JPH075582B2 - 2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI▲下2▼誘導体 - Google Patents

2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI▲下2▼誘導体

Info

Publication number
JPH075582B2
JPH075582B2 JP62013460A JP1346087A JPH075582B2 JP H075582 B2 JPH075582 B2 JP H075582B2 JP 62013460 A JP62013460 A JP 62013460A JP 1346087 A JP1346087 A JP 1346087A JP H075582 B2 JPH075582 B2 JP H075582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inter
oxa
phenylene pgi
dimethyl
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62013460A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62265279A (ja
Inventor
清隆 大野
淳之 大竹
俊也 高橋
尚宣 脇田
長瀬  博
伸太郎 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Publication of JPS62265279A publication Critical patent/JPS62265279A/ja
Publication of JPH075582B2 publication Critical patent/JPH075582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furan Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生体内での持続性及び活性に優れる新規なプロ
スタグランジンI2(PGI2)誘導体に関する。
〔従来技術〕
プロスタグランジンI2(PGI2、プロスタサイクリン)
は、1976年J.R.Vaneらによつて発見された化合物であ
り、アラキドン酸からエンドパーオキシド(PGH2又はPG
G2)を経由して動脈壁にて生合成され、強力な血小板凝
集抑制作用、胃酸分泌抑制作用及び末梢血管の拡張作用
を有する物質として注目されている。〔C&EN,Dec.20,
1976,p.17及びS.Moncada,R.Gryglewski,S.Bunting,J.R.
Vane,Nature,263,633(1976)参照。〕 PGI2は不安定なエキソエノール構造を有しているため、
中性の水溶液中でも極めて不安定であり、生理的に活性
のほとんどない60−オキソPGF1αへと変化する。PGI2
のこの不安定性はこの化合物を医薬として利用しようと
考える場合に大きな欠点になる。さらにPGI2は生体内で
も不安定であり、その生理作用に持続性がないという欠
点を有している。
化学的安定性の改良、生体内での持続性の向上をめざし
て種々の誘導体に関する研究がなされてきた。
本発明者等もPGI2の不安定性の原因であるエキソエノー
ル構造をフエノール環の一部にとりこんだシクロペンタ
〔b〕ベンゾフラン環を有する新規誘導体を創案するこ
とによりこのPGI2の化学的不安定性の問題を解決し、一
連の発明を行なつてきた。(大野ら、特開昭56−3647
7、特開昭57−32277、特開昭57−144276、特開昭58−12
4778、特開昭59−134787を参照せよ。) 〔発明が解決しようとする問題点〕 これらの先行する発明においては、生体内での持続性、
活性の強さの点で不十分な面があつた。特に、生体内で
の脂肪酸の代謝様式であるβ−酸化による炭素数が2減
じたカルボン酸への変換が容易に起こることが薬剤の持
続性にとつて大きな欠点であることが見いだされた。
本発明者等はこの知見にもとずき鋭意検討し、β−酸化
による代謝を本質的に抑制できる構造を創案する事によ
り本発明を完成したものである。
本発明の化合物は、本発明者等の先願発明に対して第一
に持続性の向上の点ですぐれているが、それのみならず
活性の強さの点においてもはるかにすぐれているもので
ある。
本発明は従来技術における上述の如き問題点を解決する
ことを主たる目的とする。
すなわち本発明の目的は生体内での活性の持続性に優れ
た新規なPGI2誘導体を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、一般式: であらわされる2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2誘導体に関するものである。
式中、R1は (i)−OCH2COOR4 (ii)−C≡C−COOR4 (iii)−O−CH2−CH2−OH (iv)−C≡C−CH2−OH であり、ここでR4は水素、薬理学的に許容される陽イオ
ン、又はエステル残基であり、R5及びR6は水素、炭素数
1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐アルキル
基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数4〜13の
シクロアルキルアルキレン基、又はフエニル基であり、
R5とR6は同じであつても異なつていてもよい。
Xは (i)−CH2−CH2−又は (ii)−CH=−CH− であり、 R2は水素、メチル基、エチル基又はプロピル基である。
R3は (i)炭素数1〜12の直鎖アルキル又は炭素数3〜14の
分岐アルキル、 (ii)−Z−Ar〔ここで、Zは原子価結合又はCtH
2t(tは1〜6の整数)で示される直鎖若しくは分岐ア
ルキレン基であり、Arはフエニル基、又はアルキル、メ
トキシ、塩素、臭素、フツ素、ヨウ素、トリフルオロメ
チル、ニトロ、シアノ若しくはフエニルの1〜4個によ
つて置換されたフエニル基を表わす〕、 (iii)−Z−R7(ここで、Zは前記定義に同じであ
り、R7は炭素数3〜12のシクロアルキル基、又は炭素数
1〜4の直鎖アルキル基の1〜4個によつて置換された
環員数3〜12のシクロアルキル基を表わす)、 (iv)−CtH2t−C≡C−R8(ここで、CtH2tは前記定義
と同じであり、R8は炭素数1〜6の直鎖アルキル基を表
わす)、又は、 (v)−CtH2t−O−R9〔ここで、CtH2tは前記定義に同
じであり、R9は、(1)炭素数1〜6の直鎖アルキル基
又は炭素数3〜6の分岐アルキル基、(2)シクロペン
チル基若しくはシクロヘキシル基、又は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基の1〜4個で置換されたシクロペンチル
基若しくはシクロヘキシル基、又は、(3)Ar(ここで
Arは前記定義に同じ)を表わす〕 である。
一般式においてR4がエステル残基をあらわす場合のR
4は、 (i)炭素数1〜12の直鎖アルキル若しくは炭素数3〜
14の分岐アルキル、 (ii)−Z−R7(式中、Z及びR7は前記定義に同じであ
るが、この際同一の式で定義されるR3とR4は同一であつ
ても異なつていてもよい)、 (iii)−Z−Ar(式中、Z及びArは前記定義に同じで
あるが、この際同一の式で定義されるR3とR4は同一であ
つても異なつていてもよい)、 (iv)−(CH2CH2O)n−CH3(nは1〜5の整数)、 (v)−Z−R10 (式中、Zは前記定義に同じであるが、R3がZを含む式
であらわされる場合、R3とR4に対するZは同一であつて
も異なつていてもよく、R10はα−ナフチル、β−ナフ
チル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、α
−フリル、β−フリル、α−チエニル、又はβ−チエニ
ルを表わす。)、 (vi)−CtH2t−COOR11 (式中、CtH2tは前記定義に同じであるが、R3がCtH2t
含む式であらわされる場合、R3とR4においてCtH2tは同
一であつても異なつていてもよく、R11はメチル基、エ
チル基又はプロピル基を表わす)、又は、 (式中、R12は水素又はベンゾイル基を表わし、R13はフ
エニル、p−ブロモフエニル、p−クロロフエニル、p
−ビフエニル、p−ニトロフエニル、p−ベンズアミド
フエニル又は2−ナフチルを表わす) を表わす。
R4が薬理学的に受け入れられる(許容される)陽イオン
の場合には、金属陽イオン、アンモニウム陽イオン、ア
ミン陽イオン又は第4級アンモニウム陽イオンがある。
好ましい金属陽イオンはアルカリ金属類(例えばリチウ
ム、ナトリウム、カリウム)又はアルカリ土類金属(例
えばマグネシウム、カルシウム)から誘導されるもので
ある。勿論、その他の金属、例えばアルミニウム、亜
鉛、鉄などから誘導された陽イオンも本発明に包含され
る。
薬理学的に受け入れられるアミン陽イオンは、第1級、
第2級又は第3級アミンから誘導されるものである。適
当なアミンの例は、約18個までの炭素原子を含有する脂
肪族、脂環式及び芳香族アミン類並びに複素環式アミン
類、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリエチ
ルアミン、エチルアミン、ジブチルアミン、トリイソプ
ロピルアミン、N−メチルヘキシルアミン、デシルアミ
ン、ドデシルアミン、アリルアミン、クロチルアミン、
シクロペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ベン
ジルアミン、ジベンジルアミン、α−フエニルエチルア
ミン、β−フエニルエチルアミン、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、1−メチルピペリジン、4−エ
チルモルホリン、1−イソプロピルピロリジン、2−メ
チルピロリジン、1,4−ジメチルピペラジン、2−メチ
ルピペリジン等、更に水溶性アミン類及び親水性基を含
有するアミン類、例えば、モノ−、ジ−およびトリエタ
ノールアミン、エチルジエタノールアミン、N−ブチル
エタノールアミン、2−アミノ−1−ブタノール、2−
アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N−フエニルエタ
ノールアミン、N−(p−tert−アミルフエニル)ジエ
タノールアミン、ガラクタミン、N−メチルグルタミ
ン、N−メチルグルコサミン、エフエドリン、フエニル
エフリン、エピネフリン、プロカイン等、更には塩基性
アミノ酸、具体的にはリジン、アルギニン等である。
R3又はR4が表わす炭素数1〜12個の直鎖アルキル基の例
としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ドデシル等をあげ
ることができる。さらにR3又はR4が表わす炭素数3〜14
個の分岐アルキル基の例としては、イソプロピル、sec
−ブチル、t−ブチル、iso−ブチル、2−メチルペン
チル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−
メチルペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキ
シル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−
メチルヘキシル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプ
チル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−
メチルヘプチル、6−メチルヘプチル、1−メチルオク
チル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4−
メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオク
チル、7−メチルオクチル、1−メチルノニル、1−メ
チルデカニル、2−メチルノニル、2−メチルデカニ
ル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1
−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、3,3−ジ
メチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,1−ジメチ
ルヘキシル、2,2−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルヘ
キシル、4,4−ジメチルヘキシル、5,5−ジメチルヘキシ
ル、6,6−ジメチルヘキシル、1,1−ジメチルヘプチル、
2,2−ジメチルヘプチル、3,3−ジメチルヘプチル、4,4
−ジメチルヘプチル、5,5−ジメチルヘプチル、6,6−ジ
メチルヘプチル、7,7−ジメチルヘプチル、1,1−ジメチ
ルオクチル、2,2−ジメチルオクチル、3,3−ジメチルオ
クチル、1,1−ジメチルノニル、2,2−ジメチルノニル、
3,3−ジメチルノニル、1,1−ジメチルデカニル、2,2−
ジメチルデカニル、3,3−ジメチルデカニル、1,1,2,2−
テトラメチルペンチル、1,1,3,3−テトラメチルペンチ
ル、1,1,2,2−テトラメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラ
メチルヘキシル、2,2,3,3−テトラメチルヘキシル等を
あげることができる。
R3又はR4が−Z−Arである場合の具体的な例としては、
フエニル、p−クロロフエニル、p−ブロモフエニル、
p−フルオロフエニル、3,4−ジクロロフエニル、m−
フルオロフエニル、m−トリフルオロメチルフエニル、
p−トリフルオロメチルフエニル、p−ニトロフエニ
ル、p−アニシル、3,4−ジメトキシフエニル、p−ト
リル、m−トリル、o−トリル、p−エチルフエニル、
p−プロピルフエニル、p−ブチルフエニル、3,4−ジ
メチルフエニル、2,4−ジメチルフエニル、3−クロロ
−4−メチルフエニル、3−フルオロ−4−メチルフエ
ニル、4−ビフエニリル、ベンジル、p−クロロベンジ
ル、m−クロロベンジル、p−メトキシベンジル、o−
メトキシベンジル、p−メチルベンジル、p−エチルベ
ンジル、p−プロピルベンジル、p−ニトロベンジル、
3,4−ジクロロベンジル、α−メチルベンジル、α,
α′−ジメチルベンジル、フエネチル、p−クロロフエ
ネチル、p−ブロモフエネチル、p−フルオロフエネチ
ル、m−クロロフエネチル、m−フルオロフエネチル、
o−クロロフエネチル、p−メチルフエネチル、p−メ
トキシフエネチル、3,4−ジメトキシフエネチル、p−
エチルフエネチル、α−メチルフエネチル、β−メチル
フエネチル、α,α′−ジメチルフエネチル、β,β′
−ジメチルフエネチル、3−フエニルプロピル、3−
(p−クロロフエニル)プロピル、3−(p−フルオロ
フエニル)プロピル、3−(p−ブロモフエニル)プロ
ピル、3−(m−クロロフエニル)プロピル、3−(3,
4−ジクロロフエニル)プロピル、3−(p−トリル)
プロピル、3−(p−エチルフエニル)プロピル、4−
フエニルブチル、4−(p−クロロフエニル)ブチル、
4−(3,4−ジクロロフエニル)ブチル、4−(p−ト
リル)ブチル、5−フエニルペンチル、α,α′−ジメ
チル−p−クロロフエネチル、α,α′−ジメチル−p
−ブロモフエネチル、α,α′−ジメチル−p−フルオ
ロフエネチル、α,α′−ジメチル−m−クロロフエネ
チル、α,α′−ジメチル−m−ブロモフエネチル、
α,α′−ジメチル−m−フルオロフエネチル、α,
α′−ジメチル−p−トリフルオロメチルフエネチル、
α,α′−ジメチル−m−トリフルオロメチルフエネチ
ル、α,α′−ジメチル−p−メチルフエネチル、α,
α′−ジメチル−p−メトキシフエネチル、α,α′−
ジメチル−p−シアノフエネチル、1,1−ジメチル−3
−フエニルプロピル、1,1−ジメチル−4−フエニルブ
チル等をあげることができる。
R3又はR4が−Z−R7である具体的な例としては、例え
ば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル、シクロドデシル、シクロペンチル
メチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチ
ル、シクロドデシルメチル、シクロペンチルエチル、シ
クロヘキシルエチル、シクロヘプチルエチル、シクロペ
ンチルプロピル、シクロヘキシルプロピル、シクロペン
チルブチル、シクロヘキシルブチル、シクロヘキシルペ
ンチル、2−メチルシクロペンチル、3−メチルシクロ
ペンチル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシク
ロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、2−メチルシ
クロヘプチル、3−メチルシクロヘプチル、4−メチル
−シクロヘプチル、4−メチル−シクロオクチル、2−
エチルシクロペンチル、3−エチルシクロペンチル、2
−エチルシクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシル、
4−エチルシクロヘキシル、2−エチルシクロヘプチ
ル、2−エチルシクロオクチル、3−エチルシクロオク
チル、2−メチルシクロペンチルメチル、3−メチルシ
クロペンチルメチル、2−メチルシクロヘキシルメチ
ル、3−メチルシクロヘキシルメチル、4−メチルシク
ロヘキシルメチル、2−メチルシクロヘプチルメチル、
3−メチルシクロヘプチルメチル、2−メチルシクロオ
クチルメチル、2−(2−メチルシクロペンチル)エチ
ル、2−(3−メチルシクロペンチル)エチル、2−
(2−メチルシクロヘキシル)エチル、2−(3−メチ
ルシクロヘキシル)エチル、2−(4−メチルシクロヘ
キシル)エチル、2−(2−メチルシクロヘプチル)エ
チル、2−(2−メチルシクロオクチル)エチル、3−
(2−メチルシクロペンチル)プロピル、3−(3−メ
チルシクロペンチル)プロピル、3−(2−メチルシク
ロヘキシル)プロピル、3−(3−メチルシクロヘキシ
ル)プロピル、3−(4−メチルシクロヘキシル)プロ
ピル、5−(2−メチルシクロペンチル)ペンチル、2
−エチルシクロペンチルメチル、3−エチルシクロペン
チルメチル、2−エチルシクロヘキシルメチル、3−エ
チルシクロヘキシルメチル、4−エチルシクロヘキシル
メチル、2−エチルシクロヘプチルメチル、3−メチル
シクロヘプチルメチル、2−エチルシクロオクチルメチ
ル、2−(2−エチルシクロペンチル)エチル、2−
(3−エチルシクロペンチル)エチル、2−(4−エチ
ルシクロヘキシル)エチル、2−(2−エチルシクロヘ
プチル)エチル、2−(2−エチルシクロオクチル)エ
チル、3−(2−エチルシクロペンチル)プロピル、3
−(3−エチルシクロペンチル)プロピル、3−(2−
エチルシクロヘキシル)プロピル、3−(3−エチルシ
クロヘキシル)プロピル、3−(4−エチルシクロヘキ
シル)プロピル、5−(2−エチルシクロペンチル)ペ
ンチル、5−(2−エチルシクロペンチル)ペンチル、
シクロプロピル、シクロブチル、2,3−ジメチルシクロ
プロピル、2,4−ジメチルシクロブチル、3,3−ジメチル
シクロブチル、シクロペンチルジメチルメチル、シクロ
ヘキシルジメチルメチル、シクロオクチルジメチルメチ
ル、2−シクロペンチル−1,1−ジメチルエチル、2−
シクロヘキシル−1,1−ジメチルエチル、2−シクロオ
クチル−1,1−ジメチルエチル、2−シクロドデシル−
1,1−ジメチルエチル、3−シクロペンチル−1,1−ジメ
チルプロピル、3−シクロヘキシル−1,1−ジメチルプ
ロピル、3−シクロオクチル−1,1−ジメチルプロピ
ル、4−シクロペンチル−1,1−ジメチルブチル、4−
シクロヘキシル−1,1−ジメチルブチル、4−シクロオ
クチル−1,1−ジメチルブチル、2−シクロペンチル−
2,2−ジメチルエチル、2−シクロヘキシル−2,2−ジメ
チルエチル、2−シクロオクチル−2,2−ジメチルエチ
ル等をあげることができる。
R3が−CtH2t−C≡C−R8であらわされる場合の具体的
な例としては、2−ペンチニル、3−ペンチニル、2−
ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、2−ヘ
プチニル、3−ヘプチニル、4−ヘプチニル、5−ヘプ
チニル、2−オクチニル、3−オクチニル、4−オクチ
ニル、5−オクチニル、6−オクチニル、2−ノニニ
ル、3−ノニニル、4−ノニニル、5−ノニニル、6−
ノニニル、7−ノニニル、1−メチル−2−ペンチニ
ル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−2−ヘ
キシニル、1−メチル−3−ヘキシニル、1−メチル−
4−ヘキシニル、1−メチル−2−ヘプチニル、1−メ
チル−3−ヘプチニル、1−メチル−4−ヘプチニル、
1−メチル−5−ヘプチニル、1−メチル−2−オクチ
ニル、1−メチル−3−オクチニル、1−メチル−4−
オクチニル、1−メチル−5−オクチニル、1−メチル
−6−オクチニル、1−メチル−2−ノニニル、1−メ
チル−3−ノニニル、1−メチル−4−ノニニル、1−
メチル−5−ノニニル、1−メチル−6−ノニニル、1,
1−ジメチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−3−ペ
ンチニル、1,1−ジメチル−2−ヘキシニル、1,1−ジメ
チル−3−ヘキシニル、1,1−ジメチル−4−ヘキシニ
ル、1,1−ジメチル−2−ヘプチニル、1,1−ジメチル−
3−ヘプチニル、1,1−ジメチル−4−ヘプチニル、1,1
−ジメチル−5−ヘプチニル、1,1−ジメチル−2−オ
クチニル、1,1−ジメチル−3−オクチニル、1,1−ジメ
チル−4−オクチニル、1,1−ジメチル−5−オクチニ
ル、1,1−ジメチル−6−オクチニル、1,1−ジメチル−
2−ノニニル、1,1−ジメチル−3−ノニニル、1,1−ジ
メチル−4−ノニニル、1,1−ジメチル−5−ノニニ
ル、2,2−ジメチル−3−ペンチニル、2,2−ジメチル−
3−ヘキシニル、2,2−ジメチル−4−ヘキシニル、2,2
−ジメチル−3−ヘプチニル、2,2−ジメチル−4−ヘ
プチニル等をあげることができる。
R3が−CtH2t−O−R9で表わされる場合の具体的な例と
しては、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシ
メチル、ブトキシメチル、n−ペンチルオキシメチル、
n−ヘキシルオキシメチル、ジメチルメトキシメチル、
ジメチルエトキシメチル、ジメチルプロポキシメチル、
ジメチルブトキシメチル、ジメチル−n−ペンチルオキ
シメチル、ジメチル−n−ヘキシルオキシメチル、イソ
プロポキシメチル、sec−ブトキシメチル、iso−ブトキ
シメチル、t−ブトキシメチル、(1,1−ジメチルブト
キシ)メチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、2−プロポキシエチル、2−ブトキシエチル、2−
n−ペンチルオキシエチル、2−n−ヘキシルオキシエ
チル、1,1−ジメチル−2−メトキシエチル、1,1−ジメ
チル−2−プロポキシエチル、1,1−ジメチル−2−ブ
トキシエチル、1,1−ジメチル−2−n−ペンチルオキ
シエチル、1,1−ジメチル−2−n−ヘキシルオキシエ
チル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、
3−プロポキシプロピル、3−ブトキシプロピル、3−
ペンチルオキシプロピル、3−n−ヘキシルオキシプロ
ピル、1,1−ジメチル−3−メトキシプロピル、1,1−ジ
メチル−3−エトキシプロピル、1,1−ジメチル−3−
プロポキシプロピル、1,1−ジメチル−3−ブトキシプ
ロピル、1,1−ジメチル−3−n−ペンチルオキシプロ
ピル、2−イソプロポキシエチル、2−sec−ブトキシ
エチル、2−t−ブトキシエチル、1−メチル−2−メ
トキシエチル、1−メチル−2−エトキシエチル、1−
メチル−2−プロポキシエチル、1−メチル−2−ブト
キシエチル、シクロペンチルオキシメチル、シクロヘキ
シルオキシメチル、シクロペンチルオキシジメチルメチ
ル、シクロヘキシルオキシジメチルメチル、(2,5−ジ
メチルシクロペンチルオキシ)メチル、(3,4−ジメチ
ルシクロペンチルオキシ)メチル、(4−メチルシクロ
ヘキシルオキシ)メチル、(2,6−ジメチルシクロヘキ
シルオキシ)メチル、(2,2,6,6−テトラメチルシクロ
ヘキシルオキシ)メチル、ジメチル(3,4−ジメチルシ
クロペンチルオキシ)メチル、ジメチル(4−メチルシ
クロヘキシルオキシ)メチル、2−(シクロペンチルオ
キシ)エチル、2−(シクロヘキシルオキシ)エチル、
1,1−ジメチル−2−(シクロペンチルオキシ)エチ
ル、1,1−ジメチル−2−(シクロヘキシルオキシ)エ
チル、3−シクロペンチルオキシプロピル、3−シクロ
ヘキシルオキシプロピル、1,1−ジメチル−3−シクロ
ペンチルオキシプロピル、1,1−ジメチル−3−シクロ
ヘキシルオキシプロピル、フエノキシメチル、p−クロ
ロフエノキシメチル、m−クロロフエノキシメチル、2,
4−ジクロロフエノキシメチル、3,4−ジクロロフエノキ
シメチル、p−ブロモフエノキシメチル、m−ブロモフ
エノキシメチル、2,4−ジブロモフエノキシメチル、3,4
−ジブロモフエノキシメチル、p−フルオロフエノキシ
メチル、m−フルオロフエノキシメチル、o−フルオロ
フエノキシメチル、p−トリフルオロメチルフエノキシ
メチル、m−トリフルオロメチルフエノキシメチル、o
−トリフルオロメチルフエノキシメチル、p−ニトロフ
エノキシメチル、p−シアノフエノキシメチル、p−フ
エニルフエノキシメチル、p−メチルフエノキシメチ
ル、m−メチルフエノキシメチル、o−メチルフエノキ
シメチル、p−メトキシフエノキシメチル、m−メトキ
シフエノキシメチル、o−メトキシフエノキシメチル、
ジメチルフエノキシメチル、ジメチル(p−クロロフエ
ノキシ)メチル、ジメチル(m−クロロフエノキシ)メ
チル、ジメチル(2,4−ジクロロフエノキシ)メチル、
ジメチル(3,4−ジクロロフエノキシ)メチル、ジメチ
ル(p−ブロモフエノキシ)メチル、ジメチル(m−ブ
ロモフエノキシ)メチル、ジメチル(2,4−ジブロモフ
エノキシ)メチル、ジメチル(3,4−ジブロモフエノキ
シ)メチル、ジメチル(p−フルオロフエノキシ)メチ
ル、ジメチル(m−フルオロフエノキシ)メチル、ジメ
チル(o−フルオロフエノキシ)メチル、ジメチル(p
−トリフルオロメチルフエノキシ)メチル、ジメチル
(m−トリフルオロメチルフエノキシ)メチル、ジメチ
ル(o−トリフルオロメチルフエノキシ)メチル、ジメ
チル(p−ニトロフエノキシ)メチル、ジメチル(p−
シアノフエノキシ)メチル、ジメチル(p−フエニルフ
エノキシ)メチル、ジメチル(p−メチルフエノキシ)
メチル、ジメチル(m−メチルフエノキシ)メチル、ジ
メチル(o−メチルフエノキシ)メチル、ジメチル(p
−メトキシフエノキシ)メチル、ジメチル(m−メトキ
シフエノキシ)メチル、ジメチル(o−メトキシフエノ
キシ)メチル、2−フエノキシエチル、2−(p−クロ
ロフエノキシ)エチル、2−(m−クロロフエノキシ)
エチル、2−(2,4−ジクロロフエノキシ)エチル、2
−(3,4−ジクロロフエノキシ)エチル、2−(p−ブ
ロモフエノキシ)エチル、2−(m−ブロモフエノキ
シ)エチル、2−(2,4−ジブロモフエノキシ)エチ
ル、2−(3,4−ジブロモフエノキシ)エチル、2−
(p−フルオロフエノキシ)エチル、2−(m−フルオ
ロフエノキシ)エチル、2−(o−フルオロフエノキ
シ)エチル、2−(p−トリフルオロメチルフエノキ
シ)エチル、2−(m−トリフルオロメチルフエノキ
シ)エチル、2−(o−トリフルオロメチルフエノキ
シ)エチル、2−(p−ニトロフエノキシ)エチル、2
−(p−シアノフエノキシ)エチル、2−(p−フエニ
ルフエノキシ)エチル、2−(p−メチルフエノキシ)
エチル、2−(m−メチルフエノキシ)エチル、2−
(o−メチルフエノキシ)エチル、2−(p−メトキシ
フエノキシ)エチル、2−(m−メトキシフエノキシ)
エチル、2−(o−メトキシフエノキシ)エチル、3−
フエノキシプロピル、1,1−ジメチル−3−フエノキシ
プロピル、メチルフエノキシメチル、1−メチル−2−
フエノキシエチル、1−メチル−3−フエノキシプロピ
ル等をあげることができる。
R4が−(CH2CH2O)n−CH3である具体的な例としては、−C
H2CH2OCH3、−CH2CH2O−CH2CH2OCH3、−(CH2CH2O)3C
H3、−(CH2CH2O)4CH3、−(CH2CH2O)5CH3をあげることが
できる。
R4が−Z−R10である具体的な例としては、α−ナフチ
ル、β−ナフチル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−
ピリジル、α−フリル、β−フリル、α−チエニル、β
−チエニル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチ
ル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピ
リジルメチル、α−フリルメチル、β−フリルメチル、
α−チエニルメチル、β−チエニルメチル、2−(α−
ナフチル)エチル、2−(β−ナフチル)エチル、2−
(2−ピリジル)エチル、2−(3−ピリジル)エチ
ル、2−(4−ピリジル)エチル、2−(α−フリル)
エチル、2−(β−フリル)エチル、2−(α−チエニ
ル)エチル、2−(β−チエニル)エチル、3−(α−
ナフチル)プロピル、3−(β−ナフチル)プロピル、
3−(2−ピリジル)プロピル、3−(3−ピリジル)
プロピル、3−(4−ピリジル)プロピル、3−(α−
フリル)プロピル、3−(β−フリル)プロピル、3−
(α−チエニル)プロピル、3−(β−チエニル)プロ
ピル等をあげることができる。
R4が−CtH2tCOOR11をあらわす具体的な例としては、メ
トキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、
プロポキシカルボニルメチル、1−メトキシカルボニル
エチル、1−エトキシカルボニルエチル、1−プロポキ
シカルボニルエチル、2−メトキシカルボニルエチル、
2−エトキシカルボニルエチル、2−プロポキシカルボ
ニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3−エ
トキシカルボニルプロピル等をあげることができる。
R4をあらわす具体的な例としては、フエナシル、p−ブロ
モフエナシル、p−ニトロフエナシル、p−フエニルフ
エナシル、p−ベンズアミドフエナシル、2−ナフトイ
ルメチル、α−ベンゾイルフエナシル等をあげることが
できる。
本発明によつて得られる前記一般式で表わされる化合物
は、N.A.Nelsonらによつて創案されたプロスタグランジ
ンおよびプロスタサイクリン類似体の命名法を参考にし
て命名されている〔N.A.Nelson,J.Med.chem.,17,911(1
974)およびR.A.Johnson,D.R.Morton,N.A.Nelson,Prost
aglandins,15,737(1978)参照〕 一連の化合物のうち最も基本となる化合物(本発明には
含まれない)は次式に示すもので、式に示すように番号
を付して、5,6,7−トリノル−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2と命名する。
この命名は前記文献から合理的に命名されるものではな
いが、繁雑をさけるために、シクロペンタ〔b〕ベンゾ
フラン骨格を有する本発明の特異な構造を有するPGI2
誘導体の命名についてのみ採用するものとする。この基
本化合物を前記文献の命名法に従つて命名すれば9−デ
オキシ−2′,9α−エポキシ−5,6,7−トリノル−4,8−
インタ−m−フエニレンPGF1αとなる。
本明細書においては、前述のように5,6,7−トリノル−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2なる略式命名法によ
つて命名する。その他の点については前記文献の諸規則
に従つて命名してある。
ちなみに前記文献による命名法も略式命名法であり、IU
PACの正式命名法に従うとシクロペンタ〔b〕ベンゾフ
ラン環を置換基として命名される。
すなわち前記基本化合物は4−〔1β−(3−ヒドロキ
シ−1−オクテニル)−2α−ヒドロキシ−3aβH,8bβ
H,2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ〔b〕
ベンゾフラン−5−イル〕ブタン酸と正式に命名され
る。
本発明の化合物の命名をその化合物の構造式とともに以
下に例示する。
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル 16−シクロヘキシル−16−メチル−15−オキソ−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2,11−アセタート 15−エピ−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−
16−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2,11−アセタート 本発明の化合物の具体的な例をこの命名法に従つて列記
すると、R3が直鎖又は分岐アルキルである場合について
は、 2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 17−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 18−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 18−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 18−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 18−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 19−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 19−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 19−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 19−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 19−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 20−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20a−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 20a−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 20a−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20a−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20a−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20b−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 20b−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 20b−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20b−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20b−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20c−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 20c−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20c−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20c−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20d−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20d−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20d−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20e−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 20e−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20f−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプ
タホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17,17−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17,17−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプ
タホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18,18−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 18,18−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプ
タホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 19,19−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19,19−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19,19−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19,19−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 19,19−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 19,19−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 19,19−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 19,19−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプ
タホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 20,20−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20,20−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20,20−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 20,20−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20,20ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 20,20−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20,20−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプ
タホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 20a,20a−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−m−インタ−フエニレンPGI
2 20a,20a−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 20a,20a−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 20a,20a−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 20a,20a−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 20a,20a−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘ
プタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 20b,20b−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 20b,20b−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 20b,20b−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 20b,20b−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 20b,20b−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘ
プタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 20c,20c−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 20c,20c−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 20c,20c−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 20c,20c−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘ
プタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 20d,20d−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 20d,20d−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 20d,20d−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘ
プタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 20e,20e−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 20e,20e−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘ
プタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 20f,20f−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘ
プタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,20ペンタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16,16,17−トリメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘ
キサホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g
−ヘプタホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 15−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 15−メチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−エチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−エチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−エチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 15−エチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f−ヘキサホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 15−エチル−20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g−ヘプタホ
モ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル、及びp−ブロモ
フエナシルエステル等の化合物を挙げることができる。
R3が−Z−Arである場合について列記すると15−フエニ
ル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(2−クロロフエニル)2,5,6,7,16,17,18,19,20−
ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 15−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(2−ブロモフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(3−ブロモフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(4−ブロモフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(2−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 15−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 15−(4−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 15−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(3−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(2−メトキシフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 15−(4−メトキシフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 15−(4−ニトロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(4−シアノフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 15−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(2,4−ジクロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 15−(3,4−ジクロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 15−(3,4−ジメチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−(2−クロロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(2−ブロモフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(3−ブロモフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(4−ブロモフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(2−フルオロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(4−フルオロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(3−メチルフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(2−メトキシフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(4−メトキシフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(4−ニトロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(4−シアノフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
7,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
7,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−(2,4−ジクロロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(3,4−ジクロロフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−(3,4−ジメチルフエニル)−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2−クロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(2−ブロモフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(3−ブロモフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(4−ブロモフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(2−フルオロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−(4−フルオロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(3−メチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(2−メトキシフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−(4−メトキシフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−(4−ニトロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(4−シアノフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 17−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17−(2,4−ジクロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(3,4−ジクロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(3,4−ジメチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(2−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(3−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(4−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(2−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(3−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(4−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(2−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17−(3−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17−(4−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(4−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2−メトキシフエニル)−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(4−メトキシフエニル)−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(4−ニトロフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(4−シアノフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(3−トリフルオロメチルフエニル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−トリフルオロメチルフエニル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2,4−ジクロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17−(3,4−ジクロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3,4−ジメチルフエニル)−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 19−フエニル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−フエニル−2,5,6,7,20−ペンタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20−フエニル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル及びp−ブロモフ
エナシルエステル等の化合物を挙げることができる。
R3が−Z−R7である場合について列記すると 15−シクロプロピル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−シクロブチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,16,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 15−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,16,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 15−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 15−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,16,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 15−(3−エチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,16,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 15−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,5,6,7,16,17,
18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 15−(3−ブチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,16,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 15−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 15−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 15−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−シクロオクチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−シクロドデシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロプロピル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロブチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,17,18,1
9,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,17,18,1
9,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−(2,5,−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,17,1
8,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−(3,4,−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,17,1
8,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−シクロペンチル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−16−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−メチル−16−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,17,18,1
9,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−(3−エチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,17,18,1
9,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,5,6,7,17,18,
19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−(3−ブチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,17,18,1
9,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,17,1
8,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,17,1
8,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,1
7,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−16−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(3−エチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(3−ブチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロヘプチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロオクチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロドデシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロプロピル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロブチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロペンチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(2,5,−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(3,4,−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−シクロペンチル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−17−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロペンチル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2,5−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3,4−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロペンチル−17−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−メチル−17−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(3−エチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,
20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17−(3−ブチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−17−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−(3−エチルシクロヘキシル)−16−メチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17−(3−ブチルシクロヘキシル)−16−メチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3−メチルシクロヘキシル)
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−エチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3−プロピルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−ブチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3,3−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2,6−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2,4,6−トリメチルシクロヘキ
シル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−17−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−メチル−17−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−(3−エチルシクロヘキシル)−17−メチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 17−(3−ブチルシクロヘキシル)−17−メチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17−メチル−17−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘプチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロオクチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロドデシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−シクロペンチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(2,5,−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,19,2
0−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 18−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 18−シクロペンチル−16−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16−メチル−18−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−シクロペンチル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16,16−ジメチル−18−(2−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(3−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(2,5−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(3,4−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 18−シクロペンチル−17,17−ジメチル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17,17−ジメチル−18−(2−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(3−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(2,5−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(3,4−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 18−シクロヘキシル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(3−エチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 18−(3−ブチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 18−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 18−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,1
9,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 18−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16−メチル−18−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 18−(3−エチルシクロヘキシル)−16−メチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 18−(3−ブチルシクロヘキシル)−16−メチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−18−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 18−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16,16−ジメチル−18−(3−メチルシクロヘキシル)
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18−(3−エチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(3−プロピルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 18−(3−ブチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(3,3−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(2,6−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(2,4,6−トリメチルシクロヘキ
シル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 18−シクロヘキシル−17,17−ジメチル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17,17−ジメチル−18−(3−メチルシクロヘキシル)
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18−(3−エチルシクロヘキシル)−17,17−ジメチル
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(3−プロピルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 18−(3−ブチルシクロヘキシル)−17,17−ジメチル
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(3,3−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(2,6−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−18−(2,4,6−トリメチルシクロヘキ
シル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 19−シクロペンチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 19−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 19−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 19−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 19−シクロペンチル−16−メチル−2,5,6,7,20−ペンタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−19−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−メチル−19−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,
6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−メチル−19−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−メチル−19−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−
2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 19−シクロペンチル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−19−(2−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(3−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(2,5−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(3,4−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 19−シクロペンチル−17,17−ジメチル−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17,17−ジメチル−19−(2−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(3−メチルシクロペンチル)
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(2,5−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(3,4−ジメチルシクロペンチ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 19−シクロヘキシル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 19−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 19−(3−エチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 19−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,5,6,7,20−ペ
ンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 19−(3−ブチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 19−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 19−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 19−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,2
0−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 19−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,20−ペンタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−19−(3−メチルシクロヘキシル)−2,5,
6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 19−(3−エチルシクロヘキシル)−16−メチル−2,5,
6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−メチル−19−(3−プロピルシクロヘキシル)−2,
5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 19−(3−ブチルシクロヘキシル)−16−メチル−2,5,
6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−メチル−19−(3,3−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−メチル−19−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−
2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−メチル−19−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 19−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−19−(3−メチルシクロヘキシル)
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 19−(3−エチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(3−プロピルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 19−(3−ブチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(3,3−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(2,6−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−(2,4,6−トリメチルシクロヘキ
シル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 19−シクロヘキシル−17,17−ジメチル−2,5,6,7,20−
ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17,17−ジメチル−19−(3−メチルシクロヘキシル)
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 19−(3−エチルシクロヘキシル)−17,17−ジメチル
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(3−プロピルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 19−(3−ブチルシクロヘキシル)−17,17−ジメチル
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(3,3−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(2,6−ジメチルシクロヘキシ
ル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−19−(2,4,6−トリメチルシクロヘキ
シル)−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエスチル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル、及びp−ブロモ
フエナシルエステルを挙げることができる。
R3がCtH2t−O−R9である場合について列記すると 2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,20−ペンタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,17−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,17−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,17−
ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,17−
ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,17−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,17−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 18−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,17−ジオキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4,17−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,17−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,18−トリメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,17
−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,18−トリメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,17−
ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16,18,18−テトラメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−
ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−4,19−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,19−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,19−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,19−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,19−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4,19−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,20−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,20−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,20−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4,20−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 17−シクロペンチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(3−メチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−メチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(4−エチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(4−プロピルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,
20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17−(4−ブチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 17−シクロペンチル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−(2−メチルシクロペンチル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−メチルシクロペンチル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2,5−ジメチルシクロペンチル)−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(3,4−ジメチルシクロペンチル)−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 17−(4−メチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−エチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−プロピルシクロヘキシル)−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−ブチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2,6−ジメチルシクロヘキシル)−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2,4,6−トリメチルシクロヘキシル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−
ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(2−クロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(2−ブロモフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(3−ブロモフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(4−ブロモフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(2−フルオロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(4−フルオロフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(3−メチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 17−(2−メトキシフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(4−メトキシフエニル)−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 17−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−(2−クロロフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(2−ブロモフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(3−ブロモフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(4−ブロモフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(2−フルオロフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(4−フルオロフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(3−メチルフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 18−(2−メトキシフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(4−メトキシフエニル)−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
9,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 18−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
9,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 19−フエニル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,19−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20−フエニル−2,5,6,7−テトラノル−4,20−ジオキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17−(2−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(2−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(2−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(3−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(4−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(2−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−(4−メチルフエニル)−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 17−(3−トリフルオロメチルフエニル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−(4−トリフルオロメチルフエニル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4,17−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−(2−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−(3−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−(4−クロロフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−(2−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−(3−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−(4−ブロモフエニル)−16,16−ジメチル−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 18−(2−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18−(3−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18−(4−フルオロフエニル)−16,16−ジメチル−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(2−メチルフエニル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(3−メチルフエニル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(4−メチルフエニル)−2,5,
6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(2−メトキシフエニル)−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−(4−メトキシフエニル)−2,
5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18−(3−トリフルオロメチルフエニル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−(4−トリフルオロメチルフエニル)−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4,18−ジオキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−19−フエニル−2,5,6,7,20−ペンタ
ノル−4,19−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16,16−ジメチル−20−フエニル−2,5,6,7−テトラノル
−4,20−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル、及びp−ブロモ
フエナシルエステル等を挙げることができる。
R3が−CtH2t−C≡C−R8である場合について列記する
と、 2,5,6,7,−テトラノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−18,18,19,19−テト
ラデヒド−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−18,18,19,19
−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル18,18,1
9,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テトラノル−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−18,18,19,19−テト
ラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−18,18,
19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−18,18,19,19
−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−1
8,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−
2,5,6,7−テトラノル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−19,19,20,20−テト
ラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−19,19,20,20
−テトラデヒドロ−4−オキサ4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル−19,19,
20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テトラノル−
19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−19,19,
20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−2,5,
6,7−テトラノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−1
9,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d,20e−ペンタホモ−
2,5,6,7−テトラノル−19,19,20,20−テトラデヒドロ−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル、及びp−ブロモ
フエナシルエステル等の化合物を挙げることができる。
Xが−CH2−CH2−である場合を列記すると、 2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14
−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14
−シヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14
−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14
−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジ
オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16,16−ジメチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,
20−オクタノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4
−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4
−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 15−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 15−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 15−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 15−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(2−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 15−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 15−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−13,14−シヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル、及びp−ブロモ
フエナシルエステル等を挙げることができる。
R1が−C≡C−COOR4である場合を列記すると、2,5,6,
7,19,20−ヘキサノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−1
8−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−18−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−18−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−18−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−18−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−18−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,
20−オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−3,
3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−3,
3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(2−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(3−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(4−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(2−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 15−(3−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 15−(4−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 15−(2−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(3−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(4−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 15−(2−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−(4−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−メチル−18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16−メチル−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−18−フエニル−2,5,6,7,19,20−ヘキ
サノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17−シクロペンチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−シクロペンチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−3,
3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 16−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 18−シクロヘキシル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−3,
3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 16−メチル−16−シクロペンチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−シクロペンチル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 16−メチル−16−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−17−シクロヘキシル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,1
9−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,1
8,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,
4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,
19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,
4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 16−メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−
テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,1
8,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 並びにこれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチ
ルエステル、イソブチルエステル、フエニルエステル、
ベンジルエステル、フエネチルエステル、シクロペンチ
ルエステル、シクロヘキシルエステル、シクロヘキシル
メチルエステル、フリルメチルエステル、1−カルボメ
トキシエステル、フエナシルエステル、及びp−ブロモ
フエナシルエステル等を挙げることができる。
R1が−O−CH2−CH2−OHである場合を列記すると3−デ
カルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−20a−ホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16,16,17−
トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジオキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエノ
キシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オク
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−フエニ
ル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエニ
ル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−フエニ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(2−
メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(4−
メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(3−
フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(4−
トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(2−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(3−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(4−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−シクロペンチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 15−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロペンチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−3−デカルボ
キシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−18,18,19,19−テトラデヒドロ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−18,18,19,19−テトラデヒドロ−20a−ホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−18,18,19,19−テトラデヒドロ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−18,18,19,1
9−テトラデヒドロ−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−20a−ホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−13,14
−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−13,
14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ−13,14
−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16,16,17−
トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ
−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 17,17−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 18,18−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−13,1
4−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジオキサ−1
3,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−13,14
−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエノ
キシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ
−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オク
タノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−フエニ
ル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエニ
ル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−1
3,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−フエニ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−13,1
4−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(2−
メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(4−
メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(3−
フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(4−
トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(2−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(3−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(4−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−
オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 15−シクロペンチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 15−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 16−シクロペンチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 16−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オ
キサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2 17−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ
−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−シクロヘキシル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−3−デカルボ
キシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 等を挙げることができる。
R1が−C≡C−CH2−OHである場合について列記すると 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7,20
−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7−
テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−20a−ホモ
−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−2,5,6,7,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−メチル
−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7,20
−ヘプタノル−18−オキサ−3,3,4,4−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7−
テトラノル−18−オキサ−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−20a−ホモ
−2,5,6,7−テトラノル−18−オキサ−3,3,4,4−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7,20−ヘプタノル−18−オキサ−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−18−オキサ−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−18−オキサ
−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエノ
キシ−2,5,6,7,18,19,20−ペンタノル−3,3,4,4−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ペンタノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−フエニ
ル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエニ
ル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−3,3,4,4−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−フエニ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(2−
メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(3−
フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−(2−
クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16−メチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル
−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−シクロ
ペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−15−シクロ
ヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−3,3,4,
4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−シクロ
ペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−3,3,4,4
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−シクロ
ヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−3,3,4,4
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−シクロ
ヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル
−16−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−16−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2 16−メチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル
−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16−メチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル
−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,1
9,19−オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−
オクタデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2 16,16−ジメチル−3−デカルボキシ−3−ヒドロキシ
メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−3,3,4,4,18,18,19,19−オクタデヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2 を挙げることができる。
本発明の化合物のうち、R1が−OCH2COOH、−OCH2COOM
e、−C≡C−COOH又は−C≡C−COOMeであり、R2が水
素である化合物は下記反応式に示す工程によつて製造
することができる。
反応式の工程においてYはOCH2又はC≡Cを示し、R
14はアセチル基又はベンゾイル基を示す。
上記反応式中、工程1は式Iのアルデヒドを一般式 (式中R3は前記定義に同じ)のホスホン酸ジメチルのナ
トリウム塩又はカリウム塩と反応させることにより容易
に達成できる。この反応は通常ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフラン(THF),ジオキサンなどのようなエー
テル系の溶媒中で実施される。通常はジメトキシエタン
又はテトラヒドロフランを用いれば十分好ましい結果が
得られる。
工程2は式IIのα,β−不飽和ケトンを還元して式III
のアリルアルコール体を得る工程である。還元の目的
は、α,β−不飽和ケトンIIの炭素−炭素二重結合は還
元しないでケトン部分のみを選択的に還元できる還元剤
が使用される。このような還元剤としては、水素化ホウ
素亜鉛(Zn(BH4)2)、アルミニウムイソプロポキシド
で代表されるアルミニウムアルコキシド、水素化リチウ
ムアルミニウムとビスフエノールの組合せ、水素化ホウ
素ナトリウムと三塩化セリウムの組合せ、ジイソブチル
アルミニウム(2.6−ジメチルフエノキシド)等が好ま
しく用いられる。通常の実施には水素化ホウ素ナトリウ
ムと三塩化セリウムを組合せて用いれば十分好ましい結
果が得られる。この場合にはメタノールが最も好ましい
溶媒として用いられる。水素化ホウ素亜鉛や有機アルミ
系還元剤を用いる場合には、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタンなどのようなエーテル系の溶媒
が好ましく用いられる。
工程2の反応は通常−110℃〜110℃の範囲の温度で適宜
実施されるが、水素化ホウ素ナトリウム/三塩化セリウ
ム系還元剤を使用する場合には−10℃〜室温の範囲の温
度が好ましく用いられる。一般に、この還元剤系を用い
て工程2を実施する場合ほぼ0℃が特に好ましい。
工程2の実施後、通常化合物IIIは15α体とその異性体
である15β体の混合物として得られる。化合物IIIはこ
れらの異性体混合物のまま工程3の原料として用いられ
る。
工程3は化合物IIIのアセチル基又はベンゾイル基を除
去する工程である。この目的のためにはいわゆるエステ
ル交換の技術が応用される。通常この目的のためには、
化合物IIIをメタノールに溶解し、ついで無水の炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,ナトリウムメトキシドなどの
ような塩基を触媒量加える。反応温度は−30℃〜80℃の
範囲から適宜選択されるが、通常は室温で十分好ましい
反応速度が得られる。
工程3の終了後15α体IVと15β体Vはカラムクロマトグ
ラフイーの技術によつて分離される。このためには通常
シリカゲルを担体とし酢酸エチルとシクロヘキサンの混
合溶媒によつて展開溶出すればよい。
工程4及び工程5はそれぞれIV及びVのエステルの加水
分解の工程である。通常のこの目的のためには化合物IV
又はVを含水メタノール,含水エタノールのような含水
アルコール系溶媒、含水ジオキサン、含水テトラヒドロ
フランのような含水エーテル系溶媒中で塩基と反応させ
ればよい。塩基としては水酸化ナトリウム,水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム,炭酸カリウムのような無機塩基
が好ましく用いられる。反応温度は−20℃〜150℃の範
囲から適宜選択されるが通常室温で十分好ましい反応速
度が得られる。
反応式一般式Iで示される出発化合物のうち、YがOC
H2であるものは下記反応式(R14は前記定義と同じ)
によつて製造することができる。実施のための詳細は後
記参考例に述べられている。
反応式の一般式Iの化合物でYがC≡Cである化合物
は下記反応式に示す工程によつて製造することができ
る。R14の定義は先に同じ。実施のための詳細は後記参
考例に述べられている。
本発明の化合物のうち、R1が−Y−COOR4(Yは前記定
義と同じ)であり、R4が水素又は陽イオンでない場合、
すなわちR4がエステル残基である場合の化合物は、相当
するR4が水素であるカルボン酸をエステル化することに
よつて製造できる。エステル化方法は種々知られている
が、ジアゾアルカンを作用させる方法、カルボン酸の銀
塩又は第三級アミン塩に活性ハロゲン化物を作用させる
方法、混合酸無水物法等が本発明化合物の製造には特に
好ましく用いられる。
ジアゾアルカンを用いる第一の方法では、カルボン酸と
ジアゾアルカンとを溶媒中で接触させることで容易に目
的物を得ることができる。ジアゾアルカンとしてはジア
ゾメタン,ジアゾエタン,ジアゾプロパン,ジアゾデカ
ン等をあげることができるが、勿論これらに限定されな
い。
第二の方法では、通常カルボン酸の銀塩又は第三級アミ
ン塩をジメチルホルムアミド,アセトニトリルなどのよ
うなアプロテイツクな極性溶媒中で活性ハロゲン化物と
反応させることにより実施される。活性ハロゲン化物の
例としては、塩化ベンジル,臭化ベンジル,臭化p−ブ
ロモベンジル,臭化p−メトキシベンジル,臭化p−フ
エニルベンジル,フエナシルブロミド,p−ブロモフエナ
シルブロミド,p−ニトロフエナシルブロミド,α−ベン
ゾイルフエナシルブロミド等をあげることができるが勿
論これらに限定されない。
第三の混合酸無水物法は最も適用範囲が広く本発明のエ
ステル化合物の大半はこの方法によつて製造される。こ
の方法では、まずカルボン酸の塩をクロロ炭酸エチル,
塩化ピバロイル,又はp−トルエンスルホン酸塩化物と
反応させて混合酸無水物を生成させ、ついで過剰量のア
ルコールR4OH(R4は前記定義に同じであるが、水素,陽
イオンではない)を加えて加熱すればよい。アルコール
の具体例をげると、メタノール,エタノール,プロパノ
ール,ブタノール,オクタノール,デカノール,イソプ
ロパノール,2−エチルヘキサノール,ベンジルアルコー
ル,p−ブロモベンジルアルコール,フエネチルアルコー
ル,シクロペンチルアルコール,シクロペンチルメチル
アルコール,シクロヘキサノール,シクロヘキシルメチ
ルアルコール,2−メトキシエタノール,2−(2−メトキ
シエトキシ)エタノール,ヒドロキシ酢酸メチルエステ
ル,乳酸エチルエステル,γ−ヒドロキシ酪酸メチルエ
ステル,2−ブチン−1−オール,2−ペンチン−1−オー
ル,1,3,ジ−(O)−メチルグリセリン,1,3−ジアセチ
ルグリセリン,フエノール,p−ブロモフエノール,p−フ
ルオロフエノール,m−クロロフエノール,m−フルオロフ
エノール,3,4−ジクロロフエノール,p−(トリフルオロ
メチル)フエノール,p−メチルフエノール,3,4−ジメチ
ルフエノール,p−メトキシフエノール,4−フエノキシフ
エノール,p−ベンゾイルアミノフエノール等をあげるこ
とができるがこれに限定されることはない。
本発明の化合物のうちR1(Y,R5,R6は前記定義に同じ)であらわされる化合物は
本発明の化合物中R1が−Y−COOH(Yは前記定義と同
じ)である化合物をアミド化することによつて得られ
る。
このためには、R1が−Y−COOH(Yは前記定義と同じ)
である本発明の化合物に第三級アミンを反応させてカル
ボン酸の第四級アンモニウム塩とし、ついでクロロ炭酸
エチル又はp−トルエンスルホン酸塩化物と反応させて
混合酸無水物とし、ついで式 で表わされるアミンを加えて加温する。アミンとして具
体的な例をあげれば、アンモニア,N−メチルアミン,H−
エチルアミン,N−ブチルアミン,N,N−ジメチルアミン,
N,N−ジエチルアミン,アニリン,p−ブロモアニリン,
シクロヘキシルアミン,シクロペンチルアミン,N−ベン
ジルアミン,フエネチルアミン,モルホリン,ピペリジ
ン等をあげることができるがこれに限定されない。
本発明の化合物のうち、R1が−Y−CH2OH(Yは前記定
義と同じ)である化合物は、本発明の化合物のうちのR1
が−Y−COOCH3(Yは前記定義と同じ)である化合物を
金属水素化物で還元することにより製造することができ
る。金属水素化物としては水素化リチウムアルミニウム
又は水素化ジイソブチルアルミニウムが好ましく用いら
れるが、これらに限定されない。水素化ジイソブチルア
ルミニウムを用いる場合には、通常トルエンのような炭
化水素を溶媒として−78℃〜60℃の範囲の温度で還元す
ればよい。水素化リチウムアルミニウムを用いる場合に
は、エーテル又はテトラヒドロフランのようなエーテル
系の溶媒が好ましく用いられる。
本発明の化合物のうち、Xが−CH=CH−であり、R2が水
素でない化合物は下記反応式に示す工程を実施するこ
とによつて製造できる。
反応式の工程−は式VIIIのアリルアルコールを相当
する式IXのα,β−不飽和ケトンに酸化する工程であ
り、このためには通常一般式VIIIの化合物を二塩化メタ
ン中で活性二酸化マンガンによつて酸化すればよい。
工程−2は式IXで表わされるケトンのアルキル化工程で
あるが、このためには一般式IXのケトンを適当に過剰量
のアルキル化剤と反応させればよい。アルキル化剤とし
てはR2MgCl,R2MgBr又はRLiが通常好ましく用いられる。
さらに好ましくはこれらのアルキル化剤と無水三塩化セ
リウムとから得られる錯体が用いられる。反応は−78℃
〜室温の範囲の温度で適宜実施すればよいが、通常は試
薬とケトンを−78℃で混合し、徐々に室温まで温度を上
昇させる方法が採用される。一般式XにおいてR1が−Y
−COOR4(Yは前記定義に同じであり、R4は陽イオン又
は水素ではない)である場合には、反応式の工程4と
同様に加水分解することによりR1が−Y−COOH(Yは前
記定義に同じ)である一般的Xの化合物に変換できる。
本発明の化合物のうち、R1が−OCH2COOR4,−OCH2CH2O
H,又は (R4,R5,R6は前記定義に同じ)であり、Xが−CH2CH2
−である化合物は、相当するXが−CH=CH−である化合
物を水素添加することによつて製造できる。この目的の
ためには、Xが−CH=CH−である化合物をパラジウム,
ハラジウム/炭素、酸化白金、ラネーニツケル等の触媒
によつて水添すればよいが、通常は金属パラジウム又は
活性炭担持パラジウムが好ましく用いられる。溶媒とし
てはメタノール,エタノール,酢酸エチル等が通常好ま
しく用いられるが、勿論これに限定されるものではな
い。
本明細書中で本発明の個々の化合物は光学活性体の構造
式をもつて示されているが、この一般式はd体、l体及
びdl体をも表わすものとする。又、反応式中の式も光学
活性体の一方についての構造式で示されているが、これ
らの工程はd体、l体及びdl体について全く同様に適用
できるものである。
反応式の工程をdl体について実施した場合、ラセミ体
として得られる式IV、式VI又は式VIIの化合物は光学活
性のカラムクロマトグラフイーの技術によつて容易にそ
のd体及びl体に分離できる。
一般式I中でYが−OCH2−である光学活性化合物が望ま
れる場合には下記反応式が用いられる。反応式の各
工程の詳細は後述の参考例に示す。
本発明の化合物は強力な血小板凝集抑制作用、血小板粘
着抑制作用、血管拡張作用、胃酸分泌抑制作用、胃粘膜
細胞保護作用、気管支筋弛緩作用、黄体退行作用、子宮
筋収縮作用等の薬理作用を有している。
本発明の化合物はその強力な血小板凝集抑制作用、血小
板粘着抑制作用、血管拡張作用を有しているため、高血
圧症、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞等の虚血性脳疾患、TI
A、末梢循環障害(バヤージヤー氏病、レイノー病、ベ
ーチエツト病、血栓性血小板減少性紫斑病、動静脈屡、
肝・腎障害等)アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、
糖尿病に併発する血小板機能障害、網膜血管閉塞症、高
脂血症、振動病等の治療と予防に有効である。
この目的のためには、通常静脈注射、動注、筋注、経
皮、皮下又は経口で本発明の化合物が投与できる。通常
経口又は直腸投与の際には0.01μg/kg/日〜10mg/kg/日
の範囲で1日1〜4回にわけて投与される。点滴静注又
は動注の場合には0.1ng/kg/分〜1γ/kg/分の範囲で投
与すれば好ましい結果が得られる。通常の静注、筋注、
皮下注の場合には0.01μg/kg/日/10mg/kg/日の範囲で1
日1〜4回にわけて投与する。これらの投与の場合、そ
の投与量は上記の範囲から患者の年令、性別、状態及び
薬剤の投与回数等を考慮して選択される。経皮的に投与
する場合、その投与量は剤型によつて変化するが、体重
kg当りの1日の吸収量が0.001μg/kg〜10mg/kgになるよ
うに調節される。
本発明の化合物は血小板の保存の目的のために使用でき
る。この目的のためには血小板濃縮液1ml当り本発明の
化合物0.01ng〜1μgが加えられる。
本発明の化合物は、人工心肺、人工腎臓、人工肝臓、人
工弁、人工血管使用時の血小板の凝集又は粘着の防止の
目的に有効である。この目的のためには、経口剤又は注
射剤の剤型で使用できる。経口投与の場合には0.01μg/
kg〜10mg/kgの本発明の化合物が有効な結果を与える。
人工臓器への血液流入回路の導入口に点滴の形で投与す
る方法も有効であり、この際0.1ng/kg/分〜1mg/kg/分の
投与速度で投与される。
本発明の化合物は、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、慢性胃炎、
非ステロイド性消炎鎮痛薬等の薬剤によつてひき起され
る消化器疾患等の予防と治療の目的に有効である。この
目的で本発明の化合物を経口又は静注投与する場合、0.
01μg/kg/日〜1mg/kg/日の範囲から適当な投与量が選択
される。投与回数は通常1〜4回/日が適切である。
本発明の化合物は喘息、気管支炎、肺炎等の疾病時の呼
吸の改善のために有効である。この目的のためには0.00
1μg/kg〜1mg/kgの本発明の化合物を経口又は吸入の剤
型で投与すればよい。
本発明の化合物は、陣痛の促進、子宮頸管の弛緩と軟化
の目的に有効である。この目的のためには経口、経膣、
又は点滴静注の形で投与するのが好ましい。経口又は経
膣投与の場合には0.01μg/kg〜5mg/kgの本発明の化合物
を投与すればよい。点滴静注の際は0.1ng/kg/分〜1μg
/kg/分の速度で薬剤を投入すればよい。
本発明の化合物は哺乳動物(馬、牛、豚、羊など)の性
周期の同調の目的に有用である。この目的のためには、
通常0.01μg/kg〜10mg/kgの本発明の化合物を経口、経
膣又は筋注投与すればよい。
本発明の化合物は鼻粘膜の充血の除去の目的に有効であ
る。この目的のためには10μg/ml〜10mg/mlの溶液をエ
アロゾルの形で投与するか、0.1μg/ml〜1mg/mlの軟
膏、ローシヨン剤、リニメント剤の形で局所投与すれば
よい。
本発明の化合物は、肝炎、腎炎の症状の改善に有効であ
る。この目的のためには、0.01μg/kg〜1mg/kgの本発明
の化合物を経口又は静注で投与すればよい。
本発明の化合物は癌の転移防止の目的に有用である。こ
の目的のために0.01μg/kg/日〜1mg/kg/日の本発明の化
合物を1日当り1〜4回にわけて経口又は静注投与すれ
ばよい。本発明の化合物は点滴静注の形で投与してもよ
く、この場合は0.1ng/kg/分〜100μg/kg/分の速度で本
発明の化合物を投与すればよい。
本発明の化合物は消炎・鎮痛の目的に有用である。この
目的のためには0.01μg/kg/日〜1mg/kg/日の量で、経口
もしくは静注投与すればよい。
本発明の化合物は、澱粉、乳糖、白糖、、ブドウ糖、微
結晶セルロース、ある種の粘土のような賦形剤、着色
剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、被覆剤を含む固形物の形
で経口投与できる。又本発明の化合物は、これらの殺菌
溶液の形で非経口的に投与してもよく、また他の溶質、
たとえば液を等張するに十分な塩化ナトリウム又はグル
コース等を含んでいてもよい。本発明の化合物は化学構
造上の安定性を有しているため、製剤上の難点はなく、
上記経口用の製剤(錠剤、散剤、顆粒剤)および各種注
射剤、坐剤、軟膏、ローシヨン剤等幅広い投与法を応用
できる。
以下に本発明を実施例をもつて説明する。
参考例1 7−ブロモ−2α,5−ジヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン(5,7−ジブロモ−2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン(100g,275mmol)を
無水THF(1)に溶かした溶液に、アルゴン下0℃で
攪拌しながらシクロヘキシルマグネシウムクロライドの
THF溶液(2.04規定、296ml、604mmol)を加え、反応混
合物を室温にもどして30分間攪拌した。この反応混合物
にシクロヘキシルグネシウムクロライドのTHF溶液(2.0
4規定、431ml、879mmol)を加え、温度を40℃にあげて
1時間攪拌した。この反応液を、酸素を飽和させた無水
THG(1.5l)中に、−78℃で酸素を吹き込みながら2時
間かけて滴下した。滴下後さらに−78℃で2時間攪拌
し、−35℃まで昇温した。ここで酸素の吹き込みを止
め、窒素を10分間反応後に吹き込み、0℃に昇温した。
得られた反応混合液に3規定塩酸(800ml)を加え、さ
らに亜硫酸ナトリウム(300g、2.38mol)を水(1.2l)
に溶解した水溶液を加えて12時間攪拌した。反応液中の
結晶を別し、得られた結晶を酢酸エチル(500ml×
2)で洗つた。液を合わせて有機層を分離し、水層を
酢酸エチル(500ml×3)で抽出した。有機層を合わせ
て200mlになるまで濃縮し、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(1)と酢酸エチル(1)を加えた。有機層を
分離し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(200ml×3)
で再抽出した。水層を合わせて酢酸エチル(1)を加
えて有機層と水層を分離した。得られた水層に6規定塩
酸(300ml)と酢酸エチル(1)を加え過した。得
られた結晶を乾燥すると7−ブロモ−2α,5−ジヒドロ
キシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3
a,8b−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ〔b〕ベンゾフ
ラン(49.0g、163mmol)が得られた。液を有機層と水
層に分離し、水を酢酸エチル(500ml×3)で再抽出
し、有機層を合わせて、水(500ml)及び飽和食塩水(5
00ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。得られた結晶を酢酸エチル(100ml×3)で洗い、
乾燥すると7−ブロモ−2α,5−ジヒドロキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−シクロペンタ〔b〕ベンゾフランが7.6g
(25.2mmol)得られた。(全収率68.1%)。この構造は
以下のデータより確認した。
m.p.:226.5〜227℃(メタノールから再結晶) IR(KBr法):3440,3300,3150,2960,2930,2880,1625,159
0,1495,1440,1390,1360,1330,1320,1310,1250,1240,122
0,1200,1180,1160,1090,1080,1050,1030,1010,990,960,
940,890,870,840,810,795,740,650,590,550,450,400cm
-1 NMR(90MHz、DMSO−d6、δ):1.5−2.0(2H,m);2.2−
2.7(1H,m);3.1−4.2(4H,m);4.5−4.9(2H,m);4.9
−5.3(1H,m);6.72(1H,d,J=2.0Hz);6.86(1H,dd,J
=0.7,2.0Hz);9.3−9.8(1H,幅広いs) MASS(EI法m/e)300,302(M+) 元素分析 計算値(C12H13O4Brとして) 実測値 C 47.86 C 47.79 H 4.35 H 4.47 参考例2 2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルオキシ−酢酸メチル(7−ブロモ−2α,5−ジヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン(56.4g、187mmol)
をメタノール(4l)に50℃で溶解させ、室温まで冷却し
た。この溶液に水酸化カリウムのメタノール溶液(0.51
規定、367ml、187mmol)を加え1時間攪拌した。得られ
た反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、真空ポ
ンプで乾燥した。得られた結晶にDMF(1)を加えて
懸濁液とし、この懸濁液に、ブロモ酢酸メチル(42.9
g、280mmol)をDMF(80ml)に溶かした溶液を加え、室
温で2時間攪拌した。減圧下で反応液中のDMF(900ml)
を留去し、水(700ml)と酢酸エチル(1)を加え、
得られた結晶を過し、乾燥すると粗7−ブロモ−2α
−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH
−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ
〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチルが52.6g得られ
た。液の有機層と水層を分離し、有機層を飽和食塩水
(400ml)で洗い、無水硫酸マグネシウョで乾燥し、濃
縮すると15.4gの残渣が得られた。得られた粗結晶の一
部をエタノールより再結晶して純粋な7−ブロモ−2α
−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH
−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ
〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチルを得た。この構
造は以下のデータより確認した。
m.p.:174.8〜176.3℃ IR(KBr法):3270,3070,2925,2875,1740,1610,1580,147
0,1430,1390,1350,1340,1320,1290,1270,1240,1220,119
5,1150,1120,1100,1070,1040,1015,960,900,860,795,73
0,700,660,620,600,530,480,430cm-1 NMR(90MHz、DMSO−d6、δ):1.5−2.0(2H,m);2.2−
2.6(1H,m);3.2−4.0(4H,m);3.70(3H,s);4.6−4.9
(2H,m);4.80(2H,s);5.0〜5.4(1H,m);6.8−7.2(2
H,m) MASS(EI法、m/e):372,374(M+) 元素分析 計算値(C15H17O6Brとして) 実測値 C:48.27 C:48.36 H: 4.59 H: 4.82 上記で得られた粗7−ブロモ−2α−ヒドロキシ−1β
−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テト
ラヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニル
オキシ酢酸メチルと残渣を合わせてメタノール(4l)に
溶かし、10%パラジウム活性炭(11g)を加えて水素雰
囲気下室温で1時間攪拌した。反応混合物を過し、
液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(400ml)を加え、4
00mlになるまで濃縮した。濃縮液に水(200ml)と酢酸
エチル(1)を加えて分離した後、水層を酢酸エチル
(200ml×6)で再抽出し、有機層を合わせて飽和食塩
水(100ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮すると48.0gの粗結晶が得られた。これを酢酸エチ
ルで再結晶すると純粋な白色結晶の2α−ヒドロキシ−
1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−
テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラ
ニルオキシ酢酸メチル(37.7g、128mmol)が得られた。
母液を濃縮後カラムクロマトグラフイー(シリカゲル:
アセトニトリル/塩化メチレン1:3〜1:1)によつて精製
し5.50g(18.7mmol)の2α−ヒドロキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタン〔b〕ベンゾフラニルオキ
シ酢酸メチルが得られた。(全収率78.5%)。この構造
は以下のデータより確認した。
m.p.:101.5−102℃(酢酸エチル/シクロヘキサンより
再結晶) IR(KBr法):3260,2930,1750,1740,1620,1590,1490,146
0,1440,1400,1335,1300,1270,1250,1220,1200,1170,111
0,1090,1050,1030,1010,960,910,850,770,740,700,680,
650,610,560,540,370,360cm-1 NMR(400MHz、CDCl3、δ):1.95−2.0(1H,m);2.10(1
H,ddd,J=4.9,7.8,14.0Hz);2.17(1H,dq,J=5.6,8.0H
z);2.3−2.4(1H,m,アルコール);2.59(1H,dt,J=6.
8,14.0Hz);3.44(1H,t,J=8.0Hz);3.7−3.8(1H,m);
3.78(3H,s);3.9−4.0(1H,m);4.1−4.2(1H,m);4.7
1(1H,d,J=16.1Hz);4.73(1H,d,J=16.1Hz);5.21(1
H,ddd,J=4.9,6.8,8.0Hz);6.72(1H,d,J=7.8Hz);6.7
8(1H,t,J=7.8Hz);6.85(1H,d,J=7.8Hz) MASS(EI法、m/e):2.94(M+) 元素分析 計算値(C15H18O6として) 実測値 C:61.21 C:60.99 H: 6.17 H: 6.11 参考例3 2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(42.4g,144m
mol)を無水THF(600ml)に溶かし、この溶液に無水ト
リエチルアミン(90.3ml,648mmol)と塩化トリチル(9
0.3g,323mmol)を加えて7時間還流した。反応混合液を
0℃に冷却し、無水トリエチルアミン(80.2ml,575mmo
l)とベンゾイルクロライド(50.2ml,432mmol)を加
え、室温で14時間攪拌した。この反応混合物を0℃に冷
却し、メタノール(200ml)と5.24規定のメタノール塩
酸(100ml,524mmol)を加えて室温で12時間攪拌した。
つづいて混合物を0℃に冷却し、炭酸水素ナトリウム30
gを加えてpH=7とした。濃縮後得られた残渣に酢酸エ
チル(800ml)を加えて過し、得られた結晶を酢酸エ
チル(400ml×3)で洗つた。液を合わせて、1に
なるまで濃縮し、この濃縮液に1規定塩酸(200ml)を
加えて分離し、有機層を水(200ml×3)、飽和食塩水
で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後残渣
をカラムクロマクグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル
/シクロヘキサン1:10〜1:1)によつて精製すると白色
結晶の2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチ
ル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5
−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル
(47.2g,119mmol)が82.3%の収率で得られた。この構
造は以下のデータより確認した。
m.p.:52〜54℃(エーテルから再結晶) IR(KBr法):3520,3400,3060,3000,2950,2890,1740,171
0,1620,1600,1490,1470,1440,1390,1370,1320,1300,128
0,1230,1190,1180,1160,1110,1070,1040,1020,1000,99
0,970,950,920,875,840,820,760,740,720,640,600,550,
520cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.1−2.2(1H,m);2.45(1H,
dt,J=3.6,15.1Hz);2.50(1H,m);2.63(1H,ddd,J=5.
9,6.8,15.1Hz);3.75(3H,s);3.77(2H,d,J=5.0Hz);
3.83(1H,dd,J=5.0,8.8Hz);4.65(1H,d,J=16.1Hz);
4.68(1H,d,J=16.1Hz);5.35−5.45(2H,m);6.74(1
H,d,J=7.4Hz);6.77(1H,t,J=7.4Hz);6.89(1H,d,J
=7.4Hz);7.31(2H,t,J=8.0Hz);7.49(1H,t,J=8.0H
z);7.62(2H,d,J=8.0Hz) MASS(EI法,m/e):398(M+) 元素分析 計算値(C22H22O7として) 実測値 C:66.32 C:66.10 H: 5.57 H: 5.59 参考例4 2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチルエステル
アルゴン気流下、2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(22.00g,74.7mmol)を無水THF(400ml)
に溶かし、この溶液を無水トリエチルアミン(46.2ml,3
32mmol)と塩化トリチル(46.89g,168mmol)を加えて、
7時間還流した。この反応混合物に無水ピリジン(100.
2ml,1.24mol)と無水酢酸(49.1ml,0.520mol)を加え室
温で48時間攪拌した。この反応混合物を0℃に冷却し、
メタノール塩酸(5.24規定、215ml,1.13mol)を加えて
室温で10時間攪拌した。つづいて反応混合物を0℃に冷
却し炭酸水素ナトリウム(120g,1.43mol)を加えてpH7
とし、沈殿を過した後、液を濃縮した。残渣に水
(100ml)を加え、これを酢酸エチル(100ml×5)で抽
出し、ついで酢酸エチル層を1規定塩酸(100ml)、炭
酸水素ナトリウム水溶液(100ml)、水(200ml)、飽和
食塩水(200ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル,酢酸エチル/シクロヘキサン=1:1)
で分離精製すると、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキ
シメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1
H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸
メチルエステル(17.17g,51.0mmol)が68.3%の収率で
得られた。
m.p.:82.5〜83℃(酢酸エチル/シクロヘキサンから再
結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3510,2970,2950,2925,2880,2820,1724,161
7,1592,1491,1467,1439,1429,1376,1369,1332,1317,129
8,1245,1190,1150,1110,1075,1060,1013,980,962,927,8
94,841,822,784,769,732,706,654,637,609cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.82(1H,幅広いs);1.87
(3H,s);2.24〜2.32(2H,m);2.53〜2.62(1H,m);3.6
7〜3.78(3H,m);3.79(3H,s);4.73(2H,s);5.07(1
H,dd,J=12.21,6.35Hz);5.25〜5.31(1H,m);6.70〜6.
90(3H,m) MASS(EI法,m/e):336(M+) 元素分析 計算値(C17H20O7): 実測値 C:60.71 C:60.91 H: 5.99 H: 6.03 参考例5 d−7−ブロモ−2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸
dl−7−ブロモ−2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸(3
2.5g,99mmol)及びd−cis−N−ベンジル−2−ヒドロ
キシメチルシクロヘキシルアミン(21.7g,99mmol)をエ
タノール(70ml)に加熱溶解させたのちに室温まで冷却
し、d−カルボン酸・d−アミンの塩の種晶を接種し、
三日間放置した。得られた結晶を、さらにエタノール
(70ml)で、次に50%メタノール水溶液(10ml)で再結
晶するとd−7−ブロモ−2α−ヒドロキシ−1β−ヒ
ドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒ
ドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボ
ン酸・d−cis−N−ベンジル−2−ヒドロキシメチル
シクロヘキシルアミン塩が5.30g得られた(収率9.8
%)。この結晶を蒸留水(40ml)に分散させ6N−硫酸
(6ml)を加え30分間攪拌するとd−カルボン酸が析出
した。これを過した後、結晶をアセトン(10ml)で洗
浄し、乾燥して、d−7−ブロモ−2α−ヒドロキシ−
1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−
テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラ
ンカルボン酸を得た(収量3.00g、収率9.3%)。光学純
度はジアゾメタンによりカルボン酸をメチルエステルに
変換した後液体クロマトグラフイーにより測定した。
光学純度 99%以上 旋光度▲〔α〕20 D▼=+15.2°(c=0.92,メタノー
ル) m.p.:115.5〜116.5℃ IR(KBr法):3640,3500,3400〜2500,3110,2980,2850,16
95,1650,1605,1450,1390,1370,1350,1335,1305,1300,12
60,1240,1220,1170,1120,1075,1020,995,950,915,885,8
70,840,795,790,690,655,620,560,525cm-1 NMR(400MHz,CDCl3−DMSO−d6,δ):2.02〜2.10(2H,
m);2.50〜2.57(1H,m);2.80〜3.20(3H,bs);3.60(1
H,t,J=7.8Hz);3.66(1H,dd,J=5.4,10.5Hz);3.78(1
H,dd,J=5.4,10.4Hz);4.01(1H,q,J=6.5Hz);5.31(1
H,ddd,J=5.4,7.8,9.3Hz);7.52(1H,m);7.81(1H,d,J
=2.4Hz) MASS(EI法、m/e):328,330(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C13H13O5Br,M+) :327.9909 実測値(M+) :327.9928 参考例6 d−2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβ
H,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロ
ペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸メチルエステル
d−7−ブロモ−2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸(2
9.18g,88.4mmol)をメタノール(1.5l)に溶かし、10%
・パラジウム活性炭(3g)を加え水素雰囲気下室温で2
時間攪拌した。次にアルゴン下で反応液を3時間還流し
た後過した。液を濃縮し、残渣に水(200ml)を加
え、クロロホルム(300ml×3)で抽出し、飽和食塩水
(100ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮すると22.3gの粗結晶が得られた。これを酢酸エチル
で再結晶するとプリズム結晶のd−2α−ヒドロキシ−
1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−
テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラ
ンカルボン酸メチルエステル(20.87g,79.1mmol,収率8
9.4%)が得られた。この構造は以下のデータにより確
認した。
施光度▲〔α〕20 D▼=+109.6°(c=1.028,メタノー
ル) m.p.:154〜155℃ IR(KBr法):3280,3170,3030,2990,2950,2900,1720,160
5,1445,1430,1370,1355,1315,1275,1250,1220,1190,117
0,1140,1105,1075,1065,1055,1040,1015,995,965,930,9
05,880,855,840,765,710,625cm-1 NMR(400MHz,CDCl3−DMSO−d6,δ):2.01〜2.08(2H,
m);2.56〜2.63(1H,m);3.54(1H,t,J=8.3Hz);3.78
(2H,t,J=5.4Hz);3.88(3H,s);4.05(1H,d,J=4.9H
z);4.01〜4.08(1H,m);4.14(1H,t,J=5.3Hz);5.26
(1H,ddd,J=5.3,8.3,9.3Hz);6.86(1H,t,J=7.3Hz);
7.41(1H,m);7.70(1H,dd,J=1.0,7.3Hz) MASS(EI法,m/e):264(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C14H16O5,M+) 264.0962 実測値 M+ 264.0980 参考例7 d−2α−ヒドロキシ−1β−トリチルオキシメチル−
3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シ
クロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸メチルエステ
ル(アルゴン気流下、d−2α−ヒドロキシ−1βヒドロキ
シメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1
H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸メ
チルエステル(9.3g,36.9mmol)を無水THF(200ml)に
溶かした溶液に無水トリエチルアミン(15.45ml,111mmo
l)と塩化トリチル(15.45g,55.4mmol)を加え、3時間
還流した。反応液を冷却し6規定塩酸(15ml)を加えて
pHを1とした後、水(75ml)を加え酢酸エチル(75ml×
2)で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後濃縮した。得られた残渣をカラムク
ロマトグラフイー(シリカゲル、酢酸エチル/シクロヘ
キサン=1/10→1/2)で分離精製するとd−2α−ヒド
ロキシ−1β−トリチルオキシメチル−3aβH,8bβH−
2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ
〔b〕ベンゾフランカルボン酸メチルエステル(15.3g,
30.2mmol)が得られた(収率81.9%)。
この構造は以下のデータにより確認した。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+94.13°(c=1.176,メタノ
ール) IR(液膜法):3600−3100,3090,3050,3010,2930,1705,1
605,1485,1460,1440,1430,1370,1350,1330,1290,1270,1
210,1180,1135,1060,1030,1000,970,930,895,845,750,7
00cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.07−2.14(2H,m);2.16−
2.23(1H,m);2.56(1H,dt,J=6.8,14.2Hz);3.26(1H,
dd,J=6.8,9.0Hz);3.40−3.45(1H,m);3.88(3H,s);
5.29(1H,ddd,J=4.4,6.8,9.0Hz);6.83(1H,t,J=7.3H
z);7.15(1H,m);7.24−7.34(9H,m);7.46(6H,m);
7.73(1H,m) MASS(EI法,m/e:506(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C33H30O5,M+) 506.2112 実測値(M+) 506.2103 参考例8 d−2α−ヒドロキシ−1β−トリチルオキシメチル−
3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シ
クロヘペンタ〔b〕ベンゾフラニルメチルケトン(水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパージヨ
ン、4.5g,113mmol)をn−ペンタン(10ml×3)で洗つ
た後乾燥し、アルゴン気流下で無水DMSO(100ml)を加
え、70℃で1時間加熱した。室温まで冷却後無水THF(5
0ml)を加えた。さらに、無水THF(50ml)に溶解したd
−2α−ヒドロキシ−1β−トリチルオキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフランカルボン酸メチルエステル
(14.0g,27.7mmol)の溶液を氷冷下で滴下した。1時間
攪拌した後反応液をロータリーエバポレータで濃縮し
た。さらに真空ポンプで減圧にして80℃でDMSOを留去し
た。残渣に水(100ml)を加え1N塩酸でpHを4とした
後、クロロホルム(300ml,150ml×2)で抽出した。ク
ロロホルム層を飽和食塩水(100ml)で洗つた後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮してd−2α−ヒドロキシ
−1β−トリチルオキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3
a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベン
ゾフラニルメチルスルフイニルメチルケトンの粗精製物
を得た。
次にエタノール(80ml)と酢酸(80ml)の中に亜鉛粉末
(18.2g,278mmol)を加えた。その中に氷冷下でエタノ
ール(80ml)に溶かした上記粗精製物を滴下し、2時間
室温で攪拌した。反応液を真空ポンプで濃縮した後、酢
酸エチル(100ml)を加え、さらに炭酸水素ナトリウム
(30g)を加え10分間攪拌した。反応液を過した後、
水(100ml)を加えて有機層と水層に分離し、水層をさ
らに酢酸エチル(150ml×3)で抽出した。有機層を飽
和食塩水(50ml)で洗つた後無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮して油状物を得た。この油状物をカラムクロマ
トグラフイー(シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチ
ル10/1→3/1)で分別精製を行ない7.8gの求める生成物
を得た。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(1/1)で
再結晶を行ない、白色結晶であるd−2α−ヒドロキシ
−1β−トリチルオキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3
a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタン〔b〕ベ
ンゾフラニルメチルケトン(7.5g,15.3mmol)を得た
(収率55.2%)。この構造は以下のデータにより確認し
た。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+96.03(c=0.882,メタノー
ル) M.p.:76.5−78.0℃ IR(KBr法):3600−3200,3090,3070,3040,2930,2855,17
40,1660,1600,1490,1465,1445,1410,1365,1335,1285,12
50,1230,1195,1155,1090,1075,1025,1005,965,940,930,
910,850,835,900,770,750,715,650,635,600,580cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.03−2.10(2H,m);2.17−
2.22(1H,m);2.56−2.63(1H,m);2.61(3H,s);3.27
(1H,dd,J=7.3,9.8Hz);3.40−3.49(2H,m);4.10−4.
