JPH075360Y2 - フロート式スチームトラップ - Google Patents
フロート式スチームトラップInfo
- Publication number
- JPH075360Y2 JPH075360Y2 JP1989070475U JP7047589U JPH075360Y2 JP H075360 Y2 JPH075360 Y2 JP H075360Y2 JP 1989070475 U JP1989070475 U JP 1989070475U JP 7047589 U JP7047589 U JP 7047589U JP H075360 Y2 JPH075360 Y2 JP H075360Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- float
- bimetal
- valve opening
- valve chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出する
スチームトラップに関し、特に開放または密閉のフロー
トで弁口を開閉するフロート式スチームトラップに於い
て、低温時にフロートが弁口を塞がないようにしたもの
に関する。
スチームトラップに関し、特に開放または密閉のフロー
トで弁口を開閉するフロート式スチームトラップに於い
て、低温時にフロートが弁口を塞がないようにしたもの
に関する。
フロート式スチームトラップは、気体と液体の比重差を
利用して蒸気は排出せず、復水のみを自動的に排出する
ものであるが、弁室内に空気等の非凝縮気体が流入する
と、蒸気と同様にフロートは弁口を塞ぐので、エアロッ
キングを起こす問題があった。
利用して蒸気は排出せず、復水のみを自動的に排出する
ものであるが、弁室内に空気等の非凝縮気体が流入する
と、蒸気と同様にフロートは弁口を塞ぐので、エアロッ
キングを起こす問題があった。
従来の技術 そこで、従来は、実公昭48−8742号公報に示されている
ような技術が用いられた。これは、弁ケーシングで入口
と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁口を弁
室内に収容したフロートで開閉し、弁口の近くを弁口の
軸方向に変位するバイメタルで低温時にフロートを押し
退けて弁口を塞がないようにしたものである。
ような技術が用いられた。これは、弁ケーシングで入口
と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁口を弁
室内に収容したフロートで開閉し、弁口の近くを弁口の
軸方向に変位するバイメタルで低温時にフロートを押し
退けて弁口を塞がないようにしたものである。
本考案が解決しようとする課題 上記の場合、バイメタルは弁口の近くを弁口の軸方向に
変位するので、低温時にフロートが弁口を塞がないよう
に押し退けるためには大きな力が必要であり、入口側に
高圧の蒸気圧力が作用する場合には、フロートを押し退
けることができない問題があった。
変位するので、低温時にフロートが弁口を塞がないよう
に押し退けるためには大きな力が必要であり、入口側に
高圧の蒸気圧力が作用する場合には、フロートを押し退
けることができない問題があった。
従って、本考案の技術的課題は、入口側が高圧であって
も、低温時にフロートが弁口を塞ぐのを確実に防止でき
るようにすることである。
も、低温時にフロートが弁口を塞ぐのを確実に防止でき
るようにすることである。
課題を解決するための手段 上記の技術的課題を解決するために講じた本考案の技術
的手段は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、
弁室と出口を連通する弁口を弁室内に収容したフロート
で開閉し、弁室内に配置したバイメタルで低温時にフロ
ートが弁口を塞がないようにしたものに於いて、バイメ
タルは弁口の近くをほぼ弁口の軸方向に変位する第1バ
イメタルと、2本のフロート座の間に位置して弁口から
離れた所を弁口の軸方向とほぼ直角方向に変位する第2
バイメタルとから成る、ものである。
的手段は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、
弁室と出口を連通する弁口を弁室内に収容したフロート
で開閉し、弁室内に配置したバイメタルで低温時にフロ
ートが弁口を塞がないようにしたものに於いて、バイメ
タルは弁口の近くをほぼ弁口の軸方向に変位する第1バ
イメタルと、2本のフロート座の間に位置して弁口から
離れた所を弁口の軸方向とほぼ直角方向に変位する第2
バイメタルとから成る、ものである。
作用 上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
入口側の圧力が高く、弁口の近くを弁口のほぼ軸方向に
変位する第1バイメタルが低温時にフロートを押し退け
ることができない場合であっても、弁口から離れた所を
弁口の軸とほぼ直角方向に変位する第2バイメタルはて
この原理で大きな力を発揮することができるので、フロ
ートを押し退けることができる。従って、エアロッキン
グを確実に防止できる。
変位する第1バイメタルが低温時にフロートを押し退け
ることができない場合であっても、弁口から離れた所を
弁口の軸とほぼ直角方向に変位する第2バイメタルはて
この原理で大きな力を発揮することができるので、フロ
ートを押し退けることができる。従って、エアロッキン
グを確実に防止できる。
実施例 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(第
1図参照)。
1図参照)。
本体1に蓋2をボルト3で締結して内部に弁室4を有す
る弁ケーシングを形成する。本体1と蓋2の間にはガス
ケット5を介在せしめて両者の気密を保つ。
る弁ケーシングを形成する。本体1と蓋2の間にはガス
ケット5を介在せしめて両者の気密を保つ。
本体1の上部に入口6を、下部に出口7を形成する。入
口6は弁室4の上部に小孔8を介して連通し、蒸気使用
機器(図示せず)等に接続して、復水を弁室4内に導入
する。本体1の下部に弁口10を有する弁座部材11をガス
ケット12を介してねじ結合する。弁口10は弁室4と出口
7を連通し、弁室4の復水を出口7に導き出す。入口6
と出口7は水平方向に開口し、それぞれ配管用の雌ねじ
を形成している。
口6は弁室4の上部に小孔8を介して連通し、蒸気使用
機器(図示せず)等に接続して、復水を弁室4内に導入
する。本体1の下部に弁口10を有する弁座部材11をガス
ケット12を介してねじ結合する。弁口10は弁室4と出口
7を連通し、弁室4の復水を出口7に導き出す。入口6
と出口7は水平方向に開口し、それぞれ配管用の雌ねじ
を形成している。
弁室4にステンレス鋼薄板で作った中空の球形フロート
13を自由状態で収容する。フロート13は弁室4に溜る復
水に浮き、液面と共に浮上降下する。弁室4の底面に弁
口10の中心軸とほぼ平行にフロート座14を紙面の手前側
と合計2本形成して、閉弁時のフロート8を保持する。
13を自由状態で収容する。フロート13は弁室4に溜る復
水に浮き、液面と共に浮上降下する。弁室4の底面に弁
口10の中心軸とほぼ平行にフロート座14を紙面の手前側
と合計2本形成して、閉弁時のフロート8を保持する。
断面をほぼU字状に形成した第1バイメタル15をその一
端をビス16で本体1に取付ける。第1バイメタル15の他
端は弁口10の近くに延び、弁口10のほぼ軸方向に変位
し、低温時にU字状が拡がるように変形してフロート13
を弁座部材11から離座せしめて弁口10を開口し、高温時
に収縮して(第1図に示す状態)フロート13に関与しな
くなる。同じく断面をほぼU字状に形成した第2バイメ
タル17をその一端をビス18で本体1に取付ける。第2バ
イメタル17の他端は閉弁時のフロートの下端近くに延
び、弁口10の軸方向とほぼ直角方向に変位し、低温時に
U字状が拡がるように変形してフロート13を弁座部材11
から離座せしめて弁口10を開口し、高温時に収縮して
(第1図に示す状態)フロート13に関与しなくなる。
端をビス16で本体1に取付ける。第1バイメタル15の他
端は弁口10の近くに延び、弁口10のほぼ軸方向に変位
し、低温時にU字状が拡がるように変形してフロート13
を弁座部材11から離座せしめて弁口10を開口し、高温時
に収縮して(第1図に示す状態)フロート13に関与しな
くなる。同じく断面をほぼU字状に形成した第2バイメ
タル17をその一端をビス18で本体1に取付ける。第2バ
イメタル17の他端は閉弁時のフロートの下端近くに延
び、弁口10の軸方向とほぼ直角方向に変位し、低温時に
U字状が拡がるように変形してフロート13を弁座部材11
から離座せしめて弁口10を開口し、高温時に収縮して
(第1図に示す状態)フロート13に関与しなくなる。
上記スチームトラップの作動は次の通りである。
入口6は蒸気使用機器等の復水発生箇所に接続する。通
気始めに於いては、冷水、低温空気が入口6から弁室4
内に流入する。第1バイメタル15と第2バイメタル17は
どちらもそのU字状が拡がって、フロート13を弁座部材
11に着座させず、弁口10を開けている。フロート13は弁
室4内の液面と共に浮上降下するがバイメタル15,17に
よって閉弁できないので、冷水および低温空気は弁口10
から出口7に排出される。冷水および低温空気の排除が
完了し、続いて高温復水や蒸気が流入してくると、バイ
メタル15,17は第1図に示すようにそのU字状が狭まっ
て、フロート13の浮上降下に関与しなくなる。以降はフ
ロート13が弁室4内の液面と共に浮上降下して弁口10を
開閉し、復水のみを自動的に排出する。高温の空気が弁
室4内に流入してくると、フロート13は降下し、弁口10
を塞ぐが、弁室4内の温度が低下すると、バイメタル1
5,17が拡がって、フロート13を弁座部材11から押し退け
て弁口10を開け、空気を出口7に排出する。
気始めに於いては、冷水、低温空気が入口6から弁室4
内に流入する。第1バイメタル15と第2バイメタル17は
どちらもそのU字状が拡がって、フロート13を弁座部材
11に着座させず、弁口10を開けている。フロート13は弁
室4内の液面と共に浮上降下するがバイメタル15,17に
よって閉弁できないので、冷水および低温空気は弁口10
から出口7に排出される。冷水および低温空気の排除が
完了し、続いて高温復水や蒸気が流入してくると、バイ
メタル15,17は第1図に示すようにそのU字状が狭まっ
て、フロート13の浮上降下に関与しなくなる。以降はフ
ロート13が弁室4内の液面と共に浮上降下して弁口10を
開閉し、復水のみを自動的に排出する。高温の空気が弁
室4内に流入してくると、フロート13は降下し、弁口10
を塞ぐが、弁室4内の温度が低下すると、バイメタル1
5,17が拡がって、フロート13を弁座部材11から押し退け
て弁口10を開け、空気を出口7に排出する。
考案の効果 本考案は下記の特有の効果を生じる。
弁口から離れた所を弁口の軸方向とほぼ直角方向に変位
