JPH074305B2 - 展示ケース - Google Patents

展示ケース

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JPH074305B2
JPH074305B2 JP16110389A JP16110389A JPH074305B2 JP H074305 B2 JPH074305 B2 JP H074305B2 JP 16110389 A JP16110389 A JP 16110389A JP 16110389 A JP16110389 A JP 16110389A JP H074305 B2 JPH074305 B2 JP H074305B2
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JP
Japan
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rail
rails
lower movable
glass door
fixed
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JP16110389A
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信一 金田
亨 清水
進 中島
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、種々の展示品を陳列し観覧に供するために使
用される展示ケースに関するものである。
[従来の技術] 博物館や美術館等に設置される高級な展示ケースは、相
互に隣接するガラス扉を閉止位置において面一に揃える
ことができるように構成されている。
従来、この種の展示ケースでは、例えば、ケース本体の
前面部に固定された固定ガラスと、上縁及び下縁を可動
レールに保持させた可動ガラス扉とを隣接配置してい
る。可動レールは水平に旋回し得るようになっており、
固定ガラスの上縁及び下縁の前方又は後方には、固定レ
ールが配設してある。展示品の入れ替え等に際しては、
可動レールを、その端部が固定レールに連続する位置に
まで旋回させ、その可動レールに保持されているガラス
扉を固定レール上に移動させることによって、その前面
を開放するようになっている。
その他、種々の方式のものが開発されているが、従来の
ものはいずれも前述のような固定ガラスが存在し、展示
ケースの前面を全て開放することはできない。
[発明が解決しようとする課題] ところで、博物館や美術館等においては、展示ケース内
の展示床上に展示品を載置して観覧に供する場合と、壁
面に絵画や写真等の展示品を懸吊して展示する場合があ
り、催しの種類に応じて、いずれの態様をも適宜採用し
得ることが望まれる。
ところが、絵画等の展示に際しては、観覧者との間にガ
ラスが存在することは好ましくない。そのため、その前
面からガラスを完全に撤去することができない従来の展
示ケースでは、その背壁前面を絵画等の展示に利用する
ことはできない。
しかして、従来、このような展示様態の変更が必要な美
術館等においては、第13図に示すように、展示ケースa
の前面近傍に移動間仕切壁bを設置し得るようにしてい
る。すなわち、絵画c等をオープン展示する場合には、
展示ケースa全体を移動間仕切壁bにより隠蔽し、その
移動間仕切壁bの前面に絵画c等を配置する。一方、展
示ケースa内の床d上に展示品を載置して展示する場合
には、前記移動間仕切壁bをレールeに沿って収納場所
へ移動させ、展示ケースaを観覧フロアfに表出させる
ようにしている。
しかしながら、このようなものでは、展示ケースa以外
に、移動間仕切壁bが必要であり、この移動間仕切壁b
を懸吊するためのレールeを建築物の天井gに埋設して
おかなければならない。また、展示ケースa内を照明す
るための照明器具h、iのみならず、移動間仕切壁bの
前面にオープン展示した絵画c等を照明するための照明
器具jが別途必要になる。これらはいずれも建築設計段
階から準備する必要があり、設備が大掛かりで複雑なも