12(1H,m);5.23(1H,ddd,J=4.9,7.3,8.8Hz);6.85(1
H,t,J=7.5Hz);7.12−7.14(1H,m);7.23−7.35(9H,
m);7.44−7.46(6H,m);7.68−7.71(1H,m) MASS(EI法,m/e):490(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C33H30O4,M+) :490.2108 実測値(M+) 490.2126 参考例9 d−5−アセトキシ−2α−ヒドロキシ−1β−トリチ
ルオキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒ
ドロ−1H−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン(d−2α−ヒドロキシ−1β−トリチルオキシメチル−
3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シ
クロペンタ〔b〕ベンゾフラニルメチルケトン(7.5g,1
5.3mmol)を塩化メチレン(30ml)に溶解した溶液に炭
酸水素ナトリウム(6.4g,76.5mmol)を加え、氷冷下で
メタクロロ過安息香酸(8.3g,48.3mmol)を加えて10分
間攪拌した後、室温で終夜攪拌した。翌日、反応液に亜
硫酸水素ナトリウム(15g)を加え30分間攪拌した。反
応混合物をロ過し、ロ液を濃縮した。残渣に酢酸エチル
(100ml)を加え、さらに炭酸水素ナトリウム(15g)を
加え、30分間攪拌した後ロ過した。ロ液に水(100ml)
を加え、1N塩酸でpHを4にした後有機層と水層に分離し
た。水層をさらに酢酸エチル(150ml,50ml×2)で抽出
し、有機層をあわせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃
縮した。得られた油状物をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル8/1→3/1)
で分別精製しd−5−アセトキシ−2α−ヒドロキシ−
1β−トリチルオキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8
b−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラ
ン(5.3g,10.4mmol)を得た(収率68.0%)。この構造
は以下のデータにより確認した。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+74.19°(c=0.868,メタノ
ール) IR(液膜法):3600−3200,3090,3050,3020,2970,2930,2
860,1760,1730,1615,1600,1485,1460,1445,1365,1260,1
245,1215,1180,1150,1070,1045,995,955,940,910,895,8
45,775,760,745,700,635cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.04−2.10(1H,m);2.26−
2.28(2H,m);2.29(1H,s);2.41−2.48(1H,m);3.22
(1H,dd,J=7.3,9.3Hz);3.37(1H,J=5.4,9.3Hz);3.4
9(1H,dd,J=6.3,8.3Hz);4.05−4.10(1H,m);5.19(1
H,ddd,J=4.4,6.3,8.3Hz);6.78−6.91(3H,m);7.24−
7.34(9H,m);7.43−7.46(6H,m) MASS(EI法,m/e):506(M+) 高分離能マススペクトル計算値(C33H30O5,M+):506.2
093 実測値(M+):506.2101 参考例10 d−2α−ヒドロキシ−1β−トリチルオキシメチル−
3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シ
クロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチルエス
テル(10d−5−アセトキシ−2α−ヒドロキシ−1β−トリチ
ルオキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒ
ドロ−1H−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン(6.2g,12.
3mmol)をメタノール(50ml)に溶かした溶液に、氷冷
下で、別途調製した0.9N水酸化カリウムメタノール溶液
を滴下した。30分後メタノールを留去し、残渣にベンゼ
ンを加え共沸乾燥した。次にこの残渣をDMF(50ml)に
溶かし、DMF(20ml)に溶かしたブロモ酢酸メチル(17.
4ml,18.5mmol)を滴下した。この混合物を室温で2時間
攪拌した後減圧でDMFを留去した。残渣に水(50ml)を
加えて酢酸エチル(50ml×3)で抽出し、飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
した。得られた油状物をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン=1/3で分別精
製し、酢酸エチル/シクロヘキサン(1/1)で再結晶し
て、白色結晶のd−2α−ヒドロキシ−1β−トリチル
オキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチル(4.9g,9.1mmol)を得た(収率74.3%)。こ
の構造は以下のデータにより確認した。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+50.37°(c=1.074,メタノ
ール) M.P.:127.0−128.0℃ IR(KBr法):3600−3200,3060,3020,2975,2950,2905,28
60,1760,1740,1602,1598,1480,1445,1435,1390,1385,13
70,1340,1325,1305,1300,1265,1240,1230,1210,1185,11
75,1115,1090,1075,1050,1035,1000,975,940,915,895,8
90,860,845,780,765,750,710,695cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.04−2.11(1H,m);2.21(1
H,d,J=4.4Hz);2.24−2.27(1H,m);3.23(1H,dd,J=
7.3,9.3Hz);3.40−3.45(2H,m);3.78(3H,s);4.30−
4.10(1H,m);4.71(2H,s);5.17(1H,ddd,J=4.9,7.3,
8.8Hz);6.67−6.76(3H,m);7.23−7.34(9H,m);7.42
−7.51(6H,m) MASS(EI法,m/e):536(M+) 高分解能マススペクトル計算値(C34H32O6,M+):536.21
99 実測値(M+):536.2201 参考例11 d−2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβ
H,8bβH−2,3,3a、8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロ
ペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチルエステル
11d−2α−ヒドロキシ−1β−トリチルオキシメチル−
3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シ
クロペンンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル
(4.6g,8.6mmol)をピリジン(10.4ml)に溶かした溶液
に氷冷下で無水酢酸(8.1ml,86mmol)を加え、室温で3
時間攪拌した。次に反応液にメタノール(20ml)を加え
氷冷下別途調製した5.3N塩酸メタノール溶液(35ml)を
加え、室温で3時間攪拌した。再び0℃に冷却し、炭酸
水素ナトリウム(20g)を加えてpH7とした後、沈殿をロ
過し、ロ液を濃縮した。残渣に水(15ml)を加え、酢酸
エチル(30ml,20ml×3)で抽出し、飽和食塩水(15m
l)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮し
た。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン1/9→2/1)で分別
精製し、酢酸エチル/シクロヘキサン(2/1)で再結晶
するとプリズム結晶のd−2α−アセトキシ−1β−ヒ
ドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒ
ドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキ
シ酢酸メチルエステル(2.40g,7.1mmol)が得られた
(収率83.1%)。
この構造は以下のデータにより確認した。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+26.28°(c=1.286,メタノ
ール) M.P.:80.5−81.0℃ IR(KBr法):3550,3010,2990,2955,2920,2910,2820,175
0,1735,1615,1585,1495,1465,1440,1380,1360,1310,129
5,1255,1225,1195,1185,1125,1105,1075,1060,1045,102
0,1005,975,955,910,885,850,835,795,770,730,695,66
5,640,620,605,580,535,520cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.87(3H,s);2.10(1H,t,J
=5.9Hz);2.24−2.31(2H,m);2.57(1H,m);3.68−3.
76(3H,m);3.79(3H,s);4.71(1H,d,J=16.3Hz);4.7
4(1H,J=16.3Hz);5.07(9H,q,J=6.3Hz);5.27(1H,d
dd,J=3.9,8.7,10.7Hz);6.72−6.79(2H,m);6.87(1
H,d,J=7.3Hz) MASS(EI法,m/e):336(M+) 高分解能マススペトル計算値(C17H20O7,M+):336.1209 実測値:336.1225 参考例12 6,8−ジブロモ−2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβ
H−4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシ
ノ〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン
125,7−ジブロモ−2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラン(180mg)のTHF(5m
l)溶液にアセタール(2ml)を加え、さらにp−トルエ
ンスルホン酸(200mg)のTHF(10ml)溶液を0.3ml加え
て60℃で6時間、80℃で1.5時間加熱攪拌した。得られ
た反応混合物に水(3ml)と炭酸水素ナトリウム(280m
g)を加えて濃縮し、残渣を酢酸エチル(30ml,20ml×
2)で抽出した。抽出後をあわせて水及び飽和食塩水で
洗浄し、乾燥し、濃縮すると200mgの粗生成物が得られ
た。これを酢酸エチル/n−ヘキサン(8ml/10ml)により
再結晶すると47mgの生成物が得られた。濃縮した母液
(195mg)を上記と同様の条件で反応させ後処理を行う
と199mgの粗生成物が得られた。これをメルク社ローバ
ーカラム(シリカゲル:シクロヘキサン−酢酸エチル=
2/1)にて精製すると75mg,前回とあわせて122mgの6,8−
ジブロモ−2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−
4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ
〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフランが得
られた(収率63%)。この構造は以下のデータにより確
認した。
IR(KBr法):2850,1600,1575,1160,750,730cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.36(3H,d,J=5.0Hz);1.7
−2.2(2H,m);2.77(1H,m);3.15−3.6(2H,m);3.70
(1H,t,J=10.5Hz);4.40(1H,dd,J=10.5,4.0Hz);4.7
2(1H,q,J=5.0Hz);5.24(1H,m);7.14(1H,d,J=2.0H
z);7.47(1H,d,J=2.0Hz) MASS(EI,m/e):398,390,392(M+) 参考例13 6−ブロモ−2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH
−4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ
〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルア
ルデヒド(13アルゴン気流下、6,8−ジブロモ−2−メチル−4aαH,4
bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒド
ロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ
〔b〕ベンゾフラン(12.7g,32.56mmol)を無水THF(20
0ml)に溶かした溶液に、1.81規定のシクロヘキシルマ
グネシウムクロライド(21.6ml)を加え、40℃で3時間
加熱した。反応混合物を室温に戻し、無水DMF(63ml,81
4mmol)を加えて10分間攪拌した後、飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(150ml)を加え、酢酸エチル(100ml×3)
で抽出した。有機層を合わせて水(300ml),飽和食塩
水(300ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(50g)で乾燥
した後、濃縮した。得られた粗製物をクロロホルム/n−
ヘキサン(18/1)で再結晶すると無色針状晶(8.26g)
が得られた。一方ろ液を濃縮し、残渣をカラムクロマト
グラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン
=1:2)によつて精製すると、1.98gの6−ブロモ−2−
メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,10,1
0a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,4〕
シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルアルデヒド(10.24
g,30.12mmol収率93%)が得られた。
この構造は以下のデータより確認した。
M.P.:212−213℃ IR(KBr法):3070,2980,2945,2870,1669,1600,1442,138
1,1360,1339,1313,1259,1222,1203,1186,1167,1143,112
4,1103,1065,1042,1021,1003,989,960,928,882,865,82
5,750,724,702,675,642,601cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.37(3H,d,J=5.06Hz);1.6
0−2.25(2H,m);2.65−3.57(3H,m);3.73(1H,t,J=1
0.56Hz);4.41(1H,dd,J=10.56,4.39Hz);4.73(1H,q,
J=5.06Hz);5.20−5.42(1H,m);7.32−7.41(1H,m)
7.70−7.80(1H,m);10.11(1H,s) MASS(EI法,m/e):338(M+) 参考例14 1,1−ジブロモ−2−〔6−ブロモ−2−メチル−4aα
H,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒ
ドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ
ン〔b〕ベンゾフラニル〕エチレン(14アルゴン気流下、トリフエニルホスフイン(16.85g,64.
24mmol)をジクロロメタン(60ml)に溶かした溶液に、
四臭化炭素(10.65g,32.12mmol)を加え、さらに−78℃
で6−ブロモ−2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβ
H−4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシ
ノ〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニル
アルデヒド(5.46g,16.06mmol)を50mlのジクロロメタ
ンに溶かして加えて、5分間攪拌した。反応混合物に水
(30ml)を加えてジクロロメタン(30ml×3)で抽出し
た。有機層を合わせて水(150ml),飽和食塩水(150m
l)で洗い、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した後濃
縮すると31.79gの固形物が得られた。これを、カラムク
ロマトグラフイー(シリカゲル;ジクロロメタン)によ
つて精製すると1,1−ジブロモ−2−〔6−ブロモ−2
−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,1
0,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,
4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニル〕エチレン(4.3
156g,8.95mmol)が56%の収率で得られた。これを、酢
酸エチル/n−ヘキサン(6/15)から再結晶すると、無色
針状晶が得られた。この構造は以下のデータより確認し
た。
M.P.:128−130℃ IR(KBr法):2950,2910,2890,2850,1600,1574,1442,142
2,1382,1348,1304,1243,1230,1203,1180,1155,1135,111
0,1070,1041,1002,998,960,880,868,843,825,743,675,6
58,635,602cm-1 NMR(100MHz,CDCl2,δ):1.36(3H,d,J=5.06Hz);1.6
0−2.18(2H,m);2.55−2.91(1H,m);3.01−3.51(2H,
m);3.70(1H,t,J=10.56Hz);4.34(1H,dd,J=10.56,
4.62Hz);4.71(1H,q,J=5.06Hz);5.02−5.32(1H,
m);7.16(1H,d,J=1.98Hz);7.43(1H,s);7.76(1H,
d,J=1.98Hz) MASS(EI法,m/e):492(M+) 参考例15 2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,
10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,
4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルアセチレン(1
5アルゴン気流下、1,1−ジブロモ−2−〔6−ブロモ−
2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,
10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,
4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニル〕エチレン(4.4
1g,9.15mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−110℃で
1.58規定のn−ブチルリチウム(18.5ml,29.3mmol)を
加え、5分間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(50ml)を加えて酢酸エチル(40ml×3)で
抽出した。有機層を合わせて水(100ml),飽和食塩水
(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥し
た後、濃縮すると、3.109gの粗結晶が得られた。これ
を、カラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチ
ル/シクロヘキサン=1/3)によつて精製すると、2−
メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,10,1
0a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,4〕
シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルアセチレン(1.975
g,8.03mmol)が88%の収率で得られた。これを酢酸エチ
ル/シクロヘキサン(3/1)で再結晶すると無色針状晶
が得られた。この構造は、以下のデータより確認した。
M.P.:148−148.5℃ IR(KBr法):3260,2990,2950,2875,2845,2800,2100,158
8,1442,1405,1379,1345,1330,1303,1255,1230,1210,119
9,1150,1124,1108,1081,1068,1057,1032,1008,995,961,
928,905,881,862,853,830,784,762,740,701,675,634,60
4cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.36(3H,d,J=5.38Hz);1.8
2−1.91(1H,m);2.20−2.10(1H,m);2.74−2.82(1H,
m);3.18(1H,t,J=8.3Hz);3.30(1H,s);3.40−3.46
(1H,m);3.73(1H,q,J=5.38Hz);5.17−5.31(1H,
m);6.82(1H,t,J=7.33Hz);7.08(1H,d,J=7.33Hz);
7.28(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):256(M+) 参考例16 2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,
10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,
4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メチ
ルエステル(16アルゴン気流下、2−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10a
βH−4,4a,4b,9a,10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキ
シノ〔5′,4′:3,4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニ
ルアセチレン(1.6313g,6.37mmol)を無水THF(100ml)
に溶かし、−78°で1.58規定のn−ブチルリチウム(6.
05ml,9.56mmol)を加えて、二酸化炭素を5分間吹き込
んだ。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(10m
l)を加え、さらに1規定塩酸(15ml)を加えて、酢酸
エチル(20ml×4)で抽出した。有機層を合わせて、水
(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナト
リウム(25g)で乾燥した後、濃縮した。残渣をメタノ
ール(20ml)に溶かし、氷冷下、ジアゾメタンで処理し
た後、濃縮すると、2.576gの粗結晶が得られた。これ
を、カラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチ
ル/シクロヘキサン=1/2)によつて精製すると、2−
メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,10,1
0a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,4〕
シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メチルエ
ステル(1.9504g,6.21mmol)が98%の収率で得られた。
これを酢酸エチル/シクロヘキサン(10/3)から再結晶
すると、無色針状晶が得られた。この構造は、以下のデ
ータより確認した。
M.P.:150−151℃ IR(KBr法):3001,2950,2860,2800,2200,1701,1590,146
4,1440,1410,1380,1352,1325,1310,1284,1258,1210,114
8,1124,1105,1074,1058,1035,1005,963,945,883,864,83
5,812,790,761,742,709,663,642,615cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.36(3H,d,J=4.89Hz);1.8
0−1.89(1H,m);2.02−2.09(1H,m);2.74−2.82(1H,
m);3.19(1H,t,J=8.3Hz);3.40−3.47(1H,m);3.73
(1H,t,J=10.74Hz);3.83(3H,s);4.39(1H,dd,J=1
0.74,4.39Hz);4.73(1H,q,J=4.89Hz);5.22−5.28(1
H,m);6.84(1H,t,J=7.33Hz);7.17(1H,d,J=7.33H
z);7.33(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):314(M+) 参考例17 2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メチルエステル(1
72−メチル−4aαH,4bβH,9aβH,10aβH−4,4a,4b,9a,
10,10a−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキシノ〔5′,4′:3,
4〕シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メチ
ルエステル(1.9626g,6.25mmol)をDME(20ml)に溶か
した溶液に、1規定塩酸(9ml)を加え、室温で9時間3
0分間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30m
l)を加えて、酢酸エチル(30ml×4)で抽出した。有
機層を合わせて、水(100ml),飽和食塩水(100ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後、濃縮
すると、2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシメチル−
3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シ
クロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メチルエス
テル(1.7988g,6.25mmol)が単一生成物として定量的に
得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(11/1)
から再結晶すると、無色針状晶が得られた。この構造
は、以下のデータより確認した。
M.P.:128−129℃ IR(KBr法):3230,2940,2910,2875,2200,1702,1585,146
4,1434,1365,1345,1330,1320,1290,1255,1200,1155,110
1,1061,1028,1009,943,894,866,847,820,783,739,664,6
30,604cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.78(1H,幅広いs);2.05−
2.01(1H,幅広いs);2.08−2.20(2H,m);2.60−2.68
(1H,m);3.45−3.51(1H,m);3.81−3.86(1H,m);3.8
3(3H,s);3.91−3.97(1H,m);4.12−4.18(1H,m);5.
23−5.30(1H,m);6.84(1H,t,J=7.33Hz);7.26(1H,
d,J=7.33Hz);7.32(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):288(M+) 参考例18 2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メチルエステル(1
8アルゴン気流下、2α−ヒドロキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メ
チルエステル(1.7682g,6.14mmol)をTHF(25ml)に溶
かし、トリエチルアミン(3ml,21.5mmol)と塩化トリチ
ル(4.15g,15.3mmol)を加え、4時間加熱還流した。反
応混合物を室温に戻し、ピリジン(7.5ml,92.1mmol)と
無水酢酸(5.8ml,61.4mmol)を加えて一夜攪拌した。次
に、反応混合物を氷冷し、5.24規定の塩酸メタノール溶
液(22ml)を加え、室温で2時間10分攪拌した。反応混
合物に炭酸水素ナトリウム(10g)を加え、さらに水(4
0ml)を加えて酢酸エチル(40ml×3)で抽出した。有
機層を合わせて、水(100ml),飽和食塩水(100ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後、濃縮
すると、7.51gの油状物が得られた。この油状物を、カ
ラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シ
クロヘキサン=2/1)によつて精製すると2α−アセト
キシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3
a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベン
ゾフラニルプロピン酸メチルエステル(1.7832g,5.40mm
ol)が88%の収率で得られた。これを酢酸エチル/シク
ロヘキサン(1/1)から再結晶すると、無色針状晶が得
られた。この構造は、以下のデータにより確認した。
M.P.:82−83℃ IR(KBr法):3430,2998,2951,2910,2875,2200,1699,159
0,1463,1439,1365,1326,1281,1244,1203,1155,1124,110
0,1054,1019,966,958,943,915,901,875,850,825,789,77
0,744,667,644,632,603cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.82(3H,s);2.02−2.06(1
H,m);2.25−2.36(1H,m);2.52−2.58(1H,m);3.66−
3.78(3H,m)3.83(3H,s);5.04−5.09(1H,m);5.32−
5.38(1H,m);6.83(1H,t,J=7.33Hz);7.26(1H,d,J=
7.33Hz);7.32(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):330(M+) 参考例19 3−メチル−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジメチル
19アルゴン雰囲気下でメチルホスホン酸ジメチル(8.8g,
0.071mol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪拌
しながらn−ブチルリチウム(1.58N,45ml,0.071mol)
を30分かけて滴下し、ついで、無水THF(5ml)に溶かし
たイソ酪酸メチル(2.9g,0.0284mol)の溶液を30分かけ
て滴下した。この反応混合物を室温にもどし、30分後、
氷冷下で酢酸(4.3ml)と水(10ml)を加えた。濃縮
後、濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)およ
び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を蒸留すると3−メチル
−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジメチルが得られた
(収量4.8g,0.025mol,収率88%,b.q:=82〜84℃/0.31mm
Hg)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2950,2870,1700,1460,1380,1325,12
50,1180,1150,1030,870,830,800,730,680cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.13(6H,d,J=6.8Hz);2.6〜
3.0(1H,m);3.15(2H,d,J=22.4Hz);3.79(6H,d,J=1
1.2Hz) MASS(EI法,m/e):194(M+) 参考例20 3,3−ジメチル−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジメチ
ル(20アルゴン雰囲気下、メチルホスホン酸ジメチル(13.6g,
0.11mol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪拌
している中へn−ブチルリチウム(1.61N,68.3ml,0.11m
ol)を30分かけて滴下した。ついで無水THF(10ml)に
溶かした市販のピバリン酸メチル(5.0g,0.043mol)を3
0分かけて滴下した後、室温にもどした。次に氷冷下で
酢酸(7ml)と水(10ml)を加えた。濃縮後、濃縮残渣
に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出
し、ついで酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食
塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮した。濃縮残渣を蒸留すると無色透明な油状の3,
3−ジメチル−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジメチル
が得られた(収量6.53g,0.031mol,収率72.6%,b.p.=90
〜93℃/0.35mmHg)。この構造は以下のデータにより確
認した。
IR(液膜法):3470,2960,2875,1700,1470,1390,1360,12
60,1180,1040,940,870,840,800,775,720,635cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.18(9H,s);3.18(2H,d,J=
21.5Hz);3.8(6H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):208(M+) 参考例21 2,2−ジメチル−ブタン酸メチルエステル(21アルゴン下、無水ジイソプロピルアミン(11.5g,0.114m
ol)を無水THF(50ml)に溶かし、−20℃で攪拌してい
る中へn−ブチルリチウム(1.62N,70ml,0.114mol)を3
0分かけて滴下し、ついで、無水THF(10ml)に溶かした
イソ酪酸(5.0g,0.057mol)を30分かけて滴下した。さ
らに、無水THF(10ml)に溶かした臭化エチル(6.2g,0.
057mol)を1時間かけて滴下し、0℃付近で6規定塩酸
を用いてpH=2にした。この反応混合物を酢酸エチル
(50ml×2回)で抽出し、ついで、酢酸エチル層を、水
(20ml×1回)および飽和食塩水(20ml×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣
をエーテル(30ml)に溶かし、過剰のジアゾメタンエー
テル溶液を加え、常圧単蒸留すると、無色透明な液体の
2,2−ジメチル−ブタン酸メチルエステルが得られた
(収量5.3g,0.046mol,収率:80.2%,b.p.=115〜120
℃)。この構造は以下のデータにより、確認した。
IR(液膜法):2970,1725,1445,1430,1380,1360,1310,12
40,1180,1150,1060,1000,980,940,915,850,795,770,750
cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.83(3H,t,J=7.4Hz);1.16
(6H,s);1.4〜1.8(2H,m);3.66(3H,s) MASS(EI法,m/e):130(M+) 参考例22 3,3−ジメチル−2−オキソ−ペンチルホスホン酸ジメ
チル(22アルゴン下、メチルホスホン酸ジメチル(9.3g,0.075mo
l)を無水THF(80ml)に溶かし、−78℃で攪拌しながら
n−ブチルリチウム(1.61N,47ml,0.075mol)を30分か
けて滴下し、ついで無水THF(10ml)に溶かした2,2−ジ
メチルブタン酸メチルエステル(3.9g,0.03mol)を滴下
し、そのまま30分間攪拌した。反応混合物を室温にもど
し、30分間攪拌した。その後、氷冷下で酢酸(4.5ml)
と水(10ml)を加え、濃縮後、濃縮残渣に水(20ml)を
加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル
層を水(20ml×1回)および飽和食塩水(20ml×1回)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。この
濃縮残渣を蒸留すると、3,3−ジメチル−2−オキソ−
ペンチルホスホン酸ジメチルが得られた(収量3.36g,0.
015mol,収率:50%,bp=115〜117℃/0.5mmHg)。この構
造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2950,2870,1690,1450,1380,1360,1310,12
50,1175、1030,910,860,830,800,710cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.82(3H,t,J=7.5Hz);1.13
(6H,s);2.4〜2.7(2H,m);3.14(2H,d,J=21.5Hz);
3.80(6H,d,J=11.2Hz) MASS(CI法,m/e):223(M++1) 参考例23 2,2−ジメチルペンタン酸エチル(23アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(50ml)と無
水ジイソプロピルアミン(8.8ml,63mmol)を加え氷冷し
た。10分後、1.42規定のn−ブチルリチウム(44.4ml,6
3mmol)を加えて30分間攪拌し、さらに無水THF(15ml)
に溶かしたイソ酪酸エチル(7ml,52mmol)を加えて30分
間攪拌した。ついでこの反応混合物にHMPA(3.3ml,20mm
ol)を加えて10分間攪拌した後、ヨウ化プロピル(6.1m
l,63mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物
に6規定塩酸を加えてpH7とし、水(100ml)を加え、エ
ーテル(150ml×3)で抽出した。有機層を水(100ml)
および飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。ウイツトマーカラムを用いてエーテルとTHFを留去
した後、残渣を減圧蒸留すると、無色油状物の2,2−ジ
メチルペンタン酸エチルが得られた(収量3.81g,24.1mm
ol,収率46%,b.p.=53℃/15mmHg)。この構造は以下の
データより確認した。
IR(液膜法):2975,2950,2890,2745,1730,1480,1460,13
90,1370,1330,1300,1280,1260,1230,1180,1150,1120,11
00,1070,1030,970,950,930,890,860,780,760,750cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ)0.81〜0.97(3H,m);1.11〜1.5
8(13H,m);4.19(2H,q,J=7.1Hz) MASS(CI法,m/e):159(M++1) 参考例24 3,3−ジメチル−2−オキソ−ヘキシルホスホン酸ジメ
チル(24アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(120ml)、メ
チルホスホン酸ジメチル(6.5ml,60.3mmol)を加え、−
78℃に冷却した。20分後、1.62規定のn−ブチルリチウ
ム(35.7ml,57.8mmol)を加え30分間攪拌した後、2,2−
ジメチルペンタン酸エチル(3.81g,24.1mmol)を無水TH
F(7ml)に溶かして加えた。反応混合物を−78℃で30分
間、次いで室温で30分間攪拌した後、酢酸を加え反応液
が弱酸性であることを確認し、THFを留去した。残渣を
酢酸エチル(150ml×3)で抽出し、有機層をあわせて
水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濃縮して無色油状物を得た。これを
減圧蒸留すると3,3−ジメチル−2−オキソ−ヘキシル
ホスホン酸ジメチルが得られた(収量4.61g,19.5mmol,
収率81.1%,b.p.=127〜130℃/0.7mmHg)。この構造は
以下のデータより確認した。
IR(液膜法):3475,2960,2940,2880,1720,1700,1480,14
60,1390,1370,1320,1260,1180,1030,990,960,860,840,8
10,740,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.60〜0.80(3H,m);0.85〜1.
45(10H,m);2.96(2H,d,J=21.3Hz);3.64(6H,d,J=1
1.0Hz) MASS(CI法,m/e):237(M++1) 参考例25 2,2−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステル(25アルゴン下、無水ジイソプロピルアミン(14.8g,0.146m
ol)を無水THF(90ml)に溶かし、−50℃で攪拌してい
る中へn−ブチルチリウム(1.62N,90ml,0.146mol)を3
0分かけて滴下し、ついで、無水THF(10ml)に溶かした
イソ酪酸(6.4g,0.073mol)を滴下した。30分間攪拌
後、−5℃にして、さらに無水THF(10ml)に溶かした
n−ブチルブロマイド(15.0g,0.11mol)を滴下した。3
0分後、6規定塩酸でpH=2にし、酢酸エチル(60ml×
2回)で抽出し、ついで、酢酸エチル層を、水(30ml×
1回)および飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣をエーテル
(50ml)に溶かし、氷冷下でジアゾメタンエーテル溶液
を過剰に加えた。濃縮後、蒸留すると無色透明な液体、
2,2−ジメチル−ヘキサン酸メチルエステルが得られた
(収量8.2g,0.052mol,収率71%,b.p.=69〜70℃/25mmH
g)。この構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法):2940,2855,1720,1460,1425,1380,1360,13
15,1265,1200,1140,1090,1070,980,940,910,860,800,76
0,725cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ);0.7〜1.0(3H,m);1.16(6H,
s);1.0〜1.7(6H,m);3.66(3H,s) MASS(CI法,m/e):159(M++1) 参考例26 3,3−ジメチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメ
チル(26アルゴン下、メチルホスホン酸ジメチル(9.92g,0.08mo
l)を無水THF(60ml)に溶かし、−78℃で攪拌している
中へn−ブチルリチウム(1.62N,49.5ml,0.08mol)を30
分間かけて滴下した。ついで、無水THF(10ml)に溶か
した2,2−ジメチルヘキサン酸メチルエステル(5.0g,0.
032mol)を30分間かけて滴下し、室温にもどした。反応
混合物に、氷冷下で、酢酸(5ml)と水(10ml)を加
え、濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチ
ル(50ml×2回)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水
(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を蒸
留すると、無色透明な油状の3,3−ジメチル−2−オキ
ソ−ヘプチルホスホン酸ジメチルが得られた(収量4.74
g,0.019mol,収率59.3%,b.p.=108〜111℃/0.2mmHg)。
この構造は以下のデータで確認した。
IR(液膜法):3380,2950,2860,1700,1460,1380,1365,13
20,1250,1180,1030,940,915,865,840,800,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=6.4Hz);1.14
(6H,s);1.0〜1.7(6H,m);3.15(2H,d,J=21.5Hz);
3.8(6H,d,J=11.0Hz) MASS(EI法,m/e):250(M+) 参考例27 2,2−ジメチル−ヘプタン酸メチル(27アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(200ml)、無
水ジイソプロピルアミン(23.8ml,0.17mol)を加え、氷
冷した。10分後、1.44規定のn−ブチルリチウム(120.
7ml,0.17mol)を加え、20分間攪拌し、さらにイソ酪酸
(7.37ml,0.079mol)を加え、20分間攪拌した。つい
で、この反応混合物にn−ペンチルブロマイド(10.8m
l,0.087mol)を加えて30分間攪拌した後、飽和塩化アン
モニウム水溶液(150ml)を加え、さらに6規定塩酸(3
0ml)を加え、エーテル(150ml×3)で抽出した。有機
層を合わせて水(500ml)および飽和食塩水(500ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウム(40g)で乾燥した後濃縮し
た。残渣に酢酸エチル(10ml)を加え、氷冷した後、ジ
アゾメタンで処理し、濃縮すると、9.29gの無色油状物
が得られた。これを蒸留すると無色油状物の2,2−ジメ
チル−ヘプタン酸メチルが得られた(収量5.9828g,0.03
5mol,収率45%,b.p.=60℃/2.5mmHg)。この構造は以下
のデータにより確認した。
IR(液膜法):2950,2860,1724,1452,1382,1361,1319,12
83,1259,1188,1142,1100,1079,1042,1014,987,942,930,
894,865,853,832,800,769,722cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.69〜0.98(3H,m);1.16(6
H,s);1.01〜1.60(8H,m);3.65(3H,s) MASS(CI法,m/e):173(M++1) 参考例28 3,3−ジメチル−2−オキソ−オクチルホスン酸ジメチ
ル(28アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(100ml)、メ
チルホスホン酸ジメチル(6.4ml,59.0mmol)を加え、−
78℃に冷却した。20分後、1.44規定のn−ブチルリチウ
ム(41.0ml,59.0mmol)を加え、20分間攪拌した後、2,2
−ジメチル−ヘプタン酸メチル(4.0145g,23.6mmol)を
加えた。反応混合物を−78℃で15分間攪拌し、さらに室
温で25分間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液
(100ml)を加え、酢酸エチル(80ml×3)で抽出し
た。有機層を合わせて飽和食塩水(250ml)で洗い、無
水硫酸ナトリウム(40g)で乾燥した後、濃縮すると5.7
0gの無色油状物が得られた。これをカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル,酢酸エチル)によつて精製する
と、3,3−ジメチル−2−オキソ−オクチルホスホン酸
ジメチル(2.4856g,9.42mmol)が40%の収率で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3455,2950,2860,1702,1442,1384,1364,13
23,1248,1182,1023,928,866,839,803,711cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70〜0.96(3H,m);0.98〜
1.61(8H,m);1.13(6H,s);3.12(2H,d,J=21.34Hz);
3.77(6H,d,J=11.21Hz) MASS(CI法,m/e):265(M++1) 参考例29 2,2−ジメチル−オクタン酸メチルエステル(29無水ジイソプロピルアミン(19.2g,0.19mol)を、無水T
HF(150ml)に溶かし、アルゴン下−20℃で攪拌しなが
ら、n−ブチルリチウム(1.61N,132ml,0.19mol)を滴
下し、30分間攪拌後、オクタン酸メチルエステル(10.0
g,0.063mol)を滴下し、30分間攪拌した。さらに、この
反応混合物に、HMPA(10.3g,0.057mol)と、ヨウ化メチ
ル(27.0g,0.19mol)を加え、そのまま−20℃で2時間
攪拌した後、室温にもどして1時間攪拌した。6規定塩
酸を用いて氷冷下で反応混合物をpH=7にし、分液し
た。水層をエーテル(30ml×2回)で抽出し、有機層を
合わせ、水(30ml×2回)および飽和食塩水(30ml×2
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
濃縮残渣を蒸留すると、2−メチル−オクタン酸メチル
エステルを45%含む2,2−ジメチル−オクタン酸メチル
エステル(6.93g)が得られた。この混合エステルを、
以下の再反応により精製した。
アルゴン下、無水ジイソプロピルアミン(8.1g,0.08mo
l)を無水THF(80ml)に溶かし、−20℃で攪拌しながら
n−ブチルリチウム(1.44N,55.6ml,0.08mol)を滴下
し、30分間攪拌後、上記で合成した混合エステル(6.93
g)を滴下し、30分間攪拌した。さらに、この反応混合
物にHMPA(4.3g,0.024mol)とヨウ化メチル(12.7g,0.0
9mol)を加え、1時間攪拌後、室温にもどした。6規定
塩酸を用い、反応混合物を氷冷下でpH=7にし、分液し
た。水層をエーテル(30ml×1回)で抽出し、有機層を
合せて、水(20ml×1回)および飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
濃縮残渣を蒸留すると、2,2−ジメチル−オクタン酸メ
チルエステルが得られた(収量4.54g,0.024mol,収率39
%,b.p.=110〜112℃/35mmHg)。この構造は以下のデー
タにより確認された。
IR(液膜法):2925,2860,1730,1450,1430,1370,1315,12
50,1190,1140,1100,1080,980,765,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6〜1.0(3H,m);1.15(6H,
s);1.0〜1.8(10H,m);3.64(3H,s) MASS(CI法,m/e):187(M++1) 参考例30 3,3−ジメチル−2−オキソ−ノナニルホスホン酸ジメ
チル(30アルゴン下、メチルホスホン酸ジメチル(7.6g,0.061mo
l)を無水THF(70ml)に溶かし、−78℃で攪拌しながら
n−ブチルリチウム(1.44N,42.4ml,0.061mol)を滴下
し、30分後、2,2−ジメチル−オクタン酸メチルエステ
ル(4.5g,0.024mol)を滴下した。30分間攪拌後、室温
にもどした。次いで氷冷下で酢酸(3.8ml)と水(10m
l)を加え、濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、
酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水
(20ml×1回)および飽和食塩水(20ml×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣
を蒸留すると、3,3−ジメチル−2−オキソ−ノナニル
ホスホン酸ジメチルが得られた(収量5.34g,0.0192mol,
収率79%,b.p.=137〜140℃/0.6mmHg)。この構造は以
下のデータにより確認された。
IR(液膜法):2950,2930,2850,1695,1455,1380,1360,12
50,1180,1060,1030,860,830,800,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6〜1.0(3H,m);1.15(6H,
s);1.0〜1.8(10H,m);3.64(3H,s) MASS(CI法,m/e):279(M+1+1) 参考例31 2−メチルノナン酸エチル(31アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン(9.0ml,64.4mm
ol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリチウム
(1.61規定,40.0ml,64.4mmol)を−78℃で滴下した。−
78℃で30分間攪拌した後、ノナン酸エチル(10.00g,53.
7mmol)を滴下した。−78℃で30分間攪拌した後、ヨウ
化メチル(3.7ml,59.1mmol)をHMPA(2.8ml,16.1mmol)
に溶かして滴下し、−78℃で3時間半攪拌した。反応混
合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)を加え、こ
れをエーテル(50ml×4)で抽出し、ついでエーテル層
を水(50ml)および飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。蒸留すると黄色液体
の2−メチルノナン酸エチルが得られた(収量9.6892g,
収率90.1%,沸点63〜64℃/0.7mmHg)。この構造は以下
のデータにより確認した。
IR(液膜法):2925,2855,1731,1456,1371,1344,1243,11
68,1095,1025,862,726cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70〜1.90(21H,m);2.19〜
2.57(1H,m);4.12(2H,q,J=7.11Hz) MASS(CI法,m/e):201(M++1) 参考例32 2,2−ジメチルノナン酸エチル(32アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン(10.7ml,76.6m
mol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリチウ
ム(1.61規定,47.6ml,76.6mmol)を−78℃で滴下した。
−78℃で30分間攪拌した後、2−メチルノナン酸エチル
(9.6028g,47.9mmol)を滴下した。−78℃で30分間攪拌
した後、ヨウ化メチル(5.5ml,88.3mmol)をHMPA(2.5m
l,14.4mmol)を溶かして滴下し、−78℃で40分間、次い
で0℃で40分間、さらに室温で45分間攪拌した。反応混
合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)を加え、こ
れを酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、ついで酢酸エチ
ル層を水(50ml)および飽和食塩水(50ml)で洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。蒸留すると、無
色液体の2,2−ジメチルノナン酸エチルが得られた(収
量9.6627g,収率94.1%,沸点53〜65.5℃/0.22mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2930,2855,1725,1460,1378,1360,1315,13
01,1273,1243,1178,1144,1110,1094,1028,942,864,772,
722cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70〜1.69(24H,m);4.11
(2H,q,J=7.11Hz) MASS(CI法,m/e):215(M+1+1) 参考例33 3,3−ジメチル−2−オキソデシルホスホン酸ジメチル
33アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(6.1ml,5
6.0mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリ
チウム(1.61規定,34.7ml,55.9mmol)を−78℃で滴下し
た。15分間攪拌した後、2,2−ジメチルノナン酸エチル
(5.00g,23.3mmol)を滴下し、−78℃で20分間、次いで
室温で2時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で
抽出し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食
塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮した。カラムクロマトグラフイー(シリカゲル,酢酸
エチル)により精製し、純粋な3,3−ジメチル−2−オ
キソデシルホスホン酸ジメチル(2.3312g,7.97mmol)が
34%の収率で得られた。この構造は以下のデータにより
確認した。
IR(液膜法):3440,2930,2855,1701,1461,1386,1366,12
51,1181,1031,870,843,805,722cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70〜1.63(21H,m);3.14
(2H,d,J=21.32Hz);3.80(6H,d,J=11.22Hz) MASS(CI法,m/e):293(M++1) 参考例34 2,2,3−トリメチル−酪酸メチル(34アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(250ml)、無
水ジイソプロピルアミン(27.1ml,194mmol)を加え、−
78℃に冷却した。20分後、1.59規定のn−ブチルリチウ
ム(122ml,194mmol)を加えて20分間攪拌し、イソ吉草
酸メチル(15g,129mmol)を加え、さらに30分間攪拌し
た。この反応混合物にヨウ化メチル(9.64ml,155mmol)
をHMPA(11.22ml,64.5mmol)に溶かして加え、−78℃で
1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(150m
l)を加え、エーテル(150ml×3)で抽出した。有機層
を合わせて水(500ml)、飽和食塩水(500ml)で洗い、
無水硫酸ナトリウム(60g)で乾燥した後、濃縮し、蒸
留すると、12.854gの無色油状物が得られた。
アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(250ml)、無
水ジイソプロピルアミン(22.32ml,159mmol)を加え、
−78℃に冷却した。20分後、1.49規定のn−ブチルリチ
ウム(106.9ml,159mmol)を加え、20分間攪拌した後、
上記反応で得られた無色油状物(8.2814g)を加え、さ
らに30分間攪拌した。この反応混合物にヨウ化メチル
(9.91ml,159mmol)をHMPA(11.1ml,63.7mmol)に溶か
して加え、1時間30分−78℃で攪拌し、さらに0℃で1
時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(200m
l)を加え、エーテル(150ml×3)で抽出した。有機層
を合わせて水(500ml)、飽和食塩水(500ml)で洗い、
無水硫酸ナトリウム(60g)で乾燥した後、濃縮し、蒸
留すると、無色油状物の2,2,3−トリメチル−酪酸メチ
ルが得られた(収量7.2624g,50.4mmol,39%,b.p.:140〜
144℃/760mmHg)。この構造は以下のデータより確認し
た。
IR(液膜法):2970,2880,1723,1400,1379,1330,1261,11
88,1158,1132,1099,1063,1004,984,944,893,840,779,73
9cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.84(6H,d,J=6.81Hz):1.09
(6H,a);1.80〜2.14(1H,m);3.66(3H,s) MASS(CI法,m/e):145(M++1) 参考例35 3,3,4−トリメチル−2−オキソ−ペンチルホスホン酸
ジメチル(35アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(70ml)、メ
チルホスホン酸ジメチル(5.18ml,47.87mmol)を加え、
−78℃に冷却した。20分後、1.49規定のn−ブチルリチ
ウム(32.1ml,47.87mmol)を加え、20分間攪拌した後、
2,2,3−トリメチル酪酸メチル(2.2978g,15.96mmol)を
N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(7.22ml,
47.87mmol)に溶かして加えた。反応混合物を−78℃で3
0分間攪拌し、さらに室温で一夜攪拌した後、飽和塩化
アンモニウム水溶液(70ml)を加え、酢酸エチル(50ml
×3)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(150m
l)で洗い、無水硫酸ナトリウム(40g)で乾燥した後、
濃縮すると、3.48gの無色油状物が得られた。これをカ
ラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル)に
よつて精製すると、3,3,4−トリメチル−2−オキソ−
ペンチル−ホスホン酸ジメチル(2.3818g,10.09mmol)
が63%の収率で得られた。この構造は以下のデータによ
り確認した。
IR(液膜法):3425,2950,1699,1640,1452,1381,1363,12
40,1179,1020,922,861,808,745cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.77(6H,d,J=6.61Hz);0.99
(6H,s);1.65〜2.08(1H,m);3.07(2H,d,J=21.3H
z);3.73(6H,d,J=11.21Hz) MASS(EI法,m/e):236(M+) 参考例36 イソプロピリデンマロン酸ジエチル(36) 500mlの三口フラスコに、マロン酸ジエチル(133g,0.83
mol)、アセトン(72g,1.24mol)、無水酢酸(106g,1.0
5mol)、塩化亜鉛(17.0g,0.125mmol)を入れて、24時
間還流した。反応混合液にベンゼン(200ml)を加え、
水(100ml×4)で洗つた。水層はベンゼン(50ml×
2)で再抽出し、有機層を合わせて濃縮し、残渣を減圧
下で蒸留すると、油状のイソプロピリデンマロン酸ジエ
チル(68.0g、0.34mol,b.p.:112℃/9mmHg)が41.0%の
収率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
IR(液膜法):2980,1730,1650,1450,1380,1300,1260,12
20,1120,1070,1030,930,870,800,740cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.29(6H,t,J=7.1Hz);2.01
(6H,s);4.23(4H,q,J=7.1Hz) MASS(EI法,m/e):200(M+) 参考例37 2−エトキシカルボニル−3,3−ジメチルヘキサン酸エ
チル(37n−プロピルマグネシウムプロミドのTHF溶液(1.62規
定,149ml,242mmol)に無水THF(200ml)を加え、−50℃
に冷却し、酢酸銅(水和物)(2.42g,12.1mmol)を加え
た。この溶液にイソプロピリデンマロン酸ジエチル(22
g,110mmol)を無水THF(100ml)に溶かした溶液を−50
℃でゆつくり加えた。−50℃で2時間攪拌した後、室温
で1規定塩酸(260ml)を加えた。この混合液を酢酸エ
チル(500ml,100ml×3)で抽出し、有機層を合わせて
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)を加えて過
した。液の水層と有機層を分離し、有機層を飽和食塩
水(300ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。残渣を減圧下で蒸留すると、2−エトキシカルボニ
ル−3,3−ジメチルヘキサン酸エチル(24.92g,102mmol,
b.p.85−87℃/1mmHg)が92.7%の収率で得られた。この
構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2960,1750,1730,1460,1390,1370,1310,12
30,1200,1120,1090,1040cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.7−1.0(3H,m);1.0−1.6
(10H,m);1.14(6H,s);3.31(1H,s);4.17(4H,q,J=
7.1Hz) MASS(CI法,m/e):245(M++1) 参考例38 3,3−ジメチルヘキサン酸エチル(382−エトキシカルボニル−3,3−ジメチルヘキサン酸エ
チル(24.5g,100mmol)をエタノール(150ml)に溶か
し、この溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(180ml,
180mmol)を加えて室温で24時間、さらに40℃で2時間
攪拌した。反応液に3規定塩酸(60ml,180mmol)を加
え、溶液が150mlになるまで濃縮し、酢酸エチル(200m
l)で抽出した。水層は酢酸エチル(50ml×2)で再抽
出し、有機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100
ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られ
た溶液を濃縮し、濃縮液を180℃で2.5時間攪拌した。こ
の反応混合物にエーテル(30ml)を加え、ジアゾメタン
で処理し、エーテルを留去後減圧下で蒸留すると、油状
の3,3−ジメチルヘキサン酸エチル(11.07g,64.4mmol,
b.p.:87−94℃/22mmHg)が64.4%の収率で得られた。こ
の構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3000,2920,1740,1470,1400,1380,1340,12
30,1140,1100,1070,1040cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.7−1.5(10H,m);0.98(6H,
s);2.17(2H,s);4.11(2H,q,J=7.1Hz) MASS(EI法,m/e):172(M+) 参考例39 4,4−ジメチル−2−オキソヘプチルホスホン酸ジメチ
ル(39) メチルホスホン酸ジメチル(11.7g,102mmol)を無水THF
(200ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下でこの溶液を−7
8℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6
3規定、62.3ml,102mmol)を加え30分間攪拌した。この
反応液に、3,3−ジメチルヘキサン酸エチル(7.00g,40.
6mmol)を無水THF(50ml)に溶かした溶液を−78℃で加
え、30分間攪拌し、次いで室温で2時間攪拌した。反応
溶液に酢酸を加えて中和し、水(20ml)を加えた後、濃
縮した。残渣に酢酸エチル(200ml)と水(10ml)を加
えて有機層を分離し、有機層を水(80ml)、飽和食塩水
(100ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。残渣を減圧下で蒸留すると油状の4,4−ジメチ
ル−2−オキソヘプチルホスホン酸ジメチル(8.11g,3
2.4mmol,b.p.101−104℃/0.03mmHg)が79.8%の収率で
得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3500,2970,2900,1720,1460,1400,1370,12
70,1190,1040,940,890,820,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6−1.5(7H,m);0.96(6H,
s);2.48(2H,s);3.03(2H,d,J=22.7Hz);3.76(6H,
d,J=11.2Hz) MASS(CI法,m/e):251(M++1) 参考例40 4,4−ジメチルヘキサン酸メチル(40100mlの三口フラスコにマグネシウム(2.43g,100mmol)
と少量のヨウ素を入れ、ヨウ素の蒸気が出るまで加熱し
た。冷却後、2−クロロ−2−メチルブタン(10.7g,10
0mmol)を無水エーテル(40ml)に溶かした溶液のうち
の4mlを加えた。残りの溶液をエーテルがゆつくり還流
する程度の速さで滴下し、滴下後室温で1時間攪拌し、
無水THF(50ml)を加えた。
次に塩化第一銅(198mg,2.00mmol)を500mlの三口フラ
スコに入れ、この中に無水THF(150ml)を加え、つづい
て、上記で調製したグリニヤール試薬を0℃でゆつくり
加えた。この反応溶液にβ−プロピオラクトン(6.00g,
83.3mmol)を無水THF(100ml)に溶かした溶液を0℃で
2時間かけて滴下した。0℃で2時間、次いで室温で6
時間攪拌し、反応混合物に3規定塩酸(100ml)と水(1
00ml)を加え、エーテルで抽出した。有機層を濃縮後、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(100ml)とエーテルを
加え、有機層と水層を分離後、水層に3規定塩酸をpH=
1になるまで加えた。この溶液をエーテルで抽出し、有
機層を水、飽和食塩水で洗つた後濃縮した。残渣にエー
テル(20ml)を加え、ジアゾメタンでエステル化した。
エーテルを除去した後残渣を減圧下で蒸留すると油状の
4,4−ジメチルヘキサン酸メチル(3.11g,19.7mmol,b.p.
80−83℃/22mmHg)が23.6%の収率で得られた。この構
造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2960,1740,1460,1440,1390,1370,1310,12
80,1260,1200,1170,1070,1020,1000,900,870,860,790cm
-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6−1.05(9H,m);1.05−1.4
(2H,m);1.4−1.7(2H,m);2.1−2.4(2H,m);3.66(3
H,s) MASS(CI法,m/e):159(M++1) 参考例41 5,5−ジメチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメ
チル(41メチルホスホン酸ジメチル(5.89g,47.5mmol)を無水TH
F(80ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下でこの溶液を−7
8℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6
3規定、29.1ml,47.5mmol)を加え、30分間攪拌した。こ
の反応液に4,4−ジメチルヘキサン酸メチル(3.00g,19.
0mmol)を無水THF(15ml)に溶かした溶液を−78℃で加
え、30分間攪拌した後、室温にもどした。酢酸を加えて
反応液を中和し、少量の水を加えた後濃縮した。残渣に
酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣を減
圧下で蒸留すると、油状の5,5−ジメチル−2−オキソ
ヘプチルホスホン酸ジメチル(3.38g,13.5mmol,b.p.120
−122℃/0.18mmHg)が71.1%の収率で得られた。この構
造は以下のデータにより確認した。
IR(KBr法):3500,2970,1710,1460,1390,1370,1270,119
0,1040,870,840,810cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.7−1.0(9H,m);1.05−1.7
(4H,m);2.4−2.8(2H,m);3.10(2H,d,J=22.7Hz);
3.79(6H,d,J=11.2Hz) MASS(CI法,m/e):251(M++1) 参考例42 3−メチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル
423−メチル−2−オキソ−5−ヘプチニルホスホン酸ジ
メチル(10.0g,0.043mol)を酢酸エチル(100ml)に溶
かし、10%−パラジウム−活性炭(5.0g)を加え、水素
雰囲気下で1時間攪拌した。この反応混合物を過、
液を濃縮した。濃縮残渣を減圧下で蒸留すると無色の油
状物である3−メチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン
酸ジメチルが得られた(収量8.12g,0.034mol,収率80%,
b.p.90〜92℃/0.05mmHg)。この構造は以下のデータに
より確認した。
IR(液膜法):3490,2960,2930,2870,2855,1715,1460,14
00,1380,1260,1185,1030,880,840,810,725,680cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=5.7Hz);1.10
(3H,d,J=6.8Hz);1.0〜2.0(6H,m);2.5〜2.9(1H,
m);3.12(2H,d,J=22.4Hz);3.77(6H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):236(M+) 参考例43 l−3−メチルヘキサン酸(43アルゴン気流下、金属ナトリウム(42.0g,1.827mol)を
無水エタノール(500ml)に溶かした。この溶液にマロ
ン酸エチル(289.3g,1.806mol)を攪拌しながら一気に
加え、更に2−ブロモペンタン(262.6g,1.738mol)を
始めはゆつくり滴下し、臭化ナトリウム沈殿が析出した
後はエタノールがゆつくり還流する速度で滴下した。滴
下終了後3時間還流し、室温にもどして50%水酸化カリ
ウム水溶液(510g)をゆつくり滴下し、再びゆつくり昇
温して4時間還流した。エタノールを留去した後500ml
の濃塩酸を加え1時間還流した。室温にもどしてエーテ
ル(500ml×3)で抽出し、飽和食塩水(200ml×2)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテルを留去
後、180℃の油浴中で炭酸ガスが発生しなくなるまで加
熱し、減圧蒸留によつて精製すると、dl−3−メチルヘ
キサン酸(172g,1.323mol,b.p.112〜113℃/15mmHg)が7
6%の収率で得られた。
dl−3−メチルヘキサン酸(110g,0.845mol)を95%エ
タノール(500ml)に溶かし、その熱溶液にl−シンコ
ニジン(225g,0.764mol)を加え、不溶物を過した
後、液に200mlの水を加え、氷冷して結晶を得た。さ
らに60%エタノールで再結晶を繰り返してシンコニジン
塩(40g)を得た。これを10%塩酸で分解し、エーテル
(500ml×4)で抽出した。エーテル層を合わせて無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮した。この残渣を減圧
蒸留にて精製し、光学純度98%のl−3−メチルヘキサ
ン酸(10.6g,0.0815mol,b.p.118〜119℃/17mmHg)を19.
3%の収率で得た。この構造は以下のデータにより確認
した。
▲〔α〕27 D▼=−2.20°(l=1.0neat) IR(液膜法):3500〜2300,2955,2920,2825,1705,1460,1
455,1405,1375,1300,1240,1200,1150,1125,1100,930cm
-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.8〜1.1(6H,m);1.2〜1.5
(4H,m);1.7〜2.5(3H,m);11.7(1H,s) MASS(EI法,m/e):130(M+) 参考例44 (4S)−4−メチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸
ジメチル(44l−3−メチルヘキサン酸(10g,76.9mmol)に過剰のジ
アゾメタンエーテル溶液を加え、濃縮後減圧蒸留をし
て、l−3−メチルヘキサン酸メチルエステル(8.7g,6
0.4mmol,b.p.105〜107℃/105mmHg)を収率74%で得た。
次にメチルホスホン酸ジメチル(13.6g,110mmol)を無
水THF(200ml)に溶かし、アルゴン気流下−78℃で攪拌
しながら1.63規定のn−ブチルリチウム(65ml,106mmo
l)を滴下し、20分間攪拌した。ここへ無水THF(20ml)
に溶かしたl−3−メチルヘキサン酸メチル(6.92g,48
mmol)を滴下し、室温で1時間攪拌した。酢酸(6.7m
l)で中和した後水(70ml)を加えた。濃縮後残渣をエ
ーテル(200ml×2)で抽出し、有機層をあわせて飽和
食塩水(40ml×2)で洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濃縮後減圧蒸留によつて精製し、4(S)−メチル
−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル(8.18g、3
4.6mmol,b.p.114〜115℃/0.25mmHg)が収率72%で得ら
れた。この構造は以下のデータにより確認した。
NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.80〜1.0(6H,m);1.15〜1.4
0(4H,m);1.80〜2.20(1H,m);2.48(1H,d,J=6.8H
z);2.55(1H,d,J=6.3Hz);3.09(2H,d,J=22.7Hz);
3.79(6H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):236(M+) 参考例45 2−ブロモヘキサン(45アルゴン気流下で、氷冷下2−ヘキサノール(285.5g,
2.79mol)に攪拌しながら三臭化リン(657.2g,2.43mo
l)を滴下した。滴下終了後0℃で更に2時間、次いで
室温で終夜攪拌を続けた。砕氷(300g)を注意して添加
し、発熱がおさまつてから更に1時間攪拌した。有機層
を分離した後水層をエーテル(500ml×3)で抽出し、
有機層をあわせて飽和食塩水(300ml×2)、5%炭酸
ナトリウム水溶液(250ml×2)で洗い無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した後蒸留で精製して2−ブロモヘ
キサン(35.5g,2.15mol,b.p.141〜142℃/760mmHg)を収
率77%で得た。この構造は以下のデータにより確認し
た。
IR(液膜法):2955,2920,2860,1465,1455,1375,1285,12
35,1190,1145,1045,980,900,785,730cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.8〜1.05(3H,m);1.2〜1.6
(4H,m);1.70(3H,d,J=6.6Hz);1.65〜2.0(2H,m);
3.8〜4.3(1H,m) MASS(EI法,m/e):85(M+‐Br) 参考例46 l−3−メチルヘプタン酸(46アルゴン気流下、無水エタノール(900ml)に金属ナト
リウム(70.6g,3.07mol)を溶かし、攪拌しながらマロ
ン酸エチル(510g,3.18mol)を添加した。更に、2−ブ
ロモヘキサン(475g,2.88mol)をゆつくり滴下し、臭化
ナトリウムが析出した後はエタノールがゆつくり還流す
る速度で滴下した。滴下終了後4時間還流し、室温にし
て50%水酸化カリウム水溶液(843g)を滴下し、5時間
還流した。エタノール留去後濃塩酸(600ml)で中和し
て、エーテル(1×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。濃縮した後油浴中で、130℃で2時間、
次に昇温して180℃で2時間半加熱し、残渣を減圧蒸留
するとdl−3−メチルヘプタン酸(310g,2.15mol,b.p.1
24〜125℃/25mmHg)が75%の収率で得られた。
上で得られたdl−3−メチルヘプタン酸(163g,1.13mo
l)とl−シンコニジン(300g,1.02mol)で塩をつく
り、60%エタノールにより12回再結晶を行い、シンコニ
ジン塩134gを得た。次にこれを10%塩酸(230ml)で分
解し、エーテル(500ml×4)で抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮した後減圧蒸留をして光学純度98
%のl−3−メチルヘプタン酸(37g,0.257mol,b.p.=1
14〜115℃/18mmHg)を収率45.5%で得た。この構造は以
下のデータにより確認した。
▲〔α〕23 D▼=−3.446°(l=1.0neat) IR(液膜法):3500〜2200,2950,2910,2860,1705,1460,1
455,1405,1375,1300,1280,1225,1190,1150,1125,1100,9
40cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.75−1.1(6H,m);1.15〜1.5
(6H,m);1.7〜2.6(3H,m);11.23(1H,s) MASS(EI法,m/e):132(M+) 参考例47 (4S)−4−メチル−2−オキソオクチルホスホン酸ジ
メチル(47l−3−メチルヘプタン酸(18.0g,0.125mol)を無水メ
タノール(100ml)に溶かし、1mlの濃硫酸を添加して3
時間還流した。メタノールを留去して5%炭酸ナトリウ
ムで乾燥後濃縮し、減圧蒸留をするとl−3−メチルヘ
プタン酸メチル(17.1g,0.108mol)が収率86.5%で得ら
れた。
次にメチルホスホン酸ジメチル(32.5g,0.262mol)を無
水THF(480ml)に溶かし、−78℃で1.63規定のn−ブチ
ルリチウム(160ml,0.261mol)を滴下し、30分間攪拌し
た。この反応液にl−3−メチルヘプタン酸メチル(1
6.5g,0.104mol)を無水THF(25ml)に溶かして滴下し、
−78℃で1時間、次いで室温で2時間攪拌した。この反
応液に酢酸(19ml)と水(100ml)を加え、THFを留去
し、エーテル(500ml×3)で抽出した。有機層をあわ
せて飽和食塩水(250ml×2)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後濃縮し、減圧蒸留にて精製すると(4S)−
4−メチル−2−オキソ−オクチルホスホン酸ジメチル
(23.6g,0.094mol,b.p124〜125℃/0.5mmHg)が収率90%
で得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
▲〔α〕25 D▼=−3.02°(c=1.157,メタノール) IR(液膜法):3480,2960,2940,2890,2860,1720,1715,14
65,1405,1380,1265,1185,1060,1040,955,905,880,835,8
10,735,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.80〜1.0(6H,m);1.15〜1.3
5(6H,m);1.80〜2.20(1H,m);2.45〜2.65(2H,m);3.
08(2H,d,J=22.6Hz);3.79(2H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):250(M+) 参考例48 シクロペンタンカルボン酸メチル(48シクロペンタンカルボン酸(8.0g,0.07mol)をエーテル
(30ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰のジアゾ
メタンエーテル溶液をゆつくり加えた。エーテルを濃縮
後残渣を減圧蒸留すると無色透明な油状物シクロペンタ
ンカルボン酸メチルが得られた(7.65g,0.053mol,収率8
5.2%,b.p.82〜83℃/62mmHg)。この構造は以下のデー
タにより確認した。
IR(液膜法):2960,2875,1730,1430,1360,1305,1260,11
90,1080,1035,1005,910,830,755cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ)1.4〜2.1(8H,m);2.5〜3.0(1
H,m);3.67(3H,s) MASS(EI法,m/e):128(M+) 参考例49 2−シクロペンチル−2−オキソ−エチルホスホン酸ジ
メチル(49アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(11.55g,
0.093mol)を無水THF(150ml)に溶かし、−78℃で攪拌
している中へn−ブチルチリウムヘキサン溶液(1.67規
定、56.1ml、0.094mol)を滴下し、そのまま30分間攪拌
した。この反応溶液に、無水THF(10ml)に溶かしたシ
クロペンタンカルボン酸メチル(5.0g、0.039mol)を加
え、30分間攪拌後0℃にもどし1時間攪拌した。次に酢
酸(5.4ml)と水(10ml)を加えた。濃縮後、濃縮残渣
に水(30ml)を加え、酢酸エチル(100ml×2)で抽出
した。有機層をあわせて、水(20ml)、飽和食塩水(20
ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。
濃縮残渣を減圧蒸留すると無色透明な油状の2−シクロ
ペンチル−2−オキソ−エチルホスホン酸ジメチルが得
られた(7.65g、0.035mol、収率89.1%、b.p106〜108℃
/0.2mmHg)。この構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法):3460,2870,1700,1445,1390,1355,1255,11
80,1015,910,865,800cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.4〜2.0(8H,m);2.8〜3.3
(1H,m);3.14(2H,d,J=22.4Hz);3.79(6H,d.J=11.2
Hz) MASS(EI法,m/e):220(M+) 参考例50 シクロヘキサンカルボン酸メチル(50シクロヘキサンカルボン酸(7.4g、0.058mol)をエーテ
ル(30ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、過剰のジ
アゾメタンエーテル溶液をゆつくり加え、エーテルを濃
縮後、残渣を減圧蒸留すると、無色透明な液体のシクロ
ヘキサンカルボン酸メチルが得られた(収量5.6g、0.03
9mol、収率67.2%、b.p.73〜74℃/16mmHg)。この構造
は以下のデータで確認した。
IR(液膜法):3460,2930,2850,2660,1740,1450,1415,13
80,1305,1270,1190,1170,1130,1070,1040,980,890,840,
795,755cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.0〜2.5(11H,m);3.66(3H,
s) MASS(EI法,m/e):142(M+) 参考例51 2−シクロヘキシル−2−オキソ−エチルホスホン酸ジ
メチル(51アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(11.7
3g、0.095mol)を無水THF(150ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながらn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.67
N、56.7ml、0.095mol)を滴下し、そのまま30分間攪拌
した。この反応溶液に無水THF(10ml)に溶かしたシク
ロヘキサンカルボン酸メチル(5.6g、0.0394mol)を滴
下し、30分間攪拌後、0℃にもどし、酢酸(5.5ml)と
水(10ml)を加えた。濃縮後、濃縮残渣に水(30ml)を
加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル
層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮残
渣を減圧蒸留すると無色透明な油状の2−シクロヘキシ
ル−2−オキソ−エチルホスホン酸ジメチルが得られた
(収量8.62g、0.037mol、収率93.4%、b.p.114〜115℃/
025mmHg)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2920,2840,2660,1695,1440,1390,13
65,1305,1250,1180,1130,1025,990,915,890,855,830,79
5,730,680cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.8〜2.1(10H,m);2.3〜2.8
(1H,m);3.13(2H,d,J=22.4Hz);5.70(6H,d,J=11.2
Hz) MASS(EI法,m/e):234(M+) 参考例52 3−シクロペンチル−2−オキソ−プロピルホスホン酸
ジメチル(52シクロペンチル酢酸(7.9g、0.062mol)をエーテル(30
ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰のジアゾメタ
ンエーテル溶液を加え、濃縮後、残渣を減圧蒸留すると
無色透明な液体のシクロペンチル酢酸メチルエステルが
得られた(収量5.5g、0.039mol、収率62.5%、b.p.64〜
65℃/15mmHg)。次に、アルゴン雰囲気下で、メチルホ
スホン酸ジメチル(10.9g、0.088mol)を無水THF(100m
l)に溶かし、−78℃で攪拌しながらn−ブチルチリウ
ムヘキサン溶液(1.58N、55.7ml、0.088mol)を滴下
し、30分後さらに無水THF(10ml)に溶かした上記で合
成したシクロペンチル酢酸メチル(5.0g、0.035mol)を
滴下し、そのまま30分間攪拌した。この反応溶液を0℃
にもどし、酢酸(5÷3ml)と水(20ml)を加え、濃縮
後、濃縮残渣に水(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留すると無色透
明な油状の3−シクロペンチル−2−オキソ−プロピル
ホスホン酸ジメチルが得られた(収量7.8g、0.033mol、
収率94.7%、b.p.110〜112℃/0.13mmHg)。この構造は
以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2950,2850,1670,1600,1565,1450,14
05,1370,1310,1250,1175,1130,1110,1050,1025,995,87
5,815,780,710,645cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.7〜1.2(3H,m);1.2〜2.0
(6H,m);2.0〜2.4(1H,m);2.57(2H,d,J=6.8Hz);3.
01(2H,d,J=22.7Hz);3.72(6H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):234(M+) 参考例53 シクロヘキシル酢酸メチル(53シクロヘキシル酢酸(9.34g、0.066mol)をエーテル(3
0ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰のジアゾメ
タンエーテル溶液をゆつくり加え、エーテルを濃縮後、
残渣を減圧蒸留すると無色透明な液体のシクロヘキシル
酢酸メチルが得られた(収量7.45g、0.048mol、収率72.
4%、b.p.86〜88℃/12mmHg)。この構造は以下のデータ
により確認した。
IR(液膜法):2900,2830,2660,1725,1435,1385,1345,12
75,1250,1225,1180,1150,1100,1070,1000,955,930,895,
860,840,790,700cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.7〜2.0(11H,m);2.19(2H,
d,J=7.0Hz);3.66(3H,s) MASS(CI法、m/e):157(M++1) 参考例54 3−シクロヘキシル−2−オキソ−プロピルホスホン酸
ジメチル(54アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(10.3
g、0.083mol)を無水THF(150ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながらn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.67
N、50ml、0.083mol)を滴下し、30分後さらに無水THF
(10ml)に溶かしたシクロヘキシル酢酸メチル(5.0g、
0.035mol)を加えそのまま30分間攪拌した。反応溶液を
0℃にもどし酢酸(5ml)と水(10ml)を加え、濃縮
し、残渣に水(30ml)を加えた後、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留すると無色透
明な油状物の3−シクロヘキシル−2−オキソ−プロピ
ルホスホン酸ジメチルが得られた(収量7.4g、0.0298mo
l、収率85.3%、b.p.118〜122℃/0.23mmHg)。この構造
は以下のデータで確認した。
IR(液膜法):3450,2905,2840,1705,1440,1395,1375,13
50,1250,1030,960,930,910,895,840,820,710cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6〜2.1(11H,m);2.48(2H,
d,J=6.6Hz);3.06(2H,d,J=22.7Hz);3.78(6H,d,J=
11.2Hz) MASS(EI法,m/e):248(M+) 参考例55 3−シクロヘキシルプロピオン酸メチル(553−シクロヘキシルプロピオン酸(5.0g、32.1mmol)を
エーテル(30ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰
のジアゾメタンエーテル溶液を加え、濃縮後残渣を減圧
蒸留すると無色透明な液体の3−シクロヘキシルプロピ
オン酸メチルが得られた(収量4.8g、28.2mmol、収率88
%、b.p.95〜99℃/8mmHg)。この構造は以下のデータに
より確認した。
IR(液膜法):2930,2860,1740,1450,1435,1370,1350,13
25,1310,1275,1250,1195,1160,1130,1080,1060,1020,99
0,890,845,825,800,770cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6〜1.8(13H,m);2.32(2H,
t,J=7.8Hz);3.66(3H,s) MASS(EI法、m/e):170(M+) 参考例56 4−シクロヘキシル−2−オキソ−ブチル−ホスホン酸
ジメチル(56アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(9.05
g、73mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪
拌しながらn−ブチルリチウム(1.63N、45.1ml、73mmo
l)を滴下し、30分後さらに無水THF(10ml)に溶かした
3−シクロヘキシルプロピオン酸メチル(5.0g、29.4mm
ol)を滴下し、30分間攪拌した。この反応溶液を0℃に
もどし、酢酸(4.4ml)と水(10ml)を加え、濃縮後、
残渣に水(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で
抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩
水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留すると無色透明な油
状の4−シクロヘキシル−2−オキソ−ブチルホスホン
酸ジメチルが得られた(収量6.3g、24mmol、収率81.7
%、b.p.138〜142℃/0.05mmHg)。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
IR(液膜法):3500,2925,2860,1710,1445,1400,1365,13
10,1260,1180,1030,960,880,835,810,710,665cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.6〜1.8(13H,m);2.63(2H,
t,J=7.4Hz);3.09(2H,d,22.7Hz);3.78(6H,d,J=11.
2Hz) MASS(EI法、m/e):262(M+) 参考例57 2−シクロヘキシル−プロピオン酸(57アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(300ml)、無
水ジイソプロピルアミン(47.04ml、335.6mmol)を加
え、氷冷した。20分後、1.63規定のn−ブチルリチウム
(205.9ml、335.6mmol)を加え、20分間攪拌し、さらに
シクロヘキシル酢酸(14.914g、104.9mmol)を加え、20
分間攪拌した。ついで、この反応混合物に、HMPA(58.3
9ml、335.6mmol)を加え、20分間攪拌した後、ヨウ化メ
チル(19.6ml、314.6mmol)を加え、室温で1時間攪拌
した。反応混合物に6規定塩酸(40cc)を加え、水(40
0ml)を加えてエーテル(300ml、100ml×2)で抽出し
た。有機層を合わせて水(500ml)および飽和食塩水(5
00ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(100g)で乾燥した
後、濃縮すると14.42gの無色油状物が得られた。これを
減圧蒸留すると無色結晶の2−シクロヘキシルプロピオ
ン酸が得られた(収量12.9017g、79%、b.p.105〜110℃
/03mmHg)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.63〜64℃ IR(KBr法):2910(3650〜2150),2850,2650,2550,170
0,1454,1437,1411,1375,1329,1284,1241,1204,1182,115
1,1103,1049,1027,981,943,888,855,831,672cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.13(3H,d,J=7.03Hz);0.7
3〜2.00(11H,m);2.05〜2.44(1H,m)9.76〜10.82(1
H,幅広いs) MASS(CI法、m/e):157(M++1) 参考例58 2−シクロヘキシル−2−メチルプロピオン酸メチル
58アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(50ml)、無
水ジイソプロピルアミン(6.03ml、43mmol)を加え、−
78℃に冷却した。20分後、1.62規定のn−ブチルリチウ
ム(26.5ml、43mmol)を加え、20分間攪拌した後、2−
シクロヘキシルプロピオン酸メチル(4.8784g、28.7mmo
l)を加え、さらに40分間攪拌した。この反応混合物に
ヨウ化メチル(2.14ml、34.4mmol)をHMPA(2.5ml、14.
4mmol)に溶かして加え、30分間攪拌した後、飽和塩化
アンモニウム水溶液(50ml)を加え、エーテエル(50ml
×3)で抽出した。有機層を合わせて水(150ml)、飽
和食塩水(150ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(35g)
で乾燥した後、濃縮すると、5.27gの無色油状物が得ら
れた。これを減圧蒸留すると無色油状物の2−シクロヘ
キシル−2−メチルプロピオン酸メチルが得られた(収
量3.595g、74%、b.p.137〜138℃/58mmHg)。この構造
は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2930,2851,1727,1444,1385,1363,1317,12
63,1242,1191,1142,1103,1054,1024,1005,984,945,901,
863,842,819,778,760cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.67〜1.95(11H,m);1.10
(6H,s);3.65(3H,s) MASS(CI法、m/e):185(M++1) 参考例59 3−シクロヘキシル−3−メチル−2−オキソ−ブチル
ホスホン酸ジメチル(59アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(150ml)、メ
チルホスホン酸ジメチル(10.6ml、97.8mmol)を加え、
−78℃に冷却した。20分後、1.61規定のn−ブチルリチ
ウム(50.6ml、81.5mmol)を加え、20分間攪拌した後、
2−シクロヘキシル−2−メチルプロピオン酸メチル
(6.001g、32.6mmol)をHMPA(14.2ml、81.5mmol)に溶
かして加えた。反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、さ
らに室温で1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水
溶液(100ml)を加え、酢酸エチル(50ml×3)で抽出
した。有機層を合わせて、水(150ml)、飽和食塩水(1
50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(50g)で乾燥した
後、濃縮すると、10.68gの無色油状物が得られた。これ
をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチ
ル)によつて精製すると、3−シクロヘキシル−3−メ
チル−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジメチル(1.0787
g、3.9mmol)が12%の収率で得られた。この構造は以下
のデータにより確認した。
IR(液膜法):3440,2910,2850,1700,1443,1382,1363,12
43,1180,1022,939,883,839,803,722cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ);0.64〜1.93(11H,m);1.06
(6H,s);3.14(2H,d,J=21.10Hz);3.80(6H,d,J=11.
22Hz) MASS(CI法、m/e):277(M++1) 参考例60 3−シクロヘキシル−2−メチルプロピオン酸メチル
60アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン(19.74ml、14
0.8mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリ
チウム(1.44規定、97.8ml、140.8mmol)を0℃で滴下
した。0℃で1時間攪拌した後、3−シクロヘキシルプ
ロピオン酸(10.00g、64.0mmol)を滴加した。0℃で10
分間攪拌した後、HMPA(24.5ml、140.8mmol)を滴加
し、20分間攪拌した。ヨウ化メチル(8.4ml、134.4mmo
l)を0℃で滴加し、室温で2時間攪拌した。反応混合
物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、濃塩酸により
pH2にした後、これを酢酸エチル(50ml×4)で抽出
し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。これを蒸留すると粗生成物として3−シクロヘキシ
ル−2−メチルプロピオン酸(沸点90.5〜101℃/0.2mmH
g、11.8556g)が得られた。これを、エーテル(100ml)
に溶かし、0℃でジアゾメタンエーテル溶液(110ml)
を滴加した。濃縮した後カラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル;エーテル)により分離精製し、純粋な3−シ
クロヘキシル−2−メチルプロピオン酸メチル(10.867
2g、59.0mmol)が92.2%の収率で得られた。この構造は
以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2930,2860,1737,1447,1377,1253,1190,11
62,1078,1045,1020,988,969,889,846,824cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.60〜1.90(16H、m);0.20
〜0.85(1H、m);3.66(3H、s) MASS(EI法、m/e):184(M+) 参考例61 3−シクロヘキシル−2,2−ジメチルプロピオン酸メチ
ル(61アルゴン気流下ジイソプロピルアミン(8.9ml、63.3mmo
l)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリチウム
(1.59規定、39.8ml、63.3mmol)を−78℃で滴加した。
−78℃で30分間攪拌した後、3−シクロヘキシル−2−
メチルプロピオン酸メチル(7.7829g、42.2mmol)を滴
加した。−78℃で30分間攪拌した後、ヨウ化メチル(3.
9ml、63.3mmol)をHMPA(2.2ml、12.7mmol)に溶かして
滴加し、−78℃で1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え、これをエーテル(50ml×
4)で抽出し、ついでエーテル層を水(50ml)および飽
和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮した。これを蒸留すると無色液体の3−シクロ
ヘキシル−2,2−ジメチルプロピオン酸メチルが得られ
た(収量5.7924g、収率52.2%、沸点121.5〜123℃/22mm
Hg)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3420,2910,2845,1727,1444,1382,1360,13
00,1252,1205,1190,1155,1015,985,869,839,767cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ)0.60〜2.00(19H,m);3.64(3
H,s) MASS(EI法、m/e):198(M+) 参考例62 4−シクロヘキシル−3,3−ジメチル−2−オキソブチ
ルホスホン酸ジメチル(62アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(6.6ml、6
0.5mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリ
チウム(1.59規定、38.1ml、60.5mmol)を−78℃で滴加
した。30分間攪拌した後、3−シクロヘキシル−2,2−
ジメチルプロピオン酸メチル(5.00g、25.2mmol)を滴
加し、−78℃で20分間、室温で2時間攪拌した。反応混
合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチル
(50ml×4)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水(50m
l)および飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮した。カラムクロマトグラフイー
(シリカゲル;酢酸エチル)により精製すると、純粋な
4−シクロヘキシル−3,3−ジメチル−2−オキソブチ
ルホスホン酸ジメチル(3.9491g、13.6mmol)が54.0%
の収率で得られた。この構造は以下のデータにより確認
した。
IR(液膜法):3450,2920,2850,1700,1639,1447,1382,13
67,1302,1245,1180,1060,1028,943,868,843,806,731cm
-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.63〜1.80(19H,m);3.18
(2H,d,J=21.32Hz);3.80(6H,d,J=11.00Hz) MASS(CI法、m/e):291(M++1) 参考例63 3−フエニル−プロピオン酸メチル(633−フエニルプロピオン酸(8.0g、0.053mol)をエーテ
ル(30ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰のジア
ゾメタンエーテル溶液をゆつくり加えた。エーテルを濃
縮後、残渣を減圧蒸留すると無色透明な油状の3−フエ
ニル−プロピオン酸メチルが得られた(収量7.25g、0.0
44mol、収率83.1%、b.p.106〜108℃/10mmHg)。この構
造は以下のデータで確認した。
IR(液膜法):3030,2945,1740,1600,1490,1430,1360,12
90,1155,1075,1020,980,890,830,750,695,cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):2.5〜3.2(4H,m);3.66(3H,
s);7.0〜7.5(5H,m) MASS(EI法、m/e):164(M+) 参考例64 2−オキソ−4−フエニル−ブチルホスホン酸ジメチル
64アルゴン気流下で、メチルホスホン酸ジメチル(8.85
g、0.071mol)を無水THF(150ml)に溶かし、−78℃で
攪拌している中へn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.
67規定、43.1ml、0.072mol)を滴下し、そのまま30分間
攪拌した。この反応溶液に無水THF(10ml)に溶かした
3−フエニル−プロピオン酸メチル(5.0g、0.030mol)
を加え、30分間攪拌後0℃にもどし、酢酸(5.5ml)と
水(10ml)を加えた。濃縮後、濃縮残渣に水(30ml)を
加え、酢酸エチル(100ml×2)で抽出した。有機層を
あわせて水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸
留すると無色透明な油状物の2−オキソ−4−フエニル
−ブチルホスホン酸ジメチルが得られた(7.39g、0.029
mol、収率96%、b.p.104〜105℃/0.23mmHg)。
IR(液膜法):3050,3020,2940,2840,1705,1595,1485,14
45,1395,1360,1250,1170,1025,885,840,810,740,690cm
-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):2.93(4H,幅広いs);3.07(2
H,d,J=22.9Hz);3.74(6H,J=11.2Hz);7.0〜7.4(5H,
m) MASS(EI法、m/e):256(M+) 参考例65 2−o−メチルフエニル−2−オキソ−エチルホスホン
酸ジメチル(65アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(10.3
g、83mmol)を、無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながら、n−ブチルリチウム(1.58N、52.5ml、8
3mmol)を滴下し、30分後、さらに無水THF(10ml)に溶
かしたo−メチル安息香酸メチル(5.0g、33mmol)を滴
下し、30分間攪拌した。この反応溶液を0℃にもどし、
酢酸(5ml)と水(10ml)を加え、濃縮後、水(20ml)
を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチ
ル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮
残渣を減圧蒸留すると、油状の2−o−メチルフエニル
−2−オキソ−エチルホスホン酸ジメチルが得られた
(収量68g、28.1mmol、収率85.1%、b.p.134〜136℃/0.
