JPH1172990A - イオン発生器および画像形成装置 - Google Patents

イオン発生器および画像形成装置

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JPH1172990A
JPH1172990A JP23371697A JP23371697A JPH1172990A JP H1172990 A JPH1172990 A JP H1172990A JP 23371697 A JP23371697 A JP 23371697A JP 23371697 A JP23371697 A JP 23371697A JP H1172990 A JPH1172990 A JP H1172990A
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JP
Japan
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electrode
ion generator
electrodes
dielectric layer
resistor layer
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JP23371697A
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English (en)
Inventor
Shiro Ezaki
史郎 江崎
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】たとえ部分的なインピーダンスのむらが存在し
たとしても、局部的な過電流が流れないようにして、焼
損、発煙ないし発火の恐れのない固体形のイオン発生器
およびこれを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】絶縁性基板に誘電体層を配設し、誘電体層
を挟んで第1および第2の電極をたとえば櫛形に互い違
いに位置をずらして形成するとともに、抵抗体層を絶縁
性基板に支持させて配設して、この抵抗体層を両電極の
いずれか一方または両方と直列接続してなり、抵抗体層
を介して両電極間に高周波・高電圧を印加してイオンを
発生するように構成している。抵抗体層が電流制限抵抗
として作用するので、たとえ電極間距離のばらつきまた
は誘電体層の誘電率の部分的なむらがあったとしても、
過電流が流れなくなる。また、抵抗体層に放電電流が流
れることにより、抵抗体層が発熱して誘電体層を放電に
よって発生した硝酸が表面に付着しないような温度まで
加熱するように構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体形のイオン発生
器およびこれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の固体形のイオン発生器
を示す平面図である。
【0003】図12は、同じく長手方向の中間部におけ
る拡大横端面図である。
【0004】この従来技術は、特開平5−278258
号公報に記載されているのと基本的には同様な構造であ
って、図において、101は絶縁性基板、102は第1
の電極、103は誘電体層、104は第2の電極、10
5は第1の端子、106は第2の端子、107は保護膜
である。
【0005】絶縁性基板101は、細長いセラミックス
の薄板からなる。
【0006】第1の電極102は、平行に配列した複数
の電極素子を一端で連結した櫛形をなしていて、絶縁性
基板101の一方の面にその長手方向に沿って長く形成
されている。
【0007】誘電体層103は、ガラスからなり、第1
の電極102の上に形成されている。
【0008】第2の電極104は、第1の電極102と
同様に櫛形をなしているが、各電極素子が第1の電極1
02の電極素子間に対向して、誘電体層103の上に絶
縁性基板101の長手方向に沿って長く形成されてい
る。
【0009】第1の端子105は、第1の電極102に
接続していて、受電のために図示しない交流電源の一極
に接続される。
【0010】第2の端子106は、第2の電極104に
接続していて、受電のために交流電源の他極に接続され
る。
【0011】保護膜107は、図1においては図示を省
略しているが、ガラスからなり、第2の電極および誘電
体層103を被覆している。
【0012】そうして、第1および第2の電極102、
104間に高周波・高電圧の交流電圧を印加すると、第
1の電極が誘導電極として、また第2の電極がイオン発
生電極として、それぞれ作用する。すなわち、両電極1
02、104間にコロナ放電が発生し、これにより空気
