JPH0753905A - マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品 - Google Patents

マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品

Info

Publication number
JPH0753905A
JPH0753905A JP21701193A JP21701193A JPH0753905A JP H0753905 A JPH0753905 A JP H0753905A JP 21701193 A JP21701193 A JP 21701193A JP 21701193 A JP21701193 A JP 21701193A JP H0753905 A JPH0753905 A JP H0753905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrocarbon group
marking
ink composition
marking ink
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21701193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2927152B2 (ja
Inventor
Noriyuki Meguriya
典行 廻谷
Takeo Yoshida
武男 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP21701193A priority Critical patent/JP2927152B2/ja
Publication of JPH0753905A publication Critical patent/JPH0753905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2927152B2 publication Critical patent/JP2927152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)下記式(1)で表されるオルガノポリ
シロキサン、 (式中、R1は一価炭化水素基であるが、全R1の0.1
〜20%が脂肪族不飽和炭化水素基である。) (B)下記平均組成式(2)で表され、一分子中に少な
くとも3個のSi−H結合を有し、かつ上記(A)成分
中の脂肪族不飽和炭化水素基の合計1モル当り上記Si
−H結合が1.01モル以上となる量のオルガノハイド
ロジェンポリシロキサン、 (式中、R2は脂肪族不飽和炭化水素基を除く一価炭化
水素基である。) (C)顔料、及び、 (D)白金又は白金系化合物を含有してなることを特徴
とするマーキングインク組成物を提供する。 【効果】 シリコーンゴム又はシリコーン樹脂からなる
被着体がJIS[A]硬度が70以上のものであっても
被着体との接着性に優れ、かつ耐摩耗性に優れた皮膜を
形成することができ、マーキングが剥離することなく長
期に亘り確実に付着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にJIS[A]硬度
が70以上のシリコーンゴム又はシリコーン樹脂のマー
キングに好適に使用されるマーキングインク組成物及び
該組成物によるマーキングが形成されたシリコーンゴム
又はシリコーン樹脂物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
シリコーンゴム材料からなるチューブ、被覆電線、スイ
ミングキャップ類、OA機器のキートップ、ラバーコン
タクト等の表面に図柄、文字等のマークを付与するマー
キング処理を行うことが要求されているが、特に最近に
おいてラバーコンタクト等を初めとする硬質シリコーン
ゴム或いはシリコーン樹脂の表面をマーキングする需要
が増大している。このようなマーキング処理を施すため
のマーキングインク組成物としては、例えばオルガノポ
リシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサン
とを所定の割合で配合したマーキングインク組成物が提
案されている(特公昭52−14642号公報)。
【0003】しかしながら、従来のマーキングインク組
成物はその組成物自体の強度が不足していると共に、基
材(硬質シリコーンゴム或いはシリコーン樹脂)との接
着が不十分であるために、このマーキングインク組成物
を基材に塗布し、硬化することによって形成されたマー
クとしての皮膜が容易に破壊されてしまうという問題が
ある。また、マーキングされる基材の硬度が低く、柔軟
性を持つものである場合、基材上に形成された皮膜への
応力を基材によって緩和することができるが、基材の硬
度が上がるにつれて上記応力を緩和する作用が小さくな
り、このため基材上に形成された皮膜の破壊がより顕著
になってしまうという問題がある。
【0004】そこで、上記問題点を改良するために種々
の方法が提案されており、例えば無機質充填剤を添加し
たマーキングインク組成物を基材に塗布し、硬化させて
マーキングを形成することが行なわれているが、この方
法は基材上に形成された皮膜の耐摩耗性が著しく低下
し、また、マーキングインク組成物に添加された粉体に
よってマーキングインク組成物に着色阻害が発生すると
いう問題もある。また、ヒュームドシリカなどの補強剤
をマーキングインク組成物に添加した場合、この組成物
の粘度が急激に上昇してしまうので、これを希釈するた
めに多量の溶剤を必要とする。この溶剤はマーキングイ
ンク組成物を基材に塗布し、硬化する際に除去される
が、除去された溶剤は大気中に拡散するため、環境汚染
の問題もある。
【0005】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、特に硬質のシリコーンゴム或いはシリコーン
