JPH0650933Y2 - 避雷器内蔵円筒形カットアウトの放圧装置 - Google Patents

避雷器内蔵円筒形カットアウトの放圧装置

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JPH0650933Y2
JPH0650933Y2 JP8638292U JP8638292U JPH0650933Y2 JP H0650933 Y2 JPH0650933 Y2 JP H0650933Y2 JP 8638292 U JP8638292 U JP 8638292U JP 8638292 U JP8638292 U JP 8638292U JP H0650933 Y2 JPH0650933 Y2 JP H0650933Y2
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JP
Japan
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lightning arrester
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sealing plate
arrester
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JPH0631056U (ja
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憲治 武田
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Nippon Kouatsu Electric Co
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Nippon Kouatsu Electric Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は避雷器内蔵円筒形カット
アウトの改良に係り、特に避雷器収納部の放圧装置に関
する。
【0002】
【従来の技術と本考案が解決しようとする問題点】カッ
トアウトの機能に避雷器の機能を追加した避雷器内蔵円
筒形カットアウトはすでに公知である。この場合、侵入
した雷サージが避雷器収納部内に収納する酸化亜鉛素子
の放電性能を越えるようなものであれば当然素子の外周
面において外部閃絡が発生する。したがって 収納部に
あっては外部閃絡に伴う続流アーク並びに圧力を速やか
に収納部外へ放出して器体を破壊から保護する放圧装置
が備えられている。
【0003】
【問題解決のための具体的な手段】本考案は上記収納部
の放圧装置の改良に関するもので、磁器性の本体(2)
を左右2つに区画し、その一方には開閉部(4)を、他
方には避雷器収納部(5)設け、上記避雷器収納部に避
雷器を収納したものにおいて、上記避雷器収納部には、
中央に放出孔(10)を設けたドーナツ形の酸化亜鉛素
子を収納すると共に上記放出孔の下端には閉鎖板(1
4)を充当し、更に上記収納部の下端の開口部を薄肉の
封着板(22)で気密的に閉鎖し、さらに上記封着板の
下側を開閉部(4)を有する側の本体の下端開口部に装
着した下部カバー(58)の側方に延長した薄肉の延長
部(61)で閉鎖し、且つ上記閉鎖板、封板及び延長
部は、異常内圧により開放される構成としたことを特徴
とするものである。
【0004】
【実施例】次に図面に示す本考案の実施例について説明
する。1は避雷器内蔵円筒形カットアウトであり、その
筒形の磁器性の本体2は区画壁3によって左右に分けら
れた開閉部4と避雷器収納部5とからなっている。その
内の避雷器収納部5は本体2の中央から下部に位置して
側方へ突出形成されており、同部5は上端が閉鎖され、
また下端が開口した袋状になっている。
【0005】6は避雷器収納部5の上壁7に形成したア
ース側端子用貫通孔、8は区画壁3に対し斜状に形成し
た充電側端子用の貫通孔を示す。次に避雷器部について
説明する。9は中央に放出孔10を設けたドーナツ形の
酸化亜鉛(ZnO)素子であり、上下に2段積みした状
態で収納されている。11は酸化亜鉛(ZnO)素子を
2段積みした状態でその外周面を被覆するようにしたE
Pゴム、EPRゴム等の絶縁被覆材、12は酸化亜鉛
(ZnO)素子の上端面に接触するアルミ合金等からな
