JPH0754055A - 連続焼鈍炉における鋼ストリップの板温制御方法 - Google Patents

連続焼鈍炉における鋼ストリップの板温制御方法

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JPH0754055A
JPH0754055A JP21705193A JP21705193A JPH0754055A JP H0754055 A JPH0754055 A JP H0754055A JP 21705193 A JP21705193 A JP 21705193A JP 21705193 A JP21705193 A JP 21705193A JP H0754055 A JPH0754055 A JP H0754055A
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furnace
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和孝 田村
Akiyoshi Honda
昭芳 本田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相互に溶接された、寸法、材質等が異なる複
数の鋼ストリップを連続焼鈍するに際し、先行鋼ストリ
ップから後行鋼ストリップに移行する部分の板温制御
を、鋼ストリップ単位に適確に行い、板温許容範囲の狭
い鋼ストリップの板温外れを防止する。 【構成】 先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリップの
板温制御順位を設定し、両者の溶接部が焼鈍炉内を通過
する際に、優先順位の高い鋼ストリップの許容板温範囲
内になるように、優先順位の高い鋼ストリップの寸法、
材質、焼鈍温度等に基づいて炉温を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続焼鈍ラインまた
は連続溶融亜鉛メッキラインにおいて、目標板温または
許容板温範囲が異なる少なくとも2つの鋼ストリップを
相互に溶接して連続的に焼鈍する際における、連続焼鈍
炉における鋼ストリップの板温制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】連続焼鈍ラインまたは連続溶融亜鉛メッ
キラインにおける、鋼ストリップの連続焼鈍は、焼鈍炉
の入側において、先行鋼ストリップの後端と後行鋼スト
リップの先端とを相互に溶接し、このように溶接された
鋼ストリップを連続的に焼鈍炉内を通すことにより行わ
れる。
【0003】上述したように複数の鋼ストリップを連続
的に焼鈍するに際し、先行鋼ストリップと後行鋼ストリ
ップとの寸法、材質、焼鈍温度等の条件が異なる場合に
は、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接部を
境にして、例えば、加熱帯、均熱帯および冷却帯からな
る焼鈍炉の各炉温を変更しなければならない。このよう
な炉温の変更は、炉内への燃料供給量を制御することに
よって行われるが、炉の熱容量が大きいためにその応答
性が悪く、燃料供給量を制御しても、炉温が所望の温度
に変更されるまでに相当の時間を必要とする。従って、
その間における、鋼ストリップの板温は、許容板温範囲
から外れる結果、鋼ストリップの機械的性質が劣化する
等の問題が生ずる。
【0004】上述した問題を解決する手段として、例え
ば、特開平 3-277723 号公報には、先行鋼ストリップと
後行鋼ストリップとの板温公差外れ長さが、予め定めら
れた板温管理基準を満たすように、先行鋼ストリップか
ら後行鋼ストリップへの板温応答曲線とそれに必要なラ
イン速度および炉温の設定変更タイミングを予測計算
し、これに基づいてライン速度および炉温を制御する方
法(以下、先行技術1という)が開示されている。
【0005】また、特開平4-323325号公報には、先行技
術1 の補足として、先行材または後行材のどちらかの板
温外れ長さを零にする場合の計算を容易にする手法とし
て、板温公差優先度判定機能を追加している。これは先
行材または後行材の板厚、目標板温、目標板温公差( 許
容範囲) に基づいて先行材と後行材のうち何れが優先で
あるかを判断し、優先材の板温外れ長さが零となる板温
制御を行なう方法である( 以下、先行技術2 という) 。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1において
は、先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリップの板温公
差外れを極力防止することを制御目標としている。従っ
て、板温公差外れを防止するための、先行鋼ストリップ
の後端部と後行鋼ストリップの先端部との間における板
