JPH075479B2 - インターフエロン投与用ビヒクル - Google Patents

インターフエロン投与用ビヒクル

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JPH075479B2
JPH075479B2 JP60022740A JP2274085A JPH075479B2 JP H075479 B2 JPH075479 B2 JP H075479B2 JP 60022740 A JP60022740 A JP 60022740A JP 2274085 A JP2274085 A JP 2274085A JP H075479 B2 JPH075479 B2 JP H075479B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はインターフエロン、特にインターフエロンの局
所投与のためのビヒクルに関する。
1957年にアイザツクおよびリンダーマンはウイルス感染
した細胞の培養物から得た上澄液に正常細胞を種々のウ
イルスによる感染に対して保護しうる活性が含まれるこ
とを認めた。この活性は彼らが“インターフエロン”と
呼んだ蛋白成分に伴うものであつた。その後、種々の別
個の型のインターフエロン(一般にα,βおよびγ‐イ
ンターフエロンと分類される)があり、これらは抗ウイ
ルス活性のみでなく強力な抗細胞活性、抗腫瘍活性およ
び免疫調節活性をもつことが示された。
αおよびβ‐インターフエロン(I型インターフエロン
類としても知られている)はそれぞれ白血球および線維
芽細胞に作用するウイルスまたは合成ポリヌクレオチド
により誘導される。γ‐インターフエロン(免疫または
II型インターフエロンとしても知られている)は初回抗
原刺激を受けたリンパ球においては特定の抗原によつ
て、または初回抗原刺激を受けていないリンパ球におい
てはT細胞分裂促進剤によつて誘導される。これらのイ
ンターフエロンはすべて、均質になるまで精製すること
がきわめて困難であることが証明されており、従つて多
くの場合粗製の、または部分的に精製された製剤として
用いられている。これらのインターフエロンについての
一般的考察は種々の文献および論文に見られ、これには
“インターフエロン系”、W.E.スチユワート、II(スプ
リンガー‐フエルラーク社、ニユーヨーク(1979
年));“インターフエロン1981、Vol.3、イオン・グ
レツサー編、アカデミツク・プレス社、ニユーヨーク
(1981年));および“インターフエロン療法”、ワー
ルド・ヘルス・オーガナイゼイシヨン技術論文シリーズ
676(ワールド・ヘルス・オーガナイゼイシヨン、シユ
ネーブ、1982年)が含まれる。
10年以上の間、あらゆる型のインターフエロンが臨床研
究に用いられてきた。本来これらはウイルス性病原体に
対して用いられたが、その後それらの用途は各種の悪性
疾患の治療を含むまでに広がつてきた。インターフエロ
ンの臨床応用に際しての重要な因子は投与法である。静
脈内または筋肉内注射による全身投与が最も頻繁に採用
され、ある成果を得ている。この投与法に固有の問題に
は、インターフエロンが感染していないかまたは悪性で
ない細胞に接触し、望ましくない副作用を起こす可能性
があることが含まれる。従つて好ましい方法は、インタ
ーフエロンを直接に感染した組織または器官に付与する
ことである。ある場合にはこれは疾患部位に直接に注入
することによつて行われる。他の場合、たとえば眼病、
ならびに陰部ヘルペス、口唇ヘルペス、耳性帯状ヘルペ
スおよびアデノウイルス誘発性角膜炎およびコンジロー
ムの場合(これらはすべて皮膚の病変を生じる)には、
局所投与が好ましい投与法である。本発明はこの後者の
局所投与法に関する。
インターフエロンの局所投与は多くの理由で困難な問題
であることが証明された。まずインターフエロンは通常
局所適用により投与される治療薬、たとえばプロカイ
ン、ニトログリセリンなどの分子量よりも大きな分子量
をもつ蛋白質である。一般に分子量の大きな蛋白質は低
分子量物質よりも著しく小さな溶液拡散係数をもつ。こ
の差は半固体媒質中では一般に悪くなる。従つてインタ
ーフエロンを局所投与するために用いられるビヒクルは
包装、輸送および適用中に高分子量インターフエロンを
懸濁状態に保たなければならず、かつこれが患部に適用
された場合には妥当な時間ビヒクルからインターフエロ
ンを放出することが可能でなければならない。第2のビ
ヒクルは直接的な化学的作用、沈殿または固定化により
インターフエロンの活性に不利な影響を与えてはならな
い。これらはいずれもインターフエロンと患部の相互作
用を妨げるであろう。
第3に(多くの場合、最も達成しにくい)、ビヒクルは
輸送、取扱いおよび患者による投与に便利であるために
室温および体温でインターフエロン製剤に十分に長い保
存寿命を与えるべきである。一般に治療薬を局所投与す
る場合、その薬剤およびそのビヒクルは以下の保存寿命
条件を満たさなければならない。1)薬剤は室温(22
℃)に約14日間保たれた場合、その治療効果の重要な部
分を保持しなければならず;また2)薬剤は体温(37
℃)に約1日間保たれた場合にもその活性の重要な部分
を保持しなければならない。室温で14日間の条件により
製剤の輸送、取扱いおよび小小売りが可能となる。体温
で1日の条件により、患者が製品を携帯し、必要に応じ
て1日中適用することが可能となる。
組み換えDNA法により製造された、または天然の供給源
から得られたインターフエロンは粗製の、または部分的
に精製された形である場合に温度不安定性の物質である
ことは周知である。たとえばモラーらは“インターフエ
ロン研究に関する第3回国際年会”で、ヒト白血球イン
ターフエロンのゲルが4℃においてすらその活性の80%
をわずか2週間で失つたと報告した。明らかにこれはイ
ンターフエロン製剤が商業的条件を満たすために達成す
べき22℃で14日間、37℃で1日間という安定性の条件か
らはほど遠い。現在得られるデータは、高度に精製され
たインターフエロン、特に高度に精製されたγ‐インタ
ーフエロンも温度不安定性であることが示唆される。こ
の技術水準からみて、局所用インターフエロンに用いる
ビヒクルは治療上安定な製剤を提供するという点で重荷
をもつことは明らかである。
本発明の目的は、インターフエロンの局所適用に用いる