21mmHg)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2940,2840,1675,1595,1560,1450,13
90,1370,1250,1180,1110,1050,1020,990,870,835,810,7
95,775,740cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):2.52(3H,s);3.60(2H,d,J=
22.4Hz);3.76(2H,d,J=11.2Hz);7.15〜7.55(3H,
m);7.65〜7.85(1H,m) MASS(EI法、m/e):242(M+) 参考例66 2−p−メチルフエニル−2−オキソ−エチルホスホン
酸ジメチル(66アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(10.2
3g、82.5mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながら、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.58
N、52ml、82.5mmol)を滴下し、そのまま30分間攪拌し
た。ついで無水THF(10ml)に溶かしたp−メチルフエ
ニルカルボン酸メチル(5.0g、33mmol、市販品)を滴下
し、30分間攪拌した。この反応溶液を0℃にもどし、酢
酸(5ml)と水(10ml)を加え、濃縮後、濃縮残渣に水
(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、
水(30ml×1回)及び飽和食塩水(30ml×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣
を減圧蒸留すると、無色透明な油状の2−p−メチルフ
エニル−2−オキソ−エチルホスホン酸ジメチルが得ら
れた(収量7.2g、29.8mmol、収率90.2%、b.p.150〜153
℃/0.27mmHg)。この構造は以下のデータにより確認し
た。
IR(液膜法):3460,2940,2850,1670,1600,1565,1450,14
05,1250,1175,1130,1110,1050,1020,995,875,820,760,7
10,695,645cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):2.41(3H,s);3.61(2H,d,J=
22.6Hz);3.77(6H,d,J=11.2Hz);7.27(2H,d,J=8.0H
z);7.90(2H,d,J=8.0Hz) MASS(EI法、m/e):242(M+) 参考例67 m−フルオロ安息香酸メチル(67m−フルオロ安息香酸(8.0g、57mmol)をエーテル(50
ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰のジアゾメタ
ンエーテル溶液を加え、濃縮後、残渣を減圧蒸留すると
無色透明な油状のm−フルオロ安息香酸メチルが得られ
た(収量7.4g、48.1mmol、収率84.4%、bp.80〜82℃/16
mmHg)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2990,2950,2840,1725,1610,1590,1425,13
30,1295,1260,1165,1130,1085,1070,970,915,840,815,7
70,750,690,660cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.92(3H,s);7.1〜7.9(4H,
m) MASS(EI法、m/e):154(M+) 参考例68 2−m−フルオロフエニル−2−オキソ−エチルホスホ
ン酸ジメチル(68アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(10.1
g、81.2mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながら、n−ブチルリチウム(1.58N、51.4ml、8
1.2mmol)を滴下し、30分後、さらにm−フルオロ安息
香酸メチル(5.0g、32mmol)を滴下し、30分間攪拌し
た。反応溶液を0℃にもどし、酢酸(4.9ml)と水(10m
l)を加え、濃縮後、残渣に水(30ml)を加え、酢酸エ
チル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml
×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留
すると、油状の2−m−フルオロフエニル−2−オキソ
−エチルホスホン酸ジメチルが得られた(収量6.6g、2
6.8mmol、収率83.8%、bp.132〜134℃/0.17mmHg)。こ
の構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,3060,2940,2840,1680,1580,1475,14
30,1400,1290,1260,1190,1110,1055,1030,870,825,790,
760,710,665cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ);3.62(2H,d,J=22.6Hz);3.79
(6H,d,J=11.4Hz);7.15〜7.9(4H,m) MASS(CI法、m/e):247(M++1) 参考例69 m−トリフルオロメチル安息香酸メチル(69m−トリフルオロメチル安息香酸(8.0g、42.1mmol)を
エーテル(50ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰
のジアゾメタンエーテル溶液を加え、濃縮後、残渣を減
圧蒸留すると、無色透明な油状のm−トリフルオロメチ
ル安息香酸メチルが得られた(収量8.4g、41.2mmol、収
率97.8%、b.p.76〜78℃/12mmHg)。この構造は以下の
データにより確認した。
IR(液膜法):2990,2950,2840,1725,1610,1590,1430,13
30,1300,1260,1165,1130,1085,1070,970,915,840,810,7
70,750,690,660cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.95(3H,s);7.45〜7.9(2H,
m);8.15〜8.4(2H,m) MASS(EI法、m/e):204(M+) 参考例70 2−m−トリフルオロメチルフエニル−2−オキソ−エ
チルホスホン酸ジメチル(70アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(7.6
g、61.3mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながら、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.58
N、38.8ml、61.3mmol)を滴下し、30分後、さらにm−
トリフルオロメチル安息香酸メチル(5.0g、24.5mmol)
を滴下し、30分間攪拌した。反応溶液を0℃にもどし、
酢酸(3.7ml)と水(10ml)を加え、濃縮後、残渣に水
(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、
酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml
×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。濃縮残渣を減圧蒸留すると、油状の2−m−トリフ
ルオロメチルフエニル−2−オキソ−エチルホスホン酸
ジメチルが得られた(収量4.72g、15.9mmol、収率65
%、b.p.198〜202℃/0.06mmHg)。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
IR(液膜法):3450,3070,2860,1680,1610,1590,1440,14
05,1330,1305,1250,1165,1120,1090,1065,1030,920,87
5,840,825,800,755,730,690,650cm-1 NMR(90MHz,CDCl3、δ):3.65(2H,d,J=22.9Hz);3.78
(2H,d,J=11.2Hz);7.5〜7.9(2H,m);8.1〜8.35(2H,
m) MASS(CI法、m/e):297(M++1) 参考例71 o−クロロ安息香酸メチル(71o−クロロ安息香酸(7.6g、48.6mmol)をエーテル(50
ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、過剰のジアゾメ
タンエーテル溶液を加え、濃縮後、残渣を減圧蒸留する
と無色透明な油状のo−クロロ安息香酸メチルが得られ
た(収量6.6g、35.2mmol、収率72.4%、b.p.92〜93℃/7
mmHg)。この構造は、以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3070,2980,2940,2830,1730,1585,1560,14
65,1430,1295,1250,1185,1155,1110,1050,1030,950,82
0,780,740,715,690,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.93(3H,s);7.18〜7.55(3
H,m);7.70〜7.90(1H,m) MASS(EI法、m/e):170(M+) 参考例72 2−o−クロロフエニル−2−オキソ−エチルホスホン
酸ジメチル(72アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(10.9
g、88mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪
拌しながらn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.58N、5
5.6ml、88mmol)を滴下した。30分後、さらに、無水THF
(10ml)に溶かしたo−クロロ安息香酸メチル(6.0g、
35.2mmol)を滴下し、30分間攪拌した。反応溶液を0℃
までもどし、酢酸(5.3ml)と水(10ml)を加え、濃縮
後、濃縮残渣に水(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留すると無色透
明な油状の2−o−クロロフエニル−2−オキソ−エチ
ルホスホン酸ジメチルが得られた(収量8.2g、31.2mmo
l、収率88.7%、b.p.142〜145℃/0.09mmHg)。この構造
は以下のデータで確認した。
IR(液膜法):3420,3100,3080,3020,2970,2920,2860,28
20,1695,1590,1565,1475,1435,1415,1290,1260,1210,11
80,1150,1130,1065,1050,1020,1000,960,890,870,805,7
80,755,720,680,650cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.72(2H,d,J=22.0Hz);3.76
(6H,d,J=11.4Hz);7.25〜7.65(4H,m) MASS(EI法、m/e):262(M+) 参考例73 m−クロロ安息香酸メチル(73m−クロロ安息香酸(8.26g、52.8mmol)をエーテル(5
0ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、過剰のジアゾ
メタンエーテル溶液を加え、濃縮し、減圧蒸留すると、
無色透明な油m−クロロ安息香酸メチルが得られた(収
量6.1g、35.8mmol、収率67.8%、b.p.116〜121℃/21mmH
g)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3080,3000,2960,2860,1730,1595,1570,14
70,1430,1420,1290,1270,1255,1190,1160,1125,1080,10
75,970,900,840,805,745,675cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.92(3H,s);7.25〜7.6(2H,
m);7.85〜8.1(2H,m) MASS(EI法、m/e):170(M+) 参考例74 2−m−クロロフエニル−2−オキソ−エチルホスホン
酸ジメチル(74アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(9.1
g,73.3mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪
拌しながら、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.63N,
45ml,73.3mmol)を滴下し、30分間攪拌後、さらに無水T
HF(10ml)に溶かしたm−クロロ安息香酸メチル(5.0
g,29.3mmol)を滴下し、そのまま30分間攪拌した。この
反応溶液を0℃にもどし、酢酸(4.4ml)と水(10ml)
を加え、濃縮後、濃縮残渣に水(30ml)を加え、酢酸エ
チル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(30ml
×1回)及び飽和食塩水(30ml×1回)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留
すると、無色透明な油状の2−m−クロロフエニル−2
−オキソ−エチルホスホン酸ジメチルが得られた(収量
6.5g,24.8mmol,収率84%,bp.144〜146℃/0.06mmHg)。
この構造は以下のデータで確認した。
IR(液膜法):3070,2960,2850,1680,1590,1570,1460,14
70,1375,1250,1195,1180,1135,1040,870,840,810,750,7
00,680,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.62(2H,d,J=22.6Hz);3.79
(4H,d,J=11.2Hz);7.25〜7.65(2H,m);7.80〜8.05
(2H,m) MASS(EI法,m/e):262(M+) 参考例75 p−クロロ安息香酸メチル(75p−クロロ安息香酸(6.2g,39.6mmol)をエーテル(50m
l)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら過剰のジアゾメタ
ンエーテル溶液をゆつくり加え、濃縮した。濃縮残渣を
MeOH(5ml)で再結晶すると、白色結晶のp−クロロ安
息香酸メチルが得られた(収量4.8g,28.2mmol,収率71
%)。
m.p.42.0〜43.0℃(再結晶溶媒:メタノール) IR(KBr法):3030,3010,2960,2850,1730,1620,1600,157
0,1485,1430,1400,1375,1350,1280,1190,1170,1110,108
0,1005,960,850,830,820,760,725,680,cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.91(3H,s);7.40(2H,d,J=
8.8Hz);7.97(2H,d,J=8.8Hz) MASS(EI法,m/e):170(M+) 参考例76 2−p−クロロフエニル−2−オキソ−エチルホスホン
酸ジメチル(76アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(8.68
g,70mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪拌
しながら、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.63N,43
ml,70mmol)を滴下し、30分間攪拌後、さらに無水THF
(10ml)に溶かしたp−クロロ安息香酸メチル(4.8g,2
8mmol)を滴下し、そのまま30分間攪拌した。この反応
溶液を0℃にもどし、酢酸(4.2ml)と水(10ml)を加
え、濃縮後、濃縮残渣を酢酸エチル(50ml×2回)で抽
出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウメで乾燥後、
濃縮した。濃縮残渣を減圧蒸留すると、無色透明な油状
の2−p−クロロフエニル−2−オキソ−エチルホスホ
ン酸ジメチルが得られた(収量5.6g,21.3mmol,収率76.2
%,bp.146〜149℃/0.07mmHg)。この構造は以下のデー
タにより確認した。
IR(液膜法):2960,2860,1680,1590,1570,1490,1460,14
00,1255,1205,1185,1090,1055,1030,1000,885,820,785,
755,710,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.63(2H,d,J=12.6Hz);3.78
(6H,d,J=11.2Hz);7.46(2H,d,J=8.7Hz);7.96(2H,
d,J=8.7Hz) MASS(EI法,m/e):262(M+) 参考例77 2−フエニルプロピオン酸メチル(77ジイソプロピルアミン(11.3g,112mmol)を無水THF(20
0ml)溶かし、アルゴン雰囲気下で−20℃に冷却し、こ
の溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.44規
定,75ml,108mmol)を加え30分間攪拌した。反応溶液を
−78℃に冷却し、この溶液にフエニル酢酸メチル(12.0
g,80.0mmol)を15mlの無水THFに溶かした溶液とHMPA(2
0.6g,115mmol)を加え、−78℃で1時間、−30℃で30分
間攪拌した。得られた反応溶液に、−78℃でヨウ化メチ
ル(17.0g,120mmol)を無水THF(30ml)に溶かした溶液
を加え、−78℃で1.5時間攪拌した。反応溶液を室温に
もどし、この溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液(300m
l)、水(150ml)を加えてエーテル(400ml)で抽出し
た。水層をエーテル(200ml×2)で再抽出し、有機層
を合わせて水(200ml)、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残分を蒸留
すると(b.p.92−93℃/10mmHg)、油状の2−フエニル
プロピオン酸メチル(11.3g,68.9mmol)が86.1%の収率
で得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3080,3040,2990,2960,1730,1600,1490,14
50,1430,1370,1330,1250,1210,1160,1100,1070,1030,10
10,970,910,860,810,770,730,700cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.50(3H,d,J=7.3Hz);3.65
(3H,s);3.72(1H,q,J=7.3Hz);7.1−7.4(5H,m) MASS(EI法,m/e):164(M+) 参考例78 2−メチル−2−フエニルプロピオン酸メチル(78ジイソプロピルアミン(9.07g,89.6mmol)を無水THF(2
00ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下で−30℃に冷却し、
この溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.44規
定,60.0ml,86.4mmol)を加え、20分間攪拌した。この反
応溶液に2−フエニルプロピオン酸メチル(10.5g,64.0
mmol)を10mlの無水THFに溶かした溶液とHMPA(16.5g,9
2.0mmol)を加え、−30℃で10分間、0℃で45分間攪拌
した。得られた反応溶液に、−30℃でヨウ化メチル(1
3.6g,96.0mmol)を無水THF(30ml)に溶かした溶液を加
え、−30℃で1時間攪拌した。この反応溶液を、飽和塩
化アンモニウム水溶液(400ml)に加え、この混合液に
水(50ml)を加えてエーテル(400ml)で抽出した。水
層を酢酸エチルで再抽出し、有機層を合わせて、水(30
0ml),飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮した。残分を蒸留すると(b.p.99−100℃/6m
mHg)、油状の2−メチル−2−フエニル−プロピオン
酸メチル(7.63g,42.9mmol)が67.0%の収率で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2970,1730,1600,1500,1450,1390,1370,12
50,1190,1150,1100,1080,1030,1020,990,850,770,740,7
00cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.58(6H,s);3.64(3H,s);
7.1−7.4(5H,m) MASS(EI法,m/e):178(M+) 参考例79 3−メチル−2−オキソ−3−フエニルブチルホスホン
酸ジメチル(79メチルホスホン酸ジメチル(8.74g,70.0mmol)を無水TH
F(130ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下でこの溶液を−
78℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.
59規定,44.0ml,70.0mmol)を加え、30分間攪拌した。こ
の反応液に、2−メチル−2−フエニルプロピオン酸メ
チル(50.0g,28.0mmol)を無水THF(15ml)に溶かした
溶液を−78℃で加え、2時間攪拌し、室温にもどし、酢
酸で反応溶液を中和した。得られた反応混合物に水(10
ml)を加え、濃縮後、残渣に酢酸エチル(100ml)と水
(30ml)を加えた。有機層を分離し、有機層を水(30m
l),飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮した。残渣を蒸留すると(b.p.135−141℃/0.05m
mHg)、油状の3−メチル−2−オキソ−3−フエニル
ブチルホスホン酸ジメチル(57.3g,212mmol)が75.7%
の収率で得られた。この構造は、以下のデータにより確
認した。
IR(液膜法):3450,2870,1710,1600,1580,1490,1460,14
40,1390,1360,1250,1190,1030,1000,910,870,800,770,7
00cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.44(6H,s);2.80(2H,d,J=
20.1Hz);3.65(6H,d,J=11.2Hz);7.0−7.5(5H,m) MASS(EI法,m/e):270(M+) 参考例80 2−メチル−3−フエニルプロピオン酸メチル(80アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン(10.3ml,73.3m
mol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリチウ
ム(1.49規定,49.2ml,73.3mmol)を0℃で滴加した。0
℃で20分間攪拌した後、3−フエニルプロピオン酸(5.
00g,33.3mmol)を滴加した。0℃で10分間攪拌した後HM
PA(12.7ml,73.3mmol)を滴加し、20分間攪拌した。ヨ
ウ化メチル(4.4g,69.9mmol)を0℃で滴加し、室温で
3時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、濃塩酸によりpH2にした後、これを酢酸エ
チル(50ml×4)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水
(50ml)および飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮した。これをエーテル(100m
l)に溶かし、0℃でジアゾメタンエーテル溶液(50m
l)を滴加した。濃縮した後、蒸留すると無色油状の2
−メチル−3−フエニルプロピオン酸メチルが得られた
(収量5.6383g,収率95.0%,沸点122.5〜124.5℃/18mmH
g)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3070,3030,2975,2950,2880,1735,1605,15
85,1495,1455,1435,1375,1360,1283,1255,1215,1193,11
65,1119,1090,1080,1063,1042,985,905,877,835,807,74
5,702cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.15(3H,d,J=6.37Hz);2.4
8〜3.22(3H,m);3.62(3H,s);6.98〜7.40(5H,m) MASS(EI法,m/e):178(M+) 参考例81 2,2−ジメチル−3−フエニルプロピオン酸メチル(8
1アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン(5.9ml,42.2mm
ol)を無水THF(50ml)に溶かし、n−ブチルリチウム
(1.49規定,28.3ml,42.2mmol)を−78℃で滴加した。−
78℃で20分間攪拌した後、2−メチル−3−フエニルプ
ロピオン酸メチル(5.00g,28.1mmol)を滴加した。−78
℃で30分間攪拌した後、ヨウ化メチル(2.6ml,42.2mmo
l)をHMPA(1.5ml,8.43mmol)に溶かして滴加した。−7
8℃で2時間攪拌した後、反応混合物に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液(10ml)を加えた。これをエーテル(50ml
×4)で抽出し、ついでエーテル層を水(50ml)および
飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮した。これを蒸留すると無色油状の2,2−ジメ
チル−3−フエニルプロピオン酸メチルが得られた(収
量1.8909g,収率51.7%,沸点127.5〜131℃/18mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3025,2960,1725,1488,1445,1429,1380,13
60,1318,1278,1243,1188,1118,1068,1015,983,893,853,
798,761,733,693cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.18(6H,s);2.85(2H,s);
3.64(3H,s);6.95〜7.38(5H,m) MASS(EI法,m/e):192(M+) 参考例82 3,3−ジメチル−2−オキソ−4−フエニルブチルホス
ホン酸ジメチル(82アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(2.4ml,2
1.8mmol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリ
チウム(1.49規定,14.7ml,21.8mmol)を−78℃で滴加し
た。30分間攪拌した後、2,2−ジメチル−3−フエニル
プロピオン酸メチル(1.75g,10.0mmol)を滴加し、−78
℃で20分間、室温で1晩攪拌した。反応混合物に飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え、これを酢酸エチル(50ml
×4)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)およ
び飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮した。カラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル;酢酸エチル)により精製すると、純粋な3,3−ジメ
チル−2−オキソ−4−フエニルブチルホスホン酸ジメ
チル(2.3144g,8.14mmol)が89.5%の収率で得られた。
この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.39〜46℃(無色針状結晶) IR(KBr法):3370,3055,3025,2970,2900,2855,2820,169
8,1603,1495,1468,1418,1393,1375,1335,1283,1263,124
3,1208,1183,1158,1128,1038,969,919,889,849,812,79
7,759,729,706,664,614cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.16(6H,s);2.81(2H,s);
3.11(2H,d,J=21.55Hz);3.78(6H,d,J=11.21Hz),6.
95〜7.40(5H,m) MASS(EI法,m/e):284(M+) 参考例83 2,2−ジメチル−4−オキサペンタン酸メチル(83ジイソプロピルアミン(8.71g,86.1mmol)を無水THF(1
30ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下で−20℃に冷却し、
この溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.62規
定,53.1ml,86.1mmol)を加え、30分間攪拌した。この反
応溶液を−78℃に冷却し、この溶液にイソ酪酸メチル
(8.00g,78.3mmol)を15mlの無水THFに溶かした溶液とH
MPA(14.0g,78.3mmol)を加え、−78℃で1時間攪拌し
た。得られた反応混合液に、クロロメチルメチルエーテ
ル(7.57g,94.0mmol)を15mlの無水THFに溶かした溶液
を加え、−78℃で2時間攪拌した。次にこの溶液を飽和
塩化アンモニウム水溶液(300ml)に加え、さらにこの
混合液に水(100ml)を加え、エーテル(400ml)で抽出
した。水層をエーテル(200ml×2)で再抽出し、有機
層を合わせて水(300ml)、飽和食塩水で洗つた。無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、エーテルを常圧で留去し、
残分を蒸留すると(b.p.98−99℃/107mmHg)、油状の2,
2−ジメチル−4−オキソペンタン酸メチル(8.38g,57.
4mmol)が73.3%の収率で得られた。この構造は以下の
データにより確認した。
IR(液膜法):2970,2880,1730,1470,1450,1430,1390,13
60,1310,1260,1230,1200,1150,1110,1030,1010,980,96
0,930,880,810,770cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.19(6H,s);3.33(3H,s);
3.38(2H,s);3.68(3H,s) MASS(CI法,m/e):147(M++1) 参考例84 3,3−ジメチル−2−オキソ−5−オキサヘキシルホス
ホン酸ジメチル(84メチルホスホン酸ジメチル(9.62g,77.0mmol)を無水TH
F(130ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下で、この溶液を
−78℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液
(1.62規定,47.5ml,77.0mmol)を加え、30分間攪拌し
た。この反応液に2,2−ジメチル−4−オキサペンタン
酸メチル((4.50g,30.8mmol)を無水THF(15ml)に溶
かした溶液を−78℃で加え、30分間攪拌し、室温にもど
してから30分間攪拌した。反応溶液に酢酸を加えて中和
し、水(20ml)を加えた後濃縮した。残渣に酢酸エチル
(120ml)と水(20ml)を加え、有機層を分離し、有機
層を水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣を蒸留すると
(b.p.104−107℃/0.4mmHg)油状の3,3−ジメチル−4
−オキソ−5−オキサヘキシルホスホン酸ジメチル(5.
96g,25.0mmol)が81.2%の収率で得られた。この構造は
以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3470,2960,1710,1460,1400,1370,1310,12
60,1110,1040,960,930,870,810,730cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.17(6H,s);3.23(2H,d,J=
21.3Hz);3.32(3H,s);3.36(2H,s);3.79(6H,d,J=1
1.2Hz) MASS(EI法,m/e):238(M+) 参考例85 2,2−ジメチル−4−オキサヘキサン酸エチル(85ジイソプロピルアミン(4.36g,43.1mmol)を無水THF(1
00ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下で−20℃に冷却し、
この溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.61規
定,26.8ml,43.1mmol)を加え1時間攪拌した。反応溶液
を−78℃に冷却し、この溶液にイソ酪酸エチル(5.00g,
43.1mmol)を15mlの無水THFに溶かした溶液とHMPA(7.7
3g,43.1mmol)を加え、−78℃で1.5時間攪拌した。得ら
れた反応溶液にクロロメチルエチルエーテル(4.89g,5
1.7mmol)を20mlの無水THFに溶かした溶液を加え、−78
℃で2時間、さらに室温で2時間攪拌した。次にこの反
応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液(150ml)、水(5
0ml)を加え、エーテル(400ml)で抽出した。有機層を
水(150ml)、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、エーテルを常圧で留去した。得られた残分
を蒸留すると(b.p.80−84℃/30mmHg)、油状の2,2−ジ
メチル−4−オキサヘキサン酸エチル(4.23g,24.3mmo
l)が56.4%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
IR(液膜法):2990,2950,2890,1730,1480,1390,1370,13
10,1270,1230,1150,1120,1040,940,870,770cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.0−1.4(6H,m);1.18(6H,
s);3.41(2H,s);3.47(2H,q,J=7.0Hz);4.14(2H,q,
J=7.1Hz) MASS(CI法,m/e):175(M++1) 参考例86 3,3−ジメチル−2−オキソ−5−オキサヘプチルホス
ホン酸ジメチル(86メチルホスホン酸ジメチル(7.18g,57.5mmol)を無水TH
F(100ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下で、この溶液を
−78℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液
(1.61規定,35.7ml,57.5mmol)を加え、30分間攪拌し
た。この反応液に2,2−ジメチル−4−オキサヘキサン
酸エチル((4.00g,23.0mmol)を無水THF(15ml)に溶
かした溶液を−78℃で加え、30分間攪拌し、室温に戻し
てから1時間攪拌した。反応溶液に酢酸を加えて中和
し、水(20ml)を加えた後濃縮した。残渣に酢酸エチル
(120ml)と水(30ml)を加え、有機層を分離し、有機
層を水(50ml)、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮した。残渣を蒸留すると(b.p.106
−110℃/0.4mmHg)、油状の3,3−ジメチル−4−オキソ
−5−オキサヘプチルホスホン酸ジメチル(4.19g,16.6
mmol)が72.2%の収率で得られた。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
IR(液膜法):3480,2980,2880,1710,1470,1390,1370,13
20,1260,1190,1120,1040,870,810,730cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.15(3H,t,J=7.0Hz);1.17
(6H,s);3.1−3.6(6H,m);3.79(6H,d,J=11.0Hz) MASS(CI法,m/e):253(M++1) 参考例87 クロロメチル−プロピルエーテル(87n−プロパノール(30.0g,0.5mol)にトリオキサン(1
5.0g,0.167mol)を溶かし、氷冷下攪拌しながら、無水
塩化水素を4時間吹き込んだ。上層を塩化カルシウムで
乾燥後蒸留すると、無色透明な油状のクロロメチル−プ
ロピルエーテルが得られた(収量29.8g,0.275mol,収率5
5%,b.p.105−110℃)。この構造は以下のデータにより
確認した。
IR(液膜法):2950,2870,1450,1380,1310,1280,1240,11
10,1050,995,940,920,890,860cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.95(3H,t,J=7.3Hz);1.61
(2H,m);3.65(2H,t,J=6.5Hz);5.51(2H,s) MASS(EI法,m/e):79(M+−C2H5) 〃 (CI法,m/e):73(M++1−HCl) 参考例88 2,2−ジメチル−4−オキサ−ヘプチル酸メチル(88アルゴン雰囲気下で、無水ジイソプロピルアミン(11.9
ml,0.118mol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で
攪拌しながら、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.
59N,74.2ml,0.118mol)を滴下し、30分間そのまま攪拌
した後、ついで無水THF(10ml)に溶かしたイソ酪酸メ
チル(10.0g,0.098mol)を滴下した。30分間攪拌後、さ
らにHMPA(7g,0.039mol)及びクロロメチル−プロピル
エーテル(13.8g,0.127mol)を加えた。30分間攪拌後室
温にもどした。次に、氷冷下飽和塩化アンモニウム水溶
液(300ml)を加えた。有機層を水(30ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、常圧で溶媒を留去し、さらに残渣を減圧蒸留
すると無色透明な油状の2,2−ジメチル−4−オキサ−
ヘプチル酸メチルが得られた(収量12.6g,0.0724mol,収
率73.9%,b.p.84〜87℃/30mmHg)。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
IR(液膜法):2960,2870,2800,1730,1460,1430,1380,13
60,1340,1300,1220,1185,1150,1110,1050,1030,1005,98
0,950,930,865,810,770cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,t,J=7.3Hz);1.19
(6H,s);1.51(2H,m);3.37(2H,t,J=6.5Hz),3.40
(2H,s);3.63(3H,s) MASS(CI法,m/e):175(M++1) 参考例89 3,3−ジメチル−2−オキソ−5−オキサ−オクチルホ
スホン酸ジメチル(89アルゴン雰囲気下で、メチルホスホン酸ジメチル(12.4
ml,0.1mol)を無水THF(80ml)に溶かし、−78℃で攪拌
している中へn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.59
N,63.3ml,0.1mol)を滴下し、30分間攪拌した。ついで
無水THF(10ml)に溶かした2,2−ジメチル−4−オキサ
−ヘプチル酸メチル(7.0g,0.04mol)を滴下し、30分間
攪拌後0℃にもどし、酢酸(6.2ml)と水(10ml)を加
え、濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチ
ル(50ml×2回)で抽出し、水(20ml×1回)及び飽和
食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル200g;酢酸エチル/シクロヘキサン=2/1)
で分離精製すると、無色透明な油状の3,3−ジメチル−
2−オキソ−5−オキサ−オクチルホスホン酸ジメチル
が得られた(収量6.15g,0.023mol,収率57.5%)。この
構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2960,2860,2800,1705,1455,1380,13
60,1300,1250,1180,1105,1030,950,930,800,750,720cm
-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=7.2Hz);1.17
(6H,s);1.51(2H,m);3.24(2H,d,J=20.9Hz),3.35
(2H,t,J=6.5Hz);3.38(2H,s);3.79(6H,d,J=11.0H
z) MASS(EI法,m/e):266(M+) 参考例90 2−オキソ−3−フエノキシ−プロピルホスホン酸ジメ
チル(90アルゴン気流下、無水THF(150ml)にメチルホスホン酸
ジメチル(18ml,0.166mol)を加え−78℃で冷却した。2
0分後1.59規定のn−ブチルリチウムヘキサン溶液(10
8.8ml,0.173mmol)を加え、30分間攪拌したのちフエノ
キシ酢酸メチル(10ml,0.069mol)を10mlの無水THFに溶
かして加えた。反応混合物を−78℃で30分間、次に室温
で30分間攪拌した後、酢酸を加え反応液が弱酸性である
ことを確認し、THFを留去した。残渣に水(50ml)を加
え、酢酸エチル(150ml×3)で抽出し、有機層をあわ
せて水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。得られた油状物
を減圧蒸留し、2−オキソ−3−フエノキシ−プロピル
ホスホン酸ジメチルが得られた(収量14.65g,0.057mol,
収率82.3%,b.p.145〜147℃/0.1mmHg)。構造は以下の
データにより確認した。
IR(液膜法):3450,3070,3025,2960,2920,2860,1740,16
05,1595,1495,1460,1430,1405,1370,1300,1250,1230,11
80,1160,1100,1030,890,830,810,800cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):3.27(2H,d,J=22.7Hz);3.77
(6H,d,J=11.2Hz);4.69(2H,s);6.84−7.38(5H,m) MASS(EI法,m/e):258(M+) 参考例91 2−メチル−2−フエノキシプロピオン酸メチル(91アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン(37.00ml,0.26
4mol)を無水THF(200ml)に溶かし、n−ブチルリチウ
ムのヘキサン溶液(1.62規定,163ml,0.264mol)を0℃
で滴加した。0℃で30分間攪拌した後、2−フエノキシ
プロピオン酸(20.00g,0.120mol)を無水THF(60ml)に
溶かして滴加した。0℃で10分間攪拌した後HMPA(45.9
ml,0.264mol)を滴加し20分間攪拌した。ヨウ化メチル
(15.7ml,0.252mol)を0℃で滴加し、室温で4時間攪
拌した。反応混合物に塩酸(6規定)を加えてpH2にし
た後、これを酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、ついで
酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水(50ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。これを
エーテル(100ml)に溶かし、0℃でジアゾメタンエー
テル溶液(270ml)を滴加した。濃縮した後蒸留すると
無色油状の2−メチル−2−フエノキシプロピオン酸メ
チルが得られた(収量22.8052g,収率96.7%,沸点64.5
〜75.3℃/0.22mmHg)。以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3000,2950,2900,2820,1735,1595,1490,14
60,1385,1365,1288,1233,1193,1175,1140,1066,1023,98
3,885,822,750,695cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.59(6H,s);3.77(3H,s);
6.70−7.40(5H,m) MASS(EI法,m/e):194(M+) 参考例92 3−メチル−2−オキソ−3−フエノキシブチルホスホ
ン酸ジメチル(92アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(7.0ml,0.
0643mol)を無水THF(100ml)に溶かし、n−ブチルリ
チウム(1.62規定,38.1ml,0.0617mol)を−78℃で滴加
した。30分間攪拌した後2−メチル−2−フエノキシプ
ロピオン酸メチル(5.00g,0.0257mol)を滴加し、−78
℃で20分間、さらに室温で30分間攪拌した。反応混合物
に酢酸(3.2ml,0.0559mol)、水(10ml)を加え、濃縮
した。濃縮残渣を酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、つ
いで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水(50m
l)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/
シクロヘキサン=3/1)により精製すると、純粋な3−
メチル−2−オキソ−3−フエノキシブチルホスホン酸
ジメチル(6.5867g,0.0257mol)が100%の収率で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3470,3005,2970,1723,1593,1493,1458,13
86,1368,1250,1225,1160,1030,957,883,840,805,760,69
8cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.49(6H,s);3.41(2H,d,J
=20.89Hz);3.79(6H,d,J=11.22Hz);6.72−7.40(5
H,m) MASS(EI法,m/e):286(M+) 参考例93 2−ペンチン−1−オール(93) H3CCH2C≡CCH2OH 93 液体アンモニア(500ml)に1片のリチウムと1片の硝
酸第二鉄を攪拌しながら加え、青色が消失するのを確認
した後、リチウム(8g,1.16mol)をゆつくり加えた。加
え終ってから1時間後2−プロピン−1−オール(16.3
g,0.29mol)を加え、さらに30分後臭化エチル(37.6g,
0.35mol)を加えた。20分後塩化アンモニウムを過剰に
加え、液体アンモニアを一昼夜かけて蒸発させた。この
反応残渣に水(100ml)を加え、過した後エーテル(1
50ml×7)で抽出した。有機層をあわせて飽和食塩水
(150ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エー
テルを常圧で留去した。残渣を減圧蒸留すると、2−ペ
ンチン−1−オール(14.1g,0.17mol)が57.9%の収率
で得られた(b.p.62〜65℃/20mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3300,2970,2930,2875,2295,2225,1450,14
15,1315,1225,1130,1060,1005,945,780,730cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.12(3H,t,J=7.4Hz);1.8−
2.4(3H,m);4.22(2H,t,J=2.7Hz) MASS(EI法,m/e):84(M+) 参考例94 1−ブロモ−2−ペンチン(94) H3CCH2C≡CCH2Br 94 アルゴン気流下、2−ペンチン−1−オール(14g,0.17
mol)を無水エーテル(60ml)に溶かし、−30℃で攪拌
している中へピリジン(1.2ml)と三臭化リン(16.2g,
0.06mol)を加えそのまま2時間攪拌し、さらに室温ま
で昇温して1時間攪拌した。この反応溶液を飽和食塩水
(110ml)で洗つた後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。エーテルを常圧で留去した後、残渣を減圧蒸留する
と、1−ブロモ−2−ペンチン(12.8g,0.087mol)が5
2.3%の収率で得られた(b.p80〜83℃/80mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2980,2940,2880,2850,2320,2240,1445,14
20,1370,1315,1205,1150,1055,950,860,710,610cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.14(3H,t,J=7.5Hz);2.26
(2H,t,q,J=2.3,7.5Hz);3.92(2H,t,J=2.3Hz) MASS(EI法,m/e):146(M+) 参考例95 2−メチル−4−ヘプチン酸エチル(95アルゴン気流下、水素化ナトリウム(60%ミネラルオイ
ルデイスパージヨン,4.6g,0.114mol)を無水THF(200m
l)に溶かし、攪拌している中に無水THF(20ml)に溶か
したメチルマロン酸ジエチル(20.0g,0.114mol)を室温
で1時間かけて滴下した。次に無水THF(15ml)に溶か
した1−ブロモ−2−ペンチン(14.0g,0.095mol)を室
温で20分間かけて滴下した。この反応溶液に水を30ml加
え、3規定塩酸で中和した後、濃縮した。この濃縮残渣
を酢酸エチル(200ml×2)で抽出し、有機層を水(50m
l)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮すると2−カルボエトキシ−2−メチル
−4−ヘプチン酸エチル粗精製物が26.0g得られた。こ
れをエタノール(200ml)に溶かし、氷冷下で攪拌して
いる中に0.994規定の水酸化ナトリウム水溶液(169ml,
0.168mol)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に水
(30ml)を加え、濃縮後、氷冷下で6規定塩酸を加えて
中和し、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。有機層
を合わせて飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮すると2−カルボエトキシ−2−メ
チル−4−ヘプチン酸粗精製物が22.1g得られた。これ
を180℃で2時間加熱し、冷却後エーテル(100ml)に溶
かし、ジアゾメタンのエーテル溶液を過剰に加え、濃
縮、減圧蒸留すると2−メチル−4−ヘプチン酸メチル
を10%含む2−メチル−4−ヘプチン酸エーテル(12.2
1g,0.073mol)が76%の収率で得られた(b.p118〜125℃
/56mmHg)。
IR(液膜法):2975,2940,2880,2850,1730,1450,1365,13
40,1310,1275,1240,1170,1110,1040,1010,920,855,780c
m-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.10(3H,t,J=7.2Hz);1.22
(3H,d,J=7.3Hz);1.27(3H,t,J=6.2Hz);1.9−2.8
(5H,m);4.15(2H,q,J=7.2Hz) MASS(EI法,m/e):168(M+) 参考例96 3−メチル−2−オキソ−5−オクチニルホスホン酸ジ
メチル(96アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(7.91ml,
0.074mol)を無水THF(150ml)に溶かし、−78℃で攪拌
している中へ1.71規定のn−ブチルリチウムヘキサン溶
液(43ml,0.074mol)を滴下し、30分間攪拌した。つい
で無水THF(5ml)に溶かした2−メチル−4−ヘプチン
酸エチル(5.0g,0.03mol)を滴下し、−78℃で30分間攪
拌した。この反応混合物を室温にもどし、30分後氷冷下
で酢酸(4.5ml)と水(10ml)を加え、濃縮した。濃縮
残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2)で抽
出し、水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣を蒸留する
と3−メチル−2−オキソ−5−オクチニルホスホン酸
ジメチル(6.55g,0.027mol)が88%の収率で得られた
(b.p118〜121℃/0.35mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2960,2850,1700,1450,1390,1370,13
50,1310,1250,1170,1030,870,830,805,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.1(3H,t,J=7.4Hz);1.19
(3H,d,J=6.8Hz);1.9−2.5(4H,m);2.7−3.1(1H,
m);2.0−2.4(2H,m);3.79(6H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):246(M+) 参考例97 2,2−ジメチル−4−ヘキシン酸エチル(97アルゴン気流下、無水ジイソプロピルアミン(4.3g,0.0
43mol)を無水THF(35ml)に溶かし、−20℃で攪拌して
いる中へ1.64規定のn−ブチルリチウムヘキサン溶液
(26ml,0.043mol)を滴下し、そのまま−20℃で30分間
攪拌した。そこへ無水THF(15ml)に溶かした2−メチ
ル−4−ヘキシン酸エチル(5.4g,0.035mol)を−20℃
で滴下し、さらに無水HMPA(2.25ml,0.013mol)を加え
た。反応溶液を一旦室温にもどし40分間攪拌した後、再
び−30℃に冷却し、無水THF(5ml)に溶かしたヨウ化メ
チル(6.05g,0.043mol)を滴下した。室温にもどし1時
間攪拌後、酢酸(2.5ml,0.043mol)を加え、濃縮した。
残渣に水(50ml)を加え酢酸エチル(100ml×2)で抽
出した。有機層をあわせて水(30ml)、飽和食塩水(20
ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し
た、得られた濃縮残渣を減圧蒸留すると、2,2−ジメチ
ル−4−ヘキシン酸エチル(3.7g,0.022mol)が62%の
収率で得られた(b.p65〜68℃/10mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2980,2925,2870,2230,1715,1465,1380,13
60,1310,1300,1250,1190,1130,1025,980,945,910,860,7
70,740cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.1−1.4(9H,m);1.77(3H,
t,J=2.5Hz);2.36(2H,q,J=2.5Hz);4.14(2H,q,J=
7.1Hz) MASS(EI法,m/e):168(M+) 参考例98 3,3−ジメチル−2−オキソ−5−ヘプチニルホスホン
酸ジメチル(98アルゴン気流下、メチルホスホン酸ジメチル(6.82g,0.
055mol)を無水THF(100ml)に溶かし、−78℃で攪拌し
ている中へ1.04規定のn−ブチルリチウムヘキサン溶液
(33ml,0.054mol)を滴下し、−78℃で30分間攪拌し
た。この反応溶液の中へ無水THF(15ml)に溶かした2,2
−ジメチル−4−ヘキシン酸エチル(3.7g,0.022mol)
を滴下し、−78℃で30分間攪拌した後、室温で1時間攪
拌した。反応溶液に酢酸(3.1ml,0.054mol)と水(10m
l)を加え、濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、酢酸エ
チル(100ml×2)で抽出した。有機層をあわせて水(2
0ml)、飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。濃縮後減圧蒸留すると3,3−ジメチル−
2−オキソ−5−ヘプチニルホスホン酸ジメチル(5.04
g,0.020mol)が93%の収率で得られた(b.p.108〜110℃
/0.15mmHg)。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3450,2950,2905,2850,2220,1700,1455,13
75,1355,1240,1175,1020,860,835,800,710cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.23(6H,m);1.77(3H,t,J=
2.5Hz);3.24(2H,d,J=21.3Hz);2.34(2H,q,J=2.6H
z);3.80(6H,d,J=11.2Hz) MASS(EI法,m/e):246(M+) 参考例99 2−オクチン−1−オール(99アルゴン気流下、三口フラスコに液体アンモニア(250m
l)を加え、リチウム片をまず一片加えて反応溶液が濃
青色になることを確かめた後、触媒量の硝酸第二鉄・9
水和物を加えた。さらに、続いてリチウム片(2.75g,39
6mmol)を30分間で加え、1時間攪拌した。続いてプロ
パルギルアルコール(8.16g,146mmol)を加えて、30分
間攪拌した後、n−ペンチルブロマイド(20g,132mmo
l)を加え、10分間攪拌し。そのまま室温に一夜放置し
た。反応混合物に含水エーテル(50ml)を加え、さらに
水(200ml)を加え、エーテル(200ml,100ml,50ml×
3)で抽出した。有機層を合わせて、水(400ml),飽
和食塩水(400ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(50g)
で乾燥した後、濃縮した。この残渣を蒸留すると、無色
油状物の2−オクチン−1−オールが得られた(収量9.
5758g,52%,b.p.58〜61℃/0.3mmHg)。
この構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法):3400,2910,2850,2278,2216,1447,1423,13
74,1323,1223,1131,1102,1060,1000,718cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70−1.05(3H,m);1.09−
1.23(6H,m);1.67(1H,broad,s);1.97−2.39(2H,
m);4.25(2H,t,J=2.2Hz) MASS(CI法,m/e):144(M++18) 参考例100 1−ブロモ−2−オクチン(100アルゴン気流下、2−オクチン−1−オール(9.4658g,
75.0mmol)を無水エーテル(50ml)に溶かし、無水ピリ
ジン(0.4ml,4.9mmol)を加え、−30°〜−35℃で三臭
化リン(2.35ml,25.0mmol)を滴下した後、同温度で1
時間攪拌し、さらに室温で1時間攪拌した。反応混合物
に飽和食塩水(100ml)を加え、エーテル(50ml×4)
で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液(150ml),水(150ml),飽和食塩水(150ml)
で洗い、無水硫酸ナトリウム(40g)で乾燥した後、濃
縮した。この残渣を蒸留すると、無色油状物の1−ブロ
モ−2−オクチンが得られた(収量9.1493g,65%,b.p.5
3〜58℃/0.39mmHg)。
この構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法):2949,2850,2300,2220,1458,1427,1379,13
25,1302,1283,1210,1150,1105,1085,1015,978,904,859,
775,720,700cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70−1.07(3H,m);1.07−
1.63(6H,m);2.02−2.41(2H,m);3.93(2H,t,J=2.2H
z) MASS(CI法,m/e):189(M++1) 参考例101 2−メチル−4−デシン酸エチル(101アルゴン気流下、水素化ナトリウム(60%ミネラルオイ
ルデイスパージヨン,2.67g,66.75mmol)を無水THF(90m
l)に懸濁し、室温でメチルマロン酸ジエチル(12.3ml,
71.52mmol)を無水THF(15ml)に溶かして加え、20分間
攪拌した後、氷冷して、1−ブロモ−2−オクチン(9.
011g,47.68mmol)を無水THF(10ml)に溶かして加え
た。反応混合物を室温で30分間攪拌した後、3規定塩酸
(35ml)を加え、濃縮し、残渣に水(50ml)を加えて、
酢酸エチル(40ml×3)で抽出した。有機層を合わせて
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml),水(100m
l),飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸マグネシウ
ム(30g)で乾燥した後濃縮すると、18.3276gの油状物
が得られた。
次にこの油状物をエタノール(170ml)に溶かし、1規
定水酸化ナトリウム水溶液(110ml,110mmol)を加え
て、アルゴン気流下、室温で18時間攪拌し、さらに1規
定水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加え、40〜45℃で
4時間15分攪拌した。反応混合物に3規定塩酸(80ml)
を加え、濃縮し、酢酸エチル(70ml,50ml×2)で抽出
した。有機層を合わせて水(150ml×2),飽和食塩水
(150ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(50g)で乾燥し
た後、濃縮すると、13.8793gの油状物が得られた。
続いてこの油状物を、アルゴン気流下180℃で1時間加
熱した後、エーテル(10ml)を加え、氷冷下ジアゾメタ
ンで処理し、濃縮すると9.1324gの油状物が得られた。
この油状物を蒸留すると、無色油状物の2−メチル−4
−デシン酸エチルが得られた(収量8.6349g,81%,b.p.9
4〜95℃/0.18mmHg)。この時、エチルエステルとメチル
エステルの比はGLC(3%OV−17,1m,カラム温度60℃,
注入温度180℃)によると15:1であつた。
この構造は以下のデータにより確認した(NMR.MASSはエ
チルエステルのみ記載)。
IR(液膜法):2925,2870,1735,1458,1374,1350,1305,12
50,1228,1173,1110,1050,1024,858,cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.71−1.02(3H,m);1.02−
1.71(6H,m);1.23(3H,d,J=6.38Hz);1.26(3H,t,J=
7.03Hz);1.86−2.79(5H,m);4.14(2H,q,J=7.03Hz) MASS(EI法,m/e):210(M+) 参考例102 2,2−ジメチル−4−デシン酸エチル(102アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(70ml)を加
え、ジイソプロピルアミン(6.4ml,45.6mmol)を加え、
−20℃で1.67規定のn−ブチルリチウムヘキサン溶液
(27.3ml,45.6mmol)を加え、20分間攪拌した。つい
で、2−メチル−4−デシン酸メチル(8.5121g,38.0mm
ol)を無水THF(10ml)に溶かして加え、さらにHMPA
(7.93ml,45.6mmol)を加えて、室温で30分間攪拌した
後、再び−20℃に冷却し、ヨウ化メチル(2.37ml,38.0m
mol)を加えて10分間攪拌した。反応混合物に6規定塩
酸(12ml)を加え、さらに水(50ml)を加え、酢酸エチ
ル(50ml×3)で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液(150ml),水(150ml),飽和食
塩水(150ml)で洗い、無水硫酸マグネシウム(50g)で
乾燥した後濃縮すると、9.2804gの油状物が得られた。
この油状物を蒸留すると、無色油状物の2,2−ジメチル
−4−デシン酸エチルが得られた(収量7.9839g,88%,
b.p.80〜84℃/0.12mmHg)。
この構造は以下のデータより確認した(NMR,MASSはエチ
ルエステル)。
IR(液膜法):2951,2925,2853,1725,1462,1383,1362,13
19,1300,1258,1199,1130,1026,975,906,860,768,740cm
-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.73−1.01(3H,m);1.05−
1.73(6H,m);1.24(6H,s);1.24(3H,t,J=7.03Hz);
1.93−2.24(2H,m);2.38(2H,t,J=2.2Hz);4.14(2H,
q,J=7.03Hz) MASS(EI法,m/e):224(M+) 参考例103 3,3−ジメチル−2−オキソ−5−ウンデシニルホスホ
ン酸ジメチル(103アルゴン気流下、三口フラスコに無水THF(250ml),メ
チルホスホン酸ジメチル(8.24ml,76.12mmol)を加え、
−78℃で1.71規定のn−ブチルリチウムヘキサン溶液
(40.8ml,69.92mmol)を加え、20分間攪拌した。つい
で、2,2−ジメチル−4−デシン酸エチル(7.2468g,30.
4mmol)を無水THF(10ml)に溶かして加え、30分間攪拌
した後、酢酸(2,2ml)を加え、濃縮し、残渣に水(40m
l)を加えて、酢酸エチル(40ml×3)で抽出した。有
機層を合わせて飽和食塩水(100ml×2)で洗い、無水
硫酸マグネシウム(40g)で乾燥した後濃縮すると、9.8
282gの油状物が得られた。この油状物を蒸留すると、無
色油状物の3,3−ジメチル−2−オキソ−5−ウンデシ
ニルホスホン酸ジメチルが得られた(収量7.0663g,75
%,b.p.153℃/0.18mmHg)。
この構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法):3450,2949,2920,2850,1701,1460,1380,13
62,1250,1180,1028,870,860,804,722cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70−1.01(3H,m);1.01−
1.65(6H,m);1.23(6H,s);1.90−2.26(2H,m);2.36
(2H,t,J=2.2Hz);3.23(2H,d,J=21.33Hz);3.80(6
H,d,J=11.0Hz) MASS(EI法,m/e):302(M+) 参考例104 15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセ
タート(1042α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(600mg,1.78
mmol)を無水THF(10ml)に溶かし、アルゴン下でこの
溶液に無水DMSO(1.26ml,17.8mmol)、無水ピリジン
(0.07ml,0.89mmol)、トリフルオロ酢酸(0.06ml,0.80
mmol)およびD.C.C.(551mg,2.67mmol)を加え、室温で
2時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−ミ
ネラルオイルデイスパージヨン、135mg,3.38mmol)を無
水THF(5ml)に懸濁させて、この中に2−オキソ−ヘプ
チルホスホン酸ジメチル(791mg,3.56mmol)を5mlの無
水THFに溶かした溶液を加え、室温で30分間攪拌した。
この反応混合液に上記で合成したアルデヒドの溶液を0
℃で加え、室温にもどしてから30分間攪拌した。得られ
た反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮した。残渣に酢
酸エチルを加えて濾過し、濾液を水、飽和食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣を
シリカゲルのシヨートカラムに通して固形物を取り除
き、次にカラムクロマトグラフイー(メルク社ローバー
カラム、酢酸エチル/シクロヘキサン=1/3)で精製す
ると油状の15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−アセタート(503mg,1.17mmol)が65.6%の収率
で得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3020,2950,2920,2850,1750,1710,1680,16
20,1600,1480,1460,1430,1370,1310,1270,1210,1190,11
10,1070,1030,980,850,750,710,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.8−1.0(3H,m);1.1−1.8
(6H,m);1.81(3H,s);2.0−3.1(5H,m);3.6−3.9(1
H,m);3.78(3H,s);4.72(2H,s);5.01(1H,q,J=5.9H
z);5.15〜5.5(1H,m);6.17(1H,d,J=15.8Hz);6.6−
6.9(4H,m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 参考例105 15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−ベンゾアート(1052α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.80
g,4.52mmol)を無水THF(25ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.2ml,45mmol)、無水ピリジン
(0.11ml,1.40mmol)、トリフルオロ酢酸(0.098ml,1.2
7mmol)およびD.C.C.(1.40g,6.78mmol)を加え、室温
で3時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%ミネ
ラルオイルデイスパージヨン,262mg,6.55mmol)を無水T
HF(10ml)に懸濁させて、この中に2−オキソオクチル
ホスホン酸ジメチル(1.60g,6.78mmol)を10mlの無水TH
Fに溶かした溶液を加え、室温で30分間攪拌した。この
反応混合液に上記で合成したアルデヒドの溶液を0℃で
加え、0℃で30分間攪拌した。得られた反応溶液に酢酸
を加えて中和し、濃縮した。残渣に酢酸エチルを加えて
濾過し、濾液を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルのシヨー
トカラム(酢酸エチル/シクロヘキサン=1/8)に通
し、次にメルク社ローバーカラム(シリカゲル,酢酸エ
チル/シクロヘキサン=1/4.5)で精製すると、油状の1
5−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−ベンゾアート(1.95g,3.85mmol)が85.3%の収
率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
IR(液膜法):3020,2950,2920,2860,1760,1720,1670,16
20,1600,1480,1460,1430,1370,1310,1270,1210,1190,11
10,1070,1020,980,850,750,710,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,t,J=6.8Hz);1.2
−1.4(6H,m);1.55−1.7(2H,m);2.4−2.45(1H,m);
2.57(2H,t,J=7.5Hz);2.66(1H,ddd,J=5.6,6.6,15.1
Hz);3.20(1H,ddd,J=3.9,4.4,8.3Hz);3.75(3H,s);
3.88(1H,dd,J=4.4,9.0Hz);4.64(1H,d,J=16.4Hz);
4.68(1H,d,J=16.4Hz);5.35(1H,dt,J=3.9,5.6Hz);
5.45(1H,ddd,J=2.9,6.6,9.0Hz);6.26(1H,dd,J=1.
0,16.1Hz);6.7−6.9(3H,m);6.81(1H,dd,J=8.3,16.
1Hz);7.31(2H,t,J=7.8Hz);7.49(1H,tt,J=1.5,7.8
Hz);7.57(2H,dt,J=1.5,78Hz) MASS(EI法,m/e):506(M+) 参考例106 16−メチル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−ベンゾアート(1062α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.88
g,4.72mmol)を無水THF(25ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.35ml,47mmol)、無水ピリジ
ン(0.12ml,1.46mmol)、トリフルオロ酢酸(0.10ml,1.
32mmol)、およびD.C.C.(1.46g,6.78mmol)を加え、室
温で3時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%ミネ
ラルオイルデイスパージヨン;274mg,6.84mmol)を無水T
HF(10ml)に懸濁させて、この中に3−メチル−2−オ
キソブチルホスホン酸ジメチル(1.38g,7.08mmol)を10
mlの無水THFに溶かした溶液を加え、室温で30分間攪拌
した。この反応混合液に上記で合成したアルデヒドの溶
液を0℃で加え、室温で30分間攪拌した。得られた反応
溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮した。残渣に酢酸エチ
ルを加えて濾過し、濾液を水、飽和食塩水で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲ
ルのシヨートカラム(酢酸エチル/シクロヘキサン=1/
8)に通し、次に、メルク社ローバーカラム(シリカゲ
ル、酢酸エチル/シクロヘキサン=1/4.5)で精製する
と、油状の16−メチル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20
−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.92g,4.1
4mmol)が87.7%の収率で得られた。この構造は以下の
データにより確認した。
IR(液膜法):2980,2880,1760,1720,1670,1630,1600,14
90,1470,1380,1320,1280,1220,1200,1120,1070,1060,10
30,980,940,850,760,720,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.13(6H,d,J=6.8Hz);2.2−
3.0(3H,m);3.05−3.35(1H,m);3.74(3H,s);3.88
(1H,dd,J=4.3,8.6Hz);4.65(2H,s);5.2−5.6(2H,
s);6.33(1H,dd,J=1.0,15.7Hz);6.7−7.05(4H,m);
7.2−7.7(5H,m) MASS(EI法,m/e):464(M+) 参考例107 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル,11−アセタート(107アルゴン雰囲気下で2α−アセトキシ−1β−ヒドロキ
シメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1
H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸
メチルエステル(1.5g,4.46mmol)を無水THF(9ml)に
溶かし、攪拌しながらピリジン(0.108ml,1.34mmol)と
トリフルオロ酢酸(0.101ml,1.31mmol)を加え、さらに
DMSO(3.11ml,434.8mmol)及びD.C.C.(1.22g,5.91mmo
l)を加え、室温で2.5時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−ミ
ネラルオイルデイスパージヨン;268mg,6.69mmol)を無
水THF(8ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした3,3
−ジメチル−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジメチル
(1.39g,6.69mmol)を氷冷下で滴下し、室温で30分間攪
拌した。この反応溶液に上記で合成したアルデヒドエス
テルの反応混合液を、氷冷下で加え、そのまま30分間攪
拌した。この反応混合物に酢酸を加えて中和し、濾過
後、濃縮した。濃縮残渣に、水(20ml)を加え、酢酸エ
チル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml
×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣をカラムク
ロマトグラフイー(シリカゲル60g:酢酸エチル/シクロ
ヘキサン,1/5)で分離精製すると、16,16−ジメチル−1
5−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,
11−アセタートが得られた(収量1.68g,4.04mmol,収率9
0.5%)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2960,1755,1735,1685,1620,1480,1460,14
35,1370,1320,1290,1240,1190,1110,1070,1000,940,84
5,750,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.18(9H,s);1.8(3H,s);
2.1〜2.3(1H,m);2.6〜2.7(1H,m);2.9〜3.1(1H,
m);3.69(1H,dd,J=6.1,8.6Hz);3.79(3H,s);4.72
(1H,d,J=16.4Hz);4.73(1H,d,J=16.1Hz);5.0(1H,
q,J=6.02Hz));5.2〜5.4(1H,m);6.60(1H,d,J=15.
6Hz);6.7〜6.9(4H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 参考例108 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル,11−アセタート(108アルゴン雰囲気下で、2α−アセトキシ−1β−ヒドロ
キシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ
−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢
酸メチルエステル(1.5g,4.46mmol)を無水THF(9ml)
に溶かし、攪拌しながら、ピリジン(0.108ml,1.34mmo
l)とトリフルオロ酢酸(0.101ml,1.31mmol)を加え、
さらにDMSO(3.11ml,43.8mmol)及びD.C.C(1.22g,5.91
mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。
次に、アルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−
ミネラルオイルデイスパージヨン;2.68mg,6.69mmol)を
無水THF(8ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした3,
3−ジメチル−2−オキソ−ペンチルホスホン酸ジメチ
ル(1.49g,6.69mmol)を氷冷下で滴下し、室温で30分間
攪拌した。この反応溶液に、上記で合成したアルデヒド
エステルの反応混合液を氷冷下で加え、室温で30分間攪
拌した。この反応混合物に酢酸を加えて中和し、濾過し
た。濾液を濃縮し、水(20ml)を加え、酢酸エチル(50
ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)
および飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマト
グラフイー(シリカゲル50g:酢酸エチル/シクロヘキサ
ン,1/4)にかけて副生成物と過剰のワーズワース試薬を
分離し、さらに、メルク社のローバーカラム(シリカゲ
ル:酢酸エチル/シクロヘキサン,1/4)で分離精製する
と、16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル,11−アセタートが得られた(収量1.
32g,3.07mmol,収率68.8%)。この構造は以下のデータ
により確認した。
IR(液膜法):2960,2880,1740,1690,1620,1595,1480,14
60,1440,1375,1320,1290,1240,1190,1110,1070,1030,10
00,985,945,915,890,870,845,800,765,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.8(3H,t,J=7.6Hz);1.13
(6H,s);1.59(2H,q,J=7.6Hz);1.81(3H,s);2.1〜
2.3(1H,m);2.6〜2.7(1H,m);2.97(1H,q,J=6.5H
z);3.69(1H,dd,J=6.5,8.5Hz);3.79(3H,s);4.72
(1H,d,J=16.1Hz);4.74(1H,d,J=16.1Hz);4.9〜5.1
(1H,m);5.2〜5.4(1H,m);6.58(1H,d,J=14.7Hz);
6.7〜6.9(4H,m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 参考例109 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,20−ペンタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−アセタート(109アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.5g,4.46mmol)を無水THF(10ml)に溶
かし、無水ピリジン(0.11ml,1.34mmol)、トリフルオ
ロ酢酸(0.101ml,1.34mmol)、無水DMSO(3ml)を加
え、さらにD.C.C(1.38g,6.69mmol)を加えて室温で2
時間攪拌した。
次に別の反応容器で水素化ナトリウム(60%ミネラルオ
イルデイスパージヨン;0.27g,6.69mmol)を10mlの無水T
HFに懸濁し、3,3−ジメチル−2−オキソ−ヘキシルホ
スホン酸ジメチル(1.58g,6.69mmol)を5mlの無水THFに
溶かして加え、アルゴン気流下氷冷下にて30分間攪拌し
た。この反応混合物に前記で合成したアルデヒドエステ
ルの反応混合物の上澄みを注射器で取り氷冷下にて加え
た。残渣を無水THF(5ml×3)で洗い、その上澄み液も
加えて反応混合物を室温で10分間攪拌した。反応液を酢
酸にて中和した後、THFを留去した。析出した沈殿を濾
別した後酢酸エチル(40ml×3)で抽出し、有機層を合
わせて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後濃縮した。得られた油状物を
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/
シクロヘキサン=1/9)によつて精製すると、無色油状
物の16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル,11−アセタート(1.77g,3.99mmol)が
89.4%の収率で得られた。この構造は以下のデータによ
り確認した。
IR(液膜法):3020,2950,2930,2870,1750,1730,1680,16
20,1590,1480,1460,1430,1370,1290,1230,1190,1160,11
10,1090,1050,990,980,940,860,840,750,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=7.3Hz);1.13
(6H,s);1.19(2H,m);1.51(2H,m);1.82(3H,s);2.
20(1H,ddd,J=3.5,6.5,14.6Hz);2.67(1H,ddd,J=6.
5,7.1,14.6Hz);2.97(1H,q,J=6.5Hz);3.68(1H,dd,J
=6.5,8.7Hz);3.79(3H,s);4.72(1H,d,J=17.0Hz);
4.76(1H,d,J=17.0Hz);4.99(1H,q,J=6.5Hz);5.33
(1H,ddd,J=3.5,7.1,8.7Hz);6.58(1H,dd,J=15.1,1.
0Hz);6.72〜6.84(4H,m) MASS(EI法,m/e):444(M+) 参考例110 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル,11−アセタート(1102α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβH,8b
βH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロペン
タ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(600mg,1.78
mmol)を無水THF(10ml)に溶かし、アルゴン下でこの
溶液に無水DMSO(1.26ml,17.8mmol)、無水ピリジン
(0.07ml,0.89mmol)、トリフルオロ酢酸(0.06ml,0.80
mmol)およびD.C.C.(551mg,2.67mmol)を加え、室温で
2時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%ミネラ
ルオイルデイスパージヨン;135mg,3.38mmol)を無水THF
(5ml)に懸濁させて、この中に、3,3−ジメチル−2−
オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル(891mg,3.56mmo
l)を5mlの無水THFに溶かした溶液を加え、室温で30分
間攪拌した。この反応混合液に、上記で合成したアルデ
ヒドの溶液を0℃で加え、室温にもどしてから、30分間
攪拌した。得られた反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃
縮した。残渣に酢酸エチルを加えて濾過し、濾液を水、
飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した、
濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1/7)で分離精製す
ると油状の16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル,11−アセタート(764mg,1.67mmol)
が93.5%の収率で得られた。この構造は以下のデータに
より確認した。
IR(液膜法):2950,2920,2850,1750,1730,1680,1610,15
90,1480,1460,1430,1370,1290,1230,1190,1100,1050,99
0,940,840,750,720,660cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=6.0Hz);1.13
(6H,s);1.0−1.7(6H,m);1.81(3H,s);2.20(1H,dd
d,J=5.7,15Hz);2.68(1H,ddd,J=6,7,15Hz);2.97(1
H,q,J=7Hz);3.68(1H,dd,J=7,9Hz);3.79(3H,s);
4.73(2H,s);5.01(1H,q,J=7Hz);5.33(1H,ddd,J=
5,6,9Hz);6.55(1H,d,J=15Hz);6.76(3H,s);6.85
(1H,dd,J=7,15Hz) MASS(EI法,m/e):458(M+) 参考例111 16,16−ジメチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−アセタート(111アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.2387g,3.69mmol)を無水THF(10ml)
に溶かし、無水ピリジン(0.3ml,3.69mmol)、無水DMSO
(5ml)、トリフルオロ酢酸(0.14ml,1.85mmol)を加
え、さらにDCC(1.141g,5.53mmol)を加えて室温で1時
間30分攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(1.20g,
11.99mmol)を加え、20分間攪拌して放置しておく。
次に、水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパ
ージヨン;221.4mg,5.53mmol)を20mlの無水THFに懸濁
し、3,3−ジメチル−2−オキソ−オクチルホスホン酸
ジメチル(1.46g,5.53mmol)を5mlの無水THFに溶かして
加え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌した。この反応
混合物に、上記で作製したアルデヒドエステルの反応混
合物の上澄み液を氷冷下注射器で取つて加えた。残渣を
無水THF(10ml,5ml×2)で洗い、更にその上澄み液も
加えて、反応混合物を室温で10分間攪拌した後、飽和塩
化アンモニウム水溶液(50ml)を加えて、酢酸エチル
(40ml×3)で抽出した。有機層を合わせて、水(100m
l)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(40g)で乾燥した後濃縮した。この残渣をカラムクロ
マトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキ
サン=1/3)によつて精製すると、無色油状物の16,16−
ジメチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−アセタート(1.6659g,3.53mmol)が9
6%の収率で得られた。この構造は以下のデータにより
確認した。
IR(液膜法):2952,2935,2860,1759,1739,1686,1621,14
82,1461,1420,1374,1295,1240,1192,1112,1053,1000,98
0,943,845,738,700cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.73〜0.99(3H,m);1.13(6
H,s);1.01〜1.71(8H,m);1.80(3H,s);2.02〜2.33
(1H,m);2.46〜3.09(2H,m);3.55〜3.78(1H,m);3.7
8(3H,s);4.72(2H,s);4.98(1H,q,J=5.38Hz);5.13
〜5.49(1H,m);6.46〜6.98(5H,m) MASS(EI法,m/e):472(M+) 参考例112 16,16−ジメチル−15−オキソ−20a,20b−ジホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(112アルゴン雰囲気下で、2α−アセトキシ−1β−ヒドロ
キシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ
−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢
酸メチルエステル(1.5g,4.46mmol)を無水THF(9ml)
に溶かし、攪拌しながら、ピリジン(0.108ml,1.34mmo
l)とトリフルオロ酢酸(0.101ml,1.31mmol)を加え、
さらに、DMSO(3.11ml,43.8mmol)及びD.C.C(1.22g,5.
91mmol)を加えて室温で2.5時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%ミネラ
ルオイルデイスパージヨン;286mg,7.15mmol)を無水THF
(8ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした3,3−ジメ
チル−2−オキソ−ノナニルホスホン酸ジメチル(1.98
g,7.14mmol)を氷冷下で滴下し、室温で30分間攪拌し
た。この反応溶液に、上記で合成したアルデヒドエステ
ルを氷冷下で加え、そのまま30分間攪拌した。この反応
混合物に酢酸を加えて中和し、濾過後、濾液を濃縮し
た。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル60g;酢酸エチル/シクロヘキサン,1/4)
で、分離精製すると、無色透明な油状の16,16−ジメチ
ル−15−オキソ−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−アセタートが得られた(収量1.68g,
3.46mmol,収率77.5%)。この構造は以下のデータによ
り確認した。
IR(液膜法):2930,2860,1755,1730,1680,1620,1590,14
80,1455,1430,1370,1290,1230,1190,1110,1090,1050,99
0,940,880,840,750,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.8〜0.9(3H,m);1.13(6H,
s);1.0〜1.4(8H,m);1.5〜1.6(2H,m);1.81(3H,
s);2.1〜2.3(1H,m);2.6〜2.7(1H,m);2.97(1H,q,J
=7.9Hz);3.6〜3.7(1H,m);3.79(3H,s);4.72(1H,
d,J=16.1Hz);4.74(1H,d,J=16.1Hz);4.99(1H,q,J
=6.0Hz);5.3〜5.4(1H,m);6.58(1H,d,J=15.1Hz);
6.7〜6.8(3H,m);6.82(1H,dd,J=7.9,15.1Hz) MASS(EI法,m/e):486(M+) 参考例113 16,16−ジメチル−15−オキソ−20a.20b.20c−トリホモ
−2.5.6.7−テトラノル−4−オキサ−4.8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセタート(11
3アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.20g,3.57mmol)を無水THF(10ml)に
溶かし、無水DMSO(5ml,70.8mmol)、無水ピリジン(0.
3ml,3.71mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.14ml,1.79m
mol)およびDCC(1.10g,5.36mmol)を0℃で加えて、室
温で1時間20分攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.24g,6.00mmol)を無水THF(5ml)に懸濁さ
せ、3,3−ジメチル−2−オキソデシルホスホン酸ジメ
チル(1.78g,6.09mmol)を無水THF(6ml)に溶かし、ア
ルゴン気流下0℃で加え、室温で40分間攪拌した。上記
で作製したアルデヒドエステルの反応混合物を注射器で
とり、加えた。更に残渣を無水THF(5ml)で3回洗浄し
て加え室温で1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ア
ンモニウム水溶液10mlを加え、酢酸エチル(50ml×4)
で抽出し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和
食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮した。その残渣からカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1/2)を用い
て副生成物を除去した。この油状物をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=
1/5)で分離精製すると、純粋な16,16−ジメチル−15−
オキソ−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル、11−アセタート(1.6481g,3.29mmol)が9
2.2%の収率で得られた。この構造は以下のデータによ
り確認した。
IR(液膜法):2920,2845,1734,1682,1616,1477,1454,13
64,1291,1231,1188,1110,1056,988,942,844,762,726cm
-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.70〜1.68(21H,m);1.81
(3H,s);2.08〜2.36(1H,m);2.49〜3.10(2H,m);3.5
8〜3.72(1H,m);3.79(3H,s);4.73(2H,s);4.85〜5.
12(1H,m);5.18〜5.45(1H,m);6.42〜6.99(5H,m) MASS(EI法,m/e):500(M+) 参考例114 16,16,17−トリメチル−15−オキソ−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−アセタート(114アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.2810g,3.81mmol)を無水THF(10ml)
に溶かし、無水ピリジン(0.31ml,3.69mmol)、無水DMS
O(5ml)、トリフルオロ酢酸(0.15ml,1.91mmol)を加
え、さらにD.C.C.(1.18g,5.72mmol)を加えて室温で1
時間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(1.24g,1
2.4mmol)を加え、20分間攪拌して放置しておく。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;228.8mg,5.72mmol)を20mlの無水THFに懸濁し、
3,3,4−トリメチル−2−ペンチルホスホン酸ジメチル
(1.17g,5.72mmol)を5mlの無水THFに溶かして加え、ア
ルゴン気流下、室温で30分間攪拌した。この反応混合物
に、上記で作製したアルデヒドエステルの反応混合物の
上澄み液を氷冷下注射器で取り加えた。残渣を無水THF
(8ml×2.5ml)で洗い、更にその上澄み液も加えて、反
応混合物を室温で10分間攪拌した後、飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(50ml)を加えて、酢酸エチル(50ml×3)
で抽出した。有機層を合わせて水(150ml)、飽和食塩
水(150ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(40g)で乾燥
した後、濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1/3)
によつて精製すると、無色油状物の16,16,17−トリメチ
ル−15−オキソ−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル、11−アセタート(1.6642g,3.75mmol)が98%の収率
で得られた。この構造は以下のデータにより決定した。
IR(液膜法):2953,1758,1734,1683,1620,1480,1458,13
37,1372,1291,1238,1189,1110,1050,1030,984,944,888,
844,760,728cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.84(6H,d,J=6.81Hz);1.0
5(6H,s);1.80(3H,s);1.80〜3.10(4H,m);3.52〜3.
82(1H,m);3.79(3H,s);4.73(2H,s);499(1H,q,J=
5.38Hz);5.20〜5.46(1H,m);6.46〜6.98(5H,m) MASS(EI法,m/e):444(M+) 参考例115 17,17−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル、11−ベンゾアート(1152α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.85
g,4.65mmol)を無水THF(25ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.30ml,46.5mmol)、無水ピリ
ジン(0.116ml,1.44mmol)、トリフルオロ酢酸(0.10m
l,1.30mmol)、D.C.C.(1.44g,6.98mmol)を加え、室温
で2時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%ミネラ
ルオイルデイスパージヨン、270mg、6.74mmol)を無水T
HF(10ml)に懸濁させて、この中に4,4−ジメチル−2
−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル(1.74g,6.98mm
ol)を5mlの無水THFに溶かした溶液を加え、室温で30分
間攪拌した。この反応混合液に、上記で合成したアルデ
ヒドの溶液を0℃で加え、室温にもどしてから30分間攪
拌した。得られた反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮
した。残渣に酢酸エチル(100ml)を加えて過し、
液を水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルの
シヨートカラム(酢酸エチル/シクロヘキサン=1/8)
に通し、次にメルク社ローバーカラム(シリカゲル:酢
酸エチル/シクロヘキサン=1/4.5)で精製すると、油
状の17,17−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル、11−ベンゾアート(2.38g,4.58mmol)が
98.4%の収率で得られた。この構造は以下のデータによ
り確認した。
IR(液膜法):2970,2880,1760,1730,1660,1620,1550,14
90,1460,1370,1320,1270,1220,1200,1120,1070,1060,10
30,980,860,760,720,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.8〜0.9(3H,m);0.97(6H,
s);1.2〜1.3(4H,m);2.35〜2.45(1H,m);2.44(2H,
s);2.66(1H,ddd,J=5.5,6.6,15.1Hz);3.18(1H,ddd,
J=4.2,4.7,8.3Hz);3.75(3H,s);3.87(1H,dd,J=4.
7,8.9Hz);4.64(1H,d,J=16.1Hz);4.67(1H,d,J=16.
1Hz);5.34(1H,dt,J=4.2,5.5Hz);5.44(1H,ddd,J=
2.9,6.6,8.9Hz);6.25(1H,dd,J=1.2,15.9Hz);6.7〜
6.9(4H,m);7.31(2H,t,J=7.8Hz);7.49(1H,t,J=7.
8Hz);7.56(2H,d,J=7.8Hz) MASS(EI法,m/e):520(M+) 参考例116 18,18−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル,11−ベンゾアート(116アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(1.7g,4.25mmol)を無水THF
(8ml)に溶かし、攪拌しながら、ピリジン(0.103ml,
1.27mmol)とトリフルオロ酢酸(0.1ml,1.25mmol)を加
え、さらにDMSO(2.97ml,41.8mmol)及びD.C.C(1.16g,
5.62mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。
次に、アルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%ミ
ネラルオイルデイスパージヨン:261mg、6.8mmol)を無
水THF(8ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした5,5
−ジメチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル
(1.7g,6.8mmol)を氷冷下で滴下し、室温で30分間攪拌
した。この反応溶液に氷冷下で、上記で合成したアルデ
ヒドエステルの反応混合液を加え、室温で30分間攪拌し
た。この反応混合物に酢酸を加えて中和し、過した。
液を濃縮し、水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル50g:酢酸エチル/シクロヘキサン、1/
5)で分離精製すると、18,18−ジメチル−15−オキソ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアートが得
られた(収量1.96g,3.77mmol、収率89%)。この構造は
以下のデータにより確認された。m.p:108.9〜109.2℃
(再結晶溶媒、酢酸エチル/n−ヘキサン=2/1) IR(KBr法):3430,2960,1770,1710,1630,1490,1465,144
0,1370,1320,1295,1275,1250,1220,1200,1110,1090,107
0,1025,990,955,915,905,860,845,780,750,715,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.82(3H,t,J=7.6Hz);0.85
(6H,s);1.24(2H,q,J=7.6Hz);1.4〜1.6(2H,m);2.
35〜2.5(3H,m);2.6〜2.7(1H,m);3.1〜3.3(1H,m);
3.75(3H,s);3.39(1H,dd,J=4.4,8.3Hz);4.63(1H,
d,J=16.5Hz);4.69(1H,d,J=16.5Hz);5.3〜5.4(1H,
m);5.4〜5.5(1H,m);6.27(1H,dd,J=1.2,15.9Hz);
6.7〜6.9(4H,m);7.31(2H,t,J=7.8Hz);7.4〜7.7(3
H,m) MASS(EI法,m/e):520(M+) 元素分析値 計算値(C31H36O7として) 実測値 C(%) 71.52 71.54 H(%) 6.97 6.97 参考例117 16−メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル,11−ベンゾアート(117アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ−酢酸メチルエステル(1.8g,4.52mmol)を無水THF
(9ml)に溶かし、攪拌しながらピリジン(0.11ml,1.36
mmol)とトリフルオロ酢酸(0.102ml,1.27mmol)を加
え、さらにDMSO(3.15ml,44.3mmol)及びD.C.C(1.23g,
5.96mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。
次に、アルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−
ミネラルオイルデイスパージヨン;325mg、8.14mmol)を
無水THF(9ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした3
−メチル−2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル
(1.92g,8.14mmol)を室温で滴下し、30分間攪拌した。
この反応溶液に、氷冷下で、上記で合成したアルデヒド
エステルの反応混合物を加え、30分間室温で攪拌した。
この反応混合物に酢酸を加えて中和し、過した。液
を濃縮し、水(20ml)を加え、酢酸エチル(60ml×2
回)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水(20ml×1回)
および飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン,1
/5)にかけて副生成物と過剰のワーズワース試薬を分離
し、さらにメルク社ローバーカラム(シリカゲル:酢酸
エチル/シクロヘキサン,1/6)で分離精製すると、16−
メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,
11−ベンゾアートが得られた(収量1.71g,3.38mmol、収
率74.8%)。この構造は以下のデータにより確認され
た。
IR(液膜法):2950,2920,2850,1750,1710,1660,1620,16
00,1480,1450,1370,1310,1270,1210,1185,1110,1060,10
50,1020,970,845,750,710cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ);0.87(3H,t,J=6.8Hz);1.10
(3H,d,J=6.8Hz);1.1〜1.4(5H,m);1.6〜1.7(1H,
m);2.3〜2.5(1H,m);2.6〜2.8(2H,m);3.1〜3.2(1
H,m);3.75(3H,s);3.88(1H,dd,J=4.6,8.5Hz);4.64
(1H,d,J=16.4Hz);4.68(1H,d,J=16.4Hz);5.35(1
H,q,J=4.9Hz);6.34(1H,d,J=15.6Hz);6.7〜7.0(4
H,m);7.31(2H,t,J=7.1Hz);7.49(1H,t,J=7.1Hz);
7.57(2H,d,J=7.1Hz) MASS(EI法,m/e):506(M+) 参考例118 (17S)−17−メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−ベンゾアート(118アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチル(3.6g,9.09mmol)を無水THF(21ml)に溶か
し、無水DMSO(6.752ml)、無水ピリジン(0.234ml,2.8
9mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.218ml,2.83mmo
l)、およびD.C.C(2.94g,14.25mmol)を加え、室温で
3時間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン:576mg、13.82mmol)を無水THF(10ml)に懸濁
し、氷冷下攪拌している中へ4(S)−メチル−2−オ
キソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル(3.2g,14.41mmol)
を無水THF(10ml)に溶かして加え、室温で30分間攪拌
した。この反応混合物を再び氷冷し、上記で合成したア
ルデヒドエステルを加え、そのまま20分間攪拌した。こ
の反応混合物を酢酸で中和し、析出した沈殿を別し、
液を濃縮した。得られた油状物をカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1/
8)で精製すると17(S)−メチル−15−オキソ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアート(3.59
g、7.08mmol)が77%の収率で得られた。この構造は以
下のデータより確認した。
IR(液膜法):2930,2870,1760,1720,1680,1620,1600,14
85,1455,1370,1315,1270,1210,1070,1055,1025,975,85
0,760,715cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.90(6H,m);1.25(4H,m);
2.00〜3.00(5H,m);3.20(1H,m);3.78(3H,s);3.85
(1H,m);4.65(2H,s);5.38(2H,m);6.25(1H,dd,J=
1.1,16.0Hz);6.75(2H,s);6.79(1H,m);7.10〜7.70
(8H,m) MASS(EI法,m/e):507(M+) 参考例119 (17S)−17−メチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,
7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1192α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(3.20
g,8.04mmol)を無水THF(40ml)に溶かし、アルゴン下
で、この溶液に無水DMSO(5.70ml,80.4mmol)、無水ピ
リジン(0.20ml,2.49mmol)、トリフルオロ酢酸(0.17m
l,2.25mmol)、D.C.C.(2.49g,12.1mmol)を加え、室温
で3時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%ミネ
ラルオイルデイスパージヨン:466mg,11.7mmol)を無水T
HF(20ml)に懸濁させてこの中に(4S)−4−メチル−
2−オキソ−オクチルホスホン酸ジメチル(3.02g,12.1
mmol)を10mlのTHFに溶かした溶液を加え、室温で30分
間攪拌した。この反応混合液に、上記で合成したアルデ
ヒドの溶液を0℃で加え、室温にもどしてから30分間攪
拌した。得られた反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮
した。残渣に酢酸エチル(100ml)を加えて過し、結
晶を酢酸エチル(25ml×2)で洗つた。液を合わせ
て、水(80ml)、飽和食塩水(80ml)で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマ
トグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサ
ン=1/8〜1/4)で精製すると、油状の(17S)−17−メ
チル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル,11−ベンゾアート(3.94g、7.58mmol)が94.2
%の収率で得られた。この構造は以下のデータにより確
認した。
IR(液膜法):3030,2970,2940,2870,1770,1720,1670,16
20,1490,1470,1380,1320,1280,1220,1200,1120,1080,10
60,1030,980,860,760,720cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):0.7〜1.5(12H,m);1.8〜2.9
(5H,m);3.0〜3.4(1H,m);3.74(3H,s);3.88(1H,d
d,J=4.4,8.6Hz);4.66(2H,s);5.2〜5.6(2H,m);6.2
4(1H,dd,J=1.1,15.8Hz);6.6〜7.0(4H,m);7.15〜7.
7(5H,m) MASS(EI法,m/e):520(M+) 参考例120 d−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノイル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、1
1−アセタート(120d−2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβ
H,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロ
ペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(700mg,
2.08mmol)を無水THF(5ml)に溶かし、アルゴン下で、
無水DMSO(1.48ml,20.8mmol)、無水ピリジン(0.05ml,
0.62mmol)、トリフルオロ酢酸(0.05ml,0.62mmol)、
D.C.C(644mg,3.12mmol)を加え、室温で2時間攪拌し
た。
一方、別のフラスコでアルゴン下、水素化ナトリウム
(60%ミネラルオイルデイスパージヨン:120mg,3.12mmo
l)を無水THF(3ml)に懸濁させてこの中に無水THF(3m
l)に溶かした2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチ
ル(692ml,3.12mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。
この中へ、上記で作成したアルデヒドエステルの反応混
合物の上澄を注射器でとり加えた。更に残渣を無水THF
(2ml×4)で洗浄して加え、室温で30分間攪拌した。
この反応混合物に酢酸を加えて中和し、過した。液
を濃縮し、水(10ml)を加え、酢酸エチル(30ml×2)
で抽出し、水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた油状物を
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/
シクロヘキサン,1/9)で分別精製すると、無色油状物の
α−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−
アセタート(813mg、1.89mmol)が収率90.9%で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+96.02(c=0.730,メタノー
ル) IR(液膜法):2965,2940,2880,1760,1740,1695,1675,16
30,1595,1490,1465,1440,1375,1295,1240,1190,1115,10
60,985,950,850,860,830cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,t,J=6.8Hz);1.24
〜1.33(4H,m);1.61〜1.69(2H,m);1.81(3H,s);2.1
9〜2.25(1H,m);2.56(3H,t,J=7.5Hz);2.59〜2.66
(1H,m);2.96(1H,q,J=6.3Hz);3.71(1H,dd,J=6.3,
8.8Hz);3.79(3H,s);4.71(1H,d,J=16.1Hz);4.74
(1H,d,J=16.1Hz);5.01(1H,q,J=6.3Hz);5.30〜5.3
5(1H,m);6.19(1H,dd,J=1.0,15.6Hz);6.72〜6.78
(4H,m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 参考例121 d−16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル、11−アセタート(121d−2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシメチル−3aβ
H,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シクロ
ペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(700mg,
2.08mmol)を無水THF(5ml)に溶かし、アルゴン下で、
無水DMSO(1.48ml,20.8mmol)、無水ピリジン(0.05ml,
0.62mmol)トリフルオロ酢酸(0.05ml,0.62mmol)、D.
C.C(644mg,3.12mmol)を加え、室温で2時間攪拌し
た。
一方、別のフラスコでアルゴン下、水素化ナトリウム
(60%ミネラルオイルデイスパージヨン:120mg,3.12mmo
l)を無水THF(5ml)に懸濁させてこの中に、無水THF
(5ml)に溶かした3,3−ジメチル−2−オキソ−ヘプチ
ルホスホン酸ジメチル(780mg,3.12mmol)を加え、室温
で30分間攪拌した。この中へ、上記で作成したアルデヒ
ドエステルの反応混合物の上澄を注射器でとり加えた。
更に残渣を無水THF(2ml×4)で洗浄して加え、室温で
30分間攪拌した。この反応混合物に酢酸を加えて中和
し、過した。液を濃縮し、水(10ml)を加え、酢酸
エチル(30ml×2)で抽出し、水(10ml)、飽和食塩水
(10ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。得られた油状物をカラムクロマトグラフイー(シリ
カゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1/9)で分別精
製すると、無色油状物のα−16,16−ジメチル−15−オ
キソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート
(602mg、1.31mmol)が収率63%で得られた。この構造
は以下のデータにより確認した。
旋光度:▲〔α〕20 D▼=+97.97°(c=0.890,メタノ
ール) IR(KBr):2960,2940,2860,1760,1735,1690,1620,1480,
1460,1440,1370,1290,1235,1190,1115,1095,1050,990,9
45,845,770,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=7.3Hz);1.13
(6H,s)1.15〜1.18(2H,m);1.20〜1.33(2H,m);1.51
〜1.55(2H,m);1.81(3H,s);2.20(1H,ddd,J=3.4,6.
3,14.8Hz);2.66(1H,dt,J=6.8,14.8Hz);2.97(1H,q,
J=6.3Hz);3.68(1H,dd,J=6.3,8.3Hz);3.79(3H,
s);4.71(1H,d,J=16.3Hz);4.74(1H,d,J=16.3Hz);
4.98(1H,q,J=6.3Hz);5.29〜5.34(1H,m);6.58(1H,
J=15.1Hz);6.72〜6.85(4H,m) MASS(EI法,m/e):458(M+) 参考例122 15−シクロペンチル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(122アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.90g,4.77mmol)を無水THF(10m
l)に溶かし、無水DMSO(4.0ml,56.7mmol),無水ピリ
ジン(0.12ml,1.48mmol),無水トリフルオロ酢酸(0.2
0ml,2.60mmol),およびDCC(1.80g,8.72mmol)を加え
て、アルゴン下室温で2時間半攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン:0.38g,9.54mmol)を無水THF(5ml)に懸濁し、
2−シクロペンチル−2−オキソエチルホスホン酸ジメ
チルエステル(1.58g,7.16mmol)を無水THF(11ml)に
溶かした溶液をアルゴン下氷冷下で加え、上記で作製し
たアルデヒドエステルの反応混合物の上澄みを注射器で
とり加えた。更に残渣を無水THF(5ml)で3回洗浄して
加え、氷冷下で5分間、室温で1時間半攪拌した。反応
混合物に酢酸を加え、沈殿をろ過した。ろ液に水(10m
l)を加え、酢酸エチル(30ml×4)で抽出し、ついで
酢酸エチル層を飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後濃縮した。その残渣からカラムクロ
マトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキ
サン=1/1)を用いて副生成物を除去した。この油状物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル
/シクロヘキサン=1/4)で分離精製すると、純粋な15
−シクロペンチル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.87g、3.
81mmol)が79.9%の収率で得られた。この構造は以下の
データにより確認した。
m.p.116〜117.5℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再
結晶、無色針状結晶) IR(KBr法): 3050,2940,2860,1763,1695,1619,1595,1485,1460,1435,
1388,1368,1313,1292,1268,1240,1213,1193,1149,1107,
1065,1050,1035,1020,1003,990,955,918,880,840,747,7
05,670,603cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 1.43−2.05(8H,m);2.21−3.32(4H,m);3.63−4.00
(4H,m);4.65(2H,s);5.20−5.59(2H,m);6.30(1H,
d,J=15.72Hz);6.62−7.00(4H,m);7.12−7.69(5H,
m) MASS(EI法,m/e):490(M+) 参考例123 15−シクロヘキシル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(123アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(2.00g,5.03mmol)を無水THF(10m
l)に溶かし、無水DMSO(40ml,56.7mmol),無水ピリジ
ン(0.12ml,1.48mmol),無水トリフルオロ酢酸(0.23m
l,2.86mmol)およびDCC(1.74g,8.43mmol)を加えてア
ルゴン下室温で1時間半攪拌した。反応混合物に氷冷下
炭酸カルシウム1.50g、15.0mmol)を加えた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.32g,8.00mmol)を無水THF(5ml)に懸濁し、
2−シクロヘキシル−2−オキソエチルホスホン酸ジメ
チルエステル(1.41g,6.02mmol)を無水THF(14ml)に
溶かした溶液を、アルゴン下氷冷下で加え、上記で作製
したアルデヒドエステルの反応混合物の上澄み液を注射
器でとり加えた。更に残渣を無水THF(5ml)で3回洗浄
し、その上澄みを加え、氷冷下で1時間、室温で1時間
攪拌した。反応混合物に酢酸を加え、沈殿をろ過した。
ろ液に水(10ml)を加え、酢酸エチル(30ml×4)で抽
出し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)、飽和食塩水
(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
した。その残渣からカラムクロマトグラフイー(シリカ
ゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1/5)を用いて副
生成物を除去した。この油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン=1/
5)で分離精製すると、純粋な15−シクロヘキシル−15
−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−ベンゾアート(1.74g、3.45mmol)が68.6%の収
率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
m.p.69〜110℃(酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶、
無色針状結晶) IR(KBr法): 2930,2855,1773,1705,1693,1618,1598,1485,1460,1438,
1372,1318,1294,1275,1262,1220,1199,1147,1110,1067,
1045,1025,997,947,917,912,847,782,754,715cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 1.00−2.05(11H,m),2.23−2.84(3H,m),3.07−3.62
(1H,m),3.65−4.00(4H,m),4.65(2H,s),5.20−5.6
0(2H,m),6.32(1H,d,J=16.16Hz),6.64−7.00(4H,
m),7.13−7.65(5H,m) MASS(EI法,m/e):504(M+) 参考例124 16−シクロペンチル−15−オキソ−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(124アルゴン気流下2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロ
キシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ
−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢
酸メチルエステル(1.8670g,4.69mmol)を無水THF(15m
l)に溶かし、無水DMSO(5ml),無水ピリジン(0.44m
l,5.36mmol),無水トリフルオロ酢酸(0.28ml,3.75mmo
l)およびD.C.C(1.45g,7.03mmol)を加えて室温で30分
間攪拌した。反応混合物に氷冷下炭酸カルシウム(2.35
g)を加えて室温で30分間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.23g,5.70mmol)を無水THF(10ml)に懸濁し、
3−シクロペンチル−2−オキソプロピルホスホン酸ジ
メチル(1.76g,7.51mmol)を無水THF(6ml)に溶かした
溶液を、氷冷下で加え、アルゴン気流下30分攪拌した。
ここに上記で合成したアルデヒドエステルの反応混合物
の上澄み液を注射器でとり加えた。さらに残渣を無水TH
F(5ml×4)で洗浄し、その上澄みを加えて室温で1時
間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液
(50ml)を加え、酢酸エチル(50ml×3)で抽出した。
有機層をあわせて水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮した。その
残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エ
チル/シクロヘキサン=1/2)によつて精製すると無色
油状物の16−シクロペンチル−15−オキソ−2,5,6,7,1
7,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
(1.8597g、3.69mmol)が78.7%の収率で得られた。こ
の構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法): 3060,2940,2850,1757,1712,1620,1480,1445,1364,1315,
1270,1212,1185,1108,1064,1020,976,844,710cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 0.85−2.05(9H,m),2.05−2.94(4H,m),3.04−3.32
(1H,m),3.75(3H,s),3.75−4.00(1H,m),4.66(2H,
s),5.20−5.58(2H,m),6.10−6.40(1H,m),6.62−6.
98(4H,m),7.15−7.69(5H,m) MASS(EI法,m/e):504(M+) 参考例125 16−シクロヘキシル−15−オキソ−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(125アルゴン気流下2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロ
キシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ
−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢
酸メチルエステル(1.9497mg,4.90mmol)を無水THF(15
ml)に溶かし、無水DMSO(5ml),無水ピリジン(0.46m
l,5.69mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.25ml,3.25mmo
l)及びD.C.C(1.51g,7.32mmol)を加えて室温で30分間
攪拌した。反応混合物に氷冷下炭酸カルシウム(2.45
g)を加えて30分間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.24g,6.26mmol)を無水THF(10ml)に懸濁し、
3−シクロヘキシル−2−オキソ−プロピルホスホン酸
ジメチル(1.82g,7.35mmol)を無水THF(9ml)に溶かし
た溶液を加えて氷冷下30分間攪拌した。そこへ上記で合
成したアルデヒドエステルの反応混合物の上澄み液を注
射器でとり加えた。さらに残渣を無水THF(5ml×3)で
洗浄し、その上澄み液も加え室温で3.5時間攪拌した。
反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を加
え、酢酸エチル(40ml×3)で抽出した。有機層をあわ
せて水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後濃縮した。その残渣をカラム
クロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロ
ヘキサン=1/2)で精製すると16−シクロヘキシル−15
−オキソ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−ベンゾアート(1610g、3.11mmol)が収率63.5%
で得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 2920,2840,1755,1722,1660,1615,1595,1475,1440,1368,
1312,1267,1212,1185,1108,1062,1020,975,938,845,75
5,710cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 0.85−1.90(11H,m),2.00−2.80(4H,m),3.02−3.30
(1H,m),3.75(3H,s),3.80−3.95(1H,m),4.66(2H,
s),5.23−5.60(2H,m),6.23(1H,dd,J=0.90,15.8H
z),6.65−6.95(4H,m),7.28−7.65(5H,m) MASS(EI法,m/e):518(M+) 参考例126 17−シクロヘキシル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(126アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.8159g,4.56mmol)を無水THF(1
0ml)に溶かし、無水ピリジン(0.37ml,4.56mmol)、無
水DMSO(5ml),トリフルオロ酢酸(0.18ml,2.28mmol)
を加え、さらにDCC(1.41g,6.84mmol)を加えて室温で
1時間30分攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(1.
48g,14.82mmol)を加え、20分間攪拌して放置してお
く。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;276.6mg,6.84mmol)を20mlの無水THFに懸濁し、
4−シクロヘキシル−2−オキソ−ブチルホスホン酸ジ
メチル(1.57g,6.84mmol)を5mlの無水THFに溶かして加
え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌した。この反応混
合物に、上記で作製したアルデヒドエステルの反応混合
物の上澄み液を冷却下注射器で取り加えた。残渣を無水
THF(10ml×2,5ml)で洗い、更にその上澄み液も加え
て、反応混合物を氷冷下で10分間攪拌した後、飽和塩化
アンモニウム水溶液(70ml)を加えて酢酸エチル(50,4
0,30ml)で抽出した。有機層を合わせて水(100ml),
飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(40
g)で乾燥した後、濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=
1/4)によつて精製すると17−シクロヘキシル−15−オ
キソ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベ
ンゾアート(2.0537g,3.86mmol)が85%の収率で得られ
た。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)から再
結晶すると無色針状晶が得られた。この構造は以下のデ
ータより確認した。
m.p.79−79.5℃ IR(KBr法): 3060,2910,2850,1755,1715,1683,1620,1593,1481,1443,
1368,1319,1271,1210,1184,1113,1065,1045,1022 970,
890,844,718cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 0.82−0.96(2H,m),1.13−1.30(4H,m),1.49−1.74
(7H,m),2.33−2.45(1H,m),2.54−2.60(2H,m),2.6
2−2.69(1H,m),3.17−3.23(1H,m),3.75(3H,s),3.
86−3.90(1H,m),4.64(1H,d,J=16.6Hz),4.69(1H,
d,J=16.6Hz),5.32−5.38(1H,m),5.43−5.49(1H,
m),6.25(1H,d,J=16.1Hz),6.74−6.84(4H,m),7.30
−7.34(2H,m),7.48−7.52(1H,m),7.56−7.58(1H,
m) MASS(EI法,m/e):532(M+) 参考例127 16−シクロヘキシル−16−メチル−15−オキソ−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(1
27アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.2164g,3.62mmol)を無水THF(15ml)
に溶かし、無水ピリジン(0.29ml,3.62mmol)、無水DMS
O(5ml)、トリフルオロ酢酸(0.14ml,1.81mmol)を加
え、さらにD.C.C.(1.12g,5.43mmol)を加えて室温で1
時間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(1.18g,1
1.77mmol)を加え、20分間攪拌して放置しておいた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;180mg,4.5mmol)を20mlの無水THFに懸濁し、3
−シクロヘキシル−3−メチル−2−オキソ−ブチルホ
スホン酸ジメチル(1.2424g,4.5mmol)を5mlの無水THF
に溶かして加え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌し
た。この反応混合物に、上記で作製したアルデヒドエス
テルの反応混合物の上澄み液を冷却下注射器で取り加え
た。残渣を無水THF(10ml,8ml×2)で洗いその上澄み
液も加えて反応混合物を氷冷下で15分間攪拌した後、飽
和塩化アンモニウム水溶液(40ml)を加えて、酢酸エチ
ル(30ml×3)で抽出した。有機層を合わせて、水(10
0ml),飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ム(30g)で乾燥した後、濃縮した。残渣をカラムクロ
マトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキ
サン=1:3)によつて精製すると、無色油状物の16−シ
クロヘキシル−16−メチル−15−オキソ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(1.6175
g,3.43mmol)が95%の収率で得られた。この構造は以下
のデータにより確認した。
IR(液膜法): 2920,2850,1754,1732,1682,1620,1591,1480,1459,1363,
1290,1233,1184,1108,1055,992,943,885,844,764,731,7
01cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):0.81〜1.95(11H,m),1.06
(6H,s),1.82(3H,s),2.05〜2.35(1H,m),2.51〜3.0
9(2H,m),3.56〜3.81(1H,m),3.79(3H,s),4.73(2
H,s),4.99(1H,q,J=5.38Hz),5.17〜5.44(1H,m),6.
47〜6.98(5H,m) MASS(EI法,m/e):484(M+) 参考例128 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−15−オキソ−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセタ
ート(128アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.20g,3.57mmol)を無水THF(10ml)に
溶かし、無水DMSO(5.0ml,70.8mmol),無水ピリジン
(0.3ml,3.71mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.14ml,
1.79mmol)およびDCC(1.10g,5.36mmol)を0℃で加え
て、室温で1時間半攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン、0.24g,6.00mmol)を無水THF(5ml)に懸濁さ
せ、4−シクロヘキシル−3,3−ジメチル−2−オキソ
ブチルホスホン酸ジメチル(1.76g,6.07mmol)を無水TH
F(9ml)に溶かした溶液をアルゴン気流下0℃で加え、
室温で45分間攪拌した。これに、上記で作製したアルデ
ヒドエステルの反応混合物を注射器でとつて加えた。更
に残渣を無水THF(5ml)で3回洗浄して加え、室温で1
時間20分攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム
水溶液(10ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出
し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。その残渣から、カラムクロマトグラフイー(シリカ
ゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン=1:2)を用いて副
生成物を除去した。この油状物をカラムクロマトグラフ
イー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:
4)で分離精製し、純粋な17−シクロヘキシル−16,16−
ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル,11−アセタートが93.3%の収率で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 2920,2845,1733,1683,1618,1590,1483,1455,1367,1278,
1238,1193,1158,1111,1083,1058,1028,995,979,940,91
0,845,775,758,728,685,609cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 0.60〜1.74(19H,m),1.81(3H,s),2.12〜2.34(1H,
m),2.49〜3.10(2H,m),3.55〜3.72(1H,m),3.79(3
H,s),4.73(2H,s),4.86〜5.13(1H,m),5.13〜5.45
(1H,m),6.48〜7.00(5H,m) MASS(EI法,m/e):498(M+) 参考例129 15−オキソ−15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−
ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル、11−ベンゾアート(1292α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.58
g,3.97mmol)を無水THF(20ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(2.8ml,39.7mmol)、無水ピリジ
ン(0.10ml,1.23mmol)、トルフルオロ酢酸(0.09ml,1.
11mmol)、D.C.C.(1.23g,5.96mmol)を加え、室温で2
時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%ミネラ
ルオイルデイスパージヨン、230mg,5.76mmol)を無水TH
F(10ml)に懸濁させて、この中に2−オキソ−2−フ
エニルエチルホスホン酸ジメチル(1.36g,5.96mmol)を
5mlの無水THFに溶かした溶液を加え、室温で30分間攪拌
した。この反応混合液に上記で合成したアルデヒドの溶
液を0℃で加え、室温にもどしてから10分間攪拌した。
得られた反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮した。残
渣に酢酸エチル(50ml)を加え過し、結晶を酢酸エチ
ル(20ml×2)で洗つた。液を合わせて、水(50m
l)、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフイー(シリ
カゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:8〜1:4)で精
製すると、油状の15−オキソ−15−フエニル−2,5,6,7,
16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアー
ト(1.70g)が85.9%の収率で得られた。この構造は以
下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3030,2960,2870,1760,1720,1680,1620,1600,1580,1490,
1470,1450,1380,1320,1280,1220,1200,1120,1070,1060,
1030,1010,980,940,850,760,720,700,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ): 2.3−2.9(2H,m),3.2−3.5(1H,m),3.75(3H,s),3.9
4(1H,dd,J=4.2,8.4Hz),4.67(2H,s),5.2−5.7(2H,
m),6.5−8.1(15H,m) MASS(EI法,m/e):498(M+) 参考例130 15−オキソ−16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル,11−ベンゾアート(130アルゴン気流下2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロ
キシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ
−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢
酸メチルエステル(1.8g,4.52mmol)を無水THF(10ml)
に溶かし、氷冷下攪拌している中に無水ピリジン(0.11
ml,1.36mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.1ml,1.30mmo
l)、無水DMSO(4ml,56.3mmol)、DCC(1.8g,8.72mmo
l)を加え室温で3時間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;312mg,7.8mmol)を無水THF(5ml)に懸濁し、氷
冷下攪拌している中へ2−オキソ−3−フエニル−プロ
ピルホスホン酸ジメチル(1.8g,7.44mmol)を無水THF
(5ml)に溶かして加え、室温で30分間攪拌した。この
反応混合物を氷で冷却し、上記で合成したアルデヒドエ
ステルの反応液を加え、そのまま10分間攪拌した。その
反応混合物を酢酸で中和し、沈殿を過し、酢酸エチル
でよく洗浄し、液を合わせて水(30ml)、飽和食塩水
(30ml)で洗い、乾燥後濃縮すると4.2gの油状物が得ら
れた。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカ
ゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1/9)で分離精製
すると15−オキソ−16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.7g,3.32
mmol)が71%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
IR(液膜法): 3020,2920,2850,1750,1710,1620,1600,1485,1450,1440,
1310,1265,1210,1185,1110,1070,1025,965,940,850,75
5,710cm-1 NMR(90MHz,CDCl3、δ): 2.20−3.30(2H,m),3.30(1H,m),3.70(1H,s),3.80
(1H,m),3.85(2H,s),4.65(2H,s),5.30(2H,m),6.
30(1H,d,J=15.0Hz),6.72(3H,s),6.85(1H,dd,J=
7.9,15.0Hz),7.10−7.70(10H,m) MASS(EI法,m/e):512(M+) 参考例131 15−オキソ−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル,11−ベンゾアート(131アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.9g,4.8mmol)を無水THFに溶か
し、氷冷下無水ピリジン(0.11ml,1.36mmol)、トリフ
ルオロ酢酸(0.10ml,1.30mmol)、無水DMSO(3.95ml,5
5.6mmol)及びD.C.C.(1.7g,8.24mmol)を加え、室温で
3時間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;312mg,7.8mmol)を無水THF(5ml)に懸濁し、氷
冷しながらアルゴン気流下攪拌している中へ、2−オキ
ソ−4−フエニル−ブチルホスホン酸ジメチル(1.8g,
7.0mmol)を無水THF(5ml)に溶かして加え、30分間室
温で攪拌した。この反応混合物に、上記で合成したアル
デヒドエステル反応液を加え、氷冷下10分間攪拌した後
酢酸を加えてpH7とし、折出した沈殿を過し、酢酸エ
チルでよく洗浄し、液をあわせて、水、飽和食塩水で
洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた油状物をカラムクロ
マトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキ
サン=1/9)で分離精製すると、15−オキソ−17−フエ
ニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベ
ンゾアート(2.2g,4.2mmol)が88%の収率で得られた。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3025,2930,2850,1760,1715,1675,1620,1600,1485,1450,
1370,1315,1270,1215,1190,1115,1070,1025,975,940,85
0,755,715,700cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ): 2.50(2H,m),2.92(4H,s),3.15(1H,m),3.75(3H,
s),3.80(1H,m),4.66(2H,s),5.35(2H,m),6.22(1
H,d,J=16.0Hz),6.72(1H,dd,J=7.9,16.0Hz),7.30
(8H,m),7.55(2H,m) MASS(EI法,m/e):526(M+) 参考例132 15−o−メチルフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,
18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(13
2アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.8520g,4.65mmol)を無水THF(1
0ml)に溶かし、無水ピリジン(0.38ml,4.65mmol),無
水DMSO(5ml),トリフルオロ酢酸(0.18ml,2.33mmol)
を加え、さらにDCC(1.44g,6.98mmol)を加えて、室温
で1時間30分間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム
(1.51g,15.1mmol)を加え、20分間攪拌して放置してお
いた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;279.2mg,6.98mmol)を20mlの無水THFに懸濁し、
2−o−メチルフエニル−2−オキソ−エチルホスホン
酸ジメチル(1.6892g,6.98mmol)を5mlの無水THFに溶か
して加え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌した。この
反応混合物に、上記で作製したアルデヒドエステルの反
応混合物の上澄み液を氷冷下注射器で取り加えた。更に
残渣を無水THF(10ml×2,5ml)で洗いその上澄み液も加
え、反応混合物を室温で20分間攪拌した後、飽和塩化ア
ンモニウム水溶液(50ml)を加えて酢酸エチル(30ml×
3)で抽出した。有機層を合わせて水(100ml),飽和
食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で
乾燥した後、濃縮した。この残渣を、カラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=
1:3)によつて精製すると、無色油状物の15−o−メチ
ルフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル,11−ベンゾアート(2.0058g,3.92mmo
l)が84%の収率で得られた。この構造は以下のデータ
より確認した。
IR(液膜法): 3080,2970,1761,1728,1678,1657,1623,1499,1465,1386,
1330,1282,1225,1202,1123,1078,1059,1034,985,940,84
5,780,742,721cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 2.43(3H,s),2.40−2.49(1H,m),2.63−2.72(1H,
m),3.25−3.30(1H,m),3.75(3H,s),3.88−3.93(1
H,m),4.63(1H,d,J=16.1Hz),4.69(1H,d,J=16.1H
z),5.33−5.40(1H,m),5.42−5.48(1H,m),6.67−6.
89(5H,m),7.24−7.52(7H,m),7.55−7.60(2H,m) MASS(EI法,m/e):512(M+) 参考例133 15−p−メチルフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,
18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(13
3アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(2.0g,5.03mmol)を無水THF
(10ml)に溶かし、ピリジン(0.122ml,1.51mmol)とト
リフルオロ酢酸(0.144ml、1.87mmol)を加え、さら
に、DMSO(3.51ml,49.4mmol)及びD.C.C.(1.37g,6.64m
mol)を加え、室温で、3時間攪拌した。
次に、アルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−
ミネラルオイルデイスパージヨン、362mg,9.1mmol)を
無水THF(10ml)に懸濁し、氷冷下で攪拌しながら、無
水THF(5ml)に溶かした2−p−メチルフエニル−2−
オキソ−エチルホスホン酸ジメチル(2.2g,9.1mmol)を
滴下し、そのまま30分間攪拌した。この反応溶液に、氷
冷下で攪拌しながら、上記で合成したアルデヒドエステ
ルを加え、30分間攪拌した。この反応混合物を酢酸で中
和し、過後、液を濃縮した。濃縮残渣に水(30ml)
を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチ
ル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮
残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル60g、酢
酸エチル/シクロヘキサン=1/5)で分離精製すると、
油状の15−p−メチルフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,
16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアー
トが得られた(収量2.16g、4.21mmol,収率83.8%)。こ
の構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3030,2950,1755,1720,1670,1620,1605,1570,1375,1320,
1270,1210,1190,1110,1070,1050,1030,980,940,890,85
0,815,760,715,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 2.43(3H,s),2.3−2.5(1H,m),2.6−2.8(1H,m),3.2
−3.4(1H,m),3.75(3H,s),3.95(1H,dd,J=4.2,8.5H
z),4.65(1H,d,J=16.4Hz),4.69(1H,d,J=16.4Hz),
5.42(1H,q,J=4.6Hz),5.4−5.6(1H,m),6.7−6.9(3
H,m),7.00(1H,dd,J=7.5,15.6Hz),7.08(1H,d,J=1
5.6Hz),7.2−7.4(4H,m),7.49(1H,t,J=7.6Hz),7.5
−7.7(2H,m),7.86(2H,d,J=8.3Hz) MASS(EI法,m/e):512(M+) 参考例134 15−m−フルオロフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1
34アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.9421g,4.88mmol)を無水THF(1
5ml)に溶かし、無水ピリジン(0.39ml,4.88mmol),無
水DMSO(5ml),トリフルオロ酢酸(0.19ml,2.44mmol)
を加え、さらにDCC(1.51g,7.32mmol)を加えて、室温
で1時間30分間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム
(1.59g,15.86mmol)を加え20分間攪拌して放置してお
いた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;292.8mg,7.32mmol)を30mlの無水THFに懸濁し、
2−m−フルオロフエニル−2−オキソ−エチルホスホ
ン酸ジメチル(1.57g,7.32mmol)を5mlの無水THFに溶か
して加え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌した。この
反応混合物に、上記で作製したアルデヒドエステルの反
応混合物の上澄み液を氷冷下、注射器で取り加えた。残
渣を無水THF(10ml,5ml×2)で洗い、更にその上澄み
液も加えて、反応混合物を室温で25分間攪拌した後、飽
和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を加えて酢酸エチル
(50ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(150m
l),飽和食塩水(150ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(40g)で乾燥した後、濃縮した。この残渣をカラムク
ロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘ
キサン=1:3)によつて精製すると、無色油状物の15−
m−フルオロフエニル−15−オキソ−2,5,6,7.16,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(2.034
6g,4.07mmol)が83%の収率で得られた。この構造は以
下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3060,2950,1752,1709,1662,1619,1582,1480,1440,1365,
1270,1214,1190,1108,1061,1050,1021,978,943,894,85
0,799,610cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 2.43−2.52(1H,m),2.68−2.77(1H,m),3.30−3.34
(1H,m),3.76(3H,s),3.92−3.97(1H,m),4.65(1H,
d,J=16.1Hz),4.70(1H,d,J=16.1Hz),5.41−5.46(1
H,m),5.46−5.52(1H,m),6.75−6.82(2H,m),6.84−
6.89(1H,m),6.98−7.10(2H,m),7.26−7.35(4H,
m),7.43−7.54(2H,m),7.60−7.66(2H,m),7.72−7.
75(1H,m) MASS(EI法,m/e):516(M+) 参考例135 15−m−トリフルオロメチルフエニル−15−オキソ−2,
5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベン
ゾアート(135アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.9995g,5.02mmol)を無水THF(1
5ml)に溶かし、無水DMSO(5ml)、無水ピリジン(0.47
ml,5.73mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.29ml,3.88mm
ol)、およびD.C.C.(1.48g,7.18mmol)を加えて室温で
30分間攪拌した。反応混合物に氷冷下炭酸カルシウム
(2.51g)を加えて分間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.24g,5.95mmol)を無水THF(10ml)に懸濁し、
2−オキソ−2−m−トリフルオロメチルフエニルエチ
ルホスホン酸ジメチル(2.23g,7.54mmol)を無水THF(5
ml)に溶かして氷冷下で加え、アルゴン気流下30分間攪
拌した。ここに上記で合成したアルデヒドエステルの反
応混合物の上澄み液を注射器でとり加えた。さらに残渣
を無水THF(3ml×3)で洗浄しその上澄み液を加え、室
温で1.5時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×3)で
抽出した。有機層をあわせて水(100ml)、飽和食塩水
(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃
縮した。その残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカ
ゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1/2)によつて精
製すると無色油状物の15−m−トリフルオロメチルフエ
ニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル,11−ベンゾアート(1.3387g,2.36mmol)が4
7.1%の収率で得られた。この構造は以下のデータより
確認した。
IR(液膜法): 3055,2950,2860,1752,1710,1665,1615,1480,1460,1437,
1375,1328,1260,1215,1170,1120,1065,1020,995,972,93
5,845,805,770,736,715,650cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 2.15−2.95(2H,m),3.18−3.45(1H,m),3.76(3H,
s),3.82−4.00(1H,m),4.68(2H,s),5.25−5.66(2
H,m),6.65−6.98(3H,m),6.98−7.15(2H,m),7.15−
8.30(9H,m) MASS(EI法,m/e):566(M+) 参考例136 15−o−クロロフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,
18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(13
6アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(2.18g,5.48mmol)を無水THF(10m
l)に溶かし、無水DMSO(40ml,56.7mmol),無水ピリジ
ン(0.12ml,1.48mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.22m
l,2.86mmol),およびDCC(1.59g,7.71mmol)を加えて
アルゴン下室温で2時間半攪拌した。反応混合物に氷冷
下炭酸カルシウム(1.65g,16.5mmol)を加えた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.33g,8.25mmol)を無水THF(5ml)に懸濁し、
2−o−クロロフエニル−2−オキソエチルホスホン酸
ジメチルエステル(1.59g,6.06mmol)を無水THF(14m
l)に溶かし、アルゴン下で氷冷しながら加え、上記で
作製したアルデヒドエステルの反応混合物の上澄み液を
注射器でとり、加えた。更に残渣を無水THF(5ml)で3
回洗浄し、その上澄みを加え、氷冷下で10分間攪拌し
た。反応混合物に酢酸3滴を加え、沈澱をろ過した。ろ
液に水(10ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出
し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。その残渣からカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:4)を用いて副生
成物を除去した。この油状物をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:3)
で分離精製すると、純粋な15−o−クロロフエニル−15
−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−ベンゾアート(1.39g,5,61mmol)が47.6%の収
率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
IR(液膜法): 3060,2950,1753,1716,1658,1618,1591,1581,1483,1461,
1433,1373,1315,1272,1218,1190,1112,1065,1023,978,8
47,762,730,672,645cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 2.05−3.10(2H,m),3.10−3.45(1H,m),3.60−4.07
(4H,m),4.52−4.80(2H,m),5.19−5.62(2H,m),6.4
7−7.00(5H,m),7.15−7.80(9H,m) MASS(EI法,m/e):532(M+) 参考例137 15−m−クロロフエニル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,
18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(13
7アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(1.8g,4.52mmol)を無水THF
(9ml)に溶かし、攪拌しながら、ピリジン(0.11ml,1.
36mmol)とトリフルオロ酢酸(0.13ml,1.68mmol)を加
え、さらに、DMSO(3.15ml,44.3mmol)及びDCC(1.09g,
5.28mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。
次に、アルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%−ミ
ネラルオイルデイスパージヨン;289mg,7.23mmol)を無
水THF(9ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした2−
m−クロロフエニル−2−オキソ−エチルホスホン酸ジ
メチル(1.9g,7.23mmol)を氷冷下で滴下し、そのまま3
0分間攪拌した。この反応溶液に氷冷下で、上記で合成
したアルデヒドエステルを加え、室温で30分間攪拌し
た。この反応混合物に酢酸を加えて中和し、過後、
液を濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチ
ル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×
1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマ
トグラフイー(シリカゲル50g;酢酸エチル/シクロヘキ
サン=1/5)で分離精製後、さらに、メルク社ローバー
カラム(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1/
3)で分離精製すると、15−m−クロロフエニル−15−
オキソ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,
11−ベンゾアートが得られた(収量1.90g,3.56mmol,収
率78.9%)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3070,2960,1760,1710,1615,1570,1490,1470,1450,1430,
1370,1350,1320,1270,1220,1190,1120,1070,1030,1000,
980,910,850,790,735,710,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ): 2.3−3.0(2H,m),3.0−3.5(1H,m),3.76(3H,s),3.9
3(1H,dd,J=4.6,8.6Hz),4.68(2H,s),5.1−5.8(2H,
m),6.6−8.1(14H,m) MASS(EI法,m/e):532(M+) 参考例138 15−(p−クロロフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
1382α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.80
g,4.52mmol)を無水THF(20ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.2ml,45mmol)、無水ピリジン
(0.11ml,1.40mmol)、トリフルオロ酢酸(0.098ml,1.2
7mmol)、D.C.C.(1.40g,6.78mmol)を加え、室温で3
時間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%ミネラ
ルオイル・デイスパージヨン;262mg,6.55mmol)を無水T
HF(10ml)に懸濁させて、この中に、2−(p−クロロ
フエニル)−2−オキソ−エチルホスホン酸ジメチル
(1.78g,6.78mmol)を5mlの無水THFに溶かした溶液を加
え、室温で30分間攪拌した。この反応混合液に、上記で
合成したアルデヒドの溶液を0℃で加え、室温にもどし
て1時間攪拌した。得られた反応溶液に酢酸を加えて中
和し、濃縮した。残渣に酢酸エチル(60ml)を加えて
過し、結晶を酢酸エチル(20ml×2)で洗つた。液を
合わせて水(30ml),飽和食塩水(30ml)で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルのシ
ヨートカラム(酢酸エチル/シクロヘキサン=1:8)に
通し、次に、メルク社ローバーカラム(シリカゲル;酢
酸エチル/シクロヘキサン=1:4)で精製すると油状の1
5−(p−クロロフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,16,
17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
(1.70g,3.19mmol)が7.06%の収率で得られた。この構
造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3020,2950,1760,1720,1670,1620,1590,1490,1460,1400,
1270,1220,1190,1120,1090,1070,1030,1010,980,760,71
0cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ): 2.3−2.9(2H,m),3.2−3.4(1H,m),3.76(3H,s),3.9
3(1H,dd,J=4.4,8.6Hz),4.67(2H,s),5.3−5.6(2H,
m),6.65−8.0(14H,m) MASS(EI法,m/e):532(M+) 参考例139 16−メチル−15−オキソ−16−フエニル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1392α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.80
g,4.52mmol)を無水THF(25ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.2ml,45mmol),無水ピリジン
(0.11ml,1.40mmol),トリフルオロ酢酸(0.098ml,1.2
7mmol),D.C.C.(1.40g,6.78mmol)を加え、室温で4時
間攪拌した。
次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウム(60%ミネラ
ルオイルデイスパージヨン;262mg,6.55mmol)を無水THF
(10ml)に懸濁させてこの中に3−メチル−2−オキソ
−3−フエニルブチルホスホン酸ジメチル(1.83g,6.78
mmol)を10mlの無水THFに溶かした溶液を加え、室温で3
0分間攪拌した。得られた反応溶液に、上記で合成した
アルデヒドの溶液を0℃で加え、0℃で20分間、室温で
10分間攪拌した。得られた反応溶液に酢酸を加えて中和
し、濃縮した。残渣に酢酸エチル(60ml)を加えて過
し、結晶を酢酸エチル(20ml×2)で洗つた。液を合
わせて水(40ml),飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後カラムクロマトグラフイー
(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1:8)で
精製すると油状の16−メチル−15−オキソ−16−フエニ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベ
ンゾアート(2.39g,4.43mmol)が98.0%の収率で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法): 3030,2980,1760,1720,1630,1600,1490,1460,1380,1370,
1320,1270,1220,1190,1110,1070,1050,1030,1000,980,9
50,870,850,760,720,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ): 1.49(6H,s),2.1−3.2(3H,m),3.5−3.8(1H,m),3.7
2(3H,s),4.61(2H,s),5.0−5.5(2H,m),6.05(1H,d
d,J=0.9,15.5Hz),6.4−7.6(14H,m) MASS(EI法,m/e):540(M+) 参考例140 16,16−ジメチル−15−オキソ−17−フエニル−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(1
40アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.03g,3.06mmol)を無水THF(10ml)に
溶かし、無水DMSO(4.3ml,60.9mmol)、無水ピリジン
(0.26ml,3.21mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.12ml,
1.56mmol)、およびDCC(0.94g,4.56mmol)を0℃で加
えて、室温で40分間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン、0.21g,5.25mmol)を無水THF(5ml)に懸濁さ
せ、3,3−ジメチル−2−オキソ−4−フエニルブチル
ホスホン酸ジメチル(1.48g,5.20mmol)を無水THF(9m
l)に溶かした溶液をアルゴン気流下0℃で加え、室温
で1時間攪拌した。上記で作製したアルデヒドエステル
の反応混合物を注射器でとり加えた。更に残渣を無水TH
F(5ml)で3回洗浄してその上澄みも加え、室温で1時
間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液
(10ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、つ
いで、酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水(50
ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
その残渣からカラムクロマトグラフイー(シリカゲル、
酢酸エチル/シクロヘキサン=1:2)を用いて副生成物
を除去した。この油状物をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン=1:4)で
分離精製すると、純粋な16,16−ジメチル−15−オキソ
−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル,11−アセタート(1.2899g,2.62mmol)が85.6%の
収率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
IR(液膜法): 3025,2960,1752,1734,1683,1618,1482,1458,1435,1365,
1320,1290,1235,1188,1110,1052,998,943,843,740,700c
m-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ): 1.15(6H,s),1.80(3H,s),2.08−2.33(1H,m),2.38
−3.10(4H,m),3.53−3.70(1H,m),3.78(3H,s),4.7
2(2H,s),5.00(1H,dd,J=12.09Hz,5.94Hz),5.15−5.
43(1H,m),6.43−7.40(10H,m) MASS(EI法,m/e):492(M+) 参考例141 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,20−ペンタノ
ル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル,11−ベンゾアート(1412α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.80
g,4.52mmol)を無水THF(25ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.2ml,45mmol)、無水ピリジン
(0.11ml,1.40mmol)、トリフルオロ酢酸(0.098ml、1.
27mmol)、D.C.C.(1.40g,6.78mmol)を加え、室温で3
時間攪拌した。次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウ
ム(60%ミネラルオイルデイスパージヨン、262mg,6.55
mmol)を無水THF(10ml)に懸濁させて、この中に3,3−
ジメチル−2−オキソ−5−オキサヘキシルホスホン酸
ジメチル(1.62g,6.78mmol)を10mlの無水THFに溶かし
た溶液を加え、室温で30分間攪拌した。この反応混合液
に、上記で合成したアルデヒドの溶液を0℃で加え、室
温にもどしてから30分間攪拌した。得られた反応溶液に
酢酸を加えて中和し、濃縮した。残渣に酢酸エチル(30
ml)を加え、結晶を過し、酢酸エチル(20ml×2)で
洗い、液を合わせて、水(30ml×2)、飽和食塩水
(30ml)で洗つた。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮後、シリカゲルのシヨートカラム(酢酸エチル/シク
ロヘキサン=1:10)に通し、次にメルク社のローバーカ
ラム(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:3.
5)で精製すると、油状の16,16−ジメチル−15−オキソ
−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジオキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾ
アート(2.11g,4.15mmol)が91.8%の収率で得られた。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3030,2970,2880,1760,1720,1690,1620,14
80,1460,1400,1370,1320,1270,1220,1190,1110,1070,10
30,980,850,750,710,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.15'6H,s);2.2−2.9(2H,
m);3.1−3.4(1H,m);3.29(3H,s);3.39(2H,s);3.7
4(3H,s);3.87(1H,dd,J=4.6,8.6Hz);4.65(2H,s);
5.2−5.6(2H,m);6.5−7.05(5H,m);7.2−7.7(5H,
m) MASS(EI法,m/e):508(M+) 参考例142 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−ベンゾアート(1422α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒドロキシメチル−3a
βH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−5−シク
ロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メチル(1.80
g,4.52mmol)を無水THF(25ml)に溶かし、アルゴン下
でこの溶液に無水DMSO(3.2ml,45mmol)、無水ピリジン
(0.11ml,1.40mmol)、トリフルオロ酢酸(0.098ml,1.2
7mmol)、D.C.C.(1.40g,6.78mmol)を加え、室温で6
時間攪拌した。次にアルゴン雰囲気下で水素化ナトリウ
ム(60%ミネラルオイル・デイスパージヨン、262mg,6.
55mmol)を無水THF(10ml)に懸濁させて、この中に3,3
−ジメチル−2−オキソ−5−オキサヘプチルホスホン
酸ジメチル(1.71g,6.78mmol)を10mlの無水THFに溶か
した溶液を加え、室温で30分間攪拌した。この反応混合
液に、上記で合成したアルデヒドの溶液を0℃で加え、
室温にもどしてから30分間攪拌した。得られた反応溶液
に酢酸を加えて中和し、濃縮した。残渣に酢酸エチル
(70ml)を加え、生じた沈殿を過し、液を水(30m
l)、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、シリカゲルのシヨートカラム(酢酸
エチル/シクロヘキサン=1:8)に通し、次にメルク社
のローバーカラム(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘ
キサン=1:4)で精製すると油状の16,16−ジメチル−15
−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベ
ンゾアート(1.90g,3.64mmol)が80.5%の収率で得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2970,2860,1750,1710,1620,1480,1460,13
80,1310,1270,1210,1190,1110,1070,1020,970,930,840,
750,710cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.12(3H,t,J=6.9Hz);1.15
(6H,s);2.2−2.9(2H,m);3.1−3.4(1H,m);3.425
(2H,s);3.428(2H,q,J=6.9Hz);3.74(3H,s);3.87
(1H,dd,J=4.6,8.6Hz);4.65(2H,s);5.2−5.6(2H,
m);6.5−7.05(5H,m);7.2−7.6(5H,m) MASS(EI法,m/e):522(M+) 参考例143 16,16−ジメチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(143アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(1.8g,4.52mmol)を無水THF
(10ml)に溶かし、攪拌しながら、ピリジン(0.11ml,
1.36mmol)とトリフルオロ酢酸(0.103ml,1.33mmol)を
加え、さらにDMSO(3.19ml,44.9mmol)及びD.C.C.(1.3
9g,6.74mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。次に、
アルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−ミネラ
ルオイルデスパージヨン、326mg,8.14mmol)を無水THF
(10ml)に懸濁し、無水THF(5ml)に溶かした3,3−ジ
メチル−2−オキソ−5−オキサ−オクチル酸ジメチル
(2.16g,8.14mmol)を氷冷下で滴下し30分間攪拌した。
この反応溶液に、上記で合成したアルデヒドエステルを
氷冷下で加え、そのまま0℃で30分間攪拌した。反応混
合液に酢酸を加えて中和し、過後液を濃縮した。濃
縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)
で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食
塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル60g、酢酸エチル/シクロヘキサン=1/5)で分
離精製すると無色透明な油状の16,16−ジメチル−15−
オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル,11−ベンゾアートが得られた(収量2.11g,3.94mmo
l、収率87.1%)。この構造は以下のデータにより確認
した。
IR(液膜法):2960,2860,1750,1710,1620,1480,1450,13
70,1310,1270,1210,1190,1110,1080,1020,970,845,750,
710cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.86(3H,t,J=7.0Hz);1.15
(6H,s);1.4−1.6(2H,m);2.3−2.5(1H,m);2.6−2.
8(1H,m);3.1−3.3(1H,m);3.32(2H,t,J=7.0Hz);
3.42(2H,s);3.74(3H,s);3.87(1H,dd,J=4.4,8.8H
z);4.63(1H,d,J=16.4Hz);4.67(1H,d,J=16.4Hz);
5.3−5.5(2H,m);6.6−6.9(5H,m);7.2−7.5(5H,m) MASS(EI法,m/e):536(M+) 参考例144 15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(144アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(1.7g,4.27mmol)を無水THF
(9ml)に溶かし、攪拌しながら、ピリジン(0.104ml,
1.29mmol)とトリフルオロ酢酸(0.097ml,1.26mmol)を
加え、さらにDMSO(3.01ml,42.4mmol)及びD.C.C.(1.3
1g,6.37mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。次にア
ルゴン雰囲気下で、水素化ナトリウム(60%−ミネラル
オイルデイスパージヨン、273mg,6.83mmol)を無水THF
(8ml)に懸濁し、氷冷下で、無水THF(5ml)に溶かし
た2−オキソ−3−フエノキシ−プロピルホスホン酸ジ
メチル(1.76g,6.83mmol)を滴下し、20分間攪拌した。
この反応溶液に、上記で合成したアルデヒドエステルを
氷冷下で加え、そのまま0℃で30分間攪拌した。この反
応混合物に酢酸を加えて中和し、過後液を濃縮し
た。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×
2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び
飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル60g、酢酸エチル/シクロヘキサン=1/
4)で分離精製すると、油状の15−オキソ−16−フエノ
キシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、1
1−ベンゾアートが得られた(収量1.47g、2.78mmol、収
率65.1%)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2960,2930,2860,1760,1720,1625,1605,14
95,1470,1450,1440,1380,1320,1275,1220,1195,1115,10
70,1050,1030,980,910,850,760,730,720,690,670cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):2.2−2.9(2H,m);3.0−3.4
(1H,m);3.74(3H,s);3.8−4.0(1H,m);4.65(2H,
s);4.70(2H,s);5.2−5.6(2H,m);6.4−7.7(15H,
m) MASS(EI法,m/e):528(M+) 参考例145 16−メチル−15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(145 アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ(b〕ベンゾフラニルオキシ酢酸メ
チルエステル(1.20g,3.57mmol)を無水THF(10ml)に
溶かし、無水DMSO(2.5ml,35.7mmol)、無水ピリジン
(0.09ml、1.07mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.14m
l,1.07mmol)およびDCC(1.10g,5.36mmol)を0℃で加
えて室温で1時間攪拌した。次に水素化ナトリウム(60
%ミネラルオイルデイスパージヨン、0.36g,8.93mmol)
を無水THF(5ml)に懸濁させ、3−メチル−2−オキソ
−3−フエノキシブチルホスホン酸ジメチル(1.83g,7.
14mmol)を無水THF(11ml)に溶かした溶液をアルゴン
気流下0℃で加え、室温で20分間攪拌した。上記で作製
したアルデヒドエステルの反応混合物を注射器でとり、
加えた、。室温で2時間攪拌した後、反応混合物に酢酸
を加えて中和し、濃縮した。残渣に酢酸エチル(50ml)
を加え、得られた結晶を別して酢酸エチル(50ml×
3)で洗い、液を合わせて水(50ml)および飽和食塩
水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。その残渣からカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、酢酸エチル/シクロヘキサン=1:2)を用いて副生
成物を除去した。この油状物をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル、エーテル/n−ヘキサン=1:1)で分離
精製すると、純粋な16−メチル−15−オキソ−16−フエ
ノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−
アセタート(0.8705g,1.76mmol)が49.3%の収率で得ら
れた。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2980,2940,1752,1730,1690,1620,1590,14
80,1453,1430,1372,1318,1285,1225,1193,1150,1108,10
57,1020,990,948,883,855,843,750,725,692cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.38−1.68(6H,m);1.73(3
H,s);1.90−2.28(1H,m);2.32−3.04(2H,m);3.45−
3.70(1H,m);3.77(3H,s);4.69(2H,s);4.80−5.30
(2H,m);6.30−6.57(1H,m);6.60−7.40(9H,m) MASS(EI法,m/e):494(M+) 参考例146 16−メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアート
146アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(2.0g,5.03mmol)を無水THF
(10ml)に溶かし、ピリジン(0.122ml、1.51mmol)と
トリフルオロ酢酸(0.114ml、1.48mmol)を加え、さら
にDMSO(3.51ml、49.4mmol)及びD.C.C.(1.37g、6.64m
mol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。次にアルゴン雰
囲気下で、水素化ナトリウム(60%−ミネラルオイルデ
イスパージヨン;362mg、9.05mmol)を無水THF(10ml)
に懸濁し、氷冷下で、無水THF(5ml)に溶かした3−メ
チル−2−オキソ−5−ヘプチニルホスホン酸ジメチル
(2.09g、9.05mmolを滴下し、そのまま30分間攪拌し
た。この反応溶液に、上記で合成したアルデヒドエステ
ルを加え30分間攪拌した。この反応混合物に酢酸を加え
て中和し、過後、液を濃縮した。濃縮残渣に水(30
ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸
エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃
縮残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル50g;酢
酸エチル/シクロヘキサン,1/5)にかけた後、さらにメ
ルク社、ローバーカラム(シリカゲル;酢酸エチル/シ
クロヘキサン,1/4)で分離精製すると、油状物16−メチ
ル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−1
8,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアートが得られ
た(収量2.49g、4.96mmol、収率98.6%)。この構造は
以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2960,2930,1760,1710,1660,1620,1600,14
80,1450,1370,1315,1270,1215,1190,1110,1065,1030,10
25,970,935,845,760,715,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.20(3H,d,J=6.8Hz);1.7
−1.8(3H,m);2.2−2.3(1H,m);2.4−2.5(2H,m);2.
6−2.7(1H,m);2.8−3.0(1H,m);3.1−3.3(1H,m);
3.75(3H,s);3.8−4.0(1H,m);4.64(1H,d,J=16.6H
z);4.68(1H,d,J=16.6Hz);5.3−5.4(1H,m);5.4−
5.5(1H,m);6.34,6.36(1H,d,J=15.6Hz);6.7−7.0
(4H,m);7.31(2H,t,J=7.8Hz);7.49(1H,t,J=7.3H
z);7.56(2H,d,J=7.8Hz) MASS(EI法,m/e):502(M+) 参考例147 16−メチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−ベ
ンゾアート(147アルゴン雰囲気下で、2α−ベンゾイルオキシ−1β−
ヒドロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラ
ヒドロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオ
キシ酢酸メチルエステル(1.7g、4.27mmol)を無水THF
(9ml)に溶かし、ピリジン(0.104ml、1.29mmol)とト
リフルオロ酢酸(0.097ml、1.26mmol)を加え、さら
に、DMSO(3.01ml、42.4mmol)及びD.C.C.(1.31g、6.3
5mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。次に、水素化
ナトリウム(60%−ミネラルオイルデイスパージヨン;2
73mg、6.83mmol)を無水THF(8ml)に懸濁し、氷冷下
で、無水THF(5ml)に溶かした3−メチル−2−オキソ
−5−オクチニルスルホン酸ジメチル(1.68g、6.83mmo
l)を滴下し、30分間攪拌した。この反応溶液に、氷冷
下で、上記で合成したアルデヒドエステルを加え30分間
攪拌した。この反応混合物に酢酸を加えて中和し、過
後、液を濃縮した。濃縮残渣に、水(30ml)を加え、
酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を、
水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣
をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル50g:酢酸エチ
ル/シクロヘキサン、1/5)で分離精製すると、油状物
の16−メチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11
−ベンゾアートが得られた(収量1.88g、3.64mmol、収
率85.2%)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):2970,2930,2870,2850,1755,1710,1665,16
10,1480,1450,1430,1370,1310,1270,1210,1190,1110,10
65,1050,1025,975,940,845,750,710,690,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.091,1.094(3H,t,J=7.3H
z);1.19,1.21(3H,d,J=6.8Hz);2.0−2.15(2H,m);
2.2−2.3(1H,m);2.35−2.5(2H,m);2.6−2.7(1H,
m);2.8−3.0(1H,m);3.1−3.3(1H,m);3.75(3H,
s);3.8−4.0(1H,m);4.64(1H,d,J=16.4Hz);4.68
(1H,d,J=16.4Hz);5.3−5.4(1H,m);5.45−5.55(1
H,m);6.35−6.36(1H,dd,J=15,15.6Hz);6.7−7.0(4
H,m);7.31(2H,t,J=7.6Hz);7.45−7.6(3H,m) MASS(EI法,m/e):516(M+) 参考例148 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセター
ト(148アルゴン雰囲気下で、2α−アセトキシ−1β−ヒドロ
キシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ
−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ酢
酸メチルエステル(1.5g、4.46mmol)を無水THF(10m
l)に溶かし、ピリジン(0.108ml、1.34mmol)とトリフ
ルオロ酢酸(0.101ml、1.31mmol)を加え、さらにDMSO
(3.11ml、43.8mmol)及びD.C.C.(1.22g、5.9mmol)を
加え、室温で2.5時間攪拌した。次にアルゴン雰囲気下
で、水素化ナトリウム(60%−ミネラルオイルデイスパ
ージヨン;286mg,7.14mmol)を無水THF(8ml)に懸濁
し、氷冷下で、無水THF(5ml)に溶かした3,3−ジメチ
ル−2−オキソ−5−ヘプチニルホスホン酸ジメチル
(1.84g,7.14mmol)を滴下し、そのまま30分間攪拌し
た。この反応溶液に、上記で合成したアルデヒドエステ
ルを加え、30分間攪拌した。この反応混合物に酢酸を加
えて中和し、過後、液を濃縮した。濃縮残渣に水
(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、
酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml
×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。濃縮残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル
55g:酢酸エチル/シクロヘキサン、1/4)で分離精製す
ると、油状の16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル、11−アセタートが得られた(収量1.87g,4.12mmo
l),収率92.4%)。この構造は以下のデータにより確
認した。
IR(液膜法):3020,2960,1730,1680,1610,1480,1450,14
30,1370,1320,1290,1230,1185,1050,995,940,845,750,6
65cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.23(6H,s);1.77(3H,t,J
=2.5Hz);1.81(3H,s);2.15−2.25(1H,m);2.37(2
H,q,J=2.5Hz);2.6−2.7(1H,m);2.9−3.1(1H,m);
3.65−3.75(1H,m);3.79(3H,s);4.72(1H,d,J=16.4
Hz);4.74(1H,d,J=6.4Hz);5.00(1H,q,J=6.1Hz);
5.24−5.4(1H,m);6.6(1H,d,J=14.2Hz);6.7−6.9
(4H,m) MASS(EI法,m/e):454(M+) 参考例149 16,16−ジメチル−15−オキソ−20a,20b,20c,20d−テト
ラホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,
19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル、11−ベンゾアート(149アルゴン気流下、2α−ベンゾイルオキシ−1β−ヒド
ロキシメチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒド
ロ−1H−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルオキシ
酢酸メチルエステル(1.9072g,4.79mmol)を無水THF(1
5mlに溶かし、無水ピリジン(0.39ml,4.79mmol)、無水
DMSO(5ml)、トリフルオロ酢酸(0.18ml,2.40mmol)を
加え、さらにDCC(1.48g,7.19mmol)を加えて、室温で3
0分間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(1.56g,1
5.57mmol)を加え、20分間攪拌して放置しておいた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;287.4mg,7.19mmol)を30mlの無水THFに懸濁し、
3,3−ジメチル−2−オキソ−5−ウンデシニルホスホ
ン酸ジメチル(2.27g,7.19mmol)を5mlの無水THFに溶か
して加え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌した。この
反応混合物に、上記で作製したアルデヒドエステルの反
応混合物の上澄み液を氷冷下注射器で取り加えた。更に
残査を無水THF(10ml,5ml×2)で洗い、その上澄み液
も加え、反応混合物を室温で30分間攪拌した後、飽和塩
化アンモニウム水溶液(50ml)を加え、酢酸エチル(40
ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(100ml)、
飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(30
g)で乾燥した後、濃縮した。この残査をカラムクロマ
トグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサ
ン=1:3)によつて精製すると、無色油状物の16,16−ジ
メチル−15−オキソ−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル、11−ベンゾアート(2,3689g,4.26mmol)が89
%の収率で得られた。この構造は以下のデータより確認
した。
IR(液膜法):3055,2950,2928,2851,1760,1718,1690,16
20,1601,1483,1460,1363,1318,1270,1214,1192,1113,10
64,1052,1023,1000,972,939,843,763,712cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,t,J=7.33Hz);1.2
1(6H,s);1.25−1.39(4H,m);1.39−1.50(2H,m);2.
08−2.15(2H,m);2.34−2.47(3H,m);2.63−2.72(1
H,m);3.18−3.25(1H,m);3.75(3H,s);3.84−3.91
(1H,m);4.63(1H,d,J=16.11Hz);4.68(1H,d,J=16.
11Hz);5.30−5.36(1H,m);5.42−5.47(1H,m);6.67
(1H,d,J=15.13Hz);6.71−6.89(3H,m);6.88(1H,d
d,J=15.13,8.30Hz);7.25−7.34(2H,m);7.44−7.58
(3H,m) MASS(EI法,m/e):572(M+) 参考例150 15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル、11−アセタート(150アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メ
チルエステル(1.1804g、3.58mmol)を無水THF(5ml)
に溶かし、無水ピリジン(0.29ml,3.58mmol)、無水DMS
O(5ml)、トリフルオロ酢酸(0.14ml,1.79mmol)を加
え、さらにDCC(1.48g,7.16mmol)を加えて、室温で2
時間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(1.16g,1
1.6mmol)を加え、20分間攪拌して放置しておいた。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;214.8mg,5.37mmol)を20mlの無水THFに懸濁し、
2−オキソ−ヘプチルホスホン酸ジメチル(1.1921g,5.
37mmol)を5mlの無水THFに溶かして加え、アルゴン気流
下室温で30分間攪拌した。この反応混合物に、上記で作
製したアルデヒドエステルの反応混合物の上澄み液を氷
冷下注射器で取り加えた。更に残渣を無水THF(10ml×
2,5ml)で洗い、その上澄み液も加え、反応混合物を室
温で10分間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液
(50ml)を加え、酢酸エチル(50ml×3)で抽出した。
有機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した後、濃縮
した。この残渣をカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:3)によつて精製
すると、無色油状物の15−オキソ−2,5,6,7−テトラノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル、11−アセタート(1.3821g,
3.26mmol)が91%の収率で得られた。この構造は以下の
データより確認した。
IR(液膜法):2950,2855,2205,1730,1701,1664,1623,14
63,1443,1364,1322,1284,1205,1202,1050,1004,981,94
2,870,845,786,742cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,t,J=6.84Hz);1.2
5−1.40(4H,m);1.60−1.68(2H,m);1.76(3H,s);2.
27−2.34(1H,m);2.53−2.62(3H,m);2.93−2.99(1
H,m);3.72−3.79(1H,m);3.84(3H,s);5.01−5.05
(1H,m);5.38−5.43(1H,m);6.21(1H,d,J=16.11H
z);6.74(1H,dd,J=8.3,16.11Hz);6.84(1H,t,J=7.3
3Hz);7.18(1H,d,J=7.33Hz);7.33(1H,d,J=7.33H
z) MASS(EI法,m/e):424(M+) 参考例151 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル、11−アセタート(151アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メ
チルエステル(415.2mg,1.26mmol)を無水THF(7ml)に
溶かし、無水ピリジン(0.1ml,1.26mmol)、無水DMSO
(2.5ml)、トリフルオロ酢酸(0.05ml,0.63mmol)を加
え、さらにDCC(390mg,1.89mmol)を加えて、室温で3
時間30分間攪拌した。反応混合物に炭酸カルシウム(41
0mg,4.10mmol)を加え、20分間攪拌して放置しておい
た。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;75.6mg,1.89mmol)を10mlの無水THFに懸濁し、
3,3−ジメチル−2−オキソ−ヘプチルスルホン酸ジメ
チル(472.5mg、1.89mmol)を5mlの無水THFに溶かして
加え、アルゴン気流下室温で30分間攪拌した。この反応
混合物に、上記で作製したアルデヒドエステルの反応混
合物の上澄み液を氷冷下注射器で取り加えた。更に残渣
を無水THF(5ml×3)で洗い、その上澄み液も加え、反
応混合物を室温で20分間攪拌した後、飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(40ml)を加えて、酢酸エチル(30ml×3)
で抽出した。有機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩
水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥
した後、濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン1:4)に
よつて精製すると、16,16−ジメチル−15−オキソ−2,
5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセ
タート(435.5mg,1.03mmol)が82%の収率で得られた。
これを酢酸エチル/n−ヘキサン(1:20)で再結晶すると
無色針状晶が得られた。
m.p.78〜79℃ IR(KBr法):2958,2875,2202,1740,1710,1623,1463,144
3,1365,1332,1290,1235,1205,1160,1045,1010,983,942,
870,850,784,745,701cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=7.32Hz);1.1
3(6H,s);1.08−1.18(2H,m);1.23−1.34(2H,m);1.
51−1.58(2H,m);1.76(3H,s);2.23−2.32(1H,m);
2.57−2.66(1H,m);2.95−3.02(1H,m);3.72−3.75
(1H,m);3.84(3H,s);4.98−5.03(1H,m);5.37−5.4
4(1H,m);6.59(1H,d,J=15.13Hz);6.80(1H,dd,J=1
5.13,8.3Hz);6.83(1H,t,J=7.33Hz);7.18(1H,d,J=
7.33Hz);7.33(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):452(M+) 参考例152 15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセタート
152アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メ
チルエステル(1.12g,3.39mmol)を無水THF(8ml)に溶
かし、無水DMSO(2.41ml,33.9mmol)、無水ピリジン
(0.082ml,1.02mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.079m
l,1.02mmol)及びD.C.C.(1.05g,5.09mmol)を加えて室
温で3時間攪拌した。
次に水素化ナトリウム(60%ミネラルオイルデイスパー
ジヨン;0.204g,5.09mmol)を10mlの無水THFに懸濁し、
2−オキソ−3−フエノキシ−プロピルホスホン酸ジメ
チル(1.31g,5.09mmol)を5mlの無水THFに溶かして加
え、アルゴン気流下氷冷下にて30分間攪拌した。この反
応混合物に、前記で合成したアルデヒドエステルの反応
液の上澄みを注射器で取り、氷冷下にて加えた。残渣を
無水THF(5ml×3)で洗いその上澄み液も加え室温で10
分間攪拌した。反応液を酢酸にて中和した後濃縮し、残
渣に酢酸エチルを加えた。析出した沈殿を過し、酢酸
エチルで洗い、水50mlを加え、酢酸エチル(40ml×3)
で抽出した。有機層をあわせて水(50ml)、飽和食塩水
(50ml)で洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮し
た。得られた油状物をカラムクロマトグラフイー(シリ
カゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=1/9)によつて
分離精製すると、15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,
7,17,18,19,20−オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、1
1−アセタート(870mg,1.89mmol)が55.8%の収率で得
られた。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3340,3080,3030,2955,2940,2860,2220,17
40,1710,1630,1590,1495,1470,1445,1435,1380,1340,13
00,1240,1210,1055,1015,985,945,890,870,850,790,76
0,695,675cm-1 NMR(90MHz,CDCl3,δ):1.74(3H,s);2.1−2.75(2H,
m);2.95(1H,m);3.6−3.85(1H,m);3.83(3H,s);4.
70(2H,s);500(1H,q,J=5.6Hz);5.36(1H,m);6.54
(1H,dd,J=0.8,15.7Hz);6.69−7.11(7H,m);7.20−
7.40(2H,m) MASS(EI法):462(M+) 参考例153 16−メチル−15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセ
タート(153アルゴン気流下、2α−アセトキシ−1β−ヒドロキシ
メチル−3aβH,8bβH−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H
−5−シクロペンタ〔b〕ベンゾフラニルプロピン酸メ
チルエステル(1.09g,3.30mmol)を無水THF(12ml)に
溶かし、無水DMSO(5.0ml,70.8mmol)、無水ピリジン
(0.3ml,3.71mmol)、無水トリフルオロ酢酸(0.14ml,
1.82mmol)、DCC(1.10g,5.33mmol)を0℃で加えて、
室温で2時間攪拌した。次に水素化ナトリウム(60%ミ
ネラルオイルデイスパージヨン;0.24g,6.00mmol)を無
水THF(5ml)に懸濁させ、3−メチル−2−オキソ−3
−フエノキシブチルホスホン酸ジメチル(1.70g,5.94mm
ol)を無水THF(12ml)に溶かしてアルゴン気流下0℃
で加え1時間半攪拌した。上記で作製したアルデヒドエ
ステルの反応混合物を注射器でとつて加えた。更に残渣
を無水THF(3ml)で3回洗浄して加え、室温で30分間攪
拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(10
ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、ついで
酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水(50ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。その残渣
からカラムクロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチ
ル/シクロヘキサン=1:2)を用いて副生成物を除去し
た。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル;酢酸エチル/シクロヘキサン=1:5)で分離精製す
ると、純粋な16−メチル−15−オキソ−16−フエノキシ
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル、11−アセタート(1.1421g,2.34mmol)が70.8%の
収率で得られた。この構造は、以下のデータにより確認
した。
m.p.135〜135.5℃(酢酸エチル/シクロヘキサンから再
結晶、白色針状結晶) IR(KBr法):2980,2940,2205,1738,1708,1633,1598,148
6,1468,1436,1378,1336,1285,1232,1202,1155,1057,100
7,977,939,889,869,853,822,794,759,749,727,699,632,
612cm-1 NMR(100MHz,CDCl3,δ):1.52(3H,s);1.56(3H,s);
1.70(3H,s);1.94−2.70(2H,m);2.70−3.02(1H,
m);3.47−3.73(1H,m);3.82(3H,s);4.79−5.10(1
H,m);5.10−5.38(1H,m);6.50−7.40(10H,m) MASS(EI法,m/e):488(M+) 実施例1 2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(154)およびその15−
エピ体(155 15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセ
タート(470mg、1.09mmol)をメタノール(20ml)に溶
かし、この溶液に三塩化セリウム・7水和物(528mg、
1.42mmol)を加え、0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリ
ウム(50mg、1.31mmol)を加えた。0℃で10分間攪拌し
た後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)を加え、
濃縮した。残渣に酢酸エチルを加えて生じた沈殿を過
し、沈殿を酢酸エチルで3回洗い、液を合わせて、
水、飽和食塩水で洗つた。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮すると470mgの油状物が得られた。
次にアルゴン雰囲気下で、この油状物を無水メタノール
(10ml)に溶かし、ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(5.22規定、0.10ml、0.545mmol)を加え、室温で
2時間攪拌した。この反応溶液を酢酸で中和し、濃縮
後、水(20ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃
縮した。得られた残渣をメルク社ローバーカラム(シリ
カゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=6/1)で分離精
製すると、低極性の留分として白色結晶の15−エピ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(168mg、0.43mmol)、収
率39.5%)および高極性の留分として白色結晶の2,5,6,
7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(141mg、0.36mmol、収率33.1
%)が得られた。これらの構造は以下のデータにより確
認した。2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.:98−98.5℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3400,2970,2940,2870,1740,1620,1490,147
0,1440,1380,1310,1280,1270,1250,1200,1110,1080,103
0,1010,990,960,930,900,870,840,810,770,730,700,62
0,590,570cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,t,J=6.8Hz);1.25
〜1.45(6H,m);1.45〜1.65(2H,m);1.95〜2.0(1H,
m);2.05(1H、ddd,J=5.4,8.8,13.7Hz);2,35〜2.40
(1H,m);2.45(1H,q,J=8.4Hz);2.65(1H,ddd,J=6.
4,7.3,13.7Hz);3.46(1H,t,J=8.4Hz);3.79(3H,s);
3.85〜3.95(1H,m);4.05〜4.15(1H,m);4.72(2H,
s);5.20(1H,ddd,J=5.4,7.3,8.4Hz);5.55〜5.7(2H,
m);6.7〜6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 元素分析 計算値(C22H30O6として) 実測値 C:67.67 C:67.42 H: 7.74 H: 7.64 15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.64〜65℃(エーテル/ヘキサンから再結晶) IR(KBr法):3350,2940,2870,1760,1740,1620,1590,149
0,1460,1440,1370,1280,1220,1190,1120,1020,960,890,
850,790,780,760,730,600cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.6Hz);1.25
〜1.5(6H,m);1.5〜1.65(2H,m);1.65〜1.7(1H,m);
1,9〜1.95(1H,m);2.07(1H,ddd,J=5.0,8.3,13.7H
z);2.45〜2.55(1H,m);2.62(1H,dt,J=6.5,13.7H
z);3.51(1H,t,J=8.4Hz);3.79(3H,s);3.9〜4.0(1
H,m);4.1〜4.2(1H,m);4.72(2H,s);5.22(1H,ddd,J
=5.0,6.5.8.4Hz);5.6〜5.75(2H,m);6.73(1H,dd,J
=1.5,7.5Hz);6.77(1H,t,J=7.5Hz);6.82(1H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6.M+) 390.2042 実測値(M+) 390.2046 実施例2 2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI21562,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(110mg、0.28mmol)を
メタノール(10ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸
化ナトリウム水溶液(1.5ml,1.5mmol)を加え室温で2
時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水(10ml)
を加え、1規定塩酸にてpH=4とし、酢酸エチルで3回
抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると101mgの粗結晶が
得られた。この粗結晶を酢酸エチルで再結晶すると白色
結晶の2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2(82mg、0.22mmol)が77.9%の収
率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
M.P.144〜144.5℃ IR(KBr法):3400.2930.2860.1770.1610.1590.1490.146
0.1430.1290.1200.1120.1080.1010.970.940.860.790.76
0.720.710cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6・δ):0.88(3H.t.J=6.4Hz);
1.2〜1.5(8H.m);1.65〜1.75(1H.m);2.16(1H.q.J=
8.0Hz);2.4〜2.6(1H,m);3.35〜3.45(1H.m);3.7〜
3.8(1H,m);3.9〜4.0(1H,m);4.64(2H,s);4.55〜4.
7(1H,m);4.8〜4.9(1H,m);5.07(1H.q.J=7.5Hz);
5.46(1H.dd.J=6.2.15.4Hz);5.61(1H.dd.J=8.0.15.
4Hz);6.70(3H,s) MASS(EI法、m/e):376(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H28O6.(M+) 376.1886 実測値(M+) 3.76.1863 実施例3 15−エピ−2.5.6.7.テトラノル−4−オキサ−4.8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI215715−エピ−2.5.6.7−テトラノル−4−オキサ−4.8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(120mg、0.3
1mmolをメタノール(10ml)に溶かし、この溶液に1規
定の水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml、1.5mmol)を加え
室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水
(10ml)を加え、1規定塩酸にてpH=4とし、酢酸エチ
ルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると112mgの
粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エチルで再結晶す
ると、白色結晶の15−エピ−2.5.6.7−テトラノル−4
−オキサ−4.8−インタ−m−フエニレンPGI2(82mg、
0.22mmol)が70.4%の収率で得られた。この構造は以下
のデータにより確認した。
M.P.:138〜138.5℃ IR(KBr法):3470.2950.2920.2850.1740.1710.1620.159
0.1490.1460.1420.1370.1360.1320.1280.1190.1160.112
0.1060.1020.960.880.850.790.770.730.720.600.570.49
0cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6、δ):0.87(3H.t.J=6.7Hz);
1.2〜1.5(8H.m);1.6〜1.8(1H.m);2.16(1H.q.J=8.
0Hz);2.4〜2.6(1H.m);3.35〜3.45(1H.m);3.7〜3.8
(1H.m);3.9〜4.0(1H,m);4.63(2H.s);4.55〜4.7
(1H.m);4.8〜4.9(1H.m);5.07(1H.q.J=7.6Hz);5.
47(1H,dd.J=5.9.15.4Hz);5.62(1H.dd.J=8.0.15.4H
z);5.65〜5.8(3H.m) MASS(EI法、m/e):376(M+) 元素分析 計算値(C21H28O6として) 実測値 C:67.00 C:66.61 H: 7.50 H: 7.49 実施例4 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(158)お
よびその15−エピ体(159 15−オキソ−20a−ホモ−2.5.6.7−テトラノル−4−オ
キサ−4.8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル、11−ベンゾアート(1.72g、3.40mmol)をメタノー
ル(70ml)に溶かし、この溶液に三塩化セリウム7水和
物(1.65g、4.42mmol)を加えて−20℃に冷却し、水素
化ホウ素ナトリウム(51.5mg、1.36mmol)を加えた。−
20℃で30分間攪拌した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液(15ml)を加え、濃縮した。残渣に酢酸エチルを加
えて、生じた沈殿を過し、沈殿物を酢酸エチルで3回
洗い、液を合わせて水、飽和食塩水で洗つた。無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
次に得られた油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノー
ル(30ml)に溶かし、この溶液にナトリウムメトキシド
のメタノール溶液(5.22規定、0.33ml、1.70mmol)を加
え、室温で20時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和
し、濃縮後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮した。得られた残渣をメルク社ローバーカラム(シ
リカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン4:1)で分離精
製すると低極性の留分として白色結晶の15−エピ−20a
−ホモ−2.5.6.7−テトラノル−4−オキサ−4.8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(655mg、1.62m
mol、収率47.7%)および高極性の留分として白色結晶
の20a−ホモ−2.5.6.7−テトラノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(596m
g、1.48mmol、収率43.4%)が得られた。これらの構造
は以下のデータにより確認した。
20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4.8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.95.5〜96℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) IR(KBr法):3300.2950.2920.2850.1750.1620.1590.148
0.1460.1430.1370.1320.1290.1220.1190.1180.1110.106
0.1030.970.960.950.920.890.860.830.790.770.730.71
0.670.520.360cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H.t.J=6.8Hz):1.2
〜1.7(10H.m):1.85〜1.95(1H.m);2.05(1H.ddd.J=
4.9.5.4.13.9Hz);2.25〜2.35(1H,m);2.46(1H.q.J=
8.3Hz);2.65(1H.dt.J=6.8.13.9Hz);3.47(1H.t.J=
8.3Hz);3.79(3H.s);3.85〜4.0(1H.m);4.1〜4.2(1
H.m);4.72(2H.s);5.20(1H.ddd.J=4.9.6.8.8.3H
z);5.55〜5.7(2H,m);6.7〜6.8(3H.m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.12 H: 7.97 H: 8.13 15−エピ−20a−ホモ−2.5.6.7−テトラノル−4−オキ
サ−4.8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.92.5〜93℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) IR(KBr法):3250.2930.2860.1750.1620.1590.1490.146
0.1440.1430.1380.1310.1300.1230.1190.1110.1080.104
0.1000.980.960.890.860.830.810.680.650.580.540.480
cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.89(3H.t.J=6.8Hz);1.2
〜1.7(11H.m);1.8〜1.9(1H.m);2.08(1H.ddd.J=4.
9.8.3.13.7Hz);2.45〜2.55(1H.m);2.62(1H,dt.J)
=6.8,13.7Hz);3.51(1H.t.J=8.5Hz);3.79(3H.s);
3.9〜4.0(1H.m);4.1〜4.2(1H.m);4.72(2H.s);5.2
2(1H.ddd.J=4.9,6.8,8.5Hz);5.6〜5.7(2H.m);6.73
(1H.dd,J=1.5,7.3Hz);6.77(1H.t,J=7.3Hz);6.82
(1H.d.J=7.3Hz) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.09 H: 7.97 H: 7.97 実施例5 20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4.8−
インタ−m−フエニレンPGI216020a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(230mg、
0.57mmol)をメタノール(20ml)に溶かし、この溶液に
1規定の水酸化ナトリウム水溶液(3ml、3mmol)を加
え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣
に水(15ml)を加え、1規定塩酸にてpH=4とし、酢酸
エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水
で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮すると21
4mgの粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エチルで再
結晶すると白色結晶の20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(161
mg、0.41mmol)が72.0%の収率で得られた。この構造は
以下のデータにより確認した。
m.p.136〜137℃ IR(KBr法):3380.2940.2870.1770.1750.1620.1595.149
0.1460.1440.1300.1200.1170.1120.1080.1030.990.970.
950.890.860.840.800.770.730cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6.δ):0.8〜0.9(3H.m);1.2〜
1.5(10H.m);1.65〜1.75(1H,m);2.16(1H,q.J=8.0H
z);2.45〜2.6(1H.m);3.35〜3.45(1H,m);3.65〜3.8
(1H.m);3.9〜4.0(1H,m);4.55〜4.65(1H.m);4.63
(2H.s);4.8〜4.9(1H.m);5.07(1H,q.J=7.3Hz);5.
48(1H.dd.J=6.3,15.1Hz);5.61(1H,dd,J=8.0,15.1H
z);6.70(3H.s) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6.M+) :390.2042 実測値(M+) 390.2012 実施例6 15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4.8−インタ−m−フエニレンPGI216115−エピ−20a−ホモ−2.5.6.7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(350mg、0.87mmol)をメタノール(20ml)に溶かし、
この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(3ml、3mm
ol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮
し、残渣に水(15ml)を加え、1規定塩酸にてpH=4と
し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽
和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
すると278mgの粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エ
チルで再結晶すると、白色結晶の15−エピ−20a−ホモ
−2.5.6.7−テトラノル−4−オキサ−4.8−インタ−m
−フエニレンPGI2(224mg、0.57mmol)が66.0%の収率
で得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.136.5〜137.5℃ IR(KBr法):3380.2960.2930.2860.1760.1710.1620.160
0.1490.1460.1430.1380.1360.1320.1280.1270.1200.117
0.1130.1070.1030.1010.960.930.890.880.860.830.800.
780.740.720.610.580cm-1 NMR(400MHz.DMSO−d6.δ):0.86(3H.t.J=6.8Hz);
1.2〜1.5(10H.m);1.70(1H.ddd.J=5.9,9.5,12.9H
z);2.16(1H.q.J=8.3Hz);2.45〜2.6(1H,m);3.35〜
3.45(1H.m);3.75〜3.85(1H.m);3.9〜4.0(1H.m);
4.55〜4.65(1H.m);4.63(2H.s);4.75〜4.85(1H.
m);5.0〜5.1(1H.m);5.47(1H,dd.J=6.1,15.4Hz);
5.61(1H.dd.J=8.3,15.4Hz);6.65〜6.8(3H.m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 元素分析 計算値(C22H30O6として) 実測値 C:67.67 C:67.55 H: 7.74 H: 7.82 実施例7 16−メチル−2.5.6.7.18.19.20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
162)およびその15−エピ体(16316−メチル−15−オキソ−2.5.6.7.18.19.20−ヘプタノ
ル−4−オキサ−4.8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル、11−ベンゾアート(1.77g、3.81mmol)
をメタノール(70ml)に溶かし、この溶液に三塩化セリ
ウム・7水和物(1.85g、4.95mmol)を加え、−25℃に
冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(57.7mg、1.52mmol)
を加えた。−25℃で1時間攪拌した後に、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液(20ml)を加え、濃縮した。残渣に酢
酸エチルを加えて、沈殿を過し沈殿物を酢酸エチルで
3回洗い、液を合わせて水、飽和食塩水で洗つた。無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
次に得られた油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノー
ル(30ml)に溶かし、この溶液にナトリウムメトキシド
のメタノール溶液(5.2規定、0.36ml、1.90mmol)を加
え、室温で20時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和
し、濃縮後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃
縮した。得られた残渣をメルク社ローバーカラム(シリ
カゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=4:1)で分離精
製すると低極性の留分として白色結晶の16−メチル−15
−エピ−2.5.6.7.18.19.20−ヘプタノル−4−オキサ−
4.8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(653
mg、1.80mmol、収率47.3%)および高極性の留分として
白色結晶の16−メチル−2.5.6.7.18.19.20−ヘプタノル
−4−オキサ−4.8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(510mg、1.41mmol、収率37.0%)が得られ
た。これらの構造は、以下のデータにより確認した。
16−メチル−2.5.6.7.18.19.20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p131〜132℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3300.2960.2900.1760.1740.1620.1590.148
0.1460.1380.1300.1240.1210.1190.1160.1120.1080.103
0.1010.980.950.900.860.850.830.790.760.730.680.61
0.550.360cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.93(3H.d.J=6.6Hz);0.97
(3H.d.J=6.6Hz);1.65〜1.8(1H.m);2.0〜2.1(1H.
m);2.04(1H.m.ddd.J=5.3,8.5,13.8Hz);2.46(1H,q,
J=8.5Hz);2.5〜2.6(1H,m);2.66(1H,ddd,J=6.4,7.
3,13.8HE);3.46(1H,t,J=8.5Hz);3.79(3H,s);3.86
(1H,t,J=6.6Hz);3.92(1H,dt,J=6.4,8.5Hz);4.72
(2H,s);5.19(1H,ddd,J=5.3,7.3,8.5Hz);5.55〜5.7
(2H,m);6.7〜6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e)362(M+) 元素分析 計算値(C20H26O6として) 実測値 C:66.28 C:66.46 H: 7.23 H: 7.18 16−メチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル m.p.111.5〜112.5℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結
晶) IR(KBr法):3380,3320,2960,2930,2870,1770,1610,159
0,1490,1460,1440,1410,1390,1360,1300,1290,1260,120
0,1180,1120,1070,1040,970,940,900,890,860,840,800,
760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.94(3H,d,J=6.8Hz):0.96
(3H,d,J=6.8Hz);1.55〜1.65(1H,m);1.7〜1.9(2H,
m);2.08(1H,ddd,J=5.2,8.6,13.8Hz);2.45〜2.55(1
H,m);2.63(1H,ddd,J=6.4,7.3,13.8Hz);3.52(1H,t,
J=8.5Hz);3.79(3H,s);3.9〜4.0(2H,m);4.72(2H,
s);5.23(1H,ddd,J=5.2,7.3,8.5Hz);5.6〜5.75(2H,
m):6.73(1H,dd,J=1.5,7.8Hz);6.77(1H,t,J=7.8H
z);6.8〜6.85(1H,m) MASS(EI法、m/e):362(M+) 元素分析 計算値(C20H26O6として) 実測値 C:66.28 C:66.17 H: 7.23 H: 7.26 実施例8 16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI216416−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(220mg、0.61mmol)をメタノール(120ml)に溶かし、
この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(3ml、3mm
ol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮
し、残渣に水(15ml)を加え、1規定塩酸にてpH=4と
し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽
和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
すると219mgの粗結晶が得られた。この粗結晶をエタノ
ール酢酸エチルで再結晶すると白色結晶の16−メチル−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2(158mg、0.45mmol)が74.7
%の収率で得られた。この構造は以下のデータにより確
認した。
m.p.140〜141℃ IR(KBr法):3370,2960,2930,1770,1750,1615,1590,149
0,1460,1430,1380,1290,1250,1200,1110,1080,1030,101
0,970,950,890,860,790,760,730,710,600,440cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ;0.86(3H,d,J=6.8Hz);0.8
8(3H,d,J=6.8Hz);1.55〜1.65(1H,m):1.71(1H,dd
d,J=5.9、9.8,13.2Hz);2.18(1H,q,J=7.9Hz);2.45
〜2.55(1H,m);3.35〜3.45(1H,m):3.65〜3.8(2H,
m);4.55〜4.65(1H,m):4.64(2H,s);4.8〜4.9(1H,
m);5.0〜5.1(1H,m);5.46(1H,dd,J=6.615.4Hz);5.
61(1H,dd,J=7.9,15.4Hz);6.65〜6.75(3H,m) MASS(EI法、m/e):348(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C19H23O6,M+) 348.1573 実測値(M+) 348.1588 実施例9 16−メチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI216
516−メチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(280mg、0.77mmol)をメタノール(20ml)
に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液
(3ml、3mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混
合物を濃縮し、残渣に水(15ml)を加え、1規定塩酸に
てpH=4とし、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合
わせて、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮すると269mgの粗結晶が得られた。この粗結
晶をエタノールで再結晶すると白色結晶の16−メチル−
15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(160mg、0.46mmo
l)が59.5%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
m.p.148〜149℃ IR(KBr法):3360,2960,2930,2890,1740,1710,1620,159
0,1490,1460,1425,1360,1320,1280,1260,1200,1070,102
0,1010,990,960,940,890,860,810,790,780,740,720,60
0,570,480cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6、δ):0.85(3H,d,J=6.8Hz);
0.86(3H,d,J=6.8Hz);1.55〜1.75(2H,m):2.19(1H,
q,J=8.3Hz);2.45〜2.55(1H,m);3.42(1H,t.J=8.3H
z);3.7〜3.8(2H,m):4.6〜4.65(1H,m);4.64(2H,
s);4.8〜4,85(1H,m);5.0〜5.1(1H,m);5.47(1H,d
d,J=5.9,15.6Hz);5.62(1H,dd,J=8.315.6Hz;6.65〜
6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):348(M+) 元素分析 計算値(C19H24O6として) 実測値 C:65.50 C:65.20 H: 6.94 H: 6.94 実施例10 16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(166)とそのエピ体(16716,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル,11−アセタート(1.5g,4.46mmol)
をメタノールに溶かし、攪拌しながら、三塩化セリウム
・7水和物(1.76g,4.7mmol)を加えて溶かした。この
混合溶液を−10℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム
(58.3mg、1.54mmol)をゆつくり加え、そのまま20分間
攪拌した。この反応溶液を0℃にもどし、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液(15ml)を加え、過後、液を濃縮
した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml
×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及
び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、濃縮すると無色の油状物(1.62g)が得ら
れた。
次にこの油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノールに
溶かし、攪拌しながらナトリウムメトキシド(5.22N,0.
19ml,0.97mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。この
反応溶液を酢酸で中和し、濃縮後水(20ml)を加え、酢
酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水
(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残渣をメ
ルク社ローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチル/シク
ロヘキサン=2/1)で分離精製すると、低極性の留分の1
6,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(収量536mg,143mmol,収率36.7%)及び
高極性の留分の16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(収量559mg,1.49mmol,収率38.3
%)が得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−オ
キシ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ルm.p.153.3〜154.8℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘ
キサン=3/2) IR(KBr法) 3320,2960,2930,2870,1765,1615,1590,14
85,1465,1440,1425,1375,1360,1300,1240,1220,1195,11
60,1125,1090,1075,1045,1000,975,950,895,860,830,78
5,755,725,710,680,645cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.93(9H,s);l.5−2.2(3H,
m);2.46(1H,q,J=8.3Hz);2.6−2.7(1H,m);3.46(1
H,t,J=8.3Hz);3.77(1H,d,J=6.3Hz);3.79(3H,s);
3.8−4.0(1H,m);4.72(2H,s);5.1−5.3(1H,m);5.6
−5.8(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):376(M+) 元素分析値 計算値(C21H28O6として) 実測値 C(%) 67.00 66.95 H(%) 7.50 7.50 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル m.p.108.7〜110.0℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン3/2) IR(KBr法):3300,2970,2940,2905,2880,1760,1735,166
5,1620,1590,1490,1460,1450,1430,1370,1360,1350,130
5,1280,1260,1250,1225,1200,1120,1110,995,980,960,9
50,890,860,830,795,765,750,725,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.98(9H,s);1.5−1.7(2H,
m);2.0−2.2(1H,m);2.54(1H,q,J=7.9Hz);2.6−2.
7(1H,m);3.53(1H,t,J=7.9Hz);3.79(3H,s);3.81
(1H,d,J=5.4Hz;3.9−4.0(1H,m);4.72(2H,s);5.15
−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):376(M+) 元素分析値 計算値(C21H2806として 実測値 C 67.00 66.94 H 7.50 7.52 実施例11 16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI216816,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(320mg、0.85mmol)をメタノール(30ml)に溶
かし、氷冷下攪拌しながら0.725規定水酸化ナトリウム
水溶液(7.0ml,5.1mmol)を加え、室温で1時間攪拌し
た。この反応溶液を濃縮し、水(20ml)を加え、1規定
塩酸で中和後、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢
酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×
1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。
濃縮残渣を酢酸エチル(0.5ml)、クロロホルム(3ml)
及びベンゼン(1ml)に溶かして再結晶すると白色結晶
の16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得ら
れた(収量272mg,0.75mmol,収率:88.2%)。この構造は
以下のデータにより確認した。
m.p.159.9〜161.0℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/クロロ
ホルム/ベンゼン=0.5/3/1) IR(KBr法):3400,3200,2960,2870,2750,2650,2550,172
5,1605,1470,1430,1390,1360,1325,1300,1270,1225,118
5,1150,1080,1070,1050,1025,1000,955,905,880,860,83
0,790,770,750,725,695,650cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):0.86(9H,s);1.6−1.8
(1H,m):2.19(1H,q,J=8.3Hz);2.4−2.6(1H,m);3.
