JPH0755140B2 - 微細藻類成形物の製造方法 - Google Patents
微細藻類成形物の製造方法Info
- Publication number
- JPH0755140B2 JPH0755140B2 JP61239958A JP23995886A JPH0755140B2 JP H0755140 B2 JPH0755140 B2 JP H0755140B2 JP 61239958 A JP61239958 A JP 61239958A JP 23995886 A JP23995886 A JP 23995886A JP H0755140 B2 JPH0755140 B2 JP H0755140B2
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- JP
- Japan
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- microalgae
- water content
- molded product
- weight
- molding
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- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は微細藻類の藻体を圧縮成形して成形物を製造
する方法に関するものである。
する方法に関するものである。
〔従来の技術〕 クロレラ、セネデスムス、ドナリエラ、スピルリナ等の
微細藻類は生理活性を有し、健康食品等として利用され
ている。従来このような微細藻類を貯蔵、運搬または摂
取しやすくするために、錠剤、顆粒、ペレット等の成形
物としている。
微細藻類は生理活性を有し、健康食品等として利用され
ている。従来このような微細藻類を貯蔵、運搬または摂
取しやすくするために、錠剤、顆粒、ペレット等の成形
物としている。
従来の微細藻類成形物の製造方法としては一般に乾式の
圧縮成形が行われている。例えば錠剤の場合は、噴霧乾
燥された藻体粉末を貯蔵後必要に応じて打錠し製品化し
ているが、このとき結合剤や賦型剤等の添加剤を加えず
に錠剤の硬度を持たせるため、含水率が4〜6重量%の
状態で打錠して錠剤としている。顆粒はこのようにして
打錠された錠剤を粉砕し、適当な粒度に整粒して製造し
ている。ペレットその他の成形物もこれらと同様にして
製造されている。
圧縮成形が行われている。例えば錠剤の場合は、噴霧乾
燥された藻体粉末を貯蔵後必要に応じて打錠し製品化し
ているが、このとき結合剤や賦型剤等の添加剤を加えず
に錠剤の硬度を持たせるため、含水率が4〜6重量%の
状態で打錠して錠剤としている。顆粒はこのようにして
打錠された錠剤を粉砕し、適当な粒度に整粒して製造し
ている。ペレットその他の成形物もこれらと同様にして
製造されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このような従来の微細持類成形物の製造
方法においては、4〜6重量%の含水率で圧縮成形して
いるため、結合剤や賦型剤を使用することなく、硬度4
〜6kg/cm2の硬い成形物が得られるが、含水率が高いた
め長期にわたる保存性が良くなく、生理活性物質等の有
機物質が変性しやすいという問題点があった。
方法においては、4〜6重量%の含水率で圧縮成形して
いるため、結合剤や賦型剤を使用することなく、硬度4
〜6kg/cm2の硬い成形物が得られるが、含水率が高いた
め長期にわたる保存性が良くなく、生理活性物質等の有
機物質が変性しやすいという問題点があった。
この点を解決するために低含水率で圧縮成形を行うと、
硬度1.5〜2.5kg/cm2程度の壊れ易い成形物が得られ、硬
度を上げるためには結合剤、賦型剤等の添加剤を必要と
するという問題点があった。
硬度1.5〜2.5kg/cm2程度の壊れ易い成形物が得られ、硬
度を上げるためには結合剤、賦型剤等の添加剤を必要と
するという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決し、結合剤等の添加剤を使
用することなく硬度の高い成形物を得ることができ、し
かも品質保存性が良好で、生理活性物質等の有用物質の
変性を防止できる微細持類成形物の製造方法を提案する
ことを目的としている。
用することなく硬度の高い成形物を得ることができ、し
かも品質保存性が良好で、生理活性物質等の有用物質の
変性を防止できる微細持類成形物の製造方法を提案する
ことを目的としている。
この発明は、微細藻類の藻体を含水率4〜6重量%で圧
縮成形し、成形後乾燥させて含水率1〜3重量%にする
ことを特徴とする微細藻類成形物の製造方法である。
縮成形し、成形後乾燥させて含水率1〜3重量%にする
ことを特徴とする微細藻類成形物の製造方法である。
本発明において微細藻類とはクロレラ、セネデスムス、
ドナリエラ、スピルリナ等の単細胞またはそれに近い藻
類であって、ヒト、動物、植物、微生物等に対する生理
活性を有するものであり、天然に棲息するものならびに
培養されたものが含まれる。
ドナリエラ、スピルリナ等の単細胞またはそれに近い藻
類であって、ヒト、動物、植物、微生物等に対する生理
活性を有するものであり、天然に棲息するものならびに
培養されたものが含まれる。
本発明において微細藻類の成形物とは、錠剤、顆粒、ペ
レット剤等の壊状ないし粒状の成形物をいい、その成形
状および大きさ等は制限されない。
レット剤等の壊状ないし粒状の成形物をいい、その成形
状および大きさ等は制限されない。
成形方法は、まず微細藻類藻体を十分水洗して、熱処理
を行う。この熱処理は殺菌、消化吸収性向上、ならびに
クロロフィルをフェオホルバイドに分解する酵素の失活
のために行われるもので、一般には100℃で3分間以上
行われる。
を行う。この熱処理は殺菌、消化吸収性向上、ならびに
クロロフィルをフェオホルバイドに分解する酵素の失活
のために行われるもので、一般には100℃で3分間以上
行われる。
熱処理した藻体は噴霧乾燥等により乾燥して、含水率4
〜6重量%とし、この状態で結合剤、賦型剤等の添加剤
を添加することなく、打錠機等により圧縮成形を行う。
成形時の圧縮圧力は1000〜3000kg/cm2程度であり、圧縮
成形により硬度4〜5kg/cm2の硬い錠剤等の成形物が得
られる。得られた錠剤等より粒径の小さい顆粒、ペレッ
ト等の成形物を目的とする場合は、上記錠剤等を粉砕し
て整粒し、目的とする粒度の成形物を得る。こうして成
形した成形物を減圧乾燥、熱風乾燥等により再乾燥し、
成形物の含水率を4〜6重量%から1〜3重量%に低下
させ、その状態を保つように密封包装して製品とする。
〜6重量%とし、この状態で結合剤、賦型剤等の添加剤
を添加することなく、打錠機等により圧縮成形を行う。
成形時の圧縮圧力は1000〜3000kg/cm2程度であり、圧縮
成形により硬度4〜5kg/cm2の硬い錠剤等の成形物が得
られる。得られた錠剤等より粒径の小さい顆粒、ペレッ
ト等の成形物を目的とする場合は、上記錠剤等を粉砕し
て整粒し、目的とする粒度の成形物を得る。こうして成
形した成形物を減圧乾燥、熱風乾燥等により再乾燥し、
成形物の含水率を4〜6重量%から1〜3重量%に低下
させ、その状態を保つように密封包装して製品とする。
含水率4〜6重量%の成形物を乾燥して含水率1〜3重
量%にすることにより、硬度はほとんど変らず、壊れに
くい状態を維持するが、品質保存性は著しく向上する。
また水中での崩壊時間は若干早くなる。ここで品質保存
性とは、生理活性物質の保存のほか、クロロフィル類や
カロチン類等の色素保存、脂質の酸化防止、蛋白質の変
性防止などが含まれる。微細藻類の品質の劣化は空気中
の酸素による酸化が主なものであり、これらは熱、光、
水分等により促進される。従来は水分による品質低下を
避けるために、含水率を低下させた状態で成形すること
が試みられ、この場合は必要な硬度が得られず、硬度を
上げるためには結合剤等の添加が必要であったが、本発
明では含水率の高い状態で成形後含水率を低下させるこ
とにより、高い硬度を維持するとともに、品質保存性を
高め、これにより長期の保存を可能とする。
量%にすることにより、硬度はほとんど変らず、壊れに
くい状態を維持するが、品質保存性は著しく向上する。
また水中での崩壊時間は若干早くなる。ここで品質保存
性とは、生理活性物質の保存のほか、クロロフィル類や
カロチン類等の色素保存、脂質の酸化防止、蛋白質の変
性防止などが含まれる。微細藻類の品質の劣化は空気中
の酸素による酸化が主なものであり、これらは熱、光、
水分等により促進される。従来は水分による品質低下を
避けるために、含水率を低下させた状態で成形すること
が試みられ、この場合は必要な硬度が得られず、硬度を
上げるためには結合剤等の添加が必要であったが、本発
明では含水率の高い状態で成形後含水率を低下させるこ
とにより、高い硬度を維持するとともに、品質保存性を
高め、これにより長期の保存を可能とする。
上記により得られた成形物は従来のものと同様に貯蔵、
運搬、使用される。
運搬、使用される。
以下、本発明の実施例について説明する。実施例中、%
は重量%を示す。
は重量%を示す。
屋外培養されたクロレラ藻体を十分水洗して100℃3分
間の熱処理後噴霧乾燥して含水率5.5%のクロレラ粉末
を得た。これをロータリー型錠剤機(畑鉄工性65D)で
圧縮圧力2000kg/cm2、回転数15rpm、厚さ4.5mm、重量0.
2g/TABの条件により打錠して硬度4.5±0.2kg/cm2の錠剤
(A)を得た。また、この錠剤を1〜10ミリTorrの条件
下で5〜6時間減圧乾燥し、含水率を2.0%に減じた錠
剤(B)を得た。
間の熱処理後噴霧乾燥して含水率5.5%のクロレラ粉末
を得た。これをロータリー型錠剤機(畑鉄工性65D)で
圧縮圧力2000kg/cm2、回転数15rpm、厚さ4.5mm、重量0.
2g/TABの条件により打錠して硬度4.5±0.2kg/cm2の錠剤
(A)を得た。また、この錠剤を1〜10ミリTorrの条件
下で5〜6時間減圧乾燥し、含水率を2.0%に減じた錠
剤(B)を得た。
得られた各区の錠剤の含水率、硬度および水中における
崩壊時間(日本薬局方の試験法による)を測定した結果
を第1表に示す。また各区の錠剤をそれぞれ密閉容器に
詰めて70℃および45℃の温度に維持して虚待保存試験を
行い、AOAC法による総クロロフィル量を測定した結果を
第1図および第2図に示す。
崩壊時間(日本薬局方の試験法による)を測定した結果
を第1表に示す。また各区の錠剤をそれぞれ密閉容器に
詰めて70℃および45℃の温度に維持して虚待保存試験を
行い、AOAC法による総クロロフィル量を測定した結果を
第1図および第2図に示す。
第1表より、打錠した後乾燥させたB区では、A区より
水分がかなり下がっているが、錠剤硬度にはほとんど変
化がなく、崩壊時間は若干早くなっているのがわかる。
また第1図および第2図より、クロロフィル量が半減す
る期間は、70℃保存ではA区で6日、b区で17日、45℃
保存ではA区で64日、B区で181日であり、本発明によ
り保存期間は約2.8倍になることがわかる。
水分がかなり下がっているが、錠剤硬度にはほとんど変
化がなく、崩壊時間は若干早くなっているのがわかる。
また第1図および第2図より、クロロフィル量が半減す
る期間は、70℃保存ではA区で6日、b区で17日、45℃
保存ではA区で64日、B区で181日であり、本発明によ
り保存期間は約2.8倍になることがわかる。
本発明によれば、含水率の高い状態で圧縮成形した成形
物を乾燥させて含水率を低下するようにしたので、結合
剤等の添加剤を使用することなく硬度の高い成形物を得
ることができ、しかも品質保存性が良好で、生理活性物
質等の有用物質の変性を防止でき、長期にわたって貯蔵
可能な微細藻類成形物を得ることができる。
物を乾燥させて含水率を低下するようにしたので、結合
剤等の添加剤を使用することなく硬度の高い成形物を得
ることができ、しかも品質保存性が良好で、生理活性物
質等の有用物質の変性を防止でき、長期にわたって貯蔵
可能な微細藻類成形物を得ることができる。
第1図および第2図は実施例の結果を示すグラフであ
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】微細藻類の藻体を含水率4〜6重量%で圧
縮成形し、成形後乾燥させて含水率1〜3重量%にする
ことを特徴とする微細藻類成形物の製造方法。 - 【請求項2】微細藻類からクロレラ、セネデスムス、ド
ナリエラまたはスピルリナである特許請求の範囲第1項
記載の製造方法。 - 【請求項3】成形後の乾燥が減圧乾燥または熱風乾燥で
ある特許請求の範囲第1項または第2項記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61239958A JPH0755140B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 微細藻類成形物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61239958A JPH0755140B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 微細藻類成形物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6394952A JPS6394952A (ja) | 1988-04-26 |
JPH0755140B2 true JPH0755140B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=17052360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61239958A Expired - Lifetime JPH0755140B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 微細藻類成形物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755140B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01215263A (ja) * | 1988-02-25 | 1989-08-29 | Yoshio Tanaka | ドナリエラ藻体含有硬質カプセル食品の製造法 |
FR3002177A1 (fr) * | 2013-02-20 | 2014-08-22 | Algopack | Procede de preparation d'une poudre de macroalgues brunes et procede de fabrication d'objets rigides a partir de ladite poudre |
-
1986
- 1986-10-08 JP JP61239958A patent/JPH0755140B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6394952A (ja) | 1988-04-26 |
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Legal Events
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