JP2000302694A - 医食兼用物質 - Google Patents

医食兼用物質

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JP2000302694A
JP2000302694A JP11109299A JP10929999A JP2000302694A JP 2000302694 A JP2000302694 A JP 2000302694A JP 11109299 A JP11109299 A JP 11109299A JP 10929999 A JP10929999 A JP 10929999A JP 2000302694 A JP2000302694 A JP 2000302694A
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medicine
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Fuyuki Mitsuyama
冬樹 光山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有用菌を腸内で大量増殖させるということが簡
易に行え、これにSOD効果をもプラスすることのでき
る医食兼用物質を提供する。通常の保存下で長く変質・
劣化することのない錠剤型医食医兼用物質やカプセル入
り医食兼用物質を提供する。 【解決手段】錠剤型医食兼用物質錠剤21については、
錠剤22が二層以上の被膜23・24で覆われている。
内側被膜23は腸内有用菌増殖促進物質を含んだものか
らなる。外側被膜24は胃酸に対して難溶性を示す腸溶
性物質からなる。カプセル入り医食兼用物質31につい
ては、被膜34で覆われたカプセル33内に内容物質3
2が充填されている。カプセル33は水分含有量を低減
されたゼラチン系の物質からなる。被膜34は胃酸に対
して難溶性を示す腸溶性物質からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品や食品の技術
分野に属するものであって、腸内有用菌・腸内有用菌増
殖促進物質・活性酸素抑制組成物などを有効に利用した
医食兼用物質に関する。
【0002】
【従来の技術】善玉菌といわれているところの腸内有用
菌や、酵素の一種であるSOD(Super Oxiside Dismuta
se) については、ヒトの健康に深く関わりのあることが
最近の研究で明らかになっており、多くの文献にも医療
や健康上の有効性を認める記述がある。一方で、オリゴ
糖をはじめとする糖類も、腸内有用菌の増殖に有効な物
質であることがよく知られている。腸内有用菌・腸内有
用菌増殖促進物質・SODなどは、これまでの既知事項
を要約して以下のようにいうことができる。
【0003】動物については、体内の老廃物を効率よく
体外へ排出できないときにそれらの害を受けて死に至る
といわれている。動物にとって最も害のある老廃物はア
ンモニアや亜硝酸で代表されるところの窒素化合物であ
る。ヒトでは主に、窒素化合物を腎臓から尿として体外
へ排出したり、肝臓より胆汁として腸内経由で体外へ排
出している。大腸内においても、悪玉菌と称する細菌の
作用でアンモニア・インドール・スカトールなどの有害
物質が産生される。しかも該産生物の一部が腸内で再吸
収されるために有害窒素化合物の体外排出効率が低下す
る。これに対して、ビフィズス菌その他の善玉菌が主に
大腸内で大量棲息していたり、善玉菌を大腸内で人為的
に大量増殖したりしたときには、悪玉菌の増殖が相対的
に抑制され、それで有害な窒素化合物や他の有害物質も
減少する。とくに各種の薬剤耐性をもたせたビフィズス
菌などは、病原性大腸菌「O−157」による感染症・
免疫不全症候群・各種の肝疾患などの予防や治療に優れ
た効果を発揮することが、本発明者の研究によっても明
らかになっている。
【0004】ビフィズス菌をはじめとする善玉菌のうち
には、オリゴ糖やラクチュロースを内服した場合に大腸
内で誘導(増殖促進)されるものが多くある。これらも
便秘や下痢などを惹き起こさない腸内環境整備(整腸作
用)のためヒトに用いられている。
【0005】また、活性酸素や過酸化脂質(以下活性酸
素等という)がヒトの体内で過剰産生された場合には、
動脈硬化や癌などの成人病をはじめ、アトピー症や喘息
のようなアレルギー性疾患・自己免疫疾患・その他の難
病までも惹き起こす。この過剰な活性酸素等を消去して
人体組織を破壊から守るというのがSODである。した
がってSODは疾病のない健康体を維持する上で重要な
働きをする酵素といえる。とはいえ、加齢にともない漸
減するSODは、成人などで不足しがちになる。ちなみ
に成人の場合はSOD不足のために40歳を越えたあた
りから成人病が多発する。また、慢性や急性の刺激とか
化学物質の摂取や侵入とかによって過剰な活性酸素等が
体内で生成される場合も、SODが不足するために前述
した諸疾病を惹き起す。これについては近時の医学が実
証している。それで医薬・健康食品・健康飲料などの分
野では、SODが注目され出し、これの研究が多角的に
進められているのである。SOD様作用のある物質(以
下SOD様物質という)は各種の動植物に含まれてお
り、最近では化学合成もされるようになっている。この
SOD様物質を経口や注射で人体に投与したときの臨床
結果として、著明な疾病予防や治療効果が出はじめてい
るという報告例もある。とくに健康食品や経口薬品など
の形態で具体化されたSOD様物質は普遍的に使用され
やすいので望ましい。
【0006】しかしながら腸内有用菌の生菌は、酸・水
分・熱などに弱いことが指摘される。したがって、ビフ
ィズス菌のような腸内有用菌を摂取してこれを腸内まで
十分に到達させるためには高度の工夫が要求される。そ
のような技術は下記の公知文献1〜3にみることができ
る。
【0007】公知文献1=特開昭61−151127号
公報:この文献に記載されたビフィズス菌含有ソフトカ
プセルは、保護物質たる澱粉に担持された菌体を硬化油
に分散させた後、これをゼラチン−ペクチン系の被膜で
覆い、それをさらに、塩化カルシウム水溶液で浸漬処理
して耐酸性を付与した腸溶性のものである。
