JPH075693B2 - 構造の強化されたラテツクス粒子とその製造法 - Google Patents

構造の強化されたラテツクス粒子とその製造法

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JPH075693B2
JPH075693B2 JP61175798A JP17579886A JPH075693B2 JP H075693 B2 JPH075693 B2 JP H075693B2 JP 61175798 A JP61175798 A JP 61175798A JP 17579886 A JP17579886 A JP 17579886A JP H075693 B2 JPH075693 B2 JP H075693B2
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    • C08F279/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of monomers having two or more carbon-to-carbon double bonds as defined in group C08F36/00 on to polymers of conjugated dienes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は伸びの損失を伴なうことなく高い引張強度を持
つラテツクスの製造法に関する。この物性の改善は剥離
接着力の損失なしに高いせん断接着力を持つ接着剤とし
て適するラテツクスをもたらす。
接着剤工業ではせん断接着力と剥離接着力のバランスの
とれた接着剤に対する要望が極めて高い。残念なこと
に、せん断接着力はラテツクスフイルムの引張り特性に
依存し、剥離接着力はラテツクスフイルムの伸び特性に
依存する。引張り特性と伸び特性は相反する性質であ
り、それ故、一方が増大すると他方は減少する。この問
題を処理するためにラテツクスの種々の製造法が検討さ
れている。
一つの方法は種々のモノマーを共重合して個々のモノマ
ー成分の利点を得んとするものであり、これは多分最も
一般的な方法である。別の重合法はモノマーの添加を段
階的に行なつて異なつた性質を持つ構造化したラテツク
ス粒子をつくる方法である。いづれの方法も接着剤、特
に感圧性接着剤として許容される性質を持つラテツクス
をもたらすが、せん断接着力又は剥離接着力のいづれか
を他を犠牲にせずに増大させることが依然望まれてい
る。
本発明はそのフイルムが改善された引張特性と伸び特性
を持つ構造の強化されたラテツクス粒子を乳化重合で製
造する方法であつて、 (a) 第1のモノマー供給物を重合して芯部をつく
り; (b) 該(a)の存在下に、そのポリマーが(a)よ
り高いガラス転移温度(Tg)を持つ第2のモノマー供給
物を該ラテツクス粒子中のモノマー100部当り5〜30部
の量で重合し;そして (c) (a)と(b)の存在下に、そのポリマーが該
(b)より低いTgを持つ第3のモノマー供給物を重合し
て殻部をつくることを特徴とする構造の強化されたラテ
ツクス粒子の製造法である。
(b)のモノマー供給物からつくられたポリマーのTgは
一般に少なくとも25℃である。1つの態様において、モ
ノマー供給物(a)と(c)からつくられたポリマーは
同様のTgをもつか又は実際に同じ組成からなる。(a)
及び(c)用の代表的なモノマー供給物はスチレンとブ
タジエンの混合物である。
本発明方法の別の態様において、モノマー供給物(b)
はラテツクス粒子中のモノマー100部当り15〜25部の量
でありうる。モノマー供給物(b)はスチレン又はその
ポリマーが25℃より高いTgを持つスチレンの混合物であ
りうる。モノマー供給物(a)、(b)及び(c)の添
加は連続的に行ないうる。
本発明はまた上記方法でつくられそのフイルムが改善さ
れた引張り特性と伸び特性を持つ構造の強化されたラテ
ツクス粒子を提供する。
別の態様において、本発明は上記の乳化重合法でつくら
れた改善された引張り特性と伸び特性を持つ構造の強化
されたラテツクス粒子と粘着付与剤からなる感圧性接着
剤を提供する。通常、粘着付与剤は感圧性接着剤調合物
中に固体基準で1〜90重量%含有される。
本発明方法は伸び特性が比例的に減少することなく増大
した引張り特性を持つラテツクス粒子の製造を可能とす
る。特に有利には、本発明の構造の強化されたラテツク
ス粒子の引張り特性及び伸び特性は望ましいせん断接着
力と剥離接着力を持つ感圧性接着剤の製造を可能とす
る。
第1図は構造の強化されたラテツクスフイルムと比較用
の均一ラテツクスフイルムの応力−ひずみ曲線である。
本発明のラテツクスは3段階重合法でつくられすぐれた
引張り特性を持ち且つそれに応じて伸び特性の低下する
ことのないものが得られる。接着剤分野ではこの特性は
顕著なせん断強度と剥離強度をもたらす。3段階ラテツ
クスはまた感圧性接着剤としての応用に適している。
3段階法は(そのポリマーが)ある転移温度(Tg)を持
つ第1のモノマー供給物を反応機に供給し、より高いTg
を持つ第2のモノマー供給物を、そして最後に第1のモ
ノマー供給物と同様の第3のモノマー供給物をそれぞれ
重合系に添加する重合法である。この重合法は、段階的
に、即ち各モノマー供給物を、次のモノマー供給物の添
加の前に、独立に添加し重合することによつて行なつて
も、また連続的な供給法として行なつてもよい。連続的
な供給法には各モノマーの増加的添加、つまり1のモノ
マーの供給が減少したら次のモノマーの供給を増加して
種々のモノマー供給物間の変化を円滑に行なうような添
加も含まれる。
本発明の構造を強化したラテツクス粒子の強化部分は3
段階重合法における第2のモノマー供給物に依存する。
第1及び第3のモノマー供給物より高いTgをもつ第2の
モノマー供給物は通常硬質モノマーと称する。通常この
硬質モノマーはラテツクスが用いられる温度より高いTg
を持つ。それ故、感圧性接着剤(以下、PSA)ではこの
硬質モノマー供給物は25℃より高いTgを持つ。
第2のモノマー供給物、即ちラテツクス粒子の硬質モノ
マー部分は第1及び第3のモノマー部分を強化して引張
り特性と伸び特性の新しいバランスをもたらす。第1及
び第3段階のモノマーの強化は第2のモノマー供給物が
ラテツクス粒子の全モノマー100部(以下、phr)当り5
〜30部からなるときに認められる。より好ましくは第2
のモノマー供給物即ち硬質モノマーは10〜25phrからな
る。
第2のモノマー供給物、即ち硬質モノマーの代表例は、
スチレン又はその混合物のようにそのポリマーが25℃よ
り高いTgを持つビニル芳香族モノマーである。しかし、
第1及び第3段階のモノマー供給物より高く、ラテツク
スが用いられる温度より高いTgを持つホモポリマー又は
コポリマーは適している。他の好ましい硬質ポリマーに
はスチレン/ブタジエンコポリマー、スチレン/イソプ
レンコポリマー、メチルメタクリレート、メチルメタク
リレートとエチルアクリレート、ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、sec−ブチルアクリ
レート又はブタジエンとのコポリマー又はターポリマ
ー、アクリロニトリルとエチルアクリレート、ブチルア
クリレート又はブタジエンとのコポリマー又はターポリ
マーがある。
第1及び第3段階のモノマー供給物、即ち軟質モノマー
は通常同じ組成からなるが、Tgが第2のモノマー供給物
のTgを越えなければモノマー量やモノマーのタイプが変
つても適している。第1及び第3のモノマー供給物、即
ち軟質モノマーは該第2のモノマー供給物、即ち硬質モ
ノマーより低いTgを持つ。典型的には硬質モノマーは25
℃より低いTgを持つ。好ましい軟質ポリマーには25℃よ
り低いTgを持つスチレン/ブタジエンコポリマー、スチ
レンとイソプレン、ブチルアクリレート又は2−エチル
ヘキシルアクリレートとのコポリマー又はターポリマ
ー、アクリロニトリルとブタジエン、イソプレン、ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、se
c−ブチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートとのコ
ポリマー又はターポリマー及び第2段階のモノマー供給
物より低いTgを持つ他の軟質ポリマーが含まれる。
第1及び第3のモノマー供給物はラテツクス粒子の残
部、即ち強化用の第2のモノマー供給物によつてはつく
られない部分からなる。通常、第1のモノマー供給物は
全モノマー100部当り10〜30部からなり、第3のモノマ
ー供給物はラテツクス粒子の全モノマー100部当り40〜7
0部からなる。
3つのモノマー供給物の重合は通常の乳化重合法に従つ
て行なわれる。たとえば、特定の段階で用いるモノマー
を、公知の乳化剤(即ち界面活性剤)や当該分野で重合
助剤(たとえば連鎖移動剤等)として通常用いられる他
の成分を含む水性媒体中でこれを乳化するに十分な撹拌
下に分散させる方法が代表例である。次にこれらモノマ
ーをフリーラジカル形成用の通常の源、たとえば通常の
フリーラジカル重合触媒、放射線照射等の助けで重合に
供する。
所望により、第1段階の重合で通常のシード法を用いて
重合を制御したり、分散させた第1段階のコポリマー粒
子の平均粒子径や粒子径分布を望む値にすることもでき
る。また、前記したように、本発明方法では通常の連鎖
移動剤を用いてもよい。実際、脂肪族共役ジエンを用い
る重合段階では、それを用いることが好ましい。かかる
通常の連鎖移動剤の例には、ブロモホルム、四塩化炭
素、長鎖メルカプタン(たとえばドデシルメルカプタン
等)、又は他の公知の連鎖移動剤が含まれる。かかる連
鎖移動剤は全供給モノマー当り0.1〜10重量%用いるこ
とが好ましい。またラテツクス中に少量のある公知の添
加剤を加えることもしばしば好ましい。かかる添加剤の
代表例には界面活性剤、殺菌剤、中和剤、抗発泡剤等が
ある。かかる添加剤はラテツクス製造の適宜の段階で適
宜の方法でラテツクスに添加しうる。
本発明の強化したラテツクスは、カーペツトの裏打ちや
バインダー、ペーパーコーテイング組成物として、他の
組成物のバインダーとして、フリーフイルムとして種々
の型の基材を結合する接着剤として、保護被覆や装飾被
覆用のフイルム形成成分として、また一般のペイント等
の成分として等種々の形で利用できる。本発明の強化ラ
テツクスは感圧性接着剤として特に適している。感圧性
接着剤は乾燥時永続的な粘性を有しわずかな押圧で種々
の基材にしつかりと接着しうる接着材料である。かかる
接着剤はテープ、ラベル、壁被覆材、フロアタイル、合
板を含む種々の用途に有用である。
本発明の強化したラテツクス組成物はそのすぐれたせん
断接着特性及び剥離接着特性から感圧性接着剤としての
用途に特に適している。通常、本発明のラテツクス組成
物を感圧性接着剤として用いる際には粘着付与用樹脂エ
マルジヨン即ち粘着付与剤を含有させることが望まし
い。感圧性接着剤の製造において有用な粘着付与剤は市
販されており、米国特許第4,189,419号に一般的に記載
されている。典型的には、この樹脂には、乳化樹脂、部
分脱カルボキシル化ロジン、重合したロジンのグリセロ
ールエステル、部分2量化したロジン、天然樹脂、水素
化ウツドロジン、可塑化した水素化ロジン、石油から誘
導された芳香族樹脂、テルペン樹脂、コールタール、ポ
リインデン樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー樹
脂、テルペンフエノール樹脂、クマロン−インデン類、
ロジンエステル、ペンタエリスリトールエステル、ポリ
ジシクロブタジエン樹脂等がある。PSA組成物の性質は
適宜の粘着付与剤の選択により用途に応じ変えうる。
当然のことながら、粘着付与剤は、軟化剤、可塑剤、抗
酸化剤等の、粘着付与用樹脂と共に乳化しうるか又は別
途に乳化し粘着付与用樹脂エマルジヨンと混合しうる適
宜の添加剤も含みうる。
粘着付与剤はラテツクスがせん断接着が不当に減少する
ことなく粘着性を増すような量で加えられることが好ま
しい。好ましい調合物は典型的には調合物の固体基準で
粘着付与剤を1〜90、好ましくは20〜80、より好ましく
は30〜50重量%含有する。
典型的には、PSA組成物は所望量の強化ラテツクスと粘
着付与剤を適宜の通常の方法で混合してつくられる。ラ
テツクスと粘着付与剤成分を組合せる方法に関し本発明
を制限する意図はいささかもないことは理解されるべき
である。
次の例は本発明を例証するためのものである。
例 1. 次のようにして3段階に構造を強化したラテツクスをつ
くつた。他に指示のない限り全測定は全モノマー100部
当りの部で示してある。
脱イオン水55.99部、ポリスチレンシ−ドラテックス3.5
部からなる最初の混合物にモノマー供給物を加えて1000
Å(0.1μm)のラテツクスをつくつた。最初の混合物
を撹拌し温度を90℃に維持した。この最初の混合物に時
間0にて水性供給物を加え時間270分まで続けた。この
水性供給物は脱イオン水200部、Dowfax −2A1界面活性
剤(ドデシルジフエニルオキサイドジスルホン酸ナトリ
ウムに対するザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標)
の45%溶液0.5部及び過硫酸ナトリウム0.7部からなる。
時間0から54分まで、スチレン5.6部、ブタジエン14
部、t−ドデシルメルカプタン0.45部及び四塩化炭素0.
