JPH075639A - ハロゲン化銀写真感光材料用処理液 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用処理液

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JPH075639A
JPH075639A JP16753893A JP16753893A JPH075639A JP H075639 A JPH075639 A JP H075639A JP 16753893 A JP16753893 A JP 16753893A JP 16753893 A JP16753893 A JP 16753893A JP H075639 A JPH075639 A JP H075639A
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JP
Japan
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container
liquid
liter
container body
general formula
Prior art date
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Application number
JP16753893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Yoshida
和昭 吉田
Masataka Nagata
昌孝 永田
Satoru Hori
堀  哲
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用後に簡単に減容化させることができる容
器内に収容された場合に、残液量を少なくすることがで
きるハロゲン化銀写真感光材料用処理液を得る。 【構成】 前記容器本体の高さ方向の少なくとも一部に
蛇腹部を有し、伸縮自在な液体用容器に収容されるハロ
ゲン化銀写真感光材料用処理液であって、置換ヒドロキ
シルアミンの少なくとも一種を、0.2〜3.0モル/
リットル含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料用処理液に係り、更に詳しくは、伸縮自在で使用後
に容易に減容化(所要スペースを小さくすること)を行
える容器に収納されるハロゲン化銀写真感光材料用処理
液に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮自在の容器本体を備え、保管や輸送
時に容器本体を収縮させた状態で高濃度の処理液を密閉
して収納し、使用時に容器本体を所定の内容積になるよ
うに伸長させ、所定の位置まで希釈液を入れることによ
り、所定濃度の処理液を得ることができる様にした処理
液収納容器を本願出願人は先に提案した(実開昭63−
45555号公報)。
【0003】また、本願出願人等は、使用後の減容化
(所要スペースを小さくすること)を主たる目的とし
て、柔軟性を有する容器本体から上方へ突出した硬質の
口部がこれに係合する蓋部材により開閉される液体用容
器であって、前記容器本体と口部とが一体成形されると
共に、前記容器本体の高さ方向の少なくとも一部に蛇腹
部を有する液体用容器を先に提案した(特願平5−30
664号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭63−45
555号公報の処理液収納容器、特願平5−30664
号の液体用容器は、使用後に減容化することができる等
の利点を有するが、該容器にハロゲン化銀写真感光材料
用処理液を収納した場合、容器本体を圧縮自在にする必
要から必然的に多くの凹凸部が形成され、これがため、
通常のビン型の容器に比べ、残液が多くなるという不都
合があった。特願平5−30664号の液体用容器に
も、同様の問題のあることが判明している。特に、現像
処理の補充液量が低減されるにつれ補充液、更には供給
する処理液の濃度が高くなってくる場合、この問題は一
層顕在化してくることがある。
【0005】本発明は、上記事情の下になされたもの
で、その目的は、使用後に簡単に減容化させることがで
きる容器内に収容された場合に、残液量を少なくするこ
とができるハロゲン化銀写真感光材料用処理液を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
柔軟性を有する容器本体から上方へ突出した硬質の口部
がこれに係合する蓋部材により開閉され,前記容器本体
の高さ方向の少なくとも一部に蛇腹部を有する液体用容
器に収容されるハロゲン化銀写真感光材料用処理液であ
って、下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも
一種を、0.2〜3.0モル/リットル含有する。
【0007】
【化4】 請求項2記載の発明は、請求項1記載のハロゲン化銀写
真感光材料用処理液において上記一般式(I)で表され
る化合物の少なくとも一種を0.6〜2.0モル/リッ
トル含有することを特徴とする。請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載のハロゲン化銀写真感光材料用
処理液において、下記一般式(II)で表される化合物の
少なくとも一種を更に含有することを特徴とする。
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】 一般式(II)について以下詳しく説明する。R3,R4,R6
の脂肪族基としては、アルキル基(例えば、低級アルキ
ル基)が挙げられる。R3,R4,R6としては、特に水素原
子が好ましい。
【0010】X としては、カルボニルオキシ基,-O- が
好ましく、特に-O- が好ましい。m1としては、0〜50
が好ましい。n1としては、3〜50が好ましい。p1とし