【0008】公知文献2=特開昭62−263128号
公報:この文献に記載された腸内有用菌含有カプセル
は、内包された腸内有用菌が、常温で非流動性の疎水性
物質を介して被膜から隔離されているものである。
【0009】公知文献3=特開平7−69867号公
報:この文献のカプセル入りビフィズス菌は、常温で非
流動性の疎水性物質に懸濁されているビフィズス菌をカ
プセル化した後、カプセルを常温で通風乾燥し、ついで
乾燥カプセルを真空乾燥または真空凍結乾燥したもので
ある。この文献のものは、また、カプセルをゼラチンと
グレード選定されたペクチンとの混合系とすることで腸
溶化している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から理解で
きるように、健康の維持や各種疾患を治療する上では、
ビフィズス菌など有用菌の腸内大量増殖を無視するわけ
にいかない。しかし生きた腸内有用菌を摂取してこれを
腸管内まで十分到達させるというときは、菌体を保護す
るための処理が難事になる。したがって有用菌を腸内で
大量増殖するための手段については簡易に実施できるこ
とが望まれる。この有用菌の腸内増殖に加え、活性酸素
等を消去して人体組織を破壊から守るというSOD効果
が相乗化するのであれば、健康の維持や快復がより確実
なものとなる。
【0011】腸内有用菌(生菌)を摂取して腸管内へ到
達させるための手段は上記のように難事である。けれど
も現時点で腸内有用菌の大量増殖をはかる場合はこれ以
外に有効な方法がなく、そのための手段として前記公知
文献1〜3のものが開発されているのである。しかしな
がら各公知文献のものは、すべてゼラチン系のカプセル
が最外層として露出している。したがってこれらのもの
は、製造時の取扱中や、製造後から服用するまでの間に
ゼラチンカプセルが大気中の水分などを取り込んでしま
う。ゼラチンカプセルの水分含有量が当初よりも多くな
るというケースでは、当然のことながらカプセル内容物
質が影響を受け、これの効き目や品質が低下する。これ
はカプセルで被包されるSOD様物質・SOD様物質活
性安定化剤・腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質など
が酸・水分・熱に弱いからである。にもかかわらず既述
の各公知文献は、酸・水分・熱などの外的影響を受けや
すいカプセル内容物質について、これをそのような悪影
響から十分に防護するための技術を開示していない。
【0012】発明の目的:上記の課題を解決するために
なされた本発明の目的は、有用菌を腸内で大量増殖させ
るということが簡易に行え、これにSOD効果をもプラ
スすることのできる医食兼用物質を提供することであ
る。本発明の他の目的は、通常の保存下で長く変質・劣
化することのない錠剤型医食医兼用物質やカプセル入り
医食兼用物質を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
医食兼用物質は所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち請求項1に記載された
医食兼用物質は、腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質
・活性酸素抑制組成物のうちから選択された二つ以上の
ものを含有し、その選択されたうちの少なくとも二つが
腸内有用菌増殖促進物質と活性酸素抑制組成物であるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の請求項2に係る錠剤型医食兼用物
質は所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を
特徴とする。すなわち請求項2に記載された錠剤型医食
兼用物質は、酸・水分・熱のうちの一つ以上に弱い物質
を含有して錠剤化された医用および/または食用の錠剤
が二層以上の被膜で覆われており、これら被膜のうち
で、相対的に内側の被膜が腸内有用菌増殖促進物質を含
んだものからなるとともに、相対的に外側の被膜が胃酸
に対して難溶性を示す腸溶性物質からなることを特徴と
する。
【0015】本発明の請求項3に係る錠剤型医食兼用物
質は、請求項2記載のものにおいて、医食両用の物質が
腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組
成物のうちから選択された一つ以上のものを含んでいる
ことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項4に係るカプセル入り医食
兼用物質は所期の目的を達成するために下記の課題解決
手段を特徴とする。すなわち請求項4に記載されたカプ
セル入り医食兼用物質は、酸・水分・熱のうちの一つ以
上に弱い医用および/または食用の内容物質が、被膜で
覆われたカプセル内に充填されており、カプセルが水分
含有量を低減されたゼラチン系の物質からなるととも
に、被膜が胃酸に対して難溶性を示す腸溶性物質からな
ることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項5に係るカプセル入り医食
兼用物質は、請求項4のものにおいて、内容物質が腸内
有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物
のうちから選択された一つ以上のものを含んでいること
を特徴とする。
【0018】作用:腸内有用菌(善玉菌)は、その生菌
が腸内で大量増殖したときに悪玉菌の増殖を阻み、腸内
における有害物質の産生を抑制する。腸内有用菌の増殖
物質は、腸内で有用菌に資化されるから、有用菌の大量
増殖を促進することができる。SOD様物質を主体にし
た活性酸素抑制組成物は、体内の過剰な活性酸素等を消
去して人体組織を破壊から守るというのであるから、ヒ
トの健康を維持する上で有意に働く。活性酸素抑制組成
物がSOD様物質の活性安定化剤をも含んでいる場合
は、SOD様物質の失活が起こりがたくなるので、さら
に望ましいものになる。
【0019】本発明の請求項1に係る医食兼用物質は既
述のとおり、腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活
性酸素抑制組成物のうちから選択された二つ以上のもの
を含有し、その選択されたうちの少なくとも二つが腸内
有用菌増殖促進物質や活性酸素抑制組成物というのであ
る。このような条件を満たす医食兼用物質には二種のも
のがある。その一つとして、腸内有用菌増殖促進物質と
活性酸素抑制組成物との二物質からなる医食兼用物質
は、腸内有用菌の大量増殖を促進して腸内での有害物質
産生を抑制し、過剰な活性酸素等を消去して人体組織を
破壊から守る。この二物質からなる医食兼用物質は、ま
た、腸内有用菌の生菌を含んでいないことが製造やその
後の保存を簡易なものにする。他の一つとして、医食兼
用物質が腸内有用菌増殖促進物質や活性酸素抑制組成物
のほか腸内有用菌をも含有しているときは、腸内有用菌
の増量効果が相乗的に加わり、これの効能が飛躍的に向
上する。
【0020】本発明の請求項2に係る錠剤型医食兼用物
質はたとえば請求項3に記載されているように、腸内有
用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物な
ど健康増進効果のある物質を主たる組成としており、こ
れの錠剤が二層以上の被膜で覆われたものである。ここ
に記載された各物質のうちで酸・水分・熱などにとくに
弱いのは、生きた腸内有用菌である。けれどもこの錠剤
は、二層以上の被膜で覆われているから酸・水分・熱な
どに弱い内容物質がこれらの被膜で保護される。被膜に
ついて詳しくいえば以下のとおりである。各被膜のうち
では相対的に内側の被膜が腸内有用菌増殖促進物質を含
んだものからなる。この内側被膜は内容物質を保護する
だけでなく、内容物質が腸内有用菌である場合に腸内有
用菌の餌になるから、腸内での有用菌増殖がより促進さ
れる。各被膜のうちで、相対的に外側の被膜は胃酸に対
して難溶性を示す腸溶性物質(油脂類)からなる。この
外側被膜も内容物質を保護するのみにとどまらない。そ
れは胃酸に対する難溶性や腸内の脂肪分解酵素による易
溶性をこの外側被膜が併せもつからである。したがって
外側被膜によるときは、内容物質が胃で溶けずに腸にま
で到達する。そして腸内では、内容物質が有効かつ有意
に働いて健康を増進させる。外側被膜は、また、撥水性
をも有するから、これを施した後において外部の水分を
取り込みがたくする。したがって外側被膜下にある内容
物質は、通常の保存状態においても変質したり劣化した
りするということが長期間生じない。
【0021】本発明の請求項4に係るカプセル入り医食
兼用物質も、請求項5に例示されているように、腸内有
用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物な
ど健康増進効果のある物質を主たる内容物質としてお
り、被膜で覆われたカプセル内にその内容物質が充填さ
れている。ここで内容物質を被包しているカプセルは、
たとえば内容物質充填前、あらかじめ温風または熱風に
よる乾燥処理で水分含有量を減じられたゼラチン系のも
のである。したがってカプセルは、水分に弱い内容物質
に対し、これを変質させたり劣化させたりするような悪
影響を与えない。また、カプセル表面の被膜は、前記と
同じく胃酸に対して難溶性を示す腸溶性物質からなるの
で、内容物質が胃で溶けずに腸にまで到達する。そして
この場合も、内容物質が腸内で有効かつ有意に働いて健
康を増進させる。カプセル表面の被膜については、前記
と同種または異種の材料で二層以上形成してよいのであ
り、こうした場合は内容物質に対する保護効果がさらに
高まる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る各タイプの医食兼用
物質につき、これらの実施形態を添付図面に基づいて説
明する。
【0023】図1に例示された医食兼用物質11は錠剤
型をしている。この医食兼用物質11において主要組成
ないし主要成分となり得るのは、腸内有用菌・腸内有用
菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物などであり、これ
らは以下のようなものである。
【0024】腸内有用菌としては、代表的一例としてビ
フィズス菌をあげることができ、他に乳酸菌といわれて
いる各種の有用乳酸桿菌もあげることができる。このよ
うな腸内有用菌が薬剤耐性を有することもある。腸内有
用菌が薬剤耐性をもつという場合、その薬剤耐性は非伝
達性である。この種の薬剤耐性は、耐性対象となる薬剤
との関係で一剤耐性であったり二剤以上の多剤耐性であ
ったりする。腸内有用菌の薬剤耐性は、また、抗菌抗生
物質の場合に抗菌抗生物質に対する耐性であったり、抗
真菌抗生物質に対する耐性であったり、抗癌抗生物質に
対する耐性であったりする。薬剤耐性の対象となる抗生
物質(抗生剤)の具体的なものには、ペニシリン・コリ
スチン・ポリミキシン・サイクロセリン・グリセオフル
ビン・ストレプトマイシン・カナマイシン・クロラムフ
ェニコール・テトラサイクリン・マイトマイシン・ブレ
オマイシン・アクチノマイシン・エリスロマイシン・オ
キシテトラサイクリン・クロルテトラサイクリン・クロ
ロマイセチン・トリコマイシンなどがある。これら以外
の抗生物質や薬剤であって公知ないし周知のものも薬剤
耐性の対象になる。具体的一例として病原性大腸菌のた
めに用いられるホスホマイシン系やニューキノロン系の
抗生物質に対してはこれらに耐性をもつビフィズス菌等
の腸内有用菌が採用される。また、エイズなどの免疫疾
患にともなう下痢などの治療のため用いられるペニシリ
ン系・セファロスポリン系・アミノグリコシド系・テト
ラサイクリン系などの抗生物質に対しては、これらに耐
性をもつビフィズス菌等の腸内有用菌が採用される。以
上に述べたような薬剤耐性をもつ腸内有用菌は周知の感
受性検査を経た後に採取することになる。その一例で
は、採取したビフィズス菌(生菌)を寒天培地上に塗布
し、その上に所定の薬物を含ませたディスクを置き、そ
して培養後、菌の発育状態や発育阻止状態から、感受性
のある菌か耐性菌であるかを判定し、耐性菌のみを分離
抽出する。薬剤耐性腸内有用菌の耐性は非耐性菌に対し
て非伝達である。すなわちビフィズス菌の薬剤耐性は染
色体性のものであってプラスミド性のものでない。この
ような確認も、耐性菌と非耐性菌とを共存(混合培養)
させて伝達性の有無をみるという周知の方法で行われ
る。
【0025】腸内有用菌としては硝化作用をもつものも
利用できる。この腸内有用菌は、硝化能のある微生物か
ら取り出された硝化酵素の遺伝子をシャトルベクターに
てビフィズス菌等の腸内有用菌に導入し、硝化作用をも
たせたものである。この場合において、所定の遺伝子断
片を取り出すために用いる微生物は好気性菌の一種であ
って硝化菌といわれているものである。その具体的なも
のとしてニトロソモナス属やニトロバクター属のバクテ
リアをあげることができる。ニトロソモナス属のユウロ
ピエ(Nitrosomonas europaea)については、屎尿やア
ンモニウムなどを毒性の強い亜硝酸塩に分解することが
すでに知られている。一方、ニトロバクター属のアギリ
ス(Nitrobacter agilis)についても、亜硝酸を無毒の
硝酸塩に分解することがすでに知られている。また、活
性汚泥や土壌の中から硝化菌を簡便に検出する方法とし
ては、最確数法(MPN法)が広く知られている。これ
を上回る改良法も、特開平5−322986号公報や特
開平8−29426号公報に開示されている。したがっ
てニトロソモナスユウロピエやニトロバクターアギリス
については、公知ないし周知の方法で検出して入手する
とか、または、これらを所有してしている者から購入す
ればよい。硝化作用のある腸内有用菌は、概略、下記の
ようにしてつくられる。はじめは上記硝化菌の硝化酵素
の遺伝子を遺伝子工学的な手法で取り出す。つぎに取り
出した硝化酵素の遺伝子をシャトルベクターに挿入す
る。その後は遺伝子挿入後のシャトルベクターをビフィ
ズス菌に導入する。このような遺伝子組み換えでは、
自己複製に必要な遺伝子配列の存在、外来遺伝子を挿
入するための制限酵素の認識切断部位の存在がベクター
としての必須条件になる。また遺伝子操作の容易な実施
を可能にする上では、形質転換体の検出等に必要なマ
ーカ遺伝子の存在、利用可能な制限酵素の種類とその
認識切断部位の多様性、形質発現の高効率性、宿主
細胞との適合性と宿主域、宿主細胞内での安定性、
仮想される生物封じ込めに対する適応性なども重要にな
る。これらの研究と成果については、特開昭63−12
3348号公報・特開平2−107192号公報・特開
平5−130876号公報・特開平7−255481号
公報・特開平10−262670号公報などの国内文献
やこれら以外の外国文献にも数多くみられる。したがっ
て微生物に発現させることのできるプラスミド、すなわ
ちシャトルベクターとしては、公知ないし周知の方法で
つくることのできるものを適宜採用するか、または、こ
れらを所有してしている者から購入すればよい。なかで
も特開平10−262670号公報に開示されているシ
ャトルベクターは、本発明において有効に利用すること
ができる。
【0026】硝化作用のある腸内有用菌をつくる場合の
具体例で、硝化菌としてニトロバクターアギリスとニト
ロソモナスユウロピエとを用いるときは、以下のように
なる。ニトロバクターアギリスについては、容量1lの
小型発酵装置(ジャーファーメンター)内で、これを水
酸化ナトリウムでpH7.5にコントロールするととも
に、亜硝酸を経時的に定量し逐次亜硝酸ナトリウムを加
えながら培養する。ニトロソモナスユウロピエについて
は、これを坂口フラスコに入れて振盪培養し、グリース
イロスベイ(Griess Ilosuvay=亜硝酸検出試薬)を用い
て亜硝酸の定性を行い培養する。このようにして培養し
た各硝化菌より、これらの硝化能を指標として公知ない
し周知の方法でスクリーニングを行い、それぞれのcD
NAをクローニングする。得られた各cDNAをビフィ
ズス菌用のシャトルベクター(特開平10−26267
0号公報に記載のもの)にそれぞれ挿入する。その後は
公知の手段で、当該シャトルベクターをビフィズス菌
(健康成人の糞便や乳児の糞便から常法で分離同定した
ビフィドバクテリウム属の生菌)に導入する。かくて有
害窒素化合物を分解して無害にすることのできるビフィ
ズス菌が得られる。
【0027】そのほか、腸内有用菌については薬剤耐性
と硝化作用との両方を備えたものも採用することができ
る。
【0028】以上のような各種の腸内有用菌(生菌)
は、主に周知の凍結乾燥法で凍結乾燥された粉末状で用
いられる。
【0029】腸内有用菌に添加される増殖促進物質すな
わち腸内有用菌増殖促進物質は、イソマルトオリゴ糖・
ガラクトオリゴ糖・フラクトオリゴ糖・ラフィノース
(結晶性三糖類)・ラクチュロースなどを有効成分とし
て含むものである。このような増殖促進物質は、上記の
うちから任意に選択される一つ、または、任意に選択さ
れる複数の組み合わせからなる。ビフィズス菌増殖促進
物質として用いられるオリゴ糖(ラフィノースを含む)
やラクチュロースは高純度(純度90%以上)のもので
あり、望ましくは純度95%以上のものである。このビ
フィズス菌増殖促進物質について高純度というとき、純
粋な上記オリゴ糖類も含まれる。その場合の純度は95
%以上である。ビフィズス菌増殖促進物質についてさら
にいえば、精製により結晶化し、これを粉末化したもの
が主として用いられる。これらの増殖促進物質には、還
元麦芽糖が添加されていてもよい。また脂質・ミネラル
・ビタミン類・安定剤・保存剤などが必要に応じてビフ
ィズス菌増殖促進物質に添加される。カロリーの摂取量
を抑制する場合は砂糖のような糖源を含ませないのがよ
い。
【0030】活性酸素抑制組成物の原料は下記〜の
ように大別することができる。SOD様物質を含む原
料であるがこれを低分子化処理していないもの。SO
D様物質を含む原料にSOD様物質活性安定化剤を添加
したものであるがこれを低分子化処理していないもの。
SOD様物質を含む原料を失活させないように低分子
化処理したもの。SOD様物質を含む原料にSOD様
物質活性安定化剤を添加してこれを失活させないように
低分子化処理したもの。ここでいう原料は植物であるこ
とが多い。具体的には穀物類・果実類・野菜類・種子類
・茶の葉・茸類・海草類・藻類(クロレラを含む)・樹
木・竹・笹・草(ハーブを含む)などのうちからSOD
様物質を含むものを選択する。また、樹皮・果皮・花・
葉・茎・根・芽・胚芽・糠のような部分を取り出してこ
れを原料にすることもある。SOD様物質(フラボノイ
ド類・ポリフェノール類・タンニン・トコフェロール・
ビタミンBなど)を豊富に含む米・小麦・大麦・大豆
・小豆・モロコシ・鳩麦・エンドウのごとき種子類や、
茶の葉・海草・クロレラなどは、とくに望ましい原料で
ある。ビフィズス菌・乳酸菌・他の有用で安全な細菌
類、ビール酵母・パン酵母などの酵母類、それに動物性
物質も、また、これ用の原料の一部に加えられることが
ある。
【0031】SOD様物質の活性安定化剤については、
代表的一例としてトレハロースをあげることができる。
トレハロースは自然界に広く存在する非還元性二糖であ
って人体に無害のものである。動植物のトレハロースに
は、凍結・熱・乾燥などの障害から自身を保護する機能
があるといわれている。トレハロースには、また、植物
のSOD様活性を安定化させる作用があることも認めら
れている。他にビタミンC・ビタミンE・マルトースな
ども、この種の活性安定化剤として用いることができ
る。
【0032】上述した原料〜のうちで、原料の
場合はこれらに含まれているSOD様物質を低分子化し
たものである。原料中のSOD様物質を低分子化すると
きは、遠赤外線・超音波・高周波・低周波など任意のエ
ネルギを利用して原料焙煎する。具体的にいうと、一例
では遠赤外線を原料に照射してこれを焙煎し、他の一例
では超音波エネルギを原料に与えてこれを焙煎し、さら
に他の一例では遠赤外線と超音波との両方を用いて原料
を焙煎する。焙煎のときは、処理温度(焙煎温度)を4
0℃〜100℃望ましくは50℃〜95℃に保持するほ
か、原料を焦がさないようにしながらゆっくりと焙煎す
る。かかる焙煎によると、原料中のSOD様物質(高分
子物質)が重合を断ち切られて低分子化する。低分子化
後のSOD様物質は重合のないフリー状態であるから細
胞内に取り込むことができ、活性も高い。原料は焙煎
後、粉末状や顆粒状のように粉砕するが、焙煎前に原料
を細かく砕いておいてもよい。原料の場合は、また、
焙煎前および/または焙煎中にSOD様物質活性安定化
剤を添加する。この場合の活性安定化剤は上述したうち
の一種以上であるが、トレハロースを欠かさないことが
望ましい。原料に添加したSOD様物質活性安定化剤
は、上記焙煎の際に、SOD様活性を安定させてSOD
様物質の失活を防ぐから、多くのSOD様物質が活性化
状態を保持する。このSOD様物質活性安定化剤を焙煎
後の原料に添加することもある。なお低分子化処理して
いない上記原料も、これらを細かく砕いて用いる。
【0033】活性酸素抑制組成物の上記原料〜は、
そのまま活性酸素抑制組成物として用いられることもあ
るし、これらの原料〜が発酵処理されて用いられる
こともある。その発酵処理物は、一例として上記原料
のみを発酵処理したものであり、他の一例として上記原
料のうちの一つ以上と原料との混合物を発酵処
理したものである。該発酵処理物は別の一例として、上
記原料のうちのいずれか一つ、または、いずれか
二つ以上を発酵処理したものである。発酵については、
微生物を利用するもの・発酵物質を用いるもの・発酵物
質の前駆体を用いるものなど各種の手段があるから、こ
れらのうちのいずれか一つ以上の手段で原料を数10分
〜10日前後(通常は3〜36時間程度)発酵処理すれ
ばよい。微生物発酵では、発酵菌のほか各種の安全な嫌
気性菌や好気性菌を用いる。発酵物質による発酵では、
成熟した「パパイヤやパイナップルの果汁・イチジクの
果皮・ブドウの果皮・若竹の皮」などを用いるほか、ジ
アスターゼ・パクレアチンなどの消化酵素、プロテアー
ゼ・ペプシン・トリプシンなど微生物由来の蛋白質加水
分解酵素を用いる。また、発酵物質の前駆体による発酵
では、上記の消化酵素や蛋白質加水分解酵素を生成する
前駆物質を用いる。以上のような手段で発酵処理した原
料すなわち発酵処理物では、微生物や酵素などで重合が
さらに切断されるためSOD様物質の低分子化がより促
進する。この発酵処理物にも既述の活性安定化剤を添加
してよい。
【0034】活性酸素抑制組成物のうちには、上記発酵
処理物に油剤化物質が加えられたものもある。この場合
の油剤化物質は油脂系のものである。油脂系の油剤化物
質とは植物油・動物油・調合油(混合油)・加工油など
を含めた上位概念語である。植物油にはゴマ油・オリー
ブ油・コーン油・大豆油・菜種油・綿実油・糠油・パー
ム油・ヒマワリ油・ヤシ油・落花生油などがある。動物
油にはスッポン油(スッポンから採取した油)・肝油・
魚油のほか、漢方などで用いられる油がある。調合油
は、異種の植物油を調合したもの・異種の動物油を調合
したもの・植物油と動物油とを調合したものなどであ
る。加工油は油を粉末化したものである。より具体的な
油剤化物質を数例をあげると、下記〜のようなもの
になる。遠赤外線焙煎および/または超音波焙煎した
後のゴマから採取したペースト状の油。遠赤外線焙煎
および/または超音波焙煎した後のゴマから採取した油
と生ゴマから採取した油との混合油。スッポン油。そ
して一例では油剤化物質のいずれかを発酵処理物
に添加する。他の一例では油剤化物質を発酵処理物
に添加する。さらに他の一例では油剤化物質を発酵
処理物に添加する。油剤化物質の添加量は、発酵処理前
の原料または発酵処理物をAとし、油剤化物質をBとし
た場合、{B÷(A+B)}×100が50〜98重量
%となるような範囲内で設定するが、これに限定するも
のでない。また油剤化物質を添加した後の発酵処理物を
超音波処理するのも望ましい。既知のとおり細胞膜は油
親和性が大である。これに対し活性酸素抑制組成物は、
発酵処理物を上記のごとく油剤化したものであるから、
細胞膜を難なく通過して細胞内に到達することができ
る。この場合において、油剤化物質を用いたものは、
活性酸素抑制効果・精力回復効果・精力増強効果などが
焙煎抽出ゴマ油にあるということで望ましい。油剤化物
質を用いたものも精力回復効果や精力増進効果がある
ので望ましい。また、油剤化物質の割合が大きくなるほ
ど油剤化が十分となるので、そのようにすることは望ま
しい。その場合に油剤化物質を用いれば十分な油剤化
も容易に行える。
【0035】活性酸素抑制組成物については、これにビ
タミンCおよび/またはビタミンCの誘導体を含有した
物質を添加することもある。ビタミンCとその誘導体は
強力な還元性物質であり、それ自体に活性酸素抑制作用
が認められるから、これらを含有した活性酸素抑制組成
物の場合は、その相乗効果を獲得する。ビタミンCとそ
の誘導体は、また、麹などの自壊作用を抑制し、該活性
酸素抑制組成物を安定化させるから、遊離生成した既述
の低分子物質による活性酸素抑制作用も強化する。ビタ
ミンCの誘導体には、ビタミンCナトリウムなどの塩や
ビタミンCパルミテートなどのエステルがある。ビタミ
ンCまたはその誘導体を含有するものとしては、大麦・
大根の若葉や根・レモン・椰子の実・緑茶・ほうれん草
などを例としてあげることができる。また、これらを加
工して必要な成分を抽出したものも利用することができ
る。
【0036】以上に述べたような活性酸素抑制組成物を
製造するための手段は、下記の原料作製ステップと発酵
ステップと油剤化ステップと活性安定化ステップとを備
えている。
【0037】原料作製ステップでは、低分子化されたS
OD様物質が含まれているものを原料の一部または全体
として該低分子SOD様物質が失活していないものをつ
くる。具体的には前述した原料である。また、
これらのうちで焙煎処理を要するものは、既述の遠赤外
線・超音波・高周波・低周波などいずれか一つ以上のエ
ネルギで焙煎されている。とくにいえば遠赤外線焙煎や
超音波焙煎である。
【0038】発酵ステップでは原料を発酵処理して発酵
処理物をつくる。具体的には前述した原料のみを発酵
処理したものや、原料のうちの一つ以上と原料
との混合物を発酵処理したものや、原料のうちの
いずれか一つ、または、いずれか二つ以上を発酵処理し
たものなどをつくる。かかる発酵に際して、微生物利用
する手段・発酵物質を用いる手段・発酵物質の前駆体を
用いる手段などを任意に採用することも既述のとおりで
ある。
【0039】油剤化ステップでは、油剤化物質を発酵処
理物に添加してこれを油剤化処理する。具体的には前述
した油剤化物質を用い、一つめの例では油剤化物
質のいずれかを発酵処理物に添加し、二つめの例
では油剤化物質を発酵処理物に添加し、三つめの例
では油剤化物質を発酵処理物に添加する。そしてこ
の場合に、既述の範囲内で油剤化物質の添加量を設定す
る。ここで油剤化物質を添加した後の発酵処理物を超音
波処理することもある。
【0040】活性安定化ステップにおいては、原料作製
ステップ・発酵ステップ・油剤化ステップのうちの一つ
以上のステップであって、そのステップ前後にわたる任
意時点で一回以上、SOD様物質の活性安定化剤を添加
する。換言すると、原料作製前・原料作製中・原料作製
後・発酵前・発酵中・発酵後・油剤化前・油剤化中・油
剤化後のうちの一時点で一回以上、または、これらのう
ちの複数時点で複数回、活性安定化剤を添加するという
ものである。したがって前述した原料を用いるとき
は、これで活性安定化ステップを終えていることにな
る。活性安定化ステップは、また、実施自由度が上記の
とおりであるから、活性安定化剤を随時添加することが
できる。この活性安定化ステップで用いられる活性安定
化剤もすでに詳記したとおりである。
【0041】図1に例示された錠剤型医食兼用物質11
は、既述の腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性
酸素抑制組成物のうちから選択された二つ以上のものを
含有し、その選択されたうちの少なくとも二つが腸内有
用菌増殖促進物質と活性酸素抑制組成物である。したが
って、この錠剤型医食兼用物質11の一つは腸内有用菌
増殖促進物質と活性酸素抑制組成物腸内有用菌とからな
り、他の一つは腸内有用菌と腸内有用菌増殖促進物質と
活性酸素抑制組成物とからなる。腸内有用菌・腸内有用
菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物などについて、こ
れらをヒトに投与するときの1日量は、腸内有用菌で1
0〜100億個、腸内有用菌増殖促進物質(例:ラフィ
ノース)で4g前後、活性酸素抑制組成物4g前後であ
るから、これらの1日量や1日の服用回数を目安にして
錠剤の大きさを直径1mm〜5mm程度に設定すればよ
い。医食兼用物質11を錠剤化するときに、澱粉・飴粉
・その他の保護剤や賦形剤を添加してこれを打錠しても
よい。医食兼用物質11が粉末状や顆粒状をしているこ
ともある。
【0042】図2に例示された医食兼用物質21も錠剤
型で、前述した腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・
活性酸素抑制組成物などを錠剤22の主要組成ないし主
要成分にしている。したがって錠剤22は、酸・水分・
熱のうちの一つ以上に弱いものを含んでいることにな
る。保護剤・賦形剤の添加やその他に関しても、図2の
錠剤22は図1の医食兼用物質11に準ずる。これらを
総合した場合の一例として、錠剤22は、腸内有用菌・
腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物のうちの
いずれか一つを主要組成ないし主要成分とするものであ
る。他の一例として、錠剤22は、腸内有用菌・腸内有
用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物のうちのいずれ
か二つを主要組成ないし主要成分にしている。これ以外
の一例として、錠剤22は、腸内有用菌・腸内有用菌増
殖促進物質・活性酸素抑制組成物をすべて含んでいる。
【0043】図2の錠剤型医食兼用物質21において、
錠剤22は二層の被膜23・24で覆われている。両被
膜23・24のうちで相対的に内側の被膜23は、腸内
有用菌増殖促進物質を含んだものからなる。この場合の
腸内有用菌増殖促進物質は既述のものと同じである。こ
の場合の腸内有用菌増殖促進物質に乳糖や飴粉が含まれ
ていてもよい。両被膜23・24のうちで相対的に外側
の被膜24は、胃酸に対し難溶性を示す腸溶性物質から
なる。胃酸難溶性かつ腸溶性の物質は、植物性油脂・動
物性油脂・加工油脂・これらの混合物など任意の油脂類
からなる。油脂類の具体的なものとして植物鑞・動物鑞