のに適したビヒクルを提供することに関する従来技術の
問題を克服することである。特に包装、輸送および適用
中に高分子量インターフエロンを懸濁状態に保ち、なお
かつ活性インターフエロンを患部で容易に放出しうる、
インターフエロン用の局部適用ビヒクルを提供すること
である。本発明の他の目的は、製剤の製造中およびその
後に直接的な化学作用、沈殿、固定化その他の機構によ
りインターフエロンの活性を著しく損うことのないイン
ターフエロン投与用ビヒクルを提供することである。本
発明のさらに他の目的は、インターフエロンが室温およ
び体温で共に長い保存寿命を示すインターフエロン投与
用ビヒクルを提供することである。より詳細には本発明
の目的は、インターフエロンが室温で約14日以上、体温
で約1日以上、その生物活性の実質的な部分を保持する
インターフエロン投与用ビヒクルを提供することであ
る。
本発明によれば、a)治療上有効な量のα−インターフ
ェロン;ならびに、b)α−インターフェロンと相溶性
のビヒクル基剤からなる凍結乾燥していない局所投与用
インターフェロン製剤を適用することによって達成され
る。本発明の好ましい実施態様によれば、蛋白質分解酵
素抑制薬はα1-抗トリプシン性抑制薬、α2-マクログロ
ブリン、大豆系抑制薬、Nα‐トシル‐L-リシンクロル
メチルケトン、フツ化フエニルメチルスルホニル、Nα
‐トシルフエニルアラニンクロルメチルケトン、または
それらの混合物よりなる群から選ばれる。特に好ましい
蛋白質分解酵素抑制薬はヒトα1-抗トリプシン性抑制薬
である。本発明の他の好ましい実施態様によれば、イン
ターフエロン製剤には微生物性作用物質によるインター
フエロン活性の低下を防止するために有効な量の保存剤
1種または2種以上が含まれる。
軟こうの形(たとえばペースト、クリーム、ゲルなど)
のビヒクルの場合、特に好ましいヒビクル基剤はヒドロ
キシエチルセルロースを含むものであるか、またはポリ
エチレングリコールの混合物から調製される。ヒドロキ
シエチルセルロース系基剤は特に高いインターフエロン
力価を与える。またこれらの基剤を用いたインターフエ
ロン製剤は均一な稠度ならびに好ましい感触および外観
をもつことが認められた。
ポリエチレングリコールを用いるビヒクル基剤に関して
最終製剤を製造するための好ましい方法には、ポリエチ
レングリコールを約45℃の温度に加温し、インターフエ
ロン(1種または2種以上)を同様な温度に加温し、加
温したポリエチレングリコールおよび加温したインター
フエロンを互いに混和し、得られた混合物を室温以下に
冷却する工程が含まれる。この方法で調合されたインタ
ーフエロン製剤はむらがなく均質であり、その操作にイ
ンターフエロンを比較的高い温度に加熱することが含ま
れるのにもかかわらず高水準のインターフエロン活性も
もつことが認められた。
第1図は45℃に加温した、および加温しなかつたα‐イ
ンターフエロン製剤の−20℃における保存挙動を示す。
第2図は0mg/ml(パネルA)、1mg/ml(パネルB)およ
び10mg/ml(パネルC)の大豆系抑制薬が22℃で保存さ
れたインターフエロン液剤に与える影響を示す。
上記のように本発明はインターフエロンの局所投与用ビ
ヒクルに関する。
本発明は天然のインターフエロン、組み換えDNA技術に
より製造されたインターフエロン、および化学合成によ
り製造されたインターフエロンを含むあらゆる型のイン
ターフエロンに適用できる。また本発明は粗製の、半精
製された、および精製されたインターフエロンに関して
適用できる。
本発明を適用できる、より一般的な型のインターフエロ
ンの例には、ヒトおよび動物起源のαインターフェロン
が含まれる。なお、α−インターフェロンの代わりにβ
またはγインターフェロンを使用しても同様の効果を奏
する。これら3種のインターフエロンはそれぞれ各種の
方法で製造することができる。たとえばα‐インターフ
エロンの製法はカンテルらにより“メソツヅ・イン・エ
ンザイモロジー”、Vol.78、29-38頁(1981)に記載さ
れている。同様にβ‐インターフエロン製造の概要はレ
オンおよびホロスゼビツツにより“メソツヅ・イン・エ
ンザイモロジー”、Vol.78、87-101頁(1981)に、また
バン・ダムおよびビリアウにより“メソツヅ・イン・エ
ンザイモロジー"Vol.78,101-119頁(1981)に記載され
ている。γ‐インターフエロンの製造法はジヨンソンら
により“メソツヅ・イン・エンザイモロジー”、Vol.7
8,158-162頁(1981)に記載されている。γ‐インター
フエロンを製造するための特に好ましい方法は米国特許
出願第446,160号明細書(1982年12月2日出願、本発明
と同一出願人)に記載されている。以上の参考文献およ
び特許明細書の関連部分をここに参考として引用する。
一般にこれらおよび他の方法で製造されたインターフエ
ロンは液体として供給される。この種の液体を本発明の
局所用のビヒクルの一成分として用いる場合、ここでは
“インターフエロン原料液(source liquid)”と呼
ぶ。
個々の症例において局所投与されるインターフエロンの
量およびインターフエロンを投与する頻度は使用される
インターフエロン、治療される疾患、インターフエロン
療法に対する患者の反応、および使用される製剤が半固
体(たとえば軟こう)もしくは液体(たとえば点眼剤、
点鼻剤、スプレーまたは淮注液)のいずれであるかなど
の因子に依存するであろう。
αおよびβ‐ギンターフエロンについては国立衛生研究
所、NIH(米国保健福祉局、ベテスダ、マリーランド)
により単位力価(unit strenght)が定められた。この
単位力価に関しては、粗製のまたは部分的に精製された
天然のインターフエロンを用いた軟こう製剤についての
用量水準は約10,000〜1,000,000NIH単位/g(軟こう)の
範囲にあり、一方精製した天然のおよび組み換えインタ
ーフエロンについては用量水準は50,000,000NIH単位/g
に及んでもよい。軟こう中のαおよびβインターフエロ
ンの好ましい用量水準は一般に約25,000〜約500,000NIH
単位/g(軟こう)である。
液剤について簡便に得られる用量水準も、使用するイン
ターフエロンの供給源の関数として同様な変動性を示
す。たとえば粗製の、または部分的に精製した天然のα
またはβ‐インターフエロンは約25,000〜2,000,000NIH
