JPH0756160Y2 - 機械プレスのスティック離脱装置 - Google Patents

機械プレスのスティック離脱装置

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JPH0756160Y2
JPH0756160Y2 JP1925992U JP1925992U JPH0756160Y2 JP H0756160 Y2 JPH0756160 Y2 JP H0756160Y2 JP 1925992 U JP1925992 U JP 1925992U JP 1925992 U JP1925992 U JP 1925992U JP H0756160 Y2 JPH0756160 Y2 JP H0756160Y2
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JP
Japan
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slide
adjusting
piston
oil chamber
worm wheel
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JP1925992U
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JPH0570800U (ja
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隆 八木
政一 橋本
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Aida Engineering Ltd
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Aida Engineering Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機械プレスのスティッ
ク離脱装置に関している。
【0002】
【従来の技術】機械プレスにおいてスティックを解消す
るための装置は多くの考案が提案されている(一例:実
開昭61−31600、他)。
【0003】図3は上記実開昭61−31600で知ら
れるスティック離脱装置を示しており、この装置は、ク
ランク軸1の回転に伴って昇降駆動されるスライド調整
ねじ5の外周面にスライド12をねじ結合するものであ
って、具体的には当該スライド12に設けたシリンダ部
材11内に昇降可能に挿嵌されたピストン14のピスト
ンロッド15をねじ軸に形成し、該ピストンロッド15
を上記スライド調整ねじ5の内周部にねじ結合し、上記
ピストン14の底部と上記シリンダ部材11との間に油
圧室16を形成したものである。そして、プレス運転中
は上記油圧室16に圧油を供給し、スティック状態が発
生したときは当該油圧室16の圧油を排出してスティッ
ク状態を解消するものである。
【0004】又、クランク軸1と結合したコンロッド2
の下端部はボール型に形成されており、該ボールがスラ
イド1内に組み込れかつ上記スライド調整ねじ5と一体
に設けらた軸受部材7,8と結合している。さらに又、
上記軸受部材7,8を回転させるために当該軸受部材
7,8の外側にウォームホイル4及び該ウォームホイル
4とねじ結合させたウォーム軸3を設けている。このた
め、ウォーム軸3を回転するとスライド12が単独で昇
降し、これによりダイハイト調整が行えるようになって
いる。
【0005】この従来技術は、ウォーム及びウォーム軸
によるダイハイト調整装置がクラウン下面に設置されて
いるので、コンロッドとスライドの連結部分(具体的に
はコンロッド2とスライド調整ねじ5の連結部)でコン
ロッドのスラスト分力を直接受けることができず、当該
部分はスライドのガイド部としての機能を有していない
ことになる。スライドにスライドガイドが設けられてい
ることは勿論であるが、クラウン下面においてもスライ
ドをガイドできれば、スライドは広い範囲でガイドされ
ることになり、プレス運転中のスライドの傾きを防止し
て高精度なプレスが得られるのである。
【0006】又、上記した従来例に限らず、鋳物製のス
ライドにスティック離脱装置を構成する油圧式シリンダ
を設ける場合は、鋳物が高圧の油の漏れを防止すること
ができないので、鋼製のシリンダを内装していた。この
ため構造が複雑とならざるを得ず、スライドの小型、軽
量化の妨げとなり高速運転をはばむ原因となっていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、ダイハイト調整のためのウォームホイルギ
ヤ及びウォーム軸をスライド部に設けることによってク
ラウン下面でコンロッドのスラスト分力を受けるように
し、これによりスライドのガイド範囲を広げてより高精
度なプレスが得られる油圧式スティック離脱装置を提供
することである。
【0008】又、本考案が解決しようとする他の課題
は、スライドに内装する油圧室をシリンダに代えて鋼製
のオイルパンを使用することによりスライドを小型、軽
量化して高速運転が可能なプレスが得られる油圧式ステ
ィック離脱装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案において課題を解
決するための手段は、プレスを駆動するクランク軸のク
ランク部に結合されたコンロッド、該コンロッドの下端
部にリストピンによって連結されかつ当該連結部がプレ
スのクラウン部に設けたプランジャガイドに支持された
スライド調整ネジ、該スライド調整ネジと対応する位置
のスライドに形成した凹穴内に装着されたピストン、該
ピストンの上端部に設けられ上記スライド調整ネジのネ
ジ部とねじ結合された調整ナット、該調整ナットに形成
されたウォームホイルギヤ及び該ウォームホイルギヤに
ねじ結合され外部の駆動機構によって回転駆動されるウ
ォーム軸、上記凹穴と上記ピストンとの間に形成された
油室とを具備し、上記ウォームホイルギヤと上記ウォー
ム軸とのギヤ中心を最大で上記油室の高さの2分の1の
高さに相当する偏心量で偏心させたことを特徴とするも
のである。
【0010】
