JP2007313532A - クランクプレスにおける駆動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレス構造がコンパクトになるクランクプレスにおける駆動機構を提供する。
【解決手段】クランク軸10の回転運動をコネクティングロッド20を介してスライド30の上下運動に変換すると共にスライド30を吊上げておく吊上げシリンダ40を設けたクランクプレスにおける駆動機構であって、クランク軸10の一端に取付けられた入力ギヤ18と、プレスフレームに固定されたケーシング50と、モータで回転されるフライホイール62と、フライホイール62の回転トルクを受けて回転する駆動軸64と、駆動軸64の出力端に連結された減速機70と、減速機70の出力部を入力ギヤ18に連結するカップリング77とからなり、フライホイール62、駆動軸64および減速機70は、ケーシング50に回転自在に支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クランクプレスにおける駆動機構に関する。さらに詳しくは、クランク軸の回転運動をコネクティングロッドを介してスライドの上下運動に変換すると共に前記スライドを吊上げておく吊上げシリンダを備えたクランクプレスにおける駆動機構に関する。
従来のクランクプレスの基本構造を図10に基づき説明する。クランク軸101を回転させると、その動きがコネクティングロッド102を介してスライド103に伝えられて、スライド103を上下させ、その下端に取付けられた上金型を下降させることにより、ベッド104上の下金型との間の材料を加圧して、成形するようになっている。
そして、スライド103を上下動させるための動力は、モータ110からVベルト111を介してフライホイール112へ伝えられ、フライホイール112の回転エネルギーはピニオン113と噛み合ったメーンギヤ114を介してクランク軸101に伝えられる。
上記のギヤトレーン構造では、メーンギヤ114がクランク軸101に固定されており、フライホイール112もギヤトレーンを介してクランク軸101に連結されているので、駆動系の重量が相当重いものとなっている(非特許文献1参照)。
したがって、吊上げシリンダを用いてスライド103を上方に付勢しようとすれば、吊上げシリンダ103の吊上げ力を大きくしなければならないため、大形の吊上げシリンダを用いなければならない。このことは、プレスの大形化と重重量化の原因になり、製造コストを高くするものである。
「知りたいプレス機械改訂版」56,66頁 2001年10月1日 2版発行(株)ジャパンマシニスト社
本発明は上記事情に鑑み、小形の吊上げシリンダを用いることができ、プレス構造がコンパクトになるクランクプレスにおける駆動機構を提供することを目的とする。
第1発明のクランクプレスにおける駆動機構は、クランク軸の回転運動をコネクティングロッドを介してスライドの上下運動に変換すると共に前記スライドを吊上げておく吊上げシリンダを設けたクランクプレスにおける駆動機構であって、前記クランク軸の一端に取付けられた入力ギヤと、プレスフレームに固定されたケーシングと、モータで回転されるフライホイールと、前記フライホイールの回転トルクを受けて回転する駆動軸と、該駆動軸の出力端に連結された減速機と、該減速機の出力部を前記入力ギヤに連結するカップリングとからなり、前記フライホイール、前記駆動軸および前記減速機は、前記ケーシングに回転自在に支持されていることを特徴とする。
第2発明のクランクプレスにおける駆動機構は、第1発明において、前記減速機が遊星歯車減速機であり、太陽歯車が前記駆動軸の出力端に設けられ、内歯車が前記ケーシングの内周に設けられ、遊星歯車が出力部となって、前記カップリングに連結されていることを特徴とする。
第3発明のクランクプレスにおける駆動機構は、第1発明において、前記入力ギヤは、前記クランク軸の一端に摩擦締結されていることを特徴とする。
第4発明のクランクプレスにおける駆動機構は、第1発明において、前記フライホイールと前記駆動軸の入力端との間にクラッチが介装されていることを特徴とする。
