JPH0753727B2 - スピロジオキサン誘導体、その製造方法および香料組成物 - Google Patents
スピロジオキサン誘導体、その製造方法および香料組成物Info
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- JPH0753727B2 JPH0753727B2 JP62278143A JP27814387A JPH0753727B2 JP H0753727 B2 JPH0753727 B2 JP H0753727B2 JP 62278143 A JP62278143 A JP 62278143A JP 27814387 A JP27814387 A JP 27814387A JP H0753727 B2 JPH0753727 B2 JP H0753727B2
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- norcarane
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D319/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
- C07D319/04—1,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes
- C07D319/08—1,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11B—PRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
- C11B9/00—Essential oils; Perfumes
- C11B9/0069—Heterocyclic compounds
- C11B9/0073—Heterocyclic compounds containing only O or S as heteroatoms
- C11B9/0088—Spiro compounds
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- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は新規香料物質に関する。これらは式 (式中、RおよびR1はH,CH3,C2H5,C3H7又はCH(CH3)2
であり、RおよびR1の炭素原子の合計は6を超えず、そ
してXはカラン−イリデン(2,2)又はカラン−イリデ
ン(4,4)である)を有する化合物である。
であり、RおよびR1の炭素原子の合計は6を超えず、そ
してXはカラン−イリデン(2,2)又はカラン−イリデ
ン(4,4)である)を有する化合物である。
従つて式Iは式 を有する化合物を包含する。
化合物Iは特別の官能特性を有しそれに基いてこれらは
香料物質として特に適する。
香料物質として特に適する。
従つて本発明は香料物質として化合物Iの使用および化
合物Iを含有する香料組成物にも関する。
合物Iを含有する香料組成物にも関する。
2,2,3′,7′,7′−ペンタメチル−スピロ〔1,3−ジオキ
サン−5,2′−ノルカラン〕は好ましい化合物Iであ
る。その香り特性は次のように記載できる:琥珀、ウツ
デイ(もつとも興味ある複雑性を有する)、未熟段階の
ユーカリの果実の香りを想起させる。
サン−5,2′−ノルカラン〕は好ましい化合物Iであ
る。その香り特性は次のように記載できる:琥珀、ウツ
デイ(もつとも興味ある複雑性を有する)、未熟段階の
ユーカリの果実の香りを想起させる。
さらに興味ある化合物Iは:2,3′,7′,7′−テトラメチ
ル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕、
3′,7′,7′−トリメチル−2−エチル−スピロ〔1,3
−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕、2,3′,7′,7′−
テトラメチル−2−エチル−スピロ〔1,3−ジオキサン
−5,2′−ノルカラン〕、3′,7′,7′−トリメチル−
2,2−ジエチル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノ
ルカラン〕および3′,7′,7′−トリメチル−スピロ
〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕である。
ル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕、
3′,7′,7′−トリメチル−2−エチル−スピロ〔1,3
−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕、2,3′,7′,7′−
テトラメチル−2−エチル−スピロ〔1,3−ジオキサン
−5,2′−ノルカラン〕、3′,7′,7′−トリメチル−
2,2−ジエチル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノ
ルカラン〕および3′,7′,7′−トリメチル−スピロ
〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕である。
本発明は化合物Iの製造方法にも関する。本方法は2−
又は4−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カランと一般
式 (式中、RおよびR1は上記の通りである)を有するカル
ボニル化合物を反応させることを含む。
又は4−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カランと一般
式 (式中、RおよびR1は上記の通りである)を有するカル
ボニル化合物を反応させることを含む。
化合物Iの製造は、酸触媒アセタール化又はケタール
化、又は例えば低沸点化合物IIのアセタール又はケター
ルを使用することによりトランス−アセタール化又はト
ランス−ケタール化のように、文献(Frans A.J.Mesken
s,Synthesis(1981),501以下;M.Delmas,A.Gaset,Infor
mations Chimie No.232,(1982年12月),151〜158参
照)記載の方法を使用して行なうことが有利である。
化、又は例えば低沸点化合物IIのアセタール又はケター
ルを使用することによりトランス−アセタール化又はト
ランス−ケタール化のように、文献(Frans A.J.Mesken
s,Synthesis(1981),501以下;M.Delmas,A.Gaset,Infor
mations Chimie No.232,(1982年12月),151〜158参
照)記載の方法を使用して行なうことが有利である。
酸性触媒として通例アセタール化又はケタール化に使用
する物質、例えば塩酸又は硫酸、リン酸および過塩素酸
などのような無機酸、トリクロル酢酸又はp−トルエン
スルホン酸などのような強有機酸および例えばボロント
リフルオリドのようなルイス酸を使用できる。
する物質、例えば塩酸又は硫酸、リン酸および過塩素酸
などのような無機酸、トリクロル酢酸又はp−トルエン
スルホン酸などのような強有機酸および例えばボロント
リフルオリドのようなルイス酸を使用できる。
反応は室温又は僅かに高い温度で、必要の場合溶媒の存
在で行なうのがよい。
在で行なうのがよい。
溶媒として、例えば芳香族および飽和脂肪族炭化水素
(例えば、ベンゼン、トルエン又はn−ペンタン)を使
用できる。
(例えば、ベンゼン、トルエン又はn−ペンタン)を使
用できる。
上記のように、本発明は香料物質として化合物Iの使用
にも関する。
にも関する。
本発明によるジオキサンはウツデイおよび琥珀ノート、
特に花様グリーン副次ノートを示すことによりすべて区
別される。これらの香りの強さおよび強い保持力は挙げ
る価値がある。これらは無色又は僅かに着色し、容易に
入手でき、個々のバツチは臭いが一定で、刺激性がな
く、安定で、取扱いに有利である。
特に花様グリーン副次ノートを示すことによりすべて区
別される。これらの香りの強さおよび強い保持力は挙げ
る価値がある。これらは無色又は僅かに着色し、容易に
入手でき、個々のバツチは臭いが一定で、刺激性がな
く、安定で、取扱いに有利である。
新規化合物Iは「Colloque sur la chimie desterpene
s」in Grasse,France,April 24〜25,1986で論議される
式 を有する構造的に関連するジオキサンとは官能的に全く
異る。
s」in Grasse,France,April 24〜25,1986で論議される
式 を有する構造的に関連するジオキサンとは官能的に全く
異る。
この後者の化合物はグリーンで、バルサム性および樹脂
様副次ノートを有するハーブ様として記載でき、この化
合物はその単純かつ普通の官能的面により香料としての
興味を全く惹かない。
様副次ノートを有するハーブ様として記載でき、この化
合物はその単純かつ普通の官能的面により香料としての
興味を全く惹かない。
化合物Iは天然および合成起原の多数の公知香料成分と
組み合せ、それによつて天然原料物質の範囲は易揮発性
のみでなく、半揮発性および難揮発性成分をも包含する
ことができる。合成原料物質の範囲は次の分類から明ら
かなように実際的にすべての種類の物質からの代表物を
包含できる: −天然生成物、トリ−モスアブソリユート、バシル油、
アグルメン油(ベルガモツト油、マンダリン油など)、
パルマロサ油、パチエーリ油、プチグレン油、ヨモギ
油、ラベンダー油、ゲラニウム油、クローブ油など、 −アルコール、フアルネソル、ゲラニオール、リナロー
ル、ネロール、フエニルエチルアルコール、ロジノー
ル、シンナミツクアルコールなど、 −アルデヒド、シトラール、Helional 、α−ヘキシル
−シンナムアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、Li
lial (p−t.ブチル−α−メチル−ジヒドロシンナム
アルデヒド)、メチルノニルアセトアルデヒドなど、 −ケトン、アリルイオノン、α−ヨノン、β−ヨノン、
イソラルデイン(イソメチル−α−ヨノン)、メチルヨ
ノンなど、 −エステル、アリルフエノキシアセテート、ベンジルサ
リチレート、シンナミルプロピオネート、シトロネリル
アセテート、ベンジルアセテート、シトロネリルエトキ
サレート(シトロネリル.O−CO−CO.OC2H5)、デシルア
セテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジ
メチルベンジルカルビニルブチレート、エチルアセトア
セテート、エチルアセチルアセテート、ヘキセニルイソ
ブチレート、リナリルアセテート、メチルジヒドロジヤ
スモネート、スチラリルアセテート、ベチベリルアセテ
ートなど、 −ラクトン、γ−ウンデカラクトンなど、 −香料にしばしば使用する各種成分、ムスクケトン、イ
ンドール、メチルオイゲノール、Vertofix (アセチル
化ジダーウツド油)、Kephalis (1−エトキシ−4
(1′−エトキシ−ビニル)−3,3,5,5−テトラメチル
−シクロヘキセン/4(1′−エトキシ−ビニル)3,3、
5,5−テトナメチル−シクロヘキサノン、Argoline
(ヒドロキシシトロネラールおよびメチルアンスラニレ
ートのシツフ塩基)など。
組み合せ、それによつて天然原料物質の範囲は易揮発性
のみでなく、半揮発性および難揮発性成分をも包含する
ことができる。合成原料物質の範囲は次の分類から明ら
かなように実際的にすべての種類の物質からの代表物を
包含できる: −天然生成物、トリ−モスアブソリユート、バシル油、
アグルメン油(ベルガモツト油、マンダリン油など)、
パルマロサ油、パチエーリ油、プチグレン油、ヨモギ
油、ラベンダー油、ゲラニウム油、クローブ油など、 −アルコール、フアルネソル、ゲラニオール、リナロー
ル、ネロール、フエニルエチルアルコール、ロジノー
ル、シンナミツクアルコールなど、 −アルデヒド、シトラール、Helional 、α−ヘキシル
−シンナムアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、Li
lial (p−t.ブチル−α−メチル−ジヒドロシンナム
アルデヒド)、メチルノニルアセトアルデヒドなど、 −ケトン、アリルイオノン、α−ヨノン、β−ヨノン、
イソラルデイン(イソメチル−α−ヨノン)、メチルヨ
ノンなど、 −エステル、アリルフエノキシアセテート、ベンジルサ
リチレート、シンナミルプロピオネート、シトロネリル
アセテート、ベンジルアセテート、シトロネリルエトキ
サレート(シトロネリル.O−CO−CO.OC2H5)、デシルア
セテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジ
メチルベンジルカルビニルブチレート、エチルアセトア
セテート、エチルアセチルアセテート、ヘキセニルイソ
ブチレート、リナリルアセテート、メチルジヒドロジヤ
スモネート、スチラリルアセテート、ベチベリルアセテ
ートなど、 −ラクトン、γ−ウンデカラクトンなど、 −香料にしばしば使用する各種成分、ムスクケトン、イ
ンドール、メチルオイゲノール、Vertofix (アセチル
化ジダーウツド油)、Kephalis (1−エトキシ−4
(1′−エトキシ−ビニル)−3,3,5,5−テトラメチル
−シクロヘキセン/4(1′−エトキシ−ビニル)3,3、
5,5−テトナメチル−シクロヘキサノン、Argoline
(ヒドロキシシトロネラールおよびメチルアンスラニレ
ートのシツフ塩基)など。
さらに、化合物Iは既知組成物の臭いノートに丸味を与
えかつ調和させるが、不快な方法でないことは価値があ
る。ジオキサンは広範囲の組成物例えば次のタイプの組
成物に使用できる: オリエンタルシプレ、モダンフジエール、グリーンタバ
コ、フローラルシプレ、フレツシユフジエール、フロー
ラルスイートシトラス、ウツデイ、アニマル、オリエン
タル、花様果実、フローラルアルデヒド、レザースパイ
ス、グリーン、ウツデイ琥珀、ムスク、タバコ、など。
えかつ調和させるが、不快な方法でないことは価値があ
る。ジオキサンは広範囲の組成物例えば次のタイプの組
成物に使用できる: オリエンタルシプレ、モダンフジエール、グリーンタバ
コ、フローラルシプレ、フレツシユフジエール、フロー
ラルスイートシトラス、ウツデイ、アニマル、オリエン
タル、花様果実、フローラルアルデヒド、レザースパイ
ス、グリーン、ウツデイ琥珀、ムスク、タバコ、など。
式I(又はその混合物)の化合物は例えば組成物に0.1
(洗浄剤)〜5%(アルコール溶液)に広げることがで
きる広範囲に使用できる。しかし、熟練調香者は一層低
い濃度で効果を達成でき、又は一層高量で新規複合物を
合成できるように、これらの値は限定値でないことは認
められるであろう。好ましい濃度は0.2〜2%の範囲で
ある。Iにより製造した組成物はあらゆる種類の香料を
含む消費物品(オーデコロン、オーデトイレツト、エキ
ス、ローシヨン、クリーム、シヤンプー、石鹸、軟膏、
パウダー、ねり歯磨き、口内洗滌剤、脱臭剤、洗浄剤、
タバコなど)に使用できる。
(洗浄剤)〜5%(アルコール溶液)に広げることがで
きる広範囲に使用できる。しかし、熟練調香者は一層低
い濃度で効果を達成でき、又は一層高量で新規複合物を
合成できるように、これらの値は限定値でないことは認
められるであろう。好ましい濃度は0.2〜2%の範囲で
ある。Iにより製造した組成物はあらゆる種類の香料を
含む消費物品(オーデコロン、オーデトイレツト、エキ
ス、ローシヨン、クリーム、シヤンプー、石鹸、軟膏、
パウダー、ねり歯磨き、口内洗滌剤、脱臭剤、洗浄剤、
タバコなど)に使用できる。
従つて、化合物Iは組成物の製造に使用でき、上記分類
記載から明らかなように、広汎な既知香料物質又は香料
物質混合物を使用できる。このような組成物の製造にお
いて、上記列挙の既知香料物質は香料業者に既知の方
法、例えばW.A.Poucher,Perfumes,Cosmetics and Soap
s,2,7版,Chapman and Hall,London 1974などに従つて
使用できる。
記載から明らかなように、広汎な既知香料物質又は香料
物質混合物を使用できる。このような組成物の製造にお
いて、上記列挙の既知香料物質は香料業者に既知の方
法、例えばW.A.Poucher,Perfumes,Cosmetics and Soap
s,2,7版,Chapman and Hall,London 1974などに従つて
使用できる。
例1 (a) 92.8gの水酸化カリおよび1.46lのエタノール
(96%)を冷却器、滴下漏斗および温度計を備えた3頸
フラスコに入れる。外側は水で冷却し、室温で1時間内
に517gの30%水性ホルムアルデヒドを添加する。攪拌し
ながら、20〜25℃の温度で1時間内に275g(1.65モル)
の2−ホルミル−カランを添加する。室温で3時間攪拌
を継続する。媒体の中和は95mlの酢酸(pH5〜6)を添
加して行ない、冷却器はビグロウカラムに、次いで冷却
器に置換する。アルコールは大気圧で留去する。1.55l
の留液を得る。反応生成物は冷却し、200mlのメチレン
クロリド中に滴下漏斗を通して採取し、デカントする。
水性層は2×100mlのメチレンクロリドにより抽出し、
併せた有機層は2×100mlの食塩溶液により洗滌し、有
機層は硫酸ナトリウムを使用して乾燥する。濃縮は回転
蒸発機により行ない、最終圧は20mmHgである。256.5gの
粗反応生成物を得る。蒸留工程により195gの2−〔ビス
−(ヒドロキシメチル)〕カラン、b.p.107〜108℃/0.1
mmHg,m.p.70〜71℃を得る。
(96%)を冷却器、滴下漏斗および温度計を備えた3頸
フラスコに入れる。外側は水で冷却し、室温で1時間内
に517gの30%水性ホルムアルデヒドを添加する。攪拌し
ながら、20〜25℃の温度で1時間内に275g(1.65モル)
の2−ホルミル−カランを添加する。室温で3時間攪拌
を継続する。媒体の中和は95mlの酢酸(pH5〜6)を添
加して行ない、冷却器はビグロウカラムに、次いで冷却
器に置換する。アルコールは大気圧で留去する。1.55l
の留液を得る。反応生成物は冷却し、200mlのメチレン
クロリド中に滴下漏斗を通して採取し、デカントする。
水性層は2×100mlのメチレンクロリドにより抽出し、
併せた有機層は2×100mlの食塩溶液により洗滌し、有
機層は硫酸ナトリウムを使用して乾燥する。濃縮は回転
蒸発機により行ない、最終圧は20mmHgである。256.5gの
粗反応生成物を得る。蒸留工程により195gの2−〔ビス
−(ヒドロキシメチル)〕カラン、b.p.107〜108℃/0.1
mmHg,m.p.70〜71℃を得る。
(b) 154g(0.77モル)の2−〔ビス−(ヒドロキシ
メチル)〕カラン、773gのアセトンおよび1.6gのp−ト
ルエンスルホン酸を機械攪拌機、冷却器および温度計を
備えた2lの3頸フラスコに入れる。混合物は室温で2時
間攪拌する。16gの固体炭酸ナトリウムを添加し、次い
で30分攪拌する。濾過後、回転蒸発機でアセトンを留去
し、最終圧は20mmHgである。179gの粗物質を0.1mmHgで
分画する。161gの2,2,3′,7′,7′−ペンタメチル−ス
ピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕を得る。
メチル)〕カラン、773gのアセトンおよび1.6gのp−ト
ルエンスルホン酸を機械攪拌機、冷却器および温度計を
備えた2lの3頸フラスコに入れる。混合物は室温で2時
間攪拌する。16gの固体炭酸ナトリウムを添加し、次い
で30分攪拌する。濾過後、回転蒸発機でアセトンを留去
し、最終圧は20mmHgである。179gの粗物質を0.1mmHgで
分画する。161gの2,2,3′,7′,7′−ペンタメチル−ス
ピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕を得る。
例2 (a) 39gの水酸化カリおよび530mlの96%エタノール
を機械攪拌機、冷却器、250mlの滴加漏斗および温度計
を備えた3頸フラスコに入れる。外側に水を循環させ、
30分以内に188gの30%水性ホルムアルデヒドを添加す
