JPH0753040A - 搬送装置 - Google Patents
搬送装置Info
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- JPH0753040A JPH0753040A JP20433993A JP20433993A JPH0753040A JP H0753040 A JPH0753040 A JP H0753040A JP 20433993 A JP20433993 A JP 20433993A JP 20433993 A JP20433993 A JP 20433993A JP H0753040 A JPH0753040 A JP H0753040A
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- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造コストの上昇を伴わずに、浮上体の正確
な位置検出をすることのできる搬送装置を提供する。 【構成】 磁気浮上される浮上体14に取り付けられた
永久磁石74a、74bの磁界は、それぞれ筒状隔壁1
1を介してホール素子72a、72bに作用する。ホー
ル素子72a、72bには、直流電流が直流電源52に
よって供給される。ホール素子72a、72bの両端
d、eには、ホール効果によって電圧が生じ、この電圧
が位置検出回路54に供給される。このホール効果によ
る電圧は、短い範囲において、近似的に各永久磁石74
a、74bとホール素子72a、72bとの間の距離に
反比例するので、位置検出回路54は、この電圧の変化
を基に浮上体14の浮上位置を検出する。
な位置検出をすることのできる搬送装置を提供する。 【構成】 磁気浮上される浮上体14に取り付けられた
永久磁石74a、74bの磁界は、それぞれ筒状隔壁1
1を介してホール素子72a、72bに作用する。ホー
ル素子72a、72bには、直流電流が直流電源52に
よって供給される。ホール素子72a、72bの両端
d、eには、ホール効果によって電圧が生じ、この電圧
が位置検出回路54に供給される。このホール効果によ
る電圧は、短い範囲において、近似的に各永久磁石74
a、74bとホール素子72a、72bとの間の距離に
反比例するので、位置検出回路54は、この電圧の変化
を基に浮上体14の浮上位置を検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送装置に係り、詳細
には、磁気浮上させた浮上体によって被搬送物を搬送す
る搬送装置に関する。
には、磁気浮上させた浮上体によって被搬送物を搬送す
る搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC製造装置のように高度なクリ
ーン環境が要求される場所では、磁気浮上により非接触
で移動する浮上体によって、半導体ウエハ等を搬送する
搬送装置が用いられている。
ーン環境が要求される場所では、磁気浮上により非接触
で移動する浮上体によって、半導体ウエハ等を搬送する
搬送装置が用いられている。
【0003】図4は、従来の搬送装置10を表したもの
であり、図5は、図4における搬送装置10のP−P断
面を表したものである。搬送装置10は、筒状隔壁11
と、この筒状隔壁11内に配設されたガイドレール12
に沿って前後方向(矢印A)に移動するマグネットキャ
リア13を備えている。筒状隔壁11は、搬送装置10
が真空チャンバ内等に配置された場合に、真空雰囲気と
マグネットキャリア13側とを遮断するために設けら
れ、強度や加工性から非磁性のステンレス等の金属が使
用される。
であり、図5は、図4における搬送装置10のP−P断
面を表したものである。搬送装置10は、筒状隔壁11
と、この筒状隔壁11内に配設されたガイドレール12
に沿って前後方向(矢印A)に移動するマグネットキャ
リア13を備えている。筒状隔壁11は、搬送装置10
が真空チャンバ内等に配置された場合に、真空雰囲気と
マグネットキャリア13側とを遮断するために設けら
れ、強度や加工性から非磁性のステンレス等の金属が使
用される。
【0004】筒状隔壁11の外周には、マグネットキャ
リア13によって磁気浮上される円筒状の浮上体14が
配設されている。この浮上体14には、一端部に半導体
ウエハ等の被搬送物Bが載置される載置部15aを備え
た搬送棒15の他端部が固定されている。そして、磁気
浮上された浮上体14と、搬送棒15および被搬送物B
は、リニアモータ16(図5)で駆動されるマグネット
キャリア13の移動に伴って前後動するようになってい
る。
リア13によって磁気浮上される円筒状の浮上体14が
配設されている。この浮上体14には、一端部に半導体
ウエハ等の被搬送物Bが載置される載置部15aを備え