第5発明のクランクプレスにおける駆動機構は、第1発明において、前記吊上げシリンダが油圧シリンダであり、該油圧シリンダの油圧回路が、高圧油を供給する高圧油路と、低圧油を供給する低圧油路と、前記高圧油路と前記低圧油路のいずれか一方を選択する制御回路とからなることを特徴とする
第1発明によれば、フライホイールと駆動軸と減速機の3部材は、ケーシングを介してプレスフレームに支持され、それらの重量はクランク軸には加わっていない。このため、吊上げシリンダの吊上げ力は小さくてよく、吊上げシリンダを小形にできる。また、減速機を用いているので入力ギヤを小形にできる。このように吊上げシリンダと入力ギヤを小形化できるので、プレスの構造をコンパクトにできる。
第2発明によれば、遊星歯車減速機を用いたので、減速機自体がコンパクトであることに加え、遊星歯車を出力部とすることで大きな減速比が得られるので、この点からもコンパクトになる。また、内歯車をケーシングの内周に設け、構造的にケーシングが内歯車を兼ねるので、この点からもコンパクトになる。このため、減速機を用いることによる重量増加は小さく、これに加えて入力ギヤを小形化できるので、クランク軸系の重量を大幅に軽減できる。
第3発明によれば、入力ギヤを摩擦締結することで、入力ギヤまわりをコンパクトかつ軽量にできる。
第4発明によれば、フライホイールをケーシングで支持したので、ケーシング内側にクラッチを組み込むことができ、フライホイールまわりをコンパクト化できる。
第5発明によれば、高圧油路を選択しておけば吊上げシリンダは大出力を出せて、重いクランク軸やスライドを吊上げてプレス各部の隙間を無くした状態でプレス動作でき、高い製品精度が得られる。そして、低圧油路を選択しておけば吊上げシリンダは低出力となるので、インチング操作時においても瞬間的なスライド上昇が生じず、インチング操作が容易となる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の特徴である駆動機構は、吊上げシリンダでクランク軸−スライド系を吊上げるタイプのプレスであれば、どのようなタイプのプレスにも適用できるが、以下では、図3〜図8に示すプレスに適用した実施形態を説明する。
図3は本発明が適用されるクランクプレスの断面側面図である。図4は同クランクプレスにおける図3のIV−IV線断面正面図である。図5は同クランクプレスにおける図4のV−V線断面平面図である。
(基本構造)
まず、本実施形態のクランクプレスの基本構造を説明する。
図3〜図5において、プレスフレームはベース2と、このベース2の左右2辺から立上がる2本のサイドフレーム3と、この2本のサイドフレーム3の上端部同士を連結する連結板4およびタイロッド5とから構成されている。また、2本のサイドフレーム3は、下部のベース2に対しても、タイロッドで連結されている。なお、2本のサイドフレームを用いる代りに、4本のコラムを立て、コラムの上端部をクラウンに結合したタイプのプレスであってもよい。
前記ベース2の上面には、下ダイホルダ6が設けられ、この下ダイホルダ6で下金型M1を保持するようにしている。
そして、後述するスライド30の下面には、スライドハードプレート7と上ダイホルダ8が取付けられ、その上ダイホルダ8で上金型M2を保持するようになっている。
10はクランク軸で、両端の軸部11と中央の偏心部12とからなる。両端の軸部11は、サイドフレーム3に固定された軸受13で回転自在に支持されている。そして、偏心部12には、コネクティングロッド20を介して、スライド30が連結されている。このスライド30は底部の前方と後方からに立上部が立上っている側面視で略U字状の部材であって、その4隅にはスライダー31が取付けられ、サイドフレーム3側のスライドガイド32と摺接して、真直を保持して上下動するようになっている。
そして、前記スライド30を上方に吊上げておくための吊上げシリンダ40が4基設けられている。各吊上げシリンダ40は油圧シリンダで構成され、そのシリンダボディ41はコラム3側に連結され、ピストンロッド42はスライド30にブラケット43を介して連結されている。
この吊上げシリンダ40によって、前記スライド30は常時上方に吊上げ付勢されている。
つぎに、コネクティングロッド20とスライド30まわりを図6および図7に基づき説明する。図6はコネクティングロッドまわりの拡大側面図である。図7はコネクティングロッドまわりの拡大断面正面図である。
前記コネクティングロッド20は、大頭部21と小頭部24からなるが、小頭部24は円筒の下半分の形状を有する部材であり、その上面が大頭部21の下端に一体的に結合した形状となっている。
前記クランク軸10の偏心部12の外周には、偏心スリーブ14が外挿されており、その外周にコネクティングロッド20の前記大頭部21が外挿されている。
前記大頭部21は二つ割に構成されており、上半体22と下半体23とからなる。この上半体22と下半体23とはタイロッド25で結合されている。上半体22は幅が狭く偏心部12の1/2〜1/3位であるが、下半体23は幅が広く、ほぼ偏心部12と同じ幅となっている。下半体23の下部には前記小頭部24がボルト26で結合されている。この小頭部24の円筒面はコネクティングロッド20からスライド30へ加圧力を伝える加圧面となっている。
前記スライド30は、下端部に立方体状の受圧部31を有し、その中央上面には半円筒状の凹部32が形成されている。この凹部32の内表面は前記コネクティングロッド20の小頭部24に加圧力を伝える受圧面となっている。そして、凹部32の内表面には、銅合金製などのブッシュ33が設置され、前記小頭部24との摩擦を軽減するようにしている。
前記スライド30における受圧部31の前方と後方の2辺からは、立上部34が立上っており、それらの上端部同士は連結板35を介して、タイロッド36で強固に連結されている。したがって、スライド30は図6に示すように、側面視で略U字形となっている。なお、連結板35と立上部34の上端部との間にはキー38が挿入され固定位置が不動に規制されている。
以上のように、前記連結板35とタイロッド36は、コネクティングロッド20の上方を通っているので、スライド30はコネクティングロッド20を上下前後から囲った形状となっている。
なお、立上部34の中央部には、窓37となる空洞が形成され、後述するシャットハイト調整装置の減速機付モータ17が上下動可能に遊貫している。
前記偏心スリーブ14は、クランク軸10の偏心部12の中心0(図8参照)に対し、若干偏心した中心をもつ公知のスリーブである。この偏心スリーブ13の中央部外周にはギヤ15が形成され、このギヤ15にはウォーム16が噛み合っている。このウォーム16を回転させる減速機付モータ17がコネクティングロッド20の外周面に固定されている。なお、この減速機付モータ17はスライド30の窓37を遊貫しているので、プレス動作中にスライド30と干渉することはない。
前記小頭部24と前記大頭部21の下半体23の合せ面には、この合せ面を貫いて連結ピン27が通されている。この連結ピン27の両端は、スライド30に設けられた左右一対の軸受39で支持されている。ただし、この連結ピン27は組立て分解時の便宜のためコネクティングロッド20とスライド30を連結するもので、プレス稼動時の加圧力を受けるものではない。よって、その寸法は小さくてもよく、またプレス稼動中にせん断力を受けないように軸受39の内周との間の全周には隙間が形成されている。
つぎに、図8に基づき上記プレスのプレス作用を説明する。
まず、クランク軸10が、軸部11の回転中心0まわりに回転すると、偏心部12の回転中心0は軸部11の回転中心0より偏心しているので、偏心部12は回転中心0まわりに公転する。このため、偏心部12に外挿されているコネクティングロッド20は、符号(1)→(2)→(3)→(4)で示すように位置を連続変化させるよう運動する。すなわち、コネクティングロッド20が時計回りに90°回転した状態(2)から180°回転した状態(3)と260°回転した状態(4)を経て再び(1)の状態となる。この(1)〜(4)で示す変位動作を行うことにより、鍛造が行われる。