がイオン化する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1および
第2の電極102、104間の電極距離の不均一や誘電
体層103の材質のむらに伴う誘電率のむらによって、
両電極102、104の長手方向に沿って形成される微
小区間ごとのインピーダンスにむらを生じやすく、その
ためインピーダンスの小さい部分においては当該部分の
みに大きな放電電流すなわち過電流が流れて強い放電が
生起する。これによって極端な場合には、当該部分の温
度が激しく上昇して焼き切れてしまうことがある。
【0014】また、イオン発生器の表面に付着した塵埃
が局部的な異常温度上昇によって発煙したり、発火する
こともある。
【0015】本発明は、たとえ部分的なインピーダンス
のむらが存在したとしても、局部的な過電流が流れない
ようにして、焼損、発煙ないし発火の恐れのない固体形
のイオン発生器およびこれを用いた画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明のイオン
発生器は、絶縁性基板と;絶縁性基板に配設された誘電
体層と;誘電体層の片側に配設された第1の電極と;誘
電体層の他側に配設されて第1の電極との間で気中放電
によりイオンを発生する第2の電極と;絶縁性基板に直
接または間接に支持され第1および第2の電極のいずれ
か一方または両方と直列接続された抵抗体層と;を具備
していることを特徴としている。
【0017】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0018】絶縁性基板について 絶縁性基板は、イオン発生器の作動中の主として抵抗体
層からの発生熱および使用環境における周囲温度に耐え
るなら、特に使用材料は制限されない。また、電極を厚
膜形成する場合には、焼成温度に耐える材質であること
が要求されるから、セラミックスなどからなることが望
ましい。
【0019】誘電体層について 誘電体層は、交流電圧に対する電気的耐圧の大きい材料
たとえばガラスなどを用いる。必要に応じてアルミナな
どのフィラーを混合して誘電率を調整することができ
る。
【0020】第1の電極について 第1の電極は、誘電体層の片側に配設するために、たと
えば絶縁性基板の一面に誘電体層の形成に先だって形成
することができる。第1の電極を形成するには、真空蒸
着、化学蒸着、厚膜など任意の被着法によることができ
る。厚膜により形成する場合は、銀・プラチナ系合金、
銀・パラジウム系合金などを主成分とする導電体を用い
ることができる。
【0021】また、第1の電極は、所要の長さすなわち
画像形成装置の帯電器または除電器として用いる場合に
は、帯電または除電に必要な幅たとえばA4サイズの長
さを備えているものとし、その数は最低1本あればよい
が、必要量のイオンを発生させるために、複数本の電極
素子を櫛形に配設することができる。
【0022】第2の電極について 第2の電極は、誘電体層の他側に形成するために、たと
えば誘電体層の上に形成することができる。第2の電極
も第1の電極と同様任意の被着法により形成することが
できる。厚膜により形成する場合は、金を主成分とする
導電体を用いることができる。
【0023】また、第2の電極は、誘電体層を挟んで一
つの第1の電極の反対側に形成されるが、第1の電極の
一つの電極素子に対して正面から見てその両側に一対の
電極素子が配設されるように形成される。したがって、
第1の電極が複数の電極素子を櫛形に形成した場合に
は、第1の電極の電極素子の数+1の数の電極素子を櫛
形に形成することができる。
【0024】抵抗体層について 抵抗体層は、これを絶縁性基板に支持して配設するため
に、絶縁性基板に直接被着してもよいし、誘電体層の上
に被着することによって間接的に絶縁性基板に支持させ
ることもできる。
【0025】また、抵抗体層は、絶縁性基板の表面の第
1および第2の電極を形成する部位の脇に形成すれば、
電極との接続に便利であるが、本質的にはイオン発生機
構と一体化されていればよいので、必要に応じて絶縁性
基板の裏面に直接または間接に支持してもよい。
【0026】さらに、抵抗体層は、交流電源と第1およ
び第2の電極とで形成する閉回路に直列に挿入するため
に、第1の電極または第2の電極と直列に接続される。
場合によっては、抵抗体層は、2分割されて一方が第1
の電極と直列接続され、他方が第2の電極と直列接続さ
れるのを許容する。
【0027】さらにまた、抵抗体層は、複数に分割され
互いに並列接続されているのを許容する。
【0028】さらにまた、抵抗体層は、適当な抵抗体を
真空蒸着、化学蒸着または厚膜などの適宜の方法により
形成することができるが、抵抗値は一般的には10KΩ
〜1MΩの範囲に設定すればよく、好ましくは100K
Ω前後である。
