JPH0755175B2 - 展示ケース - Google Patents

展示ケース

Info

Publication number
JPH0755175B2
JPH0755175B2 JP15633389A JP15633389A JPH0755175B2 JP H0755175 B2 JPH0755175 B2 JP H0755175B2 JP 15633389 A JP15633389 A JP 15633389A JP 15633389 A JP15633389 A JP 15633389A JP H0755175 B2 JPH0755175 B2 JP H0755175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
rails
lower movable
display case
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15633389A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0321207A (ja
Inventor
信一 金田
亨 清水
進 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP15633389A priority Critical patent/JPH0755175B2/ja
Publication of JPH0321207A publication Critical patent/JPH0321207A/ja
Publication of JPH0755175B2 publication Critical patent/JPH0755175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、種々の展示品を陳列し観覧に供するために使
用される展示ケースに関するものである。
[従来の技術] 博物館や美術館等に設置される高級な展示ケースは、相
互に隣接するガラス扉を閉止位置において面一に揃える
ことができるように構成されている。
従来、この種の展示ケースでは、例えば、ケース本体の
前面部に固設された固定ガラスと、上縁及び下縁を可動
レールに保持させた可動ガラス扉とを隣接配置してい
る。可動レールは水平に旋回し得るようになっており、
固定ガラスの上縁及び下縁の前方又は後方には、固定レ
ールが配設してある。展示品の入れ替え等に際しては、
可動レールを、その端部から固定レールに連続する位置
にまで旋回させ、その可動レールに保持されているガラ
ス扉を固定レール上に移動させることによって、その前
面を開放するようになっている。
その他、種々の方式のものが開発されているが、従来の
ものはいずれも前述のような固定ガラスが存在し、展示
ケースの前面を全て開放することはできない。
[発明が解決しようとする課題] ところで、博物館や美術館等においては、展示ケース内
の展示床上に展示品を載置して観覧に供する場合と、壁
面に絵画や写真等の展示品を懸吊して展示する場合があ
り、催しの種類に応じて、いずの態様をも適宜採用し得
ることが望まれる。
ところが、絵画等の展示に際しては、観覧者との間にガ
ラスが存在することは好ましくない。そのため、その前
面からガラスを完全に撤去することができない従来の展
示ケースでは、その背壁前面を絵画等の展示に利用する
ことはできない。
しかして、従来、このような展示態様の変更が必要な美
術館等においては、第15図に示すように、展示ケースa
の前面近傍に移動間仕切壁bを設置し得るようにしてい
る。すなわち、絵画c等をオープン展示する場合には、
展示ケースa全体を移動間仕切壁bにより隠蔽し、その
移動間仕切壁bの前面に絵画c等を配置する。一方、展
示ケースa内の床d上に展示品を載置して展示する場合
には、前記移動間仕切壁bをレールeに沿って収納場所
へ移動させ、展示ケースaを観覧フロアfに表出させる
ようにしている。
しかしながら、このようなものでは、展示ケースa以外
に、移動間仕切壁bが必要であり、この移動間仕切壁b
を懸吊するためのレールeを建築物の天井gに埋設して
おかなければならない。また、展示ケースa内を照明す
るための照明器具h、iのみならず、移動間仕切壁bの
前面にオープン展示した絵画c等を照明するための照明
器具jが別途必要になる。これらはいずれも建築設計段
階から準備する必要があり、設備が大掛かりで複雑なも
のとなる。しかも、移動間仕切壁bを用いて絵画c等を
オープン展示する場合にはその壁面の前方に防御柵kを
配置する必要もあるため、観覧フロアfの実質的な使用
面積が不当に狭められるという不具合もある。
本発明は、このような課題を解決することができ、しか
も、外観を向上させたり盗難防止対策を施すのが容易な
展示ケースを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、請求項1記載の発明に係る展示ケースは、ケ
ース本体の前面に面一に配置される複数枚のガラス扉の
上縁及び下縁をそれぞれ保持する上、下固定レールと、
これら上、下固定レールの一端に選択的に隣接可能な複
数組の対をなす上、下可動レールと、これらの上、下可
動レールを同期平行移動させて各組の上、下可動レール
を順次に上、下固定レールに隣接させるためのレール駆
動機構とを具備してなる展示ケースであって、ガラス扉
を保持するための上、下可動レールよりも後方の上、下
可動レールに外側縁側を回動及びスライド可能に支持さ
せた対をなすパネル本体と、これらパネル本体の内側縁
同士を蝶結するヒンジとを備えてなる目隠パネルを設け
ておき、前記両パネル本体を面一になる位置まで回動さ
せた場合に、前記両パネル本体の外側縁間の離間寸法
が、前記ガラス扉の幅寸法よりも大きくなるように設定
していることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明に係る展示ケースは、目隠パ
ネルを、ガラス扉を保持するための上、下可動レールよ
りも後方の上、下可動レールに一側縁側を回動及びスラ
イド可能に支持させたパネル本体と、このパネル本体の
上、下端に回動可能に設けた回動アームと、この回動ア
ームの回動端に枢着され前記上、下可動レールにスライ
ド可能に支持させたスライダとを備えたものにし、前記
パネル本体を上、下可動レールに平行になる位置まで回
動させた場合に、前記パネル本体の一側縁と前記スライ
ダの外側縁との離間寸法が、前記ガラス扉の幅寸法より
も大きくなるように設定していることを特徴とする。
複数組の上、下可動レールを、簡単な構成により確実に
同期平行移動させるには、レール駆動機構を、前、後の
上部スプロケット間に張設され上可動レールを所定のピ
ッチで保持する上部チェーンと、前、後の下部スプロケ
ット間に張設され下可動レールを所定のピッチで保持す
る下部チェーンと、上部チェーンのスプロケットと下部
チェーンのスプロケットとを同期回転可能に接続する伝
動要素とを具備してなるものにし、操作ハンドルの回転
操作力をいずれか一方のスプロケット側に伝達し得るよ
うに構成するのがよい。
前記伝動要素の好ましい態様としては、上、下のスプロ
ケット間に張設したチェーンや、上、下にベベルギャを
有した伝動軸が挙げられる。
部品の選択や現場での部品加工を行うことなしに、種々
の天井高さに対応し得るようにするには、前記伝動軸
を、複数の角パイプをテレスコープ状に嵌合させてなる
ものにするのが好ましい。
ガラス扉による荷重を下可動レールにより受ける場合に
は、前、後の下部スプロケット間に、下部チェーンの内
面を摺接支持する支持部材を設けておき、下部チェーン
に過大な負担が掛からないようにしておくことが必要で
ある。この場合に、上部チェーンが浮き上がって上可動
レールからガラス扉の上縁が外れるのを防止するには、
前、後の上部スプロケット間に、上部チェーンの内面に
摺接可能な浮上防止部材を設けておくのが有効である。
上部チェーンの緩みにより上可動レールの上下方向の位
置決めが難しくなるのを防止するには、上可動レールの
両端にローラを設け、このローラを、上、下可動レール
を内設してなる扉収納部のフレームの一部に設けた上向
き支持面に転接させおくのがよい。
[作用] このような構成のものであれば、全てのガラス扉を対を
なす上、下可動レール間にそれぞれ保持させた状態にお
いては、これらガラス扉が厚み方向に所定の間隔で平行
に配置され、コンパクトに格納された形態をとる。この
状態では、展示ケースの前面にガラス扉が存在しないこ
とになり、その展示ケースの背壁前面を、オープン展示
用の壁面として利用することが可能となる。
この状態から、1組目の上、下可動レールを上、下固定
レールの一端に隣接させ、該上、下可動レールに保持さ
れている1枚目のガラス扉を側方に押圧すれば、該ガラ
ス扉を、上、下固定レール間に移動させることができ
る。次いで、全ての上、下可動レールを他のガラス扉と
ともに平行移動させて、2組目の上、下可動レールを
上、下固定レールの一端に隣接させると、2枚目のガラ
ス扉を上、下可動レール間から、上、下固定レール間に
移動させることができる。同様にして、上、下可動レー
ル間のガラス扉を全て上、下固定レール間に移行させる
ことができる。このようにすれば、展示ケースの前面
に、ガラス扉が面一に配置されることになり、従来通り
の展示が可能となる。
目隠パネルを保持させた上、下可動レールを上、下固定
レールに隣接させた状態で、両パネル本体を面一になる
位置まで回動させると、両パネル本体の外側縁側が回動
しつつ、相互に離れる方向へスライドし、目隠パネルの
外側縁間の離間寸法がガラス扉の幅寸法より大きくな
る。その結果、一方のパネル本体の外側縁を扉収納部の
側壁に押し当て、他方のパネル本体の外側縁を隣接する
ガラス扉の一側縁に押し付けるようにした場合には、そ
の押し付け力によって、ガラス扉同士、ガラス扉と目隠
パネル、及び、目隠パネルと扉収納部の側壁とをそれぞ
れ密着させることが可能となる。しかも、この状態で、
目隠パネルに施錠することができるようにしておけば、
鍵を所有する者以外が、ガラス扉を開成させることは不
可能になる。
また、目隠パネルを回動アーム等を介して上、下可動レ
ールに保持させた場合に、パネル本体を上、下可動レー
ルと平行になる位置まで回動させると、回動アームによ
りスライダが上、下可動レールをスライドし、パネル本
体の一側縁とスライダの外側縁との離間寸法が大きくな
る。そのため、パネル本体の一側縁若しくはスライダの
外側縁をガラス扉の一側縁又は扉収納部の側壁の内面に
押し付けるようにすると、その押し付け力によって、ガ
ラス扉間、ガラス扉と目隠パネルとの間、及び、目隠パ
ネルと扉収納部の側壁との間の隙間をなくすことが可能
となる。
展示ケースを全面開放するには、以上の操作を逆に行え
ばよい。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第12図を参照して説
明する。
この展示ケースは、第1図及び第2図に示すように、ケ
ース本体1Aの前面開口部に複数枚のガラス扉21〜25を面
一に配設するとともに、そのケース本体1Aの一側に扉収
納部1Bを付設し、その扉収納部1Bの前面開口部に目隠パ
ネル26を配設してなる。
ケース本体1Aは、基台11、背壁12、側壁13及び天壁14を
具備してなるもので、前記基台11上に展示床15を設けて
いる。天壁14及び展示床15の前部には、第3図に示すよ
うに、照明器具16、17がそれぞれ設けてあり、その展示
床15上に載置し、或いは、前記背壁12に懸吊させた展示
品に照明を施すことができるようにしてある。
ガラス扉21〜25は、第3図に示すように、下縁に設けた
袴部21に走行車輪22を軸着するとともに、上縁に案内ロ
ーラ23を設けてなるもので、これらガラス扉21〜25の上
縁を上固定レール3により保持するとともに、下縁を下
固定レール4により保持するようにしている。各ガラス
扉21〜25両側縁には、上端から下端にかけて図示しない
透明シリコンを付着してある。上固定レール3は、第3
図に示すように、天壁14の前縁近傍部に固設されたもの
で、下面31に連続溝32を有してなり、その内側面33にガ
ラス扉21〜25の案内ローラ23を転接させている。下固定
レール4は、第3図に示すように、基台11の前縁近傍部
に固設されたもので、上面41に連続溝42を有してなり、
その底面43でガラス扉21〜25の走行車輪22を転動可能に
支持している。
扉収納部1Bには、第4図及び第5図に示すように、上、
下固定レール3、4の一端に選択的に隣接可能な複数組
の対をなす上、下可動レール51〜56、61〜66と、これら
の上、下可動レール51〜56、61〜66を同期平行移動させ
て各組の上、下可動レール51と61、52と62〜56と66を順
次に上、下固定レール3、4に隣接させるためのレール
駆動機構7とが設けてある。
上可動レール51〜56は、ガラス扉21〜25の幅寸法に対応
する長さを有したもので、第4図に示すように、下面51
に溝52を備えており、その溝52の内側面53に前記ガラス
扉21〜25の案内ローラ23を添設させ、前記目隠パネル26
の案内ピン26aをスライド可能に保持させ得るようにな
っている。下可動レール61〜66は、ガラス扉21〜25の幅
寸法に対応する長さを有したもので、第4図に示すよう
に、上面61に溝62を備えており、その溝62の底面63で前
記ガラス扉21〜25の走行車輪22の転動可能に保持させ、
目隠パネル26の案内ピン26bをスライド可能に支持し得
るようになっている。各下可動レール61〜65における反
固定レール側の端部には、第5図及び第7図に示すよう
に、ガラス扉21〜25を係止するためのストッパ64が設け
てある。
目隠パネル26は、第4図及び第8図に示すように、ガラ
ス扉21〜25を保持するための上、下可動レール51〜55
61〜65よりも後方の上、下可動レール56、66に外側縁24
a、25a側を前記案内ピン26a、26bを介して回動及びスラ
イド可能に支持させた対をなすパネル本体24、25と、こ
れらパネル本体24、25の内側縁24b、25b同士を蝶結する
ヒンジ26とを備えている。各パネル本体24、25の外側縁
24a、25aは、図示しないスプリングによって上、下可動
レール56、66の両端近傍に付勢させており、待機位置に
ある状態では、第8図及び第9図に示すように、への字
状に屈曲ささせている。しかして、各パネル本体24、25
を面一になる位置まで、外側縁24a、25aを後方へ回動さ
せ、内側縁24b、25bを前方へ回動させると、外側縁24
a、25a間の離間寸法mが、ガラス扉21(22〜25)の幅寸
法よりも大きくなるように設定してある。
レール駆動機構7は、第4図〜第7図に示すように、
前、後の上部プロケット71、72間に張設され前記上可動
レール51〜56を所定のピッチで保持する上部チェーン73
と、前、後の下部スプロケット81、82間に張設され前記
下可動レール61〜66を所定のピッチで保持する下部チェ
ーン83と、上部チェーン73のスプロケット72と下部チェ
ーン83のスプロケット82とを同期回転可能に接続する伝
動要素たる伝動軸91とを具備してなるもので、操作ハン
ドル92の回転操作力を後側の下部スプロケット82に伝達
し得るようになっている。詳述すれば、前側の上部スプ
ロケット71は、第4図及び第6図に示すように、扉収容
部1Bのフレーム18に固設された固定軸74にベアリング76
を介して空転可能に支承されている。一方、後側の上部
スプロケット72は、第4図及び第7図に示すように、回
転軸75に一体回転可能に固着されており、その回転軸75
を前記フレーム18にベアリング18cを介して回転可能に
支持させている。これら上部スプロケット71、72間に張
設した上部チェーン73には、ブラケット73aが間欠的に
一体形成されており、このブラケット73aに前記上可動
レール51〜56を取着している。また、前側の下部スプロ
ケット81は、第4図及び第6図に示すように、扉収容部
1Bのフレーム18に固設された固定軸84にベアリング86を
介して空転可能に支承されている。一方、後側の下部ス
プロケット82は、第4図及び第7図に示すように、回転
軸85に一体回転可能に固着されており、その回転軸85を
前記フレーム18にベアリング18dを介して回転可能に支
持させている。これら下部スプロケット81、82間に張設
した下部チェーン83にも、ブラケット83aが間欠的に一
体形成されており、このブラケット83aに前記下可動レ
ール61〜66を取着している。伝動軸91は、第5図に示す
ように、上、下の角パイプ91a、91bをテレスコープ状に
嵌合させてなるもので、図示しないベアリングを介して
フレーム18に回転可能に支持されており、その上端及び
下端にベベルギャ93、94を有している。上端のベベルギ
ャ93は、上部スプロケット72の回転軸75に設けたベベル
ギャ77に噛合させ、下端のベベルギャ94は、下部スプロ
ケット82の回転軸85に設けたベベルギャ87に噛合させて
いる。操作ハンドル92の回転操作力は、軸95、ウォーム
96、ウォームホイール97を介して、下部スプロケット82
に回転軸85に伝達し得るようにしてある。なお、前、後
の下部スプロケット81、82間には、下部チェーン83の内
面を摺接支持する支持部材88を設けている。支持部材88
は、第4図に示すように、前後に細長いそり状のもの
で、固定ロッド89を介してフレーム18に支持されてい
る。また、前、後の上部スプロケット71、72間には、上
部チェーン73の内面に摺接可能な浮上防止部材78を設け
ている。浮上防止部材78は、第4図に示すように、前後
に細長いそり状のもので、固定ロッド79を介してフレー
ム18に支持されている。上可動レール51〜56の両端に
は、第6図及び第7図に示すように、ブラケット54を介
してローラ55を軸着しており、これらのローラ55をフレ
ーム18の一部18aに設けた上向き支持面18bに転接させて
いる。しかして、この支持面18bによって、上可動レー
ル51〜56を、上固定レール3と同一高さに位置決めし、
前記支持部材88の摺動面88aにより、下可動レール61〜6
6を、下固定レール4同一の高さに位置決めするように
している。なお、98、99はテンションプーリである。テ
ンションプーリ98、99は、チェーン73、83の張力を適切
に設定するためのもので、図示しない位置調整可能な支
持アームに軸着されている。
このレール駆動機構7の作動を説明すれば、次のようで
ある。まず、操作ハンドル92を正転させると、その回転
操作力が、軸95、ウォーム96及びウォームホイール97を
介して、回転軸85に伝達され、該回転軸85とともに下部
スプロケット82が回転する。その結果、下部スプロケッ
ト81、82間に張設されたチェーン83が、例えば、矢印X
方向に走行し、そのチェーン83の上部側に保持された下
可動レール61〜66が前方へ平行移動する。かかる前進動
作を続行すると、各下可動レール61〜66が順次に下固定
レール4に隣接することになり、その隣接位置を通過し
た下可動レール61〜65は、前側の下部スプロケット81を
回り込んで後方へ反転進行する。このようにして下部ス
プロケット82の回転軸84が回転すると、その回転がベベ
ルギャ87、94、伝動軸91、及び、ベベルギャ93、77を介
して上部スプロケット72の回転軸75にも伝達される。そ
の結果、上部スプロケット71、72間に張設された上部チ
ェーン73が、矢印Y方向に走行し、そのチェーン73の下
部側に保持された上可動レール51〜56が下可動レール61
〜66と同期して前方へ平行移動する。かかる前進動作を
続行すると、各上可動レール51〜56が順次に上固定レー
ル3に隣接することになり、その隣接位置を通過した上
可動レール51〜55は、前側の上部スプロケット71を回り
