JPH0756687B2 - 磁気記録再生装置のトラッキング制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のトラッキング制御装置

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JPH0756687B2
JPH0756687B2 JP8170989A JP8170989A JPH0756687B2 JP H0756687 B2 JPH0756687 B2 JP H0756687B2 JP 8170989 A JP8170989 A JP 8170989A JP 8170989 A JP8170989 A JP 8170989A JP H0756687 B2 JPH0756687 B2 JP H0756687B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録媒体として磁気テープを使用するマルチ
トラックの磁気記録再生装置に供されるトラッキング制
御装置に関し、特に、狭トラック幅による高速、高密度
かつ大容量の記録再生を行う磁気記録再生装置のトラッ
キング制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、オーディオ装置として使用される磁気記録再生装
置では、回転ヘッドを備えたものを除くと、通常、トラ
ック数とヘッド数とが等しい構成となっている。上記の
トラック数とは、テープ走行方向に平行に形成されたデ
ータトラックの総数を指し、ヘッド数とは、記録ヘッ
ド、再生ヘッドあるいは録再ヘッド等の磁気ヘッドを一
体的に有するコンビネーションヘッド中の磁気ヘッドの
数を指し、以下同様である。上記のような磁気記録再生
装置では、磁気テープと磁気ヘッドとの相対位置を規制
するテープ・ヘッド相対位置規制手段を備えており、そ
の構成としては、磁気テープの上下端をガイドする一対
のフランジが形成されたガイドポスト等をテープ走行経
路に設けたものが最も一般的である。
一方、情報処理システムのバックアップ用記憶装置であ
って、一般にカセットストリーマと呼ばれている多トラ
ックの磁気記録再生装置では、記録トラック数よりヘッ
ド数が少ない構成のサーペンタイン方式と呼ばれる記録
方式が取られている。サーペンタイン方式は、テープ走
行方向の順方向用と逆方向用とからなる少なくとも2組
の記録および再生ヘッドを備え、個々の記録および再生
ヘッドがそれぞれ複数トラックに対応し得るようになっ
ており、磁気テープに情報を記録する際、複数トラック
に対して同時に記録するのではなく、磁気テープを順方
向および逆方向へ走行させて1トラックずつ順次記録し
ていくものである。この動作の際には、上記2組の磁気
ヘッドをテープ幅方向へ移動させることによりトラック
の切り換えが行われると共に、所望のトラック位置への
磁気ヘッドの位置決めが行われる。このヘッド・テープ
相対位置規制手段としては、例えば特開昭62−183019号
公報に開示されているように、前述のフランジ類による
規制に加え、ステッピングモータによる開ループ制御で
のヘッド位置決め技術が知られている。
また、近年、薄膜磁気ヘッドの発達に伴いヘッド数の多
いコンビネーションヘッドが開発され、マルチトラック
磁気記録再生装置はさらなる高密度化が可能となってい
る。このような装置では、トラック幅の狭い記録を行う
ことができ、許容オフトラック量も小さくなっている。
従って、テープ・ヘッド相対位置規制手段としては、前
述のフランジによる規制構造に加えて、磁気ヘッドと磁
気テープまたはトラックとの相対位置検出手段と、テー
プ幅方向に磁気ヘッドを移動させるヘッド駆動手段とに
より、磁気テープのウェービングに対して磁気ヘッドを
追随制御していく構成が採用されている。
このような装置の一例としては、ヘッド数とトラック数
とが等しい固定ヘッドディジタルオーディオテープレコ
ーダがある。同装置では、例えば信学技報EA83−56、信
学技報EA81−64およびシャープ技報1984−28に開示され
ているように、磁気テープ上に記録されたサーボ専用ト
ラックをテープ幅方向に並設された2個の再生ヘッドに
てトレースし、その再生出力を比較して追随制御するこ
とにより、磁気ヘッドと磁気テープとの相対位置を規制
する構成となっている。
その他のテープ・ヘッド相対位置規制手段の例として
は、ヘッド数とトラック数とが等しい磁気記録再生装置
において、磁気テープ端部と磁気ヘッドとの相対位置を
光学的または磁気的に検出する構成が、特公昭63−6481
1号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、フランジを有するガイドポストによるテープ
・ヘッド相対位置規制手段では、磁気テープの上下端を
ガイドポストのフランジに接触させることより磁気テー
プの上下運動を防止するものであるため、上下の両フラ
ンジ間距離よりも広い幅の磁気テープが走行する場合に
は、磁気テープの上下端に機械的なストレスが加わり、
上下端を損傷させる虞がある。従って、上記の規制手段
では、磁気テープ端部の損傷を回避しなければならない
関係から、数十μm程度の規制幅が限界である。従っ
て、許容オフトラック量が十数〜数十μm程度の高密度
磁気記録再生装置では、上記のフランジ類により磁気テ
ープの変動を規制するだけでは不十分である。
次に、従来の固定ヘッドディジタルオーディオテープレ
コーダ等のマルチトラック磁気記録再生装置では、トラ
ックピッチが数百μm程度であったため、薄膜ヘッドを
採用することより、磁気テープの複数トラックに対応す
る記録および再生ヘッドが一体となったコンビネーショ
ンヘッドを構成することが可能であった。
しかしながら、さらに高記録密度化する場合、磁気ヘッ
ドのギャップ幅を狭くすることによりトラック幅を狭く
することは可能であるが、薄膜ヘッドの集積には限界が
あるため、ある程度以上にはトラックピッチを小さくす
ることができない。また、ヘッド数を増加させることは
回路規模の大型化につながり、コストアップを招来す
る。従って、トラックピッチが数十μm、トラック数が
数十〜数百の高密度磁気記録再生装置は、ヘッド数とト
