JPH0753703B2 - 塩酸2―ジメチルアミノエチル―n―ブチルアミノベンゾエートの結晶変形、その製造方法、およびそれを基剤とした眼麻酔用医薬製剤 - Google Patents

塩酸2―ジメチルアミノエチル―n―ブチルアミノベンゾエートの結晶変形、その製造方法、およびそれを基剤とした眼麻酔用医薬製剤

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JPH0753703B2 JP3514607A JP51460791A JPH0753703B2 JP H0753703 B2 JPH0753703 B2 JP H0753703B2 JP 3514607 A JP3514607 A JP 3514607A JP 51460791 A JP51460791 A JP 51460791A JP H0753703 B2 JPH0753703 B2 JP H0753703B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は有機化学に関し、より詳しくは、塩酸2−ジメ
チルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾエートの結
晶変形、その製造方法、およびそれを基剤とした眼麻酔
用医薬製剤に関する。
背景技術 当業界において知られているのは、下記の面間隔dと相
対反射強度Iのセットにより特徴づけられる、多形体の
塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルアミノベン
ゾエート(テトラカイン)の結晶変形である(R.C.Sull
ivan,K.P.O′Brien,“X-ray diffraction studies of c
ocaine and its substitutes",Bull.Narcotics,1968,第
20巻,31-40頁)。
下記の面間隔dと相対反射強度Iのセットにより特徴づ
けられる、多形の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−
ブチルアミノベンゾエート(アメトカイン)の結晶変形
もまた当業界で知られている(I.T.R.Owen,R.Sithirak
s,F.A.Underwood,“X-ray powder diffration data for
seventeen local anesthetics",I.Ass.Off Analyt.Che
m.,1972,第55巻)。
上記の変形の融点は147〜151℃の範囲内にある。この場
合、それらの変形の融解過程は2つの吸熱作用の連続で
ある(R.Curini,S.Zamponi,F.D′Ascenzo,S.Angelis Cu
rtis,A.Marino,A.Dezzi,“Thermal analytical techniq
ues applied to the narcotic field:cocaine analysi
s",Thermochim.Acta,1989,第153巻,I号,11-26頁)。
塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルアミノベン
ゾエートの前記変形の製造方法であって、β−ジメチル
アミノエチル−p−アミノベンゾエートをn−ブチル化
し、次いで得られた生成物を2〜3℃においてヒドロ亜
硫酸塩と炭素の混合物中でエタノールから結晶化し、そ
して乾燥することを含んで成る方法が当業界で知られて
いる(Synthetic chemico-pharmaceutical preparation
s,“Meditsina",Moscow,1971,75-77頁)。
得られた生成物は、指定したdおよびI値のセットによ
り前記づけられる上述の結晶変形である。得られた化合
物の融点は147〜151℃の範囲内であり、2つの連続する
吸熱反応を伴う。
得られた生成物はわずかに苦味を有する白色結晶粉末で
あり、それは舌の温覚消失を引き起こし、水とアルコー
ルに可溶性であり、クロロホルムには中程度溶解性であ
り、そしてエーテルにはほとんど不溶性である。
局所麻酔作用を示す前記化合物の既知結晶変形は、非常
に毒性が高い。