込んで後方へ反転進行する。操作ハンドル92を逆転させ
れば、前記チェーン73、83が逆方向に作動し、上、下に
対向した各組の上、下可動レール51と61〜56と66は、後
方に同期平行移動することになる。
このような構成のものであれば、第8図に示すように、
全てのガラス扉21〜25を対をなす上、下可動レール51
61〜55と65間にそれぞれ保持させた状態においては、こ
れらガラス扉21〜25が厚み方向に所定の間隔で平行に配
置され、コンパクトに格納された形態をとる。この状態
では、ケース本体1Aの前面にガラス扉21〜25が存在しな
いことになり、そのケース本体1Aの背壁12の前面を、オ
ープン展示用の壁面として利用することが可能となる。
この状態から、1組目の上、下可動レール51、61を上、
下固定レール3、4の一端に隣接させ、該上、下可動レ
ール51、61に保持されている1枚目のガラス扉21を側方
に押圧すれば、該ガラス扉21を、上、下固定レール3、
4間に移動させることができる。次いで、全ての上、下
可動レール51と61〜56と66を他のガラス扉22〜25ととも
に平行移動させて、2組目の上、下可動レール52、62
上、下固定レール3、4の一端に隣接させると、2枚目
のガラス扉22を上、下可動レール52、62間から、上、下
固定レール3、4間に移動させることができる。同様に
して、上、下可動レール53と63〜55と65間のガラス扉23
〜25を全て上、下固定レール3、4間に移行させること
ができる(第9図参照)。このようにすれば、第1図及
び第2図に示すように、ケース本体1Aの前面に、ガラス
扉21〜25が面一に配置されることになり、従来通りの展
示が可能となる。
目隠パネル26を保持させた上、下可動レール56、66が、
上、下固定レール3、4に隣接した位置で、一方のパネ
ル本体24の内側縁24b付近に設けた係止部24cに図示しな
い操作ハンドルを掛けて、第10図に矢印で示すように、
目隠パネル26の中央付近を前方へ回動させると、各パネ
ル本体24、25の外側縁24a、25a側が後方へ回動しつつ、
相互に離れる方向へスライドする。第11図に示すよう
に、両パネル本体24、25が面一になる位置まで、目隠パ
ネル26の中央付近をさらに手前に回動させると、各パネ
ル本体24、25の両側縁24a、25a間の離間寸法mが大きく
なり、一方のパネル本体24の外側縁24aが扉収納部1Bの
側壁18fの内面18gに押し付けられ、他方のパネル本体25
の外側縁25aが隣接するガラス扉25の一側縁25aに押し付
けられる。このため、その押し付け力によって、隣接す
るガラス扉21〜25が次々と反扉収納部1B側に押されて、
隣接するガラス扉21〜25同士、ガラス扉25と目隠パネル
26、及び、目隠パネル26と扉収納部1Bの側壁18fとが全
て密着することになる。その結果、これらの間に隙間が
なくなるとともに、扉収納部1Bの前面が閉塞されてその
内部が外部に表出することがなくなり、展示ケース全体
の外観が良好なものとなる。
両パネル本体24、25の外側縁24a、25aを側壁18fの内面1
8gとガラス扉25にそれぞれ押し当てた状態で、いづれか
のパネル本体を下可動レール66等にかんぬき等で固定し
ておいてもよい。あるいは、目隠パネル26に施錠機構を
設けてそのかんぬき等に錠を施せるようにしておくと、
ガラス扉21〜25をロックしておくことも可能であり、有
効に盗難防止が行える。
ケース本体1Aを再度開放するには、以上の操作を逆に行
えばよい。
なお、レール駆動機構の構成は、図示実施例のものに限
定されるものではなく、例えば、伝動要素として、チェ
ーン等を用いてもよい。
さらに、ガラス扉の枚数も、図示実施例のものに限定さ
れないのは勿論であり、扉収納部の奥行きを増加させる
だけで、多数のガラス扉を有した展示ケースにも適用が
可能である。
一方、第13図及び第14図に示す目隠パネル1026は、ガラ
ス扉を保持するための上、下可動レールよりも後方の
上、下可動レール1056、1066に、一側縁124a側を回動可
能及びスライド可能に支持させたパネル本体124と、こ
のパネル本体124の上端124cと下端124dにそれぞれ回動
可能に設けた回動アームたる上ステー126及び下ステー1
27と、各ステー126、127の回動端126a、127aに枢着され
前記上、下可動レール1056、1066にスライド可能に支持
させた上、下スライダ128、129を備えたものにしてあ
る。上、下可動レール1056、1066は、上、下スライダ12
8、129をスライド可能に保持する大幅溝1056a、1066a
と、各大幅溝1056a、1066aに連続する小幅溝1056b、106
6bとを有し、小幅溝1056b、1066bを、上、下ステー12
6、127と上、下スライダ128、129とを接合するピン124
e、及び、パネル本体124の一側縁124a側の上端124cと下
端124dに突設したピン1026aがスライドし得るようにし
てある。また、パネル本体124の他側縁124b側は、図示
しないスプリングによって、前方へ付勢させてある。
このような構成によると、上、下可動レール1056、1066
を上、下固定レールに隣接させた位置で、パネル本体12
4の他側縁124b側を後方へ付勢して、上、下可動レール1
056、1066と平行になる位置まで回動させると、パネル
本体124の一側縁124aと上、下スライダ128、129の外側
縁130との離間寸法がガラス扉の幅寸法より大きくな
り、上、下スライダ128、129の外側縁130が扉収納部の
側壁118fの内面118gに押し付けられる。このため、その
反作用によってパネル本体124の一側縁124aが隣接する
ガラス扉1025の一側縁1025aを押し、ガラス扉同士、ガ
ラス扉1025と目隠パネル1026、及び、目隠パネル1026
側壁118fとが全て密着して、これらの間から隙間をなく
すことができ、見栄えを良くすることができる。このよ
うにすれば、目隠パネル1026を1枚のパネル本体124に
より構成することができるので、2枚のパネル本体を螺
着するものよりも、製作工数を削減することが可能であ
り、また、中央に境界線が存在しなくなるので、外観を
さらに良好なものにすることができる。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、ケース本体の
前面から全てのガラス扉を簡単に撤去することができ、
その背壁前面を利用して絵画等をオープン展示すること
が可能となる。そのため、展示ケースの前面に移動間仕
切壁を配置するための設備が一切不要となる。また、展
示床上の展示品を照明するための照明器具をそのままオ
ープン展示にも利用することができるので、2系統の照
明が必要になるという不具合も解消する。したがって最
少の設備で、多様な展示態様に対応することが可能とな
り、その切換え作業も迅速に行うことができるという効
果が得られる。
しかも、ガラス扉を収納してオープン展示を行う際に
は、展示ケースの前縁部が従来の防御柵としての役割を
担うことになるため、観覧フロアを常時広く使うことが
可能となる。
一方、扉収納部内のガラス扉を全てケース本体の前面に
配置した場合には、目隠パネルによって扉収納部の前面
を閉塞して、扉収納部内の可動レールやレール駆動機構
等の機械装置が外部に露呈するのを有効に回避すること
ができるので、扉収納部によって違和感を与えることも
なく、外観が良好なものとなる。しかも、ガラス扉をケ
ース本体の前面に配置した上で、前記目隠パネルをロッ
クすれば、ガラス扉同士、ガラス扉と目隠パネル、及
び、目隠パネルと扉収納部の側壁とを密着させることが
できるとともに、ガラス扉全体にロックをかけることが
できので、特に外観が良好なものにできるとともに、展
示品の盗難等を有効に防ぐことができる。
しかも、本発明の目隠パネルは、パネル本体内にテレス
コープパネル等を組込む必要が全くないため、構造の簡
略化を図ることが可能であり、実施が容易である。請求
項2記載の発明のように、1枚のパネル本体全体を旋回
させるようにしたものは、特に、製作工数を少なくする
ことができ、また、外観的に良好なものとなる。
また、本発明によれば、必要枚数のガラス扉を上、下可
動レール間に移行させることによって、展示ケースの任
意の箇所を、適宜開放することが可能となる。そのた
め、オープン展示の場合のみならず、通常のケース内展
示に際しても、展示品の設置や変更をガラスに邪魔され
ることなく安全かつ迅速に行うことができるという効果
も得られる。
なお、レール駆動機構を、図示実施例のような構成にす
れば、複数組の上、下可動レールを、簡単な構成により
確実に同期平行移動させることが可能になり、展示態様
の切換えを単純な操作により迅速に行うことが可能とな
る。
また、伝動要素として、複数の角パイプをテレスコープ
状に嵌合させてなる伝動軸を用いれば、部品の選択や現
場での部品加工を行うことなしに、種々の天井高さに対
応することが可能となる。
さらに、前、後の下部スプロケット間に、下部チェーン
の内面を摺接支持する支持部材を設けておけば、下部チ
ェーンに過大な負担が掛かるのを防止することができ、
ガラス扉による荷重を無理なく受けることが可能とな
る。その上に、前、後の上部スプロケット間に、上部チ
ェーンの内面に摺接可能な浮上防止部材を設けておけ
ば、上部チェーンが浮き上がって上可動レールからガラ
ス扉の上縁が外れるのを防止することができる。そのた
め、安全性を有効に高めることができる。
また、上可動レールの両端にローラを設け、このローラ
を、上、下可動レールを内設してなる扉収納部のフレー
ムの一部に設けた上向き支持面に転接させておけば、上
部チェーンの緩みにより上可動レールの上下方向の位置
決めを正確に行うことができる。そのため、固定レール
間から可動レール間へのガラス扉の移動を円滑に行わせ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図は本発明の一実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は第1図におけるII−II線断面図、第3図
は第1図におけるIII−III線断面図、第4図は第1図に
おけるIV−IV線断面図、第5図はレール駆動機構を概略
的に示す一部省略した斜視図、第6図は前側のスプロケ
ット部分を示す正断面図、第7図は後側のスプロケット
部分を示す正断面図、第8図〜第12図は作用を説明する
ための平断面図である。第13図と第14図は本発明の他の
実施例を示し、第13図は一部断面の平面図、第14図は第
13図におけるA−A線矢視断面図である。第15図は従来
例を説明するための側断面図である。 1A……ケース本体、21〜25……ガラス扉 26……目隠パネル、3……上固定レール 4……下固定レール 51〜56……上可動レール 61〜66……下可動レール 7……レール駆動機構、18a……扉収納部のフレームの
一部 18b……支持面、55……ローラ 24、25……パネル本体 24a、25a……外側縁 24b、25b……内側縁 26……ヒンジ、73……上部チェーン 78……浮上防止部材 81、82……下部スプロケット 83……下部チェーン、88……支持部材 91……伝動要素(伝動軸) 91a、91b……角パイプ 92……操作ハンドル 93、94……ベベルギャ 1026……目隠パネル、124……パネル本体 1056……上可動レール 1066……下可動レール 124a……一側縁 126……回動アーム(上ステー) 126a……回動端 127……回動アーム(下ステー) 127a……回動端 128、129……スライダ 130……外側縁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース本体の前面に面一に配置される複数
    枚のガラス扉の上縁及び下縁をそれぞれ保持する上、下
    固定レールと、これら上、下固定レールの一端に選択的
    に隣接可能な複数組の対をなす上、下可動レールと、こ
    れらの上、下可動レールを同期平行移動させて各組の
    上、下可動レールを順次に上、下固定レールに隣接させ
    るためのレール駆動機構とを具備してなる展示ケースで
    あって、ガラス扉を保持するための上、下可動レールよ
    りも後方の上、下可動レールに外側縁側を回動及びスラ
    イド可能に支持させた対をなすパネル本体と、これらパ
    ネル本体の内側縁同士を蝶結するヒンジとを備えてなる
    目隠パネルを設けておき、前記両パネル本体を面一にな
    る位置まで回動させた場合に、前記両パネル本体の外側
    縁間の離間寸法が、前記ガラス扉の幅寸法よりも大きく
    なるように設定していることを特徴とする展示ケース。
  2. 【請求項2】ケース本体の前面に面一に配置される複数
    枚のガラス扉の上縁及び下縁をそれぞれ保持する上、下
    固定レールと、これら上、下固定レールの一端に選択的
    に隣接可能な複数組の対をなす上、下可動レールと、こ
    れらの上、下可動レールを同期平行移動させて各組の
    上、下可動レールを順次に上、下固定レールに隣接させ
    るためのレール駆動機構とを具備してなる展示ケースで
    あって、ガラス扉を保持するための上、下可動レールよ
    りも後方の上、下可動レールに一側縁側を回動及びスラ
    イド可能に支持させたパネル本体と、このパネル本体の
    上、下端に回動可能に設けた回動アームと、この回動ア
    ームの回動端に枢着され前記上、下可動レールにスライ
    ド可能に支持させたスライダとを備えた目隠パネルを設
    けておき、前記パネル本体を上、下可動レールと平行に
    なる位置まで回動させた場合ち、前記パネル本体の一側
    縁と前記スライダの外側縁との離間寸法が、前記ガラス
    扉の幅寸法よりも大きくなるように設定していることを
    特徴とする展示ケース。
  3. 【請求項3】レール駆動機構を、前、後の上部スプロケ
    ット間に張設され上可動レールを所定のピッチで保持す
    る上部チェーンと、前、後の下部スプロケット間に張設
    され下可動レールを所定のピッチで保持する下部チェー
    ンと、上部チェーンのスプロケットと下部チェーンのス
    プロケットとを同期回転可能に接続する伝動要素とを具
    備してなるものにし、操作ハンドルの回転操作力をいず
    れか一方のスプロケット側に伝達し得るように構成して
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の展示ケー
    ス。
  4. 【請求項4】伝動要素が、上、下のスプロケット間に張
    設したチェーンであることを特徴とする請求項3記載の
    展示ケース。
  5. 【請求項5】伝動要素が、上、下にベベルギャを有した
    伝動軸であることを特徴とする請求項3記載の展示ケー
    ス。
  6. 【請求項6】伝動軸が、複数の角パイプをテレスコープ
    状に嵌合させてなるものであることを特徴とする請求項
    5記載の展示ケース。
  7. 【請求項7】前、後の下部スプロケット間に、下部チェ
    ーンの内面を摺接支持する支持部材を設けていることを
    特徴とする請求項3記載の展示ケース。
  8. 【請求項8】前、後の上部スプロケット間に、上部チェ
    ーンの内面に摺接可能な浮上防止部材を設けたことを特
    徴とする請求項7記載の展示ケース。
  9. 【請求項9】上可動レールの両端にローラを設け、これ
    らのローラを、上、下可動レールを内設してなる扉収納
    部のフレームの一部に設けた上向き支持面に転接させて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の展示ケー
    ス。
JP15633389A 1989-06-19 1989-06-19 展示ケース Expired - Lifetime JPH0755175B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15633389A JPH0755175B2 (ja) 1989-06-19 1989-06-19 展示ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15633389A JPH0755175B2 (ja) 1989-06-19 1989-06-19 展示ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0321207A JPH0321207A (ja) 1991-01-30
JPH0755175B2 true JPH0755175B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=15625487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15633389A Expired - Lifetime JPH0755175B2 (ja) 1989-06-19 1989-06-19 展示ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755175B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438196B1 (ko) * 2002-07-05 2004-07-01 김수진 납골함 안치단의 조립구조
JP6296555B2 (ja) * 2014-11-13 2018-03-20 株式会社デバイス 自動車ショールーム用ダブルスキンシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0321207A (ja) 1991-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060076860A1 (en) Device and method for covering and exposing an object
AU2012362647B2 (en) Mounted display case
JPH0755175B2 (ja) 展示ケース
JPH0755170B2 (ja) 展示ケース
JPH0755171B2 (ja) 展示ケース
JPH0755172B2 (ja) 展示ケース
JPH0755174B2 (ja) 展示ケース
JPH074305B2 (ja) 展示ケース
CN216438892U (zh) 一种会展与空间环境设计模型展示装置
NO319463B1 (no) Skyveport med motordrevet portdel som kan forskyves horisontalt for a stenge og frilegge en apning.
JPH02307408A (ja) 展示ケース
JPH0755176B2 (ja) 展示ケース
WO1997045824A1 (en) Display means
JP4750264B2 (ja) 間仕切装置
CN2421894Y (zh) 珠宝柜
JP7486744B2 (ja) 可動型仕切り壁
JP4160380B2 (ja) 商品陳列什器
JPH0755177B2 (ja) 展示ケース
JP5226286B2 (ja) 商品陳列什器
JP3144153U (ja) 展示保管用防塵組立式ラック
KR0185162B1 (ko) 회전식 책꽂이
JP2873553B2 (ja) 昇降パネル付展示ケ−ス
JP2535192Y2 (ja) シヤツター装置
KR200259581Y1 (ko) 진열장 유리문의 상부가이드
JP2023075065A (ja) 間仕切り構造とそのための部材のセット