ては、5〜200が好ましい。また、一般式(II)で示
される化合物としては、数平均分子量として好ましくは
5000〜50000、より好ましくは10000〜1
5000である。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明に係る容器について説明する。本発明に係る
容器は、柔軟性を有する容器本体から上方へ突出した硬
質の口部がこれに係合する蓋部材により開閉され,前記
容器本体の高さ方向の少なくとも一部に蛇腹部を有する
液体用容器である。具体的には、以下の第1容器,第2
容器,第3容器,第4容器,第5容器等であるが、これ
らに限定されるものでないことは勿論である。 《第1容器》図1に示す第1容器10は、柔軟性を有す
る容器本体12と、この容器本体12から上方に突出し
た硬質の口部14とを有し、容器本体12と口部14と
はブロー成形により一体成形されている。また、この第
1容器10は、いずれの方向から見ても鉛直軸に対し略
左右対称の形状を有している。
【0012】容器本体12は、口部14との境目の部分
から連続してその高さ方向(鉛直軸方向)の上側略4分
の3の部分には、口部14との境目の部分から連続して
蛇腹部16が形成されている。この蛇腹部16は、上下
方向に所定の間隔を隔てて配置された第1,第2,第3
の算盤玉形状部18,20,22と、第3の算盤玉形状
部22の下方に所定間隔を隔てて配置された段付き円筒
状部24とを含んで構成されている。ここで、算盤玉形
状部とは、中心軸(ここでは、鉛直軸)及び最大直径部
を共通とする相互に逆向きの上下二つの頭を切り取った
円錐状部から構成される外形を有する形状部を意味す
る。以下においても同様の意味で、この言葉を用いる。
【0013】第1の算盤玉形状部18と第2の算盤玉形
状部20とは第1の円筒状接続部26によって連結さ
れ、第2の算盤玉形状部20と第3の算盤玉形状部22
とは第2の円筒状接続部28によって連結されている。
また、第3の算盤玉形状部22と段付き円筒状部24と
は、第3の円筒状接続部30によって連結されている。
第1,第2,第3の算盤玉形状部18,20,22の最
大直径部分の直ぐ上の部分には、鉛直軸を中心軸とする
円形の第1,第2,第3の環状凹部18A,20A,2
2Aがそれぞれ形成されている。これらの環状凹部18
A,20A,22Aは、後述するように、蛇腹部16を
縮める際の折り目となるものである。
【0014】前記第1,第2,第3の算盤玉形状部1
8,20,22の高さ方向寸法は、それぞれの最大直径
部分の上側が下側より小さくなっている。また、第1,
第2,第3の算盤玉形状部18,20,22のそれぞれ
の最大直径部分の上方側(口部14に近い側)の各斜面
が水平面と成す角は、当該最大直径部分の下方側(土台
部32に近い側)の各斜面が水平面と成す角の略2分の
1になるようにされており、具体的には、図1に示す角
αが30°,角βが60°である。また、段付き円筒状
部24の外周面を結ぶ斜面が水平面と成す角γは、第3
の算盤玉形状部22の最大直径部分の下方斜面が水平面
と成す角βと略等しくなるようにされている。第2の算
盤玉形状部20の最大直径は第1算盤玉形状部18の最
大直径より大きく、第3の算盤玉形状部22の最大直径
は第2の算盤玉形状部20の最大直径より大きくなるよ
うにされており、本実施例では、第1の算盤玉形状部1
8と第3の算盤玉形状部22との最大直径の和が第2の
算盤玉形状部20の最大直径の2倍の長さとなるように
設定されている。容器本体12では、このような特徴を
もって蛇腹部16の各部が構成されているので、後述す
るように内部の処理液排出後に蛇腹部16を縮めて減容
化する際に、深く折り込んで折り畳み効率の向上を図る
ことが可能となっている。
【0015】ここで、第1の円筒状接続部26の直径寸
法が第1の算盤玉形状部18の最大直径部分の直径寸法
に対し85%以下、好ましくは40〜75%、より好ま
しくは50〜75%となるようにし、第2の円筒状接続
部28が第2の算盤玉形状部20に対しこれと同様の関
係になるようにし、第3の円筒状接続部30が第3の算
盤玉形状部22に対しこれと同様の関係になるようにす
ると、折り畳み効率を一層向上させることができると共
に、元の形状へ復帰するのを防止できるようになる。
【0016】段付き円筒状部24の下方には、略円筒状
の土台部32が設けられ、この土台部32と段付き円筒
状部24との境目の部分の直径は、第3の算盤玉形状部
22の最大直径と略同一となるように形成されている。
土台部32の高さ方向中間部には、小径部32Aが形成
され、更にこの小径部32Aには、図1における紙面手
前側と紙面奥側に、所定幅を有する一対のリブ32B
(図1では、紙面手前側のリブのみが示されている)が
高さ方向に沿って形成されている。このリブ32Bは、
図2に示されるように、液体用容器10をブロー成形す
る際に、この部分を外方に突出せしめることにより形成
される。このリブ32Bは、土台部32を補強して高さ
方向の潰れを防止するためのものである。土台部32の
底面には、凹部32Cが形成され、これにより液体用容
器10を立てた場合の安定性の向上が図られている。
【0017】口部14は、上端部(口先)14Aが円筒
状に形成され、下端部(口元)14Bが断面六角形状に
形成されて最大直径が上端部14Aと同一とされてい
る。口部14の上端部14Aの外周部に、雄ねじ部14
Cが形成され、この雄ねじ部14Cに螺合する雌ねじ部
がその内壁に形成された硬質の蓋部材(図示省略)が螺
合され、口部14の上部開口が開閉されるようになって
いる。この口部14は、ブロー成形により容器本体12
と一体的に形成されるのであるが、その際この口部14
の部分は容器本体12より径が小さいために容器本体1
2より厚肉となるように形成することができ、これがた
め、口部14はある程度固くなるように形成されてい
る。ここで、口部14及びこれらの近傍を含む口元部の
