JPH0757066A - 光情報記録媒体およびその情報読取り方法 - Google Patents

光情報記録媒体およびその情報読取り方法

Info

Publication number
JPH0757066A
JPH0757066A JP5206454A JP20645493A JPH0757066A JP H0757066 A JPH0757066 A JP H0757066A JP 5206454 A JP5206454 A JP 5206454A JP 20645493 A JP20645493 A JP 20645493A JP H0757066 A JPH0757066 A JP H0757066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffraction grating
cell
recording medium
information recording
optical information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5206454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3475448B2 (ja
Inventor
Toshitaka Toda
敏貴 戸田
Susumu Takahashi
進 高橋
Fujiro Iwata
藤郎 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP20645493A priority Critical patent/JP3475448B2/ja
Publication of JPH0757066A publication Critical patent/JPH0757066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3475448B2 publication Critical patent/JP3475448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、極めて高密度な情報記録ができ、複
数の情報を一度に同時に再生して情報の読取りをより高
速に行なうことができ、セキュリティ効果の向上を図れ
ることを最も主要な目的としている。 【構成】本発明は、回折格子セルを複数の領域に分割
し、同一回折格子セルの中では、格子角度が同一で格子
間隔が異なる回折格子により各領域を構成し、光情報記
録媒体本体を作製するための元データに基づいて、各領
域のうち少なくとも1つの領域を構成する回折格子の格
子間隔を適切に設定することによりデータを記録し、ま
たその情報を読取る際に、少なくとも1個の受光素子を
配設し、上記セルに対して一つの入射光を入射し、当該
セルから出射される回折光を受光素子で受光することに
より、各領域の回折光の回折角としてデータを再生する
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報を再生す
る光情報記録媒体およびその情報読取り方法に係り、特
に回折格子を情報記録要素として、極めて高密度な情報
記録ができると共に、複数の情報を一度に同時に再生し
て、情報の読取りをより高速に行なえ、しかもセキュリ
ティ効果を向上し得るようにした光情報記録媒体および
その情報読取り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学式記録は、磁気式記録と比
較して記録媒体とヘッドとが非接触であり、かつ高密度
の記録が可能である等の利点がある。この光学式記録媒
体としては、読出し専用のもの、追加書込み可能なも
の、消去再書込み可能なもの等、種々のものが知られて
いる。
【0003】この種の光学式記録媒体としては、既に例
えば光学式記録ディスク(CD、CD−ROM、CD−
I、レーザーディスク、追記型および書換可能型ディス
ク、光磁気ディスク等)や、光カ―ド(ROM型カー
ド、追記型および書換可能型カード、光磁気カード等)
等の形で、いろいろな分野で実用に供されてきている。
【0004】ところで、従来の読出し専用、あるいは追
加書込み可能な光学式記録ディスクは、半導体レーザー
等の光源から出たレーザー光を、ディスク面上において
1〜2μmの径のスポットに集光して、ディスク面上で
の当該部分の表面状態を、その反射光を利用して検出す
るものである。
【0005】すなわち、ピットが存在する時には、光が
乱反射して反射光が弱くなり、ピットが存在しない時に
は、鏡面の反射をするという現象により、この2つの状
態の差(光の強弱)を利用してデータを読取るものであ
る。
【0006】しかしながら、この場合、レーザー光のス
ポット径は、1〜2μm程度が限界であり、これ以上極
端に小さくすることは不可能である。
【0007】従って、従来の光学式記録ディスクの情報
量は、ディスク上の一つのピットが一つの2値情報を表
わしているということ、およびこの限られたレーザー光
のスポット径によって制限されており、結果として、あ
る限度以上の密度の高い情報記録を行なえないのが実情
である。
【0008】一方、最近では、回折格子を情報記録要素
として、高密度な情報記録ができる光情報記録媒体が提
案されてきている。
【0009】しかしながら、この種の光情報記録媒体で
は、回折格子を情報記録要素として用いる場合、ある程
度の知識があれば、肉眼による観察で大まかな情報が読
取られてしまう恐れがあり、セキュリティの点で問題が
ある。
【0010】また、情報を記録すると同時に、図柄等の
任意の画像を表現することは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
光情報記録媒体においては、ある限度以上の密度の高い
情報記録を行なえないばかりでなく、セキュリティの点
でも問題があった。
【0012】本発明は上記のような課題を解決するため
に成されたもので、回折格子を情報記録要素として極め
て高密度な情報記録ができると共に、複数の情報を一度
に同時に再生して情報の読取りをより高速に行なうこと
ができ、しかもセキュリティ効果の向上を図ることが可
能な光情報記録媒体およびその情報読取り方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、平面状の基板の表面に、微小な回折格子(グレー
ティング)からなるセルを少なくとも1個配設すること
により形成される光情報記録媒体において、まず、請求
項1に対応する発明の光情報記録媒体は、回折格子セル
を複数の領域に分割し、同一回折格子セルの中では、格
子角度が同一で格子間隔が異なる回折格子により各領域