温の温度分布の調整は、先行鋼ストリップおよび後行鋼
ストリップの目標板温および許容板温範囲に従って行わ
れている。
【0007】また、先行技術2においては、先行材と後
行材との板厚、目標板温および目標板温公差に基づい
て、優先度判定を行なうことにより、先行技術1の優先
材制御を実用的にしている。これにより、先行技術2
は、先行技術1を包含する制御方法となっているため、
以下、先行技術2を従来技術とする。
【0008】鋼ストリップの板温を制御するに際し、鋼
ストリップによって、許容板温範囲が狭い場合と広い場
合とがあり、更に、許容板温範囲からの板温外れは許さ
れない場合、または、ある程度の板温外れは許される場
合というように、鋼ストリップ単位に、その板温制御に
軽重が存在する。ある程度の板温外れは許容できる場合
とは、例えば、許容板温範囲の上限からの10数℃程度の
外れは材質上問題がない場合、または、鋼ストリップ溶
接部近傍の板温外れは、焼鈍炉の出側において溶接部近
傍を切断するために問題がない場合等である。先行技術
2においては、先行と後行の板厚、目標板温および目標
板温公差を比較することにより、単に板温制御精度を向
上させるために、先行優先か後行優先かを判定している
だけである。
【0009】また、先行技術2においては、このよう
な、鋼ストリップ単位の板温制御の軽重は考慮されてい
ないので、板温外れは許されない鋼ストリップと、ある
程度の板温外れは許容できる鋼ストリップとを相互に溶
接し連続して焼鈍する場合に、このような板温制御の軽
重に適応した、炉温の設定を行うことができない。
【0010】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、寸法、材質、焼鈍温度等の条件が異なる複数
の鋼ストリップを相互に溶接し、このように溶接された
鋼ストリップを、連続焼鈍炉によって、各鋼ストリップ
毎に定められた板温になるように連続的に焼鈍するに際
し、先行鋼ストリップから後行鋼ストリップに移行する
部分の板温制御を、鋼ストリップ単位に適確に行い、板
温許容範囲の狭い鋼ストリップの板温外れを防止するこ
とができる、連続焼鈍炉における鋼ストリップの板温制
御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の方法は、寸
法、材質、焼鈍温度等の条件が異なる複数の鋼ストリッ
プを相互に溶接し、このように溶接された鋼ストリップ
を、連続焼鈍炉によって、各鋼ストリップ毎に定められ
た板温になるように連続的に焼鈍するに際し、先行鋼ス
トリップと後行鋼ストリップとの溶接部が前記焼鈍炉内
を通過する際に、鋼ストリップ材質および/または許容
板温範囲に基づいて予め設定された優先順位に従い、優
先順位の高い鋼ストリップの許容板温範囲内になるよう
に、前記優先順位の高い鋼ストリップの寸法、材質、焼
鈍温度およびライン速度のうちの少なくとも1つに基づ
いて、炉温を設定することに特徴を有するものである。
【0012】
【作用】この発明の方法によれば、寸法、材質、焼鈍温
度等の条件が異なる鋼ストリップ単位に板温制御の優先
順位が設定され、優先順位の高い鋼ストリップの許容板
温範囲内になるように焼鈍炉の炉温が設定されるから、
優先順位の高い、即ち、材質上板温外れが許されないス
トリップ、あるいは板温許容範囲の狭い鋼ストリップの
板温外れを適確に防止することができる。
【0013】この発明の方法の基本的な制御手段は、次
の通りである。先ず、鋼ストリップ単位に、材質あるい
はその目標板温に対し許容され得る上下限の範囲即ち板
温許容範囲に応じて、予め、制御の優先順位を設定す
る。一般的には、特殊材(ハイテン材、深絞り材)や板
温許容範囲の狭い鋼ストリップの優先順位は高い。
【0014】ストリップ単位の優先順位は、以下の通り
とする。 (1)優先順位のコ−ド体系 下記に示すように、上位桁に材質を数字化し、下位桁に
板温許容範囲を数字化した数字コ−ドからなる。
【0015】(2)優先順位の決定方法 上位桁(材質) 板温外れが品質へ与える影響が大きい材質の優先順位は
高く、影響が小さい材質の優先順位を低くする。これ
は、操業形態(CAL,CGL)によってプラント毎に
決定することが望ましい。一例として、CGLの場合に
ついて、下記に示す。 下位桁(板温許容範囲) 板温許容範囲のプラス方向(オ−バ−ヒ−ト)、マイナ
ス方向(焼不足)を上位桁と下位桁とで数字化したも
の。一般的に、プラス方向はマイナス方向に比べ許容さ
れる傾向にあるため、プラス方向の優先順位は低く設定
する。
【0016】次いで、先行鋼ストリップと後行鋼ストリ
ップとの上記によって設定された優先順位に従って、以
下に述べるように、焼鈍炉の炉温を設定する。
【0017】先行鋼ストリップの板温許容範囲と後行鋼
ストリップの板温許容範囲とが重複している場合には、
