JPH03149802A - 避雷器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、絶縁容器内に非直線抵抗体等を封入した避
雷器に関するものである。

［従来の技術］ 従来の避雷器として、複数の非直線抵抗体を直列ギャッ
プや接続電極等とともに積み重ねて絶縁容器に収容した
ものや、あわせて絶縁物を充填する等の手段により、内
部の防湿や絶縁強化を図つたものがある。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、雷サージが侵入してその電流が、例えば
、避雷器の放電耐量を越えると非直線抵抗体が破壊して
電線路からの続流が避雷器内を流れる。

この際、続流のアークガスが容器の密閉キャップ等を破
って外部へ噴出するが、これに伴って破砕された非直線
抵抗体の破片等がアークガスとともに放出されて飛散し
、周囲の機材を損傷する等の二次災害を誘発するおそれ
があった。

この発明は、雷サージによって非直線抵抗体が破壊して
も外部へ破片等を放出しない避雷器の提供を目的とする
。

［課題を解決するための手段］ 非直線抵抗体と外側に環状溝を設けた接続電極とを交互
に絶縁容器内に配するとともに、該絶縁容器内に充填し
て形成した弾力性に富む絶縁層を前記環状溝に介入させ
ることにより、前記非直線抵抗体を接続電極間に挟着す
る手段を採る。

［作用１ 絶縁層力準続電極の外側に設けた環状溝内に介入され、
接続電極とともに非直線抵抗体が絶縁層内に弾力的に拘
束されるので、雷サージによって非直線抵抗体が破壊し
てもその破片がアークガスに追随する移動を阻止されて
絶縁容器内に滞留する。

［実施例］ 以下に、この発明を具体化した実施例を図面に従って詳
細に説明する。

第１図は、電源側及び負荷側の両電極間を開閉可能にヒ
ユーズ接続した避雷器内蔵形オープンヒユーズカットア
ウトを示す。

この実施例のオープンヒユーズカットアウトは、絶縁容
器としての碍子ｌの上方部に基端２ａを埋め込み固定し
て電源側電極２を設け、同じ（下方部には胴部に取着し
たバンド式の固定具３に連結して負荷側電極４を設けて
あり、両電極２及び４間をヒユーズ筒５を介して接続し
ている。

前記におけるヒユーズ筒５は、一端を可動接触子５ａに
より電源側電極２に設けたばね接触子２ｂに係合させて
接続するとともに、他端を絶縁筒５ｂ内を挿通して導出
したヒユーズ線５Ｃをトグル機構６の緊張下に接続して
負荷側電極４に支持させてあり、該ヒユーズ線５Ｃが電
線路（図示せず）から引下げた電源側リード線７から侵
入した電流によって溶断すると、トグル機構６のロック
が解除されて支承軸６ａが回動し、第１図に二点鎖線で
示すように、ヒユーズ筒５が転勤して落下し、両電極２
及び４間が開路される。

５ｄはヒユーズ筒５を投入あるいは引外すためのフック
操作棒（図示せず）の係止環である。

前記負荷側電極４には接続用リード線８Ａを取着して碍
子ｌの密閉キャップ９に設けた端子９ａに接続し、さら
に該端子９ａあるいは負荷側電極４に取着した負荷側リ
ード線８Ｂを変圧器等の電気機器に接続している。

前記碍子ｌには下端側から軸方向に開口した収容部１　
ａ、と、胴部のほぼ中央部分に外側から径方向に開口し
た横穴１ｂと、該収容部１ａと横穴ｌｂ間を連通ずる連
通孔１ｃとを形成し、前記収容部ｌａ内に避雷ユニット
ｌＯを収容して空隙部に絶縁ゴム等の充填によって一体
に形成した弾力性に富む絶縁層１１に被装するとともに
、パツキン１２を介装したかしめ固定により収容部１ａ
を封止する前記密閉キャップ９に前記避雷ユニットＩＯ
の一端を導通させ、他端を連通孔１ｃから導出する接地
電極１３に導通させて避雷器を構成する。

第２図に示すように、この実施例の避雷ユニット１０は
複数の非直線抵抗体１４と、該非直線抵抗体Ｉ４を補助
接続板１４ａ等とともにそれぞれ挟着する筒形の接続電
極１５と、課電端に設けたアーク遮蔽電極１６と、該ア
ーク遮蔽電極１６に取着して前記密閉キャップ９に連接
するばね導体１７とをもって構成している。

前記接続電極１５は外側に台形状に形成して環状溝１５
ａを設け、該環状溝１５ａの側面に開口縁が収縮して被
着するように弾力質の絶縁チューブ１８をそれぞれ嵌装
して挟着した非直線抵抗体１４を保持するとともに、前
記アーク遮蔽電極１６にも同様の絶縁チューブ１９を嵌
装して一体化した上で、前記避雷ユニットｌＯを前記収
容部１ａに配している。

接地電極１３は、パツキン２０を介装して収容部１ａの
頂部に配したブロック電極１３ａと該ブロック電極１３
ａに取着して前記連通孔ＩＣから横穴ｌｂ内へ導入した
棒電極１３ｂとをもってなり、横穴ｌｂ内で座金２１と
ナツト２２により接地導体２３とともに棒電極１３ｂを
締め付は固定して収容部１ａの一端を密閉している。

又、前記横穴Ｉｔ）には、このオープンヒユーズカット
アウトの支持金具２４の基端２４ａを挿入して、充填物
２５により前記接地導体２３とともに埋設して腕金等の
接地物Ｓに補助金具２６等を介して取付は可能にしてい
る。

前記避雷ユニットＩＯは、一方の接地端を接続板２７を
介装して前記接地電極１３のブローツク電極１３ａに当
接させるとともに、前記アーク遮蔽電極１６．の内腔部
１６ａを除いて収容部ｌａ内の空隙に下方からゴム等の
絶縁物を充填して形成した絶縁層１１に包蔵して碍子ｌ
に封入する。

前記において、例えば、絶縁チューブ１８及び１９に熱
収縮質のものを用い、又、非直線抵抗体１４との界面に
粘着性の高い絶縁グリース等を介装して絶縁チューブ１
８．１９を加熱収縮させることにより非直線抵抗体１４
を接合させ、さらに、収容部１ａの内壁にプライマ一等
を塗布して絶縁層１１と碍子ｌとの接合力を高める手段
を適宜にあわせ実施することによって、サージ電流によ
って非直線抵抗体１４が破壊してもアークガスの衝撃圧
力による周囲への拡散を防止してアークガスの噴出を軽
減させるとともに、軸方向に対するアークガスの加速作
用を向上させることができる。

避雷ユニットＩＯの封入後、前記ばね導体１７を圧縮さ
せつつ、パツキン１２を介装し、密閉キャップ９をかし
め固定して収容部１ａの他端を密閉する。

次に、前記実施例における作用を説明する。

碍子ｌの密閉キャップ９に接続したリード線８Ａから侵
入した雷サージは、碍子ｌ内の避雷ユニット１０を介し
て接地導体２３から、アース側に放電されるので、前記
負荷側リード線８Ｂに接続した電気機器が雷サージから
保護される。

この実施例では、避雷ユニットＩＯがヒユーズ線５ｃを
介して電線路と接続されているので、放電耐量を超過す
る雷撃電流により、非直線抵抗体１４も破壊されて事故
電流が碍子ｌ内を流れ、アークガスが前記密閉キャップ
９から噴出する。この時、この事故電流は、ヒユーズ５
ｃの溶断により遮断される。

この際、前記非直線抵抗体１４はそれぞれ接続電極１５
間に挟着され、かつ、絶縁チューブ１８及び１９によっ
て一体にユニット化されるとともに、接続電極１５外側
の環状溝１５ａに介入した絶縁層ｌｌ内に弾力的に封入
されているので、碍子ｌ内で非直線抵抗体１４が破砕さ
れても細片がアークガスに追随して移動することなく、
接続電極１５間に拘束されて碍子ｌ内に残留する。

又、アークガスは非直線抵抗体１４と交互に配置した筒
形の接続電極１５の貫通腔１５ｂと破砕された非直線抵
抗体１４間を通過して移動するが、収容部１ａの一方は
前記ブロック電極１３ａに遮蔽されて他方の密閉キャッ
プ９側へ加速される。

なお、第２図に二点鎖線で示すように非直線抵抗体１４
を筒形に形成して実施すればアークガスの移動が一層ス
ムーズになる。

又、避雷ユニットＩＯが周囲に弾力性に富む絶縁層１１
に被着して収容されているので、碍子Ｉの内壁への衝撃
圧力が吸収あるいは軽減されて碍子ｌの破損が防止され
る。

以上、この発明をオープンヒユーズカットアウトの内蔵
避雷器を実施例として説明したが、発明の構成は前記ヒ
ユーズ筒５を装備しない避雷器一般に適用して実施でき
ることは明らかである。

［発明の効果］ この発明は、非直線抵抗体と接続電極とがユニット化さ
れるとともに、接続電極の外側に設けた環状溝内に介入
するように設けらた絶縁層により弾力的に絶縁容器内に
保持されているので、雷サージによって非直線抵抗体が
破壊してもその破片等が外部へ放出されることはなく、
又、アークガスの衝撃圧力により絶縁容器が破損するこ
とがないので、二次災害の誘発を防止して電線路の安全
を維持できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す一部破断正面図、第
２図は同じく第１図の要部拡大断面図である。 ｌ・・・絶縁容器としての碍子、１１・・・絶縁層、１
４・・・非直線抵抗体、１５・・・接続電極、１５ａ・
・・環状溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．　非直線抵抗体（１４）と外側に環状溝（１５ａ）
   を設けた接続電極（１５）とを交互に絶縁容器（１）内
   に配するとともに、該絶縁容器（１）内に充填して形成
   した弾力性に富む絶縁層（１１）を前記環状溝（１５ａ
   ）に介入させることにより、前記非直線抵抗体（１４）
   を接続電極（１５）間に挟着したことを特徴とする避雷
   器。