JPH0753962B2 - アスファルト舗装廃材再生用ドライヤの付着物除去方法 - Google Patents

アスファルト舗装廃材再生用ドライヤの付着物除去方法

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JPH0753962B2
JPH0753962B2 JP13345890A JP13345890A JPH0753962B2 JP H0753962 B2 JPH0753962 B2 JP H0753962B2 JP 13345890 A JP13345890 A JP 13345890A JP 13345890 A JP13345890 A JP 13345890A JP H0753962 B2 JPH0753962 B2 JP H0753962B2
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秀人 蓬莱
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アスファルト舗装廃材を再生するアスファル
ト舗装廃材再生用ドライヤにおいてドラム内周壁に付着
堆積する付着物を除去方法に関するものである。
[従来の技術] 道路工事等によって掘り起こされたアスファルト舗装廃
材(以下「廃材」という)の再生にはアスファルトプラ
ントの加熱装置であるドライヤとほぼ同構造をした再生
用ドライヤが採用されている。この再生用ドライヤは円
筒状ドラムを回転自在に傾斜支持し、ドラム内周壁に多
数周設した掻き上げ羽根によって廃材を掻き上げながら
転動流下させる間に熱風と接触させ、所望の温度まで加
熱昇温して廃材再生を行っている。
そして、廃材がドラム内を加熱されながら転動流下する
間に廃材表面に付着しているアスファルト分が溶融して
粘着性を有するようになり、この粘着性廃材が掻き上げ
羽根に徐々に付着して成長し、ついには掻き上げ羽根の
機能を損なうようになる。そこで、作業員がドラム内に
入りこの付着堆積した廃材をエヤーピック等を使用して
定期的に削り除去している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ドラム内の掻き上げ羽根やドラム内周壁
に付着した廃材は少々の衝撃を加えても剥離しない。し
たがって、作業員は粉塵の立りこめる悪環境のドラム中
で長時間の削り作業を行わなければならず多大な労力を
強いられるものであった。
本発明は上記の点に鑑み、ドラム内での削り作業を軽減
することを目的としたアスファルト舗装廃材再生用ドラ
イヤの付着物除去方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、内周壁に廃材が付
着堆積したアスファルト舗装廃材再生用ドライヤのドラ
ム内部に熱風を送り込んで廃材を所定の温度まで加熱昇
温し、次にドラム内部に散水用パイプを挿入して付着廃
材に向けて適当量の水を散水して廃材を急冷し、その後
に付着廃材の削り作業を行うようにしたものである。
[作用] 本発明に係るアスファルト舗装廃材再生用ドライヤの付
着物除去方法によれば、先ずドラム内部に熱風を送り込
んでドラム内周壁や掻き上げ羽根に付着する廃材を所定
の温度まで加熱昇温する。その後ドラム内部に散水用パ
イプを挿入して付着廃材に向けて適当量の水を散水して
廃材を急冷する。急冷された廃材は熱応力が発生して収
縮し、この急激な収縮のために廃材内部に亀裂が生じて
廃材の塊りが脆くなる。このようにして脆くなった廃材
をエヤーピック等を使用して削り作業を行えば簡単に廃
材を除去することができる。
[実施例] 先ず、本発明に至った経緯を説明する。
本発明者は、酸化劣化して固化したアスファルト合材を
破砕する方法を種々検討中に、固化したアスファルト合
材を再度加熱した後、水を注水して急冷したところ固化
したアスファルト合材が非常に脆くなることを発見し
た。そこで、その実態を探索するために次の実験を行っ
た。実験の目的は、酸化劣化して固化したアスファルト
合材を一度加熱して空気中で自然冷却したものと散水し
て急冷したものについてその圧縮強度に差異が生ずるか
を見ることであった。実験の方法として新規アスファル
ト合材を160℃に加熱して10個の試料製作用の鉄容器に
充填密度が一定となるように充填し、その10個の試料用
アスファルト合材を160℃に維持しながら空気に晒して
7日間貯蔵し、酸化劣化させて固化した。そして、7日
間経過した160℃の試料の内の5個は水を100ccずつ速や
かに散水して急冷し、また残りの5個については自然冷
却した。両者の試料を4時間放置した後、鉄容器より取
り出して重量と容積を測定すると共に、これらの試料を
アムスラー試験機により圧縮して破壊に至るときの圧縮