6部からなる第1のモノマー供給物を加えた。
スチレン20部からなる第2のモノマー供給物を54分の時
点で添加しはじめ時間107分までつづけた。
第3のモノマー供給物を時間107分で添加しはじめ時間2
70分までつづけた。第3のモノマー供給物はスチレン1
6.4部、ブタジエン42部、t−ドデシルメルカプタン0.3
5部及び四塩化炭素1.8部からなる。
さらに、脱イオン水20.15部、水酸化ナトリウムの10%
溶液0.14部及びイタコン酸2.0部からなる第2の水性供
給物を時間15分に於いてそして時間210分まで続けて反
応混合物に連続的に加えた。
時間270分ですべての添加を終え混合物を60分間反応さ
せた。固体分を集めラテツクスフイルムをつくりその物
性を調べた。測定結果を表Iに示す。
比較のために従来の均一系のスチレン/ブタジエンラテ
ツクスもつくつた。この比較の均一系ラテツクスはブタ
ジエン70部、スチレン28部、イタコン酸2部、t−ドデ
シルメルカプタン2.25部及び四塩化炭素3部を用いその
他の全成分と条件は本質的に3段階ラテツクス製法と同
じにして連続供給法でつくつた。当然のことながら、構
造を強化したラテツクス系では中間で強化用スチレンを
供給するため均一系ラテツクスよりも多くのスチレンを
含んでいる。本質的に、上記でつくつた構造を強化した
ラテツクスは比較の均一系ラテツクスモノマー供給物の
20%に相当する第1のモノマー供給物と、次に20%の強
化用スチレンモノマー供給物と、最后に比較の均一系ラ
テツクスモノマー供給物の60%に相当する第3のモノマ
ー供給物からなる。
均一系ラテツクスからつくつたフイルムの物性は表Iに
比較の均一系ラテツクスとして示してある。
これらラテツクスの接着性は感圧性テープカウンシル
(PSTC)法No.1、5及び7に従つて測定した。剥離接着
力テストは比較的高い圧力下に付着させて後180゜の角
度でテープをはがすものである。急速ステイツクテスト
は比較的低い圧力で付着させて後90゜の角度でテープを
はがすものである。いづれのテストもテープをはがすに
要する力で示してある。せん断接着力は120゜F(490
℃)で500gの塊を用いPSTC No.7に従つて測定する。こ
のテストではオーブン中で2゜の角度のせん断力を付与
する。結果は結合がなくなるに要する時間で示す。
上記の物性値は構造を強化したラテツクスでは伸びが対
応して低下することなく引張り特性が増加していること
を示している。引張り(tensile)における増加分は均
一系ラテツクスと比較したとき剥離接着力の減少なしに
せん断接着力が顕著に改善されたことにうらづけられ
る。
例1の構造を強化したラテツクスと比較の均一系ラテツ
クスからつくつたフイルムの応力−ひずみ曲線は第1図
に示してある。第1図は本発明の構造を強化したラテツ
クスが均一系ラテツクスに比しすぐれた伸びを保ちなが
ら改善された応力特性を有することを示している。これ
らは引張り応力の増加、即ち応力対伸びをグラフ化した
線のスコープの増加をもたらす。
表Iは例1の構造を強化したラテツクス対比較の均一系
ラテツクスの剥離接着力(伸びの函数)とせん断接着力
(引張りの函数)を示している。これらのラテツクスは
正味でまた粘着付与剤量を変えて示されている。感応性
テープカウンシルテストNo.1と7を剥離接着力及びせん
断接着力のテスト法としてそれぞれ用いた。
これらのデータは構造を強化したラテツクス粒子が静止
状態のシートの引張り関連特性を顕著に増大させながら
すぐれた剥離接着力を維持していることを示している。
例 2. 例1に示した方法に従つて3段階構造強化ラテツクス粒
子をつくつた。他に指示のない限り全測定は全モノマー
100部当りの部で示してある。
第1及び第3のモノマー供給物、即ち軟質モノマー供給
物は同一であり、ブタジエン56部、スチレン22部、t−
ドデシルメルカプタン2.2部及び四塩化炭素2.4部からな
る。このモノマー供給物を時間0から54分まで及び107
分から270分まで加え構造を強化したラテツクス粒子に
おける軟質部をつくつた。
スチレン20部からなる第2のモノマー供給物、即ち硬質
モノマー供給物を54分から107分まで加え構造を強化し
たラテツクス粒子における硬質強化部をつくつた。つま
り、構造を強化したラテツクスにおける全モノマー供給
物は、軟質モノマー20%、次の強化用スチレン20%及び
最後の軟質モノマー供給物60%からなる。他のすべての
重合条件は例1と同様である。
比較のために、連鎖移動剤を増加した以外、即ちt−ド
デシルメルカプタンを2.75部用いた以外は例1と同じ連
続供給法で均一系ラテツクスをつくつた。各ラテツクス
は例1を同様な正味でまた粘着付与剤の量を変えて剥離
接着力とせん断接着力をしらべた。値を表IIに示す。
これらの値は構造を強化したラテツクス粒子が剥離接着
力に相当するほぼ等しい伸び関連特性を維持しながら静
的せん断接着力に相当する引張り関連特性が顕著にすぐ
れていることを示している。また例1と例2の間の連鎖
移動剤の増加はラテツクス粒子の軟化を示しこれはより
低い引張り関連値をもたらす。
例 3. 第1及び第3のモノマー供給物、即ち軟質モノマー供給
物中に存在させる連鎖移動剤t−ドデシルメルカプタン
の量を2.2部から2.6部に増加した以外は例2と同様にし
て3段階に構造を強化したラテツクス粒子をつくつた。
他のすべての添加物及びモノマー供給物の順序は例2と
同様である。
また、連鎖移動剤t−ドデシルメルカプタンの量を3.25
部に増加して比較の均一系ラテツクス粒子をつくつた。
各ラテツクスは例1及び例2と同様に正味でまた粘着付
与剤の量を変えて剥離接着力とせん断接着力をしらべ
た。値を表IIIに示す。
これらの値も例1及び例2におけると同様に構造を強化
したラテツクスが剥離接着力に相当する伸び関連特性を
維持しながらせん断接着力に相当する引張り関連特性を
顕著に改善していることを示している。また例2及び例
3は連鎖移動剤を増加した効果つまりラテツクス粒子を
軟化して引張り特性を減少する傾向を示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は室温で乾燥した構造を強化したラテツクスのフ
イルムと均一系ラテツクスのフイルムと応力−ひずみ曲
線である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】そのフイルムが改善された引張特性と伸び
    特性を持つ構造の強化されたラテツクス粒子を乳化重合
    で製造する方法であつて、 (a) 第1のモノマー供給物を重合して芯部をつく
    り; (b) 該(a)の存在下に、そのポリマーが(a)よ
    り高いガラス転移温度(Tg)を持つ第2のモノマー供給
    物を該ラテツクス粒子中のモノマー100部当り5〜30部
    の量で重合し;そして (c) (a)と(b)の存在下に、そのポリマーが該
    (b)より低いTgを持つ第3のモノマー供給物を重合し
    て殻部をつくることを特徴とする構造の強化されたラテ
    クス粒子の製造法。
  2. 【請求項2】該(b)からつくられたポリマーが少なく
    とも25℃のTgを持つ特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】該モノマー供給物(a)と(c)からつく
    られたポリマーが同じTgを持つ特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  4. 【請求項4】該モノマー供給物(a)と(c)が同じ組
    成である特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】該モノマー供給物(a)と(c)がスチレ
    ンとブタジエンの混合物である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  6. 【請求項6】該第2のモノマー供給物が該ラテツクス粒
    子中のモノマー100部当り15〜25部の量である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】該モノマー供給物(b)がスチレン又はそ
    のポリマーが25℃より高いTgを持つスチレンの混合物で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】乳化重合でつくられそのフイルムが改善さ
    れた引張特性と伸び特性を持つラテツクス粒子であつ
    て、 (a) 第1のモノマー供給物を重合して芯部をつく
    り; (b) 該(a)の存在下に、そのポリマーが(a)よ
    り高いガラス転移温度(Tg)を持つ第2のモノマー供給
    物を該ラテツクス粒子中のモノマー100部当り5〜30部
    の量で重合し;そして (c) (a)と(b)の存在下に、そのポリマーが該
    (b)より低いTgを持つ第3のモノマー供給物を重合し
    て殻部をつくることによつて得られた構造の強化された
    ラテツクス粒子。
  9. 【請求項9】(i)乳化重合によつてつくられそのフイ
    ルムが改善された引張特性と伸び特性を持つラテツクス
    粒子であつて、 (a) 第1のモノマー供給物を重合して芯部をつく
    り; (b) 該(a)の存在下に、そのポリマーが(a)よ
    り高いガラス転移温度(Tg)を持つ第2のモノマー供給
    物を該ラテツクス粒子中のモノマー100部当り5〜30部
    の量で重合し;そして (c) (a)と(b)の存在下に、そのポリマーが該
    (b)より低いTgを持つ第3のモノマー供給物を重合し
    て殻部をつくることによつて得られた構造の強化された
    ラテツクス粒子;及び (ii) 粘着付与剤からなる感圧性接着剤。
  10. 【請求項10】該粘着付与剤が感圧性接着剤調合物中に
    固体基準で1〜90重量%含有されている特許請求の範囲
    第9項記載の感圧性接着剤。
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