【0029】その他の構成について 第2の電極、誘電体層および抵抗体層(誘電体層の上に
抵抗体層を形成する場合)をたとえばガラスなどからな
る保護膜で被覆することができる。
【0030】また、第1および第2の電極をそれぞれ高
周波・高電圧の交流電源に接続するために、必要に応じ
て端子を形成することができる。抵抗体層の一端を第1
の電極に直列接続する場合には、抵抗体層の他端に交流
電源に接続する端子を配設する。
【0031】作用について 第1および第2の電極は、抵抗体層を介して交流電源に
接続するから、たとえ電極間距離のばらつきまたは誘電
体層の誘電率のむらが存在したとしても、インピーダン
スの小さい部位に局部的に過電流が通流するのを阻止す
る。すなわち、抵抗体層は、電流制限抵抗として作用す
る。
【0032】したがって、イオン発生器が局部的に焼き
切れたり、発煙、発火するのを防止する。
【0033】また、過電流を防止することにより、電源
を保護するすることにもなる。
【0034】請求項2の発明のイオン発生器は、請求項
1記載のイオン発生器において、抵抗体層は、絶縁性基
板に被着されていることを特徴としている。
【0035】本発明は、抵抗体層を直接絶縁性基板に支
持させる構成を規定しているものである。
【0036】そうして、本発明においては、抵抗体層を
絶縁性基板の表面に被着する場合には、誘電体層を抵抗
体層の上まで形成することができ、これによって誘電体
層を抵抗体層の保護膜として作用させることができる。
【0037】しかし、絶縁性基板の抵抗体層を被着する
位置は表面および裏面のいずれでもよい。
【0038】請求項3の発明のイオン発生器は、請求項
1記載のイオン発生器において、抵抗体層は、誘電体層
に被着されていることを特徴としている。
【0039】本発明は、抵抗体層を絶縁性基板に間接的
に支持させる構成を規定しているものである。
【0040】そうして、本発明においては、抵抗体層を
誘電体層の上に被着される第2の電極に直列接続する場
合に、その接続が容易になる。
【0041】請求項4の発明のイオン発生器は、請求項
1ないし3のいずれか一記載のイオン発生器において、
抵抗体層は、第1および第2の電極の長手方向に沿って
延在していることを特徴としている。
【0042】本発明は、上記構成により、抵抗体層を細
長く形成することができるので、所要の抵抗値を設定す
るのが容易になる。
【0043】また、抵抗体層を細長くすることにより、
絶縁性基板の幅を抵抗体層のために大きくする必要がな
く、電極の脇の余剰部分を用いて配設することも可能で
ある。
【0044】さらに、電極を配設している面に配設する
ことができるので、電極との接続が容易になる。
【0045】請求項5の発明のイオン発生器は、請求項
1ないし4のいずれか一記載のイオン発生器において、
抵抗体層は、放電電流が通流した際に発熱して誘電体層
を加熱するように配設されていることを特徴としてい
る。
【0046】誘電体層を介して放電させるイオン発生器
においては、放電により硝酸塩が生じてこれが誘電体層
および第2の電極の表面に付着することにより放電しに
くくなる。
【0047】そこで、従来技術では絶縁性基板の背面に
発熱体を配設し、別に設けた電源によって誘電体を加熱
するようにしている。
【0048】これに対して、本発明においては抵抗体層
が放電電流制限作用と誘電体加熱による放電安定化作用
との両方を兼ねている。
【0049】なお、イオン発生量は、誘電体層の温度に
応じて変化するので、加熱温度を一定にすることが望ま
しく、そのため自己発熱制御特性を有する抵抗体層を用
いることができる。自己発熱制御特性を有する抵抗体と
しては、たとえばチタン酸バリウムなどの正特性非直線
抵抗体を用いることができる。
【0050】請求項6の発明のイオン発生器は、請求項
5記載のイオン発生器において、抵抗体層は、第1およ
び第2の電極の両側に配設されていることを特徴として
いる。
【0051】本発明は、抵抗発熱体を上記のように電極
の両側に配設したことにより、誘電体層の全体を均一に
加熱することができる。
【0052】電極の両側に配設された抵抗体層は、第1
または第2の電極に対して互いに直列に接続してもよい
し、並列接続してもよい。さらに、一方の抵抗体層を第
1の電極と直列接続し、他方の抵抗体層を第2の電極と
直列接続してもよい。
【0053】請求項7の発明の画像形成装置は、感光体
ドラムを備えた画像形成装置本体と;発生したイオンを
感光体ドラムに付与して帯電させるように配設された請
求項1ないし6のいずれか一記載のイオン発生器と;を
具備していることを特徴としている。
【0054】画像形成装置としては、複写機、レーザー
プリンタ、ファクシミリなどの感光体ドラムを備えた画
像形成手段を含むあらゆる機器に適応する。