(例:蜜蝋や鯨蝋)・カルバマワックス・硬化油・蔗糖
脂肪酸エステル・グリセリン脂肪酸エステル・ラード・
ヘット・バターなどをあげることができる。したがって
被膜24は、これら油脂類のうちから選択される単体ま
たは二つ以上の混合物からなる。この錠剤22を三層以
上の被膜で覆うというときは、三層目以降の被膜が被膜
24上にさらに形成される。ちなみに三層被膜構造のと
きは、ゼラチンと寒天からなるゼリー状であって必要に
応じ甘味料を加えた第三被膜が、第二被膜24の上に形
成される。
【0044】図2に例示された錠剤型医食兼用物質21
は、一例として以下のようにして製造される。はじめ
は、腸内有用菌(凍結乾燥された生菌)に保護剤(例:
澱粉)と賦形剤(例:乳糖・飴粉)とが加えられたもの
を周知の打錠機で打錠して錠剤22をつくる。つぎに、
オリゴ糖・乳糖・飴粉の混合物質からなる腸内有用菌増
殖促進物質を錠剤22の上に打錠して該錠剤22の表面
に被膜23を形成する。その後は、被膜23付き錠剤2
2または噴霧手段(周知)を回転させながら、融点より
も少し高い温度で液状にしたカルバマワックスを噴霧機
のノズルから被膜23の表面に吹き付け、被膜24を被
膜23の上に形成する。こうした後、自然または人為的
に温度降下(常温乾燥または低温乾燥)させることで、
被膜24は流動性を示さない硬さに固まる。このような
手段で製造される錠剤型医食兼用物質21の大きさは、
一例でいうと、錠剤22の直径が4mm、被膜23の厚
さが2mm、被膜24の厚さが0.05mmである。
【0045】図3に例示された医食兼用物質31はカプ
セル入りのものであり、これも前述した腸内有用菌・腸
内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物などを内容
物質32の主要組成ないし主要成分にしている。したが
って内容物質32は、酸・水分・熱のうちの一つ以上に
弱いものを含んでいることになる。保護剤・賦形剤の添
加やその他に関しても、図3の内容物質32は図1の医
食兼用物質11や図2の錠剤21に準ずる。これらを総
合した場合の一例として、内容物質32は、腸内有用菌
・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物のうち
のいずれか一つを主要組成ないし主要成分としている。
他の一例として、内容物質32は、腸内有用菌・腸内有
用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物のうちのいずれ
か二つを主要組成ないし主要成分にしている。これ以外
の一例として、内容物質32は、腸内有用菌・腸内有用
菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物をすべて含んでい
る。
【0046】図3のカプセル入り医食兼用物質31にお
けるカプセル33は、小さな容器部材33aとそのキャ
ップ部材33bとを合体するタイプのもので、これら両
部材33a・33bはゼラチンを主成分とするゼラチン
系のものからなる。ゼラチン(コラーゲンの熱湯処理で
得られる変性体)は周知のとおり、コラーゲンのペプチ
ド連鎖間の螺旋が解けて水溶性を示すほか、温水に溶
け、冷えると弾性のあるゲルになるものである。ゼラチ
ン系のカプセル33が寒天・マンナン・その他を含んで
いることもあるが、それらの量はゼラチンの上記物性を
損なわない範囲で設定される。カプセル33は、また、
内容物質充填の前に、あらかじめ乾燥処理を受けて当初
の状態よりも水分含有量を減じられているものである。
カプセル33の水分含有量は10%以下、望ましくは5
%以下である。図示例のカプセル33は、容器部材33
aとキャップ部材33bとで構成される割型のものであ
るが、これ以外のカプセル33として、シームレスタイ
プのものもある。
【0047】図3のカプセル33には、これの表面に被
膜34が形成されている。この被膜34は、前記油脂類
すなわち胃酸難溶性かつ腸溶性の物質からなるので、図
2の被膜24と組成的に同じということになる。カプセ
ル33の被膜34の上にも、ゼリー状の被膜が薄く形成
されることがある。
【0048】図3に例示されたカプセル入り医食兼用物
質31は、一例として以下のようにして製造される。カ
プセル33については、周知の手段で容器部材33aと
キャップ部材33bとを成形し、これらを45℃の温風
で8時間乾燥して水分含有量2%以下にする。内容物質
32については、腸内有用菌(凍結乾燥された生菌)と
保護剤(例:澱粉)と非流動性疎水物質(例:動物性油
脂または植物性油脂で固体状のもの)とを調合して前記
錠剤22の場合と同様のものをつくる。これらの先行工
程を終えた後は、容器部材33aに内容物質32を充填
し、これにキャップ部材33bを被せて封じられたカプ
セル33に仕上げる。その後は、図2のケースと同様、
液状にしたカルバマワックスを噴霧機のノズルからカプ
セル33の表面に吹き付け、被膜34をカプセル33の
上に形成する。以降も、自然または人為的に温度降下
(常温乾燥または低温乾燥)させることにより、被膜3
4を流動性を示さない硬さにまで固める。このような手
段で製造されるカプセル入り医食兼用物質21の大きさ
は、一例でいうと、カプセル33の長さが10mm、カ
プセル33の外径(直径)が5mm、カプセル33の厚
さが0.5mm以下、被膜24の厚さが0.05mmで
ある。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る医食兼用物質は、腸内有用
菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物のう
ちから選択された二つ以上のものを含有し、その選択さ
れたうちの少なくとも二つが腸内有用菌増殖促進物質や
活性酸素抑制組成物というものである。この条件を満た
すもののうちで、腸内有用菌増殖促進物質と活性酸素抑
制組成物との二物質からなるものは、腸内有用菌増殖促
進物質が腸内有用菌の大量増殖を促進して腸内での有害
物質産生を抑制し、活性酸素抑制組成物が過剰な活性酸
素等を消去して人体組織を破壊から守るというのである
から、これを医薬品や健康食品として利用するときは、
健康の維持や増進に役立つばかりか、種々の疾患・疾病
を予防し、それらに対する治療効果を著明なものにす
る。また、この二物質からなるものは、また、腸内有用
菌の生菌を含んでいないため、これの製造や保存が簡易
になる。一方、腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・
活性酸素抑制組成物の三物質からなるものは、上記の効
果にを腸内有用菌の増量効果が相乗的に加わるから、そ
の効能が飛躍的に向上する。
【0050】本発明に係る錠剤型医食両用物は、質酸・
水分・熱のうちの一つ以上に弱い医用および/または食
用の物質を含有して錠剤化された錠剤が二層以上の被膜
で覆われており、かつ、相対的に内側の被膜が腸内有用
菌増殖促進物質を含んだものからなり、相対的に外側の
被膜が胃酸に対して難溶性を示す腸溶性物質からなる。
したがって健康の増進や快復に効果のある錠剤部分(被
膜以外の部分)は、これが酸・水分・熱などに弱い物質
からなるとしても二層以上の被膜で十分に保護される。
さらにいえば、腸内有用菌増殖促進物質を含む内側被膜
は、内容物質を保護するだけでなく、腸内有用菌の餌に
もなるから、腸内での有用菌増殖をより促進させる。一
方で、難溶性を示す腸溶性物質からなる外側被膜も、内
容物質を保護するのみにとどまらず、内容物質を途中で
溶けないように保護して腸まで到達させるから内容物質
が腸内で有効かつ有意に働き、それが健康増進等に役立
つ。加えて撥水性をも有する外側被膜は、これを施した
直後、外部からの水分侵入を阻止するから、通常の保存
状態において、外側被膜下の内容物質が変質したり劣化
したりするということを長期間にわたり防止する。
【0051】本発明に係るカプセル入り医食兼用物質
も、酸・水分・熱のうちの一つ以上に弱い医用および/
または食用の内容物質が、被膜で覆われたカプセル内に
充填されているだけでなく、カプセルが水分含有量を低
減されたゼラチン系の物質からなり、被膜が胃酸に対し
て難溶性を示す腸溶性物質からなるというものである。
したがってカプセルは、水分に弱い内容物質に対し、こ
れを変質させたり劣化させたりするような悪影響を与え
ない。胃酸に対して難溶性を示す腸溶性物質からなる被
膜も、前記と同様、内容物質を途中で溶けないように保
護して腸まで到達させるから、健康増進効果を発揮すべ
く内容物質が腸内で有効かつ有意に働く。被膜は、ま
た、これを施した後において外部の水分を取り込みがた
くするから、通常の保存状態でも、内容物質の変質・劣
化が長期間にわたり起こりがたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医食兼用物質についてこれの一実
施形態を示した正面図である。
【図2】本発明に係るの錠剤型医食兼用物質についてこ
れの一実施形態を示した断面図である。
【図3】本発明に係るカプセル入り医食兼用物質につい
てこれの一実施形態を示した断面図である。
【符号の説明】
11 医食兼用物質 21 錠剤型医食兼用物質 22 錠剤 23 内側の被膜 24 外側の被膜 31 カプセル入り医食兼用物質 32 内容物質 33 カプセル 33a カプセルの容器部材 33b カプセルのキャップ部材 34 被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/54 A61K 9/54 4C087 31/00 601 31/00 601 639 639C 643 643 31/70 605 31/70 605 35/74 35/74 A Fターム(参考) 4B018 LB10 LE01 LE02 MD31 MD48 MD86 MD87 ME06 ME11 MF08 4B035 LC06 LE07 LG17 LG31 LG50 LK14 LK19 LP35 4C076 AA41 AA45 AA58 AA60 BB05 CC16 CC40 EE42H FF04 FF06 GG14 4C084 AA24 AA27 MA35 MA37 MA52 NA05 NA14 ZA731 ZC332 ZC752 4C086 AA01 EA01 MA02 MA03 MA04 MA05 MA35 MA37 MA52 NA14 ZA66 ZA73 4C087 AA01 BC56 BC60 MA35 MA37 MA52 NA05 ZA66 ZA73 ZC33 ZC75

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腸内有用菌・腸内有用菌増殖促進物質・活
    性酸素抑制組成物のうちから選択された二つ以上のもの
    を含有し、その選択されたうちの少なくとも二つが腸内
    有用菌増殖促進物質と活性酸素抑制組成物であることを
    特徴とする医食兼用物質。
  2. 【請求項2】酸・水分・熱のうちの一つ以上に弱い物質
    を含有して錠剤化された医用および/または食用の錠剤
    が二層以上の被膜で覆われており、これら被膜のうち
    で、相対的に内側の被膜が腸内有用菌増殖促進物質を含
    んだものからなるとともに、相対的に外側の被膜が胃酸
    に対して難溶性を示す腸溶性物質からなることを特徴と
    する錠剤型医食兼用物質。
  3. 【請求項3】医用および/または食用の物質が腸内有用
    菌・腸内有用菌増殖促進物質・活性酸素抑制組成物のう
    ちから選択された一つ以上のものを含んでいる請求項2
    記載の錠剤型医食兼用物質。
  4. 【請求項4】酸・水分・熱のうちの一つ以上に弱い医用
    および/または食用の内容物質が、被膜で覆われたカプ
    セル内に充填されており、カプセルが水分含有量を低減
    されたゼラチン系の物質からなるとともに、被膜が胃酸
    に対して難溶性を示す腸溶性物質からなることを特徴と
    するカプセル入り医食兼用物質。
  5. 【請求項5】内容物質が腸内有用菌・腸内有用菌増殖促
    進物質・活性酸素抑制組成物のうちから選択された一つ
    以上のものを含んでいる請求項4記載のカプセル入り医
    食兼用物質。
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