JPH0756410B2 - 並列型複数給湯器制御方法 - Google Patents

並列型複数給湯器制御方法

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JPH0756410B2
JPH0756410B2 JP4239959A JP23995992A JPH0756410B2 JP H0756410 B2 JPH0756410 B2 JP H0756410B2 JP 4239959 A JP4239959 A JP 4239959A JP 23995992 A JP23995992 A JP 23995992A JP H0756410 B2 JPH0756410 B2 JP H0756410B2
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忠彦 大塩
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の給湯器を並列に
接続して給湯能力の範囲を増大させた並列型複数給湯器
における運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の給湯器を並列に接続するこ
とにより、個々の給湯器の備えた給湯能力の範囲(例え
ば、最小出湯量から最大出湯量までの範囲)を増大させ
ることが行われており、このような並列型複数給湯器に
おいては消費湯量の増減に応じて出湯量を増減させる際
に運転する給湯器の台数を制御することが行われる。
【0003】例えば、実開昭64− 41844号公報に記載さ
れたものは、2台の給湯器を接続して成る並列型複数給
湯器では、1台の給湯器のみが運転中の場合に、出湯量
即ち消費湯量が増加して運転中の1台の給湯器の最大出
湯能力に達した時、他の1台の給湯器の水量調整弁を開
いて運転を開始する。2台とも運転している時は、2台
の給湯器の水量調整弁を、予め設定された最大流量を超
えない流量の開度に調節し(過流出防止)、その開度を
保持する。次に、出湯量が減少して一方の給湯器の出湯
量が所定値(例えば、最大値の70%以下)になると他方
の給湯器の水量調整弁を閉じて運転停止することによ
り、必要な台数の給湯器を運転して給湯を行う台数制御
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の並列型複数給湯器の制御においては、給湯器の運転
台数を増加させる増数時、次に運転を開始する給湯器の
水量調整弁を開いているため、給湯器の起動動作がプリ
パージから開始されると、燃焼用ファンの回転が安定す
るまで着火動作を行わないものであり、燃焼せずに通水
されることになって、冷水が流出し、出湯特性が悪化す
るという問題があった。
【0005】本発明の目的は、増数時の冷水流出を防止
して良好な出湯特性を確保しつつ、台数制御を行うこと
のできる並列型複数給湯器制御方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の並列型複数給湯器制御方法は、それぞれ水量
調整弁及び出湯電磁弁を備えた給湯器を少なくとも2台
並列に接続して成る並列型複数給湯器において、運転台
数を増加させる増数時、即ち運転中の給湯器が所定の増
数条件を満たした時に別の給湯器の燃焼用ファンを起動
させ、この最新に運転を開始する給湯器の燃焼用ファン
の回転が安定したことを確認した後に出湯電磁弁を開い
て出湯運転を開始することにより、最小必要通水量MOQ
が確保されると直ちに燃焼が開始され、温湯を供給して
出湯特性を良好に保つことができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を、図を参照して説明する。
本実施例の並列型複数給湯器においては、2台の給湯器
1,2を並列に接続しており、給湯器1,2は、それぞ
れ熱交換器11,12と、熱交換器11,12の入口側に接続さ
れた入水路21,22と、熱交換器11,12の出口側に接続さ
れた出湯路31,32と、入水路21,22と出湯路31,32とを
連通させるバイパス路41,42と、熱交換器11,12を加熱
するバーナ 101,102 とを備えている。
【0008】各給湯器1,2において、バイパス路41,
42の分岐部より下流側即ち熱交換器11,12入口側の入水
路21,22に、缶体通水量QK1,QK2を検出する入水量セ
ンサ51,52を設け、バイパス路41,42に、バイパス水量
B1,QB2を検出するバイパス水量センサ61,62及びバ
イパス水量QB1,QB2を調節するバイパス弁71,72を設
けるとともに、バイパス路41,42の合流部より上流側即
ち熱交換器11,12の出口側の出湯路31,32に過流出防止
機能付水量調整弁81,82を設け、下流側の出湯路31,32
に出湯電磁弁91,92を設ける。また、バーナ 101,102
に接続されたガス供給路にそれぞれ比例制御弁111 ,11
2 が設けられている。各給湯器1,2の入水路21,22を
共に元給水路4に接続する一方、出湯路31,32を共に給
湯路5に接続しており、元給水路4に入水温度Tc を検
出する入水温度センサ6が配設されている。
【0009】設定温度Ts と、入水温度センサ6で検出
した入水温度Tc と、入水量センサ51,52で検出した缶
体通水量QK1,QK2と、バイパス水量センサ61,62で検
出したバイパス水量QB1,QB2とをコントローラ5に入
力し、コントローラ7から駆動制御信号を、バイパス弁
71,72と、過流出防止機能付水量調整弁81,82と、出湯
電磁弁91,92及び比例制御弁111 ,112 に出力する。
【0010】過流出防止機能付水量調整弁81,82は、各
給湯器1,2の缶体通水量QK1,QK2が各給湯器1,2
の最大流量Qmax1,Qmax2以上になる(QK1≧Qmax1
K2≧Qmax2)時はそれぞれに開度を小さくし、流量を
絞って互いに独立して過流出防止を行うものであり、一
方缶体通水量QK1,QK2がそれぞれ最大流量Qmax1,Q
max2未満(QK1<Qmax1,QK2<Qmax2)の時は缶体通
水量QK1,QK2に充分な開度をそれぞれ保持している。
上記過流出防止を行っていない状態では、両給湯器1,
2の通水抵抗が等しい場合、両給湯器1,2の缶体通水
量QK1,QK2が互いに等しくなる(QK1=QK2)。
【0011】各給湯器1,2のバイパス弁71,72は、缶
体通水量QK1,QK2とバイパス水量QB1,QB2との比で
ある分配比として目標分配比(QK1/QB1=1/α1
K2/QB2=1/α2 )を得る開度にそれぞれ調節され
るものであるが、本実施例においては、α1 =α2 =α
とする。設定温度Ts と入水温度Tc から各給湯器1,
2の缶体設定温度Tksは次式で求められる。 TKS=(1+α)Ts −α・Tc なお、低温腐食を防止し、沸騰を防止する等の目的か
ら、缶体設定温度Tksの範囲が定められる(例えば、50
℃≦Tks≦80℃)。また、缶体設定流量QKSは次式で算
出される。 QKS=(Gmax.×25)/(TKS−Tc )=Gmax1/(T
KS−Tc ) ここで、Gmax.は給湯器の最大号数、Gmax1は熱量であ
る。さらに、各給湯器のトータル設定流量QTSは次式で
求められる。 QTS=(Gmax.×25)/(Ts −Tc ) また、給湯器の通水路内の流速が過大になると浸食され
る恐れがあるために、トータル最大流量QTmaxを予め設
定するとともに、次式によりトータル最小設定流量Q
TSmin.を算出する。 QTSmin.=(Gmin.×25)/(Ts −Tc ) ここで、Gmin.は最小号数である。
【0012】図2のフローチャートを参照して台数制御
動作を説明する。台数切替え判定動作に入り、給湯器の
運転台数を減数すべきものと判定した場合、即ち2台の
給湯器1,2を出湯運転している時に給湯器2が以下の
減数条件の少なくともひとつを満たしている場合(給湯
器1では缶体通水量QK1が缶体設定流量QKSのK倍を確
保されている)に、給湯器2の出湯電磁弁92が閉じら
れ、給湯器1の過流出防止機能付水量調整弁81は過流出
防止動作を継続する。 〔減数条件〕 缶体通水量QK2が、給湯器2の缶体最小必要通水量 M
OQK と所定缶体通水量qK (例えば、0.5 l/min.)との
和以下に減少する(QK2≦ MOQK +qK )。 缶体通水量QK2とバイパス水量QB2との和が、給湯器
2のトータル最小必要通水量 MOQT と所定トータル必要
通水量qT (例えば、1l/min.)との和以下に減少する
{(QK2+QB2)≦( MOQT +qT )}。 缶体通水量QK2とバイパス水量QB2との和が、給湯器
2のトータル最小設定流量QTSmin.と所定トータル設定
流量qTS(例えば、1l/min.)との和以下に減少する
{(QK2+QB2)≦(QTSmin.+qTS)}。
【0013】次に、給湯器の運転台数を増数すべきもの
と判定した場合について述べる。給湯器1のみが出湯運
転している時に、過流出防止機能付水量調整弁81は過流
出防止を行って、缶体通水量QK1が缶体設定流量QKS
等しくなるようにしており、目標分配比(QK /QB
1/α)で、設定温度Ts の出湯を行っており、他の給
湯器2の出湯電磁弁92は閉じられている。出湯量が増大
して以下に述べる増数条件の内の少なくとも何れかひと
つの条件を満足した場合に、増数すべきものと判定す
る。 〔増数条件〕 缶体通水量QK1が上記缶体設定流量QKSの90%以上
(QK1≧0.9 ・QKS)となる。 缶体通水量QK1とバイパス水量QB1との和が、上記ト
ータル設定流量QTSの90%以上{(QK1+QB1)≧0.9
・QTS}となる。 缶体通水量QK1とバイパス水量QB1との和が、上記ト
ータル最大流量QTmaxの90%以上{(QK1+QB1)≧0.