先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリップの板温制御の
優先順位に従って、焼鈍炉の炉温を設定する。即ち、優
先度の高い鋼ストリップの目標板温に近づくように焼鈍
炉の炉温を設定し、先行鋼ストリップおよび後行鋼スト
リップを、共にその板温許容範囲内になるように焼鈍す
る。
【0018】先行鋼ストリップの板温許容範囲と後行鋼
ストリップの板温許容範囲とが重複していない場合に
は、先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリップの優先順
位に従って、下記により炉温を設定する。
【0019】 後行鋼ストリップよりも先行鋼ストリ
ップの優先順位が高い場合には、先行鋼ストリップの板
温許容範囲内になるように、先行鋼ストリップ優先で炉
温を設定する。従って、後行鋼ストリップに板温外れが
生じても、先行鋼ストリップに板温外れは生じない。
【0020】 先行鋼ストリップよりも後行鋼ストリ
ップの優先順位が高い場合には、後行鋼ストリップの板
温許容範囲内になるように、後行鋼ストリップ優先で炉
温を設定する。従って、先行鋼ストリップに板温外れが
生じても、後行鋼ストリップに板温外れは生じない。
【0021】 先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリ
ップの優先順位が同じ場合には、先行鋼ストリップと後
行鋼ストリップとの溶接部に、両者にまたがって同じよ
うな板温外れが生ずるように、炉温の中間設定を行う。
【0022】上述した炉温設定のタイミングは、各ケー
スによって、 a.溶接完了x分前 b.溶接完了時 c.溶接部の炉帯通過時 の何れかの時点で行う。なお、上記以外に、その中間時
点を更に炉温設定のタイミングとすれば、より緻密な制
御を行うことができる。
【0023】図1は、先行鋼ストリップの板温を優先的
に制御する場合における、炉温設定のタイミングおよび
設定値を示す図である。図1におけるケース1Aおよび
ケース1Bは、先行鋼ストリップの板温許容範囲と後行
鋼ストリップの板温許容範囲とが重複している場合であ
って、ケース1Aは、先行鋼ストリップの板温目標値よ
りも後行鋼ストリップの板温目標値が高く、且つ、後行
鋼ストリップの板温目標値よりも先行鋼ストリップの板
温上限値が高い、板温目標値を低温から高温に変更する
場合を示しており、そして、ケース1Bは、先行鋼スト
リップの板温下限値よりも後行鋼ストリップの板温目標
値が高く、且つ、後行鋼ストリップの板温目標値よりも
先行鋼ストリップの板温目標値が高い、板温目標値を高
温から低温に変更する場合を示している。
【0024】ケース1Aの場合も、ケース1Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接部が
焼鈍炉の各炉帯を通過したとき(c) を炉温設定変更のタ
イミングとし、先行鋼ストリップの板温目標値に設定さ
れていた炉温を、後行鋼ストリップの板温目標値に設定
する。その結果、先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリ
ップの何れの板温も許容範囲内になり、板温外れは発生
しない。
【0025】ケース2Aおよびケース2Bも、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複している場合であって、ケース2Aは、先
行鋼ストリップの板温目標値よりも後行鋼ストリップの
板温下限値が高く、且つ、後行鋼ストリップの板温下限
値よりも先行鋼ストリップの板温上限値が高い、板温目
標値を低温から高温に変更する場合を示しており、そし
て、ケース2Bは、先行鋼ストリップの板温下限値より
も後行鋼ストリップの板温上限値が高く、且つ、後行鋼
ストリップの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温
目標値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場
合を示している。
【0026】ケース2Aの場合も、ケース2Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接完了
時(b) を炉温設定変更のNo.1タイミングとし、先行鋼ス
トリップの板温目標値に設定されていた炉温を、ケース
2Aの場合には後行鋼ストリップの下限値になるよう
に、ケース2Bの場合には後行鋼ストリップの上限値に
なるように設定する。次いで、上記何れの場合も溶接部
が焼鈍炉の各炉帯を通過したとき(c) を炉温設定変更の
No.2タイミングとし、炉温を後行鋼ストリップの目標値
に設定する。その結果、先行鋼ストリップおよび後行鋼
ストリップの何れの板温も許容範囲内になり、板温外れ
は発生しない。