ラック数とが等しい構成では達成するのが困難である。
次に、サーペンタイン方式のカセットストリーマにみら
れるようなマルチトラック磁気記録再生装置では、少数
の磁気ヘッドをテープ幅方向へ移動させて多数トラック
に対する記録および再生を行う構成であるから、トラッ
クピッチが小さくなり、トラック数が増加した場合であ
っても、磁気ヘッドを多数回移動させることにより対応
することが可能である。従って、薄膜ヘッドの集積化に
対しては障害がない。
しかしながら、例えばトラックピッチが数十μmとなっ
た場合、当然トラック幅も数十μmとなり、許容オフト
ラック量も十数〜数μmとなってくる。このようになる
と、フランジ類による規制と、ステッピングモータ開ル
ープ制御とによるテープ・ヘッド相対位置規制手段で
は、上記の許容オフトラック量に対応することができな
い。
そこで、磁気ヘッドと磁気テープとの相対位置センサと
ヘッド駆動手段とによるフィードバック制御によりトラ
ッキング制御を行い、上記の許容オフトラック量の問題
に対応することが考えられる。
ところが、トラック数が多くヘッド数が少ない構成で
は、トラック切り換え動作時に数百μm〜数mmの移動が
必要であり、トラッキング制御には分解能が数μmの相
対位置センサを必要とする。このため、前述の固定ヘッ
ドディジタルオーディオテープレコーダで採用されてい
るようなテープエッジ検出によるフィードバックサーボ
では、センサのダイナミックレンジが60dB程度必要とな
り、コストおよび精度の面で実現困難となる。また、サ
ーボトラックによるトラッキング制御を行うためには、
多数のサーボトラックが必要となるのに加えて、サーボ
トラックへの記録が問題となってくるため、この方式に
よってもさらなる高密度記録に対応することができない
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
請求項第1項の発明に係る磁気記録再生装置のトラッキ
ング制御装置は、上記の課題を解決するために、磁気テ
ープのトラック数よりも少ない数の磁気ヘッドを有する
コンビネーションヘッドと、このコンビネーションヘッ
ドを、複数のトラックがテープ走行方向に各々平行に形
成された磁気テープの幅方向へ移動させるヘッド駆動手
段とを備え、ヘッド駆動手段にてコンビネーションヘッ
ドを移動させることによる複数回のトラック切り換え動
作により、全トラックに対しての記録もしくは再生を行
う磁気記録再生装置において、上記のコンビネーション
ヘッドには、テープ走行方向の幅が等しいn個(n≧3
nは正の整数)の受光素子Da1〜Danが一体に設けら
れ、これら受光素子Da1〜Danは、テープ幅方向の一端部
方向を−Y方向、他端部方向を+Y方向とすると、−Y
方向側にてテープ走行方向に並設され、受光素子Da1
−Y方向側端部が受光素子Da1〜Danのうちで最も−Y方
向側にあり、受光素子Danは−Y方向側端部が、受光素
子Da1を1番目としてn番目に−Y方向側にあり、受光
素子Dai(1≦i≦n−1 iは正の整数)と受光素子D
ai+1との−Y方向側端部間のピッチをdiとし、磁気テー
プの各トラックの幅をdとすると、各受光素子Da1〜Dan
は、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の受光素子Da1〜Danは、磁
気テープの−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意の
トラック位置へ移動したときに、発光手段からの入射光
による受光素子Da1〜Danのうちの適当な2個の受光素子
の出力の差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくな
る位置に配され、かつこれら適当な3個の受光素子にお
ける出力の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッ
ドとの各相対位置毎に異なるものとして設定され、磁気
テープの−Y方向端部側を介して上記受光素子Da1〜Dan
と対向する位置には発光手段が設けられ、ヘッド駆動手
段は、コンビネーションヘッドを所定のトラック位置へ
移動させたときに、磁気テープの−Y方向端部側を介し
ての発光手段からの入射光による上記の適当な3個の受
光素子における出力の関係を満足するように、フィード
バック制御を行うものであることを特徴としている。
請求項第2項の発明に係る磁気記録再生装置のトラッキ
ング制御装置は、上記の課題を解決するために、磁気テ
ープのトラック数よりも少ない数の磁気ヘッドを有する
コンビネーションヘッドと、このコンビネーションヘッ
ドを、複数のトラックがテープ走行方向に各々平行に形
成された磁気テープの幅方向へ移動させるヘッド駆動手
段とを備え、ヘッド駆動手段にてコンビネーションヘッ
ドを移動させることによる複数回のトラック切り換え動
作により、全トラックに対しての記録もしくは再生を行
う磁気記録再生装置において、上記のコンビネーション
ヘッドには、テープ走行方向の幅が等しいn個(n≧3
nは正の整数)の窓A1〜Anを有するスリット板が一体
に設けられ、スリット板における磁気テープ側とは反対
側に、上記の窓A1〜Anと個々に対応するn個の受光素子
Db1〜Dbnがコンビネーションヘッドとは別体に固設さ
れ、上記の窓A1〜Anは、テープ幅方向の一端部方向を−
Y方向、他端部方向を+Y方向とすると、−Y方向側に
てテープ走行方向に並設され、窓A1は−Y方向側端部が
窓A1〜Anのうちで最も−Y方向側にあり、窓Anは−Y方
向側端部が、窓A1を1番目としてn番目に−Y方向側に
あり、窓Ai(1≦i≦n−1 iは正の整数)と窓Ai+1
との−Y方向側端部間のピッチをdiとし、磁気テープの
各トラックの幅をdとすると、各窓A1〜Anは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の窓A1〜Anは、磁気テープ
の−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意のトラック
位置へ移動したときに、発光手段からの入射光による受
光素子Db1〜Dbnのうちの適当な2個の受光素子の出力の