のとなる。しかも、移動間仕切壁bを用いて絵画c等を
オープン展示する場合には、その壁面の前方に防御柵k
を配置する必要もあるため、観覧フロアfの実質的な使
用面積が不当に狭められるという不具合もある。
本発明は、このような課題を解決することができ、しか
も、ガラス扉を移動させる際の安全性や外観を向上させ
るのが容易な展示ケースを提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る展示ケースは、ケース本体の前
面に面一に配置される複数枚のガラス扉の上縁及び下縁
をそれぞれ保持する上、下固定レールと、これら上、下
固定レールの一端に選択的に隣接可能な複数組の対をな
す上、下可動レールと、これらの上、下可動レールを同
期平行移動させて各組の上、下可動レールを順次に上、
下固定レールに隣接させるためのレール駆動機構とを具
備してなる展示ケースであって、少くとも前記下可動レ
ールを、前、後に隣接する横断面凸状の横架材同士によ
り形成していることを特徴とする。
複数枚のガラス扉を可動レールに確実に保持させるに
は、横架材を、前、後のスプロケット間に張設したチェ
ーンに保持させるのがよい。
部品の共通化を図るには、上可動レールと下可動レール
とを同様なものにしておくとよい。
扉収納部の軽量化や騒音の低減を図るには、横架材を、
前、後のプーリ間に張設したベルトに保持させておくと
よい。
扉収納部の前面等への突出寸法を抑えたい場合には、各
横架材の前後方向中央をベルトに止着しておくとよい。
特に、可動レール等の構造を簡略化したい場合には、少
くとも下可動レールを、前、後のプーリ間に張設した幅
広のベルトと、そのベルトの表面に前、後方向へ間欠的
に配設した突条により構成しておくとよい。
[作用] このような構成のものであれば、全てのガラス扉を対を
なす上、下可動レール間にそれぞれ保持させた状態にお
いては、これらガラス扉が厚み方向に所定の間隔で平行
に配置され、コンパクトに格納された形態をとる。この
状態では、展示ケースの前面にガラス扉が存在しないこ
とになり、その展示ケースの背壁前面を、オープン展示
用の壁面として利用することが可能となる。
この状態から、1組目の上、下可動レールを上、下固定
レールの一端に隣接させ、該上、下可動レールに保持さ
れている1枚目のガラス扉を側方に押圧すれば、該ガラ
ス扉を、上、下固定レール間に移動させることができ
る。次いで、全ての上、下可動レールの他のガラス扉と
ともに平行移動させて、2組目の上、下可動レールを
上、下固定レールの一端に隣接させると、2枚目のガラ
ス扉を上、下可動レール間から、上、下固定レール間に
移動させることができる。同様にして、上、下可動レー
ル間のガラス扉を全て上、下固定レール間に移行させる
ことができる。このようにすれば、展示ケースの前面
に、ガラス扉が面一に配置されることになり、従来通り
の展示が可能となる。
展示ケースを全面開放するには、以上の操作を逆に行え
ばよい。すなわち、上、下可動レールを上、下固定レー
ルの一端に隣接させ、該上、下固定レールに保持されて
いるガラス扉を側方に押圧すれば、該ガラス扉を上、下
可動レール間に移動させることができる。同様にして、
上、下固定レール間のガラス扉を全て上、下可動レール
間に移動させることができる。しかして、臨接する横架
材同士により、少くとも下可動レール間は、前後方向へ
凹凸状の連続的な面となっている。そのため、固定レー
ルと下可動レールとの間に位置ずれが生じた場合には、
ガラス扉の可動レール側への移動が凸状部分によって禁
止され、固定レールと可動レールとの不一致によるガラ
ス扉の脱落を防止することが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第9図を参照して説
明する。
この展示ケースは、第1図及び第2図に示すように、ケ
ース本体1Aの前面開口部に複数枚のガラス扉21〜28を面
一に配設するとともに、そのケース本体1Aの一側に扉収
納部1Bを付設し、その扉収納部1Bの前面開口部に不透明
な目隠パネル29を配設してなる。
ケース本体1Aは、基台11、背壁12、側壁13及び天壁14を
具備してなるもので、前記基台11上に展示床15を設けて
いる。天壁14及び展示床15の前部には、第3図に示すよ
うに、照明器具16、17がそれぞれ設けてあり、その展示
床15上に載置し、或いは、前記背壁12に懸吊させた展示
品に照明を施すことができるようにしてある。
ガラス扉21〜28は、第3図等に示すように、下縁に設け
た袴部21に走行車輪22を軸着するとともに、上縁に案内
ローラ23を設けてなるもので、これらガラス扉21〜28
上縁を上固定レール3により保持するとともに、下縁を
下固定レール4により保持するようにしている。各ガラ
ス扉21〜28の両側縁には、上端から下端にかけて図示し
ない透明シリコンを付着してある。上固定レール3は、
第3図に示すように、天壁14の前縁近傍部に固設された
もので、下面31に連続溝32を有してなり、その内側面33
にガラス扉21〜28の案内ローラ23を転接させている。下
固定レール4は、第3図に示すように、基台11の前縁近
傍部に固設されたもので、上面41に連続溝42を有してな
り、その底面43でガラス扉21〜28の走行車輪22を転動可
能に支持している。
扉収納部1Bには、第4図及び第5図に示すように、上、
下固定レール3、4の一端に選択的に隣接可能な複数組
の対をなす上、下可動レール51〜59、61〜69と、これら
の上、下可動レール51〜59、61〜69を同期平行移動させ
て各組の上、下可動レール51と61、52と62〜59と69を順
次に上、下固定レール3、4に隣接させるためのレール
駆動機構7とが設けてある。
上可動レール51〜59は、ガラス扉21〜28の幅寸法に対応
する長さを有したもので、第4図に示すように、前後に
隣接する複数の横架材5a同士により形成している。各横
架材5aは、横断面凸状の金属製のもので、相互に隣接し
て下面51に溝52を形成しており、その溝52の内側面53に
前記ガラス扉21〜28の案内ローラ23及び目隠パネル29
案内ローラ24を転接させ得るようになっている。下可動
レール61〜69は、ガラス扉21〜28の幅寸法に対応する長
さを有したもので、第4図に示すように、前後に隣接す
る横架材6a同士により形成している。各横架材6aは、横
断面凸状の金属製のもので、相互に隣接して上面61に溝
62を形成しており、その溝62の底面63で前記ガラス扉21
〜28の走行車輪22及び目隠パネル29の走行車輪25を転動
可能に支持し得るようになっている。
目隠パネル29は、第4図に示すように、ガラス扉21〜28
を保持するための上、下可動レール58、68よりも後方の
上、下可動レール59、69に保持させたパネル本体26と、
このパネル本体26の一側縁に突没可能に設けた可動部材
27とを具備してなるもので、前記上、下可動レール59、6
9が前記上、下固定レール3、4に隣接した位置で、前
記可動部材27を、扉収納部1Bの側壁の内面に押し当て
て、扉収納部1B内の前面を閉塞することができるように
したものである。
レール駆動機構7は、第4図〜第7図に示すように、
前、後の上部スプロケット71、72間に張設され前記横架
材5aを保持する上部チェーン73と、前、後の下部スプロ
ケット81、82間に張設され前記横架材6aを保持する下部
チェーン83と、上部チェーン73のスプロケット72と下部
チェーン83のスプロケット82とを同期回転可能に接続す
る伝動要素たる伝動軸91とを具備してなるもので、操作
ハンドル92の回転操作力を後側の下部スプロケット82に
伝達し得るようになっている。詳述すれば、前側の上部
スプロケット71は、第4図及び第6図に示すように、扉
収容部1Bのフレーム18に固設された固定軸74にベアリン
グ76を介して空転可能に支承されている。一方、後側の
上部スプロケット72は、第4図及び第7図に示すよう
に、回転軸75に一体回転可能に固着されており、その回
転軸75を前記フレーム18にベアリング18cを介して回転
可能に支持させている。これら上部スプロケット71、72
間に張設した上部チェーン73には、ブラケット73aが隣
接して一体形成されており、このブラケット73aに前記
上可動レール51〜59を所定のピッチで形成する前記横架
材5aを取着している。また、前側の下部スプロケット81
は、第4図及び第6図に示すように、扉収容部1Bのフレ
ーム18に固設された固定軸84にベアリング86を介して空
転可能に支承されている。一方、後側の下部スプロケッ
ト82は、第4図及び第7図に示すように、回転軸85に一
体回転可能に固着されており、その回転軸85を前記フレ
ーム18にベアリング18dを介して回転可能に支持させて
いる。これら下部スプロケット81、82間に張設した下部
チェーン83にも、ブラケット83aが隣接して一体形成さ
れており、このブラケット83aに前記下可動レール61〜6
9を所定のピッチで形成する前記横架材6aを取着してい
る。伝動軸91は、第5図に示すように、上、下の角パイ
プ91a、91bをテレスコープ状に嵌合させてなるもので、
図示しないベアリングを介してフレーム18に回転可能に
支持されており、その上端及び下端にベベルギャ93、94
を有している。上端のベベルギャ93は、上部スプロケッ
ト72の回転軸75に設けたベベルギャ77に噛合させ、下端
のベベルギャ94は、下部スプロケット82の回転軸95に設
けたベベルギャ87に噛合させている。操作ハンドル92の
回転操作力は、軸95、ウォーム96、ウォームホイール97
を介して、下部スプロケット82の回転軸85に伝達し得る
ようにしてある。なお、前、後の下部スプロケット81、
82間には、下部チェーン83の内面を摺接支持する支持部
材88を設けている。支持部材88は、第4図に示すよう
に、前後に細長いそり状のもので、固定ロッド89を介し
てフレーム18に支持されている。また、前、後の上部ス
プロケット71、72間には、上部チェーン73の内面に摺接
可能な浮上防止部材78を設けている。浮上防止部材78
は、第4図に示すように、前後に細長いそり状のもの
で、固定ロッド79を介してフレーム18に支持されてい
る。上部に位置する横架材5aの両端には、第6図及び第
7図に示すように、ブラケット54を介してローラ55を軸
着しており、これらのローラ55をフレーム18の一部をな
す固定部材18aに設けた上向き支持面18bに転接させてい
る。しかして、この支持面18bによって、上可動レール5
1〜59を、上固定レール3と同一高さに位置決めし、前
記支持部材88の摺動面88aにより、下可動レール61〜69
を、下固定レール4と同一の高さに位置決めするように
している。なお、98、99はテンションプーリである。テ
ンションプーリ98、99は、チェーン73、83の張力を適切
に設定するためのもので、図示しない位置調整可能な支
持アームに軸着されている。
このレール駆動機構7の作動を説明すれば、次のようで
ある。まず、操作ハンドル92を正転させると、その回転
操作力が、軸95、ウォーム96及びウォームホイール97を
介して、回転軸85に伝達され、該回転軸85とともに下部
スプロケット82が回転する。その結果、下部スプロケッ
ト81、82間に張設されたチェーン83が、例えば、矢印X
方向に走行し、そのチェーン83の上部側に保持された下
可動レール61〜69が前方へ平行移動する。かかる前進動
作を続行すると、各下可動レール61〜69が順次に下固定
レール4に隣接することになり、その隣接位置を通過し
た下可動レール61〜68は、前側の下部スプロケット81を
回り込んで後方へ反転進行する。このようにして下部ス
プロケット82の回転軸84が回転すると、その回転がベベ
ルギャ87、94、伝動軸91、及び、ベベルギャ93、77を介
して上部スプロケット72の回転軸75にも伝達される。そ
の結果、上部スプロケット71、72間に張設された上部チ
ェーン73が、矢印Y方向に走行し、そのチェーン73の下
部側に保持された上可動レール51〜59が下可動レール61
〜69と同期して前方へ平行移動する。かかる前進動作を
続行すると、各上可動レール51〜59が順次に上固定レー
ル3に隣接することになり、その隣接位置を通過した上
可動レール51〜58は、前側の上部スプロケット71を回り
込んで後方へ反転進行する。操作ハンドル92を逆転させ
れば、前記チェーン73、83が逆方向に作動し、上、下に
対向した各組の上、下可動レール51と61〜59と69は、後
方に同期平行移動することになる。
このような構成のものであれば、第8図に示すように、
全てのガラス扉21〜28を対をなす上、下可動レール51
61〜58と68間にそれぞれ保持させた状態においては、こ
れらガラス扉21〜28が厚み方向に所定の間隔で平行に配
置され、コンパクトに格納された形態をとる。この状態
では、ケース本体1Aの前面にガラス扉21〜28が存在しな
いことになり、そのケース本体1Aの背壁12の前面を、オ
ープン展示用の壁面として利用することが可能となる。
この状態から、1組目の上、下可動レール51、61を上、
下固定レール3、4の一端に隣接させ、該上、下可動レ
ール51、61に保持されている1枚目のガラス扉21を側方
に押圧すれば、該ガラス扉21を、上、下固定レール3、
4間に移動させることができる。次いで、全ての上、下
可動レール51と61〜59と69を他のガラス扉22〜28ととも
に平行移動させて、2組目の上、下可動レール52、62
上、下固定レール3、4の一端に隣接させると、第9図
に示すように、2枚目のガラス扉22を上、下可動レール
52、62間から、上、下固定レール3、4間に移動させる
ことができる。同様にして、上、下可動レール53と63
58と68間のガラス扉23〜28を全て上、下固定レール3、
4間に移行させることができる。このようにすれば、第
1図及び第2図に示すように、ケース本体1Aの前面に、
ガラス扉21〜28が面一に配置されることになり、従来通
りの展示が可能となる。
ケース本体1Aを再度開放するには、以上の操作を逆に行
えばよい。すなわち、上、下可動レール58と68を、上、
下固定レール3、4の一端に隣接させ、該上、下固定レ
ール3、4に保持されているガラス扉28を側方に押圧す
れば、該ガラス扉28を上、下可動レール58と68間に移動
させることができる。同様にして、上、下固定レール
3、4間のガラス扉27〜21を全て上、下可動レール57
67〜51と61間に順次移動させることができ、ケース本体
1Aの前面を開放することができる。また、ガラス扉21
28を保持する下可動レール61〜68側は、そのレール間に
形成された凸状部分によって、前後方向へ凹凸状の連続
的な面となっている。そのため、上、下固定レール3、
4と下可動レール61〜68との間に位置ずれが生じた場合
には、ガラス扉21〜28の下可動レール61〜68への移動が
凸状部分によって禁止される。換言すれば、ガラス扉21
〜28は、必ず上、下固定レール3、4と上、下可動レー
ル51〜58、61〜68とが一致している場合に限り、上、下
可動レール51と61〜58間と68に移動することができるの
で、ガラス扉21〜28を扉収納部1Bに収納する際に、ガラ
ス扉21〜28の脱落を確実に防止することができる。
なお、チェーン83の全周に横架材6aを配設しておくと、
さらに、安全性並びに操作性を高めることが可能であ
る。
以上、本発明の一実施例について述べたが、レール駆動
機構の構成は、図示実施例のものに限定されるものでは
なく、例えば、伝動要素として、チェーン等を用いても
よい。
さらに、ガラス扉の枚数も、図示実施例のものに限定さ
れないのは勿論であり、扉収納部の奥行きを増加させる
だけで、多数のガラス扉を有した展示ケースにも適用が
可能である。
また、上、下可動レールは、次のようなものにしてもよ
い。例えば、第10図に概略的に示す例では、前、後の上
部プーリ171(後側は図示省略)間と、前、後の下部プ
ーリ181(後側は図示省略)間とに、上部ベルト173と下
部ベルト183をそれぞれ張設し、各ベルト173、183に前
後に隣接させて複数の横架材105a、106aを保持させ、隣
接する横架材105aと105a、106aと106a同士によって、上
可動レール1051〜1055と下可動レール1061〜1065をそれ
ぞれ構成している。各横架材105a、106aは、横断面凸状
の金属製のもので、その前後方向の中央105b、106bを各
ベルト173、183の表面173a、183aに止着してあり、相互
に隣接して下面と上面に溝を形成し、各溝の内側面に対
応するガラス扉102の案内ローラ123と走行車輪122をそ
れぞれ転動可能に支持し得るようになっている。なお、
前、後の上部プーリ171間には、上部ベルト173の内面に
慴接可能な浮上防止部材178が設けてある。また、前、
後の下部プーリ181間には、下部ベルト183の内周面を慴
接支持する支持部材188を配置してあり、その支持部材1
88と下部ベルト183との間にグリス層Gを設けてある。
このような構成によれば、チェーンを用いる場合に比べ
て、レール駆動機構等の軽量化並びに騒音の低減を図る
ことができる。しかも、横架材105a、106aの前後方向の
中央を上部ベルト173と下部ベルト183にそれぞれ止着し
ているので、横架材105a、106aの幅寸法に拘りなく、上
部プーリ171及び下部プーリ181の径を小さく設定でき
る。そのため、扉収納部の前面側への突出寸法sや高さ
寸法を無理なくおさえることができ、コンパクトで、し
かも外観が良好な展示ケースを提供できる。
第11図及び第12図に示す下可動レール2061〜2068は、
前、後の下部プーリ281(後側のプーリは図示省略)間
に張設した単一の下部ベルト283と、そのベルト283の表
面に前後方向へ間欠的に配設した複数の突条206aとによ
り構成してある。下部ベルト283は、前記ガラス扉の幅
寸法に対応する幅を有したもので、その表面に所定のピ
ッチでもって前記突条206aを止着してある。隣り合う突
条206a同士は、内側に溝262を形成し、その溝262の底面
263でガラス扉の走行車輪を転動可能に支持し得るよう
になっている。
このような構成によれば、レール駆動機構の下部ベルト
を利用して容易に下可動レール2061〜2069を形成するこ
とができるとともに、その構造の複雑化を招くことがな
い。しかも、このようなものにしておけば、突条206aの
幅に殆ど左右されることなく、前側の下部プーリ281の
径が小さくできるので、コンパクトで収納効率の高い扉
収納部にすることができる。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、ケース本体の
前面から全てのガラス扉を簡単に撤去することができ、
その背壁前面を利用して絵画等をオープン展示すること
が可能となる。そのため、展示ケースの前面に移動間仕
切壁を配置するための設備が一切不要となる。また、展
示床上の展示品を照明するための照明器具をそのままオ
ープン展示にも利用することができるので、2系統の照
明が必要になるという不具合も解消する。したがって、
最少の設備で、多様な展示態様に対応することが可能と
なり、その切換え作業も迅速に行うことができるという
効果が得られる。
しかも、ガラス扉を収納してオープン展示を行う際に
は、展示ケースの前縁部が従来の防御柵としての役割を
担うことになるため、観覧フロアを常時広く使うことが
可能となる。
また、本発明によれば、必要枚数のガラス扉を上、下可
動レール間に移行させることによって、展示ケースの任
意の箇所を、適宜開放することが可能となる。そのた
め、オープン展示の場合のみならず、通常のケース内展
示に際しても、展示品の設置や変更をガラスに邪魔され
ることなく安全かつ迅速に行うことができるという効果
も得られる。
さらに、本発明によれば、少なくとも下可動レール間に
はガラス扉の厚み以上の隙間が存在することがない上
に、上、下固定レールと上、下可動レールとが一致しな
い場合には、扉収納部側へのガラス扉の移動が禁止さ
れ、上、下固定レールと上、下可動レールとが一致して
いる場合に限り、扉収納部側へのガラス扉の移動が行え
るようになっている。その結果、ガラス扉を扉収納部に
収納する際に大きなガラス扉が脱落して大惨事を招くと
いう不具合を確実に防止することができ、安全性並びに
操作信頼性を飛躍的に向上させることができる。
また、少なくとも下可動レールを、ベルトに保持させた
横断面凸状の横架材、若しくはベルトと該ベルトに保持
させた突条の横架材により構成すれば、扉収納部の前面
等への突出量を無理なく減少させることができるので、
扉収納部がコンパクトにでき、展示ケース全体の外観を
良好なものにできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本発明の一実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は第1図におけるII−II線断面図、第3図
は第1図におけるIII−II線断面図、第4図は第1図に
おけるIV−IV線断面図、第5図はレール駆動機構を概略
的に示す一部省略した斜視図、第6図は前側のスプロケ
ット部分を示す正断面図、第7図は後側のスプロケット
部分を示す正断面図、第8図及び第9図は作用を説明す
るための第2図相当の断面図である。第10図は横架材を
ベルトに保持させた場合の第4図相当の概略的な側断面
図である。第11図は下可動レールをベルトと突条により
形成した場合の下可動レールの概略的な側面図、第12図
は同下可動レールの平面図である。第13図は従来例を説
明するための側断面図である。 1A……ケース本体、1B……扉収納部 21〜28……ガラス扉 3……上固定レール、4……下固定レール 51〜59……上可動レール 5a……横架材 61〜69……下可動レール 6a……横架材 7……レール駆動機構、18a……固定部材 18b……支持面、55……ローラ 64……ストッパ 71、72……上部スプロケット 73……上部チェーン、78……浮上防止部材 81、82……下部スプロケット 83……下部チェーン、88……支持部材 91……伝動要素(伝動軸) 91a、91b……角パイプ 92……操作ハンドル 93、94……ベベルギャ 105a、106b……横架材 181……下部スプロケット 183……下部ベルト、183a……表面 206a……突条 281……下部スプロケット 283……下部ベルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース本体の前面に面一に配置される複数
    枚のガラス扉の上縁及び下縁をそれぞれ保持する上、下
    固定レールと、これら上、下固定レールの一端に選択的
    に隣接可能な複数組の対をなす上、下可動レールと、こ
    れらの上、下可動レールを同期平行移動させて各組の
    上、下可動レールを順次に上、下固定レールに隣接させ
    るためのレール駆動機構とを具備してなる展示ケースで
    あって、少くとも前記下可動レールを、前、後に隣接す
    る横断面凸状の横架材同士により形成していることを特
    徴とする展示ケース。
  2. 【請求項2】横架材を前、後のスプロケット間に張設し
    た左右のチェーンに保持させていることを特徴とする請
    求項1記載の展示ケース。
  3. 【請求項3】上可動レールを、前、後に隣接する横断面
    凸状の横架材同士により形成していることを特徴とする
    請求項1又は2記載の展示ケース。
  4. 【請求項4】横架材を、前、後のプーリ間に張設したベ
    ルトに保持させていることを特徴とする請求項1記載の
    展示ケース。
  5. 【請求項5】各横架材の前後方向中央をベルトに止着し
    ていることを特徴とする請求項4記載の展示ケース。
  6. 【請求項6】ケース本体の前面に面一に配置される複数
    枚のガラス扉の上縁及び下縁をそれぞれ保持する上、下
    固定レールと、これら上、下固定レールの一端に選択的
    に隣接可能な複数組の対をなす上、下可動レールと、こ
    れらの上、下可動レールを同期平行移動させて各組の
    上、下可動レールを順次に上、下固定レールに隣接させ
    るためのレール駆動機構とを具備してなる展示ケースで
    あって、少くとも前記下可動レールを、前、後のプーリ
    間に張設したベルトと、そのベルトの表面に前後方向へ
    間欠的に配設した突条により構成していることを特徴と
    する展示ケース。
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