気的に接続されている。帯状抵抗体4はポリ
エチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリカーボネート等の有機材料
からなる基材に、カーボンブラックや金属粉から成り廉
価な抵抗体を形成する無機材料、又は酸化亜鉛、酸化ル
テニウム等温湿度変化に安定した性能を示す高抵抗体を
形成する金属酸化物、もしくはハロゲン酸素酸塩、過ハ
ロゲン酸素酸塩、過塩素酸リチウム等局部的な抵抗値変
化の少ない均一な抵抗体を形成するイオン伝導を示すア
ルカリ金属塩等の添加物が練入され、500MΩの電気
抵抗を得る材料で構成されている。
c(図示せず)が接続されている。図2はこのコロナ放
電装置を電気回路的に表した図である。各放電電極3に
対し安定化抵抗Rc1が2個並列の形で挿入された形と
なり、Rc1≒1GΩである。この安定化抵抗Rc1に
より、コモン電極2に印加された電圧が電圧降下され、
各放電電極3からの放電電流を安定化、均一化する。
ため、各部の抵抗値は比較的均一となる。また、本発明
では各放電電極3に対し、2個の安定化抵抗Rc1が並
列に作用するため、従来のコロナ放電装置(図13)の
ように各放電電極3に対し1個の安定化抵抗Rc3しか
ない装置に比べ、抵抗ばらつきの影響が緩和されるとい
った利点もあり、結果として帯電均一性、帯電効率を向
上させることができる。 なお、放電電極3の各電極間
のピッチp及びエッジ部からの突出量は、2mmに限定
されるものではない。また、放電電極3の厚さ、総電極
数、絶縁性基板やコモン電極の寸法等も、同様に上述し
た値に限定されるものではない。
放電装置を用いた複写機、レーザープリンター等の電子
写真装置の構成を示した図である。感光ドラム11はア
ルミニウム等の導電性材料を素材としたドラム状の基体
を回転自在に軸支し、基体の周面にOPC等からなる光
導電層を形成したものである。この感光ドラム11は、
図示した矢印Aの方向に回転駆動する構成となってい
る。上記感光ドラム11には本発明を実施した帯電装置
12および転写装置14が近接対向している。
ドケース12a内に、本発明による鋸歯状放電装置12
bがこのケース12aに支持され配設された構成となっ
ている。鋸歯状放電装置12bのコモン電極(図示せ
ず)は、高圧電源1Vcc1に接続されており、この高
圧電源1Vcc1により高電圧、例えば−4.5kVを
印加することにより、歯先よりコロナ放電を安定的に発
生させ感光ドラム11の表面を帯電させる。鋸歯状放電
装置12bと感光ドラム11の間には高圧電源2Vcc
2により、例えば−620Vの電圧が印加されたグリッ
ド電極12cが配設されており、感光ドラム11の帯電
電位が所定電位、例えば−600Vになるように制御す
る。
を所定電位に帯電させた後、露光Lにより感光ドラム1
1の表面に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像器1
3のトナーTで現像する。次に、このトナー像が転写装
置14と感光ドラム11が対向する転写部位に至ると、
これにタイミングを合わせて転写材Pを転写部位に供給
する(図示矢印B方向)。転写部位では、グリッド電極
がないことを除いてほぼ帯電装置12と同様の構成の転
写装置14により転写材Pの裏面を帯電させ、感光ドラ
ム11上のトナー像Tを転写材Pに転写する。その後、
トナー像Tを担持した転写材Pを定着器17に搬送す
る。一方、感光ドラム11上に残ったトナーをクリーナ
15で回収した後、感光ドラム11上の残留電荷を除電
ランプ16により除去し次の工程に入るようになってい
る。
上の帯電電位を測定した結果、従来のコロナ放電器を用
いた電子写真装置と同等の帯電特性を得られていること
が確認できた。またハーフトーンの原稿を用いたコピー
テストでも、従来方式と同等のコピーサンプルが得られ
ることを確認した。
帯電装置について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えばコロトロン、スコロトロンを用
いた電子写真装置の転写装置、除電装置、剥離装置等の
コロナ放電装置にも適用されることは言うまでもない。
ナ放電装置の一実施例を図4に示す。絶縁性基板1上に
櫛歯形状のコモン電極がエッチングにより形成されてい
る。コモン電極の歯部2aの間には、各歯間に尖端を有
する放電電極3が各2個づつ配設され、かつ全放電電極
が等間隔に配設されている。
長さ6mmのステンレスからなり、ステンレス板を打ち
抜き等のよって製作される.放電電極3の総電極数は5
4個で各電極間のピッチpは、例えば4mmであり、放
電電極先端が絶縁性基板1のエッジ部からの突出量は、
例えば2mmになるよう絶縁性基板1に導電性接着剤に
より接着されている。即ち、各放電電極3のピッチが4
mmであり、コモン電極2の歯部2aのピッチは8mm
である。従って、放電電極3とコモン電極2の歯部2a
が2mmピッチ、放電電極3どうしが4mmピッチで配
設されることになる。本実施例においても、突出量は、
本実施例においても2mmが帯電特性最良であった。
とコモン電極の歯部2aをまたぐ形で配設され、かつ各
放電電極3及びコモン電極の各歯部2aと導電性接着剤
によって電気的に接続されている。また、絶縁性基板1
やコモン電極2の長さ、幅、厚さ及び材質並びに帯状抵
抗体4の材質等については、実施例1と同様であり説明
は省略する。
cc(図示せず)が接続されている。図5はこの放電装
置を電気回路的に表した図である。放電電極3とコモン
電極2の間に各放電電極3に対し安定化抵抗Rc2が1
個挿入され、隣合う放電電極間に1つ置きにバイパス抵
抗Rbが挿入された形となっており、Rc2≒500M
Ω、Rb≒1.5GΩである。この安定化抵抗Rc2に
より、コモン電極2に印加された電圧が電圧降下され、
各放電電極3からの放電電流が安定化、均一化する。バ
イパス抵抗Rbは安定化抵抗Rc2に対し十分大きな抵
抗値を有するので、放電電流の安定化作用を損なうこと
がなく、また安定化抵抗Rc2の抵抗ばらつきの影響に
より放電電流がばらつく場合、この放電電流のばらつき
を低減するように働く。即ち、安定化抵抗Rc2の抵抗
値が設定値よりも低めにばらついている箇所では、安定
化抵抗Rc2を流れる電流は設定値より多くなるが、バ
イパス抵抗Rbを介して隣の放電電極に放電電流の一部
が流れ込むため、放電電流はあまり増加しない。逆に安
定化抵抗Rc2の抵抗値が設定値より高めにばらついて
いる箇所では、安定化抵抗Rc2を流れる電流は設定値
より少なくなるが、バイパス抵抗Rbを介して隣の放電
電極から電流の一部が流れ込むため、放電電流はあまり
減少しない。従って、バイパス抵抗Rbを持たない従来
の放電装置に比べて、抵抗ばらつきの影響が緩和される
といった利点があり、結果として帯電均一性、帯電効率
を向上させることができる。
びエッジ部からの突出量は、それぞれ4mm、2mmに
限定されるものではなく、放電条件、放電特性、帯電特
性などにより適宜最適な値を用いればよい。また、放電
電極3の厚さ、総電極数、絶縁性基板やコモン電極の寸
法等も、同様に帯電領域の幅や帯電特性により適宜最適
な値を用いればよく、上述した値に限定されるものでは
ない。
調べるために、図6に示す実験装置を用いて実験を行っ
た。コロナ放電装置の放電電極数は10個で、放電電極
3に対向して、放電電極先端から一定の間隔g(2m
m)をおいてステンレス製の対向電極8が固定されてい
る。対向電極8は各放電電極に対応して分割されてい
る。放電装置のコモン電極(図示せず)には可変の高圧
電源18が接続されており、コモン電極に高電圧を印加
することにより放電電極先端から対向電極に対しコロナ
放電を発生させる。このコロナ放電中に各放電電極から
放電される放電電流を電流計19により測定した。
10μA(放電電極1ピン当たり1μA)で定電流駆動
した場合の各放電電極の放電電流ばらつき(正規化標準
偏差)を示す。このように本発明による放電装置は図1
2に示す従来の放電装置に比べ、放電電流が安定化、均
一化され、結果として帯電均一性、帯電効率を向上させ
ることがわかる。これは前述したように、抵抗ばらつき
の影響が緩和されるためである。
ナ放電装置の一実施例を図8に示す。絶縁性基板1上の
表面1aに第1の複数のコモン電極2c(長さ3mm、
幅1mm)がエッチングにより等間隔に形成されてい
る。絶縁性基板1の表面には第1のコモン電極2cに対
応して、複数のスルーホール加工2eが施されている。
絶縁性基板1の裏面1bには第2のコモン電極2d(幅
3mm)がエッチングにより一体的に形成されており、
スルーホール2eを介して第1のコモン電極2cと電気
的に接続されている。第1のコモン電極2cのそれぞれ
の間には、尖端を有する放電電極3が各1個配設されて
いる。放電電極3は厚さ0.1mm、幅1mmのステン
レスからなり、ステンレス板を打ち抜き等のよって製作
される。放電電極の総電極数は54個で各電極間のピッ
チpは、例えば4mmであり、放電電極先端が絶縁性基
板1のエッジ部からの突出量は、例えば2mmになるよ
う絶縁性基板1に導電性接着剤により接着されている。
突出量は、本実施例においても2mmが帯電特性最良で
あった。
および第1のコモン電極2cをまたぐ形で配設され、各
放電電極および第1のコモン電極と導電性接着剤により
電気的に接続されている。また、絶縁性基板1やコモン
電極2の長さ、幅、厚さ及び材質並びに帯状抵抗体4の
材質等については、実施例1と同様であり説明は省略す
る。
c(図示せず)が接続されている。コロナ放電装置をこ
のように絶縁性基板1の両面を用いて構成することによ
り、放電装置のよりいっそうの小型化が可能とり、前述
した実施例と同じく、帯電均一性、帯電効率を向上させ
ることができる。
びエッジ部からの突出量は、それぞれ4mm、2mmに
限定されるものではなく、放電条件、放電特性、帯電特
性などにより適宜最適な値を用いればよい。また、放電
電極3の厚さ、総電極数、絶縁性基板やコモン電極の寸
法等も、同様に帯電領域の幅や帯電特性により適宜最適
な値を用いればよく、上述した値に限定されるものでは
ない。
ナ放電装置の実施例について図9を用いて説明する。本
コロナ放電装置では、図9に示すように帯状抵抗体4と
各放電電極3及びコモン電極2との電気的接続を、異方
導電性接着膜6を介して行っている。
精細回路の接続に一般的に用いられているものであり、
厚さ30μmで厚み方向に導電性(厚み方向抵抗0.5
Ω)を有し、面方向に絶縁性(面方向抵抗1010Ω)を
有している。従って、帯状抵抗体4と放電電極3及びコ
モン電極2を図9のように1枚の異方導電性接着膜6を
介して、熱圧着により接着することにより、容易に帯状
抵抗体4を絶縁性基板1上に固定でき、さらに異方導電
性接着膜6の厚み方向の導電性によりコモン電極2と各
放電電極3との電気的接続が、帯状抵抗体4を介して確
実に行われ、さらに各放電電極間の絶縁も接着膜6の面
方向の絶縁性により確実となる。
ナ放電装置の実施例について図10を用いて説明する。
本コロナ放電装置では、図10に示すように帯状抵抗体
4は、あらかじめ導電性を有する両面接着性テープ8を
一定間隔に配設したシート状抵抗体9から切断(図の破
線部)して作製する。例えば、実施例1に示すコロナ放
電装置に適用した場合では、導電性両面接着テープ8を
2mmピッチで配設し、帯状抵抗体4の幅が、2mmに
なるように切断する。
電極3及びコモン電極2側に導電性接着剤を塗布する工
程が必要なく、図11に示すように容易に抵抗体4を絶
縁性基板1に固定でき、さらに帯状抵抗体4と放電電極
3及び帯状抵抗体とコモン電極2との電気的接続がテー
プの導電性により確実となる。
のコロナ放電装置では、鋸歯状放電装置の各放電電極の
放電を安定化、均一化させるため、従来放電電極各々に
配設されていた複数の抵抗体の代わりに帯状の一体型の
抵抗体を用いることにより、抵抗体の数が削減され、放
電装置の組み立ての簡略化、低コスト化、小型化が可能
で、帯電均一性、帯電効率を向上させることができる。
また第4、第5のコロナ放電装置によれば、帯状抵抗体
と各放電電極及びコモン電極との電気的接続に、異方導
電性接着膜や導電性を有する両面接着性テープを用いる
ことにより、放電装置への抵抗体の固定及び抵抗体と各
電極との電気的接続がより容易にかつ確実となり、放電
装置の組み立てをさらに簡略化でき、帯電均一性、帯電
効率を向上させることができる。
ある。
的に表す図である。
装置の概略構成図である。
ある。
的に表す図である
わす図である。
ある。
施例を示す図である。
抗体の作製を示す図である。
実施例を示す図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に櫛歯形状に形成されたコ
モン電極と、該コモン電極の歯に相当する部分の間にそ
れぞれ1個づつ等間隔に配設された複数の放電電極と、
該複数の放電電極とコモン電極の歯に相当する部分の上
をまたぐように配設され、かつ各放電電極及びコモン電
極の歯に相当する部分に電気的に接続された帯状抵抗体