一方、前記化合物の既知結晶変形は相当な副作用を有
し、それらの化合物を基剤とした医薬製剤を眼科手術に
使用すると、眼瞼の水腫、角膜上皮の損傷、びらん、結
膜の相当な拡張を引き起こす。それらの化合物を基剤と
した点眼薬は貯蔵中不安定である(有効期間は該溶液の
更なる安定化の条件下で3か月である)。
本発明の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルア
ミノベンゾエートの結晶変形、その製造方法および用途
は新規であり、文献中に記載されたことがない。
発明の要約 本発明は、高い局所麻酔作用を示し副作用を持たない塩
酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾ
エートの新規結晶変形を提供し、更にこの変形の製造方
法およびそれを基剤とした医薬製剤を提供するという課
題に基づく。
この課題は、148.6±0.3℃で融解する単一吸熱作用、並
びに下記の面間隔d値および相対反射強度I値により特
徴づけられる塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチ
ルアミノベンゾエートの新規結晶変形を提供することに
より解決される。
本発明は指定化合物の新規結晶変形の製造方法にも関
し、該方法は、本発明によれば、水もしくは有機溶媒ま
たはそれらの混合物中の多形の塩酸2−ジメチルアミノ
エチル−n−ブチルアミノベンゾエートの溶液を、完全
な結晶化まで8℃/分以上の速度で冷却剤により冷却
し、次いで得られた結晶を単離し、そして乾燥すること
を含んで成る。それを実施する際に、有機溶媒としてエ
タノールを使用しそして冷却剤として液体窒素を使用す
ることが望ましい。乾燥は好ましくは真空中で10-2mmHg
以下の圧力において行われる。
得られた塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルア
ミノベンゾエートの新規結晶変形は、指定化合物の既知
の多形体に比較してかなり低い副作用と高い局所麻酔活
性を示す。
本発明の前記化合物の新規結晶変形は、眼科学において
用途を見出す。
活性成分と医薬溶媒とを含有する本発明に係る眼麻酔用
医薬製剤は、活性成分として塩酸2−ジメチルアミノエ
チル−n−ブチルアミノベンゾエートの本発明の結晶変
形を0.05〜0.5質量%の量で含有する。
活性成分を効率的に使用しそして長期作用を増加させる
目的で、本発明の製剤はアルキルセルロースを0.1〜0.7
5質量%の量で更に含むことができる。
本発明の製剤は好ましくはアルキルセルロースとして水
溶性メチルセルロースを含有する。
本発明の製剤は、高い局所麻酔活性を有し、ほとんど副
作用を引き起こさない。
活性成分の高い局所麻酔活性は、他の変形(例えば多
形)を基剤とした既知の製剤と比較して、本発明の医薬
製剤中の濃度を3倍以上低下させる。この事実により該
製剤の毒性が相当減少する。本発明の製剤は、それの有
効期間を延長することができる貯蔵安定性(1年以上)
によって特徴づけられる。
発明実施の最良形態 本発明の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルア
ミノベンゾエートの新規結晶変形は、白色の微細な結晶
質粉末であり、水とアルコールに可溶性であり、エーテ
ルにはほとんど不溶性である。既知の結晶変形とは異な
り、この変形はクロロホルムに可溶である。本発明の変
形の1%水溶液は4.5〜6.0の範囲のpH値を有する。
既知の多形体とは異なり、得られる新規結晶変形は148.
6±0.3℃の温度で融解する単一吸熱作用により特徴づけ
られる。
指摘化合物の既知の結晶変形(147〜151℃の範囲内に融
点を有する)の融解過程は2つの吸熱作用の連続であ
る。
得られた熱分析データは、本発明の化合物が塩酸2−ジ
メチルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾエートの
新規結晶変形であることを証明する。
本発明の化合物を同定するために、化学的、物理化学的
および薬局法の分析方法の組合せを使った。
本発明の化合物の新規結晶変形を確かめるために、放射
線透過写真フィルム上での回析ピークの重ね合わせ(re
