JPH0755170B2 - 展示ケース - Google Patents

展示ケース

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JPH0755170B2
JPH0755170B2 JP1133561A JP13356189A JPH0755170B2 JP H0755170 B2 JPH0755170 B2 JP H0755170B2 JP 1133561 A JP1133561 A JP 1133561A JP 13356189 A JP13356189 A JP 13356189A JP H0755170 B2 JPH0755170 B2 JP H0755170B2
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rail
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rails
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亨 清水
進 中島
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、種々の展示品を陳列し観覧に供するため使用
される展示ケースに関するものである。
[従来の技術] 博物館や美術館等に設置される高級な展示ケースは、相
互に隣接するガラス扉を閉止位置において面一に揃える
ことができるように構成されている。
従来、この種の展示ケースでは、例えば、ケース本体の
前面部に固設された固定ガラスと、上縁及び下縁を可動
レールに保持させた可動ガラス扉とを隣接配置してい
る。可動レールは水平に旋回し得るようになっており、
固定ガラスの上縁及び下縁の前方又は後方には、固定レ
ールが配設してある。展示品の入れ替え等に際しては、
可動レールを、その端部が固定レールに連続する位置に
まで旋回させ、その可動レールに保持されているガラス
扉を固定レール上に移動させることによって、その前面
を開放するようになっている。
その他、種々の方式のものが開発されているが、従来の
ものはいずれも前述のような固定ガラスが存在し、展示
ケースの前面を全て開放することはできない。
[発明が解決しようとする課題] ところで、博物館や美術館等においては、展示ケース内
の展示床上に展示品を載置して観覧に供する場合と、壁
面に絵画や写真等の展示品を懸吊して展示する場合があ
り、催しの種類に応じて、いずれの態様をも適宜採用し
得ることが望まれる。
ところが、絵画等の展示に際しては、観覧者との間にガ
ラスが存在することは好ましくない。そのため、その前
面からガラスを完全に撤去することができない従来の展
示ケースでは、その背壁前面を絵画等の展示に利用する
ことはできない。
しかして、従来、このような展示態様の変更が必要な美
術館等においては、第10図に示すように、展示ケースa
の前面近傍に移動間仕切壁bを設置し得るようにしてい
る。すなわち、絵画c等をオープン展示する場合には、
展示ケースa全体を移動間仕切壁bにより隠蔽し、その
移動間仕切壁bの前面に絵画c等を配置する。一方、展
示ケースa内の床d上に展示品を載置して展示する場合
には、前記移動間仕切壁bをレールeに沿って収納場所
へ移動させ、展示ケースaを観覧フロアfに表出させる
ようにしている。
しかしながら、このようなものでは、展示ケースa以外
に、移動間仕切壁bが必要であり、この移動間仕切壁b
を懸吊するためのレールeを建築物の天井gに埋設して
おかなければならない。また、展示ケースa内を照明す
るための照明器具h、iのみならず、移動間仕切壁bの
前面にオープン展示した絵画c等を照明するための照明
器具jが別途必要になる。これらはいずれも建築設計段
階から準備する必要があり、設備が大掛かりで複雑なも
のとなる。しかも、移動間仕切壁bを用いて絵画c等を
オープン展示する場合には、その壁面の前方に防御柵k
を配置する必要もあるため、観覧フロアfの実質的な使
用面積が不当に狭められるという不具合もある。
本発明は、このような課題を解決することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る展示ケースは、ケース本体の一
側に、扉収納部を配設してなる展示ケースであって、ケ
ース本体に、その前面に面一に配置される複数枚のガラ
ス扉の上縁及び下縁をそれぞれ保持する上、下固定レー
ルを設けるとともに、前記扉収納部に、これら上、下固
定レールの一端に選択的に隣接可能な複数組の対をなす
上、下可動レールと、これらの上、下可動レールを同期
平行移動させて各組の上、下可動レールを順次に上、下
固定レールに隣接させるためのレール駆動機構とを設け
てなることを特徴とする。
複数組の上、下可動レールを、簡単な構成により確実に
同期平行移動させるには、レール駆動機構を、前、後の
上部スプロケット間に張設され上可動レールを所定のピ