を構成し、光情報記録媒体本体を作製するための元デー
タに基づいて、各領域のうち少なくとも1つの領域を構
成する回折格子の格子間隔を適切に設定することにより
データを記録するようにしている。
【0014】また、請求項2に対応する発明の光情報記
録媒体は、回折格子セルを複数の領域に分割し、同一回
折格子セルの中では、格子角度が同一で格子間隔が異な
る回折格子により各領域を構成し、光情報記録媒体本体
を作製するための元データに基づいて、各領域の形状や
配置位置を回折格子セル毎に適切に設定することにより
データを記録するようにしている。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明の光情報
記録媒体は、回折格子セルを複数の領域に分割し、同一
回折格子セルの中では、格子角度が同一で格子間隔が異
なる回折格子により各領域を構成し、光情報記録媒体本
体を作製するための第1の元データに基づいて、各領域
のうち少なくとも1つの領域を構成する回折格子の格子
間隔を適切に設定することにより第1のデータを記録
し、また光情報記録媒体本体を作製するための第2の元
データに基づいて、各領域の形状や配置位置を回折格子
セル毎に適切に設定することにより第2のデータを記録
するようにしている。
【0016】ここで、特に上記同一回折格子セルの中の
各領域からの回折光の波長とその強度比が、回折格子セ
ル毎に色度図上の1点の色に対応するように、回折格子
の格子間隔と領域の面積を設定するようにしている。
【0017】また、上記回折格子セルを複数個配設し、
当該各回折格子セルを構成する回折格子の角度を回折格
子セル相互間で異ならせることにより第3のデータを記
録するようにしている。
【0018】さらに、上記回折格子セルとして、反射型
の回折格子セル、または透過型の回折格子セルのいずれ
かのものを用いるようにしている。
【0019】一方、請求項7に対応する光情報記録媒体
の情報読取り方法は、複数個の受光素子を配設し、回折
格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該回折格子
セルから出射される回折光を受光素子で受光することに
より、回折格子セルの各領域の回折光の回折角としてデ
ータを再生するようにしている。
【0020】また、請求項8に対応する光情報記録媒体
の情報読取り方法は、少なくとも1個の受光素子を配設
し、回折格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該
回折格子セルから出射される回折光を受光素子で受光す
ることにより、回折格子セルの各領域の回折光の空間的
分布としてデータを再生するようにしている。
【0021】さらに、請求項9に対応する光情報記録媒
体の情報読取り方法は、複数個の受光素子を配設し、回
折格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該回折格
子セルから出射される回折光を受光素子で受光すること
により、回折格子セルの各領域の回折光の回折角および
空間的分布として第1および第2のデータを再生するよ
うにしている。
【0022】ここで、特に上記請求項2に記載の光情報
記録媒体の情報読取り方法において、受光素子として複
数個配設し、当該各受光素子で受光された回折光の空間
的分布の変化を相互に比較することにより、再生データ
の真偽を判定するようにしている。
【0023】また、上記入射光としては、ビーム状の光
を入射するようにしている。
【0024】
【作用】従って、請求項1または請求項3に対応する発
明の光情報記録媒体においては、セルを複数の領域に分
割し、同一セルの中では、格子角度が同一で格子間隔が
異なる回折格子により各領域を構成し、光情報記録媒体
本体を作製するための元データに基づいて、各領域のう
ち少なくとも1つの領域を構成する回折格子の格子間隔
を適切に設定することでデータを記録することにより、
回折格子セルの各領域の回折光の回折角による多値のデ
ータ再生が行なえるため、極めて高密度に情報を記録す
ることができる。
【0025】また、請求項2または請求項3に対応する
発明の光情報記録媒体においては、セルを複数の領域に
分割し、同一セルの中では、格子角度が同一で格子間隔
が異なる回折格子により各領域を構成し、光情報記録媒
体本体を作製するための元データに基づいて、各領域の
形状や配置位置をセル毎に適切に設定することでデータ
を記録することにより、回折格子セルの各領域の回折光
の空間的分布の変化によるデータ再生が行なえるため、
より一層高密度に情報を記録することができる。
【0026】また、請求項5に対応する発明の光情報記
録媒体においては、上記の特性を備えた上、光情報記録
媒体本体を作製するための第3の元データに基づいて、
回折格子セルを構成する回折格子の角度を適切に変化さ
せて第3のデータを記録することにより、回折光の出射
方向の変化によるデータ再生が行なえるため、より一層
高密度に情報を記録することができる。
【0027】一方、肉眼による観察時の色は、回折格子
セルの各領域の回折格子の格子間隔と面積比に依存する
ため、1個の回折格子セルについて1つの領域の格子間
隔でデータを記録した場合、残りの領域の格子間隔とこ
れらの面積比を適切にすることにより、同じ色を観察さ
せることができる。
【0028】よって、肉眼による観察では同一色にしか
見えない部分(色度座標上の同一の点に対して設計され
た複数個の回折格子セルから構成されている)に、異な
る複数のデータを記録することが可能である。
【0029】また、同一色に限らず、複数の色で絵柄等
の任意の画像を形成することも可能である。
【0030】以上により、セキュリティ効果を向上させ
ることができる。
【0031】さらに、回折格子の深さとは無関係である
ため、2値表現が可能な電子線露光装置等の微細加工能
力を持った装置であれば作製が可能であり、また複製に
おける深さに関する制御も容易であり、エンボス等の方
法で簡便に複製でき、安価にして大量生産を実現でき
る。
【0032】一方、請求項7または請求項9に記載の発
明の光情報記録媒体の情報読取り方法においては、情報
を読取る際に、複数個の受光素子を配設し、回折格子セ
ルに対して一つの入射光を入射し、当該回折格子セルか
ら出射される回折光を受光素子で受光することによっ
て、回折格子セルの各領域の回折光の回折角としてデー
タを再生することにより、複数のデータを一度に同時に
再生できるため、情報の読取りをより高速に行なうこと
ができる。
【0033】また、請求項8または請求項9に記載の発
明の光情報記録媒体の情報読取り方法においては、情報
を読取る際に、少なくとも1個の受光素子を配設し、回
