JPH0755747Y2 - ヘッドフォンステレオ等の上蓋取り付け機構 - Google Patents
ヘッドフォンステレオ等の上蓋取り付け機構Info
- Publication number
- JPH0755747Y2 JPH0755747Y2 JP10888190U JP10888190U JPH0755747Y2 JP H0755747 Y2 JPH0755747 Y2 JP H0755747Y2 JP 10888190 U JP10888190 U JP 10888190U JP 10888190 U JP10888190 U JP 10888190U JP H0755747 Y2 JPH0755747 Y2 JP H0755747Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper lid
- gap
- torsion coil
- lid
- coil spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ヘッドフォンステレオ等に適用して好適な
上蓋の取り付け機構に関する。
上蓋の取り付け機構に関する。
[従来の技術] 手のひらに乗る程度の大きさでカセットテープに録音さ
れた音楽等を主にイヤホンやヘッドフォンで外部に出力
するヘッドフォンステレオ等においては、小型化を図る
ため各部が簡略な機構で構成されている。
れた音楽等を主にイヤホンやヘッドフォンで外部に出力
するヘッドフォンステレオ等においては、小型化を図る
ため各部が簡略な機構で構成されている。
その上蓋の開閉機構も簡略構成が採用されている。第4
図はこのようなヘッドフォンステレオ等に採用された上
蓋(カセット蓋)の取り付け機構の一例であって、上蓋
1の後端側はこれと一体に長手方向と平行な支軸10,10
が固着され、この支軸10,10がボディ2に穿設された軸
孔(図示しない)に嵌入されて、上蓋1が所定の角度だ
け開閉自在に取り付けられている。
図はこのようなヘッドフォンステレオ等に採用された上
蓋(カセット蓋)の取り付け機構の一例であって、上蓋
1の後端側はこれと一体に長手方向と平行な支軸10,10
が固着され、この支軸10,10がボディ2に穿設された軸
孔(図示しない)に嵌入されて、上蓋1が所定の角度だ
け開閉自在に取り付けられている。
上蓋1とボディ2との間には、ねじりコイルバネ3が介
装され、上蓋1の全開状態および全閉状態がねじりコイ
ルバネ3の伸張力によって維持される。
装され、上蓋1の全開状態および全閉状態がねじりコイ
ルバネ3の伸張力によって維持される。
すなわち、掛止片11に設けられたねじりコイルバネ3用
の掛着部aがボディ2に設けられたねじりコイルバネ3
の掛着部bと支軸10とを結ぶ線Lより上側に位置する場
合には、ねじりコイルバネ3の伸張力が上蓋1を開蓋す
る方向に作用する。
の掛着部aがボディ2に設けられたねじりコイルバネ3
の掛着部bと支軸10とを結ぶ線Lより上側に位置する場
合には、ねじりコイルバネ3の伸張力が上蓋1を開蓋す
る方向に作用する。
これに対して、第5図に示すように上蓋1の掛着部aが
線Lより下側に位置する場合には、ねじりコイルバネ3
の伸張力が上蓋1を閉蓋する方向に作用する。
線Lより下側に位置する場合には、ねじりコイルバネ3
の伸張力が上蓋1を閉蓋する方向に作用する。
ねじりコイルバネ3は、構造を簡略化するため、上蓋1
の片側にだけ取り付けられている。
の片側にだけ取り付けられている。
[考案が解決しようとする課題] 上述した上蓋の取り付け機構では、上蓋1のねじれや寸
法のバラ付きなどにより、第6図に示す如くこの上蓋1
の前端縁側、特にねじりコイルバネ3とは対角部側に隙
間Cを生じることが多い。
法のバラ付きなどにより、第6図に示す如くこの上蓋1
の前端縁側、特にねじりコイルバネ3とは対角部側に隙
間Cを生じることが多い。
この隙間Cは、ねじりコイルバネ3を両側に具備すれば
ある程度防止できるが、部品点数が増え、しかも組立作
業も面倒になるので好ましくなく、簡略化構成にはそぐ
わない。
ある程度防止できるが、部品点数が増え、しかも組立作
業も面倒になるので好ましくなく、簡略化構成にはそぐ
わない。
また、隙間Cをなくすべくねじりコイルバネ3を上蓋1
