JPH0752959A - 易開封性積層袋 - Google Patents
易開封性積層袋Info
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- JPH0752959A JPH0752959A JP23105393A JP23105393A JPH0752959A JP H0752959 A JPH0752959 A JP H0752959A JP 23105393 A JP23105393 A JP 23105393A JP 23105393 A JP23105393 A JP 23105393A JP H0752959 A JPH0752959 A JP H0752959A
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- Bag Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐衝撃性に優れ、開封が容易で、表裏の引き
裂きずれの少い食品等を包装する積層袋を提供する。 【構成】 (a)最外層は2軸延伸ポリエステル樹脂フ
イルム層または2軸延伸ナイロンフイルム層であり、
(b)中間層はアルミ箔またはアルミ箔と2軸延伸ナイ
ロンフイルム層を配置した層であり、(c)最内層はホ
モポリプロピレン層と、他のポリオレフィン系樹脂フイ
ルム層とからなる押出フイルムである、積層フイルムの
最内層に深さがフイルム厚みの1/10以上の、「ハ」
の字形のスコアを配列した線と逆「ハ」の字形のスコア
を配列した線を1mm〜10mm間隔で配置した1組の
スコア線を1組以上設置した積層フイルムで形成した易
開封性積層袋である。
裂きずれの少い食品等を包装する積層袋を提供する。 【構成】 (a)最外層は2軸延伸ポリエステル樹脂フ
イルム層または2軸延伸ナイロンフイルム層であり、
(b)中間層はアルミ箔またはアルミ箔と2軸延伸ナイ
ロンフイルム層を配置した層であり、(c)最内層はホ
モポリプロピレン層と、他のポリオレフィン系樹脂フイ
ルム層とからなる押出フイルムである、積層フイルムの
最内層に深さがフイルム厚みの1/10以上の、「ハ」
の字形のスコアを配列した線と逆「ハ」の字形のスコア
を配列した線を1mm〜10mm間隔で配置した1組の
スコア線を1組以上設置した積層フイルムで形成した易
開封性積層袋である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層フィルムで形成した
食品包装用積層袋に関し、更に詳しくはレトルト用に好
適な食品包装用積層袋に関する。
食品包装用積層袋に関し、更に詳しくはレトルト用に好
適な食品包装用積層袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来食品包装用の袋として種々のものが
提案され、使用されている。種々の合成樹脂フィルムが
使用されているが、食品の保護を図るため酸素の透過を
防止したり、水分の蒸発を防いだり、香り成分の透過を
防止する等の種々の要求を満たすためには1種類の樹脂
のフィルムでは充分な効果をあげることが難しいので積
層フィルムが使用されている。食品包装用袋で特に問題
となるのは、耐衝撃強度と引裂性つまり容易開封性であ
る。食品を包装した袋を落としたりして衝撃が加えられ
たとき、耐衝撃強度が小さいと袋が破裂するので流通段
階等での取扱いが非常に困難になる。また引裂性が小さ
いと袋の口部を引裂いて開くことが出来ない。
提案され、使用されている。種々の合成樹脂フィルムが
使用されているが、食品の保護を図るため酸素の透過を
防止したり、水分の蒸発を防いだり、香り成分の透過を
防止する等の種々の要求を満たすためには1種類の樹脂
のフィルムでは充分な効果をあげることが難しいので積
層フィルムが使用されている。食品包装用袋で特に問題
となるのは、耐衝撃強度と引裂性つまり容易開封性であ
る。食品を包装した袋を落としたりして衝撃が加えられ
たとき、耐衝撃強度が小さいと袋が破裂するので流通段
階等での取扱いが非常に困難になる。また引裂性が小さ
いと袋の口部を引裂いて開くことが出来ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】食品包装袋の耐衝撃性
と引裂き性(易開封性)とは、相反する性質であり、両
立させることは困難である。単純に、引裂性の大きいフ
ィルム例えば一軸延伸フィルムで袋を作成しても製造コ
ストが大きくなり、袋の開封性は良好にならない。この
ようなフィルムで作成した袋を引裂くと袋を形成する表
面2枚のフィルムの引裂かれる方向が上下方向で正確に
