JPH0756192A - 特性専用測定トランジスタ,特性検査方法及び液晶表示パネル - Google Patents

特性専用測定トランジスタ,特性検査方法及び液晶表示パネル

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JPH0756192A
JPH0756192A JP20435893A JP20435893A JPH0756192A JP H0756192 A JPH0756192 A JP H0756192A JP 20435893 A JP20435893 A JP 20435893A JP 20435893 A JP20435893 A JP 20435893A JP H0756192 A JPH0756192 A JP H0756192A
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tft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は特性専用測定トランジスタの改善に
関し、液晶表示パネルを構成する薄膜トランジスタの特
性検査をするトランジスタであって、当該薄膜トランジ
スタ基板の作成時及び表示パネルの加工後においても、
被検査対象の特性を正確に把握すること。 【構成】 特性専用測定トランジスタが薄膜トランジス
タから成り、そのソース,ドレイン及びゲートの各検査
端子が導電性材料により取り囲まれ、導電性材料が周辺
共通線に接続される。また、そのドレイン引出し電極,
ゲート引出し電極及びソース引出し電極が局部共通線に
電気的に接続され、局部共通線が周囲共通線に電気的に
接続される。さらに、そのドレインとゲートとが電気的
に接続される。また、そのソース,ドレイン及びゲート
と、各ドレイン引出し電極,ゲート引出し電極及びソー
ス引出し電極の一部とが液晶表示パネルの液晶を画定す
るシール内側に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図3) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例(図1,2) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、特性専用測定トランジ
スタ,特性検査方法及び液晶表示パネルに関するもので
あり、更に詳しく言えば、液晶表示パネルを構成する薄
膜トランジスタ(以下単にTFTという)の特性検査を
するTEG(Test Element Group)パターン及びそ
の検査方法の改善に関するものである。
【0003】近年,電子機器のコンパクト化の要請から
奥行きの大きいCRT(冷陰極管)装置に置き代わり奥
行きの少ない液晶表示装置(以下単にLCDという)が
使用される。表示パネルは複数のTFTと画素電極から
成り、そのゲート線(走査線)とドレイン線(信号線)
とがマトリクス状に配置される。これによれば、内部の
TFT特性を把握するために、表示パネルにTEGパタ
ーンが設けられる。しかし、TEGパターンの配置箇所
や電極の取扱により、静電気及びプラズマダメージ等が
受け易くなる。これにより、当該パターンのTFT特性
が内部のTFTの特性と異なることがある。
【0004】そこで、TFT基板の作成時及び表示パネ
ルの加工後においても、内部TFTの特性を正確に把握
することができるパターン及びその検査方法が望まれて
いる。
【0005】
【従来の技術】図3は従来例に係るTFT−TEGパタ
ーンの構成図である。図3(A)はLCDの平面図であ
り、図3(B)は外側設置型のTFT−TEGパターン
の平面図であり、図3(C)は内側設置型のTFT−T
EGパターンの平面図をそれぞれ示している。
【0006】例えば、液晶表示をする液晶パネル10は
図3(A)において、ガラス基板1に画像表示部2と外
側設置型のTFT−TEGパターン4と具備し、画像表
示部2がTFTと画素電極から成る。画像表示部2に
は、液晶が充填され、それがシール3により画定され
る。当該TEGパターン4はシール3を境にして外側,
すなわち、液晶の非充填部に設けられる。パターン設置
の目的は、画像表示部2のTFT特性を把握するためで
ある。例えば、内部の画素電極に直接接触せずに、当該
パターンを検査することにより、TFTの良否を判定す
る。
【0007】TEGパターン4は図3(B)において、
画像表示部2のTFTと同様なTFT構造を有し、その
ソースがソース検査端子4Aに接続され、そのゲートが
ゲート検査端子4Bに接続され、そのドレインがドレイ
ン検査端子4Cにそれぞれ接続される。なお、内側設置