の中央部に取り付ける方法も考えられるが、ヘッド(図
示せず)など内部の部品が邪魔になるので実際上この機
構を採用するのは困難である。
の中央部に取り付ける方法も考えられるが、ヘッド(図
示せず)など内部の部品が邪魔になるので実際上この機
構を採用するのは困難である。
更には、ねじりコイルバネ3の伸張力を強化することも
考えられるが、伸張力が強過ぎるとねじりコイルバネ3
の掛着部a,bが破損されることがあるため、カセット蓋
1およびボディ2の強度および剛性を上げなければなら
ず、重量増加やコストアップを招く原因となる。
考えられるが、伸張力が強過ぎるとねじりコイルバネ3
の掛着部a,bが破損されることがあるため、カセット蓋
1およびボディ2の強度および剛性を上げなければなら
ず、重量増加やコストアップを招く原因となる。
そこで、この考案は、上述した課題を解決したものであ
って、簡単な機構で上蓋1とボディ2の前端縁側の隙間
を無くすことができるヘッドフォンステレオ等の上蓋取
り付け機構を提案するものである。
って、簡単な機構で上蓋1とボディ2の前端縁側の隙間
を無くすことができるヘッドフォンステレオ等の上蓋取
り付け機構を提案するものである。
[課題を解決するための手段] 上述の課題を解決するため、この考案においては、ヘッ
ドフォンステレオ等の上蓋を開閉自在に装着する取り付
け機構であって、 上蓋の後端寄りに回動支軸を固着し、 回動支軸をボディの縦長孔に移動自在に嵌入し、 ボディの上蓋との当接面に小突起を設け、 ボディの小突起より前方側において、上蓋とボディとの
間にスプリングを介装することにより、上蓋の前端縁に
隙間を生じることなく上蓋を閉蓋することを特徴とする
ものである。
ドフォンステレオ等の上蓋を開閉自在に装着する取り付
け機構であって、 上蓋の後端寄りに回動支軸を固着し、 回動支軸をボディの縦長孔に移動自在に嵌入し、 ボディの上蓋との当接面に小突起を設け、 ボディの小突起より前方側において、上蓋とボディとの
間にスプリングを介装することにより、上蓋の前端縁に
隙間を生じることなく上蓋を閉蓋することを特徴とする
ものである。
[作用] ねじりコイルバネ3はボディ2の小突起23より前方側に
取り付けられていることから、上蓋1の全閉状態ではね
じりコイルバネ3の伸張力による閉蓋方向への力が小突
起23より前方側に作用する。
取り付けられていることから、上蓋1の全閉状態ではね
じりコイルバネ3の伸張力による閉蓋方向への力が小突
起23より前方側に作用する。
従って、上蓋1は小突起23を支点として、後端縁側が開
蓋するような力が作用してこの後端縁側がボディ2より
離間し、これによって上蓋1の左右の前端縁側がボディ
2と当接する。これで隙間Cを埋めることができる。
蓋するような力が作用してこの後端縁側がボディ2より
離間し、これによって上蓋1の左右の前端縁側がボディ
2と当接する。これで隙間Cを埋めることができる。
このとき、小突起23をボディ2の後端縁寄りに設けるこ
とにより、上蓋1のねじれが比較的大きい場合でも、極
めて小さな小突起23で前端縁の隙間を無くすことがで
き、後端縁側の隙間dも極めて小さく抑えることができ
る。
とにより、上蓋1のねじれが比較的大きい場合でも、極
めて小さな小突起23で前端縁の隙間を無くすことがで
き、後端縁側の隙間dも極めて小さく抑えることができ
る。
[実施例] 続いて、この考案に係るヘッドフォンステレオ等の上蓋
取り付け機構の実施例をヘッドフォンステレオに適用し
た場合につき、第1図〜第3図を参照して詳細に説明す
る。
取り付け機構の実施例をヘッドフォンステレオに適用し
た場合につき、第1図〜第3図を参照して詳細に説明す
る。
第1図は、本実施例の取り付け機構部を示したもので、
図示しない部分は第4図と同様である。
図示しない部分は第4図と同様である。
上蓋1とボディ2は樹脂で夫々箱状に成形され、略カセ
ットテープ(図示せず)と同じ大きさの収納空間を有
し、内部にはヘッドあるいはカセットテープの駆動機構
(図示せず)などが装備されている。
ットテープ(図示せず)と同じ大きさの収納空間を有
し、内部にはヘッドあるいはカセットテープの駆動機構
(図示せず)などが装備されている。
上蓋1の後端側にはボディ2内に配置可能な掛止片11が