する第2バイメタルは、てこの原理によって変形力を拡
大してフロートに作用させることができる。従って、第
2バイメタルは比較的変形力の小さなものであってもフ
ロートを弁口から確実に押し退けることができる。第2
バイメタルがフロートを押し退けることができるので、
第1バイメタルも変形力の小さなものを用いることがで
きる。
する第2バイメタルは、てこの原理によって変形力を拡
大してフロートに作用させることができる。従って、第
2バイメタルは比較的変形力の小さなものであってもフ
ロートを弁口から確実に押し退けることができる。第2
バイメタルがフロートを押し退けることができるので、
第1バイメタルも変形力の小さなものを用いることがで
きる。
また、弁口の近くをほぼ弁口の軸方向に変位する第1バ
イメタルは、フロートを弁口から大きく変位させること
ができる。従って、第2バイメタルはフロートを弁口か
ら僅かに押し退けるだけでよく、小さな変位量のものを
用いることができる。この第2バイメタルの変位量が加
わるので、第1バイメタルも変位量の小さなものを用い
ることができる。
イメタルは、フロートを弁口から大きく変位させること
ができる。従って、第2バイメタルはフロートを弁口か
ら僅かに押し退けるだけでよく、小さな変位量のものを
用いることができる。この第2バイメタルの変位量が加
わるので、第1バイメタルも変位量の小さなものを用い
ることができる。
このように、本考案によれば、変形力と変位量が共に小
さな第1及び第2バイメタルを用いて、フロートを確実
にしかも大きく弁口から押し退けることができる。
さな第1及び第2バイメタルを用いて、フロートを確実
にしかも大きく弁口から押し退けることができる。
第1図は本考案の実施例のフロート式スチームトラップ
の断面図である。 1:本体、2:蓋 4:弁室、6:入口 7:出口、10:弁口 13:フロート、15:第1バイメタル 17:第2バイメタル
の断面図である。 1:本体、2:蓋 4:弁室、6:入口 7:出口、10:弁口 13:フロート、15:第1バイメタル 17:第2バイメタル
Claims (1)
- 【請求項1】弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成
し、弁室と出口を連通する弁口を弁室内に収容したフロ
ートで開閉し、弁室内に配置したバイメタルで低温時に
フロートが弁口を塞がないようにしたものに於いて、バ
イメタルは弁口の近くをほぼ弁口の軸方向に変位する第
1バイメタルと、2本のフロート座の間に位置して弁口
から離れた所を弁口の軸方向とほぼ直角方向に変位する
第2バイメタルとから成る、フロート式スチームトラッ
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989070475U JPH075360Y2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | フロート式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989070475U JPH075360Y2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | フロート式スチームトラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0312097U JPH0312097U (ja) | 1991-02-07 |
JPH075360Y2 true JPH075360Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31606664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989070475U Expired - Fee Related JPH075360Y2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | フロート式スチームトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075360Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2859387B1 (fr) * | 2003-09-05 | 2006-02-03 | Claude Pommereau | Support de balle de golf ou tee |
KR100970272B1 (ko) * | 2008-02-22 | 2010-07-16 | 강삼태 | 골프 연습용 패널 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5041571Y2 (ja) * | 1971-06-10 | 1975-11-26 | ||
JPS55135292A (en) * | 1979-04-06 | 1980-10-21 | Tlv Co Ltd | Free float type steam trap |
-
1989
- 1989-06-15 JP JP1989070475U patent/JPH075360Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0312097U (ja) | 1991-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |