JPH075573Y2 - コンパクトディスクプレーヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンパクトディスクプレーヤに関し、コンパク
トディスクを再生するコンパクトディスクプレーヤに関
する。

従来より、複数台のコンパクトディスクプレーヤ（以
下、「CDプレーヤ」という）を連結して連繋演奏を行な
うプレーヤシステムを構成することが行なわれている。
このようなシステムではシステム構成が簡単で、かつ、
演奏の自由度が高いことが要望されている。

〔従来の技術〕

従来の連繋演奏プレーヤシステムは、第５図（Ａ）に示
す如く、CDプレーヤ10,11夫々をコントローラ12に接続
してコントローラ12よりの操作信号でCDプレーヤ10,11
夫々の演奏を制御する第１のシステムがある。

また、第５図（Ｂ）に示す如く、CDプレーヤ13,14を接
続して一方の演奏終了信号により他方を起動する第２の
システムがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の第１のシステムは、コントローラ12の制御によ
り、例えばCDプレーヤ10のコンパクトディスク中の第３
曲の演奏後、CDプレーヤ11の第１曲の演奏、その後CDプ
レーヤ10の第５曲の演奏、更にCDプレーヤ11の第５曲の
演奏の如く、２台のCDプレーヤを交互かつランダムに演
奏することが可能である。しかしこのためにはコントロ
ーラ12を必要としシステムが高価になるという問題があ
った。

また、第２のシステムは、CDプレーヤ13（又は14）でラ
ンダム演奏を行なった後CDプレーヤ14（又は13）でラン
ダム演奏を行なうことしかできず、２台のCDプレーヤを
交互に演奏できず、演奏の自由度が低いという問題があ
った。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、連繋演奏プレ
ーヤシステムを簡易に構成でき、自由度の高い連繋演奏
を行なうコンパクトディスクプレーヤを提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本考案の原理図を示す。

同図中、予約情報記憶手段１は、予約情報として選曲番
号と共に一時停止の操作指示を記憶する。

読出し手段２は、再生モード時又は連繋された他の機器
からの起動制御信号の入来時に予約情報記憶手段１より
予約情報を読出す。

選曲再生手段４は、読出し手段２により選曲番号が読出
されたときはコンパクトディスクから選曲番号の曲を選
曲再生する。

信号出力手段５は、読出し手段２により一時停止の操作
指示が読出されたときは一時停止モードとされ起動制御
信号を生成して連繋された他の機器に供給する。

〔作用〕

本考案においては、予約情報記憶手段１から一時停止の
操作指示が読出されると信号出力手段５で起動制御信号
が出力され、この起動制御信号を供給されたコンパクト
ディスクプレーヤの読出し手段２が予約情報としての選
曲番号を読出し、選曲再生手段４がこの選曲番号の曲を
コンパクトディスク３より再生するため、連繋された複
数のコンパクトディスクプレーヤで交互にランダム演奏
を行なうことができ、この連繋演奏のためにコンパクト
ローラを必要としない。

〔実施例〕

第２図は本考案のCDプレーヤの一実施例のブロック図を
示す。

同図中、CPU20は、CDプレーヤ全体の制御を行なうもの
で、操作部21から入力される選曲番号及び操作指示はCP
U20に供給され、予約モード時にはCPU20によって選曲番
号及び操作指示の予約情報がメモリ22に記憶される。

予約情報は選曲番号又は一時停止モードを指示する操作
指示ポーズのエレメント夫々から構成され、例えば第１
例として５エレメントの予約情報は，「第１曲、第５
曲、ポーズ、第６曲、ポーズ」第２例として３エレメン
トの予約情報は、「第３曲、ポーズ、第８曲」等であ
る。

CPU20は再生モード時に選曲番号で指示される曲をコン
パクトディスク24から再生するよう光ピックアップ23の
制御を行ない、光ピックアップ23で再生された再生信号
は音声回路25で復調され音声信号とされて端子26から出
力される。また、CPU20は再生を中断して一時停止モー
ドとなると、入出力回路（I/O）27を通して制御出力端
子28より起動制御信号を出力し、またCPU20は停止モー
ド及び一時停止モード時に制御入力端子29よりI/O27を
通して起動制御信号が入来すると、再生モードにモード
変更してメモリ22に格納された選曲番号で指示される曲
の再生を行なう。