【0027】ケース3Aおよびケース3Bは、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複していない場合であって、ケース3Aは、
先行鋼ストリップの板温上限値よりも後行鋼ストリップ
の板温下限値が高い、板温目標値を低温から高温に変更
する場合を示しており、そして、ケース3Bは、後行鋼
ストリップの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温
下限値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場
合を示している。
【0028】ケース3Aの場合も、ケース3Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接完了
時(b) を炉温設定変更のNo.1タイミングとし、先行鋼ス
トリップの板温目標値に設定されていた炉温を、ケース
3Aの場合には先行鋼ストリップの上限値になるよう
に、ケース2Bの場合には先行鋼ストリップの下限値に
なるように設定する。次いで、溶接部が焼鈍炉の各炉帯
を通過したとき(c) を炉温設定変更のNo.2タイミングと
し、上記何れの場合も炉温を後行鋼ストリップの板温目
標値に設定する。その結果、後行鋼ストリップの下限値
に板温外れが発生するが、先行鋼ストリップには板温外
れは発生しない。
【0029】図2は、後行鋼ストリップの板温を優先的
に制御する場合における、炉温設定のタイミングおよび
設定値を示す図である。図2におけるケース1Aおよび
ケース1Bは、先行鋼ストリップの板温許容範囲と後行
鋼ストリップの板温許容範囲とが重複している場合であ
って、ケース1Aは、先行鋼ストリップの板温目標値よ
りも後行鋼ストリップの板温目標値が高く、且つ、後行
鋼ストリップの板温目標値よりも先行鋼ストリップの板
温上限値が高い、板温目標値を低温から高温に変更する
場合を示しており、そして、ケース1Bは、先行鋼スト
リップの板温下限値よりも後行鋼ストリップの板温目標
値が高く、且つ、後行鋼ストリップの板温目標値よりも
先行鋼ストリップの板温目標値が高い、板温目標値を高
温から低温に変更する場合を示している。
【0030】ケース1Aの場合も、ケース1Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接部が
焼鈍炉の各炉帯を通過したとき(c) を炉温設定変更のタ
イミングとし、先行鋼ストリップの板温目標値に設定さ
れていた炉温を後行鋼ストリップの板温目標値に設定す
る。その結果、先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリッ
プの何れの板温も許容範囲内になり、板温外れは発生し
ない。
【0031】ケース2Aおよびケース2Bも、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複している場合であって、ケース2Aは、先
行鋼ストリップの板温目標値よりも後行鋼ストリップの
板温下限値が高く、且つ、後行鋼ストリップの板温下限
値よりも先行鋼ストリップの板温上限値が高い、板温目
標値を低温から高温に変更する場合を示しており、そし
て、ケース2Bは、先行鋼ストリップの板温下限値より
も後行鋼ストリップの板温上限値が高く、且つ、後行鋼
ストリップの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温
目標値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場
合を示している。
【0032】ケース2Aの場合も、ケース2Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接完了
時(b) を炉温設定変更のNo.1タイミングとし、先行鋼ス
トリップの板温目標値に設定されていた炉温を、ケース
2Aの場合には先行鋼ストリップの上限値になるよう
に、ケース2Bの場合には先行鋼ストリップの下限値に
なるように設定する。次いで、上記何れの場合も溶接部
が焼鈍炉の各炉帯を通過したとき(c) を炉温設定変更の
第2タイミングとし、炉温を後行鋼ストリップの目標値
に設定する。
【0033】図4は、ケース2Aの、板温目標値を低温
から高温に変更した場合の、炉温の状態を示す図であ
る。図4において、実線は設定値を示し点線は実績値を
示している。図4に示すように、先行鋼ストリップおよ
び後行鋼ストリップの何れの板温も許容範囲内であり、
板温外れは発生しないが、特に、後行鋼ストリップの板
温は、その目標値に極めて近い。
【0034】ケース3Aおよびケース3Bは、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複していない場合であって、ケース3Aは、