一致しない為、引裂中にずれが生じる。つまり、一方の
フィルムがより下方に向って裂け上下のずれが発生し、
袋の口部が表裏同じ高さにならず内容物がこぼれる傾向
が強い。耐衝撃性を良好とするため内面フイルムにエチ
レン−ポリプロピレンブロック共重合体を使用しこのフ
イルムにスコア線を設けた積層袋は、開封途中時に内面
層が伸び、易開封性とならない。またホモポリプロピレ
ンを内面層とした積層袋は開封方向の規制すなわち、袋
の表裏の引裂ずれを小さくすることが困難でしかも耐衝
撃性も実用上満足出来る程度まで向上しない。
と引裂き性(易開封性)とは、相反する性質であり、両
立させることは困難である。単純に、引裂性の大きいフ
ィルム例えば一軸延伸フィルムで袋を作成しても製造コ
ストが大きくなり、袋の開封性は良好にならない。この
ようなフィルムで作成した袋を引裂くと袋を形成する表
面2枚のフィルムの引裂かれる方向が上下方向で正確に
一致しない為、引裂中にずれが生じる。つまり、一方の
フィルムがより下方に向って裂け上下のずれが発生し、
袋の口部が表裏同じ高さにならず内容物がこぼれる傾向
が強い。耐衝撃性を良好とするため内面フイルムにエチ
レン−ポリプロピレンブロック共重合体を使用しこのフ
イルムにスコア線を設けた積層袋は、開封途中時に内面
層が伸び、易開封性とならない。またホモポリプロピレ
ンを内面層とした積層袋は開封方向の規制すなわち、袋
の表裏の引裂ずれを小さくすることが困難でしかも耐衝
撃性も実用上満足出来る程度まで向上しない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. (a)最外層は2軸延伸ポリエステル樹脂フイ
ルム層または2軸延伸ナイロンフイルム層であり、
(b)中間層はアルミ箔またはアルミ箔と2軸延伸ナイ
ロンフイルム層を配置した層であり、(c)最内層はホ
モポリプロピレン層と、他のポリオレフィン系樹脂フイ
ルム層とからなる押出フイルムである、積層フイルムの
最内層に深さがフイルム厚みの1/10以上の、「ハ」
の字形のスコアを配列した線と逆「ハ」の字形のスコア
を配列した線を11m〜10mm間隔で配置した1組の
スコア線を1組以上設置した積層フイルムで形成した易
開封性積層袋。 2. 中間層がアルミ箔と2軸延伸ポリエステルフイル
ム層または2軸延伸ナイロンフイルム層からなる層であ
る、1項に記載された易開封性積層袋。 3. 中間層の2軸延伸ナイロンフイルム層を外層側に
配置した、1項または2項に記載された易開封性積層
袋。 4. 中間層の2軸延仲ポリエステルフイルム層を内層
測に配置した、1項または2項に記載された易開封性積
層袋。 5. 最内層がホモポリプロピレンと、高密度ポリエチ
レンおよび/またはエチレン−プロピレンブロック共重
合体の押出フイルムである、1項ないし4項のいずれか
1項に記載された易開封性積層袋。 6. 最内層のホモポリプロピレン層が、少くとも全積
層フイルムの厚みの10%以上である、1項ないし5項
のいずれか1項に記載された易開封性積層袋。 7. 最内層のエチレン−プロピレンブロック共重合体
層または高密度ポリエチレン層が全積層フイルムの厚み
の40%以上である、1項ないし6項のいずれか1項に
記載された易開封性積層袋。 8. 最外層と中間層に配置したポリエステルフイルム
層とナイロンフイルム層は、蛍光配向法による配向係数
が0.1≦l≦0.90、0<m<0.40、0≦n≦
0.90であり、赤外2色法による配向度比MD/TD
≧1.2〜2.5を満足するフイルム層である、1項な
いし8項のいずれか1項に記載された易開封性積層袋。 9. 最内層に設けた「ハ」の字と逆「ハ」の字のスコ
ア線の間隔が1〜10mmである、1項ないし8項のい
ずれか1項に記載された易開封性積層袋。 10. 「ハ」の字および逆「ハ」の字のスコアのピッ
チは1〜3mmであり、ハの字を構成する「ノ」の傾は
15〜80°である、1項ないし9項のいずれか1項に
記載された易開封性積層袋。 11. 積層フイルムの各層間に接着剤層を配置した、
1項ないし10項のいずれか1項に記載された易開封性
積層袋。」に関する。
ルム層または2軸延伸ナイロンフイルム層であり、
(b)中間層はアルミ箔またはアルミ箔と2軸延伸ナイ
ロンフイルム層を配置した層であり、(c)最内層はホ
モポリプロピレン層と、他のポリオレフィン系樹脂フイ
ルム層とからなる押出フイルムである、積層フイルムの
最内層に深さがフイルム厚みの1/10以上の、「ハ」
の字形のスコアを配列した線と逆「ハ」の字形のスコア
を配列した線を11m〜10mm間隔で配置した1組の
スコア線を1組以上設置した積層フイルムで形成した易
開封性積層袋。 2. 中間層がアルミ箔と2軸延伸ポリエステルフイル
ム層または2軸延伸ナイロンフイルム層からなる層であ
る、1項に記載された易開封性積層袋。 3. 中間層の2軸延伸ナイロンフイルム層を外層側に
配置した、1項または2項に記載された易開封性積層
袋。 4. 中間層の2軸延仲ポリエステルフイルム層を内層
測に配置した、1項または2項に記載された易開封性積
層袋。 5. 最内層がホモポリプロピレンと、高密度ポリエチ
レンおよび/またはエチレン−プロピレンブロック共重
合体の押出フイルムである、1項ないし4項のいずれか
1項に記載された易開封性積層袋。 6. 最内層のホモポリプロピレン層が、少くとも全積
層フイルムの厚みの10%以上である、1項ないし5項
のいずれか1項に記載された易開封性積層袋。 7. 最内層のエチレン−プロピレンブロック共重合体
層または高密度ポリエチレン層が全積層フイルムの厚み
の40%以上である、1項ないし6項のいずれか1項に
記載された易開封性積層袋。 8. 最外層と中間層に配置したポリエステルフイルム
層とナイロンフイルム層は、蛍光配向法による配向係数
が0.1≦l≦0.90、0<m<0.40、0≦n≦
0.90であり、赤外2色法による配向度比MD/TD
≧1.2〜2.5を満足するフイルム層である、1項な
いし8項のいずれか1項に記載された易開封性積層袋。 9. 最内層に設けた「ハ」の字と逆「ハ」の字のスコ
ア線の間隔が1〜10mmである、1項ないし8項のい
ずれか1項に記載された易開封性積層袋。 10. 「ハ」の字および逆「ハ」の字のスコアのピッ
チは1〜3mmであり、ハの字を構成する「ノ」の傾は
15〜80°である、1項ないし9項のいずれか1項に
記載された易開封性積層袋。 11. 積層フイルムの各層間に接着剤層を配置した、
1項ないし10項のいずれか1項に記載された易開封性
積層袋。」に関する。
【0005】
【作用】本発明の第1の特徴は袋を形成する特殊な積層
フイルムである。本発明の積層袋の最外層はポリエステ
ル樹脂フィルム層である。ポリエチレンテレフタレート
樹脂は、耐熱性が良好で熱収縮が小さく、印刷性が良
く、汚れが付着しない等レトルト適性が良い性能を有し
ているので外層に好適である。また最外層にナイロンフ
イルムを配置しても良い。このナイロン外層袋は耐衝撃
性が良好である。中間層にアルミ箔を配置するのは酸素
バリヤーの他、引裂き性が良好となるからである。
フイルムである。本発明の積層袋の最外層はポリエステ
ル樹脂フィルム層である。ポリエチレンテレフタレート
樹脂は、耐熱性が良好で熱収縮が小さく、印刷性が良
く、汚れが付着しない等レトルト適性が良い性能を有し
ているので外層に好適である。また最外層にナイロンフ
イルムを配置しても良い。このナイロン外層袋は耐衝撃
性が良好である。中間層にアルミ箔を配置するのは酸素
バリヤーの他、引裂き性が良好となるからである。
【0006】最内層をホモポリプロピレン層を含むポリ
オレフィン樹脂系押出フィルム層とするのは、ヒートシ
ール性が良く、食品と接触しても毒性がなく安全である
からである。なお本発明の食品包装用積層袋は最外層ポ
リエステル樹脂フィルム層、最内層ホモポリプロピレン
層を含むポリオレフィン樹脂系押出フイルム層、中間層
アルミ箔の三層を基本とするが、ポリエステル樹脂フィ
ルム層とアルミ箔の間にナイロン樹脂フィルム層を配置
してもよい。ナイロンフィルム層を配置すると耐衝撃強
度が向上する。
オレフィン樹脂系押出フィルム層とするのは、ヒートシ
ール性が良く、食品と接触しても毒性がなく安全である
からである。なお本発明の食品包装用積層袋は最外層ポ
リエステル樹脂フィルム層、最内層ホモポリプロピレン
層を含むポリオレフィン樹脂系押出フイルム層、中間層
アルミ箔の三層を基本とするが、ポリエステル樹脂フィ
ルム層とアルミ箔の間にナイロン樹脂フィルム層を配置
してもよい。ナイロンフィルム層を配置すると耐衝撃強
度が向上する。
【0007】ナイロンフイルム層をアルミ箔と最内層フ
イルム層の間に配置することも出来るが、ナイロンは吸
水性があるので被包装物がトマトケチャップ等のように
pHが低い場合アルミ箔を侵蝕する傾向があり、またア
ルミ箔とナイロン層の間にフクレを生じることがある。
一方ポリエステルフイルム層は透水性がなくアルミ箔を
保護する作用があるので、トマト、オレンジ等のpHの
低い物にはアルミ箔の内層側にポリエステルフイルム層
を配置することが好ましい。
イルム層の間に配置することも出来るが、ナイロンは吸
水性があるので被包装物がトマトケチャップ等のように
pHが低い場合アルミ箔を侵蝕する傾向があり、またア