そして、スライド30は前記吊上げシリンダ40(図1参照)で常時上方に付勢されている状態で、クランク軸の回転運動を繰返すことにより、スライド30は上下運動する。この場合の上下ストロークLは、回転中心0,0間の距離の2倍である。
図8において実線図示の(1)の状態では、コネクティングロッド20とスライド30が下死点にある状態を示している。この状態で上下金型M1,M2(図1参照)が接触し、鍛造作用が行われる。スライド30からコネクティングロッド20に伝えられる加圧力は、小頭部24の外周面と受圧部32の内周面で行われるが、いずれも半円筒状の広い面積を有するので、面圧は低く変形等が生ずることはない。
よって、コネクティングロッド20の小頭部24やスライド30を小形化できる。また、大径のリストピンを用いる必要がないので、この点からも小形化ができる。
(駆動機構)
つぎに、本発明の第1の特徴である駆動機構の詳細を、図1および図2に基づき説明する。
前記クランク軸10の両端の軸部11(図1〜2では片側のみ図示)は軸受13で支持されているが、軸部11と軸受13の間には若干の隙間Cがある。加圧時にこの隙間Cによる衝撃の発生を低減するのが、前記吊上げシリンダ40の役目である。
上記の一方の軸部11には、入力ギヤ18が取付けられており、この入力ギヤ18は公知のシュリングディスク19等で摩擦締結されている。このように、摩擦締結することにより、組立作業が容易化され、軸部11の軸方向長さを短くすることができる。
本発明の駆動機構において、クランク軸10に取付けるのは上記入力ギヤ18だけであり、その余の部材は別付けとしてプレスフレーム(例えば、サイドフレーム3)に支持されるようになっている。
本実施形態のプレスの片側のサイドフレーム3には、ケーシング50が取付けられている。このケーシング50はサイドフレーム3側の第1ケーシング51と先端側の第2ケーシング52とからなる。そして、第2ケーシング52には、フライホイール支持用の環状ボス53が形成されている。
前記環状ボス53の外周には、ベアリング61を介して、フライホイール62が回転自在に支持されている。なお、このフライホイール62は図示しないモータとの間にVベルト等が掛け廻されており、そのモータによって回転され、運動エネルギーを貯えると共に後述する駆動軸64に動力を伝えるようになっている。
また、前記ケーシング52の中心部の開口にはベアリング63が取付けられ、そのベアリング63によって駆動軸64が回転自在に支持されている。
一方、フライホイール62の側面からは半径方向内側に向かって複数本のステー65が延びており、その内端にはベアリング66が取付けられている。このベアリング66と前記ベアリング63によって前記駆動軸64が両端で支持され、駆動軸64は軸心を安定的に保持して回転するようになっている。
また、前記各ステー65の内端と駆動軸64の間には、クラッチ67が取付けられ、フライホイール62から駆動軸64への動力の接続切断を制御できるようになっている。
前記駆動軸64の出力端、すなわち前記クランク軸10の軸部11に向き合う一端部には、減速機70が取付けられている。この減速機70は、遊星歯車減速機で構成されており、中心の太陽歯車71と遊星歯車72と外周の内歯車73を備えている。太陽歯車71は駆動軸64の出力端と同心に取付けられ、その外周を公転するように複数個の遊星歯車72が配置され、最外周に内歯車73が設けられている。この内歯車73は前記第1ケーシング51の内周に形成されている。
そして、前記遊星歯車72は回転プレート74に支持されており、この回転プレート74はベアリング75で前記駆動軸64の最内端部またはケーシングに回転自在に支持されている。
前記回転プレート74には出力ギヤ76が形成されている。この出力ギヤ76は前記入力ギヤ18と同じ、同心・同径の歯車である。そして、この出力ギヤ76と入力ギヤ18の外周には、カップリング77が嵌められている。このため、遊星歯車72の回転トルクがカップリング77を介して入力ギヤ18に伝えられるようになっている。