先行鋼ストリップの板温上限値よりも後行鋼ストリップ
の板温下限値が高い、板温目標値を低温から高温に変更
する場合を示しており、そして、ケース3Bは、後行鋼
ストリップの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温
下限値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場
合を示している。
【0035】ケース3Aの場合も、ケース3Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接完了
x分間前(a) を炉温設定変更のNo.1タイミングとし、先
行鋼ストリップの板温目標値に設定されていた炉温を、
ケース3Aの場合には先行鋼ストリップの上限値と後行
鋼ストリップの下限値との中間値になるように、ケース
3Bの場合には先行鋼ストリップの下限値と後行鋼スト
リップの上限値との中間値になるように設定する。次い
で、溶接完了時(b) をNo.2タイミングとし、炉温を、ケ
ース3Aの場合には後行鋼ストリップの下限値になるよ
うに、ケース3Bの場合には後行鋼ストリップの上限値
になるように設定する。次いで、溶接部が焼鈍炉の各炉
帯を通過したとき(c) を炉温設定変更のNo.3タイミング
とし、上記何れの場合も、炉温を後行鋼ストリップの目
標値に設定する。
【0036】図5は、ケース3Aの、板温目標値を低温
から高温に変更した場合の、炉温の状態を示す図であ
る。図5において、実線は設定値を示しそして点線は実
績値を示している。図5に示すように、先行鋼ストリッ
プの上限値に板温外れが生ずるが、後行鋼ストリップに
は板温外れは発生していない。
【0037】比較のために、図6に、上記ケース3Aに
おいて、従来の方法により、板温目標値を低温から高温
に変更した場合、即ち、炉温を、先行鋼ストリップの板
温目標値から後行鋼ストリップの板温目標値に設定した
場合の炉温の状態を示す。図6から明らかなように、従
来方法の場合には、先行鋼ストリップの上限値および後
行鋼ストリップの下限値に板温外れが発生する。
【0038】図3は、先行鋼ストリップおよび後行鋼ス
トリップに優先順位がない中間制御の場合における、炉
温設定のタイミングおよび設定値を示す図である。図3
におけるケース1Aおよびケース1Bは、先行鋼ストリ
ップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容範囲
とが重複している場合であって、ケース1Aは、先行鋼
ストリップの板温目標値よりも後行鋼ストリップの板温
目標値が高く、且つ、後行鋼ストリップの板温目標値よ
りも先行鋼ストリップの板温上限値が高い、板温目標値
を低温から高温に変更する場合を示しており、そして、
ケース1Bは、先行鋼ストリップの板温下限値よりも後
行鋼ストリップの板温目標値が高く、且つ、後行鋼スト
リップの板温目標値よりも先行鋼ストリップの板温目標
値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場合を
示している。
【0039】ケース1Aの場合も、ケース1Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接部が
焼鈍炉の各炉帯を通過したとき(c) を炉温設定変更のタ
イミングとし、先行鋼ストリップの板温目標値に設定さ
れていた炉温を後行鋼ストリップの板温目標値に設定す
る。その結果、先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリッ
プの何れの板温も許容範囲内になり、板温外れは発生し
ない。
【0040】ケース2Aおよびケース2Bも、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複している場合であって、ケース2Aは、先
行鋼ストリップの板温目標値よりも後行鋼ストリップの
板温下限値が高く、且つ、後行鋼ストリップの板温下限
値よりも先行鋼ストリップの板温上限値が高い、板温目
標値を低温から高温に変更する場合を示しており、そし
て、ケース2Bは、先行鋼ストリップの板温下限値より
も後行鋼ストリップの板温上限値が高く、且つ、後行鋼
ストリップの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温
目標値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場
合を示している。
【0041】ケース2Aの場合も、ケース2Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接完了
時(b) を炉温設定変更のNo.1タイミングとし、先行鋼ス
トリップの板温目標値に設定されていた炉温を、ケース
2Aの場合には後行鋼ストリップの下限値になるよう
に、ケース2Bの場合には後行鋼ストリップの上限値に
なるように設定する。次いで、溶接部が焼鈍炉の各炉帯
を通過したとき(c) を炉温設定変更のNo.2タイミングと
し、上記何れの場合も、炉温を後行鋼ストリップの目標
値に設定する。その結果、先行鋼ストリップおよび後行
鋼ストリップの何れの板温も許容範囲内になり、板温外
れは発生しない。
【0042】ケース3Aおよびケース3Bは、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複していない場合であって、ケース3Aは、
先行鋼ストリップの板温上限値よりも後行鋼ストリップ
の板温下限値が高い、板温目標値を低温から高温に変更
する場合を示しており、そして、ケース3Bは、後行鋼
ストリップの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温
下限値が高い、板温目標値を高温から低温に変更する場
合を示している。
【0043】ケース3Aの場合も、ケース3Bの場合
も、先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接完了
x分前(a) を炉温設定変更のNo.1タイミングとし、先行
鋼ストリップの板温目標値に設定されていた炉温を、ケ
ース3Aの場合には先行鋼ストリップの上限値になるよ
うに、ケース3Bの場合には先行鋼ストリップの下限値
になるように設定する。次いで、溶接完了時(b) をNo.2
タイミングとし、炉温を、ケース3Aの場合には、先行
鋼ストリップの上限値と後行鋼ストリップの下限値との
中間値になるように、ケース3Bの場合には、先行鋼ス
トリップの下限値と後行鋼ストリップの上限値との中間
値になるように設定する。次いで、溶接部が焼鈍炉の各
炉帯を通過したとき(c) を炉温設定変更のMo.3タイミン
グとし、上記何れの場合も、炉温を後行鋼ストリップの
目標値に設定する。その結果、先行鋼ストリップの上限
値と後行鋼ストリップの下限値の両方にまたがって同じ
ような板温外れが発生する。
【0044】上述したように、先行鋼ストリップの板温
許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容範囲とが重複し
ていない場合には、板温の追従性の遅れを考慮して、溶
接完了x分前を炉温設定変更のタイミングとするが、こ
のときのx分は、下式によって算出する。
【0045】また、目標板温を、低温から高温に変更す
るか、または、高温から低温に変更するかによって、炉
温の設定値を選択する。
【0046】図2に示した、後行鋼ストリップの板温を
優先的に制御する場合におけるケース3Aの、板温を低
温から高温に変更するときの中間設定温度は、次のよう
にして算出する。即ち、先行鋼ストリップと後行鋼スト
リップとの溶接部が各炉帯の出側を通過するときの、先
行鋼ストリップの実績板温を、後行鋼ストリップの板温
下限値にまで昇温させることができる、溶接完了時の板
温を中間設定温度とし、これを下式によって算出する。
【0047】中間設定温度(℃)=後行鋼ストリップの
板温下限値(℃)−(板温予定変更率〔℃/ 分])×(後
行鋼ストリップの溶接完了時から溶接部が各炉帯の出側
を通過するまでの時間〔分〕)
【0048】但し、中間設定温度よりも先行鋼ストリッ
プの板温上限値が高い場合には、中間設定温度を、先行
鋼ストリップの板温上限値とする。
【0049】また、図2に示した、後行鋼ストリップの
板温を優先的に制御する場合におけるケース3Bの、板
温を高温から低温に変更するときの中間設定温度は、次
のようにして算出される。即ち、先行鋼ストリップと後
行鋼ストリップとの溶接部が各炉帯の出側を通過すると
きの、先行鋼ストリップの実績板温を、後行鋼ストリッ
プの板温上限値にまで降温させることができる、溶接完
了時の板温を中間設定温度とし、これを下式によって算
出する。
【0050】中間設定温度(℃)=後行鋼ストリップの
板温上限値(℃)+(板温予定変更率〔℃/ 分])×(後
行鋼ストリップの溶接完了時から溶接部が各炉帯の出側
を通過するまでの時間〔分〕)
【0051】但し、中間設定温度よりも先行鋼ストリッ
プの板温下限値が低い場合には、中間設定温度を、先行
鋼ストリップの板温下限値とする。
【0052】先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリップ
の優先順位は、一般的には、板温許容範囲が狭い方の鋼
ストリップを優先させる。しかしながら、板温許容範囲
が狭い鋼ストリップでも、短時間の上限値外れであって
それが材質上問題のない場合には、板温許容範囲の広い
方の鋼ストリップを優先させてもよい。
【0053】図7は、上述した場合における、炉温設定
のタイミングおよび設定値を示す図であって、先行鋼ス
トリップの板温許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容
範囲とが重複しておらず、且つ、先行鋼ストリップの板
温上限値よりも後行鋼ストリップの板温下限値が高い場
合を示している。この場合には、溶接完了時を炉温設定
のタイミングとし、先行鋼ストリップの目標値に設定さ
れていた炉温を、後行鋼ストリップの目標値に設定す
る。
【0054】図11は、この発明の方法を実施するための
装置の一例を示す系統図である。図11に示すように、鋼
ストリップ1は、連続焼鈍炉2内の、例えばラジアント
チューブが設けられた加熱帯2a、均熱帯2bおよび冷却帯
2cを、ハースロール3に掛け回されて連続的に移動し、
その間に連続焼鈍される。
【0055】連続焼鈍炉2内には、主要箇所に炉温を検
出するための炉温検出器4が設けられており、その出側
には、鋼ストリップ1の板温を検出するための板温検出
器5が設けられている。連続焼鈍炉2内への燃料例えば
Cガスの供給は、その途中に流量調整弁7および流量計
8が設けられた燃料供給管6によって行われる。
【0056】9は板温制御装置であって、板温制御装置
9には、鋼ストリップ1の寸法、材質等の条件、およ
び、連続焼鈍炉2による鋼ストリップ1のヒートサイク
ル、優先度等の条件が入力される。10は、目標温度設定
器11および流量調整器12からなる炉温制御装置である。
炉温検出器4によって検出された炉温、および、板温検
出器5によって検出された板温は、目標温度設定器11に
入力され、そして、流量計8によって検出された燃料供
給量は、流量調整器12に入力される。
【0057】前述した方法によって設定された、鋼スト
リップの目標板温は、板温制御装置9から、目標温度設
定器11および流量調整器12に入力される。そして、燃料
供給管6の流量調整弁7によって炉内への燃料供給量が
調整され、これによって、連続焼鈍炉2の炉温が制御さ
れる。
【0058】
【実施例】次に、この発明の方法を、実施例により更に
説明する。 実施例1 先行鋼ストリップの板温を優先的に制御する場合であっ
て、先行鋼ストリップの板温許容範囲と後行鋼ストリッ
プの板温許容範囲とが重複しておらず、且つ、先行鋼ス
トリップの板温上限値よりも後行鋼ストリップの板温下
限値が高い場合における、具体的な炉温設定例につい
て、図8に基づき以下に述べる。
【0059】 先行鋼ストリップの目標板温: 上限値:730℃ 下限値:690℃ 目標値:700℃ 後行鋼ストリップの目標板温: 上限値:760℃ 下限値:740℃ 目標値:750℃
【0060】先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの
溶接完了時を炉温設定変更の第1タイミングとし、先行
鋼ストリップの板温目標値即ち700 ℃に設定されていた
炉温を、先行鋼ストリップの上限値即ち730 ℃になるよ
うに設定した。次いで、溶接部が焼鈍炉の各炉帯を通過
したときを炉温設定変更の第2タイミングとし、炉温を
後行鋼ストリップの板温目標値即ち750 ℃に設定した。
その結果、後行鋼ストリップの下限値が730 ℃になって
10℃の板温外れが発生したが、先行鋼ストリップには板
温外れは発生しなかった。
【0061】実施例2 後行鋼ストリップの板温を優先的に制御する場合であっ
て、先行鋼ストリップの板温許容範囲と後行鋼ストリッ
プの板温許容範囲とが重複しておらず、後行鋼ストリッ
プの板温上限値よりも先行鋼ストリップの板温下限値が
高い場合における、具体的な炉温設定例について、図9
に基づき以下に述べる。
【0062】 先行鋼ストリップの目標板温: 上限値:850℃ 下限値:750℃ 目標値:800℃ 後行鋼ストリップの目標板温: 上限値:730℃ 下限値:680℃ 目標値:700℃
【0063】先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの
溶接完了x分間前を炉温設定変更の第1タイミングと
し、先行鋼ストリップの板温目標値即ち 800℃に設定さ
れていた炉温を、先行鋼ストリップの下限値即ち 750℃
と後行鋼ストリップの上限値即ち 730℃との中間の 740
℃になるように設定した。次いで、溶接完了時を第2タ
イミングとし、炉温を、後行鋼ストリップの上限値即ち
730 ℃になるように設定した。次いで、溶接部が焼鈍炉
の各炉帯を通過したときを炉温設定変更の第3タイミン
グとし、炉温を後行鋼ストリップの目標値即ち700 ℃に
設定した。その結果、先行鋼ストリップの下限値が740
℃になって10℃の板温外れが発生したが、後行鋼ストリ
ップには板温外れは発生しなかった。
【0064】実施例3 先行鋼ストリップおよび後行鋼ストリップに優先順位が
ない中間制御の場合であって、先行鋼ストリップの板温
許容範囲と後行鋼ストリップの板温許容範囲とが重複し
ておらず、後行鋼ストリップの板温上限値よりも先行鋼
ストリップの板温下限値が高い場合における、具体的な
炉温制御例について、図10に基づき以下に述べる。
【0065】 先行鋼ストリップの目標板温: 上限値:880℃ 下限値:800℃ 目標値:845℃ 後行鋼ストリップの目標板温: 上限値:750℃ 下限値:690℃ 目標値:710℃
【0066】先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの
溶接完了x分間前を炉温設定変更の第1タイミングと
し、先行鋼ストリップの板温目標値即ち 845℃に設定さ
れていた炉温を、先行鋼ストリップの下限値即ち 800℃
になるように設定した。次いで、溶接完了時を第2タイ
ミングとし、炉温を、後行鋼ストリップの上限値即ち75
0 ℃になるように設定した。次いで、溶接部が焼鈍炉の
各炉帯を通過したときを炉温設定変更の第3タイミング
とし、炉温を後行鋼ストリップの目標値即ち710℃に設
定した。その結果、先行鋼ストリップの下限値が 750℃
になり、そして、後行鋼ストリップの上限値が 800℃に
なって、先行鋼ストリップも後行鋼ストリップも同じよ
うに50℃の板温外れが発生した。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の方法によ
れば、寸法、材質、焼鈍温度等の条件が異なる複数の鋼
ストリップを相互に溶接し、このように溶接された鋼ス
トリップを、連続焼鈍炉によって、各鋼ストリップ毎に
定められた板温になるように連続的に焼鈍するに際し、
先行鋼ストリップから後行鋼ストリップに移行する部分
の板温制御が、鋼ストリップ単位に適確に行われ、これ
によって、板温許容範囲の狭い鋼ストリップの板温外れ
を防止することができる、工業上有用な効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によって、先行鋼ストリップの板温を
優先的に制御する場合における、炉温設定のタイミング
および設定値を示す図である。
【図2】この発明によって、後行鋼ストリップの板温を
優先的に制御する場合における、炉温設定のタイミング
および設定値を示す図である。
【図3】この発明によって、先行鋼ストリップおよび後
行鋼ストリップに優先順位がない中間制御の場合におけ
る、炉温設定のタイミングおよび設定値を示す図であ
る。
【図4】ケース2Aの、板温目標値を低温から高温に変
更した場合における、炉温の状態を示す図である。
【図5】ケース3Aの、板温目標値を低温から高温に変
更した場合における、炉温の状態を示す図である。
【図6】従来の方法によって、ケース3Aの、板温目標
値を低温から高温に変更した場合における、炉温の状態
を示す図である。
【図7】この発明によって、後行鋼ストリップの板温を
優先的に制御する場合における、炉温設定のタイミング
および設定値の他の例を示す図である。
【図8】実施例1の、先行鋼ストリップの板温上限値よ
りも後行鋼ストリップの板温下限値が高いケース3Aの
場合における、具体的な炉温制御例を示す図である。
【図9】実施例2の、後行鋼ストリップの板温上限値よ
りも先行鋼ストリップの板温下限値が高いケース3Bの
場合における、具体的な炉温制御例を示す図である。
【図10】実施例3の、後行鋼ストリップの板温上限値よ
りも先行鋼ストリップの板温下限値が高いケース3Bの
場合における、具体的な炉温制御例を示す図である。
【図11】この発明の方法を実施するための装置の一例を
示す系統図である。
【符号の説明】
1 鋼ストリップ、 2 連続焼鈍炉、 3 ハースロール、 4 炉温検出器、 5 板温検出器、 6 燃料供給管、 7 流量調整弁、 8 流量計、 9 板温制御制御装置、 10 炉温制御装置、 11 目標温度設定器、 12 流量調整器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寸法、材質、焼鈍温度等の条件が異なる
    複数の鋼ストリップを相互に溶接し、このように溶接さ
    れた鋼ストリップを、連続焼鈍炉によって、各鋼ストリ
    ップ毎に定められた板温になるように連続的に焼鈍する
    に際し、 先行鋼ストリップと後行鋼ストリップとの溶接部が前記
    焼鈍炉を通過する際に、鋼ストリップの材質および/ま
    たは許容板温範囲に基づいて予め設定された優先順位に
    従い、優先順位の高い鋼ストリップの許容板温範囲内に
    なるように、前記優先順位の高い鋼ストリップの寸法、
    材質、焼鈍温度およびライン速度のうちの少なくとも1
    つに基づいて、炉温を設定することを特徴とする、連続
    焼鈍炉における鋼ストリップの板温制御方法。
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