【0055】本発明においては、イオン発生器はいわゆ
る帯電器として作用する。帯電器として作用させるに
は、第2の電極と感光体ドラムの基体との間に第2の電
極が+となる極性の直流電圧を印加して、イオン発生器
で発生した正イオンを感光体ドラムに移動させる。
【0056】請求項8の発明の画像形成手段は、感光体
ドラム、感光体ドラムに帯電させる帯電器、感光体ドラ
ムの表面を露光することにより静電潜像を形成する露光
手段、静電潜像を可視化する現像手段および可視化され
た画像をシートに転写する転写手段を含む画像形成装置
本体と;転写後の感光ドラムの残留電荷を打ち消すよう
に配設された請求項1ないし6のいずれか一記載のイオ
ン発生器と;を具備していることを特徴としている。
【0057】本発明のようにイオン発生器を除電器とし
て作用させるために、イオン発生器の第2の電極と感光
体ドラムの基体とを導電位にしておけば、発生イオンが
感光体上に残留した電荷を打ち消して、感光体ドラムの
表面を一様に基板電位と同電位にして除電する。
【0058】本発明においては、帯電器には請求項1な
いし6に示すイオン発生器を用いてもよいし、別異の帯
電器を用いてもよい。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0060】図1は、本発明のイオン発生器の第1の実
施形態を示す正面図である。
【0061】図2は、同じく長手方向の中間部における
拡大横端面図である。
【0062】図において、1は絶縁性基板、2は第1の
電極、3は抵抗体層、4は誘電体層、5は第2の電極、
6は保護膜、7は接続導体、8は第1の端子、9は第2
の端子である。
【0063】絶縁性基板1は、厚さ0.635mmのア
ルミナセラミックスの細長い板からなる。
【0064】第1の電極2は、5本の電極素子2aを等
間隔に配列して櫛形をなしている。そして、絶縁性基板
1の表面に銀・プラチナ系合金を主成分とする導電体ペ
ーストをスクリーン印刷により被着させ、乾燥後、焼成
して形成してある。
【0065】抵抗体層3は、第1の電極2に隣接して配
設されてなり、酸化ルテニウム系の抵抗体ペーストをス
クリーン印刷により被着させ、乾燥後、焼成して形成し
てある。
【0066】誘電体層4は、第1の電極2および抵抗体
層3の上に均一厚さに形成されてなり、アルミナフィラ
ーを混合したほう珪酸鉛系ガラスペーストをスクリーン
印刷により被着させ、乾燥後、焼成して厚さ30μmに
形成してある。
【0067】第2の電極5は、誘電体層4の上において
第1の電極2の電極素子2aの両側に電極素子5aが位
置するように6本の電極素子を等間隔に配列して櫛形を
なしている。そして、有機金化合物ペーストをスクリー
ン印刷により被着させ、乾燥後、焼成して厚さ0m.5
〜2μmに形成されている。
【0068】保護膜6は、後述する第1および第2の端
子8、9を除いて表面に厚さ3〜5μmに被着されてお
り、軟化点500℃のほう珪酸鉛系ガラスからなる。
【0069】接続導体7は、誘電体層4の一端部から露
出した抵抗体層3の端部を第2の電極5に接続するもの
で、厚膜形成されている。
【0070】第1の端子8は、第1の電極2に接続して
厚膜形成されている。
【0071】第2の端子9は、抵抗体層3の他端部に接
続して厚膜形成されている。
【0072】図3は、本発明のイオン発生器の第2の実
施形態を示す正面図である。
【0073】図4は、同じく長手方向の中央部における
拡大横端面図である。
【0074】図において、図1および図2と同一部分に
ついては同一符号を付して説明は省略する。
【0075】本実施形態は、抵抗体層3を誘電体層4の
上に形成した点において異なる。
【0076】図5は、本発明のイオン発生器の第3の実
施形態を示す正面図である。
【0077】図6は、同じく長手方向の中央部における
拡大横端面図である。
【0078】図において、図1および図2と同一部分に
ついては同一符号を付して説明は省略する。
【0079】本実施形態は、一対の抵抗体層3、3を第
1および第2の電極2、5の両側に分散して配設した点
において異なる。
【0080】抵抗体層3、3は、それぞれ一端が接続導
体7、7により第2の電極に接続されるとともに、端子
9を共有することにより、並列接続されている。
【0081】図7は、本発明のイオン発生器の第4の実
施形態を示す正面図である。
【0082】図8は、同じく背面図である。
【0083】図において、図1および図2と同一部分に
ついては同一符号を付して説明は省略する。
【0084】本実施形態は、抵抗体層3を絶縁性基板1
の背面に配設するとともに、第1および第2の電極2、
5の両側に対向する部位に分散して配設した点において
異なる。
【0085】第2の電極5と接続導体7’との接続およ
び接続導体10と第2の端子9との接続はスルーホール
11、12によって行っている。
【0086】図9は、本発明の画像形成装置の第1の実
施形態を示す概念図である。
【0087】図において、13は感光体ドラム、14は
帯電器、15は露光手段、16は現像手段、17は転写
シート、18は転写手段、19は定着手段、20はクリ
ーナである。
【0088】感光体ドラム13は、基体13aの表面に
感光体13bが形成されており、基板13aは接地され
ている。
【0089】帯電器14は、図1および図2に示すイオ
ン発生器を用いており、第1および第2の電極2、5間
に抵抗体層3を介して高周波・高電圧の交流電源14a
を接続している。また、直流電源14bの正極を第2の
電極5に、負極を接地にそれぞれ接続している。
【0090】したがって、帯電器14で発生した正負の
イオンのうち正イオンが感光体ドラム13に吸引されて
感光体13bは正電荷を蓄積して帯電している。
【0091】露光手段15は、矢印で示すように画像信
号によって変調された光によって感光体13bを露光す
ることにより、静電潜像を感光体13bに形成する。
【0092】現像手段16は、感光体ドラム13の静電
潜像にトナーを付着させて現像して可視化するものであ
る。
【0093】転写シート17は、通常紙が使用される。
【0094】転写手段18は、可視化された画像を転写
シートに転写する。
【0095】定着手段19は、転写シート17に転写さ
れたトナーを加熱溶融して定着するものである。
【0096】クリーナ20は、転写後に感光体ドラム1
3に残留したトナーを除去するものである。
【0097】図10は、本発明の画像形成装置の第2の
実施形態を示す概念図である。
【0098】図において、図9と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0099】本実施形態は、図1および図2に示すイオ
ン発生器を除電器として用いている点において異なる。
【0100】14’は針状電極を用いる帯電器、21は
除電器である。
【0101】除電器21は、その第1の電極2および第
2の電極5との間に交流電源14aを接続するととも
に、第2の電極5を接地している。
【0102】したがって、感光体ドラム13の回転に伴
って帯電、露光、現像、転写およびクリーニングの画像
形成プロセスを終了して、なお感光体ドラム13に残留
する電荷は、除電器21により除電される。この除電器
21は、図1および図2に示すイオン発生器であるが、
その第2の電極5と感光体ドラム13の基体13aとが
同一電位であるため、発生イオンにより感光体の残留電
荷は打ち消されて基体13aと同電位になる。
【0103】
【発明の効果】請求項1ないし6の各発明によれば、第
1および第2の電極のいずれか一方または両方と直列接
続される抵抗体層を絶縁性基板に支持したことにより、
電極間距離のばらつきまたは誘電体層の誘電率のむらな
どによって、局部的に電極間のインピーダンスが小さい
部分があっても、抵抗体層が電源と第1および第2の電
極との回路に直列に挿入されるので、抵抗体層は電流制
限作用をして当該部分に過電流が流れないようにするか
ら、焼損、発煙、発火の恐れのない固体形のイオン発生
器を提供することができる。
【0104】請求項2の発明によれば、加えて抵抗体層
を絶縁性基板に被着したことにより、第1の電極と同一
面に抵抗体層を形成した場合には、誘電体層で抵抗体層
を保護できるイオン発生器を提供することができる。
【0105】請求項3の発明によれば、加えて抵抗体層
を誘電体層の上に被着したことにより、抵抗体層を第2
の電極に接続する場合には、接続が容易なイオン発生器
を提供することができる。
【0106】請求項4の発明によれば、加えて抵抗体層
を第1および第2の電極の長手方向に沿って延在させた
ことにより、抵抗体層を細長く形成して全体をコンパク
トにするとともに、所要の抵抗値を設定しやすいイオン
発生器を提供することができる。
【0107】請求項5の発明によれば、加えて抵抗体層
を放電電流が通流することにより発熱して、誘電体層を
加熱して放電を安定させるイオン発生器を提供すること
ができる。
【0108】請求項6の発明によれば、加えて抵抗体層
を第1および第2の電極の両側に配設したことにより、
誘電体層の全体を均一に加熱するイオン発生器を提供す
ることができる。
【0109】請求項7の発明によれば、加えて請求項1
ないし6の効果を有する帯電器を備えた画像形成装置を
提供することができる。
【0110】請求項8の発明によれば、加えて請求項1
ないし6の効果を有する除電器を備えた画像形成装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン発生器の第1の実施形態を示す
正面図
【図2】同じく長手方向の中間部における拡大横端面図
【図3】本発明のイオン発生器の第2の実施形態を示す
正面図
【図4】同じく長手方向の中間部における拡大横端面図
【図5】本発明のイオン発生器の第3の実施形態を示す
正面図
【図6】同じく長手方向の中間部における拡大横端面図
【図7】本発明のイオン発生器の第4の実施形態を示す
正面図
【図8】同じく背面図
【図9】本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す
概念図
【図10】本発明の画像形成装置の第2の実施形態を示
す概念図
【図11】従来のイオン発生器を示す正面図
【図12】同じく中間部における拡大横端面図
【符号の説明】
1…絶縁性基板 2…第1の電極 2a…電極素子 3…抵抗体層 4…誘電体層 5…第2の電極 5a…電極素子 7…接続導体 8…第1の端子 9…第2の端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板と;絶縁性基板に配設された誘
    電体層と;誘電体層の片側に配設された第1の電極と;
    誘電体層の他側に配設されて第1の電極との間で気中放
    電によりイオンを発生する第2の電極と;絶縁性基板に
    直接または間接に支持され第1および第2の電極のいず
    れか一方または両方と直列接続された抵抗体層と;を具
    備していることを特徴とするイオン発生器。
  2. 【請求項2】抵抗体層は、絶縁性基板に被着されている
    ことを特徴とする請求項1記載のイオン発生器。
  3. 【請求項3】抵抗体層は、誘電体層に被着されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のイオン発生器。
  4. 【請求項4】抵抗体層は、第1および第2の電極の長手
    方向に沿って延在していることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか一記載のイオン発生器。
  5. 【請求項5】抵抗体層は、放電電流が通流した際に発熱
    して誘電体層を加熱するように配設されていることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のイオン発
    生器。
  6. 【請求項6】抵抗体層は、第1および第2の電極の両側
    に配設されていることを特徴とする請求項5記載のイオ
    ン発生器。
  7. 【請求項7】感光体ドラムを備えた画像形成装置本体
    と;発生したイオンを感光体ドラムに付与して帯電させ
    るように配設された請求項1ないし6のいずれか一記載
    のイオン発生器と;を具備していることを特徴とする画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】感光体ドラム、感光体ドラムに帯電させる
    帯電器、感光体ドラムの表面を露光することにより静電
    潜像を形成する露光手段、静電潜像を可視化する現像手
    段および可視化された画像をシートに転写する転写手段
    を含む画像形成装置本体と;転写後の感光ドラムの残留
    電荷を打ち消すように配設された請求項1ないし6のい
    ずれか一記載のイオン発生器と;を具備していることを
    特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6493529B1 (en) * 1999-07-05 2002-12-10 Ricoh Company, Ltd. Charging device with walls surrounding the electrodes which reduce ozone emissions
JP2009300597A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sharp Corp イオン発生素子、帯電装置および画像形成装置
US8055157B2 (en) 2008-02-29 2011-11-08 Sharp Kabushiki Kaisha Ion generating element, charging device and image forming apparatus
US8073365B2 (en) 2008-12-22 2011-12-06 Sharp Kabushiki Kaisha Ion generating device, charging device, and image forming apparatus

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