単位/ml(製剤)の単位力価をもつことができ、特に好
ましい用量水準は約100,000〜1,000,000NIH単位/mlであ
る。所望によりいつそう高い水準、たとえば50,000,000
NIH単位/mlが、精製した天然の、および組み換DNAによ
るインターフエロンを用いて容易に得られる。
γ‐インターフエロンに関しては単位力価はまだ定めら
れていない。γ‐インターフエロンは多数の供給業者か
ら市販されており、これにはインターフエロン・サイエ
ンシズ社(ニユーブルンスビツク、ニユージヤージー;
同一出願人)およびメロイ・ラボラトリーズ(スプリン
グフイールド、バージニア)が含まれる。これらの市販
製剤の力価は各社の基準により定められている。これら
の単位に関しては、γ‐インターフエロンの軟こう製剤
および液剤は一般にαおよびβインターフエロンに関し
て上述したものと同様な濃度水準を含む。
本発明は、1度に1種のインターフエロンを投与するほ
かに、異なる種類のインターフエロン、異なる供給源か
らのインターフエロン、および異なる製法により製造し
たインターフエロンを含むインターフエロンの混合物を
投与するためにも適用できる。たとえばαおよびβ‐イ
ンターフエロン、ならびに恐らく他のインターフエロン
の組合せ(たとえば異なる組み換え法により製造された
α‐インターフエロンを混和したもの)は相乗効果をも
つ可能性のあることが知られている。本発明はこの種の
相乗作用性組合せの局所投与をも包含する。
本発明に用いられるビヒクル基剤は下記の基準を同時に
満たさなければならない。ビヒクル基剤は高分子量のイ
ンターフエロン1種または2種以上を懸濁状態に保持す
ることができ、なおかつ該インターフエロンを患部にお
いて放出することができなければならない;2)ビヒクル
基剤は投与される該インターフエロンと相溶性であつ
て、インターフエロンの活性に不利な影響を与えないも
のでなければならない;3)ビヒクル基剤は患者にとつて
受容できるものでなければならない;すなわち非刺激
性、無毒性であり、適切な香味、色および口当りをもた
なければならない;また4)ビヒクル基剤は容易に製造
し、かつ容器に分注し、その後患者により患部に施すこ
とができる適切な流動学的特性をもたなければならな
い。
軟こう型ビヒクルには本発明により、水溶性基剤および
水不溶性基剤を含む種々のビヒクル基剤を使用できる。
一般に水溶性基剤、たとえばグリコールエーテル、セル
ロース、ポリオキシステアレートなどを含む基剤がイン
ターフエロンの蛋白性の特性のため好ましい。
本発明により用いられる特に好ましい水溶性基剤はポリ
エチレングリコール1種または2種以上の混合物からな
る。異なる分子量のポリエチレングリコールたとえば30
0〜20,000の分子量をもつポリエチレングリコールを組
み合わせることにより、この型の基剤につき広範な粘度
および水溶液濃度(たとえば15〜25%)が得られる。こ
の種の配合物の1つは、分子量400のポリエチレングリ
コールおよび分子量3350のポリエチレングリコール60:4
0の混合物からなる。この混合物はインターフエロンの
投与に特に適したビヒクルを与える。
しかしこれらのポリエチレングリコール含有塩基をイン
ターフエロンと共に用いるためには、インターフエロン
をビヒクル基剤に含有させるために特殊な取扱い操作を
必要とする。室温以下では本発明により使用するのに適
したポリエチレングリコールの種々の混合物は液体より
はむしろ半固体状のペーストである。これに対しインタ
ーフエロンは前記のように一般に液体として供給され
る。これら2成分を機械的混合により組み合わせること
もできるが、このような混合によればしばしば不均質な
軟こうが得られ、インターフエロンが変性する可能性が
ある。本発明によれば、のちに提示する具体例と関連し
てより詳細に記述されるように、両成分が高められた温
度(たとえば45℃)に加温されている場合、ポリエチレ
ングリコールとインターフエロンを組み合わせることに
より優れたポリエチレングリコールを基礎とする軟こう
を調製しうることが見出された。意外にも、熱感受性に
つながるであろうと予想されたと思われる蛋白性の特性
にもかかわらず、この方法によつてインターフエロンが
有意には不活化されないことが認められた。
最終製剤の稠度を患部への適用に適した範囲内に維持す
るためには、ポリエチレングリコール系のビヒクル基剤
(たとえば前記60:40の基剤)に添加するインターフエ
ロン原料液の量を約0.01〜0.25ml/g(基剤)、最も好ま
しくは約0.05〜0.15ml/g(基剤)の範囲に維持すべきで
あることが認められた。
本発明に用いられる他の特に好ましい水溶性ビヒクルに
は、ヒドロキシエチルセルロースが軟こうの増粘剤とし
て使用される。増粘剤はインターフエロン軟こうの調製
に際して特に有用である。この薬剤は軟こうを直ちに完
全に増粘させるのではなく、約2〜4時間後にようやく
増粘させるからである。従つてインターフエロンは基剤
がなお比較的低い液体様の粘度をもつている間にヒドロ
キシエチルセルロース含有ビヒクル基剤と混和すること
ができる。前記のようにインターフエロンは普通は液体
として供給されるので、これは均質な混合物が容易に得
られることを意味する。またヒドロキシエチルセルロー
ス含有ビヒクル基剤は十分にゲル化したのち最終製剤に
好ましい感触および外観を与えることが認められた。さ
らにこのビヒクル基剤を用いるインターフエロン製剤は
以外にも特に高いインターフエロン力価をもつことが認
められた。
ヒドロキシエチルセルロースを用いた好ましい軟こう基
剤には、たとえば粘度2200センチポアズをもつヒドロキ
シエチルセルロース約1〜5重量%、グリセリン約10〜
50重量%、および水約49〜85重量%が含まれる。このビ
ヒクル基剤に好ましくは基剤100g当たり約10〜30mlのイ
ンターフエロン原料液を添加する。特に好ましいヒドロ
キシエチルセルロース系ビヒクル基剤にはヒドロキシエ
チルセルロース(粘度2200センチポアズ)約2〜3重量
%、グリセリン約20〜38重量%、および水約60〜78重量
%を含む。この基剤と組み合わせて、基剤100g当たり約
15〜20mlのインターフエロン原料液を用いることが好ま
しい。力価の低いインターフエロン原料液については、
ビヒクル基剤中に用いる水の量を少なくし、より多量の
原料を基剤と混合することができる。こうして、製剤の
流動学的特性に不利な影響を与えることなく最終製剤の
力価を調整することができる。ヒドロキシエチルセルロ
ース含有ビヒクル基剤はグリセリンの代わりにポリソル
ベートその他これに類する湿潤剤を含有してもよい。ヒ
ドロキシエチルセルロースの代わりに他のセルロースお
よびそれらの誘導体、たとえばメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセル
ロースを用いることもできる。
液状ビヒクル、たとえば滴剤、スプレーまたは淮注液に
ついては、ビヒクル基剤は投与すべき1種または2種以
上のインターフエロンと相溶性の非刺激性液体である。
インターフエロンの蛋白性の特性のため一般に水溶液が
好ましい。好ましい液体基剤には生理食塩液、水中の5
〜50%グリセリンおよび水中の5〜50%ソルビトールで
ある。これらの塩基のうちでは生理食塩液が最も好まし
い。これは等張であり、ほとんどの場合患者に対し非刺
激性だからである。
ビヒクル基剤の湿潤性を高めるために、既知の湿潤剤、
たとえばポリソルビトール系界面活性剤を用いることが
できる。同様にこの製剤の粘度も種々の既知の粘度調節
剤(たとえばポリビニルアルコール)を用いて調整する
ことができる。
液体ビヒクルについて先きに述べたように、インターフ
エロンの用量は製剤に用いられるインターフエロンの供
給源に応じて一般に約25,000〜50,000,000単位/mlであ
る。当業者に明らかなように、これらの用量水準、およ
び希望する他のいかなる用量水準もインターフエロン原
液およびビヒクル基剤の相対量を変えることによつて容
易に達成される。
インターフエロン成分およびビヒクル基剤成分のほか
に、本発明の局所用製剤は蛋白質分解酵素抑制薬1種ま
たは2種以上を含有していてもよい。これらの抑制薬
は、粗製のおよび部分的に精製された製剤中に認められ
る蛋白質分解作用物質によるインターフエロン成分の生
物活性の消失速度を低下させるために製剤中に含有され
る。本発明によればこの種の局所用製剤におけるインタ
ーフエロン消失(特に高められた温度、たとえば室温ま
たは体温)の主な原因はインターフエロン原料液の一部
として製剤中に導入された蛋白質分解酵素によるインタ
ーフエロンの消化である。製剤中に入ると、これらの混
入酵素は経時的にインターフエロンの治療効力を破壊す
る。
インターフエロン原料液中に見出される蛋白質分解酵素
はインターフエロンの製造に用いられるヒト血清、白血
球との他の生物材料に由来するか、また恐らく混入微生
物に由来するものであろう。一般にこれらの酵素は“セ
リン系”蛋白質分解酵素型、すなわちそれらの活性部位
に決定的なセリン残基をもつものである。この種のセリ
ン系蛋白質分解酵素にはトリプシン、プラスミン、トロ
ンビン、白血球エラスターゼ(elastase)、カリクレイ
ンおよびカテプシンが含まれる。ある場合には(たとえ
ばプラスミンおよびトロンビン)、インターフエロン原
料液は実際には活性な蛋白質分解酵素を含有せず、むし
ろ不活性な前駆物質を含有し、これが特に高められた温
度で活性な形に徐々に変換される。
これら蛋白質分解酵素の作用を制御するために、本発明
の局所用製剤には、蛋白質分解酵素と相互作用し、これ
らがインターフエロン原料液中のインターフエロンを消
化し、これにより不活性化するのを阻止する蛋白質分解
酵素抑制薬1種または2種以上が含有される。
本発明の実施に際してはヒト、動物または植物由来の種
々の蛋白質分解酵素を用いることができる蛋白質分解酵
素抑制薬およびインターフエロン原料液中に一般に存在
する蛋白質分解酵素の活性部位は双方ともきわめて一定
の(conserved)性質をもつので、抑制薬は蛋白質分解
酵素と同一種に由来するものである必要はなく、異なる
種、または植物由来のものであつてもよい。たとえば大
豆系のトリプシン抑制薬(ここでは“大豆系抑制薬”と
も呼び、“STI"と略記する)はヒト、ウシ、サケ、アカ
エイ、カマスおよびシチメンチヨウなどの種々の原料か
ら得られるトリプシンを抑制することができる。トリプ
シンを抑制するほかにSTIはウシおよびニワトリのキモ
トリプシン、ヒトプラスミン、ヒトカリクレイおよびコ
クナーゼを抑制し、またプロトロンビンがトロンビンに
変換するのを遮断するであろう。
本発明により使用するのに特に好ましい蛋白質分解酵素
抑制薬にはSTI、α1-抗トリプシン系抑制薬(以下“α1
-AT"と略記する)、Nα‐トシル‐L-リシンクロロメチ
ルケトン(以下“TLCK"と略記する)、フツ化フエニル
メチルスルホニル(以下“PMSF"と略記する)、Nα
トシルフエニルアラニンクロルメチルケトン(以下“TP
CK"と略記する)、α2-マクログロブリンおよびそれら
の混合物が含まれる。これらの抑制薬のうちではSTIが
その低原価のため特に好ましく、α1-ATがヒト血清から
調製される場合アレルギー反応の機会が少ないため最も
好ましい。ヒトα1-ATを精製するのに適した方法はJ.ト
ラビスおよびD.ジヨンソンにより“メツツズ・イン・エ
ンザイモロジー”、Vol.80,754-765頁に記載されてい
る。その関連部分をここに参考として引用する。先きに
挙げた他の好ましい蛋白質分解酵素抑制薬はシグマ・ケ
ミカル・カンパニー(セントルイス・ミズーリ)(ST
I、TLCKおよびPMSF)、ケミカル・ダイナミツクス社
(サウス・プレインフイールド、ニユージヤージー)
(TPCK)、およびベーリンガー・マンハイム・バイオケ
ミカルズ(インデイアナポリス、インデイアナ)(α2-
マクログロブリン)を含む種々の供給業者から市販され
ている。
局所用製剤に含まれる蛋白質分解酵素抑制薬の量はイン
ターフエロン原料液中に存在する蛋白質分解酵素の量お
よび種類、ならびに使用する個々の抑制薬に依存する。
たとえばインターフエロン・サイエンス社(ニユーブル
ンスビツク、ニユージヤージ、カタログ#1)により販
売され、次いで実施例1に記載されたように濃縮された
粗製α‐インターフエロン(以下“粗製濃縮α‐インタ
ーフエロン原料液”と呼ぶ)は一般に蛋白質約100mg/ml
(原料液)を含む。この100mgのうち1%までは一般に
ヒト血漿中に見出される型の蛋白質分解酵素(たとえば
トロンビン、プラスミンなど)であろう。これらの酵素
は25,000〜100,000ダルトンの分子量をもつ。比較する
