JPH075709U - 成形金型における入子型の固定構造 - Google Patents

成形金型における入子型の固定構造

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JPH075709U
JPH075709U JP3664893U JP3664893U JPH075709U JP H075709 U JPH075709 U JP H075709U JP 3664893 U JP3664893 U JP 3664893U JP 3664893 U JP3664893 U JP 3664893U JP H075709 U JPH075709 U JP H075709U
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die
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耕一 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入子型の取付孔を蓋する盲キャップが成形体
表面に凸部となって現われる悪影響を排除することによ
り、製品表面感触,外観を向上させることができる入子
型の固定構造を提供することを目的とする。 【構成】 上型12内にキャビティ13形状を一部変化
させる入子型20を装着し、取付孔21にボルト22締
めし、取付孔21を盲キャップ30で蓋する入子型20
の固定構造において、盲キャップ30には、取付孔21
のねじ溝内に螺着するねじ切り部31が設けられている
とともに、ヘッド部32の先端面に回転用治具40と嵌
合する嵌合用ボス33あるいは嵌合用ビード34が形成
され、成形体表面には上記ボス33,ビード34による
凹部61が形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、射出成形やモールドプレス成形に使用される成形金型における入 子型の固定構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図7,図8に示す自動車用ドアトリム1は、異なる仕様のものであり 、図7に示す自動車用ドアトリム1は、樹脂成形体からなるドアトリム本体2の 表面所定箇所に、クロス等の中接部材3が装着された構成のものであり、図8に 示す自動車用ドアトリム1´は、中接部材3のほぼ中央に凹部3aが設けられ、 この凹部3aに装飾モール4が付設された構成のものである。
【0003】 そして、このように一部形状が異なる自動車用ドアトリム1におけるドアトリ ム本体2を成形する成形金型の構成は、例えば、図7に示すドアトリム本体2を 成形するための成形金型は、図9に示すように、下型5aと上型5bと、上型5 bに固定される入子型6とから構成されており、また、図8に示すドアトリム本 体2´を成形するには、図10に示すように、下型5a,上型5b,形状の異な る入子型6´とから構成されている。
【0004】 そして、入子型6,6´を上型5bに固定するには、各入子型6,6´の取付 孔7にボルト7aを介して固定し、取付孔7を盲キャップ8で覆うようにしてお り、この盲キャップ8の入子型6,6´への固定構造は、図11に示すように、 固定用治具9を盲キャップ8の溝8a内に嵌合させて、回転用治具9を回転操作 させることにより、盲キャップ8のねじ切り部8bを入子型6,6´の取付孔7 のねじ孔に螺着しているのが実状である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、成形体の一部形状を変更する際使用する入子型6,6´を固定す る従来の方法では、盲キャップ8の溝部8aに回転用治具9を嵌合させて行なう ため、図12に示すように、盲キャップ8の溝部8aが成形品の表面に凸部(符 号Aで示す)となって現われ、表面側に中接部材3を圧着しても、手で触れると 、凸形状が目立ち、手触り感が悪いとともに、この凸形状部で中接部材3の素材 であるクロスの毛倒れ等が生じることもあり、外観上の不具合も指摘されている 。
【0006】 また、図8に示す仕様のドアトリム1´においては、ドアトリム本体2´に形 成される凸部Aにより装飾モール4の取付に支障を来たすことも考えられる。
【0007】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、成形金型における入子 型の固定構造において、特に、入子型の取付孔を塞ぐ盲キャップの固定構造を改 良することにより、製品の手触り感,見栄え上が良好で、かつ他部品との合わせ も円滑に行なえるようにした入子型の固定構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、離間,近接可能で、近接時所定形状の キャビティを画成する割り型からなる成形金型の一方側の型内に、キャビティ形 状を一部変化させる入子型を装着し、この入子型の取付孔にボルト締めし、この 取付孔を盲キャップで蓋する成形金型における入子型の固定構造において、前記 盲キャップは、取付用のねじ切り部と、キャビティ側に臨むヘッド部とからなり 、ヘッド部の先端面に嵌合用ボスあるいは嵌合用ビードが突設形成され、上記嵌 合用ボス、嵌合用ビードを介して、回転用治具を盲キャップに嵌合させたことを 特徴とする。
【0009】
【作用】
以上の構成から明らかなように、盲キャップを入子型の取付孔に螺着するには 、盲キャップのヘッド部先端面に設けたボスやビード等の突起物を、回転用治具 の切欠きに嵌合させて行なうため、成形体表面には凸部に対応する凹部が形成さ れる。
【0010】 したがって、成形体表面にクロス等を装着した際、平滑な面が得られるととも に、クロスの毛倒れ等の問題も生じない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案による入子型の固定構造の実施例について、添付図面を参照しな がら詳細に説明する。
【0012】 図1は本考案による入子型の固定構造を採用した成形金型の構成を示す断面図 であり、図2は入子型の固定構造に使用する盲キャップの一実施例を示す斜視図 、図3は成形体の断面図、図4は盲キャップの別実施例を示す斜視図、図5は本 考案の別実施例を示す成形金型の断面図、図6はその成形金型による成形体の断 面図である。
【0013】 図1において、成形金型10は、離間,近接可能で、両者間に所定のクリアラ ンスのキャビティを画成する下型11と上型12、並びに上型12に装着固定さ れる入子型20とから大略構成されている。