【実施例】図1、図2が実施例を表わしており、図1は
全体図、図2は主要部を表わしている。図において、ク
ランク軸20のクランク部に連結されたコンロッド21
は、リストピン22によってスライド調整ネジ23と連
結されており、実施例におけるコンロッド21とスライ
ド調整ネジ23の連結構造は所謂プランジャ型である。
なお、該コンロッド21とスライド調整ネジ23の連結
部は、クラウン24に設けたプランジャガイド25によ
って摺動可能に支持されている。
【0011】上記スライド調整ネジ23と対応する位置
のスライド26に上面が開口する凹穴27を形成し、該
凹穴27内に当該スライド調整ネジ23の下端部が挿入
されるようになっている。又、上記凹穴27には、底部
に鋼製のオイルパン28を嵌入すると共に、該オイルパ
ン28内にピストン29を挿入している。さらに又、上
記凹穴27内には該ピストン29の上端部に何れもリン
グ状に形成された第1調整ナット30及び第2調整ナッ
ト31が嵌入されており、上記スライド調整ネジ23の
ネジ部23aが当該第1及び第2調整ナット30,31
とねじ結合されている。
【0012】なお、上記凹穴27の開口部にはスライド
26に固定した保持筒32が設けられており、該保持筒
32の下端部が上記第1調整ナット30の上面と接合さ
れると共に、筒体部分が上記スライド調整ネジ23の中
途部を支持している。
【0013】又、上記第2調整ナット31の外周部には
ウォームホイルギヤ33が形成されており、該ウォーム
ホイルギヤ33とねじ結合し回転駆動機構と連結された
ウォーム軸34が設けられている。この他、上記ピスト
ン29の外側部にOリングが装着されていて該ピストン
29と上記オイルパン28との間に油室35が形成され
ている。
【0014】本考案は、上記油室35に圧油を供給する
ようになっており、圧油が供給された場合の油室35の
高さSに対し、上記ウオームホイルギヤ33とウォーム
軸34の中心が2分のSの偏心量によって偏心して設け
られている。実施例において、油室35の油圧室として
の高さを1mmとすると、この時、ウォーム軸34の中
心に対してウォームホイルギヤ33の中心は0.5mm
だけ上方に偏位している。このため、油室35の圧油を
排出すると、ウォームホイルギヤ33の中心はウォーム
軸34の中心よりも0.5mmだけ下方に偏位する。
【0015】36は位置決めピンであって、スライド2
6とオイルパン28との間、オイルパン28とピストン
29との間、第1調整ナット30と第2調整ナット31
との間にそれぞれ装着されている。
【0016】37は上記油室35に油を供給する油供給
管で、増圧ポンプ38が接続されており、中途にシャッ
トオフバルブ39、圧力スイッチ40が設けられてい
る。一方、上記増圧ポンプ38には、空気源41からの
エアがレギュレータ42、二方弁43を介して供給され
ている。
【0017】実施例は上記の構造であり、スライド26
の調整は油室35の圧油を排出した状態でウォーム軸3
4を外部から駆動することによって回転し、ウォームホ
イルギヤ33、すなわち第2調整ナット31及び第1調
整ナット30を回転して行う。第2及び第1調整ナット
31,30が回転するとスライド26はスライド調整ネ
ジ23に沿って昇降し、これによってダイハイトが調整
される。実施例では、スライド26は最も上昇した位置
にある。
【0018】又、プレス作業を行う場合は、油供給管3
2から油室35に圧油を供給して油室35を確保する。
油室35に圧油が供給されると、ピストン29が第2調
整ナット31を押し上げるが、第1調整ナット30は保
持筒32の下端部によって押上力の反力を受け、逆に第
2調整ナット31を押し下げる作用をし、これによって
スライド調整ネジ23はロックされ、従ってスライド調
整ネジ23とスライド26とは隙間なく一体に形成され
る。
【0019】次に、スティック発生時には、油室35の
圧油を抜き、スライド調整ネジ23と第1及び第2調整
ナット30,31並びにウォームホイルギヤ33とウォ
ーム軸34の各バックラッシュを利用してスティック状
態を解消する。
【0020】なお、油室35の高さは当該油室35に圧
油を供給したときにSの高さになるが、ウォームホイル
ギヤ33とウォーム軸34の中心のずれは最大2分のS
であり、しかも当該ウォームギヤにもバックラッシュが
存在するので、油室35に圧油を供給することにより第
1及び第2調整ナット30,31が昇降しても、ウォー
ム軸34を回転することは可能である。
【0021】この他、スライド26は図示しないスライ
ドガイドによってガイドされると同時に、スライド調整
ネジ23がプランジャガイド25によってガイドされて
いるので、スライドは安定した昇降運動が行える。
【0022】
【考案の効果】本考案は、スライドのダイハイトを調整
するためのウォームホイルギヤ及びウォーム軸をスライ
ド部に設けることにより、コンロッドとスライド調整ネ
ジの連結部をクラウン下部に設けたプランジャガイドに
よって支持することができるので、当該部分においてコ
ンロッドのスラスト分力を受けることができ、従って、
別に設けるスライドガイドと共にスライドを広い範囲で
ガイドすることが可能となり、これによりスライドの傾
きを防止し高精度なプレスが得られるものである。
【0023】又、本考案は、スライドに内装する油室を
シリンダに代えて鋼製のオイルパンを使用することによ
り、スライドを小型、軽量化することができ、従って高
速運転が可能なプレスが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置を組み立てた全体の断面図。
【図2】図1の主要部を表わす断面図。
【図3】従来装置の一例を表わす断面図。
【符号の説明】
20 クランク軸 21 コンロッド 22 リストピン 23 スライド調整ネジ 24 クラウン 25 プランジャガイド 26 スライド 27 凹穴 28 オイルパン 29 ピストン 30 第1調整ナット 31 第2調整ナット 32 保持筒 33 ウォームホイルギヤ 34 ウォーム軸 35 油室 36 位置決めピン 37 油供給管 38 増圧ポンプ 39 シャットオフバルブ 40 圧力スイッチ 41 空気源 42 レギュレータ 43 二方弁

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスを駆動するクランク軸のクランク
    部に結合されたコンロッド、該コンロッドの下端部にリ
    ストピンによって連結されかつ当該連結部がプレスのク
    ラウン部に設けたプランジャガイドに支持されたスライ
    ド調整ネジ、該スライド調整ネジと対応する位置のスラ
    イドに形成した凹穴内に装着されたピストン、該ピスト
    ンの上端部に設けられ上記スライド調整ネジのネジ部と
    ねじ結合された調整ナット、該調整ナットに形成された
    ウォームホイルギヤ及び該ウォームホイルギヤにねじ結
    合され外部の駆動機構によって回転駆動されるウォーム
    軸、上記凹穴と上記ピストンとの間に形成された油室と
    を具備し、上記ウォームホイルギヤと上記ウォーム軸と
    のギヤ中心を最大で上記油室の高さの2分の1の高さに
    相当する偏心量で偏心させたことを特徴とする機械プレ
    スのスティック離脱装置。
  2. 【請求項2】 上記油室が凹穴内に装着した鋼製のオイ
    ルパン及び該オイルパンに嵌入したピストンとによって
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の機械
    プレスのスティック離脱装置。
  3. 【請求項3】 上記調整ナットが第1及び第2調整ナッ
    トで構成され、当該2つの調整ナットが位置決めピンで
    連結され、かつ第1調整ナットがスライドに係合されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の機械プ
    レスのスティック離脱装置。
JP1925992U 1992-02-29 1992-02-29 機械プレスのスティック離脱装置 Expired - Lifetime JPH0756160Y2 (ja)

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JP1925992U JPH0756160Y2 (ja) 1992-02-29 1992-02-29 機械プレスのスティック離脱装置

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JPH0570800U JPH0570800U (ja) 1993-09-24
JPH0756160Y2 true JPH0756160Y2 (ja) 1995-12-25

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EP2422968B1 (en) 2010-08-26 2016-08-03 Aida Engineering, Ltd. Slide drive device
CN107553964B (zh) * 2017-10-24 2024-01-23 北京新龙立智能科技有限公司 压片机

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