ッチで保持する上部チェーンと、前、後の下部スプロケ
ット間に張設され下可動レールを所定のピッチで保持す
る下部チェーンと、上部チェーンのスプロケットと下部
チェーンのスプロケットとを同期回転可能に接続する伝
動要素とを具備してなるものにし、操作ハンドルの回転
操作力をいずれか一方のスプロケット側に伝達し得るよ
うに構成するのがよい。
前記伝動要素の好ましい態様としては、上、下のスプロ
ケット間に張設したチェーンや、上、下にベベルギャを
有した伝動軸が挙げられる。
部品の選択や現場での部品加工を行うことなしに、種々
の天井高さに対応し得るようにするには、前記伝動軸
を、複数の各パイプをテレスコープ状に嵌合させてなる
ものにするのが好ましい。
ガラス扉による荷重を下可動レールにより受ける場合に
は、前、後の下部スプロケット間に、下部チェーンの内
面を摺接支持する支持部材を設けておき、下部チェーン
に過大な負担が掛からないようにしておくことが必要で
ある。この場合に、上部チェーンが浮き上がって上可動
レールからガラス扉の上縁が外れるのを防止するには、
前、後の上部スプロケット間に、上部チェーンの内面に
摺接可能な浮上防止部材を設けておくのが有効である。
上部チェーンの緩みにより上可動レールの上下方向の位
置決めが難しくなるのを防止するには、上可動レールの
両端にローラを設け、このローラを、扉収納部のフレー
ムの一部に設けた上向き支持面に転接させておくのがよ
い。
ガラス扉を固定レールから可動レールに移行させる際の
安全性を向上させるには、可動レールの反固定レール側
の端部に、ガラス扉を係止するストッパを設けておくの
がよい。
[作用] このような構成のものであれば、全てのガラス扉を対を
なす上、下可動レール間にそれぞれ保持させた状態にお
いては、これらガラス扉が厚み方向に所定の間隔で平行
に配置され、コンパクトに格納された形態をとる。この
状態では、展示ケースの前面にガラス扉が存在しないこ
とになり、その展示ケースの背壁前面を、オープン展示
用の壁面として利用することが可能となる。
この状態から、1組目の上、下可動レールを上、下固定
レールの一端に隣接させ、該上、下可動レールに保持さ
れている1枚目のガラス扉を側方に押圧すれば、該ガラ
ス扉を、上、下固定レール間に移動させることができ
る。次いで、全ての上、下可動レールを他のガラス扉と
ともに平行移動させて、2組目の上、下可動レールを
上、下固定レールの一端に隣接させると、2枚目のガラ
ス扉を上、下可動レール間から、上、下固定レール間に
移動させることができる。同様にして、上、下可動レー
ル間のガラス扉を全て上、下固定ガラス扉間に移行させ
ることができる。このようにすれば、展示ケースの前面
に、ガラス扉が面一に配置されることになり、従来通り
の展示が可能となる。
展示ケースを全面開放するには、以上の操作を逆に行え
ばよい。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第9図を参照して説
明する。
この展示ケースは、第1図及び第2図に示すように、ケ
ース本体1Aの前面開口部に複数枚のガラス扉21〜25を面
一に配設するとともに、そのケース本体1Aの一側に扉収
納部1Bを付設してなる。
ケース本体1Aは、基台11、背壁12、側壁13及び天壁14を
具備してなるもので、前記基台11上に展示床15を設けて
いる。天壁14及び展示床15の前部には、第3図に示すよ
うに、照明器具16、17がそれぞれ設けてあり、その展示
床15上に載置し、或いは、前記背壁12に懸吊させた展示
品に照明を施すことができるようにしてある。
ガラス扉21〜25は、第3図及び第4図に示すように、下
縁に設けた袴部21に走行車輪22を軸着するとともに、上
縁に案内ローラ23を設けてなるもので、これらガラス扉
21〜25の上縁を上固定レール3により保持するととも
に、下縁を下固定レール4により保持するようにしてい
る。上固定レール3は、第3図に示すように、天壁14の
前縁近傍部に固設されたもので、下面31に連続溝32を有
してなり、その内側面33にガラス扉21〜25の案内ローラ
23を転接させている。下固定レール4は、第3図に示す
ように、基台11の前縁近傍部に固設されたもので、上面
41に連続溝42を有してなり、その底面43でガラス扉21
25の走行車輪22を転動可能に支持している。
扉収納部1Bには、第4図及び台5図に示すように、上、
下固定レール3、4の一端に選択的に隣接可能な複数組
の対をなす上、下可動レール51〜55、61〜65と、これら
の上、下可動レール51〜55、61〜65を同期平行移動させ
て各組の上、下可動レール51と61、52と62〜55と65を順
次に上、下固定レール3、4に隣接させるためのレール
駆動機構7とが設けてある。
上可動レール51〜55は、ガラス扉21〜25の幅寸法に対応
する長さを有したもので、第4図に示すように、下面51
に溝52を備えており、その溝52の内側面53に前記ガラス
扉21〜25の案内ローラ23を転接させ得るようになってい
る。下可動レール61〜65は、ガラス扉21〜25の幅寸法に
対応する長さを有したもので、第4図に示すように、上
面61に溝62を備えており、その溝62の底面63で前記ガラ
ス扉21〜25の走行車輪22を転動可能に支持し得るように
なっている。各下可動レール61〜65における反固定レー
ル側の端部には、第5図及び第7図に示すように、ガラ
ス扉21〜25を係止するためのストッパ64が設けてある。
レール駆動機構7は、第4図〜第7図に示すように、
前、後の上部スプロケット71、72間に張設され前記上可
動レール51〜55を所定のピッチで保持する上部チェーン
73と、前、後の下部スプロケット81、82間に張設され前
記下可動レール61〜65を所定のピッチで保持する下部チ
ェーン83と、上部チェーン73のスプロケット72と下部チ
ェーン83のスプロケット82とを同期回転可能に接続する
伝動要素たる伝動軸91とを具備してなるもので、操作ハ
ンドル92の回転操作力を後側の下部スプロケット82に伝
達し得るようになっている。詳述すれば、前側の上部ス
プロケット71は、第4図及び第6図に示すように、扉収
納部1Bのフレーム18に固設された固定軸74にベアリング
76を介して空転可能に支承されている。一方、後側の上
部スプロケット72は、第4図及び第7図に示すように、
回転軸75に一体回転可能に固着されており、その回転軸
75を前記フレーム18にベアリング18cを介して回転可能
に支持させている。これら上部スプロケット71、72間に
張設した上部チェーン73には、ブラケット73aが間欠的
に一体形成されており、このブラケット73aに前記上可
動レール51〜55を取着している。また、前側の下部スプ
ロケット81は、第4図及び第6図に示すように、扉収容
部1Bのフレーム18に固設された固定軸84にベアリング86
を介して空転可能に支承されている。一方、後側の下部
スプロケット82は、第4図及び第7図に示すように、回
転軸85に一体回転可能に固着されており、その回転軸85
を前記フレーム18にベアリング18dを介して回転可能に
支持させている。これら下部スプロケット81、82間に張
設した下部チェーン83にも、ブラケット83上が間欠的に
一体形成されており、このブラケット83aに前記下可動
レール61〜65を取着している。伝動軸91は、第5図に示
すように、上、下の角パイプ91a、91bをテレスコープ状
に嵌合させてなるもので、図示しないベアリングを介し
てフレーム18に回転可能に支持されており、その上端及
び下端にベベルギャ93、94を有している。上端のベベル
ギャ93は、上部スプロケット72の回転軸75に設けたベベ
ルギャ77に噛合させ、下端のベベルギャ94は、下部スプ
ロケット82の回転軸85に設けたベベルギャ87に噛合させ
ている。操作ハンドル92の回転操作力は、軸95、ウォー
ム96、ウォームホイール97を介して、下部スプロケット
82の回転軸85に伝達し得るようにしてある。なお、前、
後の下部スプロケット81、82間には、下部チェーン83の
内面を摺接支持する支持部材88を設けている。支持部材
88は、第4図に示すように、前後に細長いそり状のもの
で、固定ロッド89を介してフレーム18に支持されてい
る。また、前、後の上部スプロケット71、72間には、上
部チェーン73の内面に摺接可能な浮上防止部材78を設け
ている。浮上防止部材78は、第4図に示すように、前後
に細長いそり状のもので、固定ロッド79を介してフレー
ム18に支持されている。上可動レール51〜55の両端に
は、第6図及び第7図に示すように、ブラケット54を介
してローラ55を軸着しており、これらのローラ55をフレ
ーム18の一部18aに設けた上向き支持面18bに転接させて
いる。しかして、この支持面18bによって、上可動レー
ル51〜55を、上固定レール3と同一高さに位置決めし、
前記支持部材88の摺動面88aにより、下可動レール61〜6
5を、下固定レール4と同一の高さに位置決めするよう
にしている。なお、98、99はテンションプーリである。
テンションプーリ98、99は、チェーン73、83の張力を適
切に設定するためのもので、図示しない位置調整可能な
支持アームに軸着されている。
このレール駆動機構7の作動を説明すれば、次のようで
ある。まず、操作ハンドル92を正転させると、その回転
操作力が、軸95、ウォーム96及びウォームホイール97を
介して、回転軸85に伝達され、該回転軸85とともに下部
スプロケット82が回転する。その結果、下部スプロケッ
ト81、82間に張設されたチェーン83が、例えば、矢印X
方向に走行し、そのチェーン83の上部側に保持された下
可動レール61〜65が前方へ平行移動する。かかる前進動
作を続行すると、各下可動レール61〜65が順次に下固定
レール4に隣接することになり、その隣接位置を通過し
た下可動レール61〜65は、前側の下部スプロケット81を
回り込んで後方へ反転進行する。このようにして下部ス
プロケット82の回転軸84が回転すると、その回転がベベ
ルギャ87、94、伝動軸91、及び、ベベルギャ93、77を介
して上部スプロケット72の回転軸75にも伝達される。そ
の結果、上部スプロケット71、72間に張設された上部チ
ェーン73が、矢印Y方向に走行し、そのチェーン73の下
部側に保持された上可動レール51〜55が下可動レール61
〜65と同期して前方へ平行移動する。かかる前進動作を
続行すると、各上可動レール51〜55が順次に上固定レー
ル3に隣接することになり、その隣接位置を通過した上
可動レール51〜55は、前側の上部スプロケット71を回り
込んで後方へ反転進行する。操作ハンドル92を逆転させ
れば、前記チェーン73、83が逆方向に作動し、上、下に
対向した各組の上、下可動レール51と61〜55と65は、後
方に同期平行移動することになる。
このような構成のものであれば、第8図に示すように、
全てのガラス扉21〜25を対をなす上、下可動レール51
61〜55と65間にそれぞれ保持させた状態においては、こ
れらガラス扉21〜25が厚み方向に所定の間隔で平行に配
置され、コンパクトに格納された形態をとる。この状態
では、ケース本体1Aの前面にガラス扉21〜25が存在しな
いことになり、そのケース本体1Aの背壁12の前面を、オ
ープン展示用の壁面として利用することが可能となる。
この状態から、1組目の上、下可動レール51、61を上、
下固定レール3、4の一端に隣接させ、該上、下可動レ
ール51、61に保持されている1枚目のガラス扉21を側方
に押圧すれば、該ガラス扉21を、上、下固定レール3、
4間に移動させることができる。次いで、全ての上、下
可動レール51と61〜55と65を他のガラス扉22〜25ととも
に平行移動させて、2組目の上、下可動レール52、62
上、下固定レール3、4の一端に隣接させると、第9図
に示すように、2枚目のガラス扉22を上、下可動レール
52、62間から、上、下固定レール3、4間に移動させる
ことができる。同様にして、上、下可動レール53と63
55と65間のガラス扉23〜25を全て上、下固定ガラス扉
3、4間に移行させることができる。このようにすれ
ば、第1図及び第2図に示すように、ケース本体1Aの前
面に、ガラス扉21〜25が面一に配置されることになり、
従来通りの展示が可能となる。
ケース本体1Aを再度開放するには、以上の操作を逆に行
えばよい。
なお、レール駆動機構の構成は、図示実施例のものに限
定されるものではなく、例えば、伝動要素として、チェ
ーン等を用いてもよい。
さらに、ガラス扉の枚数も、図示実施例のものに限定さ
れないのは勿論であり、扉収納部の奥行きを増加させる
だけで、多数のガラス扉を有した展示ケースにも適用が
可能である。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、ケース本体の
前面から全てのガラス扉を簡単に撤去することができ、
その背壁前面を利用して絵画等をオープン展示すること
が可能となる。そのため、展示ケースの前面に移動間仕
切壁を配置するための設備が一切不要となる。また、展
示床上の展示品を照明するための照明器具をそのままオ
ープン展示にも利用することができるので、2系統の照
明が必要になるという不具合も解消する。したがって、
最少の設備で、多様な展示態様に対応することが可能と
なり、その切換え作業も迅速に行うことができるという
効果が得られる。
しかも、ガラス扉を収納してオープ展示を行う際には、
展示ケースの前縁部が従来の防御柵としての役割を担う
ことになるため、観覧フロアを常時広く使うことが可能
となる。
また、本発明によれば、必要枚数のガラス扉を上、下可
動レール間に移行させることによって、展示ケースの任
意の箇所を、適宜開放することが可能となる。そのた
め、オープン展示の場合のみならず、通常のケース内展
示に際しても、展示品の設置や変更をガラスに邪魔され
ることなく安全かつ迅速に行うことができるという効果
も得られる。
なお、レール駆動機構を、図示実施例のような構成にす
れば、複数組の上、下可動レールを、簡単な構成により
確実に同期平行移動させることが可能になり、展示態様
の切換えを単純な操作により迅速に行うことが可能とな
る。
また、伝動要素として、複数の角パイプをテレスコープ
状に嵌合させてなる伝動軸を用いれば、部品の選択や現
場での部品加工を行うことなしに、種々の天井高さに対
応することが可能となる。
さらに、前、後の下部スプロケット間に、下部チェーン
の内面を摺接支持する支持部材を設けておけば、下部チ
ェーンに過大な負担が掛かるのを防止することができ、
ガラス扉による荷重を無理なく受けることが可能とな
る。この上に、前、後の上部スプロケット間に、上部チ
ェーンの内面に摺接可能な浮上防止部材を設けておけ
ば、上部チェーンが浮き上がって上可動レールからガラ
ス扉の上縁が外れるのを防止することができる。そのた
め、安全性を有効に高めることができる。
また、上可動レールの両端にローラを設け、このローラ
を、扉収納部のフレームの一部に設けた上向き支持面に
転接させておけば、上部チェーンの緩みにより上可動レ
ールの上下方向の位置決めを正確に行うことができる。
そのため、固定レール間から可動レール間へのガラス扉
の移動を円滑に行わせることが可能となる。
さらに、可動レールの反固定レール側の端部に、ガラス
扉を係止するストッパを設けておけば、ガラス扉の固定
レールから可動レールに移行させる際の暴走を防止する
ことができ、安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本発明の一実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は第1図におけるII−II線断面図、第3図
は第1図におけるIII−III線断面図、第4図は第1図に
おけるIV−IV線断面図、第5図はレール駆動機構を概略
的に示す一部省略した斜視図、第6図は前側のスプロケ
ット部分を示す正断面図、第7図は後側のスプロケット
部分を示す正断面図、第8図及び第9図は作用を説明す
るための第2図相当の断面図である。第10図は従来例を
説明するための側断面図である。 1A……ケース本体、1B……扉収納部 21〜25……ガラス扉 3……上固定レール、4……下固定レール 51〜55……上主可動レール 61〜65……下主可動レール 7……レール駆動機構、18a……フレームの一部 18b……支持面、55……ローラ 64……ストッパ 71、72……上部スプロケット 73……上部チェーン、78……浮上防止部材 81、82……下部スプロケット 83……下部チェーン、88……支持部材 91……伝動要素(伝動軸) 91a、91b……角パイプ 92……操作ハンドル 93、94……ベベルギャ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース本体の一側に、扉収納部を配設して
    なる展示ケースであって、ケース本体に、その前面に面
    一に配置される複数枚のガラス扉の上縁及び下縁をそれ
    ぞれ保持する上、下固定レールを設けるとともに、前記
    扉収納部に、これら上、下固定レールの一端に選択的に
    隣接可能な複数組の対をなす上、下可動レールと、これ
    らの上、下可動レールを同期平行移動させて各組の上、
    下可動レールを順次に上、下固定レールに隣接させるた
    めのレール駆動機構とを設けてなることを特徴とする展
    示ケース。
  2. 【請求項2】レール駆動機構を、前、後の上部スプロケ
    ット間に張設され上可動レールを所定のピッチで保持す
    る上部チェーンと、前、後の下部スプロケット間に張設
    され下可動レールを所定のピッチで保持する下部チェー
    ンと、上部チェーンのスプロケットと下部チェーンのス
    プロケットとを同期回転可能に接続する伝動要素とを具
    備してなるものにし、操作ハンドルの回転操作力をいず
    れか一方のスプロケット側に伝達し得るように構成して
    いることを特徴とする請求項1記載の展示ケース。
  3. 【請求項3】伝動要素が、上、下のスプロケット間に張
    設したチェーンであることを特徴とする請求項2記載の
    展示ケース。
  4. 【請求項4】伝動要素が、上、下にベベルギャを有した
    伝動軸であることを特徴とする請求項2記載の展示ケー
    ス。
  5. 【請求項5】伝動軸が、複数の角パイプをテレスコープ
    状に嵌合させてなるものであることを特徴とする請求項
    4記載の展示ケース。
  6. 【請求項6】前、後の下部スプロケット間に、下部チェ
    ーンの内面を摺接支持する支持部材を設けていることを
    特徴とする請求項2記載の展示ケース。
  7. 【請求項7】前、後の上部スプロケット間に、上部チェ
    ーンの内面に摺接可能な浮上防止部材を設けたことを特
    徴とする請求項6記載の展示ケース。
  8. 【請求項8】上可動レールの両端にローラを設け、これ
    らのローラを、扉収納部のフレームの一部に設けた上向
    き支持面に転接させていることを特徴とする請求項1記
    載の展示ケース。
  9. 【請求項9】可動レールの反固定レール側の端部に、ガ
    ラス扉を係止するストッパを設けていることを特徴とす
    る請求項1記載の展示ケース。
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JPS611791U (ja) * 1984-06-12 1986-01-08 西武ポリマ化成株式会社 暗渠用継手

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