9 ・QTmax}となる。
【0014】増数すべきものと判定すると、給湯器2の
燃焼用ファンを起動させ、燃焼用ファンの回転が点火時
の回転数に安定したことを確認した後、給湯器2の出湯
電磁弁92を開き、過流出防止機能付水量調整弁82は、給
湯器1の缶体通水量QK1が缶体設定流量QKSの予め設定
したK倍(例えば、K=0.5 )となるように開度が調節
される。この時の給湯器2の缶体設定流量QKS2 は、 QKS2 =QK2−(QKS・K−QK1) となる。また、目標分配比αを得るようにバイパス弁72
の開度が調節された後に、最小必要通水量MOQ 、即ちト
ータル最小必要通水量 MOQT 、及び缶体最小必要通水量
MOQK が確認されると給湯器2の燃焼が開始され、出湯
運転が開始される。さらに出湯量が増大すると、給湯器
1の缶体通水量QK1が缶体設定流量QKSのK倍を超えな
いように給湯器2の過流出防止機能付水量調整弁82の開
度を調節しており、給湯器2の出湯量が増大することに
なる。
【0015】上述のとおり、本発明の並列型複数給湯器
制御方法においては、運転台数を増加させる場合に、最
新に運転を開始する給湯器の燃焼用ファンを起動させ、
燃焼用ファンの回転数が点火用回転数に安定したことを
確認した後、出湯電磁弁を開いて通水し、出湯運転を開
始することにより、着火前の冷水の流出による出湯特性
の悪化を防止する。また、3台以上の給湯器を備えた並
列型複数給湯器においても、台数を増加させる場合に
は、同様に最新に運転を開始する給湯器の燃焼用ファン
を起動させ、燃焼用ファンの回転数が点火用回転数に安
定したことを確認した後、出湯電磁弁を開いて通水し、
出湯運転を開始することにより、着火前の冷水の流出に
よる出湯特性の悪化を防止する。
【0016】上記実施例においては、目標分配比αを全
ての給湯器において等しくしていたが、全て異なる(α
1 ≠α2 )ようにしてもよいことは当然である。また、
上記実施例においては、最新に出湯運転を開始した給湯
器の缶体通水量QK またはトータル流量(即ちQK +Q
B )の変動に基づいて台数制御を行っているが、任意の
給湯器の缶体通水量QK またはトータル流量(即ちQK
+QB )の変動に基づいて台数制御を行っても良いもの
である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
から次に述べる効果を奏する。最新に出湯運転を開始す
る給湯器の燃焼用ファンの回転が安定したことを確認し
た後、出湯電磁弁が開かれて出湯運転が開始されるか
ら、着火する前に冷水が流出して出湯特性を悪化させる
ことをを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の並列型複数給湯器制御方法を適用する
並列型複数給湯器の概略構成図である。
【図2】本発明に係る並列型複数給湯器制御方法のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1,2, 給湯器、4 元給水路、5 給湯路、6 入
水温度センサ 7 コントローラ 11,12 熱交換器、21,22 入水路、31,32 出湯路 41,42 バイパス路、51,52 入水量センサ 61,62 バイパス水量センサ、71,72 バイパス弁 81,82 過流出防止機能付水量調整弁、91,92 出湯電
磁弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水量調整弁及び出湯電磁弁を備えた給湯
    器を少なくとも2台並列に接続して成る並列型複数給湯
    器において出湯要求量に応じて運転台数を増減させる台
    数制御であって、増数時に、最新に出湯運転を開始する
    給湯器の燃焼用ファンの回転が安定したことを確認した
    後に、該給湯器の出湯電磁弁を開いて出湯運転を開始さ
    せることを特徴とする並列型複数給湯器制御方法。
JP4239959A 1992-08-17 1992-08-17 並列型複数給湯器制御方法 Expired - Fee Related JPH0756410B2 (ja)

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