と、前記コモン電極に接続された電圧源とを有すること
を特徴とするコロナ放電装置。 - 【請求項2】 絶縁性基板上に櫛歯形状に形成されたコ
モン電極と、該コモン電極の歯に相当する部分の間にそ
れぞれ2個づつ等間隔に配設された複数の放電電極と、
該複数の放電電極とコモン電極の歯に相当する部分の上
をまたぐように配設され、かつ各放電電極及びコモン電
極の歯に相当する部分に電気的に接続された帯状抵抗体
と、前記コモン電極に接続された電圧源とを有すること
を特徴とするコロナ放電装置。 - 【請求項3】 絶縁性基板の表面に等間隔で形成された
複数の第1のコモン電極と、前記第1のコモン電極に対
応して前記絶縁性基板中に形成された複数のスルーホー
ルと、前記絶縁性基板の裏面に一体的に形成され、前記
スルーホールによって前記第1のコモン電極と電気的に
接続されている第2のコモン電極と、前記第1のコモン
電極の間にそれぞれ1個もしくは2個づつ等間隔に配設
された複数の放電電極と、該放電電極と第1のコモン電
極の上をまたぐように配設され、かつ各放電電極及び第
1のコモン電極に電気的に接続された帯状抵抗体と、前
記第2のコモン電極に接続された電圧源とを有すること
を特徴とするコロナ放電装置。 - 【請求項4】 帯状抵抗体と放電電極及び帯状抵抗体と
コモン電極との接続を、厚み方向に導電性を有し、面方
向に絶縁性を有する異方導電性接着膜を介して行うこと
を特徴とする特許の請求項1から請求項3のいずれかに
記載のコロナ放電装置。 - 【請求項5】 帯状抵抗体は、導電性を有する両面接着
性テープが所定間隔で配設されたシート状抵抗体から一
定間隔に切断して形成することを特徴とする特許の請求
項1から請求項3のいずれかに記載のコロナ放電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5326716A JP2997386B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | コロナ放電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5326716A JP2997386B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | コロナ放電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181781A JPH07181781A (ja) | 1995-07-21 |
JP2997386B2 true JP2997386B2 (ja) | 2000-01-11 |
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ID=18190882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5326716A Expired - Fee Related JP2997386B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | コロナ放電装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2997386B2 (ja) |
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JP5314608B2 (ja) * | 2010-01-20 | 2013-10-16 | シャープ株式会社 | 帯電装置及び画像形成装置 |
KR101398854B1 (ko) * | 2012-10-05 | 2014-05-27 | 한국기계연구원 | 코로나 방전 점화를 위한 저전류 유지 회로 구조 및 코로나 방전 점화장치 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP5326716A patent/JP2997386B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07181781A (ja) | 1995-07-21 |
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