た搬送棒15の他端部が固定されている。そして、磁気
浮上された浮上体14と、搬送棒15および被搬送物B
は、リニアモータ16(図5)で駆動されるマグネット
キャリア13の移動に伴って前後動するようになってい
る。
【0005】マグネットキャリア13は、その前側と後
側の上下に、それぞれ前側電磁石17及び後側電磁石1
8を備えており、浮上体14は、これら上下の前側及び
後側電磁石17、18が発生する磁力によって、これら
磁力の合成力と浮上体14及び搬送棒15等に作用する
重力とが釣り合う位置に磁気浮上される。
側の上下に、それぞれ前側電磁石17及び後側電磁石1
8を備えており、浮上体14は、これら上下の前側及び
後側電磁石17、18が発生する磁力によって、これら
磁力の合成力と浮上体14及び搬送棒15等に作用する
重力とが釣り合う位置に磁気浮上される。
【0006】マグネットキャリア13は、前側電磁石1
7に並設される前側位置検出センサ20と、後側電磁石
18に並設される後側位置検出センサ21とを備えてい
る。図5に示すように、後側位置検出センサ21は、上
側の左右にそれぞれ配設される上側位置検出センサ21
1a、212aと下側の左右に配設される下側位置検出
センサ211b、212bとから構成されている。各位
置検出センサ211a、212a、211b、212b
は、それぞれコイル23a、bが巻装された鉄心24で
構成され、上側位置検出センサ211aと下側電磁石2
12bのコイル23a、bはブリッジ状に組み合わされ
て高周波発振回路22に接続されている。図示しない
が、上側位置検出センサ212aと下側電磁石211b
も同様に構成されている。
7に並設される前側位置検出センサ20と、後側電磁石
18に並設される後側位置検出センサ21とを備えてい
る。図5に示すように、後側位置検出センサ21は、上
側の左右にそれぞれ配設される上側位置検出センサ21
1a、212aと下側の左右に配設される下側位置検出
センサ211b、212bとから構成されている。各位
置検出センサ211a、212a、211b、212b
は、それぞれコイル23a、bが巻装された鉄心24で
構成され、上側位置検出センサ211aと下側電磁石2
12bのコイル23a、bはブリッジ状に組み合わされ
て高周波発振回路22に接続されている。図示しない
が、上側位置検出センサ212aと下側電磁石211b
も同様に構成されている。
【0007】コイル23a、23bは、高周波発振回路
22によって、図6(A)に示すようなセンサ搬送波が
供給されると、これらと対向する位置に配置された、磁
性体としての上側ターゲット25a及び下側ターゲット
25bに対して交流磁場を発生させる。そして、コイル
23a、23b間の回路からは(B)で示すようなセン
サ出力Sが出力される。なお、図6において、Vは電
圧、tは時間を表している。
22によって、図6(A)に示すようなセンサ搬送波が
供給されると、これらと対向する位置に配置された、磁
性体としての上側ターゲット25a及び下側ターゲット
25bに対して交流磁場を発生させる。そして、コイル
23a、23b間の回路からは(B)で示すようなセン
サ出力Sが出力される。なお、図6において、Vは電
圧、tは時間を表している。
【0008】浮上体14が、所定位置(中点)に磁気浮
上している場合、センサ出力Sは、図6(B)の一点鎖
線aで示すように、一定値となる。例えば、浮上体14
が上方へと移動し、上側ターゲット25aが上側位置検
出センサ211a、212aから遠ざかり、下側ターゲ
ット25bが下側位置検出センサ211b、212bに
接近した場合には、コイル23aのインダクタンスが小
さくなり、センサ出力Sは、点線cで示すように変化す
る。また、浮上体14が下方に移動した場合には、コイ
ル23bのインダクタンスが小さくなり、センサ出力S
は、実線bで示すように変化する。
上している場合、センサ出力Sは、図6(B)の一点鎖
線aで示すように、一定値となる。例えば、浮上体14
が上方へと移動し、上側ターゲット25aが上側位置検
出センサ211a、212aから遠ざかり、下側ターゲ
ット25bが下側位置検出センサ211b、212bに
接近した場合には、コイル23aのインダクタンスが小
さくなり、センサ出力Sは、点線cで示すように変化す
る。また、浮上体14が下方に移動した場合には、コイ
ル23bのインダクタンスが小さくなり、センサ出力S
は、実線bで示すように変化する。
【0009】このような浮上体14の位置変化に応じた
センサ出力Sの波形の変化から、浮上体14の浮上位置
が検出され、その検出値に基づいて、各電磁石17、1
8の励磁電流がフィードバック制御されて、浮上体14
が所定の浮上位置に保持される。
センサ出力Sの波形の変化から、浮上体14の浮上位置
が検出され、その検出値に基づいて、各電磁石17、1
8の励磁電流がフィードバック制御されて、浮上体14
が所定の浮上位置に保持される。
【0010】なお、搬送装置10全体は回転軸Cを中心
に回動するようになっており、この回動とマグネットキ
ャリア13による浮上体14の前後動により、被搬送物
Bは所定位置に搬送される。
に回動するようになっており、この回動とマグネットキ
ャリア13による浮上体14の前後動により、被搬送物
Bは所定位置に搬送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の搬送装置では、
浮上体14の位置検出を行う為に、筒状隔壁11を介し
て、上側及び下側ターゲット25a、25bに交流磁場
を作用させているので、導体である筒状隔壁11内に渦
電流が発生し、コイル23a、23bのインダクタンス
に影響を与える。
浮上体14の位置検出を行う為に、筒状隔壁11を介し
て、上側及び下側ターゲット25a、25bに交流磁場
を作用させているので、導体である筒状隔壁11内に渦
電流が発生し、コイル23a、23bのインダクタンス
に影響を与える。
【0012】従って、筒状隔壁11の機械精度や取付け
精度が悪く、上側と下側、あるいは矢印A方向で、その
厚さに誤差があったり、各位置検出センサ20、21と
筒状隔壁11との間の距離が異なると、マグネットキャ
リア13の移動と共にコイル23a、23bのインダク
タンスが変化してしまう。このため、浮上体14の位置
が一定でも、あたかも浮上体14の位置が変化したかの
ようなセンサ出力Sが得られ、浮上体14の正確な位置
検出ができない。すなわち、従来の搬送装置では、浮上
体14の正確な位置制御ができなかった。
精度が悪く、上側と下側、あるいは矢印A方向で、その
厚さに誤差があったり、各位置検出センサ20、21と
筒状隔壁11との間の距離が異なると、マグネットキャ
リア13の移動と共にコイル23a、23bのインダク
タンスが変化してしまう。このため、浮上体14の位置
が一定でも、あたかも浮上体14の位置が変化したかの
ようなセンサ出力Sが得られ、浮上体14の正確な位置
検出ができない。すなわち、従来の搬送装置では、浮上
体14の正確な位置制御ができなかった。
【0013】これを防止するためには、筒状隔壁11の
機械精度等を、誤差10μm程度にしなければならない
が、搬送装置の製造コストが上昇してしまうという問題
がある。また、センサ搬送波を供給するための高周波発
振回路や交流信号としてのセンサ信号Sを同期検波をす
るための回路が必要になるので、回路構成が複雑とな
り、これも製造コストの上昇を招いていた。
機械精度等を、誤差10μm程度にしなければならない
が、搬送装置の製造コストが上昇してしまうという問題
がある。また、センサ搬送波を供給するための高周波発
振回路や交流信号としてのセンサ信号Sを同期検波をす
るための回路が必要になるので、回路構成が複雑とな
り、これも製造コストの上昇を招いていた。
【0014】そこで、本発明の目的は、製造コストの上
昇を伴わずに、浮上体の正確な位置検出をすることので
きる搬送装置を提供することにある。
昇を伴わずに、浮上体の正確な位置検出をすることので
きる搬送装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、被搬送物が
載置される載置部を有する浮上体と、この浮上体を磁気
浮上させる磁気発生手段と、前記浮上体に取り付けられ
る永久磁石と、この永久磁石の磁気を検知することによ
り前記浮上体の浮上位置を検出する位置検出手段と、こ
の位置検出手段の検出値を基に前記磁気発生手段の磁力
を制御し前記浮上体の浮上位置を所定の位置にする磁力
制御手段と、前記磁気発生手段と前記浮上体との間に配
設され前記磁気発生手段側と浮上体側とを隔離する隔壁
部材と、この隔壁部材に沿って前記磁気発生手段を移動
させる駆動手段とを搬送装置に具備させて前記目的を達
成する。
載置される載置部を有する浮上体と、この浮上体を磁気
浮上させる磁気発生手段と、前記浮上体に取り付けられ
る永久磁石と、この永久磁石の磁気を検知することによ
り前記浮上体の浮上位置を検出する位置検出手段と、こ
の位置検出手段の検出値を基に前記磁気発生手段の磁力
を制御し前記浮上体の浮上位置を所定の位置にする磁力
制御手段と、前記磁気発生手段と前記浮上体との間に配
設され前記磁気発生手段側と浮上体側とを隔離する隔壁
部材と、この隔壁部材に沿って前記磁気発生手段を移動
させる駆動手段とを搬送装置に具備させて前記目的を達
成する。
【0016】
【作用】本発明の搬送装置では、位置検出手段が、隔壁
部材を介して検知される永久磁石の磁気を基に浮上体の
位置を検出し、磁力制御手段が、この検出値に応じて磁
気発生手段の磁力を制御することにより、浮上体が所定