と、たとえばSTIは約20,000ダルトンの分子量をもつ。
従つてこの抑制約は一般にその標的となる蛋白質分解酵
素と1:1複合体を形成するので、インターフエロン原料
液1ml当たり1mgの抑制薬を添加すると抑制薬が多数倍モ
ル過剰になると期待できる。実際には後記の例5および
6に詳述されるように、粗製濃縮α‐インターフエロン
原料液1ml当たり0.25mg程度の水準のSTIが、特に高めら
れた温度(たとえば37℃)においてインターフエロンの
半減期を延ばすのを保証するのに十分であることが認め
られた。このインターフエロン原料液は約2×106単位/
mlの活性をもち、軟こう1g当たり25,000〜500,000単位
をもつことが好ましいので、これは抑制薬約0.003〜0.0
6mg/g(軟こう)のSTI添加率を意味する([25,000単位
/g]/[2×106単位/ml]×[0.25mg/ml]=0.003mg/
g;[500,000単位/g]/[2×106単位/ml]×[0.05mg/
ml]=0.06mg/g)。同様にこのインターフエロン原液を
用いかつ200,000〜2,000,000単位/ml(製剤)の力価を
もつ液剤については、溶液1ml当たりこの抑制薬約0.025
〜0.25mgが用いられる。([200,000単位/ml]/[2×
106単位/ml]×[0.25mg/ml〕=0.025mg/ml;[2,000,00
0単位/ml]/[2×106単位/ml]×[0.25mg/ml]=0.2
5mg/ml)。
当業者に明らかなように、他の抑制薬および他のインタ
ーフエロン原料液について適切な添加水準を決定するた
めには上記と同様な方法を用いることができる。
インターフエロン1種または2種以上およびビヒクル基
剤のほかに、本発明のインターフエロン製剤は種々の任
意成分を含んでいてもよい。たとえば一般に微生物の増
殖を防止するために製剤に保存薬1種または2種以上を
含有させることが望ましい。インターフエロンと相溶性
であることが認められた保存薬の例には塩化ベンザルコ
ニウムならびにメチルパラベンおよびプロピルパラベン
が含まれる。また本製剤にはインターフエロン1種また
は2種以上のほかに非インターフエロン型治療薬が含ま
れていてもよい。本製剤中に含まれていてもよい他の任
意成分は種々の着色剤および蛋白質安定剤、たとえばグ
リセリン、シヨ糖、ソルビトールおよびマンニトールで
ある。
本発明を後記の具体例によつてより詳細に記述するが、
これは本発明をいかなる形でも限定するものではない。
ある具体例においてはインターフエロンを含有する軟こ
う製剤について活性を報告した。これらの活性は以下の
方法で測定された。秤量された軟こうを適宜な容器(た
とえば遠心管)に入れ、秤量された量(たとえば50ml)
の4℃の滅菌リン酸塩緩衝化食塩液(pH7.4)を容器に
入れた。次いで容器を磁気攪拌し、4℃の環境に置いて
軟こう試料をリン酸塩緩衝化食塩液に溶解した。次いで
軟こうを希釈度0および1/10で含有するリン酸塩緩衝化
食塩液の試料を用いて力価を計算した。%で表わした活
性データを望む場合は、インターフエロンが軟こうに均
一に分散したと仮定して、軟こう中のインターフエロン
の濃度およびリン酸塩緩衝化食塩液の添加による希釈に
対応する希釈係数を用いて、測定された力価を軟こうの
製造に最初に用いたインターフエロンに関する予想力価
と比較することによつて、%のデータを決めた。同様に
半減値のデータを望む場合は、これらのデータは理論活
性(%)対時間の対数の直線最小二乗回帰分析によつて
求めた消失定数(decay constant)を用いて計算され
た。
例1 粗製濃縮α‐インターフエロン原料液(source liqui
d)の調製 粗製濃縮α‐インターフエロン原料液はインターフエロ
ン・サイエンシズ社により販売されるナチユラル・クル
ードα‐インターフエロン(ニユーブルンスビツク、ニ
ユージヤージー、カタログ#1100)から以下により調製
された。市販製品のpHを調べ、必要な場合には水酸化ナ
トリウムを用いて7.0〜7.2に調整した。次いでpH調整さ
れた物質を、分子量10,000のカツトオフをもち、20psi
で操作されるホローフアイバーフイルターを用いて、生
成物の容量が出発容量の1/50になるまで濃縮した。濃縮
された製品を次いで18-20,000×gで遠心分離すること
により透明にし、最後に滅菌過した。
例2 インターフエロン原液(stock solution)の調製 下記の組成をもつインターフエロン原液を調製した。
容量% 10Xリン酸塩緩衝化食塩液 10.0 10%ポリビニルアルコール 10.0 3%ポリソルベート80 10.0 0.5%塩化ベンザルコニウム 2.0 粗製濃縮α‐IFN(例1) 68.0 10Xリン酸塩緩衝化食塩液は塩化ナトリウム(1.5M)、
塩化カリウム(70mM)、一塩基性リン酸カリウム(200m
M)および二塩基性リン酸ナトリウム(200mM)を精製水
に溶解することにより調製された。溶液のpHを濃水酸化
ナトリウムで7.4±0.2に調整し、最終溶液を滅菌過し
た。
10%ポリビニルアルコール溶液は精製水を分子量10,000
のポリビニルアルコール(アルドリツヒ、ミルウオーキ
ー、ウイスコンシン)と混合することにより調製され
た。この分子量をもつポリビニルアルコールの10%溶液
は滅菌過できないので、この溶液は精製水の全容量の
2/3をポリビニルアルコールと混合し、この混合物をオ
ートクレーブにかけ、次いで滅菌過されている残り1/
3の精製水を添加することにより調製された。
ポリソルベート80溶液はツウイーン(Tween)80(シグ
マ社、セントルイス、ミズーリ)を精製水と混合し、次
いで最終溶液を滅菌過することによつて調製された。
同様に0.5%塩化ベンザルコニウム溶液は塩化ベンザル
コニウムを精製水と混合し、次いで最終溶液を滅菌過
することによつて調製された。
最終インターフエロン原液はその成分から、これらの成
分を滅菌フード内で混合し、次いで得られた溶液を滅菌
過することによつて簡単に調製された。
この原液は滴剤またはスプレーの形で投与されるインタ
ーフエロン液剤として用いるのに適した粘度および湿潤
性をもつ。また例4に示されるように、この原液はビヒ
クル基剤としてヒドロキシエチルセルロースを用いる軟
こうの製造に使用するのに好都合である。
