JPH0755384Y2 - 樹脂製動力伝達軸 - Google Patents

樹脂製動力伝達軸

Info

Publication number
JPH0755384Y2
JPH0755384Y2 JP8495390U JP8495390U JPH0755384Y2 JP H0755384 Y2 JPH0755384 Y2 JP H0755384Y2 JP 8495390 U JP8495390 U JP 8495390U JP 8495390 U JP8495390 U JP 8495390U JP H0755384 Y2 JPH0755384 Y2 JP H0755384Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
joint shaft
shaft
joint
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8495390U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0442922U (ja
Inventor
山本  憲
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌティエヌ株式会社 filed Critical エヌティエヌ株式会社
Priority to JP8495390U priority Critical patent/JPH0755384Y2/ja
Publication of JPH0442922U publication Critical patent/JPH0442922U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0755384Y2 publication Critical patent/JPH0755384Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、樹脂製チューブを用いた動力伝達軸に関す
るものである。
〔従来の技術〕 近年、軽量化を図ったプロペラシャフト等の動力伝達軸
として、シャフト本体に繊維強化樹脂製のチューブを利
用したものが実用に供されているが、このような樹脂製
動力伝達軸においては、樹脂チューブと他部材との間の
動力伝達を行なうために、樹脂チューブの端部に継手を
一体に取付けている。
従来、このような樹脂チューブと継手の取付構造は、第
4図に示すように、継手であるヨーク22の先端に、樹脂
チューブ21の端部内周面に嵌合する円筒部23を形成し、
この円筒部23にチューブ21の内周面を軸方向に圧入嵌合
させて形成されている。なお、24は、チューブ21の変形
を抑えるための補強用の金属リングである。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記の取付構造においては、チューブ21から
ヨーク22に伝達される回転トルクの大きさは、圧入され
たチューブ21とヨーク22の嵌合部に生じる摩擦力だけで
決定されるが、軸方向に圧入嵌合させるだけでは大きな
摩擦力が得られないため、伝達トルクが大きくとれない
欠点がある。
また、嵌合部に大きなトルクが加わったり、チューブ21
とヨーク22を強く嵌合させると、片持ち状態にあるヨー
ク22の円筒部23が撓んで内径側に変形し、これにより、
ヨーク22とチューブ21の嵌合長さがさらに減少して、ヨ
ークとチューブ間にスリップが生じやすい不具合があっ
た。
そこで、この考案は、樹脂製チューブと継手を強固に連
結でき、回転トルクを確実に伝達できる動力伝達軸を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この考案は、繊維強化樹脂
製チューブと、一端にトルク伝達用セレーション部を有
し、他端に上記チューブの端部内周面に嵌合する筒部を
有する継手軸と、この継手軸の筒部を拡径させる楔部材
と、上記継手軸に取付けられ、上記楔部材を拡径する方
向に推進する推進ボルトとから構成したものである。
また、この考案の第2の手段は、上記構成において、チ
ューブと継手軸の筒部との嵌合面を多角形状で形成した
構成としたものである。
〔作用〕
上記構成においては、推進ボルトで楔部材を推進させ、
その楔部材により継手軸の筒部を拡径させてチューブの
内周面に圧着する。このように楔効果により強制的に継
手軸とチューブを嵌合させるため、両者の強固な連結が
得られる。
また、第2の手段においては、多角形を形成する面を介
して回転トルクが伝達されるため、嵌合面にスリップが
生じず、トルクが確実に伝達される。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第3図に示すように、炭素繊維などにより強
化された樹脂製チューブ1は、内面がほぼ6角形の多角
形状に形成されており、その多角形状を形成する各面の
つなぎ部が、なめらかなRにより丸みをつけて形成され
ている。このように各面のつなぎ目を丸く形成すると、
応力の集中箇所をなくし、炭素繊維の強度特性を向上で
きる利点がある。
継手軸2は、一端が軸部3となり、他端に、チューブ1
の内周面に嵌合する薄肉の嵌合筒部4が形成されてい
る。
上記軸部3は、外周面に等速ジョイント等の他部材に係
合するセレーション5が形成され、内部には、推進ボル
ト7が挿通する貫通孔6が形成されている。
また、筒部4は、チューブ1の内周面の形状に対応して
それと同一形状の多角形に形成されており、負荷をかけ
ない初期のはめ合い状態では、チューブ1の内周面に対
してルーズに嵌合するようになっている。
継手軸2の筒部4の内部に嵌入される楔部材8は、筒部
4の内周面に摺接するテーパコレット19と、中心に推進
ボルト7がねじ込まれるテーパナット10とから構成され
る。
テーパコレット9は、筒部4の多角形の面の数と同一個
数のセグメント11を連結して形成されており、その内周
面9aは、内側に向かって各面が次第に接近するテーパ面
に形成されている。
一方、テーパナット10は、外周面10aがテーパコレット
9の内周面9aに対応した多角形のテーパ面で形成され、
推進ボルト7の推進によりテーパコレット9の内側に引
き込まれると、そのテーパコレット9の各セグメント11
を外側に押圧して、コレットを拡径させる。
この実施例の動力伝達軸は上記のような構造であり、チ
ューブ1と継手軸2を連結するには、先ず、継手軸2の
筒部4に、テーパコレット9とテーパナット10を嵌める
と共に、ボルト7をテーパナット10にねじ込み、テーパ
ナット10を緩めた状態で組み付ける。
このようにセットした継手軸2の筒部4を、予め外周面
に金属バンド12を圧入させたチューブ1の内周面に挿入
し、ついで、ボルト7を締め付ける。
これによりテーパナット10が引き込まれてテーパコレッ
ト9を拡径し、継手軸2の筒部4を内側から半径方向に
押圧する。この場合、筒部4が薄肉で形成されているた
め、テーパコレット9の押圧により筒部4はチューブ1
の内周面に倣って変形し、その内周面に均一に密着され
る。このとき、金属リング12は、チューブ1の変形を抑
える補強の役目を果たす。
上記のように継手軸2とチューブ1を圧着させると、ボ
ルト7と貫通孔6の間に接着剤を注入し、ボルト7と継
手軸を一体に固着する。
上記の構造では、継手軸2の筒部4が、楔部材8の楔作
用により強制的に変形してチューブ1の内周面に均一に
圧着されるため、第4図のように軸方向に圧入嵌合させ
る場合に比べて、チューブ1と継手軸2が極めて強固に
連結される。
一方、チューブ1に回転トルクが作用した場合、トルク
は、チューブ1と継手軸2の嵌合部の多角形を形成する
平面同士を介して伝達される。このため、嵌合部の間で
スリップが生じず、大きな回転トルクでも確実に伝達す
ることができる。
また、継手軸2に伝えられたトルクは、その軸部3のセ
レーション5から直接等速ジョイント等の他部材に伝達
され、ボルト7には回転力が影響しないため、ボルト7
に緩みが生じることがなく、楔部材8による圧着状態を
長期間にわたって維持することができる。
なお、チューブ1と継手軸2の嵌合面の形状は、4角形
や5角形等の他の多角形形状や円形で形成することもで
きる。
また、楔部材8は、テーパコレット9とテーパナット10
に分けず、例えば継手軸2の箇部4の内周面をテーパ面
に形成し、その内周面にテーパナット10の外周面を直接
当接させるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案は、楔部材により継手軸を強制
的に変形させてチューブに圧着させるので、従来のよう
にチューブと継手を軸方向に圧入する構造に比べて、両
者を強固に連結することができ、大きな回転トルクを確
実に伝達することができる。
また、継手軸のセレーション部に等速ジョイント等の他
部材を連結することにより、チューブに作用するトルク
は継手軸から直接他部材に伝わり、推進ボルトには影響
しないので、ボルトの緩みが防止され、チューブと継手
軸の結合状態が保持できる利点がある。
一方、第2の手段に用いれば、嵌合した多角形の面を介
してトルクが伝達されるため、チューブと継手軸との嵌
合部でのスリップを完全に防止でき、トルクをより確実
に伝達できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す一部縦断正面図、第2
図は第1図のII-II線からみた断面図、第3図は同上の
要部を分解して示す斜視図、第4図は従来例を示す一部
縦断正面図である。 1……チューブ、2……継手軸、3……軸部、4……筒
部、5……セレーション、7……推進ボルト、8……楔
部材、9……テーパコレット、10……テーパナット、12
……金属バンド。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化樹脂製チューブと、一端にトルク
    伝達用セレーション部を有し、他端に上記チューブの端
    部内周面に嵌合する筒部を有する継手軸と、この継手軸
    の筒部を拡径させる楔部材と、上記継手軸に取付けら
    れ、上記楔部材を拡径する方向に推進する推進ボルトと
    から成る樹脂製動力伝達軸。
  2. 【請求項2】チューブと継手軸の筒部との嵌合面を多角
    形状で形成した請求項(1)に記載の樹脂製動力伝達
    軸。
JP8495390U 1990-08-08 1990-08-08 樹脂製動力伝達軸 Expired - Lifetime JPH0755384Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8495390U JPH0755384Y2 (ja) 1990-08-08 1990-08-08 樹脂製動力伝達軸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8495390U JPH0755384Y2 (ja) 1990-08-08 1990-08-08 樹脂製動力伝達軸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0442922U JPH0442922U (ja) 1992-04-13
JPH0755384Y2 true JPH0755384Y2 (ja) 1995-12-20

Family

ID=31633779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8495390U Expired - Lifetime JPH0755384Y2 (ja) 1990-08-08 1990-08-08 樹脂製動力伝達軸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755384Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4699591B2 (ja) * 2000-08-25 2011-06-15 津田駒工業株式会社 多軸割出し台

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0442922U (ja) 1992-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7267030B2 (en) Bicycle crank assembly
JPH0610215Y2 (ja) プラスチツク管用継手
JPH0554567B2 (ja)
US20090151509A1 (en) Bicycle crank assembly
JPS6469891A (en) Torque stop pipe joint device
JP4053346B2 (ja) 動力伝達装置の継手部材
JP3913017B2 (ja) 動力伝達部材の連結構造
JPH0755384Y2 (ja) 樹脂製動力伝達軸
JP3103778U (ja) 取付け装置
EP1031747A3 (en) Driving Shaft and method for producing the same
JPS63110001A (ja) 自動車の駆動車輪用軸受装置
JP2522905Y2 (ja) ハブ取付装置
JPS62170809U (ja)
KR200160693Y1 (ko) 프로펠러 샤프트 플랜지 체결 구조
KR200217981Y1 (ko) 요오크 유닛
JPH0339605U (ja)
JP2695503B2 (ja) 繊維強化軸の継手構造
JPH0544574Y2 (ja)
JPH0216593Y2 (ja)
JPH0632726U (ja) 繊維強化プラスチック製駆動軸
JPH0374629A (ja) 直管パイプの継手
KR20000016341U (ko) 차량용 조향장치의 유니버설 조인트
JPH0232898Y2 (ja)
JPH05215121A (ja) 複合材料チューブ製の伝動軸およびその製造方法
KR200258702Y1 (ko) 액슬샤프트와 휠허브의 결합구조