折格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該回折格
子セルから出射される回折光を受光素子で受光すること
によって、回折格子セルの各領域の回折光の空間的分布
としてデータを再生することにより、複数のデータを一
度に同時に再生できるため、情報の読取りをより一層高
速に行なうことができる。
【0034】
【実施例】本発明の要旨は、回折格子を光情報記録媒体
の情報記録要素として用いる場合に、回折格子セルを複
数の領域に分割し、同一回折格子セルの中では、格子角
度が同一で格子間隔が異なる回折格子により各領域を構
成し、(a)光情報記録媒体本体を作製するための元デ
ータに基づいて、各領域のうち少なくとも1つの領域を
構成する回折格子の格子間隔を適切に設定することによ
りデータを記録するか、または(b)光情報記録媒体本
体を作製するための元データに基づいて、各領域の形状
や配置位置を回折格子セル毎に適切に設定することによ
りデータを記録するか、もしくは(c)光情報記録媒体
本体を作製するための第1の元データに基づいて、各領
域のうち少なくとも1つの領域を構成する回折格子の格
子間隔を適切に設定することにより第1のデータを記録
すると共に、光情報記録媒体本体を作製するための第2
の元データに基づいて、各領域の形状や配置位置を回折
格子セル毎に適切に設定することにより第2のデータを
記録することにより、各領域の面積比や複数種類の格子
間隔を用いてデータを記録し、すなわちデータ再生時に
各領域の回折光の空間的分布の変化や回折角の変化を実
現することによって、データの読取りを可能とし、デー
タ記録の高密度化を実現する点にある。
【0035】また、このデータの記録は、回折格子の角
度を用いた情報の記録とは独立して行ない、これらを必
要に応じて複合してそれぞれ独立したデータを記録する
ことによって、データ記録のより一層の高密度化を実現
する点にある。
【0036】以下、上記のような考え方に基づいた本発
明の一実施例について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0037】図1は、請求項1に対応する発明による光
情報記録媒体の構成例を示す平面図である。
【0038】すなわち、本実施例の光情報記録媒体は、
図1に示すように、平面状の基板1の表面に、微小な回
折格子(グレーティング)からなる回折格子セル(以
下、単にセルと称する)2を複数個、図示しない反射層
を介して配設することにより構成している。
【0039】ここで、各セル2は、図示のように複数
(本例では2つ)の領域に分割し、同一セル2の中で
は、格子角度が同一で格子間隔が異なる回折格子により
各領域を構成し、本光情報記録媒体を作製するための元
データに基づいて、各領域のうち少なくとも1つの領域
を構成する回折格子の格子間隔を適切に設定することに
よりデータを記録している。
【0040】すなわち、本光情報記録媒体を作製するた
めの元データに基づいて、各領域の回折格子による回折
角や回折光強度を変化させるように、各領域の回折格子
の格子間隔や面積比を決定する。この場合、目視観察時
の条件も併せて考慮し、格子間隔や面積の構成を決定す
ればよい。
【0041】より具体的には、例えば各セルが同色で観
察できるようにする場合、各セル2における2つの領域
の格子間隔としては、図2に示すように、同一セルの中
の各領域からの回折光の波長とその強度比が、セル毎に
色度図(CIE1964補助標準観察者を参考)上の1
点の色に対応するように、回折格子の格子間隔と領域の
面積を設定、すなわち色度図上のある1点を通る線分の
両端の点の波長のペアから構成する。
【0042】なお、本発明に用いる回折格子は、光の透
過率や、反射率、あるいは位相を変化させる方法等、ど
のような方法で回折格子を形成するようにしてもよい。
【0043】光の透過率、反射率で回折格子を形成する
例としては、濃淡で回折格子を表現する方法が挙げられ
る。
【0044】また、位相で回折格子を形成する例として
は、凹凸で回折格子を形成する方法や、屈折率の異なる
2つの媒質の層で格子を形成する方法(凹部と凸部に相
当するところをそれぞれ異なる媒質にする)が挙げられ
る。
【0045】図3は、表面の凹凸で矩形形状の回折格子
を形成した場合の構成例を示す断面図である。
【0046】図3に示すように、本実施例の光情報記録
媒体を凹凸で形成する場合、深さ方向については2値表
現で十分である。従って、本光情報記録媒体では、例え
ば電子線露光装置等の2値デバイスを用いても作製が可
能であり、しかも簡便な複製工程において、成形性がよ
く、深さ等の制御の必要がない。
【0047】また、レーザー光の干渉性を利用して、各
領域毎に干渉縞を感光材料に記録することにより作製す
ることも可能である。
【0048】なお、回折格子による回折光は、図4に示
すように、次式で表わされる。
【0049】mλ=d(sinα+sinβ) ただし、λ:照明光(入射光)の波長、d:格子間隔、
α:照明光の入射角度、β:m次の回折光の出射角度。
なお、通常は、m=+1、すなわち1次の回折光につい
て考慮する。
【0050】図5は、本実施例の光情報記録媒体をカー
ド形状の基材に適用した場合の構成例を示す平面図であ
る。
【0051】図5に示すように、本実施例の光情報記録
媒体は、その厚さを極めて薄くできるため、カード形状
の基材に貼り付ける場合等でも、厚みに関する問題は全
く生じない。
【0052】以上のように構成した本実施例の光情報記
録媒体においては、各セル2を2つの領域に分割し、同
一セル2の中では、格子角度が同一で格子間隔が異なる
回折格子により各領域を構成し、本光情報記録媒体を作
製するための元データに基づいて、各領域のうち少なく
とも1つの領域を構成する回折格子の格子間隔を適切に
設定することによりデータを記録するようにしているこ
とにより、セル2の各領域の回折光の空間的分布の変化
によるデータ再生が行なえるため、極めて高密度に情報
を記録することができる。
【0053】また、肉眼による観察時の色は、セル2の
各領域の回折格子の格子間隔と面積比に依存するため、
1個のセル2について1つの領域の格子間隔でデータを
記録した場合、残りの領域の格子間隔とこれらの面積比
を適切にしていることにより、同じ色を観察させること
ができる。
【0054】よって、肉眼による観察では同一色にしか
見えない部分(色度座標上の同一の点に対して設計され
た複数個のセル2から構成されている)に、異なる複数
のデータを記録することが可能である。
【0055】すなわち、各セル2における2つの領域の
格子間隔としては、色度図上のある1点を通る線分の両
端の点の波長のペアから構成していることにより、本光