平均肉厚は、好ましくは0.5〜4mm,より好ましく
は0.5〜3mm,特に好ましくは1.2mm〜2.5
mmとなるように形成され、容器本体12の平均肉厚
は、好ましくは0.1mm〜1.5mm,より好ましく
は0.2mm〜0.7mm,特に好ましくは0.3mm
〜0.5mmとなるように形成され、両者の差が好まし
くは0.2mm,より好ましくは0.5mm程度になる
ようにされる。更に、口元部の平均肉厚と本体平均肉厚
との比は、2.0〜10.0程度とすることが望まし
い。このようにすることにより、使用性を損なうことな
く、総重量を減少させることができる。
【0018】第1容器10は、充填する液体によって、
ガスバリアー性が必要な場合には、用いる材質及び原料
を変えることによって必要なガスバリアー性を容易に持
たせることができる。例えば、写真用処理液の中でも、
現像液等のように高いO2 バリアー性を要する液体用と
して形成される場合は、低密度ポリエチレン/ポリビニ
ルアルコール・エチレン共重合体/低密度ポリエチレン
(LDPE/EVOH/LDPE)の3層構成や、低密
度ポリエチレン/ナイロン(LDPE/NY)の2層構
成等のような低密度ポリエチレンを主体とする多層構成
により形成し、ガスバリアー性が25ml/m2 ・da
y・atm(20℃ 65%)以下、好ましくは0.5
〜10ml/m2 ・day・atm(20℃ 65%)
となるようにする。
【0019】一方、第1容器10は、例えば定着液等の
ように必ずしもO2 バリアー性を要しない液体用として
形成される場合には、低密度ポリエチレン(LDPE)
単体あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EV
A:この場合は、密度0.940g/ccを越えるもの
も使用できる)を用いて形成される。ここで、低密度ポ
リエチレンとしては、密度0.940g/cc以下,好
ましくは0.90g/cc〜0.940g/cc,より
好ましくは0.905g/cc〜0.925g/ccの
ものを用いることができる。この場合の液体用容器10
のガスバリアー性は、50ml/m2 ・day・atm
(20℃ 65%)、例えば100〜5000ml/m
2 ・day・atm(20℃ 65%)であってもよ
い。
【0020】上述の如く構成された第1容器10による
と、口部14は比較的固くしかも口元14Bの部分が六
角形に形成されているので、工場における現像液,定着
液等の処理液の充填作業を円滑に行うことができる。ま
た、口部14が比較的固く、口元14Bが持ちやすいの
で、蓋部材の取り外し時に本体部12(この部分は柔軟
である。)が捩じれることがない。このため、第1容器
10内の処理液等の液体が誤って口部14から溢れ出る
等の不都合が起こりにくい。なお、第1容器10は柔軟
性を有することを特徴とするので、剛性のある従来の容
器に比べて充填時や使用時の液溢れが一面において起こ
り易く、これを防止すべく液充填率を液体用容器10を
軸方向に引っ張って蛇腹部16を最大限伸ばした状態の
95%以下、好ましくは95〜85%程度とすることが
望ましい。
【0021】第1容器10では、容器本体12の形状そ
のものによって容器の自立性は十分に確保されている。
また、容器本体12に蛇腹部16が形成されていること
から、蓋部材を取り外して内部の処理液を口部14から
排出することにより、その排出された処理液の量に応じ
て口部14を下方(土台部32の方)に押圧して蛇腹部
16を縮めてヘッドスペース(容器内上部の処理液がな
い空間のスペース)を調整することができ、内部の処理
液が常に略満杯状態となるようにして、酸化防止を図る
こともできる。
【0022】さらに、内部の処理液をある程度の量以上
(略全量)排出すれば、口部14を下方にさらに押圧す
ることにより、第1容器10が図3に示されるような形
状に変化し、一層の減容化が可能である。この第1容器
10における容器の減容化とは、減容化に要する圧力
が、容器のサイズによっても異なるが、好ましくは1〜
20kg/cm2 、より好ましくは5〜10kg/cm
2 であり、容積が1リットル以上の容器では、好ましく
は3〜20kg/cm2 、より好ましくは5〜10kg
/cm2 程度の圧力で減容化できるものをいう。(以下
の第2容器その他の容器においても同じ。)図3の状態
で蓋部材をしっかりと螺合させることにより、この減容
化状態を維持できる。従って、使用後に破棄された第1
容器10の回収効率を向上させることができる。ここ
で、図1に示される蛇腹部16を押し縮める前の状態と
図3に示される蛇腹部16を完全に押し縮めた状態との
比である減容率は50%以下、好ましくは40%以下、
より好ましくは30%以下にすることが望ましい。但
し、この割合は10%以上あることが、製造上,設計上
は好ましい。ここで、減容率とは、液体用容器10にキ
ャップをして水中に沈めたときの水面の高さ変化を利用
して算出した容積比のことである。 《第2容器》図4に示される第2容器40は、柔軟性の
ある容器本体42とこの容器本体42から上方に突出し
た硬質の口部14とを有しており、容器本体42と口部
14とがブロー成形により一体的に形成されている点は
前記第1容器10と同様である。
【0023】容器本体42には、その高さ方向(鉛直軸
方向)の全体に渡って口部14との境目まで連続する蛇
腹部41が形成されている。この蛇腹部41は、上下5
段の同一直径の第4ないし第8の算盤玉形状部44,4
6,48,50,52と、第4の算盤玉形状部44と第
5の算盤玉形状部46とを接続する第1の環状接続部5
4と、第5の算盤玉形状部46と第6の算盤玉形状部4
8とを接続する第2の環状接続部56と、第6の算盤玉
形状部48と第7の算盤玉形状部50とを接続する第3
の環状接続部58と、第7の算盤玉形状部50と第8の
算盤玉形状部52とを接続する第4の環状接続部63と
により構成されている。
【0024】第4ないし第8の算盤玉形状部44,4
6,48,50,52は、上下対称の形状に形成されて
いる。ここで、第1ないし第4の環状接続部54,5
6,58,63の直径寸法が第4ないし第8の算盤玉形
状部44,46,48,50,52の最大直径部分の直
径寸法に対し85%以下、好ましくは40〜75%、よ
り好ましくは50〜75%となるようにすることが望ま
しい。これは、内部液体排出後に蛇腹部41を押し縮め
て容器本体42を減容化する際の折り畳み効率の向上と
元の形状への復帰を効果的に防止するためである。
【0025】第8の算盤玉形状部52の底部には、凹部
52Aが形成され、これにより液体用容器40を立てた
場合の安定性の向上が図られている。この第2容器40
では、蛇腹部41を構成する第4ないし第8の算盤玉形
状部44,46,48,50,52は、前述の如く同一
径を有しているので、当該蛇腹部41の外周に紙62を
容易に巻回することができ、この巻回された紙62の両
端を糊あるいは接着剤等により接着することにより、図
5に示されるような外筒62Aが形成される。
【0026】上記のようにして構成された本第2容器4
0によっても、第1容器10と同様の作用・効果を奏す
る他、容器本体42の自立性がない場合や低い場合に、
外筒62Aによって自立性を確実にすることができる。
なお、本第2実施例の場合は、容器本体42の肉厚を一
層薄くする(場合によっては、容器本体42そのものの
自立性がなくなる程度に薄くする)ことが可能になり、
容器本体42は自立性があってもなくてもよいが、自立
性がない方が容易に減容化できる点では好ましい。ま
た、外筒62Aが巻装された状態では、一層手に持ちや
すいという利点もある。
【0027】なお、外筒62Aをシュリンクフィルム
(熱収縮性フィルム)を用いて外筒62Aを形成し、図
5の状態から加熱によってこの外筒62Aを収縮させて
容器本体42の外周へ密着させてもよい。 《第3容器》図6に示される第3容器60は、容器本体
42の高さ方向全体に渡って形成された蛇腹部41が、
上下5段の同一直径の第4ないし第8の算盤玉形状部4
4,46,48,50,52を含んで構成されている点
は、第2容器40と同様である。しかし、これらの第4
ないし第8の算盤玉形状部44,46,48,50,5
2のそれぞれの最大直径部の上側及び下側部分には、図
示のようなR部44A,44B,46A,46B,48
A,48B,50A,50B,52A,52Bが形成さ
ている。
【0028】これらのR部44A〜52Bは、蛇腹部4
1を押し縮めて容器本体42を減容化する際に、折り畳
み効率の向上を図ると共に、しっかりと押し込まれて元
の形状に復帰し難くするために形成される。この目的を
達成するため、これらのR部44A〜52Bは、5R以
上,好ましくは15R〜60R,より好ましくは15R
〜40Rとすることが望ましい。
【0029】その他の部分の構成,全体的な構成あるい
は材料,製造方法等は第2容器40と同様になってい
る。この第3容器60の場合も、第2容器40と同等の
作用効果を得られる他、R部44A〜52Bの作用によ
り、より一層の減容化を図ることができると共に元の形
状への復帰が一層し難くなっている。 《第4容器》図7に示す第4容器70は、上記第1容器
10と第2容器40とを折衷したような構造になってい
る。即ち、合計五つの上下対称の算盤玉形状部が設けら
れている点は第2容器40と同様であり、これらの算盤
玉形状部が同心状に配置され上方から下方へ向かってそ
の径が順次大きくなるようにした点は第1容器10と同
様になっている。但し、この場合の容器本体61の軸直
交断面形状は、略正六角形状とされており、これにより
多数箱詰めする場合にいわゆるハニカム状に配置するこ
とにより、より一層効率の良い箱詰めができるようにな
っている。 《第5容器》図10には、第5容器140がキャップ1
38,中栓139と共に示されている。
【0030】この第5容器140は、柔軟性を有する容
器本体142と、この容器本体部142から軸方向(図
10における上方)に突出した硬質の口部144とを有
し、容器本体部142と口部144とはブロー成形によ
り一体成形されている。容器本体142は、軸直交断面
形状が略長方形状とされ、口部144との連結部142
A(この部分は略四角錐状の形状を有している)の下方
部分には底部まで連続する蛇腹部146が形成されてい
る。
【0031】この蛇腹部146は、軸方向(上下方向)
に所定の間隔を隔てて配置された上下5段の環状突出部
148,150,152,154,156を含んで構成
されている。これらの環状突出部148,150,15
2,154,156は、第5容器140の中心軸をそれ
ぞれの中心軸とし、軸直交方向に同一寸法だけ突出した
平面視略長方形状の環状最大突出部(最大周長部)を有
する。
【0032】相互に隣接する環状突出部同士は、平面視
長方形状の環状凹部158,160,162,164を
それぞれ介して連結されている。また前記環状突出部1
48,150,152,154,156には、それぞれ
の環状最大突出部の口部44側及び底部側の部分にR部
148A,148B、150A,150B、152A,
152B、154A,154B、156A,156Bが
それぞれ形成されている。これらのR部の曲率半径r
は、5mm以上,好ましくは15mm〜60mm,より
好ましくは15mm〜40mmとされる。
【0033】口部144は、前記の如く、ブロー成形に
より容器本体部142と一体的に形成されている。この
口部144は、略円筒状に形成され、その軸方向(図1
0における上下方向)の中間部には、円の両端を同一弦
長となるように平行に切除した断面形状のフランジ部1
45が設けられている。口部144の上端部の外周に
は、雄ねじ部144Aが形成されており、この雄ねじ部
144Aに螺合する雌ねじ部がその内壁に形成されたキ
ャップ138が螺合されるようになっている。
【0034】また、口部144には、中栓139が着脱
自在に装着され、口部144の上部開口166がこの中
栓139により開閉されるようになっている。この中栓
139は、口部144の上部開口166の開口端近傍の
内周面に密着し、内部の処理液が外部に漏出するのを防
止する役目を有している。中栓139は、第5容器14
0と同一の材料で形成されている。
【0035】なお、蛇腹部を構成する凹凸の数は、上記
第1ないし第5容器で例示された3又は5に限定される
ものではなく、好ましくは2〜10個,より好ましくは
4〜6個程度であることが望ましい。次に、本発明にお
いて使用される一般式(I)の化合物を詳細に説明す
る。一般式(I)において、アルキル基,アルケニル
基,アリール基,又はヘテロ環基は他の置換基によって
置換されてもよい。
【0036】一般式(I)中のヘテロ環の環構造として
は好ましくは5〜6員環であり、炭素原子,水素原子,
ハロゲン原子,酸素原子,窒素原子,イオウ原子等によ
って構成され、飽和でも不飽和でもよい。また、R1
2 がアルキル基またはアルケニル基の場合が好まし
く、炭素原子1〜10が好ましく、特に1〜5が好まし
い。R1 とR2 が連結して形成される含窒素ヘテロ環と
してピペリジル基,ピロリジル基,N−アルキルピペラ
ジル基,モルホリル基,インドリニル基,ベンズトリア
ゾール基などが挙げられる。
【0037】具体的には、以下の化合物が挙げられる。
【0038】
【化7】
【0039】
【化8】
【0040】
【化9】
【0041】
【化10】
【0042】
【化11】
【0043】
【化12】
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】
【化16】 本発明において、I−1,I−9,I−12,I−17
が好ましく、I−1が最も好ましい化合物である。本発
明において、上記一般式(I)で示される化合物は、
0.2〜3.0モル/リットルの濃度であることが必要
であるが、残液量減少という点で、0.6〜2.0モル
/リットルであることがより好ましく、0.8〜1.5
モル/リットルであることが最も好ましい。
【0048】本発明において一般式(I)で示される化
合物に加えて一般式(II)で示される化合物を含有する
処理液が、残液量減少という点では更に好ましい。一般
式(II)で示される化合物としては、以下のものが挙げ
られる。
【0049】
【化17】
【0050】
【化18】
【0051】
【化19】
【0052】
【化20】 本発明において、一般式(II)の化合物の中でも、残液
減少という点で、II−3,II−6,II−14,II−20
の併用が好ましく、II−6,II−14を併用することが
最も好ましい。一般式(II)の化合物の本発明の処理液
への添加量は、1〜200g/リットルであることが好
ましいが、30〜150g/リットルであることが更に
好ましく、50〜120g/リットルであることが最も
好ましい。
【0053】本発明において使用される処理液について
説明する。本発明の処理液は、一般式(I)で示される
化合物を0.2〜3.0モル/リットル含有していれば
良く、カラー現像液,漂白液,漂白定着液,定着液,安
定液若しくはそれらの補充液、又はそれらの濃縮キット
液など、あらゆる処理剤に適用することができる。
【0054】本発明は、処理液がカラー現像液,特にそ
の濃縮キット液に適用することが特に好ましい。濃縮キ
ット液の濃縮率は、カラー現像補充液に対して2〜10
0倍であることが好ましく、5〜50倍であることが特
に好ましい。本発明の処理液PHは、特に制限はない
が、PH1〜13であることが好ましく、PH2〜12
であることが更に好ましく、PH5〜11であることが
特に好ましい。
【0055】本発明において、一般式(I)で示される
化合物を0.2〜3.0モル/リットル含有する処理液
は、必要に応じて、以下の化合物を含有することができ
る。本発明に使用される処理液中には、公知の芳香族第
一級アミンカラー現像主薬を含有する。好ましい例はp
−フェニレンジアミン誘導体であり、代表例としては、
N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、2−アミ
ノ−5−ジエチルアミノトルエン、2−アミノ−5−
(N−エチル−N−ラウリルアミノ)トルエン、4−
〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕
アニリン、2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−
ヒドロキシエチル)アミノ〕アニリン、4−アミノ−3
−メチル−N−エチル−N−〔β−(メタンスルホンア
ミド)エチル〕−アニリン、N−(2−アミノ−5−ジ
エチルアミノフェニルエチル)メタンスルホンアミド、
N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、4−アミ
ノ−3−メチル−N−エチル−N−メトキシエチルアニ
リン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−
エトキシエチルアニリン、4−アミノ−3−メチル−N
−エチル−N−β−ブトキシエチルアニリン等を挙げる
ことができる。特に好ましくは4−アミノ−3−メチル
−N−エチル−N−〔β−(メタンスルホンアミド)エ
チル〕−アニリンである。
【0056】また、これらのp−フェニレンジアミン誘
導体は硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩などの塩であってもよい。該芳香族第一級アミン
カラー現像主薬の使用量はカラー現像液1リットル当た
り約4ミリモル〜50ミリモルになるように使用するの
が一般的であるが、カラー現像補充液の濃縮液の使用量
としては濃縮液1リットル当たり好ましくは約0.2モ
ル〜2.0モル、より好ましくは約0.3モル〜1.5
モルの濃度となるように用いる。本発明は、特に濃縮さ
れたカラー現像補充液キットの場合に有効である。