る。15分以内に20〜25℃で100gの4−ホルミル−カラン
を添加する。攪拌は3時間20〜25℃で続け、2.8mlの90
%水性酢酸を添加し、アルコールを留去し、反応マスは
冷却し、水性相はデカントし、そしてメチレンクロリド
で洗滌する。併せた有機層は食塩溶液で洗滌する。溶媒
は最後に20mmHg圧で蒸留する。融点65〜66℃を有する4
−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カラン97.2gを得
る。
を機械攪拌機、冷却器、250mlの滴加漏斗および温度計
を備えた3頸フラスコに入れる。外側に水を循環させ、
30分以内に188gの30%水性ホルムアルデヒドを添加す
る。15分以内に20〜25℃で100gの4−ホルミル−カラン
を添加する。攪拌は3時間20〜25℃で続け、2.8mlの90
%水性酢酸を添加し、アルコールを留去し、反応マスは
冷却し、水性相はデカントし、そしてメチレンクロリド
で洗滌する。併せた有機層は食塩溶液で洗滌する。溶媒
は最後に20mmHg圧で蒸留する。融点65〜66℃を有する4
−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カラン97.2gを得
る。
(b) 39.6gの4−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕
カラン、198gのアセトンおよび1gのp−トルエンスルホ
ン酸を500mlのフラスコに入れる。室温で2時間攪拌す
る。反応媒体の中和は3gの炭酸ナトリウムにより行な
う。濾過し、過剰のアセトンを蒸留する。粗反応生成物
を0.5mmHg圧で分画する。38.3gの2,2,3′,7′,7′−ペ
ンタメチル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,4′−ノルカ
ラン〕.b.p.75〜76℃/0.5mmHgを得る。
カラン、198gのアセトンおよび1gのp−トルエンスルホ
ン酸を500mlのフラスコに入れる。室温で2時間攪拌す
る。反応媒体の中和は3gの炭酸ナトリウムにより行な
う。濾過し、過剰のアセトンを蒸留する。粗反応生成物
を0.5mmHg圧で分画する。38.3gの2,2,3′,7′,7′−ペ
ンタメチル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,4′−ノルカ
ラン〕.b.p.75〜76℃/0.5mmHgを得る。
さらに化合物I′は関連化合物IIから次のように得た: 例3 A.濃縮香料 重量部 レモン油、フロクマリンを含まない 90 ベルガモツト油、フロクマリンを含まない 200 ラバジン油 80 ジユニパーベリーエツセンス 20 ゲラニウム油ブルボン 20 シンナモン油 25 リナリルアセテート 50 ローズマリン油 30 リナロール 15 フエニルエチルジメチル−カルビニルアセテート 50 ローズベース置換体 10 イソボルニルアセテート 20 メチルn−ノニルアセトアルデヒド 10 スチラリルアセテート 10 シトロネロール 15 12−オキサヘキサデカノリド 10 クマリン 30 ケフアリス 〔4−(1−エトキシ−ビニル)−3,3,5,
5−テトラメチル−シクロヘキサノン〕およびそのエチ
ルエノールエーテル 15 セドリルアセテート 20 Lilial (p.t.ブチル−α−メチルヒドロシンナミツク
アルデヒド) 15 Irisanthme (メチルヨノン混合物) 25 ビヤクダン油東印度 20 アセチルセドレン 30 オークモスアブソリユート 20 ムスクケトン(2,6−ジニトロ−3,5−ジメチル−4−ア
セチル−t.ブチルベンゼン) 40 パチユーリ油 10 化合物I′,R=R1=CH3 30 ジエチルフタレート 50 1,1−ジメチルイソヘキサノール 40 1000 B.石鹸用濃縮物(フジエール) 重量部 スチラリルアセテート 10 ベルガモツト油代替物 200 ベンジルアセテート 50 Argoline 30 パチユーリ油代替物 30 シダ−ウツドアメリカ 30 ベチベル油代替物 20 オークモスレジノイド 40 ムスクケトン 40 ベンジルサリチレート 50 クマリン 80 ゲラニウム油代替物 100 Sandela (3−イソカムヒル−(5)−シクロヘキサ
ノール) 100 化合物I′,R=H,R1=C2H5 20 Kphalis 50 ジエチルフタレート 150 1000 C.泡浴用濃縮物(レモン) 重量部 ベルガモツト油代替物 150 レモン油代替物 340 C12−アルデヒド(MNA) 30 プチグレン油代替物 40 ムスクケトン 70 オレンジ油ブラジルdest. 200 マンダリン油置換物 100 ゲラノニトリル 30 2、2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロフラン3
0 化合物I′,R=H,R1=CH3 10 1000
5−テトラメチル−シクロヘキサノン〕およびそのエチ
ルエノールエーテル 15 セドリルアセテート 20 Lilial (p.t.ブチル−α−メチルヒドロシンナミツク
アルデヒド) 15 Irisanthme (メチルヨノン混合物) 25 ビヤクダン油東印度 20 アセチルセドレン 30 オークモスアブソリユート 20 ムスクケトン(2,6−ジニトロ−3,5−ジメチル−4−ア
セチル−t.ブチルベンゼン) 40 パチユーリ油 10 化合物I′,R=R1=CH3 30 ジエチルフタレート 50 1,1−ジメチルイソヘキサノール 40 1000 B.石鹸用濃縮物(フジエール) 重量部 スチラリルアセテート 10 ベルガモツト油代替物 200 ベンジルアセテート 50 Argoline 30 パチユーリ油代替物 30 シダ−ウツドアメリカ 30 ベチベル油代替物 20 オークモスレジノイド 40 ムスクケトン 40 ベンジルサリチレート 50 クマリン 80 ゲラニウム油代替物 100 Sandela (3−イソカムヒル−(5)−シクロヘキサ
ノール) 100 化合物I′,R=H,R1=C2H5 20 Kphalis 50 ジエチルフタレート 150 1000 C.泡浴用濃縮物(レモン) 重量部 ベルガモツト油代替物 150 レモン油代替物 340 C12−アルデヒド(MNA) 30 プチグレン油代替物 40 ムスクケトン 70 オレンジ油ブラジルdest. 200 マンダリン油置換物 100 ゲラノニトリル 30 2、2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロフラン3
0 化合物I′,R=H,R1=CH3 10 1000
Claims (11)
- 【請求項1】一般式 〔式中、RおよびR1はH,CH3,C2H5,C3H7又はCH(CH3)2
であり、RおよびR1の炭素原子の合計は6以下であり、
そしてXはカラン−イリデン(2,2)又はカラン−イリ
デン(4,4)である〕を有する化合物。 - 【請求項2】2,2,3′,7′,7′−ペンタメチル−スピロ
〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕である特許請
求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項3】2,3′,7′,7′−テトラメチル−スピロ
〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕である特許請
求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項4】3′,7′,7′−トリメチル−2−エチル−
スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕である
特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項5】2,3′,7′,7′−テトラメチル−2−エチ
ル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕で
ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項6】3′,7′,7′−トリメチル−2,2−ジエチ
ル−スピロ〔1,3−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕で
ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項7】3′,7′,7′−トリメチル−スピロ〔1,3
−ジオキサン−5,2′−ノルカラン〕である特許請求の
範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項8】2−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カラ
ンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項9】4−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カラ
ンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項10】一般式 (式中、RおよびR1はH,CH3,C2H5,C3H7又はCH(CH3)2
であり、RおよびR1の炭素原子の合計は6以下であり、
そしてXはカラン−イリデン(2,2)又はカラン−イリ
デン(4,4)である)の化合物を含有する、香料組成
物。 - 【請求項11】一般式 (式中、RおよびR1はH,CH3,C2H5,C3H7又はCH(CH3)2
であり、RおよびR1の炭素原子の合計は6を超えず、そ
してXはカラン−イリデン(2,2)又はカラン−イリデ
ン(4,4)である)を有する化合物の製造方法におい
て、2−又は4−〔ビス−(ヒドロキシメチル)〕カラ
ンを一般式 (式中、RおよびR1は上記の通りである)を有するカル
ボニル化合物と反応させることを特徴とする、 上記製造方法。
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