例3 ビヒクル基剤ポリエチレングリコールを含むインターフ
エロン軟こうの製造 ビヒクル基剤ポリエチレングリコールを含むインターフ
エロン軟こうを下記により調製した。
ポリエチレングリコール400(液体)60gおよびポリエチ
レングリコール3350(粉末)40g(共にフイツシヤー・
サイエンテイフイツクより入手、フエアローン、ニユー
ジヤージー)を滅菌ガラスビーカー中で互いに混合し、
次いで121℃で40分間オートクレーブにかけた。溶融状
態にあるうちに、層流フード内に置かれた50℃の水浴に
ビーカーを浸漬した。混合物を徐々に無菌のプロペラ型
攪拌翼で攪拌し、その温度を約45℃に調整した。前記例
1に従つて調製し、凍結した粗製濃縮α‐インターフエ
ロン原料液15mlを4℃で融解し、次いで水浴中で約45℃
の温度に加温した。次いでこのインターフエロンを溶融
ポリエチレングリコール混合物に添加し、2成分を混合
物が均質となりかつ一様な色を示すまで一緒に攪拌し
た。
注射器およびピペツトを用いてインターフエロン/ポリ
エチレングリコール混合物の一定部分をあらかじめ4℃
に冷却された滅菌アルミニウム製軟こうチユーブに入れ
た。チユーブの開放端をアルコールでぬぐつたパラフイ
ルムでおおい、チユーブを−20℃のフリーザーに入れ
た。−20℃で約20分後にチユーブを層流フード内でクリ
ンプシールした。
大量のチユーブを充填するためには軟こうが室温に置か
れる時間を最小限に抑えるために充填工程をバツチ式で
行うことが好ましい。
ポリエチレングリコール混合物この混合を容易にするた
めにインターフエン原料液を45℃に加温することによつ
てインターフエロンの活性が有意に低下することがない
ことを証明するために、例1により調製した粗製濃縮α
‐インターフエロン原料液の試料を45℃に加温し、この
温度に1時間保持し、次いで−20℃に保存した。この期
間におけるこの試料の力価の変化を、加温されていない
試料における変化と比較した。結果を第1図に示す。こ
の図により証明されるように、加温されたインターフエ
ロン試料と加温されていないインターフエロン試料の力
価は本質的に等しく、従つてポリエチレングリコールを
基剤とする軟こうを調製するために用いた加温工程によ
りインターフエロンの生物活性は破壊されないことが証
明された。
高められた温度でインターフエロンとポリエチレングリ
コールを混合することにより調製した軟こうの品質を、
これらの成分を室温で機械的に混合することにより調製
した軟こうの品質と比較するために、粗製濃縮α‐イン
ターフエロン原料液45mlを上記の60:40ポリエチレング
リコール混合物(あらかじめ室温に冷却されたもの)30
0gに添加することにより1バツチの軟こうを調製した。
これら2成分を密封可能なプラスチツクバツグに入れ、
バツグを手で混練し、円筒状の棒でローリングすること
により内容物を混和した。この混練およびローリングを
約30分間行つたのち、軟こうを前記のように加温により
調製した軟こうと比較した。機械的に混合した軟こうは
一般に不均一な色および稠度をもち、ポリエチレングリ
コール混合物全体にわたる均一なインターフエロンの分
散は達成されなかつたことを示す。これに対しインター
フエロンおよびポリエチレングリコールを加温すること
により調製した軟こうは、軟こう全体にわたつて均一な
色および稠度を示した。
例4 ビヒクル基剤ヒドロキシエチルセルロースを含むインタ
ーフエロン軟こうの製造 ビヒクル基剤ヒドロキシエチルセルロースを含むインタ
ーフエロン軟こうを下記により製造した。
まず高粘度(2200センチポアズ)ヒドロキシエチルセル
ロース(ポリサイエンス製、ワリントン、ペンシルベニ
ア、カタログ#05568)0.96gをビーカーに秤り入れた。
ヒドロキシエチルセルロース粉末の凝集体を砕いた。次
いでUSPグリセリン7.67gをヒドロキシエチルセルロース
粉末に添加し、これら2成分を混合して均一なスラリー
となした。次いで精製水24.5mlをヒドロキシエチルセル
ロース/グリセリン混合物に添加した。次いで水を攪拌
せずにできる限り速かに添加した。次いで溶液をゲルが
増粘するまで急速に混合した。
次いでこのビヒクル基剤混合物を121℃で40分間オート
クレーブにかけた。オートクレーブ終了時に、放圧に際
して材料がオーバーフローするのを避けるために圧力が
徐々にゼロになるように手動による緩徐な排気サイクル
を採用した。層流フード内で上記のオートクレーブされ
た混合物を60〜70℃に攪拌下で冷却した。この温度でプ
ロピルパラベン0.023gおよびメチルパラベン0.96gを上
記のゲルに添加した。プロピルパラベンおよびメチルパ
ラベンが不活化されないように、混合物が約70℃を越え
る温度に達しないことが保証されるよう注意を払つた。
パラベン類はパラベン粉末が混合物中に認められないよ
うになるまでビヒクル基剤と混和された。このビヒクル
基剤/パラベン混合物を次いで氷浴に入れ、温度が4℃
に達するまで攪拌下に冷却した。
前記例2により調製した滅菌過されたインターフエロ
ン原液5mlを次いで50mg/mlの滅菌過された大豆トリプ
シン抑制薬溶液(シグマ・ケミカル社、セントルイス、
ミズーリ)0.2mlと合わせた。次いでこの溶液を冷却さ
れたビヒクル基剤/パラベン混合物に添加し、この組成
物を視覚的に均一な分散液が認められるまで混合した。
次いでこのゲルを、注射器からプランジヤーをはずし、
滅菌スパチユラを用いてゲルを注射器の軸に入れること
により、滅菌注射器に移した。注射器の分注端を無菌の
ヒートシールしたハブ(hub)であらかじめ閉じておい
た。次いで注射器の軸の開口を2層のパラフイルムでお
おつた。ヒートシールしたハブを冷却した遠心分離機に
移した。次いで注射器を4℃で2,000rpmにおいて15分間
遠心分離して、ゲルから閉じ込められた空気を除去し
た。
遠心分離したのち、テープおよびパラフイルム(ハブで
はなく)をフード内で注射器からはずした。プランジヤ
ーを注射器に入れ、ハブを滅菌した分注カニユーレと交
換した。次いで注射器を用いてゲルを滅菌アルミニウム
軟こうチユーブに分注し、次いでこれをクリンプ閉じし
た。
これらの操作により局所用として優れた稠度をもつ均質
な軟こうが得られることが認められた。これらの操作を
より大きな量にスケールアツプした場合、同じ優れた均
質性および稠度が得られることが認められた。
ポリエチレングリコール系基剤と対比してヒドロキシエ
チルセルロース系基剤を用いて得た力価が高いことを説
明するために、各型の一連の軟こうを製造し、それらの
力価を−20℃での保存中の種々の時点で測定した。ヒド
ロキシエチルセルロースを含有する軟こうはこの例に記
載した方法に従つて調製された。ただし例2のインター
フエロン原液の代わりに例1の粗製濃縮α‐インターフ
エロン原料液を使用し、この製剤中には大豆系トリプシ
ン抑制薬は含まれなかつた。これらの実験の結果を表1
に示す。表中第2欄は軟こうを製造するために用いたイ
ンターフエロン原料液の量および既知の力価に基づく軟
こうの理論力価(単位/g)を示し、第3欄は保存期間
(日)、第4欄は保存期間中に行われたアツセイの回
数、最後の欄はこれらのアツセイの平均(理論力価の%
で表示)を示す。この表に示すように、ヒドロキシエチ
ルセルロースを基剤とする軟こうは本質的にインターフ
エロン活性の損失がなかつた。
ポリエチレングリコールを含有する軟こうは例1の濃縮
α‐インターフエロン原液から例3に記載した機械的な
(実験1〜3)および加温を伴う(実験4〜15)混合法
を用いて製造された。実験10〜15に用いたインターフエ
ロン原液はポリエチレングリコール基剤に添加する前に
以下のとおり改変された。
実験10:塩化ナトリウムを5M濃度が得られるまで原液に
添加した;実験11:グリセリン20%(U/V)を添加した;
実験12:塩化ベンザルコニウム0.13%(W/V)を添加し
た;実験13:メチルパラベン0.25%(W/V)およびプロピ
ルパラベン(W/V)を添加した;実験14:塩化ベンザルコ
ニウム0.13%(W/V)、メチルパラベン0.25%(W/V)お
よびプロピルパラベン0.06%(W/V)を添加した;なら
びに実験15:ポリビニルアルコール1%(W/V)、ツウイ
ーン80 0.3%(V/V)および塩化ベンザルコニウム0.01
%(W/V)を添加した。これらの添加物は高められた温
度(たとえば22℃および37℃)において軟こうに安定性
を与えることを期待して添加された。これらの改変はい
ずれも希望する安定性を与えず、インターフエロン製剤
の高い温度安定性が達成されたのは前記のように、また
後記例5に説明するように蛋白質分解酵素抑制薬の添加
によつて初めてであつた。
改変した、および改変していないポリエチレングリコー
ル含有軟こうを双方とも−20℃に保存し、ヒドロキシエ
チルセルロース含有軟こうと同様にアツセイした。これ
らの試料に関するデータを表2に示す。これらのデータ
をヒドロキシエチルセルロース含有軟こうに関するデー
タと比較すると、ヒドロキシエチルセルロース基剤が明
らかに優れていることが示される。ヒドロキシエチルセ
ルロース基剤と組み合わせた場合、インターフエロンは
本質的にその活性を失わなかつた。ポリエチレングリコ
ール基剤と組み合わせた場合は、インターフエロンは表
2の最終欄に示すように、インターフエロンはその活性
の平均34%を失つた。インターフエロンが加温混合法
(実験4〜15)についてのみでなく、機械的混合法(実
験1〜3)についても活性を失つた点に注目すると興味
深い。これは、インターフエロン原料液をポリエチレン
グリコールと容易に混和しうるように加温すること自体
によつてインターフエロンの失活が起こるわけではない
という第1図のデータから得られる結論がさらに支持さ
れる。
ポリエチレングリコールを基剤とする軟こうは確かにヒ
ドロキシエチルセルロースを基剤とする軟こうと対比し
て測定した場合は低い力価を示すが、これらの軟こうに
おいてその活性の実質的な部分は実際に保持されている
点に注目すべきである。ある場合にはポリエチレングリ
コールを基剤とする軟こうは、それらの幅広い用途およ
び医療界での受け入れという点から好ましいであろう。
例5 インターフエロン液剤に対する蛋白質分解酵素抑制薬の
作用 この例は有効量の蛋白質分解酵素抑制薬がインターフエ
ロン液剤の生物活性の消失速度を低下させることを証明
するものである。
例2に記載されたインターフエロン原液10mlを3等分し
た。大豆系トリプシン抑制薬(STI、シグマ・ケミカル
・カンパニー、セントルイス、ミズーリ)を、部分標本
の1つに1mg/mlの濃度で、第2の部分標本に10mg/mlの
濃度で添加した。第3の部分標本にはSTIを添加しなか
つた。各部分標本を22℃に保存し、4〜5週間にわたる
期間の種々の時点で等しい方法によりアツセイした。0
日目のインターフエロン原液の力価は約1×106U/mlで
あつた。
この実験の結果を第2図に示す。パネルAはSTIを含ま
ない溶液についての経時的活性(%)を示し、パネルB
は1mg/mlのSTIを含む溶液の活性(%)を示し、パネル
Cは10mg/mlのSTIを含む溶液の活性(%)を示す。これ
らのデータが示すように、STIを含まない溶液は本質的
にその活性のすべてを4週間以内に失つた。これに対し
1mg/mlのSTIを含む溶液は同一期間にわたつてそのもと
の活性の著しい部分(たとえば約50%)を保持した。よ
りいつそう高い10mg/mlという水準を用いた場合、溶液
はそのもとの生物活性の大部分を本質的に維持し、4〜
5週目の活性はもとの活性の80%以上であつた。
これらのデータはインターフエロンを含有する局所用製
剤の安定化における蛋白質分解酵素抑制薬の有効性を明
らかに証明し、これにより製剤を室温で長期間にわたつ
て保存することができる。
例6 軟こう型インターフエロン製剤に対する蛋白質分解酵素
抑制薬の作用 蛋白質分解酵素抑制薬を含有することにより得られる、
インターフエロン軟こう製剤の高い温度安定性を証明す
るために、種々の蛋白質分解酵素抑制薬を種々の濃度で
含む一連の軟こうを調製した。結果を表3に示す。各種
軟こうの製造法、および軟こうに与えた保存条件は下記
のとおりであつた。
実験1〜4においてはインターフエロン原液が例1に記
載した粗製濃度α‐インターフエロン原料液を用いて、
例2に記載したように調製された。種々の量の固体状ST
Iをこのインターフエロン原液に添加した。このSTI含有
原液を、例4のビヒクル基剤ヒドロキシエチルセルロー
スと合わせた。これらはそれぞれ0.025%および0.06%
(W/V)のメチルパラベンおよびプロピルパラベンを含
有していた。すべてのインターフエロン含有液を使用前
は4℃に保持し、ビヒクル基剤ヒドロキシエチルセルロ
ースとの混合も4℃で行つた。上記のように、インター
フエロン原液および得られる原液を構成する各種成分は
インターフエロン製剤の調合に使用される前に滅菌過
された。出来上がつたゲルを軟こうチユーブに分注し、
表1に示す種々の温度、すなわち−20℃、4℃、22℃お
よび37℃で保存した。
実験5〜7で用いた軟こうは実験1〜4の軟こうと同じ
方法で製造された。ただしインターフエロン原液を用い
ずに、例1により調製した粗製濃縮α‐インターフエロ
ンをそのまま蛋白質分解酵素抑制薬と合わせ、得られた
溶液をあらかじめメチルパラベンおよびプロピルパラベ
ンが前記濃度で添加されているビヒクル基剤ヒドロキシ
エチルセルロースと合わせた。
表3に示すように、−20℃および4℃ではインターフエ
ロン軟こう製剤はそれらが蛋白質分解酵素抑制薬を含む
か否かに関係なく、また使用した抑制薬の量および種類
に関係なく安定であつた。−20℃および4℃の保存条件
でかつこ内に示した期間は、軟こうが検出できるほどの
生物活性消失を示すことなく保存できた期間を示す。
22℃では蛋白質分解酵素抑制薬を含有することの重要性
が明らかになる。実験1では軟こうは7.5日の半減期を
もつにすぎない。これは好都合な輸送、取扱い、および
患者への小出しを得るのに十分な期間ではない。これに
対し粗製濃縮α‐インターフエロン原料液1ml当たり0.2
9mg程度のSTIを使用することにより、30日にわたる半減
期が得られた。同様な半減期がより高濃度のSTIについ
ても得られ、それぞれ12.5mg/mlおよび12.5mg/mlの濃度
のα1-ATおよびTLCKについては本質的に消失が生じなか
つた。
37℃では軟こう製剤中に蛋白質分解酵素抑制薬を含有す
ることの重要性はよりいつそう顕著である。抑制薬を含
まない場合、製剤中のα‐インターフエロンの半減期は
わずか6時間であつた。これは明らかに患者が軟こうを
1日中携帯して小出しするのに好都合なほど長くはな
い。STIの量の増加と共にこの半減期は52.5時間から154
時間(すなわち6日以上)にまで定常的に増大した(粗
製濃縮α‐インターフエロン原料液1ml当たり29mgのSTI
濃度)。同様に粗製濃縮α‐インターフエロン原料液1m
l当たり12.5mgのα1-AT、および粗製濃縮α‐インター
フエロン原料液1ml当たり12.5mgのTLCKを用いると、そ
れぞれ93時間および249時間の半減期が達成された。こ
の場合もこれらの半減期は患者が1日中軟こうを携帯
し、何回もこれを使用するのに実用的なものとなる。
表3のデータにより明示されるように、インターフエロ
ン軟こう製剤に蛋白質分解酵素抑制薬を含有させること
により、製剤中におけるインターフエロンの生物活性の
消失速度が著しく低下する。
本発明の特定の実施態様につき記述し、説明したが、本
発明の精神および範囲から逸脱することなく改変をなし
うると解すべきである。たとえば本発明をα‐インター
フエロンに関連して説明したが、これを他の型のインタ
ーフエロンにも同様に応用できる。同様に特定の蛋白質
分解酵素抑制薬STI、α1-ATおよびTLCKを具体例では用
いたが、本発明は他の蛋白質分解酵素抑制薬を用いて行
うこともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は45℃に加温した、および加温しなかつたα‐イ
ンターフエロン製剤の−20℃における保存挙動を示す。 第2図は0mg/ml(パネルA)、1mg/ml(パネルB)およ
び10mg/ml(パネルC)の大豆系抑制薬が22℃で保存さ
れたインターフエロン液剤に与える影響を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/38 F 47/42 J (72)発明者 ダグラス・テスタ アメリカ合衆国ニユージヤージー州08853, ネシヤニツク・ステイシヨン,エツジウツ ド・ドライブ 56 (56)参考文献 特開 昭55−102519(JP,A) 特開 昭57−179122(JP,A) 特開 昭54−44003(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)治療上有効な量のα−インターフェロ
    ン;ならびに b)α−インターフェロンと相溶性のビヒクル基剤から
    なる凍結乾燥していない局所投与用インターフェロン製
    剤。
  2. 【請求項2】投与前の蛋白質分解作用物質によるインタ
    ーフェロンの生物活性の消失速度を低下させるために有
    効な量の1種または2種以上の蛋白質分解酵素抑制薬を
    さらに含有する、特許請求の範囲第1項に記載のインタ
    ーフェロン製剤。
  3. 【請求項3】さらに有効量の1種または2種以上の抗菌
    性保存薬を含有する、特許請求の範囲第1項に記載のイ
    ンターフェロン製剤。
  4. 【請求項4】蛋白質分解酵素抑制薬がα−抗トリプシ
    ン性抑制薬、α−マクログロブリン、大豆系抑制薬、
    α−トシル−L−リシンクロルメチルケトン、フッ化
    フェニルメチルスルホニル、Nα−トシルフェニルアラ
    ニンクロルメチルケトンおよびそれらの混合物よりなる
    群から選ばれる、特許請求の範囲第2項に記載のインタ
    ーフェロン製剤。
  5. 【請求項5】蛋白質分解酵素抑制薬がヒトα−抗トリ
    プシン性抑制薬である、特許請求の範囲第4項に記載の
    インターフェロン製剤。
  6. 【請求項6】有効量の1種または2種以上の蛋白質分解
    酵素抑制薬が22℃で14日以上のインターフェロン半減期
    を与える、特許請求の範囲第2項に記載のインターフェ
    ロン製剤。
  7. 【請求項7】有効量の1種または2種以上の蛋白質分解
    酵素抑制薬が37℃で1日以上のインターフェロン半減期
    を与える、特許請求の範囲第2項に記載のインターフェ
    ロン製剤。
  8. 【請求項8】ビヒクル基剤にヒドロキシエチルセルロー
    スが含まれる、特許請求の範囲第1項に記載のインター
    フェロン製剤。
  9. 【請求項9】ビヒクル基剤にポリエチレングリコールが
    含まれる、特許請求の範囲第1項に記載のインターフェ
    ロン製剤。
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