【0057】本発明に用いられる処理液は、一般式
(I)の化合物を含有するものであるが、他の有機保恒
剤を含有することもできる。ここで、有機保恒剤とは、
カラー写真感光材料の処理液へ添加することで、芳香族
第一級アミンカラー現像主薬の劣化速度を減じる有機化
合物全般を指す。即ち、カラー現像主薬の空気などによ
る酸化を防止する機能を有する有機化合物類であるが、
ヒドロキサム酸類、フェノール類、α−ヒドロキシケト
ン類、α−アミノケトン類、糖類、モノアミン類、ジア
ミン類、ポリアミン類、四級アンモニウム塩類、ニトロ
キシラジカル類、アルコール類、オキシム類、ジアミド
化合物類、縮環式アミン類などが特に有効な有機保恒剤
である。これらは、特公昭48−30496号、特開昭
52−143020号、同63−4235号、同63−
30845号、同63−21647号、同−44655
号、同63−53551号、同63−43140号、同
63−56654号、同63−58346号、同63−
43138号、同63−146041号、同63−44
657号、同63−44656号、米国特許第3,61
5,503号、同2,494,903号、特開平1−9
7953号、同1−186939号、同1−18694
0号、同1−187557号、同2−306244号な
どに開示されている。
【0058】その他保恒剤として、特開昭57−441
48号及び同57−53749号に記載の各種金属類、
特開昭59−180588号記載のサリチル酸類、特開
昭63−239447号、特開昭63−128340
号、特開平1−186939号や同1−187557号
に記載されたようなアミン類、特開昭54−3532号
記載のアルカノールアミン類、特開昭56−94349
号記載のポリエチレンイミン類、米国特許第3,74
6,544号等記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等を
必要に応じて用いてもよい。特に、トリエタノールアミ
ンのようなアルカノールアミン類、あるいはカテコール
−3,5−ジスルホン酸ソーダのような芳香族ポリヒド
ロキシ化合物の添加が好ましい。
【0059】本発明に用いられる処理液は、pH緩衝剤
を含有することができる。緩衝剤としては、炭酸塩、リ
ン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸
塩、グリシル塩、N,N−ジメチルグリシル塩、ロイシ
ン塩、ノルロイシン塩、グアニジ塩、3,4−ジヒドロ
キシフェニルアラニン塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール
塩、バリン塩、プロリン塩、トリスヒドロキシアミノメ
タン塩、リシン塩などを用いることができる。
【0060】特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒド
ロキシ安息香酸塩、溶解性pH9.0以上の高pH領域
での緩衝剤に優れ、カラー現像液に添加しても写真性能
面への悪影響(カブリなど)がなく、安価であるといっ
た利点を有し、これらの緩衝剤を用いることが特に好ま
しい。これらの緩衝剤の具体例としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウ
ム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸二
ナトリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホ
ウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、四ホウ
酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリ
チル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウ
ム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム
(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2
−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸
カルウム)などを挙げることができる。
【0061】該緩衝剤のカラー現像組成物への添加量は
調液後の濃度として0.1モル/リットル以上であるこ
とが一般的であるが、カラー現像液の濃縮液の使用量と
しては、0.5〜5モル/リットルの濃度となるように
用いることができる。その他、本発明の処理液中にはカ
ルシウムやマグネシウムの沈殿防止剤として、あるいは
カラー現像液としたときの安定性向上のために、各種キ
レート剤を用いることができる。
【0062】例えば、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−
トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,
N’,N’−テトラメチレンホスホン酸、トランスシロ
ヘキサンジアミン四酢酸、1,2−ジアミンプロパン四
酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジ
アミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、2−ホスホノブ
タン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N’−ビス(2
−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−
ジ酢酸、ヒドロキシイミノジ酢酸等が挙げられる。これ
らのキレート剤は必要に応じて2種以上併用しても良
い。
【0063】これらのキレート剤の添加量は調液後カラ
ー現像液中の金属イオンを封鎖するのに充分な量であれ
ば良い。例えば1リットル当たり0.1g〜10g程度
であるが、カラー現像液の濃縮液の使用量としては、
2.0g〜200g/リットルの濃度となるように用い
ることができる。本発明の処理液中には、必要により任
意の現像促進剤を添加できる。
【0064】現像促進剤としては、特公昭37−160
88号、同37−5987号、同38−7826号、同
44−12380号、同45−9019号及び米国特許
第3,813,247号等に表されるチオエーテル系化
合物、特開昭52−49829号及び同50−1555
4号に表されるp−フェニレンジアミン系化合物、特開
昭50−137726号、特公昭44−30074号、
特開昭56−156826号及び同52−43429号
等に表される4級アンモニウム塩類、米国特許第2,4
94,903号、同3,128,182号、同4,23
0,796号、同3,253,919号、特公昭41−
11431号、米国特許第2,482,546号、同
2,596,926号及び同3,582,346号等に
記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号、同
42−25201号、米国特許第3,128,183
号、特公昭41−11431号、同42−23883号
及び米国特許第3,532,501号等に表されるポリ
アルキレンオキサイド、その他1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン類、イミダゾール類、等を必要に応じて添加す
ることができる。ベンジルアルコールについては前述し
た通りである。
【0065】本発明においては、必要に応じて、任意の
カブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩
化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアル
カリ金属ハロゲン化物及び有機カブリ防止剤が使用でき
る。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾ
ール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソ
インダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニ
トロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾ
ール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チア
ゾリルメチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒ
ドロキシアザイドリジン、アデニンの如き含窒素ヘテロ
環化合物を代表例としてあげることができる。
【0066】本発明に適用されうる処理液中には、蛍光
増白剤を含有するのが好ましい。蛍光増白剤としては、
4,4’−ジアミノ−2,2’−ジスルホスチルベン系
化合物が好ましい。添加量は、カラー現像液中に0〜1
0g/リットル、好ましくは0.1g〜8g/リットル
であるが、カラー現像液補充液の濃縮液の使用量として
は、2.0〜200g/リットルの濃度となるように用
いることができる。
【0067】また、必要に応じてアルキルスルホン酸、
アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボ
ン酸、ポリアルキレンイミン等の各種界面活性剤を添加
しても良い。本発明は、カラーネガフィルム,カラー反
転フィルム,カラーペーパー,カラー反転ペーパー,映
画用ネガフィルム,映画用カラーポジフィルム等のカラ
ー写真感光材料の処理に有効である。
【0068】特に、特開平5−34889号,同5−2
7395号公報に記載の感光材料及び処理液に適用する
ことが好ましい。
【0069】
【実施例】
《実施例1》以下に示す組成のカラー現像補充液用濃縮
キット液を調合した。 水 :800ミリリットル 蛍光増白剤(WHITEX 4:住友化学製):60g 化合物A(下記表1参照) :表1参照 NaCl :4g H2 SO4 :0.2g KBr :0.2g 水を加えて :1000ミリリットル PH(25℃) :7.0 (KOH/H2 SO4 を加えて調整)上記処理液を図6
に示す第3容器60(内容量550ミリリットル)中に
500ミリリットル注入した。
【0070】次に、処理液を注入した第3容器60を口
を下向きに(逆立状態で)垂直にして、処理液を他の容
器に投入した。口を下向きに垂直にしてから20秒後に
第3容器60の口を上向きに垂直にし、残液量を測定し
た。残液量の測定は、処理液注入前の容器全体の重さ
と、処理液を他の容器に投入した後の(残液のある)容
器全体の重さとを比較し、該処理液の比重から換算し
た。その結果を、下記表1及び図8に示す。なお、第3
容器60の材質は、低密度ポリエチレン単体(ポリエレ
ン密度0.90g/cc)で蛇腹部41の肉厚0.5m
mのものを用いた。
【0071】
【表1】 表1及び図8のグラフから明らかなように、第3容器6
0に、本発明に係る処理液(一般式(I)で表される化
合物を本発明の濃度で含有する処理液NO.9〜12,1
5〜18)を入れた場合、残液が少なく、良好の結果を
示した。一般式(I)で表される化合物を含有せず、ヒ
ドロキシルアミン硫酸塩を含有する処理液NO.2〜7で
は、その含有濃度にかかわらず、残液量が多い。
【0072】一般式(I)で表される化合物及びその含
有濃度の特異的効果により、著しく残液量が低減したこ
とが判る。また、一般式(I)で表される化合物の濃度
が0.6〜2.0モル/リットルである処理液NO.1
0,11、NO.16,17の場合、残液量低減効果が著
しいことが判る。