強度を測定した。その結果を表−1に示す。
この実験結果に基づいて散水冷却の試料と自然冷却の試
料の圧縮強度の平均値を比較してみると表−2のように
なる。
表−2の圧縮強度の平均値算出にあたっては自然冷却の
試料Bは密度が他に比較して大きいため除外して平均値
を求めた。この表−2からも解るように、自然冷却した
試料に比較して散水冷却した試料は圧縮強度が約半分と
なっており、非常に脆くなっているのである。これは固
化したアスファルト合材に散水して急冷したときに急速
な温度変化が起こり、このため熱応力による急激な収縮
を生じて固化したアスファルト合材内部の結合組織に亀
裂が多数生じたものと推測される。
そこでこの現象を利用してアスファルト舗装廃材再生用
ドライヤの内部に付着した廃材を所定温度まで加熱し、
廃材を急冷するに足りる水を散水して付着物を脆化させ
て削り除去作業を軽減するようにしたのである。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
1は廃材を加熱乾燥するドライヤであって、円筒状のド
ラム2を機台3上の支持ローラ4によって回転自在に傾
斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回
転させている。5はドラム2内に熱風を送り込むバーナ
であって、燃焼室6に火炎を形成して高温の熱風をドラ
ム2内に送り込む一方、ドラム2の他端部のコールドホ
ッパ7に連結した排気煙道8の末端に設けた排風機(図
示せず)により排ガスを吸引してドラム2内を通過する
ガス流を維持している。ドラム2の内周壁には多数の掻
き上げ羽根9が周設されており、またドラム2の廃材供
給側には投入された廃材がドラム2の内方向へと進行す
るように逆止羽根10が周設されている。11はドラム2内
へ廃材を投入する廃材投入用ベルトコンベヤであって、
該ベルトコンベヤ11の供給先端部をドラム2の端部開口
の上方位置に臨ませており、更にベルトコンベヤの角度
調整により廃材のドラム2内での落下位置を調整できる
ようにしている。12はドラム2内に水を散水する散水パ
イプであって、ホース13を介して水供給源(図示せず)
に接続してある。ドラム内で廃材を加熱するときには廃
材投入口付近で廃材が付着堆積することが多いことから
ドラム2の廃材投入側のホットホッパ14にパイプ挿入孔
15を穿設し、該パイプ挿入孔15から散水ポンプ12を挿入
してドラム内に付着堆積した廃材に向って散水できるよ
うにしている。
しかして、ドラム2内に付着堆積した廃材を除去しよう
とするときには、先ずドラム2を回転させながらバーナ
5からドラム内に熱風を送り込み、付着廃材を所定温度
(160〜200℃程度の適当な温度で良い)まで加熱する。
次いで散水ポンプ12をドラム内に挿入してドラム内周壁
や掻き上げ羽根に付着堆積した廃材に向けて散水して付
着廃材を急速に冷却する。このときの水の散水量は付着
廃材を冷却するに足りる水量があれば良い。散水によっ
て急冷した付着廃材は内部に亀裂を生じて全体が脆くな
り、少しの衝撃でもドラム内周壁から剥離しやすい状態
となり、削り除去作業が非常に楽になり、作業者の負担
を大幅に軽減させることができるのである。
なお、本発明の付着物除去方法は上述のアスファルト舗
装廃材の再生専用のドライヤにのみに限定されるもので
はなく、新規骨材のアスファルト舗装廃材の両方を単一
のドライヤで加熱することができる兼用ドライヤにも採
用できることは言うまでもない。
[発明の効果] 以上のように本発明に係るアスファルト舗装廃材再生用
ドライヤの付着物除去方法によれば、ドラム内の付着廃
材を適度に加熱した後、水を散水して急冷することによ
って付着廃材を脆化させるので、ドラム内での付着廃材
の削り除去作業が非常に軽減され、削り除去作業時間も
大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る付着物除去方法を採用するアスフ
ァルト舗装廃材再生用ドライヤの一部切り欠きした概略
正面図である。 1…ドライヤ、2…ドラム、5…バーナ、11…廃材投入
用ベルトコンベヤ、12…散水用パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周壁に廃材が付着堆積したアスファルト
    舗装廃材再生用ドライヤのドラム内部に熱風を送り込ん
    で廃材を所定の温度まで加熱昇温し、次にドラム内部に
    散水用パイプを挿入して付着廃材に向けて適当量の水を
    散水して廃材を急冷し、その後に付着廃材の削り作業を
    行うようにしたことを特徴とするアスファルト舗装廃材
    再生用ドライヤの付着物除去方法。
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