gistration)によるギニアカメラ中での放射線透過写真
位相分析を使った。
既知の変形と本発明の化合物との面間隔値dおよび相対
反射強度値Iの比較は、本発明の化合物が塩酸2−ジメ
チルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾエートの新
規結晶変形であることを証明する。
定性および定量測定方法を使って、本発明の化合物が純
度99.8%の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチル
アミノベンゾエートであることがわかった。
それらのデータは、高分解能NMR13C分光法およびガスク
ロマトグラフィー法により確証される。
高分解能NMR13Cスペクトルは、超電導性磁石を有するNM
R分光光度計上で、炭素核の観測振動数131.00MHzで測定
した。指摘化合物の既知変形の試料および本発明の変形
の試料の化学シフトNMR13C-IHの測定は、0.01ppmの正確
度において、重水素化メチルスルホキシドDMSO-D6中の
それらの化合物の飽和溶液を使って実施した。NMR13C化
学シフト値を溶媒シグナルに関して測定し、そしてTMS
−スケール〔TMS=Si(CH3)4〕δTMS=δDMSO−39.56ppm
に従って計算した。化学シフト値を表1に与える。上述
の化合物の既知の変形および本発明の変形の実験試料の
NMR13Cスペクトルの分析は、シグナル/ノイズ比=100
であることから不純物が全く検出されないことを示し
た。
与えられたデータから、本発明の新規化合物が指摘化合
物のものと同じ化学式を有すると結論づけることができ
る。
ガスクロマトグラフィーにより無極性液相を使って高性
能キャピラリーカラム上で保持時間を測定した。
カラムの長さは30mであり、キャリヤーガス(ヘリウ
ム)速度は40cm/分であった。220,230,240℃の温度で測
定を行った。表2に与えられるデータは、指摘化合物の
既知の結晶変形と本発明の結晶変形の保持時間が同じで
あることを証明する。与えられたデータから、本発明の
結晶変形が指摘化合物の化学式を有すると結論づけるこ
とができる。
指摘化合物の既知の結晶変形と本発明の結晶変形の分光
学的性質を比較するために、それらのIRおよびQRスペク
トルを測定した。
IR分光分析はKBr中で400〜4000cm-1の波数領域において
行った。特徴的なIR波数を表3に与える。
表3からわかるように、本発明の結晶変形と既知のもの
とのIRスペクトルの主な相違は、1284,1172および1126c
m-1のバンド分裂が無いことである。
QRスペクトルを10〜2000cm-1の波数領域において測定し
た。特徴的なQR波数を表4に与える。
本発明の変形のQRスペクトルは既知の変形のQRスペクト
ルと有意に異なる。表4から、既知の変形は150〜10cm
-1の領域に、122,100,87,77,62,51,37および23cm-1にピ
ークを有する8本のバンドから成る高次構造スペクトル
を有することがわかる。
指摘化合物の本発明の新規結晶変形は、84,58および39c
m-1のわずかにのみ現れるバンドにより特徴づけられ
る。
上記に与えたデータは、本発明の化合物が塩酸2−ジメ
チルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾエートの新
規結晶変形であることを証明する。
指摘化合物の本発明の結晶変形の局所麻酔活性を既知の
変形(顕微手術において広範に用いられているテトラカ
イン製剤)と比較研究した。
これを行うために、0.9%塩化ナトリウム溶液中に既知
製剤の1%溶液と本発明の製剤の0.1,0.2,0.25および0.
3%溶液を調製した。
44匹の動物、即ちチンチラウサギにおいて実験を行っ
た。指摘化合物の上記溶液それぞれを等量においてウサ
ギの眼に滴下投与し、動物の眼の角膜を触診する方法に
よって麻酔の開始時間と麻酔の持続時間を測定した。ど
の場合でも、0.06mlの溶液を点眼した(一滴0.03mlを2
回)。麻酔からの回復後1.5時間以内にウサギを殺し、
試験眼を切除し、電子顕微鏡検査と通常の組織学的分析
にかけた。本発明の製剤の0.1%,0.2%,0.25%および0.