樹脂表面にマーキングを施すために好適に用いられるマ
ーキングインク組成物及び該組成物によるマーキングが
施されたシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)下記
平均組成式(1)で表される脂肪族不飽和炭化水素基含
有オルガノポリシロキサン、(B)下記平均組成式
(2)で表され、一分子中に少なくとも3個のSi−H
結合を有し、かつ上記(A)成分中の脂肪族不飽和炭化
水素基の合計1モル当り上記Si−H結合が1.01モ
ル以上となる量のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、(C)顔料、及び、(D)白金又は白金系化合物を
配合してなるマーキングインク組成物をシリコーンゴム
又はシリコーン樹脂からなる被着体、特に硬度が70以
上の硬質被着体上に塗布し、硬化した場合、被着体のJ
IS[A]硬度が70以上であっても被着体との接着性
に優れ、かつ耐摩耗性に優れたマーキングを形成するこ
とができ、このためマーキングインク組成物として有用
であることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】
【化3】 (式中、R1は同種又は異種の非置換もしくは置換の一
価炭化水素基であるが、全R1の0.1〜20%が脂肪
族不飽和炭化水素基である。n,mは1≦n+m<2か
つ0.05≦m/(n+m)≦0.5を満たす正数であ
る。)
【0008】
【化4】 (式中、R2は脂肪族不飽和炭化水素基を除く同種又は
異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基、aは1〜
2.1、bは0.5〜1かつa+b=1.5〜2.6を
満たす正数である。)
【0009】従って、本発明は、(A)上記平均組成式
(1)で表されるオルガノポリシロキサン、(B)上記
平均組成式(2)で表され、一分子中に少なくとも3個
のSi−H結合を有し、かつ上記(A)成分中の脂肪族
不飽和炭化水素基の合計1モル当り上記Si−H結合が
1.01モル以上となる量のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン、(C)顔料、及び、(D)白金又は白金
系化合物を含有してなることを特徴とするマーキングイ
ンク組成物、及び、この組成物によるマーキングが形成
されてなるJIS[A]硬度が70以上であるシリコー
ンゴム又はシリコーン樹脂物品を提供する。
【0010】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明のマーキングインク組成物の(A)成分のオルガノ
ポリシロキサンは下記平均組成式(1)で表されるもの
である。
【0011】
【化5】
【0012】ここで、R1は同種又は異種の非置換もし
くは置換のアリール基を除く、好ましくは炭素数1〜1
2の一価炭化水素基であり、メチル基,エチル基,プロ
ピル基等の飽和炭化水素基、ビニル基,プロペニル基,
ブテニル基等の脂肪族不飽和炭化水素基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換炭化水素基、
シアノエチル基等のシアノ基置換炭化水素基などから選
択される。この場合、R1のうち0.1〜20%が脂肪
族不飽和炭化水素基であるが、特に1〜20%が脂肪族
不飽和炭化水素基であることが好ましい。脂肪族不飽和
炭化水素基の含有量が0.1%よりも少ないと硬質マー
キングインク材料として必要な硬度が得られないばかり
か、シリコーンゴムやシリコーン樹脂との接着性も悪く
なってしまう。また、この含有量が20%より多いと架
橋点が多過ぎて、形成されるマーキングが脆くなってし
まう。
【0013】また、n,mは1≦n+m<2、0.05
≦m/(n+m)≦0.5を満たす正数である。0.0
5≦m/(n+m)≦0.5はフェニル基の含有量が全
有機基の5〜50%であることを意味し、フェニル基の
含有量が5%未満又は50%を越えた場合、マーキング
インク組成物を基材(被着体)に塗布、硬化することに
よって形成されるマーキングが脆くなってしまい、マー
キングインク組成物として好ましくない。
【0014】(A)成分のオルガノポリシロキサンは、
例えばジメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラ
ン、メチルビニルジクロロシランの共加水分解、或いは
ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシランのアルカリ又は酸触媒下
での共加水分解などの公知の方法によって製造すること
ができる。
【0015】なお、(A)成分に対して、本発明の組成
物の強度を損なわない範囲で、硬度或いは粘度等を調整
するために、常温で液状もしくは生ゴム状で、1分子中
に少なくとも2個のアルケニル基を含むオルガノポリシ
ロキサン(例えば、両末端ジメチルビニルシリル基封鎖
ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルビニルシリル
基封鎖ジメチルポリシロキサン・メチルビニルシロキサ
ン共重合体、両末端ジメチルビニルシリル基封鎖ジメチ
ルポリシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン共重合体、両末端メチルフェニルビニルシ
リル基封鎖ジメチルポリシロキサン・ジフェニルシロキ
サン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端ジメチ
ルビニルシリル基封鎖メチル(3,3,3−トリフルオ
ロプロピル)ポリシロキサン)を添加してもよい。
【0016】この場合、上記オルガノポリシロキサンの
添加量は(A)成分100部(重量部、以下同じ)に対
して100部以下とすることが好ましい。
【0017】(B)成分のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは、架橋剤として使用されるものであり、分
子中のSi−H基が(A)成分のオルガノポリシロキサ
ンに含まれる脂肪族不飽和炭化水素基と付加反応するこ
とにより硬化物を形成するものである。
【0018】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンは下記平均組成式(2)で表され、一分子中に少なく
とも3個のSi−H結合を有するものである。
【0019】
【化6】
【0020】ここで、R2としては上記平均組成式
(1)におけるR1のうち脂肪族不飽和炭化水素基を除
く基を挙げることができる。また、フェニル基等のアリ
ール基であってもよい。この場合、Si−H基は(A)
成分のオルガノポリシロキサンと良好な架橋構造を形成
するために、分子中に少なくとも3個存在していること
が必要である。なお、aは1〜2.1、bは0.5〜1
であり、かつa+b=1.5〜2.6を満たす正数であ
る。
【0021】このようなオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとしては、例えばHSiO3/2,(CH3)HS
iO,(CH32HSiO1/2等のSi−H結合を有す
るシロキサン単位と、SiO2,CH3SiO3/2,(C
32SiO,(CH3)(C65)SiO,(CH3
3SiO1/2等のシロキサン単位からなるものが例示さ
れ、具体的にはメチルハイドロジェンポリシロキサンと
ジメチルハイドロジェンポリシロキサンとの共重合体、
メチルハイドロジェンポリシロキサンとメチルフェニル
ポリシロキサンとの共重合体、メチルハイドロジェンポ
リシロキサンとジメチルポリシロキサンとメチルフェニ
ルポリシロキサンとの共重合体などが好適に使用される
が、これらに限定されるものではない。また、これらの
オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1種を単独
で又は2種以上を組合わせて使用することができる。
【0022】(B)成分の配合量は、(A)成分の脂肪
族不飽和炭化水素基の合計量1モル当りSi−H基が
1.01モル以上となる量であるが、好ましくは1.2
〜10モルとなる量である。このような量を配合するこ
とにより強度及び接着性に優れたマーキングを形成する
ことができる。
【0023】(C)成分の顔料は本発明の組成物に所望
の着色を施すために配合するものであり、本発明のマー
キングインク組成物がシリコーンゴム或いはシリコーン
樹脂などの成形品にマークを付与するために使用される
ものであるという点から、必須成分である。
【0024】(C)成分の顔料としては、例えばウルト
ラマリン,ベンガラ,チタンホワイト,チタンイエロ
ー,カーボンブラック,酸化鉄,ジンクホワイト,クロ
ムグリーン等の無機顔料、アントラキノンバイオレッ
ト,アントラキノンブルー,フタロシアニンブルー,イ
ンダスレンブルー,アリザニングリーン,フタロシアニ
ングリーン,ペリソンレッド等の有機顔料、アルミニウ
ム粉,ブロンズ粉,銅粉,スズ粉等の金属粉顔料、硫化
亜鉛を主成分とする蓄光顔料などを挙げることができ、
被着体の色調、彩度等を考慮して適宜選択される。
【0025】(C)成分の配合量は、目的とする着色
度、隠蔽度に応じて決定されるが、物性上から(A)成
分100部に対して100部以下とすることが好まし
い。
【0026】(D)成分の白金又は白金化合物は、脂肪
族不飽和炭化水素基を含有する(A)成分とSi−H基
を含有する(B)成分との付加反応を促進する働きを示
す触媒である。具体的には、白金ブラック、塩化白金
酸、塩化白金酸とエチレン又はプロピレン等の複合物、
米国特許第3,220,972号明細書に記載されてい
る塩化白金酸のアルコール変性物などが例示される。
【0027】この(D)成分の添加量は通常の触媒量、
具体的には脂肪族不飽和炭化水素基がビニル基である場
合、Si−CH=CH2結合1モルに対し白金量で10
-2〜10-5モル程度の量とすることができる。
【0028】本発明の組成物には必要に応じて無機質充
填剤又は触媒活性制御剤を添加することはなんら差し支
えない。無機充填剤としては、例えば煙霧質シリカ、ア
ンモニウムシリケート、石英粉末、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウムなどが挙げられる。また、触媒活性制御
剤としては、ベンゾトリアゾール、三重結合を有するア
ルコール誘導体、亜燐酸トリフェニルなどが挙げられ
る。
【0029】本発明のマーキングインク組成物を製造す
る場合、各成分の配合順序に特に制限はなく、例えば
(A)〜(D)成分及び各種添加剤をミキサー、ロール
などの混練機を使用して均一に混合する方法を採用する
ことができる。
【0030】このようにして得られたマーキングインク
組成物を必要に応じてトルエン,キシレン,ベンゼン等
の有機溶剤で希釈し、チューブ、被覆電線、OA機器の
キートップ等のシリコーンゴム又はシリコーン樹脂から
なる被着体の表面に塗布し、加熱硬化させることによ
り、被着体に所定の形状のマーキングを形成することが
できる。
【0031】この場合、被着体としては、JIS[A]
硬度が70以上であるものが有効に用いられる。
【0032】
【発明の効果】本発明のマーキングインク組成物は、シ
リコーンゴム又はシリコーン樹脂からなる被着体がJI
S[A]硬度が70以上のものであっても被着体との接
着性に優れ、かつ耐摩耗性に優れた皮膜を形成すること
ができ、これら硬質シリコーンゴム又はシリコーン樹脂
にマークを付与するための材料として好適であり、かか
るマーキングが形成されたシリコーンゴム又はシリコー
ン樹脂物品はマーキングが剥離することなく長期に亘り
確実に付着し、良好な表示効果を発揮する。
【0033】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。実施例の説明に先立ち、各例において使用
する被着体の製造例について説明する。なお、各例にお
いて粘度は25℃における測定値を示す。
【0034】[製造例1]下記平均組成式(3)で示さ
れるオルガノポリシロキサン100部、下記平均組成式
(4)で示されるオルガノポリシロキサン30部、下記
平均組成式(5)で示されるオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン30部、塩化白金酸のイソプロパノール溶
液(白金含有量2.0%)0.7部を均一に混合し、厚
さ2mmのシート状に成形して80℃で5分間加熱硬化
させ、JIS[A]硬度90のシリコーン硬化物(I)
を得た。
【0035】
【化7】
【0036】[製造例2]一分子中にケイ素原子と直接
結合したビニル基を0.2モル%、フェニル基を5.0
モル%含有し、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ
基で封鎖され、粘度が100万cpのオルガノポリシロ
キサン100部に、比表面積が200m2/gの乾式シ
リカ30部、ジメトキシシラン5部、水1部を加えて1
50℃で3時間加熱混合し、更に珪藻土60部、1,6
−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.5部を加
えて均一に混合し、厚さ2mmのシート状に成形して7
0℃で10分間加熱硬化させ、JIS[A]硬度80の
シリコーン硬化物(II)を得た。
【0037】[実施例1,2]下記平均組成式(3)で
示されるオルガノポリシロキサン100部、下記平均組
成式(6)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン30部、塩化白金酸のイソプロパノール溶液(白
金含有量2.0%)1.2部、ベンガラ黒5部の混合物
を3本ロールを使用して均一に混合し、マーキングイン
ク組成物(I)を得た。
【0038】
【化8】
【0039】上記マーキングインク組成物(I)をシリ
コーン硬化物(I)及び(II)それぞれの上に30〜
50μmの厚さになるように塗布し、180℃で300
秒間かけて硬化させた後、更に200℃で30分間のポ
ストキュアを行い、シリコーン硬化物(I)及び(I
I)それぞれの上に硬化皮膜を形成した。
【0040】[比較例1,2]下記式(7)で示される
オルガノポリシロキサン100部、SiO2単位、(C
32SiO1/2単位及び(CH32(CH2=CH)S
iO1/2単位からなり、SiO2単位1モルに対し、(C
32SiO1/2単位と(CH32(CH2=CH)Si
1/2単位との合計量が1モルであり、ビニル基含有量
が2重量%のポリシロキサン20部、下記式(8)で示
されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン10部、
ベンガラ黒5部、塩化白金酸の2重量%(Pt換算)2
−エチルヘキサノール溶液1部、エチニルシクロヘキサ
ノール1部の混合物を3本ロールを使用して均一に混合
し、マーキングインク組成物(II)を得た。
【0041】この組成物を実施例1と同様にシリコーン
硬化物(I)及び(II)それぞれに30〜50μmの
厚さになるように塗布し、180℃で300秒間かけて
硬化させて皮膜を形成し、更に200℃で30分間ポス
トキュアを行った。
【0042】
【化9】
【0043】実施例1,2及び比較例1,2それぞれ3
ロットについて下記の方法で摩擦回数試験を行い、マー
キングインク組成物(I)及び(II)で形成された皮
膜(マーク)のシリコーン硬化物(I)及び(II)に
対する接着性、皮膜の耐摩耗性を評価した。結果を表1
に示す。摩擦回数試験 図1に示すようにシリコーン硬化物2上に形成したマー
キング皮膜1表面の所定の箇所を300gの荷重4をか
けたステンレススチール製の器具3で引っ掻き、シリコ
ーン硬化物2からマーキング皮膜1が剥がれるか、皮膜
1自身が破壊するまでの回数を測定した。
【0044】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例における摩擦回数試
験方法を説明する断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1)で表される
    オルガノポリシロキサン、 【化1】 (式中、R1は同種又は異種の非置換もしくは置換の一
    価炭化水素基であるが、全R1の0.1〜20%が脂肪
    族不飽和炭化水素基である。n,mは1≦n+m<2か
    つ0.05≦m/(n+m)≦0.5を満たす正数であ
    る。) (B)下記平均組成式(2)で表され、一分子中に少な
    くとも3個のSi−H結合を有し、かつ上記(A)成分
    中の脂肪族不飽和炭化水素基の合計1モル当り上記Si
    −H結合が1.01モル以上となる量のオルガノハイド
    ロジェンポリシロキサン、 【化2】 (式中、R2は脂肪族不飽和炭化水素基を除く同種又は
    異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基、aは1〜
    2.1、bは0.5〜1かつa+b=1.5〜2.6を
    満たす正数である。) (C)顔料、及び、 (D)白金又は白金系化合物を含有してなることを特徴
    とするマーキングインク組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物によるマーキング
    が形成されてなるJIS[A]硬度が70以上であるシ
    リコーンゴム又はシリコーン樹脂物品。