差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくなる位置に
配され、かつこれら適当な3個の受光素子における出力
の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッドとの各
相対位置毎に異なるものとして設定され、磁気テープの
−Y方向端部側およびスリット板を介して上記受光素子
Db1〜Dbnと対向する位置には発光手段が設けられ、ヘッ
ド駆動手段は、コンビネーションヘッドを所定のトラッ
ク位置へ移動させたときに、磁気テープの−Y方向端部
側および窓A1〜Anを介しての発光手段からの入射光によ
る上記の適当な3個の受光素子における出力の関係を満
足するように、フィードバック制御を行うものであるこ
とを特徴としている。
〔作 用〕
請求項第1項の構成によれば、例えば、磁気テープの所
定のトラックの再生を行う場合、ヘッド駆動手段にてコ
ンビネーションヘッドが駆動され、コンビネーションヘ
ッドの所定の磁気ヘッドが磁気テープの所定のトラック
位置へ移動する。これに伴い、コンビネーションヘッド
と一体に設けられたn個(n≧3 nは正の整数)の受
光素子Da1〜Danも同時に移動する。この移動により受光
素子Da1〜Danのうちの全てのあるいは所定の受光素子で
は、磁気テープの−Y方向端部、即ち磁気テープの幅方
向の一端部に受光面が遮られ、発光手段からの受光量が
変化する。
ここで、上記の受光素子Da1は、−Y方向側端部が受光
素子Da1〜Danのうちで最も−Y方向側にあり、受光素子
Danは−Y方向側端部が、受光素子Da1を1番目としてn
番目に−Y方向側にあり、受光素子Dai(1≦i≦n−
1 iは正の整数)と受光素子Dai+1との−Y方向側端
部間のピッチをdiとし、磁気テープの各トラックの幅を
dとすると、各受光素子Da1〜Danは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の受光素子Da1〜Danは、磁
気テープの−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意の
トラック位置へ移動したときに、発光手段からの入射光
による受光素子Da1〜Danのうちの適当な2個の受光素子
の出力の差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくな
る位置に配され、かつこれら適当な3個の受光素子にお
ける出力の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッ
ドとの各相対位置毎に異なるものとして設定されてい
る。従って、ヘッド駆動手段は、磁気テープとコンビネ
ーションヘッドとのその相対位置に対応した3個の受光
素子の出力を演算し、所定の2個の受光素子の出力の差
が、所定の1個の受光素子の出力と等しくなるようにフ
ィードバック制御を行う。これにより、磁気ヘッドとト
ラックとの相対位置が追従制御され、両者の各相対位置
は正確な位置に保持される。
上記のような構成では、数μm程度のトラック追従制御
と、数百μm〜数mmのトラック切り換え動作とを一つの
ヘッド駆動手段にて行うことが可能となり、トラックピ
ッチが数十μm、トラック数が数十〜数百である高精度
かつ大容量磁気記録再生を実現することが可能である。
尚、受光素子Da1〜Danの位置決め精度は、これら受光素
子Da1〜Danを半導体技術にて作製することにより問題は
なく、精度の良い位置センサを得ることができる。
請求項第2項の構成によれば、磁気テープの所定のトラ
ックの再生を行う場合、コンビネーションヘッドが駆動
されて所定の磁気ヘッドが所定のトラック位置へ移動す
ると、これに伴い、コンビネーションヘッドと一体に設
けられたスリット板も同時に移動する。この移動により
受光素子Da1〜Danのうちの全てのあるいは所定の受光素
子では、窓A1〜Anの周縁部にて受光面が遮られ、発光手
段からの受光量が変化する。
ここで、上記の窓A1は−Y方向側端部が窓A1〜Anのうち
で最も−Y方向側にあり、窓Anは−Y方向側端部が、窓
A1を1番目としてn番目に−Y方向側にあり、窓Ai(1
≦i≦n−1 iは正の整数)と窓Ai+1との−Y方向側
端部間のピッチをdiとし、磁気テープの各トラックの幅
をdとすると、各窓A1〜Anは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の窓A1〜Anは、磁気テープ
の−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意のトラック
位置へ移動したときに、発光手段からの入射光による受
光素子Db1〜Dbnのうちの適当な2個の受光素子の出力の
差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくなる位置に
配され、かつこれら適当な3個の受光素子における出力
の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッドとの各
相対位置毎に異なるものとして設定されている。従っ
て、ヘッド駆動手段では、磁気テープとコンビネーショ
ンヘッドとのその相対位置に対応した3個の受光素子に
おける出力を演算し、所定の2個の受光素子の出力の差
が、所定の1個の受光素子の出力と等しくなるようにフ
ィードバック制御を行う。これにより、磁気ヘッドとト
ラックとの相対位置が追従制御され、両者の各相対位置
は正確な位置に保持される。
上記のような構成では、前述の磁気記録再生装置と同様
の高精度かつ大容量磁気記録再生を実現することが可能
である。
尚、スリット板における窓A1〜Anの位置決め精度は、こ
れら窓A1〜Anをエッチング技術にて作製することにより
問題はなく、精度の良い位置センサを得ることができ
る。
〔実施例1〕 本発明の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて以下
に説明する。
本磁気記録再生装置は磁気テープのトラック数よりも少
ない数の磁気ヘッドにて記録再生を行うサーペンタイン