情報記録媒体に白色光を入射して肉眼で観察すると、全
てのセル2が同じ色で光って見える。しかし、レーザー
ビーム等の光を入射してその回折角を知ることで、各セ
ル2毎に異なるデータを再生することができる。これら
は、あらゆる波長を含んだ光、いわゆる白色光について
考えると、ある角度にはそれぞれの格子間隔に対応した
波長の光を出射し、単波長の光について考えると、それ
ぞれの格子間隔に対応した角度で光を出射することによ
る(上記式参照)。よって、肉眼では、記録されたデー
タを知ることはできない。
【0056】さらに、同一色に限らず、複数の色で絵柄
等の任意の画像を形成することも可能である。
【0057】以上により、通常条件下での情報の隠蔽に
よって、セキュリティ効果を向上させることができる。
【0058】さらにまた、回折格子の深さとは無関係で
あるため、2値表現が可能な電子線露光装置等の微細加
工能力を持った装置であれば作製が可能であり、また複
製における深さに関する制御も容易であり、エンボス等
の方法で簡便に複製でき、安価にして大量生産を実現で
きる。
【0059】次に、以上のように構成した本実施例の光
情報記録媒体の情報読取り方法について説明する。
【0060】まず、図6は、本実施例の光情報記録媒体
の情報読取り方法を実現するための光学系の一構成例を
示す概要図である。なお、ここでは、基板1上の1個の
セルのみを考えることにする。
【0061】図6において、データを記録したセル5を
配設した基板1に対して、レーザー光源等の光源6から
ビーム状の入射光7を垂直に入射できるようになってい
る。また、複数個の受光素子8を図示のように円周状に
配設し、セル5からの回折光9,10を受光できるよう
になっている。
【0062】いま、光情報記録媒体の情報を読取る際に
は、光源6からビーム状の入射光7を、セル5に対して
垂直に入射する。このセル5に入射光7が垂直に入射し
た場合、±1次の回折光が対称的な位置関係で出射され
る。
【0063】ここで、+1次回折光9のみが、図示黒塗
りで示されている受光素子8により検出され、他の受光
素子8では光が検出されていない場合を考える。この場
合、黒塗りで示されている受光素子8の位置により、該
当するセルの領域の回折格子の格子間隔と格子の角度を
知ることができる。
【0064】すなわち、例えば上記式により、回折格子
の格子間隔が図示の場合よりも狭い回折格子の場合に
は、同じ円周方向位置にある、より外側の受光素子8に
より回折光が検出される。
【0065】また、回折格子の角度が変わると、それに
応じて円周方向の位置が異なる受光素子8により回折光
が検出される。
【0066】従って、本実施例の光情報記録媒体では、
複数の独立した情報が、再生用の照明光(図6では、入
射光7として記述)の入射するセルのみで記録できる。
しかも、この複数種類の情報は、それぞれ2値以上のデ
ータを記録できるため、高密度な記録が可能である。
【0067】さらに、入射光7を走査する、あるいは基
板1を移動させることによって、例えば従来と同じ走査
速度、あるいは回転速度であっても、複数倍の速度で
(高速に)大容量の情報の読み取りを実現することがで
きる。
【0068】さらにまた、入射光7として、ビーム状の
光をセルに入射しているため、セルから出射される回折
光もビーム状となり、受光素子8での受光が容易である
ばかりでなく、読取りエラーも無くすることが可能とな
る。
【0069】図7は、請求項2に対応する発明による光
情報記録媒体の構成例を示す平面図である。
【0070】すなわち、本実施例の光情報記録媒体は、
図7に示すように、平面状の基板11の表面に、微小な
回折格子(グレーティング)からなるセル12を複数
個、図示しない反射層を介して配設することにより構成
している。
【0071】ここで、各セル12は、図示のように複数
(本例では、2つ、3つ、4つの各種)の領域に分割
し、同一セル12の中では、格子角度が同一で格子間隔
が異なる回折格子により各領域を構成し、本光情報記録
媒体を作製するための元データに基づいて、各領域の形
状や配置位置を回折格子セル毎に適切に設定することに
よりデータを記録している。
【0072】すなわち、本光情報記録媒体を作製するた
めの元データに基づいて、各領域の回折格子による回折
角や回折光強度を変化させるように、各領域の回折格子
の格子間隔や面積比を決定する。この場合、目視観察時
の条件も併せて考慮し、格子間隔や面積の構成を決定す
ればよい。
【0073】より具体的には、例えば各セルが同色で観
察できるようにする場合、各セル12における複数の領
域の格子間隔としては、前述したように、同一セルの中
の各領域からの回折光の波長とその強度比が、セル毎に
色度図上の1点の色に対応するように、回折格子の格子
間隔と領域の面積を設定、すなわち色度図上のある1点
を通る線分の両端の点の波長のペアから構成する。
【0074】なお、本例では、全てのセル12が共通の
2種類の格子間隔の回折格子からなる場合について示し
ており、ここで用いる回折格子は、光の透過率や、反射
率、あるいは位相を変化させる方法等、どのような方法
で回折格子を形成するようにしてもよい。
【0075】光の透過率、反射率で回折格子を形成する
例としては、濃淡で回折格子を表現する方法が挙げられ
る。
【0076】また、位相で回折格子を形成する例として
は、凹凸で回折格子を形成する方法や、屈折率の異なる
2つの媒質の層で格子を形成する方法(凹部と凸部に相
当するところをそれぞれ異なる媒質にする)が挙げられ
る。
【0077】以上のように構成した本実施例の光情報記
録媒体においては、各セル12を2つの領域に分割し、
同一セル12の中では、格子角度が同一で格子間隔が異
なる回折格子により各領域を構成し、本光情報記録媒体
を作製するための元データに基づいて、各領域の形状や
配置位置を回折格子セル毎に適切に設定することにより
データを記録するようにしていることにより、セル12
の各領域の回折光の空間的分布の変化によるデータ再生
が行なえるため、極めて高密度に情報を記録することが
できる。
【0078】また、肉眼による観察時の色は、セル12
の各領域の回折格子の格子間隔と面積比に依存するた
め、各セル12の2種類の回折格子の面積比が同じなら
ば、同じ色のセルとして観察させることができる。
【0079】よって、肉眼による観察では同一色にしか
見えない部分に、異なる複数のデータを記録することが
可能である。
【0080】すなわち、各セル12における各領域の格
子間隔としては共通の2種類であり、面積比も同じであ
るため、色度図上のある1点に対応することになり、本
光情報記録媒体に白色光を入射して肉眼で観察すると、
全てのセル12が同じ色で光って見える。しかし、レー