【0073】特に、一般式(I)の化合物がI−1であ
り、且つ0.6〜2.0モル/リットルの濃度である処
理液NO.16,17の場合、残液量低減の効果が最も著
しいことがわかる。 《実施例2》以下に示す組成のカラー現像補充液用濃縮
キット液を調合した。
【0074】 水 :700ミリリットル 蛍光増白剤(WHITEX 4:住友化学製):50g 化合物A(下記表2参照) :表2参照 化合物B(下記表2参照) :表2参照 NaCl :5g H2 SO4 :0.3g KBr :0.3g 水を加えて :1000ミリリットル PH(25℃) :7.0 (KOH/H2 SO4 を加えて調整)上記処理液を、図
4に示す第2容器40(内容量2.1リットル)中に2
リットル注入した。
【0075】第1実施例と同様(但し、処理液の投入時
間を40秒とした)にして、残液量を測定した結果を下
記表2及び図9に示す。なお、第2容器40の材質は、
エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA:密度0.9
4g/cc)を低密度ポリエチレン(密度0.9g/c
c)で内外側から挟持した三層構造の肉厚0.7mmの
ものを用いた。
【0076】
【表2】 表2及び図9のグラフより、第2容器40に、本発明に
係る処理液(一般式(I)で表される化合物を本発明の
濃度で含有する処理液NO.24又はこれに加えて一般式
(II)で表される化合物を所定量含有する処理液NO.2
5〜34)を入れた場合、残液量が少なく、良好な結果
を示した。
【0077】特に、一般式(I)で表される化合物に加
えて一般式(II)で表される化合物を含有する処理液N
O.25〜34の場合に残液量低減効果が著しく、更に一
般式(II)で示される化合物を50〜120g/リット
ル含有する場合、残液量低減効果が最も著しいことが判
る。 《実施例3》第1実施例の処理液NO.17,及び第2実
施例の処理液NO.28の液に、現像主薬の成分であるN
−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−
3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩
250g/リットル,亜硫酸ナトリウム4g/リットル
を添加し、同様のテストを行ったところ、第1実施例の
処理液NO.17,及び第2実施例の処理液NO.28と同様
に良好な結果が得られた。 《実施例4》第2実施例の処理液NO.28を、図1の第
1容器10及び図7の第4容器に入れ、同様のテストを
行ったところ、同様に良好な結果が得られた。 《実施例5》実施例1と同様にして、ただし、実施例1
の図6に示す第3容器60を図10に示す第5容器14
0に変更して同様のテストを実施した。なお、図10に
示す第5容器140は、材質及び内容量が第3容器60
と同様のものを使用した。
【0078】この第5容器140を用いても、実施例1
と同様の結果が得られた。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用後に簡単に減容化させることができる容器内に収容
された場合に、残液量を著しく少なくすることができる
という従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器の具体例である第1容器を一
部破断して示す正面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の容器が減容化された状態を示す正面図で
ある。
【図4】本発明に係る容器の他の具体例である第2容器
を示す正面図である。
【図5】図4の容器に外筒が巻回された状態を示す正面
図である。
【図6】本発明の容器のその他の具体例である第3容器
を示す正面図である。
【図7】本発明に係る容器の更に他の具体例である第4
容器を示す正面図である。
【図8】第1実施例の結果を示すグラフである。
【図9】第2実施例の結果を示すグラフである。
【図10】本発明に係る容器のその他の具体例である第
5容器を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 第1容器(液体用容器) 12 容器本体 14 口部 16 蛇腹部 40 第2容器(液体用容器) 41 蛇腹部 60 第3容器(液体用容器) 70 第4容器(液体用容器) 140 第5容器 144 口部 146 蛇腹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 13/02 9219−2H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する容器本体から上方へ突出
    した硬質の口部がこれに係合する蓋部材により開閉さ
    れ,前記容器本体の高さ方向の少なくとも一部に蛇腹部
    を有する液体用容器に収容されるハロゲン化銀写真感光
    材料用処理液であって、 下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも一種
    を、0.2〜3.0モル/リットル含有するハロゲン化
    銀写真感光材料用処理液。 【化1】
  2. 【請求項2】上記一般式(I)で表される化合物の少な
    くとも一種を0.6〜2.0モル/リットル含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材
    料用処理液。
  3. 【請求項3】下記一般式(II)で表される化合物の少な
    くとも一種を更に含有することを特徴とする請求項1又
    は2記載のハロゲン化銀写真感光材料用処理液。 【化2】 【化3】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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