方式となっている。先ず、同方式の概略を第3図により
説明する。同図において、磁気テープ21の走行方向を
X、磁気テープ21の幅方向をYとする。磁気テープ21に
はトラック群22が形成され、このトラック群22は、Y方
向に等ピッチaで16個のトラックT1〜T16を有してい
る。上記のトラック群22に対しては、一体をなすそれぞ
れ4個の記録ヘッドW1〜W4および再生ヘッドR1〜R4を備
えたコンビネーションヘッド23が配されている。記録ヘ
ッドW1〜W4はそれぞれ等ピッチb(b=4a)でY方向に
並設され、各再生ヘッドR1〜R4は対応する記録ヘッドW1
〜W4と対をなしてX方向あるいは−X方向に並設されて
いる。これら対をなす記録ヘッドW1〜W4と再生ヘッドR1
〜R4同士はY方向の配設位置毎に入れ代わった状態で、
交互に配されている。
記録あるいは再生動作の際、上記のコンビネーションヘ
ッド23は、先ず第3図に示す位置に駆動される。即ち、
記録ヘッドW1および再生ヘッドR1の中心がトラックT1
中心と一致し、同様に、記録ヘッドW2と再生ヘッドR2
トラックT5との中心、記録ヘッドW3と再生ヘッドR3とト
ラックT9との中心、および記録ヘッドW4と再生ヘッドR4
とトラックT13との中心がそれぞれ一致する位置であ
る。次に、この相対位置を保持しながら、記録の場合に
は、磁気テープ21をX方向に走行させ、記録ヘッドW1
よびW3にてトラックT1およびT9を同時に記録する。テー
プエンドまでの記録を終えると、今度は−X方向に磁気
テープ21を走行させ、記録ヘッドW2およびW4によってト
ラックT5およびT13を同時に記録する。そして、テープ
エンドまでの記録終了後、コンビネーションヘッド23を
−Y方向へaだけ移動させ、記録ヘッドW1および再生ヘ
ッドR1の中心がトラックT2の中心と一致するように配す
る。この相対位置を保持しながら、再び磁気テープ21を
X方向に走行させ、記録ヘッドW1およびW3にてトラック
T2およびT10への記録を行う。テープエンドまでの記録
を終えると、今度は−X方向に磁気テープ21を走行さ
せ、記録ヘッドW2およびW4によってトラックT6およびT
14への記録を行う。以下同様にして、全てのトラックT1
〜T16に対する記録を行う。尚、上述の例では、トラッ
ク数16に対して再生ヘッドおよび記録ヘッドの数がそれ
ぞれ4であるから、磁気テープ21とコンビネーションヘ
ッド23との相対位置は4ポジションとなる。
次に、第1図および第2図により本発明の磁気記録再生
装置のトラッキング制御装置を説明する。
磁気記録再生装置は、第1図および第2図(a)(b)
に示すように、磁気テープ1への記録再生を行うコンビ
ネーションヘッド3を備え、このコンビネーションヘッ
ド3には受光素子保持部材4が一体に設けられている。
上記の磁気テープ1は、第1図に示すように、Y方向に
等ピッチで形成された48個のトラックT1〜T48からなる
トラック群2を有している。本実施例においては、磁気
テープ1の幅Cは1/4inch、トラックピッチは120μmに
設定されている。
コンビネーションヘッド3は一体をなすそれぞれ8個の
記録ヘッドW1〜W8および再生ヘッドR1〜R8を備えてい
る。各記録ヘッドW1〜W8はそれぞれ720μmピッチでY
方向に並設され、各再生ヘッドR1〜R8は対応する記録ヘ
ッドW1〜W8と対をなしてX方向あるいは−X方向に並設
されている。これら対をなす記録ヘッドW1〜W8と再生ヘ
ッドR1〜R8同士はY方向の配設位置毎に入れ代わった状
態で、交互に配されている。このようなコンビネーショ
ンヘッド3では、磁気テープ1をX方向に走行させてい
るときには、4個の記録ヘッドW1・W3・W5・W7にて記録
を行い、磁気テープ1を−X方向に走行させているとき
には、4個の記録ヘッドW2・W4・W6・W8にて記録を行う
構成である。さらに、磁気テープ1が1往復する毎に、
コンビネーションヘッド3が−Y方向へ駆動されて、磁
気テープ1との6個所の相対位置をとることにより、全
48のトラックT1〜T48に対しての記録再生を行い得るよ
うになっている。また、受光素子保持部材4には、磁気
テープ1の−Y方向端部付近に対応する部位に、5個の
受光素子Da1〜Da5からなる受光素子群5がX方向に並設
されている。これら受光素子Da1〜Da5は、単位受光面積
当たりの出力レベルが同一であり、受光素子保持部材4
がコンビネーションヘッド3と一体に設けられているこ
とにより、コンビネーションヘッド3の±Y方向の移動
に伴って移動するようになっている。受光素子Da1〜Da5
の受光面は、それぞれ、X方向の幅が十分な出力を得る
ことのできる適当な幅fに設定されている。受光素子Da
1は最も−Y方向側に設けられ、受光素子Da2〜Da4は−
Y方向端部が受光素子Da1の−Y方向端部から各トラッ
クT1〜T48の幅に相当する120μmずつ+Y方向へ順次ず
れていった位置に配されている。また、受光素子Da5
−Y方向端部が受光素子Da4の−Y方向端部から240μm
だけ+Y方向へずれた位置に配されている。即ち、各受
光素子における−Y方向端部間のずれ量をピッチと称す
ると、受光素子Da1とDa2のピッチd1、受光素子Da2とDa3
のピッチd2、受光素子Da3とDa4のピッチd3は、それぞれ
120μmに設定され、受光素子Da4とDa5のピッチd4は240
μmに設定されている。このような受光素子Da1〜Da5
各ピッチd1〜d5との関係は、+Y方向へ向かってi番目
のピッチをdiとし、各トラックT1〜T48の幅をdとする
と、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d (但し、i、nは正の整数) となっている。さらに、本実施例では、コンビネーショ
ンヘッド3の例えば記録ヘッドW1および再生ヘッドR1
トラックT1位置にあるとき、受光素子Da1が磁気テープ
1の−Y方向端部から3d分だけ露出した位置にあるよう
に設定されている。そして、例えば記録ヘッドW1が、ト
ラックT1、T2、T3、T4、T5、T6の各位置に移動している
とき、受光素子Da1〜Da5の出力Ea1〜Ea5の関係が、それ