の位置に磁気浮上される。
部材を介して検知される永久磁石の磁気を基に浮上体の
位置を検出し、磁力制御手段が、この検出値に応じて磁
気発生手段の磁力を制御することにより、浮上体が所定
の位置に磁気浮上される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の搬送装置における一実施例を
図1ないし図3を参照して詳細に説明する。図1は、本
実施例による搬送装置50を表しており、図2は、搬送
装置50の図1におけるQ−Q断面を表したものであ
る。なお、従来の搬送装置10と同様の構成については
同一の符号を付し、その詳細な説明は適宜省略すること
とする。
図1ないし図3を参照して詳細に説明する。図1は、本
実施例による搬送装置50を表しており、図2は、搬送
装置50の図1におけるQ−Q断面を表したものであ
る。なお、従来の搬送装置10と同様の構成については
同一の符号を付し、その詳細な説明は適宜省略すること
とする。
【0018】本実施例の搬送装置50においても、従来
と同様に前側と後側に浮上体14を磁気浮上させるため
の電磁石17、18が配設されており、これら前後の電
磁石17、18によって磁気浮上された浮上体14が、
筒状隔壁11に沿って移動するマグネットキャリア13
によって前後動されることで、搬送棒15の載置部15
aに載置された被搬送物Bを搬送するようになってい
る。
と同様に前側と後側に浮上体14を磁気浮上させるため
の電磁石17、18が配設されており、これら前後の電
磁石17、18によって磁気浮上された浮上体14が、
筒状隔壁11に沿って移動するマグネットキャリア13
によって前後動されることで、搬送棒15の載置部15
aに載置された被搬送物Bを搬送するようになってい
る。
【0019】搬送装置50では、下方の前側電磁石17
に並設される2つのホール素子71b(71a)と、下
方の後側電磁石18に並設される2つのホール素子72
b(72a)とを備えている。図2に示すように、ホー
ル素子72a、72bは、図5で示した位置検出センサ
211a、212b方向と位置検出センサ212a、2
11b方向と同様に、それぞれマグネットキャリア13
に固定されている。なお、ホール素子71a、b、72
a、bはセンサ回路をブリッジする必要がなく、上側に
設ける必要はない。
に並設される2つのホール素子71b(71a)と、下
方の後側電磁石18に並設される2つのホール素子72
b(72a)とを備えている。図2に示すように、ホー
ル素子72a、72bは、図5で示した位置検出センサ
211a、212b方向と位置検出センサ212a、2
11b方向と同様に、それぞれマグネットキャリア13
に固定されている。なお、ホール素子71a、b、72
a、bはセンサ回路をブリッジする必要がなく、上側に
設ける必要はない。
【0020】ホール素子72aには、直流電源52によ
って紙面に垂直方向に直流電流が供給されるようになっ
ており、その両端d、eは、位置検出回路54に接続さ
れている。図示しないが、他のホール素子71a、b、
72bについても、同様な回路が接続されている。
って紙面に垂直方向に直流電流が供給されるようになっ
ており、その両端d、eは、位置検出回路54に接続さ
れている。図示しないが、他のホール素子71a、b、
72bについても、同様な回路が接続されている。
【0021】浮上体14は、その内壁面の、各ホール素
子71a、b、72a、bと対向する位置に、永久磁石
73a、b、74a、bを備えており、各ホール素子7
1a、b、72a、bに対して、マグネットキャリア1
3の径方向に磁界を作用させるようになっている。
子71a、b、72a、bと対向する位置に、永久磁石
73a、b、74a、bを備えており、各ホール素子7
1a、b、72a、bに対して、マグネットキャリア1
3の径方向に磁界を作用させるようになっている。
【0022】図3は、位置検出回路54の構成を表した
ものである。位置検出回路54は、演算増幅器60と、
抵抗61と、可変抵抗62と、演算増幅器63と、可変
抵抗64とを備えている。演算増幅器60は、ホール素
子72a(72b)のd端側に反転入力端子(−)が接
続され、e端側に非反転入力端子(+)が接続されてい
る。この演算増幅器60の出力端子は、抵抗61の一端
に接続され、抵抗61の他端は、演算増幅器63の反転
入力端子(−)と、可変抵抗64の一端に接続されてい
る。演算増幅器63の非反転入力端子(+)は、可変抵
抗62に接続され、その出力端側は、可変抵抗64の他
端に接続されると共に、各電磁石17、18の励磁電流
を制御するためにそれぞれ設けられる図示しない制御回
路に接続されている。可変抵抗64は、予めゲインを調
整するためのものであり、可変抵抗62は、バイアス電