型のTFT−TEGパターン5は図3(C)において、
シール3を境にして内側,すなわち、液晶の充填部内に
設けられる。TEGパターン5は画像表示部2のTFT
と同様なTFT構造を有し、そのソースがソース引出し
電極5Aに接続され、そのゲートがゲート引出し電極5
Bに接続され、そのドレインがドレイン引出し電極5C
にそれぞれ接続される。なお、各電極5A〜5Cが周辺
共通線6に接続される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例のT
EGパターン4によれば図3(A)に示すように、TF
T部がシール3の外側に設けられる。また、TEGパタ
ーン5によれば図3(C)に示すように、TFT部がシ
ール3の内側に設けられ、その各引出し電極がシール3
の外側で周辺共通線6に接続される。このため、次のよ
うな問題がある。
【0009】 TFT−TEGパターン4では、画像
表示部2のTFT基板を作成する工程で、静電気及びプ
ラズマダメージ等が受け易い。これにより、当該パター
ン4のTFT特性が画像表示部2のTFTの特性と異な
ることがある。例えば、TFTのゲート電圧対ドレイン
電流(Vg−Id)特性において、閾値電圧Vthのシフ
トにより、トランジスタ動作のON,OFF不良を生じる
恐れがある。これにより、本来のTEGパターンの機能
が損なわれる。
【0010】 また、TFT−TEGパターン5で
は、TFTの各引出し電極5A〜5Cが周辺共通線6に
電気的に接続されるため、TFT基板の作成時には、静
電気及びプラズマダメージ等の影響を受けない。しか
し、図3(C)に示すように、二点鎖線Xを境にして、
各引出し電極5A〜5Cと周辺共通線6とをレーザカッ
トし、その後、TFT特性の測定を行っている。
【0011】このため、表示パネル10の加工工程にお
いて、各引出し電極5A〜5Cが周辺共通線6から切り
離されて個々独立した状態,すなわち、電気的フローテ
ィング状態となる。このことで、パネル取扱時の静電気
に対してTEGパターン5が非常に弱くなり、TEGパ
ターン(以下特性専用測定トランジスタともいう)4と
同様に、その機能が損なわれる。これにより、画像表示
部2のTFT(以下被検査対象ともいう)の特性を正確
に把握することが困難となる。
【0012】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、薄膜トランジスタ基板の作成時及
び表示パネルの加工後においても、被検査対象の特性を
正確に把握することが可能となる特性専用測定トランジ
スタ,特性検査方法及び液晶表示パネルの提供を目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特性専用
測定トランジスタは、その実施例を図1に示すように、
液晶表示パネルを構成する薄膜トランジスタの特性検査
をする特性専用測定トランジスタにおいて、前記特性専
用測定トランジスタが薄膜トランジスタから成り、前記
薄膜トランジスタのソース,ドレイン及びゲートの各検
査端子が導電性材料により取り囲まれ、前記導電性材料
が周辺共通線に接続されることを特徴とする。
【0014】本発明の第2の特性専用測定トランジスタ
は、その実施例を図1に示すように、液晶表示パネルを
構成する薄膜トランジスタの特性検査をする特性専用測
定トランジスタにおいて、前記特性専用測定トランジス
タが薄膜トランジスタから成り、前記薄膜トランジスタ
のドレイン引出し電極,ゲート引出し電極及びソース引
出し電極が局部共通線に電気的に接続され、前記局部共
通線が周囲共通線に電気的に接続されることを特徴とす
る。
【0015】なお、本発明の第1,第2の特性専用測定
トランジスタにおいて、前記薄膜トランジスタのドレイ
ンとゲートとが電気的に接続されることを特徴とする。
また、本発明の第1,第2の特性専用測定トランジスタ
において、前記薄膜トランジスタのソース,ドレイン及
びゲートと、前記薄膜トランジスタのドレイン引出し電
極,ゲート引出し電極及びソース引出し電極の一部とが
液晶表示パネルの液晶を画定するシール内側に設けられ
ることを特徴とする。
【0016】本発明の特性検査方法は、液晶表示パネル
を構成する薄膜トランジスタの特性検査をする方法であ
って、本発明の第1,第2の特性専用測定トランジスタ
から得られる特性測定データに基づいて薄膜トランジス
タの特性検査をすることを特徴とする。なお、本発明の
特性検査方法において、前記薄膜トランジスタの特性検
査の際に、前記特性専用測定トランジスタのドレイン引
出し電極,ゲート引出し電極及びソース引出し電極と、
前記局部共通線との間が切断されることを特徴とする。
【0017】本発明の液晶表示パネルは、複数の薄膜ト
ランジスタから成る液晶表示パネルにおいて、請求項
1,2よりなる特性専用測定トランジスタが設けられる
ことを特徴とし、上記目的を達成する。
【0018】
【作 用】本発明の第1の特性専用測定トランジスタに
よれば、その実施例を図1に示すように、当該特性専用
測定トランジスタがシール内側に設けられ、そのソー
ス,ドレイン及びゲートの各検査端子が導電性材料によ
り取り囲まれる。このため、当該液晶表示パネル内部の
薄膜トランジスタの作成時,すなわち、液晶封じ工程前
において、周辺共通線に接続された導電性材料により、
静電気及びプラズマダメージ等から特性専用測定トラン
ジスタを保護することが可能となる。
【0019】本発明の第2の特性専用測定トランジスタ
によれば、その実施例を図1に示すように、当該特性専
用測定トランジスタの本体部及びその各引出し電極の一
部がシール内側に設けられる。また、各引出し電極が、
周囲共通線に接続された局部共通線に電気的に接続され
る。このため、液晶表示パネルの加工時,すなわち、液
晶封じ工程後において、周囲共通線及び局部共通線によ
り、静電気及びプラズマダメージ等から第2の特性専用
測定トランジスタを保護することが可能となる。
【0020】これにより、特性専用測定トランジスタの
本来の機能が維持され、液晶封じ前の内部薄膜トランジ
スタの特性を正確に把握することが可能となる。本発明
の特性検査方法によれば、第1,第2の特性専用測定ト
ランジスタから得られる特性測定データに基づいて薄膜
トランジスタが特性検査される。例えば、ドレインとゲ
ートとが電気的に接続された特性専用測定トランジスタ
から特性測定データが得られる。このため、当該特性測
定データから薄膜トランジスタの特性を記述するパラメ
ータを容易に抽出することが可能となる。
【0021】また、本発明の特性検査方法によれば、内
部薄膜トランジスタの特性検査の際に、特性専用測定ト
ランジスタの各引出し電極と、局部共通線との間が切断
される。このため、温度,湿度,衝撃等の環境試験によ
り、当該液晶表示パネルが劣化した場合等に、電気的に
切り離された各引出し電極から特性専用測定トランジス
タの特性測定データを得ることができる。
【0022】本発明の液晶表示パネルによれば、本発明
の第1,第2の特性専用測定トランジスタが設けられ
る。このため、液晶表示パネルを構成する複数の薄膜ト
ランジスタの特性を第1,第2の特性専用測定トランジ
スタから正確に把握することができる。
【0023】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図1,2は、本発明の実施例に係るT
FT−TEGパターン及びTFT基板の特性検査方法を
説明する図である。図1(A)は、本発明の実施例に係
るTFT基板の平面図であり、図1(B)は、そのTF
T−TEGパターンの平面図をそれぞれ示している。
【0024】例えば、逆スタガ型の薄膜トランジスタ
(以下TFTという)を内蔵する液晶表示パネルの場合
について説明をする。当該表示パネル20は図1(A)
に示すように、ガラス基板11に画像表示部12とTF
T−TEGパターン14と具備し、画像表示部12が内
部TFTと画素電極から成る。画像表示部12には、液
晶が充填され、それがシール13により画定される。
【0025】TFT−TEGパターン14は特性専用測
定トランジスタの一例であり、液晶表示パネル20のT
FTの特性検査をするパターンである。当該TEGパタ
ーン14はシール13を境にして内側,すなわち、液晶
の充填部内に設けられる。パターン設置の目的は、画像
表示部12のTFT特性を把握するためである。すなわ
ち、当該パターンを検査することにより、内部の画素電
極に直接接触せずに、そのTFTの良否を判定すること
ができる。
【0026】図1(B)において、TEGパターン14
は4つのダミー薄膜トランジスタ(以下単にTFT1〜
TFT4という)から成り、TFT1,TFT2は第1
の特性専用測定トランジスタの一例である。TFT3,
TFT4は第2の特性専用測定トランジスタの一例であ
り、いずれも画像表示部12のTFTと同様な構造を有
する。その構造については、図2(A)において詳述す
る。
【0027】TFT1のソースはソース検査端子41に
接続され、そのゲートがゲート検査端子42に接続さ
れ、そのドレインがドレイン検査端子43にそれぞれ接
続される。TFT2のソースはソース検査端子44に接
続され、そのゲートがゲート検査端子45に接続され、
そのドレインがドレイン検査端子46にそれぞれ接続さ
れる。TFT2のゲートはドレインに接続される。
【0028】なお、TFT1,ソース検査端子41,ゲ