第２図に示す構成のCDプレーヤは第３図に示す如く接続
されて連繋演奏プレーヤシステムを構成する。同図中、
CDプレーヤ30,31夫々の制御出力端子30a,31aはCDプレー
ヤ31,30夫々の制御入力端子31b,30bに接続されている。

第４図はCPU20が実行する連繋演奏処理の一実施例のフ
ローチャートを示す。この処理は選曲番号が予めメモリ
22に記憶された予約状態で操作部21の再生釦が押された
とき、又は制御入力端子29より起動制御信号が入来した
ときに開始される。

同図中、ステップ40ではメモリ22から予約情報の１つの
エレメントを読出し、このエレメントが操作指示ポーズ
であるか又は選曲番号であるかを判別する（ステップ4
1）。

エレメントが選曲番号の番号にはこの選曲番号の曲をコ
ンパクトディスク24より選曲再生し（ステップ42）、ス
テップ40に戻る。エレメントが操作指示ポーズの場合に
は起動制御信号を端子28より出力し（ステップ43）、こ
の後端子29より起動制御信号が入来するのを待ち（ステ
ップ44）、起動制御信号の入来によりステップ40に戻
る。

ここで、CDプレーヤ30のメモリ22に予約情報「第１曲、
第５曲、ポーズ、第６曲、ポーズ」を記憶させ、CDプレ
ーヤ31のメモリ22に予約情報「第３曲、ポーズ、第８
曲」を記憶させ、CDプレーヤ31を停止モード又は一時停
止モードとしてCDプレーヤ30を再生モードとする。この
場合、まずCDプレーヤ30が第１曲、第５曲を選曲再生し
て一時停止し、次にCDプレーヤ31が第３曲を選曲再生し
て一時停止し、次にCDプレーヤ30が第６曲を選曲再生し
て一時停止し、更にCDプレーヤ31が第８曲を選曲再生す
る。

このように、２台のCDプレーヤ30,31を相互接続するだ
けで、コントローラ無しに自由度の高い連繋演奏を行な
うことができ、コントローラが不要であるのでプレーヤ
システムは安価で済む。

なお、CDプレーヤ31の制御出力端子31aを追加CDプレー
ヤの制御入力端子に接続し、この追加CDプレーヤの制御
出力端子をCDプレーヤ30の制御入力端子30bに接続して
３台で連繋演奏を行なう等、３台以上のCDプレーヤでシ
ステムを構成しても良く、また、複数のCDプレーヤをバ
スラインで接続してプレーヤ番号と共に起動制御コマン
ドを供給して一時停止モードのCDプレーヤを起動するよ
う構成しても良く、上記実施例に限定されない。

〔考案の効果〕

上述の如く、本考案のコンパクトディスクプレーヤによ
れば、連繋演奏プレーヤシステムを構成するとき、コン
トローラが不要で安価システムを構成でき、連繋演奏の
自由度が高く、実用上きわめて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の原理図、第２図は本考案のプレーヤの
一実施例のブロック図、第３図は本考案のプレーヤで構
成したプレーヤシステムの一実施例の構成図、第４図は
連繋演奏処理のフローチャート、第５図は従来システム
の各例の構成図である。 20……CPU、21……操作部、22……メモリ、23……光ピ
ックアップ、24……コンパクトディスク、27……入出力
回路（I/O）、30,31……CDプレーヤ、40〜44……ステッ
プ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コンパクトディスクを再生するコンパクト
   ディスクプレーヤにおいて、 予約情報として選曲番号と共に一時停止の操作指示を記
   憶する予約情報記憶手段と、 再生モード時又は連繋された他の機器からの起動制御信
   号の入来時に予約情報記憶手段より予約情報を読出す読
   出し手段と、 読出し手段により選曲番号が読出されたときはコンパク
   トディスクから該選曲番号の曲を選曲再生する選曲再生
   手段と、 読出し手段により一時停止の操作指示が読出されたとき
   は一時停止モードとされ起動制御信号を生成して連繋さ
   れた他の機器に供給する信号出力手段とを有してなるコ
   ンパクトディスクプレーヤ。