るアース側電極、14は充電部側電極、13の中央の穴
15つまりは素子の下端側の放出孔10を気密的に閉鎖
した金属性の閉鎖板であり、例えば極めて薄肉のステン
レス板、アルミ板、銅板が使用される。
【0006】なお、閉鎖板14はシリコーン系の接着剤
でもって素子の下端面に接着される。16は充電側側電
極13の下方に位置して設けた例えばCリング等からな
るバネ性を備えた止着体であり、収納部の内壁面の凹部
17に嵌入係止されるもので、さらにその上面側にはバ
ネ止着板18が載置されている。またバネ止着板18は
図4に示すようにその中央と周囲とに放出穴19、20
が設けられており上記の充電部側電極13と同止着板1
8との間には圧縮状態のコイルバネ21が介装されてい
る。22はバネ止着板18のさらに下方に位置して設け
た薄肉の銅板などからなる封着板であり、あらかじめメ
タライズドやスクリーン印刷等によって形成した下端の
内段部23の金属層24に対し半田付けなどによって封
着される。止着板22の外面には合成樹脂製の封着補助
板が被着されているが、同板25はなくしてもよい。な
お、封着板22や封着補助板25については溝状の放出
案内部が時によって設けられることがある。
【0007】26は酸化亜鉛(ZnO)素子の絶縁被覆
11と収納部5の内周面との間さらにはアース側電極1
2および充電部側電極13との間の間隙に対し密に充填
したシリコーン系の充填材、27はアース側電極12の
上面と上壁との間に介在した緩衝板、28はアース側電
極12の中央のネジ孔28aに対し螺着したボルト形の
アース側端子であり上壁7に設けた貫通孔6に対し内側
から挿入し、そして先端を外部に突出したもので同端子
はゴムパッキン29、押さえ金具30、バネ座金31を
介してナット32によって締め付け固定されている。
【0008】なお、アース側端子については後述の低融
点ガラスフリット33による封着を考慮して同フリット
の熱膨脹係数と近似のコバール材が使用される。34は
アース側端子28と取付金具35間を接続するリード
線、36,37は接続用のボルト、ナットを示す。39
は貫通孔6の内方の壁面に設けた凹部であり、同孔を貫
通するアース側端子28は凹部39に充填された低融点
ガラスフリット33によって封着されている。
【0009】なお、封着に使用される低融点ガラスフリ
ット33は普通磁器或いはアルミナ含有磁器、さらには
コバールとの熱膨脹係数がマッチングしているもの(例
えば品名:T191・封着温度430℃,品名:T43
9・封着温度450℃、いずれも岩城硝子製)が使用に
適している。38は接続導板であり、中央にコバール部
40を備えその両端にスポットによって銅部41、1
4′を溶着している。その一部の銅部41が充電部側電
極13に接続されました他端の銅部41′は区画壁3に
形成した斜状の貫通孔8を経て開閉部側の下部固定電極
42に接続されている。
【0010】43は上記接続導体38のコバール部40
が貫通孔8を通過する際に同孔を気密的に封着するよう
にした低融点ガラスフリットであり、同フリットの外側
には例えば石綿等の断熱部材44が押し込まれている。
【0011】次に開閉部側について説明する。開閉部側
の構造は従来公知のカットアウトと同じものであり、上
部には上部口出線45を設け、また下部側面には下部口
出線46を設けている。47は開閉部の上部の内部に吊
下状に備えた上部固定電極、48は消孤筒、49は消孤
棒、50は緩衝リング、51はパッキンを示す。42は
下部固定電極であり前記避雷器側の充電部側電極13に
対し接続導体38を介して接続されている。52は下部
口出部46と下部固定電極42との間を接続するリー
ド、53はヒューズ筒であり絶縁筒54の上部の上部接
触子55は上部固定電極47と接触し、また下部接触子
56は下部固定電極42と接触して本体内に保持されて
いる。57はヒューズ筒53に充填したヒューズを示
す。58は開閉部ならびに避雷器部の各々の開口部5
9、60を閉鎖するように接着固定した合成樹脂性の下
部カバーであり、側方へ延長しかつ薄肉に形成した延長
部61でもって収納部の下端の開口部59を閉鎖し、上
記封着板22を衝突等の破損から保護するようになって
いる。なお、延長部61の上面側には開口部の内段部6
2に当接する隆起部63が形成されている。64は開閉
部の開口部60を閉鎖するようにした合成樹脂製の密栓
であり、係合片65によって取脱自在に保持されてい
る。66は連結紐を示す。
【0012】次に動作について説明する。常時は、上部
口出線45−上部固定電極47ー上部接触子55−ヒュ
ーズ57−下部接触子56−下部固定電極42−リード
52−下部口出線46を経て変圧器一次側端子に至る経
路に至る経路で通電が行われる。
【0013】この場合、避雷器側の充電部側電極13も
接続導片38を経て電圧は印加されるがこのような正常
な電圧(対地4kV)では酸化亜鉛素子9が特に顕著な
特性変化をしないため高抵抗状態が維持されて電流は流
れない。
【0014】また上記の通電状態において雷サージ等の
異常電圧が侵入してくると今度は素子9に異常の電圧が
印加されることになるため同素子は直ちに応答して低抵
抗状態となり該異常電圧を大地へ逃す。
【0015】つまり、異常電圧は上部口出線45−上部
固定電極47−上部接触子55−ヒューズ57−下部接
触子56−下部固定電極42−接続導片38−充電部側
電極13−酸化亜鉛素子(ZnO)9−アース側電極1
2−アース側端子28−リード線34−取付金具35を
経て腕金(特に図示しない)より大地へ逃れる。そし
て、上記において酸化亜鉛素子9が続流遮断不能となっ
た場合の同素子と直列の開閉部側のヒューズ57でもっ
てその続流を遮断して避雷器の爆発を防止する。
【0016】また万が一に酸化亜鉛素子9において外絡
が発生した場合にはその外絡によって発生した続流アー
クおよび上昇したガス(内圧)によって閉鎖板14、封
着板22、封着補助板25、下部カバー58の延長部6
1が一挙に離脱あるいは破断し、そして素子9の放出孔
10内のアークおよびガスを直ちに収納部外へ放出し収
納部を爆裂事故から保護する。
【0017】なお、この放出時、当然のことながら酸化
亜鉛素子9は充電部側電極13並びに充填材26によっ
て強固に接着固定されているため、収納部内に素子は止
まって残存した状態となる。
【0018】
【考案の効果】本考案は以上の構成からなり、上記した
ように続流アークが発生した場合には、薄肉の封着板、
下部カバーの薄肉の延長部が破断したり飛散して避雷器
収納部内のアークや上昇した圧力を直ちに収納部外へ放
出するため確実に収納部の爆裂事故が確実に防止でき
る。また上記の薄肉の封着板は下部カバーの延長部によ
りその下側が保護されているため衝突などによる破損事
故が防止でき、安全性を一段と高めることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の避雷器内蔵円筒形カットアウトの縦断
面図。
【図2】図1を上方からみた外観図。
【図3】避雷器部の拡大断面図。
【図4】バネ止着板の平面図。
【符号の説明】
2 本体 3 区画壁 4 開閉部 5 避雷器収納部 9 酸化亜鉛素子 10 放出孔 22 封着板 58 下部カバー 61 延長部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器性の本体(2)を左右2つに区画
    し、その一方には開閉部(4)を、他方には避雷器収納
    部(5)設け、上記避雷器収納部に避雷器を収納したも
    のにおいて、上記避雷器収納部には、中央に放出孔(1
    0)を設けたドーナツ形の酸化亜鉛素子を収納すると共
    に上記放出孔の下端には閉鎖板(14)を充当し、更に
    上記収納部の下端の開口部を薄肉の封着板(22)で気
    密的に閉鎖し、さらに上記封着板の下側を開閉部(4)
    を有する側の本体の下端開口部に装着した下部カバー
    (58)の側方に延長した薄肉の延長部(61)で閉鎖
    し、且つ上記閉鎖板、封板及び延長部は、異常内圧に
    より開放される構成としたことを特徴とする避雷器内蔵
    円筒形カットアウトの放圧装置。
JP8638292U 1992-12-16 1992-12-16 避雷器内蔵円筒形カットアウトの放圧装置 Expired - Lifetime JPH0650933Y2 (ja)

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JPH0631056U JPH0631056U (ja) 1994-04-22
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