ート検査端子42及びドレイン検査端子43やTFT
2,ソース検査端子44,ゲート検査端子45及びドレ
イン検査端子46がガードリング413 に取り囲まれる。
ガードリング413 は導電性材料の一例であり、それが周
辺短絡線15に接続される。周辺短絡線15は周辺共通
線の一例であり、液晶が封じ込まれた画像表示部12の
外側領域に配置される。
【0029】TFT3のソースはソース引出し電極47
に接続され、そのゲートがゲート引出し電極48に接続
され、そのドレインがドレイン引出し電極49にそれぞ
れ接続される。TFT3のソースはソース引出し電極41
0 に接続され、そのゲートがゲート・ドレイン共通引出
し電極411 にそれぞれ接続される。なお、TFT4のゲ
ートとドレインとが接続され、5本の引出し電極47〜
411 の一部は液晶を画定するシール13の外側領域に引
き出される。
【0030】また、TFT3のソース引出し電極47,
ゲート引出し電極48及びソース引出し電極49及びT
FT4のソース引出し電極410 ,共通引出し電極411
が、シール13の外側領域において、ローカル短絡線41
2 に電気的に接続される。ローカル短絡線412 は局部共
通線の一例であり、周辺短絡線15に電気的に接続され
る。
【0031】次に、TFT1〜TFT4の形成方法を説
明する。なお、TFT1〜TFT4は内部のTFTと同
工程により形成される。その構造を図2(A)に示すよ
うに、まず、ガラス基板11A上に、ゲートを形成する。
ゲートは,例えば、膜厚80〔nm〕程度のAl,又は
Tiを順次積層し、それをパターニングする。次に、ゲ
ートの誘電体膜11B,a−Si層11C及びチャネル保護
層11Dを連続して形成する。誘電体膜11Bには、例え
ば、膜厚400 〔nm〕程度のSiN膜を用いる。次い
で、保護層11Dには、例えば、膜厚400 〔nm〕程度の
SiN膜を用いる。a−Si層11Cは動作活性層とな
る。
【0032】次に、ゲート上にのみにチャネル保護層11
Dを残す。次いで、TFTのドレイン,ソース領域を形
成する。この領域には、例えば、膜厚50〔nm〕程度
のn + a−Si層11Eと膜厚120 〔nm〕程度のTi層
とを堆積する。その後、a−Si層11Cまでエッチング
する。この際に、TFT1,TFT2の各検査端子41
〜46やTFT3,TFT4の各引出し電極47〜411
及び、ローカル短絡線412 ,ガードリング413 及び周辺
短絡線15を同時に形成する。次いで、保護膜11Fを形
成する。保護膜11Fは、例えば、膜厚300 〔nm〕程度
のSiN膜を用いる。
【0033】さらに、TFT1,TFT2の各検査端子
41〜46やTFT3,TFT4の各引出し電極47〜
411 にコンタクトホールを形成する。その後、膜厚70
〔nm〕程度のITO膜11Gを形成する。ITO膜11G
は内部のTFTにおいて画素電極を構成する。これによ
り、TFT1〜TFT4や内部のTFTが同時に形成さ
れる。なお、TFT1〜TFT4の素子長やゲート幅
は、内部のTFTの寸法と同一が望ましい。しかし、そ
れらを場合によって変更しても良い。また、液晶封じ後
は、図1(B)において、二点鎖線Yの部分でガラス基
板11がカットされ、それがパネル組み立て工程に移行
される。
【0034】このようにして、本発明の実施例に係るT
FT−TEGパターンによれば、図1に示すように、T
FT1〜TFT4がシール13の内側に設けられ、TF
T1,TFT2の各検査端子41〜46がガードリング
413 により取り囲まれる。このため、当該液晶表示パネ
ル20の内部TFTの作成時,すなわち、液晶封じ工程
前において、周辺短絡線15に接続されたガードリング
413 により、静電気及びプラズマダメージ等からTFT
1,TFT2を保護することが可能となる。
【0035】これにより、TFT1,TFT2の本来の
機能,すなわち、内部の画素電極に直接接触せずに、当
該TFT1,TFT2を検査することにより、内部トラ
ンジスタの良否を判定するという機能が維持される。こ
のことで、液晶封じ前の内部TFTの特性を正確に把握
することが可能となる。また、図1に示すように、当該
TFT3,TFT4の本体部がシール13の内側に設け
られ、その各引出し電極47〜411 の一部がシール13
の外側領域に設けられる。また、各引出し電極47〜41
1 が、周辺短絡線15に接続されたローカル短絡線412
に電気的に接続される。
【0036】このため、液晶表示パネルの加工時,すな
わち、液晶封じ工程後において、周辺短絡線15及びロ
ーカル短絡線412 により、静電気及びプラズマダメージ
等からTFT3,TFT4を保護することが可能とな
る。これにより、TFT1,TFT2と同様に、本来の