ルミ箔とナイロン層の間にフクレを生じることがある。
一方ポリエステルフイルム層は透水性がなくアルミ箔を
保護する作用があるので、トマト、オレンジ等のpHの
低い物にはアルミ箔の内層側にポリエステルフイルム層
を配置することが好ましい。
【0008】最内層には、ホモポリプロピレン層を含む
ポリオレフィン系樹脂の押出フイルムを配置する。ホモ
ポリプロピレンフイルム層は引裂方向性を付与する作用
がある。しかしながら、ホモポリぷロピレンフイルム層
のみで最内層を形成すると、耐衝撃性が悪くなり実用に
供することが出来ない。ホモポリプロピレンと押出によ
り最内層フイルム層を形成するポリオレフィン系樹脂と
しては、エチレン−プロピレンブロック共重合体と高密
度ポリエチレンが最も好適である。そしてこの最内層は
ホモポリプロピレン層が全積層フイルムの厚みの10%
以上、好ましくは20%以上存在しなければならず、ま
たエチレン−プロピレンブロック共重合体層または高密
度ポリエチレン層は全積層フイルムの厚みの40%以
上、好ましくは60%以上存在しなければならない。こ
の条件を満たさないと、耐衝撃性が低下しまた引裂時の
表裏のずれが大きくなる。
ポリオレフィン系樹脂の押出フイルムを配置する。ホモ
ポリプロピレンフイルム層は引裂方向性を付与する作用
がある。しかしながら、ホモポリぷロピレンフイルム層
のみで最内層を形成すると、耐衝撃性が悪くなり実用に
供することが出来ない。ホモポリプロピレンと押出によ
り最内層フイルム層を形成するポリオレフィン系樹脂と
しては、エチレン−プロピレンブロック共重合体と高密
度ポリエチレンが最も好適である。そしてこの最内層は
ホモポリプロピレン層が全積層フイルムの厚みの10%
以上、好ましくは20%以上存在しなければならず、ま
たエチレン−プロピレンブロック共重合体層または高密
度ポリエチレン層は全積層フイルムの厚みの40%以
上、好ましくは60%以上存在しなければならない。こ
の条件を満たさないと、耐衝撃性が低下しまた引裂時の
表裏のずれが大きくなる。
【0009】本発明の最外層、中間層の2軸延伸ポリエ
ステルフイルム層と2軸延伸ナイロンフイルム層は傾向
配向法による配向係数が0.1≦l≦0.9、0<m<
0.40、0≦n≦0.90であり、赤外2色法による
配向度比MD/TD≧1.2〜2.5である層でなけれ
ばならない。この範囲内の配向係数と配向度比のフイル
ム層であると引裂方向のずれを防止する作用がある。
ステルフイルム層と2軸延伸ナイロンフイルム層は傾向
配向法による配向係数が0.1≦l≦0.9、0<m<
0.40、0≦n≦0.90であり、赤外2色法による
配向度比MD/TD≧1.2〜2.5である層でなけれ
ばならない。この範囲内の配向係数と配向度比のフイル
ム層であると引裂方向のずれを防止する作用がある。
【0010】本発明の第2の特徴は最内層のフイルム層
に設けたスコア線である。本発明は「ハ」の字形のスコ
アを配列した線を1〜3mmのピッチで配列したスコア
線と、逆「ハ」の字形のスコアを同様に1〜3mmのピ
ッチで配列したスコア線を1mm〜10mmの間隔で配
列した1組のスコア線を1組以上、最内層のフイルム層
に設置する。「ハ」の字形スコアのピッチはハの字の下
端と次のハの字の上端の距離であり、ここで言う間隔は
ハの字の下端と、対向する逆ハの字の上端の夫々に引い
た垂線の間隔である。
に設けたスコア線である。本発明は「ハ」の字形のスコ
アを配列した線を1〜3mmのピッチで配列したスコア
線と、逆「ハ」の字形のスコアを同様に1〜3mmのピ
ッチで配列したスコア線を1mm〜10mmの間隔で配
列した1組のスコア線を1組以上、最内層のフイルム層
に設置する。「ハ」の字形スコアのピッチはハの字の下
端と次のハの字の上端の距離であり、ここで言う間隔は
ハの字の下端と、対向する逆ハの字の上端の夫々に引い
た垂線の間隔である。
【0011】このように不連続のスコアを並べてスコア
線を形成したのは、連続したスコア線は引裂方向の規制
力が小さいからである。ピッチが1mm以下ではスコア
が連続のスコア線に近くなり規制力が小さくなり、3m
m以上では引裂の伝搬が不良となる。そしてハの字形の
スコアの配列と逆ハの字形、スコアの配列と組み合わせ
ると引裂の表裏のずれは非常に小さくなる。そしてこの
2種のスコアを配列したスコア線を組み合わせることに
より袋を右側から引き裂くことも、左側から引き裂くこ
とも自由に出来る利点がある。ハの字のスコアと逆ハの
字のスコアによる1組のスコア線の間隔が1mm以下で
は1組として用いる、ずれ防止効果が小さくなり、10
mm以上ではずれ防止効果が不良となる。
