JPH0753847Y2 - チャック - Google Patents

チャック

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JPH0753847Y2
JPH0753847Y2 JP4628190U JP4628190U JPH0753847Y2 JP H0753847 Y2 JPH0753847 Y2 JP H0753847Y2 JP 4628190 U JP4628190 U JP 4628190U JP 4628190 U JP4628190 U JP 4628190U JP H0753847 Y2 JPH0753847 Y2 JP H0753847Y2
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明彦 今井
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は金属工作機械例えば旋盤用のパワーチャックに
関し、特に側面に加工物を取付けるパワーチャックに関
する。
「従来の技術」 従来、チャック側面に加工物を取付ける場合は、チャッ
ク側面に加工物の取付面を当接すべき受面を設け、加工
物を該受面に当接し、取付金具の一端を加工物に接し、
他端をチャックに設けた支持部で支え、取付金具の中間
部を挿通するボルトをチャック本体にねじ込み、取付金
具でもって加工物を押圧し固定していた。
「考案が解決しようとしている課題」 このような従来例のチャックは加工物を手締めするた
め、加工物の脱着をするには時間がかかり、労力を必要
とする。そこで加工物の締付けを人力を用いないで動力
で行おうとすると機外にチャックに向かって進退する移
動体を設け、該移動体に動力駆動のレンチを備えて、該
移動体でもってレンチを前進し該レンチを加工物を締め
つける取付金具を固定するボルトに係合し、レンチを動
力で駆動して該ボルトを締めつけ、又は緩めることが考
えられる。処がこうするためには該ボルトは一定位置で
なければならず、チャックは回転に関し一定位置に停止
させる必要がある。そのため主軸定位置停止装置を必要
とする。
このようにすると、チャックの周辺に動力駆動のレンチ
を担持した移動体を設置しなければ加工物の取付け取外
しの際の加工物の固定とその解除ができない。然し乍
ら、チャックの周辺に動力駆動のレンチを移動体に担持
して設けることは、ツーリングの障害となる。即ち、工
具の配置を困難にし、又切屑の排除を困難にするおそれ
がある。そのため移動体の移動距離を大きくとって加工
物取付時以外はレンチをチャックから遠く離しておくと
移動体の移動のための時間が大きく加工物の締付け及び
緩めに時間がかかってしまう。
そこで側面に加工物を取付けることのできるパワーチャ
ックを如何に構成すべきかという課題が生じたのであ
る。
「課題を解決するための手段」 本考案の第1の考案はドローバーを進退して把握爪を開
閉する金属工作機用チャックにおいて、金属工作機械の
主軸頭に取付けられ、軸方向の楔軸穴を有し、楔軸穴と
交叉するリンク軸案内穴を設けたチャック本体と、金属
工作機械の主軸を挿通するドローバーに連結され、チャ
ック本体の楔軸穴に軸方向移動自在に嵌合し、軸方向に
対して斜設した楔形状部を有する楔軸と、楔軸の楔形状
部に滑合する楔形状穴を備え、チャック本体の前記リン
ク軸案内穴に嵌合するリンク軸と、リンク軸を含むチャ
ックの軸方向に直交する面上に配され、把握面をチャッ
ク本体の側部に向け、チャック本体側部に向かって進退
自在に支持された把握爪と、前記リンク軸の運動を把握
爪に伝える伝達部材と、把握爪に加工物を介して対向
し、チャック本体に固定された受金を備えたことを特徴
とする金属工作機械用チャックである。
本考案の第2の考案はドローバーを進退して把握爪を開
閉する金属工作機械用チャックにおいて、金属工作機械
の主軸頭に取付けられ、軸方向の楔軸穴を有し、該楔軸
穴と交叉するリンク軸案内穴を設けたチャック本体と、
金属工作機械の主軸を挿通するドローバーに連結されチ
ャック本体の楔軸穴に軸方向移動自在に嵌合し、軸方向
に対して斜設した楔形状部を有する楔軸と、楔軸の楔形
状部に滑合する楔形状穴を備え、チャック本体の前記リ
ンク軸案内穴に嵌合するリンク軸と、リンク軸を含むチ
ャックの軸方向に直交する面上に配され、リンク軸に一
端の枢着された一対のリンク及び該リンクの他端にその
一端が枢着され、他端に把握面をチャック本体の側部に
向けた把握爪を備え、中間部をチャック本体に枢着され
た一対のレバーとからなるリンク装置と、把握爪に加工
物を介して対向し、チャック本体に固定された受金を備
えたことを特徴とする金属工作機械用チャックである。
本考案の第3の考案は少なくともリンク軸先端部がリン
ク軸を含むチャック軸方向に直交する面上でリンク軸の
軸方向にほぼ直交する方向に移動可能なように、リンク
軸とチャック本体のリンク軸案内穴間に隙間を設けたこ
とを特徴とする第1の考案又は第2の考案に記載の金属
工作機械用チャックである。
本考案の第4の考案はドローバーと楔軸は偏心してお
り、チャック本体は金属工作機械の主軸頭に対して固定
されると共に固定解除状態において主軸中心と同一中心
で相対回転可能に取着され、ドローバーの先端側には駆
動側の軸継手部が設けられると共に楔軸の後端部には回
転することにより前記ドローバーの先端側に設けた駆動
側の軸継手部と係脱可能な受動側の軸継手部が設けら
れ、チャック本体が担持する楔軸と共に前記主軸頭に対
して相対回転することにより、駆動側と受動側の軸継手
部が係脱することを特徴とする第1の考案又は第2の考
案もしくは第3の考案に記載の金属工作機械用チャック
である。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は主軸を含む縦断面図である。旋盤の主軸1を挿
通するドローバー2は図示されないが主軸1後端へのび
主軸1に装架された回転シリンダにより進退するように
なっている。主軸頭1aにはチャックアダプタ3が主軸1
の円筒形嵌合部1bに嵌合した上ボルト4で固定され、チ
ャックアダプタ3にはチャック本体5がチャックアダプ
タ3の円筒形突部3aに嵌合した上ボルト6で固定されて
いる。該円筒形突部3aの中心は主軸1の中心Z1と一致し
ている。
ドローバー2の先端に設けためねじ2aには連結軸7がね
じ込まれている。連結軸7はチャックアダプタ3の中心
穴3bに滑合している。連結軸7に固定した滑りキー8は
チャックアダプタ3の中心穴3bに設けたキー溝3cに嵌合
している。
チャック本体5には主軸中心Z1に対してeだけ偏心した
中心Z2を持つ奥側が行止まりの円筒穴部11aと口部がチ
ャックアダプタの中心穴3bと同心でほぼ同径の連結部収
容室11bを有する楔軸穴11が設けてある。楔軸穴11には
楔軸12が嵌合している。楔軸12は楔軸穴11の円筒穴部11
aに滑合する軸部13の根本部に連結軸7との連結部の一
方の軸継手部14を有し、連結軸7に設けた軸継手部15と
係脱できるように連結されている。楔軸12の先端部は楔
形状部16となっている。
第1図の一部拡大図の第1図(a)に示すようにチャッ
ク本体5にねじ込まれたノッチ17の先端の鋼球17aはノ
ッチ本体17bに納められた圧縮ばね17cにより絶えず押し
出されている。楔軸の軸部13にはノッチの鋼球17aが入
り得るノッチ穴13a及び軸方向のノッチ溝13bが設けられ
ている。
楔軸12の楔形状部16は軸方向に斜設した直動カムとなっ
ている。該直動カムと滑合する楔形状穴部18を備えたリ
ンク軸19は楔軸12と交叉する方向に案内されるようにチ
ャック本体5に設けた案内穴9に嵌合し、その一端は外
部に突出し、ピン21により、リンク22の一端に連結され
