JPH0756775B2 - 耐塩形カットアウト - Google Patents
耐塩形カットアウトInfo
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- JPH0756775B2 JPH0756775B2 JP62130949A JP13094987A JPH0756775B2 JP H0756775 B2 JPH0756775 B2 JP H0756775B2 JP 62130949 A JP62130949 A JP 62130949A JP 13094987 A JP13094987 A JP 13094987A JP H0756775 B2 JPH0756775 B2 JP H0756775B2
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は、変圧器の一次側に設置して過負荷電流や短
絡電流あるいは雷サージによる事故から、変圧器を保護
するとともに、電線路の停電事故を防止する避雷ユニッ
トを内蔵した耐塩形カットアウトに関するものである。
絡電流あるいは雷サージによる事故から、変圧器を保護
するとともに、電線路の停電事故を防止する避雷ユニッ
トを内蔵した耐塩形カットアウトに関するものである。
(従来の技術) 従来、耐塩形カットアウトの本体碍子に収容部を設け
て、この収容部に非直線抵抗部や放電ギャップ部を収納
して装柱のコンパクト化あるいは美化を図った避雷器内
蔵カットアウトが種々知られている。
て、この収容部に非直線抵抗部や放電ギャップ部を収納
して装柱のコンパクト化あるいは美化を図った避雷器内
蔵カットアウトが種々知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、従来の耐塩形カットアウトでは前記収容部の
開口部がOリングやパッキン類等の密閉手段により密閉
されているのみであるため、収容部において、非直線抵
抗部や放電ギャップ部の周囲には空隙が残されている。
従って、温度変化や経年によるパッキン類の劣化によっ
て、前記空隙に湿気や雨水が侵入し、空隙の内周壁面、
非直線抵抗部の外周面、あるいは放電ギャップ等が湿潤
又は結露して、避雷器の放電電圧特性が変動したり、沿
面漏れ電流が増加して非直線抵抗部の劣化を招き、続流
遮断性能その他の避雷器機能が低下あるいは喪失されて
地絡事故等を誘発したり、常規対地電圧で地絡したりす
る懸念があるとともに、その設備数の膨大さの故に、故
障検出あるいは取り替え等、保守上の経費や労力負担も
大きく、電線路の安定的維持の面から、無劣化の避雷器
あるいはそれを内蔵した耐塩形カットアウトの開発が望
まれていた。この発明は上記の問題点を解消した耐塩形
カットアウトの提供を目的とするものである。
開口部がOリングやパッキン類等の密閉手段により密閉
されているのみであるため、収容部において、非直線抵
抗部や放電ギャップ部の周囲には空隙が残されている。
従って、温度変化や経年によるパッキン類の劣化によっ
て、前記空隙に湿気や雨水が侵入し、空隙の内周壁面、
非直線抵抗部の外周面、あるいは放電ギャップ等が湿潤
又は結露して、避雷器の放電電圧特性が変動したり、沿
面漏れ電流が増加して非直線抵抗部の劣化を招き、続流
遮断性能その他の避雷器機能が低下あるいは喪失されて
地絡事故等を誘発したり、常規対地電圧で地絡したりす
る懸念があるとともに、その設備数の膨大さの故に、故
障検出あるいは取り替え等、保守上の経費や労力負担も
大きく、電線路の安定的維持の面から、無劣化の避雷器
あるいはそれを内蔵した耐塩形カットアウトの開発が望
まれていた。この発明は上記の問題点を解消した耐塩形
カットアウトの提供を目的とするものである。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) この発明は前記の問題点を解決するために、腕金19等の
接地物に対し取付金具17を介して支持される補助碍子14
と、該補助碍子14に対し取付金具15等のブラケットを介
して装着され、かつ電源側及び負荷側の電極室3,4にそ
れぞれ固定電極5,6を設けてなる磁器製の本体碍子1
と、該本体碍子1に軸着した絶縁蓋12と、該絶縁蓋12に
装着され、前記両固定電極5,6間を接続あるいは開放す
るヒューズ筒13とを有する耐塩形カットアウトにおい
て、 前記本体碍子1には外側より負荷側電極室4に連通する
第1の空腔21aを設け、かつ補助碍子14には軸線方向に
貫通する第2の空腔14aを設けて本体碍子1を補助碍子1
4の下方に配置し、前記第1の空腔21aには、絶縁層25に
包蔵したギャップユニット23,61を設け、第2の空腔14a
には絶縁層40に包蔵した非直線抵抗体ユニット37を収容
し、さらに前記補助碍子14の上部にはキャップ金具より
なる放圧用電極47を設けるとともに、下部には非直線抵
抗体ユニット37を上方へ支持可能とした密閉封止用電極
39,48を設け、前記第1の空腔21aの開口部に放圧用電極
31を設け、前記密閉封止用電極39,48と該放圧用電極31
を近接して、接続線50により互いに接続するという手段
を採用している。
接地物に対し取付金具17を介して支持される補助碍子14
と、該補助碍子14に対し取付金具15等のブラケットを介
して装着され、かつ電源側及び負荷側の電極室3,4にそ
れぞれ固定電極5,6を設けてなる磁器製の本体碍子1
と、該本体碍子1に軸着した絶縁蓋12と、該絶縁蓋12に
装着され、前記両固定電極5,6間を接続あるいは開放す
るヒューズ筒13とを有する耐塩形カットアウトにおい
て、 前記本体碍子1には外側より負荷側電極室4に連通する
第1の空腔21aを設け、かつ補助碍子14には軸線方向に
貫通する第2の空腔14aを設けて本体碍子1を補助碍子1
4の下方に配置し、前記第1の空腔21aには、絶縁層25に
包蔵したギャップユニット23,61を設け、第2の空腔14a
には絶縁層40に包蔵した非直線抵抗体ユニット37を収容
し、さらに前記補助碍子14の上部にはキャップ金具より
なる放圧用電極47を設けるとともに、下部には非直線抵
抗体ユニット37を上方へ支持可能とした密閉封止用電極
39,48を設け、前記第1の空腔21aの開口部に放圧用電極
31を設け、前記密閉封止用電極39,48と該放圧用電極31
を近接して、接続線50により互いに接続するという手段
を採用している。
(作用) この発明では、非直線抵抗体ユニットとギャップユニッ
トとを絶縁層をもって包蔵して非直線抵抗体ユニットと
放電ギャップユニットとの外周の空隙部をなくしたの
で、外部からの吸湿が阻止され、長期に渡って安定的に
防湿でき、放電ギャップユニットの湿潤を防止して適正
な放電電圧特性を長期に渡って安定して維持することが
できる。
トとを絶縁層をもって包蔵して非直線抵抗体ユニットと
放電ギャップユニットとの外周の空隙部をなくしたの
で、外部からの吸湿が阻止され、長期に渡って安定的に
防湿でき、放電ギャップユニットの湿潤を防止して適正
な放電電圧特性を長期に渡って安定して維持することが
できる。
さらに、放電ギャップユニットと非直線抵抗体ユニット
との少なくとも一方を、本体碍子と補助碍子とに分けて
それぞれ収容したので、本体碍子内に大きな収容部を設
ける必要がないと共に、効率の良い汚損設計をすること
ができ、また非直線抵抗体ユニットが過大な雷サージな
どにより続流遮断不能になって破砕された場合でも、そ
の周囲への影響を最小限に抑制することができる。
との少なくとも一方を、本体碍子と補助碍子とに分けて
それぞれ収容したので、本体碍子内に大きな収容部を設
ける必要がないと共に、効率の良い汚損設計をすること
ができ、また非直線抵抗体ユニットが過大な雷サージな
どにより続流遮断不能になって破砕された場合でも、そ
の周囲への影響を最小限に抑制することができる。
さらに、この発明では本体碍子側の第1の空腔を覆う放
圧用電極が放圧を行うと、その際に第1の空腔から外部
へ放出されるアークは開口部に近接している補助碍子側
の密閉封止用電極に捕捉され、アークの伸長を妨げるの
で、周辺機器の損傷が防止される。又、第2の空腔内の
非直線抵抗体ユニットが破壊してアークを放出しても放
圧用電極により本体碍子から遠い上方でアークが放出さ
れるので、補助碍子の破壊が防止されるとともに、本体
碍子の焼損が防止される。
圧用電極が放圧を行うと、その際に第1の空腔から外部
へ放出されるアークは開口部に近接している補助碍子側
の密閉封止用電極に捕捉され、アークの伸長を妨げるの
で、周辺機器の損傷が防止される。又、第2の空腔内の
非直線抵抗体ユニットが破壊してアークを放出しても放
圧用電極により本体碍子から遠い上方でアークが放出さ
れるので、補助碍子の破壊が防止されるとともに、本体
碍子の焼損が防止される。
(実施例) 以下、この発明を具体化した第一実施例を第1図に基づ
いて説明する。
いて説明する。
磁器製の本体碍子1内には隔壁2,2で区画した電源側電
極室3及び負荷側電極室4が形成されている。該両電極
室3,4内には、それぞれ固定電極5,6及び消弧室7,8がそ
の基端部分において充填物9により埋込み固着されてい
る。前記固定電極5,6には、それぞれ接続端子10,11が取
着され、図示しない電源側リード線と負荷側リード線と
にそれぞれ接続される。
極室3及び負荷側電極室4が形成されている。該両電極
室3,4内には、それぞれ固定電極5,6及び消弧室7,8がそ
の基端部分において充填物9により埋込み固着されてい
る。前記固定電極5,6には、それぞれ接続端子10,11が取
着され、図示しない電源側リード線と負荷側リード線と
にそれぞれ接続される。
本体碍子1の開放側には、絶縁蓋12が開閉自在に軸着さ
れ、該絶縁蓋12の内側には前記固定電極5,6間を接続あ
るいは開放する一対の接触刃13a,13bを備えたヒューズ
筒13が着脱可能に装着されている。又、本体碍子1の背
面側には、磁器製の補助碍子14が取付金具15及び締付バ
ンド16を介して取着され、この補助碍子14を取付金具17
及び支持金具18により電柱の腕金19等に固定支持するこ
とにより、本体碍子1が補助碍子14を介して支持され
る。なお、以上は従来の耐塩形カットアウトにおいても
周知の構造である。
れ、該絶縁蓋12の内側には前記固定電極5,6間を接続あ
るいは開放する一対の接触刃13a,13bを備えたヒューズ
筒13が着脱可能に装着されている。又、本体碍子1の背
面側には、磁器製の補助碍子14が取付金具15及び締付バ
ンド16を介して取着され、この補助碍子14を取付金具17
及び支持金具18により電柱の腕金19等に固定支持するこ
とにより、本体碍子1が補助碍子14を介して支持され
る。なお、以上は従来の耐塩形カットアウトにおいても
周知の構造である。
一方、この第一実施例においては、前記本体碍子1の背
面側中央部に収納筒21が一体に形成され、その内部には
第1の空腔21aが形成されている。この第1の空腔21aは
その上部において本体碍子1の外側に開口し、下部にお
いては開放側に開口されるとともに、隔壁2に設けた導
孔2aを介して前記負荷側電極室4に連通している。又、
前記補助碍子14内にはその軸線方向に貫通する第2の空
腔14aが形成されている。
面側中央部に収納筒21が一体に形成され、その内部には
第1の空腔21aが形成されている。この第1の空腔21aは
その上部において本体碍子1の外側に開口し、下部にお
いては開放側に開口されるとともに、隔壁2に設けた導
孔2aを介して前記負荷側電極室4に連通している。又、
前記補助碍子14内にはその軸線方向に貫通する第2の空
腔14aが形成されている。
前記第1の空腔21a内にはギャップユニット23が収容さ
れている。このギャップユニット23の外周面と第1の空
腔21aの内周面との間隙には低融点ガラス等の無機質絶
縁材料を充填して、本体碍子1とともに炉中で加熱溶着
することによって絶縁層25が形成されている。この絶縁
層25は両者23,21a間に隙間なく溶着形成されており、ギ
ャップユニット23を絶縁包蔵している。
れている。このギャップユニット23の外周面と第1の空
腔21aの内周面との間隙には低融点ガラス等の無機質絶
縁材料を充填して、本体碍子1とともに炉中で加熱溶着
することによって絶縁層25が形成されている。この絶縁
層25は両者23,21a間に隙間なく溶着形成されており、ギ
ャップユニット23を絶縁包蔵している。
前記ギャップユニット23は、磁器等の無機材料によって
形成された外筒24aを備え、その内部には耐熱性及び耐
衝撃性を有する石英ガラス,アルミナ磁器あるいは吸音
性の多孔質セラミックス等の無機質材料によって形成さ
れた内筒24bが2個直列に配設されている。そして、両
筒24a,24bにより絶縁スペーサ24が構成されている。前
記外筒24aまたは各内筒24bにはその上下端面に放電電極
27が配置され、銀ペーストによる焼付けあるいはろう着
などによりそれぞれ固着されている。
形成された外筒24aを備え、その内部には耐熱性及び耐
衝撃性を有する石英ガラス,アルミナ磁器あるいは吸音
性の多孔質セラミックス等の無機質材料によって形成さ
れた内筒24bが2個直列に配設されている。そして、両
筒24a,24bにより絶縁スペーサ24が構成されている。前
記外筒24aまたは各内筒24bにはその上下端面に放電電極
27が配置され、銀ペーストによる焼付けあるいはろう着
などによりそれぞれ固着されている。
ギャップユニット23の下端面には、導電性セラミックス
材料よりなる耐圧電極28が接合され、さらに該耐圧電極
28の下方において本体碍子1の空腔21aに形成した段部2
1bには金属板29が支持され、その金属板29によって内腔
21aの下部開口が閉塞されている。前記金属板29には接
続端29aが固設され、該接続端29aは導孔2aを通したリー
ド線30を介して前記負荷側固定電極6に接続されてい
る。なお、51は前記金属板29を開放側において保護する
絶縁充填物である。
材料よりなる耐圧電極28が接合され、さらに該耐圧電極
28の下方において本体碍子1の空腔21aに形成した段部2
1bには金属板29が支持され、その金属板29によって内腔
21aの下部開口が閉塞されている。前記金属板29には接
続端29aが固設され、該接続端29aは導孔2aを通したリー
ド線30を介して前記負荷側固定電極6に接続されてい
る。なお、51は前記金属板29を開放側において保護する
絶縁充填物である。
前記収納筒21の上端部には放圧用電極としてのキャップ
金具31がOリングやゴムシート等のクッション材32を介
してカシメ固定され、その上面には端子金具33が止着さ
れている。キャップ金具31と前記ギャップユニット23と
の間にはコイル状の圧縮ばね34がキャップ金具31に当接
して配置されるとともに、導電性セラミックス材料より
なる筒形の中間電極35が介装され、該中間電極35は集電
板36を介してギャップユニット23に接合固着され、圧縮
ばね34は可撓導体34aにより両端部において電気的に接
続されている。
金具31がOリングやゴムシート等のクッション材32を介
してカシメ固定され、その上面には端子金具33が止着さ
れている。キャップ金具31と前記ギャップユニット23と
の間にはコイル状の圧縮ばね34がキャップ金具31に当接
して配置されるとともに、導電性セラミックス材料より
なる筒形の中間電極35が介装され、該中間電極35は集電
板36を介してギャップユニット23に接合固着され、圧縮
ばね34は可撓導体34aにより両端部において電気的に接
続されている。
前記キャップ金具31は続流遮断不能時の短絡電流アーク
による内部ガス圧力で膨出変形して放圧し易いように、
その中央面を帽状に突出させた銅板などの薄肉金属板を
もって形成され、かつ、破口のためのノッチなどを設け
ている。なお、ギャップ電極27や集電板36は低融点合金
などの薄肉金属板製とし、また、ノッチなどを適宜設け
てガスによる溶失あるいは破口可能に構成しておくこと
が望ましい。
による内部ガス圧力で膨出変形して放圧し易いように、
その中央面を帽状に突出させた銅板などの薄肉金属板を
もって形成され、かつ、破口のためのノッチなどを設け
ている。なお、ギャップ電極27や集電板36は低融点合金
などの薄肉金属板製とし、また、ノッチなどを適宜設け
てガスによる溶失あるいは破口可能に構成しておくこと
が望ましい。
一方、前記補助碍子14の第2の空腔14a内には2個の非
直線性抵抗素子38を備えた非直線抵抗体ユニット37及び
柱状の接続導体39が収容されている。この非直線抵抗体
ユニット37及び接続導体39の外周面と第2の空腔14aの
内周面との間隙には独立発泡質ポリウレタン等の弾力性
に富む絶縁材料が充填されて、絶縁層40が形成され、こ
の絶縁層40により非直線抵抗体ユニット37及び接続導体
39が絶縁包蔵されている。
直線性抵抗素子38を備えた非直線抵抗体ユニット37及び
柱状の接続導体39が収容されている。この非直線抵抗体
ユニット37及び接続導体39の外周面と第2の空腔14aの
内周面との間隙には独立発泡質ポリウレタン等の弾力性
に富む絶縁材料が充填されて、絶縁層40が形成され、こ
の絶縁層40により非直線抵抗体ユニット37及び接続導体
39が絶縁包蔵されている。
前記非直線抵抗体ユニット37は酸化亜鉛(ZnO)を主体
とした焼結物を筒状にした非直線性抵抗素子38を備え、
該非直線性抵抗素子38の上面,下面及び相互間には鉛等
の軟質金属板をもってなる集電電極41が配置されて、相
互間が接合されている。又、前記接続導体39は前記非直
線抵抗体ユニット37に対しその内腔38aの一方の開口端
を封塞するとともに、前記集電電極41を介して前記と同
様に接合されている。
とした焼結物を筒状にした非直線性抵抗素子38を備え、
該非直線性抵抗素子38の上面,下面及び相互間には鉛等
の軟質金属板をもってなる集電電極41が配置されて、相
互間が接合されている。又、前記接続導体39は前記非直
線抵抗体ユニット37に対しその内腔38aの一方の開口端
を封塞するとともに、前記集電電極41を介して前記と同
様に接合されている。
前記補助碍子14の上下両端部にはキャップ金具47,48が
Oリングやゴムシート等のクッション材49を介してカシ
メ固定され、それらの外面には端子金具42,43が止着さ
れている。又、各キャップ金具47,48とそれに対向する
上部の集電電極41及び下部の接続導体39との間にはコイ
ル状の導電性圧縮ばね44,45がそれぞれ介装され、各キ
ャップ金具47,48と集電電極41及び接続導体39との間が
前記導電性圧縮ばね44,45に接続したリード線(図示
略)により電気的に接続されている。そして、前記上部
端子金具42には接地線46が接続され、下部端子金具43は
接続線50を介して前記本体碍子1上の端子金具33に接続
されている。
Oリングやゴムシート等のクッション材49を介してカシ
メ固定され、それらの外面には端子金具42,43が止着さ
れている。又、各キャップ金具47,48とそれに対向する
上部の集電電極41及び下部の接続導体39との間にはコイ
ル状の導電性圧縮ばね44,45がそれぞれ介装され、各キ
ャップ金具47,48と集電電極41及び接続導体39との間が
前記導電性圧縮ばね44,45に接続したリード線(図示
略)により電気的に接続されている。そして、前記上部
端子金具42には接地線46が接続され、下部端子金具43は
接続線50を介して前記本体碍子1上の端子金具33に接続
されている。
放圧用電極としての前記キャップ金具47は前記のよう
に、ガスによる溶失あるいは破口可能な構成にしておく
ことが望ましい。
に、ガスによる溶失あるいは破口可能な構成にしておく
ことが望ましい。
この実施例では前記柱状の接続導体39、絶縁層40及びキ
ャップ金具48等により密封封止用電極を構成して、補助
碍子14内の非直線抵抗体ユニット37を下方の開口部から
離して上方へ支持している。
ャップ金具48等により密封封止用電極を構成して、補助
碍子14内の非直線抵抗体ユニット37を下方の開口部から
離して上方へ支持している。
次に、前記のように構成された耐塩形カットアウトにつ
いて作用を説明する。
いて作用を説明する。
さて、このカットアウトにおいて、負荷側固定電極6か
ら接地線46に至る間に配置された内蔵の避雷ユニット
に、雷サージが侵入すると、非直線抵抗体ユニット37の
非直線性抵抗素子38と、ギャップユニット23とを通じて
雷サージが対地へ放電されて電圧上昇が抑制され、カッ
トアウトや変圧器ブッシングでの閃絡や続流放電を阻止
して、変圧器を保護することができる。
ら接地線46に至る間に配置された内蔵の避雷ユニット
に、雷サージが侵入すると、非直線抵抗体ユニット37の
非直線性抵抗素子38と、ギャップユニット23とを通じて
雷サージが対地へ放電されて電圧上昇が抑制され、カッ
トアウトや変圧器ブッシングでの閃絡や続流放電を阻止
して、変圧器を保護することができる。
本実施例では、磁器製の本体碍子1の第1の空腔21aと
ギャップユニット23との間及び補助碍子14内の第2の空
腔14aと非直線抵抗体ユニット37との間に絶縁層25,40を
隙間なく形成して一体に接合封着しているので、外部環
境、温度変化及び経年による吸湿を防止してギャップユ
ニット23及び非直線抵抗体ユニット37の湿潤、結露を防
いで、ギャップユニット23における放電電圧特性の変動
や、非直線抵抗体ユニット37における沿面漏れ電流の増
大を抑制して劣化を防止することができ、避雷ユニット
の信頼性、耐久性が向上する。
ギャップユニット23との間及び補助碍子14内の第2の空
腔14aと非直線抵抗体ユニット37との間に絶縁層25,40を
隙間なく形成して一体に接合封着しているので、外部環
境、温度変化及び経年による吸湿を防止してギャップユ
ニット23及び非直線抵抗体ユニット37の湿潤、結露を防
いで、ギャップユニット23における放電電圧特性の変動
や、非直線抵抗体ユニット37における沿面漏れ電流の増
大を抑制して劣化を防止することができ、避雷ユニット
の信頼性、耐久性が向上する。
また、この実施例では上記のように非直線抵抗体ユニッ
ト37に内腔38aを設けているので、例えば過大な雷サー
ジ等によって避雷ユニットが続流遮断不能になり、続流
アークが発生した場合、前記内腔38a内の空気を加熱膨
張させて高温、高圧の噴出流を発生させ、前記キャップ
金具47を上方へ膨出変形させて、クッション材49の隙間
から噴出したり、また、キャップ金具47を部分的に溶融
破口して噴出するので、非直線性抵抗素子38が膨張ある
いは破損しても、弾力性に富む絶縁層40によって補助碍
子14の空腔14aの周面への直接的な偏熱や圧力衝撃が阻
止あるいは緩和されるので、補助碍子14の飛散によるカ
ットアウトの落下を防止できる。
ト37に内腔38aを設けているので、例えば過大な雷サー
ジ等によって避雷ユニットが続流遮断不能になり、続流
アークが発生した場合、前記内腔38a内の空気を加熱膨
張させて高温、高圧の噴出流を発生させ、前記キャップ
金具47を上方へ膨出変形させて、クッション材49の隙間
から噴出したり、また、キャップ金具47を部分的に溶融
破口して噴出するので、非直線性抵抗素子38が膨張ある
いは破損しても、弾力性に富む絶縁層40によって補助碍
子14の空腔14aの周面への直接的な偏熱や圧力衝撃が阻
止あるいは緩和されるので、補助碍子14の飛散によるカ
ットアウトの落下を防止できる。
さらに、本体碍子1では、ギャップユニット23の下端面
に前記導電性セラミックスの耐圧電極28が接合固着さ
れ、空腔21aに形成した段部21bに金属板29を支持してギ
ャップユニット23の下部を閉塞しているので、前記のよ
うに避雷ユニットが続流遮断不能になると溶融点の高い
導電性セラミックスの耐圧電極28はアーク損傷し難いの
で、下部方向へのアーク噴流を遮蔽して、高温、高圧ガ
スは上部へ放出され、同じくキャップ金具31の膨出変形
あるいは溶解,破口により噴出して本体碍子1の偏熱や
圧力衝撃を緩和するので、カットアウトの飛散、落下を
防止できる。
に前記導電性セラミックスの耐圧電極28が接合固着さ
れ、空腔21aに形成した段部21bに金属板29を支持してギ
ャップユニット23の下部を閉塞しているので、前記のよ
うに避雷ユニットが続流遮断不能になると溶融点の高い
導電性セラミックスの耐圧電極28はアーク損傷し難いの
で、下部方向へのアーク噴流を遮蔽して、高温、高圧ガ
スは上部へ放出され、同じくキャップ金具31の膨出変形
あるいは溶解,破口により噴出して本体碍子1の偏熱や
圧力衝撃を緩和するので、カットアウトの飛散、落下を
防止できる。
なお、本実施例では、ギャップユニット23を低融点ガラ
スなど無機質材料の絶縁層25に包蔵し、非直線抵抗体ユ
ニット37を発泡質ポリウレタンなどの弾力性に富む有機
質材料の絶縁層40に包蔵する例を述べたが、絶縁層25,4
0としては、それぞれ一方の材料あるいはシリコンシー
ラント等の軟質の塑性材料を用いてもよい。
スなど無機質材料の絶縁層25に包蔵し、非直線抵抗体ユ
ニット37を発泡質ポリウレタンなどの弾力性に富む有機
質材料の絶縁層40に包蔵する例を述べたが、絶縁層25,4
0としては、それぞれ一方の材料あるいはシリコンシー
ラント等の軟質の塑性材料を用いてもよい。
更に、本実施例では、本体碍子1にギャップユニット23
を、また、補助碍子14に非直線抵抗体ユニット37を収容
しているので、この場合にはギャップユニット23を収容
した本体碍子1側で線路電圧の大部分が負担されること
になり、しかも本体碍子1は補助碍子14を介して接地側
へ取付けられて接地側より離隔されているので、保守上
の利点がある。
を、また、補助碍子14に非直線抵抗体ユニット37を収容
しているので、この場合にはギャップユニット23を収容
した本体碍子1側で線路電圧の大部分が負担されること
になり、しかも本体碍子1は補助碍子14を介して接地側
へ取付けられて接地側より離隔されているので、保守上
の利点がある。
(第二実施例) 次に、この発明を具体化した第二実施例を第2図に従っ
て詳細に説明すると、この第二実施例においては、本体
碍子1の第1の空腔21a内に収納される各部材の構成に
おいて、前記第一実施例と異なっている。
て詳細に説明すると、この第二実施例においては、本体
碍子1の第1の空腔21a内に収納される各部材の構成に
おいて、前記第一実施例と異なっている。
即ち、第1の空腔21a内には、一対の放電電極27を前記
第一実施例と同一構成の絶縁スペーサ24内に配設したギ
ャップユニット61と、筒形をなす非直線性抵抗素子38を
備え、かつその上下両面及び相互間に鉛板62を接合した
非直線抵抗体ユニット63とが直列に配設されている。ギ
ャップユニット61と収納筒21の段部21bとの間には下側
導電ユニット64が配設されている。
第一実施例と同一構成の絶縁スペーサ24内に配設したギ
ャップユニット61と、筒形をなす非直線性抵抗素子38を
備え、かつその上下両面及び相互間に鉛板62を接合した
非直線抵抗体ユニット63とが直列に配設されている。ギ
ャップユニット61と収納筒21の段部21bとの間には下側
導電ユニット64が配設されている。
該導電ユニット64は銅あるいは真鍮等の導電材料によっ
て形成されるとともに、前記段部21bに接合されたばね
受け65を備え、その中央には導孔65aが形成されてい
る。該ばね受け65上には金属材料よりなる支持筒66が接
合され、該支持筒66にはその上部開口を覆う導電蓋67が
配置されている。該導電蓋67と前記ギャップユニット61
との間には両者67,61を電気的に接続可能な硼化ジルコ
ニウム等の導電性セラミックスよりなる耐圧電極68が接
合されている。
て形成されるとともに、前記段部21bに接合されたばね
受け65を備え、その中央には導孔65aが形成されてい
る。該ばね受け65上には金属材料よりなる支持筒66が接
合され、該支持筒66にはその上部開口を覆う導電蓋67が
配置されている。該導電蓋67と前記ギャップユニット61
との間には両者67,61を電気的に接続可能な硼化ジルコ
ニウム等の導電性セラミックスよりなる耐圧電極68が接
合されている。
導電棒69は前記第1の空腔21a及び連通室22に跨がるよ
うに、前記第1の空腔21aの下部開口に貫設され、その
上端には導電材料よりなる筒形の接触子70がその中央部
開口において嵌合された状態でろう着されている。該接
触子70とばね受け65との間には導電材料よりなる圧縮ば
ね71が介装され、そのばね力によって前記導電蓋67が前
記耐圧電極68に圧接されて、両者が電気的に導通される
とともに、該導電蓋67と前記支持筒66との間に間隙が形
成されている。
うに、前記第1の空腔21aの下部開口に貫設され、その
上端には導電材料よりなる筒形の接触子70がその中央部
開口において嵌合された状態でろう着されている。該接
触子70とばね受け65との間には導電材料よりなる圧縮ば
ね71が介装され、そのばね力によって前記導電蓋67が前
記耐圧電極68に圧接されて、両者が電気的に導通される
とともに、該導電蓋67と前記支持筒66との間に間隙が形
成されている。
前記下側導電ユニット64の外周にはガラスウールよりな
る紐状の填材72が巻回されるとともに、該導電ユニット
64と第1の空腔21aの内面との間にはガラス製ビーズ73
が充填されている。該填材72は、前記ギャップユニット
61の外周と第1の空腔21aとの間において絶縁層25を形
成するために充填される無機質絶縁材料が加熱溶解時に
流動して導電ユニット64の内外に侵入することを防止す
る。前記第1の空腔21aの下部開口と前記導電棒69との
間にはOリング74が介装され、該Oリング74と連通室22
内の絶縁充填物51との間に充填されたシリコンシーラン
ト75によって第1の空腔21aの下部開口が閉塞されてい
る。前記ばね受け65,支持筒66,導電蓋67,耐圧電極68,導
電棒69,接触子70及び圧縮ばね71等は下側導電ユニット6
4を構成している。そして、該下側導電ユニット64の導
電棒69下端には該導電ユニット64を前記負荷側固定電極
6に接続するリード線30が装着されている。
る紐状の填材72が巻回されるとともに、該導電ユニット
64と第1の空腔21aの内面との間にはガラス製ビーズ73
が充填されている。該填材72は、前記ギャップユニット
61の外周と第1の空腔21aとの間において絶縁層25を形
成するために充填される無機質絶縁材料が加熱溶解時に
流動して導電ユニット64の内外に侵入することを防止す
る。前記第1の空腔21aの下部開口と前記導電棒69との
間にはOリング74が介装され、該Oリング74と連通室22
内の絶縁充填物51との間に充填されたシリコンシーラン
ト75によって第1の空腔21aの下部開口が閉塞されてい
る。前記ばね受け65,支持筒66,導電蓋67,耐圧電極68,導
電棒69,接触子70及び圧縮ばね71等は下側導電ユニット6
4を構成している。そして、該下側導電ユニット64の導
電棒69下端には該導電ユニット64を前記負荷側固定電極
6に接続するリード線30が装着されている。
次に、第1の空腔21a内の非直線抵抗体ユニット63を補
助碍子14内の非直線抵抗体ユニット37に電気的に接続す
る上側導電ユニット76について説明する。上側導電ユニ
ット76は第1の空腔21a内において非直線抵抗体ユニッ
ト63の上側に配置され、ほぼ筒形をなす内外一対の導電
スペーサ77,78を備えている。外側の導電スペーサ77の
脚板77aは前記非直線抵抗体ユニット63の鉛板62に接合
され、その中央には開口77bが形成されるとともに、内
側の導電スペーサ78の棚板78aと、外側の導電スペーサ7
7の脚板77aとの間の空隙には乾燥剤79が収納されてい
る。
助碍子14内の非直線抵抗体ユニット37に電気的に接続す
る上側導電ユニット76について説明する。上側導電ユニ
ット76は第1の空腔21a内において非直線抵抗体ユニッ
ト63の上側に配置され、ほぼ筒形をなす内外一対の導電
スペーサ77,78を備えている。外側の導電スペーサ77の
脚板77aは前記非直線抵抗体ユニット63の鉛板62に接合
され、その中央には開口77bが形成されるとともに、内
側の導電スペーサ78の棚板78aと、外側の導電スペーサ7
7の脚板77aとの間の空隙には乾燥剤79が収納されてい
る。
前記内側導電スペーサ78の棚板78a上には導電材料より
なり、底部に開口80aを有する鉢形のばね受け80が接合
され、該開口80aは鉛,銅等よりなる蓋81によって閉鎖
されている。前記収納筒21の上端部にカシメ着された前
記キャップ金具31と前記ばね受け80との間には前記第一
実施例と同様の圧縮ばね34が介装され、該ばね34はキャ
ップ金具31の内面に突設されたフック34bに係止されて
いる。
なり、底部に開口80aを有する鉢形のばね受け80が接合
され、該開口80aは鉛,銅等よりなる蓋81によって閉鎖
されている。前記収納筒21の上端部にカシメ着された前
記キャップ金具31と前記ばね受け80との間には前記第一
実施例と同様の圧縮ばね34が介装され、該ばね34はキャ
ップ金具31の内面に突設されたフック34bに係止されて
いる。
そして、前記各導電スペーサ77,78,ばね受け80及び圧縮
ばね34は上側導電ユニット76を構成している。該上側導
電ユニット76及び前記非直線抵抗体ユニット63は前記第
一実施例と同様の絶縁層40によって包蔵され、かつ上側
導電ユニット76の上端部外周と第1の空腔21aの内面と
の間にはシリコンシーラント75が充填されている。
ばね34は上側導電ユニット76を構成している。該上側導
電ユニット76及び前記非直線抵抗体ユニット63は前記第
一実施例と同様の絶縁層40によって包蔵され、かつ上側
導電ユニット76の上端部外周と第1の空腔21aの内面と
の間にはシリコンシーラント75が充填されている。
上記のように構成されたカットアウトにおいて、前記第
一実施例と同様に雷サージが侵入すると、本体碍子1及
び補助碍子14の非直線抵抗体ユニット37,63における非
直線性抵抗素子38とギャップユニット23,61とを通じて
雷サージが対地へ放電されて電圧上昇が抑制され、か
つ、続流も瞬時に遮断されるので、カットアウトや変圧
器での閃絡等による線路故障が防止される。
一実施例と同様に雷サージが侵入すると、本体碍子1及
び補助碍子14の非直線抵抗体ユニット37,63における非
直線性抵抗素子38とギャップユニット23,61とを通じて
雷サージが対地へ放電されて電圧上昇が抑制され、か
つ、続流も瞬時に遮断されるので、カットアウトや変圧
器での閃絡等による線路故障が防止される。
そして、この第二実施例では、前記第一実施例と同様に
各ユニット23,37,61,63を絶縁層25,40を介して第1,第2
の空腔21a,14aに封着しているので、吸湿を防止して、
ギャップユニットにおける放電電圧特性の変動や非直線
抵抗体ユニットの劣化を防止できる。
各ユニット23,37,61,63を絶縁層25,40を介して第1,第2
の空腔21a,14aに封着しているので、吸湿を防止して、
ギャップユニットにおける放電電圧特性の変動や非直線
抵抗体ユニットの劣化を防止できる。
また、非直線抵抗体ユニット63内に続流アークによる高
温、高圧ガスが発生した場合、本実施例では非直線抵抗
体ユニット63内に内腔38aを設け、かつ非直線抵抗体ユ
ニット63の下側に耐圧電極68を配置しているので、ガス
は耐圧電極68より下方に噴出されることなく、絶縁蓋12
やヒューズ筒13が保護され、かつ、飛脱が防止される。
耐圧電極68によって下方への噴出を阻止された高温ガス
は前記蓋81を溶融し、キャップ金具31から噴出する。そ
のため、本体碍子1の偏熱破壊が防止される。
温、高圧ガスが発生した場合、本実施例では非直線抵抗
体ユニット63内に内腔38aを設け、かつ非直線抵抗体ユ
ニット63の下側に耐圧電極68を配置しているので、ガス
は耐圧電極68より下方に噴出されることなく、絶縁蓋12
やヒューズ筒13が保護され、かつ、飛脱が防止される。
耐圧電極68によって下方への噴出を阻止された高温ガス
は前記蓋81を溶融し、キャップ金具31から噴出する。そ
のため、本体碍子1の偏熱破壊が防止される。
さらに、本実施例では耐圧電極68と第1の空腔21aの段
部21bとの間に圧縮ばね71を配設したので、耐圧電極68
に加わる高温ガスの圧力衝撃を該圧縮ばね71によって吸
収緩和することができ、前記段部21bの耐衝撃性を高め
ることができる。また、非直線抵抗体ユニット63の上側
に設けた上側導電ユニット76内に乾燥剤79を収納したの
で、たとえ該上側導電ユニット76内に吸気しても、該乾
燥剤79によって除去することができ、非直線性抵抗素子
38の劣化要因抑制に寄与できる。
部21bとの間に圧縮ばね71を配設したので、耐圧電極68
に加わる高温ガスの圧力衝撃を該圧縮ばね71によって吸
収緩和することができ、前記段部21bの耐衝撃性を高め
ることができる。また、非直線抵抗体ユニット63の上側
に設けた上側導電ユニット76内に乾燥剤79を収納したの
で、たとえ該上側導電ユニット76内に吸気しても、該乾
燥剤79によって除去することができ、非直線性抵抗素子
38の劣化要因抑制に寄与できる。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、上側導電ユニット76を第3図に示すように変更する
こともできる。即ち、同図に示す上側導電ユニット76は
互いに重ね合わされた3個の金属製の導電筒85,86,87か
ら構成されている。第1導電筒85は小径の円筒部85a
と、該円筒部85aの下部外周に形成された脚板85bと、該
脚板85bの外周に突設された周壁部85cとを備え、該脚板
85bにおいて非直線抵抗体ユニット63の鉛板62に接合さ
れている。
く、上側導電ユニット76を第3図に示すように変更する
こともできる。即ち、同図に示す上側導電ユニット76は
互いに重ね合わされた3個の金属製の導電筒85,86,87か
ら構成されている。第1導電筒85は小径の円筒部85a
と、該円筒部85aの下部外周に形成された脚板85bと、該
脚板85bの外周に突設された周壁部85cとを備え、該脚板
85bにおいて非直線抵抗体ユニット63の鉛板62に接合さ
れている。
第2導電筒86は棚部86aを有する筒状部86bと、該筒状部
86bの下部外周に形成された脚板86cと、該脚板86cの外
周に突設された周壁部86dとを備え、該脚板86c及び周壁
部86dが前記第1導電筒85の脚板85b上面及び周壁部85c
内面に接合されている。
86bの下部外周に形成された脚板86cと、該脚板86cの外
周に突設された周壁部86dとを備え、該脚板86c及び周壁
部86dが前記第1導電筒85の脚板85b上面及び周壁部85c
内面に接合されている。
第3導電筒87は断面波形の周壁部87aを備え、前記第2
導電筒86の脚板86c上に配置されるとともに、周壁部87a
の下部において前記第2導電筒86の周壁部86dに接合さ
れている。また、第1導電筒85と第2導電筒86との間に
は乾燥剤79が収納されている。圧縮ばね34は第2導電筒
86の棚部86aとキャップ金具31との間に介装され、絶縁
層40は第3導電筒87の周壁部87aとの間に溶着形成され
ている。従って、この別の実施例においては、絶縁層40
と導電ユニット76とによって本体碍子1の開口部におけ
る放圧時の熱や圧力衝撃を遮蔽して、本体碍子1の損傷
を軽減できるとともに、周壁部87aが、充填剤40に接着
されており、放圧時の内容物の飛び出しを防止すること
ができる。
導電筒86の脚板86c上に配置されるとともに、周壁部87a
の下部において前記第2導電筒86の周壁部86dに接合さ
れている。また、第1導電筒85と第2導電筒86との間に
は乾燥剤79が収納されている。圧縮ばね34は第2導電筒
86の棚部86aとキャップ金具31との間に介装され、絶縁
層40は第3導電筒87の周壁部87aとの間に溶着形成され
ている。従って、この別の実施例においては、絶縁層40
と導電ユニット76とによって本体碍子1の開口部におけ
る放圧時の熱や圧力衝撃を遮蔽して、本体碍子1の損傷
を軽減できるとともに、周壁部87aが、充填剤40に接着
されており、放圧時の内容物の飛び出しを防止すること
ができる。
発明の効果 以上詳述したように、この発明の耐塩形カットアウトで
は、ギャップユニットと非直線抵抗体ユニットとを本体
碍子と補助碍子との空腔に分けて配置し絶縁層をもって
包蔵して収容したので、ギャップユニットにおける放電
電圧特性の変動や温度変化や経年による非直線抵抗体ユ
ニットの吸湿劣化がなく、加えて、ギャップユニットと
非直線抵抗体ユニットとを、本体碍子と補助碍子とに分
けて収容したので、本体碍子内に大きな収容部を設ける
必要がなく、また本体碍子と補助碍子との耐塩設計を効
果的に実施することができるという効果もある。
は、ギャップユニットと非直線抵抗体ユニットとを本体
碍子と補助碍子との空腔に分けて配置し絶縁層をもって
包蔵して収容したので、ギャップユニットにおける放電
電圧特性の変動や温度変化や経年による非直線抵抗体ユ
ニットの吸湿劣化がなく、加えて、ギャップユニットと
非直線抵抗体ユニットとを、本体碍子と補助碍子とに分
けて収容したので、本体碍子内に大きな収容部を設ける
必要がなく、また本体碍子と補助碍子との耐塩設計を効
果的に実施することができるという効果もある。
特にこの発明では本体碍子側の第1の空腔を覆う放圧用
電極がアーク放出を行うと、その際に第1の空腔から外
部へ放出されるアークは開口部に近接している補助碍子
側の密閉封止用電極に捕捉され、アークの伸長を妨げる
ので、周辺機器の損傷が防止される。又、第2の空腔内
の非直線抵抗体ユニットが破壊しても放圧用電極により
アークが放圧されるので、補助碍子の破壊を防止するこ
とができ、その際、本体碍子から遠い上方において、第
2の空腔から外部に放出されるアークは本体碍子へ影響
しないので、本体碍子の損傷を防止することができる。
電極がアーク放出を行うと、その際に第1の空腔から外
部へ放出されるアークは開口部に近接している補助碍子
側の密閉封止用電極に捕捉され、アークの伸長を妨げる
ので、周辺機器の損傷が防止される。又、第2の空腔内
の非直線抵抗体ユニットが破壊しても放圧用電極により
アークが放圧されるので、補助碍子の破壊を防止するこ
とができ、その際、本体碍子から遠い上方において、第
2の空腔から外部に放出されるアークは本体碍子へ影響
しないので、本体碍子の損傷を防止することができる。
第1図はこの発明の第一実施例を示す耐塩形カットアウ
トの中央部縦断面図、第2図はこの発明の第二実施例を
示す部分縦断面図、第3図は上側導電ユニット部分の別
例を示す拡大断面図である。 1…本体碍子、3…課電側電極室、4…負荷側電極室、
5,6…固定電極、12…絶縁蓋、13…ヒューズ筒、14…補
助碍子、14a…第2の空腔、21a…第1の空腔、23,61…
ギャップユニット、25,40…絶縁層、37,63…非直線抵抗
体ユニット、31…放圧用電極としてのキャップ金具、39
…密封封止用電極としての接続導体、47…放圧用電極と
してのキャップ金具、48…密封封止用電極としてのキャ
ップ金具、50…接続線。
トの中央部縦断面図、第2図はこの発明の第二実施例を
示す部分縦断面図、第3図は上側導電ユニット部分の別
例を示す拡大断面図である。 1…本体碍子、3…課電側電極室、4…負荷側電極室、
5,6…固定電極、12…絶縁蓋、13…ヒューズ筒、14…補
助碍子、14a…第2の空腔、21a…第1の空腔、23,61…
ギャップユニット、25,40…絶縁層、37,63…非直線抵抗
体ユニット、31…放圧用電極としてのキャップ金具、39
…密封封止用電極としての接続導体、47…放圧用電極と
してのキャップ金具、48…密封封止用電極としてのキャ
ップ金具、50…接続線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 泰吉 岐阜県岐阜市豊岡町28番地 (72)発明者 加藤 和明 愛知県知多市八幡字田渕1番地の606 (72)発明者 石橋 千尋 愛知県知多郡東浦町大字緒川字丸池台17番 地の3 (72)発明者 松本 純一 愛知県名古屋市瑞穂区市丘町2丁目38番地 の2 (72)発明者 芥子川 明義 岐阜県羽島市正木町大浦1258番地の2 (72)発明者 長瀬 光義 愛知県尾張旭市南新町中畑127の8番地 (56)参考文献 特開 昭57−191930(JP,A) 実開 昭56−158051(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】腕金(19)等の接地物に対し取付金具(1
7)を介して支持される補助碍子(14)と、該補助碍子
(14)に対し取付金具(15)等のブラケットを介して装
着され、かつ電源側及び負荷側の電極室(3,4)にそれ
ぞれ固定電極(5,6)を設けてなる磁器製の本体碍子
(1)と、該本体碍子(1)に軸着した絶縁蓋(12)
と、該絶縁蓋(12)に装着され、前記両固定電極(5,
6)間を接続あるいは開放するヒューズ筒(13)とを有
する耐塩形カットアウトにおいて、 前記本体碍子(1)には外側より負荷側電極室(4)に
連通する第1の空腔(21a)を設け、かつ補助碍子(1
4)には軸線方向に貫通する第2の空腔(14a)を設けて
本体碍子(1)を補助碍子(14)の下方に配置し、前記
第1の空腔(21a)には、絶縁層(25)に包蔵したギャ
ップユニット(23,61)を設け、第2の空腔(14a)には
絶縁層(40)に包蔵した非直線抵抗体ユニット(37)を
収容し、さらに前記補助碍子(14)の上部にはキャップ
金具よりなる放圧用電極(47)を設けるとともに、下部
には非直線抵抗体ユニット(37)を上方へ支持可能とし
た密閉封止用電極(39,48)を設け、前記第1の空腔(2
1a)の開口部に放圧用電極(31)を設け、前記密閉封止
用電極(39,48)と該放圧用電極(31)を近接して、接
続線(50)により互いに接続したことを特徴とする耐塩
形カットアウト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62130949A JPH0756775B2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | 耐塩形カットアウト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62130949A JPH0756775B2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | 耐塩形カットアウト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63294637A JPS63294637A (ja) | 1988-12-01 |
JPH0756775B2 true JPH0756775B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=15046421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62130949A Expired - Lifetime JPH0756775B2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | 耐塩形カットアウト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756775B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0628768Y2 (ja) * | 1989-03-13 | 1994-08-03 | 日本碍子株式会社 | カットアウトの避雷器内蔵形補助碍子 |
JPH0633671Y2 (ja) * | 1989-09-21 | 1994-08-31 | 中部電力株式会社 | 耐塩形耐雷カットアウト |
JP2542802Y2 (ja) * | 1990-03-14 | 1997-07-30 | 日本高圧電気株式会社 | 耐塩用アレスター内蔵形高圧カットアウト |
JP4749143B2 (ja) * | 2005-12-16 | 2011-08-17 | 中国電力株式会社 | 接地用器具及び接地短絡装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6226909Y2 (ja) * | 1980-04-24 | 1987-07-10 | ||
JPS57191930A (en) * | 1981-05-21 | 1982-11-25 | Takamatsu Electric Works Ltd | High voltage cutout with arrester |
-
1987
- 1987-05-27 JP JP62130949A patent/JPH0756775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63294637A (ja) | 1988-12-01 |
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