ぞれ、Ea3=Ea1−Ea2、Ea4=Ea1−Ea2、Ea4=Ea1−E
a3、Ea5=Ea1−Ea2、Ea5=Ea1−Ea3、Ea5=Ea1−Ea4
なるように構成されている。
上記の受光素子Da1〜Da5は図示しないヘッド駆動手段と
接続されている。このヘッド駆動手段は、コンビネーシ
ョンヘッド3を記録ヘッドW1〜W8および再生ヘッドR1
R8とトラックT1〜T48との各相対位置へ移動させたとき
に、受光素子Da1〜Da5からの出力Ea1〜Ea5の関係が、上
述した関係となるように、フィードバック制御によりコ
ンビネーションヘッド3を磁気テープ1の±Y方向へ駆
動し、磁気テープ1とコンビネーションヘッド3との相
対位置を所定の一定位置に保持する構成となっている。
また、磁気テープ1の−Y方向端部側を介して上記の受
光素子Da1〜Da5と対向する部位には、第2図(a)に示
すように、十分な光量の光を受光素子Da1〜Da5方向へ照
射し得る発光手段6が設けられている。
上記の構成において、例えば磁気記録再生装置の再生動
作時であって、トラックT1・T13・T25・T37を初めとし
て全てのトラックT1〜T48を再生する場合、コンビネー
ションヘッド3は、ヘッド駆動手段に駆動されて、再生
ヘッドR1とトラックT1、再生ヘッドR3とトラックT13
再生ヘッドR5とトラックT25、再生ヘッドR7とトラックT
37とが各々対応する磁気テープ1との相対位置へ移動す
る。このとき、ヘッド駆動手段は、フィードバック制御
により、受光素子Da1の出力Ea1、受光素子Da2の出力Ea2
および受光素子Da3の出力Ea3の関係が、 Ea3=Ea1−Ea2 となるように、コンビネーションヘッド3を移動させる
と共に、磁気テープ1のウェービングにコンビネーショ
ンヘッド3を追従させて、磁気テープ1とコンビネーシ
ョンヘッド3との相対位置が一定に保持されるようにコ
ンビネーションヘッド3を駆動する。従って、コンビネ
ーションヘッド3と磁気テープ1との相対位置は、正確
な位置に保持される。この状態において、磁気テープ1
をX方向へ走行させると、再生ヘッドR1・R3・R5・R7
よりトラックT1・T13・T25・T37の再生が行われる。そ
して、磁気テープ1の終端迄の再生が終了すると、今度
は磁気テープ1を−X方向へ走行させ、再生ヘッドR2
R4・R6・R8によりトラックT7・T19・T31・T43の再生が
行われる。
このようにして1往復の再生が終了すると、コンビネー
ションヘッド3は、ヘッド駆動手段により、再生ヘッド
R1とトラックT2、再生ヘッドR3とトラックT14、再生ヘ
ッドR5とトラックT26、再生ヘッドR7とトラックT38とが
各々対応する磁気テープ1との相対位置へ移動される。
このとき、ヘッド駆動手段は、フィードバック制御によ
り、受光素子Da1の出力Ea1、受光素子Da2の出力Ea2およ
び受光素子Da4の出力Ea4の関係が、 Ea4=Ea1−Ea2 となるように、コンビネーションヘッド3を移動させ
る。この状態において、磁気テープ1をX方向へ走行さ
せると、再生ヘッドR1・R3・R5・R7によりトラックT2
T14・T26・T38の再生が行われる。その後、磁気テープ
1を−X方向へ走行させてトラックT8・T20・T32・T44
の再生が行われる。
以下同様に、トラックT3・T15・T27・T39およびトラッ
クT9・T21・T33・T45の再生時には、 Ea4=Ea1−Ea3 トラックT4・T16・T28・T40およびトラックT10・T22・T
34・T46の再生時には、 Ea5=Ea1−Ea2 トラックT5・T17・T29・T41およびトラックT11・T23・T
35・T47の再生時には、 Ea5=Ea1−Ea3 トラックT6・T18・T30・T42およびトラックT12・T24・T
36・T48の再生時には Ea5=Ea1−Ea4 となるように、各トラック位置での1往復終了後にコン
ビネーションヘッド3を移動させることにより、トラッ
クの切り換え動作およびトラックの追従動作が行われ、
全トラックT1〜T48についての再生が完了する。上記の
動作は記録動作においても同様である。
尚、ホトダイオード等の受光素子および発光ダイオード
等の発光手段は、一般に周囲温度の影響により出力変動
しがちであるが、本トラッキング制御装置では、所定の
2個の受光素子の出力差が所定の1個の受光素子の出力
と等しくなるように制御する構成としているので、温度
の影響を受けることなく、安定した位置制御を行うこと
が可能である。
また、上記の実施例では、磁気テープ1とコンビネーシ
ョンヘッド3との相対位置が6個所であるが、この相対
位置数が多いほど、相対位置数よりもより少ない数の受
光素子にて、複数個所の相対位置検出を行うことが可能
である。
さらに、受光素子Da1〜Da5の位置は、上記の実施例に示
したように、磁気テープ1の−Y方向端部側に設けられ
ている構成に限定されることなく、磁気テープ1の+Y
方向端部測に設けられ、コンビネーションヘッド3の−
Y方向の移動により、各受光素子Da1〜Da5の受光面の露
出量が減少していく構成とすることも可能である。これ
は、下記の実施例においても同様である。
〔実施例2〕 本発明の他の実施例を第4図および第5図に基づいて以
下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図面
に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
磁気記録再生装置は、第4図および第5図(a)(b)
に示すように、磁気テープ1への記録再生を行うコンビ
ネーションヘッド3を備え、このコンビネーションヘッ
ド3にはスリット板7が一体に設けられている。磁気テ
ープ1とコンビネーションヘッド3との構成は前記の実
施例1と同一である。
スリット板7の磁気テープ1側とは反対側には、コンビ
ネーションヘッド3およびスリット板7とは別体に、受
光素子保持部材4が固設されている。この受光素子保持
部材4には、磁気テープ1の−Y方向端部付近に対応す
る部位に、5個の受光素子Db1〜Db5がX方向に並設され
ている。これら受光素子Db1〜Db5は、磁気テープ1の−
Y方向端部側および後述の各窓A1〜A5を通過した光を個