【0014】 上記入子型20は、上型12に形成された凹部内に収容され、入子型20の取 付孔21内にボルト22を挿通させて、ボルト22を締め付けることにより、上 型12に入子型20を固定しているが、この取付孔22を蓋する盲キャップ30 に改良を加えたことが本考案の特徴である。
【0015】 すなわち、図2に示すように、この盲キャップ30は、取付孔21内にねじ込 み固定するねじ切り部31と、その先端面がキャビティ13側に臨むヘッド部3 2とからなり、ヘッド部32の先端面の2箇所に嵌合用ボス33が突設形成され ている。この嵌合用ボス33は、径3mm,突出寸法2mmに設定されており、キャ ップ固定用治具40の切欠き41と嵌合して、固定用治具40の回転操作により 、盲キャップ30が締め付けられるという構成である。
【0016】 したがって、図1に示す成形金型10を使用して自動車用ドアトリムを製作し た際、図3に示すように、自動車用ドアトリム50は、下型11と上型12とで 画成されるキャビティ13内で、合成樹脂の射出成形体からなるドアトリム本体 60が形成されるが、ドアトリム本体60には、盲キャップ30の嵌合用ボス3 3に対応するわずかな凹部61が形成されるだけであり、クロス等の中接部材7 0をその表面に貼着すれば、表面を手で触れても、平滑な製品面が得られるとと もに、クロスの毛倒れ等の従来不具合は有効に解決される。
【0017】 したがって、手触り感,外観見栄えも優れた自動車用ドアトリム50が提供で きる。
【0018】 図4は本考案の別実施例を示すもので、盲キャップ30のヘッド部32先端面 に嵌合用ビード34を形成し、キャップ固定用治具40には、その嵌合用ビード 34に嵌合する溝部42が形成してある。
【0019】 この盲キャップ30を使用しても、成形体には溝部が形成されるだけであり、 表面を中接部材70で被着すれば、製品表面は平滑感が得られ、クロスの毛倒れ が防止できるという第1実施例同様の作用効果を有する。
【0020】 次いで、図5は別形状の入子型20を設置した変形例であり、上述実施例同様 、この入子型20の取付孔21を蓋する盲キャップ30には、嵌合用ボス部33 を通じてキャップ固定用治具40の操作が行なわれる。
【0021】 そして、この仕様の異なる自動車用ドアトリム50´の場合、図6に示すよう に、中接部材70´の表面所定箇所に装飾モール80が装着されるが、従来のよ うに、凸部が干渉することにより装飾モール80の取付に支障を来たすことがな いという効果がある。
【0022】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によれば、以下に記載する格別の作用効果を有する 。
【0023】 (1)盲キャップの先端面には、嵌合用ボスあるいは嵌合用ビードが形成される ため、成形体表面には従来のような凸部が形成されず、丸孔あるいは溝部等の凹 部が形成され、その表面側からクロス等の中接部材を装着すれば、製品表面を手 で触れた場合、平滑な面が得られ、手触り感が向上するとともに、成形体表面に 凸部が形成されないため、クロスの毛倒れ等の不具合を有効に解決することがで きるという効果を有する。
【0024】 (2)成形体表面に凸部が形成されず、従来のように中接部材表面に装飾モール を装着する際、凸部が干渉することなく、装飾モールの合わせを良好に行なうこ とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による成形金型における入子型の固定構
造の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示す入子型の固定構造に使用する盲キャ
ップを示す斜視図。
【図3】図1に示す成形金型を使用して成形した自動車
用ドアトリムの構成を示す断面図。
【図4】盲キャップの別実施例を示す斜視図。
【図5】本考案の別実施例を示す成形金型の断面図。
【図6】図5に示す成形金型を使用して成形した自動車
用ドアトリムの構成を示す断面図。
【図7】自動車用ドアトリムの正面図ならびに断面図。
【図8】自動車用ドアトリムの正面図ならびに断面図。
【図9】図7に示す自動車用ドアトリムの成形金型の構
成を示す断面図。
【図10】図8に示す自動車用ドアトリムの成形金型の
構成を示す断面図。
【図11】従来の盲キャップを示す斜視図。
【図12】従来の成形体の断面図。
【符号の説明】
10 成形金型 11 下型 12 上型 13 キャビティ 20 入子型 21 取付孔 22 ボルト 30 盲キャップ 31 ねじ切り部 32 ヘッド部 33 嵌合用ボス 34 嵌合用ビード 40 キャップ固定用治具 41 切欠き 42 溝部 50 自動車用ドアトリム 60 ドアトリム本体 70 中接部材 80 装飾モール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間,近接可能で、近接時所定形状のキ
    ャビティ(13)を画成する割り型(11,12)から
    なる成形金型の一方側の型(12)内に、キャビティ
    (13)形状を一部変化させる入子型(20)を装着
    し、この入子型(20)の取付孔(21)にボルト(2
    2)締めし、この取付孔(21)を盲キャップ(30)
    で蓋する成形金型における入子型の固定構造において、 前記盲キャップ(30)は、取付用のねじ切り部(3
    1)と、キャビティ(13)側に臨むヘッド部(32)
    とからなり、ヘッド部(32)の先端面に嵌合用ボス
    (33)あるいは嵌合用ビード(34)が突設形成さ
    れ、上記嵌合用ボス(33)、嵌合用ビード(34)を
    介して、回転用治具(40)を盲キャップ(30)に嵌
    合させたことを特徴とする成形金型における入子型の固
    定構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020015201A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 矢島工業株式会社 樹脂成形品の製造方法
CN114102999A (zh) * 2020-08-26 2022-03-01 常州星宇车灯股份有限公司 一种尾灯高低配镶件快速更换的模具结构

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