両側端寄りに設けられている。掛止片11,11には上蓋1
の後端縁と平行な支軸10,10が形成され、この支軸10,10
のうち片方は図示するようにボディ2の側壁部20に穿設
された縦長孔21に上下移動自在に嵌入されている。
両側端寄りに設けられている。掛止片11,11には上蓋1
の後端縁と平行な支軸10,10が形成され、この支軸10,10
のうち片方は図示するようにボディ2の側壁部20に穿設
された縦長孔21に上下移動自在に嵌入されている。
支軸10の他方は、反対側の側壁部20に穿設された丸孔
(図示せず)に回動自在に嵌入されている。
(図示せず)に回動自在に嵌入されている。
掛止片11の前方側に設けられた掛着部aにスプリング、
本例ではねじりコイルバネ3の一端部が掛着されてい
る。ねじりコイルバネ3の他端側はボディ2に掛着され
ている。この掛着部をbとする。
本例ではねじりコイルバネ3の一端部が掛着されてい
る。ねじりコイルバネ3の他端側はボディ2に掛着され
ている。この掛着部をbとする。
ボディ2の上端面22には、後述するように所定の突出長
を有する小突起23が設けられている。この小突起23は支
軸10とねじりコイルバネ3の掛着部aとの間隔の略中央
に位置して、ボディ2に一体成形されている。
を有する小突起23が設けられている。この小突起23は支
軸10とねじりコイルバネ3の掛着部aとの間隔の略中央
に位置して、ボディ2に一体成形されている。
このように構成された上蓋の取り付け機構においては、
上蓋1に比較的大きなねじれや寸法のバラ付き等があっ
ても、上蓋1の前端縁側に隙間Cを生じることなく上蓋
1を閉蓋することができる。その理由を以下に説明す
る。
上蓋1に比較的大きなねじれや寸法のバラ付き等があっ
ても、上蓋1の前端縁側に隙間Cを生じることなく上蓋
1を閉蓋することができる。その理由を以下に説明す
る。
第2図は本実施例における上蓋1の全閉状態を示す。
上蓋1は、ねじりコイルバネ3の伸張力で下側に押し付
けられている。
けられている。
縦長孔21は支軸10に対してカラ孔として作用するように
構成されると共に、この縦長孔21とねじりコイルバネ3
との間に小突起が設けられている関係で、押し付け力F
が上蓋1に作用すると、ボディ2の後端寄りに設けられ
た小突起23を新たに支点として上蓋1が閉蓋する。そし
て、このとき小突起23より前方側に作用するこの押し付
け力Fによって、上蓋1の前端縁がボディ2と隙間なく
当接するようになる。なお、これによって、上蓋1の後
端縁はボディ2から若干離間して隙間dを生ずるが、こ
の隙間dは上蓋1の開閉に支障を来す程のものではな
い。
構成されると共に、この縦長孔21とねじりコイルバネ3
との間に小突起が設けられている関係で、押し付け力F
が上蓋1に作用すると、ボディ2の後端寄りに設けられ
た小突起23を新たに支点として上蓋1が閉蓋する。そし
て、このとき小突起23より前方側に作用するこの押し付
け力Fによって、上蓋1の前端縁がボディ2と隙間なく
当接するようになる。なお、これによって、上蓋1の後
端縁はボディ2から若干離間して隙間dを生ずるが、こ
の隙間dは上蓋1の開閉に支障を来す程のものではな
い。
ここで、各部の寸法を例示して検討する。
第3図に示すように、小突起23の高さh=0.2mm、小突
起23と上蓋1の対角縁との間隔1=120mm、小突起23
と後端縁の間隔l2=5mm、小突起23の対角縁における上
蓋1の反り上がり量e(第6図のCに相当)=2mmとす
れば、この対角縁がボディ2に隙間なく当接したときの
後端縁の隙間dは近似的に次式で求めることができる。
起23と上蓋1の対角縁との間隔1=120mm、小突起23
と後端縁の間隔l2=5mm、小突起23の対角縁における上
蓋1の反り上がり量e(第6図のCに相当)=2mmとす
れば、この対角縁がボディ2に隙間なく当接したときの
後端縁の隙間dは近似的に次式で求めることができる。
d≒{(e+h)×l2/1}+h ={(2+0.2)×5/120}+0.2 ≒0.29mm 上式から分かるように、上蓋1が比較的大きくねじれて
いたとしても、極めて小さな小突起23を設けることによ
り、上蓋1の前端縁を全長に亘ってボディ2に隙間なく
当接させて上蓋1を閉蓋することができる。
いたとしても、極めて小さな小突起23を設けることによ
り、上蓋1の前端縁を全長に亘ってボディ2に隙間なく
当接させて上蓋1を閉蓋することができる。
このとき、上蓋1とボディ2の後端縁の隙間dは極めて
小さく抑えられる。
小さく抑えられる。
[考案の効果] 以上のように、この考案では、上蓋がねじれや寸法のバ
ラ付きなどで上蓋の一方の前端縁側に隙間が空いても、
前端縁を隙間なくボディに当接させて閉蓋することがで
きる。
ラ付きなどで上蓋の一方の前端縁側に隙間が空いても、
前端縁を隙間なくボディに当接させて閉蓋することがで
きる。
従って、簡略な機構で見栄えのよい装置として組み立て
できるなどの効果がある。
できるなどの効果がある。
第1図はこの考案に係るヘッドフォンステレオ等の上蓋
取り付け機構部を示す部分側面図、第2図はその全閉状
態を示す全体側面図、第3図は後端縁の隙間と各部の寸
法との関係を説明する説明図、第4図は従来例に係る上
蓋の取り付け機構を全開状態で示す側面図、第5図はそ
の全閉状態を示す側面図、第6図はその上蓋とボディの
隙間を示す全体斜視図である。 1……上蓋 2……ボディ 3……ねじりコイルバネ 10,10……支軸 21……縦長孔 23……小突起
取り付け機構部を示す部分側面図、第2図はその全閉状
態を示す全体側面図、第3図は後端縁の隙間と各部の寸
法との関係を説明する説明図、第4図は従来例に係る上
蓋の取り付け機構を全開状態で示す側面図、第5図はそ
の全閉状態を示す側面図、第6図はその上蓋とボディの
隙間を示す全体斜視図である。 1……上蓋 2……ボディ 3……ねじりコイルバネ 10,10……支軸 21……縦長孔 23……小突起
Claims (1)
- 【請求項1】ヘッドフォンステレオ等の上蓋を開閉自在
に装着する取り付け機構であって、 上蓋の後端寄りに回動支軸を固着し、 上記回動支軸をボディの縦長孔に移動自在に嵌入し、 上記ボディの上蓋との当接面に小突起を設け、 上記ボディの小突起より前方側において、上記上蓋とボ
ディとの間にスプリングを介装することにより、上記上
蓋の前端縁に隙間を生じることなく上蓋を閉蓋すること
ができるヘッドフォンステレオ等の上蓋取り付け機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10888190U JPH0755747Y2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | ヘッドフォンステレオ等の上蓋取り付け機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10888190U JPH0755747Y2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | ヘッドフォンステレオ等の上蓋取り付け機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0467294U JPH0467294U (ja) | 1992-06-15 |
JPH0755747Y2 true JPH0755747Y2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=31856028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10888190U Expired - Fee Related JPH0755747Y2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | ヘッドフォンステレオ等の上蓋取り付け機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755747Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-17 JP JP10888190U patent/JPH0755747Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0467294U (ja) | 1992-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |