JPH0753889B2 - 厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法 - Google Patents

厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法

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JPH0753889B2 JP61243247A JP24324786A JPH0753889B2 JP H0753889 B2 JPH0753889 B2 JP H0753889B2 JP 61243247 A JP61243247 A JP 61243247A JP 24324786 A JP24324786 A JP 24324786A JP H0753889 B2 JPH0753889 B2 JP H0753889B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法に関し、とくに冷間
圧延工程における圧下率を充分に大きくすることが困難
かつ不利な板厚1mm以上の厚手の冷延鋼板、つまり厚物
について加工性とくに深絞り性を有利に改善し得る手だ
てに関連した研究の成果を以下に述べる。
一般に超深絞り用冷延鋼板においては、深絞り性に有利
な結晶粒径および結晶方位を得るために、冷間圧延工程
では、焼鈍で十分な再結晶集合組織を生成し得る量の歪
みを鋼板に与えることが必要とされている。
特に近年、深絞り用鋼板に要求される深絞り性が厳しい
ものとなりつつあり、それに伴いより軟質な、極低炭素
の成分領域の鋼が、従来のいわゆる低炭素鋼に代って用
いられるようになったが、その結果、材質上最も有利な
冷間圧延の圧下率はさらに高い値を必要とするようにな
って来ている。
(従来の技術) 溶鋼成分および冷間圧延に至るまでの加熱又は保温、並
びに熱間圧延、冷却などの工程条件も含め冷延−焼鈍の
工程を通じて、有利な範囲を維持したままで、材質の向
上を図ることが、特開昭59−74233号公報を始めとして
多数例報告されている。しかしこれら何れの場合も基本
的には最適とする冷延圧下率として80%以上のような高
圧下の冷間圧延に頼っているのが現状である。
なお、熱間圧延工程の一部分あるいは全部分に温間圧延
を導入することにより、冷間での圧下率をやや低目に抑
えることについて、特開昭61−119621号公報などにて報
告されているが、温間圧延は未だ工程に導入し得る技術
段階になく、また相当額の技術開発費を投入して導入に
成功したとしても、その設備および保守・操業コストは
従来の熱延工程に比べ、圧延荷重の増加・ロール寿命の
短命化等により高価なものとなることが予想される。こ
のため、温間圧延の導入は、圧延設備への負担増の問題
に対する解決策とはなり得ないわけである。
(発明が解決しようとする問題点) さて、変形量の大きな深絞り用途、例えば自動車におけ
るオイルパンのように、一枚板からのプレス成形等で
は、極めて優れた深絞り性が求められることは言うまで
もないことであるが、さらに板厚1mm以上望ましくは1.2
mmないしは2mmにも及ぶ厚物であることが、大きな加工
量にも適合する上で極めて重要な条件となる。
しかしながら、上記従来技術に頼って高圧下の冷間圧延
を施すとすれば0.8mm程度のような薄物に比べて厚物は
同一圧下率でも仕事量が甚だしく大きくなる。例えば0.
8〜1.0mm未満の薄板を冷延圧下率80%で冷間圧延すると
き熱延鋼板の元厚は4〜5mmなのに対して、冷延後に例
えば1.6mm程度の板厚のとき熱延板の元厚は約8mm以上を
要し、これらの圧下代を比較すると、3.2〜4.0mmから、
6.4mmにほぼ倍増し、冷間圧延設備に与える負担が著し
く大きく、また操業エネルギーコストも莫大なものとな
らざるを得ない。また、設備上の制約があり、圧延入側
の板厚もむやみに大きくできないので厚物の場合には高
圧下が難しい。
したがって、厚物の超深絞り用冷延鋼板の製造において
は、冷間にて冷延圧下率80%もの高圧下を必要としない
新しい製造技術の開発が切望されるわけである。
厚物の超深絞り用鋼板を製造するにあたり、設備及び生
産エネルギー上負担になる高圧下条件下における冷間圧
延を必要としない製造プロセスにより、深絞り性に優れ
た厚物超深絞り用冷延鋼板をより有利に得ることが、こ
の発明の目的である。
(問題点を解決するための手段) この発明は、 C:0.003wt%以下、 Si:0.03wt%以下、 Mn:0.20wt%以下、 P:0.015wt%以下、 S:0.020wt%以下、 Al:0.005〜0.1wt%、 N:0.0025wt%以下、 Nb:0.001〜0.015wt% を含有し残部は実質的にFeよりなる組成のTi−Nb複合添
加極低炭素鋼スラブを出発材として、熱間圧延の後に冷
延圧下率75%未満の冷間圧延と引続く焼鈍の工程を経て
厚手の超深絞り用冷延鋼板を得るに当り、 熱間仕上圧延開始温度を1100℃以下、熱間仕上圧延終了
温度を870〜910℃の範囲内としてこの熱間仕上圧延にお
ける全圧下率を85%以上、熱間仕上圧延最終パスにおけ
る圧下率を10%以上50%以下とし、 熱間圧延終了後600℃未満で巻き取り、 しかる後板厚1mm以上の所定厚みに冷間圧延し、 ついで焼鈍を施す ことを特徴とする厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法、
ならびに、 C:0.003wt%以下、 Si:0.03wt%以下、 Mn:0.20wt%以下、 P:0.015wt%以下、 S:0.020wt%以下、 Al:0.005〜0.1wt%、 N:0.0025wt%以下、 Nb:0.001〜0.015wt%に加えて Sb:0.001〜0.02wt%と B:0.0001〜0.0010wt%と のうち少くとも1種を含有し残部実質的にFeよりな組成
のTi−Nb複合添加極低炭素鋼スラブを出発材として、熱
間圧延の後に冷延圧下率75%未満の冷間圧延と引続く焼
鈍の工程を経て厚手の超深絞り用冷延鋼板を得るに当
り、 熱間仕上圧延開始温度を1100℃以下、熱間仕上圧延終了
温度を870〜910℃の範囲内としてこの熱間仕上圧延にお
ける全圧下率を85%以上、熱間仕上圧延最終パスにおけ
る圧下率を10%以上50%以下とし、 熱間圧延終了後600℃未満で巻き取り、 しかる後板厚1mm以上の所定厚みに冷間圧延し、 ついで焼鈍を施す ことを特徴とする厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法で
ある。
ここに、何れの場合も焼鈍が10℃/s以下の加熱速度であ
ることがとくに好適である。
まず、この発明の直接のきっかけとなった実験について
述べる。
C:0.0020wt%,Si:0.01wt%,Mn:0.10wt%,P:0.011wt%,
S:0.004wt%,Al:0.036wt%,N:0.0022wt%,Ti:0.068wt
%,Nb:0.003wt%,Sb:0.009wt%(ここに の連鋳鋼帯を、熱間仕上圧延開始温度を1050℃とし、熱
間仕上終了温度は830℃〜950℃の種々の温度として熱間
圧延を施したが、その際に熱間仕上圧延における全圧下
率を88%とし、この熱間仕上圧延の最終パスにおける圧
下率は5〜50%の間で変化させて熱延仕上り板厚を5.3m
mに揃えた。
これらの熱延板を550℃で巻取り、酸洗後冷延圧下率69.
8%の冷間圧延を経て、850℃×1分間の連続焼鈍に供し
た。
得られた厚み1.6mmの厚物冷延鋼板のランクフォード値
(値)、および(222)方位と(200)方位の極密度化
(222)/(200)強度比)の値をそれぞれ分子、分母と
する分数形式で第1図に示す。
(222)集合組織が発達し、深絞り性に優れた鋼板が、
この発明の熱間仕上圧延終了温度および熱間仕上圧延最
終パス圧下率領域、即ち、熱間仕上圧延終了温度870〜9
10℃および熱間仕上圧延最終パス圧下率10〜50%を、限
定することにより冷延圧下率75%未満の冷間圧延によっ
て有利に得られていることがわかる。
なお、熱間仕上圧延最終パス圧下率が50%を超えた場合
には、熱間仕上圧延工程で熱延板に形状不良が発生する
ため、この発明の範囲から除外する。
さらに発明者らは、この発明の効果に関し、冷間圧延に
おける圧下率依存性を知るために、以下の実験を行なっ
た。
C:0.0020wt%,Si:0.01wt%,Mn:0.11wt%, P:0.010wt%,S:0.004wt%,Al:0.042wt%,N:0.0018wt%,
Ti:0.067wt%,Nb:0.004wt%,Sb:0.008wt%,(ここに の連鋳鋼帯を、熱間仕上圧延開始温度を1050℃、熱間仕
上圧延終了温度880℃とし、熱間仕上圧延における全圧
下率を87%、熱間仕上圧延最終パス圧下率1〜50%とし
て熱間圧延を施した。
これらの熱延板(板厚2.9mm〜40mm)を550℃で巻取り、
酸洗後冷延圧下率45〜96%の冷間圧延を施し、850℃×
1分間の連続焼鈍に供した。
得られた厚み1.6mmの鋼板のr値を第2図に示す。仕上
熱延最終パス圧下率を10%以上50%以下に限定するこの
発明の方法によれば、とくに75%未満の冷延圧下率の下
でも、従来90%前後の高圧下率にて得られていたところ
をはかるに凌駕し、少なくとも同等程度に良好な深絞り
性を実現できることが、明らかになった。
(作 用) この発明における熱間仕上圧延条件がかかる良好な材質
をもたらす機構はAr3変態点直上の870〜910℃の範囲内
の温度域での圧下量を全圧下率で85%以上に大きくと
り、とくに仕上熱延最終パス圧下率を10〜50%の範囲に
とることによって、歪みをγ粒に十分蓄積させ、微細か
つ均質な粒径を持つα粒を生じさせるためと考えられ
る。このため、従来よりもはるかに低い75%未満の冷延
圧下率での冷間圧延によっても、十分な再結晶集合組織
を生じるために必要な歪み量をみたし、その上理想的に
均質な歪みを冷延板で得ることができるのである。ま
た、粒界にあるサイトから発達するとされる(222)方
位にとって、粒界の多い微細α粒組織は有利に働く。
なお、冷間圧下率の70〜80%に達する増加に伴い深絞り
性は一たん改善された後、劣化に転ずるが、第2図によ
ると、この転回点は熱間仕上圧延最終パス圧下率が高い
ほど低冷延圧下率側へ移動する。これは微細かつ均質な
粒径のα粒からなる熱延板においては、同一圧下率にお
いて、粗大あるいは不均質な粒よりも蓄積される歪み量
が多いためであると推論されるが、この結果本発明にお
いては、冷延圧下率75%未満の領域で特に材質改善効果
が認められる点に特異性が顕著である。
以上述べた理由により、熱間仕上圧延における最終パス
圧下率は10〜50%が必要であり、熱間仕上圧延終了温度
はAr3変態点直上の温度域の870℃〜910℃とする必要が
ある。また変態前のγ粒に十分な量の歪みを与えるため
には熱間仕上圧延全圧下率も85%以上必要である。
熱間仕上圧延最終パス圧下率が10%に満たず、あるいは
熱間仕上圧延終了温度が910℃を超え、または熱間仕上
圧延の全圧下率が85%未満の場合には、γ粒に十分な量
の歪みが与えられずして、また、熱間仕上圧延終了温度
がAr3変態点を下回ると、α粒内に極めて不均質な歪み
が生じるため、何れも深絞り性が劣化する。また熱間仕
上圧延最終パス圧下率が50%を超えた場合では、仕上熱
延工程で熱延板に形状不良が発生するため、10〜50%が
最適である。
熱間仕上圧延の開始温度を1100℃以下に規定するのは、
熱間仕上圧延開始時にTiS等の析出物が多少存在してい
ないと、γ粒が粗大化し、粗大α粒の原因となるためで
ある。
また、現在の標準的な熱間仕上圧延工程における鋼板の
降温量を考慮すると、熱間仕上圧延終了温度を870℃〜9
10℃とするためには熱間仕上圧延開始温度は1100℃以下
が最適である。
熱間圧延後のコイル巻取温度を600℃未満とすること
は、熱延工程から冷延工程へ回す際の所用時間を短縮す
る利点のほか、極低炭素鋼で起こりやすい粒成長による
α粒粗大化を防ぐ効果もある。
なお、この発明の効果は焼鈍方式に依存しないが、昇温
時に好ましい方位の粒を発達させるために10℃/s以下の
速度で昇温することが望ましい。
以上述べた工程条件は、良好な深絞り性をもたらす冷延
圧下率領域を低圧下側へ広げる上で必要不可欠のもので
あるが、その効果を十分引き出し、しかも深絞り性のレ
ベルを高いものとするためには、合金成分にもまた範囲
制限が必要とされる。
以下、本発明における各組成成分の含有範囲限定理由を
述べる。
C,Nはいずれも固溶硬化が顕著で時効効果も高いため、
超深絞り用鋼板には極めて不利な元素である。Cは0.00
3wt%以下、Nはさらに厳しく0.0025wt%以下に抑える
必要がある。
Siは置換型固溶元素であるが、やはり加工性に悪影響を
及ぼすので、0.03wt%以下に制限する。
pは固溶硬化および脆化の原因となる元素で、0.015wt
%以下に抑えなければならない。
Sは介在物を形成し易く、やはり脆化の原因となるた
め、0.020wt%以下に制限する。
TiはC,N,Sを固定するかなめとなる元素で、少なくとも
C,N,Sの全量を固定し得るだけの量は含まれていなけれ
ばならない。具体的には の計算値(wt%)以上でかつ%Ti/(%C+%N)が15
をこえることが必要である。固溶効果およびコストの面
から考えて効果的な量は、0.1wt%以下である。
Nbは、深絞り性を改善する効果、就中値を顕著に改善
する。とくに冷間圧延の低圧下率領域で製品化される、
板厚が1mm程度以上である厚板の深絞り性において、Nb
による改善の効果は熱間仕上圧延の条件、その後の巻き
取り条件との適合の下に著しい。
Nbの有効量は0.001wt%以上0.015wt%以下である。この
範囲をこえて添加してもさらなる効果は少なく、コスト
が高くなる上、微細なNbCの形成により伸び値を劣化さ
せる。
Alは脱酸に有用な元素であり、0.005wt%以上必要であ
るが、多量の添加は表面性状を損なうので上限を0.1wt
%以下とする。
MnはSを固定するに有用な元素であるが、Ti添加鋼では
その役割は補助的なものにとどまるので、努めて量を多
くする必要はない。0.20wt%以下であれば固溶硬化も僅
かで、問題ない。
なお、成形性をさらに改善する目的でSbを添加してもよ
い。Sbにはまた肌荒れを抑制する効果が認められる。い
ずれの効果もSb:0.001〜0.02wt%の領域で有効に作用す
る。
また、冷延鋼板の軟質化、および2次加工脆性の防止を
目的として、Bを0.0001〜0.0010wt%添加してもよい。
添加量の下限値は添加効果の有無によって、また添加量
の上限値は添加効果の飽和、固溶硬化の防止、および伸
び値の劣化により制限される。
(発明の効果) 本発明によれば、冷延設備に過度の負担を強いることの
ない低圧下率の圧延により、深絞り性に優れた厚物超深
絞り用鋼板を得ることができる。
(実施例) 本発明の実施例について説明する。
表1に掲げた成分組成になる連鋳鋼帯を、表2の各条件
で熱間圧延−冷間圧延−焼鈍を施した。表1および表2
の中で、枠で囲った項目は、この発明の範囲外であるこ
とを示す。なお、表1中の鋼種Iは、45mm厚の薄鋳帯か
ら常温まで下げずに直接仕上熱延を施したものである。
表3には各鋼種および処理条件を組み合わせた結果得ら
れた材質(▲▼,▲▼,値,▲▼、2次
加工脆性)を示す。2次加工脆性試験は、CCV(Conical
Cup Value)試験機で円錐カップ絞り加工(ブランク径
50mm・ポンチ径20mm・ダイス径24.44mm)した試料を用
いて5kg−1mの落重試験を行い、試料に発生した割れの
