JPH0754132Y2 - 密閉容器 - Google Patents

密閉容器

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JPH0754132Y2
JPH0754132Y2 JP1988017293U JP1729388U JPH0754132Y2 JP H0754132 Y2 JPH0754132 Y2 JP H0754132Y2 JP 1988017293 U JP1988017293 U JP 1988017293U JP 1729388 U JP1729388 U JP 1729388U JP H0754132 Y2 JPH0754132 Y2 JP H0754132Y2
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magnet
closed container
lid
closed
yoke
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JP1988017293U
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毅 瀬戸
達也 下田
健一 遠藤
清治 宮沢
通雄 柳澤
正昭 坂田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は食品、薬品、工業材料等の貯蔵、運搬時に使用
される密閉容器に関する。
[従来の技術] 従来、第2図に示すように、樹脂製の密閉容器本体およ
び蓋部にそれぞれ凹部、凸部を設け樹脂の弾力によって
シールを行なう樹脂製の密閉容器が存在した。
また実公昭59−1963に記載され第3図に示すように一方
向着磁された磁石を多数固着してその吸引力によってシ
ールを行う磁石式の密閉容器が知られていた。
[考案が解決しようとする課題] しかし第2図に示した従来の密閉容器は、はめあいを密
閉容器の縁部全周にわたって行なわなくてはならないた
め密閉、開封に時間がかかり、しかも力も要するため子
供や老人には扱いにくい物であった。さらに構造上はめ
あいのための凹部が不可欠であるが、その凹部には汚れ
が溜り易くしかも洗浄が困難で不衛生になりやすいとい
う問題点を有していた。
また第3図に示した一方向着磁した磁石を用いた従来例
では、磁気回路が構成されていないため、外部への漏れ
磁束が多く、従って磁石の使用量に比して吸着力が小さ
く、しかも現在のように磁気テープ、磁気カード、磁気
ディスク等の磁気記録媒体があらゆる場所で携帯、使用
されている状況下では、貴重な情報を密閉容器からの漏
れ磁束によって破壊する危険性が大きかった。さらに第
3図の従来例では蓋部を容器本体に対し回転させること
により磁石の同極同士を対向させその反発力によって開
封しているが、その結果として回転軸拘束のための係合
構造が必要となり、磁石式密閉容器の特徴の1つである
係合構造のための凹部が存在しないことによる汚れにく
く、しかも洗浄が容易であるという利点を大きく損なっ
ていた。また同方法による開封は、同極部が向かい合っ
た点の位置安定度が低いため、回転力を強く加えると同
極部分を通り過ぎ一気に異極部分まで回転して、再び吸
着状態に陥ってしまうことが多く開封にあたってはデリ
ケートな操作を必要としていた。
そこで本考案はこのような問題点を解決するものでその
目的とするところは、密閉、開封が容易、かつ短時間で
行え、かつ洗浄が簡単で衛生的な密閉容器を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記問題点を解決するため本考案の密閉容器は、容器本
体と蓋部を備える密閉容器において、前記容器本体の縁
部および前記蓋部の縁部には前記容器本体の中央部を中
心とした同心円状に2極以上の着磁面を有するリング状
磁石が配置され、前記リング状磁石は密閉時の対向面が
互いに異極となるように着磁され、双方の磁石の間で磁
気回路を構成した。
また、密閉容器の密閉時に、密閉容器から5mm以上離れ
た点での漏れ磁束が150Gauss以下とした。
また、密閉容器に封入する磁石、継鉄の少なくとも1種
を封入前にコーティングした。
また、磁石を密閉容器本体もしくは蓋部にインサート成
形した。
また、磁石を密閉容器あるいは蓋部への封入後に着磁し
たことを特徴とする。
[実施例] 以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例の要部の縦断面図で1は密閉容
器本体、2は蓋部で材質は双方ともポリアセタールであ
る。3は本体磁石、5は蓋部磁石でそれぞれの磁石の背
面に磁気回路を構成する本体継鉄6と蓋部継鉄7が固着
されている。
本体磁石3および蓋部磁石5は双方ともサマリウムコバ
ルトを主成分とする希土類樹脂結合磁石でエポキシ樹脂
を結合材として使用している。その他結合用樹脂として
ポリアミド、ゴム等も密閉容器本体の材料によって、あ
るいは封入方法によっては使用できる。サマリウムコバ
ルト系の磁石は高温、低温いずれにも強く化学的にも安
定で非常に優れた磁石であり、密閉容器本体1、蓋部2
に使用したポリアセタールも化学的に強靱なことから本
実施例は化学薬品保存等の用途に適する。
本体継鉄6と本体磁石3、蓋部継鉄7と蓋部磁石5はそ
れぞれ互いに固着した後にコーティングを行なってい
る。磁石は通常黒色あるいは茶色がかかった黒色を呈し
ている。従って、一般に樹脂性の密閉容器に用いられる
ポリアセタール、ポリプロピレンなど半透明の樹脂中に
封入しても密閉容器本体1と蓋部2の密着面では樹脂の
厚さが磁石の吸引力確保のため0.3〜1.5mm程度しかとれ
ないため、磁石の色が外部から透けて見えてしまう。食
品等の保存に用いられることが多いこれらの容器におい
ては実際に汚れ難く清潔であることと同時に、清潔感が
非常に重要であり明色の物が好まれる。従って本考案で
は磁石および継鉄を白色不透明のアクリル系塗料のコー
ティング層8で覆って磁石部の外観を白色にしている。
コーティング材料としてはアクリル系の他に弗素系、エ
ポキシ系など強靱なものが望ましいが使用環境によって
は安価な塗料の使用も可能である。コーティングの結
果、密閉容器製造工程における発生粉塵の減少、磁石部
の耐候性の向上という効果もあった。
本実施例では密閉容器本体1、蓋部2の両方に磁石を封
入しているため、それらの磁石の着磁パターンは第4図
のように容器の天地方向に内周と外周でそれぞれ逆方向
の着磁となっている。
この着磁パターンの特徴として密閉容器本体1に対し着
磁ピッチ以上すぐれた位置に蓋部2が配置された場合、
本体磁石3と蓋部磁石5の吸引力を発生する磁石の異極
部が対向した部分と、反発力を発生する磁石の同極部が
対向した部分の面積がほぼ等しいことから、吸引力がほ
とんど発生しないため取扱が非常に容易になる。一方、
着磁ピッチ以内のずれで蓋部2が密閉容器本体1に配置
されると、大きな向心力が働き自動的に正しい位置に補
正される効果がある。
第5図は封入する磁石の着磁パターンをリング状の4極
着磁した場合の本体磁石3の斜視図で4極に着磁されて
いる。
多極着磁の特徴として1つの極から出る磁束が少ないこ
とから磁石背面に固着する本体継鉄、蓋部継鉄が薄くて
も十分な磁気回路を構成できること、および開封時にお
いて隣の異極までの空間的距離が小さいことから、空間
への磁束の漏洩が狭い範囲で留まり、他の磁性体への影
響、例えば磁気テープのデータ破壊などを起こす確率が
非常に小さくなることがあげられる。
しかし着磁ピッチの小さくすることにより空間への漏洩
磁束は減少する一方、ある程度着磁ピッチが小さくなる
と密閉時においても隣の異極への磁束も漏洩が多くな
り、急速に磁石の吸引力が減少することから極端に着磁
ピッチが小さくなるような多極化は避けるべきである。
試作して実験した結果、密閉時における磁石同士の距離
をLとし、磁石の着磁ピッチをPとした場合、Pが1.2L
より小さくなると急速に磁石の吸引力が小さくなること
が確認できた。。従って P>1.5L 程度が限界で望ましくは P>2.0L の条件内で多極化を実現すべきであろう。
密閉容器開封時の漏れ磁束は磁石によっても異なるが着
磁ピッチに依存し、磁石表面から着磁ピッチと同程度離
れると他の磁気記録媒体への影響は無くなると考えて良
い。従って使用環境にもよるが着磁ピッチを5.0mm以下
に設定することで、通常他の磁気記録媒体への影響は生
じないと考えられる。
第6図はラジアル方向に着磁した磁石用いた場合の実施
例を示す磁気回路部分の断面図で、本体磁石3と蓋部磁
石5はともにネオジム鉄ボロン系の樹脂結合磁石であ
る。軟磁性材料を円柱状に加工した本体内側継鉄9、蓋
部内側継鉄10およびリング状に加工した本体外側継鉄1
1、蓋部外側継鉄12は密閉容器の密閉時に前記本体磁石
3および蓋部磁石5とともに磁気回路を構成し、密閉容
器と蓋部の密着面側から見た場合リング状の2極の磁気
回路となっている。
本実施例で用いた永久磁石は、重量%で組成が Nd27Fe68Co4B1 で粒径が1μm〜120μmの磁石粉末98.5重量%とエポ
キシ樹脂1.5重量%からなる磁石組成物を混練した後造
粒し、これを室温において金型内に充填し、圧縮成形
し、さらに樹脂を加熱硬化して所定の形状を得た後、反
発磁場中でラジアル着磁を行なった。
得られた成形品の磁気性能は (BH)max=10.0[MGOe] bHc = 5.4[kOe] Br = 7.1[kG] を得ている。またネオジウム鉄ボロン系で問題になる耐
食性、耐熱性に関しても樹脂結合の結果として必要上十
分な値に改善された。
以上のような実施例においてはいずれも密閉容器本体と
蓋部の機械的な係合が無いため、蓋部を密閉容器本体上
をスライドさせることによって簡単に開封ができる。
また構造上係合のための凹部を持たないため、汚れが付
着する部分が少なく、洗浄も非常に容易となっている。
さらに本考案の実施例に関してガウスメータで漏れ磁束
を測定したところ、いずれも密閉容器から5mm以上離れ
た点で150Gauss以下であり他の磁気記録媒体に影響を与
える可能性は極めて小さいといえる。
前述した実施例ではフェライト系、サマリウムコバルト
系もしくはネオジム鉄ボロン系の樹脂結合磁石を使用し
たが、樹脂結合の他に焼結、鋳造等による成形も可能で
あることはもちろんである。
焼結、鋳造による成形磁石は一般に脆く柔軟性に劣るた
め密閉容器本体、蓋部に複数の磁石を設ける方が望まし
い。
[考案の効果] 本考案は以上説明したように密閉容器のシール構造にお
いて、磁石同士あるいは磁石と軟磁性材料間の吸引力を
利用することで、密閉、開封が容易でかつ短時間で可能
となり、しかも係合のための凹部を無くすことで汚れが
溜り難く洗浄が容易になるという効果を生ずる。さらに
磁石、磁性材料、継鉄をコーティングすることによって
それらの地色が外部から見えなくなり容器の外観も美し
くすることが可能である。
また閉じた磁気回路を採用することによって従来の磁石
式密閉容器に比較して磁石の使用量に対する吸引力の増
加という効果があり、さらに磁気記録媒体があらゆる場
所で使用されている今日では、漏れ磁束の減少という非
常に重要な効果もある。
また製造法をインサート成形とした結果、密閉容器の外
観が向上し汚れ難くなり、さらに強度も接着等の方法に
よる製造より大きくなっている。また、着磁を磁石の封
入後に行なうことで、容易にインサート成形を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の密閉容器の要部の断面部。 第2図は従来の密閉容器の縦断面部。 第3図は従来の磁石式密閉容器本体の斜視図。 第4図は本考案の磁石の着磁状態の斜視図。 第5図は本考案の別の磁石の着磁状態の斜視図。 第6図は磁石部の縦断面図。 1……密閉容器本体 2……蓋部 3……本体磁石 4……磁性材料 5……蓋部磁石 6……本体継鉄 7……蓋部継鉄 8……コーティング層 9……本体内側継鉄 10……本体外側継鉄 11……蓋部内側継鉄 12……蓋部外側継鉄 13……シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 遠藤 健一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)考案者 宮沢 清治 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)考案者 柳澤 通雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)考案者 坂田 正昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−49752(JP,U) 実開 昭57−107752(JP,U) 実公 昭59−1963(JP,Y2)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と蓋部を備える密閉容器におい
    て、前記容器本体の縁部および前記蓋部の縁部には前記
    容器本体の中央部を中心とした同心円状に2極以上の着
    磁面を有するリング状磁石が配置され、前記リング状磁
    石は密閉時の対向面が互いに異極となるように着磁さ
    れ、双方の磁石の間で磁気回路を構成することを特徴と
    する密閉容器。
  2. 【請求項2】密閉容器の密閉時に、密閉容器から5mm以
    上離れた点での漏れ磁束が150Gauss以下であることを特
    徴とする請求項1記載の密閉容器。
  3. 【請求項3】密閉容器に封入する磁石、継鉄の少なくと
    も1種を封入前にコーティングすることを特徴とする請
    求項1記載の密閉容器。
  4. 【請求項4】磁石を密閉容器本体もしくは蓋部にインサ
    ート成形したことを特徴とする請求項1記載の密閉容
    器。
JP1988017293U 1988-02-12 1988-02-12 密閉容器 Expired - Lifetime JPH0754132Y2 (ja)

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JP1988017293U JPH0754132Y2 (ja) 1988-02-12 1988-02-12 密閉容器

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JP1988017293U JPH0754132Y2 (ja) 1988-02-12 1988-02-12 密閉容器

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JPH01126957U JPH01126957U (ja) 1989-08-30
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