機能が維持され、液晶封じ後の内部TFTの特性を正確
に把握することが可能となる。また、このような構造を
採ることにより、外部条件に左右されないTFT1〜T
FT4を製造することが可能となる。
【0037】次に、本発明の実施例に係る液晶表示パネ
ルの特性検査方法について、当該TFT−TEGパター
ンを補足しながら説明をする。例えば、液晶封じ前の内
部TFTの特性を検査する場合には、TEGパターン1
4のTFT1やTFT2を検査する。例えば、ドレイン
とゲートとが短絡されたTFT2から特性測定データが
得られる。なお、TFT2はゲート電圧Vgとドレイン
電圧Vdとが同電位となることから、ダイオード特性を
示す。例えば、図2に示すようなTFTの電流√Id−
電圧Vg特性が得られる。この際のTFT特性の抽出は
以下のように行う。ここで、TFTの飽和電流IdSAT
は(1)式,すなわち、 IdSAT =CWμ(Vg−Vth)2 /2L,(Vd≧Vg)……(1) で示される。
【0038】ここで、Cは単位面積当たりの電気容量,
μは移動度、Wは素子長,Lは素子幅,Vgはゲート電
圧,Vthは閾値電圧である。(1)式において、両辺の
平方根をとると、(2)式,すなわち、 IdSAT 1/2 =(CWμ/2L)1/2 (Vg−Vth)……(2) となる。(2)式を横軸Vg,縦軸IdSAT 1/2 をプロ
ットすると、図2に示すような√Id−Vg特性が得ら
れる。この特性において、傾きが移動度μ,横軸切片か
ら閾値Vthが求まる。これに測定電流Idの一点を指定
すれば、TFT特性を記述することができる。これらの
TFT特性抽出データを用いるとTFT特性の管理をす
ることが可能となる。
【0039】また、液晶封じ後の内部TFTの特性検
査,例えば、それをパネル化して環境試験検査をし、そ
の後のTFT特性評価をする場合には、図1(B)にお
いて、破線Zの部分でTFT3,TFT4の各引出し電
極をレーザカットする。これにより、TFT3のソース
引出し電極47,ゲート引出し電極48及びソース引出
し電極49と、TFT4のソース引出し電極410 ,共通
引出し電極411 が、ローカル短絡線412 から分離され
る。
【0040】その後、先のTFT1,TFT2の場合と
同様に特性測定データに基づいて内部TFTの特性検査
をする。例えば、TFT4の√Id−Vg特性におい
て、閾値電圧Vthが同等な特性を示すことから、内部T
FTのON,OFF動作を検査することができる。このよ
うにして、本発明の実施例に係る液晶表示パネルの特性
検査方法によれば、TFT1〜TFT4から得られる特
性測定データに基づいて内部TFTが特性検査される。
【0041】このため、当該特性測定データから内部T
FTの特性を記述するパラメータを容易に抽出すること
が可能となり、TFT特性抽出データから内部TFT特
性の管理をすることが可能となる。また、本発明によれ
ば、内部TFTの特性検査の際に、TFT3のソース引
出し電極47,ゲート引出し電極48及びソース引出し
電極49と、TFT4のソース引出し電極410 ,共通引
出し電極411 と、ローカル短絡線412 との間が切断され
る。
【0042】このため、温度,湿度,衝撃等の環境試験
により、当該液晶表示パネルが劣化した場合等に、電気
的に切り離された各引出し電極47〜411 からTFT
3,TFT4の特性測定データを得ることができる。こ
れにより、液晶表示パネル20を分解することなく、内
部TFTの特性検査をすることが可能となる。
【0043】なお、本発明の実施例では、1組のTFT
−TEGパターン14の場合について説明したが、TF
T特性の分布等を把握する場合には、複数組のパターン
14を設けると良い。また、本発明の実施例では逆スタ
ガ型のTFTの場合について説明をしたが、これに限ら
ず、正スタガ型のTFTやMIM(MetalInsulator
Metal)型等の素子構造においても、本発明と同様な効
果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の特性専用
測定トランジスタによれば、当該トランジスタのソー
ス,ドレイン及びゲートの各検査端子が導電性材料によ
り取り囲まれる。このため、液晶封じ工程前において、
周辺共通線に接続された導電性材料により、静電気及び
プラズマダメージ等から当該トランジスタを保護するこ
とが可能となる。
【0045】また、本発明の他の特性専用測定トランジ
スタによれば、その各引出し電極が、周囲共通線に接続
された局部共通線に電気的に接続される。このため、液
晶封じ工程後において、周囲共通線及び局部共通線によ
り、静電気及びプラズマダメージ等から他の特性専用測
定トランジスタを保護することが可能となる。
【0046】本発明の特性検査方法によれば、特性専用
測定トランジスタの特性測定データに基づいて内部の薄
膜トランジスタの特性を記述するパラメータが抽出され
る。このため、液晶封じ前の内部薄膜トランジスタの良
否判定を正確に行うことができる。また、本発明の特性
検査方法によれば、液晶封じ後の特性検査の際に、特性
専用測定トランジスタの各引出し電極と、局部共通線と
の間が切断される。このため、LCDパネルを分解する
ことなく、電気的に切り離された各引出し電極から、当
該パネルの劣化原因を探索する特性測定データを得るこ
とができる。
【0047】これにより、液晶封じ前後の内部薄膜トラ
ンジスタの特性を正確に把握することが可能となる。ま
た、高信頼度の特性専用測定トランジスタの提供に寄与
するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るTFT−TEGパターン
の構成図である。
【図2】本発明の実施例に係るTFT−TEGパターン
の補足説明図である。
【図3】従来例に係るTFT−TEGパターンの構成図
である。
【符号の説明】
11…ガラス基板、 12…画像表示部、 13…シール、 14…TFT−TEGパターン(特性専用測定トランジ
スタ)、 15…周辺短絡線(周辺共通線)、 TFT1〜TFT4…ダミー薄膜トランジスタ(第1,
第2の特性専用測定トランジスタ)、 41,44…ソース検査端子、 42,45…ゲート検査端子、 43,46…ドレイン検査端子、 47,410 …ソース引出し電極、 48…ゲート引出し電極、 49…ドレイン引出し電極、 411 …ゲート・ドレイン共通引出し電極、 412 …ローカル短絡線(局部共通線)、 413 …ガードリング413 (導電性材料)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルを構成する薄膜トランジ
    スタの特性検査をする特性専用測定トランジスタにおい
    て、 前記特性専用測定トランジスタが薄膜トランジスタから
    成り、前記薄膜トランジスタのソース,ドレイン及びゲ
    ートの各検査端子が導電性材料により取り囲まれ、前記
    導電性材料が周辺共通線に接続されることを特徴とする
    特性専用測定トランジスタ。
  2. 【請求項2】 液晶表示パネルを構成する薄膜トランジ
    スタの特性検査をする特性専用測定トランジスタにおい
    て、 前記特性専用測定トランジスタが薄膜トランジスタから
    成り、前記薄膜トランジスタのドレイン引出し電極,ゲ
    ート引出し電極及びソース引出し電極が局部共通線に電
    気的に接続され、前記局部共通線が周囲共通線に電気的
    に接続されることを特徴とする特性専用測定トランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の特性専用測定トラン
    ジスタにおいて、前記薄膜トランジスタのドレインとゲ
    ートとが電気的に接続されることを特徴とする特性専用
    測定トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3記載の特性専用測定ト
    ランジスタにおいて、前記薄膜トランジスタのソース,
    ドレイン及びゲートと、前記薄膜トランジスタのドレイ
    ン引出し電極,ゲート引出し電極及びソース引出し電極
    の一部とが液晶表示パネルの液晶を画定するシール内側
    に設けられることを特徴とする特性専用測定トランジス
    タ。
  5. 【請求項5】 液晶表示パネルを構成する薄膜トランジ
    スタの特性検査をする方法であって、前記請求項1〜4
    記載の特性専用測定トランジスタから得られる特性測定
    データに基づいて薄膜トランジスタの特性検査をするこ
    とを特徴とする特性検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の特性検査方法において、
    前記薄膜トランジスタの特性検査の際に、前記特性専用
    測定トランジスタのドレイン引出し電極,ゲート引出し
    電極及びソース引出し電極と前記局部共通線との間が切
    断されることを特徴とする特性検査方法。
  7. 【請求項7】 複数の薄膜トランジスタから成る液晶表
    示パネルにおいて、請求項1,2よりなる特性専用測定
    トランジスタが設けられることを特徴とする液晶表示パ
    ネル。
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