以上の構成の駆動機構により、モータによりフライホイール62を回転させると、その回転トルクがクラッチ67→駆動軸64→遊星歯車減速機70の遊星歯車72→回転プレート74→出力ギヤ76→カップリング77→入力ギヤ18と伝わり、クランク軸10が回転されるようになっている。
上記実施形態によれば、フライホイール62と駆動軸64と遊星歯車減速機70の3部材は、ケーシング50を介してサイドフレーム3に支持され、それらの重量はクランク軸10には加わらない。このため、吊上げシリンダ40の吊上げ力は小さくてよく、吊上げシリンダ40を小形にできる。また、遊星歯車減速機70を用いて減速されたトルクはギヤ全体の歯でトルクを伝えるので入力ギヤ18を小形にできる。このように吊上げシリンダ40と入力ギヤ18を小形化できるので、プレスの構造をコンパクトにできる。
また、遊星歯車減速機70を用いたので、減速機自体がコンパクトであることに加え、遊星歯車72を出力部とすることで大きな減速比が得られるので、この点からもコンパクトになる。さらに、内歯車73が第1ケーシング51の内周に形成され、構造的にケーシングが内歯車73を兼ねるので、この点からもコンパクトになる。
このため、遊星歯車減速機70を用いることによる重量増加は小さく、これに加えて入力ギヤ18を小形化できるので、クランク軸系の重量を大幅に軽減できる。
また、入力ギヤ18を摩擦締結することで、入力ギヤ18まわりをコンパクトかつ軽量にできる。
さらに、フライホイール62をケーシング50で支持したので、ケーシング内側にクラッチ67を組み込むことができ、フライホイール62まわりをコンパクト化できる。
(吊上げシリンダ40の油圧回路)
つぎに、本発明の第2の特徴である吊上げシリンダ40の油圧回路を説明する。
既述のごとく吊上げシリンダ40には油圧シリンダを用い、スライド系とクランク軸系全体の重量を吊上げるに足る大きな出力を確保しているのであるが、吊上げ力が大きくなると、インチング操作時においてクラッチが外れた瞬間にスライド30が押し上げられる現象が生じ、インチング操作性が悪化する。このため、インチング操作時は通常時より吊上げ圧力を落とすように油圧回路を構成している。
上記油圧回路を図9に基づき説明する。図9は1本の吊上げシリンダ40についての回路であるが、4本の吊上げシリンダ40のそれぞれに同じ油圧回路が設けられているので、以下では図示の油圧回路を代表させて説明する。44は油ポンプ等の油圧源であり、この油圧源44には、高圧油路45と低圧油路46の2つの油路が並列に接続され、さらにこの2本の油路45,46は1本の供給油路47にまとめられて、吊上げシリンダ40のピストン側油室に接続されている。
これらの油路によって、高圧油あるいは低圧油が吊上げシリンダ40に供給されると、吊上げシリンダ40は大出力あるいは低出力で吊上げ動作を行うことができる。
前記高圧油路45と前記低圧油路46のそれぞれには、ロジック弁48,49が介装されている。このロジック弁48,49は、いずれか一方の油路45,46を選択して使用するための制御弁である。また、前記低圧油路46には低圧に設定する圧力制御弁81が介装されており、低圧油路で供給される作動油の圧力を下げるようにしている。
82はパイロット制御弁で、電磁操作式の2位方向制御弁が用いられている。83はパイロット圧取出路で、パイロット圧を油圧源44から取り出し、パイロット制御弁82に供給している。84,85はパイロット圧供給路で、前記パイロット制御弁82から前記2個のロジック弁48,49にそれぞれ接続されている。
なお、86はドレン回路,87はカウンターバランス用のアキュムレータ、88はリリーフ弁である。
上記の油圧回路では、パイロット制御弁82を図示のI位置に切換えているときは、パイロット圧が低圧側のロジック弁49に印加され、高圧側のロジック弁48はパイロット圧が失われるので、高圧側のロジック弁49が閉じて低圧油路46は遮断され、高圧側のロジック弁48が開いて高圧油路45が連通状態となっている。したがって、油圧源44が吐出する高圧油がそのまま吊上げシリンダ40に供給されるので、吊上げシリンダ40は大出力を発揮できる。したがって、通常のプレス動作の間は、この状態で使えばよい。
つぎに、インチング操作するときは、パイロット制御弁82をII位置に切換える。この場合、パイロット圧は高圧側のロジック弁48に印加され、低圧側のロジック弁49はパイロット圧が失われるので、高圧油路45は遮断され、低圧油路46が連通状態となる。
この状態では、油圧源44の吐出した作動油がリリーフ弁88で減圧され、圧力制御弁81で低圧に維持されたうえで、供給油路47を介して吊上げシリンダ40に供給されることになる。
このため吊上げシリンダ40の吊上げ力は小さくなるので、インチング操作時に、スライド30が瞬間的に上昇する現象は生じなくなり、オペレータの思いどおりにスライド30を微動させうるので、インチング操作性が非常に良くなる。
(本発明の他の実施形態)
本発明の上記駆動機構は、前記実施形態に限ることなく、クランク軸−スライド系が従来タイプのクランク軸およびコネクティングロッドを用いたプレスにも適用可能である。
要するに吊上げシリンダでクランク軸−スライド系を吊上げるタイプであれば、どのような構造のプレスにも本発明の駆動機構を適用することができる。
本発明の一実施形態に係るクランクプレスにおける駆動機構の正面図である。 同駆動機構の平面図である。 本発明が適用されるクランクプレスの断面側面図である。 同クランクプレスにおける図3のIV−IV線断面正面図である。 同クランクプレスにおける図4のV−V線断面平面図である。 コネクティングロッドまわりの拡大側面図である。 コネクティングロッドまわりの拡大断面正面図である。 本発明のクランクプレスの作用説明図である。 吊上げシリンダの油圧回路である。 従来のクランクプレスの全体図と駆動機構の説明図である。
符号の説明
10 クランク軸
18 入力ギヤ
20 コネクティングロッド
30 スライド
40 吊上げシリンダ
45 高圧油路
46 低圧油路
50 ケーシング
62 フライホイール
64 駆動軸
70 遊星歯車減速機
77 カップリング
81 圧力制御弁
82 パイロット制御弁
88 リリーフ弁

Claims (5)

  1. クランク軸の回転運動をコネクティングロッドを介してスライドの上下運動に変換すると共に前記スライドを吊上げておく吊上げシリンダを設けたクランクプレスにおける駆動機構であって、
    前記クランク軸の一端に取付けられた入力ギヤと、プレスフレームに固定されたケーシングと、モータで回転されるフライホイールと、前記フライホイールの回転トルクを受けて回転する駆動軸と、該駆動軸の出力端に連結された減速機と、該減速機の出力部を前記入力ギヤに連結するカップリングとからなり、
    前記フライホイール、前記駆動軸および前記減速機は、前記ケーシングに回転自在に支持されている
    ことを特徴とするクランクプレスにおける駆動機構。
  2. 前記減速機が遊星歯車減速機であり、太陽歯車が前記駆動軸の出力端に設けられ、内歯車が前記ケーシングの内周に設けられ、遊星歯車が出力部となって、前記カップリングに連結されている
    ことを特徴とする請求項1記載のクランクプレスにおける駆動機構。
  3. 前記入力ギヤは、前記クランク軸の一端に摩擦締結されている
    ことを特徴とする請求項1記載のクランクプレスにおける駆動機構。
  4. 前記フライホイールと前記駆動軸の入力端との間にクラッチが介装されている
    ことを特徴とする請求項1記載のクランクプレスにおける駆動機構。
  5. 前記吊上げシリンダが、油圧シリンダであり、
    該油圧シリンダの油圧回路が、高圧油を供給する高圧油路と、低圧油を供給する低圧油路と、前記高圧油路と前記低圧油路のいずれか一方を選択する制御回路とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のクランクプレスにおける駆動機構。
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