JPH0753047Y2 - スペーサー型光ファイバケーブル - Google Patents

スペーサー型光ファイバケーブル

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JPH0753047Y2
JPH0753047Y2 JP1989034546U JP3454689U JPH0753047Y2 JP H0753047 Y2 JPH0753047 Y2 JP H0753047Y2 JP 1989034546 U JP1989034546 U JP 1989034546U JP 3454689 U JP3454689 U JP 3454689U JP H0753047 Y2 JPH0753047 Y2 JP H0753047Y2
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JP
Japan
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optical fiber
spacer
core wire
fiber core
fiber cable
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JP1989034546U
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靖高 長谷川
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、光ファイバケーブルに係り、特に、製造工数
の削減を図り、端末処理作業時に他の光ファイバ心線に
損傷を与えることなく個別に作業を行え、かつ光ファイ
バケーブルの施工時に光ファイバ心線の取り出しを容易
にすることのできるスペーサー型光ファイバケーブルに
関する。
【従来の技術】
一般に、光ファイバは、従来の銅導体と比べ物理的な或
いは機械的な特性に著しい違いがあるため、1次被覆、
2次被覆等を施し、光ファイバ心線として機械的な特
性、取扱い易さの向上を図っている。しかし、ケーブル
化する場合には、光ファイバ心線に側圧等の大きな外力
が加わると、光ファイバに微小な曲り(マイクロベンデ
ィング)を生じ、伝送損失が増加するので、ケーブル構
造及び製造に配慮する必要がある。この点を考慮して光
ファイバケーブルの構造としては、スペーサ型がある。
このスペーサー型ファイバケーブルは、ケーブルの機械
特性の向上、特に側圧に対する高信頼性をねらった構造
となっている。 また、光ファイバ心線は、光ファイバ線引装置におい
て、電気炉から引き出され紡糸されるが、このままの状
態では表面に傷が付きやすく、機械的強度も弱いので紡
糸と同時に、UV硬化型の樹脂等を被覆して、光ファイバ
心線が形成される。 この光ファイバ心線を寄せ集めた光ファイバケーブル
は、従来、第3図に示す如き構成を有している。すなわ
ち、光ファイバケーブル10は、その中心に抗張力体(テ
ンションメンバ)11を配設されており、この抗張力体11
の外側に断面円形状のスペーサー12が設けられている。
このスペーサー12の外周面に長手方向に断面矩形状の収
納溝13が複数条(第3図においては、4条)形成されて
おり、この複数条の収納溝13内のそれぞれには、光ファ
イバ心線14が挿入されている。このように収納溝13内に
光ファイバ心線14が挿入されたスペーサー12の外側を押
え巻きテープ15で起き押さえられ、さらに、この上に、
外被(シース)16が被覆されている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の光ファイバケーブル10
にあっては、光ファイバケーブル10の端末処理を行うた
め、光ファイバ心線14を取り出す際、まず、光ファイバ
ケーブル10の外被16を剥ぎ取り、次に、押さえ巻きテー
プ15を除去して、スペーサー12の収納溝13内に収納され
ている光ファイバ心線14を取り出す。この押さえ巻きテ
ープを除去するとき、スペーサー12の各収納溝13内に収
納されているそれぞれの光ファイバ心線14が収納溝13よ
り出てしまい、融着や処理する光ファイバ心線14以外の
光ファイバ心線14が融着や処理する作業の邪魔になり、
端末処理の手間が増大してしまうという問題点を有して
いる。 本考案の目的は、製造工数の削減を図り、端末処理作業
時に他の光ファイバ心線に損傷を与えることなく個別に
作業を行えるようにし、かつ光ファイバケーブルの施工
時に光ファイバ心線の取り出しを容易にしようというも
のである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案におけるスペーサ型光
ファイバケーブルは、抗張力体の外周面に剥離層を形成
し、該剥離層の外側に、円筒状に形成され、その内面側
長手方向に溝状の収納空間を複数条形成し、その外周面
側長手方向に各相隣り合わせる収納空間の間にスリット
を形成してなるスペーサーを配設し、前記収納空間に光
ファイバ心線を収納し、前記スペーサーの外側にシース
を被覆して構成したものである。
【作用】
複数本の光ファイバ心線が収納されている光ファイバケ
ーブルの端末で、収納されている複数本の光ファイバ心
線の内、特定の光ファイバ心線のみを取り出して端末処
理する場合、端末処理作業時にシースを剥がし、端末処
理する光ファイバ心線を収納した収納空間を有するブロ
ック(割れ部)をスペーサーの外周面側長手方向に設け
られたスリットに沿って引き裂く。この特定の光ファイ
バ心線の収納されたブロックだけを分離させることによ
って各光ファイバ心線を個別に処理することができる。 また、スペーサーの内側に形成された収納空間に光ファ
イバ心線を収納すると光ファイバ心線がスペーサーの外
に飛び出ることがない。すなわち、従来の光ファイバケ
ーブルは、光ファイバ心線を収納する収納空間が外周面
側に形成されているので、光ファイバ心線をこの収納空
間に収納した後、収納空間から光ファイバ心線が飛び出
さないように押え巻きテープで押さえ付け、しかる後に
外被を被覆していたのが、スペーサーの内側に形成され
た収納空間に光ファイバ心線を収納するため、収納空間
に収納した光ファイバ心線がスペーサーの外に飛び出る
ことがなく、スペーサーの収納空間に光ファイバ心線を
収納した後押え巻きテープを巻き付ける必要がなく製造
工程が削減される。
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。◎ 第1図には、本考案に係る光ファイバケーブルの一実施
例が示されている。図において、1は光ファイバケーブ
ルで、ケーブルの機械特性の向上、特に側圧に対する高
信頼性を得ることのできるスペーサー型光ファイバケー
ブルとなっている。 2は抗張力体(テンションメンバ)で、鋼線または鋼撚
線によって構成されている。この抗張力体2は、自重に
よってケーブルに伸びが生じるのを防止するためのもの
である。光ファイバケーブル1は、光ファイバケーブル
を構成する複数の光ファイバ心線が脆性材料で構成され
ており、このまま布設すると自重によってケーブルに伸
びが生じ光ファイバ心線に応力が加わり、この伸びによ
る光ファイバ心線への応力が残留応力が加わり、この伸
びによる光ファイバ心線への応力が残留応力となる。こ
の残留応力の発生は、光ファイバケーブルの寿命を低下
させる。このような残留応力が光ファイバケーブルに発
生しないように鋼線または鋼撚線によって構成される抗
張力体2が用いられている。 この抗張力体2に一般的には、鋼線または鋼撚線が使用
されるが、光ファイバの特長の1つである無誘導及び絶
縁性を最大限に生かすため、ケーブルの構成材料をすべ
て非金属とする所謂ノンメタリック光ファイバケーブル
では、高抗張力体としてガラス繊維補強プラスチック
(FRP)が使用されることもある。この抗張力体2の外
側には、剥離層3が形成されており、この剥離層3は、
シリコン樹脂等によって構成されている。 4はスペーサーで、剥離層3の外側に形成され、複数の
光ファイバ心線を収納するものである。このスペーサー
4は、抗張力体2が中心の位置にくるように抗張力体2
の上に押し出し被覆されている。そして、このスペーサ
ー4は、一般にはポリエチレンが用いられるが、ポリエ
チレンに限らず、ウレタン、ゴム系高分子材料エラスト
マーなどを使用することによって弾性を付与することも
可能で、PVC、ABS等の水を通しにくい材料の樹脂によっ
て構成することもでき、光ファイバケーブル1への側圧
の防御効果も得られる。 このスペーサー4の外周は、略断面円形に形成されてお
り、この内周面側にケーブル長手方向に断面矩形条の収
納空間5が複数条(第1図においては、4条)形成され
ている。この複数条の収納空間5内のそれぞれには、光
ファイバ心線6が挿入されている。この光ファイバ心線
6は、鋼線または鋼撚線でできた抗張力体2に接触する
と、その表面に傷が付き破損することがあるので、光フ
ァイバ心線6の周囲には、ポリエチレン、ウレタン、エ
ラストマー等の材料を介在させて構成される空間7が設
けられている。この空間7は、光ファイバ心線6の保護
のためのものである。 また、このスペーサー4の外周面側には、複数条の収納
空間5内にそれぞれ収納されている各光ファイバ心線6
の間の位置、すなわち、相互の収納空間7の中央の位置
に対応するスペーサー4の外側円周部にケーブル長手方
向に断面V字状のスリット8が複数条(第1図において
は、4条)設けられている。 さらに、このスペーサー4の外側には、外被(シース)
9が被覆されており、この外被9は、機械特性に優れ、
PEの熱収縮を抑制でき、防湿構造であるラミネートシー
ス(LAP)、誘導障害が心配される領域に使用されるノ
ンメタリック光ファイバケーブルに適用するポリエチレ
ンシース、難燃性を要求される領域に使用、あるいは建
屋内の可撓性を要求される光ファイバケーブルに適用す
るビニルシース等によって構成されている。 したがって、本実施例によれば、スペーサー4の外側に
断面V字状のスリット8が設けられているため、光ファ
イバケーブルの端末処理作業時に外被9を除去した後、
V字状のスリット8によって形成されるスペーサ4の割
れ部(第1図においては、A、B、C、Dで示してあ
る)の内、例えば、割れ部Aの中心を第2図に図示の矢
印Pに示す如く外側に曲げることにより割れ部Aのみを
分割して剥離することができる。 同様に操作することにより、割れ部A、B、C、Dに示
されるようにスペーサー4を個々の収納部ごとに分割し
て剥離することができ、しかも、中心の抗張力体2との
間に剥離層3が設けられているため、割れ部A、B、
C、Dに示されるようにスペーサー4を抗張力体2とも
容易に剥離分割ができ、1本1本別個に光ファイバ心線
6を取り出すことができる。 このようにして、本実施例によれば、端末処理作業時に
必要な光ファイバ心線6のみを取り出して融着等の作業
を行うことができるため、端末処理作業をスムーズに行
うことができ、さらにスペーサ4の内側に光ファイバ心
線6を収納する空間7を設けているため、従来のような
押え巻きテープによる光ファイバ心線6を押さえる必要
がなくなり製造工程の削減を図ることができる。
【考案の効果】
本考案によれば、抗張力体の外周面に剥離面を形成し、
該剥離層の外側に、円筒状に形成され、その内面側長手
方向に溝状の収納空間を複数条形成し、その外周面側長
手方向に各相隣り合わせる収納空間の間にスリットを形
成してなるスペーサーを配設し、前記収納空間に光ファ
イバ心線を収納し、前記スペーサーの外側にシースを被
覆して構成してあるため、製造工数の削減を図り、端末
処理作業時に他の光ファイバ心線に損傷を与えることな
く個別に作業を行うことができ、かつ、光ファイバケー
ブルの施工時に光ファイバ心線の取り出しを容易にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る光ファイバケーブルの実施例を示
す断面図、第2図は第1図に図示の光ファイバケーブル
の剥離状態を示す断面図、第3図は従来の光ファイバケ
ーブルを示す断面図である。 1……光ファイバケーブル 2……抗張力体 3……剥離層 4……スペーサー 5……収納空間 6……光ファイバ心線 7……空間 8……スリット 9……外被

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張力体の外周面に剥離層を形成し、該剥
    離層の外側に、円筒状に形成され、その内面側長手方向
    に溝状の収納空間を複数条形成し、その外周面側長手方
    向に各相隣り合わせる収納空間の間にスリットを形成し
    てなるスペーサーを配設し、前記収納空間に光ファイバ
    心線を収納し、前記スペーサーの外側にシースを被覆し
    てなるスペーサー型光ファイバケーブル。
JP1989034546U 1989-03-27 1989-03-27 スペーサー型光ファイバケーブル Expired - Lifetime JPH0753047Y2 (ja)

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JPH02126110U JPH02126110U (ja) 1990-10-17
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JPS6291904A (ja) * 1985-10-18 1987-04-27 Ocean Cable Co Ltd 光フアイバユニツト
JPS62176812U (ja) * 1986-04-30 1987-11-10

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