3%溶液の麻酔作用の持続時間を標準麻酔薬、即ち既知
製剤の1%溶液の麻酔作用の持続時間と比較した。
それらの濃度に対する該製剤の全試験溶液の麻酔開始時
間と麻酔作用の持続時間の実験値の依存性を表5に与え
る(α=0.95)。
指摘化合物の試験溶液の麻酔作用の持続時間に対する放
射状角膜切開術の影響を研究した。ウサギの角膜切開術
の間にジカイン溶液により引き起こされる麻酔の開始時
間の値を表6に与える。
本発明の化合物の0.1%溶液を使った時、完全麻酔の持
続時間は角膜切開術の5段階操作のうちの3段階のみ、
即ちマーキング、角膜周囲の切開および中央眼球帯の切
開、を実施することを可能にした。この後、手術器具に
対する眼の感覚が回復した。本発明の製剤の0.25%溶液
および特に0.3%溶液を投与した時、麻酔の持続時間
は、3分間続く角膜切開術の5段階全部を実施するのに
十分であった。本発明の製剤の0.25%溶液および特に0.
3%溶液を投与した時、ウサギの眼は手術操作に対して
完全に無感覚であった。本発明の製剤の0.3%溶液は、
既知製剤の1%溶液と比較すると、手術の間、手術の全
段階を実施するのに十分である同様な麻酔強度を提供す
る。
本発明の製剤の試験した全ての濃度の溶液を投与した場
合並びに既知製剤の1%溶液を使った場合には外科手術
が麻酔の持続時間を減少させることに注意すべきであ
る。しかしながら、本発明の製剤の溶液および既知製剤
の溶液により引き起こされる麻酔作用の持続時間の減少
は、様々な程度に進行する。即ち、麻酔作用の持続時間
は、本発明の製剤の0.1%溶液を投与した場合、平均13
分から7分に(46.2%)減少し;本発明の製剤の0.25%
溶液を投与した場合、平均32分から12分に(62.5%)減
少し;本発明の製剤の0.3%溶液を投与した場合、平均5
5分から16分に(70.9%)減少し;既知製剤の1%溶液
を使った場合、51分から22分に(56.9%)減少する。
既知製剤の1%溶液をウサギの眼に投与した時、眼球表
面が波状になり霞んだ。ウサギの眼を本発明の製剤の試
験した全ての濃度の溶液により処理した時、眼球表面に
なんら変化が観察されなかったし、試験した眼はそのま
まの眼と外見上相違がなかった。
実施した試験の結果として、眼球手術に使用した本発明
の製剤の0.3%溶液と既知製剤の1%溶液の麻酔作用の
持続時間がほぼ等しく、そして平均すると55分となる
(55.2±1.7分と61.3±4.0分との差は確実でない)。本
発明の化合物の0.3%溶液と既知製剤の1%溶液により
同様な麻酔強度が引き起こされるが、本発明の製剤の溶
液を投与する場合、既知製剤の溶液を使った場合よりも
眼の感覚の回復が速く進行する。本発明の製剤の0.3%
溶液は、既知製剤の1%溶液と麻酔作用の強度および持
続時間が等しいが、ウサギの眼球表面の波動や霞を引き
起こさないことで既知製剤とは異なっている。全ての試
験濃度の溶液を投与した後の眼は、そのままの眼と外見
上相違がなかった。本発明の製剤の0.1%、0.2%および
0.25%溶液は、痛みを伴う様々な手技および短期の処置
の間の眼の局所麻酔に用いることができる。
与えられたデータは、指摘化合物の本発明の結晶変形が
増加された局所麻酔活性および低下された副作用を示す
ことを証明する。上述の性質のため、本発明の製剤の増
強された治療効率における該製剤の投薬量を有意に減少
させることが可能である。
指摘化合物の本発明の結晶変形は、眼の麻酔用の医薬製
剤の活性成分である。
本発明の医療製剤は、0.05〜0.5重量%の量の活性成分
および点眼薬用に適する任意の医薬溶剤を含む。更に、
それは0.1〜0.75質量%の量のアルキルセルロースの任
意誘導体、特に水溶性メチルセルロースを含んでもよ
い。
活性成分の濃度の選択は、指定した濃度範囲内で副作用
を伴わずに高い局所麻酔作用が得られるという事実によ
って決定される。
本発明の医薬製剤は、任意のアルキルセルロース誘導体
(例えばメチル、エチル、プロピル等)を含むことがで
きる。というのは、それら全てが活性成分の最大有効利
用を増加させる液滴粘度の増加を引き起こすからであ
る。
本発明の医薬製剤中のアルキルセルロース濃度の選択
は、指定した範囲内でのみ眼球組織への該製剤の最良付
着をもたらすような粘度の医薬製剤が得られるという事
実によって決定される。0.1%より低いアルキルセルロ
ース濃度では、本発明の製剤の粘度が低いために眼に投
与された液滴が眼瞼の下からすぐに流れ落ちてしまう。
0.75%より高いアルキルセルロース濃度では、眼球上へ
の本発明の医薬製剤の均一な拡がりを妨げるような程度
まで粘度が増加する。
メチルセルロースの好ましい用法は、それが活性成分と
非常に相溶性であり、医薬製剤から活性成分を効率的に
放出し、そして医療において広範に使われているという
事実に関係する。
本発明の医薬製剤の実験研究のため、様々な形の製剤を
調製した。
既知製剤に比較した本発明の医薬製剤の局所麻酔活性の
研究をチンチラウサギにおいて行った。調製した溶液各
々をウサギの眼に等量点眼投与し、そして動物の眼の角
膜を触診する方法(Renier法)を使って麻酔開始時間と
それの持続時間を測定した。どの場合でも、該製剤の0.
06ml溶液を投与した(一滴0.03mlを2回)。麻酔から回
復後1.5時間内に、ウサギを殺し、眼を切除し、組織学
的分析にかけた。
実験データを表7に与える(α=0.95)。
表から、高い麻酔活性を有する本発明の医薬製剤が事実
上副作用を引き起こさないことがわかる。本発明の医薬
製剤の高い局所麻酔活性により、既知製剤と比較して3
倍以上、製剤中の活性成分の濃度を低くすることが可能
であり、それによって該製剤の毒性を有意に減少させる
ことが可能である。
本発明の製剤をヒトで臨床試験した。この試験は放射状
角膜切開術を実施する間に行った。放射状角膜切開術を
実施する間に次の3種類の医薬製剤を投与した:既知製
剤の1%溶液(塩酸2−ジメチルアミノ−n−ブチルア
ミノベンゾエートの既知変形を基剤とする)(変法
1);本発明の製剤の0.25%および0.3%溶液(変法2
および3)。変法1の溶液は手術の最初の3段階の各々
に滴下投与した。どの患者も例外なく、角膜水腫、上皮
の剥離が観察され、水腫は術後2日間残った。
変法2の溶液は28人の患者の眼の表面麻酔に使った。こ
の溶液は一度だけ、即ち手術の第一段階においてのみ滴
下投与したが、患者の一部では麻酔の強度が手術を実施
するのに不十分であった。
変法3の溶液は80人の患者の眼の表面麻酔に使った。こ
の溶液も手術の第一段階に一度だけ投与した。麻酔は手
術を実施するのに有効であった。手術の実施を妨害しな
い、痛覚を持たない触覚感受性の残留現象が5人の患者
(6.2%)に観察された。患者に手術を行うのに、平均
すると、既知製剤の1%溶液は5ml、そして本発明の製
剤の0.25%および0.3%溶液はわずか0.1mlを使った。
試験を行った結果として、本発明の製剤の0.3%溶液の
麻酔作用は、角膜切除術を実施する間の該製剤の量が1/
50に減少したにもかかわらず、既知製剤の1%溶液の麻
酔作用に匹敵する。本発明の製剤の前記溶液の投与は、
既知製剤の使用とは異なり、全ての患者において眼瞼の
水腫を引き起こさなかった。
本発明の眼麻酔用医薬製剤は、pH4.3〜6.8の無色透明の
液体である。
本発明の製剤は公知の技術に従って製造される。
本発明の製剤は遮光した場所で25℃の温度で貯蔵され
る。貯蔵寿命は12カ月である。
貯蔵6か月および12カ月後、本発明の製剤を効力につい
て分析した。
分析結果は貯蔵12カ月後に本発明の製剤の主要な性質が
変化していないことを示し、これは該製剤が有効である
と結論づけることを可能にする。
眼の麻酔用の本発明の医薬製剤は、副作用がないため術
後合併症の数を減らし、該製剤中の活性成分の濃度が低
いために毒性を減らし、局所麻酔作用の保持および12カ
月までの長い有効期間を有する(既知製剤の有効期間は
3か月である)。
本発明によれば、本発明の製剤の活性成分である塩酸2
−ジメチルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾエー
トの新規結晶変形は、水もしくは有機溶媒またはそれら
の混合物中の多形の指摘化合物の溶液を、それが完全に
結晶化するまで冷却剤により8℃/分以上の速度で冷却
し、次いで得られた結晶を単離し、乾燥することにより
製造される。
冷却剤としては、冷却しようとする化合物の温度を8℃
/分以上の速度で低下させることのできる任意の物質が
使われる。冷却剤として使われる最適な物質は液体窒素
であり、それを使用すると、迅速な獲得および更に必要
な冷却速度の維持のため塩基生成物の収率を増加させ
る。
前記化合物の出発溶液の冷却速度の選択は、上述の目的
(新規結晶変形の製造)が8℃/分以上の冷却速度で得
られるという事実により決定される。8℃/分未満の冷
却速度で結晶化工程を実施すると、本発明の新規結晶変
形を製造することができない。
冷却速度の上限は限定されない。出発溶液のいずれの最
大獲得冷却速度においても、新規結晶変形の形成が進行
する。
冷却工程は、出発化合物が可溶である水もしくは任意の
有機溶媒またはそれらの混合物中で実施される。出発化
合物が易溶性である最適な溶媒は水およびエタノールで
ある。それを使って行うと、塩基生成物の最良の収率が
獲得される。
本発明の結晶変形は該溶液中の出発化合物の濃度と無関
係に製造することができる。
10-2mmHg以下の圧力での乾燥条件の選択は、既に乾燥し
た生成物が3%以下の湿度を有すべきであるという事実
により決定される。
10-2mmHgより高い圧力での乾燥は、湿気のある広がった
不安定な塊を与える。
本発明のより良い理解のために、本発明の変形の製造例
を下記に与える。
例1 塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルアミノベン
ゾエート(多形)の10%水溶液500mlを、完全な結晶化
まで8℃/分の冷却速度で液体窒素により冷却した。得
られた凍結塊を蒸発皿上に置き、昇華装置に装入した。
3%の残留湿度まで10-2mmHgで乾燥を行った。塩基生成
物の収率−95.7質量%。
得られた化合物を、面間隔dおよび相対反射強度Iの値
により特徴づけた。すると、単一吸熱作用を持ち148.6
±0.3℃の融点を有する塩酸2−ジメチルアミノエチル
−n−ブチルアミノベンゾエートの新規結晶変形の対応
する上記値と完全に一致する。全ての指数(NMR,IRおよ
びQRスペクトル)において、得られ化合物は本発明の新
規結晶変形と一致する。
例2 実施例1と同様にして操作を行った。ただし、水中の出
発化合物の濃度は50質量%であった。
塩基生成物の収率は96.2質量%であった。
単一吸熱作用を持ち148.6±0.3℃の融点を有する得られ
た化合物は、実施例1のものと同様な特徴を有した。
例3 実施例1と同様にして操作を行った。ただし、冷却速度
は300℃/分に等しかった。
塩基生成物の収率は97.5質量%であった。
単一吸熱作用を持ち148.6±0.3℃の融点を有する得られ
た化合物は、実施例1のものと同様な特徴を有した。
例4 実施例1と同様にして操作を行った。ただし、乾燥を10
-5mmHgの圧力下で昇華装置中で実施した。
塩基生成物の収率は96.8質量%であった。
得られた化合物は実施例1のものと同様な特徴を有し
た。
例5 エタノール中の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブ
チルアミノベンゾエート(多形)の10%溶液500mlを、
該溶液が完全に結晶化するまで8℃/分の冷却速度で液
体窒素により冷却した。得られた凍結塊を蒸発皿上に置
き、昇華装置に装入した。10-2mmHgにおいて乾燥を行っ
た。塩基生成物の収率=95.6質量%。
全ての指数において、得られた化合物は実施例1の化合
物と一致し、148.6±0.3℃の融点と単一吸熱作用を有す
る。
例6 実施例5と同様にして操作を行った。ただし、エタノー
ル中の出発化合物の濃度は50質量%であった。
塩基生成物の収率は97.0質量%であった。
得られた化合物は実施例1のものと同様な特徴を有し
た。
例7 実施例5と同様にして、ただし300℃/分の冷却速度に
おいて操作を行った。塩基生成物の収率は98.2質量%で
あった。
得られた化合物は実施例1のものと同様な特徴を有し
た。
例8 実施例5と同様にして操作を行った。ただし、乾燥を10
-5mmHgの圧力で昇華装置中で行った。塩基生成物の収率
は96.3質量%であった。
得られた化合物は実施例1のものと同様な特徴を有し
た。
例9 水−エタノール混合物(1:1)中の出発化合物の10%溶
液500mlを処理した。方法は実施例5のものと同様であ
った。塩基生成物の収率は96.0質量%であった。
得られた化合物は実施例1のものと同様な特徴を有し
た。
産業上の利用可能性 本発明の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルア
ミノベンゾエートの結晶変形は局所麻酔作用を有し、様
々な医学分野において利用することができ、特に本発明
の化合物を基剤とした眼麻酔用医薬製剤は外科手術を実
施する間の眼科学において用途を見出すことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 227/42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】148.6±0.3℃で融解する単一吸熱作用並び
    に下記の面間隔dおよび相対反射強度Iの数値により特
    徴づけられる、塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブ
    チルアミノベンゾエートの結晶変形:
  2. 【請求項2】請求項1に記載の塩酸2−ジメチルアミノ
    エチル−n−ブチルアミノベンゾエートの結晶変形の製
    造方法であって、水もしくは有機溶媒またはそれらの混
    合物中の多形の塩酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブ
    チルアミノベンゾエートの溶液を、該溶液の完全な結晶
    化が得られるまで冷却剤により8℃/分以上の速度で冷
    却し、次いで得られた結晶を単離しそして乾燥すること
    を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】有機溶媒としてエタノールが使われる、請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】冷却剤として液体窒素が使われ、そして乾
    燥が10-2mmHg以下の圧力の真空中で行われる、請求項2
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】活性成分と医薬溶剤を含んで成る眼麻酔用
    医薬製剤であって、活性成分として請求項1に記載の塩
    酸2−ジメチルアミノエチル−n−ブチルアミノベンゾ
    エートの結晶変形を0.05〜0.5質量%の量で含有するこ
    とを特徴とする医薬製剤。
  6. 【請求項6】0.1〜0.75質量%の量でアルキルセルロー
    スを更に含むで成ることを特徴とする、請求項5に記載
    の医薬製剤。
  7. 【請求項7】アルキルセルロースとして水溶性メチルセ
    ルロースを含むことを特徴とする、請求項5に記載の医
    薬製剤。
JP3514607A 1991-08-19 1991-08-19 塩酸2―ジメチルアミノエチル―n―ブチルアミノベンゾエートの結晶変形、その製造方法、およびそれを基剤とした眼麻酔用医薬製剤 Expired - Lifetime JPH0753703B2 (ja)

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