圧を調整するものである。なお、この図において、ホー
ル素子72a(72b)に作用する磁界の向きは、紙面
に垂直な方向である。
ものである。位置検出回路54は、演算増幅器60と、
抵抗61と、可変抵抗62と、演算増幅器63と、可変
抵抗64とを備えている。演算増幅器60は、ホール素
子72a(72b)のd端側に反転入力端子(−)が接
続され、e端側に非反転入力端子(+)が接続されてい
る。この演算増幅器60の出力端子は、抵抗61の一端
に接続され、抵抗61の他端は、演算増幅器63の反転
入力端子(−)と、可変抵抗64の一端に接続されてい
る。演算増幅器63の非反転入力端子(+)は、可変抵
抗62に接続され、その出力端側は、可変抵抗64の他
端に接続されると共に、各電磁石17、18の励磁電流
を制御するためにそれぞれ設けられる図示しない制御回
路に接続されている。可変抵抗64は、予めゲインを調
整するためのものであり、可変抵抗62は、バイアス電
圧を調整するものである。なお、この図において、ホー
ル素子72a(72b)に作用する磁界の向きは、紙面
に垂直な方向である。
【0023】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。前側及び後側電磁石17、18によ
り浮上体14が磁気浮上され、永久磁石74a、74b
によって磁界が作用しているホール素子72a、72b
に、直流電源52から直流電流が供給される。ホール素
子72a、72bには、ホール効果によってd端側とe
端側の間に電圧が生じ、位置検出回路54に電圧が印加
される。この電圧は、演算増幅器60において両入力端
子間の差に応じた電圧に増幅され、更に、演算増幅器6
3において、可変抵抗62から供給されるバイアス電圧
との差に応じた電圧に増幅される。この演算増幅器63
からの電圧は、センサ信号S′として出力される。
について説明する。前側及び後側電磁石17、18によ
り浮上体14が磁気浮上され、永久磁石74a、74b
によって磁界が作用しているホール素子72a、72b
に、直流電源52から直流電流が供給される。ホール素
子72a、72bには、ホール効果によってd端側とe
端側の間に電圧が生じ、位置検出回路54に電圧が印加
される。この電圧は、演算増幅器60において両入力端
子間の差に応じた電圧に増幅され、更に、演算増幅器6
3において、可変抵抗62から供給されるバイアス電圧
との差に応じた電圧に増幅される。この演算増幅器63
からの電圧は、センサ信号S′として出力される。
【0024】このホール効果による電圧は、永久磁石7
4a、74bの磁界の強さに比例して変化するので、浮
上体14の位置が変化することにより、センサ出力S′
が変化する。従って、本実施例では、このセンサ出力
S′の変化を検出することによって、浮上体14の位置
変位を検出し、この検出値を基に後側電磁石18の励磁
電流をフィードバック制御する。また、ホール素子71
a、71bの出力を基にして、同様に前側電磁石17の
励磁電流のフィードバック制御することによって、浮上
体14を所定の浮上位置に保持する。
4a、74bの磁界の強さに比例して変化するので、浮
上体14の位置が変化することにより、センサ出力S′
が変化する。従って、本実施例では、このセンサ出力
S′の変化を検出することによって、浮上体14の位置
変位を検出し、この検出値を基に後側電磁石18の励磁
電流をフィードバック制御する。また、ホール素子71
a、71bの出力を基にして、同様に前側電磁石17の
励磁電流のフィードバック制御することによって、浮上
体14を所定の浮上位置に保持する。
【0025】以上説明したように、本実施例による搬送
装置では、従来の技術の位置検出センサ20、21の代
わりに、浮上体14に取付けた永久磁石73a、b、7
4a、bの直流磁界を検出するホール素子71a、b、
72a、bを備えているので、交流磁界による筒状隔壁
11内での渦電流の発生がない。従って、筒状隔壁11
の機械精度等が悪くても正確に浮上体14の位置を検出
することができる。
装置では、従来の技術の位置検出センサ20、21の代
わりに、浮上体14に取付けた永久磁石73a、b、7
4a、bの直流磁界を検出するホール素子71a、b、
72a、bを備えているので、交流磁界による筒状隔壁
11内での渦電流の発生がない。従って、筒状隔壁11
の機械精度等が悪くても正確に浮上体14の位置を検出
することができる。
【0026】また、従来のようにセンサ搬送波を発生さ
せるための高周波発振回路や同期検波回路が必要ないの
で、回路構成を簡略化できる。従来では消費電力を少な
くするために交流信号の位相を合わせる等のセンサチュ
ーニングしていたが、本実施例の搬送装置では、その必
要はなく、増幅器のゲインの調整や各部材のオフセット
調整だけで済む。
せるための高周波発振回路や同期検波回路が必要ないの
で、回路構成を簡略化できる。従来では消費電力を少な
くするために交流信号の位相を合わせる等のセンサチュ
ーニングしていたが、本実施例の搬送装置では、その必
要はなく、増幅器のゲインの調整や各部材のオフセット
調整だけで済む。
【0027】なお、円柱状の浮上体をその外周部に設け
た電磁石によって磁気浮上させるタイプの搬送装置にお
いて本発明は適用できる。
た電磁石によって磁気浮上させるタイプの搬送装置にお
いて本発明は適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明の搬送装置によれば、製造コスト
の上昇を伴わずに、浮上体の正確な位置検出をすること
ができる。
の上昇を伴わずに、浮上体の正確な位置検出をすること
ができる。
【図1】本発明の一実施例による搬送装置の断面を表し
た部分破断側面図である。
た部分破断側面図である。
【図2】同装置の図1におけるQ−Q断面を表した正面
図である。
図である。
【図3】同搬送装置における位置検出回路の回路構成を
表す回路図である。
表す回路図である。
【図4】従来の搬送装置を表した部分破断側面図であ
る。
る。
【図5】同搬送装置の図4におけるP−P断面を表した
正面図である。
正面図である。
【図6】(A)は、同搬送装置のセンサ搬送波の波形を
表す図、(B)は、センサ出力の時間変化を表す図であ
る。
表す図、(B)は、センサ出力の時間変化を表す図であ
る。
11 筒状隔壁 12 ガイドレール 13 マグネットキャリア 14 浮上体 15 搬送棒 15a 載置部 16 リニアモータ 17 前側電磁石 18 後側電磁石 50 搬送装置 52 直流 54 位置検出回路 60 演算増幅器 61 抵抗 62 可変抵抗 63 演算増幅器 64 可変抵抗 71a、71b、72a、72b ホール素子 73a、73b、74a、74b 永久磁石 S′ センサ出力
Claims (1)
- 【請求項1】 被搬送物が載置される載置部を有する浮
上体と、 この浮上体を磁気浮上させる磁気発生手段と、 前記浮上体に取り付けられる永久磁石と、 この永久磁石の磁気を検知することにより前記浮上体の
浮上位置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段の検出値を基に前記磁気発生手段の磁
力を制御し、前記浮上体の浮上位置を所定の位置にする
磁力制御手段と、 前記磁気発生手段と前記浮上体との間に配設され、前記
磁気発生手段側と浮上体側とを隔離する隔壁部材と、 この隔壁部材に沿って前記磁気発生手段を移動させる駆
動手段とを具備することを特徴とする搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20433993A JPH0753040A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20433993A JPH0753040A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753040A true JPH0753040A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16488870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20433993A Pending JPH0753040A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3590874A1 (de) * | 2014-02-27 | 2020-01-08 | KRONES Aktiengesellschaft | Vorrichtung und verfahren zum transport von behältern innerhalb von isolatormaschinen |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP20433993A patent/JPH0753040A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3590874A1 (de) * | 2014-02-27 | 2020-01-08 | KRONES Aktiengesellschaft | Vorrichtung und verfahren zum transport von behältern innerhalb von isolatormaschinen |
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