々に独立して受光するようになっている。受光素子Db1
〜Db5の受光面はY方向に長くなっており、その大部分
が磁気テープ1の−Y方向端部よりもさらに−Y方向側
に位置している。また、受光素子Db1〜Db5の受光面は、
X方向の幅lHが、後述する窓A1〜A5のX方向の開口幅f
よりも広くなっており、Y方向の幅lVが、窓A1〜A5のY
方向への移動範囲に対応し得る寸法になっている。尚、
受光素子Db1〜Db5の単位受光面積当たりの出力レベルは
同一である。
上記のスリット板7には、窓A1〜A5が開口されている。
窓A1〜A5は、それぞれ、X方向の開口幅が受光素子Db1
〜Db5から十分な出力を得ることのできる適当な幅fに
設定されている。窓A1は最も−Y方向側に形成され、窓
A2〜A4は−Y方向端部が窓A1の−Y方向端部から各トラ
ックT1〜T48の幅に相当する120μmずつ+Y方向へ順次
ずれていった位置に形成されている。また、窓A5は−Y
方向端部が窓A4の−Y方向端部から240μmだけ+Y方
向へずれた位置に形成されている。即ち、各窓における
−Y方向端部間のずれ量をピッチと称すると、窓A1とA2
のピッチd1、窓A2とA3のピッチd2、窓A3とA4のピッチd3
は、それぞれ120μmに設定され、窓A4とA5のピッチd4
は240μmに設定されている。このような窓A1〜A5と各
ピッチd1〜d5との関係は、+Y方向へ向かってi番目の
ピッチをdiとし、各トラックT1〜T48の幅をdとする
と、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d (但し、i、nは正の整数) となっている。さらに、本実施例では、コンビネーショ
ンヘッド3の例えば記録ヘッドW1および再生ヘッドR1
トラックT1位置にあるとき、窓A1が磁気テープ1の−Y
方向端部から3d分だけ露出した位置にあるように設定さ
れている。そして、例えば記録ヘッドW1が、トラック
T1、T2、T3、T4、T5、T6の各位置に移動しているとき、
窓A1〜A5および磁気テープ1の−Y方向端部側を通過し
た光による受光素子Db1〜Db5の出力Eb1〜Eb5の関係が、
それぞれ、Eb3=Eb1−Eb2、Eb4=Eb1−Eb2、Eb4=Eb1
Eb3、Eb5=Eb1−Eb2、Eb5=Eb1−Eb3、Eb5=Eb1−Eb4
なるように構成されている。
上記の受光素子Db1〜Db5は図示しないヘッド駆動手段と
接続されている。このヘッド駆動手段は、コンビネーシ
ョンヘッド3を記録ヘッドW1〜W8および再生ヘッドR1
R8とトラックT1〜T48との各相対位置へ移動させたとき
に、受光素子Db1〜Db5からの出力Eb1〜Eb5の関係が、上
述した関係となるように、フィードバック制御によりコ
ンビネーションヘッド3を磁気テープ1の±Y方向へ駆
動し、磁気テープ1とコンビネーションヘッド3との相
対位置を所定の一定位置に保持する構成となっている。
また、磁気テープ1の−Y方向端部側およびスリット板
7の窓A1〜A5を介して上記の受光素子Db1〜Db5と対向す
る部位には、第5図(a)に示すように、十分な光量の
光を受光素子Db1〜Db5方向へ照射し得る発光手段6が設
けられている。
上記の構成において、例えば磁気記録再生装置の再生動
作時であって、トラックT1・T13・T25・T37を初めとし
て全てのトラックT1〜T48を再生する場合、コンビネー
ションヘッド3は、ヘッド駆動手段に駆動されて、再生
ヘッドR1とトラックT1、再生ヘッドR3とトラックT13
再生ヘッドR5とトラックT25、再生ヘッドR7とトラックT
37とが各々対応する磁気テープ1との相対位置へ移動す
る。このとき、ヘッド駆動手段は、フィードバック制御
により、スリット板7の窓A1〜A5および磁気テープ1の
−Y方向端部側を介しての発光手段6からの入射光によ
る受光素子Db1の出力Eb1、受光素子Db2の出力Eb2および
受光素子Db3の出力Eb3の関係が、 Eb3=Eb1−Eb2 となるようにコンビネーションヘッド3を駆動する。従
って、コンビネーションヘッド3は磁気テープ1のウェ
ービングに追従して移動し、両者の相対位置は、正確な
位置に保持される。この状態において、磁気テープ1を
X方向へ走行させると、再生ヘッドR1・R3・R5・R7によ
りトラックT1・T13・T25・T37の再生が行われ、磁気テ
ープ1を−X方向へ走行させると、再生ヘッドR2・R4
R6・R8によりトラックT7・T19・T31・T43の再生が行わ
れる。
このようにして1往復の再生が終了すると、以下同様
に、トラックT2・T14・T26・T38およびトラックT8・T20
・T32・T44の再生時には、 Eb4=Eb1−Eb2 トラックT3・T15・T27・T39およびトラックT9・T21・T
33・T45の再生時には、 Eb4=Eb1−Eb3 トラックT4・T16・T28・T40およびトラックT10・T22・T
34・T46の再生時には、 Eb5=Eb1−Eb2 トラックT5・T17・T29・T41およびトラックT11・T23・T
35・T47の再生時には、 Eb5=Eb1−Eb3 トラックT6・T18・T30・T42およびトラックT12・T24・T
36・T48の再生時には、 Eb5=Eb1−Eb4 となるようにコンビネーションヘッド3を移動させるこ
とにより、トラックの切り換え動作およびトラックの追
従動作が行われ、全トラックT1〜T48についての再生が
完了する。上記の動作は記録動作においても同様であ
る。
上記のように、本実施例では、コンビネーションヘッド
3と一体にスリット板7が移動する構成であるから、実
施例1の構成と比較して移動部の重量軽減を図ることが
できる。
また、実施例1の構成と同様、温度の影響を受けること
なく、安定した位置制御を行うことが可能である。
〔発明の効果〕
請求項第1項の発明に係る磁気記録再生装置のトラッキ
ング制御装置は、以上のように、磁気テープのトラック
数よりも少ない数の磁気ヘッドを有するコンビネーショ
ンヘッドと、このコンビネーションヘッドを、複数のト
ラックがテープ走行方向に各々平行に形成された磁気テ
ープの幅方向へ移動させるヘッド駆動手段とを備え、ヘ
ッド駆動手段にてコンビネーションヘッドを移動させる
ことによる複数回のトラック切り換え動作により、全ト
ラックに対しての記録もしくは再生を行う磁気記録再生
装置において、上記のコンビネーションヘッドには、テ
ープ走行方向の幅が等しいn個(n≧3 nは正の整
数)の受光素子Da1〜Danが一体に設けられ、これら受光
素子Da1〜Danは、テープ幅方向の一端部方向を−Y方
向、他端部方向を+Y方向とすると、−Y方向側にてテ
ープ走行方向に並設され、受光素子Da1は−Y方向側端
部が受光素子Da1〜Danのうちで最も−Y方向側にあり、
受光素子Danは−Y方向側端部が、受光素子Da1を1番目
としてn番目に−Y方向側にあり、受光素子Dai(1≦
i≦n−1 iは正の整数)と受光素子Dai+1との−Y
方向側端部間のピッチをdiとし、磁気テープの各トラッ
クの幅をdとすると、各受光素子Da1〜Danは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の受光素子Da1〜Danは、磁
気テープの−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意の
トラック位置へ移動したときに、発光手段からの入射光
による受光素子Da1〜Danのうちの適当な2個の受光素子
の出力の差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくな
る位置に配され、かつこれら適当な3個の受光素子にお
ける出力の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッ
ドとの各相対位置毎に異なるものとして設定され、磁気
テープの−Y方向端部側を介して上記受光素子Da1〜Dan
と対向する位置には発光手段が設けられ、ヘッド駆動手
段は、コンビネーションヘッドを所定のトラック位置へ
移動させたときに、磁気テープの−Y方向端部側を介し
ての発光手段からの入射光による上記の適当な3個の受
光素子における出力の関係を満足するように、フィード
バック制御を行うものである構成となっている。
それゆえ、低コストの構成により、かつ温度変化に起因
する相対位置検出出力の変動の影響を受けることなく、
磁気テープとコンビネーションヘッドとの各相対位置を
高精度で検出することが可能となり、高精度のトラッキ
ング制御が可能である。従って、高精度かつ大容量の磁
気記録再生を実現することが可能であるという効果を奏
する。
請求項第2項の発明に係る磁気記録再生装置のトラッキ
ング制御装置は、以上のように、磁気テープのトラック
数よりも少ない数の磁気ヘッドを有するコンビネーショ
ンヘッドと、このコンビネーションヘッドを、複数のト
ラックがテープ走行方向に各々平行に形成された磁気テ
ープの幅方向へ移動させるヘッド駆動手段とを備え、ヘ
ッド駆動手段にてコンビネーションヘッドを移動させる
ことによる複数回のトラック切り換え動作により、全ト
ラックに対しての記録もしくは再生を行う磁気記録再生
装置において、上記のコンビネーションヘッドには、テ
ープ走行方向の幅が等しいn個(n≧3 nは正の整
数)の窓A1〜Anを有するスリット板が一体に設けられ、
スリット板における磁気テープ側とは反対側に、上記の
窓A1〜Anと個々に対応するn個の受光素子Db1〜Dbnがコ
ンビネーションヘッドとは別体に固設され、上記の窓A1
〜Anは、テープ幅方向の一端部方向を−Y方向、他端部
方向を+Y方向とすると、−Y方向側にてテープ走行方
向に並設され、窓A1は−Y方向側端部が窓A1〜Anのうち
で最も−Y方向側にあり、窓Anは−Y方向側端部が、窓
A1を1番目としてn番目に−Y方向側にあり、窓Ai(1
≦i≦n−1 iは正の整数)と窓Ai+1との−Y方向側
端部間のピッチをdiとし、磁気テープの各トラックの幅
をdとすると、各窓A1〜Anは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の窓A1〜Anは、磁気テープ
の−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意のトラック
位置へ移動したときに、発光手段からの入射光による受
光素子Db1〜Dbnのうちの適当な2個の受光素子の出力の
差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくなる位置に
配され、かつこれら適当な3個の受光素子における出力
の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッドとの各
相対位置毎に異なるものとして設定され、磁気テープの
−Y方向端部側およびスリット板を介して上記受光素子
Db1〜Dbnと対向する位置には発光手段が設けられ、ヘッ
ド駆動手段は、コンビネーションヘッドを所定のトラッ
ク位置へ移動させたときに、磁気テープの−Y方向端部
側および窓A1〜Anを介しての発光手段からの入射光によ
る上記の適当な3個の受光素子における出力の関係を満
足するように、フィードバック制御を行うものである構
成となっている。
それゆえ、請求項第1項の構成と同様の効果を得ること
ができると共に、コンビネーションヘッドとスリット板
とが一体となって移動する構成により、請求項第1項の
構成と比較して移動部の重量が軽減されている高精度か
つ大容量の磁気記録再生を実現することが可能であると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図は磁気テープとコンビネーションヘッドと受光素
子との位置関係を示す正面図である。 第2図(a)は磁気テープとコンビネーションヘッドと
受光素子保持部材との位置関係を示す概略の平面図であ
る。 第2図(b)は同正面である。 第3図は本磁気記録再生装置の記録および再生方式の説
明に供される磁気テープおよびコンビネーションヘッド
の概略の正面図である。 第4図ないし第5図は本発明の他の実施例を示すもので
ある。 第4図は磁気テープとコンビネーションヘッドと受光素
子とスリット板に形成された各窓との位置関係を示す正
面図である。 第5図(a)は磁気テープとコンビネーションヘッドと
受光素子保持部材とスリット板との位置関係を示す概略
の平面図である。 第5図(b)は同正面である。 1は磁気テープ、2はトラック群、3はコンビネーショ
ンヘッド、4は受光素子保持部材、6は発光手段、7は
スリット板、Da1〜Da5・Db1〜Db5は受光素子、A1〜A5
窓、T1〜T48はトラック、W1〜W8は記録ヘッド、R1〜R8
は再生ヘッドである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープのトラック数よりも少ない数の
    磁気ヘッドを有するコンビネーションヘッドと、このコ
    ンビネーションヘッドを、複数のトラックがテープ走行
    方向に各々平行に形成された磁気テープの幅方向へ移動
    させるヘッド駆動手段とを備え、ヘッド駆動手段にてコ
    ンビネーションヘッドを移動させることによる複数回の
    トラック切り換え動作により、全トラックに対しての記
    録もしくは再生を行う磁気記録再生装置において、 上記のコンビネーションヘッドには、テープ走行方向の
    幅が等しいn個(n≧3 nは正の整数)の受光素子Da
    1〜Danが一体に設けられ、これら受光素子Da1〜Danは、
    テープ幅方向の一端部方向を−Y方向、他端部方向を+
    Y方向とすると、−Y方向側にてテープ走行方向に並設
    され、受光素子Da1は−Y方向側端部が受光素子Da1〜Da
    nのうちで最も−Y方向側にあり、受光素子Danは−Y方
    向側端部が、受光素子Da1を1番目としてn番目に−Y
    方向側にあり、受光素子Dai(1≦i≦n−1 iは正
    の整数)と受光素子Dai+1との−Y方向側端部間のピッ
    チをdiとし、磁気テープの各トラックの幅をdとする
    と、各受光素子Da1〜Danは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の受光素子Da1〜Danは、磁
    気テープの−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意の
    トラック位置へ移動したときに、発光手段からの入射光
    による受光素子Da1〜Danのうちの適当な2個の受光素子
    の出力の差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくな
    る位置に配され、かつこれら適当な3個の受光素子にお
    ける出力の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッ
    ドとの各相対位置毎に異なるものとして設定され、磁気
    テープの−Y方向端部側を介して上記受光素子Da1〜Dan
    と対向する位置には発光手段が設けられ、ヘッド駆動手
    段は、コンビネーションヘッドを所定のトラック位置へ
    移動させたときに、磁気テープの−Y方向端部側を介し
    ての発光手段からの入射光による上記の適当な3個の受
    光素子における出力の関係を満足するように、フィード
    バック制御を行うものであることを特徴とする磁気記録
    再生装置のトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】磁気テープのトラック数よりも少ない数の
    磁気ヘッドを有するコンビネーションヘッドと、このコ
    ンビネーションヘッドを、複数のトラックがテープ走行
    方向に各々平行に形成された磁気テープの幅方向へ移動
    させるヘッド駆動手段とを備え、ヘッド駆動手段にてコ
    ンビネーションヘッドを移動させることによる複数回の
    トラック切り換え動作により、全トラックに対しての記
    録もしくは再生を行う磁気記録再生装置において、 上記のコンビネーションヘッドには、テープ走行方向の
    幅が等しいn個(n≧3 nは正の整数)の窓A1〜An
    有するスリット板が一体に設けられ、スリット板におけ
    る磁気テープ側とは反対側に、上記の窓A1〜Anと個々に
    対応するn個の受光素子Db1〜Dbnがコンビネーションヘ
    ッドとは別体に固設され、上記の窓A1〜Anは、テープ幅
    方向の一端部方向を−Y方向、他端部方向を+Y方向と
    すると、−Y方向側にてテープ走行方向に並設され、窓
    A1は−Y方向側端部が窓A1〜Anのうちで最も−Y方向側
    にあり、窓Anは−Y方向側端部が、窓A1を1番目として
    n番目に−Y方向側にあり、窓Ai(1≦i≦n−1 i
    は正の整数)と窓Ai+1との−Y方向側端部間のピッチを
    diとし、磁気テープの各トラックの幅をdとすると、各
    窓A1〜Anは、 i≦2のときdi=d 3≦i≦n−1のときdi=(i−2)×d となる位置関係を有し、上記の窓A1〜Anは、磁気テープ
    の−Y方向端部に対して、磁気ヘッドが任意のトラック
    位置へ移動したときに、発光手段からの入射光による受
    光素子Db1〜Dbnのうちの適当な2個の受光素子の出力の
    差が、適当な1個の受光素子の出力と等しくなる位置に
    配され、かつこれら適当な3個の受光素子における出力
    の関係は、磁気テープとコンビネーションヘッドとの各
    相対位置毎に異なるものとして設定され、磁気テープの
    −Y方向端部側およびスリット板を介して上記受光素子
    Db1〜Dbnと対向する位置には発光手段が設けられ、ヘッ
    ド駆動手段は、コンビネーションヘッドを所定のトラッ
    ク位置へ移動させたときに、磁気テープの−Y方向端部
    側および窓A1〜Anを介しての発光手段からの入射光によ
    る上記の適当な3個の受光素子における出力の関係を満
    足するように、フィードバック制御を行うものであるこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置のトラッキング制御装
    置。
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