ている。該案内穴9に設けた円周溝には密封輪23が嵌め
込まれ、リンク軸19が軸封されている。
リンク軸19の後端側にはリンク軸19の移動範囲外におい
て、チャック本体5の側部に設けた円筒形嵌合部5bに加
工物Wと接触する受金24が嵌合している。受金24は加工
物Wの形状、大きさに従って定める。チャック本体5に
は該受金24と周方向同一位置に段部5cが設けてある。段
部5cには座板25を介して加工物Wの位置決め部材26がボ
ルト27により固定されている。加工物Wを介して受金24
と対向する把握爪28が後述するリンク装置のレバー31に
ボルト29により固定されている。
第2図及び第3図は連結軸7と楔軸12の連結部を示し、
第2図は側面図、第3図(a)は第2図のA−A矢視
図、第3図(b)、第3図(d)は第2図のB−B断面
図、第3図(c)、第3図(e)は第2図のC−C断面
図、第4図は分解斜視図である。
連結軸7の軸継手部15はチャックアダプタ3の中心穴3b
に嵌合する断面円形の部分と同径部分から削除して形成
されたものであり、第3図(b)に示すように中心はZ1
である。中心Z1からeだけ偏心した中心Z2は楔軸12の軸
部13の中心である。中心Z1をとおるxy座標をとり、座標
(O,K<e)をとおりx−xに平行に平面部15aが設けら
れ、座標(k,O)をとおりy−yに平行に平面部15bが設
けられ、平面部15a,15bがなす角部は丸められ、断面が
四分円よりやや大きい首部15cが形成されている。第3
図(c)に示すように軸継手部15の頭部15dは前記首部1
5cの平面部15bが連続し、断面が半円より大きい欠円形
状である。
楔軸12の軸継手部14は第3図(a)に示すようにその中
心は軸部13の後端においてZ2であり、前記軸継手部15の
xy座標を用いると、第3図(b)に示すように横座標軸
x−xに平行で平面部15aに接する平面部14aが設けら
れ、y−yに平行に側面14bが設けられる。側面14bの位
置は図示のように平面部14aが連結軸7の軸継手部15の
平面部15aと重なる大きさが充分大きいように選ばれて
いる。これによって軸継手部14の頭部14cが形成されて
いる。第3図(c)に示すように軸継手部14の首部14d
は前記頭部14cの平面部14aの延長上の平面部14aを有
し、又、軸継手部15の頭部15dの平面部15bと接する平面
部14eを有する。
軸継手部15の頭部15dの軸方向の幅は軸継手部14の首部1
4dの回りに形成された溝に密に嵌合する大きさであり、
軸継手部15の首部15cの幅は該首部15cの回り形成された
溝に軸継手部14の頭部14cが密に嵌合する大きさであ
る。
第2図、第3図(a),(b),(c)は軸継手部14,1
5が連結された状態を示している。即ち、軸継手部15の
首部15cの回りの溝に軸継手部14の頭部14cが嵌合し、軸
継手部15の頭部15dは軸継手部14の首部14d回りの溝に嵌
合している。この状態で連結軸7を軸方向に移動すると
楔軸12は連結軸7と共に同方向に移動する。楔軸12を第
3図(a),(b),(c)において中心Z1を軸として
時計方向に90度回転すると、楔軸12の中心Z2は連結軸7
の中心Z1を中心にして90度回転し、第3図(b)の位置
から軸継手部14の頭部14cは軸継手部15の首部15cの回り
の溝から外れ第3図(d)となると共に第3図(c)の
位置から軸継手部14の首部14d回りの溝は軸継手部15の
頭部15dから外れ、第3図(e)のようになり、楔軸12
は連結軸7から軸方向に離れることが可能となる。
第5図(a),(b)は第1図のD−D断面図を示す。
第5図(a)は楔軸12が第1図の位置にある状態を示
し、第5図(b)は楔軸12が第1図に示した前進位置か
ら後退した後退位置を示している。楔軸12の楔形状部16
は軸心部を含む板状部16aの両側に軸部13に対して斜設
した直線状のカム部16bを設けられ、軸方向に交叉する