JP21701193A 1993-08-09 1993-08-09 マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品 Expired - Fee Related JP2927152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21701193A JP2927152B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21701193A JP2927152B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0753905A true JPH0753905A (ja) 1995-02-28
JP2927152B2 JP2927152B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=16697432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21701193A Expired - Fee Related JP2927152B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2927152B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122289A1 (en) * 2000-01-31 2001-08-08 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Ink for silicone rubber, and molded silicone rubber
JP2011046889A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Taisei:Kk 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122289A1 (en) * 2000-01-31 2001-08-08 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Ink for silicone rubber, and molded silicone rubber
JP2011046889A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Taisei:Kk 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2927152B2 (ja) 1999-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3098946B2 (ja) 剥離性硬化皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物
KR950000997B1 (ko) 광경화성 오르가노폴리실록산 조성물
EP1277802B1 (en) Silicone composition and release film
JP3198926B2 (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物及び剥離紙
KR20150117263A (ko) 알콕시-작용성 유기폴리실록산 수지 및 중합체와 이의 관련된 형성 방법
JP5219318B2 (ja) 剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物
JP7201008B2 (ja) 剥離紙又は剥離フィルム用オルガノポリシロキサン組成物
TW200806750A (en) Room temperature curable organopolysiloxane compositions
TW202016218A (zh) 剝離紙或剝離薄膜用有機聚矽氧烷組成物
JPH0753872A (ja) 硬化性シリコーンゴム組成物
JP3607441B2 (ja) 剥離性硬化皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物
GB1563063A (en) Curable organopolysiloxane compositions
JP2002356667A (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物
JPH05186695A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP7285238B2 (ja) シリコーン接着剤組成物、及びシリコーンゴム硬化物
JP3891260B2 (ja) 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2934118B2 (ja) 耐暴露性剥離剤
KR20190105599A (ko) 실리콘 조성물, 박리지 및 박리 필름
JPH08176448A (ja) オルガノポリシロキサン組成物
JP2927152B2 (ja) マーキングインク組成物及びシリコーンゴム又はシリコーン樹脂物品
EP1122289A1 (en) Ink for silicone rubber, and molded silicone rubber
JP4190336B2 (ja) 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物
JPH08217980A (ja) 剥離用組成物
JPH0352498B2 (ja)
TW202200674A (zh) 加成反應硬化型有機聚矽氧烷組成物、及剝離紙以及剝離膜

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees