JPH075357Y2 - 低騒音多段減圧装置 - Google Patents

低騒音多段減圧装置

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JPH075357Y2
JPH075357Y2 JP6678690U JP6678690U JPH075357Y2 JP H075357 Y2 JPH075357 Y2 JP H075357Y2 JP 6678690 U JP6678690 U JP 6678690U JP 6678690 U JP6678690 U JP 6678690U JP H075357 Y2 JPH075357 Y2 JP H075357Y2
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正治 西村
智 深津
裕 谷口
隆 小嶋
吉久 真鍋
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は火力発電所、化学プラント等のドレン配管、ガ
ス放出配管、放風配管などの超高圧力の液体、気体の減
圧配管系に適用される低騒音多段減圧装置に関する。
〔従来の技術〕 従来の減圧装置は第5図にその縦断面を示すように減圧
配管4の途中のフランジ5で単孔オリフィス板7を挟み
込み、単孔オリフィス板7の開口比を減圧量に応じて選
択する。
さらに、超高圧力では一段で必要な減圧量が得られない
場合、第6図に示すように単孔オリフィス板7を、流体
の流れ方向に多段に設置する減圧構造が多い。
また、低圧力の場合では第7図(a)に示すように単孔
オリフィス板7の下流側に線絡体8と下流側支持具9、
及び押え金網10を配置し、線絡体8自体の厚さに応じた
抵抗により減圧するものもある。第7図(b)は下流側
支持具9、及び押え金網10を流れ方向に見た正面図であ
る。
以上の減圧構造は減圧のみを目的として設計されるた
め、減圧に伴うキャビテーション音の発生、あるいは衝
撃波による強烈な騒音の発生を伴う問題があった。
これが対策として先に本考案者らは第8図に示すような
低抗体としての多孔オリフィス板2と、高速流れの整流
用として抵抗が非常に小さい気孔率の大きな多孔質金属
1と、支持構造として格子状の押さえ枠11によって流れ
の過膨張を防ぎ、減圧と衝撃波音発生の防止機能を合せ
持つ低騒音減圧機構を提案した。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の低騒音減圧装置には解決すべき次の課題があ
った。
即ち、第5図〜第7図の装置には上記の通り強烈な騒音
発生の問題があり、第8図の装置では騒音は減じるもの
の、最近の技術の高度化に伴う超高圧化により、多孔質
金属に負荷される圧力差が増加し、特に流体が液体の場
合には流れの動圧力によって多孔質金属そのものが剪断
破壊されるレベルまで超高圧化しつつあり、低騒音化の
ための重要な要素である多孔質金属を保護する必要が生
じる。多孔質金属下流側の支持金具として従来は金網、
あるいは押さえ枠が使用されていたが超高圧化に対応す
るには強度上の問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記課題の解決手段として、流路の上流側から
下流側にむかって所要の間隙を保って配設された複数段
の多孔オリフィス板と、同多孔オリフィス板のそれぞれ
に複数設けられ後流側の段になるに従って孔径が大きく
なると共に上段の孔から流れの方向に見た次段の孔が見
通し不能の位置に設けられた貫通孔と、多孔オリフィス
板の相互間に設けられた多孔質金属とを具備してなるこ
とを特徴とする低騒音多段減圧装置を提供しようとする
ものである。
〔作用〕
本考案は上記のように構成されるので次の作用を有す
る。
(1)減圧配管系を流れる流体は低騒音多段減圧構造の
最上流側の多孔オリフィス板の抵抗により減圧され、圧
力の低下に伴い流体は膨張し多孔オリフィス板孔部の流
速は増加し高度の流れとなる。このままでは孔部の直後
では強い大きな渦・乱れを伴うため配管が加振され強烈
な騒音を発生するが、本構造では多孔質金属が各多孔オ
リフィス板の相互間、即ち孔の直後に配置されており、
多孔質金属を構成する海綿状の立体的に細かな網目状を
有する骨格によって、大きな渦・乱れは整流され騒音の
発生が防止される。
(2)多孔質金属は各多孔オリフィス板間に挟み込まれ
る構造となり、下流側の多孔オリフィス板全面で支持さ
れるため、従来の局所的な押さえ枠・金網の場合よりも
支持部にかかる面圧が低下し、支持強度が高まる。
(3)高圧力の場合は流れの動圧力によって多孔質金属
が剪断破壊されやすいが、本構成では多孔質金属の上流
側と下流側の各多孔オリフィス板の孔位置が一直線上と
ならないよう配置されるため流れがブロックされ動圧力
を低下するため剪断破壊が生じない。
(4)多孔オリフィスの孔の通過面積が一定では流体の
減圧膨張に応じて流速が増加するが本構成では後段の多
孔オリフィス板の孔は順次拡大されているので、過大な
流速による騒音発生が防止される。
(5)以上の作用が複数段の多孔オリフィス板の各段ご
とに繰り返され耐圧強度が大幅に強化される。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図〜第4図により説明する。
第1図は本実施例の縦断面図で、図において、1は流体
の渦や乱れを整流するため、海綿状の立体的に細やかな
網目状を有する金属骨格よりなる多孔質金属、2a〜2cは
オリフィス効果によって、即ち、絞りと膨張によって高
圧流体を減圧するための1段目多孔オリフィス板で、流
体の流れ方向に見た正面は第2図に示すような形状をな
し、孔7は流速の増加を押えるため後流側の1段目多孔
オリフィス板になるに従って、即ち、符号2a,2b,2cの順
に孔7の径が大きく構成されている。3a,3bは2段目多
孔オリフィス板でやはり、1段目多孔オリフィス板2a〜
2cと同じく、減圧を目的とするものであるが、流れ方向
に見た正面は第3図に示すような形状をなし、孔8の配
置が1段目多孔オリフィス板2a〜2cの孔7の配置に対
し、面内で約45°ズレており、孔7を通り抜けた流体が
直接には孔8を潜れず、一旦、2段目オリフィス3a,3b
の板面に遮られるよう配置されている。なお、孔8も孔
7と同様、2段目多孔オリフィス板3aより同3bの孔8の
方が大きい径をなしている。4は減圧配管、5は減圧配
管4のフランジ、6は多孔質金属1の圧縮を防ぐと同時
に1段目多孔オリフィス板2a〜2cと2段目多孔オリフィ
ス板3a,3b間に高圧流体膨張用の所要の間隙を保つため
のスペーサである。
次に上記構成の作用について説明する。
第1図において、高圧力の流体は減圧配管4の内部を矢
印の方向に流れており、1段目多孔オリフィス板2aの絞
り抵抗によって減圧され高速の流れとなって、多孔質金
属1に流入し、2段目多孔オリフィス板3aの孔8では無
い部分に衝突する事によって、高速の流れはブロックさ
れ動圧力は低下し、かつ多孔質金属1を構成する立体的
に細かな網目状を有する骨格によって整流され騒音の発
生が防止される。
次ぎに、減圧された高圧力の流体は2段目多孔オリフィ
ス板3aの孔8を通過し、以下1段目多孔オリフィス板2a
と2段目多孔オリフィス板3aとにおけると同じ作用が1
段目多孔オリフィス板2b,2cおよび2段目多孔オリフィ
ス板3bとで繰り返され、各段ごとに減圧と整流による低
騒音化が行なわれる。
なお、従来例として第8図に示した例では多孔質金属1
を支持するため支持具として格子状の押さえ枠11を使用
しているが、本実施例では1段目多孔オリフィス板2b、
2c及び2段目多孔オリフィス板3a,3bが多孔質金属1を
面支持するため強度は飛躍的に向上しており、一層の高
圧力の減圧を可能としている。
本実施例の効果の一例として第4図に圧力10MPa以上の
高圧水を大気圧まで減圧した場合の騒音の低下の一例を
従来例と比較して示す。これによると20〔dBA〕以上も
の減音効果が得られ、かつ多孔質金属の破損も皆無とい
う効果が得られている。
以上の通り、本実施例によれば、複数段に設けた1段目
多孔オリフィス板2a〜2cと2段目多孔オリフィス板3a,3
bの各孔7,8を流れ方向に見通せないようにかつ、後流に
ゆくに従って大径となるように設けるので流体の動圧が
排除され、かつ、後流においても流速が増加せず、ま
た、1段目多孔オリフィス板2a〜2cと2段目多孔オリフ
ィス板3a,3bとの各相互間を流体の膨張に適するよう所
要の間隔を保つと共に、それらの間に多孔質金属1をそ
れぞれ設けたので流体の渦や乱れが整流され、効果的に
騒音が抑制されるという利点がある。
また、多孔質金属1は金網ではなく、1段目多孔オリフ
ィス板2a〜2cまたは2段目多孔オリフィス板3a,3bによ
って直接、支持されるので耐破断性が高いという利点が
ある。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。
即ち、流れ方向に見た場合、上段の多孔オリフィス板の
孔から次段の多孔オリフィス板の孔が見通せないよう相
互の孔をズラして多孔オリフィス板を、所要の間隔を保
ち、多段に設けたので、流れの動圧が効果的に除かれ、
かつ、膨張即ち減圧が効果的に行なわれる。
また、多孔オリフィス板の貫通孔は後流にゆくに従って
大径に設けられるので流速の増加が抑制される。
また、多孔オリフィス板の相互間には多孔質金属を設け
るので、渦や乱流が効果的に整流される。
以上の結果、騒音の抑制が効果的に達成される。
また、多孔質金属は、直接、高強度の多孔オリフィス板
によって支持されるので、従来の金網支持に比し、きわ
めて高強度である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る低騒音多段減圧装置の
縦断面図、第2図は第1図に示した1段目多孔オリフィ
ス板2a〜2cの正面図、第3図は第1図に示した2段目多
孔オリフィス板3a,3bの正面図、第4図は本考案の一実
施例と従来例との減圧・減音性能を示す比較線図、第5
図は従来のオリフィス単段減圧装置を示す縦断面図、第
6図は従来のオリフィス多段減圧装置を示す縦断面図、
第7図は従来の金属線絡体による減圧装置を示す図で、
(a)は縦断面図、(b)は押さえ金網の正面図、第8
図は従来の低騒音減圧装置を示す図で、(a)は縦断面
図、(b)は格子状押さえ枠の正面図である。 1…多孔質金属、2a〜2c…1段目多孔オリフィス板、3
a,3b…2段目多孔オリフィス板、4…減圧配管、5…フ
ランジ、6…スペーサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 谷口 裕 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)考案者 小嶋 隆 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)考案者 真鍋 吉久 兵庫県尼崎市西立花町5―12―1 東亜バ ルブ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−63488(JP,U) 実開 昭61−124789(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流路の上流側から下流側にむかって所要の
    間隙を保って配設された複数段の多孔オリフィス板と、
    同多孔オリフィス板のそれぞれに複数設けられ後流側の
    段になるに従って孔径が大きくなると共に上段の孔から
    流れの方向に見た次段の孔が見通し不能の位置に設けら
    れた貫通孔と、多孔オリフィス板の相互間に設けられた
    多孔質金属とを具備してなることを特徴とする低騒音多
    段減圧装置。
JP6678690U 1990-06-26 1990-06-26 低騒音多段減圧装置 Expired - Lifetime JPH075357Y2 (ja)

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JPH0425094U JPH0425094U (ja) 1992-02-28
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ITMI20032454A1 (it) * 2003-12-15 2005-06-16 Pibiviesse S P A Valvola a sfera con elevato smorzamento del rumore di passaggio del fluido
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CN108799685A (zh) * 2018-08-16 2018-11-13 西安希佛隆阀门有限公司 一种多级节流孔板

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