断面がT形状をしている。リンク軸19の楔形状穴部18は
楔軸12の楔形状部16と滑合するようにT形状の貫通穴で
ある。該楔形状穴部18は楔形状部16の板状部16aの両側
とは隙間g1を有すると共にカム部16bの両側とは隙間g2
を有する、カム部16bと楔形状穴部18の摺動面は図示符
号gwの平行面である。
第6図はリンク軸19と、チャック本体5の案内穴9の断
面を示し第5図(a)のE−E断面図である。リンク軸
19は平行面部19aを有し、平行面部19a,19a間を半円の曲
面19bで結んだ形状である。チャック本体5の案内穴9
は前記リンク軸19の平行面部19aに滑合する平行面部9a
を備え、平行面部9a,9a間を半円の曲面9bで結んであ
る。平行面部9aの幅は平行面部19aの幅よりも大であ
り、片側分で図示Sの隙間を有する。
第7図は第1図の平面図であり、リンク軸19の変位を把
握爪28に伝える伝達装置、例えばリンク装置が示されて
いる。リンク軸19のチャック本体5から外部へ突出した
部分にピン21により枢着されたリンク22の他端はレバー
31の一端にピン32により連結され、レバー31は中間部を
固定ピン33によりチャック本体5に回転自在に取付けて
ある。レバー31の他端には既にのべたように把握爪28が
固定されている。
第8図は第5図(b)F−F断面であり、主として加工
物Wと位置決め部材26の関係を示している。位置決め部
材26は二又突起の位置決め部26aを有し、加工物Wの正
となる隅部W1が該位置決め部26aに接すると加工物Wの
位置が定まるようになっている。受金24はボルト35でも
ってチャック本体5に固定されており、加工物Wの穴W2
に嵌合する円筒部24aに二面幅部24bを二箇所設けてあ
る。
次に作用を説明する。加工物Wを外した状態では第1図
においてドローバー2、連結軸7、楔軸12は後退(下降
限)位置にあり、楔軸12の先端部は断面線D−Dよりも
後退した位置に有り、ノッチ穴13aにノッチ17の鋼球17a
が嵌まり込んでいる。リンク軸19は第1図において、前
進(左行限)位置にあってチャック本体5から最も突出
している(第5図(b)参照)。然して、リンク22をリ
ンク軸19に枢着しているピン21はチャック本体5の側方
から離れており、リンク22とレバー31を枢着しているピ
ン32がチャック本体5の側方に近い位置に有り、レバー
31の他端の把握爪28は加工物W(未取付)より離れた位
置にある。
第8図に示すように加工物Wは正となる隅部W1を位置決
め部材26の位置決め部26aに合せて、受金24の円筒部24a
に穴W2を嵌合すると、位置決め保持される。図示されな
いパワー源を操作するとドローバー2、連結軸7は前進
し、軸継手部15,14を介して楔軸12は前進する。その際
ノッチ17の鋼球17aが楔軸12のノッチ溝13bに入っている
から楔軸12はチャック本体5に対して回転しない。従っ
て、楔軸12の楔形状部16も回転しないから楔軸12の楔形
状部16とリンク軸19の楔形状穴部18の間の隙間g1,g2に
楔軸12側から変化を与えない。楔軸12の楔形状部16は楔
形状穴部18を滑動し、リンク軸19をチャック本体5に引
込める。するとリンク22をリンク軸19に枢着しているピ
ン21も同方向に動き、リンク22レバー31を結合している
ピン32はチャック本体5の側部から方向に移動し、レバ
ー31は固定ピン33を中心に回転して、レバー31の他端の
把握爪28は加工物Wを金24に向かって圧し固定する。加
工物Wを把握する際に把握爪28の何れか一方が先に加工
物Wを圧すると該把握爪28を備えた一方のレバー31は不
動となり、該レバー31と一方のリンク22を連結している
ピン32の位置は不動となる。リンク軸19がチャック本体
5に更に引込まれると、不動となったレバー31に枢着さ
れている一方のリンク22はピン32を中心に回転し、リン
ク軸19の頭部を側方へ押す。リンク軸19とリンク軸を案
内する案内穴9間には隙間Sがあり、又、楔軸の楔形状
部16とリンク軸の楔形状穴部18間には隙間g1,g2がある
からリンク軸19の先端の頭部は移動する。すると加工物
Wから離れている他方の把握爪28を備えたレバー31に連
結された他方のリンク22はリンク軸19の頭部が側方へ移
動され、他方のレバー31のピン32側を更に変位させるか
らこの他方のレバー31に備える把握爪28は加工物Wを圧
する。従って両側の把握爪28は浮動するリンク軸19とリ
ンク22を連結するピン21で連結される個所のあるリンク
装置で連鎖となっているので把握爪28は均等な力で加工
物Wを圧し、第5図(a)の状態となる。加工物Wは第
1図、第5図(a)に示す、削り代SR部分を旋削され
る。
ドローバー2が後退すると連結軸7及び楔軸12は後退
し、楔形状部16は楔形状穴部18を摺動して、リンク軸19
はチャック本体5の側部から出ている先端部を外部側へ
向かって移動し、リンク軸19とリンク軸22を連結してい
るピン21はチャック本体5の側部から遠のき、リンク22
とレバー31を連結している両側のピン32は互いに近付き
両側のレバー31の一端を互いに引寄せ、レバー31は固定
ピン33を中心に回転して把握爪28は開く。
加工物Wのわずかな変更は受金24及び位置決め部材26等
の交換によるが加工物Wの変更が受金24及び位置決め部
材26等の変更で対応できない場合は、チャック本体5及
びチャック本体5に装着した部材を組付けたままユニッ
トとして交換する。交換はチャックアダプタ3とチャッ
ク本体5を締結しているボルト6を取外し、チャック本
体5を第3図(a)において時計方向(第7図では反時
計方向)に90度回転するとチャック本体5はチャックア
ダプタ3の円筒形突部3aを中心に回り、連結軸7の軸継
手部15と楔軸12の軸継手部14は第3図(d),(e)の
ように楔軸12及び連結軸7の軸継手部14,15の各頭部14
c,15dは夫々相手首部15c,14d回りの溝から外れるのでチ
ャック本体5をチャックアダプタ3から離れるように軸
方向に引くとチャック本体5はチャック本体5を担持し
た各部材と共に一体のまま外れる。他種の加工物Wに適
合する新しいチャック本体5を含むユニットはチャック
本体5をチャックアダプタ3の円筒形突部3aに嵌合する
と連結軸7及び楔軸12の軸継手部15,14は第3図
(d),(e)の状態となる。ここでチャック本体5を
第3図(d),(e)で見て反時計方向に90度回転する
と楔軸12及び連結軸7の軸継手部14,15の各頭部14c,15d
は夫々相手首部15c,14d回りの溝に嵌合する。ここでボ
ルト6でもってチャック本体5をチャックアダプタ3に
固定する。
実施例はリンク軸の運動を把握爪に伝える伝達部材とし
てリンク装置を用いたがカム装置を用いることもでき
る。第9図は平面図で示す他の実施例である。リンク軸
19の先端にはカム36が設けられ、カム36にレバー31の一
端に枢着したローラフォロワ37を接触させるため、両側
のローラフォロワ37が互いに近ずくように引張りばね38
の両端をレバー31に係止したものである。リンク軸19を
後退させるとカム36は両側のローラフォロワ37を押し、
レバー31を固定ピン33を中心に回転して把握爪28を閉じ
る。リンク軸19を前進するとローラフォロワ37は引張ば
ね38のばね力で互いに近より、レバー31は固定ピン33を
中心に回転し、把握爪28は開く。尚、リンク軸19とカム
36を枢着するとリンク軸19とチャック本体の案内穴9は
密に嵌合しても浮動把握作用がある。
〔考案の効果〕
本考案の第1の考案は楔軸の運動をリンク軸に伝えてリ
ンク軸に対して交叉方向に運動させるように楔軸に楔形
状部を備え、リンク軸の楔形状部と滑合する楔形状穴を
備え、リンク軸を含むチャックの軸方向に直交する面上
に配された把握爪と、リンク軸の運動を把握爪に伝える
伝達部材を備えたため、加工物をチャック側面に取付け
主軸後部に設ける回転シリンダの軸方向の力で締付けが
可能となり、加工物をチャック側面に取付ける時間を大
幅に短縮出来る。チャック回りに加工工具を配置するの
に障害となる部材が存在せず、切屑の除去も容易であ
る。主軸定位置停止装置を備え、加工物の自動着脱装置
を備えて、加工物の着脱の完全自動化を計ることが出来
る。
本考案の第2の考案は楔軸の運動をリンク軸に伝えてリ
ンク軸を楔軸に対して交叉方向に運動させるように楔軸
に楔形状部を備え、リンク軸に楔形状部と滑合する楔形
状穴を備え、リンク軸を含むチャックの軸方向に直交す
る面上にリンク装置を介してリンク軸の運動を把握爪に
伝えるようにしたから加工物をチャック側面に取付ける
時間を大幅に短縮出来る。チャック回りに加工工具を配
置するのに障害となる部材が存在せず、切屑の除去も容
易であり、運動が円滑であり、切屑がかみ込んだりする
影響を受け難い。主軸定位置停止装置を備え、加工物の
自動着脱装置を備えて、加工物の着脱の完全自動化を計
ることが出来る。
本考案の第3の考案は第1、第2の考案において、少な
くともリンク軸先端部がリンク軸を含むチャック軸方向
に直交する面上でリンク軸の軸方向にほぼ直交する方向
に移動可能なように、リンク軸とチャック本体のリンク
軸案内穴間に隙間を設けたため、第1又は第2の考案の
効果に加える加工物が浮動把握され、加工物の把握部の
寸法のばらつきにかかわらず把握力が均分される効果が
ある。
本考案の第4の考案は第1又は第2もしくは第3の考案
においてドローバーと楔軸は偏心しており、チャック本
体は金属工作機械の主軸頭に対して固定されると共に固
定解除状態において主軸中心と同一中心で相対回転可能
に取着され、ドローバーの先端側には駆動側の軸継手部
が設けられると共に楔軸の後端部には回転することによ
り前記ドローバーの先端側に設けた駆動側の軸継手部と
係脱可能な受動側の軸継手部が設けられ、チャック本体
が担持する楔軸と共に前記主軸頭に対して相対回転する
ことにより、駆動側と受動側の軸継手部が係脱すること
としたため、異なる加工物に対して準備したチャックを
迅速に主軸に脱着出来るため、段取替時間を大幅に節減
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の縦断面図、第1図(a)は第
1図の一部拡大図、第2図は連結軸と楔軸の連結を示す
正面図、第3図(a)は第2図のA−A矢視図、第3図
(b)、第3図(d)は第2図のB−B断面図、第3図
(c)、第3図(e)は第2図のC−C断面図、第4図
は軸継手部の斜視図、第5図(a)、第5図(b)は第
1図のD−D断面図、第6図はリンク軸とチャック本体
の嵌合部を示す第5図(a)のE−E断面図、第7図は
第1図の平面図、第8図は第5図(b)のF−F断面
図、第9図はリンク軸の変位を把握爪に伝える伝達部材
の変形例を示す平面図である。 1……主軸、1a……主軸頭、1b……円筒形嵌合部、2…
…ドローバー、2a……めねじ、3……チャックアダプ
タ、3a……円筒形突部、3b……中心穴、3c……キー溝、
4……ボルト、5……チャック本体、5b……円筒形嵌合
部、5c……段部、6……ボルト、7……連結軸、8……
滑りキー、9……案内穴、9a……平行面部、9b……曲
面、11……楔軸穴、11a……円筒穴部、11b……連結部収
容室、12……楔軸、13……軸部、13a……ノッチ穴、13b
……ノッチ溝、14,15……軸継手部、14a,14e……平面
部、14b……側面、14c……頭部、14d……首部、15a,15b
……平面部、15c……首部、15d……頭部、16……楔形状
部、16a……板状部、16b……カム部、17……ノッチ、17
a……鋼球、17b……ノッチ本体、17c……圧縮ばね、18
……楔形状穴部、19……リンク軸、19a……平行面部、1
9b……曲面、21……ピン、22……リンク、23……密封
輪、24……受金、24a……円筒部、24b……二面幅部、25
……座板、26……位置決め部材、26a……位置決め部、2
7……ボルト、28……把握爪、29……ボルト、30……ボ
ルト、31……レバー、32……ピン、33……固定ピン、35
……ボルト、36……カム、37……ローラフォロワ、38…
…引張りばね。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドローバーを進退して把握爪を開閉する金
    属工作機用チャックにおいて、金属工作機械の主軸頭に
    取付けられ、軸方向の楔軸穴を有し、楔軸穴と交叉する
    リンク軸案内穴を設けたチャック本体と、金属工作機械
    の主軸を挿通するドローバーに連結され、チャック本体
    の楔軸穴に軸方向移動自在に嵌合し、軸方向に対して斜
    設した楔形状部を有する楔軸と、楔軸の楔形状部に滑合
    する楔形状穴を備え、チャック本体の前記リンク軸案内
    穴に嵌合するリンク軸と、リンク軸を含むチャックの軸
    方向に直交する面上に配され、把握面をチャック本体の
    側部に向け、チャック本体側部に向かって進退自在に支
    持された把握爪と、前記リンク軸の運動を把握爪に伝え
    る伝達部材と、把握爪に加工物を介して対向し、チャッ
    ク本体に固定された受金を備えたことを特徴とする金属
    工作機械用チャック。
  2. 【請求項2】ドローバーを進退して把握爪を開閉する金
    属工作機械用チャックにおいて、金属工作機械の主軸頭
    に取付けられ、軸方向の楔軸穴を有し、該楔軸穴と交叉
    するリンク軸案内穴を設けたチャック本体と、金属工作
    機械の主軸を挿通するドローバーに連結されチャック本
    体の楔軸穴に軸方向移動自在に嵌合し、軸方向に対して
    斜設した楔形状部を有する楔軸と、楔軸の楔形状部に滑
    合する楔形状穴を備え、チャック本体の前記リンク軸案
    内穴に嵌合するリンク軸と、リンク軸を含むチャックの
    軸方向に直交する面上に配され、リンク軸に一端の枢着
    された一対のリンク及び該リンクの他端にその一端が枢
    着され、他端に把握面をチャック本体の側部に向けた把
    握爪を備え、中間部をチャック本体に枢着された一対の
    レバーとからなるリンク装置と、把握爪に加工物を介し
    て対向し、チャック本体に固定された受金を備えたこと
    を特徴とする金属工作機械用チャック。
  3. 【請求項3】少なくともリンク軸先端がリンク軸を含む
    チャック軸方向に直交する面上でリンク軸の軸方向にほ
    ぼ直交する方向に移動可能なように、リンク軸とチャッ
    ク本体のリンク軸案内穴間に隙間を設けたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の金属工作機械用チャック。
  4. 【請求項4】ドローバーと楔軸は偏心しており、チャッ
    ク本体は金属工作機械の主軸頭に対して固定されると共
    に固定解除状態において主軸中心と同一中心で相対回転
    可能に取着され、ドローバーの先端側には駆動側の軸継
    手部が設けられると共に楔軸の後端部に回転することに
    より前記ドローバーの先端側に設けた駆動側の軸継手部
    と係脱可能な受動側の軸継手部が設けられ、チャック本
    体が担持する楔軸と共に前記主軸頭に対して相対回転す
    ることにより、駆動側と受動側の軸継手部が係脱するこ
    とを特徴とする請求項1又は2もしくは3記載の金属工
    作機械用チャック。
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