ザービーム等の光を入射してその回折光の空間的分布を
知ることで、各セル12毎に異なるデータを再生するこ
とができる。よって、肉眼では、記録されたデータを知
ることはできない。
【0081】さらに、同一色に限らず、複数の色で絵柄
等の任意の画像を形成することも可能である。
【0082】以上により、通常条件下での情報の隠蔽に
よって、セキュリティ効果を向上させることができる。
【0083】さらにまた、回折格子の深さとは無関係で
あるため、2値表現が可能な電子線露光装置等の微細加
工能力を持った装置であれば作製が可能であり、また複
製における深さに関する制御も容易であり、エンボス等
の方法で簡便に複製でき、安価にして大量生産を実現で
きる。
【0084】次に、以上のように構成した本実施例の光
情報記録媒体の情報読取り方法について説明する。
【0085】まず、図8(a)は、本実施例の光情報記
録媒体の情報読取り方法を実現するための光学系の一構
成例を示す概要図である。なお、ここでは、基板11上
の1個のセルのみを考えることにする。
【0086】図8(a)において、データを記録したセ
ル15を配設した基板11に対して、レーザー光源等の
光源16から平行光状の入射光17を垂直に入射できる
ようになっている。また、受光素子からなる複数個(本
例では、2個)の光検出器18A,18Bを図示のよう
に配設し、セル15からの回折光19A,19Bを受光
できるようになっている。
【0087】いま、光情報記録媒体の情報を読取る際に
は、光源16から入射光17を、セル15に対して垂直
に入射する。このセル15に入射光17が垂直に入射し
た場合、回折角が異なる2つの回折光が出射される。
【0088】すなわち、格子間隔の違いが回折角の違い
となり、2個の光検出器18A,18Bにより、図8
(b)に示すように、それぞれの格子間隔の回折格子で
表わされたパターンが検出される(図では、−1次の回
折光等については、その図示を省略している)。ここ
で、光検出器18A,18Bは、例えばCCDアレイの
ように受光素子が並んだものとしている。
【0089】この場合、これらのパターンは互いに反転
しただけであるので、実際上には光検出器としては18
Aまたは18Bのいずれか1個あればよい。すなわち、
情報読取りの際の機械構造が単純になり、簡便な読取り
が可能である。これらから、本実施例の光情報記録媒体
は、通常の印刷インキ等で表現されたバーコード等と同
様に扱うことができる。
【0090】従って、本実施例の光情報記録媒体では、
複数の独立した情報が、再生用の照明光(図8では、入
射光17として記述)の入射するセルのみで記録でき
る。しかも、この複数種類の情報は、それぞれ2値以上
のデータを記録できるため、高密度な記録が可能であ
る。
【0091】また、入射光17を走査する、あるいは基
板11を移動させることによって、例えば従来と同じ走
査速度、あるいは回転速度であっても、複数倍の速度で
(高速に)大容量の情報の読み取りを実現することがで
きる。
【0092】さらに、2個の光検出器18A,18Bで
それぞれ検出された回折光19A,19Bのパターンを
比較することにより、読取った情報が真のデータである
か否かを確認することができる。
【0093】以上のように、本実施例の光情報記録媒体
の情報読取り方法においては、一つの入射光7に対し
て、1個のセルが複数の方向に同時に回折光を出射する
ため、同時に複数のデータを再生することができるた
め、極めて高速な情報読取りを実現することが可能とな
る。
【0094】また、入射光17のスポット径およびセル
を大きくすることにより、より多くの情報の読取りを瞬
時に行なうことも可能となる。
【0095】これにより、従来のようにスポット径を小
さくする必要がなく、スポット径を小さくするためのレ
ンズ系等を、省略あるいは簡略化することができる。
【0096】さらに、入射光17として、平行光状の光
をセルに入射しているため、セルから出射される回折光
も平行光状となり、光検出器18A,18Bでの受光が
容易であるばかりでなく、読取りエラーも無くすること
が可能となる。
【0097】なお、上記において、回折格子の角度と
は、基板表面の法線を回動軸として回折格子を回動した
角度を指し、また回折光の回折角とは、基板表面の法線
に対して回折光の出射する角度を指し、さらに回折光の
出射方向とは、基板表面の法線を軸とした回動方向を指
すものである。
【0098】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0099】(a)上記各実施例では、セルとして、反
射型のセルを用いる場合について説明したが、これに限
らず、セルとして、透過型のセルを用いることも可能で
ある。そして、この場合には、回折格子セルを基板に配
設する際に反射層を設ける必要がなくなるため、その分
だけ光情報記録媒体の作製作業工程を簡略化することが
できる。
【0100】(b)上記各実施例では、平面状の基板の
表面に、微小な回折格子(グレーティング)からなるセ
ルを複数個配設することにより光情報記録媒体を形成す
る場合について説明したが、これに限らず、平面状の基
板の表面に、セルを少なくとも1個配設することにより
光情報記録媒体を形成する場合についても、本発明を同
様に適用することが可能である。
【0101】(c)上記図1の実施例では、セルを2つ
の領域に分割する場合について説明したが、これに限ら
ず、色度図上の点を表わすように3つ以上の波長を選択
するようにしてもよい。この場合、1個のセル当たりの
情報量を増やすことが可能となる。
【0102】(d)上記図7の実施例では、全てのセル
が2種類の格子間隔の回折格子からなる場合について説
明したが、これに限らず、全てのセルが3種類以上の格
子間隔の回折格子からなる場合についても、本発明を同
様に適用することが可能である。
【0103】(e)上記各実施例では、入射光として
は、ビーム状あるいは平行光状の光を入射する場合につ
いて説明したが、これに限られるものではない。
【0104】(f)上記各実施例では、セルの各領域の
格子間隔の少なくとも一つ、あるいはセル内での各領域
の形状や配置位置によりデータを記録し、読み取る場合
について説明したが、これに限らず、これらを同時に行
なうようにしてもよい。
【0105】(g)上記各実施例では、同一セルの中で
は格子角度が同一で格子間隔が異なる回折格子により各
領域が構成されるセルのみを用いてデータを記録する場
合について説明したが、これに限らず、光情報記録媒体
本体を作製するための別の元データに基づいて、各領域
の回折格子の格子角度を変化させることで別のデータを
記録することにより、より一層高密度な情報記録が可能
となる。
【0106】図9は、この種の反射型の光情報記録媒体
の構成例を示す平面図である。
【0107】すなわち、図9において、本実施例の光情
報記録媒体は、平面状の基板21の表面に、微小な回折
格子(グレーティング)からなるセル22を複数個、図
示しない反射層を介して配設することにより構成してい
る。
【0108】ここで、各セル22を構成する回折格子
は、図9に示すようになっており、各セル22が2種類
の格子間隔の回折格子からなっている場合を示してい
る。
【0109】図示「T」の上方部の横棒を形成する各セ
ル22において、2種類の格子間隔は共通であり、面積
比のみ変化させている。例えば、観察時に500nmの
波長と600nmの波長となるように、2種類の格子間
隔を設定すると、図10に示す色度図の線分上の全ての
点が、2つの領域の面積比によって表現できる。
【0110】この時、図示pとqとの比がそれぞれの領
域の面積比と等しい。従って、図示「T」の上方部の横
棒を形成する各セル22は、2つの格子間隔から定義さ
れる線分上の、各面積比と等しいpq比の位置にある色
で観察される。
【0111】一方、図示「T」の縦棒を形成する各セル
22において、2種類の格子間隔は共通であり、格子角
度と各領域の形状のみ変化させている。
【0112】これらを利用することにより、本実施例の
光情報記録媒体では、肉眼での観察時に、色度図上で太
線内にある範囲の任意の色で見えるセル群の中に、目視
では認識できない機械読取り用の情報を記録しておくこ
とができる。また、これとは逆に、機械読取り用の情報
とは全く独立に、目視で識別可能な図柄等の画像を観察
させることもできる。
【0113】以上から、通常条件下での情報の隠蔽によ
って、かつ/または目視と機械読取り用情報との照合に
よって、セキュリティ効果のより一層の向上を図ること
が可能となる。
【0114】なお、本実施例の場合においても、セルの
回折格子の格子間隔の種類、セルの領域分割数は、2種
類、あるいは2つに限定されないことは、前述の場合と
同様である。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
折格子セルを複数の領域に分割し、同一回折格子セルの
中では、格子角度が同一で格子間隔が異なる回折格子に
より各領域を構成し、光情報記録媒体本体を作製するた
めの元データに基づいて、各領域のうち少なくとも1つ
の領域を構成する回折格子の格子間隔を適切に設定する
ことによりデータを記録するか、または光情報記録媒体
本体を作製するための元データに基づいて、各領域の形
状や配置位置を回折格子セル毎に適切に設定することに
よりデータを記録するか、もしくは光情報記録媒体本体
を作製するための第1の元データに基づいて、各領域の
うち少なくとも1つの領域を構成する回折格子の格子間
隔を適切に設定することにより第1のデータを記録する
と共に、光情報記録媒体本体を作製するための第2の元
データに基づいて、各領域の形状や配置位置を回折格子
セル毎に適切に設定することにより第2のデータを記録
するようにし、またその情報を読取る際に、少なくとも
1個の受光素子を配設し、上記セルに対して一つの入射
光を入射し、当該セルから出射される回折光を受光素子
で受光することにより、各領域の回折光の回折角および
/または空間的分布としてデータを再生するようにした
ので、回折格子を情報記録要素として極めて高密度な情
報記録ができると共に、複数の情報を一度に同時に再生
して情報の読取りをより高速に行なうことができ、しか
もセキュリティ効果の向上を図ることが可能な光情報記
録媒体およびその情報読取り方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する発明による光情報記録媒体
の一実施例を示す平面図。
【図2】同実施例の光情報記録媒体に適用するセルの回
折格子の格子間隔と面積比の設定方法を説明するための
色度図。
【図3】同実施例における光情報記録媒体のセルを構成
する矩形形状の回折格子の一例を示す断面図。
【図4】同実施例の光情報記録媒体における回折の様子
を示す図。
【図5】同実施例における光情報記録媒体をカード形状
の基材に適用した場合の構成例を示す平面図。
【図6】同実施例における光情報記録媒体の情報読取り
方法を実現するための光学系の構成例を示す概要図。
【図7】請求項2に対応する発明による光情報記録媒体
の一実施例を示す平面図。
【図8】同実施例における光情報記録媒体の情報読取り
方法を実現するための光学系の構成例を示す概要図。
【図9】本発明による光情報記録媒体の他の実施例を示
す平面図。
【図10】同他の実施例の光情報記録媒体に適用するセ
ルの回折格子の格子間隔と面積比の設定方法を説明する
ための色度図。
【符号の説明】
1…基板、2,5…セル、6…光源、7…入射光、8…
受光素子、9,10…回折光、11…基板、12,15
…セル、16…光源、17…入射光、18A,18B…
光検出器、19A,19B…回折光、21…基板、22
…セル。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の基板の表面に、微小な回折格子
    (グレーティング)からなるセルを少なくとも1個配設
    することにより形成される光情報記録媒体において、 前記回折格子セルを複数の領域に分割し、 同一回折格子セルの中では、格子角度が同一で格子間隔
    が異なる回折格子により各領域を構成し、 光情報記録媒体本体を作製するための元データに基づい
    て、前記各領域のうち少なくとも1つの領域を構成する
    回折格子の格子間隔を適切に設定することによりデータ
    を記録するようにしたことを特徴とする光情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 平面状の基板の表面に、微小な回折格子
    (グレーティング)からなるセルを少なくとも1個配設
    することにより形成される光情報記録媒体において、 前記回折格子セルを複数の領域に分割し、 同一回折格子セルの中では、格子角度が同一で格子間隔
    が異なる回折格子により各領域を構成し、 光情報記録媒体本体を作製するための元データに基づい
    て、前記各領域の形状や配置位置をセル毎に適切に設定
    することによりデータを記録するようにしたことを特徴
    とする光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 平面状の基板の表面に、微小な回折格子
    (グレーティング)からなるセルを少なくとも1個配設
    することにより形成される光情報記録媒体において、 前記回折格子セルを複数の領域に分割し、 同一回折格子セルの中では、格子角度が同一で格子間隔
    が異なる回折格子により各領域を構成し、 光情報記録媒体本体を作製するための第1の元データに
    基づいて、前記各領域のうち少なくとも1つの領域を構
    成する回折格子の格子間隔を適切に設定することにより
    第1のデータを記録し、 また前記光情報記録媒体本体を作製するための第2の元
    データに基づいて、前記各領域の形状や配置位置をセル
    毎に適切に設定することにより第2のデータを記録する
    ようにしたことを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記同一回折格子セルの中の各領域から
    の回折光の波長とその強度比が、回折格子セル毎に色度
    図上の1点の色に対応するように、前記回折格子の格子
    間隔と前記領域の面積を設定するようにしたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の
    光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記回折格子セルを複数個配設し、当該
    各回折格子セルを構成する回折格子の角度をセル相互間
    で異ならせることにより第3のデータを記録するように
    したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    か1項に記載の光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記回折格子セルとして、反射型の回折
    格子セル、または透過型の回折格子セルのいずれかのも
    のを用いるようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記請求項1に記載の光情報記録媒体の
    情報を読取る方法において、 複数個の受光素子を配設し、 前記回折格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該
    回折格子セルから出射される回折光を前記受光素子で受
    光することにより、回折格子セルの各領域の回折光の回
    折角として前記データを再生するようにしたことを特徴
    とする光情報記録媒体の情報読取り方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項2に記載の光情報記録媒体の
    情報を読取る方法において、 少なくとも1個の受光素子を配設し、 前記回折格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該
    回折格子セルから出射される回折光を前記受光素子で受
    光することにより、回折格子セルの各領域の回折光の空
    間的分布として前記データを再生するようにしたことを
    特徴とする光情報記録媒体の情報読取り方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項3に記載の光情報記録媒体の
    情報を読取る方法において、 複数個の受光素子を配設し、 前記回折格子セルに対して一つの入射光を入射し、当該
    回折格子セルから出射される回折光を前記受光素子で受
    光することにより、回折格子セルの各領域の回折光の回
    折角および空間的分布として前記第1および第2のデー
    タを再生するようにしたことを特徴とする光情報記録媒
    体の情報読取り方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項2に記載の光情報記録媒体
    の情報を読取る方法において、 前記受光素子として複数個配設し、当該各受光素子で受
    光された回折光の空間的分布の変化を相互に比較するこ
    とにより、再生データの真偽を判定するようにしたこと
    を特徴とする光情報記録媒体の情報読取り方法。
  11. 【請求項11】 前記入射光としては、ビーム状の光を
    入射するようにしたことを特徴とする請求項7ないし請
    求項9のいずれか1項に記載の光情報記録媒体の情報読
    取り方法。
JP20645493A 1993-08-20 1993-08-20 光情報記録媒体およびその情報読取り方法 Expired - Lifetime JP3475448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20645493A JP3475448B2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 光情報記録媒体およびその情報読取り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20645493A JP3475448B2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 光情報記録媒体およびその情報読取り方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0757066A true JPH0757066A (ja) 1995-03-03
JP3475448B2 JP3475448B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=16523649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20645493A Expired - Lifetime JP3475448B2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 光情報記録媒体およびその情報読取り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3475448B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007125773A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Toppan Printing Co., Ltd. 情報記録媒体、並びに情報記録媒体からの情報読取方法及び画像検出装置
JP2008076993A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Toppan Printing Co Ltd 情報記録媒体および情報記録媒体の秘匿情報読取り装置
JP2009276518A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toppan Printing Co Ltd 光学素子、粘着ラベル、転写箔、ラベル付き物品及び判別装置
KR20150093452A (ko) * 2014-02-07 2015-08-18 한국기계연구원 위조방지 패턴 감지장치 및 감지방법
JP2019082604A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 凸版印刷株式会社 表示デバイス
US10388098B2 (en) 2014-02-07 2019-08-20 Korea Institute Of Machinery & Materials Apparatus and method of processing anti-counterfeiting pattern, and apparatus and method of detecting anti-counterfeiting pattern

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007125773A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Toppan Printing Co., Ltd. 情報記録媒体、並びに情報記録媒体からの情報読取方法及び画像検出装置
JP2007299305A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Toppan Printing Co Ltd 画像検出装置
US8770487B2 (en) 2006-04-27 2014-07-08 Toppan Printing Co., Ltd. Information recording medium and method of reading information from information recording medium, and image detection apparatus
US9333797B2 (en) 2006-04-27 2016-05-10 Toppan Printing Co., Ltd. Information recording medium and method of reading information recording medium, and image detection apparatus
JP2008076993A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Toppan Printing Co Ltd 情報記録媒体および情報記録媒体の秘匿情報読取り装置
JP2009276518A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toppan Printing Co Ltd 光学素子、粘着ラベル、転写箔、ラベル付き物品及び判別装置
KR20150093452A (ko) * 2014-02-07 2015-08-18 한국기계연구원 위조방지 패턴 감지장치 및 감지방법
US10388098B2 (en) 2014-02-07 2019-08-20 Korea Institute Of Machinery & Materials Apparatus and method of processing anti-counterfeiting pattern, and apparatus and method of detecting anti-counterfeiting pattern
JP2019082604A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 凸版印刷株式会社 表示デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP3475448B2 (ja) 2003-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5644565A (en) Optical recording medium including a plurality of diffracted grating cells
US5278816A (en) Recording/reproducing system using wavelength/depth selective optical storage medium
EP0834174B1 (en) Optical data storage medium and methods for its writing and reading
KR100293135B1 (ko) 디스크형광학기억매체및 그제조방법
CA2708526C (en) Display and labeled article
CN101331501A (zh) 信息记录介质、自信息记录介质的信息读取方法及图像检测装置
KR20060047397A (ko) 광디스크 장치, 광학 소자 및 광학 소자의 제조 방법
JP3475448B2 (ja) 光情報記録媒体およびその情報読取り方法
GB2198279A (en) An optical storage medium
US20060039047A1 (en) Holographic device
JP2005322387A (ja) 情報処理装置および情報記録媒体
JPH0765376A (ja) 光情報記録媒体およびその情報読取り方法
JPH08147761A (ja) 情報記録媒体
CN100524481C (zh) 光盘装置
JP3421113B2 (ja) 回折格子パターンを有する光情報記録媒体
JP3910105B2 (ja) 光記録媒体装置およびトラッキング方法
JP3968939B2 (ja) 光情報記録媒体およびその読み取り方法
US7643400B1 (en) Optical encoding of data with distributed diffractive structures
JP3530106B2 (ja) データ記録媒体
JPS61115253A (ja) 光情報記録媒体
JPH05144079A (ja) 光学的記録体
JPS61129748A (ja) 光情報記録媒体
JPH0490128A (ja) 光学的情報記録再生方法及び情報記録媒体
JPH11306592A (ja) 光情報記録媒体および情報読み取り方法
JPH11306593A (ja) 光情報記録媒体および情報読み取り方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 9