線を形成したのは、連続したスコア線は引裂方向の規制
力が小さいからである。ピッチが1mm以下ではスコア
が連続のスコア線に近くなり規制力が小さくなり、3m
m以上では引裂の伝搬が不良となる。そしてハの字形の
スコアの配列と逆ハの字形、スコアの配列と組み合わせ
ると引裂の表裏のずれは非常に小さくなる。そしてこの
2種のスコアを配列したスコア線を組み合わせることに
より袋を右側から引き裂くことも、左側から引き裂くこ
とも自由に出来る利点がある。ハの字のスコアと逆ハの
字のスコアによる1組のスコア線の間隔が1mm以下で
は1組として用いる、ずれ防止効果が小さくなり、10
mm以上ではずれ防止効果が不良となる。
【0012】この組み合わせたスコア線は1組でもよ
く、必要に応じて2組以上設けてもよい。3本以上の奇
数本で配置する場合は方向の異なるハの字のスコアは同
方向のハの字のスコアの間に配置しなければならない。
スコアは積層フイルムの1/10以上好ましくは1/4
以上の深さであり、ハの字の「ノ」の傾は15〜80°
好ましくは20〜60°である。
く、必要に応じて2組以上設けてもよい。3本以上の奇
数本で配置する場合は方向の異なるハの字のスコアは同
方向のハの字のスコアの間に配置しなければならない。
スコアは積層フイルムの1/10以上好ましくは1/4
以上の深さであり、ハの字の「ノ」の傾は15〜80°
好ましくは20〜60°である。
【0013】積層フイルムの代表的構成は、 12μPET/7μAl/70μPP 12μPET/15μNy/7μAl/70μPP 12μPET/7μAl/12μPET/70μPP なお、PETはポリエチレンフイルム層、Alはアルミ
箔、PPはホモポリプロピレン層を含むエチレン−プロ
ピレンブロック共重合および/または高密度ポリエチレ
ン層、Nyはナイロン層を示す。
箔、PPはホモポリプロピレン層を含むエチレン−プロ
ピレンブロック共重合および/または高密度ポリエチレ
ン層、Nyはナイロン層を示す。
【0014】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0015】実施例1 厚さ12μmのポリエステルフイルム、厚さ7μmのア
ルミ箔、厚さ70μmのポリオレフィン樹脂フイルムの
各層間にウレタン樹脂系接着剤層を設置した3層積層シ
ートをポリオレフィン樹脂フイルム層を合わせて重ね、
三辺をヒートシールして縦170mm横130mmの袋
とした。内面を形成するポリオレフィン樹脂フイルム層
は、エチレン−プロピレンブロック共重合体層、ホモポ
リプロピレン層、エチレン−プロピレンブロック共重合
体層からなる押出フイルム層であって、各層の厚みの比
は、25:20:25である。該ポリオレフィン樹脂フ
イルム層には深さが35μmつまりこのフイルム層の厚
さ70μmに対し35/70深さ比の「ハ」の字形スコ
アをピッチ1.5mm、で配列したスコア線と、同じ深
さとピッチで配列した逆「ハ」の字形のスコアを配列し
たスコア線を2.0mmの間隔で並べた1組の引裂線が
形成されている。ハの字を構成する「ノ」の傾斜は25
°である。
ルミ箔、厚さ70μmのポリオレフィン樹脂フイルムの
各層間にウレタン樹脂系接着剤層を設置した3層積層シ
ートをポリオレフィン樹脂フイルム層を合わせて重ね、
三辺をヒートシールして縦170mm横130mmの袋
とした。内面を形成するポリオレフィン樹脂フイルム層
は、エチレン−プロピレンブロック共重合体層、ホモポ
リプロピレン層、エチレン−プロピレンブロック共重合
体層からなる押出フイルム層であって、各層の厚みの比
は、25:20:25である。該ポリオレフィン樹脂フ
イルム層には深さが35μmつまりこのフイルム層の厚
さ70μmに対し35/70深さ比の「ハ」の字形スコ
アをピッチ1.5mm、で配列したスコア線と、同じ深
さとピッチで配列した逆「ハ」の字形のスコアを配列し
たスコア線を2.0mmの間隔で並べた1組の引裂線が
形成されている。ハの字を構成する「ノ」の傾斜は25
°である。
【0016】実施例2〜5 最内層のポリオレフィン樹脂層の構成とラミネート構成
を表1に示すように変えた以外は実施例1と同様にして
積層袋とした。
を表1に示すように変えた以外は実施例1と同様にして
積層袋とした。
【0017】比較例1〜7 内面層のスコアと、構成およびラミネート構成を表1に
示す通りとし、他は実施例1と同様にして積層袋とし
た。
示す通りとし、他は実施例1と同様にして積層袋とし
た。
【0018】
【表1】
【0019】(註) ブロックPP:エチレン−プロピレンブロック共重合体
(MI=2.0) ホモPP:ホモポリプロピレン(MI=1.0) HDPE:高密度ポリエチレン(d=0.950) Ny:2軸延仲ナイロン6 PET:2軸延伸ポリエチレンテレフタレート スコア線の数 実施例1、3、4、5は4本、実施例2は2本である。
比較例1、3、4、5、6、7は4本、比較例2は2本
である。 性能試験 袋に180gの水/油懸濁液を充填後密封し、レトルト
処理(121℃30分)後更に5分間ボイル(品温98
℃)し、直ちに開封性試験を行つた。また袋中の品温を
室温(20℃)に保ち、1.2mの高さからコンクリー
ト床に垂直に落下して耐衝撃性試験を行った。100袋
を各5回落下し、破裂した袋数を調べた。試験結果を表
2に示す。
(MI=2.0) ホモPP:ホモポリプロピレン(MI=1.0) HDPE:高密度ポリエチレン(d=0.950) Ny:2軸延仲ナイロン6 PET:2軸延伸ポリエチレンテレフタレート スコア線の数 実施例1、3、4、5は4本、実施例2は2本である。
比較例1、3、4、5、6、7は4本、比較例2は2本
である。 性能試験 袋に180gの水/油懸濁液を充填後密封し、レトルト
処理(121℃30分)後更に5分間ボイル(品温98
℃)し、直ちに開封性試験を行つた。また袋中の品温を
室温(20℃)に保ち、1.2mの高さからコンクリー
ト床に垂直に落下して耐衝撃性試験を行った。100袋
を各5回落下し、破裂した袋数を調べた。試験結果を表
2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】(註) 開封力:○ 抵抗なく開封出来た △ 抵抗があるが開封は可能 × 開封困難 ×× 開封不能 袋表裏ずれ:○ 全くずれがない。 × ずれ量10mm以上
【0022】
【発明の効果】本発明は開封性が良好で、表裏の引裂ず
れがほとんど発生せず引裂の伝播性も良く、耐落下衝撃
性に優れている効果を奏する。
れがほとんど発生せず引裂の伝播性も良く、耐落下衝撃
性に優れている効果を奏する。
Claims (11)
- 【請求項1】 (a)最外層は2軸延伸ポリエステル樹
脂フイルム層または2軸延伸ナイロンフイルム層であ
り、(b)中間層はアルミ箔またはアルミ箔と2軸延仲
ナイロンフイルム層を配置した層であり、(c)最内層
はホモポリプロピレン層と、他のポリオレフィン系樹脂
フイルム層とからなる押出フイルムである、積層フイル
ムの最内層に深さがフイルム厚みの1/10以上の、
「ハ」の字形のスコアを配列した線と逆「ハ」の字形の
スコアを配列した線を1mm〜10mm間隔で配置した
1組のスコア線を1組以上設置した積層フイルムで形成
した易開封性積層袋。 - 【請求項2】 中間層がアルミ箔と2軸延伸ポリエステ
ルフイルム層または2軸延伸ナイロンフイルム層からな
る層である、請求項1に記載された易開封性積層袋。 - 【請求項3】 中間層の2軸延伸ナイロンフイルム層を
外層側に配置した、請求項1または2に記載された易開
封性積層袋。 - 【請求項4】 中間層の2軸延仲ポリエステルフイルム
層を内層側に配置した、請求項1または2に記載された
易開封性積層袋。 - 【請求項5】 最内層がホモポリプロピレンと、高密度
ポリエチレンおよび/またはエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体の押出フイルムである、請求項1ないし4
のいずれか1項に記載された易開封性積層袋。 - 【請求項6】 最内層のホモポリプロピレン層が、少く
とも全積層フイルムの厚みの10%以上である、請求項
1ないし5のいずれか1項に記載された易開封性積層
袋。 - 【請求項7】 最内層のエチレン−プロピレンブロック
共重合体層または高密度ポリエチレン層が全積層フイル
ムの厚みの40%以上である、請求項1ないし6のいず
れか1項に記載された易開封性積層袋。 - 【請求項8】 最外層と中間層に配置したポリエステル
フイルム層とナイロンフイルム層は、蛍光配向法による
配向係数が0.1≦l≦0.90、0<m<0.40、
0≦n≦0.90であり、赤外2色法による配向度比M
D/TD≧1.2〜2.5を満足するフイルム層であ
る、請求項1ないし8のいずれか1項に記載された易開
封性積層袋。 - 【請求項9】 最内層に設けた「ハ」の字と逆「ハ」の
字のスコア線の間隔が1〜10mmである、請求項1な
いし8のいずれか1項に記載された易開封性積層袋。 - 【請求項10】 「ハ」の字および逆「ハ」の字のスコ
アのピッチは1〜3mmであり、ハの字を構成する
「ノ」の傾は15〜80°である、請求項1ないし9の
いずれか1項に記載された易開封性積層袋。 - 【請求項11】 積層フイルムの各層間に接着剤層を配
置した、請求項1ないし10のいずれか1項に記載され
た易開封性積層袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231053A JP2780608B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 易開封性積層袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231053A JP2780608B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 易開封性積層袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752959A true JPH0752959A (ja) | 1995-02-28 |
JP2780608B2 JP2780608B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=16917556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5231053A Expired - Lifetime JP2780608B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 易開封性積層袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2780608B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005030596A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-07 | Ajinomoto Co., Inc. | レトルトパウチ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6394167U (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-17 | ||
JPS6429147A (en) * | 1987-06-05 | 1989-01-31 | Sgs Thomson Microelectronics | Telephone circuit containing overvoltage protection means |
JPH0535673U (ja) * | 1991-10-14 | 1993-05-14 | 須藤 憲人 | 易引裂き性包装袋 |
-
1993
- 1993-08-10 JP JP5231053A patent/JP2780608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6394167U (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-17 | ||
JPS6429147A (en) * | 1987-06-05 | 1989-01-31 | Sgs Thomson Microelectronics | Telephone circuit containing overvoltage protection means |
JPH0535673U (ja) * | 1991-10-14 | 1993-05-14 | 須藤 憲人 | 易引裂き性包装袋 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005030596A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-07 | Ajinomoto Co., Inc. | レトルトパウチ |
JPWO2005030596A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2007-11-15 | 味の素株式会社 | レトルトパウチ |
JP4840721B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2011-12-21 | 味の素株式会社 | レトルトパウチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2780608B2 (ja) | 1998-07-30 |
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