長さが合計10mmを越えた温度を脆化温度とした。
表2に示した処理〜は温度または圧下率がこの発明
の範囲外であり、また表1における鋼種D〜Hも成分が
この発明の範囲外である。
いずれの場合においても、この発明によると比較材に比
べ極めて良好な深絞り性を示していることがわかる。な
お、鋼種A−処理及び鋼種C−処理の組み合わせで
は、連続焼鈍における昇温速度が20℃/sと大きいため、
本発明材の中ではやや深絞り性が劣っている。
Sb添加鋼(A,I)は、加工性の一層の向上をもたらし、
B添加鋼(J,K)は、加工性にやや劣るものの、顕著な
耐2次加工脆性を示す。Sb,B複合添加鋼(B)は、加工
性、耐2次加工脆性にバランスのとれた優れた材質とな
っている。
【図面の簡単な説明】 第1図は、冷延焼鈍鋼板のランクフォード値、および
(222)/(200)極密度比に及ぼす、熱間仕上圧延最終
パス圧下率および熱間仕上圧延終了温度の影響を示した
グラフであり、 第2図は、冷延焼鈍鋼板のランクフォード値rに及ぼ
す、熱間仕上圧延最終パス圧下率および冷延圧下率の影
響を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角山 浩三 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭59−74233(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:0.003wt%以下、 Si:0.03wt%以下、 Mn:0.20wt%以下、 P:0.015wt%以下、 S:0.020wt%以下、 Al:0.005〜0.1wt%、 N:0.0025wt%以下、 Nb:0.001〜0.015wt% を含有し残部は実質的にFeより成る組成のTi−Nb複合添
    加極低炭素鋼スラブを出発材として、熱間圧延の後に冷
    延圧下率75%未満での冷間圧延と引続く焼鈍の工程を経
    て厚手の超深絞り用冷延鋼板を得るに当り、 熱間仕上圧延開始温度を1100℃以下、熱間仕上圧延終了
    温度を870〜910℃の範囲内としてこの熱間仕上圧延にお
    ける全圧下率を85%以上、熱間仕上圧延最終パスにおけ
    る圧下率を10%以上50%以下とし、 熱間圧延終了後600℃未満で巻き取り、 しかる後板厚1mm以上の所定厚みに冷間圧延し、ついで
    焼鈍を施す ことを特徴とする厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】焼鈍が10℃/s以下の加熱速度である特許請
    求の範囲第1項に記載した方法。
  3. 【請求項3】C:0.003wt%以下、 Si:0.03wt%以下、 Mn:0.20wt%以下、 P:0.015wt%以下、 S:0.020wt%以下、 Al:0.005〜0.1wt%、 N:0.0025wt%以下、 Nb:0.001〜0.015wt%に加えて Sb:0.001〜0.02wt%とB:0.0001〜0.0010wt%と のうち少なくとも1種を含有し残部は実質にFeから成る
    組成のTi−Nb複合添加極低炭素鋼スラブを出発材とし
    て、熱間圧延の後に冷延圧下率75%未満での冷間圧延と
    引続く焼鈍の工程を経て厚手の超深絞り用冷延鋼板を得
    るに当り、 熱間仕上圧延開始温度を1100℃以下、熱間仕上終了温度
    を870〜910℃の範囲内としてこの熱間仕上圧延における
    全圧下率を85%以上、熱間仕上圧延最終パスにおける圧
    下率を10%以上50%以下とし、 圧延終了後600℃未満で巻取り、 しかるのち板厚1mm以上の所定厚みに冷間圧延し、つい
    で焼鈍を施す ことを特徴とする厚物超深絞り用冷延鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】焼鈍が10℃/s以下の加熱速度である特許請
    求の範囲第3項に記載した方法。
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