42(1H,t,J=3Hz);3.59(1H,t,J=6.8Hz);3.7−3.8
(1H,m);4.5−4.6(1H,m);4.64(2H,s);4.7−4.9(1
H,m);5.0−5.2(1H,m);5.56(1H,dd,J=6.8,15.6H
z);5.61(1H,dd,J=8.3,15.6Hz);6.6−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):362(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C20H26O6,M+) 362.1729 実測値(M+) 362.1728 実施例12 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
216916,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(310mg、0.82mmol)をメタノールに溶
かし、0.725規定水酸化ナトリウム水溶液を氷冷下攪拌
しながら加え、室温で1時間攪拌した。この反応溶液
に、1規定塩酸を加えて中和した後濃縮した。濃縮残渣
に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出
し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(3ml)とn−ヘキサ
ン(2ml)に溶かして再結晶すると白色結晶の16,16−ジ
メチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られ
た(収量290mg,0.8mmol収率97.2%)。この構造は以下
のデータにより確認した。
m.p.150.1〜151.1℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン、3/2) IR(KBr法):3300,2970,2920,2870,1750,1700,1610,159
0,1480,1460,1430,1410,1320,1305,1280,1250,1200,118
0,1150,1115,1100,1070,1050,1030,1010,965,925,885,8
60,795,770,720,695cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):0.85(9H,s);1.6−1.8
(1H,m);2.2(1H,q,J=8.3Hz);2.4−2.6(1H,m);3.4
2(1H,t,J=8.3Hz);3.5−3.8(2H,m);4.64(2H,s);
4.5−4.7(1H,m);4.7−4.9(1H,m);5.0−5.2(1H,
m);5.53(1H,dd,J=6.6,15.4Hz);5.63(1H,dd,J=8.
3,15.4Hz);6.6−6.9(3H,m) MASS(EI法,m/e):362(M+) 元素分析値 計算値(C20H26O6として) 実測値 C(%) 66.28 66.14 H(%) 7.23 7.32 実施例13 16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(170)とその15−エピ体(17116,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,19,20−ヘキサ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル,11−アセタート(1,22g,2.84mmol)を
メタノール(80ml)に溶かし、三塩化セリウム・7水和
物(1.28g,3.41mmol)を加えて溶かした。この混合溶液
を−10℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(42mg,1.1
3mmol)ゆつくり加え、そのまま20分間攪拌した。この
反応溶液を0℃にもどし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(20ml)を加え、過後濃縮した。濃縮残渣に水(20
ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸
エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油
状物(1.21g)が得られた。
次にこの油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノール
(50ml)に溶かし、攪拌しながらナトリウムメトキシド
(5.22N,0.13ml、0.7mmol)を加え、室温で14時間攪拌
した。この反応溶液を酢酸で中和し、濃縮後水(20ml)
を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチ
ル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残
渣をメルク社ローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチル
/シクロヘキサン、2/1)で分離精製すると、低極性の
留分の16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル(収量476mg,1.22mmol、収率43.6
%)及び高極性の留分の16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,
20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(収量493mg,1.26mmol,収率4
5.1%)が得られた。これらの構造は以下のデータによ
り確認した。
16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル m.p.132.6〜133.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン、2/3) IR(KBr法):3350,2970,2930,2880,1765,1620,1595,149
0,1465,1440,1380,1300,1240,1195,1160,1125,1090,107
5,1050,995,980,955,895,860,830,785,760,730,710,680
cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86(3H,s);0.88(3H,t,J
=7.8Hz);0.89(3H,s);1.2−1.5(2H,m);1.7−1.9
(1H,m);2.0−2.2(1H,m);2.2−2.4(1H,m);2.49(1
H,q,J=8.0Hz);2.6−2.8(1H,m);3.48(1H,t,J=8.0H
z);3.79(3H,s);3.87(1H,d,J=6.8Hz);3.9−4.0(1
H,m);4.73(2H,s);5.1−5.3(1H,m);5.63(1H,dd,J
=8.0,15.6Hz);5.69(1H,dd,J=6.8,15.6Hz);6.7−6.
9(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 元素分析 計算値(C22H30O6として) 実測値 C(%) 67.67 67.62 H(%) 7.74 7.80 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,19,20−ヘキサノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m.p.90.3〜91.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン、3/2)IR(KBr法):3330,2970,2930,1760,1735,162
0,1595,1490,1460,1450,1430,1375,1350,1310,1275,126
0,1250,1225,1200,1110,1100,1070,1030,1020,980,965,
950,890,855,835,800,790,765,730,705cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.855(3H,s);0.898(3H,
s);0.873(3H,t,J=7.6Hz);1.2−1.5(2H,m);1.4−
1.6(1H,m);1.7−1.8(1H,m);2.0−2.2(1H,m);2.55
(1H,q,J=7.7Hz);2.6−2.7(1H,m);3.53(1H,t,J=
7.7Hz);3.79(3H,s);3.8−4.1(2H,m);4.73(2H,
s);5.2−5.3(1H,m);5.68(1H,dd,J=7.7,15.6Hz);
5.74(1H,dd,J=5.6,15.6Hz);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 元素分析 計算値(C22H30O6として) 実測値 67.67 67.63 7.74 7.79 実施例14 16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI217216,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(324mg、0.83mmol)をメタノール(30ml)に溶か
し、氷冷下攪拌しながら0.725規定水酸化ナトリウム水
溶液(9.2ml,6.7mmol)を加え、室温で1時間攪拌し
た。この反応混合物に氷冷下で1規定塩酸(6.7ml)を
加えた後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸
エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20
ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣をクロロホ
ルム(2ml)とn−ヘキサン(1.5ml)で再結晶すると、
白色結晶の16,16−ジメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
得られた(収量287mg,0.76mmol、収率91.9%)。この構
造は以下のデータにより確認した。
m.p.78.2〜80.0℃(再結晶溶媒:クロロホルム/n−ヘキ
サン、4/3) IR(KBr法):3380,2960,1730,1615,1590,1480,1455,143
0,1370,1280,1260,1185,1105,1020,965,940,880,850,82
0,785,760,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.84(3H,s);0.88(3H,s);
0.87(3H,t,J=7.6Hz);1.2−1.5(2H,m);1.9−2.1(1
H,m);2.45(1H,q,J=8.0Hz);2.5−2.7(1H,m);3.45
(1H,t,J=8.0Hz);3.4−3.8(2H,m);3.85(1H,d,J=
6.8Hz);3.8−4.0(1H,m);4.65(1H,d,J=16.6Hz);4.
73(1H,d,J=16.6Hz);5.1−5.3(1H,m);5.5−5.7(2
H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):376(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H28O6,M+) 376.1871 実測値(M+) 376.1886 実施例15 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,19,20−ヘキサノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI21
7316,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,19,20−ヘキサノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(316mg,0.8mmol)をメタノール(30ml)
に溶かし、氷冷下攪拌しながら0.725規定水酸化ナトリ
ウム水溶液(9.2ml,6.7mmol)を加え、30分間攪拌し
た。反応溶液を濃縮し、水(20ml)を加え1規定塩酸で
中和した後、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸
エチル層を水(20ml×1回)、飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃
縮残渣を酢酸エチル(2.5ml)とn−ヘキサン(1.0ml)
で再結晶すると白色結晶の16,16−ジメチル−15−エピ
−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2が得られた(収量261mg,0.69mm
ol,収率85.7%)。この構造は以下のデータにより確認
した。
m.p.129.5〜130.6℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン、5/2) IR(KBr法):3320,2970,2940,2880,1755,1705,1620,160
5,1590,1480,1460,1430,1415,1375,1340,1325,1285,127
0,1200,1190,1155,1120,1105,1075,1050,1040,1030,101
0,975,950,925,890,865,830,795,770,765,730,700,660c
m-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.77(3H,s);0.8(3H,s);0.7
−0.9(3H,m);1.1−1.4(2H,m);1.6−1.8(1H,m);2.
2(1H,q,J=8.3Hz);2.4−2.6(1H,m)3.42(1H,t,J=
8.3Hz);3.6−3.8(2H,m);4.5−4.6(1H,m);4.64(2
H,s);4.7−4.9(1H,m);5.0−5.1(1H,m);5.54(1H,d
d,J=6.4,15.1Hz);5.63(1H,dd,J=8.3,15.1Hz);6.6
−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):376(M+) 元素分析値 計算値(C21H28O6として) 実測値 C(%) 67.00 66.75 H(%) 7.50 7.50 実施例16 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
174)およびその15−エピ体(17516,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7,20−ペンタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−アセタート(1.77g,3.99mmol)をメ
タノール(100ml)に溶かし、三塩化セリウム・七水和
物(1.49g,3.99mmol)を加えて溶かし、氷冷下攪拌して
いる中へ水素化ホウ素ナトリウム(61mg,1.60mmol)を
加えて30分間攪拌した。この反応混合物へ炭酸水素ナト
リウムの飽和水溶液を加え、エバポレータにてメタノー
ルを除去した。残渣に酢酸エチル(50ml)を加え、沈殿
物を別し、さらに酢酸エチル(30ml×3)で沈殿物を
洗い、濃縮した。残渣に水(50ml)を加え、酢酸エチル
(80ml×3)で抽出し、有機層を水(50ml)、飽和食塩
水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃
縮すると1.70gの油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸した後、
無水メタノール(70ml)を加えて溶かし、5.22規定のナ
トリウムメトキシド(0.22ml,1.14mmol)を加え、アル
ゴン気流下室温で3時間攪拌した。反応混合物に酢酸を
加えて中和し、濃縮後残渣に水(15ml)を加え、酢酸エ
チル(30ml×3)で抽出した。有機層をあわせて水(30
ml)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後濃縮すると無色油状物が得られた。これを
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/
シクロヘキサン=2/1)精製すると初めに低極性の16,16
−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル(673.8mg,1.67mmol)が43.8%の収率で得られ、続
いて高極性の16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(655.5mg,1.62mmol)が42.6%の収率で得
られた。これらの構造は以下のデータにより確認した。
16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.117.5〜118.2℃(酢酸エチル/シクロヘキサン=2/
1から再結晶) IR(KBr法):3310,2970,2940,2880,1770,1620,1600,149
0,1470,1440,1435,1380,1360,1310,1300,1260,1250,122
0,1200,1190,1170,1120,1090,1040,1020,1000,980,970,
950,860,840,790,760,730,720,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87−0.94(9H,m);1.19−
1.34(4H,m);1.87(1H.幅広いs);2.45(1H,ddd,J=
5.0,8.0,13.7Hz);2.47(1H,q,J=8.0Hz);2.5(1H,幅
広いs);2.66(1H,dt,J=7.0,13.7Hz);3.47(1H,t,J
=8.0Hz);3.79(3H,s);3.84(1H,d,J=6.8Hz);3.93
(1H,m);4.73(2H,s);5.20(1H,ddd,J=5.0,7.0,8.0H
z);5.66(2H,m);6.71−6.79(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.27 H: 7.97 H: 8.09 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル m.p.88.8〜89.5℃(酢酸エチル/シクロヘキサン=2/1
から再結晶) IR(KBr法):3310,2960,2940,2890,2870,1760,1740,162
0,1590,1490,1460,1440,1430,1370,1350,1310,1300,128
0,1260,1220,1200,1190,1150,1120,1100,1070,1030,102
0,990,980,960,950,880,870,860,830,780,760,720,700,
610cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.93(9H,m);1.20−
1.36(4H,m);1.53(1H,幅広いs);1.76(1H,幅広い
s);2.09(1H,ddd,J=4.9,8.0,13.5Hz);2.55(1H,q,J
=8.0Hz);2.64(1H,dt.J=7.0、13.5Hz);3.53(1H,t,
J=8.0Hz);3.79(3H,s);3.89(1H,d,J=5.4Hz);3.97
(1H,m);4.73(2H,s);5.23(1H,ddd,J=4.9,7.0,8.0H
z);5.66−5.77(2H,m);6.72−6.84(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析: 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.24 H: 7.97 H: 8.02 実施例17 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI217616,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(308mg,0.762mmol)をメタノール(70ml)に溶かし、
1規定の水酸化ナトリウム水溶液(6.1ml,6.10mmol)を
加え、アルゴン気流下室温で1.5時間攪拌した。反応混
合物に1規定塩酸を加えてpH4とした後濃縮し、残渣に
水(10ml)を加え、酢酸エチル(15ml×3)で抽出し
た。有機層をあわせて水(10ml)、飽和食塩水(10ml)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮すると1
6,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(297mg,0.761mmo
l)が単一生成物として定量的に得られた。この構造は
以下のデータにより確認した。
m.p. 99.0〜100.2℃(酢酸エチル/シクロヘキサン=3/
1より再結晶) IR(KBr法):3430,3360,3230,2960,2920,2870,1760,175
0,1680,1620,1590,1490,1460,1430,1360,1300,1250,121
0,1180,1160,1120,1090,1080,1060,1030,1000,980,960,
950,920,900,880,860,830,800,760,720,690,680,540cm
-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86−0.93(9H,m);1.18−
1.31(4H,m);2.02(1H,ddd,J=4.9,77,13.7Hz);2.46
(1H,q,J=7.7Hz);2.61(1H,dt,J=7.7,13.7Hz);3.04
(2H,幅広いs);3.46(1H,t,J=7.7Hz);3.84(1H,d,J
=6.8Hz)3.93(1H,q,J=7.7Hz);4.66(1H,d,J=16.6H
z);4.73(1H,dJ=16.6Hz);5.18(1H,m)5.57−5.68
(2H,m);6.73−6.78(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値(M+) 390.2041 実施例18 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI217
716,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(308mg,0.762mmol)をメタノール(70ml)
に溶かし、1規定の水酸化ナトリウム水溶液(6.1ml,6.
10mmol)を加え、アルゴン気流下室温で1.5時間攪拌し
た。反応混合物に1規定塩酸を加えてpH4とした後濃縮
し、残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(15ml×3)
で抽出した。有機層をあわせて水(10ml)、飽和食塩水
(10ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
すると16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペン
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2(293mg,0.751mmol)が単一生成物として定量的に得ら
れた。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p. 88.0〜88.9℃(酢酸エチル/シクロヘキサン=3/1
より再結晶) IR(KBr法):3320,2960,2940,2870,1570,1730,1620,159
0,1480,1460,1440,1380,1360,1320,1250,1220,1190,117
0,1100,1040,1010,990,970,950,920,990,960,930,900,7
60,720,660,610,550cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86−0.92(9H,m);1.19−
1.32(5H,m);2.05(1H,m);2.49−2.59(2H,m);3.50
(1H,t,J=7.0Hz);3.87(1H,t,J=7.0Hz);3.87(1H,
d,J=4.9Hz);3.96(1H,q,J=7.0Hz);3.8−4.0(1H,幅
広いs);4.65(1H,d,J=16.40Hz);4.71(1H,d,J=16.
40Hz);5.20(1H,m);5.63−5.73(2H,m);6.71−6.71
−6.82(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値(M+) 390.2018 実施例19 16,16−ジメチル−2,5,6,7,テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(17
8)およびその15−エピ体(17916,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル,11−アセタート(690mg,1.50mmol)をメタノ
ール(30ml)に溶かし、この溶液に三塩化セリウム・7
水和物(838mg,2.25mmol)を加えて−10℃に冷却し、水
素化ホウ素ナトリウム(68.1mg,1.80mmol)を加えた。
−10℃で10分間攪拌した後飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(8ml)を加え、濃縮した。残渣に酢酸エチルを加
え、沈殿を過し、沈殿物を酢酸エチルで3回洗い、
液を合わせて水、飽和食塩水で洗つた。無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後濃縮すると699mgの油状物が得られた。
次に、この油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタール
(15ml)に溶かし、ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(5.22規定,0.14ml,0.750mmol)を加え、室温で2
時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和し、濃縮後水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られた
残渣をメルク社ローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチ
ル/シクロヘキサン=5:1)で分解精製すると、低極性
の留分として白色結晶の16,16−ジメチル−15−エピ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(262mg,0.63mmol、収率
41.8%)および高極性の留分として白色結晶の16,16−
ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(248mg,0.59
mmol、収率39.6%)が得られた。これらの構造は以下の
データにより確認した。
16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.119−120℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3300,2950,2900,2850,1760,1740,1660,161
0,1580,1480,1460,1430,1370,1290,1210,1190,1180,116
0,1115,1070,1030,1010,990,970,960,940,880,860,830,
780,750,720,710,680,270cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87(3H,s);0.90(3H,s);
0.92(3H,t,J=6.8Hz);1.2−1.4((6H,m);1.8−1.9
(1H,m);2.05(1H,ddd,J=5.4,8.8,13.6Hz);2.3−2.4
(1H,m);2.48(1H,q,J=8.5Hz);2.66(1H,dt,J=7.0,
13.6Hz);3.47(1H,t,J=8.5Hz);3.79(3H,s);3.8−
3.85(1H,m);3.9−4.0(1H,m);4.73(2H,s);5.21(1
H,ddd,J=5.4,7.0,8.5Hz);5.6−5.75(2H,m);6/7−6.
8(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として) 実測値 C:68.87 C:68.55 H: 8.19 H: 8.22 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル m.p.80−81℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) IR(KBr法):3330,2950,2930,2870,1760,1735,1620,159
0,1490,1460,1370,1340、1300,1270,1260,1220,1200,11
20,1030,1020,990,960,890,860,760,720,610cm-1 NMR(400MHz,CHCl3,δ)0.87(3H,s);0.90(3H,s);
0.91(3H,t,J=6.8Hz);1.2−1.4(6H,m);1.52(1H,d,
J=4.4Hz);1.76(1H,d,J=4.5Hz);2.09(1H,ddd,J=
4.9,8.3,13.7Hz);2.55(1H,q,J=8.2Hz);2.64(1H,d
t,J=7.0,13.7Hz);3.53(1H,t,J=8.2Hz);3.79(3H,
s);3.85−3.9(1H,m);3.9−4.0(1H,m);4.73(2H,
s);5.23(1H,ddd,J=4.9,7.0,8.2Hz);5.67(1H,dd,J
=8.2Hz,15.4Hz);5.74(1H,dd,J=5.6,15.4Hz);6.73
(1H,dd,J=1.5,7.4Hz);6.77(1H,t,J=7.4Hz);6.83
(1H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として) 実測値 C:68.87 C:68.53 H: 8.19 H: 8.17 実施例20 16,16−ジメチル−2,5,6,7,テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI218016,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(156
mg,0.37mmol)をメタノール(1.5ml)に溶かし、この溶
液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(2ml,2mmol)を
加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残
渣に水(15ml)を加え、1規定塩酸にてpH=4とし、酢
酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水
で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると142m
gの粗結晶が得られた。この粗結晶をベンゼンで再結晶
すると白色結晶の16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(1
15mg,0.28mmol)が76.9%の収率で得られた。この構造
は以下のデータにより確認した。
m.p.119.5−120.5℃ IR(KBr法):3350,2950,2920,2860,1740,1620,1590,148
0,1460,1430,1360,1290,1250,1220,1190,1160,1120,103
0,1010,1000,980,950,900,860,830,790,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87(3H,s);0.90(3H,s);
0.92(3H,t,J=6.8Hz);1.2−1.4((6H,m);2.04(1H,
ddd,J=5.0,7.9,13.7Hz);2.51(1H,q,J=7.9Hz);2.61
(1H,ddd,J=6.2,7.3,13,7Hz);3.49(1H,t,J=7.9H
z);3.8−4.2(2H,m);3.85(1H,d,J=6.4Hz);3.96(1
H,dt,J=6.2,7.9Hz);4.69(1H,d,J=16.1Hz);4.73(1
H,d,J=16.1Hz);5.21(1H,ddd,J=5.0,7.3,7.9Hz);5.
63(1H,dd,J=7.9,15.2Hz);5.69(1H,dd,J=6.4,15.2H
z);6.75−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.08 H: 7.97 H: 8.00 実施例21 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI218116,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(161mg,0.39mmol)をメタノール(15ml)に溶か
し、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(2ml,
2mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を
濃縮し、残渣に水(15ml)を加え、1規定塩酸にてpH=
4とし、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて
飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
すると138mgの粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エ
チル/ヘキサンで再結晶すると白色結晶の16,16−ジメ
チル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(138mg,0.34mmol)
が87.6%の収率で得られた。この構造は以下のデータよ
り確認した。
m.p.83−85℃ IR(KBr法):3350,2960,2940,1750,1730,1620,1590,149
0,1460,1360,1190,1110,1060,970,870,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86(3H,s);0.90(3H,s);
0.91(3H,t,J=6.8Hz);1.2−1.4((6H,m);2.06(1H,
ddd,J=4.9,7.8,13.7Hz);2.5−2.65(2H,m);3.52(1
H,t,J=7.8Hz);3.7−4.1(2H,m);3.88(1H,d,J=4.9H
z);3.97(1H,q,J=7.8Hz);4.68(1H,d,J=16.6Hz);
4.73(1H,d,J=16.6Hz);5.15−5.25(1H,m);5.6−5.7
5(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.21 H: 7.97 H: 7.97 実施例22 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(182)およびその15−エピ体(18316,16−ジメチル−20a−ホモ−15−オキソ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−アセタート(1.6426g,3.48m
mol)をメタノール(150ml)に溶かし、三塩化セリウム
・7水和物(1.30g,3.48mmol)を加えて溶かし、氷冷下
水酸化ホウ素ナトリウム(87.8mg,2.08mmol)を加えて3
0分間攪拌した後、水(150ml)を加えて10分間攪拌し
た。反応混合物をセライトを用いて吸引ろ過し、沈殿を
酢酸エチル(200ml)で洗い、ろ液を濃縮した後、残渣
を酢酸エチル(80ml×3)で抽出した。有機層を合わせ
て水(250ml)、飽和食塩水(250ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウム(40g)で乾燥した後濃縮すると1.6632gの油
状物が得られた。
次のこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸した後無
水メタノール(30ml)を加えて溶かし、5.22規定のナト
リウムメトキシド(0.03ml,0.174mmol)を加え、アルゴ
ン気流下室温で5時間攪拌した。反応混合物に酢酸(0.
1ml)を加え、濃縮した後残渣に水(15ml)を加え、酢
酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水
(50ml)、飽和塩化ナトリウム(50ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウム(20g)で乾燥した後濃縮すると1.6382gの
油状物が得られた。この油状物をカラムクロマトグラフ
イー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=2:
1)で精製すると、始めに低極性の16,16−ジメチル−15
−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(6
54.2mg,1.51mmol)が43%の収率で得られた。これを酢
酸エチル/シクロヘキサン(2:1)で再結晶すると無色
針状晶が得られた。続いて高極性の留分から16,16−ジ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(7
37.0mg,1.71mmol)が49%の収率で得られた。これを酢
酸エチル/シクロヘキサン(2:1)で再結晶すると無色
針状晶が得られた。これらの構造は以下のデータより確
認した。16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル m.p.105〜106℃ IR(KBr法):3330,2950,2920,2855,1760,1619,1590,148
2,1462,1432,1372,1295,1219,1210,1190,1179,1161,111
8,1088,1067,1029,998,974,948,892,860,830,785,765,7
28,710,680,607cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.84−0.93(3H,m);0.87(3
H,s);0.90(3H,s);1.13−1.40(8H,m);1.5−1.9(2
H,幅広いs);2.04−2.10(1H,m);2.47−2.53(1H,
m);2.62−2.69(1H,m);3.49(1H,t,J=8.3Hz);3.79
(3H,s);3.85(1H,d,J=6.35Hz):3.92−3.98(1H,
m);4.73(2H,s);5.18−5.28(1H,m);5.62−5.79(2
H,m);6.70−6.84(3H,m)MASS(EI法、m/e):432
(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H36O6,M+) 432.2512 実測値(M+) 432.2503 16,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル m.p.95〜96℃ IR(KBr法):3480,2950,2925,2852,2802,1701,1614,158
3,1483,1462,1428,1381,1323,1280,1263,1194,1161,111
1,1064,1030,1003,981,948,864,802,761,723,605cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.89−0.92(3H,m);0.87(3
H,s);0.91(3H,s);1.20−1.38(8H,m);1.5−1.8(2
H,幅広いs);2.05−2.13(1H,m);2.53−2.60(1H,
m);2.60−2.68(1H,m);3.53(1H,t,J=8.3Hz);3.87
−3.91(1H,m);3.79(3H,s);3.94−4.01(1H,m);4.7
3(2H,s);5.21−5.28(1H,m);5.64−5.78(2H,m),6.
71−6.86(3H,m) MASS(EI法、m/e):432(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H36O6,M+) 432.2512 実測値(M+) 432.2488 実施例23 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI218416,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(108.9mg,0.25mmol)をメタノール(15ml)に
溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.75ml,0.75m
mol)を加え、アルゴン気流下室温で一夜攪拌した。反
応混合物に1規定塩酸(0.75ml)を加え、濃縮した後残
渣に水(10ml)、1規定塩酸(0.1ml)を加え、酢酸エ
チル(10ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(30
ml)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(10g)で乾燥した後濃縮すると16,16−ジメチル−20a
−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2(103.9mg,0.25mmol)が単一生
成物として定量的に得られた。これを酢酸エチル/シク
ロヘキサン(3:1)から再結晶すると無色針状晶が得ら
れた。この構造は以下のデータより確認した。
m.p.65〜66℃ IR(KBr法):3400(3655〜2290),2950,2925,2855,174
1,1618,1589,1481,1460,1430,1360,1290,1245,1183,111
2,1085,1068,1028,974,950,860,860,728cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.88−0.93(3H,m);0.86(3
H,s);0.91(3H,s);1.15−1.38(8H,m);2.00−2.10
(1H,m);2.43−2.54(1H,m);2.60−2.70(1H,m);3.4
6−3.53(1H,m);3.83−3.87(1H,m);3.93−3.98(1H,
m);3.7−4.5(3H,幅広いs);4.69(1H,d,J=16.6H
z);4.75(1H,d,J=16.6Hz);5.18−5.30(1H,m);5.60
−5.79(2H,m);6.73−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H34O6,M+) 418.2355 実測値(M+) 418.2372 実施例24 16,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI218516,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル(103.1mg,0.24mmol)をメタノール
(15ml)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.
72ml,0.72mmol)を加え、アルゴン気流下室温で一夜攪
拌した。反応混合物に1規定塩酸(0.72ml)を加え、濃
縮した後残渣に水(10ml)、1規定塩酸(0.1ml)を加
え、酢酸エチル(10ml×3)で抽出した。有機層を合わ
せて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウム(10g)で乾燥した後濃縮すると16,16−ジメ
チル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(100.1m
g,0.24mmol)が単一生成物として定量的に得られた。こ
れを酢酸エチル/シクロヘキサン(5:3)か再結晶する
と無色針状晶が得られた。この構造は以下のデータより
確認した。
m.p.72〜72.5℃ IR(KBr法):3460(3700〜2100),2920,2851,1683,161
5,1588,1483,1462,1428,1380,1345,1281,1263,1198,116
2,1111,1069,1028,978,945,860,798,761,723cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.89−0.94(3H,m);0.87(3
H,s);0.90(3H,s);1.16−1.37(8H,m);2.02−2.12
(1H,m);2.50−2.66(2H,m);3.48−3.57(1H,m);3.8
6−3.90(1H,m);3.95−4.03(1H,m);3.2−4.5(3H,幅
広いs);4.69(1H,d,J=16.6Hz);4.74(1H,d,J=16.6
Hz);5.18−5.26(1H,m);5.62−5.77(2H,m);6.73−
6.87(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418.2355 実測値(M+) 418.2332 実施例25 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(186)とその15−エピ体(18716,16−ジメチル−15−オキソ−20a,20b−ジホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(1.58g,3.2
5mmol)をメタノール(100ml)に溶かし、攪拌しながら
三塩化セリウム・7水和物(1.46g,3.9mmol)を加えて
溶かした。この混合溶液を−10℃に冷却し、水素化ホウ
素ナトリウム(48.3mg,1.3mmol)をゆつくり加え、その
まま20分間攪拌した。この反応溶液を0℃にもどし、飽
和炭酸水素ナトリウム(15ml)を加え、過後、液を
濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル
(50ml×2回)で抽出し、水(20ml×1回)及び飽和食
塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮すると油状物(1.56g)が得られた。
次にこの油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノールに
溶かし、攪拌しながらナトリウムメトキシド(5.22N、
0.15ml、0.79mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。
この反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮後水(20ml)
を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチ
ル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残
渣をメルク社のローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチ
ル/シクロヘキサン=2/1)で分離精製すると、低極性
の留分の16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b−ジホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(収量602mg、1.35mmo
l、収率42.5%)及び高極性の留分の16,16−ジメチル−
20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(収
量642mg、1.44mmol、収率45.3%)が得られた。これら
の構造は以下のデータにより確認された。
16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル m.p.91.8℃〜92.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン,1/1)IR(KBr法):3360,3300,2950,2910,2850,176
0,1620,1590,1485,1460,1435,1370,1290,1205,1185,117
0,1140,1110,1080,1070,1025,990,970,945,910,885,87
0,820,775,750,720,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.86(3H,s);−0.9(3H,
s);0.8−1.0(3H,s);1.15−1.4(10H,m);1.85−1.95
(1H,m);2.0−2.1(1H,m);2.46(1H,q,J=8.3Hz);2.
4−2.6(1H,m);2.6−2.7(1H,m);3.46(1H,t,J=8.3H
z);3.79(3H,s);3.84(1H,d,J=6.8Hz);3.85−4.0
(1H,m);4.72(2H,s);5.15−5.3(1H,m);5.5−5.8
(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):446(M+) 元素分析値 計算値(C26H38O6として) 実測値 C(%) 69.93 70.11 H(%) 8.58 8.56 16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b−ジホモ−2,5,6,
7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル m.p.79.8〜80.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,3/2) IR(KBr法):3350,2960,2920,2860,1750,1730,1610,158
5,1480,1455,1370,1300,1270,1260,1210,1190,1110,106
0,1020,980,960,880,850,755,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ)0.87−(3H,s);0.90(3H,
s);0.8−0.9(3H,m);1.15−1.4(10H,m);1.45−1.55
(1H,m);1.7−1.8(1H,m);2.0−2.15(1H,m);2.55
(1H,q,J=8.0Hz);2.6−2.7(1H,m);3.53(1H,t,J=
8.0Hz);3.85−4.05(2H,m);3.79(3H,s);4.73(2H,
s);5.2−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9(3
H,m) MASS(EI法、m/e):466(M+) 元素分析値 計算値(C26H38O6として) 実測値 C(%) 69.93 70.22 H(%) 8.58 8.52 実施例26 16,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
18816,16−ジメチル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(300mg、0.67mmol)をメタノールに溶
かし、氷冷下で1規定水酸化ナトリウム水溶液(5.15m
l、5.15mmol)を攪拌しながら加え、室温で1時間攪拌
した。この反応溶液に氷冷下で1規定塩酸を加えて中和
した後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エ
チル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml
×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油状の16,16−ジメチ
ル−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収
量253mg、収量91%)。この構造は以下のデータにより
確認した。
IR(液膜法)3380,2960,2930,2860,1730,1610,1585,148
0,1450,1430,1355,1280,1250,1180,1110,1020,970,940,
880,850,820,750,720,cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.79(3H,s):0.813(3H,s);
0.85(3H,t,J=6.6Hz);1.1−1.4(10H,m)1.65−1.75
(1H,m);2.15−2.25(1H,m);2.4−2.6(1H,m);3.42
(1H,t,J=9.0Hz);3.6−3.8(2H,m);4.5−4.6(1H,
m);4.64(2H,s);4.7−4.85(1H,m);5.0−5.15(1H,
m);5.54(1H,dd,J=7.1,15.4Hz);5.63(1H,dd,J=6.
1,1.54Hz);6.65−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):432(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H36O6,M+) 432.2511 実測値(M+) 432.2505 実施例27 16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b−ジホモ−2,5,6,
7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI218916,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b−ジホモ−2,5,6,
7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(300mg、0.644mmol)をメタノ
ール(40ml)に溶かし、氷冷下攪拌しながら1規定水酸
化ナトリウム水溶液(5.2ml、5.2mmol)を加え、室温で
1時間攪拌した。この反応溶液に氷冷下で1規定塩酸を
加えて中和した後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加
え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、水(20ml×1
回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(2m
l)とn−ヘキサン(1ml)で再結晶すると白色結晶の1
6,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b−ジホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2が得られた(収量271mg、0.63mmol、収率97.4
%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.689〜70.8℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,2/1)IR(KBr法):3400,2940,2905,2850,1720,1610,
1590,1480,1455,1430,1370,1280,1240,1185,1160,1105,
1020,970,940,885,850,820,790,755,715,680cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.85(3H,s):0.88(3H,s);0.
8−1.0(3H,m);1.15−1.4(10H,m)1.9−2.1(1H,m);
2.4−2.5(1H,m);2.55−2.65(1H,m);3.43(1H,t,J=
8.3Hz);3.83(1H,d,J=6.8Hz);3.85−3.95(1H,m);
4.0−4.5(2H,m);4.63−(1H,d,J=15.6Hz);4.72(1
H,d,J=15.6Hz);5.1−5.2(1H,m);5.5−5.7(2H,m);
6.6−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):432(M+) 元素分析値 計算値(C25H36O6として) 実測値 C(%) 69.42 69.73 H(%) 8.39 8.28 実施例28 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(190)およびその15−エピ体(1
9116,16−ジメチル−15−オキソ−20a,20b,20c−トリホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(1.3
476g、2.69mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩
化セリウム・7水和物(1.00g、2.69mmol)を加えて溶
かし、−10℃で攪拌している中に水酸化ナトリウム(10
2.1mg,2.70mmol)を加えて30分間攪拌した。反応混合物
に水(10ml)を加え、溶媒を留去した後沈殿をハイフロ
スーパーセルでろ過し、そのろ液を酢酸エチル(50ml×
4)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および
飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮すると油状物が得られた。ベンゼン共沸(20ml×
3)、減圧により乾燥した後、無水メタノール(40ml)
に溶かし、ナトリウム−メトキシド(5.22規定、0.03m
l、0.157mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩攪拌し
た。反応混合物に酢酸を加えてpH7とし、濃縮した後水
(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出した。
ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩水(50
ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油
状物が得られた。これをカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=2:1)で分離
精製すると、低極性の留分として16,16−ジメチル−15
−エピ−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2、メ
チルエステル(0.3535g、0.767mmol、収率28.5%)及び
高極性の留分として16,16−ジメチル−20a,20b,20c−ト
リホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(0.3651g、0.7
93mmol、収率29.5%)が得られた。これらの構造は以下
のデータにより確認した。
16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m.p.72〜74℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3340,2950,2925,2855,1761,1615,1598,148
6,1463,1373,1291,1207,1189,1187,1161,1116,1081,106
9,1029,994,972,948,890,860,830,780,754,722,678,603
cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.83−0.95(9H,m);1.18−
1.39(12H,m);1.88−2.11(3H,m);2.44−2.52(1H,
m);2.62−2.72(1H,m);3.47(1H,t,J=8.79Hz);3.79
(3H,s);3.84(1H,d,J=6.35Hz);3.89−3.99(1H,
m);4.73(2H,s);5.17−5.24(1H,m);5.58−5.74(2
H,m);6.70−6.84(3H,m) MASS(EI法、m/e):460(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H40O6,M+) 460.2824 実測値(M+) 460.2802 16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c−トリホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル m.p.102〜103℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3485,2950,2915,2850,2800,1696,1617,158
6,1479,1459,1429,1392,1379,1324,1300,1280,1265,119
5,1163,1110,1067,1033,1004,983,947,865,798,739,72
2,609cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.83−0.94(9H,m);1.17−
1.37(12H,m);1.61(2H,幅広いs);2.04−2.13(1H,
m);2.52−2.59(1H,m);2.59−2.68(1H,m);3.53(1
H,t,J=8.30Hz);3.79(3H,s);3.89(1H,d,J=5.37H
z);3.93−4.01(1H,m);4.73(2H,s);5.20−5.27(1
H,m);5.64−5.78(2H,m);6.71−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):460(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H40O6,M+) 460.2824 実測値(M+) 460.2819 実施例29 16,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI219216,16−ジメチル−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(118.5mg,0.257mmol)をメタノ
ール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規
定、0.77ml、0.772mmol)を加え、アルゴン下室温で一
晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定)を加えてpH2
とした後メタノールを留去し、水(10ml)を加えて酢酸
エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を
水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後濃縮すると16,16−ジメチル−20a,2
0b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が単一生成物とし
て111.1mg得られた(収率96.8%)。この構造は以下の
データにより確認した。
m.p.61.5〜62.5℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再
結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3400,2925,2860,1741,1623,1593,1588,156
5,1538,1295,1245,1189,1110,1070,1028,972,942,883,8
58,830,760,728cm-1 NMR(400MHz, δ):0.80−1.06(9H,m);1.10−1.40(12H,m);1.98−
2.11(1H,m);2.40−3.55(5H,幅広いm);3.85(1H,d,
J=5.86Hz);3.88−4.02(1H,m);4.64−4.79(2H,m);
5.15−5.32(1H,m);5.55−5.72(2H,m);6.70−6.87
(3H,m) MASS(EI法、m/e):446(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H38O6,M+) 446.2668 実測値(M+) 446.2672 実施例30 16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c−トリホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI219316,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c−トリホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(119.9mg,0.260mmol)
をメタノール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶
液(1規定、0.78ml、0.781mmol)を加え、アルゴン下
室温で一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定)を加
えてpH2にした後メタノールを留去し、水(10ml)を加
えて酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢酸エ
チル層を水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると16,16−ジメ
チル−15−エピ−20a,20b,20c−トリホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2が単一生成物として116.1mg得られた(収率100
%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.69.5〜71.0℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再
結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3470,2955,2920,2850,2805,1687,1617,159
2,1487,1462,1432,1382,1352,1307,1280,1262,1205,116
3,1112,1073,1029,980,949,860,795,760,724cm-1 NMR(400MHz, δ):0.82−0.96(9H,m);1.18−1.38(12H,m);1.99−
2.08(1H,m);2.43−2.51(1H,m);2.55−2.68(1H,
m);3.44−3.51(1H,m);3.57−4.30(4H,幅広いm);
4.62−4.72(2H,m);5.14−5.21(1H,m);5.68−5.78
(2H,m);6.68−6.74(3H,m) MASS(EI法、m/e):446(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H38O6,M+) 446.2669 実測値(M+) 446.2658 実施例31 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチル
エステル(194)およびその15−エピ体(19516,16,17−トリメチル−15−オキソ−2,5,6,7,19,20−
ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレ
ンPGI2メチルエステル、11−アセタート(1.6428g、3.7
0mmol)をメタノール(100ml)に溶かし、三塩化セリウ
ム・7水和物(1.3785g、3.70mmol)を加えて溶かし、
氷冷下攪拌している中へ水素化ホウ素ナトリウム(11.
3.4mg、3.00mmol)を加えて45分間攪拌した後、水(50m
l)を加え、10分間攪拌した。反応混合物を濃縮した
後、セライトを用いて吸引ろ過し、酢酸エチル(200m
l)で洗い、ろ液を再び濃縮し、残渣を酢酸エチル(40m
l×3)で抽出した。有機層を合わせて水(100ml)、飽
和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(30g)
で乾燥した後濃縮すると、1.6432gの油状物が得られ
た。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸した後、
無水メタノール(25ml)を加えて溶かし、5.22規定のナ
トリウムメトキシド(0.018ml、0.93mmol)を加え、ア
ルゴン気流下室温で一夜攪拌した。反応混合物に酢酸
(0.1ml)を加え、濃縮した後、残渣に水(15ml)を加
え、酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わ
せて水(45ml)、飽和食塩水(45ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウム(15g)で乾燥した後濃縮すると、1.5701gの
油状物が得られた。この油状物をカラムクロマトグラフ
イー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=2:
1)で精製すると、始めに低極性の16,16,17−トリメチ
ル−15−エピ−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチルエステル
(541,3mg、1.34mmol)が43%の収率で得られた。これ
を酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で再結晶すると
無色針状晶が得られた。続いて高極性の留分から16,16,
17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチルエステ
ル(655.5mg、1.62mmol)が44%の収率で得られた。こ
れを酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で再結晶する
と無色針状晶が得られた。これらの構造は以下のデータ
より確認した。
16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチル
エステル m.p.100〜100.5℃ IR(KBr法):3330,2953,1759,1605,1584,1480,1459,143
3,1365,1285,1206,1186,1155,1118,1085,1063,1024,100
5,985,969,943,891,859,825,780,751,720,680,603cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.76(3H,s);0.86(3H,s);
0.87(3H,d,J=6.84Hz);0.90(3H,d,J=6.84Hz);1.6
−1.7(1H,幅広いs);1.69−1.80(1H,m);2.02−2.12
(1H,m);2.2−2.3(1H,幅広いs);2.47−2.56(1H,
m);2.62−2.72(1H,m);3.48(1H,t,J=8.3Hz);3.79
(3H,s);3.91−4.00(1H,m);4.03−4.09(1H,m);4.7
3(2H,s);5.17−5.27(1H,m);5.62−5.78(2H,m);6.
72−6.83(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404.2194 16,16,17−トリメチル−15−エピ−2,5,6,7、19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンP
GI2メチルエステル m.p.83.5〜84℃ IR(KBr法):3325,2960,1750,1732,1616,1584,1483,146
0,1366,1342,1270,1223,1195,1115,1024,1012,962,885,
861,841,761,722,699,619cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.75(3H,s),0.86(3H,d,J
=6.84Hz);0.89(3H,d,J=6.84Hz);0.87(3H,s);1.4
2−1.48(1H,幅広いs);1.57−1.63(1H,幅広いs);
1.68−1.80(1H,m);2.05−2.15(1H,m);2.51−2.60
(1H,m);2.60−2.70(1H,m);3.53(1H,t,J=8.3Hz);
3.79(3H,s);3.94−4.03(1H,m);4.08−4.12(1H,
m);4.73(2H,s);5.20−5.28(1H,m);5.65−5.82(2
H,m);6.73−6.88(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404.2214 実施例32 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI219616,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチル
エステル(113.3mg、0.28mmol)をメタノール(15ml)
に溶かし、1規定の水酸化ナトリウム水溶液(0.84ml,
0.84mmol)を加え、アルゴン気流下室温で2時間攪拌し
た。反応混合物に1規定塩酸(1ml)を加え、濃縮した
後残渣に水(15ml)を加えて酢酸エチル(15ml×3)で
抽出した。有機層を合わせて水(45ml)、飽和食塩水
(45ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(10g)で乾燥し
た後濃縮すると16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20
−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニ
レンPGI2(109.2mg、0.28mmol)が単一生成物として定
量的に得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン
(3:1)から再結晶すると無色針状晶が得られた。この
構造は以下のデータより確認した。
m.p.136〜138℃ IR(KBr法):3350(3650〜2125),3030,2952,2880,173
8,1612,1597,1480,1459,1430,1360,1283,1224,1193,115
1,1106,1064,1026,1007,967,947,894,856,786,763,724,
604cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.75(3H,s);0.85(3H,s);
0.86(3H,d,J=6.84Hz);0.89(3H,d,J=6.84Hz);1.67
−1.76(1H,m);2.01−2.08(1H,m);2.43−2.52(1H,
m);2.58−2.66(1H,m);3.46(1H,t,J=8.3Hz);3.5−
4.1(3H,幅広いs);3.86−3.95(1H,m);4.04(1H,d,J
=6.35Hz);4.67(1H,d,J=16.6Hz);4.74(1H,d,J=1
6.6Hz);5.14−5.23(1H,m);5.58−5.70(2H,m);6.72
−6.82(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値(M+) 390.2056 実施例33 16,16,17−トリメチル−15−エピ−2,5,6,7、19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンP
GI219716,16,17−トリメチル−15−エピ−2,5,6,7、19,20−ヘ
キサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンP
GI2197)メチルエステル(115.3mg,0.29mmol)をメタ
ノール(15ml)に溶かし、1規定の水酸化ナトリウム水
溶液(0.86ml,0.86mmol)加え、アルゴン気流下室温で
2時間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(1ml)を加
え、濃縮した後残渣に水(15ml)を加えて、酢酸エチル
(15ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(45m
l)、飽和食塩水(45ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(10g)で乾燥した後濃縮すると16,16,17−トリメチル
−15−エピ−2,5,6,7、19,20−ヘキサノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2(111.0mg,0.29mmo
l)が単一生成物として定量的に得られた。これを酢酸
エチル/シクロヘキシル(3:1)から再結晶すると無色
針状晶が得られた。この構造は以下のデータより確認し
た。
m.p.84〜85.5℃ IR(液膜法):3400(3680〜2180),2954,1735,1614,158
4,1480,1458,1432,1371,1280,1243,1184,1104,1022,96
6,880,785,763,715cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.75(3H,s),0.86(3H,d,J
=6.83Hz);0.89(3H,d,J=6.83Hz);0.85(3H,s);1.6
8−1.78(1H,m);2.03−2.13(1H,m);2.53−2.68(2H,
m);3.50−3.58(1H,m);3.95−4.03(1H,m);3.2−4.1
(3H,幅広いs);4.08−4.11(1H,m);4.65−4.82(2H,
m);5.21−5.28(1H,m);5.65−5.80(2H,m);6.73−6.
89(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値(M+) 390.2034 実施例34 17,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(19
8)およびその15−エピ体(19917,17−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル,11−ベンゾアート(2.21g,4.24mmol)をメタ
ノール(80ml)に溶かし、この溶液に三塩化セリウム・
7水和物(2.06g,5.53mmol)を加えて−30℃に冷却し、
水素化ホウ素ナトリウム(96.5mg,2.55mmol)ゆつくり
加えた。
−30℃で30分間攪拌した後飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(20ml)を加え、濃縮した。残渣に酢酸エチル(50m
l)を加えて過し、沈殿物を酢酸エチル(20ml×3)
で洗い、液を合わせて水(50ml)、飽和食塩水(50m
l)で洗つた。無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮する
と2.27gの油状物が得られた。
次に、この油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノール
(50ml)に溶かし、ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(5.22規定、0.26ml,1.36mmol)を加え、室温で21
時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和し、濃縮後水
(30ml)を加え、酢酸エチル(80ml)で抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
濃縮した。得られた残渣をメルク社ローバーカラム(シ
リカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン4:1)で分離精
製すると、低極性の留分として白色結晶の17,17−ジメ
チル−15−エピ−2,5,6,7,テトラノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(708m
g,1.69mmol,収率39.8%)および高極性の留分として油
状の17,17−ジメチル−2,5,6,7,テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(687mg,1.64mmol,収率38.7%)が得られた。これらの
構造は以下のデータにより確認した。
17,17−ジメチル−2,5,6,7,テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル IR(液膜法):3350,2950,1760,1660,1620,1590,1480,14
60,1440,1360,1300,1220,1190,1100,1030,970,890,860,
830,760,730,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.6Hz);0.94
9(3H,s);0.954(3H,s);1.2−1.25(4H,m);1.46(1
H,dd,J=5.1,14.3Hz);1.51(1H,dd,J=6.8,14.3Hz),
1.6−1.9(2H,m);2.05(1H,ddd,J=5.4,8.8,13.7Hz);
2.4−2.5(1H,m);2.63(1H,ddd,J=6.4,7.3,13.7Hz);
3.48(1H,t,J=8.8Hz);3.79(3H,s);3.9−4.0(1H,
m);4.25−4.35(1H,m);4.72(2H,s);5.20(1H,ddd,J
=5.4,7.3,8,8Hz);5.55−5.7(2H,m);6.7−6.75(3H,
m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418.2355 実測値(M+) 418.2360 17,17−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル m.p.75−76℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3350,2960,2930,1760,1740,1620,1590,149
0,1460,1300,1270,1260,1220,1200,1120,1090,1020,98
0,950,890,860,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.4Hz);0.94
9(3H,s);0.954(3H,s);1.2−1.3(4H,m);1.35−1.5
5(3H,m);1.65−1.75(1H,m);2.09(1H,ddd,J=4.7,
7.3,14.2Hz);2.53(1H,q,J=8.3Hz);2.61(1H,ddd,J
=6.4,7.3,14.2Hz);3.52(1H,t,J=8.3Hz);3.79(3H,
s);3.9−4.0(1H,m);4.3−4.4(1H,m);4.73(2H,
s);5.23(1H,ddd,J=4.7,7.3,8.3Hz);5.6−5.7(2H,
m);6.7−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として) 実測値 C:68.87 C:68.75 H: 8.19 H: 8.29 実施例35 17,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI220017,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(420
mg,1.00mmol)をメタノール(30ml)に溶かし、この溶
液に0.75規定の水酸化ナトリウム水溶液(6ml,4.5mmo
l)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮
し、残渣に水(30ml)を加え、1規定塩酸にてpH=4と
し、酢酸エチルで3回抽出した(60ml,20ml×2)。有
機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後濃縮すると403mgの粗結晶が得られた。この
粗結晶を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶すると白色結晶
の17,17−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(335mg,0.83mmo
l)が83.0%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
m.p.96−97℃ IR(KBr法):3360,2960,2930,2870,1770,1740,1620,159
0,1490,1460,1430,1380、1370,1340,1280,1250,1200,11
70,1120,1070,1030,970,940,890,870,830,790,760,730,
710,610,550,520cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.6Hz);0,93
7(3H,s);0.942(3H,s)1.15−1.4(4H,m);1.43(1H,
dd,J=5.4,14.6Hz);1.52(1H,dd,J=6.8,14.6Hz);1.9
9(1H,ddd,J=4.9,8.8,13.5Hz);2.35−2.45(1H,m);
2.57(1H,dt,J=6.5,13.5Hz);3.44(1H,t,J=8.3Hz);
3.6−3.8(2H,m);3.85−3.95(1H,m);4.2−4.3(1H,
m);4.63(1H,d,J=16.6Hz);4.71(1H,d,J=16.6Hz);
5.1−5.2(1H,m);5.5−5.65(2H,m);6.65−6.8(3H,
m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404,2199 実測値(M+) 404.2207 実施例36 17,17−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI220117,17−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(345mg,0.83mmol)をメタノール(30ml)に溶か
し、この溶液に0.75規定の水酸化ナトリウム水溶液(6m
l,4.5mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合
物を濃縮し、残渣に水(30ml)を加え、1規定塩酸にて
pH=4とし、酢酸エチル(60ml,20ml×2)で抽出し
た。有機層を合わせて飽和食塩水(30ml)で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると、344mgの粗結晶
が得られた。この粗結晶を酢酸エチルで再結晶すると白
色結晶の17,17−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
(248mg,061mmol)が74.4%の収率で得られた。この構
造は以下のデータにより確認した。
m.p.116−117℃ IR(KBr法):3370,2970,2940,1740,1710,1620,1590,149
0,1470,1430,1370,1340,1310,1280,1260,1200,1170,112
0,1080,1060,1040,980,960,940,920,890,860,830,790,7
70,730,710,630,590cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.89(3H,t,J=6.6Hz);0,94
1(3H,s);0.945(3H,s)1.15−1.3(4H,m);1.4−1.55
(2H,m);2.0−2.1(1H,m);2.45−2.6(2H,m);3.2−
3.4(2H,m);3.51(1H,t,J=8.1Hz);3.97(1H,q,J=7.
0Hz);4.25−4.35(1H,m);4.65(1H,d,J=16.4Hz);4.
71(1H,d,J=16.4Hz);5.15−5.3(1H,m);5.6−5.7(2
H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C:68.29 C:68.03 H: 7.97 H: 8.02 実施例37 18,18,ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(20
2)およびその15エピ体(20318,18,−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8,インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル11−ベンゾアート(1.88g,3.62mmol)をメタノ
ール(200ml)に溶かし、攪拌しながら三塩化セリウム
・7水和物(1.63g,4.38mmol)を加えて溶かした。この
混合溶液を−20℃に冷やし、水酸化ホウ素ナトリウム
(53.7mg,1.45mmol)をゆつくり加え、そのまま20分間
攪拌した。この反応混合物を0℃にもどし、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(15ml)を加え、過後濃縮した。
濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2
回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽
和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮すると油状物(1.86g)が得られた。
次にこの油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノール
(50ml)に溶かし、ナトリウムメトキシド(5.22N,0.2m
l,1.07mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。この反応
混合物を酢酸で中和し、濃縮後水(20ml)を加え、酢酸
エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20
ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣をメルク
社、ローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチル/シクロ
ヘキサン、2/1)で分離精製すると、低極性の留分の18,
18−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチルエス
テル(収量645mg,1.54mmol,収率43.3%)及び高極性の
留分の18,18−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(収量589mg,1.41mmol,収率39.6%)が得られた。こ
れらの構造は以下のデータにより確認した。
18,18−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキソ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.113.2〜114.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン,1/1) IR(KBr法):3340,2950,2860,1750,1610,1590,1480,145
5,1430,1365,1290,1205,1190,1170,1110,1090,1070,102
5,970,945,885,850,820,775,750,720,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.82(3H,t,J=7.6Hz);0.85
(6H,s);1.24(2H,q,J=7.6Hz);1.1−1.3(2H,m);1.
35−1.6(2H,m);2.0−2.1(2H,m);2.45(1H,q,J=8.2
Hz);2.4−2.5(1H,m);2.6−2.8(1H,m);3.46(1H,t,
J=8.2Hz);3.79(3H,s);4.72(2H,s);5.1−5.3(1H,
m);5.5−5.8(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として),実測値 C(%) 68.87 68.85 H(%) 8.19 8.22 18,18,ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル m.p.:113.1〜113.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘ
キサン,4/3) IR(KBr法):3300,2960,2870,1760,1610,1590,1490,146
0,1430,1370,1290,1205,1190,1170,1160,1110,1080,107
0,1025,1000,970,945,890,855,825,780,750,715,705,67
0cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.82(3H,t,J=7.6Hz);0,85
(6H,s);1.24(2H,q,J=7.6Hz);1.1−1.3(2H,m);1.
4−1.6(2H,m);2.0−2.1(2H,m);2.45(1H,q,J=8.3H
z);2.4−2.5(1H,m);2.6−2.7(1H,m);3.46(1H,t,J
=8.3Hz);3.79(3H,s)3.85−3.95(1H,m);4.0−4.1
(1H,m);4.72(2H,s);5.1−5.3(1H,m);5.5−5.7(2
H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として),実測値 C(%) 68.87 68.98 H(%) 8.19 8.25 実施例38 18,18,ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI220418,18,ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(332
mg,0.797mmol)をメタノール(40ml)に溶かし、氷冷下
攪拌しながら、0.725規定水酸化ナトリウム水溶液(8.8
ml,6.4mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。この反応
混合物に氷冷下で1規定塩酸(6.4ml)を加えて中和し
た後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチ
ル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×
1回)、飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナ
トリウム乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(2m
l)とn−ヘキサン(2ml)で再結晶すると白色結晶の1
8,18−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収量296
mg,0.733mmol,収率91.9%)。この構造は以下のデータ
により確認された。
m.p.142.6〜143.9℃(再結晶溶媒、酢酸エチル/n−ヘキ
サン,1/1) IR(KBr法):3400,2960,1730,1610,1585,1480,1475,142
0,1280,1250,1190,1110、1060,1020,850,790,780,720,c
m-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.81(6H,s);0.7−0.9(3H,
m);1.19(2H,q,J=7.5Hz);1.1−1.5(4H,m);1.6−1.
8(1H,m);2.1−2.3(2H,m);2.4−2.6(1H,m);3.41
(1H,t,J=9.0Hz);3.6−3.8(1H,m);3.8−4.0(1H,
m);4.64(2H,s);4.6−4.7(1H,m);4,8−4.9(1H,
m);5.08(1H,q,J=9.0Hz);5.48(1H,dd,J=5.6,15.4H
z);5.62(1H,dd,J=7.6,15.4Hz);6.6−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として),実測値 C(%) 68.29 68.01 H(%) 7.97 7.98 実施例39 18,18,ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI220518,18,ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(408mg,0.98mmol)をメタノール(40ml)に溶か
し、氷冷下攪拌しながら0.725規定水酸化ナトリウム水
溶液(10.8ml,7.8mmol)を加え、室温で1時間攪拌し
た。反応混合物に氷冷下で1規定塩酸(7.8ml)を加え
て中和した後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、
酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水
(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸
エチル(3ml)とn−ヘキサン(2ml)で再結晶すると、
白色結晶の18,18,ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2が得られた(収量371mg、9.18mmol,収率94.1%)。こ
の構造は以下のデータにより確認された。
m.p.:143.2〜144.1℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘ
キサン、3/2) IR(KBr法):3400,2950,1740,1705,1610,1590,1490,146
0,1425,1360,1280,1260,1200,1170,1110,1070,1025,96
0,855,790,775,735,720,cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.81(6H,s);0.7−0.9(3H,
m);1.19(2H,q,J=7.5Hz);1.0−1.5(4H,m);2.1−2.
3(1H,m);2.4−2.6(1H,m);3.4(1H,t,J=8.8Hz);3.
65−3.8(1H,m);3.85−4.0(1H,m);4.64(2H,s);4.7
−4.9(1H,m);5.0−5.1(1H,m);5.48(1H,dd,J=5.9,
15.1Hz)5.62(1H,dd,J=7.6,1.51Hz);6.6−6.8(3H,
m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として),実測値 C(%) 68,29 68.03 H(%) 7.97 7.99 実施例40 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(206)お
よびその15−エピ体(20716−メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル,11−ベンゾアート(1.68g、3.32mmol)をメタノー
ル(70ml)に溶かし、攪拌しながら三塩化セリウム7水
和物(2.49g,6.69mmol)を加えて溶かした。この混合溶
液を−10℃に冷し、水素ホウ素ナトリウム(188mg、4.9
7mmol)をゆつくり加え、そのまま20分間攪拌した。こ
ん反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)
を加え、過後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加
え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層
を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油状物(1.
7g)が得られた。
次にこの油状物を無水メタノール(30ml)に溶かし、ア
ルゴン雰囲気下でナトリウムメトキシド(5.22N,0.17m
l,0.84mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。この反応
混合物を酢酸で中和した後濃縮した。濃縮残渣に水(20
ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸
エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃
縮残渣をメルク社のローバーカラム(シリカゲル、酢酸
エチル/シクロヘキサン、2/1)で分離精製すると、低
極性の留分の16−メチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(収量539mg、1.33mmol、収率40%)お
よび高極性の留分の16−メチル−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(収量495mg、1.23mmol、収率:36.9%)が得
られた。これらの構造は以下のデータにより確認した。
16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.107.2〜123.4℃(再結晶溶媒、酢酸エチル:n−ヘキ
サン=5:2) IR(KBr法):3400,2940,2905,2860,1730,1610,1590,148
0,1450,1430,1370,1280,1245,1195,1160,1110,1015,96
0,940,890,855,820,785,755,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.8−1.0(6H,m);1.0−1.8
(7H,m);1.8−2.1(2H,m);2.46(1H,q,J=8.3Hz);2.
3−2.6(1H,m);2.6−2.7(1H,m);3.4(1H,t,J=8.3H
z);3.79(3H,s);3.8−4.1(2H,m)4.72(2H,s);5.1
−5.3(1H,m);5.5−5.7(2H,m);;6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 元素分析 計算値(C23H32O6として) 実測値 C(%) 68,29 68.25 H(%) 7.97 8.01 16−メチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル IR(液膜法):3350,2940,2905,2860,1750,1610,1585,14
80,1455,1430,1345,1290,1230,1210,1190,1175,1160,11
10,1065,1025,970,945,910,890,860,830,780,755,720,7
10,675cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.8−1.0(6H,m);1.0−1.7
(7H,m);1.8−2.1(2H,m);2.2−2.4(1H,m);2.5(1
H,q,J=8.1Hz);2.5−2.7(1H,m);3.49(1H,t,J=8.1H
z);3.78(3H,s);3.94(1H,q,J=8.1Hz);4.0−4.1(1
H,m);4.72(2H,s);5.1−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,
m);6,7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 4.04.2211 実施例41 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI220816−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(405mg,1.
0mmol)をメタノール(30ml)に溶かし、氷冷下攪拌し
ながら0.973規定水酸化ナトリウム水溶液(8.2ml、8.0m
mol)を加え、14時間攪拌した。この反応混合物に氷冷
下で1規定塩酸を加え、濃縮した。
濃縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2
回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽
和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(2ml)とn−
ヘキサン(0.8ml)で再結晶すると白色結晶の16−メチ
ル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2が得らえた(収量353mg,0.91mmol、
収率:90.5%)。この構造は以下のデータにより確認し
た。
m.p.:117.2〜120.1℃(再結晶溶媒:酢酸エチル:n−ヘ
キサン=5.2) IR(KBr法):3400,2940,2900,2850,1750,1660,1610,158
5,1475,1450,1430,1370,1240,1100,1020,960,890,850,8
25,750,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.8−1.0(6H,m);1.0−1.7
(7H,m);1.9−2.1(1H,m);2.44(1H,q,J=8.0Hz);2.
5−2.7(1H,m);3.45(1H,t,J=8.0Hz);3.92(1H,q,J
=7.5Hz);3.96(1H,t,J=5.9Hz);3.5−4.3(3H,m);
4.66(1H,d,J=16.1Hz);4.72(1H,d,J=16.1Hz);5.1
−5.2(1H,m);5.5−5.7(2H,m);6.6−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値(M+) 390,2043 実施例42 15−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(20915−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベン
ゾアート(2.2g、4.45mmol)を無水THF(80ml)に溶か
し、−78℃、アルゴン気流下で攪拌している中へ0.683
規定の臭化メチルマグネシウムのTHF溶液(20ml、13.66
mmol)を滴下し、2時間攪拌した。この反応混合物へ−
78℃で塩化アンモニウムの飽和水溶液(14ml)を加え、
室温にもどるまで攪拌を続けた。この中に水(30ml)を
加え、酢酸エチル(50ml×3)で抽出した。
有機層をあわせて水(30ml)飽和食塩水(30ml)で洗浄
し、乾燥後濃縮すると2.2gの油状物が得られた。この油
状物をベンゼンで3回共沸した後無水メタノール(80m
l)に溶かし、5.22規定のナトリウムメトキシド(0.6m
l、3.13mmol)を加え、アルゴン気流下室温で14時間放
置した。反応溶液に酢酸を加えてpH7とし、濃縮した。
残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を合
わせて水、飽和食塩水で洗い、乾燥後濃縮することによ
つて2.6gの油状物が得られた。この油状物をカラムクロ
マトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキ
サン=8/1)で分離精製すると15−メチル−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル(400mg、0.99mmol)が収率22.2%で
得られた。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3360,2950,2930,2850,1750,1615,1595,14
85,1455,1420,1375,1280,1190,1100,1020,970,950,920,
890,860,830,765,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87−0.93(3H,m);1.22−
1.40(9H,m);1.50−1.55(2H,m);2.00−2.10(3H,
m);2.41−2.47(1H,m);2.60−2.68(1H,m);3.43−3.
49(1H,m);3.78(3H,s);3.90−4.00(1H,m);4.72(2
H,s);5.17−5.22(1H,m);5.55−5.70(2H,m);6.66−
6.80(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404,2201 実施例43 15−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI221015−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(400mg,0.
99mmol)を70mlのメタノールに溶かし、アルゴン気流下
1規定の水酸化ナトリウム水溶液(10ml、10mmol)を加
え、室温で14時間放置した。反応混合物を濃縮し、氷冷
下1規定塩酸(10ml)を加え、酢酸エチル(100ml)に
て抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶
液、水で逆抽出し、水層を合せて、1規定塩酸でpH4と
した後酢酸エチル(100ml、50ml、10ml)で抽出した。
有機層をあわせて飽和食塩水(30ml)で洗い、乾燥後濃
縮すると15−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(340mg,0.87mmo
l)が定量的に単一生成物として得られた。
この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3700〜2200,1740,1620,1595,1495,1460,1
380,1285,1250,1195,1170,1030,975,950,895,868,825,7
60,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,m);1.20−1.40(9
H,m);1.54(2H,m);2.03(1H,m);2.42(1H,m);2.56
(1H,m);3.44(1H,t,J=8.3Hz);3.90(1H,m);4.62
(1H,d,J=16.6Hz);4.69(1H,d,J=16.6Hz);5.17(1
H,m);5.62(2H,m);6.75(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値 390.2054 実施例44 15−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(211三塩化セリウム7水和物(69.2mg,0.186mmol)をすばや
く乳鉢でつぶし、50mlの2口フラスコへ入れ、真空ポン
プで引きながら1時間かけて140℃まで加熱した。140℃
で1時間減圧乾燥した後、アルゴンガスで常圧に戻し、
テフロン攪拌子を入れ、攪拌しながら更に140℃で2時
間減圧乾燥を行なつた。アルゴンガスで常圧に戻し、氷
水で冷却して攪拌しながらTHF(20ml)を一気に加え
た。室温に戻して一晩攪拌後、−78℃に冷却して0.86規
定メチルリチウム/n−ヘキサン溶液(0.22ml,0.186mmo
l)を5分間で滴下し、更に2時間攪拌を行なつた。
15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(50mg,0.124mmol)をTHF(10ml)に溶かし、上記反
応液に−78℃で10分間で滴下した。同温度で1時間攪拌
室温に戻し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて攪拌
し、ついで液が透明となるまで酢酸を加えた。酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で4回洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧留去し黄色油状
物を得た。これをカラムクロマトグラフイー(メルク社
ローバーカラムAタイプ,塩化メチレン:アセトニトリ
ル:酢酸=10:1:1)で精製し15−メチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(5.24mg,0.013mmol)を
収率10%で得た。この構造は以下のデータより確認し
た。
IR(液膜法):3430,2990,2960,2890,1750,1630,1619,16
00,1500,1475,1380,1375,1340,1260,1210,1180,1118,10
60,988,960,900,870,840,795,775,745cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,s);1.26−1.33(1
1H,m);1.43−1.60(3H,m);1.75−1.80(1H,m);2.03
−2.09(1H,m);2.46−2.52(1H,m);2.62−2.69(1H,
m);3.47−3.52(1H,m);3.79(3H,s);3.95−3.97(1
H,m);4.63−4.72(2H,m);5.19−5.25(1H,m);5.63−
5.71(2H,m);6.67−6.81(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418.2355 測定値(M+) 418.2361 実施例45 (17S)−17−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
21217−(S)−メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−ベンゾアート(3.5g、6.90mmol)を
メタノール(144ml)に溶かし、三塩化セリウム・7水
和物(5.4g、14.49mmol)を加えて溶かし、−30℃で攪
拌している中へ水酸化ホウ素ナトリウム(125mg、3.30m
mol)を加え、そのまま10分間攪拌した。この反応混合
物の中に炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を加えた後濃
縮した。残渣に酢酸エチルを加え、沈殿を過し、液
を濃縮した。残渣をベンゼンで3回共沸した後無水メタ
ノール(144ml)に溶かし、5.22規定のナトリウムメト
キシド(0.864ml、4.5mmol)を加え、アルゴン下室温で
16時間放置した。反応溶液に酢酸を加えてpH7とし、濃
縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有
機層をあわせて水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し
た。これをカラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢
酸エチル/シクロヘキサン=1/1)で精製すると17−
(S)−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(250
mg、0.619mmol)が収率9.0%で得られた。この構造は以
下のデータにより確認した。
m.p.:68〜69℃(酢酸エチル/n−ヘキサンにより再結
晶) IR(KBr法):3350,2950,2920,2850,1755,1610,1595,148
5,1450,1380,1280,1225,1195,1160,1115,1095,1025,96
5,950,890,850,765,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(6H,m);1.15(1H,m);
1.20−1.50(6H,m);1.90(1H,m);2.32(1H,q,J=8.8H
z);2.42(1H,幅広いs);2.65(1H,m);3.18(1H,幅広
いs);3.38(1H,m);3.78(3H,s);3.80(1H,m);4.13
(1H,m);4.70(2H,s);5.13(1H,m);5.48(1H,dd,J=
7.3,15.1Hz);5.53(1H,dd,J=8.8,15.1Hz);6.70(3H,
幅広いs) MASS(EI法、m/e):418(M+) 実施例46 (17S)−17−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI221317−(S)−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(120mg、0.30mmol)を12mlのメタノールに溶かし、1
規定水酸化ナトリウム水溶液(3ml、3mmol)を加え、ア
ルゴン下室温で20時間放置した。反応混合物を濃縮し、
残渣を氷で冷却し、1規定塩酸でpH3にしてから酢酸エ
チルで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水
で洗浄し、乾燥後濃縮すると17−(S)−メチル−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2(120mg、0.30mmol)が定量的に単一生成物
として得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
旋光度:▲〔α〕23 D▼=+62.26°(c=0.212,CHC
l3) m.p.:76〜78℃(酢酸エチル/n−ヘキサンより再結晶) IR(KBr法):3650〜2250,1760,1740,1620,1590,1495,14
65,1435,1385,1350,1310,1295,1225,1195,1150,1115,10
90,1030,995,970,925,860,825,795,765,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(6H,m);1.15(1H,m);
1.20−1.45(6H,m);1.93(1H,幅広いs);2.32(1H,
m);2.56(1H,幅広いs);3.35(1H,m);3.82(1H,m);
4.16(1H,m);4.63(2H,m),4.75(3H,幅広いs);5.10
(1H,m);5.48(1H,dd,J=7.3,15.1Hz);5.53(1H,dd,J
=8.8,15.1Hz);6.70(3H,幅広いs) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) 390.2042 実測値(M+) 390.2042 実施例47 (17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(214)およびその15−エピ体(215)なら
びにその(8R,9R,11S,12S,15R)異性体(216)およびそ
の(8R,9R,11S,12S)異性体(217 (17S)−17−メチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,
7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(3.93g、7.
55mmol)をメタノール(120ml)に溶かし、この溶液に
三塩化セリウム・7水和物(3.66g、9.82mmol)を加
え、−20℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(188m
g、4.97mmol)をゆつくり加えた。−20°で20分間攪拌
した後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)加え、濃
縮した。残渣に酢酸エチル(150ml)を加え、沈殿を
過し、沈殿物を酢酸エチル(50ml×2)で洗い、液に
合わせて水(50ml)、飽和食塩水で洗つた。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後濃縮すると3.8gの油状物が得られ
た。
この油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノール(80m
l)に溶かし、この溶液にナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液(5.22規定、0.36ml、1.89mmol)を加え、室
温で48時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和し、濃縮
後水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した(50ml、25
ml×2)。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をメ
ルク社ローバーカラム(シリカゲル:アセトニトリル/
塩化メチレン/1:4〜1:3)で分離精製すると、極性が低
い留去から順に、白色結晶の(17S)−17−メチル−15
−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(5
80mg、1.39mmol)が収率18.4%)および白色結晶の(8
R,9R,11S,12S,15S,17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(629mg,1.50mmol、収率1
9.9%)および白色結晶の(8R,9R,11S,12S,15R,17S)−
17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(650mg、1.45mmol、収率19.2%)および油状の(17
S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(610mg、1.46mmol、収率19.3%)が得られ
た。これらの構造は以下のデータにより確認した。
(17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル 旋光度:▲〔α〕25 D▼=+71.18°(c=0.354、メタ
ノール) IR(液膜法):3370,2960,2930,2870,1760,1660,1620,16
00,1480,1460,1380,1300,1220,1200,1120,1100,1030,97
0,890,860,830,770,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,t,J=6.8Hz);0.92
(3H,d,J=6.4Hz);1.1−1.6(9H,m);2.02(1H,ddd,J
=5.1,90,13,8Hz);2.3−2.4(1H,m);2.40(1H,q,J=
8.5Hz)2.66(1H,dt,J=6.8,13.8Hz)2.85−3.0(1H,
m);3.42(1H,t,J=8.5Hz);3.79(3H,a);3.85−3.95
(1H,m);4.1−4.2(1H,m);4.72(2H,s);5.1−5.2(1
H,m);5.53(1H,dd,J=7.3,15.1Hz);5.61(1H,dd,J=
8.5,15.1Hz);6.7−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418,2355 実測値(M+) 418.2378 (17S)−17−メチル−15a−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル m.p.:81.5〜82.5℃(エーテルから再結晶) 旋光度:▲〔α〕25 D▼:+74.99°(c=0.408、メタ
ノール) IR(KBr):3450,2970,2930,1740,1720,1620,1600,1490,
1465,1440,1380,1300,1280,1265,1200,1120,1090,1070,
1030,990,970,940,890,860,830,800,780,740,560cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.6Hz);0.93
(3H,d,J=6.4Hz);1.1−1.4(7H,m);1.5−1.8(4H,
m);2.08(1H,ddd,J=5.0,8.5,13.8Hz);2.45−2.55(1
H,m);2.62(1H,ddd,J=6.1,7.2,13.8Hz);3.52(1H,t,
J=8.6Hz);3.79(3H,s);3.9−4.0(1H,m);4.2−4.3
(1H,m);4.72(2H,s);5.23(1H,ddd,J=5.0,7.2,8.6H
z);5.6−5.7(2H,m);6.73(1H,dd,J=1.2,7.5Hz);6.
77(1H,t,J=7.5Hz);6.82(1H,dd,J=1.2,7.5Hz) MASS(EI法、m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418,2355 実測値(M+) 418.2375 (8R,9R,11S,12S,15R,17S)−17−メチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル m.p.:69−70℃(エーテル/n−ヘキサンから再結晶) 旋光度:▲〔α〕25 D▼:−80.43°(c=0.368、メタ
ノール) IR(KBr):3450,3200,2960,2930,1740,1720,1680,1620,
1590,1490,1470,1430,1400,1380,1320,1300,1280,1260,
1220,1190,1170,1110,1070,1030,1010,970,950,900,87
0,860,830,800,770,730,610,560cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.4Hz);0.93
(3H,d,J=6.4Hz);1.1−1.4(7H,m);1.5−1.7(2H,
m);1.8−2.1(1H,m);2.03(1H,ddd,J=5.4,8,8,13.7H
z);2.4−2.5(1H,m);2.5−2.7(1H,m);2.64(1H,dt,
J=6.3,13.7Hz);3.45(1H,t,J=8.5Hz);3.79(3H,
s);3.9−4.0(1H,m)=;4.2−4.3(1H,m);4.72(2H,
s);5.15−5.25(1H,m);5.55−5.7(2H,m);6.7−6.8
(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として)実測値 C:68.87 C:68.61 H: 8.19 H: 8.24 (8R,9R,11S,12S,15S,17S)−17−メチル−20a,ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル m.p.:83.5〜84.5℃(酢酸エチル/n−ヘキサンから再結
晶) 旋光度:▲〔α〕25 D▼:−69.89°(c=0.392、メタ
ノール) IR(KBr):3300,2960,2930,2870,1740,1620,1490,1470,
1450,1430,1380,1360,1310,1290,1280,1260,1210,1190,
1170,1110,1070,1030,1020,1000,970,950,890,870,850,
830,790,760,730,700,660,510,360cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.8Hz);0.92
(3H,d,J=6.4Hz);1.1−1.8(11H,m);2.08(1H,ddd,J
=5.0,8.6,13.9Hz);2.5−2.7(2H,m);3.52(1H,t,J=
8.3Hz);3.79(3H,s);3.9−4.0(1H,m);4.2−4.3(1
H,m);4.73(2H,s);5.2−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,
m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):418(M+) 元素分析 計算値(C24H34O6として)実測値 C:68.87 C:69.08 H: 8.19 H: 8.27 実施例48 (17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI22
18(17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(196mg,0.469mmol)をメタノール(20m
l)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水
溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反
応混合物を濃縮し、残渣に水(15ml)を加え、1規定塩
酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(25ml×3)で抽出
した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後濃縮すると193mgの粗結晶が得られ
た。この粗結晶を酢酸エチルで再結晶すると白色結晶の
(17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(1
20mg,0.297mmol)が63.3%の収率で得られた。この構造
は以下のデータにより確認した。
m.p.75−77℃ 旋光度▲〔α〕25 D▼:+79.83°(c=0.238,メタノー
ル) IR(KBr法):3580,3420,3250,2970,2930,1760,1740,163
0,1600,1500,1470,1440,1380,1350,1300,1240,1200,117
0,1120,1040,970,940,860,830,800,770,730,610cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.85−1.0(6H,m);1.1−1.6
(9H,m);1.9−2.0(1H,m);2.38(1H,q,J=8.3Hz);2.
55−2.7(1H,m);3.41(1H,t,J=8.3Hz);3.5−4.0(4
H,m);4.1−4.3(1H,m);4.63(1H,d,J=16.1Hz);4.72
(1H,d,J=16.1Hz);5.1−5.2(1H,m);5.49(1H,dd,J
=7.6,15.2Hz);5.59(1H,dd,J=8.3,15.2Hz);6.73(3
H,s) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404.2222 実施例49 (17S)−17−メチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2219(17S)−17−メチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7
−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(200mg,0.478mmol)をメタノ
ール(20ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナト
リウム水溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で3時間攪拌
した。反応混合物を濃縮し、残渣に水(15ml)を加え、
1規定塩酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(25ml,15ml
×2)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると188mgの
粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エチル/n−ヘキサ
ンで再結晶すると白色結晶の(17S)−17−メチル−15
−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(91mg,0.225mmo
l)が47.1%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
m.p.113−114℃ 旋光度▲〔α〕25 D▼=+78.01°(c=0.232,メタノー
ル) IR(KBr法):3450,2970,2940,1730,1620,1600,1490,147
0,1420,1380,1280,1200,1170,1120,1100,1030,990,970,
940,900,860,800,780,740,710,630cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):0.8−1.0(6H,m);1.0−
1.35(7H,m);1.4−1.5(1H,m);1.6−1.8(2H,m);2.1
6(1H,q,J=8.1Hz);2.45−2.6(1H,m);3.35−3.45(1
H,m);3.7−3.8(1H,m);3,95−4.1(1H,m);4.55−4.6
(1H,m);4.63(2H,s);4.75−4.85(1H,m);5.0−5.1
(1H,m);5.48(1H,dd,J=6,1,15.6Hz);5.62(1H,dd,J
=7.6,15.6Hz);6.7−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404.2193 実施例50 (8R,9R,11S,12S,15R,17S)−17−メチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2220(8R,9R,11S,12S,15R,17S)−17−メチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(256mg,0.612mmol)を
メタノール(20ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸
化ナトリウム水溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で3時
間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水(15ml)を
加え、1規定塩酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(25m
l,15ml×2)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水
で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると242m
gの粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エチル/n−ヘ
キサンで再結晶すると白色結晶の(8R,9R,11S,12S,15R,
17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(10
1.7mg,0.252mmol)が41.2%の収率で得られた。この構
造は以下のデータにより確認した。
m.p.106−107℃ 旋光度▲〔α〕25 D▼:−82.26°(c=0.282,メタノー
ル) IR(KBr法):3350,2960,2940,1750,1700,1620,1590,149
0,1470,1440,1290,1200,1170,1120,1030,970,860,760,7
30cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.6Hz);0.92
(3H,d,J=6.8Hz);1.1−1.4(7H,m);1.5−1.7(2H,
m);1.9−2.1(1H,m);2.4−2.55(1H,m);2.6−2.7(1
H,m);2.8−3.4(3H,m);3.4−3.5(1H,m);4.66(1H,
m);4.2−4.3(1H,m);4.66(1H,d,J=16.6Hz);4.73
(1H,d,J=16.6Hz);5.15−5.3(1H,m);5.5−5.7(2H,
m);6.7−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404.2224 実施例51 (8R,9R,11S,12S,15S,17S)−17−メチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2221(8R,9R,11S,12S,15S,17S)−17−メチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(200mg,0.478mmol)を
メタノール(20ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸
化ナトリウム水溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で3時
間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水(15ml)を
加え、1規定塩酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(25m
l,15ml×2)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水
で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると197m
gの粗結晶が得られた。この粗結晶を酢酸エチル/n−ヘ
キサンで再結晶すると白色結晶の(8R,9R,11S,12S,15S,
17S)−17−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(180
mg,0.446mmol)が93.3%の収率で得られた。この構造は
以下のデータにより確認した。
m.p.97−98℃ 旋光度▲〔α〕25 D▼=−71.56°(c=0.204,メタノー
ル) IR(KBr法):3370,2970,2940,2870,1770,1750,1730,170
0,1620,1590,1490,1470,1440,1380,1280,1200,1170,112
0,1030,970,950,900,860,800,780,760,730,600,570cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.8Hz);0.92
(3H,d,J=6.3Hz);1.1−1.6(9H,m);2.0−2.1(1H,
m);2.5−2.7(2H,m);3.51(1H,t,J=8.5Hz);3.6−3.
9(3H,m);3.96(1H,q,J=7.0Hz)4.2−4.3(1H,m);4.
65(1H,d,J=16.4Hz);4.72(1H,d,J=16.4Hz);5.21
(1H,ddd,J=4.7,7.3,8.5Hz);5.6−5.8(2H,m);6.7−
6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2199 実測値(M+) 404.2208 実施例52 d−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタm
−フエニレンPGI2メチルエステル(222)およびその15
−エピ体(223d−15−オキサ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−
アセタート(750mg,1.74mmol)をメタノール(50ml)に
溶かし、この溶液に三塩化セリウム・7水和物(972mg,
2.61mmol)を加えて0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリ
ウム(50mg,1.32mmol)を加えた。10分間攪拌した後に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加え、ろ過し
た。ろ液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30ml×3)で抽
出し、水(30ml),飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。
得られた油状物をベンゼンで共沸した後、アルゴン下で
無水メタノール(25ml)を溶かし、ナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液(5.22規定,0.08ml,0.435mmol)を
加え、終夜攪拌した。この反応液を酢酸で中和し、濃縮
後水(20ml)を加え、酢酸エチル(30ml×3)で抽出
し、飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮した。得られた油状物をメルク社ローバーカ
ラム(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=2/
1)で分離精製すると低極性留分のd−15−エピ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(239mg,0.61mmol,収率35.2
%)および高極性の留分のd−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(224mg,0.57mmol,収率33.0%)が得られた。
これらの構造は以下のデータにより確認した。
d−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル 施光度▲〔α〕20 D▼=+90.35(c=0.912,メタノー
ル) m.p:88.5−89.0℃ IR(KBr法):3600−3200,2970,2940,2865,1735,1620,15
95,1495,1465,1435,1360,1310,1290,1270,1245,1200,11
70,1140,1115,1100,1070,1050,1025,1015,990,890,865,
830,770,735,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,t,J=6.8Hz);1.25
−1.40(6H,m);1.47−1.60(2H,m);1.93(1H,bs);2.
05(1H,ddd,J=4.9,8.8,14.0Hz);2.34(1H,bs);2.46
(1H,q,J=8.3Hz);2.64(1H,ddd,J=6.4,7.3,14.0H
z);3.46(1H,t,J=8.3Hz);3.79(1H,s);3.92−3.94
(1H,m),4.72(2H,s);5.20(1H,ddd,J=4.8,7.3,8.3H
z);5.56−5.67(2H,m);6.71−6.79(3H,m) MASS(EI法,m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O6,M+) :390.2043 実測値(M+) :390.2074 d−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル 施光度▲〔α〕20 D▼=+69.45(c=0.838,メタノー
ル) m.p:68.5−69.5℃ IR(KBr法):3700−3200,2975,2945,2870,1745,1620,15
95,1490,1465,1440,1380,1350,1305,1285,1265,1200,11
70,1120,1095,1070,1030,1015,965,915,895,865,860,80
0,780,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.8Hz);1.24
−1.50(6H,m);1.52−1.60(3H,m);1.80(1H,bs);2.
08(1H,ddd,J=4.9,8.3,13.2Hz);2.49−2.55(1H,m);
2.59−2.66(1H,m);3.56(1H,t,J=8.3Hz);3.78(1H,
s);3.95−3.96(1H,s);4.14−4.18(1H,m);4.72(2
H,s);5.22(1H,ddd,J=4.9,6.8,8.3Hz);5.62−5.71
(2H,m);6.71−6.82(3H,m) MASS(EI法,m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル計算値(C22H30O6,M+):390.2
043 実測値(M+): 390.2045 実施例53 d−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2224d−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(130mg,0.33mmol)
をメタノール(30ml)に溶かし、1規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液(2.6ml,2.6mmol)を加え、室温で3時間攪
拌した。この反応混合物に1規定塩酸(2.6ml)を加
え、濃縮した。残渣を酢酸エチル(50ml,30ml×2)で
抽出し、水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた油状物を酢
酸エチル/シクロヘキサン(1/1)で再結晶すると白色
結晶のd−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2(98mg,0.26mmol,収率79%)
が得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
施光度▲〔α〕20 D▼=+89.33(c=0.778,メタノー
ル) m.p:128−128.5℃ IR(KBr法):3575,3500,3100,2965,2935,2870,1760,173
5,1660,1615,1590,1490,1460,1435,1350,1295,1240,120
5,1105,1075,1025,990,965,940,920,895,865,805,795,7
65,725,675cm-1 NMR(400MHz,CDCl3/DMSO−d6,δ):0.91(3H,t,J=7.1
Hz);1.25−1.47(8H,m);1.91(1H,ddd,J=5.3,10.3,1
3.2Hz);2.30(1H,q,J=8.8Hz);2.58−2.65(1H,m);
3.38−3.58(3H,m);3.84(1H,dt,J=5.8,8.8Hz);4.02
(1H,q,J=6.8Hz);4.2−4.4(1H,m);4.63(2H,s);5.
10−5.16(1H,m);5.54(1H,dd,J=6.8,15.1Hz);5.61
(1H,dd,J=8.8,15.1Hz);6.69−6.76(3H,m) MASS(EI法,m/e):376(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H28O6,M+) :376.1886 実測値(M+) :376.1907 実施例54 d−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
225)およびその15−エピ体(226d−16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル,11−アセタート(528mg,1.15mmol)をメ
タノール(50ml)に溶かし、この溶液に三塩化セリウム
・7水和物(428mg,1.15mmol)を加えて0℃に冷却し、
水素化ホウ素ナトリウム(17mg,0.46mmol)を加えた。1
0分間攪拌した後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10m
l)を加え、ロ過した。ロ液を濃縮し、残渣を酢酸エチ
ル(30ml×3)で抽出し、水(30ml)、飽和食塩水(30
ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。
得られた油状物をベンゼン共沸した後アルゴン下で無水
メタノール(25ml)に溶かし、ナトリウムメトキシドの
メタノール溶液(5.22規定,0.07ml,0.36mmol)を加え、
終夜攪拌した。この反応液を酢酸で中和し、濃縮後水
(20ml)を加え、酢酸エチル(30ml×3)で抽出し、飽
和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後
濃縮した。得られた油状物をメルク社ロバーカラム(シ
リカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=2/1)で分離
精製すると低極性留分のd−15−エピ−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(153mg,0.37mmol,
収率31.8%)および高極性の留分のd−16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(149mg,0.36mmol,
収率31.0%)が得られた。これらの構造は以下のデータ
により確認した。
d−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル 施光度▲〔α〕20 D▼=+96.32°(c=1.332,メタノー
ル) m.p.:46.5−47.5℃ IR(KBr法):3550,3420,3200,2970,2940,2880,1825,161
5,1595,1490,1465,1435,1390,1365,1325,1300,1285,127
0,1260,1195,1165,1105,1060,1050,1030,1015,980,955,
870,860,840,800,770,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,s);0.91(3H,s);
0.92−0.93(3H,m);1.25−1.31(6H,m);1.57(1H,b
s);1.98(1H,bs);2.07(1H,ddd,J=4.9,8.8,14.1H
z);2.51(1H,q,J=7.8Hz);2.65(1H,d,q,J=6.8,14.1
Hz);3.50(1H,t,J=7.8Hz);3.79(1H,s);3.82−3.86
(1H,m);3.96−4.02(1H,m);4.72(2H,s);5.19−5.2
4(1H,m);5.65(1H,dd,J=7.3,15.1Hz);5.69(1H,dd,
J=6.3,15.1Hz);6.72−6.80(3H,m) MASS(EI法,m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418.2356 実測値(M+) 418.2348 d−15−エピ−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル 施光度▲〔α〕20 D▼=+61.94°(c=0.770,メタノー
ル) m.p.:83−83.5℃ IR(KBr法):3490,2960,2930,2880,2860,1805,1620,159
0,1490,1465,1455,1435,1390,1375,1360,1325,1295,127
5,1200,1165,1115,1105,1085,1075,1030,1005,980,965,
945,870,805,765,740,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,s);0.90(3H,s);
0.91(3H,t,J=6.8Hz);1.21−1.35(6H,m);1.46(1H,
d,J=4.4Hz);1.67(1H,d,J=5.4Hz);2.09(1H,ddd,J
=4.8,8.3,13.9Hz);2.55(1H,q,J=7.3Hz);2.63(1H,
dt,J=6.8,13.9Hz);3.51−3.55(1H,m);3.79(3H,
s);3.89(1H,t,J=5.4Hz);3.94−4.00(1H,m);4.73
(2H,s);5.23(1H,ddd,J=4.8,6.8,8.9Hz);5.67(1H,
dd,J=7.3,15.1Hz);5.72(1H,dd,J=5.4,15.1Hz);6.7
2−6.83(3H,m) MASS(EI法,m/e):418(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O6,M+) 418.2356 実測値(M+) 418.2378 実施例55 d−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2227d−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(93.4mg,0.22mmol)をメタノール(20ml)に溶かし、
1規定の水酸化ナトリウム水溶液(1.8ml,1.8mmol)を
加え、室温で3時間攪拌した。この反応混合物に1規定
の塩酸(1.8ml)を加え、濃縮した。残渣を酢酸エチル
(50ml,30ml×2)で抽出し、水(20ml)、飽和食塩水
(20ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮する
とd−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(85.7mg,0.21
mmol,収率96.4%)が得られた。この構造は以下のデー
タより確認した。
施光度▲〔α〕20 D▼=+91.48°(c=1.714,メタノー
ル) IR(液膜法):3700−3200,2960,2930,2870,1740,1625,1
595,1490,1460,1440,1380,1290,1240,1195,1165,1115,1
100,1070,1020,965,955,890,860,835,790,765,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86(3H,s);0.89(3H,s);
0.92(3H,t,J=7.1Hz);1.19−1.32(6H,m);1.97−2.0
3(1H,m);2.45(1H,q,J=8.3Hz);2.57−2.64(1H,
m);3.44(1H,t,J=8.3Hz);3.60−3.69(3H,bs);3.83
(1H,d,J=6.8Hz);3.88−3.94(1H,m);4.64(1H,d,J
=16.2Hz);4.71(1H,d,J=16.2Hz);5.14−5.19(1H,
m);5.59(1H,dd,J=7.8,1.51Hz);5.65(1H,dd,J=6.
8,15.1Hz);6.71−6.77(3H,m) MASS(EI法,m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O6,M+) 404.2198 実測値(M+) 404.2174 実施例56 15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(228)およびその15−エピ体(22915−シクロペンチル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.57g,
3.20mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化セリ
ウム・7水和物(1.19g,3.20mmol)を加えて溶かし、氷
冷下で攪拌している中に水素化ホウ素ナトリウム(125.
5mg,3.32mmol)を加えて1時間攪拌した。反応混合物に
水(10ml)を加えて、溶媒を留去した後、酢酸エチル
(50ml)を加え、生じた沈殿をハイフロスーパーセルで
ろ過した。沈殿を酢酸エチル(50ml×3)で洗浄し、つ
いで酢酸エチル層を飽和食塩水(100ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油状物が得られた。
ベンゼン共沸(20ml×3)し、減圧により乾燥した後無
水メタノール(100ml)に溶かし、ナトリウムメトキシ
ド(5.22規定,0.06ml,0.313mmol)を加え、アルゴン下
室温で一晩攪拌した。反応混合物に酢酸(3滴)とジア
ゾメタンのエーテル溶液(2ml)を加え、濃縮した後水
(30ml)を加え、酢酸エチル(30ml×4)で抽出した。
ついで酢酸エチル層を飽和食塩水(50ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油状物が得られた。
この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル、
酢酸エチル/シクロヘキサン=4:1)で精製すると、低
極性の留分として15−シクロペンチル−15−エピ−2,5,
6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(319.4mg,0.
822mmol,25.7%)及び高極性の留分として15−シクロペ
ンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(297.0mg,0.765mmol,23.9%)が得られた。これらの構
造は以下のデータにより確認した。
15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m.p.108〜109℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3410,3350,2950,2875,1738,1623,1595,149
3,1465,1433,1385,1310,1280,1245,1203,1175,1108,107
8,1035,1017,987,965,953,906,865,821,770,738,706cm
-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.20−1.33(1H,m),1.34−
1.46(1H,m),1.50−1.88(6H,m),1.92−2.19(3H,
m),2.38−2.60(2H,m),2.60−2.70(1H,m),3.41−3.
48(1H,m),3.79(3H,s),3.83−3.98(2H,m),4.72(2
H,s),5.15−5.23(1H,m),5.56−5.67(2H,m),6.70−
6.82(3H,m) MASS(EI法,m/e):388(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H28O6,M+) 388.1885 実測値(M+) 388.1912 15−シクロペンチル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル m.p.105.5〜106.5℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから
再結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3485,2935,2880,2865,2825,1701,1618,159
5,1481,1461,1428,1393,1379,1325,1313,1301,1281,126
3,1261,1200,1163,1111,1068,1031,1006,980,945,902,8
90,865,829,800,760,732,722,699,665,607cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.21−1.32(1H,m),1.35−
1.46(1H,m),1.51−1.87(6H,m),1.94−2.12(2H,
m),2.48−2.57(1H,m),2.58−2.67(1H,m),3.48−3.
55(1H,m),3.79(3H,s),3.93−4.01(2H,m),4.73(2
H,s),5.19−5.26(1H,m),5.63−5.74(2H,m),6.72−
6.84(3H,m) MASS(EI法,m/e):388(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H28O6,M+) 388.1885 実測値(M+) 388.1870 実施例57 15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI22
3015−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(118.7mg、0.306mmol)をメタノール(20
ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規定、0.92
ml,0.918mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩攪拌し
た。反応混合物に塩酸(1規定、0.92ml)を加え、メタ
ノールを留去し、水(10ml)を加えて、酢酸エチル(30
ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を飽和食塩水
(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮する
と、15−シクロペンチル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2が単一生成物として115.0mg得られた(収率100%)。
この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.152.5〜153℃(アセトンとn−ヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3475,3300,2950,2870,1745,1608,1592,148
0,1455,1428,1283,1275,1220,1200,1158,1110,1070,102
2,980,964,942,892,857,832,790,760,730,711cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.20−1.34(1H,m),1.37−1.71(6
H,m),1.78−1.89(1H,m),1.91−2.07(2H,m),2.32−
2.42(1H,m),2.60−2.71(1H,m),2.97−4.18(5H,幅
広いm),4.67(2H,s),5.12−5.21(1H,m),5.54−5.6
4(2H,m),6.70−6.78(3H,m) MASS(EI法,m/e):374(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H26O6,M+) 374.1729 実測値(M+) 374.1734 実施例58 15−シクロペンチル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI223115−シクロペンチル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(121.5mg,0.313mmol)をメタ
ノール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1
規定、0.94ml、0.939mmol)を加え、アルゴン下室温で
一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定、0.94ml)を
加え、メタノールを留去した後水(20ml)を加えて、酢
酸エチル(30ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層
を飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮すると15−シクロペンチル−15−エピ−2,5,
6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2が単一生成物として117.4mg
得られた(収率100%)。この構造は以下のデータによ
り確認した。
m.p151〜152℃(アセトンとn−ヘキサンから再結晶、
無色針状結晶) IR(KBr法):3360,2945,1733,1703,1615,1588,1482,145
5,1420,1353,1315,1275,1189,1162,1120,1102,1060,102
0,992,955,929,880,850,820,790,775,737,720,625,600c
m-1 NMR(CDCl3,δ):1.23−1.35(1H,m),1.38−1.72(6
H,m),1.74−1.88(1H,m),1.94−2.08(2H,m),2.40−
2.49(1H,m),2.55−2.68(1H,m),3.20−4.40(5H,幅
広いm),4.66(2H,s),5.13−5.21(1H,m),5.65−5.7
8(2H,m),6.68−6.84(3H,m) MASS(EI法,m/e):374(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H26O6,M+) 374.1729 実測値(M+) 374.1748 実施例59 15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(232)およびその15−エピ体(23315−シクロヘキシル−15−オキソ−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.55g、
3.07mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化セリ
ウム・7水和物(1.14g,3.07mmol)を加えて溶かし、−
20℃で攪拌している中に水素化ホウ素ナトリウム(108.
7mg、2.87mmol)を加えて1時間攪拌した。反応混合物
に水(10ml)を加えて、溶媒を留去した後、酢酸エチル
(50ml)を加え、生じた沈殿をハイフロスーパーセルで
ろ過した。その沈殿を酢酸エチル(50ml×3)で洗浄
し、ついで酢酸エチル層を飽和食塩水(100ml)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油状物が得
られた。ベンゼン共沸(20ml×3)し、減圧により乾燥
した後、無水メタノール(50ml)に溶かし、ナトリウム
メトキシド(5.22規定、0.05ml,0.261mmol)を加え、ア
ルゴン下室温で一晩攪拌した。反応混合物に酢酸(0.1m
l)、ジアゾメタンのエーテル溶液(10ml)を加え、濃
縮した後水(30ml)を加え、酢酸エチル(30ml×4)で
抽出した。ついで酢酸エチル層を飽和食塩水(50ml)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油状物が
得られた。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン=5:1)で分離
精製すると低極性の留分として15−シクロヘキシル−15
−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(239.8mg,0.596mmol,19.4%)及び高極性の留分として
15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(207.8mg、0.516mmol,16.8%)が得られ
た。これらの構造は以下のデータにより確認した。
15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m.p.91〜92℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3360,2920,2860,1769,1732,1609,1587,148
3,1459,1434,1364,1293,1236,1196,1178,1113,1103,106
6,1027,1007,981,975,950,920,908,890,860,827,805,78
3,758,722,700,680,608cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.93−1.97(12H,m),2.00−
2.10(1H,m),2.34−2.42(1H,m),2.43−2.51(1H,m)
2.60−2.69(1H,m),3.44−3.51(1H,m),3.79(3H,
s),3.80−3.98(2H,m),4.72(2H,s),5.15−5.24(1
H,m),5.55−5.66(2H,m),6.70−6.83(3H,m) MASS(EI法,m/e):402(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H30O6,M+) 402.2042 実測値(M+) 402.2052 15−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル m.p.102.5〜103.5℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから
再結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3380,2920,2845,1735,1615,1590,1482,145
6,1431,1375,1297,1275,1260,1193,1163,1108,1092,106
0,1018,1003,963,888,858,827,796,771,728,656,610cm
-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.94−1.90(13H,m),2.04−
2.13(1H,m),2.50−2.67(2H,m),3.48−3.56(1H,
m),3.79(3H,s),3.87−4.01(2H,m),4.72(2H,s),
5.19−5.27(1H,m),5.61−5.71(2H,m),6.70−6.85
(3H,m) MASS(EI法,m/e):402(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H30O6,M+) 402.2042 実測値(M+) 402.2051 実施例60 15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI22
3415−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(119.1mg,0.296mmol)をメタノール(20m
l)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規定、0.89m
l,0.888mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩攪拌し
た。反応混合物に塩酸(1規定、0.89ml)を加え、メタ
ノールを留去し、水(10ml)を加えて酢酸エチル(30ml
×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮す
ると15−シクロヘキシル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2が単一生成物として105.3mg得られた(収率91.6%)。
この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.138〜139℃(アセトンとn−ヘキサンから再結晶、
無色針状結晶) IR(KBr法):3380,2925,2860,1755,1740,1612,1595,148
3,1450,1433,1305,1278,1253,1201,1161,1110,1068,102
7,1001,969,939,917,891,857,829,792,782,729,711cm-1
NMR(400MHz, δ): 0.92−1.47(5H,m),1.63−1.82(5H,m),1.88−1.97
(1H,m),1.97−2.07(1H,m),2.34−2.43(1H,m),2.6
2−2.71(1H,m),3.10−4.00(5H,幅広いm),4.67(2
H,s),5.13−5.22(1H,m),5.53−5.63(2H,m),6.71−
6.84(3H,m) MASS(EI法,m/e):388(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H28O6,M+) 388.1886 実測値(M+) 388.1911 実施例61 15−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI223515−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(1246mg,0.310mmol)をメタノ
ール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規
定、0.93ml、0.929mmol)を加え、アルゴン下室温で一
晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定、0.93ml)を加
え、メタノールを留去した後、水(10ml)を加えて酢酸
エチル(30ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を
飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮すると15−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,
7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2が単一生成物として105.3mg得
られた(収率87.4%)。この構造は以下のデータにより
確認した。
m.p.170℃(アセトンとn−ヘキサンから再結晶、無色
針状結晶) IR(KBr法):3350,2915,2845,1734,1704,1614,1589,148
2,1464,1454,1419,1354,1317,1275,1190,1181,1116,106
0,1016,996,980,957,929,884,849,819,789,774,732,71
9,624cm-1 NMR(400MHz, δ): 0.94−1.35(5H,m),1.38−1.49(1H,m),1.63−1.82
(4H,m),1.83−1.92(1H,m),2.01−2.10(1H,m),2.4
7−2.54(1H,m),2.57−2.66(1H,m),2.80−3.85(3H,
幅広いm),3.85−3.97(2H,m),4.63−4.73(2H,m),
5.17−5.23(1H,m),5.63−5.74(2H,m),6.70−6.86
(3H,m) MASS(EI法,m/e):388(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H28O6,M+) 388.1886 実測値(M+) 388.1881 実施例62 16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(236)及びその15−エピ体(23716−シクロペンチル−15−オキソ−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.8217g,
3.61mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化セリ
ウム・7水和物(1.35g,3.61mmol)を加えて溶かし、氷
冷下攪拌している中に水素化ホウ素ナトリウム(54.5g,
1.44mmol)を加えて30分間攪拌した。反応混合物に水
(10ml)を加え、濃縮した後水(10ml)を加えて酢酸エ
チル(50ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(10
0ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮すると1.31gの油状物が得られた。
次にこの油状物を無水メタノール(40ml)に溶かし、5.
22規定のナトリウムメトキシド(50μl,0.26mmol)を加
え、アルゴン気流下室温で一晩攪拌した。
反応混合物に酢酸(0.1ml)を加え、濃縮した後水(30m
l)を加え、酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機
層をあわせて水(60ml)、飽和食塩水(60ml)で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮すると1.21g
の油状物が得られた。この油状物をカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=6/
1)で精製すると、初めに低極性の16−シクロペンチル
−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレン−PGI2メチルエ
ステル(435mg,1.08mmol)が30.0%で収率で得られ、続
いて高極性の16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(407.6mg,1.01mmol)が28.1%
の収率で得られた。これらの構造は以下のデータにより
確認した。
16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m.p105.0〜106.0℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3300,2950,2925,2855,1765,1735,1613,159
8,1480,1459,1365,1320,1282,1203,1185,1160,1112,108
0,1063,1043,1024,970,940,892,855,825,778,755,720,6
80,608,530cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.03−1.30(2H,m),1.45−
1.76(8H,m),1.76−1.95(3H,m),2.03−2.15(1H,
m),2.42−2.55(1H,m),2.58−2.69(1H,m),3.45−3.
54(1H,m),3.79(3H,s),3.92−4.00(1H,m),4.09−
4.22(1H,m),4.72(2H,s),5.15−5.29(1H,m),5.60
−5.75(2H,m),6.70−6.90(3H,m) MASS(EI法,m/e):402(M+) 高分解能マススペクトル: 計算値(C23H30O6,M+) 402.2042 実測値(M+) 402.2065 16−シクロペンチル−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル m.p.72.5〜74.0℃(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2より
再結晶) IR(KBr法):3325,2940,2860,1755,1735,1618,1591,148
8,1460,1375,1330,1308,1275,1220,1192,1118,1070,101
8,976,958,890,860,830,760,725,700,555cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.05−1.20(2H,m),1.45−
1.71(8H,m),1.75−1.96(3H,m),2.05−2.15(1H,
m),2.48−2.57(1H,m),2.57−2.67(1H,m),3.48−3.
56(1H,m),3.79(3H,s),3.94−4.03(1H,m),4.16−
4.23(1H、幅広いs)、4.73(2H,s),5.18−5.28(1H,
m),5.65−5.75(2H,m),6.70−6.85(3H,m) MASS(EI法,m/e):402(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H30O6,M+) 402.2042 実測値(M+) 402.2056 実施例63 16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI22
3816−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(199.5mg,0.496mmol)をメタノール(20m
l)に溶かし、1規定の水酸化ナトリウム水溶液(1.5m
l,1.5mmol)を加え、アルゴン気流下室温で一晩攪拌し
た。反応混合物に1規定塩酸(1.5ml,1.5mmol)を加
え、さらに水(30ml)を加えて酢酸エチル(30ml×3)
で抽出した。有機層をあわせて水(50ml)、飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
すると16−シクロペンチル−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2(184.0mg,0.474mmol)が単一生成物として定量的に
得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.156.0〜157.0℃(THF/n−ヘキサン=1/2より再結
晶) IR(KBr法):3380,2940,2860,1760,1740,1613,1585,148
4,1430,1280,1200,1160,1112,1080,1025,980,960,938,8
85,855,820,785,760,728cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.08−1.22(2H,m),1.47−
1.71(6H,m),1.75−1.95(1H,m),1.95−2.06(1H,
m),2.31−2.42(1H,m),2.60−2.62(1H,m),2.62−2.
73(1H,m),3.37−3.47(1H,m),3.55−4.05(2H,m),
4.05−4.16(1H,m),4.66(2H,s),5.13−5.20(1H,
m),5.55−5.68(2H,m),6.66−6.78(3H,m) MASS(EI法,m/e):388(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H28O6,M+) 388.1885 実測値(M+) 388.1891 実施例64 16−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(239)及びその15−エピ体(24016−シクロヘキシル−15−オキソ−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.5817g,
3.05mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化セリ
ウム・7水和物(1.14g,3.05mmol)を加えて溶かし、氷
冷下攪拌している中に水素化ホウ素ナトリウム(34.7m
g,0.92mmol)を加えて10分間攪拌した。反応混合物に水
(10ml)を加え、濃縮した後水(10ml)を加えて酢酸エ
チル(50ml×3)で抽出した。有機層をあわせて水(10
0ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮すると1.54gの油状物が得られた。
次にこの油状物を無水メタノール(40ml)に溶かし、5.
22規定のナトリウムメトキシド(54μl,0.28mmol)を加
え、アルゴン気流下室温で一晩攪拌した。反応混合物に
酢酸(0.1ml)を加え、濃縮した後水(30ml)を加え、
酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機層をあわせて
水(60ml)、飽和食塩水(60ml)で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後濃縮すると1.15gの油状物が得られ
た。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル:酢酸エチル/シクロヘキサン=6/1)で精製する
と、初めに低極性の16−シクロヘキシル−15−エピ−2,
5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(456.2mg,1.
10mmol)が35.9%の収率で得られ、次いで高極性の16−
シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(501.4mg,1.21mmol)が39.5%の収率で得られ
た。これらの構造は以下のデータにより確認した。
16−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m.p.122.5〜123.0℃(アセトン/n−ヘキサン=3/1より
再結晶) IR(KBr法):3400,2920,2850,1762,1735,1620,1590,149
0,1460,1432,1280,1260,1240,1198,1110,1023,1002,96
2,861,762,730,605,520cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−1.04(2H,m),1.11−
1.32(3H,m),1.32−1.56(3H,m),1.62−1.83(6H,
m),2.02−2.10(1H,m),2.10−2.25(1H,幅広いs),
2.43−2.52(1H,m),2.61−2.70(1H,m)3.44−3.50(1
H,m),3.79(3H,s),3.91−4.00(1H,幅広いs),4.21
−4.29(1H,幅広いs),4.72(2H,s),5.17−5.25(1H,
m),5.57−5.70(2H,m),6.73−6.82(3H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 高分解能マススペクトル: 計算値(C24H32O6,M+) 416.2199 実測値(M+) 416.2183 16−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル m.p.78.5〜81.0℃(アセトン/n−ヘキサン=1/2より再
結晶) IR(KBr法):3260,2910,2845,1738,1612,1583,1480,144
2,1356,1302,1282,1265,1237,1197,1155,1108,1072,101
7,988,963,940,880,857,840,822,778,753,720,655cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−1.04(2H,m),1.10−
1.32(3H,m),1.32−1.55(4H,m),1.62−1.84(6H,
m),2.40−2.51(1H,m),2.51−2.59(1H,m),2.60−2.
68(1H,m),3.50−3.56(1H,m),3.79,(3H,s),3.94−
4.02(1H,m),4.24−4.31(1H,幅広いs),4.72(2H,
s),5.20−5.27(1H,m),5.63−5.75(2H,m),6.72−6.
86(3H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H32O6,M+) 416.2199 実測値(M+) 416.2186 実施例65 16−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI22
4116−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(253.0mg,0.61mmol)をメタノール(20m
l)に溶かし、1規定の水酸化ナトリウム水溶液(1.8m
l,1.8mmol)を加え、アルゴン気流下室温で一晩攪拌し
た。反応混合物に1規定塩酸(1.8ml)を加え、さらに
水(30ml)を加えて酢酸エチル(30ml×3)で抽出し
た。有機層をあわせて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮すると16
−シクロヘキシル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(24
4.2mg,0.61mmol)が定量的に単一生成物として得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.162.0〜163.0℃(酢酸エチル/n−ヘキサン=3/1よ
り再結晶) IR(KBr法):3380,2920,2848,1768,1735,1610,1585,148
0,1428,1282,1250,1192,1110,1073,1015,973,940,882,8
58,820,782,758,725,600,520cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−1.03(2H,m),1.22−
1.37(4H,m),1.37−1.56(2H,m),1.62−1.88(5H,
m),1.96−2.06(1H,m),2.31−2.40(1H,m),2.62−2.
70(1H,m),3.20−3.60(3H,m),3.78−3.91(1H,m),
4.15−4.23(1H,m),4.67(2H,s),5.12−5.20(1H,
m),5.51−5.65(2H,m),6.70−6.78(3H,m) MASS(EI法,m/e):402(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H30O6,M+) 402.2042 実測値(M+) 402.2021 実施例66 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(242)およびその15−エピ体(24317−シクロヘキシル−15−オキソ−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(2.0237g,3.8
0mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化セリウ
ム・7水和物(1.4158g,3.80mmol)を加えて溶かし、−
10℃で攪拌している中へ水素化ホウ素ナトリウム(48.0
mg,1.14mmol)を加えて、10分間攪拌した後水(50ml)
を加え、10分間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を
酢酸エチル(40ml×3)で抽出した。有機層を合わせて
水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウム(35g)で乾燥した後濃縮すると2.0312gの油状
物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸乾燥した
後、無水メタノール(15ml)を加えて溶かし、5.22規定
のナトリウムメトキシド(0.07ml,0.38mmol)を加え、
アルゴン気流下室温で一夜攪拌した。反応混合物に酢酸
(0.1ml)を加え、濃縮した後、残渣に水(15ml)を加
えて酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わ
せて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウム(30g)で乾燥した後濃縮すると1.9191gの油
状物が得られた。
この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル;
酢酸エチル/シクロヘキサン,3:1)で精製すると、始め
に低極性の17−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(613.2mg,1.43mmol)が
38%の収率で得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキ
サン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得られた。
続いて高極性の留分から17−シクロヘキシル−2,5,6,7,
18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(557.3mg,1.30mmol)
が34%の収率で得られた。これを酢酸エチル/シクロヘ
キサン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得られ
た。これらの構造は以下のデータより確認した。
17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル m.p.99〜100℃ IR(KBr法):3425,2910,2850,1739,1603,1582,1482,145
1,1428,1402,1367,1335,1300,1274,1260,1240,1190,117
2,1105,1023,1001,971,886,864,840,825,803,764,727,6
16,608cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.84−0.95(2H,m),1.11−
1.35(6H,m),1.48−1.76(7H,m),1.76−1.81(1H,幅
広いs),2.01−2.09(1H,m),2.08−2.13(1H,幅広い
s),2.44−2.52(1H,m),2.62−2.68(1H,m),3.47(1
H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.92−3.99(1H,m),4.0
6−4.13(1H,m),4.73(2H,s),5.16−5.23(1H,m),5.
58−5.68(2H,m),6.73−6.83(3H,m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H34O6,M+) 430.2355 実測値(M+) 430.2340 17−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル m.p.104.5〜105℃ IR(KBr法):3300,2905,2850,1740,1618,1580,1481,145
2,1443,1345,1310,1292,1271,1202,1181,1162,1109,107
2,1023,998,965,943,882,863,844,825,783,760,724,660
cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.83−0.94(2H,m),1.11−
1.37(6H,m),1.52−1.78(9H,m),2.04−2.11(1H,
m),2.50−2.55(1H,m),2.60−2.68(1H,m),3.52(1
H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.95−4.01(1H,m),4.1
1−4.16(1H,m),4.73(2H,s),5.20−5.25(1H,m),5.
62−5.72(2H,m),6.72−6.84(3H,m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H34O6,M+) 430.2355 実測値(M+) 430.2327 実施例67 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI224417−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(221.2mg,0.51mmol)をメタノール(10ml)に
溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液(1.54ml,1.54m
mol)を加え、アルゴン気流下室温で一夜攪拌した。反
応混合物に1規定塩酸(1.7ml)を加え、さらに水(15m
l)を加えて、酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有
機層を合わせて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗
い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後濃縮する
と、17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(2
11.9mg,0.51mmol)が単一生成物として定量的に得られ
た。これをTHF/シクロヘキサン(3:2)から再結晶する
と無色針状晶が得られた。この構造は、以下のデータよ
り確認した。
m.p.158〜159℃ IR(KBr法):3400(3700−2250),2910,2840,1742,161
1,1585,1482,1452,1433,1292,1258,1202,1168,1121,102
2,960,940,883,855,823,788,760,721cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.84−0.95(2H,m),1.10−
1.35(6H,m),1.42−1.77(7H,m),1.97−2.05(1H,
m),2.32−2.40(1H,m),2.59−2.68(1H,m),3.39−3.
44(1H,m),3.82−3.99(1H,m),4.02−4.08(1H,m),
5.13−5.18(1H,m),5.56−5.64(2H,m),6.73−6.76
(3H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H32O6,M+) 416.2198 実測値(M+) 416.2175 実施例68 17−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI224517−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル(226.4mg,0.53mmol)をメタノール
(10ml)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液(1.
58ml,1.58mmol)を加え、アルゴン気流下室温で一夜攪
拌した。反応混合物に1規定塩酸(1.7ml)を加え、さ
らに水(15ml)を加えて、酢酸エチル(15ml×3)で抽
出した。有機層を合わせて水(50ml)、飽和食塩水(50
ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後
濃縮すると、17−シクロヘキシル−15−エピ−2,5,6,7,
18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2(204.8mg,0.49mmol)が単一生成物と
して93%の収率で得られた。これをアセトン/シクロヘ
キサン(2:1)から再結晶すると無色針状晶が得られ
た。この構造は以下のデータより確認した。
m.p.142−143.5℃ IR(KBr法):3400(3700−2200),2910,2850,1735,170
3,1610,1596,1482,1452,1421,1285,1195,1163,1118,106
3,1021,996,959,883,852,796,778,733cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.83−0.95(2H,m),1.08−
1.39(6H,m),1.50−1.77(7H,m),2.01−2.10(1H,
m),2.43−2.49(1H,m),2.57−2.67(1H,m),2.0−4.0
(3H,幅広いs),3.48(1H,t,J=8.3Hz),3.90−3.97
(1H,m),4.06−4.12(1H,m),4.67(2H,s),5.17−5.2
2(1H,m),5.63−5.74(2H,m),6.70−6.85(3H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H32O6,M+) 416.2198 実測値(M+) 416.2206 実施例69 16−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(246)およびその15−エピ体(2
4716−シクロヘキシル−16−メチル−15−オキソ−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート
(1.5814g,3.35mmol)をメタノール(70ml)にとかし、
三塩化セリウム・7水和物(1.248g,3.35mmol)を加え
て溶かし、氷冷下攪拌している中へ水素化ホウ素ナトリ
ウム(84.4mg,2.02mmol)を加えて、30分間攪拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)を加え、10
分間攪拌した。反応混合物をセライトを用いて吸引ろ過
し、酢酸エチル(200ml)で洗い、ろ液を濃縮した後、
残渣を酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機層を合
わせて水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した後濃縮すると、1.532
1gの油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸乾燥した
後、無水メタノール(20ml)を加えて溶かし、5.22規定
のナトリウムメトキシド(0.03ml,0.17mmol)を加え、
アルゴン気流した室温で3時間攪拌した。反応混合物に
酢酸(0.05ml)を加え、濃縮した後残渣に水(15ml)を
加えて、酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を
合わせて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した後濃縮すると、1.491
8gの油状物が得られた。
この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル;
酢酸エチル/シクロヘキサン,1:1)によつて精製する
と、始めに低極性の16−シクロヘキシル−16−メチル−
15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(4
54.7mg,1.05mmol)が31%の収率で得られた。これをTHF
/n−ヘキサン(2:3)から再結晶すると無色針状晶が得
られた。続いて高極性の留分から16−シクロヘキシル−
16−エチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(563.8mg,1.31mmol)が39%の収率で得られた。これを
THF/n−ヘキサン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が
得られた。これらの構造は以下のデータより確認した。
16−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m.p.132−133℃ IR(KBr法):3350,2920,2850,1760,1613,1588,1481,146
0,1404,1368,1290,1218,1199,1181,1160,1119,1075,102
5,1005,990,973,942,891,860,830,780,758,721,680,64
0,603cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.78(3H,s),0.87(3H,s),
0.93−1.38(7H,m),1.4−1.88(6H,m),2.04−2.11(1
H,m),2.47−2.54(1H,m),2.61−2.68(1H,m),3.49
(1H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.92−3.99(1H,m),
4.09(1H,d,J=6.84Hz),4.73(2H,s),5.18−5.26(1
H,m),5.63−5.80(2H,m),6.71−6.86(3H,m) MASS(EI法,m/e):444(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H36O6,M+) 444.2512 実測値(M+) 444.2519 16−シクロヘキシル−16−メチル−15−エピ−2,5,6,7,
18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.111−112.5℃ IR(KBr法):3380,2980,2925,2856,1761,1609,1591,148
8,1462,1342,1310,1294,1243,1215,1190,1178,1161,111
9,1088,1068,1048,997,964,952,892,864,790,760,723,6
80,619cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.77(3H,s),0.88(3H,s),
0.93−1.38(7H,m),1.4−1.7(2H,幅広いs),1.61−
1.83(4H,m),2.07−2.14(1H,m),2.53−2.67(2H,
m),3.53(1H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.94−4.00
(1H,m)、4.11(1H,d,J=5.86Hz),4.73(2H,s),5.22
−5.28(1H,m),5.65−5.78(2H,m),6.72−6.84(3H,
m) MASS(EI法,m/e):444(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H36O6,M+) 444.2512 実測値(M+) 444.2510 実施例70 16−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI224816−シクロヘキシル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(224mg,0.52mmol)をメタノール
(20mol)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液
(1.56ml,1.56mmol)を加え、アルゴン気流下室温で一
夜攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(2ml)を加え、
濃縮した後残渣に水(10ml)を加えて酢酸エチル(10ml
×3)で抽出した。有機層を合わせて水(30ml)、飽和
食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(10g)で
乾燥した後濃縮すると16−シクロヘキシル−16−メチル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2(217.2mg,0.52mmol)が単
一生成物として定量的に得られた。これを酢酸エチル/n
−ヘキサン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得ら
れた。この構造は以下のデータより確認した。
m.p.143−144℃ IR(KBr法):3400(3655−2290),2950,2925,2855,174
1,1618,1589,1481,1460,1430,1360,1290,1245,1183,111
2,1085,1068,1028,974,950,860,760,728cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.76(3H,s),0.86(3H,s),
0.90−1.40(7H,m),1.60−1.85(4H,m),1.98−2.08
(1H,m),2.43−2.55(1H,m),2.56−2.67(2H,m),3.4
2−3.54(1H,m),3.85−3.94(1H,m),3.7−4.3(3H,幅
広いs),4.67(1H,d,J=16.6Hz),4.75(1H,d,J=16.6
Hz),5.14−5.23(1H,m),5.56−5.71(2H,m),6.70−
6.86(3H,m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H34O6,M+) 430.2355 実測値(M+) 430.2342 実施例71 16−シクロヘキシル−16−メチル−15−エピ−2,5,6,7,
18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI224916−シクロヘキシル−16−メチル−15−エピ−2,5,6,7,
18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(118.1mg,0.27mmol)
をメタノール(15ml)に溶かし、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(0.82ml,0.82mmol)を加え、アルゴン気流下
室温で9時間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(1m
l)を加え、濃縮した後残渣に水(10ml)を加えて、酢
酸エチル(10ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水
(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウム(10g)で乾燥した後濃縮すると、16−シクロヘキ
シル−16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(112.2m
g,0.27mmol)が単一生成物として定量的に得られた。こ
れを酢酸エチル/シクロヘキサン(5:1)から再結晶す
ると無色針状晶が得られた。この構造は以下のデータよ
り確認した。
m.p.89−90℃ IR(KBr法):3370(3675−2180),2905,2852,1735,168
5,1601,1453,1362,1323,1273,1249,1190,1178,1150,109
3,1018,983,964,954,888,864,741,728,785,761,719,624
cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.77(3H,s),0.88(3H,s),
0.93−1.38(7H,m),1.4−1.7(2H,幅広いs),1.01−
1.83(4H,m),2.07−2.14(1H,m),2.53−2.67(2H,
m),3.53(1H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.94−4.00
(1H,m),4.11(1H,d,J=5.86Hz),4.73(2H,s),5.22
−5.28(1H,m),5.65−5.78(2H,m),6.72−6.84(3H,
m) MASS(EI法,m/e):430(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H34O6,M+) 430.2355 実測値(M+) 430.2353 実施例72 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(250)およびその15−エ
ピ体(25117−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−15−オキソ−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタ
ート(1.3136g,2.77mmol)をメタノール(50ml)に溶か
し、三塩化セリウム・7水和物(1.03g,2.77mmol)を加
えて溶かし、−15℃で攪拌している中に水素化ホウ素ナ
トリウム(63.5mg、1.68mmol)を加えて、30分間攪拌し
た。反応混合物に水(10ml)を加えて溶媒を留去した後
酢酸エチル(50ml)を加え、生じた沈殿をハイフロスー
パーセルでろ過し、その沈殿を酢酸エチル(50ml×3)
で洗浄し、ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和
食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃
縮すると油状物が得られた。ベンゼン共沸(20ml×3)
および減圧により乾燥した後、無水メタノール(40ml)
に溶かし、ナトリウムメトキシド(5.22規定、0.03ml、
0.157mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩攪拌した。
反応混合物に酢酸を加えてpH7とし、濃縮した後水(20m
l)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、酢酸エ
チル層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮する
と油状物が得られた。これをカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン=3:1)で
分離精製すると、低極性の留分として17−シクロヘキシ
ル−16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(0.4594g,100mmol,36.1%)及び
高極性の留分として17−シクロヘキシル−16,16−ジメ
チル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(0.380
6g、0.830mmol,30%)が得られた。これらの構造は以下
のデータにより確認した。
17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル m.p.109〜110.5℃(酢酸エチルとn−ヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3305,2925,1850,1756,1611,1586,1481,145
9,1441,1371,1291,1255,1248,1211,1189,1173,1163,111
8,1088,1081,1031,1015,995,968,948,893,861,840,785,
758,725,711,678cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.85−1.43(14H,m),1.58−
1.92(6H,m),2.00−2.10(1H,m),2.30−2.42(1H,幅
広いs),2.43−2.52(1H,m),2.61−2.70(1H,m),3.4
7(1H,t,J=8.79Hz),3.79(3H,s),3.82(1H,d,J=6.8
4Hz),3.89−3.97(1H,m),4.72(2H,s),5.17−5.23
(1H,m),5.58−5.71(2H,m),6.71−6.82(3H,m) MASS(EI法,m/e):458(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H38O6,M+) 458.2668 実測値(M+) 458.2696 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−15−エピ−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.107.5〜108.5℃(アセトンとn−ヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3485,2920,2850,1698,1616,1588,1488,146
1,1428,1381,1356,1321,1285,1273,1195,1160,1100,106
5,1025,1000,975,958,943,860,798,760,735,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86−1.04(8H,m),1.04−
1.43(6H,m),1.47−1.80(7H,m),2.04−2.12(1H,
m),2.51−2.58(1H,m),2.59−2.68(1H,m),3.52(1
H,d,J=8.30Hz),3.79(3H,s),3.86(1H,d,J=5.37H
z),3.93−4.01(1H,m),4.73(2H,s),5.20−5.27(1
H,m),5.63−5.77(2H,m),6.71−6.85(3H,m) MASS(EI法,m/e):458(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H38O6,M+) 458.2667 実測値(M+) 458.2664 実施例73 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI225217−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(136.5mg,0.298mmol)を
メタノール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液
(1規定0.89ml、0.894mmol)を加え、アルゴン下室温
で一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定)を加えて
pH2とした後メタノールを留去し、水(10ml)を加えて
酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル
層を水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると17−シクロヘキシ
ル−16,16−ジメチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が単
一生成物として132.4mg得られた(収率99.9%)。この
構造は以下のデータにより確認した。
m.p.151〜153℃(酢酸エチルとn−ヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3420,2930,2860,1738,1615,1588,1483,144
8,1428,1385,1363,1282,1242,1182,1160,1115,1025,99
0,972,952,892,857,830,792,761,728cm-1 NMR(400MHz, δ): 0.83−1.45(14H,m),1.58−1.79(5H,m),1.95−2.06
(1H,m),2.32−2.41(1H,m),2.62−2.71(1H,m),3.3
8−3.45(1H,m),3.76(1H,d,J=7.81Hz),3.80−3.88
(1H,m),3.90−4.60(2H,幅広いs),4.67(2H,s),5.
12−5.20(1H,m),5.52−5.69(2H,m),6.68−6.80(3
H,m) MASS(EI法,m/e):444(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H36O6,M+) 444.2512 実測値(M+) 444.2482 実施例74 17−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−15−エピ−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI225317−シクロヘキシル−16,16−ジメチル−15−エピ−2,
5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(146.9mg,0.32
0mmol)をメタノール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリ
ウム水溶液(1規定0.96ml,0.961mmol)を加え、アルゴ
ン下室温で一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定)
を加えてpH2とした後メタノールを留去し、水(10ml)
を加えて酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢
酸エチル層を水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると17−シク
ロヘキシル−16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,18,
19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2が単一生成物として138.6mg得られた(収
率97.4%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.77〜78℃(アセトンとn−ヘキサンから再結晶、無
色針状結晶) IR(KBr法):3375,2925,2845,1735,1618,1591,1483,146
1,1443,1381,1361,1277,1247,1190,1110,1027,971,891,
861,795,763,728cm-1 NMR(400MHz, δ):0.84−1.0.4(8H,m),1.04−1.42(6H,m),1.58−
1.76(5H,m),2.00−2.10(1H,m),2.49−2.63(2H,
m),3.40−3.78(3H,幅広いm),3.85(1H,d,J=4.88H
z),3.93−4.01(1H,m),4.64−4.76(2H,m),5.18−5.
24(1H,m),5.62−5.75(2H,m),6.70−6.85(3H,m) MASS(EI法,m/e):444(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H36O6,M+) 444.2512 実測値(M+) 444.2513 実施例75 15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(254)およびその15−エピ体(25515−オキソ−15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−
ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.58g,3.17mmo
l)をメタノール(120ml)に溶かし、この溶液に三塩化
セリウム・7水和物(1.58g,3.17mmol)を加えて0℃に
冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(60.0mg,1.59mmol)
をゆつくり加えた。0℃で5分間攪拌した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液(10ml)を加え、濃縮した。残渣
に酢酸エチル(80ml)を加えてろ過し、沈殿物を酢酸エ
チル(20ml×2)で洗い、ろ液を合わせて水、飽和食塩
水で洗つた。無水硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮すると
1.72gの油状物が得られた。
次にアルゴン雰囲気下で無水メタノール(40ml)に溶か
し、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(5.22規
定、0.15ml、0.793mmol)を加え、室温で15時間攪拌し
た。この反応液を酢酸で中和し、濃縮後水(20ml)を加
え、酢酸エチル(40ml)で抽出した。水層を酢酸エチル
(15ml×2)で再抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水
(30ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。得られた残渣をメルク社ローバーカラム(シリカゲ
ル:酢酸エチル/シクロヘキサン=4:1)で分離精製す
ると、低極性の留分として白色結晶の15−フエニル−15
−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(451mg,1.14mmol、収率36.0%)および高極性の留分と
して白色結晶の15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(470mg,1.19mmol、収率37.5%)
が得られた。これらの構造は以下のデータにより確認し
た。
15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル m.p.135〜136℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3270,2970,1750,1620,1600,1490,1460,144
0,1400,1350,1310,1280,1250,1220,1110,1050,1000,99
0,970,940,870,840,810,770,730,710,610,550,520cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.06(1H,ddd,J=4.9,8.3,1
3.7Hz),2.19(1H,d,J=4.9Hz),2.30(1H,d,J=3.7H
z),2.52(1H,d,J=8.0Hz),2.63(1H,J=6.4,7.3,13.7
Hz),3.49(1H,t,J=8.0Hz),3.77(3H,s),3.9−4.0
(1H,m),4.71(2H,s),5.20(1H,ddd,J=4.9,7.3,8.0H
z),5.25(1H,dd,J=3.7,5.4Hz),5.75−5.9(2H,m),
6.71(3H,s),7.25−7.4(5H,m) MASS(EI法、m/e):396(M+) 元素分析 計算値(C23H24O6として) 実測値 C:69.68 C:69.72 H:6.10 H:6.06 15−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル m.p.110.5〜111.5℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3300,2970,2880,1770,1740,1620,1600,149
0,1460,1440,1390,1340,1330,1300,1280,1270,1220,120
0,1120,1110,1040,1000,970,960,900,870,860,840,820,
790,770,760,750,730,700,660,640,610,550,530cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.87(1H,d,J=5.4Hz),2.0
−2.15(2H,m),2.55(1H,q,J=8.2Hz),2.61(1H,ddd,
J=6.4,7.3,13.7Hz),3.54(1H,t,J=8.2Hz),3.78(3
H,s),3.9−4.0(1H,m),4.71(2H,s),5.22(1H,ddd,J
=4.9,7.3,8.2Hz),5.25−5.3(1H,m),5.79(1H,dd,J
=8.2、15.1Hz),5.86(1H,dd,J=5.4,15.1Hz),6.7−
6.85(3H,m),7.3−7.5(5H,m) MASS(EI法、m/e):396(M+) 元素分析 計算値(C23H24O6として) 実測値 C:69.68 C:69.85 H: 6.10 H: 6.05 実施例76 15−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI225615−フエニル−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(200mg,0.505mmol)をメタノール(20ml)に溶
かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(3m
l,3mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物
を濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、1規定塩酸(3m
l)にて中和し、酢酸エチル(40ml,20ml×2)で抽出し
た。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後濃縮すると210mgの粗結晶が得られ
た。この粗結晶を酢酸エチル−エタノール−ヘキサンで
再結晶すると、白色結晶の15−フエニル−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2(128mg,0.335ml)が66.4%の収率で
得られた。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p136〜137℃ IR(KBr法):3430,3050,2970,2940,1740,1630,1600,149
0,1470,1440,1390,1350,1300,1290,1230,1200,1170,111
0,1080,1020,970,950,910,870,770,730,700,580,570,55
0,500cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.71(1H,ddd,J=5.9,9.
8,13.2Hz),2.15−2.25(1H,m),2.45−2.6(1H,m),3.
40(1H,t,J=9.0Hz),3.7−3.8(1H,m),4.62(2H,s),
4.8−4.9(1H,m),5.0−5.15(2H,m),5.4−5.5(1H,
m),5.63(1H,dd,J=6.1,15.2Hz),5.75(1H,dd,J=7.
8,15.2Hz),6.5−6.7(3H,m),7.2−7.25(1H,m),7.3
−7.45(4H,m) MASS(EI法、m/e):346(M-2H2O)+ 元素分析 計算値(C22H22O6として) 実測値 C:69.10 C:68.86 H: 5.80 H: 5.87 実施例77 15−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
225715−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(200mg,0.505mmol)をメタノール(20
ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水
溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反
応混合物を濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、1規定塩
酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(40ml,20ml×2)で
抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮すると203mgの粗結晶が
得られた。この粗結晶をエタノール/酢酸エチルで再結
晶すると白色結晶の15−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,
16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2(119mg、0.312mmol)が6.18%の
収率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
m.p.140〜141℃ IR(KBr法):3450,3030,2940,1730,1620,1590,1490,147
0,1430,1380,1350,1320,1300,1280,1240,1200,1110,109
0,1070,1030,980,950,900,860,800,770,730,700,600,50
0,480cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.71(1H,ddd,J=5.9,9.
3,13.2Hz),2.15−2.3(1H,m),2.45−2.6(1H,m),3.4
3(1H,t,J=9.0Hz),3.7−3.8(1H,m),4.63(2H,s),
4.8−4.9(1H,m),5.0−5.15(2H,m),5.4−5.5(1H,
m),5.62(1H,dd,J=6.3,15.1Hz),5.77(1H,dd,J=7.
8,15.1Hz),6.65−6.8(3H,m),7.2−7.25(1H,m),7.3
−7.45(4H,m) MASS(EI法、m/e):346(M-2H2O)+ 元素分析 計算値(C22H22O6として) 実測値 C:69.10 C:68.86 H: 5.80 H: 5.89 実施例78 16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(258)及びその15−エピ体(25915−オキソ−16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2メチルエステル、11−ベンゾアート(1.7g,332mmo
l)をメタノール(90ml)に溶かし、三塩化セリウム・
7水和物(3.4g,9.13mmol)を加えて−20℃で水素化ホ
ウ素ナトリウム(80mg,2.11mmol)を加え、10分間攪拌
した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を6m
l加え、濃縮し、残渣に酢酸エチルを加えて過した。
さらに酢酸エチル(20ml×3)で洗浄し、液を合わせ
て水(30ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し、乾燥後濃
縮する。得られた油状物をベンゼン(50ml×3)で共沸
乾燥し、無水メタノール(80ml)に溶かし、5.22規定の
ナトリウムメトキシド(0.6ml,3.13mmol)を加え、アル
ゴン気流下室温で14時間放置した。反応溶液に酢酸を加
えて中和し、濃縮し、残渣に水(30ml)を加え、酢酸エ
チル(100ml、50ml)で抽出し、水(10ml)、飽和食塩
水(10ml)で洗浄し、乾燥濃縮した。得られた油状物を
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル)
にて分離精製すると、まず低極性の16−フエニル−15−
エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(4
25mg,0.965mmol)が29.1%の収率で得られた。次いで高
極性の16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(500mg,1.22mmol)が36.7%の収率で得ら
れた。この構造は以下のデータにより確認した。
16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル m.p.129.5−131.5℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3270,2980,2930,1770,1615,1590,1485,146
5,1430,1375,1290,1235,1190,1178,1118,1075,1040,99
0,975,945,895,855,785,760,745,725,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.94(1H,m),2.32(1H,m),
2.58(1H,m),2.82(4H,m),3.28(1H,t,J=8.8Hz),3.
77(3H,s),3.76(1H,m),4.32(1H,m),4.68(2H,s),
5.07(1H,m),5.53(2H,m),6.50(1H,m),6.70(2H,
m),7.25(5H,m) MASS(EI法,m/e):410(M+) 16−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オク
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル IR(液膜法):3200,3030,2920,2850,1740,1730,1620,15
95,1485,1460,1435,1280,1220,1190,1110,1090,1025,97
0,895,860,830,750,730,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.77−1.85(1H,幅広いs),
2.00(2H,m),2.42(1H,t,J=8.1Hz),2.57(1H,dt,J=
6.5,13.3Hz),2.87(2H,m),3.42(1H,t,J=8.1Hz),3.
78(1H,s),3.80(1H,m),4.38(1H,q,J=6.5Hz),4.71
(2H,s),5.15(1H,m),5.57(1H,dd,J=8.1,15.8Hz),
5.62(1H,dd,J=5.9,15.8Hz),6.68−6.80(3H,m),7.2
−7.35(5H,m) MASS(EI法,m/e):410(M+) 実施例79 16−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI226016−フエニル−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(200mg,0.488mmol)をメタノール(20ml)に溶
かし、0.725規定水酸化ナトリウム水溶液(5.3ml,3.84m
mol)を加え、アルゴン気流下室温で14時間放置した。
反応溶液を濃縮し、氷冷下残渣に1規定塩酸(3.84ml)
を加えてpH4とし、酢酸エチル(50ml,30ml,10ml)で抽
出した。有機層をあわせて水(10ml)、飽和食塩水(10
ml)で洗い、乾燥濃縮すると16−フエニル−2,5,6,7,1
7,18,19,20−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2が定量的に単一生成物として得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.143−144℃(クロロホルムより再結晶) IR(KBr法):3350,3030,2910,2880,1770,1750,1615,159
0,1485,1460,1430,1350,1285,1260,1190,1165,1120,107
5,1020,995,980,960,940,890,880,860,830,795,770,75
0,730,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.68(1H,ddd,J=5.7,9.3,1
4.2Hz),2.12(1H,t,J=8.3Hz),2.42−2.50(1H,m),
2.69(1H,dd,J=6.8,13.4Hz),2.79(1H,dd,J=6.8,13.
4Hz),3.29(1H,t,J=8.3Hz),3.68(1H,m),4.20(1H,
m),4.63(2H,s),4.77−4.88(2H,幅広いs),5.03(1
H,m),5.46−5.59(2H,m),6.49(1H,t,J=3.9Hz),6.6
9(2H,d,J=3.9Hz),7.16−7.30(5H,m) MASS(EI法、m/e):396(M+) 高分解能マススペクトル: 計算値(C23H24O6,M+) 396.1573 実測値(M+) 396.1579 実施例80 17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(261)及びその15−エピ体(26215−オキソ−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル,11−ベンゾアート(2.2g,4.2mmol)を
メタノール(90ml)に溶かし、三塩化セリウム・7水和
物(3.4g,9.1mmol)を加え、−20℃に冷却後水素化ホウ
素ナトリウムを(80mg,2.1mmol)加え、5分間攪拌し
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(9m
l)を加え、濃縮した。沈殿を過し、酢酸エチル(100
ml×2)で洗浄し、液を水(30ml)、飽和食塩水(30
ml)で洗い、乾燥後濃縮すると2.3gの油状物が得られ
た。
この油状物をベンゼンで3回共沸し、無水メタノール
(80ml)に溶かし、5.22規定のナトリウムメトキシド
(0.6ml,3.13mmol)を加え、アルゴン下室温で14時間放
置した。反応混合物に酢酸を加えてpH7とし、濃縮し、
残渣に水(30ml)を加え、酢酸エチル(100ml,50ml)で
抽出し、水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し、乾
燥、濃縮すると2.3gの油状物が得られた。この油状物を
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル)
で精製すると、初めに低極性の17−フエニル−15−エピ
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(593.3mg,
1.40mmol)が33.3%の収率で得られ、続いて高極性の17
−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(660mg,1.56mmol)が37.3%の収率で得られた。これら
の構造は以下のデータにより確認した。
17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル m.p.104−106℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3350,3020,2925,2850,1747,1620,1590,149
0,1440,1350,1288,1240,1195,1110,1070,1030,975,860,
765,725,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.75−2.05(4H,m),2.4(1
H,m),2.6−2.75(3H,m),3.05−3.2(1H,m),3.4(1H,
t,J=8.8Hz),3.78(3H,s),3.8−3.9(1H,m),4.70(2
H,s),5.11−5.2(1H,m),5.5−5.6(2H,m),6.7−6.8
(3H,m),7.16−7.23(3H,m),7.25−7.31(2H,m) MASS(EI法、m/e):4.24(M+) 17−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m.p.=95−97℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3400,3030,2960,2920,2880,2850,1780,176
0,1740,1730,1615,1590,1490,1460,1435,1300,1280,124
0,1230,1195,1170,1110,1090,1070,1030,985,955,940,8
90,865,860,770,755,740,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.69(幅広いs),1.80−1.8
3(3H,m),2.07(1H,ddd,J=4.9,8.3,13.7Hz),2.51(1
H,m),2.62(1H,ddd,J=6.4,7.3,13.7Hz),2.68−2.82
(2H,m),3.50(1H,t,J=8.5Hz),3.78(3H,s),3.95
(1H,m),4.18(1H,m),4.72(1H,s),5.21(1H,ddd,J
=4.9,7.3,8.5Hz),5.64−5.74(2H,m),6.71−6.84(3
H,m),7.17−7.24(3H,m),7.25−7.32(2H,m) MASS(EI法、m/e):424(M+) 実施例81 17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI226317−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(300mg,0.708mmol)を30mlのメタノールに溶かし、
0.725規定の水酸化ナトリウム水溶液(8ml,5.8mmol)を
加え、アルゴン下室温で14時間放置した。反応液を濃縮
し、氷冷下残渣に1規定塩酸(5.8ml)を加えてpH4と
し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層をあわせて水、
飽和食塩水で洗浄し、乾燥すると17−フエニル−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2が単一生成物として定量的に得られ
た。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.=162−164℃(酢酸エチル/メタノールより再結
晶) IR(KBr法):3650−2250,1735,1620,1592,1490,1465,14
25,1380,1345,1290,1265,1220,1185,1105,1080,1055,10
20,965,960,945,900,860,830,795,765,745,725,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.77−1.81(3H,m),2.19(1
H,q,J=8.3Hz),2.45−2.55(1H,m),2.58−2.63(2H,
m)3.42(1H,t,J=8.3Hz),3.75(1H,m),3.97(1H,
m),4.64(2H,s),4.78(1H,幅広いs),4.85(1H,幅広
いs),5.08(1H,m),5.53(1H,dd,J=6.1,15.3Hz),5.
65(1H,dd,J=7.8,15.3Hz),6.69−6.76(3H,m),7.13
−7.25(3H,m),7.27−7.31(2H,m) MASS(EI法m、m/e):410(M+) 元素分析 計算値(C24H26O6として) 実測値 C:70.23 C:70.07 C: 6.39 H: 6.36 実施例82 15−(o−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(264)およびその15−エピ体(2
6515−(o−メチルフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
(1.9562g,3.82mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、
三塩化セリウム・7水和物(1.4233g,3.82mmol)を加え
て溶かし、氷冷下攪拌している中へ、水素化ホウ素ナト
リウム(48.3mg,115mmol)を加えて10分間攪拌した後、
水(20ml)を加えて濃縮した。反応混合物をセライトを
用いて吸引ろ過し、酢酸エチル(200ml)で洗い、ろ液
を濃縮した後、残渣を酢酸エチル(40ml×3)で抽出し
た。有機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100m
l)で洗い、無水硫酸ナトリウム(40g)で乾燥した後濃
縮すると1.9624gの油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(20ml×2)で共沸した後、
無水メタノール(15ml)を加えて溶かし、5.22規定のナ
トリウムメトキシド(0.073ml,0.38mmol)を加え、アル
ゴン気流下室温で一夜攪拌した。反応混合物に酢酸(0.
1ml)を加え、濃縮した後残渣に水(20ml)を加えて酢
酸エチル(20ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水
(60ml)、飽和食塩水(60ml)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウム(25g)で乾燥した後濃縮すると1.9261gの油状物が
得られた。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=6:1)で精製
すると、始めに低極性の15−(o−メチルフエニル)−
15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(7.2.2mg,1.71mmol)が45%の収率で得られた。これ
を酢酸エチル/シクロヘキサン(4:3)から再結晶する
と無色針状晶が得られた。続いて高極性の留分から15−
(o−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(706.2mg,1.72mmol)が45%の収率で
得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(4:3)
から再結晶すると無色針状晶が得られた。これらの構造
は以下のデータより確認した。
15−(o−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m.p.132−133℃ IR(KBr法):3400,2980,2945,1748,1602,1482,1462,138
1,1266,1253,1220,1199,1183,1160,1112,1085,1040,101
9,985,950,890,860,799,764,740,704,650,610cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.02−2.10(1H,m),2.20−
2.28(2H,幅広いs),2.37(3H,s),2.50−2.56(1H,
m),2.59−2.66(1H,m),3.48(1H,t,J=8.3Hz),3.77
(3H,s),3.93−4.02(1H,m),4.70(2H,s),5.15−5.2
3(1H,m),5.42−5.48(1H,m),5.73−5.83(2H,m),6.
67−6.73(3H,m),7.16−7.25(3H,m),7.46−7.48(1
H,m) MASS(EI法、m/e):410(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H26O6,M+) 410.1729 実測値(M+) 410.1703 15−(o−メチルフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.97−98℃ IR(KBr法):3360,2960,2900,1741,1623,1600,1482,146
0,1442,1368,1300,1224,1204,1120,1102,1040,1005,98
3,950,900,859,824,782,770,760,739,703,668,617cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.92−1.96(1H,幅広いs),
2.03−2.07(1H,幅広いs),2.02−2.11(1H,m),2.37
(3H,s),2.53−2.64(2H,m),3.51(1H,t,J=8.3Hz),
3.78(3H,s),3.93−3.99(1H,m),4.71(2H,s),5.16
−5.23(1H,m),5.44−5.49(1H,m),5.68−5.76(1H,
m),5.83−5.89(1H,m),6.72−6.81(3H,m),7.14−7.
28(3H,m),7.45−7.48(1H,m) MASS(EI法、m/e):410(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H26O6,M+) 410.1729 実測値(M+) 410.1749 実施例83 15−(o−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI226615−(o−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(225.0mg,0.55mmol)をメタノー
ル(10ml)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液
(165ml,165mmol)を加え、アルゴン気流下室温で3時
間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(1.65ml)を加
え、さらに水(15ml)を加えて酢酸エチル(15ml×3)
で抽出した。有機層を合わせて水(50ml)、飽和食塩水
(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥し
た後濃縮すると15−(o−メチルフエニル)−2,5,6,7,
16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2(214.9mg,0.54mmol)が単一生成
物として99%の収率で得られた。これをアセトン/n−ヘ
キサン(2:1)から再結晶すると無色針状晶が得られ
た。
この構造は以下のデータより確認した。
m・p・130℃(dec.) IR(KBr法):3400(3700〜2250),2960,2920,1740,161
9,1590,1484,1462,1432,1375,1344,1284,1244,1193,110
4,1063,1023,965,942,856,762,724,636cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.97−2.07(1H,m),2.41(3
H,s),2.35−2.45(1H,m),2.58−2.68(1H,m),1.9−
4.3(3H,幅広いs),3.42−3.46(1H,m),3.87−3.92
(1H,m),4.64(2H,s),5.12−5.20(1H,m),5.35−5.4
0(1H,m),5.67−5.79(2H,m),6.63−6.73(3H,m),7.
13−7.25(3H,m),7.53−7.58(1H,m) MASS(EI法,m/e):360(M+−2H2O) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H24O5,M+-H2O) 378.1467 実測値(M+−H2O) 378.1445 実施例84 15−(o−メチルフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI226715−(o−メチルフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(235.0mg、0.57mmo
l)をメタノール(10ml)に溶かし、1規定水酸化ナト
リウム水溶液(1.72ml,1.72mmol)を加え、アルゴン気
流下室温で3時間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸
(1.69ml)を加え、さらに水(15ml)を加えて酢酸エチ
ル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(50m
l)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(25g)で乾燥した後濃縮すると15−(o−メチルフエ
ニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(22
5.6mg,0.57mmol)が単一生成物として99%の収率で得ら
れた。これをアセトン/n−ヘキサン(2:1)から再結晶
すると無色針状晶が得られた。この構造は以下のデータ
より確認した。
m・p・13℃(dec.) IR(KBr法):3350(3700−2200),2930,1740,1710,162
0,1595,1484,1461,1424,1283,1262,1199,1123,1044,102
3,1004,974,961,940,883,859,793,781,769,748,734,63
0,603cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.98−2.07(1H,m),2.36(3
H,s),2.42−2.49(1H,m),2.57−2.66(1H,m),3.42−
3.47(1H,m),3.83−3.90(1H,m),2.2−2.4(3H,幅広
いs),4.65(2H,s),5.12−5.19(1H,m),5.38−5.42
(1H,m),5.60−5.68(1H,m),5.83−5.89(1H,m),6.7
0−6.77(3H,m),7.13−7.27(3H,m),7.52−7.54(1H,
m) MASS(EI法、m/e):360(M+−2H2O) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H24O5,M+−H2O) 378.1467 実測値(M+−H2O) 378.1448 実施例85 15−(p−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(268)とその15−エピ体(26915−(p−メチルフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
(1.95g,4.03mmol)をメタノール(100ml)に溶かし、
攪拌しながら、三塩化セリウム・7水和物(1.81g、4.8
6mmol)を加えて溶かした。この混合溶液を−10℃に冷
却し、攪拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム(59.6m
g、1.58mmol)をゆつくり加え、そのまま20分間攪拌し
た。反応混合物を0℃にもどし、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(13ml)を加え、過後、液を濃縮した。濃
縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)
で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食
塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮すると油状物(1.94g)が得られた。この油状物
をアルゴン雰囲気下で無水メタノール(50ml)に溶か
し、攪拌しながら、ナトリウムメトキシドメタノール溶
液(5.22N,0.36ml,1.89mmol)を加え、室温で14時間攪
拌した。この反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮後濃
縮残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)
で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食
塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮した。濃縮残渣をメルク社のローバーカラム(シ
リカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン,2/1)で分離精
製すると、低極性留分の15−(p−メチルフエニル)−
15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(収量571mg,1,39mmol、収率36.9%)及び高極性の留
分の15−(p−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(収量616mg,1.5mmol、収率3
9.9%)が得られた。これらの構造は以下のデータによ
り確認した。
15−(p−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m・p・152.1−153.0℃(再結晶溶媒:THF/n−ヘキサ
ン、2/1) IR(KBr法):3300,2930,1755,1605,1495,1475,1455,143
5,1370,1330,1275,1240,1215,1175,1160,1090,1065,103
0,1005,970,950,855,820,800,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.0−2.1(1H,m),2.1−2.3
(2H,m),2.36(3H,s),2.53(1H,q,J=7.6Hz),2.6−
2.7(1H,m),3.51(1H,t,J=7.6Hz),3.78(3H,s),3.9
−4.1(1H,m),4.71(2H,s),5.1−5.3(2H,m),5.76
(1H,dd,J=7.6,15.4Hz),5.83(1H,dd,J=5.6,15.4H
z),6.6−6.8(3H,m),7.19(2H,d,J=7.6Hz),7.27(2
H,d,J=7.6Hz) MASS(EI法、m/e):410(M+) 元素分析値 計算値(C24H26O6として) 実測値 C(%) 70.23 70.12 H(%) 6.39 6.42 15−(p−メチルフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・108.3−109.0℃(再結晶溶媒、酢酸エチル/n−
ヘキサン=2/1) IR(KBr法):3330,2950,2870,1755,1600,1480,1450,143
0,1375,1320,1285,1255,1225,1190,1175,1160,1100,102
0,990,975,940,915,890,855,825,790,775,730,705,670c
m-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.7−1.9(1H,m),1.9−2.1
(1H,m),2.0−2.2(1H,m),2.36(3H,s),2.5−2.7(2
H,m),3.55(1H,t,J=8.3Hz),3.78(3H,s),3.9−4.1
(1H,m),4.72(2H,s),5.1−5.3(2H,m),5.78(1H,d
d,J=5.4,15.7Hz),5.85(1H,dd,J=7.6,15.7Hz),6.7
−6.9(3H,m),7.19(2H,d,J=8.3Hz),7.27(2H,d,J=
8.3Hz) MASS(EI法、m/e):410(M+) 元素分析値 計算値(C24H26O6として) 実測値 C(%)70.23 70.25 H(%) 6.39 6.35 実施例86 15−(p−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI227015−(p−メチルフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(148mg、0.36mmol)をメタノー
ル(20ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら0.725N水酸
化ナトリウム水溶液(3.97ml、2.88mmol)を加え、室温
で3時間攪拌した。この反応溶液を濃縮して酢酸エチル
(50ml)と水(20ml)を加え、氷冷下で攪拌しながら1
規定塩酸(2.88ml)をゆつくり加えて中和した。酢3エ
チル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃
縮残渣を酢酸エチル(2.5ml)とn−ヘキサン(1.5ml)
で再結晶すると白色結晶の15−(p−メチルフエニル)
−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収量102m
g、0.26mmol、収率71.5%)。この構造は以下のデータ
により確認した。
m・p・109.3−112.6℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−
ヘキサン,5/3) IR(KBr法):3400,2920,1725,1700,1610,1485,1460,143
0,1370,1280,1240,1190,1105,1080,1070,850,760,720cm
-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):1.6−1.8(1H,m),2.20(1H,q,
J=8.3Hz),2.3(3H,s),2.4−2.6(1H,m),3.39(1H,
t,J=8.3Hz),3.7−3.8(1H,m),4.62(2H,s),4.8−4.
9(1H,m),5.0−5.1(2H,m),5.2−5.4(1H,m),5.62
(1H,dd,J=8.3,15.4Hz),5.72(1H,dd,J=6.1,15.4H
z),6.5−6.7(3H,m),7.14(2H,d,J=7.8Hz),7.25(2
H,d,J=7.8Hz) MASS(FAB法m/e):396(M+) 元素分析値 計算値(C23H24O6として) 実測値 C(%) 69.68 69.92 H(%) 6.10 6.45 実施例87 15−(p−メチルフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI227115−(p−メチルフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(131mg、0.32mmol)
をMeOH(20ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら0.725
規定水酸化ナトリウム水溶液(3.5ml、2.55mmol)を加
え、室温で3時間攪拌した。この反応溶液を濃縮し、残
渣に酢酸エチル(50ml)と水(20ml)を加え、氷冷下で
攪拌しながら1規定塩酸(2.55ml)をゆつくり加えた。
酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml
×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。濃縮残渣を酢酸エチル(2ml)とn−ヘキサン(2m
l)で再結晶すると、15−(p−メチルフエニル)−15
−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収
量107mg、0.27mmol、収率84.6%)。この構造は以下の
データで確認した。
m・p・124.3−126.7℃(再結晶溶媒、酢酸エチル/n−
ヘキサン=1/1) IR(KBr法):3450,2920,1730,1710,1615,1590,1485,145
5,1420,1280,1260,1190,1120,1060,1020,960,880,850,8
10,790,770,750,730cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):1.6−1.8(1H,m),2.1−2.3(1
H,m),2.29(3H,s),2.4−2.6(1H,m),3.43(1H,t,J=
9.0Hz),3.7−3.8(1H,m),4.62(2H,s),4.8−4.9(1
H,m),5.0−5.1(2H,m),5.61(1H,dd,J=6.1,15.6H
z),5.74(1H,dd,J=7.6,15.6Hz),6.6−6.8(3H,m),
7.13(2H,d,J=8.1Hz),7.25(2H,d,J=8.1Hz) MASS(FAB法,m/e):396(M+) 元素分析値 計算値(C23H24O6として) 実測値 C(%)69.28 69.29 H(%) 6.10 6.05 実施例88 15−(m−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(272)およびその15−エピ体
27315−(m−フルオロフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,
16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアー
ト(2.0012g、4.00mmol)をメタノール(50ml)に溶か
し、三塩化セリウム・7水和物(1.7884g、4.80mmol)
を加えて溶かし、−10℃で攪拌している中へ水素化ホウ
素ナトリウム(50.4mg、1.20mmol)を加えて、30分間攪
拌した。反応混合物に水(40ml)を加え、濃縮した後、
酢酸エチル(40ml×3)で抽出した。有機層を合わせて
水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウム(35g)で乾燥した後、濃縮すると、2.2078gの
油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸した後、
無水メタノール(15ml)を加えて溶かし、5.22規定のナ
トリウムメトキシド(0.23ml、1.20mmol)を加え、アル
ゴン気流下室温で一夜攪拌した。反応混合物に酢酸(0.
4ml)を加え、濃縮した後、残渣に水(15ml)を加えて
酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わせて
水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナト
リウム(20g)で乾燥した後濃縮すると1.9824gの油状物
が得られた。この油状物をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン,6:1)によ
つて精製すると、始めに低極性の15−(m−フルオロフ
エニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(755.5mg、1.91mmol)が48%の収率で得
られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(2:1)か
ら再結晶すると無色針状晶が得られた。続いて高極性の
留分から15−(m−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(748.9mg、1.89mmol)
が47%の収率で得られた。これを酢酸エチル/シクロヘ
キサン(2:1)から再結晶すると無色針状晶が得られ
た。これらの構造は以下のデータより確認した。
15−(m−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル m・p・143.5−144℃ IR(KBr法):3250,2980,2950,2910,2880,1755,1610,158
3,1480,1457,1369,1285,1242,1204,1183,1154,1114,106
4,1025,1005,983,964,944,915,885,865,830,780,755,72
3,704,694,680,603cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.98−2.06(1H,幅広いs),
2.02−2.08(1H,m),2.24−2.29(1H,幅広いs),2.50
−2.57(1H,m),2.59−2.68(1H,m),3.48−3.53(1H,
m),3.78(3H,s),3.94−4.03(1H,m),4.71(2H,s),
5.18−5.26(2H,m),5.73−5.83(2H,m),6.68−6.75
(3H,m),6.96−7.03(1H,m),7.10−7.18(2H,m),7.3
1−7.37(1H,m) MASS(EI法,m/e):414(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H23O6F,M+) 414.1478 実測値(M+) 414.1489 15−(m−フルオロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2 m・p・93−94℃ IR(KBr法):3470,2950,2900,2854,1725,1612,1583,148
2,1453,1431,1370,1290,1274,1260,1238,1188,1160,113
8,1105,1069,1025,1003,984,970,915,885,861,843,799,
763,730,700,630,608cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.77−1.80(1H,幅広いs),
2.10−2.12(1H,幅広いs),2.52−2.67(2H,m),3.51
−3.55(1H,m),3.78(3H,s),3.97−4.03(1H,m),4.7
1(2H,s),5.20−5.28(2H,m),5.77−5.86(2H,m),6.
71−6.80(3H,m),6.97−7.03(1H,m),7.10−7.17(2
H,m),7.31−7.38(1H,m) MASS(EI法,m/e):414(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H23O6F,M+) 414.478 実測値(M+) 414.475 実施例89 15−(m−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI227415−(m−フルオロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,
20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(217.2mg,0.55mmol)をメタノ
ール(10ml)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液
(2.7ml,2.7mmol)を加え、アルゴン気流下室温で3時
間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(2.7ml)を加
え、さらに水(10ml)を加えて酢酸エチル(10ml×3)
で抽出した。有機層を合わせて水(30ml)、飽和食塩水
(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(10g)で乾燥し
た後濃縮すると15−(m−フルオロフエニル)−2,5,6,
7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2(208.2mg,0.55mmol)が単一生
成物として定量的に得られた。これを酢酸エチル/n−ヘ
キサン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得られ
た。この構造は以下のデータより確認した。
m・p・130℃(dec.) IR(KBr法):3400(3700〜2220),2920,1730,1620,159
1,1482,1462,1428,1380,1344,1300,1283,1237,1186,116
3,1104,1077,1022,970,960,941,910,886,860,830,784,7
65,732,700,622cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.98−2.06(1H,m),2.37−
2.43(1H,m),2.58−2.69(1H,m),2.0−4.4(3H,幅広
いs),3.42−3.46(1H,m),3.88−3.93(1H,m),4.66
(2H,s),5.15−5.25(2H,m),5.70−5.81(2H,m),6.6
7−6.75(3H,m),6.93−6.98(1H,m),7.12−7.19(2H,
m),7.29−7.37(1H,m) MASS(EI法,m/e):364(M+−2H2O) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H21O6F,M+−2H2O)364.111 実測値(M+−2H2O)364.1115 実施例90 15−(m−フルオロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI227515−(m−フルオロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(250.3mg,0.63mmo
l)をメタノール(10ml)に溶かし、1規定水酸化ナト
リウム水溶液(3.2ml,3.2mmol)を加え、アルゴン気流
下室温で3時間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(3.
2ml)を加え、さらに水(10ml)を加えて、酢酸エチル
(10ml×3)で抽出した。有機層を水(30ml)、飽和食
塩水(30ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム(10g)で乾
燥した後濃縮すると15−(m−フルオロフエニル)−15
−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(240.8mg,0.63m
mol)が単一生成物として定量的に得られた。これをTHF
/n−ヘキサン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得
られた。この構造は以下のデータより確認した。
m・p・155℃(dec.) IR(KBr法):3400(3700〜2200),2920,1720,1620,158
5,1481,1463,1443,1430,1379,134,1310,1290,1272,124
1,1220,1200,1163,1119,1084,1072,1022,965,953,940,9
06,883,871,858,831,786,768,743,730,701,625,600cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.97〜2.07(1H,m),2.43〜
2.51(1H,m),2.57〜2.67(1H,m),2.0〜4.6(3H,幅広
いs),3.43〜3.48(1H,m),3.89〜3.94(1H,m),4.65
(2H,s),5.13〜5.22(2H,m),5.72〜5.88(2H,m),6.7
0〜6.78(3H,m),6.92〜6.98(1H,m),7.12〜7.18(2H,
m),7.28〜7.36(1H,m) MASS(EI法,m/e):364(M+−2H2O) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H21O6F,M+−2H2O)364.1111 実測値(M+−2H2O)364.1085 実施例91 15−(m−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(276)及びその15
−エピ体(27715−(m−トリフルオロメチルフエニル)−15−オキソ
−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベ
ンゾアート(1.2711g,2.25mmol)をメタノール(50ml)
に溶かし、三塩化セリウム・7水和物(837mg,2.25mmo
l)を加えて溶かし、氷冷下攪拌している中に水素化ホ
ウ素ナリトウム(33.8mg,0.89mmol)を加えて10分間攪
拌した。反応混合物に水(10ml)を加え、濃縮した後水
(10ml)を加えて酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。
有機層をあわせて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると1.27gの
油状物が得られた。
次にこの油状物を無水メタノール(40ml)に溶かし、5.
22規定のナトリウムメトキシド(47μl,0.25mmol)を加
え、アルゴン下室温で一晩攪拌した。反応混合物に酢酸
(0.1ml)を加え、濃縮した後水(30ml)を加え、酢酸
エチル(30ml×3)で抽出した。有機層をあわせて水
(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後濃縮すると1.00gの油状物が得られ
た。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル:酢酸エチル/シクロヘキサン=6/1)で精製する
と、初めに低極性の15−(m−トリフルオロメチルフエ
ニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(299.6mg,0.59mmol)が26.3%の収率で得ら
れ、続いて高極性の15−(m−トリフルオロメチルフエ
ニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(262.7mg,0.57mmol)が25.2%の収率で得られた。これ
らの構造は以下のデータにより確認した。
15−(m−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・84.5〜86.0℃(アセトン/n−ヘキサン=1/1よ
り再結晶) IR(KBr法):3545,3380,2960,2900,2850,1760,1740,161
5,1585,1485,1455,1435,1385,1330,1300,1235,1190,115
5,1110,1065,1020,978,958,940,900,882,852,825,800,7
60,720,698,600cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.91−1.98(1H,幅広いs),
2.04−2.13(1H,m),2.28−2.34(1H,幅広いs),2.51
−2.58(1H,m),2.62−2.71(1H,m),3.47−3.52(1H,
m),3.78(3H,s),3.96−4.05(1H,m),4.71(2H,s),
5.16−5.26(1H,m),5.29−5.37(1H,m),5.76−5.88
(2H,m),6.67−6.76(3H,m),7.47−7.68(4H,m) MASS(EI法m/e):464(M+) 高分解能マススペクトル: 計算値(C24H23O6F3,M+) 464.1446 実測値(M+) 464.1466 15−(m−トリフルオロメチルフエニル)−15−エピ−
2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・133.0〜134.5℃(アセトン/n−ヘキサン=2/3
より再結晶) IR(KBr法):3320,2975,2920,2870,1755,1615,1590,148
5,1458,1435,1370,1332,1305,1285,1255,1222,1190,116
5,1118,1065,1020,980,960,935,885,850,808,780,760,7
45,708,685,655cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.56(1H,s),1.68−1.77(1
H,幅広いs),2.04−2.18(2H,m),2.52−2.69(2H,
m),3.51−3.57(1H,m),3.78(3H,s),3.96−4.05(1
H,m),4.72(2H,s),5.20−5.27(1H,m),5.31−5.36
(1H,m),5.77−5.92(2H,m),6.69−6.78(3H,m),7.4
7−7.71(4H,m) MASS(EI法,m/e):464(M+) 高分解能マススペクトル: 計算値(C24H23O6F3,M+)464.1446 実測値(M+)464.1462 実施例92 15−(m−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI227815−(m−トリフルオロメチルフエニル)−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ナノナル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(165.4mg,0.36mmo
l)をメタノール(20ml)に溶かし、1規定の水酸化ナ
トリウム水溶液(1.1ml,1.1mmol)を加え、アルゴン下
1晩攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(1.1ml)を加
え、さらに水(30ml)を加えて酢酸エチル(30ml×3)
で抽出した。有機層をあわせて水(60ml)、飽和食塩水
(60ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
すると15−(m−トリフルオロメチルフエニル)2,5,6,
7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2(139.5mg,0.31mmol)が単一生
成物として定量的に得られた。この構造は以下のデータ
により確認した。m・p・156.0〜158.0℃(アセトン/n
−ヘキサン=1/1より再結晶) IR(KBr法):3440,2925,1725,1615,1588,1485,1462,143
2,1380,1350,1328,1290,1240,1178,1110,1065,1020,98
0,940,898,855,828,804,765,728,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.93−2.03(1H,m),2.36−
2.45(1H,m),2.57−2.68(1H,m),2.68−3.40(2H,幅
広いs),3.41−3.47(1H,m),3.85−3.94(1H,m),4.6
2(2H,s),5.10−5.18(1H,m),5.22−5.28(1H,m),5.
68−5.86(2H,m),6.62−6.74(2H,m),7.45−7.73(4
H,m) MASS(EI法、m/e):450(M+) 高分解能マススペクトル: 計算値(C23H21O6F3,M+) 450.1290 実測値(M+) 450.1280 実施例93 15−(o−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(279)およびその15−エピ体(2
8015−(o−クロロフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
(1.29g,2.42mmol)をメタノール(5.0ml)に溶かし、
三塩化セリウム・7水和物(0.90g,2.42mmol)を加えて
溶かし、−14℃で攪拌している中に水素化ホウ素ナトリ
ウム(52.5mg,1.39mmol)を加えて、1時間攪拌した。
反応混合物に水(10ml)を加えて溶媒を留去した後、酢
酸エチル(50ml)を加え、得られた沈殿をハイフロスー
パーセルでろ過した。沈殿をさらに酢酸エチル(50ml×
3)で洗浄し、ついで酢酸エチル層を合わせて飽和食塩
水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
すると油状物が得られた。ベンゼン共沸(20ml×3)、
減圧により乾燥した後、無水メタノール(50ml)に溶か
し、ナトリウム−メトキシド(5.22規定、0.05ml,0.261
mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩攪拌した。反応混
合物に酢酸(0.1ml)、ジアゾメタンのエーテル溶液(1
0ml)を加え、濃縮した。これに水(30ml)を加え、酢
酸エチル(30ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層
を飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後濃縮すると油状物が得られた。この油状物をカラム
クロマトグラフイー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロ
ヘキサン=5:1)で分離精製すると、低極性の留分とし
て15−(o−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(0.32g,0.74mmol,3
9%)及び高極性の留分として15−(o−クロロフエニ
ル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(0.41g,0.95mmol,31%)が得られた。これらの構造は
以下のデータにより確認した。
15−(o−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m・p・120℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3380,1735,1618,1588,1482,1460,1435,127
8,1260,1235,1192,1113,1010,978,943,860,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.01−2.09(1H,m),2.28−
2.33(1H,幅広いs),2.44−2.52(1H,m),2.58−2.68
(2H,m),3.45−3.51(1H,m),3.77(3H,s),3.92−4.0
0(1H,m),4.70(2H,s),5.15−5.22(1H,m),5.61−5.
67(1H,m),5.67−5.74(1H,m),5.63(1H,dd,J=6.35,
2.45Hz),5.71(1H,dd,J=15.14,6.35Hz),5.83(1H,d
d,J=15.14,8.79Hz),6.65−6.74(3H,m),7.21−7.40
(3H,m),7.56−7.60(1H,m) MASS(EI法、m/e):430(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H23O6Cl,M+) 430.1183 実測値(M+) 430.1164 15−(o−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・113〜114℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから
再結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3785,1755,1613,1590,1480,1458,1435,136
9,1285,1238,1189,1178,1118,1075,1048,1018,980,964,
940,892,852,757,727,705cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.85−1.94(1H,幅広いs),
2.03−2.11(1H,m),2.28−2.33(1H,幅広いs),2.49
−2.56(1H,m),2.57−2.66(1H,m),3.50(1H,t,J=8.
30Hz),3.78(3H,s),3.92−3.99(1H,m),4.71(2H,
s),5.18−5.24(1H,m),5.63−5.68(1H,m),5.72−5.
85(1H,m),6.69−6.80(3H,m),7.22−7.38(3H,m),
7.56−7.61(1H,m) MASS(EI法、m/e):430(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H23O6Cl,M+) 430.1183 実測値(M+) 430.1167 実施例94 15−(o−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI228115−(o−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(121.4mg,0.282mmol)をメタノ
ール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規
定,0.85ml,0.846mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩
攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定、0.85ml)を加
え、メタノールを留去し、水(10ml)を加えて水酸エチ
ル(30ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を飽和
食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮すると15−(o−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2が単一生成物として117.7mg得られた
(収率100%)。この構造は以下のデータにより確認し
た。
m・p・147〜149℃(アセトンとn−ヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3430,2980,1736,1626,1598,1490,1470,143
8,1381,1348,1280,1238,1183,1101,1063,1048,1016,96
0,945,860,765,750,732,710,636cm-1 NMR(400MHz, δ):1.94−2.05(1H,m),2.30−2.40(1H,m),2.57−
2.70(2H,m),3.25−4.35(4H,幅広いm),4.64(2H,
s),5.11−5.20(1H,m),5.53−5.65(2H,m),5.78−5.
88(1H,m),6.51−6.73(3H,m),7.18−7.25(1H,m),
7.27−7.40(2H,m),7.62−7.70(1H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H21O6Cl,M+) 416.1026 実測値(M+) 416.1047 実施例95 15−(o−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI228215−(o−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(278.8mg,0.647mmo
l)をメタノール(30ml)に溶かし、水酸化ナトリウム
水溶液(1規定、1.94ml,1.94mmol)を加え、アルゴン
下室温で一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定,1.9
4ml)を加え、メタノールを留去した後、水(20ml)を
加えて、酢酸エチル(30ml×4)で抽出した。ついで酢
酸エチル層を飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮すると15−(o−クロロフエニ
ル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が単一
生成物として243.3mg得られた(収率90.2%)。この構
造は以下のデータにより確認した。
m・p・137.5〜139.5℃(アセトンとn−ヘキサンから
再結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3355,3060,2955,2925,1738,1705,1617,159
0,1567,1483,1461,1435,1420,1365,1317,1281,1261,119
0,1166,1120,1063,1053,1021,967,954,934,884,854,80
3,787,772,759,742,727,701,629,602cm-1 NMR(400MHz, δ):1.98−2.08(1H,m),2.43−2.52(1H,m),2.56−
2.65(1H,m),2.98−3.78(2H,幅広いs),3.43(1H,t,
J=8.79Hz),3.85−3.93(1H,m),4.62−4.72(2H,m),
5.13−5.20(1H,m),5.59−5.69(2H,m),5.85(1H,dd,
J=15.14,5.86Hz),6.68−6.77(3H,m),7.20−7.38(3
H,m),7.58−7.64(1H,m) MASS(EI法,m/e):416(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H21O6Cl,H+) 416.1027 実測値(M+) 416.1050 実施例96 15−(m−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(283)とその15−エピ体(28415−(m−クロロフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート
(1.87g,3.5mmol)をメタノール(80ml)に溶かし、攪
拌しながら、三塩化セリウム・7水和物(1.58g,4.24mm
ol)を加えて溶かした。この混合溶液を−10℃に冷却
し、水素化ホウ素ナトリウム(52mg,1.4mmol)をゆつく
り加え、そのまま20分間攪拌した。この反応混合物を0
℃にもどし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml)を
加え、過後、液を濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)
を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチ
ル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると油状
物(1.81g)が得られた。次にこの油状物をアルゴン雰
囲気下で無水メタノール(50ml)に溶かし、ナトリウム
メトキシド(5.22N,0.2ml,1.04mmol)を加え、室温で14
時間攪拌した。この反応混合物を酢酸で中和し、濃縮
後、残渣に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2
回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽
和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮した。濃縮残渣をメルク社ローバーカラム
(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン,2/1)で分
離精製すると、低極性の留分の15−(m−クロロフエニ
ル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(収量545mg,1.27mmol,収率37.4%)及び高極
性の留分の15−(m−クロロフエニル)−2,5,6,7,17,1
8,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(収量566mg,1.31mmol,収
率38.9%)が得られた。これらの構造は以下のデータに
より確認した。
15−(m−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m・p・134.8〜135.5℃(再結晶溶媒、酢酸エチル/n−
ヘキサン,2/1) IR(KBr法):3250,2970,2930,1755,1610,1595,1570,148
0,1460,1425,1370,1290,1235,1210,1190,1155,1120,110
5,1070,1030,1005,985,970,960,950,880,860,830,780,7
60,725,710,690,675cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.0−2.1(1H,m),2.48(1H,
q,J=8.1Hz),2.5−2.9(3H,m),3.47(1H,t,J=8.1H
z),3.77(3H,s),3.8−4.0(1H,m),4.7(2H,s),5.1
−5.3(2H,m),5.7−5.9(2H,m),6.6−6.8(3H,m),7.
2−7.4(3H,m),7.39(1H,s) MASS(EI法,m/e):430(M+) 元素分析値 計算値(C23H21O6Cl1として) 実測値 C(%) 64.11 64.08 H(%) 5.38 5.45 15−(m−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・128.2〜129.6℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−
ヘキサン、2/1) IR(KBr法):3270,2970,2920,2860,1750,1665,1600,159
0,1565,1485,1460,1430,1410,1370,1345,1305,1290,125
5,1240,1220,1190,1165,1115,1090,1045,1010,980,960,
935,920,885,870,850,805,790,775,755,720,680cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.0−2.2(2H,m),2.3−2.4
(1H,m),2.5−2.7(2H,m),3.51(1H,t,J=8.3Hz),3.
78(3H,s),3.97(1H,q,J=7.3Hz),4.71(2H,s),5.1
−5.3(2H,m),5.7−5.9(2H,m),6.6−6.9(3H,m),7.
2−7.4(3H,m),7.39(1H,s) MASS(EI法、m/e):430(M+) 元素分析値 計算値(C23H23O6Cl1として) 実測値 C(%) 64.11 64.09 H(%) 5.38 5.53 実施例97 15−(m−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI228515−(m−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(302mg,0.7mmol)をメタノール
(100ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、0.725規定
水酸化ナトリウム(7.74ml,5.6mmol)を加え、室温で2
時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、水(20ml)を加え、
1規定塩酸で中和し、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出
し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃
縮した。濃縮残渣をメタノール(2ml)、酢酸エチル(1
ml)及びn−ヘキサン(1ml)で再結晶すると、白色結
晶の15−(m−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,1
9,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2が得られた(収量280mg,0.67mmol、収率96.2
%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m・p・137.4〜139.1℃(再結晶溶媒:メタノール/酢
酸エチル/n−ヘキサン,2/1/1) IR(KBr法):3420,2930,1725,1615,1590,1485,1465,143
0,1380,1350,1320,1290,1260,1220,1105,1080,1020,98
5,970,880,860,820,780,765,720,705,670cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):1.6−1.8(1H,m),2.2(1H,q,J
=8.6Hz),2.4−2.6(1H,m),3.41(1H,t,J=8.6Hz),
3.7−3.9(1H,m),4.62(2H,s),5.06(1H,q,J=8.6H
z),5.10(1H,d,J=6.6Hz),4.8−5.0(1H,m),5.60(1
H,dd,J=6.6,15.1Hz),5.80(1H,dd,J=8.6,15.1Hz),
5.5−5.7(1H,m),6.5−6.8(3H,m),7.2−7.5(3H,
m),7.41(1H,s) MASS(FAB法,m/e)416(M+) 元素分析値 計算値(C22H21O6Cl1として) 実測値 C(%) 63.38 63.19 H(%) 5.08 5.09 実施例98 15−(m−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI228615−(m−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(301mg,0.699mmol)
をメタノール(100ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しなが
ら、0.725規定水酸化ナトリウム水溶液(7.72ml,5.59mm
ol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮
後、水(20ml)を加え、1規定塩酸で中和し、酢酸エチ
ル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×
1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣をメタノール
(2ml)、酢酸エチル(1ml)及びn−ヘキサン(1ml)
で再結晶すると、白色結晶の15−(m−クロロフエニ
ル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得ら
れた(収量23.9mg、0.57mmol、収率82%)。この構造は
以下のデータにより確認した。
m・p・163.8〜165.2℃(再結晶溶媒、メタノール/酢
酸エチル/n−ヘキサン,2/1/1) IR(KBr法):3430,2930,2870,1720,1625,1590,1490,146
5,1450,1380,1350,1310,1290,1280,1270,1250,1200,110
5,1075,1060,1010,990,950,880,850,810,790,760,720,7
00,680cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):1.6−1.8(1H,m),2.1−2.3(1
H,m),2.4−2.6(1H,m),3.43(1H,t,J=9.0Hz),3.7−
3.9(1H,m),4.63(2H,s),4.8−4.9(1H,m),5.0−5.2
(3H,m),5.60(1H,dd,J=6.3,15.1Hz),5.80(1H,dd,J
=8.3,15.1Hz),6.6−6.8(3H,m),7.2−7.5(3H,m),
7.41(1H,s) MASS(FAB法,m/e):415(M+−1) 元素分析値 計算値(C22H21O6Cl1として) 実測値 C(%) 63.38 63.22 H(%) 5.08 5.13 実施例99 15−(p−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(287)およびその15−エピ体(2
8815−(p−クロロフエニル)−15−オキソ−2,5,6,7,1
6,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアート
(1.60g、3.00mmol)をメタノール(120ml)に溶かし、
この溶液に三塩化セリウム・7水和物(1.34g,3.60mmo
l)を加えて−3℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム
(56.7mg、1.50mmol)を加えた。−3℃で10分間攪拌し
た後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を加え、濃
縮した。残渣に酢酸エチル(60ml)を加えて過し、沈
殿物を酢酸エチル(20ml×2)で洗い、液を合わせて
水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗った。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後濃縮した。次に得られた油状物をア
ルゴン雰囲気下で無水メタノール(40ml)に溶かし、こ
の溶液にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(5.22
規定、0.14ml、0.75mmol)を加え、室温で20時間攪拌し
た。この反応液を酢酸で中和し、濃縮後水(40ml)を加
え、酢酸エチル(80ml、20ml×2)で抽出した。有機層
を合わせて飽和食塩水(40ml)で洗い無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をメルク社ロー
バーカラム(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン
=2:1)で分離精製すると、低極性の留分として白色結
晶の15−(p−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,
16,17,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル(549mg、1.27mmo
l、収率42.5%)および高極性の留分として白色結晶の1
5−(p−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(500mg、1.16mmol、収率38.7
%)が得られた。これらの構造は以下のデータにより確
認した。
15−(p−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m・p・101〜102℃(エタノール/酢酸エチルから再結
晶) IR(KBr法):3300,2930,1760,1600,1480,1450,1410,137
0,1330,1280,1250,1210,1180,1160,1100,1070,1030,101
0,970,950,890,850,830,800,780,740,720,700,600,550,
490,460cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.06(1H,ddd,J=4.9,8.3,1
4.0Hz)、2.16(1H,d,J=5.4Hz)、2.37(1H,d,J=3.4H
z)、2.45〜2.55(1H,m)、2.63(1H,ddd,J=6.4,7.3,1
4.0Hz)、3.48(1H,t,J=8.5Hz)、3.78(3H,s)、3.9
〜4.0(1H,m)、4.71(2H,s)、5.15〜5.25(2H,m)、
5.7〜5.8(2H,m)、6.65〜6.8(3H,m)、7.3〜7.4(4H,
m) MASS(EI法、m/e):430(M+) 元素分析 計算値(C23H23O6Clとして) 実測値 C:64.11 C:63.97 H: 5.38 H: 5.41 15−(p−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・150〜151℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結
晶) IR(KBr法):3490,2960,2900,1700,1620,1590,1490,147
0,1435,1400,1380,1330,1300,1280,1270,1200,1170,111
0,1090,1070,1010,980,950,870,860,820,800,790,770,7
30,610,590,550,490cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.0〜2.1(2H,m)、2.3〜2.4
(1H,m)、2.53(1H,q,J=7.7Hz)、2.61(1H,dt,J=6.
8,13.2Hz)、3.50(1H,t,J=7.7Hz)、3.78(3H,s)、
3.9〜4.0(1H,m)4.71(2H,s)、5.1〜5.25(2H,m)、
5.75(1H,dd,J=7.7,15.4Hz)、5.4,15.4Hz)、6.7〜6.
8(3H,m)、7.3〜7.4(4H,m) MASS(EI法、m/e):430(M+) 元素分析 計算値(C23H23O6Clとして) 実測値 C:64.11 C:64.05 H: 5.38 H: 5.40 実施例100 15−(p−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI228915−(p−クロロフエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20
−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(200mg,0.464mmol)をメタノー
ル(20ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で14時間攪拌し
た。反応混合物を濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、1
規定塩酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(80ml,20ml×
2)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると194mgの粗結
晶が得られた。この粗結晶をエタノール/酢酸エチル/
ヘキサンで再結晶すると、白色結晶の15−(p−クロロ
フエニル)−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノナノル−4−
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(114mg,0.2
73mmol)が58.8%の収率で得られた。この構造は以下の
データにより確認した。
m・p・133〜135℃ IR(KBr法):3430,2930,1730,1620,1590,1490,1470,143
0,1380,1350,1290,1200,1110,1010,980,870,850,830,81
0,770,730,500cm-1NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.71
(1H,ddd,J=5.9,9.3,13.2Hz)、2.19(1H,q,J=8.6H
z)、2.4〜2.6(1H,m)、3.40(1H,t,J=8.6Hz),3.7〜
3.8(1H,m),4.61(2H,s)、4.8〜4.9(1H,m)、5.0〜
5.1(1H,m)、5.11(1H,d,J=6.4Hz)、5.5〜5.6(1H,
m)、5.60(1H,dd,J=6.4,15.1Hz)、5.77(1H,dd,J=
7.6,15.1Hz)、6.5〜6.7(3H,m)、7.40(4H,s) MASS(EI法、m/e):380(M-2H2O)+ 元素分析 計算値(C22H21O6Clとして) 実測値 C:63.39 C:63.07 H: 5.08 H: 5.15 実施例101 15−(p−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI229015−(p−クロロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,1
7,18,19,20−ノナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(255mg、0.592mmol)
をメタノール(20ml)に溶かし、この溶液に1規定の水
酸化ナトリウム水溶液(3ml,3mmol)を加え、室温で4
時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水(20ml)
を加え、1規定塩酸、(3ml)にて中和し、酢酸エチル
(80ml,20ml×2)で抽出した・有機層を合わせて飽和
食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮する
と239mgの粗結晶が得られた。この粗結晶をエタノール
/酢酸エチルで再結晶すると白色結晶の15−(p−クロ
ロフエニル)−15−エピ−2,5,6,7,16,17,18,19,20−ノ
ナノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2(112mg,0.269mmol)が45.4%の収率で得られた。この
構造は以下のデータにより確認した。
m・p・143〜144℃ IR(KBr法):3430,2930,1730,1620,1600,1490,1470,143
0,1380,1350,1320,1300,1280,1260,1200,1110,1090,101
0,980,950,850,820,800,790,770,730,590,480cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.71(1H,ddd,J=5.9,9.
3,13.2Hz)、2.19(1H,q,J=8.8Hz)、2.45〜2.6(1H,
m)、3.43(1H,t,J=8.8Hz)、3.7〜3.8(1H,m)、4.63
(2H,s)、4.8〜4.9(1H,m)、5.0〜5.15(2H,m)、5.5
〜5.6(1H,m),5.60(1H,dd,J=6.6,15.4Hz)、5.77(1
H,dd,J=8.0,15.4Hz)、6.65〜6.8(3H,m)、7.38(4H,
s) MASS(EI法、m/e):380(M-2H2O)+ 元素分析 計算値(C22H21O6Clとして) 実測値 C:63.39 C:63.10 H: 5.08 H: 5.07 実施例102 16−メチル−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(291)およびその15−エピ体(292 16−メチル−15−オキソ−16−フエニル−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアート(2.28
g,4.22mmol)をメタノール(120ml)に溶かし、この溶
液に三塩化セリウム,7水和物(2.05g、5.49mmol)を加
えて−5℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(178m
g、4.71mmol)を加えた。−5℃で20分間攪拌した後に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を加え、濃縮し
た。残渣に酢酸エチル(60ml)を加え、過し、沈殿物
を酢酸エチル(20ml×2)で洗い、液を合わせて水
(40ml)、飽和食塩水で洗つた。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後濃縮した。得られた油状物をアルゴン雰囲気下
で無水メタノール(50ml)に溶かし、この溶液にナトリ
ウムメトキシドのメタノール溶液(5.22規定、0.32ml、
1.69mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。この反応液
を酢酸で中和し、濃縮後水(30ml)を加え、酢酸エチル
(100ml、20ml×2)で抽出した。有機層を合わせて飽
和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。得られた残渣をメルク社ローバーカラム(シリカ
ゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=4:1)で分離精製
すると、低極性の留分として白色結晶の16−メチル−16
−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル
−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(769mg、1.76mmol、収率41.7%)および高
極性の留分として白色結晶の16−メチル−16−フエニル
−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(653mg、
1.49mmol、収率35.3%)が得られた。これらの構造は以
下のデータにより確認した。
16−メチル−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8,インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル m・p・134〜134.5℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3420,3250,2970,2940,2880,1770,1615,159
0,1490,1460,1430,1390,1360,1280,1240,1210,1200,116
0,1120,1100,1080,1060,1030,980,970,890,860,820,79
0,760,730,700,620,600,570cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.34(3H,s)、1.35(3H,
s)、1.6〜1.9(1H,m)、1.98(1H,ddd,J=5.3、9.0、1
3.8Hz)、2.3〜2.5(2H,m)、2.59(1H,ddd,J=6.4、7.
3、13.8Hz)、3.37(1H、t、J=9.1Hz)、3.78(3H,
s)、3.75〜3.9(1H,m)、4.14(1H,d,J=5.9Hz)、4.7
1(2H,s)、5.14(1H,ddd,J=5.3,7.3,9.1Hz)、5.45〜
5.6(2H,m)、6.6〜6.65(1H,m)、6.7〜6.8(2H,m)、
7.15〜7.25(1H,m)、7.3〜7.4(4H,m) MASS(EI法、m/e):438(M+) 元素分析 計算値(C26H30O6として) 実測値 C:71.21 C:71.16 H: 6.90 H: 6.92 16−メチル−16−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,
20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエチル m・p・107〜108℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3560,3500,3400,2970,1740,1720,1620,159
0,1490,1460,1360,1310,1280,1190,1170,1110,1070,102
0,980,950,860,790,760,730,700,600cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.35(3H,s)、1.40(3H,
s)、1.5〜1.7(2H,m)、2.00(1H,ddd,J=5.3,8.5,13.
7Hz)、2.35〜2.45(1H,m)、2.56(1H,ddd,J=6.4、7.
3、13.7Hz)、3.41(1H,t,J=8.7Hz)、3.7〜3.8(1H,
m)、3.78(3H,s)、4.2〜4.25(1H,m)、4.71(2H,
s)、5.16(1H,ddd,J=5.3、7.3,8.7Hz)、5.5〜5.6(2
H,m)、6.7〜6.8(3H,m)、7.2〜7.25(1H,m)、7.3〜
7.4(4H,m) MASS(EI法、m/e):438(M+) 元素分析 計算値(C26H30O6として) 実測値 C:71.21 C:71.23 H: 6.90 H: 6.90 実施例103 16−メチル−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
29316−メチル−16−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(220mg、0.502mmol)をメタノール(20
ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水
溶液(3ml、3mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反
応混合物を濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、1規定塩
酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(30ml、15ml×2)
で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮すると240mgの粗結晶
が得られた。この粗結晶をエタノール/ヘキサンで再結
晶すると白色結晶の16−メチル−16−フエニル−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2(170mg、0.401mmol)が79.9%の収
率で得られた。この構造は以下のデータにより確認し
た。
m・p・187〜188℃ IR(KBr法):3350,2970,2870,1740,1620,1590,1490,143
0,1360,1290,1250,1200,1160,1120,1030,990,970,950,8
60,790,760,730,700cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.24(3H,s)、1.29(3H,
s)、1.65(1H,ddd,J=5.9,9.3,13.2Hz)、2.06(1H,q,
J=8.4Hz)、2.4〜2.55(1H,m)、3.22(1H,t,J=8.4H
z)、3.6〜3.7(1H,m)、4.05〜4.15(1H,m)、4.62(2
H,m)、4.7〜4.8(2H,m)、4.95〜5.05(1H,m)、5.26
(1H,dd,J=6.8,15.1Hz)、5.50(1H,dd,J=8.4,15.1H
z)、6.42(1H,dd,J=3.4,5.2Hz)、6.671(1H,d,J=5.
2Hz)、6.674(1H,d,J=3.4Hz)、7.16(1H,t,J=7.5H
z)、7.29(2H,t,J=7.5Hz)、7.39(2H,d,J=7.5Hz) MASS(EI法、m/e):424(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H28O6,M+) 424.1886 実測値(M+) 424.1915 実施例104 16−メチル−16−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,
20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI229416−メチル−16−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,
20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(220mg、0.502mmol)をメタ
ノール(20ml)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナ
トリウム水溶液(3ml、3mmol)を加え、室温で3時間攪
拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水(20ml)を加
え、1規定塩酸(3ml)にて中和し、酢酸エチル(30m
l、15ml×2)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩
水(20ml)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮すると229mgの粗結晶が得られた。この粗結晶をエタ
ノール/酢酸エチル/ヘキサンで再結晶すると白色結晶
の16−メチル−16−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2(180mg、0.425mmol)が84.7%の収率で得
られた。この構造は以下のデータにより確認した。
m・p・173〜174℃ IR(KBr法):3400,2970,1740,1620,1590,1490,1460,143
0,1300,1250,1200,1120,1080,1070,1030,970,950,860,8
00,770,730,700cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.23(3H,s)、1.29(3H,
s)、1.65(1H,ddd,J=5.9,9.3,13.2Hz)、2.07(1H,q,
J=8.2Hz)、2.4〜2.55(1H,m)、3.30(1H,t,J=8.2H
z)、3.6〜3.7(1H,m)、4.0〜4.1(1H,m)、4.62(2H,
s)、4.65〜4.75(1H,m)、4.75〜4.85(1H,m)、4.95
〜5.05(1H,m)、5.24(1H,dd,J=5.9、15.5Hz)、5.57
(1H,dd,J=8.2,15.5Hz)、6.57(1H,t,J=4.4Hz)、6.
69(2H,d,J=4.4Hz)、7.15(1H,t,J=7.3Hz)、7.28
(2H,dd,J=7.3,7.8Hz)、7.38(2H,d,J=7.8Hz) MASS(EI法、m/e):424(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H28O6,M+) 424.1886 実測値(M+) 424.1883 実施例105 16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(295)およびその15−エピ体(2
96 16,16−ジメチル−15−オキソ−17−フエニル−2,5,6,
7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート
(1.1946g,2.43mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、
三塩化セリウム・7水和物(0.90g,2.42mmol)を加えて
溶かし、−15℃で攪拌している中に水素化ホウ素ナトリ
ウム(66.0mg,1.74mmol)を加えて、1時間攪拌した。
反応混合物に水(10ml)を加えて溶媒を留去した後、酢
酸エチル(50ml)を加え、生じた沈殿をハイフロスーパ
ーセルでろ過し、その沈殿をさらに酢酸エチル(50ml×
3)で洗浄し、ついで酢酸エチル層を合わせて水(50m
l)および飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後濃縮すると油状物が得られた。ベンゼン共
沸(20ml×3)、減圧により乾燥した後、無水メタノー
ル(40ml)に溶かし、ナトリウムメトキシド(5.22規
定、0.02ml,0.104mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩
攪拌した。反応混合物に酢酸を加えてpH7とし、濃縮し
た後水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出
した。ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩
水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮す
ると油状物が得られた。これをカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=2:1)
で分離精製すると、低極性の留分として16,16ジメチル
−17−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(0.1483g,0.328mmol,16.3%)及び高極
性の留分として16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル(0.1792g,0.396m
mol,13.5%)が得られた。これらの構造は以下のデータ
により確認した。
16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m・p・98〜99℃(酢酸エチルとn−ヘキサンから再結
晶,無色針状結晶) IR(KBr法):3330,3020,2950,2860,1750,1608,1582,147
8,1453,1428,1368,1286,1203,1186,1175,1158,1112,108
1,1068,1035,988,962,942,887,852,825,772,753,721,69
2,669,631cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 0.85(3H,s),0.93(3H,s),1.50−2.30(3H,m),2.45
−2.58(2H,m),2.60−2.71(1H,m),2.75−2.85(1H,
m),3.42−3.50(1H,m),3.79(3H,s),3.84(1H,d,J=
7.32Hz),3.89−3.98(1H,m),4.72(2H,s),5.16−5.2
4(1H,m),5.62(1H,dd,J=15.13,8.30Hz),5.73(1H,d
d,J=15.63,7.33Hz),6.69−6.82(3H,m),7.15−7.34
(5H,m) MASS(EI法、m/e):452(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H32O6,M+) 452.2199 実測値(M+) 452.2188 16,16−ジメチル−17−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル IR(液膜法):3365,3030,2960,2875,1750,1617,1592,14
82,1458,1437,1380,1362,1288,1263,1220,1191,1111,10
93,1068,1028,1003,973,890,857,785,760,732,700,662c
m-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ): 0.84(3H,s),0.93(3H,s),1.50−1.80(2H,幅広い
s),2.03−2.13(1H,m),2.48−2.69(3H,m),2.75−
2.83(1H,m),3.52(1H,t,J=8.30Hz),3.79(3H,s),
3.86(1H,d,J=5.86Hz),3.90−4.00(1H,m),4.67−4.
80(2H,m),5.19−5.28(1H,m),5.63−5.73(1H,m),
5.78(1H,dd,J=15.62Hz,6.35Hz),6.68−6.88(3H,
m),7.15−7.33(5H,m) MASS(EI法、m/e):452(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H32O6,M+) 452.2199 実測値(M+) 452.2184 実施例106 16,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI229716,16−ジメチル−17−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(98.8mg,0.218mmol)をメタノー
ル(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規
定、0.65ml,0.655mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩
攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定)を加えてpH2と
した後メタノールを留去し、水(10ml)を加えて酢酸エ
チル(20ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を水
(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後濃縮すると、16,16−ジメチル−17−
フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が単一生成物とし
て95.6mg得られた(収率100%)。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
m・p・144〜145℃(酢酸エチルとn−ヘキサンから再
結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3360,3025,2960,2870,1732,1614,1584,147
9,1454,1427,1361,1284,1244,1191,1159,1111,1074,102
4,992,963,890,856,826,788,758,723,694cm-1 NMR(400MHz, δ): 0.82(3H,s),0.92(3H,s),1.97−2.08(1H,m),2.49
−2.72(3H,m),2.75−2.84(1H,m),3.00−4.50(2H,
幅広いs),3.36−3.44(1H,m),3.75−3.91(2H,m),
4.67(2H,s),5.12−5.20(1H,m),5.58(1H,dd,J=15.
14,8.79Hz),5.72(1H,dd,J=15.14,7.81Hz),6.68−6.
78(3H,m),7.16−7.34(5H,m) MASS(EI法、m/e):438(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H30O6,M+)438.2048 実測値(M+)438.2047 実施例107 16,16−ジメチル−17−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI229816,16−ジメチル−17−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(112.5mg,0.249mmol)
をメタノール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶
液(1規定、0.75ml,0.746mmol)を加え、アルゴン下室
温で一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定)を加え
てpH2とし、メタノールを留去し、水(10ml)を加えて
酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル
層を水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると16,16−ジメチル
−17−フエニル−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
が単一生成物として99.0mg得られた(収率90.7%)。こ
の構造は以下のデータにより確認した。
m・p・71〜74℃(酢酸エチルとn−ヘキサンから再結
晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3380,3025,2960,2865,1729,1616,1591,148
3,1459,1436,1361,1281,1245,1185,1108,1025,970,857,
792,764,728,701cm-1 NMR(400MHz, δ): 0.83(3H,s),0.90(3H,s),2.00−2.10(1H,m),2.45
−2.62(3H,m),2.72−2.81(1H,m),3.46−3.53(1H,
m),3.70−4.20(4H,幅広いm),4.63−4.75(2H,m),
5.16−5.23(1H,m),5.65(1H,dd,J=15.62,7.81Hz),
5.74(1H,dd,J=15.63,6.35Hz),6.66−6.86(3H,m),
7.13−7.32(5H,m) MASS(EI法、m/e):438(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H30O6,M+) 438.2048 実測値(M+) 438.2020 実施例108 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18,ジオ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(299)およびその15−エピ体(300 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,7,20−ペンタノル
−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル,11−ベンゾアート(2.05g,4.04mmol)
をメタノール(100ml)に溶かし、この溶液に三塩化セ
リウム・7水和物(1.96g,5.25mmol)を加えて−25℃に
冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(91.7mg,2.42mmol)
を加えた。−25℃で10分間攪拌した後、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(20ml)を加え、濃縮した。残渣に酢酸
エチル(70ml)を加え、過し、沈殿物を酢酸エチル
(20ml×3)で洗い、液を合わせて水(50ml)、飽和
食塩水(50ml)で洗つた。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮した。得られた油状物をアルゴン雰囲気下で無水
メタノール(50ml)に溶かし、この溶液にナトリウムメ
トキシドのメタノール溶液(5.22規定、0.31ml,1.62mmo
l)を加え、72時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和
し、濃縮後酢酸エチル(70ml)を加え、水(30ml)で洗
つた。水層を酢酸エチル(15×2)で再抽出し、有機層
を合わせて飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をメルク社ロ
ーバーカラム(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサ
ン=4:1)で分離精製すると、低極性の留分として油状
の16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノ
ル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(618mg,1.52mmol,収率37.6%)および
高極性の留分として白色結晶の16,16−ジメチル−2,5,
6,7,20−ペンタノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(557mg,1.37mmol,
収率33.9%)が得られた。これらの構造は以下のデータ
により確認した。
16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル m・p・91〜92℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) IR(KBr法):3330,2970,2930,2870,2800,1760,1620,159
0,1490,1470,1430,1370,1300,1210,1190,1120,1030,100
0,970,950,890,860,830,780,760,730,710,680,640,600,
490cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.94(3H,s);
2.05(1H,ddd,J=5.3,9.0,13.8Hz);2.4−2.55(1H,
m);2.65(1H,dt,J=7.0,13.8Hz);2.7−2.8(1H,m);
3.24(1H,d,J=8.8Hz);3.32(1H,d,J=8.8Hz);3.35
(3H,s);3.48(1H,t,J=8.7Hz);3.6−3.7(1H,m);3.
79(3H,s);3.9−4.0(2H,m);4.73(2H,s);5.20(1H,
ddd,J=5.3,7.0,8.7Hz);5.6−5.7(2H,m);6.7−6.8
(3H,m) MASS(EI法、m/e):406(M+) 元素分析 計算値(C20H30O7として) 実測値 C:65.01 C:64.86 H: 7.44 H: 7.48 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル IR(液膜法):3400,2950,1750,1620,1590,1480,1460,12
90,1220,1190,1100,1030,970,860,750,670cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(6H,s);2.07(1H,ddd,
J=5.0,8.5,13.7Hz);2.05−2.15(1H,m);2.5−2.6(1
H,m);2.63(1H,ddd,J=6.2,7.3,13.7Hz);3.25(1H,d,
J=8.8Hz);3.33(1H,d,J=8.8Hz);3.36(3H,s);3.5
−3.6(2H,m);3.79(3H,s);3.9−4.0(2H,m);4.72
(2H,s);5.22(1H,ddd,J=5.0,7.3,8.8Hz);5.65−5.8
(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):406(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O7,M+) 406.1992 実測値(M+) 406.1971 実施例109 16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI230116,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル(285mg,0.702mmol)をメタノール(20ml)に溶か
し、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(3.5m
l,3.5mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合
物を濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、1規定塩酸(3.
5ml)にて中和し、酢酸エチル(30ml,15ml×2)で抽出
した。有機層を合わせて水(20ml)、飽和食塩水(30m
l)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると
白色結晶の16,16−ジメチル−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
(272mg,0.694mmol)が98.9%の収率で得られた。この
構造は以下のデータにより確認した。
m・p・72〜73℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) IR(KBr法):3320,2960,2930,1740,1720,1610,1590,149
0,1460,1370,1300,1280,1190,1160,1110,1090,1030,100
0,970,920,890,850,830,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,s);0.92(3H,s);
2.01(1H,ddd,J=5.1,8.5,13.7Hz);2.4−2.55(1H,
m);2.60(1H,dt,J=6.8,13.7Hz);3.24(1H,d,J=8.8H
z);3.32(1H,d,J=8.8Hz);3.35(3H,s);3.44(1H,t,
J=8.3Hz);3.85−3.95(1H,m);3.98(1H,d,J=5.9H
z);4.65(1H,d,J=16.6Hz);4.71(1H,d,J=16.6Hz);
4.8−5.1(3H,m);5.1−5.2(1H,m);5.55−5.7(2H,
m);6.7−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):392(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H28O7,M+) 392.1835 実測値(M+) 392.1813 実施例110 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
30216,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル
−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(355mg,0.875mmol)をメタノール(20m
l)に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水
溶液(4ml,4mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。残
渣に水(20ml)を加え、1規定塩酸(4ml)にて中和
し、酢酸エチル(30ml,15ml×2)で抽出した。有機層
を合わせて水(20ml)、飽和食塩水(30mlで洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると、白色結晶の16,1
6−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7,20−ペンタノル−4,1
8−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(314m
g,0.801mmol)が91.5%の収率で得られた。この構造は
以下のデータにより確認した。
m・p・51〜52.5℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3400,2960,1740,1620,1590,1480,1460,137
0,1190,1110,1030,970,920,860,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,s),0.92(3H,s);
2.0−2.1(1H,m);2.5−2.7(2H,m);3.25(1H,d,J=8.
8Hz);3.33(1H,d,J=8.8Hz);3.36(3H,s);3.45−36
(1H,m);3.85−3.95(1H,m);4.00(1H,d,J=7.3Hz);
4.4−4.8(5H,m);5.15−5.25(1H,m);5.6−5.8(2H,
m);6.65−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):392(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C21H28O7,M+) 392.1835 実測値(M+) 392.1810 実施例111 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
303)およびその15−エピ体(304 16,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル、11−ベンゾアート(1.82g,3.48mmol)を
メタノール(80ml)に溶かし、この溶液に三塩化セリウ
ム・7水和物(1.68g,4.52mmol)を加えて−25℃に冷却
し、水素化ホウ素ナトリウム(105mg,2.78mmol)を加え
た。−25℃で30分間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(20ml)を加え、濃縮した。残渣に酢酸エチル
(80ml)を加えて過し、沈殿物を酢酸エチルで2回洗
い、液を合わせて水(30ml)、飽和食塩水(50ml)で
洗つた。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。次
に得られた油状物をアルゴン雰囲気下で無水メタノール
(50ml)に溶かし、この溶液にナトリウムメトキシドの
メタノール溶液(5.22規定、0.17ml,0.87mmol)を加
え、室温で20時間攪拌した。この反応液を酢酸で中和
し、濃縮後酢酸エチル(100ml)を加え、水(40ml)、
飽和食塩水(40ml)で洗つた。無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮後得られた残渣をメルク社ローバーカラム
(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=4:1)で
分離精製すると、低極性の留分として白色結晶の16,16
−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−
ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエ
ステル(623mg,1.48mmol、収率42.5%)および高極性の
留分として白色結晶の16,16−ジメチル−2,5,6,7−テト
ラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(618mg,1.47mmol,収率42.2%)
が得られた。これらの構造は以下のデータにより確認し
た。
16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m・p・95.5〜96℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結
晶) IR(KBr法):3300,2970,2860,1760,1620,1590,1490,147
0,1380,1300,1220,1200,1190,1130,1090,1030,1000,97
0,950,900,860,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.95(3H,s);
1.20(3H,t,J=7.1Hz);2.06(1H,ddd,J=5.0,8.8,14.5
Hz);2.3−2.55(2H,m),2.64(1H,dt,J=7.1,14.5H
z);3.29(1H,d,J=9.3Hz);3.36(1H,d,J=9.3Hz);3.
45−3.6(3H,m);3.79(3H,s);3.9−4.0(3H,m);4.73
(2H,s);5.21(1H,ddd,J=5.0,7.1,8.8Hz);5.6−5.8
(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):420(M+) 元素分析 計算値(C23H32O7として) 実測値 C:65.69 C:65.57 H: 7.67 H: 7.66 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4,
18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステルm・p・81.5〜82.5℃(酢酸エチル/ヘキサ
ンから再結晶) IR(KBr法):3380,2970,2870,1730,1620,1590,1490,147
0,1440,1410,1370,1360,1300,1280,1260,1200,1110,106
0,1030,1000,980,950,900,860,800,770,750,730,620,55
0,500cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.93(3H,s);
1.22(3H,t,J=6.8Hz);1.8−1.9(1H,m);2.08(1H,dd
d,J=4.9,8.3,13.7Hz);2.5−2.6(1H,m);2.63(1H,dd
d,J=4.9,8.3,13.7Hz);3.30(1H,d,J=8.8Hz);3.37
(1H,d,J=8.8Hz);3.45−3.6(3H,m);3.79(3H,s);
3.91(1H,d,J=3.9Hz);3.95−4.05(2H,m);4.73(2H,
s);5.23(1H,ddd,J=4.9,7.3,8.8Hz);5.65−5.8(2H,
m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法,m/e):420(M+) 元素分析 計算値(C23H32O7として) 実測値 C:65.69 C:65.67 H: 7.67 H: 7.68 実施例112 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI230516,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(214mg,0.510mmol)をメタノール(20ml)に溶かし、
この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液(3ml,3mmo
l)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮
し、残渣に水(200ml)を加え、1規定塩酸(3ml)にて
中和し、酢酸エチル(25ml,15ml×2)で抽出した。有
機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮すると221mgの粗結晶が得られた。こ
の粗結晶を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶すると白色結
晶の16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(93mg,0.22
9mmol)が44.9%の収率で得られた。この構造は以下の
データにより確認した。
m・p・77〜78℃ IR(液膜法):3400,2970,2870,1760,1720,1620,1590,14
90,1460,1410,1380,1360,1290,1230,1180,1110,1070,10
30,1010,970,950,890,860,760,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.93(3H,s);
1.20(3H,t,J=7.1Hz);2.0−2.1(1H,m);2.45−2.6
(1H,m);2.60(1H,ddd,J=6.4,7.3,13.7Hz);3.29(1
H,d,J=9.1Hz);3.36(1H,d,J=9.1Hz);3.4−3.6(3H,
m);3.9−4.0(1H,m);3.99(1H,d,J=5.9Hz);4.0−4.
5(3H,m);4.67(1H,d,J=16.4Hz);4.72(1H,d,J=16.
4Hz);5.15−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9
(3H,m) MASS(EI法、m/e):406(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O7,M+)406.1992 実測値(M+)406.1970 実施例113 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4,
18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI230
616,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4,
18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(213mg,0.507mmol)をメタノール(20ml)
に溶かし、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液
(3ml,3mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混
合物を濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、1規定塩酸
(3ml)にて中和し、酢酸エチル(25ml,15ml×2)で抽
出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後濃縮すると、油状の16,16−ジメ
チル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(201mg,0.495mm
ol)が97.6%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
IR(液膜法):3400,2970,2930,2870,1740,1620,1590,14
80,1460,1280,1190,1110,1030,970,860,760cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,s);0.93(3H,s);
1.22(3H,t,J=7.1Hz);2.05(1H,ddd,J=5.0,8.2,13.6
Hz);2.5−2.7(2H,m);3.30(1H,d,J=9.1Hz);3.37
(1H,d,J=9.1Hz);3.4−3.6(3H,m);3.9−4.0(1H,
m);4.00(1H,d,J=4.9Hz);4.1−4.6(3H,m);4.66(1
H,d,J=16.6Hz);4.71(1H,d,J=16.6Hz);5.20(1H,dd
d,J=5.0,7.3,8.8Hz);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9(3
H,m) MASS(EI法、m/e):406(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H30O7,M+):406.1992 実測値(M+):406.1978 実施例114 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(307)とその15−エピ体(30816,16−ジメチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−
テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(2.1g,3.
93mmol)をメタノール(120ml)に溶かし、三塩化セリ
ウム(1.77g,4.75mmol)を加えて溶かした。この混合溶
液を−10℃に冷却し、さらに水素化ホウ素ナトリウム
(58.4mg,1.54mmol)をゆつくり加え、そのまま20分間
攪拌した。この反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液(15ml)を加え、過後液を濃縮した。濃縮残渣
に水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出
し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃
縮し、油状物(2.08g)が得られた。アルゴン雰囲気下
でこの油状物を無水メタノール(100ml)に溶かし、攪
拌しながら、ナトリウムメトキシド(5.22N,0.223ml,1.
16mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。この反応溶液
に酢酸を加えて中和し、濃縮した。濃縮残渣に水(20m
l)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸
エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃
縮残渣をメルク社ローバーカラム(シリカゲル:酢酸エ
チル/シクロヘキサン,2/1)で分離精製すると、低極性
の留分の16,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(収量671mg,1.55mmol,
収率39.8%)及び高極性の留分の16,16-ジメチル−20a
−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(収量668m
g,1.54mmol,収率39.7%)が得られた。これらの構造は
以下のデータにより確認した。
16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステルm.p.100.0〜100.8℃(再結晶溶媒:酢酸エ
チル/n−ヘキサン,1/2) IR(KBr法):3380,2950,2870,1735,1615,1590,1485,146
0,1430,1360,1290,1245,1190,1105,1030,1010,990,965,
950,855,830,790,760,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.94(3H,s);
0.9−1.0(3H,m);1.5−1.7(2H,m);2.06(1H,ddd,J=
5.1,9.0,13.9Hz);2.4−2.5(1H,m);2.5−2.7(2H,
m);3.3(1H,d,J=9.0Hz);3.36(1H,d,J=9.0Hz);3.3
−3.5(2H,m);3.49(1H,t,J=8.5Hz);3.79(3H,s);
3.8−4.0(2H,m);4.02(1H,d,J=4.4Hz);4.73(2H,
s);5.1−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9(3
H,m) MASS(EI法、m/e):434(M+) 元素分析値 計算値(C24H34O7として) 実測値 C(%) 66.34 66.30 H(%) 7.89 7.90 16,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル,m.p.83.1〜84.2℃(再結晶溶
媒:酢酸エチル/n−ヘキサン,1/4) IR(KBr法):3370,2950,2920,2860,1730,1615,1585,148
0,1455,1430,1410,1370,1330,1290,1270,1255,1190,110
5,1060,1020,1000,970,950,855,830,785,750,720cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.927(3H,s);0.937(3H,
s);0.937(3H,t,J=7.3Hz);1.5−1.7(2H,m);1.8−
2.0(1H,m);2.0−2.2(1H,m);2.55(1H,q,J=7.8H
z);2.5−2.7(1H,m);3.3(1H,d,J=9.0Hz);3.37(1
H,d,J=9.0Hz);3.3−3.5(2H,m);3.54(1H,t,J=7.8H
z);3.79(3H,s);3.9−4.2(3H,m);4.73(2H,s);5.1
−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):434(M+) 元素分析値 計算値(C24H34O7として) 実測値 C(%) 66.34 66.57 H(%) 7.89 7.93 実施例115 16,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI23
0916,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(317mg,0.73mmol)をメタノール(40ml)
に溶かし、水冷下で攪拌しながら1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(3.7ml、3.7mmol)を加え、室温で1時間攪拌
後濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、1規定塩酸
で中和し、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エ
チル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃
縮残渣をエーテル(2ml)とn−ヘキサン(1.5ml)で再
結晶すると、白色結晶の16,16−ジメチル−20a−ホモ−
2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2が得られた(収量278mg,0.662mmol,
収率90.7%)。この構造は以下のデータで確認した。
m.p.106.1〜107.2℃(再結晶溶媒:エーテル/n−ヘキサ
ン,4/3) IR(KBr法):3380,2950,2860,1715,1615,1590,1485,146
0,1430,1360,1290,1245,1190,1105,1030,1010,990,965,
950,855,830,790,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.93(3H,s);
0.92(3H,t,J=7.3Hz);1.5−1.7(2H,m);2.0−2.1(1
H,m);2.50(1H,q,J=7.4Hz);2.6−2.7(1H,m);3.30
(1H,d,J=9.0Hz);3.36(1H,d,J=9.0Hz);2.3−2.4
(2H,m);3.48(1H,t,J=8.3Hz);3.94(1H,q,J=7.4H
z);3.99(1H,d,J=5.9Hz);3.5−4.1(2H,m);4.67(1
H,d,J=16.1Hz);4.71(1H,d,J=16.1Hz);5.1−5.3(1
H,m);5.5−5.8(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):420(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O7,M+) 420,2148 実測値(M+) 420.2159 実施例116 16,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2(310) 16,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(305mg,0.703mmol)をメタノ
ール(40ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら1規定水
酸化ナトリウム水溶液(3.5ml、3.5mmol)を加え、室温
で1時間攪拌した。この反応溶液を濃縮して水(20ml)
を加え、1規定塩酸で中和した。この反応混合物を酢酸
エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20
ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると無色透明な油状の1
6,16−ジメチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2が得られた(収量285mg,0.68mmol,収率96.7
%)。この構造は以下のデータにより確認した。
IR(液膜法):3400,2960,1735,1615,1590,1475,1450,13
80,1350,1280,1240,1180,1100,1025,970,880,850,830,7
50,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.91(3H,s);0.93(3H,s);
0.8−1.0(3H,m);1.5−1.7(2H,m);2.0−2.1(1H,
m);2.5−2.7(2H,m);3.31(1H,d,J=9.3Hz);3.37(1
H,d,J=9.3Hz);3.3−3.5(2H,m);3.52(1H,t,J=8.3H
z);3.9−4.0(1H,m);4.01(1H,d,J=4.9Hz);4.1−4.
6(2H,m);4.66(1H,d,J=16.6Hz);4.7(1H,d,J=16.6
Hz);5.1−5.3(1H,m);5.6−5.8(2H,m);6.7−6.9(3
H,m) MASS(EI法、m/e):420(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H32O7,M+) 420,2148 実測値(M+) 420.2127 実施例117 16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(311)およびその15−エピ体(31215−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−ベンゾアート(1.44g,2.72m
mol)をメタノール(100ml)に溶かし、ついで三塩化セ
リウム・7水和物(1.22g,3.27mmol)を加えて溶かし
た。この混合溶液を−10℃に冷却し、さらに水素化ホウ
素ナトリウム(40.5mg、1.07mmol)をゆつくり加え、そ
のまま20分間攪拌した。この反応溶液を0℃にもどし、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml)を加え、濃縮し
た。濃縮残渣に酢酸エチル(50ml)を加えて過し、沈
殿物を酢酸エチル(10ml×5回)で洗つた。酢酸エチル
層を合せて水(30ml×1回)及び飽和食塩水(30ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮すると油
状物(1.38g)が得られた。アルゴン雰囲気下でこの油
状物を無水メタノール(70ml)に溶かし、攪拌しなが
ら、ナトリウムメトキシドメタノール溶液(5.22N,0.15
ml,0.783mmol)を加え、14時間攪拌した。この反応溶液
に酢酸を加えて中和し、濃縮した後水(20ml)を加え、
酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水
(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い無
水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣をメルク
社ローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘ
キサン,2/1)で分離精製すると、低極性の留分の16−フ
エノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノ
ル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(収量487mg,1.15mmol,収率43.9%)と高
極性の留分の16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(収量413mg,0.97mmol,収率37.2
%)が得られた。これらの構造は以下のデータにより確
認した。
16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステルm.p.132.7〜133.9℃(再結晶溶媒:酢酸エチ
ル) IR(KBr法):3480,3420,2950,2930,2910,2870,1730,162
0,1595,1590,1495,1460,1430,1375,1335,1320,1295,127
0,1260,1240,1200,1170,1145,1110,1100,1090,1070,106
5,1040,1030,1010,975,970,950,905,890,860,830,815,7
70,750,735,725,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.0−2.2(1H,m);2.4−2.5
(1H,m);2.51(1H,q,J=8.3Hz);2.6−2.7(1H,m);2.
8−2.9(1H,m);3.50(1H,t,J=8.3Hz);3.78(3H,s);
3.92(1H,dd,J=7.5,9.5Hz);3.7−4.0(1H,m);4.03
(1H,dd,J=3.6,9.5Hz);4.5−4.7(1H,m);4.72(2H,
s);5.1−5.3(1H,m);5.70(1H,dd,J=6.4,15.4Hz);
5.87(1H,dd,J=8.3,15.4Hz);5.7−5.9(3H,m);5.9−
7.1(3H,m);7.2−7.4(2H,m) MASS(EI法、m/e):426(M+) 元素分析値 計算値(C24H26O7として) 実測値 C(%) 67.59 67.60 H(%) 6.15 6.12 16−フエノキシ−15−エピ−−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m.p.102.2〜102.9℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/クロロ
ホルム,2/1) IR(KBr法):3330,2920,1755,1735,1620,1600,1490,146
0,1435,1380,1300,1265,1250,1230,1200,1170,1110,109
0,1045,950,910,895,865,845,820,765,730,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.7−1.9(1H,m);2.0−2.2
(1H,m);2.5−2.7(3H,m);3.55(1H,t,J=8.3Hz);3.
79(3H,s);3.92(1H,dd,J=7.6,9.4Hz);3.95−4.05
(1H,m);4.06(1H,dd,J=3.4,9.4Hz);4.5−4.7(1H,
m);4.73(2H,s);5.2−5.3(1H,m);5.73(1H,dd,J=
5.1,15.9Hz);5.90(1H,ddd,J=1.2,8.3,15.9Hz);6.7
−7.1(6H,m);7.2−7.4(2H,m) MASS(EI法、m/e):394(M−CH3OH) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H26O7,M+) 426.1679 実測値(M+) 426.1672 実施例118 16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI231316−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(250mg,0.59mmol)をメタノール(80ml)に溶
かし、氷冷下で攪拌しながら0.725規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(6.5ml,4.7mmol)を加え、室温で1時間攪拌
した。この反応溶液を濃縮して水(20ml)を加え、氷冷
下で1規定塩酸を用いて中和し、酢酸エチル(50ml×2
回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽
和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(3ml)とメタ
ノール(0.1ml)で再結晶すると、白色結晶の16−フエ
ノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収
量229mg,0.558mmol,収率94.7%)。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
m.p.164.9〜166.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/メタノ
ール,30/1) IR(KBr法):3400,3040,2970,2925,1735,1710,1620,160
0,1490,1465,1430,1370,1290,1250,1200,1110,1085,104
0,970,950,910,890,860,830,790,770,755,730,690cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.6−1.8(1H,m);2.1−
2.3(1H,m);2.4−2.6(1H,m);3.39(1H,t,J=9.3H
z);3.7−3.9(1H,m);3.9(2H,d,J=5.9Hz);4.3−4.5
(1H,m);4.63(2H,s);4.8−5.0(1H,m);5.0−5.3(1
H,m);5.62(1H,dd,J=5.9,15.6Hz);5.82(1H,dd,J=
7.6,15.6Hz);6.6−6.8(3H,m);6.8−7.0(3H,m);7.2
8(1H,d,J=7.8Hz);7.3(1H,d,J=8.3Hz) MASS(EI法、m/e):412(M+) 元素分析値 計算値(C23H24O7として) 実測値 C(%) 66.98 66.81 H(%) 5.87 5.90 実施例119 16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI231416−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノイル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(253mg,0.596mmol)をメタノー
ル(80ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、0.725規
定水酸化ナトリウム水溶液(6.6ml,4.8mmol)を加え、
室温で1時間攪拌した。この反応溶液を濃縮して水(20
ml)を加え、氷冷下で1規定塩酸を用いて中和し、酢酸
エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20
ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチ
ル(3ml)とメタノール(0.5ml)で再結晶すると、白色
結晶の16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,2
0−オクタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2が得られた(収量229mg,0.56mmol,収率94
%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.152.1〜154.0℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/メタノ
ール,30/5) IR(KBr法):3400,2920,1735,1710,1620,1600,1490,146
0,1430,1370,1290,1250,1200,1120,1080,1040,970,950,
890,860,830,790,770,750,730,690cm-1 NMR(400MHz,DMSO−d6,δ):1.6−1.8(1H,m);2.2(1
H,q,J=8.3Hz);2.4−2.6(1H,m);3.43(1H,t,J=8.3H
z);3.7−4.0(3H,m);4.3−4.4(1H,m);4.63(2H,
s);4.8−5.0(1H,m);5.0−5.1(1H,m);5.15−5.2(1
H,m);5.64(1H,dd,J=5.4,15.4Hz);5.84(1H,dd,J=
8.3,15.4Hz);6.6−6.8(3H,m);6.9−7.0(3H,m);7.2
8(1H,d,J=7.3Hz);7.30(1H,d,J=8.8Hz) MASS(EI法、m/e):412(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H24O7,M+) 412.1522 実測値(M+) 412.1534 実施例120 16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(315)およびその15−エピ体(31616−メチル−15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセタート(0.864
7g,1.75mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化
セリウム・7水和物(0.65g,1.75mmol)を加えて溶か
し、−15℃で攪拌している中に水素化ホウ素ナトリウム
(93.2mg,2.46mmol)を加えて、3時間半攪拌した。反
応混合物に水(10ml)を加えて、溶媒を留去した後、沈
殿をハイフロスーパーセルでろ過し、そのろ液を酢酸エ
チル(50ml×4回)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水
(50ml)および飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮すると油状物が得られた。ベン
ゼン共沸(20ml×3)、減圧により乾燥した後、無水メ
タノール(40ml)に溶かし、ナトリウムメトキシド(5.
22規定、0.02ml、0.104mmol)を加え、アルゴン下室温
で一晩攪拌した。反応混合物に酢酸3滴を加え、濃縮し
た後水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×4)で抽出
した。ついで酢酸エチル層を水(50ml)および飽和食塩
水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
すると油状物が得られた。これをカラムクロマトグラフ
イー(シリカゲル:酢酸エチル/シクロヘキサン=4:
1)で分離精製すると低極性の留分として16−メチル−1
6−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(0.2962g,0.652mmol,37.3%)及び高極
性の留分として16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,
18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(0.3175g,0.699mmol,
39.9%)が得られた。これらの構造は以下のデータによ
り確認した。
16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル m.p.107.5〜108℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再
結晶,無色針状結晶) IR(KBr法):3270,2955,2925,1765,1737,1615,1587,148
4,1457,1434,1378,1283,1216,1199,1153,1115,1093,106
8,1026,966,884,855,787,759,727,699cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.24(3H,s);1.26(3H,s),
1.95−2.15(3H,幅広いs);2.49−2.57(1H,m);2.62
−2.71(1H,m);3.47−3.54(1H,m);3.79(3H,s);3.9
3−4.02(1H,m);4.20(1H,d,J=6.35Hz);4.73(2H,
s);5.18−5.25(1H,m);5.72(1H,dd,J=15.14Hz,6.84
Hz);5.83(1H,dd,J=15.63Hz,8.30Hz);6.71−6.79(3
H,m);6.97−7.02(2H,m);7.10−7.16(1H,m);7.25−
7.33(2H,m) MASS(EI法、m/e):454(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H30O7,M+) 454.1991 実測値(M+) 454.2000 16−メチル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル m.p.103〜104℃(酢酸エチルとシクロヘキサンから再結
晶,無色針状結晶) IR(KBr法):3475,3050,2970,2940,2850,1670,1613,158
6,1481,1460,1428,1369,1320,1293,1280,1253,1230,119
8,1173,1153,1113,1071,1023,1008,993,981,969,944,90
2,884,864,837,805,763,729,689,609cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.24(3H,s);1.25(3H,s);
1.88−2.14(3H,m);2.53−2.70(2H,m);3.56(1H,t,J
=8.30Hz);3.79(3H,s);3.96−4.03(1H,m);4.20−
4.24(1H,m);4.73(2H,s);5.21−5.28(1H,m);5.70
−5.78(1H,m);5.82−5.91(1H,m);6.71−6.86(3H,
m);6.98−7.03(2H,m);7.10−7.16(1H,m);7.25−7.
34(2H,m) MASS(EI法、m/e):454(M+) 高分解マススペクトル 計算値(C26H30O7,M+) 454.1991 実測値(M+) 454.1982 実施例121 16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2(317) 16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(134.1mg,0.295mmol)をメタノール
(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1規定,
0.89ml,0.885mmol)を加え、アルゴン下室温で一晩攪拌
した。反応混合物に塩酸(1規定,0.89ml,0.885mmol)
を加え、メタノールを留去し、水(30ml)を加えて酢酸
エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢酸エチル層を
水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、濃縮すると16−メチル−16−フエ
ノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が単一生成物として1
30.4mg得られた(収率100%)。この構造は以下のデー
タにより確認した。
m.p.150〜152℃(アセトンとn−ヘキサンから再結晶、
無色針状結晶) IR(KBr法):3430,2960,2925,1735,1612,1587,1482,145
4,1427,1372,1362,1285,1245,1220,1190,1152,1115,109
3,1068,1039,1022,965,951,882,853,826,785,758,725,6
97cm-1 NMR(400MHz, δ):1.25(3H,s);1.27(3H,s),1.98−2.08(1H,m);
2.42−2.50(1H,m);2.62−2.71(1H,m);3.43−3.50
(1H,m);3.87−3.96(1H,m);4.17(1H,d,J=6.35H
z);4.62−5.13(4H,幅広いm);5.14−5.22(1H,m);
5.70−5.84(2H,m);6.70−6.78(3H,m);6.99−7.06
(2H,m);7.07−7.14(1H,m);7.24−7.34(2H,m) MASS(EI法、m/e):440(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H28O7,M+) 440.1835 実測値(M+) 440.1844 実施例122 16−メチル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2(318) 16−メチル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(128.5mg,0.283mmol)を
メタノール(20ml)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液
(1規定,0.85ml,0.848mmol)を加え、アルゴン下室温
で一晩攪拌した。反応混合物に塩酸(1規定,0.85ml,0.
848mmol)を加え、メタノールを留去し、水(10ml)を
加えて、酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。ついで酢
酸エチル層を水(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮すると16−メチ
ル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘ
プタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2が単一生成物として124.7mg得られた(収率100
%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.130〜132℃(アセトンとn−ヘキサンから再結晶,
無色針状結晶) IR(KBr法):3400,2970,2925,1720,1615,1585,1478,145
1,1423,1382,1262,1218,1182,1107,1062,1006,957,932,
867,785,765,721,687cm-1 NMR(400MHz, δ):1.24(3H,s);1.28(3H,s),1.99−2.11(1H,m);
2.48−2.58(1H,m);2.58−2.69(1H,m);3.49−3.55
(1H,m);3.80−4.60(4H,幅広いm);4.67(2H,s);5.
15−5.23(1H,m):5.73−5.82(1H,m);5.84−5.93(1
H,m);6.70−6.86(3H,m);6.97−7.05(2H,m);7.08−
7.15(1H,m);7.24−7.34(2H,m) MASS(EI法、m/e):440(M+) 高分解能スペクトル 計算値(C25H28O7,M+) 440.1835 実測値(M+) 440.1861 実施例123 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(319)とその15−エピ体(32016−メチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−4−
オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−ベンゾアート
(2.49g,4.96mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、攪
拌しながら三塩化セリウム(2.23g,5.98mmol)を加えて
溶かした。この混合溶液を−10℃に冷却し、さらに水素
化ホウ素ナトリウム(73.3mg,1.94mmol)をゆつくり加
え、そのまま20分間攪拌した。この反応溶液を0℃にも
どし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml)を加え、
過後液を濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を加え、
酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、水(20ml×1回)
及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後濃縮すると、油状物(2.47g)が得られ
た。この油状物をアルゴン雰囲気下でメタノール(40m
l)に溶かし、ナトリウムメトキシドメタノール溶液
(0.48ml,2.5mmol)を加え、室温で7.5時間攪拌した。
この反応溶液に酢酸を加えて中和し、濃縮した。濃縮残
渣に水(30ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽
出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃
縮した。濃縮残渣をメルク社ローバーカラム(シリカゲ
ル:酢酸エチル/シクロヘキサン,2/1)で分離精製する
と、低極性の留分の16−メチル−15−エピ−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(収量715mg,1.79mmol,収率36.4%)及び高極性の留分
の16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,
18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニ
レンPGI2メチルエステル(収量689mg,1.72mmol,収率35.
1%)が得られた。これらの構造は以下のデータにより
確認した。
16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2メチルエステル IR(液膜法):3380,2970,2930,1750,1620,1595,1490,14
60,1440,1380,1295,1210,1200,1120,1020,970,890,855,
830,760,730,665cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.983,1.02(3H,d,J=6.8H
z),1.7−2.0(4H,m),1.9−2.2(2H,m),2.2−2.3(1
H,m),2.3−2.5(1H,m),2.6−2.7(1H,m),2.5−3.1
(2H,m),3.44,3.45(1H,t,J=8.6Hz),3.79(3H,s),
3.8−4.0(1H,m),4.0−4.2(1H,m),4.72(2H,s),5.1
−5.3(1H,m),5.5−5.8(2H,m);6.6−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):400(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H28O6,M+) 400.1886 実測値(M+) 400.1892 16−メチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.74.6〜78.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,2/1) IR(KBr法):3300,2970,2930,1740,1620,1595,1490,146
0,1435,1380,1280,1265,1250,1200,1115,1070,1010,96
5,890,865,770,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.00(3H,d,J=6.8Hz),1.6
−1.8(1H,m),1.7−1.8(4H,m),1.8−2.2(3H,m),2.
1−2.3(1H,m),2.4−2.6(1H,m),2.6−2.7(1H,m),
3.52(1H,t,J=7.6Hz),3.79(3H,s),3.9−4.0(1H,
m),4.0−4.3(1H,m),4.72(2H,s),5.1−5.3(1H,
m),5.6−5.8(2H,m);6.73(1H,d,J=7.2Hz),6.77(1
H,t,J=7.2Hz),6.82(1H,d,J=7.2Hz) MASS(EI法、m/e):400(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H28O6,M+) 400.1886 実測値(M+) 400.1899 実施例124 16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI232116−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(536mg,1.34mmol)をメタノール
(30ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら1規定水酸化
ナトリウム水溶液(11ml,11mmol)を加え、室温で3.5時
間攪拌した。この反応溶液を濃縮して、濃縮残渣に水
(20ml)を加え、1規定塩酸で中和後、酢酸エチル(50
ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)
及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(2.5m
l)とn−ヘキサン(1ml)で再結晶すると、白色結晶の
16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2が得られた(収量476mg,1.23mmol,収率92%)。
この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.71.3〜73.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,5/2) IR(KBr法):3410,2950,2905,1730,1610,1585,1485,145
5,1430,1280,1250,1195,1160,1110,1065,1020,970,940,
850,790,755,720cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.92(3H,d,J=6.8Hz),1.5−
1.7(1H,m),1.6−1.8(4H,m),1.8−2.1(1H,m),2.1
−2.4(2H,m),2.4−2.6(1H,m),3.42(1H,t,J=9.0H
z),3.7−3.8(1H,m),3.8−4.0(1H,m),4.64(2H,
s),4.6−4.8(1H,m),4.7−4.9(1H,m),5.0−5.1(1
H,m),5.45(1H,dd,J=8.3,15.1Hz),5.6−5.7(1H,
m);6.6−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):486(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H26O6,M+) 386.1729 実測値(M+) 386.1746 実施例125 16−メチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI232216−メチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(552mg,1.38mmol)を
メタノール(30ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(11.4ml,11.4mmol)を
加え、室温で3時間攪拌した。この反応溶液を濃縮し、
濃縮残渣に水(20ml)を加え、氷冷下で攪拌しながら1
規定塩酸を加えて中和し、酢酸エチル(50ml×2回)で
抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩
水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後
濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(2.5ml)で再結晶す
ると、白色結晶の16−メチル−15−エピ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収量4
20mg,1.09mmol,収率81.2%)。この構造は以下のデータ
で確認した。
m.p.131.8〜133.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル) IR(KBr法):3380,2960,2930,1740,1705,1620,1590,148
5,1460,1425,1370,1320,1280,1270,1195,1125,1020,101
0,960,930,855,790,775,735cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.896,0.914(3H,d,J=7.3H
z),1.5−1.7(1H,m),1.6−1.8(4H,m),1.8−2.1(1
H,m),2.1−2.4(2H,m),2.4−2.6(1H,m),3.42(1H,
t,J=9Hz),3.6−3.8(1H,m),3.8−4.0(1H,m),4.64
(2H,s),4.7−4.8(1H,m),4.8−4.9(1H,m),5.0−5.
2(1H,m),5.4−5.5(1H,m),5.6−5.7(1H,m),6.6−
6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):386(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H26O6,M+) 386.1729 実測値(M+) 386.1751 実施例126 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(323)とその15−エ
ピ体(32416−メチル−15−オキソ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ベ
ンゾアート(1.88g,3.73mmol)をメタノール(100ml)
に溶かし、攪拌しながら三塩化セリウム(1.68g,4.5mmo
l)を加えて溶かした。この混合溶液を−10℃に冷却
し、攪拌しながら水素化ホウ素ナトリウム(55.2mg,1.4
9mmol)をゆつくり加え、20分間攪拌した。この反応混
合物を0℃にもどし、飽和炭素水素ナトリウム水溶液
(15ml)を加え、過後液を濃縮した。濃縮残渣に水
(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、
酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml
×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮する
と、油状物(1.76g)が得られた。この油状物をアルゴ
ン雰囲気下で無水メタノール(80ml)に溶かし、ナトリ
ウムメトキシドメタノール溶液(5.22N,0.2ml,1.04mmo
l)を加え、室温で14時間攪拌した。この反応溶液に酢
酸を加えて中和し、濃縮した。濃縮残渣に水(20ml)を
加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し酢酸エチル層
を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を
メルク社のローバーカラム(シリカゲル:酢酸エチル/
シクロヘキサン,3/1)で分離精製すると、低極性の留分
の16−メチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(収量58
3mg,1.41mmol,収率40.6%)及び高極性の留分の16−メ
チル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(収量614mg,1.48mmol,収率4
2.7%)が得られた。これらの構造は以下のデータによ
り確認した。
16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル IR(液膜法):3450,2970,2930,1745,1660,1615,1590,14
90,1460,1440,1330,1290,1245,1195,1115,1040,970,86
5,765,730,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.00,1.03(3H,d,J=6.8H
z),1.12−1.13(3H,t,J=7.3Hz),1.7−1.9(1H,m),
1.9−2.3(5H,m),2.3−2.5(1H,m),2.6−3.1(3H,
m),3.44,3.45(1H,t,J=8.8Hz),3.79(3H,s),3.8−
3.95(1H,m),4.0−4.2(1H,m),4.72(2H,s),5.1−5.
3(1H,m),5.5−5.7(2H,m),6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):414(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H30O6,M+) 414.2042 実測値(M+) 414.2042 16−メチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.90.2〜91.3℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,3/2) IR(KBr法):3490,2960,2920,1705,1615,1590,1490,147
0,1430,1380,1330,1285,1270,1255,1200,1190,1165,111
5,1070,1010,980,950,850,805,760,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.02(3H,d,J=6.8Hz),1.13
(3H,t,J=7.3Hz),1.7−1.9(2H,m),1.9−2.4(6H,
m),2.5−2.7(2H,m),3.52,3.53(1H,t,J=8.2Hz),3.
79(3H,s),3.9−4.0(1H,m),4.1−4.4(1H,m),4.73
(2H,s),5.1−5.3(1H,m),5.6−5.8(2H,m),6.7−6.
9(3H,m) MASS(EI法、m/e):414(M+) 元素分析値 計算値(C24H30O6として) 実測値 C(%) 69.54 69.55 H(%) 7.30 7.33 実施例127 16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI232516−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(350mg,0.844mmol)
をメタノール(80ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら
0.725規定水酸化ナトリウム水溶液(9.3ml,6.8mmol)を
加え、室温で2時間攪拌した。この反応溶液を濃縮して
水(20ml)を加え、1規定塩酸で中和し、酢酸エチル
(50ml×2回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1
回)及び飽和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(2m
l)とn−ヘキサン(1ml)で再結晶すると、白色結晶の
16−メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2が得られた(収量327mg,0.82mmol,収
率97.2%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.123.8〜125.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン,2/1) IR(KBr法):3420,2970,2930,1730,1610,1585,1480,145
0,1430,1370,1280,1250,1190,1160,1110,1010,965,940,
855,785,755,730cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.92,0.93(3H,d,J=6.8Hz),
1.05,1.06(3H,t,J=7.3Hz),1.5−1.8(2H,m),1.9−
2.4(5H,m),2.4−2.6(1H,m),3.42(1H,t,J=8.8H
z),3.6−4.0(2H,m),4.64(2H,s),4.6−4.9(2H,
m),5.08(1H,q,J=7.3Hz),5.4−5.5(1H,m),5.6−5.
7(1H,m),6.71(3H,s) MASS(EI法、m/e):400(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H28O6,M+) 400.1886 実測値(M+) 400.1910 実施例128 16−メチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI232616−メチル−15−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノ
ル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(358mg,0.
86mmol)をメタノールに溶かし、氷冷下で攪拌しなが
ら、0.725規定水酸化ナトリウム水溶液(9.5ml,6.9mmo
l)を加え、室温で1.5時間攪拌した。この反応溶液を濃
縮して、水を(20ml)を加え、氷冷下で攪拌しながら1
規定塩酸で中和し、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出
し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃
縮した。濃縮残渣を酢酸エチル(3ml)とn−ヘキサン
(1.5ml)で再結晶すると、白色結晶の16−メチル−15
−エピ−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2が得られた(収量332mg,0.81mmol,収率93.
2%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.125.2〜126.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン,2/1) IR(KBr法):3370,2970,2930,1740,1710,1620,1590,148
5,1460,1425,1370,1320,1285,1270,1195,1165,1125,106
5,1025,1010,965,935,885,855,795,775,735cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.91,0.92(3H,d,J=8.7Hz),
1.05(3H,t,J=7.3Hz),1.5−1.8(2H,m),1.8−2.4(5
H,m),2.4−2.6(1H,m),3.42(1H,t,J=9.0Hz),3.6−
4.0(2H,m),4.63(2H,s),4.6−5.0(2H,m),5.08(1
H,q,J=7.5Hz),5.4−5.5(1H,m),5.6−5.7(1H,m),
6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):400(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H28O6,M+) 400.1886 実測値(M+) 400.1903 実施例129 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(327)とその15−エピ体(3
2816,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−アセター
ト(1.85g,4.07mmol)をメタノール(70ml)に溶かし、
攪拌しながら三塩化セリウム(1.83g,4.91mmol)を加
え、溶かした。この混合溶液を−10℃に冷却し、攪拌し
ながらさらに水素化ホウ素ナトリウム(75.8mg,2.0mmo
l)をゆつくり加え、そのまま20分間攪拌した。この反
応溶液を0℃にもどし、飽和炭素水素ナトリウム水溶液
(15ml)を加え、過後、液を濃縮した。濃縮残渣に
水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出
し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水
(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮すると油状物(1.85g)が得られた。次にこの油状
物をアルゴン雰囲気下で無水メタノール(60ml)に溶か
し、ナトリウムメトキシドメタノール溶液(0.133ml,0.
69mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。この反応溶液
に酢酸を加えて中和し、濃縮した。濃縮残渣に水(20m
l)を加え、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸
エチル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
濃縮残渣をメルク社のローバーカラム(シリカゲル;酢
酸エチル/シクロヘキサン,2/1)で分離精製すると、低
極性の留分の16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(収量584mg,1.41mmol,収率40.8%)及び16,16−ジメチ
ル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(収量668mg,1.61mmol,収率46.5%)が得
られた。これらの構造は以下のデータにより確認した。
16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル m.p.115.0〜116.1℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン,1/1) IR(KBr法):3340,2950,2905,2860,1755,1610,1685,148
0,1455,1430,1370,1290,1210,1190,1160,1110,1080,107
0,1025,1010,995,970,945,855,775,755,730,710,670,66
0cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.969(3H,s),0.972(3H,
s),1.80(3H,t,J=2.7Hz),2.0−2.5(3H,m),2.4−2.
5(2H,m),2.6−2.75(2H,m),3.47(1H,t,J=8.5Hz),
3.79(3H,s),3.85−4.05(2H,m),4.72(2H,s),5.15
−5.25(1H,m),5.6−5.7(2H,m),6.7−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):414(M+) 元素分析値 計算値(C24H30O6として) 実測値 C(%) 69.54 69.49 H(%) 7.30 7.34 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.99.0〜99.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,3/4) IR(KBr法):3470,2950,2920,1740,1695,1615,1585,148
5,1460,1430,1380,1325,1275,1190,1110,1065,1030,100
5,970,950,865,800,760,725cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.975(6H,s),1.81(3H,t,J
=2.5Hz),1.75−1.85(1H,m),1.95−2.3(4H,m),2.5
−2.7(2H,m),3.53(1H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),
3.9−4.1(2H,m),4.73(2H,s),5.1−5.3(1H,m),5.7
−5.8(2H,m),6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法、m/e):414(M+) 元素分析値 計算値(C24H30O6として) 実測値 C(%) 69.54 69.58 H(%) 7.30 7.39 実施例130 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI232916,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(365mg,0.882mmol)をメタ
ノール(40ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しながら、1規
定水酸化ナトリウム水溶液(7ml,7mmol)を加え、室温
で1時間攪拌した。この反応溶液を濃縮して水(20ml)
を加え、1規定塩酸で中和して酢酸エチル(50ml×2
回)で抽出し、酢酸エチル層を水(20ml×1回)及び飽
和食塩水(20ml×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮すると油状物の16,16−ジメチル−2,5,6,7−
テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収
量345mg,0.86mmol,収率97.8%)。この構造は以下のデ
ータにより確認した。
m.p.78.3〜79.5℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,1/1) IR(KBr法):3400,3010,2960,1730,1615,1590,1480,145
5,1430,1280,1210,1185,1110,1020,970,855,750,665cm
-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.96(6H,s),1.80(3H,t,J
=2.4Hz),1.95−2.25(3H,m),2.4−2.5(1H,m),2.55
−2.65(1H,m),3.46(1H,t,J=8.3Hz),3.5−3.9(2H,
m),3.9−4.1(2H,m),4.65(1H,d,J=16.6Hz),4.71
(1H,d,J=16.6Hz),5.1−5.25(1H,m),5.6−5.7(2H,
m),6.7−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):400(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H28O6,M+) 400.1886 実測値(M+) 400.1884 実施例131 16,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI233016,16−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル(340mg,0.82mmo
l)をメタノール(40ml)に溶かし、氷冷下で攪拌しな
がら1規定水酸化ナトリウム水溶液(5ml,5mmol)を加
え、室温で1時間攪拌した。この反応溶液を濃縮して、
水(20ml)を加え、氷冷下で攪拌しながら、1規定塩酸
で中和し、酢酸エチル(50ml×2回)で抽出し、酢酸エ
チル層を水(20ml×1回)及び飽和食塩水(20ml×1
回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
濃縮残渣を酢酸エチル(1ml)とn−ヘキサン(1ml)で
再結晶すると、白色結晶の16,16−ジメチル−15−エピ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2が得
られた(収量280mg,0.7mmol,収率85.4%)。この構造は
以下のデータにより確認した。
m.p.66.0〜67.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン,1/1) IR(KBr法):3450,2960,2920,1730,1685,1615,1590,148
0,1460,1430,1370,1275,1185,1110,1070,1025,970,950,
890,855,830,795,760,725cm-1 NMR(400MHz,DMSO,δ):0.86(3H,s),0.88(3H,s),1.
65−1.8(4H,m),2.0−2.3(3H,m),2.45−2.6(1H,
m),3.43(1H,t,J=9.0Hz),3.65−3.8(2H,m),4.64
(2H,s),4.65−4.85(2H,m),5.0−5.15(1H,m),5.52
(1H,dd,J=6.6,15.6Hz),5.65(1H,dd,J=7.8,15.6H
z),6.65−6.8(3H,m) MASS(EI法、m/e):400(M+) 元素分析値 計算値(C23H28O6として) 実測値 C(%) 68.98 68.63 H(%) 7.05 7.10 実施例132 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル(331)およびその15−エピ体(33216,16−ジメチル−15−オキソ−20a,20b,20c,20d−テト
ラホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,
19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル,11−ベンゾアート(2.3241g,4.18mmo
l)をメタノール(50ml)に溶かし、三塩化セリウム・
7水和物(1.5574g,4.18mmol)を加えて溶かし、−10℃
で攪拌している中へ、水素化ホウ素ナトリウム(52.7m
g,1.25mol)を加えて10分間攪拌した。反応混合物に水
(30ml)を加え、セライトを用いて吸引ろ過し、酢酸エ
チル(200ml)で洗い、ろ液を濃縮した後残渣を酢酸エ
チル(30ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(10
0ml)、飽和食塩水(100ml)で洗い、無水硫酸ナトリウ
ム(30g)で乾燥した後濃縮すると2.5501gの油状物が得
られた。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸乾燥した
後無水メタノール(15ml)を加えて溶かし、5.22規定の
ナトリウムメトキシド(0.24ml,1.25mmol)を加え、ア
ルゴン気流下室温で一夜攪拌した。反応混合物に酢酸
(0.4ml)を加え、濃縮した後残渣に水(15ml)を加え
て酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わせ
て水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウム(20g)で乾燥した後濃縮すると2.0014gの油状
物が得られた。この油状物をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン,3:1)によ
つて精製すると、始めに低極性の16,16−ジメチル−15
−エピ−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(88
4.1mg,1.95mmol)が47%の収率で得られた。これを酢酸
エチル/シクロヘキサン(3:2)から再結晶すると無色
針状晶が得られた。続いて高極性の留分から16,16−ジ
メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(88
8.5mg,1.96mmol)が47%の収率で得られた。これを酢酸
エチル/シクロヘキサン(3:2)から再結晶すると無色
針状晶が得られた。これらの構造は以下のデータにより
確認した。
16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル m.p.:76℃ IR(KBr法):3310,2951,2915,2855,1755,1612,1585,148
2,1460,1425,1371,1295,1205,1185,1118,1083,1065,102
5,994,971,944,892,861,832,781,752,721,681,603cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.92(3H,m),0.98(3
H,s),0.99(3H,s),1.28−1.63(7H,m),2.02−2.88
(6H,m),2.47−2.53(1H,m),2.61−2.70(1H,m),3.5
0(1H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.90−4.01(1H,
m),4.02−4.07(1H,m),4.73(2H,s),5.18−5.25(1
H,m),5.55−5.74(2H,m),6.72−6.83(3H,m) MASS(EI法、m/e):470(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C28H38O6,M+) 470.2668 実測値(M+) 470.2649 16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c,20d−テトラ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル m.p.:83−84℃ IR(KBr法):3480,2950,2910,2870,2803,1699,1619,158
4,1482,1461,1425,1391,1380,1323,1301,1281,1264,120
1,1163,1104,1063,1030,1002,984,950,890,866,832,80
2,764,722,704,614cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.92(3H,m),0.98(6
H,s),1.25−1.42(4H,m),1.45−1.55(2H,m),1.72−
1.75(1H,m),1.97−2.01(1H,m),2.04−2.29(5H,
m),2.52−2.59(1H,m),2.60−2.67(1H,m),3.53(1
H,t,J=8.3Hz),3.79(3H,s),3.93−4.01(1H,m),4.0
5−4.08(1H,m),4.73(2H,s),5.16−5.31(1H,m),5.
68−5.77(2H,m),6.62−6.86(3H,m) MASS(EI法、m/e):470(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C28H38O6,M+) 470.2668 実測値(M+) 470.2657 実施例133 16,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI233316,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル(227.1mg,0.50mmol)をメタノール(8ml)に溶か
し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.5ml,2.5mmol)
を加え、アルゴン気流下室温で3時間攪拌した。反応混
合物に1規定塩酸(2.8ml)を加え、さらに水(10ml)
を加えて酢酸エチル(10ml×3)で抽出した。有機層を
合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗い、無水
硫酸ナトリウム(15g)で乾燥した後濃縮すると16,16−
ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テ
トラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(220.8mg,0.50mmo
l)が単一生成物として定量的に得られた。この構造は
以下のデータより確認した。
IR(液膜法):3375(3700−2200),2951,2918,2852,172
7,1611,1584,1480,1457,1426,1375,1361,1282,1242,118
4,1104,1063,1022,998,964,940,881,853,828,785,760,7
23cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.91(3H,m),0.97(6
H,s),1.24−1.42(4H,m),1.46−1.55(2H,m),2.02−
2.28(5H,m),2.45−2.53(1H,m),2.57−2.67(1H,
m),2.77−3.39(3H,幅広いs),3.46−3.50(1H,m),
3.92−3.99(1H,m),4.01−4.05(1H,m),4.66(1H,d,J
=16.1Hz),4.73(1H,d,J=16.1Hz),5.15−5.23(1H,
m),5.61−5.71(2H,m),6.72−6.83(3H,m) MASS(EI法、m/e):456(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H36O6,M+) 456.2512 実測値(M+) 456.2512 実施例134 16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c,20d−テトラ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
33416,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c,20d−テトラ
ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(227.3mg,0.50mmol)をメタノール(8m
l)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.5ml,
2.5mmol)を加え、アルゴン気流下室温で3時間攪拌し
た。反応混合物に1規定塩酸(2.8ml)を加え、さらに
水(10ml)を加えて、酢酸エチル(10ml×3)で抽出し
た。有機層を合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)
で洗い、無水硫酸ナトリウム(15g)で乾燥した後濃縮
すると16,16−ジメチル−15−エピ−20a,20b,20c,20d−
テトラホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2(221.2mg,0.50mmol)が単一生成物として定量的
に得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(1:
3)から再結晶すると無色針状晶が得られた。この構造
は以下のデータより確認した。
m.p.:63−65℃ IR(KBr法):3428(3725−2250),2952,2925,2854,174
0,1619,1586,1483,1461,1432,1377,1361,1283,1257,119
9,1108,1022,966,945,861,831,800,764,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.92(3H,m),0.98(6
H,s),1.24−1.42(4H,m),1.47−1.56(2H,m),2.04−
2.27(5H,m),2.32−2.60(3H,幅広いs),2.53−2.66
(2H,m),3.53−3.57(1H,m),3.95−4.03(1H,m),4.0
3−4.07(1H,m),4.69(1H,d,J=16.6Hz),4.74(1H,d,
J=16.6Hz),5.22−5.28(1H,m),5.68−5.77(2H,m),
6.74−6.88(3H,m) MASS(EI法、m/e):456(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H36O6,M+) 456.2512 実測値(M+) 456.2485 実施例135 16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2メチルエステル(33525mlの1口フラスコへ16−メチル−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(86.1mg,0.238mmol)を入れ、酢
酸エチル(10ml)で溶かした。次に10%パラジウム−炭
素(40mg)を加え、水素ガスでフラスコ内を置換し、室
温、常圧で4時間水素添加を行なつた。セライトを用い
てろ過してパラジウム−炭素を除き、酢酸エチルを減圧
留去した。得られた黄色油状物をカラムクロマトグラフ
イー(メルク社ローバーカラムBタイプ、シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=1:2)で精製すると16−メチル−2,5,
6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−13,14−ジヒ
ドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(69mg,0.190mmol)が収率80%で得られた。これをn
−ヘキサン/酢酸エチルで再結晶すると白色結晶が得ら
れた。これは以下のデータより構造を確認した。
m.p.:110.5−111.5℃ IR(KBr):3375,2960,2920,2890,1750,1610,1585,1485,
1439,1380,1359,1303,1288,1268,1250,1220,1190,1180,
1115,1090,1075,1050,1020,1008,985,958,888,862,847,
835,790,770,748,722,710cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,d,J=1.47Hz);0.9
5(3H,d,J=1.47Hz);1.44−1.60(3H,m);1.62−1.73
(4H,m);2.05−2.08(1H,m);2.14−2.20(1H,m);2.4
0−2.46(1H,m);3.40−3.45(2H,m);3.78(3H,s);4.
00−4.03(1H,m);4.68−4.76(2H,m);5.26−5.30(1
H,m);6.71−6.88(3H,m) MASS(EI法、m/e):364(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C20H28O6,M+) 364.1855 測定値(M+) 364.1893 実施例136 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(33625mlの1口フラスコへ16,16−ジメチル−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2メチルエステル(39mg,0.093mmol)を入れ、酢酸エチ
ル(5ml)で溶かした。次に10%パラジウム−炭素(15m
g)を加え、水素ガスでフラスコ内を置換し、室温、常
圧で4時間水素添加を行なつた。セライトを用いてろ過
してパラジウム−炭素を除き、酢酸エチルを減圧留去し
た。得られた無色油状物をカラムクロマトグラフイー
(メルク社ローバーカラムBタイプ、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:6)で精製すると16,16−ジメチル−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(27.7m
g,0.066mmol)が収率71%で得られた。この構造は以下
のデータで確認した。
IR(液膜法):3370,2970,2930,2875,1740,1620,1611,15
95,1480,1460,1440,1375,1300,1245,1220,1198,1100,10
45,955,915,850,845,780,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86(3H,s);0.88(3H,s);
0.89−0.93(3H,m);1.19−1.33(6H,m);1.42−1.52
(2H,m);1.59(2H,s);1.68−1.75(2H,m);2.05−2.0
7(1H,m);2.16−2.21(1H,m);2.40−2.47(1H,m);3.
29−3.31(1H,m);3.42−3.45(1H,m);3.78(3H,s);
4.01−4.05(1H,m);4.70−4.72(2H,m);5.26−5.31
(1H,m);6.71−6.89(3H,m) MASS(EI法、m/e):420(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H36O6,M+) 420.2511 測定値(M+) 420.2536 実施例137 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−20a−ホモ−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(33725mlの1口フラスコへ16,16−ジメチル−2,5,6,7−テト
ラノル−20a−ホモ−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(79mg,0.183mmol)を入
れ、酢酸エチル(10ml)で溶かした。次に10%パラジウ
ム−炭素(39mg)を加え、水素ガスでフラスコ内を置換
し、室温、常圧で5時間水素添加を行なつた。セライト
を用いてろ過してパラジウム−炭素を除き、酢酸エチル
を減圧留去した。得られた無色油状物をカラムクロマト
グラフイー(メルク社ローバーカラムBタイプ、シクロ
ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製すると16,16−ジメ
チル−2,5,6,7−テトラノル−20a−ホモ−4−オキサ−
13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(53.7mg,0.124mmol)が収率68%で得られ
た。これの構造は以下のデータより確認した。
IR(液膜法):3470,2970,2940,2870,1755,1612,1599,14
90,1465,1440,1375,1300,1220,1195,1115,960,915,855,
800,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86−0.91(9H,m);1.18−
1.32(8H,m);1.40−1.52(2H,m);1.57(2H,m);1.67
−1.77(2H,m);2.04−2.09(1H,m);2.15−2.21(1H,
m);2.40−2.47(1H,m);3.28−3.31(1H,m);3.41−3.
45(1H,m);3.78(3H,s);4.01−4.05(1H,m);4.67−
4.76(2H,m);5.26−5.31(1H,m);6.71−6.88(3H,m) MASS(EI法、m/e):434(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H38O6,M+) 434.2668 測定値(M+) 434.2659 実施例138 16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(33825mlの1口フラスコへ16,16,17−トリメチル−2,5,6,7,
19,20−ヘキサノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2メチルエステル(121.3mg,0.300mmol)を
入れ、酢酸エチル(15ml)で溶かした。次に10%パラジ
ウム−炭素(39mg)を加え、水素ガスでフラスコ内を置
換し、室温、常圧で4時間水素添加を行なつた。セライ
トを用いてろ過してパラジウム−炭素を除き、酢酸エチ
ルを減圧留去した。得られた無色油状物をカラムクロマ
トグラフイー(メルク社ローバーカラムBタイプ、シク
ロヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製すると16,16,17
−トリメチル−2,5,6,7,19,20−ヘキサノル−4−オキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2メチルエステル(101.4mg,0.250mmol)が収率80%で
得られた。これをn−ヘキサン/酢酸エチルで再結晶す
ると白色結晶が得られた。これは以下のデータより構造
を確認した。
m.p.:94−95℃ IR(液膜法):3425,2980,2900,2870,1740,1620,1610,15
98,1438,1462,1450,1422,1390,1372,1300,1245,1220,11
93,1110,1048,958,915,854,838,790,772,734,710,639,6
10cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.76(3H,s);0.81−0.90(9
H,m);1.37−1.53(3H,m);1.67−1.80(3H,m);1.98−
2.06(2H,m);2.14−2.20(1H,m);2.40−2.46(1H,
m);3.41−3.49(2H,m);3.78(3H,s);3.95−4.02(1
H,m);4.67−4.76(2H,m);5.26−5.30(1H,m);6.71−
6.88(3H,m) MASS(EI法、m/e):406(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H34O6,M+) 406.2355 測定値(M+) 406.2375 実施例139 17−シクロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−
4−オキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(33925mlの1口フラスコへ17−シクロヘキシル−2,5,6,7,1
8,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(81.3mg,0.189mmol)を
入れ、酢酸エチル(10ml)で溶かした。次に10%パラジ
ウム−炭素(34mg)を加え、水素ガスでフラスコ内を置
換し、室温、常圧で4時間水素添加を行なつた。セライ
トを用いてろ過してパラジウム−炭素を除き、酢酸エチ
ルを減圧留去した。得られた無色油状物をカラムクロマ
トグラフイー(メルク社ローバーカラムBタイプ、シク
ロヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製すると17−シク
ロヘキシル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2メチルエステル(58.7mg,0.136mmol)が収率72%で得
られた。これをn−ヘキサン/酢酸エチルで再結晶する
と白色結晶が得られた。この構造は以下のデータより確
認した。
m.p.:88.5−90℃ IR(KBr):3320,2930,2860,1740,1620,1590,1490,1463,
1457,1396,1369,1357,1300,1282,1250,1222,1202,1168,
1152,1115,1065,1052,1035,1012,958,906,870,858,808,
756,722cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.38−0.96(2H,m);1.10−
1.34(6H,m);1.49−1.72(13H,m);2.04−2.10(1H,
m);2.16−2.20(1H,m);2.41−2.46(1H,m);3.43−3.
46(1H,m);3.60−3.65(1H,m);3.78(3H,s);4.00−
4.05(1H,m);4.68−4.76(2H,m);5.25−5.30(1H,
m);6.70−6.87(3H,m) MASS(EI法、m/e):432(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C25H36O6,M+) 432.2511 測定値(M+) 432.2529 実施例140 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2メチルエステル(34025mlの1口フラスコへ16,16−ジメチル−2,5,6,7−テト
ラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(84.7mg,0.201mmol)を入れ、酢
酸エチル(12ml)で溶かした。次に10%パラジウム−炭
素(15mg)を加え、水素ガスでフラスコ内を置換し、室
温、常圧で4時間水素添加を行なつた。セライトを用い
てろ過してパラジウム−炭素を除き、酢酸エチルを減圧
留去した。得られた無色油状物をカラムクロマトグラフ
イー(メルク社ローバーカラムBタイプ,シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=1:2)で精製すると16,16−ジメチル−
2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−13,14−ジヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル
(64.2mg,0.152mmol)が収率76%で得られた。
IR(液膜法):3400,2960,2930,2880,1760,1620,1595,14
85,1465,1440,1390,1295,1250,1220,1190,1110,1070,10
30,980,955,910,850,835,770,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,s);0.93(3H,s);
1.18−1.20(3H,m);1.45−1.75(6H,m);2.01−2.04
(1H,m);2.14−2.20(1H,m);2.42−2.49(1H,m);3.2
8−3.35(2H,m);3.41−3.52(4H,m);3.78(3H,s);4.
10−4.15(1H,m);4.70−4.72(2H,m);5.25−5.30(1
H,m);6.71−6.80(2H,m);6.87−6.89(1H,m) MASS(EI法、m/e):422(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H34O7,M+) 422.2304 測定値(M+) 422.2293 実施例141 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−13,14−ジヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I234125mlの1口フラスコへ16,16−ジメチル−2,5,6,7−テト
ラノル−4,18−ジオキサ−13,14−ジヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(45mg,0.107mm
ol)を入れ、メタノール(4ml)で溶かし、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(0.36ml)を加えた。フラスコ内を
アルゴンガスで置換した後、室温で3時間攪拌した。メ
タノールを減圧留去した後、水を3ml加え、1規定塩酸
水溶液でpH2とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、酢酸エチルを減圧留去した。16,16−ジメチル−
2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−13,14−ジヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(39.3mg,0.963m
mol)が収率90%で得た。これをn−ヘキサン/酢酸エ
チルで再結晶すると白色結晶が得られた。この構造は以
下のデータより確認した。
m.p.:125−126℃ IR(KBr法):3350,3230,2980,2950,2920,2900,2880,172
5,1680,1620,1610,1595,1485,1465,1440,1380,1365,132
5,1305,1285,1255,1240,1195,1185,1170,1105,1070,104
5,1020,980,935,895,870,845,825,795,750,729,682cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88(3H,s);0.93(3H,s);
1.20(3H,t,J=6.83Hz);1.44−1.56(2H,m);1.63−1.
72(2H,m);2.03−2.10(1H,m);2.12−2.17(1H,m);
2.37−2.44(1H,m);2.45−2.74(3H,m);3.32(2H,q,J
=9.28Hz);3.42−3.52(4H,m);4.03−4.06(1H,m);
4.66(2H,dd,J=16.6Hz);5.25−5.30(1H,m);6.72−
6.81(2H,m);6.89(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法、m/e):408(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H32O7,M+) 408.2148 測定値(M+) 408.2178 実施例142 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2エチルエステル
342アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ16,16−
ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2(63.8mg,0.152mmol)を
入れ、無水テトラヒドロフラン(7ml)で溶かした。次
に氷冷下でトリエチルアミン(0.028ml,0.201mmol)、
クロロギ酸エチル(0.016ml,0.168mmol)を加え、室温
に戻し、4時間攪拌後、無水エタノール(0.046ml,1.52
mmol)を加え、60℃で1晩攪拌した。冷却後酢酸エチル
(10ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
い、次に飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた黄色油状物をカ
ラムクロマトグラフイー(メルク社ローバーカラムBタ
イプ,シクロヘキサン:酢酸エチル=1:4)で精製する
と16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2エチルエステ
ル(53.5mg,0.123mmol)が収率81%で得られた。これを
n−ヘキサン/酢酸エチルで再結晶すると白色結晶が得
られた。これの構造は以下のデータより確認した。
m.p.:94.5−95℃ IR(KBr法):3380,3300,2975,2940,2875,1762,1620,159
5,1495,1470,1450,1440,1380,1365,1298,1240,1210,118
5,1118,1090,1070,1045,1025,1005,989,950,905,895,86
5,835,790,780,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s);0.95(3H,s);
1.19−1.23(3H,m);1.28(3H,t,J=7.32Hz);1.58(2
H,幅広いs);2.05−2.12(1H,m);2.51−2.56(1H,
m);2.60−2.67(1H,m);3.33(2H,dd,J=8.78Hz);3.4
6−3.54(3H,m);3.94−3.99(2H,m);4.22−4.28(2H,
m);4.70(2H,s);5.20−5.25(1H,m);5.67−5.69(2
H,m);6.72−6.81(3H,m) MASS(EI法、m/e):434(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H34O7,M+) 434.2304 測定値(M+) 434.2292 実施例143 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2シクロヘキシル
メチルエステル(343アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ16,16−
ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2(84mg,0.197mmol)を入
れ、無水テトラヒドロフラン(8ml)で溶かした。次に
氷冷下でトリエチルアミン(0.034ml,0.236mmol)、ク
ロロギ酸エチル(0.02ml,0.217mmol)を加え、室温に戻
し、4時間攪拌後、シクロヘキシルメチルアルコール
(0.24ml,1.97mmol)を加え、60℃で1晩攪拌した。冷
却後、酢酸エチル(10ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗い、次に飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
黄色油状物をカラムクロマトグラフイー(メルク社ロー
バーカラムBタイプ,シクロヘキサン:酢酸エチル=1:
4)で精製すると16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノ
ル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2シクロヘキシルメチルエステル(75.2mg,0.150mmol)
が収率76%で得られた。これをn−ヘキサン/酢酸エチ
ルで再結晶すると白色結晶が得られた。これは以下のデ
ータより構造を確認した。
m.p.:107−109℃ IR(KBr法):3330,2970,2930,2860,1758,1678,1620,159
6,1490,1470,1435,1420,1400,1380,1370,1330,1303,128
0,1260,1240,1210,1188,1165,1158,1119,1100,1080,104
6,1039,1031,1010,990,978,960,910,893,870,838,790,7
62,732,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.95(8H,m);1.14−
1.26(6H,m);1.59−1.71(7H,m);2.05−2.11(2H,
m);2.51−2.53(1H,m);2.60−2.67(1H,m);3.28−3.
38(2H,m);3.46−3.53(3H,m);3.95−3.99(4H,m);
4.73(2H,s);5.18−5.24(1H,m);5.67−5.69(2H,
m);6.72−6.80(3H,m) MASS(EI法、m/e):502(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C29H42O7,M+) 502.2937 測定値(M+) 502.2930 実施例144 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2フルフリルエス
テル(344アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ16,16−
ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2(84mg,0.207mmol)を入
れ、無水テトラヒドロフラン(8ml)で溶かした。次に
氷冷下でトリエチルアミン(0.035ml,0.249mmol)、ク
ロロギ酸エチル(0.022ml,0.228mmol)を加え、室温に
戻し3時間攪拌後、フルフリルアルコール(0.18ml,2.0
7mmol)を加え、60℃で1晩攪拌した。冷却後、酢酸エ
チル(10ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗い、次に飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた黄色油状物を
カラムクロマトグラフイー(メルク社ローバーカラムB
タイプ、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:4)で精製す
ると16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジ
オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2フルフリル
エステル(96.5mg,0.199mmol)が収率96%で得られた。
これをn−ヘキサン/酢酸エチルで再結晶すると白色結
晶が得られた。
これの構造は以下のデータより確認した。
m.p.:95.5−96℃ IR(KBr法):3320,3070,3040,2970,2930,2860,1758,167
0,1619,1592,1485,1465,1435,1420,1380,1365,1298,128
0,1238,1210,1180,1162,1120,1090,1075,1040,1032,100
5,985,975,955,905,890,862,835,790,782,739,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s),0.95(3H,s),
1,21(3H,t,J=7.33Hz),1.63(2H,幅広いs),2.02−
2.09(1H,m),2.49−2.54(1H,m),2.59−2.65(1H,
m),3.33(2H,dd,J=8.79Hz),3.45−3.52(3H,m),3.9
0−3.96(2H,m),4.73(2H,s),5.17−5.22(3H,m),5.
63−5.71(2H,m),6.36−6.37(1H,m),6.42−6.43(1
H,m),6.70−6.80(3H,m),7.42−7.43(1H,m) MASS(EI法、m/e):486(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C27H34O8,M+) 486.2253 測定値(M+) 486.2236 実施例145 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(1−カルボメ
トキシエチル)エステル(345アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ16,16−
ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2(109.1mg,0.269mmol)
を入れ、無水テトラヒドロフラン(10ml)で溶かした。
次に氷冷下でトリエチルアミン(0.045ml,0.322mmo
l)、クロロギ酸エチル(0.028ml,0.296mmol)を加え、
室温に戻して5時間攪拌後、乳酸メチルエステル(0.25
6ml,2.69mmol)を加え、60℃で1晩攪拌した。冷却後、
酢酸エチル(20ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗い、次に飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた黄色油
状物をカラムクロマトグラフイー(メルク社ローバーカ
ラムAタイプ,シクロヘキサン:酢酸エチル=1:4)で
精製すると16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,
18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(1
−カルボメトキシエチル)エステル(35.1mg,0.071mmo
l)が収率26%で得られた。これをn−ヘキサン/エチ
ルエーテルで再結晶すると白色結晶が得られた。
これの構造は以下のデータより確認した。
m.p.:89.5−90.5℃ IR(KBr法):3330,3270,2980,2940,2880,1775,1750,162
0,1590,1490,1465,1438,1380,1360,1298,1280,1238,117
5,1120,1070,1045,1030,1005,975,965,950,890,860,85
0,835,790,780,760,730cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s),0.95(3H,s),
1.20(3H,t,J=7.02Hz),1.24−1.30(3H,m),1.70(1
H,幅広いs),2.04−2.10(1H,m),2.34(1H,幅広い
s),2.48−2.54(1H,m),2.60−2.67(1H,m),3.30(2
H,dd,J=8.85Hz),3.46−3.52(3H,m),3.74(3H,s),
3.91−3.97(1H,m),4.22−4.28(2H,m),4.71−4.82
(2H,m),5.19−5.24(1H,m),5.63−5.71(2H,m),6.7
2−6.80(3H,m) MASS(EI法、m/e):492(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C26H36O9,M+) 492.2359 測定値(M+) 492.2358 実施例146 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2ベンジルエステ
ル(346アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ、16,16
−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(70mg,0.172mmol)
を入れ、無水テトラヒドロフラン(6ml)で溶かした。
次に氷冷下でトリエチルアミン(0.029ml,0.206mmo
l)、クロロギ酸エチル(0.018ml,0.189mmol)を加え、
室温に戻して4時間攪拌後、ベンジルアルコール(0.18
ml,1.72mmol)を加え、60℃で1晩攪拌した。冷却後、
酢酸エチル(10ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗い、次に飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた黄色油
状物をカラムクロマトグラフイー(メルク社ローバーカ
ラムBタイプ、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:4)で
精製すると16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,
18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2ベン
ジルエステル(75.2mg,0.152mmol)が収率88%で得られ
た。これをn−ヘキサン/酢酸エチルで再結晶すると白
色結晶が得られた。この構造は以下のデータより確認し
た。
m.p.:74.5−75℃ IR(KBr法):3325,3050,2980,2940,2880,2820,1760,162
0,1590,1485,1465,1435,1380,1365,1298,1238,1215,118
0,1165,1120,1090,1070,1045,1035,1005,985,975,955,9
05,890,862,835,780,760,738,730,700cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s),0.95(3H,s),
1.19−1.23(3H,m),1.58(2H,幅広いs),2.01−2.08
(1H,m),2.51−2.53(1H,m),2.58−2.64(1H,m),3.2
9(1H,d,J=8.79Hz),3.37(1H,d,J=9.23Hz),3.46−
3.52(3H,m),3.90−3.98(2H,m),4.76(2H,s),5.15
−5.22(3H,m),5.66−5.68(2H,m),6.70−6.80(3H,
m),7.32−7.37(5H,m) 高分解能マススペクトル 計算値(C29H36O7,M+) 496.2461 測定値(M+) 496.2444 実施例147 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2p−ブロモフエ
ナシルエステル(347アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ、16,16
−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(80mg,0.197mmol)
を入れ、無水ジメチルホルムアミド(3ml)で溶かし
た。次に氷冷下でトリエチルアミン(0.030ml,0.217mmo
l)、p−ブロモフエナシルブロマイド(55mg,0.200mmo
l)を加え、室温で4時間攪拌した。水を5ml加え、エチ
ルエーテルで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去すると無色油状物が得られ
た。これをカラムクロマトグラフイー(メルク社ローバ
ーカラムBタイプ、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:
4)で精製すると16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノ
ル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI
2p−ブロモフエナシルエステル(91.1mg,0.151mmol)
が収率77%で得られた。これをn−ヘキサン/酢酸エチ
ルで再結晶すると白色結晶が得られた。この構造は以下
のデータより確認した。
m.p.:103−105℃ IR(KBr法):3400,2980,2930,2850,1775,1700,1620,159
0,1485,1460,1445,1420,1400,1360,1290,1280,1245,101
0,970,895,865,835,820,800,795,770,730,710cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s),0.95(3H,s),
1.19−1.24(3H,m),1.58(2H,幅広いs),2.06−2.13
(1H,m),2.54(1H,q,J=7.32Hz),2.61−2.67(1H,
m),3.33(2H,dd,J=8.79Hz),3.46−3.55(3H,m),3.9
4−4.00(2H,m),4.88−5.00(2H,m),5.21−5.26(1H,
m),5.39(2H,s),5.64−5.74(2H,m),6.77−6.86(3
H,m),7.64(2H,d,J=8.79Hz),7.76(2H,d,J=8.79H
z) MASS(EI法、m/e):602(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C30H35O8Br) 602.1372 測定値(M+) 602.1489 実施例148 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキ
サ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2カルボキサミド
348アルゴンガスで置換した30mlの2口フラスコへ、16,16
−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(80mg,0.197mmol)
を入れ、無水テトラヒドロフラン(8ml)で溶かした。
次に氷冷下でトリエチルアミン(0.25ml,1.79mmol)、
クロロギ酸エチル(0.16ml,1.68mmol)を加え、室温に
戻して4時間攪拌した。次にアルゴンガスで置換した10
0mlの2口フラスコへ液体アンモニア(8ml)を入れ、−
33℃に冷却し、この中へ上記反応液を15分間で滴下し
た。同温度で2時間攪拌した後、液体アンモニアを除
き、飽和食塩水(5ml)を加え、エチルエーテルで3回
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、次に無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、カラムクロ
マトグラフイー(メルク社ローバーカラムAタイプ、酢
酸エチル:アセトニトリル=4:1)で精製し、n−ヘキ
サン/酢酸エチルで結晶化させ、16,16−ジメチル−2,
5,6,7−テトラノル−4,18−ジオキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2カルボキサミド(12mg,0.030mmol)を
収率15%で得た。この構造は以下のデータより確認し
た。
IR(液膜法):3340,3200,2980,2880,1655,1610,1488,14
65,1392,1355,1290,1197,1170,1155,1102,1070,1030,10
10,972,945,859,830,790,763,728cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.92(3H,s),0.95(3H,s),
1.19−1.23(3H,m),1.76(2H,s),2.45−2.55(2H,
m),2.62−2.69(1H,m),3.34(2H,dd,J=8.79Hz),3.4
6−3.55(3H,m),3.96−3.98(2H,m),4.56(2H,s),5.
19−5.25(1H,m),5.50(2H,幅広いs),5.66−5.68(2
H,m),6.76−6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):405(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H31O6,M+) 405.2151 測定値(M+) 405.2160 実施例149 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−20a−ホモ
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI234920a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(95mg,0.2
4mmol)をメタノール(10ml)に溶かし、この溶液に三
塩化セリウム・7水和物(105mg,0.29mmol)を加え、さ
らに室温で水素化ホウ素ナトリウム(290mg,7.7mmol)
をゆつくり加えた。室温で2時間攪拌した後に、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(5ml)を加え、濃縮した。残
渣に酢酸エチルを加えて過し、沈殿物を酢酸エチルで
3回洗つた。液を合わせて水(20ml)、飽和食塩水で
洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮すると96mgの
残渣が得られた。この残渣をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル:アセトニトリル/塩化メチレン=1:1)
で精製すると白色結晶の3−デカルボキシ−3−ヒドロ
キシメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(63mg,0.17mm
ol)が69.8%の収率で得られた。この構造は以下のデー
タにより確認した。
m.p.143.5−144℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr法):3490,3400,2960,2940,2860,1620,1590,149
5,1470,1300,1270,1230,1200,1170,1100,1080,990,970,
950,910,880,840,790,770,730,640,560,460cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.90(3H,t,J=6.8Hz),1.2
−1.7(10H,m),2.0−2.1(1H,m),2.3−2.5(1H,m),
2.43(1H,q,J=8.6Hz),2.66(1H,dt,J=7.0,13.7Hz),
2.7−2.85(1H,m),2.9−3.0(1H,m),3.45(1H,t,J=
8.6Hz),3.85−3.95(3H,m),4.0−4.1(3H,m),5.17
(1H,ddd,J=5.4,7.0,8.6Hz),5.5−5.7(2H,m),6.7−
6.85(3H,m) MASS(EI法、m/e):376(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H32O5,M+) 376.2250 実測値(M+) 376.2238 実施例150 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI235016−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−
インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(75.3mg,
0.19mmol)をメタノール(38ml)に溶かし、三塩化セリ
ウム・7水和物(80.5mg,0.22mmol)を加えて溶かし、
室温で攪拌している中へ水素化ホウ素ナトリウム(432.
44mg,10.3mmol)を加えて1時間45分間攪拌した。反応
混合物に水(30ml)を加えて10分間攪拌した後セライト
を用いて吸引ろ過し、酢酸エチル(200ml)で洗い、ろ
液を濃縮して、残渣を酢酸エチル(30ml×3)で抽出し
た。有機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100m
l)で洗い、無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した後濃
縮すると、80.6mgの油状物が得られた。この油状物をカ
ラムクロマトグラフイー(シリカゲル;5%メタノール−
酢酸エチル)によつて精製すると、3−デカルボキシ−
3−ヒドロキシメチル−16−メチル−2,5,6,7−テトラ
ノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
(51.3mg,0.14mmol)が73%の収率で得られた。この構
造は以下のデータより確認した。
IR(KBr法):3475,2950,2915,2860,1619,1588,1485,145
3,1368,1290,1223,1190,1160,1084,1063,1023,983,940,
895,865,824,781,760,721cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.97(6H,m),1.15−
1.69(7H,m),2.02−2.11(1H,m),2.11−2.23(1H,幅
広いs),2.44−2.52(1H,m),2.53−2.59(1H,幅広い
s),2.64−2.72(1H,m),2.83−2.91(1H,幅広いs),
3.47(1H,t,J=8.30Hz),3.88−4.01(4H,m),4.11−4.
18(2H,m),5.16−5.22(1H,m),5.57−5.67(2H,m),
6.74−6.85(3H,m) MASS(m/e):376(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C22H32O5,M+) 376.2250 実測値(M+) 376.2265 実施例151 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16,16−ジ
メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI235116,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(19
2.8mg,0.461mmol)をメタノール(20ml)に溶かし、三
塩化セリウム・7水和物(206.0mg,0.553mmol)を加え
て溶かし、−15℃で攪拌している中に水素化ホウ素ナト
リウム(663.4mg,19.5mmol)を加えて、2時間攪拌し
た。反応混合物に水(10ml)を加えて溶媒を留去した後
沈殿をハイフロスーパーセルでろ過し、そのろ液を酢酸
エチル(20ml×4)で抽出し、ついで酢酸エチル層を水
(20ml)および飽和食塩水(20ml)で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮すると油状物が得られた。これ
をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル、酢酸エチ
ル)で分離精製すると3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−4
−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(160.4m
g,0.411mmol)が89.1%の収率で得られた。この構造は
以下のデータより確認した。
m.p.111.0−112.0℃(酢酸エチルとn−ヘキサンから再
結晶、無色針状結晶) IR(KBr法):3480,3350,2955,2930,2870,1620,1590,148
7,1460,1410,1380,1360,1284,1193,1163,1098,1068,103
1,993,943,903,873,826,783,763,728cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.80−1.10(9H,m),1.10−
1.40(6H,m),1.80−2.38(4H,broad m),2.38−2.55
(1H,m),2.60−1.72(1H,m),3.40−3.53(1H,m),3.7
8−4.00(4H,m),4.05−4.20(2H,m),5.13−5.27(1H,
m),5.45−5.82(2H,m),6.68−6.84(3H,m) MASS(EI法、m/e):390(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C23H34O5,M+) 390.2411 実測値(M+) 390.2408 実施例152 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16,16−ジ
メチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI235216,16−ジメチル−20a−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(98.4mg,0.23mmol)をメタノール(18ml)に
溶かし、三塩化セリウム・7水和物(101.8mg,0.27mmo
l)を加えて溶かし、室温で攪拌している中へ、水素化
ホウ素ナトリウム(271.0mg,6.4mmol)を加えて、1時
間15分間攪拌した。反応混合物に水(20ml)を加えて、
10分間攪拌した後、セライトを用いて吸引ろ過し酢酸エ
チル(100ml)で洗い、ろ液を濃縮して、残渣を酢酸エ
チル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わせて水(50
ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(20g)で乾燥した後濃縮すると、98.4mgの油状物が得
られた。この油状物をカラムクロマトグラフイー(シリ
カゲル;酢酸エチル)によつて精製すると、3−デカル
ボキシ−3−ヒドロキシメチル−1616−ジメチル−20a
−ホモ−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2(82.4mg,0.20mmol)が89%の
収率で得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン
(6:1)で再結晶すると無色針状晶が得られた。この構
造は以下のデータにより確認した。
m.p.:117−117.5℃ IR(KBr法):3475,3350,3048,2947,2920,2855,1618,158
5,1483,1452,1424,1405,1378,1355,1280,1224,1190,116
1,1090,1061,1024,983,940,901,865,822,778,756,721,6
23cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.84−0.94(3H,m),0.87(3
H,s),0.91(3H,s),1.13−1.40(8H,m),1.58−2.26
(3H,幅広いs),2.02−2.11(1H,m),2.40−2.55(1H,
m),2.63−2.73(1H,m),3.43−3.56(1H,m),3.83−3.
99(1H,m),3.99−4.02(3H,m),4.10−4.20(2H,m),
5.17−5.28(1H,m),5.48−5.78(2H,m),6.72−6.93
(3H,m) MASS(EI法、m/e):404(M+) 高分解能マススペクトル 計算値(C24H36O5,M+) 404.2563 実測値(M+) 404.2572 実施例153 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−フエニ
ル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI235317−フエニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オ
キサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(120mg,0.283mmol)をメタノール(60m1)に溶か
し、攪拌しながら三塩化セリウム・7水和物(127mg,0.
34mmol)を加えて溶かした。この混合溶液に氷冷下で攪
拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム(725mg,19.2mmo
l)をゆつくり加え、そのまま30分間攪拌した。この反
応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40m1)を加
え、過した。沈殿物を酢酸エチル(5m1×7回)で洗
い、液を合せて濃縮した。濃縮残渣に水(20m1)を加
え、酢酸エチル(50m1×2回)で抽出し、酢酸エチル層
を水(20m1×1回)及び飽和食塩水(20m1×1回)で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。濃縮残渣を
メルク社のローバーカラム(シリカゲル:アセトニトリ
ル/塩化メチレン,5/1)で分離精製した後酢酸エチル
(3m1)とメタノール(0.1m1)で再結晶すると白色結晶
の3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−17−フエ
ニル−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−4−オキサ−4,
8−インタ−m−フエニレンPGI2が得られた(収量82.6m
g,0.21mmol,収率73.7%)。この構造は以下のデータに
より確認した。
m.p 144.6〜146.0℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/メタ
ノール,30/1) IR(KBr法):3470,3030,2930,2870,1620,1590,1485,145
0,1290,1220,1190,1160,1090,1070,1030,985,970,945,9
00,870,830,760,725,700cm-1 NMR(400 MHz,CDCl3,δ):1.75−2.1(3H,m),2.35−
2.5(2H,m),2.6−2.8(4H,m),2.9−3.0(1H,m),3.45
(1H,t,J=8.5Hz)、3.85−4.0(3H,m),4.1−4.25(3
H,m),5.1−5.2(1H,m),5.5−5.7(2H,m),6.7−6.85
(3H,m),7.15−7.35(5H,m) MASS(EI法,m/e):396(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C24H28O5,M+) 396.1937 実測値 (M+) 396.1946 実施例154 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−フエノ
キシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−4−オキサ
−4,8−インタ−m−フエニレンPGI235416−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(42mg,0.99mmol)をメタノール(20m1)に溶
かし、攪拌しながら三塩化セリウム・7水和物(52.4m
g,0.14mmol)を加えて溶かした。この混合溶液に氷冷下
で攪拌しながら水素化ホウ素ナトリウム(494mg,13mmo
l)をゆつくり加え、そのまま30分間攪拌した。この反
応混合液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10m1)を
加え、過した。沈殿物を酢酸エチル(5m1×5回)で
洗い、液を合せて濃縮した。濃縮残渣に水(10m1)を
加え、酢酸エチル(50m1×2回)で抽出し、酢酸エチル
層を水(20m1×1回)及び飽和食塩水(20m1×1回)で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残
渣を酢酸エチル(2m1)とn−ヘキサン(0.5m1)で再結
晶すると、白色結晶の3−デカルボキシ−3−ヒドロキ
シメチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,17.18,19,20−オ
クタノル−4−オキサ−4,8−インタ−m−フエニレンP
GI2が得られた(収量23.6mg,0.062mmol,収率62.4%)。
この構造は以下の下のデータにより確認した。
m.p 145.7〜147.2℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘ
キサン,4/1) IR(KBr法):3470,2920,2870,1615,1590,1480,1450,128
0,1240,1185,1085,1030,965,940,890,870,740,720,685c
m-1 NMR(400 MHz,DMSO−d6,δ):1.6−1.8(1H,m),2.20
(1H,q,J=8.5Hz),2.4−2.6(1H,m),3.40(1H,t,J=
9.0Hz),3.68(2H,q,J=5.2Hz),3.7−3.9(1H,m),3.9
0(2H,d,J=5.9Hz),3.97(2H,t,J=5.2Hz),4.3−4.5
(1H,m),4.7−4.9(2H,m),5.05(1H,q,J=7.3Hz),5.
18(1H,d,J=4.9Hz),5.62(1H,dd,J=15.4,5.9Hz),5.
82(1H,dd,J=15.4,7.8Hz),6.65(1H,t,J=7.6Hz),6.
70(1H,d,J=6.8Hz),6.78(1H,d,J=7.6Hz),6.9−7.0
(3H,m),7.3(2H,t,J=7.6Hz) MASS(EI法,m/e):398(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H26O6) 398.1730 実測値 (M+) 398.1703 実施例155 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI235
516−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,1
8,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(124mg,0.31mmol)をメタノール
(30m1)に溶かし、攪拌しながら三塩化セリウム・7水
和物(171mg,0.46mmol)を加えて溶かした。この混合溶
液に氷冷下で攪拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム
(517mg,15.1mmol)をゆつくり加え、そのまま30分間攪
拌した。この反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(15m1)を加え、過した。沈殿物を酢酸エチル(5m
1×5回)で洗い、液を合せて濃縮した濃縮残渣に水
(10m1)を加え、酢酸エチル(60m1×2回)で抽出し、
酢酸エチル層を水(20m1×1回)及び飽和食塩水(20m1
×1回)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。濃縮残渣をメルク社ローバーカラム(シリカゲル:
酢酸エチル:アセトニトリル=1:1)で分離精製した後
酢酸エチル(1.5m1)とn−ヘキサン(1m1)で再結晶す
ると、白色結晶の3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメ
チル−16−メチル−2,5,6,7−テトラノル−4−オキサ
−18,18,19,19−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2が得られた(収量62mg,0.167mmol,収率53.
8%)。この構造は以下のデータにより確認した。
m.p.106.5〜107.8℃(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン,3/2) IR(KBr法):3470,3370,2960,2920,2870,1620,1585,148
0,1450,1380,1290,1185,1160,1085,1065,1020,980,890,
865,820,760,720cm-1 NMR(400 MHz,CDDl3,δ):1.01(3H,t,J=7.1Hz);1.7
−1.9(4H,m);2.0−2.2(2H,m);2.2−2.6(4H,m),2.
6−2.8(2H,m);3.50(1H,t,J=8.6Hz);3.8−4.0(3H,
m);4.0−4.3(1H,m);4.06(2H,t,J=6.8Hz);5.1−5.
3(1H,m);5.5−5.8(2H,m);6.7−6.9(3H,m) MASS(EI法,m/e):372(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C22H28O5) 372.1934 実測値 (M+) 372.1931 実施例156 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16,16−ジ
メチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,6,7−テト
ラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI235616,16−ジメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,5,
6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラデ
ヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエス
テル(80.6mg,0.18mmol)をメタノール(26ml)に溶か
し、三塩化セリウム・7水和物(66.13mg,0.18mmol)を
加えて溶かし、室温で攪拌している中へ水素化ホウ素ナ
トリウム(388.6mg,10.3mmol)を加えて45分間攪拌し
た。反応混合物に水(20m1)を加えて10分間攪拌した
後、セライトを用いて吸引ろ過し、酢酸エチル(100m
1)で洗い、ろ液を濃縮して、残渣を酢酸エチル(15m1
×3)で抽出した。有機層を合わせて水(50m1)、飽和
食塩水(50m1)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)で
乾燥した後濃縮すると64.9mgの油状物が得られた。この
油状物をカラムクロマトグラフイ−(シリカゲル;酢酸
エチル)によつて精製すると、3−デカルボキシ−3−
ヒドロキシメチル−20a,20b,20c,20d−テトラホモ−2,
5,6,7−テトラノル−4−オキサ−18,18,19,19−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(62.1mg,
0.15mmol)が82%の収率で得られた。これを酢酸エチル
/n−ヘキサン(2:3)で再結晶すると無色針状晶が得ら
れた。この構造は、以下のデータより確認した。
m.p.:91.5−92℃ IR(KBr法):3350,2950,2920,2853,1614,1583,1482,145
5,1372,1280,1189,1160,1090,1064,1023,999,965,943,8
93,869,824,760,725,696cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.92(3H,m);0.98(6
H,s);1.23−1.42(4H,m);1.47−1.55(2H,m);2.02−
2.28(5H,m);2.34−2.39(2H,幅広いs);2.45−2.54
(1H,m);2.64−2.74(2H,m);3.48−3.52(1H,m);3.8
9−4.01(3H,m);4.01−4.06(1H,m);4.12−4.17(2H,
m)5.16−5.23(1H,m);5.65−5.73(2H,m);6.77−6.8
3(3H,m) MASS(EI法,m/e):442(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C27H38O5,M+) 442.2719 実測値 (M+) 442.2710 実施例157 2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(357
およびその15−エピ体(35815−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フェニレンPGI2メチルエ
ステル,11−アセタート(1,3562g,3.20mmol)をメタノ
ール(20ml)に溶かし、三塩化セリウム・7水和物(1.
43g,3.84mmol)を加えて溶かし、氷冷下攪拌している中
へ、水素化ホウ素ナトリウム(134.5mg,3.2mmol)を加
えて5分間攪拌した。反応混合物に水(30ml)を加え
て、酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機層を合わ
せて水(80ml)、飽和食塩水(80ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウム(25g)で乾燥した後、濃縮すると1.4321gの
油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10ml×2)で共沸した後、
無水メタクール(15ml)を加えて溶かし、5.22規定のナ
トリウムメトキシド(0.025ml,0.13mmol)を加え、アル
ゴン気流下、室温で1時間攪拌した。反応混合物に酢酸
(0.1ml)を加えて濃縮した後、残渣に水(15m1)を加
えて酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層を合わ
せて水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗い、無水硫酸
ナトリウム(20g)で乾燥した後、濃縮すると1.3026gの
油状物が得られた。この油状物をカラムクロマトグラフ
イー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン,3:1)
によつて精製すると、始めに低極性の15−エピ−2,5,6,
7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(542.2mg,1.41
mmol)が44%の収率で得られた。これを酢酸エチル/シ
クロヘキサン(3:1)から再結晶すると、無色針状晶が
得られた。続いて高極性の留分から2,5,6,7−テトラノ
ル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエ
ニレンPGI2メチルエステル(490.1mg,1.27mmol)が40%
の収率で得られた。これを酢酸エチル/シクロヘキサン
(2:1)から再結晶すると無色針状晶が得られた。これ
らの構造は以下のデータより確認した。
2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4,−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.:103.5−104℃ IR(KBr法):3350,2950,2920,2201,1699,1603,1585,146
2,1439,1324,1292,1260,1202,1159,1123,1090,1049,100
2,980,961,939,908,863,828,790,763,741,610cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.93(3H,m),1.27−
1.45(5H,m),1.45−1.65(3H,m),1.57−1.87(1H,幅
広いs),2.05−2.12(2H,m),2.41−2.48(1H,m),2.6
2−2.70(1H,m),3.83(3H,s),3.93−3.99(1H,m),4.
12−4.18(1H,m),5.17−5.30(1H,m),5.58−5.68(2
H,m),6.82(1H,t,J=7.33Hz),7.17(1H,d,J=7.33H
z),7.33(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):384(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H28O5,M+) 384.1972 実測値 (M+) 384.1964 15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒ
ドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル m.p.:109−109.5℃ IR(KBr法):3250,2925,2860,2200,1699,1602,1583,143
9,1343,1327,1292,1263,1203,1160,1130,1090,1062,105
0,1020,992,965,948,893,866,848,830,780,739,610cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.88−0.96(3H,m),1.24−
1.48(5H,m)1.48−1.63(4H,m);1.74−1.78(1H,幅広
いs);2.05−2.13(1H,m);2.44−2.52(1H,m);2.62
−2.68(1H,m);3.50(1H,t,J=8.3Hz);3.83(3H,s);
3.95−4.03(1H,m);4.13−4.18(1H,m);5.23−5.29
(1H,m);5.62−5.71(2H,m);6.82(1H,t,J=7.33H
z);7.20(1H,t,J=7.33Hz);7.32(1H,t,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):384(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H28O5,M+) 384.1972 実施例 (M+) 384.1973 実施例158 2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI23592,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(224.0m
g,0.58mmol)をメタノール(10m1)に溶かし、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(2.9m1)を加え、アルゴン気流
下、室温で一夜攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(4m
1)を加え、さらに水(30m1)を加えて酢酸エチル(30m
1×3)で抽出した。有機層を合わせて水(90m1)、飽
和食塩水(90m1)で洗い、無水硫酸ナトリウム(25g)
で乾燥した後濃縮すると2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
(214.1mg,0.58mmol)が単一生成物として定量的に得ら
れた。この構造は以上のデータより確認した。
m.p.:146.5−147℃ IR(KBr法):3330(3700−2200),2910,2860,2201,172
0,1660,1602,1585,1463,1436,1345,1310,1255,1197,108
8,1068,1050,1030,968,939,868,846,822,786,753,740,6
11cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.89−0.95(3H,m);1.29−
1.67(8H,m);2.01−2.08(1H,m);2.32−2.40(1H,
m);2.62−2.70(1H,m);3.43(1H,t,J=8.3Hz);3.83
−3.92(1H,m);4.05−4.12(1H,m);5.17−5.23(1H,
m);5.53−5.63(2H,m);6.80(1H,t,J=7.33Hz);7.13
(1H,d,J=7.33Hz);7.29(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):326(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C21H26O3,M+−CO2) 326.1881 実測値 (M+−CO2) 326.1855 実施例159 15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒ
ドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI236015−エピ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒ
ドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステ
ル(221.2mg,0.58mmol)をメタノール(9m1)に溶か
し、1規定水酸化ナトリウム(2.88m1)を加え、アルゴ
ン気流下、室温で一夜攪拌した。反応混合物に1規定塩
酸(4m1)を加え、さらに水(30m1)を加えて酢酸エチ
ル(30m1×3)で抽出した。有機層を合わせて水(90m
1)、飽和食塩水(90m1)で洗い、無水硫酸ナトリウム
(25g)で乾燥した後、濃縮すると、15−エピ−2,5,6,7
−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2(213.9mg,0.58mmol)が単一生成
物として定量的に得られた。これを酢酸エチル/シクロ
ヘキサン(2:1)で再結晶すると無色針状晶が得られ
た。
m.p.:155−155.5℃ IR(KBr法):3400(3700−2250),2910,2860,2200,167
0,1603,1584,1464,1440,1345,1290,1200,1135,1067,105
0,1017,960,940,918,899,869,845,783,765,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87−0.95(3H,m);1.25−
1.64(8H,m);2.03−2.12(1H,m);2.42−2.50(1H,
m);2.55−2.65(1H,m);3.49(1H,t,J=8.3Hz);3.92
−3.99(1H,m);4.09−4.15(1H,m);5.22−5.38(1H,
m);5.63−5.74(2H,m);6.80(1H,t,J=7.33Hz);7.22
(1H,d,J=7.33Hz);7.28(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):326(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C21H26O3,M+−CO2) 326.1881 実施例 (M+−CO2) 326.1889 実施例160 16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(361)およびその15−エピ体(36216,16−ジメチル−15−オキソ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル,11−アセタート(400.6mg,0.945
mmol)をメタノール(10m1)に溶かし、三塩化セリウム
・7水和物(352.1mg,0.95mmol)を加えて溶かし、氷冷
下攪拌している中へ水素化ホウ素ナトリウム(11.9mg,
0.28mmol)を加えて5分間攪拌した後、反応混合物に水
(15m1)を加え、酢酸エチル(15m1×3)で抽出した。
有機層を合わせて水(50m1),飽和食塩水(50m1)で洗
い、無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した後、濃縮す
ると、407.4mgで油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10m1×2)で共沸した後、
無水メタノール(10m1)を加えて溶かし、5.22規定のナ
トリウムメトキシド(0.0072m1,0.038mmol)を加え、ア
ルゴン気流下、室温で2時間攪拌した。反応混合物に酢
酸(0.01m1)を加えて、濃縮した後、残渣に水(15m1)
を加えて酢酸エチル(15m1×3)で抽出した。有機層を
合わせて水(50m1),飽和食塩水(50m1)で洗い、無水
硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後、濃縮すると374.2
mgの油状物が得られた。この油状物をカラムクロマトグ
ラフイ−(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン,
2:1)によつて精製すると、始めに低極性の16,16−ジメ
チル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テト
ラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチル
エステル(153.7mg,0.40mmol)が43%の収率で得られ
た。これを酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で再結
晶すると無色針状晶が得られた。続いて高極性の留分か
ら16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−
テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
チルエステル(169.9mg,0.44m1ol)が47%の収率で得ら
れた。これを酢酸エチル/n−ヘキサン(1:2)で再結晶
すると無色針状晶が得られた。これらの構造は以下のデ
ータより確認した。
16,16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル m.p.:145.5−146.5℃ IR(KBr法):3390,2951,2930,2860,2210,1718,1602,158
8,1463,1440,1408,1359,1334,1293,1266,1247,1200,110
0,1070,1045,1038,1002,967,946,862,837,795,762,740,
680,619cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87(3H,s);0.90−0.95(3
H,m);0.90−0.95(3H,m);1.17−1.36(6H,m);1.74−
1.80(1H,幅広いs);2.03−2.10(1H,m);2.22−2.28
(1H,幅広いs);2.42−2.48(1H,m);2.63−2.72(1H,
m);3.47(1H,t,J=8.3Hz);3.83(3H,s);3.84−3.88
(1H,m);3.93−3.99(1H,m);5.22−5.28(1H,m);5.6
0−5.73(2H,m);6.82(1H,t,J=7.32Hz);7.16(1H,d,
J=7.32Hz);7.32(1H,t,J=7.32Hz) MASS(EI法,m/e):412(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C25H32O5,M+) 412.2249 実測値 (M+) 412.2230 16,16,−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m.p.:106−107℃ IR(KBr法):3470,3360,2950,2920,2880,2855,2201,168
3,1602,1438,1381,1369,1292,1254,1220,1199,1160,114
4,1111,1093,1076,1054,1022,1003,990,959,940,882,86
4,855,829,785,766,743,735,652,611cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87(3H,s);0.91(3H,s);
0.89−0.93(3H,m);1.23−1.38(6H,s);1.50−1.52
(1H,幅広いs);1.65−1.70(1H,幅広いs);2.04−2.
13(1H,m);2.47−2.53(1H,m);2.63−2.69(1H,m);
3.52(1H,t,J=8.3Hz);3.83(3H,s);3.87−3.92(1H,
m);3.94−4.02(1H,m);5.23−5.30(1H,m);5.63−5.
78(2H,m);6.82(1H,t,J=7.33Hz);7.21(1H,d,J=7.
33Hz);7.32(1H,t,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):412(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C25H32O5,M+) 412.2249 実測値 (M+) 412.2263 実施例161 16,16,−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン−PGI23
6316,16,−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テ
トラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2メチ
ルエステル(118.7mg,0.31mmol)をメタノール(10m1)
に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.91m1)を
加え、アルゴン気流下、室温で一夜攪拌した。反応混合
物に1規定塩酸(1m1)を加え、さらに水(30m1)を加
えて、酢酸エチル(30m1×3)で抽出した。有機層を合
わせて水(100m1)、飽和食塩水(100m1)で洗い、無水
硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後、濃縮すると、16,
16−ジメチル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン−PGI2(114.0
mg,0.31mmol)が単一生成物として得られた。これをア
セトン/n−ヘキサン(2:1)から再結晶すると無色針状
晶が得られた。この構造は以下のデータより確認した。
m.p.:159.5−160℃ IR(KBr法):3400(3700−2100),2952,2930,2870,221
0,1678,1602,1588,1464,1443,1379,1352、1323,1299,12
60,1224,1203,1064,1053,1020,993,964,921,765,741,78
0,753,740,605cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.86(3H,s);0.90(3H,s),
0.89−0.95(3H,m),1.17−1.38(6H,m),1.97−2.06
(1H,m),2.33−2.38(1H,m),2.63−2.71(1H,m),3.4
3(1H,t,J=8.3Hz),3.79(1H,d,J=7.81Hz),3.82−3.
90(1H,m),5.18−5.23(1H,m),5.58(1H,dd,J=15.1
4,8.3Hz),5.67(1H,dd,J=15.14,7.81Hz),6.79(1H,
t,J=7.33Hz),7.12(1H,d,J=7.33Hz),7.31(1H,d,J
=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):354(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H30O3,M+−CO2) 354.2198 実測値 (M+−CO2) 354.2214 実施例162 16,16,−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI236416,16,−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(108.0mg,0.28mmol)をメタノー
ル(10m1)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液
(0.83m1)を加え、アルゴン気流下、室温で一夜攪拌し
た。反応混合物に1規定塩酸(1m1)を加え、さらに水
(30m1)を加えて酢酸エチル(30m1×3)で抽出した。
有機層を合わせて水(100m1)飽和食塩水(100m1)で洗
い、無水硫酸ナトリウム(25g)で乾燥した後、濃縮す
ると、16,16,−ジメチル−15−エピ−2,5,6,7−テトラ
ノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フ
エニレンPGI2(104.1mg,0.28mmol)が単一生成物として
得られた。これをアセトン/n−ヘキサン(10:1)から再
結晶すると無色針状晶が得られた。この構造は以下のデ
ータより確認した。
m.p.:167−168℃ IR(KBr法):3425(3725−2100),2950,2925,2870,221
0,1679,1468,1440,1381,1342,1290,1260,1221,1203,110
0,1045,1012,993,963,943,889,870,851,832,812,783,75
0,739,600cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.87(3H,s),0.90(3H,s),
0.86−0.95(3H,m),1.20−1.38(6H,m),2.04−2.12
(1H,m),2.46−2.52(1H,m),2.58−2.67(1H,m),3.5
0(1H,t,J=7.33Hz),3.86(1H,d,J=4.89Hz),3.93−
3.99(1H,m),5.18−5.32(1H,m),5.65−5.78(1H,
m),6.79(1H,t,J=7.33Hz),7.20(1H,d,J=7.33Hz),
7.29(1H,d,J=7.33Hz) MASS(EI法,m/e):354(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H30O3,M+−CO2) 354.2198 実施値 (M+−CO2) 354.2198 実測例163 16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(365)及びその15−エピ体(36
615−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−
オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル、11−アセタート
(840mg,1.82mmol)をメタノール(50m1)に溶かし、三
塩化セリウム・7水和物(1.02g,2.73mmol)を加えて溶
かし、氷冷下攪拌している中に水素化ホウ素ナトリウム
(103mg,2.73mmol)を加えて10分間攪拌した。この反応
混合物へ炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、メタノ
ールを留去した。残渣に酢酸エチル(30m1)を加え、沈
殿物を別し、さらに酢酸エチル(20m1×3)で沈殿物
を洗い、濃縮した。残渣に水(30m1)を加え、酢酸エチ
ル(50m1×3)で抽出し、有機層をあわせて水(30m
1)、飽和食塩水(30m1)で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後濃縮すると835mgの油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10m1×2)で共沸した後無
水メタノール(50m1)を加えて溶かし、5.22規定のナト
リウムメトキシド(0.10m1,0.542mmol)を加え、アルゴ
ン気流下室温で15時間攪拌した。反応混合物に酢酸を加
えて中和し、濃縮後残渣に水(15m1)を加え、酢酸エチ
ル(30m1×3)で抽出した。有機層をあわせて水(30m
1)、飽和食塩水(30m1)であらい、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後濃縮すると無色油状物が得られた。これ
をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル:酢酸エチル
/シクロヘキサン=2/1)で分離精製すると初めに低極
性の16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2メチルエステル(254mg,0.606mmo
l)が33.2%の収率で得られた。続いて高極性の16−フ
エノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−3,3,4,4
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
メチルエステル(210mg,0.507mmol)が27.9%の収率で
得られた。これらの構造は以下のデータにより確認し
た。
16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル m.p.160.3〜161.0℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3450,2990,2950,2930,2890,2870,2215,172
0,1600,1585,1495,1470,1440,1370,1350,1320,1295,124
0,1200,1155,1085,1040,1005,960,940,910,865,815,79
0,760,740,735,685cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):2.09(1H,ddd,J=5.1,8.3,1
3.7Hz),2.20(1H,d,J=4.4Hz),2.48(1H,q,J=8.3H
z),2.67(1H,dt,J=6.8,13.7Hz),2.71(1H,d,J=3.4H
z),3.50(1H,t,J=8.3Hz),3.83(3H,s),3.92(1H,d
d,J=7.6,9.3Hz),3.95−4.05(1H,m),4.04(1H,dd,J
=3.4,9.3Hz),4.55−4.63(1H,m),5.25(1H,m),5.71
(1H,dd,J=6.1,15.3Hz),5.87(1H,dd,J=8.3,15.3H
z),6.79(1H,t,J=7.3Hz),6.92(2H,dd,J=1.0,8.8H
z),6.99(1H,d,J=7.3Hz),7.17(1H,d,J=7.3Hz),7.
25−7.34(3H,m) MASS(EI法,m/e):420(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C25H24O6,M+) 420.1573 実測値 (M+) 420.1596 16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.154.7〜155.4℃(酢酸エチルより再結晶) IR(KBr法):3300,2970,2950,2920,2875,2210,1705,159
5,1580,1495,1470,1440,1380,1330,1300,1250,1225,118
0,1080,1050,1040,1005,990,970,945,905,885,860,850,
830,795,760,755,740,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.80(1H,d,J=3.9Hz),2.10
(1H,ddd,J=5.1,83,13.7Hz),2.51(1H,q,J=8.3Hz),
2.54(1H,d,J=3.9Hz),2.67(1H,dt,J=6.8,13.7Hz),
3.53(1H,t,J=8.3Hz),3.83(3H,s),3.92(1H,dd,J=
7.3,9.3Hz),3.96−4.06(1H,m),4.06(1H,dd,J=3.6,
9.3Hz),4.56−4.64(1H,m),5.27(1H,m),5.73(1H,d
d,J=5.4,15.6Hz),5.89(1H,dd,J=8.3,15.6Hz),6.80
(1H,t,J=7.3Hz),6.93(2H,d,J=7.8Hz),7.00(1H,
t,J=7.3Hz),7.21(1H,d,J=7.3Hz),7.28−7.34(3H,
m) MASS(EI法,m/e):420 高分解能マススペクトル 計算値(C25H24O6,M+) 420.1573 実測値 420.1590 実施例164 16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI236716−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−
3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレ
ンPGI2メチルエステル(197.5mg,0.470mmol)をメタノ
ール(50m1)に溶かし、1規定の水酸化ナトリウム水溶
液(2.3m1,2.35mmol)を加え、アルゴン気流下室温で一
晩放置した。反応混合物に1規定塩酸を加えてpH4と
し、濃縮し、残渣に水(10m1)を加え、酢酸エチル(20
m1×3)で抽出した。有機層をあわせて水(10m1)、飽
和食塩水(10m1)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後濃縮すると16−フエノキシ−2,5,6,7,17,18,19,20
−オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ
−m−フエニレンPGI2(177.3mg,0.437mmol)が単一生
成物として定量的に得られた。この構造は以上のデータ
により確認した。
m.p.=174.5−176.5℃(酢酸エチル/エタノールより再
結晶) IR(KBr法):3450,3250,2970,2940,2920,2870,2200,167
5,1600,1585,1500,1485,1465,1450,1440,1380,1335,129
0,1280,1260,1245,1200,1170,1130,1110,1080,1065,104
0,1030,1005,975,935,870,850,795,750,740,695cm-1 NMR(400MHz,CDCl3DMSO−d6,δ):2.03(1H,ddd,J=4.
7,9.3,14.4Hz):2.42(1H,q,J=8.3Hz),2.55−2.70(1
H,幅広いs),2.63(1H,dt,J=7.3,14.4Hz),3.48(1H,
t,J=8.3Hz),3.89−4.02(4H,m),4.52(1H,q,J=6.1H
z),5.73(1H,dd,J=6.1,15.1Hz),5.84(1H,dd,J=8.
3,15.1Hz),6.77(1H,t,J=7.3Hz),6.92−6.98(3H,
m),7.17(1H,d,J=7.3Hz),7.25−7.33(3H,m) MASS(EI法,m/e):362(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H22O4,M+−CO2) 362.1518 実測値 (M+−CO2) 362.1547 実施例165 16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI236816−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,17,18,19,20−オ
クタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(213.9mg,0.509mmo
l)とメタノール(50m1)に溶かし、1規定水酸化ナト
リウム水溶液(2.5m1,255mmol)を加え、アルゴン気流
下室温で一晩放置した。反応混合物に1規定塩酸を加え
てpH4とし、濃縮し、残渣に水(10m1)を加え、酢酸エ
チル(20m1×3))で抽出した。有機層をあわせて水
(10m1)、飽和食塩水(10m1)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後濃縮すると16−フエノキシ−15−エピ
−2,5,6,7,17,18,19,20−オクタノル−3,3,4,4−テトラ
デヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(206.1m
g,0.508mmol)が単一生成物として定量的に得られた。
この構造は以上のデータにより確認した。
m.p.:166.5−167.5℃(酢酸エチル/エタノールより再
結晶) IR(KBr法):3500,3340,2970,2920,2880,2210,1685,159
5,1580,1490,1465,1435,1330,1290,1230,1200,1170,115
0,1125,1085,1035,990,970,945,900,870,845,825,780,7
50,735,690cm-1 NMR(400MHz,CDCl3/DMSO−d6,δ):2.04(1H,ddd,J=
5.1,8.8,13.7Hz):2.47(1H,q,J=8.3Hz),2.56−2.65
(1H,m),3.52(1H,t,J=8.3Hz),3.93−4.04(5H,m),
4.53(1H,q,J=5.3Hz),5.23(1H,m),5.75(1H,dd,J=
5.3,15.4Hz),5.89(1H,dd,J=8.3,15.4Hz),6.77(1H,
t,J=7.3Hz),6.92−6.99(3H,m),7.22−7.31(4H,m) MASS(EI法,m/e):362(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C23H22O4,M+−CO2) 362.1518 実測値 (M+−CO2) 362.1505 実施例166 16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレン−PGI2メチルエステル(369)およびその15
−エピ体(37016−メチル−15−オキソ−16−フエノキシ−2,5,6,7,1
8,19,20−オクタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8
−インタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル,11−ア
セタート(1.1207g,2.30mmol)をメタノール(40m1)、
THF(20m1)の混合溶液に溶かし、三塩化セリウム・7
水和物(856.9mg,2.30mmol)を加えて溶かし、氷冷下攪
拌している中へ水素化ホウ素ナトリウム(48.3mg,1.15m
mol)を加えて5分間攪拌した。反応混合物に飽和塩化
アンモニウム水溶液(20m1)を加え、セライトを用いて
ろ過し、酢酸エチル(200m1)で洗い、ろ液を濃縮した
後残渣を酢酸エチル(18m1×3)で抽出した。有機層を
合わせて水(50m1)、飽和食塩水(50m1)で洗い、無水
硫酸ナトリウム(15g)で乾燥した後濃縮すると1.23gの
油状物が得られた。
次にこの油状物をベンゼン(10m1×2)で共沸した後無
水メタノール(30m1)を加えて溶かし、5.22規定のナト
リウムキシド(0.02m1,0.12mmol)を加え、アルゴン気
流下室温で1時間攪拌した。反応混合物に酢酸(0.1m
1)を加え、濃縮した後残渣に水(15m1)を加えて酢酸
エチル(15m1×3)で抽出した。有機層を合わせて水
(50m1)、飽和食塩水(50m1)で洗い、無水硫酸ナトリ
ウム(25g)で乾燥した後濃縮すると1.0824gの粗結晶が
得られた。この粗結晶をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル;酢酸エチル/シクロヘキサン=2:1)によつ
て精製すると、始めに低極性の16−メチル−16−フエノ
キシ−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,
4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2メチルエステル(354.6mg,0.79mmol)が34%の収率で
得られた。これをTHF/シクロヘキサン(1:1)から再結
晶すると無色針状晶が得られた。続いて、高極性の留分
から16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−
ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2メチルエステル(504.3mg,1.13mmo
l)が49%の収率で得られた。これをTEF/シクロヘキサ
ン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得られた。こ
れらの構造は以下のデータより確認した。
16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル m.p.:171−172℃ IR(KBr法):3375,2960,2875,2201,1708,1691,1582,148
0,1438,1379,1360,1322,1290,1262,1210,1180,1149,112
3,1103,1067,1041,1000,963,950,938,880,863,828,780,
762,736,700,622cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.24(3H,s),1.26(3H,s),
1.45−1.77(1H,幅広いs),2.03−2.16(1H,m),2.47
−2.55(1H,m),2.63−2.72(1H,m),2.91−3.12(1H,
幅広いs),3.49−3.56(1H,m),3.83(3H,s),3.96−
4.04(1H,m),4.20(1H,d,J=6.34Hz),5.23−5.31(1
H,m),5.69−5.77(1H,m),5.79−5.87(1H,m),6.81
(1H,t,J=7.32Hz),6.98(2H,d,J=7.32Hz),7.10−7.
18(2H,m),7.25−7.36(3H,m) MASS(EI法,m/e):417(M+−CH3O) 高分解能マススペクトル 計算値 (C26H25O5,M+−CH3O) 417.1699 実測例 (M+−CH30) 417.1677 16−メチル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル m.p.:179−180℃ IR(KBr法):3375,2960,2851,2201,1702,1582,1481,146
4,1439,1379,1352,1330,1293,1250,1202,1179,1123,110
0,1070,1043,1037,999,974,953,937,908,877,863,823,7
79,764,741,701,624,611cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.24(3H,s),1.25(3H,s),
1.52−1.79(1H,幅広いs),2.06−2.15(1H,m),2.51
−2.56(1H,m),2.62−2.71(1H,m),2.88−2.95(1H,
幅広いs),3.55(1H,t,J=8.3Hz),3.83(3H,s),3.97
−4.05(1H,m),4.20−4.23(1H,m),5.24−5.31(1H,
m),5.74(1H,dd,J=15.62,5.86Hz),5.84(1H,dd,J=1
5.62,8.3Hz),6.81(1H,t,J=7.33Hz),7.00(2H,d,J=
7.33Hz),7.11−7.15(1H,m),7.20−7.22(1H,m),7.2
8−7.32(3H,m) MASS(EI法,m/e):417(M+−CH3O) 高分解能マススペクトル 計算値 (C26H25O5,M+−CH3O) 417.1699 実測値 (M+−CH3O) 417.1724 実施例167 16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI237116−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプ
タノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−
フエニレンPGI2メチルエステル(116mg,0.26mmol)をメ
タノール(10m1)に溶かし、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(0.78m1)を加え、アルゴン気流下室温で一夜攪拌
した。反応混合物に1規定塩酸(0.85m1)を加え、さら
に水(15m1)を加えて酢酸エチル(15m1×3)で抽出し
た。有機層を合わせて水(50m1)、飽和食塩水(50m1)
で洗い、無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した後濃縮
すると、16−メチル−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,
20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−イン
タ−m−フエニレンPGI2(112.4mg,0.26mmol)が単一生
成物として定量的に得られた。これをTHF/シクロヘキサ
ン(1:1)から再結晶すると無色針状晶が得られた。こ
の構造は以下のデータより確認した。
m.p.:176−177℃ IR(KBr法):3325(3650−2200),2960,2865,2201,167
2,1583,1481,1438,1408,1379,1362,1295,1264,1224,120
3,1152,1123,1094、1064、1033,993,970,958,910,881,8
69,824,783,757,739,701,668,615cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.25(3H,s),1.27(3H,s),
2.03−2.12(1H,m),2.49−2.52(1H,m),2.58−2.69
(1H,m),3.50(1H,t,J=8.3Hz),3.93−4.00(1H,m),
4.19(1H,d,J=5.86Hz),4.47−5.10(3H,幅広いs),
5.21−5.28(1H,m),5.72−5.82(2H,m),6.79(1H,t,J
=7.32Hz),7.00(2H,d,J=7.33Hz),7.08−7.17(2H,
m),7.25−7.33(3H,m) MASS(EI法,m/e):390(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C25H26O4,M+−CO2) 390.1831 実測値 (M+−CO2) 390.1826 実施例168 16−メチル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI237216−メチル−16−フエノキシ−15−エピ−2,5,6,7,18,1
9,20−ヘプタノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−イ
ンタ−m−フエニレンPGI2メチルエステル(115.2mg,0.
26mmol)をメタノール(10m1)に溶かし、1規定水酸化
ナトリウム水溶液(0.78m1)を加え、アルゴン気流下、
室温で一夜攪拌した。反応混合物に1規定塩酸(0.85m
1)を加え、さらに水(15m1)を加えて酢酸エチル(15m
1×3)で抽出した。有機層を合わせて水(50m1),飽
和食塩水(50m1)で洗い、無水硫酸ナトリウム(20g)
で乾燥した後濃縮すると、16−メチル−16−フエノキシ
−15−エピ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,4
−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2
(112.2mg,0.26mmol)が単一生成物として定量的に得ら
れた。これをTHF/シクロヘキサン(1:1)から再結晶す
ると無色針状晶が得られた。この構造は以下のデータよ
り確認した。
m.p.:156−158℃ IR(KBr法):3230(3650−2300),2960,2920,2200,168
0,1585,1482,1438,1360,1254,1197,1154,1131,1079,103
8,1019,964,940,871,843,823,781,752,734,715,695,611
cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.24(3H,s),1.26(3H,s),
2.04−2.14(1H,m),2.51−2.56(1H,m),2.58−2.65
(1H,m),3.54(1H,t,J=8.3Hz),3.95−4.02(1H,m),
4.20(1H,d,J=5.86Hz),4.3−4.9(3H,幅広いs),5.1
8−5.32(1H,m),5.76(1H,dd,J=15.62,5.86Hz),5.85
(1H,dd,J=15.62,8.30Hz),6.79(1H,t,J=7.32Hz),
6.99(2H,d,J=7.32Hz),7.08−7.15(1H,m),7.18−7.
23(1H,m),7.25−7.34(3H,m) MASS(EI法,m/e):390(M+−CO2) 高分解能マススペクトル 計算値 (C25H26O4,M+−CO2) 390.1831 実測値 (M+−CO2) 390.1854 実施例169 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−2,5,6,7−
テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−
m−フエニレンPGI2373アルゴンガスで置換した25m1のフラスコへ2,5,6,7−テ
トラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m
−フエニレンPGI2メチルエステル(58mg,0.151mmol)を
入れ、無水トルエン(3m1)を加え、攪拌して懸濁液に
した。−20℃に冷却して1.5規定水素化ジイソブチルア
ルミニウムトルエン溶液(1.5m1)を加え、同温度で30
分間攪拌後、0℃まで温度を上げて20分間攪拌した。反
応液は透明となつた。飽和塩化アンモニウム液を加えて
10分間攪拌すると反応液は懸濁液となつた。1規定塩酸
水溶液を液が透明となるまで加え、酢酸エチルで3回抽
出を行ない、抽出液を中性となるまで飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧
留去し、黄色油状物を得た。これをカラムクロマトグラ
イー(メルク社,ローバーカラムBタイプ,酢酸エチ
ル)で精製し、3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチ
ル−2,5,6,7−テトラノル−3,3,4,4−テトラデヒドロ−
4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(52.7mg,0.148mmo
l)を収率98%で得た。これをn−ヘキサン/酢酸テチ
ルで結晶化させて白色結晶を得た。この構造は以下のデ
ータより確認した。
m.p.115〜116℃ IR(KBr法):3420,3370,2960,2930,2860,2240,1570,147
8,1423,1370,1355,1330,1315,1280,1270,1200,1170,114
3,1090,1073,1060,995,979,960,910,880,865,835,785,7
65,735cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):0.89−0.93(3H,m),1.32−
1.45(6H,m),1.49−1.59(4H,m),1.88(1H,幅広い
s),2.03−2.10(1H,m),2.41−2.71(1H,m),3.05(1
H,幅広いs),3.64(1H,t,J=8.54Hz),3.92−3.98(1
H,m),4.14(1H,q,J=6.1Hz),4.52(2H,s),5.19−5.2
4(1H,m),5.58−5.68(2H,m),6.79(1H,t,J=7.63H
z),7.06(1H,d J=7.32Hz),7.20−7.22(1H,m) MASS(EI法,m/e):356(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C22H28O4,M+) 356.1987 実測値 (M+) 356.2013 実施例170 3−デカルボキシ−3−ヒドロキシメチル−16−メチル
−16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,
3,4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレン
PGI2374アルゴンガスで置換した25m1のフラスコへ16−メチル−
16−フエノキシ−2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,
4,4−テトラデヒドロ−4,8−インタ−m−フエニレンPG
I2メチルエステル(54mg,0.120mmol)を入れ、無水トル
エン(3m1)を加え、攪拌して懸濁液とした。−22℃に
冷却して1.5規定水素化ジイソブチルアルミニウム−ト
ルエン溶液を0.48m1加えて同温度で30分間、次いで温度
を0℃まで上げて20分間攪拌した。液は透明となつた。
飽和塩化アンモニウム水溶液を加え室温で5分間攪拌、
液は懸濁液となつた。1規定塩酸水溶液を液が透明とな
るまで加え、酢酸エチルで3回抽出し、抽出液を中性と
なるまで飽和食塩水で洗浄し、酢酸エチルを減圧留去し
て黄色油状物を得た。これをカラムクロマトグラフイー
(メルク社,ローバーカラムBタイプ,シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=1:4)で精製し、3−デカルボキシ−
3−ヒドロキシメチル−16−メチル−16−フエノキシ−
2,5,6,7,18,19,20−ヘプタノル−3,3,4,4テトラデヒド
ロ−4,8−インタ−m−フエニレンPGI2(45.1mg,0.108m
mol)を収率90%で得た。これをn−ヘキサン/酢酸エ
チルで再結晶すると白色結晶が得られた。この構造は以
下のデータより確認した。
m.p.:146〜147℃ IR(KBr法):3360,3070,2998,2980,2945,2915,2230,159
2,1488,1479,1442,1400,1382,1365,1350,1330,1325,131
0,1298,1270,1257,1238,1220,1203,1185,1163,1135,112
0,1095,1082,1077,1050,1025,999,962,950,942,915,89
0,872,860,837,815,783,760,743,710,703cm-1 NMR(400MHz,CDCl3,δ):1.24(3H,s),1.26(3H,s),
1.90(1H,幅広いs),2.05−2.13(1H,m),2.31(1H,幅
広いs),2.47−2.53(1H,m),2.64−2.70(1H,m),3.0
6(1H,幅広いs),3.48−3.52(1H,m),3.96−4.01(I
H,m),4.19−4.21(1H,m),4.52(2H,s),5.19−5.25
(IH,m),5.69−5.86(2H,m),6.76−6.80(1H,m),6.9
8−7.00(1H,m),7.05−7.06(2H,m),7.11−7.31(4H,
m) MASS(EI法,m/e):420(M+) 高分解能マススペクトル 計算値 (C26H28O5,M+) 420.1936 実測値 (M+) 420.1914 実施例171 胃粘膜保護作用(Cytoprotection) A,Robert(Gastroenterology,77(3),443(1979))
の方法に準じ、化合物経口投与後30分に0.2NNaOHを経口
投与し、1時間後動物をクロロホルム麻酔により殺し胃
を剔出し5%ホルマリン液で固定後、大彎に沿つて開き
胃体部に生じた出血斑の長さを測定合計し潰瘍指数とす
る。対象群の指数を100%としたとき、潰瘍指数を50%
に減少させる化合物の用量をED50値として表わす。
本方法で本発明の化合物の活性を評価した結果を表1に
まとめて示す。
実施例172 幽門結紮法による胃酸分泌抑制作用 shay法(Gastroenterology,,43(1945))に準じ、エ
ーテル麻酔下にラツトの腹部を正中切開し幽門部を糸で
結紮する。同時に十二指腸内に化合物を注射し、閉じ
る。5時間後に再び開腹し食道を結紮後胃全剔を行な
い、大彎に切り込みを入れ内容物を目盛付遠心管に移
す。3000rpmで10分間遠心後胃液量を読み、上清の一部
をとりpHスタツト(ラジオメーター社)でpH7まで0.1NN
aOHを用いて滴定する。胃液量をm1、酸濃度をmEq/m1で
表わし1群5列の平均を対照群の量を比べその50%まで
抑制する用量をED50値として計算した。
本方法で本発明の化合物の活性を評価した結果を表2に
まとめて示す。
実施例173 胃液分泌抑制作用 雄性SDラツトをウレタン麻酔下に開腹し、全胃部につく
つた孔から2重カニユーレを挿入し胃内を生理食塩水で
灌流し、流出する胃酸をpHメータでモニターする(M.Gh
osh,H.Schild,Br.J.Pharmacol.,13,54(1958))。胃酸
分泌は0.05μg/kg/minでペンタガストリン持続注入によ
り刺激しpHが約4.0に安定した時に化合物を大腿静脈か
ら注入し、胃酸分泌抑制によりpHが上昇しはじめてから
開腹するまでの曲線がかこむ面積を指標に胃酸分泌抑制
効果を測定する。PGE2の値を1としたときの効力比をPG
E2比で表わし効力を比較する。
本方法で本発明の化合物の活性を評価した結果を表3に
まとめて示す。
実施例174 血小板凝集抑制作用 ヒト肘正中静脈より採血した血液を800rpmで10分間遠心
し上部を多血小板血漿(PRP)として採取する。PRPを小
試験管に文注しアデノシン−2−リン酸(ADP)を添加
(最終濃度10μM)して血小板凝集を誘発させ、その大
きさを血小板凝集測定装置(理化電機、東京)により濁
度の変化として測定する。化合物はADP添加の1分前に
加え、凝集を50%抑制する濃度をIC50値として計算す
る。
本方法で本発明の化合物の活性を評価した結果を表4に
まとめて示す。
実施例175 血圧降下作用 ウイスター系雄性ラツトをクロラロース麻酔下に頸動脈
にカテーテルを留置する。カテーテルは圧トランスデユ
ーサを介してポリグラフに接続し頸動脈圧を測定する。
化合物は大腿動脈に接続したカテーテルから注射する。
血圧降下の用量反応曲線から25mmHg下降する用量をED25
値とし、効力を比較する。
本方法で本発明の化合物の活性を評価した結果を表5に
まとめて示す。
実施例176 抗高脂血症作用 体重約200gの雄性Wistar系ラツト(1群n=5)を終夜
絶食して使用する。6.25%Triton WR−1339生理食塩水
溶液を体重100gあたり0.36m1、尾静脈より注射して高脂
血症を作成した。薬物(0.3mg/kg×2)はTriton静注後
3時間及び7時間後に経口投与した。対照群には蒸留水
を薬物投与群と同様に投与した。Triton投与24時間後に
採血し、血漿総コレステロール(TC)、総脂質(TG)お
よびHDLコレステロール(HDL−C)を測定した。
本発明の化合物の投与により有意にTC,TGのレベルが減
少した。又HDL−Cは変化しないが上昇するという有用
な薬理効果が認められた。結果を表6に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/557 ACV AEL 9454−4C (72)発明者 脇田 尚宣 神奈川県鎌倉市手広1111番地 東レ株式会 社基礎研究所内 (72)発明者 長瀬 博 神奈川県鎌倉市手広1111番地 東レ株式会 社基礎研究所内 (72)発明者 西尾 伸太郎 神奈川県鎌倉市手広1111番地 東レ株式会 社基礎研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−36477(JP,A) 特開 昭57−144276(JP,A) 特開 昭58−124778(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: 〔式中、 R1は(i)−OCH2COOR4 (ii)−C≡C−COOR4 (iii)−O−CH2−CH2−OH (iv)−C≡C−CH2−OH {ここでR4は水素、薬理学的に許容される陽イオン、又
    はエステル残基であり、R5及びR6は水素、炭素数1〜12
    の直鎖アルキル、炭素数3〜12の分岐アルキル、炭素数
    3〜12のシクロアルキル基、炭素数4〜13のシクロアル
    キルアルキレン基、又はフエニル基であり、R5とR6は同
    じであつても異なつていてもよい}であり、 Xは (i)−CH2−CH2−又は (ii)−CH=−CH−であり、 R2は水素、メチル基、エチル基、又はプロピル基であ
    り、 R3は (i)炭素数1〜12の直鎖アルキル若しくは炭素数3〜
    14の分岐アルキル、 (ii)−Z−Ar{ここでZは原子価結合又はCtH2t(こ
    こでtは1〜6の整数)で示される直鎖若しくは分岐ア
    ルキレンであり、Arはフエニル基又はアルキル、メトキ
    シ、塩素、臭素、フツ素、ヨウ素、トリフルオロメチ
    ル、ニトロ、シアノ若しくはフエニルの1〜4個によつ
    て置換されたフエニル基を表わす) (iii)−Z−R7(ここでZは前記定義と同じであり、R
    7は炭素数3〜12のシクロアルキル基又は炭素数1〜4
    の直鎖アルキル基の1〜4個によつて置換された環員数
    3〜12のシクロアルキル基を表わす) (iv)−CtH2t−C≡C−R8(ここでCtH2tは前記定義と
    同じであり、R8は炭素数1〜6の直鎖アルキル基を表わ
    す)、又は、 (v)−CtH2t−O−R9(ここでCtH2tは前記定義と同じ
    であり、R9は(1)炭素数1〜6の直鎖若しくは炭素数
    3〜6の分岐アルキル基、(2)シクロペンチル、シク
    ロヘキシル若しくは炭素数1〜4の直鎖アルキル基の1
    〜4個で置換されたシクロペンチル基若しくはシクロヘ
    キシル基、又は(3)Ar(ここでArは前記定義と同じ)
    を表わす}である〕 であらわされる2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m
    −フエニレンPGI2誘導体。
JP62013460A 1986-01-24 1987-01-23 2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI▲下2▼誘導体 Expired - Fee Related JPH075582B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-13417 1986-01-24
JP1341986 1986-01-24
JP61-13418 1986-01-24
JP1341886 1986-01-24
JP1341786 1986-01-24
JP61-13419 1986-01-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62265279A JPS62265279A (ja) 1987-11-18
JPH075582B2 true JPH075582B2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=27280247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62013460A Expired - Fee Related JPH075582B2 (ja) 1986-01-24 1987-01-23 2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI▲下2▼誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075582B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022265031A1 (ja) 2021-06-16 2022-12-22 東レ株式会社 慢性腎臓病のネコの治療方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995004025A1 (fr) * 1993-07-29 1995-02-09 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Derive d'acide tricarboxylique a activite d'inhibition de la squalene-synthetase
EP0925788A4 (en) * 1997-03-13 1999-12-01 Toray Industries MEDICINES FOR TREATING DIABETIC VASCULAR INJURIES
JP4763462B2 (ja) * 2004-02-04 2011-08-31 株式会社エーピーアイ コーポレーション 光学活性を有するアルコール及びカルボン酸の製造方法
CN102875586A (zh) * 2011-07-11 2013-01-16 上海天伟生物制药有限公司 一种利马前列素关键中间体的制备方法
JP6162646B2 (ja) * 2014-05-27 2017-07-12 信越化学工業株式会社 3,5−ジメチルドデカン酸の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022265031A1 (ja) 2021-06-16 2022-12-22 東レ株式会社 慢性腎臓病のネコの治療方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62265279A (ja) 1987-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2579602B2 (ja) 2−アミノ−1,3−プロパンジオール化合物および免疫抑制剤
JP4550417B2 (ja) プロスタグランジンep2及び/又はep4受容体のリガンドとしてのポリアゾリジノン化合物
JPH10504836A (ja) オルト置換芳香族エーテル化合物及び鎮痛のための薬剤組成物中へのこれらの使用
EP1740522A2 (en) Bisphenyl compounds useful as vitamin d sb 3 /sb receptor agonists
JP2012515177A (ja) 新規エイコサノイド誘導体
JP4846150B2 (ja) 新規な2−デカルボキシ−2−ホスフィニコプロスタグランジンf類似体
JPH075582B2 (ja) 2,5,6,7−テトラノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI▲下2▼誘導体
EP0232776B1 (en) 2,5,6,7-tetranor-4,8-inter-m-phenylene pgi2 derivatives
EP0365678B1 (en) 2,5,6,7-TETRANOR-4,8-INTER-m-PHENYLENE PGI 2 DERIVATIVES, PROCESS FOR THEIR PREPARATION, AND USE THEREOF
KR930003853B1 (ko) 2, 5, 6, 7-테트라노르-18, 18, 19, 19-테트라데히드로-4, 8-인터-m-페닐렌 PGI₂유도체
JPH0474348B2 (ja)
KR960016542B1 (ko) 2,5,6,7-테트라놀-4,8-인터-m-페닐렌 PGI₂유도체, 이것의 제조 방법 및 이를 함유하는 약제
JPS6334855B2 (ja)
JP2003321442A (ja) 新規なジフルオロプロスタグランジンアミド誘導体
JPH11507331A (ja) 4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オール類モノマーおよび関連化合物
JPS62286949A (ja) フエニルメチルベンゾキノン誘導体
JPH0419223B2 (ja)
FR2515642A1 (fr) Nouvelles (11r)-11-deoxy-11-alkyl-6-oxo-prostaglandines et compositions pharmaceutiques les contenant
JP2705937B2 (ja) 芳香族誘導体およびその製造法
WO1996038412A1 (fr) Nouveaux composes et medicament anti-dermatite
WO1996023772A1 (fr) Derives de n-hydroxyuree
JP2686879B2 (ja) 新規なイタコン酸誘導体
JPH02501734A (ja) ロイコトリエンb4類似体
JP3176449B2 (ja) 新規なコハク酸誘導体
CH638195A5 (de) Prostacyclinanaloge.

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees